14/06/14 23:48:07.72 0BNqY2ng
【伊藤和夫氏による薬袋批判】
「彼らのテキストは、記号や各種のカッコでいっぱいであり、
時には美しく色分けまでされていて、原文が判読できぬぐらいである。
(中略)しかし、そういう不毛の努力、本来は無意識による抑制の世界で
行われるべき活動を過度に意識する努力はかえって英文を読めなくしてしまうのである」
(伊藤和夫『予備校の英語』 P.71「有害な教え方」より)
「英語の勉強というと、鉛筆を手にするのが何より先で、
次にテキストを開き、行き当たりばったりで、あっちこっちに
SとかV、OとかCなどという記号を書きちらしたり、英文の一部を
カッコで囲ったり矢印をつけたり、これ以上は汚せないほどテキストを
よごしてからでないと、英文を読みはじめられない人もいる。(略)」
「どうしてそれではいけないんですか?」 (※)
「困ったな。いいかい。コトバは、書かれるよりも、文字として存在する前に、
まず話し手の口から出る音、音声として存在するものなんだ。
他人の話を聞く時のことを考えてごらん。
音声は、口を出た次の瞬間には消えてしまうから、分からなくなったから
といって前へもどるわけにはゆかない。聞いた順序での理解が唯一の理解なんだ。」
(『伊藤和夫の英語学習法』駿台文庫 P48)
※伊藤のセリフでは「それではいけない」とはこの引用では言ってないが、(略)の部分の原文の中では言っている。