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【緯度経度】「吉田証言は嘘」通ぜず ソウル・黒田勝弘
2014.10.18 10:00更新
慰安婦問題をめぐる朝日新聞の誤報問題は韓国では妙な方向に流れている。
朝日が虚偽だったと認めた“作家・吉田清治”の証言や、
初公開として記事化した元慰安婦の告白内容の虚偽など事実問題の方には関心を示さず、
逆に「日本で朝日新聞がいじめられている」という話がしきりに伝えられている。
マスコミには韓国政府に対し「知恵を出して朝日新聞を助けるべきだ」と要請(?)
する論評まで登場した(8月9日付、朝鮮日報)。韓国政府に支援されたのでは、
逆に朝日新聞はますます苦境に陥るだろうというのが日本の現状なのに。
韓国にも「ひいきの引き倒し」みたいなコトワザがあったように思うが。
こうした相手の国の状況理解についてのスレ違いは、
世論をおかしな方向に誘導することになりかねない。お互い注意する必要があるが今回、
日本側で“吉田証言”の虚報が世論の関心を集めているのは、慰安婦問題で
「日本はどこまで責任を負わなければならないのか」という核心に関係しているからだ。
20年を超す日韓の慰安婦問題において吉田証言は、日本軍が直接、組織的に韓国の
“田舎”(済州島)から多数の女性を無理やり連れて行ったという唯一の資料になっていた。
たとえば韓国政府がこれまで発表した唯一の公式資料である1992年7月の
「日帝下軍隊慰安婦実態調査中間報告書」では、日本軍による組織的な強制連行の
唯一の例として引用され、「(日本軍は)19世紀アフリカにおける奴隷狩りに似た
手法の人狩りで慰安婦をあつめるということもした」と記されている。
その後、韓国政府の最終報告書は出ていないし、
韓国マスコミや支援団体でも似た例は明らかにされていない。
それほど貴重(?)な吉田証言がウソだったとなれば、慰安婦問題を日本の国家犯罪として
国家的・法的責任を追及しようという韓国側にとっては大きな根拠を失うことになる。