14/10/12 15:02:19.53 priT82MD
この映画の前半はドラえもんとのび太の物語の紹介的なパート言わば起承転結の「起」の部分であり
そこにはセワシの「のび太を幸せにするまでは未来に帰れない」というテーマが提示されている
次に刷り込み卵から雪山シーンまでのパートだが
ここにはドラえもんが成し遂げプログラムに従って言わばセワシによって仕組まれた
「しずかちゃんをのび太と結婚させる」ための言わばラブストーリーであり
起承転結の「承」の部分にあたる
ここは原作の「雪山のロマンス」にあたるが
「のび太自身が未来の自分に記憶を託すことによってしずかちゃんを救出する」という
オリジナルストーリーとして改変されている
このラブストーリーによってのび太自身もドラえもんも将来しずかちゃんとのび太が
結婚することを十分確信するに至り成し遂げプログラムは遂にコンプリートする
これでドラえもんは48時間以内に未来に帰ることとなるが
ここで起承転結の「転」でもあるジャイアンとの決闘言わばさよならドラえもんが続く
このシーンによってのび太の成長とドラえもんとの強い絆が改めて確認できると思う
「さよならドラえもん」そして「帰ってきたドラえもん」と敢えて繋ぎ合わせることによって
ストーリは有機的にかつ劇的に結合し話題の「ドラ泣き」を演出することが可能となったのである
以上の理由からこの脚本は非常に有機的に結合され寧ろ生命を得た物語として十分獲得されている
というのが僕の感想である