14/10/29 13:06:43.97 q7nkH3Bz
>>331
◆メディアを巻き込む激しい党派対立
1987年の民主化で、韓国の言論環境は劇的によくなった。
もちろん、問題がまったくなくなったわけではない。金大中政権までは、
税務査察で新聞社オーナーを拘束するなどして国内メディアに圧力を加えていたし、
盧武鉉政権以降は、現政権にいたるまで国内メディアを相手どった民事、
刑事の訴訟を乱発している。メディアの側にも、政府や財閥に対する不透明な対応や、
事実関係よりも党派色を重視した論調を展開しがちなどという問題はある。それでも、
かなり自由な政府批判も行われるようになってきた。だからこそ、「外信記者だからと
いって特別扱いするような時代ではなくなった」という意識が出てくるのだろう。
だが一方で、民主化から30年も経っていないからか、
韓国では未だに「外信報道」を国内メディアより信用できると考える意識が残っている。
特に、前述したように韓国メディアは党派性が非常に強いので、
保守系が独占する大手紙に対する野党支持者の不信感は根強いものがある。
だから、今回の産経新聞の記事については、
「外信までがこう書いた」という感じで韓国内に紹介するネットメディアがあったという。
「保守系大手紙はごまかそうとしているが、外信が暴露した」というニュアンスだ。
韓国メディア、特に保守系大手紙に対する強い不信感を背景に、
外信ならなんでも信じてしまう心理だとも言える。