ファンタジーの世界観でスレH Lv.53at SUREH
ファンタジーの世界観でスレH Lv.53 - 暇つぶし2ch954:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/01 20:54:39 GlLj37MbO
(雲間に隠れた満月が、うっすらとした光を大地に投げかけている。
静寂が、闇が、世界を支配したかのような真夜中。
血の色を含んだかのようにほんのり赤い月明かりが、廃墟となって久しい教会を
暗闇の中に浮かび上がらせる)

(所々朽ちかけた教会の中、祭壇の前ではひとりの少女が静かにマリア像を見上げている。
顔の部分がそっくり剥げ落ちてしまったそれを、少女の光のない眼差しが
何かを告げたそうな色を宿して、ただ静かに…見つめている)




(シェスティンから名前変えてみました。よろしくです)

955:聖職者 フォル
09/01/01 20:59:18 znXJVOXm0
ここか…

(一人の男の声が闇に響く。
満月の光に金色の髪を踊らせ、また金色の瞳はその光を反射する)

(その男は神の使いの聖職者。
その身全てを神に捧げ、血をも清められた存在。
その中身は人ならざる者に抗うためにできている)

(その神の化身が見つめるは廃墟の教会。
男はそっとその廃墟の扉に手を掛ける)

ギィ……

956:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/01 21:04:39 GlLj37MbO
(少女の長い銀糸のような髪の毛が、淡い月明かりを含んできらきらと光っている。
片手を伸ばし、眼前のマリア様へ指先を触れさせようとした刹那…)

…………―、
(軋んだ音を立てて開かれた扉。
瞬間的に素早くそちらへ視線を向けると、紅い瞳を細めて男を警戒したように見つめる)

(一歩、二歩、と静かに後ずさり、マリア像の影に隠れるよう
暗闇の中に小さな体を紛れ込ませ)

957:聖職者 フォル
09/01/01 21:08:57 znXJVOXm0
(扉を開けた瞬間、瞳に飛びんできたその少女を見つめ)

あれ?こんばんは
こんな夜にどうしたの?
(街の流行に沿った当たり障りのない服に身を包んだ男は
今宵の目的を前にしても表情を変えず…
―普通の存在を演じる)

マリア様が好きなの?
(一歩、一歩ゆっくりと笑顔で歩を進める)

958:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/01 21:17:01 GlLj37MbO
(普通の人間にしか見えぬ男の姿に、少女は警戒心を緩めて、そっとマリア像の影から全身を現す。
血の気のない真っ白な肌が、奇妙なほど暗闇の中で光を放っているようで)

嫌いでもない、だけど……好きでもない…。
(男の質問には、小さな声でそう返す。
歩み寄るその姿を、上から下まで舐めるように少女の瞳が這い回って)

………あなたは…、だれ?
(少女が吸血鬼だろうとなかろうと、ごく当たり前に浮かぶだろう疑問を
軽く小首を傾げたまま、男へと問いかけて)

959:聖職者 フォル
09/01/01 21:21:00 znXJVOXm0
ん?あぁ僕はフォルって言うんだ、よろしく。
えっと…君の名前は?
(屈託のない笑顔でそう答え、そう問いかける)

子供がこんな時間にいるのは容認できないなぁ…
(吸血鬼には見た目など関係ないと理解しつつ、
子供をしかるような口調で)

(ゆっくり歩を進めた男はもう少女の側まで近づき)

960:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/01 21:26:50 GlLj37MbO
フォル……。
わたしの名前…、―…ヤーシャ。
(永遠の生命を与えられた者には、名前を偽ることができない。
男に名前を告げることを躊躇ったような表情だが、ぽつりと名を零す)

わたしがいつ、どこで何をしていようと…あなたには関係ないと思うわ。
それに…、あなたこそどうしてこんな場所に?
(少女にしてはしっかりとした口調で、どこか淡々とした雰囲気で男を見上げる。
すぐ近くに佇むフォルからは、微妙な距離を保ち続けて)

……普通の人間ならば、こんな場所には来ようと思わない。

961:聖職者 フォル
09/01/01 21:35:13 znXJVOXm0
いや、僕は夜中に散歩というか…なんとなくかな
ん?…普通の人間ならば…?
(少女の大人びた口調の答えに疑問の表情を―作る。)

(その金色の瞳で少女の真っ白な肌、
そして血のような紅い瞳に視線を這わす。
その疑問の瞳の内には獲物を確認する思いが
含まれているとはヤーシャにはわからず)

もしかして……君、吸血鬼?
(巷では吸血鬼の存在は当たり前のように知られている。
その特徴に彼女は当てはまったと言わんばかりの口調で)

962:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/01 21:41:15 GlLj37MbO
(相手の金色の瞳が自分の眼差しとかち合えば、血のように赤い少女の唇が、
心なしか微笑んだような気がした)

………、……。
(吸血鬼かと、そう問われれば言葉には出さず、だが否定をすることもなく。
マリア像へと片手を寄せ、まるでダンスでもするかのように、祭壇の上をゆっくりと歩いて)

そう、…だと言ったらあなたはどうするの?
(告げる少女の口元が、冷たい笑顔で飾られる。
唇の合間から白い歯がこぼれ、しっかりとした二本の犬歯が顔を出す)

963:聖職者 フォル
09/01/01 21:48:49 znXJVOXm0
そっか…
(世の中では吸血鬼は恐怖の存在として知られている)

でも…だからって、どうもしないよ、僕は…
(笑顔で答える。吸血鬼は人間から堕ちてしまった存在でもあるから。
その瞳には多くの人々がヤーシャに向けてきた吸血鬼への恐怖の思いは含まれていない)

吸血鬼だからって…

それに…君みたいな女の子の吸血鬼なんて可愛いじゃないか
(そう言い、ヤーシャの後を追うように祭壇を進み
躊躇なくヤーシャの身を引き寄せ抱きしめる)

964:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/01 21:57:50 GlLj37MbO
(男の言葉、表情をやや疑わしそうに見てしまうのは、長年孤独な歳月を
生き抜いてきた癖からだろうか。
ヒトは彼女を畏怖の対象としてのみ、見続けてきた)

(不意に、体が青年の長い腕に絡めとられる。
抱き寄せられると共に、ふわりと香る甘い血の気配。
それにこくりと喉を鳴らしながらも、首を傾げてフォルを見上げる)

……可愛い?おかしなひと。
そんなことを言うのはあなたが初めてだわ。
―…でも、人間は嫌いよ。
わたしと違って、どんどん…成長していくんだもの…。

………ふふっ、このままあなたの血を味わうのも…悪くないかもね。
(相手の腕の中で体を反転させ、フォルと向かい合うような体制になり。
片手を伸ばし男の首筋へと触れると、妖艶な笑みを浮かべてみせる)

965:聖職者 フォル
09/01/01 22:07:23 znXJVOXm0
……血を?
(フォルは驚きの表情で少女の妖艶な瞳を見つめながら、
このまま血を吸わせようか、冷静に思考をめぐらせる)

(聖職者の血には吸血鬼に抗う力がある。
しかorz)

966:聖職者 フォル
09/01/02 01:35:21 +ggv1e3I0
(いえいえ素敵な〆ですよ☆
またep書こうかと思ったんですが今回は遠慮しておきますw)
(長時間ありがとうございます!)

967:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/02 01:38:00 guYEuto8O
(お疲れ様でした^^
んー、実はエピローグ期待していたりいなかったり…笑
今回も長時間ありがとうございました。
前回も今回も、すごく楽しかった!)

968:聖職者 フォル
09/01/02 01:39:47 +ggv1e3I0
(じゃあ簡単なepを1000レス目にでも書きましょうか?w
俺も楽しかったです!
お時間大丈夫ですか?
もし良かったらまた少しだけお話しませんか?)

969:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/02 01:42:02 guYEuto8O
あっ、それいいw
ラストにエピローグ、良かったら書いて欲しいな。

私もお話したいです~。
時間はまだ大丈夫だから、移動して雑談でもしますか^^

970:聖職者 フォル
09/01/02 01:44:08 +ggv1e3I0
あまり期待しないでねw

じゃあ最初話したスレ空いてるから埋まったら移動しよっか?

971:吸血鬼 ヤーシャ
09/01/02 01:47:12 guYEuto8O
了解です^^
では、先に移動して待ってるね。
epはゆっくり書いて下さいなv

972:聖職者 フォル
09/01/02 01:56:06 +ggv1e3I0
~ep~

この世界には神に見捨てられた者がいる。
それは人智を超えた存在であり、
人から堕ちてしまった存在。

この世界には神に愛されし者がいる。
彼らは人ならざる者を打ち倒す者。
人外を殺す唯一の存在。

ただ―

吸血鬼を殺さずにコロした聖職者
そしてコロされた元吸血鬼の少女

そんな二人も存在する―


「ヤーシャ…起きて…そろそろ行こうよ…一緒に―」

973:聖職者 フォル
09/01/02 01:56:21 +ggv1e3I0
以下空き室です

974:1001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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