10/07/21 00:17:47 R0S6JeZE
あの夜から一週間。俺は入江、関根と行動を合わせるようになった。
戦線でのオペレーション、ガルデモでの練習の合間を縫って何気ない会話を
したり、晩飯を一緒に食ったりと、ともに過ごす時間を作った。
二人についてもよく知ることが出来た。
俺に告白してきた入江は、関根と比べるととても大人しい性格。
最初はバリバリ緊張していたが、もう慣れたようで、自分から話題を
振ったりもするようになった。それでも、怖いものが苦手らしく
その手の話になると隅っこまで泣きながら全力疾走するのだが、
そこが可愛かったりする。
一方関根は、やはりというべきか、今更説明するまでもないくらい底抜けに
元気だ。おまけに悪戯大好きで、ガルデモでも度々何かをやらかすらしい。
まあ、あの夜のことはあいつが発端だしな。さすがにあの夜のようなことは
しばらくゴメンだが、もし入江と正式に付き合うことになったら……
いや、考えるのはよそう。まずはもっとお互いのことを知らなきゃな。
「おめでとーう! 一等の一泊二日温泉旅行でーす!」
「……は?」
「……え?」
「……お?」
その言葉に、俺は間の抜けた声を発し、
入江はぽわんとした表情で固まり、
関根はワンモアプリーズと言いたげな表情のまま福引きのガラガラを
掴んでいた。