10/11/09 23:55:28 FYVhSqfa
彼女は大きく息を吐き。
『ヒワイドリが闇に付かれたか。そうなると厄介だな』
獣が彼女の足に擦り寄る。身体を震わせると、段々と姿が変化していき、小さな犬の姿へと戻っていった。
「ま、これくらいの闇ならば払える。それよりも厄介なのは……簡単に払えぬ人間の小さな闇だ」
あまりの出来事に気を失った太った男と痩せ男の姿を視界に捉え、ため息をついた。
『どうするんだ?』
「闇を払うしかないだろう。性に関する闇だから」
真っ赤な舌で唇を一舐めし、男達を仰向けにした。
「……赤玉が出るまで搾り取れば良い事」
自らの泉を指で開き、彼らの上に腰を下ろし。
「ん、そんなもんか。この短小が! ほれ、こっちは早漏か。こんな臭いものじゃ、女は満足させられぬぞ」
「あ、ダメ。もう出ませ……ぐぅ」
陰茎を素足で踏まれ、痩せ男は半泣きで再び射精し。
「ああ、鬼様、もっと僕を踏んでくださ……ふふっ」
背中を強く踏まれた太った男は、恍惚の表情で彼女の脚に陰茎を擦りつけ、精を放ち。
そして、子犬は大きな欠伸をした。
―昔昔、森の奥には鬼がおってな。
鬼は男を食らい、血のような真っ赤な口で笑い声を上げ。
食われた男は、一番大事な物を失うってわけじゃ。
だから決して、森に入ってはいかんよ。これはじじいとの約束じゃ……
ほれ、昔話をしてやったんだから、爺のコレを足で……いや、下駄で踏みしめて……
ああ、なぜ逃げる。……ああ、やっぱり鬼様の足に敵うものは……