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パワポケでエロパロ17 - 暇つぶし2ch204:カズの特訓・前編
10/10/21 00:43:12 oQzw5F2m
カズの特訓・前編 ~朱里先生のスパルタ授業~


「はぁ…」
暖かな日差しの降り注ぐ放課後の屋上で、そびえ立つ柱が溜め息を吐いた。
否、それは柱の如き長身の少女だった。
カズこと大江和那。親切高校に通う、ごく普通の少女。
身長は190を越え、古武術の達人。
更に、自分や手に取った物の重力の方向を操る事が出来る超能力を持つ。
そんな事が出来るだけの、普通の、まっとうな高校生である。
そんな彼女が、校舎の屋上で溜め息を吐いている理由。
それは、今彼女が抱えている、ある悩みが原因だった。
「はぁ…」
再び大きな溜め息を吐くのとほぼ同時に、屋上の扉が開かれた。
「やっと来たか、待っとったで。」
振り返りながら言うカズに、来訪者は近付いていく。
「何の用かしら大江さん、こんな所に呼び出して。」
そう言ってにこやかに、来訪者――浜野朱里は笑った。
「ここにはウチしかおらん。気色悪いしいつも通りでええで。」
カズの言葉を聞いて、朱里は周囲を見回す。
キュィィン、と機械の動く音が小さく聞こえた後、朱里の表情が消えた。
「で、用件は何?」
先程の笑顔はどこへやら、鋭い目つきでカズを睨む。
「また勝負がしたいって言うんなら相手になっても良いわよ?」
何があっても対応できる適当な距離を保ち、朱里が構える。
「いやいや。素の状態での勝負やったら、まだあんたにはかなわへん。」
言葉の通り、へらへらと笑うカズに戦おうという意思は感じられない。
「だったら何よ。」
苛立ちを露わにし、朱里の語気が強まる。
すると、カズはそれまでの陽気な表情に影を落とし、頭を掻く。
「そう怒るなや。その…言いにくい事やから、こっちかて心の準備がやな…」
「あぁそう。じゃあ出来てから呼んでね。」
「ま、待たんかい!」
ばっさり切って帰ろうとする朱里を慌てて止める。
「気が利かんなぁお前。そこはこっちが話しやすくなるように、どうしたのーとか何かあったーとか聞くところやないか?」
「あら、気が利かなくてごめんなさい。ならもっと優しい人に相談しなさい。」
「だー!わかった!言うからちょい待て!」
居直り気味に告げると、朱里はようやく向き直った。
「…どうぞ。早くね。」
「…あ、あんなぁ…」
カズは大きく深呼吸をすると、意を決して口を開けた。


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