10/06/19 02:41:45 8cKF1BdO0
(質問が頭をぐるぐると回り、鼓動が激しくなる)
(先生の髪から香る匂いと気持ちのいい午後の空気がなぜか熱く重苦しく感じ
早紀の進路の話をされてごくりと再び喉をならすように唾を飲む)
………あの…
(何か言わなければと思いつつ言葉が出ず、顔を覗きこまれると目をぎゅっと閉じる)
(身を起してベッドから出ようとするが、先生の言葉に動きは止まり、
立ち去ることも口を開くこともできずに、膝の上にかかった布団をぎゅっと握ると)
お…お願いします…。
(絞り出すように話し始め)
誰にも言わないでもらえませんか…?
なんでも言うことを聞きますから…見逃してください…。
(話しながらだんだん勢いがつき、先生を真っ直ぐ見詰めると)
あいつを巻き込まないでください。お願いします!
(ベッドの上で姿勢をただすと、先生に向かってぺこりと頭を下げる)