10/10/14 03:23:05 yO8VxLTf
「もしかして、外を歩いているときから、こうされるのを想像していたんじゃないか」
「ふえ……どどどどうしてそんなことを」
「最初から、いつもと様子が違ってたし」
中途半端に脱がされたロングパンツが、膝頭と一緒にびくつく。単語にならない嬌声が、無機質で静謐な部屋に響く。
彼の指が、慎ましやかな花芯を撫でる。細く白い肢体がわずかに跳ねる。薫愛用の回転椅子が、長椅子より露骨な不平を漏らした。
背もたれにかかった彼女の長い髪が揺れる。彼が秘所に顔を近づける。
臍下から、腿からその気配を感じる。迫ってくる視線に灼かれていく。ついに彼は秘所にくちづけた。
「ひゃぅうっ、きゃぁあ……んんんっ」
押し殺しきれなくなった喘ぎが、研究室の白壁を叩く。零れ落ちた潤みが、長椅子の座布団を濡らした。
欠けてしまった物を取り戻すように、ひたすら小波は薫の熱を貪った。
昂ぶりが血を伝って、神経を駆け抜けて、薫の意識を追い詰めていく。
小波は最初のキスよりも容赦無く秘所を責め続けた。
「あうう、こ、小波さん、あ、あの、なんだかっ」
「もっとして欲しい?」
花芯を舌で舐りながら、秘裂に指を沿わせる。粘ついた水音が、耳から入って脳髄を犯す。
燎原と化した肢体の熱で、じくじくと炙られて溶かされていく。世界が閉じていって、彼の蠢きしか感じられなくなって。
目蓋の裏が眩しい。そのまま自分がどこかに抜け落ちてしまいそうで、彼女は手を強く握った。
すべすべとした彼女の腿が、彼の頬をしめつける。そんな柔らかい圧迫感が、彼には心地よく思えた。
彼女の尖った花芯を直接舌と歯列で嬲りながら、同時に襞に這わせた指で裏手から刺激する。
「きゃあっ、もうだめ、だめです、そんなに、いじっちゃっ……!」
回転椅子が、またきいきいと軋みをあげた。痙攣してバランスを崩しそうになる薫を、小波は腕や肘を使ってかろうじて支える。
彼女の愛液がしどけない二人の姿を濡らしていく。切れ切れの吐息が、ずれた眼鏡の曇りを上塗りしていた。
激しい口と指との応酬に、彼女は絶頂へと押し上げられていた。