パワポケでエロパロ17at EROPARO
パワポケでエロパロ17 - 暇つぶし2ch214:カズの特訓・前編
10/10/21 01:01:48 oQzw5F2m
「…なんか違うよ、それ。」
その悲しそうな顔と、苦しそうな言葉を、カズは否定した。
「朱里の言うそれは、早く終わらせたい、みたいな感じやんか。」
起き上がって、視線に割り込む。朱里の目付きが、更に鋭くなる。
「ウチは違う。ウチは小波に気持ち良うなって貰いたい。求められるからやなくて、自分が小波の為にしてあげたいからや。」
朱里の眼力に負けないくらい強く、カズは見つめ返す。
その言葉が真実だと、嘘偽りはないと、示すように。
やがて、先に視線を逸らしたのは朱里の方だった。
「…アンタがそう思うなら、そうしたらいいわ。技術は教えた。それ以上は…心の持ち様なんじゃないの。」
まるで奇麗事だと掃き捨てるような言葉だった。その怒りが、悲しみが、カズには痛いほど伝わった。
(…本当にそれでいいんか?だったら、お前の心は…)
そこまで考えて、しかし声に出すことはしなかった。
カズはまだ、朱里の事を殆ど知らない。そんな自分が下手に慰めても逆効果だと思った。
「朱里…ありがとう。」
だから、ただそれだけ。心からの感謝を告げて、カズは屋上を後にした。
「男の為に、ね…」
一人になった屋上で、朱里は空を見上げる。
朱里は一つだけ嘘をついた。
いくら紫杏のサポートをする朱里でも、生徒の私物を没収する権限など無い。
あれは、抹殺任務の失敗や黒猫との敗戦など、最近の失態続きの朱里に下された『懲罰』の際、朱里が自分で用意したものだった。
しかし、当然の如くそれが使われることは無かった。
カズに教えたことは、つい最近朱里が『やらされた』ことだった。
そういう点で、カズは本当にタイミングが悪かったのだ。
「あれだけの事をさせられて、まだ何かしてあげたいと思えるなんて…バカね。」
理解できない感情を、切り捨てるように。
「あたしは、男なんて大嫌い。」
自分自身に言い聞かせるように。
「男なんて…皆同じよ。」
呟きながら、ただただ遠くを見ていた。
「それがわからないの…カズ?」
青に僅かに朱の混ざる空は、やがてくる夏を感じさせた…


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch