10/04/10 23:12:28 eeQWGCJe0
時間が掛ってごめんちゃい
何か無線LANがいきなり死んで、繋ぎなおしていたもので
971:莉生 ◆esavucTfHI
10/04/10 23:29:46 3WZgxrzs0
よし、頭のねじをシチュに切り替えて、と
(書き出しありがとです~、出だしで楽しい・・・w
眠くなったりしたら遠慮なく言って下さいね
出だしだからちょっと長いかも・・・)
まったく、なんで私が…
絶対これわざとだしぃ
(ぶつぶつひとり言を呟きながら、日が傾き薄暗くなった渡り廊下を
新設された屋内プールへと、いつも通りの少し早い、でも急いではいない足取りで)
だいたい、なんで保健の先生があそこの戸締まり頼むのよぅ
(あの日の保健室、不意の訪問者によって中断された行為、
素知らぬふりをしながらしっかり状況を把握していただろうその邪魔者
保健の先生に意味ありげに手渡された、室内プールの鍵をチャリチャリ振り回し)
教師が生徒をからかって遊ぶなんて……まったく
(文句をつけつつ、それでも心持ちその表情がやわらかなのは
その場所にいるらしい人に逢えるからだろうなぁ…
さずか先生、無駄に歳食ってないじゃん、と憎まれ口を心の中で繰り返し)
そういえば、あの一件以来まともに顔を合せてないや
(いきおいであんな事をしそうになったのも事実で
思い返すとひどく恥ずかしい、でも自分の気持ちに嘘はなかった
でもやっばり恥ずかしい……うぅ)
カシャン
(深呼吸しドアをあけると新設の壁の匂いと、プール独特の薬品にも似た香りが鼻をくすぐり眉をしかめる
少し明かりの落としてある室内がひらけ
水の音ともにその存在を、その人以外誰もいないプールの中に見つける。
ちょうど飛び込み台から真逆の方向へ。
いつも教室から眺めていた、きれいなフォームで水を掻いてる、もちろんこちらに気がつくはずもなく)
972:莉生 ◆esavucTfHI
10/04/10 23:30:23 3WZgxrzs0
>>970
私のほうがすごくかかってるから気にしないでください~~~ぁぁw
973:由人 ◆kctOykip7M
10/04/10 23:41:10 eeQWGCJe0
>>972 ありがと♪
室内プールもいいんだけど、照明が暗いな~
学校もこれだけの設備を造った割には照明をケチったな・・・
(日が落ちて、辺りが薄暗くなり天上にある数個の水銀灯から
照らされる微かな明かりが水面を照らす)
そろそろ暗くなってきたから、僕も終わりにしようかな~
よしっ、これでラストにしよう
(勢いよく飛び込み台から弧を描き、小さな水しぶきを上げ水の中へと)
(他にだれもいなくなったプールの中をちいさな波をたてながら泳いで行く)
(やがて、反対側へ手が届き、全身から水しぶきを上げながら上へと上がる)
(トントンと耳に入った水を叩きながら、誰かの気配に気が付く)
誰だろう?、顧問の先生かな?
(その方向へと目を凝らして見つめる先に髪の長い、女性の姿が)
(ゴーグルをしているので顔まではしっかりと見えない)
(慌てて、ゴーグルを外し、そのひとを見つめる)
あ、あれ、ひょっとして・・・莉生先輩?
974:莉生 ◆esavucTfHI
10/04/10 23:51:09 3WZgxrzs0
(靴下を脱いでプールサイドに近づき
突き出してるステンレス製の梯子に手をかけ
危惧していた顔を合せづらさなどすっかり忘れて
いつもの教室で(半分授業にあきながらだけど)
見つめていたようにまじまじとみとれていると)
……えっ !
あっ ! はいっ !
(じゃないっ)
えっと、お、遅くまでがんばるねっ
でもね、先生がもう上がれだって~、なんだか知らないけど
戸締まりまかされたの~
(違うの、保健の先生がわざと逢わせるのに向かわせたの~と内心
おかしな言い訳しながら
一気にまくしたてると手にした鍵を強調するようにブンブン振ってみせる)
975:由人 ◆kctOykip7M
10/04/11 00:01:16 eeQWGCJe0
あれっ、いつもだったら顧問の先生が来るんだけどな
今日はもう帰っちゃったのかな~
ひょっとして、彼女とデートかな・・・うらやましっ~
莉生先輩、久しぶりっすね
わざわざありがとうございます
(でも何で、莉生先輩が鍵を持ってくるんだろう?)
(もうじき逢えなくなってしまうかもしれない憧れのひとが目の前に
いるのに緊張で、目も合わせられずに)
まだ、この中塗料の匂いが充満していてきついでしょ
実は泳いでいて息つぎしていても何か変な感じがするんですよ
そう、ちょうど今の一本で終わりにしようと思っていたんですよ
着替えたら、帰りますんで暗くなってきたから僕が鍵を掛けて行きましょうか?
(どうしても照れてしまって、莉生先輩の顔を直視できない)
976:莉生 ◆esavucTfHI
10/04/11 00:13:08 aJAew8fQ0
うん、久しぶりだねぇ
期待されてるんだよ~、水泳部は
由人君も時期副部長でしょ
(声の様子からは以前と変わってない由人君がそこにいて
でも、視線を合わせてくれない……ちょっとさみしい……
ふと自分も視線を下げると、由人君の水滴をはじく肌に
治りかけらしいアザを見つけ、表情を変える)
傷、だいぶ目ただなくなってきたね、よかった
(あの一件を思い出すと、なんだか落ち着いてきて)
鍵ね、一応私が頼まれてるから
最後まで見届けなきゃ
そういえば、由人君が泳いでるのいつも遠くから見てたけど
こんな近くで見たのははじめてだった
でももう、見納めなんだね
(数日後には卒業式。行事に感傷的になる性格ではないのに
やっぱり目の前の存在は大きいと実感するしかなくて)
3年なんてあっという間ね
もう少し早く由人君と知り合えてたら
もっとここで思い出作れたかなぁ?
977:由人 ◆kctOykip7M
10/04/11 00:28:43 0EeC6YDn0
そ、そうですか、責任感が強いんですね、じゃあ速効で着替えてきますんで
去年はインターハイまであと一歩だったから・・・
今年こそは行かないと、こんな施設まで造って貰っちゃたし・・・
副部長って言っても、ただの部長の使いっぱしりですけどね・・・
(水泳の話をしていると自然と笑みがもれ、嬉しそうに莉生先輩に話しかける)
ああ、この傷ですか・・・もうほとんど跡形もなく完治ですよ
あの時の莉生先輩の処置が良かったからですよ
・・・僕もね、莉生先輩が見ているかも知れないって思うだけで
それだけで自分の力以上のものが出せるような、そんな気がして
もう僕の泳ぎを見てもらえなく成っちゃうのかな~と思うと残念で
(莉生先輩の最後の言葉が脳裏をめぐり、自分の想いを伝えたい
そんな感情が心の奥からわき上がってくる)
り、莉生先輩は卒業後進学でしたっけ?
(言いたい事が頭を駆け巡るが、どうしても言えない)
そ、そうですね、もっと早く莉生先輩と知り合っていたら・・・
もっと莉生先輩の事たくさん知れたのに・・・
もっとたくさん思い出作りたかったな~大好きな莉生せんぱいと
(ぼそっと声を絞り出すように、聞こええるか聞こえない位の小さな声で)
978:莉生 ◆esavucTfHI
10/04/11 00:41:04 aJAew8fQ0
責任感が強いというより…
(いつもならすんなりでる言葉がでない
由人君と一緒にいたいから…少しでも
ぼんやり目の前の後輩、
後輩なのに私より背が高くて、どこか落ち着いていて、真面目で優しくて
何より、私の調子を狂わす後輩…、年下なのに)
(ぐすぐすとらしくない自分にどこかいらだちを感じながら
由人君の声に耳を傾けていると最後の言葉が耳に残り
感傷気味だった瞳に、いつもの何か企んだ時の色が浮かぶ)
うん……うん
まだ、思い出は作れる……んだよね
(意味ありげにひとり言を呟き)
二人で思い出つくろうっか、由人くん♪
(答えを聞くより早く、プルーサイド際で佇んだままの由人君に
目一杯、体を預けて飛びつくようにきつく抱きつき唇を奪う)
(体が倒れる重力に身を任せたまま、きらりと光る水面が視界に入る)
大好き
(水に沈む寸前に届くかわからない言葉を耳元に小さく告げ
静かにゆれる水面に大きな白い水しぶきがあがる)