10/08/12 22:56:23 E3qcHSr+
昔々、あるところに、おじいさん(TK)とおばあ……おねえさん(ゆり)がおりました。
ある日、おねえさんは川へ洗濯に、おじいさんは家でダンスを踊っていました。
おねえさんが川で洗濯をしていると、川上の方からどんぶらこどんぶらこと、大きなハルバートが流れてきました。
「TK。ちょっと芝刈りに行って来てくれない?」
「OK! ! Here We Go!」
おねえさんはその拾ったハルバートをおじいさんに渡し、芝刈りに行かせました。
おじいさんが山で芝刈りをしていると、小さな鬼(天使)に出会いました。
「Who Are y」
おじいさんの言葉を遮るように、鬼は手にした短刀でおじいさんの胸を貫きました。
ブシャァッ!
おねえさんはなかなか帰ってこないおにいさんが心配になって山を登ると、おじいさんが血まみれの状態で倒れていました。
「TK……そんな……」
おねえさんがショックで呆然としていると、切り裂かれたおじいさんから、元気な男の子が出てきました。
「TK……あなたの仇は討つわ………………………この子がね!」
おねえさんはその子供に『桃太郎』と名づけ、自分に服従するように、適度に甘やかし、適度に鍛えて育てました。
そして数年が経ち、健やかに育った桃太郎(野田)は、おねえさんにはしっかり従うものの、里に下りては悪さばかりする困り者でした。
「桃太郎、里の人たちから苦情が来てるわよ。なんでこんなことしたの?」
「むしゃくしゃしたから」
「ワオ、今時の若者ね。じゃあ桃太郎、ちょっとお願いがあるの。これを見事にこなせたら、今回の事は見逃してあげる」
「怒らないのか!?わかった!なんでもするぞ!」
「鬼ヶ島(天使ヶ島)に殴りこみに行ってきて」
「おお!まかせとけ!」
何も理解せず、安請け合いした桃太郎は、おじいさんの形見のハルバートとおねえさんが作ってくれたキビダンゴを持って旅に出ました。