09/03/10 02:45:40 7u2X36Nk0
日本人古来より脈々と受け継がれている冬の憩いの1つに、
こたつで暖を取りミカンを食しつつゆったりと時を過ごす、というものがある。
かく言う俺も、ご多分に漏れずその伝統の愛好者であり、
その伝統を愛さぬ者は日本人にあらずと、この場を借りて力説させて頂く程である。
今日はまさに、それを取り行うにふさわしい休日であり、
更には、俺の体力的にも財布的にも厳しい、週一のあの行事のある日でもない。
となればやることはただ一つ。その伝統を厳かに実行し、
日々様々な厄介事に見舞われる俺に貴重なる休息を与えるのである。
これこそが、冬という名の寒冷たる季節における俺の、毎週日曜の慣習であり、
今回もそれはつつがなく実行される筈だったのだが…
「ねえゆきちゃん、ここ教えて欲しいんだけど」
「あ、ここはですね…」
「かがみーん、こことこことこことここわかんないんだけど」
「はいはい自分で考える気のない質問は受付不可!」
御覧の有様である。まあようは勉強会であるのだが。
問題は俺の家の、しかも俺の部屋のこたつでそれが取り行われている、ということだ。
まあ普段から仲のよい彼女たちからしてみれば、そのように4人が
勉強会と銘打ち集合場所をそれぞれの家でローテを決めつつ週1で集うというのは
確かに極々当たり前のことであり、それに関しては俺も別に何も言うことはないのだが…
「うぐぅ…キョンキョーンかがみんがフローズンキャラメルマキアートのごとく冷たいよー」
「なんだその微妙な例えは…」
「ん、最終的には甘い、という意味で、ついでに糖分たっぷりd」
「殴るわよ」
「もうなぐってるよかがみん…」
いつのまにやら、俺もそのローテのうちに入れられてたらしい。
いつものように彼女達と会話をしていたらいつの間にか今日の様な形となってしまっていた。
まさに「何を言っているのか解らないが俺も頭がどうにかなりそう」状態。
何ならポルナレフAAをその場に貼り付けてもいいくらいだ。