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衆院選 生き残りかけ総力戦 生活、社民「支援に応える」
産経新聞 11月29日(土)14時52分配信 .
■共産、党勢拡大狙う
自民党の対立軸となる民主党や維新の党をはじめとする「第三極勢力」が、候補者擁立や幹部の出馬見送りなどで揺れるなか、
生活の党と社民党は生き残りをかけた戦いを強いられている。一方、共産党は非自民の受け皿として党勢拡大をねらう。
◆「正直厳しい」
解散翌日の22日午前、大阪6区から出馬予定の生活の前職、村上史好氏(62)は大阪府門真市の京阪古川橋駅前でマイクを握った。
「大義のない選挙だが全力で頑張る決意です」。党ののぼりを地面に立てて声を張ったが、「正直、厳しい」と本音も漏れる。
「今回は生き残ることを優先したらいい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる」。解散前、代表の小沢一郎氏は所属議員にこう告げたという。
前回衆院選で小沢氏と当時の滋賀県知事、嘉田由紀子氏が牽引(けんいん)した日本未来の党が惨敗。その後、分党し生活となったが、国政で存在感を示せていない。
小沢氏の言葉に、一部は古巣の民主党に戻ったが、村上氏は党にとどまった。幹事長だった鈴木克昌氏が離党したため、
幹事長代理として、選挙区に不安を抱えながら東京でのテレビ出演などもこなす。
「古くからの支援者はもちろん、保守層の地元議員らも陰ながら支えてくれる。総力戦で戦う」
◆戦える選挙区
「護憲、平和主義、民主主義を訴える勢力を残していかなくてはいけない」
19日、香川3区からの立候補を表明した社民党県議、高田良徳氏(54)は危機感をにじませた。
香川3区の社民候補は、平成24年の前回、自民党前職の大野敬太郎氏(46)に敗れた。しかし、選挙区で唯一議席を確保した沖縄2区を除き、最も高い惜敗率を記録。
「戦える選挙区だ」(県連)と位置づけられている。解散の観測が強まり始めた今月13日には、候補人選に取りかかるなど対応も素早かった。
香川県内の3選挙区はここ10年、連合香川を仲介役に民主と社民が連携し、“野党共闘”も安定している。県連の砂川保代表は「強固な協力態勢で臨む」と話す。
◆「大きなチャンス」
対照的に衆院選を「大きなチャンス」ととらえているのが共産だ。
昨年の参院選では、解禁されたネット選挙を駆使して政策を訴え、「非自民」の受け皿となった結果、大阪選挙区で15年ぶりに議席を獲得した。
入党希望者も増えているといい、今回の衆院選でもソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や動画を活用したネット選挙で支持拡大を図る。
党大阪府委員会の幹部は、今回の選挙を「政党間の力関係が激変する選挙」と分析。長い間遠ざかっていた選挙区の議席も狙う。
立候補予定者の一人は「二大政党や第三極への失望から、共産が議席を争う可能性は高い」と自信をのぞかせる。