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【社説】19対0、韓日ノーベル科学賞の数が雄弁に語るもの
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日本出身の科学者3人が今年、ノーベル物理学賞を受けた。エネルギー効率が高く親環境的な
光源である青色発光ダイオード(LED)を開発した功労だ。今年のノーベル物理学賞は、
これまでにない新しい基礎固有技術を開発した基礎科学者ではなく、人類に有益な技術開発に
成功した応用科学者に渡ったという点で意味が大きい。今後、基礎科学をこえて多様な
応用科学分野でもノーベル賞を期待できるようになったためだ。
今回の受賞で日本出身のノーベル科学賞受賞者は19人、日本国籍者は17人になった。
1人のノーベル科学賞の受賞者も輩出できない韓国の立場としては、うらやましいばかりだ。
受賞者の数字を比較して、スポーツ競技スコアのように「19対0」と表現した用語もインターネット
などで出回っている。日本との競争を重視する国民感情上、理解できる面もある。韓国科学者
の中からノーベル賞受賞者が出てくれば、科学に対する国民の関心や国家的な投資が促進
されると期待できる。多くの人材と研究費が科学分野に流れていき、科学技術研究が
より一層促進される連鎖反応効果も出すことができる。
だがノーベル賞は長年の科学研究に献身した結果として受けとるものであって、軍隊のように
作戦を展開したり企業のように事業計画を推進したりして受けとれるものではない。
ノーベル賞受賞を国家科学技術政策の目標にすることもできない事情だ。政府がノーベル賞に
焦燥感を抱く必要はない。ただし科学技術に対する国民的な認識を高め、人材と資金が
集まるよう努力する必要はある。科学技術は、私たちの未来を担う価値を創造する源泉だからだ。