10/10/17 17:42:39 tLcYPu7eO
その日の夕方。
私が学校から帰ると、兄のほうが先に家に着いてました。
数年前から両親は商売を始め、いつも夜の8時か9時頃までは帰ってきません。
私が寂しい思いをしないよう、兄は何かとお世話をしてくれている環境だったのです。
兄は私の顔を見るなり、そばに来て
「昨日はごめんな。怒ってる?」と尋ねてきました。
正直、私はまだキスされたショックが残ってましたが、兄と気まずくなるのが嫌で、
「ううん。全然…」
と言ってしまったのです。
その答えを、兄は勘違いしたのでしょうか。
私をぎゅっと抱き締め、今度は堂々と、まるで恋人がするようなキスを私に仕掛けてきました。
舌こそ入れてはきませんでしたが、唇と唇の重なりは
「私はキスをしている」
ことを自覚するのに十分なもの。
全身がカッと熱くなり、心臓の高鳴りは激しくなるばかり。
顔が真っ赤になっているのは、自分でも分かってました。
でも不思議と嫌悪感なく、拒否もせず、実の兄のキスを受け入れた私。
いけないことだとは思いながらも、柔らかい唇の感触に翻弄され、
「私、お兄ちゃんのことが好きだったんだ」
と、幼い私は考えてしまったのです。
兄とのキスはその日、延々と続きました。