【何発でも】腹責め専門SS・その7【叩き込め】at EROPARO
【何発でも】腹責め専門SS・その7【叩き込め】 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
10/10/04 03:29:18 gRNyrXWi
ちょっとリング下に降りて来るわ

201:名無しさん@ピンキー
10/10/04 21:11:04 P9RbY2Bc
>>199
死ぬな、確実にw

202:名無しさん@ピンキー
10/10/05 02:26:23 48K+YJXh
過疎ってるなぁ
元気なのは個人サイトだけか

203:名無しさん@ピンキー
10/10/05 05:13:31 C0xEHv+/
このスレの現状、雑談があるだけで過疎とは言わない
ネガキャンとか腹パンだぞ

204:名無しさん@ピンキー
10/10/05 21:02:54 +/2hz60U
ごく一部のスレ以外、投下した前後以外はこんなものだろうこの板は

205:名無しさん@ピンキー
10/10/06 15:24:16 c4Zpnmi8
特に最近は代々続く由緒あるスレでも過疎がひどいね

206:名無しさん@ピンキー
10/10/06 17:13:42 2KzM1YCK
自演騒動のせいで書き手も近寄りづらいだろうね。
あんな空気になった以上、またどうせいちゃもんつける奴が出てくるだろうし。

207:名無しさん@ピンキー
10/10/06 20:17:51 nh4D+74Z
てか腹パンスレ落ちたけど誰も立てないw

208:名無しさん@ピンキー
10/10/06 22:46:58 eGvJMtSi
女→女の良い腹責め小説を書いたレインなんちゃらって知らない?
以前お気に入りにいれてたんだが消えてた



209:名無しさん@ピンキー
10/10/06 23:24:32 gVWDd8By
>>206
そりゃそうだろうよ。
証拠も無いくせに作家の自演だの冷めただの騒ぎ立てた挙句、チンカス呼ばわりまでされて
仕舞には詫びの1つも無く「話題はここまで、めでたしめでたし」で強引に締めちゃってさ・・・
俺が作家さんなら確実にやる気無くしてるよ、何だこいつらって。
話題に出さないことがリスペクトって言ってる人もいたけど、何らかのレスポンスや感想を言ってあげる
ことも大事だと思うけどね。

210:名無しさん@ピンキー
10/10/06 23:26:25 JtJkGL6F
あれって近寄り難くなるほどやばい騒動か?
いつも出てくる一過性の症状かと思ってた
あんなんで近寄り難くなるのなんてガチ自演だった場合くらいだろ

211:名無しさん@ピンキー
10/10/06 23:50:38 JtJkGL6F
3次で素晴らしい女って誰かいる?出来れば18~20歳で

腹筋が神でも顔が終わってる
顔が神でも腹筋が終わってる

数時間探したのにどっちかしかいなくて泣けてきたw
頑張って両立してくれ!

212:名無しさん@ピンキー
10/10/07 03:41:05 OhaHPinl
板民の煽り耐性が年々下がってる気がする…

それはそうとプロレス系とかリョナ系のエロパロには定期的に三次厨が沸くのはなんでなんだぜ?

213:名無しさん@ピンキー
10/10/07 06:00:32 GDPtIwvR
煽り耐性よりも民意的なものが下がってる気がするね
狭いジャンルだけど、べつにここだけが発表の場ではないし

214:名無しさん@ピンキー
10/10/07 15:20:11 GDPtIwvR
ルームナンバー氏の更新来た!
相変わらず凄いな

215:名無しさん@ピンキー
10/10/07 16:05:13 PWqT0bCL
ルームナンバー55って誰?

216:名無しさん@ピンキー
10/10/07 17:22:34 AuS/r3Wp
>>212
二次を食い尽くすと定期的に三次が欲しくなるのさ

217:名無しさん@ピンキー
10/10/07 21:16:50 A7SWaD5k
腹筋があるから恥ずかしくないもん!
という電波が

218:名無しさん@ピンキー
10/10/07 22:52:32 L1lzKR2s
わざと個人ブログの人の話し出す=荒らしたいと思っている奴
これはどのスレでも共通

219:名無しさん@ピンキー
10/10/08 05:13:04 e8ujUONk
>>216
おまー、それこそフェチ板でやれって話でな

220:名無しさん@ピンキー
10/10/09 01:19:48 Qx3k1Zv8
>>218

そこまで目くじら立てなくてもいいんじゃない?

221:名無しさん@ピンキー
10/10/09 02:10:40 5zzWr+KY
二日経ってレスする>>220も相当だな
他は知らんがID:GDPtIwvRが愉快犯なのは誰にでも分かるけどさw

222:名無しさん@ピンキー
10/10/09 07:57:22 Qx3k1Zv8
>>220
他の人は知らないけど、俺も毎日見てるわけじゃないからさ。
気に障ったら謝るよ

223:名無しさん@ピンキー
10/10/09 13:30:14 C5t3xw30
そういえばフェチ板なんてのもあったんだなw

224:名無しさん@ピンキー
10/10/13 19:13:06 LcHN4sz1
話題無いな…
とりあえずage

225:名無しさん@ピンキー
10/10/13 19:30:41 uoecYJll
話題は作るものだぜボーイ

226:名無しさん@ピンキー
10/10/14 00:40:55 OmqxsBkO
『はァヒマね・・・そうだ、ボーイでも呼んで腹でも殴ってもらおうかしら、』
と気紛れに滞在先のホテルのボーイを呼ぶやいなや、
はしたなく高級ブランドのスーツをたくし上げ、お腹をむき出しにして
「ちょっとそこのあなた・・・わたくしのこの自慢の腹筋、どう思いまして?
とってもセクシーでしょ。
興奮したのなら、わたくしのお腹をおもいきりなぐってごらんなさいませ。
もし一発でわたくしを這いつくばらせたら、1万ドル差し上げますわw」
と、わけのわからない挑発するセレブのビッチお嬢様age

227:名無しさん@ピンキー
10/10/14 01:34:30 1p4Y3eKV
ちょっと面白い

228:名無しさん@ピンキー
10/10/14 01:40:38 jSTVpQ0U
でもどうせそのお嬢様は、元ボクサーの執事に毎日殴らせてるから腹筋ガッチガチで、
逆にボーイの拳の方が複雑骨折しちゃうんでしょ?

229:名無しさん@ピンキー
10/10/14 03:07:43 OmqxsBkO
いっぽう、少々腕に覚えのある元ストリートファイターのホテルボーイも、
この唐突な挑発には戸惑いを隠せない。
しかし、爆乳でぱっつんぱっつんなブラウスを胸元までまくり上げ、
さらに陰毛の生え際が見えちゃう位にタイトスカートのウェストを押し下げて
丸々剥き出しにされたセレビッチお嬢様のボディには、美しくなめらかな腹筋が浮き上がって、そりゃ自慢もしたくなる代物。

「さあ、わたしのほうはいつでも良くてよ?それとも、無抵抗の女の腹なんて殴れない、とでも言い訳して逃げるおつもり?」

追い討ちの挑発をかけるお嬢様に、拳を握り締め、呼吸のタイミングを見計らって必殺のストレートを放つボーイ君。
そしてセレブ美女の腹の力が緩んだその一瞬、
彼女のきれいな縦長のヘソの真上に、やや下方から角度をつけて深々とえぐり込まれるボーイ君の拳!

「ぐえっっ・・・は、吐きそう・・・でも、こんなところで無様を晒すもんか!」

左手でアザを刻み込まれた腹をしっかり押さえ、体奥からこみ上げてくる絶賛消化中のフレンチフルコースを吐出しないよう
右手で口元を必死に押さえるお嬢様の足元は、今にも倒れそうにぐらついているものの、しかし一撃KOとはいかない。

「こ、このわたくしを一撃でダウンさせることは出来ませんでしたけれど、ひ、久しぶりに漢の拳をしっかり堪能させて頂きましたわ。
・・・いいでしょう、あなたのそのステキなパンチに免じて、約束の一万ドルは差し上げますわ。
・・・・・・ところで、あなた、結構いい体していらっしゃるご様子ですけれど、その股の間にぶら下げてるほうの『漢の拳』は、どんな按配なのかしら?
・・・今夜、わたくしのスイートルームにいらっしゃい、これは命令よ。
今度はわたくしのお腹の中から、ストレートパンチを叩き込んで頂きますわ」

・・・そして一ヶ月後、利き腕の拳を複雑骨折し、腎虚で精子wじゃなかった生死の境を彷徨う元ボーイ君をよそに、
お肌の艶も腹筋も3割り増しになったセレビッチお嬢様は、

『はァ・・・どこかにもっと逞しい男はいないかしら・・・』

と、次の犠牲者を求めて高級リゾートを彷徨うのであったage

230:名無しさん@ピンキー
10/10/14 18:52:43 rJ08Njaa
いい話だなw

231:名無しさん@ピンキー
10/10/16 04:21:11 AI3xrs+u
俺達の平凡氏はまだ来ないの?age

232:名無しさん@ピンキー
10/10/18 18:37:39 +Z3Bm4Bu
最近個人サイトのコメントで粘着が目立つなage

233:名無しさん@ピンキー
10/10/19 02:03:40 wwHAH4Jj
ここを話題にしたくない、話題にされたくないから個人ブログ移行してるのに
ファンです応援してます、とか期待を装った粘着(または叩き誘導)が定期的に湧くからなあ

234:名無しさん@ピンキー
10/10/19 02:10:06 Co28Szal
確かにな。ただ適度に話題に出すくらいならいいと思うよ
元書き手の意見としてだけど、反応が無いのもかなり辛いから
本人のサイトなりブログなりに感想を書いてあげるのがベストだろうけどね

235:名無しさん@ピンキー
10/10/20 23:19:55 Oqt/CqV7
更新キター!

236:名無しさん@ピンキー
10/10/27 12:32:53 UuTq8lZI
とりあえずage
何か話題無いかな…。
腹パンチ小説にストーリーや性描写は必要だと思う?
俺はパッと出のキャラがボコられるよりストーリーがしっかりしてる方が燃えるんだが

237:名無しさん@ピンキー
10/10/27 15:19:23 m4vrmmvf
性描写はともかくストーリーはそりゃ必要だろ
あまり前振りが長いのも萎えるだろうけど

238:名無しさん@ピンキー
10/10/28 00:05:42 YJ2L2HlT
腹パンチで失神、拉致⇒廃工場に連れ込んでチョメチョメ
って流れがデフォでしたから、ええそりゃもう好物ですよage

239:名無しさん@ピンキー
10/10/28 02:12:25 7UF/2VSz
前振り長いのも短いのも好きだわ

240:名無しさん@ピンキー
10/10/28 08:23:15 40BBPArF
腹パンチ無しでも読んでて楽しいくらいの方が好きだな
ここでは個人サイト名NGみたいだけど、某所なんか最近本当に面白い
2chだとスレ消えたりするからストーリーものは難しいと思う

241:名無しさん@ピンキー
10/10/29 01:43:55 9H/llR05
外人グラビアアイドルのグラマーで厚みのある(デブじゃないよw)腹
に拳を埋め込んでやりたいage

242:名無しさん@ピンキー
10/10/31 04:38:26 LFYPmmHo
クリスティーナ・デル・バッソも中々腹パン似合いそうだなあ
俺的に

243:名無しさん@ピンキー
10/11/01 01:15:00 o/gu6U/v
俺は実写よりもアニメや小説に興奮するのだが、少数派なのだろうか?

244:名無しさん@ピンキー
10/11/01 02:51:54 ZHLcwo/l
>>243
腹責め界では普通に多数派だろ
そもそもリアルじゃ出来ないし

245:名無しさん@ピンキー
10/11/01 21:36:40 fftEJJQE
実写の映像作品(あの会社の奴)も明らかに手抜きがわかって萎えるしな

昔アクションスタントの人の演技講座を見たことあるんだけど
当たってないのに、ちゃんと当たったような音がして、見た目的にも効いてる感があった

実際には効いてませんよってことをアピールするためか女の人が受けをしてたんだが、おかげで興奮したw

246:名無しさん@ピンキー
10/11/01 23:32:31 N43IZbpW
腹責めフェチ人口ってどれくらいいるんだろうか?
そもそも男性特有なのか?
しかし、我ながら何でこんな性癖になっちまったのかな…

247:名無しさん@ピンキー
10/11/03 07:08:43 XjoBuXk/
幼稚園の赤組にいた頃、ゆき君っていう名前のノッソリしたフンイキの子がいて、その子の腹にめり込む感触や鈍い音、表情がきっかけだったなあ。

248:名無しさん@ピンキー
10/11/03 22:07:00 Aixr8Chg
俺は小一でDBの腹パンされてる悟空見て目覚めて
小三辺りで女の方が興奮するようになった
何故こうなった・・・

249:名無しさん@ピンキー
10/11/03 22:29:54 y4Ceqt9/
腹パンしてゲロ出させてすべりがよくなったぜってイラマチオさせるのが読みたい。

250:名無しさん@ピンキー
10/11/05 23:36:08 KCxZlirf
苛めっ子をハンドバッグにして復讐

251:名無しさん@ピンキー
10/11/06 00:24:30 yJKbq0Mg
いじめっ子はワニか何かですか

252:名無しさん@ピンキー
10/11/06 02:39:39 i9rKSe/s
なんというサイコな復讐

253:名無しさん@ピンキー
10/11/06 03:45:54 s6wfqmVY
変身ヒロインと怪人が激しい肉弾戦を繰り広げていて、怪人がヒロインを壁際に追い詰めてボディにラッシュとか食らわすも
ヒロインの鍛え抜かれた腹筋に有効なダメージを与えられない

不敵に嘲笑うヒロインの下腹に快楽系の気を纏わせた発剄をお見舞い。
衝撃のダメージそのものは耐えるものの子宮への熱い一撃に戸惑うヒロイン。
そのまま発剄を込めた連撃をズムズムと受け続けて沸き上がる快感に腹筋が緩くなり次第に重いダメージを負うようになるヒロイン
最後の方は蓄積するダメージと快楽に滅茶苦茶にされガードした腕も上がらず
ダラリと垂らした状態で「や…も、やめ…」とか微かな息を吐きながら壁に縫い付けられるようにサンドバッグにされる
そしてズルズルと壁に沿ってへたり込んだところを足首をわし掴み
「どうした?ご自慢の腹筋は悪になど屈しないのではなかったのか?だがこれで最後だ!」
ぶうんと棒きれを振り回すように持ち上げそのまま消火栓の先端を狙ってヒロインの下腹を叩きつけてトドメを刺す
既に防御力の欠片も無くしたヒロインは力の源泉たる子宮をその一撃で破壊され絶叫
奇怪なオブジェと化して敗北した無様な姿を市民に晒す…

254:名無しさん@ピンキー
10/11/06 03:55:30 6K0Ny5BF
>>253
変身ヒロインの力の源泉が子宮てのはいいね
たしか常に妊娠ホルモンが分泌されていないと超パワーが出せないヒロイン
とかいう設定のエロゲがあったような
鬼のように強いんだけど、下腹部だけがとにかく弱点なヒロインてのはイイ!

255:名無しさん@ピンキー
10/11/10 15:35:51 zQ73GZE+
たしかに子宮を殴るっていうシチュは興奮するな

256:名無しさん@ピンキー
10/11/11 11:16:04 IXt6/2ko
そのまま脱力で柔らかくなった腹筋越しに子宮を鷲掴み、子宮内部に秘められた変身クリスタルごと握りつぶす

257:名無しさん@ピンキー
10/11/12 01:01:50 s+zGjwih
腹パンチ→膝から崩れる→イマラチオのシチュエーションが最高

258:名無しさん@ピンキー
10/11/12 01:03:03 jKFVo7bP
ヒロインの腹ン中に、超人パワーの源があって、
それをめあてに敵がおそってくる、てシチュは「剣の国のアーニス」
が有名だけど、
ありゃその源てのがヒロインの肝臓?だかで、腹掻っ捌いて内臓移植wて展開だったからなあ
あんましグロに寄らないで、イイ感じの腹責め展開にならないもんかね

259:名無しさん@ピンキー
10/11/12 01:06:37 jKFVo7bP
>>257
むしろ、
ヒロイン腹パンチでダウン
⇒たっぷり中田氏&イマラチオでたっぷり口内射精&たっぷりアナル中だし
⇒再び腹パンチしまくり
⇒口とアナル、性器から注がれた精液が溢れ出す
てのがイイ!!

260:名無しさん@ピンキー
10/11/12 01:14:09 s+zGjwih
>>259
たしかにいいね。
俺の場合腹パンチでえずいてるところに無理矢理イマラチオ→たっぷり口内射精か顔射が興奮するな。
中田氏はすべて終わった後がイイ

261:名無しさん@ピンキー
10/11/12 02:08:43 6BNYP2lo
>>259
ファントムガールであったな

敗北した巨大変身ヒロインがイマラチオされて精液袋になった胃にパンチ食らって握りつぶされて精液ゲロ吐いて
出来上がった愛液と精液の池に串刺しパイルドライバーされてた

262:名無しさん@ピンキー
10/11/12 23:15:36 kzgGRRef
個人的に腹パンチフェチな人って女性器にあまり興味が無い気がする

263:名無しさん@ピンキー
10/11/13 00:50:55 skqJgGyB
確かにあまり興味は無いなw

264:名無しさん@ピンキー
10/11/13 02:20:21 fvbwaqlA
こんな腹↓のヒロインに、力の限り拳をブチ込みたいw
URLリンク(shop.m-matching.jp)

265:名無しさん@ピンキー
10/11/14 07:24:06 NoZzC3J5
>>259-261
すげーどうでもいいけど、イマラじゃくてイラマチオだぜ。
大勢の前で発音する機会なんか一生ないだろうけど、一応おぼえなおしとけ。

266:名無しさん@ピンキー
10/11/14 08:38:30 oyAIzGvA
マジだ…知らなかった

267:名無しさん@ピンキー
10/11/14 08:44:43 l8DgRI4n
今拉致男
じゃなくて
苛街男
だったかw

268:名無しさん@ピンキー
10/11/14 18:39:35 5RI7mgCd
え、腹パンチって胃の周辺だけ?
もうちょっと下を狙って子宮とか膀胱を狙うのは別物?

269:名無しさん@ピンキー
10/11/14 19:32:54 SG/Lh2BD
>>268
まず最初にそんな事は無いと断言する
その上で聞くんだか君、誰に対して疑問を持って質問してるの?
このスレちゃんと最初から読んだ事ある?

270:名無しさん@ピンキー
10/11/14 21:42:42 bzyDEl+Z
英国紳士が確か「みぞおちから子宮まで」と言ってたよ

271:名無しさん@ピンキー
10/11/14 23:43:54 yv4GoyZA
>>268
腹ならどこでもいい
胸下~マン上までなら許容範囲

272:名無しさん@ピンキー
10/11/15 01:20:19 kl9OS4dO
へそ周辺にダメージを与えた後に鳩尾を動けなくなるまで責めて、子宮でトドメが俺のジャスティス

273:名無しさん@ピンキー
10/11/15 02:01:07 FW4yu5ft
膣から触手型寄生虫に胎の中にもぐりこまれた女騎士が、長年従ってきた従者に、
「たのむ・・・わたしが見苦しい姿を晒すまえに、
この腹にお前の鉄拳を思い切り叩き込んで、胎中の蟲を殺してくれ・・・」
と自ら過酷な腹責めを懇願するシチュとか最近は妄想するんだぜage

274:名無しさん@ピンキー
10/11/16 14:32:14 nku9N0II
腹パンチの小説サイトってありませんか?
検索してもなかなかヒットしなくて

275:名無しさん@ピンキー
10/11/16 20:40:02 bANkoHI1
リョナ系イラストサイトは多いけど、小説となると一気に減るからなぁ。
とりあえず大手の検索サイトとかを漁ってみては?

276:名無しさん@ピンキー
10/11/16 22:47:19 m2YUXLaZ
>>274
数年はまとめサイトで事足りないか?

277:274
10/11/17 00:47:34 dvvkAcPw
レスありがとうございます。
連作でやっている小説のHPやブログがなかなかヒットしなかったもので…。
もう少し探してみます。ありがとうございました

278:名無しさん@ピンキー
10/11/17 12:01:02 tWlwHvI0
実際に小説専門でやってるサイトって2つくらいじゃないか?

279:名無しさん@ピンキー
10/11/18 00:20:32 /RosPeNc
腹パンチのどこにエロを感じるか自分でもわからないままに
このシチュにはまってもう幾年
来年こそはブレイクしてほしいこのジャンル

280:Яoom ИumbeЯ_55
10/11/20 19:13:39 h82C5yVJ
初めまして、ИumbeЯ_55と申します。
初めてなのでうまく出来るか分かりませんが、投稿させていただきます。
急いで書いたため誤字脱字等あるかもしれませんが、御勘弁ください。
では、よろしくお願いします。

281:Яoom ИumbeЯ_55
10/11/20 19:19:30 h82C5yVJ
嗅ぎ慣れた潮の香に混じって、脂っこい豚肉の焼ける匂いと、甘ったるい下等のラム酒の香りが同時にリィナの鼻を突いた。
大海原の真ん中で、屈強な男達が互いの入れ墨を自慢し合うかのように上半身裸になりながら、
両手にラム酒や串に刺さった肉を食いながら、大声で笑い合っている。
リィナが船の上で火を起こす光景を見たのは初めてであったが、この男達は慣れているのか、
粗末な鉄板を甲板に敷いただけで延焼の可能性を全く考えずに次々に薪を放り込んでいる。
その火の上で一匹の大きな豚が丸焼きになり、男達は思い思いに肉に串を突き立て、
ナイフでそぎ落としては大きな音を立てて咀嚼していた。
暗い夜にオレンジ色の日が、男達の汗ばんだ身体を生々しく浮かび上がらせている。
「へへへへっ…お前も食うか?」
脂ぎった太った男が所々歯の欠けた口でへらへら笑いながら、自分の歯形の突いた豚の脂身をリィナに差し出してくる。
何日風呂に入っていないのだろうか?もの凄い匂いがする。リィナは無言で顔を逸らした。
「おいおい…腹減ってんだろぉ?旨いぞぉ!貴族達の食卓に出る肉だからなぁ」
いつの間にか周りの男達もリィナの近くに集まり、それぞれが下品な笑みを浮かべながらリィナを凝視している。
リィナは身体の奥から沸々と怒りが込み上げてくるのを必死に押さえた。
今はよけいなことでエネルギーを使っても無駄だ。
「……いらないわよ。アンタ達みたいな下衆に施しを受けるくらいなら、飢え死にした方がマシだわ…」
「……プッ!ガハハハハハ!!おいおい聞いたかぁ!?こいつまだ自分の立場をわかってねぇ!」
笑い声はすぐさま伝染し、周囲の男達まで一斉に笑い出した。ヒュゥと口笛を吹く男まで居る。
自分が完全に玩具にされていることを感じ、リィナは奥歯をギリリと噛み締めた。
これも、あんなことが無ければ…。

282:Яoom ИumbeЯ_55
10/11/20 19:24:30 h82C5yVJ
2年前に国家は、強奪や虐殺の原因である海賊の数を少しでも減らそうと、騎士の称号を持つ家系から腕の立つ者を選抜し、
各々をリーダーとして組織した騎士団を作り、海賊達から一般市民を守る命を与えた。
リィナもその中の1人で、今年18歳という若さでありながら男勝りな性格と剣術、武術の腕前で数々の武勲を上げ、
今では自ら海に出て海賊を討伐し、上陸を未然に防ぐリィナ海騎士団のリーダーになった。
リィナとその海騎士団の活躍により、一時は周辺海域の海賊達は減少したのだが、今日近海の海賊を討伐した後、
帰港中に突如として現れた見たことも無い海賊と鉢合わせになった。
先の海戦での疲労のためか、いつもは統制の取れている海騎士団が思うようにまとまらず、次々と新手の海賊達に倒されて行った。
最後まで孤軍奮闘していたリィナも、最後には敵船のリーダーである熊の様な大男に一撃を食らい、失神した所を敵船へ運ばれ今に至っている。

(騎士団の皆は大丈夫かしら…?なんとかしてこの拘束を解いて脱出して、このことを本部に報告しないと…。浮き袋1つでも奪えれば、後は海に飛び込んで…)

「おい!何をぼーっとしてやがる!」
考えを巡らせていた所で突然、奥の上座に座っていたこの船のリーダーが近づいてくる。
頭のはげ上がった髭面の大男で、ゴツい指でリィナの顎をくいと持ち上げる。酒臭い息が顔にかかって酷く不快だった。
「こっちはオメェを生かしてやってるんだぜ!?本当ならすぐにでもバラして鮫の餌にしてやる所をよぉ…。
 何で生かされてるか…わかるだろ…?」
リーダーがニヤリと笑う、歯茎まで露出したいやらしい笑いだ。タバコのヤニで歯は本来どのような色だったか分からない位汚れている。
リィナの背中にぞわりと寒気が走ったが、こんな下衆な男共に弱気な所を見せるのは死んでも嫌だった。
リィナは本来つり目気味な目をさらにつり上げ、まるで犬の死体にたかる蠅を見る様な目で男に言い放つ。
「さぁね?アンタ達の低能な頭の中なんて想像したくもないわ。そんなことより、歯磨きしてから話しかけてくれる?
 アンタの口からまるで生ゴミみたいな匂いが漂って気持ち悪いのよ」
「ひひひひひ…言ってくれるじゃねぇか…?わからねぇなら教えてやるよ。お前は今、薄い水着ひとつしか身につけてねぇんだよ。
 いつも頭を守っている兜も、その華奢でくびれた腹を守っている甲冑も今頃海の底で魚の寝床になってるさ…。
 しかもお前は両手足をマストに縛られてて身動きが取れねぇ…。ひひひひ…この後何されるか、わかるな?」
男の言わんとしていることはもちろん想像がつく。屈強な男達が船の上で何ヶ月も生活して女日照りが続いている中に、
自分がこんな状態で佇んでいることは、飢えたライオンの檻の中に手足を縛った子鹿を放り込む様なものだ。
自分は「殺されなかった」のではなく「楽しんでから殺される」だけなのだ。しかし、リィナは強気な態度を崩さず、
男を馬鹿にした様な笑みまで浮かべて言い放った。

283:Яoom ИumbeЯ_55
10/11/20 19:30:42 h82C5yVJ
「だからアンタ達の下衆な考えなんてわかりたくもないって言ってるでしょ?言わせてもらうけど、
 下品なことしか考えてないから頭がそんな風に禿げちゃうのよ。食べることしか考えてないから
 髭ばっかり伸びちゃって…ふふっ、可笑しい…。少しは頭を使うことを考え……ぐぶぅあぁぁぁぁぁ!!?」
グジュリという水っぽい音と共に、男の骨張った石の様な拳がリィナのむき出しの腹部に深々と突き刺さっていた。
リーダーは怒りでブルブルと震えながら、リィナに向けて荒い息を吐いている。
「このクソアマがぁ…!頭のことを言いやがって、ただじゃすまさねぇ!!
 普通に犯すだけにしてやろうかと思ったが、たっぷり痛ぶってからにしてやるぜ!」
「あ…ぶぐっ…!?ごふっ……」
リィナは突如身体を駆け抜けた激痛に、一瞬目の前が暗くなった。腹に突き刺さったままのリーダーの拳が、
怒りでブルブルと震えている。
「おい…あのアマ、お頭に頭のこと言っちまったぜ…」
「やべぇよな…お楽しみの前に殺さなきゃいいが…」
いつの間にか、わらわらとリィナの周りには男達が集まっていた。
不安そうな顔をしているものもるが、ほとんどはニヤニヤと下品な笑みを浮かべ、
リィナからでも股間が大きく隆起しているのが見えた。
「おらぁ…泣き叫ぶまで止めねぇぞ…。顔をやっちまうと後で萎えるからな…ここだ!!」
ドグッ!グジュツ!ズブッ!ボグゥッ!!
「ごぶっ!?ぐぶぅぅっ!!がふっ!!ああぐっ!!……う…うぐ……うぐえぇぁぁぁ………」
連続して丸太の様な腕がリィナの腹に突き刺さり、やわらかな内蔵が無惨に押しつぶされる。
リィナの喉からごぼっと音が鳴ると共に、黄色い胃液をびちゃびちゃと吐き出された。
人前で嘔吐するなど、貴族としては最大限の屈辱と恥であったが、背中に当たっているマストから
時折ミシッと音が聞こえるほどの拳の衝撃は、リィナの腹筋や内蔵を貫通し、背骨にまで達していた。
「へへへへ…俺としたことが、すこぉし力が入っちまった…。だらしなく舌なんか垂らしやがって、
 せっかくの可愛い顔が台無しだぜ…」
「ごっ…ごぶっ!うぇぇっ…!こ…こんな…下衆な男に……私が……」
「ほぉ…まだ頑張るか?ならこれはどうだ?」
リーダーはリィナの子宮目掛けて拳を放つと、埋まった拳をそのまま強引に鳩尾まで引き上げた。
内蔵全体がかき回され、リィナの身体が悲鳴を上げる。
ズブッ!!……グッ……グリィィィィッ!!!
「ぎゅぶあぁぁぁぁっ!!!あ……あがあぁぁぁぁぁぁ!!!?」
内蔵全体を一気に胸の辺りまで突き上げられた凄まじい衝撃に、リィナはたまらずこの世のものとは思えない悲鳴を上げる。
白目を剥き、口から垂れ下がった舌を伝って唾液や胃液が混ざったものが垂れ流しになり、
貴族として本土で生活してる家族が見たら失神しそうなほどの姿になる。
その姿を見たリーダーは膨れ上がった自らの分身を取り出すと、それを下腹部を覆っている布越しに
リィナの亀裂をめくり開くように擦り付けた。
「うぐぅぅぅぅっ……!!久しぶりの女だから興奮しちまったぜ!!おら!気持ち良いか!?
 俺ももうすぐイクぜぇ…!?」
リィナは苦痛の最高潮を漂っている最中、熱く熱せられた鈍器の様な男性器を自分の敏感な亀裂に擦り付けられ、
苦痛と快楽の渦に飲み込まれて行った。
「うぐっ!?あ…あへぁぁ!?な…なにこれぇ…!?」
「おおおっ…!久しぶりだなこの感触は…」
薄い布を隔てて、くちゅくちゅと淫らな水音が響く。それはリーダーの先走りの音だけではないことは確かだった。
初めて感じる性的な快楽にリィナは混乱しながらも、凄まじい苦痛に鈍化した意識は少しでも身体の苦痛を和らげようと
貪るように快楽を求め続けた。
「あっ……あぁふ……な…何この…感じ…?わ…私……へ……変になってる…」
「へへへ…感じてるみてぇだな?だんだんお前のも固くなってきたぜ…。ぐぅぅっ!?
 と…とりあえず1発出してやる!!」
リーダーが限界を感じ叫ぶと同時にペニスが爆ぜ、ダークグリーンの三角の布を真っ白に染めて行った。
「あ…ああぁ…き…気持ちいぃ……あ……あ…熱っ!!?…やぁぁ!…ぬ…布に染みて……熱いのが……入ってくる…!?」
数十秒にも渡る長い射精が終わり、リーダーが肩で息をしながらリィナから離れると、すぐさま他の子分達がリィナを取り囲んだ。
全員服の上からでも分かるほど勃起している。
苦痛と快楽の入り交じった混濁した意識の中、リィナの霞む目に映ったものは手下が放ったパンチが自分の腹に吸い込まれて行く瞬間だった。

284:Яoom ИumbeЯ_55
10/11/20 19:32:04 h82C5yVJ
短いですが、以上です。
尻切れですみません…。

ではでは、お目汚し失礼しました。

285:名無しさん@ピンキー
10/11/20 20:41:47 TJR07ohW
ナンバー55さんキター!!!!!

286:名無しさん@ピンキー
10/11/20 20:43:12 p+pGx9lc
今夜のおかずGETだぜw

287:名無しさん@ピンキー
10/11/20 20:49:20 TJR07ohW
すまん、興奮してageてしまった…。
しかし氏のSSは読んでるだけでパンツがががが

288:名無しさん@ピンキー
10/11/21 00:16:07 Lgl1dIsN
おおー なんかポイントを抑えたというか、よいものですなー

289:名無しさん@ピンキー
10/11/22 20:38:42 rXPVUFL1
おいおい、一週間振りに覗いたらルールナンバー氏が降臨してんじゃん!?
読み切りなのかな?続き読みたい!

290:名無しさん@ピンキー
10/11/23 01:22:01 tRSnZGUO
「見よこの肉体美、フィットネス女王にハンガリー美女」
URLリンク(sankei.jp.msn.com)

・・・さぞかし責めごたえのあるイイ腹してんだろーなーw

291:名無しさん@ピンキー
10/11/23 04:47:24 WDLmIvMg
三次の画像張って責めごたえ~とかって嬉しげに語る奴、気持ちは分かるがフェチ板にでも行ってくんねーかな

292:名無しさん@ピンキー
10/11/23 17:12:18 Oh8R+v5U
投下します。

長いので4回に分けて投下します。
全体的に腹責め描写より急所攻撃が多めです。
スレチと思われる方、以下に興味の無い方はどうかスルーをお願いします。

・登場人物はほぼ女のみ
・今回(1回目)は、腹責め少ないです
・腹責めは7レス目終わりと、10レス目中盤

3ヶ月も経ってますし、こんなんですが、ランサー氏復活祝いです。


293:往生際の悪い奴 1/12
10/11/23 17:13:26 Oh8R+v5U
 珠洲 華鈴(スズ カリン)。
長身で切れ長の瞳をした彼女は寡黙であり、どこか近寄りがたい雰囲気がある。
彼女の素行を知る者は少なく、学校内では好奇の対象となっていたが、
交友関係も謎に包まれており、情報源が圧倒的に少ない。
しかしながら、名前に似て凛とした佇まいに憧れてか、男女問わず密かな人気を呼んでいる。
反対に、日本人離れしたスタイルを疎む輩も多い。
彼女だけが特別な制服を許されている事も、一部の生徒の反発を呼び込んでいた。
発育が良すぎて規定のサイズに合う物が無いのだ。
成績上位。クラブ無所属。
家族構成不明。交友関係不明。
バストサイズ校内一。
好意からにしろ、悪意からにしろ、彼女に近づこうとした者は、
大抵そのオーラに負けて退散する。
口数の少ない彼女と会話するのは、クラスメイトでさえ不可能とされていた。
ただ1人を除いて。
「スズ カリンって、どっちが苗字でどっちが名前かややこしいですね。
今まで自分で混乱した事ないです?」
放課後。
その一言で教室内に激震を走らせたのは、クラス委員長だった。
今までクラスメイトから付けられた座右の銘は、
空気読まない。
チビだけど上から目線。
暴走特急娘。
等々、数知れず。
「それは兎も角、今日はプリント提出日です。
スパっと回収にご協力下さい」
窓際席の華鈴に向けて腕を伸ばし、遠慮なくプリントを要求する。
ぐいっと胸を張るポーズがお得意なのは、背の低さからくるコンプレックスのせいか。
自分より強そうな相手にも恐れず突進していく姿勢は、チビといえども侮れず、
様々に尾ひれのついた武勇伝と共に語られる事が多い。
ただそれが、勇敢さから来るのか、無謀から来るのか、何も考えていないのか、
と言われれば、3つ目の回答が今のところ最有力である。


294:往生際の悪い奴 2/12
10/11/23 17:15:18 Oh8R+v5U

クラスが静まり返る中、華鈴は無言で鞄を漁り、「はい」と一言だけ答えて、
委員長の手にプリントを渡した。
どこからか安堵のため息が漏れる。
毎回こんな調子にも関わらず、華鈴との交渉役は決まって彼女、
斉藤 優(サイトウ ユウ)に回される。
他の人であれば早々に華鈴の傍を離れるところだが、優はしばし彼女の隣から動かない。
手渡されたプリントの名前欄をじっと見つめていた。
「英語で言うとKARIN SUZU。んーー。やっぱりややこしいですね。
推測するに中学生時代英語の授業でどっちが先か悩んだコトが……」
「…………ないよ」
「ふむ。こんなややこしい名前で問題ないとは、珠洲サンの頭は私の灰色の脳細胞にも負けないと見えます」
負けないも何も、1年の時から華鈴は委員長より成績上だよ。
クラスの何人かが、心の中でツッコミを入れる。
「では改めて推測するに小学校時代英語の授業でどっちが先か……」
やや早口で喋りながらプリントと睨めっこしている委員長の隣で、華鈴は早々に帰り支度を終えていた。
「私は英語、中学から」
「では中学の先生がややこしくて悩んだ事があるに間違いないです」
顎に手をやって唸る小さな委員長の隣を華鈴が通り過ぎる。
「そうかもね」
ポツリと言い残し、彼女は教室を出た。
「ふむ。珠洲 華鈴。私の灰色の脳細胞を持ってしても手強い」
リボンのついた長い髪を見送りながら、優は腕を組んで眼鏡を正した。
「コラ委員長。ワケわかんない事言って怪しまれたらどうすんのよ。
バレないように追いかけてよ」
「慌てるメイドは稼ぎが少ない。使命に燃える委員長に任せておきなさい」
優はオーバーニーソックスを引き上げて太股でパチンとはたくと、鞄を手に取り教室を出た。
かと思えばとんぼ帰りしてきて、教壇の上に纏めてあったプリントの束を手に取った。
「今日中に先生に提出です。私は任務がありますのでよろしく」
提出物の固まりを、先程声をかけて来た生徒に押しつける。
「そして私は今日の掃除当番ですが、任務のため後任を指名する必要性に今気づいてしまったようです」
「あーーっ、もう判ったから。全部私がやっとくから早く追いかけてよ」
「では後背の憂いなく」
背中を押された優は教室を出ると、まずはダッシュで昇降口に向かい、
校庭の端に見える長い髪の後ろ姿を追いかけた。


295:往生際の悪い奴 3/12
10/11/23 17:15:56 Oh8R+v5U
 事の始まりは1週間程前。
委員長の優に、クラスの生徒が詰め寄った事から始まる。
「委員長は華鈴の事どう思うの!?」
数人の手下を引き連れて、とある生徒が優に尋ねた。
尋ねるというよりは問い詰める勢いだったが、
優は空気を読まない。
「はて。窓枠フェチ?」
華鈴が窓際の席を好む事、窓の外をよく眺めている事から導き出した結論だったが、
生徒達にその思考経路までは伝わらない。
いや。例え伝わったとしても、結論が理解出来ない事に変わりはないだろう。
「は……?」
先頭の生徒の思考が一瞬停止する。
「そうじゃなくて、アイツこの教室で浮いてると思わない? なんとかした方がいいと思わない?」
「彼女が教室内を単独で浮遊している場面を観測した事はないですが、
例え飛んでいたとしても校則で禁じられていない以上自由だと思われます」
「ふ、ふゆう? トブ?
いや、よくワカンナイけど、浮いてるってそういう事じゃなくてさ。
1人だけ違う制服着て特別扱いとかズルくない?」
「彼女のサイズが規格外ゆえの特例です。学校が許可してます」
「アイツの制服っていつも綺麗じゃん。月に何度も新しくなってるんだよ。おかしくない?」
「ふむ。特注制服ゆえの新機能?」
「良くない奴と付き合ってるって噂だよ。
そいつがいつも新しいの買ってくるらしいんだって」
「ほむ。噂とか、らしい等という話は憶測の域を漂うゴシップロリータ」
「駄目だコイツ。意味判んない……」
先頭の生徒は諦めて両手を上げた。
優は確かに紙一重な少女だった。
紙一重なだけに、意図して話を逸らしても、誰も気づかない。
優にも相手にすべき相手、相手にすべきでない相手の区分けはあるのだ。
一方でそんな事など微塵も知らず背を向ける生徒に代わって、別の生徒が優の前に身を乗り出した。
彼女は多少なりとも、難物委員長の扱いを心得ていた。
「委員長さ。クラスを纏めるのも委員長の仕事だよね?」
「確かにそれは私の役目」
「珠洲さんがクラスに馴染めないのは、皆が珠洲さんの事よく知らないからだよ。
彼女の事がもっとよく判れば、きっと皆仲良くなれるよ」
「ほむ」
「そのためには委員長が率先して珠洲さんの事を知らなくちゃ。
委員長の力でクラスを一つにするのッ」
「道理です。それ即ち委員長の役目」
「そうよ委員長ッ。んでてっとり早く彼女の事知るにはどうしたらいいかッ」
「よいですか?」
「ズバリ尾行! きっと珠洲さんってば恥ずかしがり屋さんだから、自分から話せないと思うの。
そんな彼女を救うために立ち上がるのよ委員長」
「加藤サンッ」
「委員長ッ」
2人はガシッと手を取り合った。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい。私たちにも報告してね」
こうしてクラス委員長の斉藤優は、珠洲華鈴の下校後の行動を追うようになったのである。


296:往生際の悪い奴 4/12
10/11/23 17:16:38 Oh8R+v5U

 帰宅部の華鈴はいつも帰りが早い。
友人達と語らう事もなければ寄り道をすることも無い。
リボンのついた長い髪を揺らしながらスタスタと歩いていく。
短くない筈のスカートも短く見える程、にょきっと伸びた長い足のせいで、歩行速度は結構速い。
委員長は背が低いので、途中で何度か走らなければ追いつけない。
1年の時から成績が常に上位グループ内なのは、テスト順位が廊下に張り出されるため、誰でも調べられる。
校内で誰かと話す機会が極端に少ないので、交友関係は依然として不明。
男子生徒、特に上級生が、日中や下校途中の彼女を時折捕まえるも、
会話が続かず大抵は立ち止まらせる事さえ出来ない。
スルー能力抜群。と、優はノートに書き込んでいた。
最寄駅から2駅電車に乗ったところに、彼女の自宅であるマンションがあった。
いつもまっすぐ家に帰って勉強しているから成績が良いのかもしれない。
先週から続けている一連の調査で優が新たに発見したのは、どうも彼女は1人暮らしらしいという事だ。
不審がられるのも構わず近隣住民に聞き込みをした成果である。
マンションの前の電柱に常に身を寄せている優の姿は、不審人物としてちょっとした噂になりつつあった。
実際もうしばらくこの張り込みを続けていたら、ストーカーと思われて、1度くらいは職務質問を受けていたかもしれない。
大抵は得るもののない張り込みだったが、1回だけ、知らない人物が華鈴の部屋を尋ねて来た事があった。
スーツ姿で、20代後半とおぼしき女性。
彼女が華鈴の部屋を尋ねたのは5分程度。
2人は揃ってマンションから出てくると、表に止めてあったベンツに乗ってどこかへ向かい、その日は帰って来なかった。
母親にしては若すぎるし、友達にしたら年が離れすぎている。
姉妹にしては似ていない。
あの女性と華鈴はどういった関係なのか。
そのあたりに、華鈴の謎を解く手がかりがある気がして、優は再び彼女が現れるのをひたすら待っていた。
前回彼女が現れたのは土曜の夜。
果たして次の土曜日。
黒のベンツに乗って、彼女はやってきた。
そしてまたしても2人で車に乗り込む。
「ほむ。いざ出陣の時」
オーバーニーをパツンと弾き、優は車を追いかける事にする。
表通りでタクシーを捕まえれば確実なのだろうが、経済的余裕があるわけでもないので、追跡は自家発電である。
彼女は自前の自転車を猛烈な勢いでこぎ始めた。
15分間の猛チャージと、赤信号の助けを借り、
緒突猛進と言われた流石の委員長もバテバテの汗だくとなった頃、ベンツは目的地に着いたらしかった。
高級住宅街に門を構える豪邸。
その広い敷地の中に、華鈴を乗せた真っ黒い車が入っていく。
左右にヨタヨタと危なっかしく前輪を振りながら、優の自転車は車を追って門まで近づいた。
ベンツが通過した後、当然門は閉じている。
優の身長の2倍は越えそうな高さで、白塗りの大きな扉と、人がくぐれそうな小さな扉、
そして監視カメラらしき機械がついている。
こじ開けるのも飛び越えるのも無理そうだったが、優には秘策があった。
自転車にまたがったまま堂々とインターフォンを押し、こう伝える。
「どうか……み、水を1杯…………」
心の底からお願いした。


297:往生際の悪い奴 5/12
10/11/23 17:17:19 Oh8R+v5U

 1杯どころかコップ3杯。
貰った水を優は立て続けに飲み干した。
「麗華(レイカ)様のご学友でいらっしゃいますか?」
無言のおかわり要求に2度も笑顔で応じたメイドが尋ねる。
座り心地の良いソファに埋もれるように座り、
両手で握ったコップからゴクゴク水を飲みながら、優は何度か頷いた。
無論、麗華などという人物の事を、優はこれっぽっちも知りはしない。
「今日は沢山の方がいらっしゃいますのね。いつもは珠洲様だけなのに」
珠洲と聞いて、優の瞳がキランと光る。
「麗華サンと珠洲サンはいまドチラ?」
「今日も離れにいらっしゃると思いますよ。ご案内致しましょうか」
「いや結構。自分で行くです故に。お水ご馳走様でございました」
メイドが抱えたお盆にコップを戻すと、応接間と思しき部屋を出て、優はスタスタと長い廊下を歩き出した。
「あ……そちらは逆……」
背後からメイドに声をかけられて、回れ右をする。
「失敬失敬」
「いえ……。で、その、申し上げにくいのですがそちらでもなく……」
「失敬失敬」
「別棟になりますので、一旦外に出て頂いて……」
そんなやりとりを5回程繰り返し、優とメイドは結局一緒になって離れへと向かう事になった。
若いのに随分と面倒見の良いメイドである。
もっとも、メイドというのが実際どの程度の事まで行うのか、どの位の年齢が多いのか、優は知らない。
少なくとも今一緒に歩いているこのメイドは、そんなに年上には見えなかった。
高校を卒業してすぐ、ここで働いているのだろうか。
もしそうなら、ひょっとして年齢の近い人物に会えたのが嬉しくて優しいのかもしれない。
ならばこれはチャンス。
優は縁に手を添えて眼鏡を正した。
「珠洲サンはよくこちらにお邪魔しているのデスカ?」
「そうですね。麗華様がご招待されて、よくいらっしゃっていますよ」
「珠洲サンと麗華サンはどういったお知り合いです?」
「お2人が小さい時からのお知り合いだと聞いています。
珠洲様のご両親が亡くなられた後も、当家が援助して……」
言いかけたメイドは口に手を当てて言葉を濁した。
「あまり私が話して良い事でもありませんね。
ここに来てまだ日が浅いもので……。
着きました。こちらが離れになります」
離れと聞いて、優は木造の小さな小屋を予想していたのだが、
たどり着いたのは近代的でなかなか立派な建物だった。
平屋だが窓が幾つもあり、高校の体育館を小さくしたようなイメージだ。


298:往生際の悪い奴 6/12
10/11/23 17:17:53 Oh8R+v5U

体をクルっと返し、優はメイドに視線を向けた。
「お手間をお取らせいたしましたデス。
ここからは1人で大丈夫ですゆえ」
あまり一緒にいて、麗華という人物に会ってしまうとマズイ。
「いいえ。先までご案内致しますよ。
こちらへお越しになるのは初めてでいらっしゃるのでしょう?」
メイドの笑顔にギクリとして、優の背中を冷たい汗が落ちる。
部外者が忍び込んだ事がバレているのかと思ったのだ。
しかしよく考えてみれば、初めて訪れる友人がいたっておかしくはない。
ここで強引に断ったり逃げたりする方が不自然だろう。
優は腹をくくる事にした。
麗華という人物に会う前に逃げればいいのだ。
2人は揃って離れに入った。
「1階には運動場や道場、シャワールーム等ございます。
でも麗華様と珠洲様はきっと地下にいらっしゃると思います。こちらへ」
優はメイドの後に従って、階段を下りる。
地下には廊下が伸びていて、無機質なデザインの扉がいくつか並んでいた。
そのうちの1つにメイドが手をかける。
早速ヤバイ。
ドアノブが回転する前に、優は鋭く声を上げた。
「麗華サンに会う前にちょっとお手洗いなど。お水飲み過ぎです」
しかし、あろうことかメイドは気にせずドアを開けてしまった。
逃げ出そうかと浮き足立つ優に、メイドがにこりと笑顔を向ける。
「大丈夫。ここには麗華様はいらっしゃいません。
お会いになる前に準備をしていただかないといけませんから」
メイドの脇から頭を出し、背の低い委員長は恐る恐る部屋をのぞき込んだ。
中には、誰もいない。
思えば、メイドが主人のいる部屋にノックもせずに入る事はあり得ないのではないか。
悔やんだ優だが、後の祭りだ。
「お手洗い、行かれますか?」
「いえ。もうちょっと後で大丈夫デス」
今行ってしまうと、後でこの手が使えなくなる。
ロッカーや椅子があり、壁際に鏡を取り付けてあるその部屋は、更衣室か、控え室のようなイメージだった。
「ユニホーム等はお持ちではないですよね」
呟きながらメイドは優の周りをぐるっと回る。
制服を観察しているようだ。
「このサイズだったら大丈夫。替えがありますね。
ブーツはお使いになられますか?」


299:往生際の悪い奴 7/12
10/11/23 17:18:19 Oh8R+v5U

「ええっと……。いえ、結構です」
ワケも判らないので、優はとりあえず申し出を断った。
この後ダッシュで逃げる事になった時、何か借りたままだと気が引ける。
「じゃあグローブだけつけておいて下さいね」
手渡された手袋を、言われるがまま手につけた。
指先が出るタイプで、拳骨のあたりに少し厚みがある。
これは、格闘技なんかやる時につけるヤツではないだろうか。
「ほむ……? 珠洲サンと麗華お嬢サンはこれで一体何を?」
悩んでいると、目の前のメイドも何故かグローブをつけている。
「貴女にいらして頂けて助かりました。
私達だけでは麗華様のお相手が務まらないですから。
さ、こちらです。麗華様の所に向かいましょう」
優の手首を握ってメイドが部屋を出ようとする。
「ちょ、ちょちょちょろっと待った。タイムタイムです」
抵抗する優を、お構いなしのメイドが引っぱる。
指先から血の気が失せる程強く捕まれた腕は、いくら振り回しても離れない。
「麗華サンと私はコレでどうするですか」
メイドは振り返り、うふふと笑顔を浮かべた。
その笑顔に優は少し、怖いものを感じた。
「あら。ご存じないのですか? 麗華様のご友人なのに」
「い、いや。勿論知ってはいるですが、ニンゲン、心の準備というものは全く持って必要不可欠」
「簡単ですよ。麗華様のいるリングにあがってくれればそれでいいんです。
珠洲様には麗華様、いつも勝てないんですよ。
だから特訓という名のはけ口が必要なんです。
判ります?」
「だいたいとっても理解不能です。え、えっと、とっても今更で大変申し訳ないですが、
実は私、麗華サンの知り合いというのはまったくウソでして」
「知ってますよ。往生際が悪いですね」
なんですと!?
騙し通せていると信じきっていた優は愕然とした。
同じタイミングで、ズシン! という衝撃が優の腹部を貫通する。
「うぐぅっ!」
優は呻き、自分の口から唾液が飛ぶのを眼鏡越しに見た。
視界が一瞬ぐにゃんと歪む。
優の柔らかいお腹が、メイドのボディーブローでぐにゅっとヘコんでいた。
「あ……かはっ……ゲ、ゲホッ、ゲボッ」
膝から力が抜けて、優はその場にしゃがみ込もうとしたが、
メイドは構わず彼女の手を引き、引きずるようにして歩き出す。


300:往生際の悪い奴 8/12
10/11/23 17:19:18 Oh8R+v5U

「本当は今日、私の番だったんですよね。
でも殴られたり脱がされたり、嫌なんです。
当然ですよね?
随分高給だと思ってたらそういう事だったんですよ。
酷いと思いません?
貴女が来てくれてホント助かったんですよ」
「あ……うぅ……」
メイドによって廊下を引きずられながら、優はお腹を抱えて苦しんでいた。
人生で初めて、力一杯腹部を殴られた。
頭がぼうっとして、うまく働かない。
「漏らすならリングの上でして下さいね。
その方がお嬢様の気が晴れると思うし」
「え……? やッ」
優は思わずスカートの裾を押さえた。
不意の一発に少しだけチビっていた事を今更自覚する。
メイドはそこまで気づいていなかったが、恥ずかしさに優の頬が染まる。
廊下の突き当たりまで来ると、そこにある両開きの扉をメイドは指さした。
「この向こう麗華様がいらっしゃいますから、私の代わりにせいぜいボコられて来て下さいね」
「謹んで、ご遠慮申し上げたく…………はぐぅっ!」
優が言い終わる前に、メイドは彼女の腕を引いて小さな身体をぐいっと寄せた。
同時に拳骨が制服の上から優の鳩尾にヒットしている。
「ぐぷっ、は……はぐぅぅぅ。も、もうやめてくだしゃい…………」
肺を抉られるような感覚に、少女が身をよじって悶える。
メイドはため息をつき、優から手を離した。
背の低い少女は廊下に尻餅をつくと、口元を押さえて咳込んだ。
唇の端から涎が垂れている。
「ハァ……。見た目以上に弱っちいですね。
いい加減覚悟を決めて下さい。
派手にやられて頂けるのはありがたいですが、せめて最初のうちくらいは立っていて頂かないと」
再び優の腕を掴んで、メイドは力任せに彼女を引き上げた。
力なく俯いた涙目の少女を、容赦なく扉の向こうに放り出すつもりだった。
しかし、最初は重かった優の身体がふっと軽くなる。
あれ?
メイドが疑問を持った時はもう遅かった。
勢い余ったメイドがバランスを崩した所に、小さな少女の体当たりが炸裂する。
「あっ」
呟いたメイドは、たった2、3歩よろめいた。
それだけの距離だったが、彼女が1人で扉をくぐるには十分だ。
メイドは奥の部屋に足を踏み入れてしまった。
閉じていく扉の向こうで、背の低い眼鏡の少女が背を向けるのが見える。


301:往生際の悪い奴 9/12
10/11/23 17:19:45 Oh8R+v5U

やられた!
完全に油断していた。
メイドはすぐに扉に向かって駆け寄ったが、一度閉じた扉はもう開かない。
そういう作りなのだ。
「待ちくたびれましてよ。次の相手は貴女ですのね」
メイドが振り返ると、リングの上から麗華が彼女を見下ろしている。
「ち、違います麗華様。これは、手違いです!
今、その扉の向こうに……。すぐ連れて来ますから……」
血の気が引いて真っ青になるメイドの両脇を男たちが抱え、
抵抗する彼女を無理矢理リングに上がらせる。
「珠洲以外は誰だって構わないの。さ、始めましょう。遠慮しないでよろしいのよ?」
麗華が自らの拳を叩く。
グローブがパンと音を立てた。

 メイドが扉の向こうに姿を消してすぐ、優は振り返って一目散に逃げ出す事にした。
しかし、一歩足を踏み出した途端、お腹の奥がズキンと痛む。
「いっ、いたたた……」
酷い時の生理みたいだ。
両手でお臍の辺りを抱え込んで、思わずしゃがみ込んでしまう。
酷い目にあったが、他人の家に忍び込んだのだから当然なのかもしれない。
あのメイドが追いかけてくる前に、とにかく逃げよう。
優は片手で腹部を押さえたまま、片手でずれた眼鏡を正すと、
なるべくお腹に刺激を与えないように歩き始めた。
先ほどの階段まで戻り、手すりに手をかけた時、足音が聞こえた。
誰かが下りてくる。
慌てて左右を見回す優。
手近な扉を選んで中に飛び込んだ。
薄暗い部屋の中には、幸い誰もいないようだ。
この部屋には入って来ませんように!
息を潜めて祈りながら、足音が去るのを待つ。
「きゃゥッ」
突然背後で悲鳴が聞こえて、優の身体がビクンと震える。
思わず声を上げそうになり、慌てて両手で口を塞いだ。
小さかったが、確かに女性の悲鳴だった。
何処から?
振り返ろうとした時、扉の外の足音が止まり、優の動きもピタっと止まる。
息をするのも忘れて、優はただ、じっと耐えた。
やがて足音が近づいてくる。
ガチャリ。
ドアノブを回す音がする。
扉が開いた。


302:往生際の悪い奴 10/12
10/11/23 17:20:11 Oh8R+v5U

優は扉の横でしゃがんだまま、今すぐ逃げ出したくなる気持ちをぐっとこらえた。
自分の心音がドキドキと聞こえて来る気がする。
扉が閉じる音がした。
誰かは部屋に入ったらしい。
「ほぅ……」
優は思わず小さなため息をついた。
足音の主が入ったのは、どこか別の部屋だ。
ひとまず助かった。
まだドクドクと脈打つ心臓を、薄い胸越しに抑えて落ち着かせると、
改めて優は背後を振り返った。
薄暗い部屋の奥で、何かがぼうっと光っている。
近寄ると、長くて頑丈そうな机の上に、何台かのTVのようなものが斜めに埋め込んであった。
そこに映し出される映像が光を放っていたらしい。
「も、もうおやめ下さい麗華様。お願いですから……きゃぅう!」
TVからは音声も流れている。
音量は絞ってあったが、近寄れば十分に聞こえる。
先ほどの悲鳴はここから聞こえて来たのだろう。
「相手になりませんわね。これでは訓練にならないわ。
誰か私の相手になる人は見つけて来れないの?」
TVにはさっきのメイドが写っていた。
それともう1人、長い髪をサイドアップにした少女が見える。
年の頃は優と同じ位に思えた。
肩から背中が大きく露出する黒いビスチェを身に着けた姿が、なんとも高圧的だ。
少女は赤いチェックのスカートから伸びたブーツで、メイドスカートの中心を蹴り上げた。
「ぎゃふっ! ぐ……うぐぅ……」
股間にブーツを埋め込まれたメイドの口から何度目かの悲鳴があがる。
サイドアップの少女の脛にまたがるような体制のまま、彼女は相手の足に両手を乗せた。
逃げようとする相手をあざ笑うかのように少女の足がグリグリと動き、
それに合わせてメイドのお尻が左右に揺れる。
「ダ、ダメ……あぅッ……くっ!」
「攻めっ気が足りないのよ、貴女達。足を取って逆に私の股間を蹴りつける位の事出来ませんの?」
「あ……あふっ……あっ、アッ、アッ!!」
挑発されても、相手の足から逃れようとする事でメイドはいっぱいいっぱいのようだ。
よく見ると、悲鳴を上げ続けるメイドの唇から涎さえ零れ始めている。
サイドアップの少女はメイドの股の間から足を抜き、そのまま彼女を蹴り飛ばす。
メイドはスカート越しに股間を押さえ込んだまま後退し、尻餅をついた。
少女は更に、仰向けに倒れたメイドの腰へとブーツのつま先を乗せて、ソコをギュウッと押し潰す。
「や、やめ、やめェッ……あっ! あああああああ!」
「ナニをやめて欲しいの?」
相手の急所に体重をかけながら、少女はメイドに顔を近づけて、首の後ろに手を回した。


303:往生際の悪い奴 11/12
10/11/23 17:20:38 Oh8R+v5U

「も、もう……ふぐぅっ! 踏まない……でっ」
「ドコを……?」
メイド服の肩にかけた手を少女が下ろすと、あっという間に腰まではだけてブラジャーが顔を出す。
少女は服から離した両腕を膝に乗せ、メイドに圧し掛かった。
「ドコを踏まないで欲しいの? 答えなさい」
「わ、私の……アソ……コ。あ、ダメッ! もう、う、うぐううう!
急所ですッ……アウッ! 股間を! ソコ、グリグリしないでェ……イヤァッ!!」
髪を振り乱し、M字に立てた膝を揺らしてメイドが叫んだ。
ようやく少女が足を上げると、メイドは太股を胸に寄せ、スカートの中心を握り締めながら悶絶する。
大事な所をあれだけ踏みにじられたのだ。
「ふあっ、あっ……お、おおお……」
沢山の脂汗を浮かべて、涎がこぼれるのも構わず呻き続ける。
すぐには立ち上がる事も出来ないに違いない。
しかし少女は不満顔だった。
「もう……。かーんたんに挫け過ぎですわ。つまんない」
呟いた少女が、追い打ちをかけた。
片膝をついて右の拳をおもいっきり振り下ろす。

バスンッ!!

例えるならそんな音が響く。
両腕の隙間を掻い潜り、剥き出しのお臍を潰すトドメの1発に、メイドのお腹が波打った。
「ぐぅぶううううううっ!」
両腕がきゅっと締まり、間に挟まれたブラジャーがむにっと谷間を作り上げると、そこから霧状の液体が吹き上がる。
「ハアッ! ハッ、ハッ、ハッ…………ウッ!!」
メイドが驚愕の表情となり、乱れる呼吸に胸が激しく上下に鼓動し始める。
間もなく頬が不自然に膨らんだ。
「ウゲエッ!!」
黄色い液体を吐き出すと、腹部と股間を押さえたまま、メイドはリングを左右にのたうち回った。
「ゥゲッ……ハグッ……オ、オゲェ……」
涙と涎にまみれてのたうち回るメイドの隣で、少女は気だるそうにサイドで結った髪をかき上げる。


304:往生際の悪い奴 12/12
10/11/23 17:21:04 Oh8R+v5U

恐ろしい子だ……。
しばしTVに釘付けになっていた優は、再びゾクっと寒気がする思いだった。
下手をすれば自分がこんな目に会わされていたのかと思い、ぞっとする。
ここは異常だ。
TVから視線を外そうとした時、画面の左上に「●REC」という表示が出ている事に、優は気が付いた。
「ほむ。録画再生中?」
本当は生映像を録画中なのだが、機械オンチの優には判らない。
再生中なら、ビデオテープかDVDあたりがどこかに刺さっているかもしれない。
そう思った。
早く逃げ帰った方が賢明だとは判っていても、何か証拠を持ち帰りたい欲望にかられた優は、
少しだけ辺りを探す事にした。
手あたり次第にボタンを押したり撫でたり叩いたりしながら、
何台かのTVの横を通り過ぎた所で、ふと立ち止まる。
それぞれのTVは別々の場所を映していたが、そのうちの1台に興味を引かれたのだ。
先ほどの少女と同じ位長い髪にリボンを付けた制服姿の少女を、上から捉えた映像だった。
大きな胸。短く見えるスカートからにょきっと伸びた長い足。
そこには珠洲 華鈴が写っていた。


305:名無しさん@ピンキー
10/11/24 03:18:33 pM3GPkdj
続き期待

306:名無しさん@ピンキー
10/11/24 20:46:02 WzVR5chO
投下します。

>>292 の続きです。

・軽い失禁あり
・腹責めは5レス目以降


307:往生際の悪い奴・2 1/13
10/11/24 20:48:05 WzVR5chO

 「相棒は見つかったの? 華鈴(カリン)」
部屋に入ったスーツ姿の女性は、制服の少女が1人で座っているのを見て、そう尋ねた。
それほど大きくもないその部屋には、ロッカーや鏡が配置されている。
先に優が連れていかれたのと同じ配置ではあったが、また別の部屋だ。
離れの地下には同じタイプの更衣室が幾つかある。
そしてその扉の脇には、必ず小さな監視カメラが埋め込んであった。
女性の問いに、少女、珠洲 華鈴は黙って首を振った。
尋ねた方はため息まじりに肩を落とす。
「まぁそうでしょうけど。でも何とかしないと」
「1人でも大丈夫」
華鈴がブーツを手に取る。
「大丈夫なわけないでしょう!? 2人相手にしないといけないのよ?」
「今までもなんとかしてきた」
「そうかもしれないけど……。あの子の事だからどんな無茶しないとも限らないし」
「麗華のそういの、今に始まった事じゃないし」
ブーツを履きながら淡々と語る華鈴の言葉に、女性がくすっと笑った。
「そうね。確かにそうだわ。やっぱり、メイドから誰か引っ張って来ようと思う。
あのお嬢様は怒るだろうし、希望者はいないだろうけど……」
この女性は、優が華鈴のマンションの前で見かけた人物だった。
浮かない表情を浮かべる彼女は、部屋の外に華鈴の同級生がいる事など知るわけもないし、
そもそも優の事など名前も知らない。
扉に張り付いて聞き耳を立てる優も、部屋の中で華鈴と話している相手がこの女性だとは
まだ判っていなかった。
「いいよ。迷惑かけたくないし」
「迷惑受けてるのは貴女の方でしょう? この所毎週のように。いっそ私が行くべきかしらね」
「涼子さんはこういうのに参加したら駄目」
涼子と呼ばれた女性は、奥のリングで麗華が行っている事を詳しくは知らない。
華鈴がいつも止めていたし、麗華も内緒にしていた。
「貴女って子はホントに、昔から妙に大人びてるんだから……」
「可愛くない?」
ブーツの紐を結ぶ手を止めて、華鈴はスーツの女性を見上げた。
苦笑していた涼子はふっと笑顔を浮かべて首を振る。
「ううん。華鈴は可愛いわよ、とっても。2人とも私の妹みたいな気がしてる」
「私も、涼子さんみたいになれる?」
「なれるなれる。私なんか一足飛びの美人だわ」
涼子は華鈴の頭に手を置いてポンポンと叩く。
華鈴は嬉しそうに笑った。
それは、例えばクラスメイトの優でも見たことのないような笑顔だったが、
ドア越しの優からは残念ながら覗き見る事は出来ない。
そもそも今、彼女は、それどころでは無かった。


308:往生際の悪い奴・2 2/13
10/11/24 20:48:41 WzVR5chO

聞き耳を立てるのに熱中するあまり、肩を叩かれるまで背後に誰かが近寄って来ているのに気づいていなかったのだ。
驚きのあまり
「ぎゃおす!」
と、意味不明な叫び声を上げ、不審に思った涼子さえ、部屋から顔を出してくる始末。
華鈴を残して涼子だけが部屋を出ると、麗華付きのボディーガードの前で、小さな少女が何やら暴れていた。
いや、暴れているのではなく、大げさな身振り手振りで何かを伝えようとしているらしい。
「いやいやいや。ワタクシ通りすがりの怪しい者ではないですからに。決して決してそうでなく」
制服姿の少女は両手をブンブン振り回している。
その両手に見覚えのあるグローブがはめられているのを見て、涼子が声をかけた。
「貴女、まさか華鈴の……?」
「はい。珠洲サンのクラスメイトで委員長と呼ばれるのは私の事」
優の言葉を聞いた涼子の顔がパッと明るくなる。
「やっぱり! なんだ、華鈴もちゃんと相棒見つけてたんじゃない」
「ほえ……? いや、相棒と呼んで貰えて光栄だったりするですが」
成り行きについていけずに「?」マークを浮かべる優をよそに、涼子はボディーガードを下がらせた。
「もう準備も済んでるのね。それにしても、華鈴もちゃんと友達いたのね、安心したわ」
「仰る通りクラスメイトそれすなわち友達」
相手に合わせつつも、自分の知らない事で勝手に喜ばれるこの展開に、優は嫌な予感を覚えていた。
背中を押され、向かうのは廊下の奥の扉。
「やっぱりここに来るですか……」
全身全霊を持って、優はここを逃げ出す覚悟を固めたが、それは既に遅すぎた。
「華鈴ったら貴女の事内緒にしてるものだから、私心配してたのよ。
麗華との事に、他人を巻き込みたくなかったのかもね。
顔合わせちゃったらまた1人で行くって言い出しそうだから、先にこっちで待っててね。
ごめんね。華鈴の事助けてあげてね」
一方的にまくしたてて、涼子はポンと優の背中を押した。
勢いで扉をくぐった優は、ついに奥の部屋へと足を踏み入れてしまう。
強さを増した照明の光度に目が霞み、腕をかざして陰を作る。
「ほーっほっほ。ようやくお出ましですわね、珠洲。
待ちくたびれましてよ」
光の向こうから高笑いが聞こえた。


309:往生際の悪い奴・2 3/13
10/11/24 20:49:12 WzVR5chO

 だんだんと目が慣れて来ると、優は前方にプロレスとかボクシングで使われるアレがあると判った。
リングの事だ。
その上で仁王立ちした少女が高笑いを上げていたらしい。
サイドアップで年の近そうな女の子。
さっきTVで見た少女。
彼女がきっと麗華なのだろう。
麗華は高笑いをやめ、優の事をじっと見つめている。
「え……。てゆーか貴女どなた?」
今更人違いに気づいたらしい。
「えー……。名を申せと言われましたらユウ サイトウと答えてみようホトトギス」
「トギスさん……。外国の方?」
「いや。斉藤 優と申します。珠洲サンのクラスで委員長をしてオリマス」
「え!? まさかあの娘の友達? あの娘に友達なんて出来たの!?」
「ええ、まぁ、そのようで」
「ど、どこまでの間柄ですの? まさかチューとかしちゃう位まで……」
「いえ。いくら私でもそこまではちょっと……」
「レイ。寝言は寝てから言え……」
麗華の隣にも少女が立っていた。
もの凄く際どい格好をした子で、自分の方が立ったまま眠そうにウトウトしている。
いろんな形でインパクトのある子だった。
「だってあの娘に友達いたのよ!? なんか悔しいじゃない」
「2対2でやるから誰か連れて来いって言ったのはレイだろ。アタシもそれで連れて来られた」
「そうだけど……。だってホントに連れて来るとは思いませんでしたのっ。
2対1で日頃の恨みを晴らそうと思っていたのにっ」
「ほむ。力いっぱい卑怯者の叫び」
優の呟きは、しっかり麗華の耳にも届いたらしい。
ロープ際に駆け寄ると、優に向かってきーっと歯を剥く。
「うるさいですわそこのチビっ娘。これも戦術です。
そもそも珠洲はどうして来ないの!?」
「後から来るです。リョーコさんと仰る方がそう言ってました」
「え……。そう、珠洲はまた師匠を独り占めにしているのね。
もういいですわ。貴女から血祭りに上げて差し上げます。上がってらっしゃい」
リングの上から麗華が呼んだが、優は拒否した。
「2対1で身に覚えの無い日頃の恨みはご遠慮しますデス」
「アタシは外に出てる」
過激な格好の少女がロープを潜ってリングの外に出る。
「いいですけど、寝ないようにちゃんとそこで立っているんですのよ? 虎之(トラノ)」
「うむ」


310:往生際の悪い奴・2 4/13
10/11/24 20:49:35 WzVR5chO

彼女の本名には虎之進(トラノシン)というなんとも勇ましい名前がついていたが、
長すぎるので麗華は最後まで呼ばない。
コーナーポスト付近に立ち、胸の下で腕を組んだまま器用にうつらうつらしている。
「さぁ。これで1対1ですわよ」
麗華が手のひらを上に向けて、優を招く。
「ほむ。ここで行かねば女が発酵」
優はソックスを引き上げて、太股でパチンとはたいた。
ひょいとリング脇に駆け上がり、ロープの間を潜る。
「因みに貴女、格闘技の経験はありますの?」
両手の指を絡めてグローブを押し込みながら、麗華が尋ねた。
「ハッキリ言って自慢ですが、駅前ゲーセンの連勝記録保持者とは私の事」
優のシャドウボクシングがひょいひょいっと空を切る。
「駅前ゲー……。虎乃、ご存じ?」
麗華がコーナーを振り返ると、頭を垂れていた虎乃進がハッとして目を開ける。
「ん……。指先の格闘だ」
「指先だけで。侮れませんわね」
「それよりレイ。前だ」
言われて向き直った麗華の眼前に、優のどアップが飛び込んでくる。
「スキあーーっり!」
肩口からの体当たりを前に、慌てるどころか半身ずらしてそれを交わした麗華は、
すれ違いざま優の腕を取って足をひっかけ、ついでに肩をポンと押した。
麗華の腕を中心に優の体が一回転し、腰から落ちる。
リングマットが軋んで音を立てた。
びっくりしたのか、ズレた眼鏡の向こう側で、優が瞳をパチパチしている。
マットの下のスプリングが衝撃を吸収するため、大して痛くはない筈だ。
続けて麗華が優を踏んづけようと太股を持ち上げると、優は慌てて横に逃げた。
そのままリングを転がって移動するのを、麗華が追いかける。
不意に停止した優が、相手の足元をひっかけようと片足をぐるっと振り回した。
急ブレーキをかけた麗華の隙をつき、急いで立ち上がる。
あっという間に優の息が弾んだ。
「麗華お嬢サンは、腕に覚えがおあり?」
麗華は余裕を持って髪をかきあげる。
「当然ですわ」

311:往生際の悪い奴・2 5/13
10/11/24 20:50:06 WzVR5chO

「マズイ。ただの卑怯者違った」
優の独り言は声が大きい。
むすっとした麗華が、大股で優に近づく。
「だーれが……卑怯者ですって!?」
言うなり優の太股の間に向けて大きく足を振り上げる。
振り子の先端でブーツが制服のスカートをめくり、しま模様の下着を抉る寸前、優のお尻がふわっと浮き上がる。
両手で麗華の足を押し返しながらジャンプして、きわどいその攻撃を交わしたのだ。
「私にその攻撃は効かぬがホトケ」
「甘いですわねっ」
グイッ。
麗華が腰を捻る。
チェックのスカートが回転し、優の両手を乗せたままのブーツが彼女を体ごと振り回す。
小さくて軽い優の体は、リング上を思いの外勢い良く転がった。
コーナーポストにぶつかって上下逆さで停止する。
「いっちちち……」
腰を打った小さな娘はまず、転がっている間におでこに落ちた眼鏡を探す。
それがないとほとんど何も見えない。
手探りで見つけだした眼鏡を瞳に重ねると、まず飛び込んできたのはピンクのショーツ。
麗華のスカートの内側だった。
続けて、
「ぐぷえっ」
喉から奇妙な声が沸き上がる。
唾液の粒が眼鏡にかかった。
彼女の下腹部には、ブーツのつま先がめり込んでいる。
勢いをつけて走り込んできた麗華が、サッカーボールにそうするように、制服姿の少女の下半身を蹴っていた。
一旦ブーツが離れた直後、同じ場所にもう一度キックが入る。
ドガッ。
「がふっ……あ……ハァ、ハァ……」
優の太股がブルっと震えた。
逃げないと。
そう思っても立ち上がる事が出来ない。
動けない優の身体を麗華が持ち上げた。
「ほーっほっほ。捕まえましたわよチビっ娘」
優の腰に両腕を回して、逆さのまま抱き上げる。
「ほ、ほええ!?」
いくら優が小さくて軽いとはいえ、少女の腕でヒト1人。
ヨロヨロする麗華に恐怖を感じた優が、思わず彼女にしがみつく。
おかげで立ち位置が安定したので、麗華は改めて優の頭を自分の太股で挟み込んだ。
「いきますわ。くらいなさいっ」
麗華が膝からリングに落ちた。


312:往生際の悪い奴・2 6/13
10/11/24 20:50:33 WzVR5chO

逆さに抱えられた優は、頭のてっぺんからリングマットに突き刺さる。
「ぐぶぅっ」
目から火花が飛んだのは、自転車で1回転半の大ゴケして以来だ。
自重が首にのしかかってくる。
すっかりスカートがめくれあがってパンツが丸出しになっていたため、お尻が大きく震えたのが傍目にも判った。
大の字になって倒れた優は、小さな胸を上下させて必死に息をしている。
呼吸する以外の事が出来ないのだろう。
それは麗華にも判っていた。
「ほーっほっほ。驚きまして? 一度プロレス技をしかけてみたかったんですの。
貴女は丁度良い小ささでしたわ。さぁ、次はどうして差し上げましょう」
モデルのように腰を振って歩く麗華が、優の腰のあたりで立ち止まる。
視線だけ動かして、優はその姿を追った。
麗華がジャンプし、肘を突き出して、落ちる。
「ちょっ……」
優は悲鳴をあげた。
麗華の肘はほとんど優の股間のあたりに落下してくる。
流石にそれはダメ!
タンマタンマ。
何1つ言えないまま、麗華の堅い部分が優を突き刺した。
「ぐっっっぶぇっ!!」
咥内の唾液が沢山飛び散った。
肘は、優の下着のほんの少し上、下腹をグニュリと押し潰している。
「ぎゃ……ふぅ……うっ!」
優の運動神経は悪くない。
普段から自転車を乗り回していたし、無駄な脂肪は多くない筈だ。
下腹の肉は引き締まってはいたが、それでも触ればフニっと柔らかい。
奥にある筈の腸まで引っかき回された気分だった。
優の太股がまた、ブルブルっと細かく振動する。
「あら。また漏らしちゃったのね。これで何度目かしら?」
「え……!? ヤッ!」
確かに、先程から一撃受けるごとに、優の股間は僅かではあったが、少量ずつの液体に濡れていった。
その度にお尻や太股が震えていたのだ。
麗華はそれに気付いていた。
直接下着を覗かれたのかと勘違いした優は、スカートを伸ばして股間を隠そうと必死になったが、
立ち上がった麗華がブーツの底で改めて下腹を潰しにかかるとそれぞころではなくなった。
「ガッ、ハッ……。や、やめ、るです……」


313:往生際の悪い奴・2 7/13
10/11/24 20:51:21 WzVR5chO

前にメイドの股間にそうしたように、麗華は片足に体重をかけて優の下腹を踏みにじる。
「う……ぐぷっ」
ビクッ、ビクッ、と優の腰が何度か震える。
格闘技などまるで縁のない少女が受けるにはキツイ衝撃の連続に、下着がまた濡れ始めた。
「珠洲の友達なんかやってるから、こんな目に会うんですのよ? 彼女の事なんか放っておきなさい」
麗華は下腹につま先を埋め込んだまま、それをゆっくりと左右に捻り始めた。
「ぐぅぅぅっ……や、やめ……抜く、ですっ」
優が両手でブーツを押し返そうとしたが、体重をかける相手をなかなか持ち上げられるものでもない。
そもそも麗華の方が優よりずっと重いのだ。
「抜いて欲しい?」
再び髪をかきあげる麗華。
「抜く……です……くぅぅっ」
「珠洲の友達やめる?」
「まだ……友達では、ない……です。でも、これからそうなる……です……ふぎゅウっ!」
優の下腹部で片足立ちした麗華が半回転し、ぐっと踏み込んでジャンプした。
「がっ! はっ………あっ、あっ!」
背を向けて着地した麗華の後ろで、優は悶えて、苦しんだ。
涙目になりながら、お腹を押さえて精一杯うめき声を上げる。
溢れた涎がリングマットと唇の間で糸を引いた。
「チビっ娘のクセに強情ですわね」
麗華はコーナーポストに寄りかかり、のたうち回る制服姿の少女を不機嫌そうに眺めた。
「う……ごっ、おえっ……」
少女はうつ伏せになり、リングマットに向けて唾液を吐き出している。
かなり堪えているようだ。
「もう少し、お仕置きが必要かしらね。虎乃。アレを頂戴」
麗華は背後にいる筈の虎乃進に掌を向けた。
しかし来る筈の物が、なかなかそこに乗ってこない。
「ちょっ、コラ虎乃。寝てるんじゃないわよ」
振り返ると立ったまま居眠りしている虎乃進の頭を叩く。
彼女の瞳がハッとして開き、すぐさま麗華の腕を掴んだかと思うと、あろう事かそのまま捻り上げた。
寝ぼけているらしい。
「虎乃っ! 痛い痛い痛いッ! 寝ぼけてないでアレ持って来なさいアレ」
「アレ?」
「マウスピース、マウスピース。てゆーか痛いのッ! いい加減離しなさいって」
コーナポストをバンバン叩きながら麗華が喚くと、虎乃はようやく麗華の腕を開放してリングを降りた。


314:往生際の悪い奴・2 8/13
10/11/24 20:51:46 WzVR5chO

涙目の麗華が捻れた肩をさすっている間に、戻った虎乃がケースを差し出す。
「ホレ。…………ん? どした?」
「もう、いいからそこで寝てなさい」
麗華はケースからマウスピースを抜き取ると、何も覚えていないらしい虎乃進からプイっと顔を背けた。
うむ、と呟いた虎乃進はコーナーポストに額を押し当て、立ったまま再び眠りに入る。
不機嫌な顔のまま優に近づいた麗華は、未だに悶絶し続けている彼女の身体をブーツで仰向けに転がすと、
その口にマウスピースを押し込んだ。
「貴女にチャンスを差し上げますわ。珠洲が来る前に、そのマウスピースを口から落としたら貴女の負け。
珠洲の事は忘れるんですのよ?」
優がマウスピースを咥えたまま、首を左右に振る。
「ホンっと強情ですわね。いいでしょう。3回チャンスをあげますわ。
それでダメなら、貴女と珠洲の友情なんて所詮その程度」
麗華は優の腕を取り、強引に立ち上がらせる。
「それを私が証明してみせますわ」
膝に力がまったく入らず、再び座り込もうとする優の胃袋に、麗華のボディーブローが炸裂する。
「ごぶえっ……!」
優の目が見開かれ、小さな唇の間から白いマウスピースが顔を出す。
それは唾液の糸を引いてあっさりとリングマットに落ちた。
「はい、1回目。ですわね」
倒れてくる小さな少女を抱きとめると、麗華は落ちたマウスピースを拾い、再び彼女の口に押し込む。
肩を軽く押すと、千鳥足の優が2、3歩後退した。
ステップを踏んだ麗華の蹴りが、再び優の胃を正確に捉える。

-ドゴッ-

「ふぎゅっ!!」
小さな身体が真っ二つになり、文字通り吹き飛んだ。
マウスピースを噴き出しそうになって、優は吹き飛びながら慌てて両手で口を押さえた。
「うぐッ……ふむぅっ!」
ロープ際に座り込んだ少女の両手の奥から、くぐもった悲鳴が上がっている。
顎を伝って、液体が流れ出していた。
黄色味を帯びたその液体は、胃液に見える。
嘔吐しているにも関わらず、優はマウスピースが落ちないよう必死になって口を閉じているらしい。


315:往生際の悪い奴・2 9/13
10/11/24 20:54:10 WzVR5chO

「大した根性です事。でも、いつまで持つかしら」
相手が吐く程ダメージを受けているのに気にもせず、麗華は優の両足を掴んでリングの中央まで引きずった。
そして膝上までの長いソックスに包まれた両足を強制的に開脚させる。
スカートの内側ですっかり濡れてしまった下着に靴底を当てると、容赦なく両足を引っ張って股間を踏み潰した。
「ふぐゥーッ!!」
たまらず両手を離した優の口から、白いマウスピースと黄色い胃液が舞い上がる。
「ほーっほっほ。これで2回目ですわ」
楽しそうに笑う麗華が、ブーツの底で優の股間をグリグリと捻る。
「や、やめ……流石に……これは、ヒギィッ!
 ……あゥッ……ううううっ……うぶっ!」
のけぞったり、左右に身体を捻ったりして、優は悶絶した。
恥骨を靴底で削られるような振動が何度と無く繰り返される。
マウスピースはとっくに落ちたのに。
もはや外見を気にする余裕もない優は、大量の黄色い唾液を吹き零しながら、叫び声を上げた。
「流石の、私と、いえど、こ、これはキツ……だ、ダメェ……ひぎぃッ!」
ビクンッ、ビクンッと、再び優の腰が跳ねる。
今度は僅かではなく、明らかに失禁したと判る量のおしっこが太股を伝う。
更に下着が吸収しきれなかった水分が、お尻の辺りから徐々に勢いを増して滴り始めた。
「うっふふふふ! こーんなにお漏らししちゃって。はしたないですわぁ」
言葉とは裏腹に嬉しそうな表情の麗華は、優の両足から手を離し、ようやく股間から足を上げてマウスピースを取りに行く。
「くっ……。な、なんという……屈辱……ハァ、ハァ……お嬢様とも思えぬ技の数々」
浮き上がった腰をリングマットに下ろした優は、手首を当てて両目を隠した。
お尻周りの冷たさが屈辱感を煽る。
素知らぬ顔の麗華は倒れている優の頭の方に回り、制服の襟首を掴んで彼女の上半身を持ち上げると、
背後から彼女の首に腕を回した。
上腕と二の腕で今度は彼女の気道を潰しにかかる。
「ふぐっ……!」
優が空気を求めて口を開いたところにすかさずマウスピースを三度ねじ入れた。
「これが最後のチャンスですわ。珠洲が来るまで我慢できますかしらね」
麗華は膝を立て、優の首に腕を巻き付けたまま相手の顎をぐっと引っ張った。
「んーーっむぅっ!!」
引かれた優も膝で立ち上がる。
空気を求めて口を開くと、マウスピースが落ちそうになり、慌てて手で覆う。
「言い忘れてましたけど、そのマウスピースは特注ですの。落ちやすくなってるからお気をつけあそばせ」
緩急をつけて細い首を締め上げる麗華。
優は涎をこぼしながらもがいたが、その力も段々弱くなっていく。
力が抜けて、ひくひくし始めた恥部がまた失禁してしまいそうだった。


316:往生際の悪い奴・2 10/13
10/11/24 20:55:24 WzVR5chO

腕が落ちる。
ぬるぬるになったマウスピースが唇から顔を出し、
気力を振り絞ってそれを押さえ込む。
苦しさが気持ちよさに変わりつつあった。
落ちた腕が、華華の太股に当たっている。
優はその太股に夢中で爪を立てたが、麗華は動じない。
しかし彼女の手が、あたり構わずに暴れ出すと麗華の表情が変わった。
「くぅっ!」
麗華は声を上げた。
優の手がスカートの中に入ったかと思うと、がむしゃらに辺りを掴む掌が
麗華の股間を鷲掴みにしたのだ。
「ど、どこ掴んでるのよ貴女っ」
反射で力のこもった腕がより一層首を締め上げ、「ぐえっ」と呻いた優は
舌と一緒にマウスピースを吐き出した。
それでもお互い腕と手を離さない。
「はっ、離しなさい! 離しなさいったら……きゃうっ!」
麗華が仰け反って、優は半ば宙づりにされた。
眼鏡はずれ落ちて、だらしなく舌の延びた唇からは、途切れる事無く黄色い唾液が溢れている。
「お、おんにゃは……こんじょうッ」
ほとんど言葉になっていなかったが、優が握り締めた急所をグリッと捻ると、
一際高い悲鳴をあげて、麗華が先に手を離した。
なのに優はまるで見た目も動作もスッポンみたいに、麗華のスカートの中に入れた手を離さない。
膝立ちのまま麗華は、圧迫される自分の股間から優の手を引き剥がそうと引っ張るが、
気道の解放された優は更に拳に力を込め始めた。
「ひっ、ぐっ、も、もう離しなさいっ。ひぐぅっ! 
離しなさいよ、馬鹿っ、馬鹿っ、馬鹿っ」
麗華が優の腕をポカポカ叩き、最後は彼女の腹部に力一杯拳を降り下ろした。
ボスゥッ! と、もの凄い音を立てて制服の裾に埋まった握り拳に、優もたまらず手を離す。
「ぶげぇっ!!」
そして押しつぶされた胃から沸き上がる液体が、少女の口からブチまけられる。
宙に舞った液体が広がって、優の小さな身体に降りかかった。
もはや制服はゲロまみれだ。
どこまでがゲロで、どこからが小便なのかも判らない。
そんな姿で、優はただリングマットに仰向けに倒れたまま、激しく胸を上下させた。
時々喉がうごめいて、ぐぶぅとか、うげぇという声と共に、残っていたゲロが口の端から溢れ出す。
隣にうずくまった麗華もまた、両手でスカートを押さえてしばし悶絶する。
「チビっ娘のくせに、根性だけは一人前ですわね」
両手をついて、ようやく麗華が立ち上がった。


317:往生際の悪い奴・2 11/13
10/11/24 20:55:56 WzVR5chO

「お……おにゃはこんじょっ……うぶっ」
優はお腹を押さえながら、また黄色い胃液を吹きこぼした。
「お仕置きが足りないようですわね」
腰を振りながら麗華が優の足下へと歩き始める。
「その柔らかいお腹とアソコ、どっちがいいかしら」
優は倒れたままとっさにお腹と太股の間、両方を腕で隠した。
「胸はちっさいから、いまいち責め甲斐がなさそうよね」
優が慌てて胸に手をやり、思い直してやっぱりお腹を隠す。
制服が胃液を吸い込んでいて手がベタベタする。
麗華はかがんで、優の両足首を取った。
ジタバタと抵抗しかけた優だったが、お腹の奥から痛みが響き、慌てて横を向いた。
もう自分に胃液を吹きかける愚は犯せない。
「またメイドさんをいじめてるの? そのうち誰もいなくなるよ、麗華」
入り口から声がする。
麗華の視線が声の主に向けられ、彼女は優の両足を捨てた。
「いいところでしたけど、まぁ構いませんわ。
ようやくお出ましですのね、珠洲(スズ)。
先に始めちゃいましたけど、まさか文句はありませんわね?
先にこの娘だけ寄越して早く来ない貴女が悪いんですのよ。
さぁ、改めて2対2ですわ」
これだけ片方を痛めつけておけば実質2対1なのは誰の目にも明らかだったが、
麗華に後ろめたさらしきものは微塵も感じられない。
珠洲はため息をつきながらリングサイドに寄った。
彼女はまだ、リングの上でノビているのが誰なのか知らない。
両手の指を絡ませて、グローブを押し込んでから拳を握る。
特注の制服でも抑えきれないバストに引っ張られて、歩く度に裾から肌が覗く。
高い上背と長い足のせいで相対的にスカートは短く見えた。
健康的な太股が眩しい。
足には麗華と色違いのブーツ。
長い髪はサイドにカールがかかっている。
1歩進むごとにそれが柔らかく揺れた。
柔和な髪型とは反対に、切れ長の瞳は、そうと意識せずとも麗華を射抜く。
「私に相棒はいない。もともと1人のつもり」
ロープに手をかけて、珠洲がリングによじ登る。
「あら。このチビっ娘は貴女の友達だって言ってましたわよ……って、どこに行ったのチビっ娘」
さっきまで目の前に転がっていた筈の優の姿を探して麗華が辺りを見回す。
背後でナメクジのようにリングを這いながら、優が珠洲から遠ざかろうとしていた。
「どこ行くのチビっ娘。今更逃げようったってそうは問屋が卸しませんわ」
すかさず麗華が優の足を取り、中央まで引き戻す。


318:往生際の悪い奴・2 12/13
10/11/24 20:56:38 WzVR5chO

「はわわわ」
為す術のない優はスカートがめくれてパンツ丸だしにされながら来た道を戻された。
優の声と制服を見た珠洲の表情が変わる。
「え? い、委員長……? エッ? エエッ!? ウソっ。どうして?」
「なんと申しますか、使命と悪意と勘違いの末、
不肖ワタクシめが珠洲サンの相棒という事に相成りました」
瞳をまん丸にして目一杯驚く珠洲を見て、優は可愛いと思った。
教室ではずっとクールな珠洲のこんな表情は見た事がなかったから。
「え? ワカンナイ。委員長の言ってる事、全然……」
優の言葉で納得する人がいたらそれはそれで電波だろう。
珠洲は自分の額や頬に手を当てたり離したりしながら混乱している。
「と、とにかく委員長。ここ降りて。着替えある? この家医務室あるよ? 寄る?」
優の隣にしゃがみ込んで、スカートを正したり顔をのぞき込んだり非常にあたふたする珠洲。
「珠洲。ここ、私の家だって覚えてます?」
不機嫌そうな顔の麗華。
「とにかく、まだ試合は終わってませんし、その娘も退場するには早いですわ」
麗華がしゃがんでいる珠洲の肩に手をかけた。
反射なのか、珠洲の腕が上がる。
目にも止まらぬ速さで、いつの間にか麗華のスカートに裏拳がめり込んでいた。
「……うぐっ!」
一瞬遅れて麗華が痛みを感知する。
立ち上がった珠洲の短いスカートが翻り、ブーツが麗華の横っ面を蹴り飛ばそうと迫る。
腕を上げてガードした麗華だったが、パワーに押されて吹き飛ぶように倒れた。
「だったらすぐに倒して委員長連れてく」
切れ長の瞳が倒れた麗華を射抜く。
「おお。珠洲サンがカッコイイ……」
眼鏡を正した優の拍手が小さく響いた。
「言ってくれますわね、珠洲。でも今日は2対2。いつものようにはいきませんわよ。
紹介しますわ。私のパートナー、九条 虎乃進 遙(クジョウ トラノシン ハルカ)。
古代から脈々と続くニンジャ一族の末裔です」
麗華の手が鋭く虎乃進を指し示した。
が、過激な格好の少女は相変わらずコーナーポストに額を押し付けて寝ている。
リング上の3人の視線が集まる中、膝が弛んでガクっと落ちかけては体勢を立て直す始末だ。


319:往生際の悪い奴・2 13/13
10/11/24 20:58:10 WzVR5chO

「い、今はあんなんですけど、本気になったら超強いんですのよ?
珠洲だってぎったんぎったんのケッチョンケッチョンですわっ」
「ホントに強いかもです。さっき寝ぼけたあの人に麗華お嬢サン泣かされてたです」
「大丈夫、委員長。麗華を泣かせるくらいなら私も出来る」
「うるさいですわそこの2人! 今日こそ積年の恨み、晴らして差し上げます」
珠洲に小声で話しかける優の声が麗華にも届き、彼女の積年の恨みとやらがこもった蹴りが二人を襲う。
珠洲は相手のブーツを両手で受け止めて、押し返した。
「今日のルールは? 2人とも相手をしたらいいの?」
「そうね。タッチ交代制にしますわ。もっともそのチビっ娘は足腰立つか判りませんけど」
「私は1人でいいから、委員長はもう帰して」
「残念ですけど、扉のロックは解除してあげませんわ。
貴女達2人ともお仕置きしてあげないと気が済みませんもの」
「ほむ。珠洲サン私にはお気遣いなく。通りすがりとはいえ相棒の身。
それにお嫁にいけないカラダにされたとあっては、麗華お嬢サンの泣き顔の1つも見せてイタダキマス」
「麗華。委員長にまで……」
「まだまだ。あんなのほんの序の口ですのよ、チビっ娘」
お得意の高笑いをあげる麗華。
「判った。本気で泣かせて来てあげる。委員長は外で見てて」
そう言うと、珠洲は優の身体を抱き上げた。
「ちょっ、珠洲サン着やせするタイプですか!?」
端から聞いたら意味不明な台詞だが、幾ら小さいとはいえ、自分の身体を簡単に持ち上げる珠洲の力に、
優は驚いたのだ。
姫抱きされた優の横顔にムニッと弾力のある胸が遠慮なくぶつかってくる。
間近で見ると高校生離れしたボリュームが更に圧倒的だった。
「あ……ごめん」
気づいた珠洲は優から胸を遠ざけようとしたが、どうなるものでもない。
「むしろ私の方が恥ずかしながら色々と汚いですからあまりくっつかない方が」
「大丈夫。後で涼子さんに着替え用意して貰おう。多分あるから」
珠洲はロープ際で優を下ろした。
「残念だけど、今日は貴女が泣くのよ、珠洲」
立ち上がりかけた珠洲の首に、腕が回る。
いつの間に近寄って来たのか、麗華が背後から珠洲の首を絞めた。
優にしたのと同じように彼女の気道を塞ごうと力を込める。
「相変わらず卑怯者なり麗華お嬢サンッ!」
ロープの外側で腰を抜かしたままの優が悔しそうに叫んだ。
「これも戦術のうち……。で、気になってたんだけど、どうしてお嬢さんって付けるのよ貴女……うわわっ」
話の途中で悲鳴を上げた麗華の身体が1回転する。
身を屈めた珠洲が麗華の腰に自分のお尻を押しつけたかと思うと、そのまま背中で持ち上げて投げ飛ばした。
腰を打った痛みに顔をしかめるチェックスカートのお嬢様に向かって、珠洲は横向きに倒れ込む。
大きめのバストを含めた上半身の重みが乗った右肘が、麗華お嬢様の黒いビスチェに遠慮なく食い込んで
音を立てた。


320:名無しさん@ピンキー
10/11/25 05:06:24 mAmnAdx2
まだヤマがありそうでwktk

321:名無しさん@ピンキー
10/11/25 19:20:04 x42lttn5
素晴らしいな

322:名無しさん@ピンキー
10/11/26 20:53:00 bz2LefFq
投下します。

>>292 , >>306 の続きです。

・失禁多めです


323:往生際の悪い奴・3 1/13
10/11/26 20:54:27 bz2LefFq

 珠洲は人目を引く。
背が高く足が長いのと、制服を押し上げる程にボリューム感溢れるバストサイズのせいだ。
一方で麗華の外見も決して悪くはない。
肩から背中を惜しげもなく晒したビスチェに短めのスカートという挑発的な格好にも
負けないスタイルを誇示している。
背の高さと胸の大きさでは珠洲に及ばないが、人によっては麗華の方が好みである事もあるだろう。
にも関わらず、麗華が珠洲に対してコンプレックスを抱いているのは周知の事実だった。
成績も格闘も、珠洲に勝てた事がないのだ。
「ゲェッ!!」
薄いビスチェ越しにお臍へと強烈な一撃を叩き込まれた麗華が呻いた。
胃の中身を戻しそうになる程に重い肘。
珠洲の攻撃は強い。
下手をすれば一発でノックアウトされる事も珍しくない。
身動きの出来ない麗華の胸元を、珠洲が掴んで引っ張り上げた。
上半身が起きるなり、麗華は右の拳を目の前に向かって突き上げる。
眼前には麗華の腰をまたいで立つ珠洲の紺色のスカートがあった。
その中に潜り込んだ腕が、珠洲の肉の感触を捉える。
「はうっ!」
珠洲が声を上げる。
麗華お得意の急所攻撃に、ポーカーフェイスの珠洲も顔をしかめて後退した。
一進一退。
2人は距離を置いた。
「卑怯な事は、もうやめて」
「ほーっほっほ! 珍しいですわね。今日は一段と効きまして?
 それとも友人の前でやられるのが恥ずかしいのかしら?」
「こういう事されて一番弱いのは麗華だって、私知ってる」
「急にな、何をっ。う、うそですわっ!」
「ほむ。なるほど。それであっさり腕を離したですね」
高笑いが一転。恥ずかし紛れに喚いたのが付き合いのない優にも判った。
先ほど自分が無我夢中で麗華の下着を鷲掴みにした事を思い出し、背の低い少女はポンと手を打つ。
メイドといい優といい、誰彼構わず人の急所を恥ずかしげもなく足蹴にしている割に、
自分がされると弱かったのは確かだ。
「うん。これは引け目の裏返し。麗華のせいじゃないけど、今のままだとしっぺ返しがきっと来る」
諭すような珠洲の台詞はしかし、逆効果だったようだ。
「黙りなさいッ!」
頭に血が上ったらしい麗華が珠洲に向かって飛びかかる。


324:往生際の悪い奴・3 2/13
10/11/26 20:55:03 bz2LefFq

振り上げた拳を横殴りに顔面へ叩き込もうとした麗華に対し、珠洲は冷静に身を屈めると、逆にカウンターの体制を取る。
全力のフックが宙を切った麗華の身体は、結果としてあまりにも無防備のまま珠洲の眼前へと迫った。
麗華は焦ったが、飛びかかった勢いが即座に止まる筈もない。
その、ガラ空きとなった腹部を珠洲が、必殺の一撃で突く。
3度目の腹攻撃は麗華の胃袋を直撃した。
「ふぶうううっ!」
多量の唾液が飛ぶ。
珠洲の腕がぐっと伸び、掌が黒のビスチェと、その裏にある麗華の柔肌を貫通し、内臓まで圧し潰す。
麗華は背中を丸めた。
胃液が逆流してくる。
今までこの掌底で麗華は何度か気絶している。
口に手を当てようとした所に、今度は下から掌が伸び上がって、麗華の顎を痛打した。
「はぐゥッ」
つい声が出ると、せっかく我慢していた物が口からこぼれた。
更に追撃のブーツが胸に突き刺さり、それに押されるように彼女はコーナーポストまで後退する。
頭を預けていた支柱が揺れて、虎乃進が目を覚ました。
鋭く、そして美しく流れる珠洲の手足が、コーナーに張り付いた麗華を追いかける。
更なる鉄槌が、今にも崩れ落ちそうな麗華の腰を容赦なく突いた。
「ぐへえっ!」
麗華は目をむいて、唾液のたっぷりのった舌を覗かせた。
足を曲げ、座り込む寸前だった麗華の肩をコーナーポストに押しつけた珠洲の膝が、チェックのスカートへとめり込んでいる。
硬くて太い骨がピストン運動のように繰り返しスカートを突き、彼女の下腹を圧潰寸前まで追い込んでいるのだ。
「ふぐっ、うっ……うぐぅっ……ぎゃうっ!」
ボディーの下部に連続して当たる珠洲の膝は、スカートの内側で際どいラインを下から抉る。
ショーツが膝に引っ張られて、恥部に食い込んだ。
密着した珠洲の巨乳の谷間に麗華の顔が埋まっている。
窒息しそうな麗華を珠洲が解放した時、着衣を乱し、胃液まじりの唾液で顎まで濡らした彼女は、
まるで陵辱された後のようにも見えた。
「ぐっぷ……げえゥっ……」
胃袋からあがってくる無様な音を止める事も出来ずに崩れ落ちる麗華は、それでもスカートの端を握って強く引っ張った。
めくれでもしたら、限界まで食い込んだ下着を晒してしまう。
濡れてしまったそこを珠洲や優にまで見られるのはプライドが許さなかった。
出来るだけゆっくりと倒れるために踏ん張ったのは麗華なりの抵抗だったが、無表情な珠洲は、
そのプライドさえも打ち砕こうとする。


325:往生際の悪い奴・3 3/13
10/11/26 20:55:28 bz2LefFq

ズムッ!!

麗華の胸部を包んだビスチェが振動した。
腰を落とした珠洲の掌底が、麗華の乳房の真下、鳩尾を直撃したのだ。
「ムグゥッ!!!」
麗華の白い喉の奥で何かが蠢く。
彼女はついに我慢出来なくなり、リングへ向けてそれをブチ撒けた。
「げっ、げっぶええええええええええっ!!!」
あれほど気にしていたスカートの奥を僅かに覗かせる四つん這いの体勢で、ビチャビチャと音を立てて大量の汚物を喉の奥からほとばしらせる。
「ぶげえええええ……こ、の……バカ……がっ、ぶうううっ」
嘔吐は止まない。
涙を浮かべて麗華は何度も胃液を吹いた。
苦しさより、恥ずかしさが先に立つ。
「委員長に手を出すのが悪い」
「わ、私のせいじゃ……うぷっ……ない、もん……げぅっ。いっつも、そうやって、自分ばっかり、落ち着いて、ぐぶッ……ごええええええっ! げっ、げえ…………いい子ぶって、るのが、昔から、気に入らない、んですのっ」
言い終えると急に力を失って、つんのめる麗華。
顔面から自分の吐いた汚物に向かって落ちるのを、珠洲が食い止めて支えた。
一瞬だけ気を失っていた麗華は、珠洲の手が頬に触れるとすぐに目を覚まし、彼女を押し返した。
「貴女の情けなんて、受けてたまるものですか。虎乃、昼寝の時間はお終いよ。タッチしますわ」
麗華が伸ばした手を、虎乃が叩く。
交代の合図だ。
「うむ。後は任せておけ」
虎乃進がロープをくぐり、進み出る。
「珠洲サン。交代なしで大丈夫です?」
ロープの外から優が声をかけた。
「なんなら、2人同時でも構いませわ。虎乃はそれくらい強いんですのよ?」
ロープを掴んで這うようにリングの外に出る麗華が、唇を拭いながら言う。
「無茶言うな」
虎乃進はため息をついた。
「ほむ。折角のお申し出。珠洲サン、ここはひとつお言葉に甘えて」
「大丈夫。委員長は無理したら駄目」
胸の下で、下乳を支えるように腕を組む珠洲。
「ともかく、一旦その汚物を片づけさせますわ。決着をつけるのはそれから。
今日こそギッタンギッタンのけちょんけちょんにして差し上げますわ。覚悟なさいよ、珠洲」
つい今しがた、自分がけちょんけちょんにされた事も忘れたように、麗華はビシっと珠洲を指さした。


326:往生際の悪い奴・3 4/13
10/11/26 20:56:23 bz2LefFq

 麗華の命令で黒いスーツの男とメイド達が続々と部屋に入って来る。
それぞれに道具を抱えてリングに上がるなり、黙々と掃除を始めた。
大の大人を当然のように顎で使う麗華を見て、彼女は本当にお金持ちなのお嬢様なのだと、今更ながら優は実感していた。
もう少し高級そうな服を着て黙っていれば違うだろうが、短いスカート翻して人の股間を蹴り上げる姿は、
とてもお嬢様には見えない。
「10分だけ時間を差し上げますわ。チビっ娘は着替えていらっしゃい」
麗華の言葉に従って、全員が一旦外に出た。
優は控え室で新しい下着と制服を用意され、それに着替えてからリングのある部屋へと戻った。
着替えた時に、謎が1つ解けた。
珠洲の制服が頻繁に新しい物に変わっているというあの噂についてだ。
10分後、優と麗華が汚したリングは綺麗になり、その上で珠洲と虎乃進が対峙する。
2人は服を替えてはいないようだったが、コーナーにいる麗華は着替えて来たようだった。
服装は同じだが、汚物の跡が消えている。
自分が着替えたいが為に時間を取ったのかもしれない。
珠洲は変わらず特注の制服。
一方の虎乃進は、レオタードのような体にぴったり張り付いた服の上から、浴衣か着物のように大きな袖の上衣を羽織っている。
このレオタードの露出が過激だった。
正面が胸の間からお臍の下までざっくりと開いているのだ。
優にとってみれば、とても同じ高校生が着るものとは思えない。
しかし幾ら優が好奇の視線を送っても、虎乃進遙は気にする事もないまま、相変わらず眠そうな目で珠洲を見ている。
「始めていいのか、レイ?」
「ちょっとお待ちなさい。2人ともこれをつけて」
麗華が2人をコーナーに呼び、マウスピースの並んだケースを取らせる。
「派手に行きましょ。そうそう。マウスピースは落としたら減点にする事にしますわ。罰として服を一枚脱ぐ事」
楽しそうに言う麗華に、虎乃進がまた呆れ顔で抗議した。
「オイオイ。アタシが一番枚数少ないぞ。それに袖を脱ぐ訳にはいかない」
「その時は代わりに私が脱ぎますわ。大丈夫。虎乃は強いから。
裸にされて泣きべそかく珠洲を見るのが楽しみですわ」
「なんか無茶苦茶になって来た気がするですが、珠洲サンはダイジョブですか?」
「ん。無茶はいつもの事。多分、大丈夫」
優の待つコーナーに帰り、珠洲はケースを渡してからそのうちの1つを手に取って頷いた。
「あの九条虎乃進とゆー人とも、いつも戦ってるです?」
「あの子には初めて会う」
珠洲が振り返り、虎乃進を見る。


327:往生際の悪い奴・3 5/13
10/11/26 20:56:58 bz2LefFq

気乗りしない顔でマウスピースをくわえている。
「危なくなったらタッチしに来るですよ? しばらく逃げ回る位はお茶の子さいさいの委員長ですれば」
オーバーニーソックスを弾いてバチンと音を立てる優。
「うん。ありがと、委員長」
珠洲が浮かべた、ふわっとした感じの笑顔の不意打ちに、優はちょっと慌てた。
それに気づかなかったのか、珠洲はマウスピースをくわえるなり、掌に拳をぶつけてバシンと音を立てると、
リングの中央に進み出る。
虎乃進が続いた。
珠洲の目の前に来ると、彼女は一旦マウスピースを外して言う。
「レイが負けっぱなしなのも可哀想なんで、加勢するよ」
「うん。でも、負けない。脱ぐのは嫌」
「うむ。それはアタシも嫌だ。でもアイツ、言い出したら人の言う事は聞かない」
「知ってる」
「なら本気で来い。こっちも手加減しない」
2人は拳を軽く合わせた。
暗黙のうち、それが開始の合図となる。
最初に動いたのは虎乃進だった。
彼女が左右の腕を大きく動かすと、旗でも振り回したように、珠洲の目の前を大きな袖がはためいた。
驚いた珠洲が半身を仰け反らせた隙に、過激な格好の少女は身を屈めつつ珠洲との距離を詰める。
珠洲からしてみれば、袖に視界を遮られた直後、虎乃進の姿が消失したように思えた。
続いて下腹の何ヶ所かに、鋭い刺激が連続して訪れる。
右手の指先が5つ、珠洲のスカートの上から、股間にかなり近い場所をバラバラに突き刺さしている。
「はっ……くっ!」
思わず声を上げて後退した珠洲の、今度は胸が盛り上がった。
下から伸びた虎乃進の手刀が、柔らかな乳房の中央を押し上げ、
ただでさえボリュームのある珠洲の胸元を鎖骨付近にまで寄せる。
「んむッ」
白いマウスピースを赤い唇の間からちらりと覗かせた珠洲は、顔をしかめつつ胸を抑え、同時に膝蹴りを放った。
虎乃進の腹部を捉えかけた膝頭は、しかし大きな袖に包まれてその方向を変えてしまう。
見ている者にはまるで魔法のように見えた。
虎乃進がもう一方の腕を振ると、藤の色をした袖が再び珠洲の視界を遮る。
邪魔な布を珠洲がかき分けた時、虎乃進は珠洲の背後にいた。
「ひゃうッ!」
後ろを取られた珠洲がビクンと跳ねる。
臀部を掴むように虎乃進が両手を押し付けている。
またしても指先でお尻の肉を抉っているのだ。


328:往生際の悪い奴・3 6/13
10/11/26 20:57:26 bz2LefFq

驚いた拍子にマウスピースを吐き出しかけた珠洲が振り返るより早く、虎乃進は更に背後から珠洲の乳房に腕を回し、
左右からそれを串刺しにする。
「んくぅっ」
ムニュウっと、そんな音が聞こえてきそうな程、制服を大きく膨らませた胸の外側が潰れ、
内側には深い谷間が出来上がり、そこに白のマウスピースが転がった。
「あ……ハッ……くッ……」
珠洲は息を弾ませて、胸を串刺しにされたまま何故か暫く動こうとしない。
マウスピースを落としたせいか、唇から顎にかけて細い唾液の線が出来上がっている。
虎乃進がぐっと脇を閉めた。
珠洲の乳房に埋め込んだ指が、肉の内部で方向を変え、今度は両乳を持ち上げる。
「あ! きゃっ……んあっ!!」
一際高い悲鳴をあげて、珠洲が身をよじる。
そして風を切る音を立てんばかりの強烈な裏拳で、背後を薙ぎ払った。
虎乃進は慌てて身を伏せ、両手を乳房から離す。
珠洲も両手で胸を隠しながら後退する。
頬が上気して赤い。
息が弾んで、肩が大きく上下している。
「ほーっほっほ。さっそく1枚ですわ、珠洲」
リングの外で、手の甲を口元に当てた麗華が大喜びしている。
珠洲は黙って胸元に結ばれた制服のリボンを解き、リングの外に投げ捨てると、落ちたマウスピースを拾った。
「珠洲サン。新しいのに交換です」
コーナーで優が呼びかけ、珠洲はそれに従う。
マウスピースの並んだケースを差し出しながら、珍しく小声で優が尋ねた。
「大丈夫です?」
「うん。ちょっとびっくりしただけ。ダメージはたまって無い」
事も無げに言う珠洲だったが、その頬が赤く染まっているように見えるのが、優には気になる。
しかし再び声をかける間もなく、珠洲はすぐに虎乃進の前に進み出た。
再び2人は拳を軽く合わせる。
ボクシングの試合を思わせる光景だったが、2人が拳に巻いているのはオープンフィンガーグローブだ。
今度は珠洲が先に仕掛ける。
腰を捻り、轟音が響きそうなフックが虎乃進の鼻先を掠める。
珠洲はパワーファイターらしい。
虎乃進の手数に対し、一発逆転も十分にあり得そうだ。
続いてボディーアッパー。
相手の身体が浮き上がりそうなそれが、虎乃進の剥き出しのお臍に突き刺さったとしたら、
一気に胃液が逆流する程のダメージを与えるに違いない。


329:往生際の悪い奴・3 7/13
10/11/26 20:57:49 bz2LefFq

危険なその拳に向けて、しかし虎乃進は冷静に袖を振る。
不思議な事に珠洲の拳がまた方向を変えた。
そして逆の袖が、伸び上がった珠洲の身体を撫でると、珠洲の方が悲鳴を上げて後退する。
「ひゃんっ」
胸元を庇う珠洲の顔が、更に紅潮していくのが傍目にも判る。
追いかける虎乃進が、珠洲の股下から顎にかけてのラインを藤色の袖でなぞり上げると、珠洲がまた悲鳴をあげる。
「ど、どうしたですか珠洲サンッ!」
スカートの裾を押さえて俯く珠洲に向け、優が叫んだが、珠洲にも何が起こっているのか判ってはいなかった。
上半身にだけ浴衣を羽織ったような虎乃進の服装。
ゆったりとした袖が身体に触れるたび、珠洲の体内を次々と強烈な刺激が駆け巡っていくようだった。
それに伴って何故か、体温まで上がっている気がする。
風邪でもひいたみたいに、身体が熱くなっていた。
「ほーほっほ。珠洲も虎乃の忍術にハマったみたいですわね」
「別に忍術ってワケでもないけどな」
麗華の高笑いを背に、虎乃進は相変わらず眠そうな顔をしながら袖を揺らした。
珠洲を射程圏内に捕らえようとゆっくりと近づく相手に対し、珠洲はじりじりと後退していたが、
やがてロープ際に追いつめられる。
虎乃進が袖を振る。
珠洲はそれを払いのけたが、思わぬ場所に刺激が走り、また声を上げてしまう。
「ひゃうっ」
虎乃進の両手が舞い、藤色の袖が珠洲の目の前を乱れ飛ぶ。
珠洲はロープ際で鼻にかかった悲鳴を何度もあげた。
袖が胸に触れ、太股を撫で、脇腹をなぞり、腹筋を押す。
両手が落ちて、珠洲の身体が徐々に震え始める。
左右から交互に流れる袖が、まず盛り上がった胸を通過し、スカートに触れた時、珠洲の両手が反応した。
「ぐっ」
と呻きながら、藤色の袖ごと何かを掴む。
袖をめくると、その下に腕が隠れていた。
袖を振るのとは反対側の腕が、スカートの上から、珠洲の下腹に指を突き立てていた。
別に3本目の腕があったわけではないが、珠洲や優にしてみれば、それに近い。
袖の揺れに惑わされていた。
「バレちまったか」
虎乃進が唇を僅かに歪めた。
気のせいかもしれないが、珠洲には彼女が笑ったように見えた。
虎乃進は、珠洲のスカートに指を突き刺したまま、手首を強引に捻る。


330:往生際の悪い奴・3 8/13
10/11/26 20:58:12 bz2LefFq

「んっ! ぐふゥっ!!」
珠洲の身体が小刻みに揺れたかと思うと、彼女は勢いよくマウスピースを吐き出した。
「はっ……はうっ……くぅっ!」
虎乃進が離れると、その場に座り込んでしまう。
息が荒い。
時々、痙攣を起こしたように身体がブルっと大きく震えている。
珠洲は見開いた目をせわしなく動かした。
自分に何が起きたのか判っていないのだ。
全身至る所を虎乃進の指が突き刺したらしい事は判明したが、
痛みはあってもダウンしてしまう程のダメージは無かった筈だった。
しかし珠洲の足には何故か力が入らない。
腰が抜けてしまったみたいだ。
「そこの振り袖トラトラ! 珠洲サンに何したですか!」
反対側のロープで優が叫ぶ。
「あ、アタシか?」
優が本気を出すと、かなりの声量になる。
普段から眠そうな虎乃進も流石に驚いて目を丸くする。
「毒とか凶器とか隠し持ってると見てとりました。
私の眼鏡と灰色の脳細胞はごまかせないですよ」
強気に出る優に対し、反対側の更に強気な人物が高笑いを上げる。
「ほーっほっほ。浅はかですわチビっ娘。虎乃のそれは忍術ですのよ。ニ、ン、ジュ、ツ」
「貴女こそ、忍者には隠し武器が付き物だとご存じ無いですか麗華お嬢サン!」
優が眼鏡を正し、ビシっと指差すと麗華がたじろぐ。
「え……そ、そうなの? 虎乃」
「お前らウルサイ……」
虎乃進はため息をつくと、袖のついた上着を脱ぎ、逆さにしたそれを振ってみせた。
何も落ちては来ない。
「アタシの武器はコレだよ」
そう言って10本の指を、獣のように立ててみせる。
長くしなやかでありながら、力強そうな指。
「これで身体の奥のツボを突く。全身突いたら大抵の人間はこうなる。袖はただの目くらまし」
虎之進は、足元で震えている珠洲のスカートに手を伸ばし、少しだけそれをめくった。
淡い桃色の可愛らしい下着の先端が覗くあたりで、虎乃進の指先が珠洲の太股をなぞる。
ビクンッと珠洲の肩が大きく揺れた。
虎乃進は指先を擦り合わせ、そこに移った液体を確かめた。


331:往生際の悪い奴・3 9/13
10/11/26 20:58:35 bz2LefFq

麗華は期待に目を輝かせ、優と、そして珠洲はただ驚くだけだった。
「ほーっほっほ、ほーっほっほっほ!! やりましたわ! ついに珠洲を失禁させたのね」
隠されていた珠洲の太股の内側にある、幾筋かの液体。
それは下着の端から流れ出ている。
「ちょっと違う。アタシの突くツボは、全身の感度を上げる。最後に子宮を突いたから、しばらく収まらない。
これからが地獄だよ。早めに負けた方がいい」
虎乃進は珠洲の顎に手をあてると、自分のマウスピースを相手にくわえさせた。
そして今度は指ではなく、握った拳で珠洲のお腹を突く。
「んぶぅっ!!」
再び、珠洲が派手にマウスピースを噴き出した。
「もとは房中術から派生したらしい。気持ちいいのと痛いのは表裏一体。
感じやすくなるのと同時に痛みを覚えやすくなる。軽く殴っただけでこうだ」
虎乃進の手の上で、珠洲は頬を赤く染め、既にノックアウト寸前の様子だった。
「あ……あうっ……」
マウスピースと一緒に吐いた唾液が顎まで流れ、虎乃進の手の平さえ濡らしている。
上着を脱いだため、レオタード1枚の過激な姿になった虎乃進が手を離すと、珠洲はお腹を抑えて蹲る。
「すぐに終わらせるから、今日は負けておけ。そこのイインチョー。珠洲のマウスピースくれ」
リングマットに額を押しつけて身動き出来ずにいる珠洲に代わって、虎乃進が優を呼んだが、麗華がそれに待ったをかける。
「ほーっほっほ。まずはペナルティからですわ。珠洲はもう2回もマウスピースを落としたのですから、2枚脱いで貰いますわ。
自分で出来ないようだったら、私が脱がせて差し上げます」
リングに入り、麗華は果てしなく上機嫌だ。
「待った! まずはリボンで1枚を要請します!」
「往生際が悪いですわね。……はい、まずは1枚。そしてもう1枚ですわ」
珠洲の髪を結うリボンを外すと、麗華はまるで若い女を前にしたエロ親父よろしく、鼻息も荒く珠洲の制服に手をかける。
「次はグローブ片方! その後はブーツがあるです!」
「それは認められませんわ。リングにいるのですから、例え裸になってもブーツとグローブは必須です」
優の2番目の抗議を即座に却下して、それから麗華は、お腹を抑えて蹲った珠洲の、
腕からはみ出た横乳をブーツの先端でつついた。
「はっ……うっ!」
声を漏らした珠洲の背中が震える。
「虎乃。これ、裸でやったらもっと感じますの?」
「あ?? まぁ、そりゃあな」
虎乃進の目が据わる。
呆れているらしい。
「決めましたわ。珠洲が自分では脱げないようですから、私が決めます。虎乃、珠洲のブラジャーを先に外して?」


332:往生際の悪い奴・3 10/13
10/11/26 20:59:03 bz2LefFq

麗華は心底嬉しそうにしながら、珠洲の両脇に腕を回し、彼女を無理やり抱え上げる。
虎乃進はため息をつくと、珠洲の正面から、彼女の大きな胸を鷲掴みにした。
「きゅうっ!」
珠洲が可愛い悲鳴をあげて身をよじったが、虎乃進は構わずに握った両手を軽く振る。
制服を盛り上げる胸が大きく揺れた。
そして襟首から遠慮なく胸元に手を突っ込んで引き上げると、その手には淡い色の大きなブラジャーが握られている。
「ほれ」
思わぬ特技を見せた虎乃進がそれを差し出したが、麗華は受け取らない。
「タッチ交代ですわ、虎乃。貴女が珠洲を抱えてて」
「どこまでやる気だ? あんまりのんびりやってる時間はないぞ?」
「すぐ終わらせますわ。でも誰かが支えてないと珠洲は立っていられないようですもの」
そして2人が立ち位置を交換している間に、優も珠洲の元へと駆け寄った。
「珠洲サン。うちも交代です」
「ダメ……委員長。帰って」
「ダメな事ないです。助けて欲しい時はちゃんと助けてって言うです。
恥ずかしくはないのです」
「ダメ……。目、瞑ってて」
俯いたまま、珠洲は首を振った。
「チビっ娘は外に出ておいでなさいな」
完全に勝利を確信している麗華は、珠洲をコーナーポストまでひきずった。
外に出た虎乃進が、ロープの外から彼女の脇に腕を回す。
自力で立てない珠洲は、コーナーに磔にされたような状態だ。
「ほーっほっほ。積年の恨み、晴らす時が来ましたわ。覚悟なさい、珠洲」
既にグロッキーな相手を前にして、容赦しそうな様子もない麗華。
珠洲は俯き、柔らかい髪で表情を隠している。
麗華は珠洲に新しいマウスピースをくわえさせると、腰を捻っていきなりボディーブローを叩き込んだ。
「ぐぶぅっ!」
お臍のあたりに拳がめり込み、大きな胸が先ほどよりも激しく制服を揺らす。
麗華は珠洲の口を塞いで、唇から白い塊が落ちるのを防いだ。
たった一発であの珠洲が、長い脚をガクガクと揺らしながらもがいている。
その姿は麗華にとって、たまらない快感だったようだ。
「ほーっほっほ。かーんたんに零して貰ったら困りますのよ、珠洲」
相手の唇を押さえたまま、麗華は何度も腰を捻って、憎き珠洲の制服をボディーブローで責める。
ドスッ、ドスッと音を立てて、グローブが苦もなく相手の肉体をへこませていく。
臍、下腹部、鳩尾。



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch