10/07/18 22:39:18 hIsdcqsU0
戦後すぐにGHQは将棋を日本からなくそうとした。
「将棋は敵から取った駒を自軍のものとして使う。これは捕虜虐待に当たるのではないか?」
というアレな論理によるものである。
その質問に答えることとなったのが今でもファンが大勢いる後の名人升田幸三。
升田はGHQの担当官の質問に
「将棋は捕虜虐待を行っているのではない。例え一時は敵であったとしても
降伏してきたから、味方の駒として使う、差別せずに使う、それが日本の将棋である。
日本の将棋とは例えば昔の武人楠木正成が、敵の捕虜が橋を切り落とされて流れていくのをみて助けてやり、
火をたいて温めてやる、すると捕虜は感激して「あなたのところで働きたい」という……それが将棋の精神である。
飛車を歩として使うなら捕虜虐待だろうが、敵の駒をとった場合、銀なら銀を、
これから少尉ではなく伍長にして使おうというようなことはせずに、同等の力を与えて扱う」
と論破した。するとGHQ担当は
「日本将棋は、民主主義じゃない。自由性がない。僕のほうには、ちゃんと女がついてきている」
と語ると升田は
「なるほどチェスには女王様がいる。しかし王様が危険になったら女まで楯にするじゃないか。あれはどういうことだ」
担当は言葉につまり、升田に酒を勧めたという