パワポケでエロパロ19at EROPARO
パワポケでエロパロ19 - 暇つぶし2ch324:「ふたりじめ」 7/10
11/01/01 06:08:08 qGD6p3sx
 あの後、俺達は一旦家に帰った。初詣くらいは振袖で行きたいというゆらりの提案を断ることはできなかった。
というか、断る理由がなかった。むしろ願い上げだ。土下座してでも見たい。
 帰宅して、いつものように簡単な挨拶を済ませて、おせち料理を食べた。年賀状を確認すると、案の定届いていた。
 あさみとゆらりの二人から。
 あさみからの年賀状は、「謹賀新年 あけましておめでとうごぢいます。 今年もよろしくお願いします」と書いてあった。
「謹賀新年」は間違いもなく上手に書けているのに、なぜ「おめでとうご『ぢ』います」という初歩的な間違いをするんだ。
まあ、これはあさみらしいといえばあさみらしい。最後に、「密かに小波くんのことまだ狙ってるからね!」と書いてあった。
あさみよ。公言してしまったら密かにではなくなるんじゃないか?
 ゆらりからは、去年と似ていて「『謹賀親年 あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします』
以上があさみちゃんからの年賀状だと思われます」と書いてあった。惜しいな。誤字をするところまではあっていたが
さすがに「おめでとうご『ぢ』います」は読めなかったか。また、最後に「今年もあさみちゃんにラブラブっぷりを見せつけてやりましょう」
と書いてあった。ちょっと待て、そんなことをしたらあさみがラブブレイカーと化すぞ!
 年賀状への無粋なツッコミはやめて、ゆらりに電話することにした。
「ただいまおかけになった電話番号は、現在使われておりません」
 あさみだ。あさみの声だ。
「……おい、あさみ。何をやっているんだお前は」
「えへへ。小波くんを不幸のどん底に突き落としたくなって」
「こんなので不幸のどん底に落ちると思ったか? なんでお前が電話に出ているんだ」
「思わないよ。えっとね、今ゆらりが振袖の着付け中だから、代わりに私が出てあげたんだ」
「そうか」
「ところで、ゆらりの年賀状はもう見た?」
「ああ、見たぞ。お前の年賀状の謹賀新年の『新』の字を間違えてるって奴だろ」
「うん。でも、今回は間違えなかったんだ! えっへん」
 自信満々に答えた。いや、確かにお前はそこは間違えてはいない。
「そうかそうか。それは良かったな。だが残念なことにだな、あさみ。お前の年賀状をもう一度よく見てみろ」
「ん? どうしたの?」
「おまえ……小学校レベルの間違いをしてるぞ。下手をすれば幼稚園児でも間違えないくらいの間違いだ」
「え? え?」
「お前の年賀状にな……あけましておめでとうご『ぢ』いますって書いてあるんだよ」
「嘘っ! いやいや、いくらなんでもそんなドジはしないよ」
「あとでゆらりに訊いてみろよ。たぶん同じことを言ってくるから」
「……うん、わかっ……」
「あさみちゃん? 何をしているんです?」
 電話の向こうから、ゆらりの声がした。
「うわっ! ゆらり! も、もう終わったの?」
「ええ。着付けに一時間ほどかかっていたあさみちゃんとは違って、私はすぐに終わりましたから」
「いや、べつに、なにもして……」
「その手にあるのは私のケータイですよ。もう一度聞きましょう。何をしていたんです?」
「え、えーっと……そうだ! ケータイのゲームをやってたんだよ! ほら、私そう言うのに疎いし……」
「残念ながら、このケータイにゲームは入っていません。正直に白状してください」
「ごめんなさい。このとおりです」
「……もしもし、小波君ですか? 申し訳ありません、うちのあさみちゃんが迷惑をおかけしたみたいで」
「いや、ああ、まあ……それで、神社には今から行くのか?」
「はい。着付けが終わりましたので、今から行く予定です。しかし、あさみちゃんは遅れてしまうかもしれませんが」
「ひっ」
 あさみは何かを、というより主にゆらりを怖がっているような声をだした。
「な、何をするつもりだ?」
「大丈夫ですよ。法律には触れない程度のことですので問題ありません。先に行っててください」
「ああ、うん。わかった」
「それじゃあ、あさみちゃん。覚悟はよろしいですね」
 そこで電話が切れた。仕方が無いので俺は賽銭の準備をして、少しの荷物を持って出かけることにした。


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