14/03/24 00:11:16.54 0
>>494
> 正鵠は的の中心に描かれし鳥を模した者なれば
そんな根拠がどこにあるの?
鄭玄 (127-200) の『礼記』注によれば、「正」は画布だが、「鵠」は皮だという。
「鵠」は皮で作った鳥の模型だったのかもしれない。
「正鵠=的の <中心>」という解釈は、『言海』の「的の黒星」より遡らない。おそらく 20 世紀に入って日本で広まったものだ。
「正」の文字が与える印象も大きく影響したと思われる。
日本の弓術は本来、矢が的のどこに当たったかを問わない。
的の真ん中に黒星や白円があった方が狙い易いのだろうけど、当たったのが真ん中でも周辺でも、評価・得点は変わらない。
実業団の弓道だけはいわゆる得点的を使うが、これは西洋式を採り入れたものだ。
「正鵠を得る=的の <中心> を射抜く→要点をつかむ」という解釈は、近代的・西洋的といってよい。