仮面ライダー総合エロパロスレ11at EROPARO
仮面ライダー総合エロパロスレ11 - 暇つぶし2ch106:名無しさん@ピンキー
10/06/09 11:59:24 LvMT3LV0
ネタバレ嫌いな方はスルーして下さいね!!

ダブルの夏映画制作発表
URLリンク(www.youtube.com)
照亜樹萌えの方たちにご朗報です。

107:名無しさん@ピンキー
10/06/09 12:47:30 0gxz6I0z
>>106
ようつべに限らず、外部サイトは直リンご法度だと知らないのか。
今すぐ削除依頼出してこい。

108:名無しさん@ピンキー
10/06/09 14:48:16 b7AbTuOO
>>106
正直、ムッときました。
照亜樹派は公式認定となり、翔亜樹を含む他のCP
妄想は止めておけとでも言いたいんでしょうか?
皆知ってることなのに、敢えて雰囲気を
悪くする話題をもってくるのはどうかと思う。
すぐに反応するのは大人気ないと思うけど。
スルーしようにも、書き方に挑戦的な感じが
見れたから。

109:名無しさん@ピンキー
10/06/09 15:11:40 LUWlk1Dk
前スレであれだけ揉めたネタを直リン+この文面で貼る時点で
106はどう見ても108みたいな反応目当ての愉快犯だと思うんだけど
あといちいち特定カプの名前挙げるのもやめてくれ
公式に反発してるのは翔亜樹派とでも印象付けられているようでいい気分じゃない

110:名無しさん@ピンキー
10/06/09 15:20:17 4x3Os3oa
>>103GJ!
この二人にも幸せになってほしかったのでここで見れて幸せです。
渡父母の蜜月が短かった分二人は長く長く幸せでいてほしい。

ここ見てると皆さんの愛が文面から伝わってきて、
自分も好きカプ幸せにしたくてたまらなくなる。



111:名無しさん@ピンキー
10/06/09 16:32:46 kL6tQweu
>>110は大人

112:名無しさん@ピンキー
10/06/09 20:21:24 UYs4kG0a
>>103
GJ!!正直、静香ちゃんってどうなの?(いらんこと言ってすみません==;)
って思ってたけど、これはよかった!!
すごい静香ちゃん可愛い!!いい話をどうもありがとう。

113:名無しさん@ピンキー
10/06/09 20:22:44 UJt7iGSv
>>106
恋をするってだけで別にくっつくとは言ってないしな。

114:名無しさん@ピンキー
10/06/09 21:40:56 7pGaCu1f
自分>>75です。
ここの空気悪くなるの、住人と職人の一人としてやだよ。
自分の萌えは他人の萎えで、他人の萎えは自分の萌え。
これがパロを楽しむ上で大事な事だと思うんだ。
今はまだ発表されたばかりで、どのカプが好きな人も色々言いたいことや溜め込んでることがある
時期だと思う。
でも、ここは単一作品のスレじゃない。
W以外の作品やカプも好きな人もたくさんいるんだから、空気を悪くしちゃいけない。
>>108も反応しちゃいけない。
言いたいことも、気持ちも痛いほど分かるから。
うーん、ここが2ちゃんじゃなければな。
自分のサイトに呼んでやりたいよ。

保管庫管理人様、いつも乙です。
気長に待ってますので、よろしくお願いします。

115:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:07:10 1Pq2G4M8
繰り返し揉めてんな……反応しすぎワロタwww
単一カプしか許せない奴にはここは向いてねぇんじゃねえの

116:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:10:40 VitHKDNu
>>115
まったくだ。この間からみてると注意するようにみせてチクっとやるレスにもげんなりする

117:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:11:27 67GRW1P7
いちいち揉めるならいっそカプ萌え禁止の方向で

118:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:15:10 VitHKDNu
そのほうがいいわ本当に。これから先本編やら映画やらのカプ萌え語りなんかしてたらどうなることか
本来ならカプ萌え話とエロパロは別物なんだし

119:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:22:32 1Pq2G4M8
>>116
同意www
チクチク陰湿確かにげんなりだわ
いつからこうなったんだか…

120:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:27:06 xda2EPPV
そうだよなー。
ここはエロパロ板だし。
みんな大人だろ?
いちいち反応するなよ。
現行作品だから仕方ない面はあるけど、これじゃ職人さんだって書けなくなるよ。
ここでもめるの、ホントげんなり。
>>114の言うとおり、ここは単一作品、単一カプのスレじゃないんだから。

さて、とにかく流れをマターリに戻そう。
最近、夏みかんの中の人の写真集を見たんだが、あの美脚だけで色々イケるwww

121:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:31:06 h1jyTuCc
なんでいちいち公式にこだわるんだよ
公式にこだわってたら士夏だって海夏だって公式じゃないし、巧真理も公式じゃないだろ
公式だからって渡恵に萌えちゃいけないわけじゃないだろうしユウスケ×八代が公式だからってユ夏に萌えちゃいけないわけじゃないだろ
別に何が公式だって自分が萌えられるなら構わないだろうが

122:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:33:44 kL6tQweu
まあまあ落ち着いて

なんかすごいことになってるなwww


123:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:35:45 0gxz6I0z
>>121
禿げ同意。
自分が萌えたらいいじゃないか。それ以外に何が必要なんだ?

>>120
あの脚は確かに素晴らしすぎるが、俺はあのくびれからオパーイにかけてのラインで更にイケる!

124:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:44:43 4x3Os3oa
まったく夏みかんと大ハナさんの美脚はけしからんと思う。
もちろん恵さんの健康的な太ももも、亜樹子のむちっとした足も
素晴らしい。何が言いたいかってみんな愛してる。


125:名無しさん@ピンキー
10/06/09 22:55:26 Z1keyPVw
>>124 よう俺www
キバの麻生母娘で、太もも難民になってしまった俺としては、ホッパーさんに締められた
刃さんとウォッチャマンが羨ましくてしょうがねぇぇぇw
だが、一番締められてみたいのは、やはりめぐみんだ!
占められる前に、あの健康的で尚且つ美しい太ももを撫で撫でしてぇぇぇ!

126:名無しさん@ピンキー
10/06/09 23:02:11 0tW2aKlD
真理は顔ぷにぷになのに足とかえらい細いんだよなー
劇場版だとよく分かる

あと若菜と並んだ時の冴子の小ささにときめく
お姉様可愛いよお姉様

127:名無しさん@ピンキー
10/06/09 23:36:34 1IiV8RCb
>>126
そう!冷たい感じの美人で高飛車な女王様キャラなのに
たっかいヒール履いても若菜姫と並ぶとちんまりしてるのが
もう最高に可愛い!

128:名無しさん@ピンキー
10/06/09 23:49:03 CEPpn6k7
亜樹子のしっかりした尻に抱きつきたい……

129:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:05:58 IvzBVm6Q
エロ度で言うなら、ストイックな感じの八代刑事とかかなりそそるんだが。
普段ピシッとしてる女ほど、エロく乱れた時とのギャップがたまらん。
響鬼の香須実とかもいいwww

130:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:09:28 ad2k/4I2
エロさで言えば、髪を下ろした黒若菜も宜しいんだが

冴子女王様と黒若菜が、並び立つ姿が見たいぞ!



131:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:17:31 Xz3QPvJd
106です。マナー違反と空気読まないレス申し訳ありませんでした。
荒らす気はありませんでした。不愉快にさせた方々本当にごめんなさい。
削除依頼出しました。


132:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:17:59 zmJAROJb
女王様と黒姫様、無双の図だなwww
想像してみたら、マスカレイドになりてぇ!
とか、一瞬かなり真剣に思ったじゃないかwww

133:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:38:20 IvzBVm6Q
女王様も黒姫様も、君臨してるのもたまらんが
堕ちた時が更にそそりそうじゃないか?
それなんてエロゲwwwなお約束も、あの姉妹なら
ありだろう。

134:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:38:38 +AYXvnLC
女王様&黒姫様VSスリッパ姫が見たい。
スリッパ姫互角にいけるんじゃないだろうか。

欲を言えば鉄拳制裁・笑いのツボ・スリッパトリオでスピンオフが見たい。
きっと天の道の男だって勝てない気がする。
あれ、鉄拳制裁と笑いのツボの間に誰かいたような・・まあいいか。

おや、こんな時間に来客なんて珍しい・・・

135:名無しさん@ピンキー
10/06/10 00:58:13 bNCnWPLF
>>134の元を訪れたのは、太ももムチ母娘か
ドラムが得意な、ヴァイオリニスト女子中学生か
先代現代揃っての、パールシェルファンガイアか。
誰でも羨ましいわwww
あ、でも自分は麻生母だけでいい。
他は>>134に譲ろう。

136:名無しさん@ピンキー
10/06/10 01:24:01 YdcTKAX1
美脚祭に乗り遅れたがクイーンとエリザベスもいいよな
女子高生二人に喰われる翔太郎が見たい

137:名無しさん@ピンキー
10/06/10 08:13:40 HGQiwIjL
おまいらおはよう。
通りすがりの太もも難民だが、美脚祭りに自分も乗り遅れたw
自分的には夏みかんが今のとこ最強太ももなのだが、実は平成ライダーはディケイドとクウガ
しかまだ見ていない。
そして明日から5日間の休暇なのだが、家でライダー鑑賞をしたいと思っている。
そこで、おまいらのおすすめの太ももを教えなさい。
今日、帰りに2828しながらレンタルに寄るから。

138:名無しさん@ピンキー
10/06/10 10:04:07 0p2MKiBU
>>137
めぐみんとハナさんは外せんな

139:名無しさん@ピンキー
10/06/10 14:03:40 uFJvM1zI
>>137
キバは入浴シーン満載だよ!
本放送時も、朝から刺激が強かったぜ・・・

140:名無しさん@ピンキー
10/06/10 14:12:07 /dX2Vfkk
>>139
女性キャラの入浴シーンなんてあったっけ

141:名無しさん@ピンキー
10/06/10 19:39:30 tudCzqI7
>>139
俺らそっちの趣味はないけど。

142:名無しさん@ピンキー
10/06/10 20:21:33 zmJAROJb
キバの入浴シーンが楽しいのは別板の住人だろw
まぁしかし、実際キバは太もも難民には実に楽しいと思うぞ。
自分も勧める。
めぐみんは最高です!

143:名無しさん@ピンキー
10/06/10 21:58:53 nCuFCjTa
真夜の太ももも忘れちゃいかん
ロングスカートかと思いきやショートパンツっていうギャップが良い

144:名無しさん@ピンキー
10/06/10 23:09:25 HGQiwIjL
おまいら、ただいま。
そして、太もも難民に優しさをありがとうw
>>137だけど、帰りにレンタルに寄ってキバを1~4巻まで借りてきた。
明日から、昼間からビール片手に太ももを楽しむことにするw
ちなみに、キバ映画でもいい太ももは楽しめるか?
楽しめるとしたら、何話くらいで見るのがいいタイミングか教えてくれ
エロいひとたち。


145:名無しさん@ピンキー
10/06/11 01:45:45 KrJovf7C
映画が照亜樹なので照亜樹萌えの自分としては楽しみだ
ところでここってファイズの小説版が出た時もこれぐらい荒れたの?
あれも完璧に草真理でヤってる描写もあったから今回の映画よりある意味すごいけど
啓太郎と結花はまさか子供までできるとは思わなかったし
こう考えると井上脚本だと公式でくっついてるのいるんだな、音也と真夜とか

146:名無しさん@ピンキー
10/06/11 01:47:36 KqwbYpM7
キバは観てないから判りませんが自分にとって最強の太ももは
Wのオープニングのあの女性

若菜とフィリップ的なものを書いてみたが、あの二人の関係性が
明らかになっちゃった以上はこれは特殊嗜好になっちゃうかな
せっかくだから書き逃げしますがダメな人はスルーかNGしてください
※絡みなし。当人同士はまだ自分達の関係に気付く前の話

147:ありえない若菜とフィリップ
10/06/11 01:49:30 KqwbYpM7
若菜とフィリップ的なものを書き逃げ。若菜壊れ気味。猫の動作はうろ覚え
**********************************

シャワーを浴びた後。若菜は部屋で独り、ベッドに座り込んでいた。
あの出来事。姉の冴子と井坂による父への裏切りと逃亡。オフィスで翻意を促す
自分の言葉にも耳を貸さず、ついには命を奪うために冷酷さと憎悪を剥き出しに
して襲いかかって来た姉の姿。それが頭から振り払えない。

ミックがいなかったら。わたし、殺されてたんだ……。
いま、お姉様はどこにいるのだろう。何をしているのだろう。
お父様はこれからどうするのだろう。
そしてわたしは……これからどうすればいいのだろう。

迷い、混乱する。頭の中にいろいろな感情と思いが渦巻き、どうにもならない。
濡れた髪も乾かさぬまま、若菜は手で顔を覆い、崩れ落ちるように泣き始めた。

部屋のドアが開く。
顔を上げるとミックが入り口から覗き込み、じっとこちらを見ている。
「にゃぁ」と声を上げる。「どうした?」と問いかけているかのように。
張り詰めていた若菜の心が少し綻ぶ。口元に笑みが浮かぶ。
「ミック……」
おいで、と手を広げる。ミックはのっそりと、様子を伺いながら近づいてくる。
「ミック、助けてくれてありがとう」
また「にゃぁ」と鳴く。ひらり、とベッドの若菜の膝に飛び乗り見上げてくる。
「わたしの王子様ね」
まだ涙の残る潤んだ瞳で若菜はミックを抱き上げる。その背中を撫でてやると、
ミックはごろごろと喉を鳴らし始めた。

ミックを胸に抱きながらベッドに横たわりまたあれこれと考え続けていると、ミックが
いきなり若菜の乳房を、その肉球が付いた手のひらでむにゅ、と押してきた。
「きゃ。やだぁ。ミック」
マッサージをするかのようにそこをきゅっきゅと押してくる。その動きで若菜が
着ていたバスローブがはだけられ、やわらかな乳房が剥き出しになる。
「ちょっと、ミックったらぁ」
相手が猫なので恥ずかしさはない。若菜はミックに向かって微笑んだ。
以前、何かで読んだことがある。仔猫が母猫の母乳の出を促す時、このように
乳房を揉むような動きを見せるそうだ。成長してもその名残りで、猫は機嫌の
良い時にはこんな仕種を見せるらしい。

「エッチな子ね。そのおっぱいはママのじゃないわよ」
クスクスと笑いながら、若菜は胸を露わにされたままミックにそのおかしな動きを
させるに任せた。
ちょっとかわいいもの。ミックもこんなこと、するのね。

ミックの手先が、若菜の乳首を擦った。
「あん」
思わず声が漏れる。ミックは目を細めながらまだきゅっきゅと揉んでいる。
「悪い子ね……」
偶然かしら?偶然よね。
少し興味が出てきてそのまま続けさせる。ミックはまだ乳房のあちこちを押し、
揉み続け、そしてその肉球が時折、乳首に触れる。撫でるように、くすぐるように。

148:ありえない若菜とフィリップ
10/06/11 01:50:19 KqwbYpM7
「あ……やだぁ」
じわ、と体の奥に何か甘いものが広がる。背筋に快感が這い登る。
戸惑い、頭を振る。深く息を吐き出す。
だめよ、こんなの。だめ……。
……でも、でも。
しばらく躊躇った後、若菜は自分の手のひらで乳房をやわらかく丸く包んだ。
「悪い子ね、ミック……わたしに、こんなことをさせて……」
指の間に乳首をきゅっと挟む。「あ……」と口から甘い声が漏れる。
でも本当に悪い子は、わたし。

わたしは何をしているのだろう。こんな時に。こんなことしてる場合じゃないのに。
だがその指は挟んだ乳首をそっと愛撫し始める。強く、弱く。
若菜は心の奥底にある願望に気付く。誰かに、そばにいてほしい。慰めてほしい。
「もう何も心配はいらない」と、囁いて欲しい。
抱きしめてほしい。強い腕と逞しい胸。それが欲しい。その中に包まれたい。
そしてベッドに横たえられて……。激しく、甘く……されたい。
全てを忘れるほどの。全ての悩みや哀しみを溶かすほどの激しさで。

若菜のもう片方の手が下に伸び、脚の間のやわらかな場所を探り始める。
ミックはその様子を、じっと見つめている。

私の側にいてくれるのはミックだけ。
若菜は笑いたいような、泣き出したいような情けない気分になる。
命を奪われかけ、望んでもいない未来に追いやられようとしている。もうどこにも
逃げ場のないわたしの側にいてくれるのは、この猫だけ。
目頭が熱くなる。うぅ、と喉から声が漏れる。
手の動きは止まらない。乳首をつまみ、ひねり、撫でる。股間に這わせた指はそっと
探るような動きから深く沈みこませる動きに変わっている。
若菜の口から途切れ途切れの喘ぎが漏れ始める。心の片隅ではいま自分がしている
行為は単なる現実逃避に過ぎないと理解しているが、それでもその手は止まらない。

「せめてあなたが、人間の男の子だったら、ね……」
涙混じりの声で若菜がミックに呟く。
「男の子だったら……わたし、あげるのに。いまなら。わたしの身体をあげ……」

─男の子?

突然、若菜の心に一人の少年の顔が浮かぶ。
ミックの瞳を見つめる。この目と、どこか似た光を持った一人の少年。
冷ややかで、こちらの心を探るような、観察してくるようなその瞳。だがこちらの心を
とろけさせるほど優しくもなれる瞳を持った、あの少年。

フィリップ君……。
そうだ、フィリップ君。フィリップ君なら、わたしを!
若菜はミックのその目に、記憶の中のフィリップの瞳を重ねた。
その途端、若菜の心には希望が。身体にこれまでで最も激しい欲望が滾った。

149:ありえない若菜とフィリップ
10/06/11 01:51:19 KqwbYpM7
「ミック……」
若菜はミックの名を呼ぶ。だが心の中ではフィリップの名を呼んでいる。
フィリップ君……。
「わたしを……守ってくれる?それなら……わたしは……」
ミックは何も言わない。鳴き声ひとつ上げず若菜を見つめている。
若菜は頷き、バスローブをはらりと脱ぎ捨てた。
見せつけるように下着も脱ぐ。ゆっくりと。なるべく淫らに見えるように。
ミックが、フィリップが。その身体をじっと見つめてくる。

「見て。わたしの身体……どう?」
問いかけながら乳房を掴み、ゆっくりと揉みしだく。親指で乳首を軽く弾く。
「ここ、また触ってくれる?……さっきみたいに」
あぁ、わたし。すごくいやらしい。どうして……こんな……何か、変。
戸惑いながらも衝動に駆られ、若菜はミックに向かってその美しい脚を開く。
その脚の付け根にあるものを見せつける。
「こっちも。ね?」
ミックは無言だ。身動ぎ一つしない。
「ほら。もう。ねぇ見て。欲しいって。わかる?ここがそう言ってるの、判る?
もう濡れてるの判る?」
無言。だがミックは立ち上がり、またのっそりと近づいてくる。
ミックはそこをじっと見ている。

「あぁ……見たいの?。わたしのここ、見たいのね。いいわよ。ほら」
若菜はそこを指で広げる。見てる……?フィリップ君……ねぇ、見てるの?
そして最も敏感な突起を、指先でくるりと一番好きな触れ方で転がしてみる。
「あ……いい……っ!」
ぎゅっと乳房を強く握り、先の尖った先端をまた指先で愛撫する。
股の間に這わせた指をさらに激しく蠢かせる。もう止めることはできない。

「見てるの?あぁ……見てるのね。いいわ……何でもさせてあげる。ぜんぶ、
全部。最後までさせてあげる。あなたが、私を……守ってくれるなら」
潤いを滴らせるその場所に、若菜は指を深く沈めていく。
「あなたのを、こうやって……入れたり、出したりして……」
中をかきまわしながら指を出し入れする。ずん、と快感が全身を貫く。
「あぅ……!すごい、すごいわ……。ねぇ、入れてみたい?あたしのここに、入れて
みたいの?やわらかいわよ……ぬるってしててね。すごくあったかいの」

音がし始めた。脚の付け根から、いやらしい水音が。
そこから滴るものが尻の下のシーツをじっとりと湿らせていく。
「きっと気持ちいいわよ……。ねぇ、あなたもわたしとしたい?わたしが欲しい?
あなたのは……どんなのかしら。大きいのかしら。固いのかしら。ねぇ、教えて?
あなたの……どんななの?」
びくん、と身体が震えだす。あぁ、すごい。すごく感じる。どうして、どうして……?

「あなたのそれが……あたしの中に入って。すごく、よくて。あたしきっと泣いちゃうわ。
気持ちよくて泣いちゃう……。あなたも、きっといいはずよ。すごく気持ちいいはず…。
すごいんだから……わたしの、ここ」
若菜の指の動きは激しさを増す。こすりつけ、抉り、ほじくり、最も奥深くまで届くよう
ぐりぐりと押し込み中を掻き混ぜる。

150:ありえない若菜とフィリップ
10/06/11 01:52:42 KqwbYpM7
「わたしと、どんなふうにしたい?何をしてもいいのよ。何でも。どんなことでも。
あなたがしたいことを。女の子の体にしてみたかったことを……全部」

わたしをあなたにあげる。何をしてもいい。だからお願い。わたしを……助けて。
この呪縛から解き放って。そうしてくれたら、あげる。わたしをあげる。だから、ねぇ。
わたしと、わたしと一緒に、ねぇ!

「あなたが、望むなら……わたし、してあげる。今までしたことないことでも、何でも。
あなたがしてほしいなら……あなたの前に跪いて……手と、口で。してあげる。
あなたが望むこと、何でも。わたしの身体があなたにできること……ぜんぶ!」

その代わり、お願い。ねぇ………お願いだから!
目に涙が溢れてくる。若菜にとってフィリップは最後の希望。絶望の闇の中の光。
指が止まらない。止められない。そして見られている。彼に見られている。
「うぁ……いい!いいの……!」
あぁ、もうだめ。わたし、いく。見られながらいく。もうだめ、もう!!
「あぁ、わたし、いくわ。もう!もう!!………あぁっ!!」
絶叫と共に若菜は果てる。快感が爆発する。意識が遠のく。波に連れ去られる。
ガクガクと痙攣していた体から力が抜け、若菜はどさり、とベッドに崩れ落ちる。
「あぁ……んぁ……」
そしてだらしなく口を開け、とろんと潤んだ瞳で。若菜はひくひくと震え続ける自分の
やわらかな肌を、しばらく独り撫でまわし続けた。

ふと気がつく。体を起こす。
あぁ、あたし。何てこと。自分でしてて?……やだぁ。
周囲を見回す。ミックはいない。いつの間にか部屋から姿を消している。
びっくりさせちゃったのかしら。わたしのこんな姿を見て。
今さらながら恥ずかしさに襲われる。自分がどれほど淫らだったか、どんな言葉を
口走ったか、思い返すことすら忌まわしい。
若菜は折り曲げた人差し指を口許に押し当て、いやいやと首を振った。

……でも。
すごく感じた……気持ち、良かった。

口許に当てた指を伸ばす。若菜はその指先を唇で咥える。
玩具を欲しがる、甘いお菓子をねだる子供のような仕種。
そしてその唇に笑みが浮かぶ。それは希望の笑み。自由になれるかもしれないと
僅かな望みを託した笑み。
その笑みの中に微かに混じる若菜の中の「女」が、ちろりと出した舌で指先を舐め、
そして「ちゅっ」と音を立てて吸った。

会いたい。彼に会いたい!会わなきゃ。どうしても。
彼なら。彼だけは私を。この世できっと、彼だけは……。
彼に会う。会って……そして……わたしは。
彼ならきっと私を自由にしてくれる。若菜はその唯一の希望にすがりつく。
だが簡単には彼を呼び出せない。何か理由が必要だ。
「彼なら、きっと……」
期待に胸を高鳴らせ、考えを巡らせながら、もう一度シャワーを浴びるために
若菜はバスルームへ向かった。

─終わり

151:名無しさん@ピンキー
10/06/11 01:57:50 KqwbYpM7
あーあ、書いちゃったよ もうシラネ
正直、自分は書ければエロでも萌えでも何でもいい
どっち書いても(今のところ)怒られないこのスレは好きだ
いろんなシリーズのいろんな話が読めるともっとうれしい
と、思ってます

152:名無しさん@ピンキー
10/06/11 02:34:15 sjmlOaPR
>>151
GJGJ
そうだよなあ、ミックは王子様だよなあ…
若菜姫の必死さが切なくてよかったです

153:名無しさん@ピンキー
10/06/11 08:38:25 I7bJSMMg
>>146
> Wのオープニングのあの女性
>
>自分には太ももより尻だな。マジたまんないです。

154:名無しさん@ピンキー
10/06/11 08:39:11 I7bJSMMg
sage忘れスマソ

155:名無しさん@ピンキー
10/06/11 08:53:13 Rpm+a8BB
>>151
いろんな意味を込めて全力でGJ
若菜がエロ切ないなあ・・・最後は幸せにならないかなあ

しかしあんたはほんと何でもありだなw
嫌いじゃないぜそういうの

156:名無しさん@ピンキー
10/06/11 12:07:57 pgg4mqp5
>>151

GJ!
ミック様絶対わかっててヤってるだろ!
これはこれである意味若菜姫堕ちてるなw


157:名無しさん@ピンキー
10/06/11 12:40:37 6w+pgya1
WのOPの女性て永徳さ…
ゲフンなんでもない

158:名無しさん@ピンキー
10/06/11 14:49:54 jNbuZdSw
>>120
夏みかんの写真集についてkwsk

159:名無しさん@ピンキー
10/06/11 19:10:07 vNkCH9F9
>>120
それほんと?
だとしたら特撮版の変態スレに何の反応もないのが不自然すぎるだろ。

160:名無しさん@ピンキー
10/06/11 20:49:59 TLgcutKQ
ごめん、>>120だけど、写真集じゃなかった。変換間違えた。写真だ、写真。
MOVIE大戦2010の本で、ニーソと短いワンピースの間からのぞくナマ脚がたまらんかったんだ!
タイツのラインもたまらん美脚だが、ちらりと見えるナマ脚が最高すぎる。
肌の色も白すぎずでいい。
U夏海の時にもたまらんと思ったが、あの太ももからふくらはぎへのラインは至高だな・・・。

161:名無しさん@ピンキー
10/06/11 22:26:51 lhEdUI5Z
U夏海は確かに日曜の朝から、実にけしからん素晴らしさだった…。

162:名無しさん@ピンキー
10/06/12 01:21:57 +g6hKC/b
個人的に一番の美乳ヒロインは桜子さんだと思ってる
ガリマ姉さんに襲われた回の服、微妙にサイズが合っていないのか
デコルテやウエストのあたりは結構布が余っているのに、胸だけちょっときつめっぽくて
胸の形がはっきり分かる感じになってしまっていてちょっとエロかった

五代×桜子が書きたいけど、超がつくほど健康的な関係すぎて難しい…
年齢的にはライダー主人公ヒロイン共に割と大人な方なのに
何故あんなに健全な空気なんだあの二人は
でもがんばってみる

163:名無しさん@ピンキー
10/06/12 03:07:30 UHS0ZWCp
>>162
あー、難しそうだな五代×桜子。
あの二人を見てると、エロ妄想って年齢だけじゃないんだなと思う。
もっと若いけど例えば巧×真理のほうが妄想しやすいわ。

…でも好きな組み合わせなんでこっそり期待してるw

164:名無しさん@ピンキー
10/06/12 06:36:32 Zt8cHG6Y
巧×真理は手を繋ぐとか、手を握るといったシチュエーションが良く似合う

165:名無しさん@ピンキー
10/06/12 10:31:06 iDNnQfLw
巧と真理はなんかあっても全然おかしくない感じするなー
特板の過去の本スレでたまに「恋人というか所帯染みてるから夫婦」とか、
「今は仲間だけど年とったら他に相手もいないし腐れ縁でゴールインしてそう」
みたいな書き込みを見かけたけど、全力で同意w

166:名無しさん@ピンキー
10/06/12 16:24:32 rNf08HvC
巧と真理は、作品のシリアスさもあって、かなりハラハラした二人だったなぁ。
草加はアレだったし。
ちょっと、久々に見たくなってきたからレンタルしてくるか。

167:名無しさん@ピンキー
10/06/12 21:39:16 6k/q27Ij
俺個人はバラのタトゥの女が大人の色気があって好きだったな。

168:名無しさん@ピンキー
10/06/12 22:41:17 UbwvzG42
劇場版の広瀬さんのウェディングドレスは可愛かった。

そして剣劇場版といえば、復活後14歳の天音ちゃんを見た始の感想が
「綺麗になった」でビックリしたのもいい思い出ww
いやその通りなんだけど、始の口から14歳の女の子に対して綺麗になったって
セリフが出てきたという事実に驚いたというか…。

169:名無しさん@ピンキー
10/06/12 22:56:21 yWYNjRgH
映画の広瀬さんは横乳も素晴らしいな

始の場合TV版の天音ちゃんも劇場版の天音ちゃんもたそがれの天音ちゃんも
みんな同じ天音ちゃんで態度が変わらないってわかってて見ると
そこまでおかしくは無いんだけどねw

170:名無しさん@ピンキー
10/06/13 00:36:01 O/YJv8Zf
あの事務所の作りとかのイメージだと亜樹子のパソコンは
ダイアルアップでネットに繋いでそうな感じだ

171:名無しさん@ピンキー
10/06/13 00:53:33 7mgMjwIR
天音ちゃんへの始の態度は一貫してたよなー。
そこがやたらツボなんだが。

この季節になると何故か響鬼が見たくなる自分。
花火の時の女性陣の浴衣姿が麗しかったよなぁ。
香須実さんの浴衣乱してみてぇ。

172:名無しさん@ピンキー
10/06/13 01:20:24 MTV+zjqT
イブキ×香須美が好きだったなー
イブキさんの弟っぽさとか、少しずつ意識するようになる香須美さんが可愛くて

173:名無しさん@ピンキー
10/06/13 11:45:10 kiwV7MYg
イブキさんと香須美さんがデートしてるシーンが何気に多くて嬉しかったな。
ヒビキさんとみどりさんがちょっと良い雰囲気になってたり
明日夢ともっちーがさりげなく手繋いでたり
響鬼はいいなー

174:名無しさん@ピンキー
10/06/13 14:18:28 pZgUlJBQ
もっちー、明日夢に対してかなり積極的だったよなー。
だから、あきらに対してちょっと気にしてたりとか、可愛かった。
つか、単純に明日夢が羨ましかったぜw
きっと俺だけじゃないはずだ。

見てるだけなら、トドロキさんと日菜佳さんがほのぼの可愛くて大好きだったよ。

175:名無しさん@ピンキー
10/06/14 00:40:24 5Z6FQcpG
イブキ×香須美とか
坊ちゃま×ミサキーヌとか
ユウスケ×あねさんとか
年下男→年上女への憧れって微笑ましくて好きだな
坊ちゃまも八代の姉さんも、何故死んだ…orz
幸せになって欲しかったよ

176:名無しさん@ピンキー
10/06/14 01:39:08 nIwj78Qq
ぼっちゃまとミキサーヌは本当に幸せになって欲しかったよ。
ぼっちゃまの想いが一途で、たまらなく好きな二人だった。
文才ないんで自分は書けないが、誰かぼっちゃま×ミキサーヌで幸せなSSを書いてもらえないか。

177:名無しさん@ピンキー
10/06/14 22:25:00 AqXmbMdD
明日夢の両手に花状態は羨ましすぎる。
しかし美人なサポーターと白衣メガネの同級生がいる
ヒビキさんもかなり羨ましいぞ!

あとこっそりザンキさんとシュキさんが好きだったりする。

178:名無しさん@ピンキー
10/06/14 23:06:04 suHz5GXd
斬鬼さんの師匠が女性ってだけでたぎるよな。

剣のみゆきと矢沢のクイーンコンビが何となく好きだった。
みゆきは虎太郎ともちょっといい感じになったけど。
アンデッド同士だと嶋さんと虎姉さんは茶のみ友達っぽい。

179:名無しさん@ピンキー
10/06/15 18:31:24 Rb4fVrRP
蓮が恵理さんを海に連れて行って
「私…またねむっちゃうんだよね?」
「大丈夫だ、また目覚める…」
のやり取りをバックにナイトのテーマが流れるのがグッとくる
最後の世界ではちゃんと幸せな家庭を築いて欲しいね
もう会えない優衣ちゃんのためにも


180:名無しさん@ピンキー
10/06/16 01:03:53 RzN/SUjf
事務所でのフィリップと翔太郎の会話で翔雪小ネタ投下します


「今日は良い風が吹くなぁ……」

事務所の窓を開け、この街の風を感じる
今日も翔太郎の一日が始まろうとしていた

「翔太郎、もしかしてまた彼女に会いに行く気かい?」
「あぁ。彼女があいつの事を思い出すなら、きっとこんな風の日だろうからな」

最近、翔太郎が『良い風が吹く』日に限って姿を消す事も、
その行き先が先日解決した事件の中心人物でありガイアメモリ使用の副作用で
過去を亡くした須藤雪絵の元であることも、フィリップは承知していた

「彼女が過去を思い出す可能性は限りなくゼロなんだが…まぁ、止めても無駄だろうね」
「さすが相棒、よく分かってるじゃねぇか」
「一つ忠告しておくよ、翔太郎」

お気に入りの帽子を手に、浮かれて事務所を出ようとしていた翔太郎をフィリップが止める

「彼女が忘れた過去には辛いモノが沢山ある。いっそこのまま忘れてしまった方が
 彼女は幸せかもしれないんだ。それでも君は思い出させたいのかい?」

しばし、帽子を見つめて考え込んでいた翔太郎だったが
帽子をかぶると静かに、だが力強く言い切った

「……過去を忘れたままじゃ、罪は償えない。罪を償えなきゃ、心は未来に進めない
 もし彼女一人で背負い切れないなら……そん時は俺が一緒に背負ってやるだけだ」
「それは彼女が園咲…いや、須藤霧彦の妹だからかい?それとも……」
「両方…なんだろうな」
「そう…いってらっしゃい、翔太郎」
「あぁ、行ってくる」

そう言って入口に向かう翔太郎の背中にフィリップは一言声をかけた

「せいぜい一緒に罪を背負うことを拒否されないように祈っておくよ」
「ぶっ…うっせぇ。せっかくカッコ良く決まったのに一言余計なんだよ!」

そう吠えて出かけて行く翔太郎を、やっぱりまだまだハーフボイルドだなぁと
苦笑しつつフィリップは見送った

181:名無しさん@ピンキー
10/06/16 01:14:45 RzN/SUjf
翔雪いいなーと思いつつ雪絵さんが事件後捕まったのか
記憶無いしどうなったのかわかんないんで
とりあえず無難に本人出さないで書いてみたけど
実際今の雪絵さんはどういう状況なんだろう?
映画に出てきたら近況わかるのに…

182:名無しさん@ピンキー
10/06/16 10:34:59 2/KdSvtO
>>181 乙乙!

記憶を無くしてても、ちょくちょく会いに来てなんやかやと世話を焼く
翔太郎に雪絵がちょっとづつ心を開いていく日が来るのかもしれない
こういう未来に希望を感じられる話は好きだ

183:名無しさん@ピンキー
10/06/17 18:11:52 O24Xq0b4
ダレモイナイ
ミンナドコイッチャッタノ?

184:名無しさん@ピンキー
10/06/17 21:24:50 GlvxyaVv
八代のあねさん(の中の人)が映画でオールヌード披露らしい!
Fカップの美乳が大画面で拝めるとは!
ユウスケは色んな意味で泣きそうだがw

185:名無しさん@ピンキー
10/06/17 23:34:43 TNeFqLqE
Wの放送が一回休みだったから、勢いが落ちてるんじゃないかな

電王映画青バレ有り




ウラとナオミ萌えた
恋人じゃなくてセフレっぽい気もするが…あの触り方って、ヤってるだろ
肉体関係あるけど付き合ってはなくて、ただの遊び相手よりは親密、みたいな関係に見えた

186:名無しさん@ピンキー
10/06/18 04:10:03 xGP278Je
>185、わかる! 
そう、付き合ってはないけど、な感じだった。

なんかこんな萌えだけの話を落としていいんだろうかと自粛してましたが、自分のネタはそれはそれで振り切っときたいので投下します。人いないし今のうちだ!!
前スレ604の続きです。
酔っ払い翔太郎寝オチ後の仲直りH、相変わらずの激甘ハーフボイルドな翔亜樹です。
男性視点(翔太郎)一人称で通したんで、流れうまくいってないとこあるかも知れません。
甘いものは苦手だぜ俺は辛党だ、という方はスルーでお願いいたします。



187:『ふれること』
10/06/18 04:12:10 xGP278Je

仕事から戻って事務所のドアを開けたら、いたのはカフェテーブルで書類整理中の亜樹子だけ。
「…おかえり。どうだった?」
「……ただいま。明日もう一回仕切りなおす、対象者があまりに動かねえし。対策練り直しだ」
「そ。お疲れ」
珍しく普通の探偵事務所みたく素行調査の仕事なんかが舞い込んできて、街が平和なのはいいことなんだけどかえって面食らうというか。いや間違ってないんだけどな、探偵としては。
一人で仕事に出るのも気分を紛らすのにはちょうどいい。
今日の帽子は黒。ガレージの扉の帽子掛けの1つ空いたとこにため息とともに投げ掛けてデスクに向かう。
3日前から亜樹子とまともに話をしていない。
いい加減何とかしなきゃなとは思うが、かと言って何を言ったものかと迷い続けて、今日で4日目。

左胸に刻まれた痕の、その赤はだいぶ薄くなった。

「……なぁ、亜樹」

ピリリリリリ、と無粋な電子音が、呼びかけた名前を途切れさせた。
舌打ちとともに開いたスタッグフォンから聞こえた声は、聞きなれた相棒の声だった。
『やあ翔太郎、今どこにいる?』
「フィリップ? どこって今、事務所に戻ったとこだ。お前わざわざガレージから電話なんか」
『いや僕は今、風都署にいる』

へ? 今なんつった?

「…はぁ?! 風都署?! いつの間に?」
視界の端で亜樹子が眼を丸くしてこっちを見たのが分かった。
視線で促すと、勢いよくうなずいてガレージに走っていく。
『亜樹ちゃんの姿が見えなかったんで、そのまま出てきたんだけど…翔太郎からちゃんと言っといてくれないか。風都署に居るから心配しないでって』
「いやそれは。いいけど……なんでまたお前、んなとこに」
『聞きたいことがあったから直接来た』
「聞きたいことって……。んだよ、直接行ってみて解決したのか?」
『いや完全には解っていない。ただ、答えに近づけるヒントを照井竜がくれた。「僕は今日は帰らないから、ゆっくり仲直りしてくれ」と言えと』
「…はあ?!」
ちょっと待てと突っ込む照井の声が聞こえた。
ついでにジンさんとマッキーの爆笑も聞こえたので、風都署にいるというのは本当らしい。
「しょ、翔太郎くん、やっぱりいないよフィリップくん……いつの間に出てったんだろ」
ガレージから戻ってきた亜樹子が袖を引く。
「あ、大丈夫、とりあえず風都署にいるってわかったし」
こそこそと告げると、電話の向こうでフィリップが誰かと言葉をかわす気配がした。
『…左か?』

188:『ふれること』
10/06/18 04:13:17 xGP278Je
「……照井」
『フィリップは明日の朝、俺が出勤するときに送って行ってやろう。それまでは身柄を預かった」
「……危険な目にあうことはないと思っていいんだな?」
『俺を疑うのか?』
「……や、それはない。正直、……助かる、な」
つい、本音が出てしまった。電話の向こうで照井が薄く笑う気配がする。
うわー、その顔(いや見えないけどもさ)むかつくー。
『この借りはいずれまとめて返してもらうぞ、左。ああ、風都署超常犯罪捜査課、課長以下全員にだな』
「…全員ったって3人しかいねえし、大体てめえら公務員だろが、見返りを求めんな! ああもう、とにかくフィリップは任せたからな!!」
ぶちんと通話を切って、あ、しまったこれフィリップからの電話だったと思ったが、まあいい。
少なくとも、あいつは一人じゃない。俺や亜樹子以外にも、あいつを守ろうとするものはいる。
大丈夫だ、任せておいて問題は無い。

イマイチ解ってないらしい相棒と、なんか色々知られてしまったらしい仲間たちからもらった猶予は明日の朝まで。

不安げに佇む亜樹子が、掴んだままの俺のシャツの袖を強く握った。
「ごめん、あたし全然気がつかなかった…、おっかしいなぁずっとここにいたのに」
少し俯いた表情に、強く胸の奥を捕まれる。
「あー、えっと、大丈夫だって、ほら。風都署にいるんだし? ある意味、パーフェクトに安全なとこだろ?」
「うん…まぁそうだけど……」
「照井も、あしたの朝ちゃんと送ってくって言ってたし」
もしかしたら、拒絶されるかもと少し怯えながら、細い肩に触れた。
「え、ちょっと翔太郎くんってば明日の朝って、どーゆーこと?」
「えーとな、仲直りしろって、フィリップから伝言」
「ふぇ?」
すっとんきょうな声をあげて見上げてきた表情が、亜樹子らしい。
ったく、そゆのが可愛いんだって。
軽く一瞬だけのキスを落して、やっと意味がわかったらしい。
「……ええええっなにそれっ、どゆことっっ!!」
「いやまぁ、そゆこと?」
あっというまに見事に頬が染まる。
「…あー、亜樹子?」
「……ばかぁ」
小さく聞こえた言葉は確かに馬鹿と罵ったけれど、正直な体が俺に寄り添う。
何度体を重ねても、いまだになんか初心なとこがあって、周りにはどうもあまり知られたくないらしい。
俺的には正直、知られたらそれはそれで構わんというか、だったら知っとけこれは俺の女だ、ってとこあんだけど。
まぁそれでも、フィリップには、あー……。どう説明したもんだかな。まぁいいか。
今はそんなこと考えられる頭じゃない。
いろいろ諸々あっても、俯いて頬を染めた恋人が目の前にいる状況で、他になにを考えられるというのか。
……仕事の建て直し、明日でいいよな?
つーか、もう無理。
仕事モード離脱確定。
「……触っていいか?……てゆか触らせろ。もう、限界」
引き寄せてキスを強請る。
「んん……しょ、しょうたろ、くん…」
逆らわない体から簡単に力が抜けて、漏れる吐息は甘く、俺を煽った。
そっと小さな手が俺の体を伝い、シャツの背をつかむ。
誘われるままに誘われて、深く口付けた。
3日ぶりのキス、それだけじゃなくてただ触るのも3日ぶりで。
あっという間に溺れ…、

……そうになったところで踏みとどまる。


189:『ふれること』
10/06/18 04:15:31 xGP278Je

「あー、なあ、すっげー怖いんだけど聞いていいか?」
「な、なによ怖いって」
「……俺、何か、まずいことやったか?」
「…まずいって、何が」
ぴったりと密着して今にもベッドになだれ込みそうな状況でする会話とは思えない。
言葉の合間についばむだけのキスを交わしながらも、だがしかし、ここは聞いておかないともう逆に、後がこわいし、後が!
「えーっと、ですね。やることやった覚えが無いのに、なんかこう、痕が残っててー? しかも確信犯的に、なんだその等間隔は、という。
……そろそろ、痕。消えそうになってんでー、その前に、確認しといたほうがいいだろう、というわけなんですが。そのあたり、えーと……。なんかやらかしたかなー……、と」
亜樹子が少し俯いた。
うわー、……こ、怖い。
もう聞きたくないです正直!
でも聞いとかないとそれも怖いです!
聞くのは辛いが聞かなければ男じゃない!
男はつらいよby車寅次郎。
いやいやいや違うだろ、いやでもつらいものは辛い。
亜樹子がふいに体を離した。
「え、あ、亜樹子?」
「…そこ、座って」
亜樹子が指差したのはベッド。
「座る? って?」
「いーから、座って」
「あ、はい。はいわかりました」
ここで素直に従わないほどコドモではない。
というか、ここで逆らうと怖いことを知ってるくらいには、大人というか。
ああ、大人って時々ツライ。
ベッドに腰を下ろすと、座った位置からは見上げることになる亜樹子が、小さな子どもみたく口を尖らせて、つかつかと近寄ってくる。
いきなり強く胸を突き飛ばされて、押し倒された。
うわその体勢美味しいですとか脳内で小人がざわざわ騒ぎだすのを押さえつけて、亜樹子の表情に目を凝らす。
ここは絶対に、間違えちゃぁならない場面。
「あー、……亜樹、子?」
「……ほんっとに、これでもわかんない? 全然、覚えてない?」
あー、怒ってるのはわかる。はい、わかります。
だが正直、乗っかられてる下半身とか下半身とかー。
「いやいやいや、えーと……全然まったく覚えてない、ってんでもなくてー」
嘘ではなく、うん、こんなふうに亜樹子が上にいて、やわらかく俺の手に馴染む身体を堪能した記憶は、ある。
あるんだ、け、ど。
問題はそこからだな……どこまで触ったとかそのへんが。
「…いいにおいだなー、とか。さわったよなー、とか、は解ってんだけど、な?」
ああ、これは正直に白状するべきなんだろうな。
今後にそなえて、聞いとくべきだ。がんばれ俺。

「あー、てゆか、その……もしかして。……俺、……寝た?」
「うん、寝た」

簡潔明瞭な一言が、さくっと俺を串刺しにした。

190:『ふれること』
10/06/18 04:16:34 xGP278Je
同時に、俺の上に陣取った亜樹子が、こらえきれずに笑い出す。
笑いが体に伝わって、その波動になおさらざくざくと切り刻まれるような気がする…。
「…わーらーうーなーーー……、うわーマジかよ、へこむ……」
「えーでも、すんごいかわいかったよ?」
「かわいいと言われて喜ぶハードボイルドがどこにいる……」
「いーじゃなーい、ハーフボイルドなんだからー」
嬉しげに亜樹子が笑う、そのたびに甘い波が体を撫ぜてく。
「すんごい甘々のらぶらぶでー、かぁわいかったーぁ♪ だからあんまりホントは怒ってないよ?」
あまあまのらぶらぶって、なんじゃそりゃ、なんかの呪文か。
「てゆーかねぇ、怒ってんのは怒ってたけど」
「……それは、俺がなにかやらかしたかなにもやってないか、その辺か、おいその辺が原因か」
「うん、そのへん原因。だってねー」
えへへと笑う緊張感のない笑顔が、かわいいだけに怖いってホントに!
女はちっちゃいと思う程度のダメージで立ち直れなくなるもんなんです男って生き物は!!
「ホンっトいっぱい、好き好きゆって、かわいいかわいいゆってくれてー」
うわーーーまじですか、ほんとにそれ言いましたか!!
「そんで、いーっぱい触って指にちゅーとかしちゃったりしてー」
いや実際そうは思ってるけどな、そうそう言えることじゃないし。
「もうねー、脱がしてとかちょーかわいくってねえ。で、そこで寝るかというタイミングで寝ちゃったわけで」
ぐさっと突き刺さる言葉、ああそうですか、脱がせろとかそんなこと言いましたか、はぁ。
「散々、さーーぁんっざん! その気にさせといてー、寝るかばかやろー寝るのか!と」
散々その気にさせといて寝オチしましたか、はいすみません、誠に申し訳ございません。

……ん?

「一瞬、首絞めてやろうかとも思ったけどー」
「…ちょっと待て」
いや首絞められても困るけど。
これ聞くべきタイミングだろ、聞いておくべきだろ男として!

「…さんっざん、その気にさせといて、寝オチで放ったらかしたわけだ」
「え? あー……うん、そう。そ、その通り、……っていうか」
「そうなんだな?」
ややあって、亜樹子が小さくうなずく。
視線が合わない。 
なのに甘く解けた表情は、ほのかに染まった頬は。
よっしゃ、これ来た、いけるでしょ、いっとくでしょ!!
「……じゃ、俺が『散々その気にさせた』の、責任とらなきゃな」
「えっ、えっちょっ、ちょっとっ!」
くるりと上下反転させて亜樹子を体の下にする。
「ちょっとだめだって! まだ仕事中っ!」
「うっせ黙れ、フィリップも居ないし今日はもう店じまいだ」
まだ文句を言おうとする唇をいちばん有効な方法で塞いだ。



191:『ふれること』
10/06/18 04:17:35 xGP278Je

……それは激情。
あつくて、はげしく、心の熱を身体にそのまま伝える行為。
身体も心も揺り動かされる。
ぎゅぅっと強くしがみついてくる爪先が、逆に俺を現実へ引き戻す。
「あ、あああああ、んっ、は、ああ、あーーだめ、だめぇっ、っ! …っ!」
「亜樹、子…っ、ちょ、ちょっと、待て…、っ!」
うわ、うわー、すごいの来た。
今の、イった瞬間よりもその後のほうがすごいんだけど…って、やばいし。
大きな波をやり過ごして、亜樹子の中に入ったまま、手を引いて抱き起こした。
あー、なんつか、これたまんねぇな。
いちばん最初っから知ってるけど、ここ最近はナカでイくこと覚えた体、完全に俺仕様。
どこに触れたらどんなふうに感じるか、全部知ってるのも俺だけ。
「…え、あ……なに? あ、…やんっ!」
「ちょっと、休憩……。ほら、そのまま…な?」
「や、やぁん…っ、なにっ……っ!」
対面座位の位置に亜樹子を引き寄せて、体勢を整える。
いいなこれ。顔見えるし、触りやすいし。
「…ん……あ、っは…あ、ちょっと…これ……」
「んー、だから休憩だってば」
「……きゅ、休憩、ね…」
つながったままで座って抱き合った状態、悪くない。
肩甲骨の、人に翼があるならばと言われる骨が肉とつながる位置を指でなぞると、亜樹子の体がひくんと揺れた。
「いーなー、これ…触り放題」
「あ……ん、んー…っ、ちょ。待ってぇ…」
要望にこたえて待ってやる。
気だるげに脚の位置を置きなおして、あらためて亜樹子から抱きついてくる。
「…は、っ……、あーもう…休憩でしょお……。もーやだぁ…」
「何が…、つ…っ!!」
右の鎖骨の上に、鈍い痛みが走った。
口付けではなく噛み付かれた。
「いってぇな! おい何すんだ、ったく」
あーやべ、噛み痕ついたか? 
シャツで隠れる位置かどうか、微妙な感じ?
「おーい、あーきこー? ギリギリんとこじゃねーのマジで。なにしてくれんだまったく」
「…だって翔太郎くんのせいだもん……っ、ん、…ぁっ」
「……なにが、俺の、せいだって?」
「だって、こんな、っ」

じぶんの、からだが、じぶんの、ものじゃ、なくなる、みたいに、なるの

切れ切れの言葉が、呪文のようにざわりと体の芯を焼いて、痛みに一瞬覚めてた俺を引き戻す。

192:『ふれること』
10/06/18 04:18:51 xGP278Je
あ、すげえ。
きゅうぅ、と奥から締め付けられてく。
無意識のその動きが、どれだけ亜樹子が感じてるか知らせる。
きつく纏わりつく粘膜が、ゆるゆると蠢くように、俺を抱く。
激しい衝動を抑えるのに理性を総動員せざるをえない。
蕩けたように、亜樹子が体を揺らす。
「あ、あたしだって、こんなふうに、なっちゃうんだ、なんて、し、知らなかったもん……」
ほとんどうわ言のような喘ぎと、無意識の動きに、こっちも余裕がなくなってく。
奥から伝わる波が、どれだけ感じてるかを知らせてきて、素直に煽られるしかない。
「…ぅあ、すげ、っ……、なぁ、どんなふうに……なってる?」
「か、……からだ、全部……んぁ、あ、ああっ、だめっ……ゃあ、ん!」
あーやべ、そういやひとやすみのはずだったとか思いつつも。
「あ、はぁ…っ、んあぁ…っ、あ、ぜんぶ、翔太郎くんがこんなふうにしたんだ、からねっ」
恋人の甘い声にもう完っ全に白旗あげることにして、動きを併せてゆく。
「…そりゃあ、最初っから俺仕様だし? ここも……」
腰を支えてた手を片方は上に、肌の上を滑らせる。
胸のふくらみはボリューム的には……まぁ、かなりコンパクト。
だけど卑怯なくらい感じやすくて、俺の手に馴染む。
鑑賞対象には物足りないそのささやかな丸みが、他の男の視線に曝されないのはむしろ有り難い。
俺だけの、ってことだ。
丸みの周囲を指でなぞってやわやわと触れる。
「最近…ちょっと、おっきくなったよな?」
「あ、ぁっ…、だって、いっつもいっぱい触るからぁ…ぁぁあ、んっ!」
「あーはいはい、これも、俺のせいってことな。…つーか俺のおかげ?」
下のほうへ肌をなぞった指は、繋がりあった箇所の上、いちばん敏感なところへ。
遠慮せずに触れた花芯はすでに溢れた蜜に濡れて膨らんでいる。
「ふあ…っ、あああああっ!!! んっ、やっ、それっ、」
「ん……ここも、俺だけ、だよな?」
「は、あああぁ、そ、そだからっ、あ。深い……ッ! あ、だめ、いやぁ、ぁああああっ!!」
甘い叫びに直接、心臓をわしづかみにされる。激しい動悸が最後の理性を奪う。
「ここでそゆこと言うか…って、言わせたの俺か」
深いところまで入りたいのはこっちのほうだ。
ゆるく長く繋がりあえる体位で楽しむのはもう終わり。
もうあとは深く、奥までいきたいだけ。
欲望に突き動かされるままに亜樹子の体を押し倒す。
繋がったままで体位を変えるのは、ああそういえば今日が初めてしたかも。
「え、あ、なにっ……っ!」
「なにじゃないしー、…悪いけど、もう止まんねーから」
深い口付けが拒まれないのを合図に、奥まで深く身体をすすめた。
くっ、と深い場所を擦ったときに漏れた声が、あ、それか、そこだなと。
快感の壺がどこにあるのかを俺に知らせる。
あーやばいこれ。
ただでさえ感じやすい上に、俺に馴染む身体。
さわってもキスしても、さわられてもキスされても、ただ愛しいとしか、欲しいとしか思えない女。
そんな相手を恋人と言わなくて何て言う。
「…このまま、いいか…っ」
「ん、うん、いいからっ、いいからきてっ……! あ、ふぁ、」
許されて、滾る熱情を解き放つ。
「あ、ぁんっ、は、ああっ、あ、いく、い、やぁぁあっ……!!!」
「……亜樹子っ……っう、あ…っ!!」
呼吸が止まる。
快感を搾り取られるのにまかせる。
震える身体が、甘やかな波動で俺を締め付けながら鳴く。
ただ、好きと。

応えた言葉もただ、好きと。

193:『ふれること』
10/06/18 04:19:43 xGP278Je

濃厚なセックスの後、ゆっくりただ抱き合ってるだけの時間ってのは悪くない。
やらかい身体をさわってるだけで、重なった二つのスプーンみたいな状態。
吐き出した情熱も、まだ足りない熱も、共感しあって陥る時の狭間。
まだぼんやりしてる亜樹子の体を離すのは惜しいんだけど、うっかりちょっと思いだしたことがあって。
「はー…腹減った……」
そう、腹減ってんだよな。……あ、やべ。
と思った時にはすでに遅し、くるんと振り返った亜樹子の手に緑の物体。

すぱぱーーーーーーん。
スリッパつっこみが正面から飛んできた。
「い、今、この状態でそのせりふはないと思う!」
「悪ぃ……つい」
「つい、じゃなぁぁぁい! ムードの欠片も無いっっっ! なんかもっとほかに言うこと、」
あるでしょ、と続けようとしたのは分かった。
分かったが。

ぐう~~。

…うぉーい、なんだそりゃ。
少なくとも俺はまだ、腹の虫鳴かしてはないぞ。
「……おいコラ、有りかソレ」
「え、う、あ、と…おぉぉ」
見る見るうちに真っ赤に染まってく顔に、ああもう、可愛い過ぎてどうしてくれよう。
ああしてこうしてと思いつつも、腹の底からこみ上げる笑いを、こらえきれずに吹き出した。
「ぶ、ははははっ、ちょ、あーもう、そうくるか!!」
「……っ、やーーーーー!!!! やだやだやだやだもうっ!!!!」
シーツに突っ伏して顔を隠そうとしても、あのな、それ可愛いから。
あーもうね、腹減ったって思わず言っちゃう俺も悪いかも知れないけども、それに腹の虫の鳴き声で答えるって。
ありえねーけど、そこが好きで、もうどうしようもない。
ああやっぱりダメだ、笑ってしまう。

「とりあえずメシ食お、何かあるか?」
「…えっと、…春キャベツとアンチョビのパスタ希望……」
「ってなんだおいその具体的な要望は。しかも作るの俺か」
「だ、だってアンチョビの缶詰安かったし! キャベツ1玉118円だったし!!」
「あ、それ安い」
「でしょ?!」
安いの一言にぱっと顔を上げる。
ははは、なんだかな。らぶらぶな事後の会話にしちゃ所帯じみ過ぎっつーか、でもそこがらしいっつーか。
「あたしシャワーしなきゃだから後はよろしく!」
あーそーですか、はいはい、中で出したもんな。
勝手に俺のシャツを羽織った亜樹子がベッドを抜け出す。
自分の服をかき集める姿、ちらりと覗く太ももが新鮮に映る。
「そういえばさ。フィリップくんて結局何しに行ったのかな?」
「……あ? …ああなんか聞きたいことがあったとか言ってたけど」
危ない危ない、うっかり見とれて話を聞き逃すところだった。
「ふーん…なんだろ? わざわざ出てくなんて珍しいなー」
そのかっこで無防備に屈むな。いい具合に見えそうだったり見えなかったり。
……よし、食後のデザート決定。
後で、もう一回喰う。
とりあえず、現実の腹ごしらえしなきゃな、と起き上がったけど、たぶん。
……多分、傍から見たらやばいくらいに、にやけてんだろうな。


194:『ふれること』
10/06/18 04:31:24 xGP278Je

終わり。
対面座位が書きたかっただけです。
あと、オチありきで書いた。どこの誰よりも、このオチが合うのはこの二人だよな、と。



ちょっとだけ前の時間の、おまけな小僧と風都署の愉快な仲間たち。

「……というわけで、亜樹ちゃんと翔太郎が仲直りするには、僕は何をしたらいいんだろう?」


195:『ふれること・おまけ』
10/06/18 04:32:32 xGP278Je

『というわけで』の意味がわからない、と思ったのは俺だけじゃあないはずだ。
少年の前のデスクで昆布茶の湯のみ片手に固まってるジンさんも、課長席で(付き合いよく)昆布茶の湯のみ片手に固まってる
照井課長も。

鳴海探偵事務所の探偵助手少年が、何の前触れも無く風都署にやってきた夕刻。
誰も外に出てないのは、風都が平和な証拠だ。
珍しいことに3人全員が課内にいて、しかも平和そのものな状況にちょっと浮かれて、たまにゃ課内の親睦を深めるかなんて
与太を飛ばしながら過去資料を片付けてたところに、ふらりとフィリップがやってきた。
どうやって署内に入ったのかと聞けば、ストレートに超常犯罪捜査課の刑事に相談があると受付に伝えて通してもらったという。
そいや前に来たことあるもんな。
ジンさんが淹れてやった昆布茶を興味深々で試す眇めつしてる様は、どうみても普通の少年にしか見えない。
『自分』に関することは何もわからない記憶喪失だとは聞いているが、えらく切れる頭脳の持ち主でもあって、
ジンさんにしても照井課長にしても、へなちょこ探偵に情報提供を求めるのと同じかそれ以上に、この少年を頼りにしている。
そいつが『相談がある』とわざわざやってきたからには、ガイアメモリ関連の何かかと考えた俺たちは間違ってないと思う。

そしたらまぁこれが。
『パパとママがケンカしてるみたいなんだけど、なかなおりしてほしいんだ、ぼくどうしたらいい?』
……という話だね!と思った俺の解釈は間違ってないと思う。
それ、こどもなんでもそうだんしつ、とかに聞いたほうがいいんじゃね?
「いや……でも、フィリップ」
それでも何か応えてやろうとした照井課長、さすがっす……。
「だから。亜樹ちゃんと翔太郎がケンカしてるのかなんなのかもわからないのに、仕事以外はずーーーーーっと口もきかない
それなのに二人とも何か言いたそうなんだ。そんな状況で、僕になにが出来る? …ああ違う、僕は何をすればいい? 
…人の気持ちは検索できない。わからないから、誰かに聞いてみようと思ったんだが……照井竜もわからないか…」

……いやいやいや、何にもしないのがいんじゃないっすかー。

そんな俺の心のつぶやきは、ジンさんがまったくおんなじことを口に出した。

「いやぁ、なんにもしない、で正解だろー? ねぇ照井課長?」
「…ああ。まったく。刃野刑事の言うとおりだ。フィリップ、お前は何もしないのが一番いい」
「何もしないって……。じゃあ、どうしたら二人が仲直りできる?」
若干というかかなりというか浮世離れしたとこのある少年でも、相棒の(ちゅーか保護者じゃねーのか)こととなれば
それでは済まされないらしく、ジンさんに食い下がった。
「だって、亜樹ちゃんと翔太郎が仲良くしてないと、すっごく空気が悪いんだ。んん、なんていうか、居づらい。
曖昧で気持ち悪いんだけど、でも他に言いようがないし。僕だけヒキコモってても問題は無いんだけど、でも。
……ひとりは嫌だ。翔太郎が居て、亜樹ちゃんが居てくれるから、僕は居られる。だから仲直りして欲しい」

「…そーーーぉだよなーーそぅだよなーうん、嫌だよなーうちに居づらいのって!お前さんの場合特になぁ」

うんうんとうなずくジンさんが、フィリップの肩をばしばし叩きながら引き寄せた。
「で、どんな具合に相棒と所長が口も聞かないのになんか言いたげなのか、そのへん詳し~~~くプリーズ、ね?」
あー、俺もその辺じっくり聞きたいね。
うんうんとうなずいたのは俺だけでなかった。
照井課長っ!あんたもっすか!!

「……フィリップ、ひとつ良いことを教えてやろう。今すぐに、左に電話をかけるんだ。そしてこう言え。
『今日は帰らないから、ゆっくり仲直りしてくれ』とな」

……GJっす、課長っ!!
うははははー、今日は滅多に無い3人揃って定時退勤っすね!!
もちろん酒の肴はこの小僧(が知ってるアレコレ)ですよねっ!!


…という感じで。書き逃げ失礼します。

196:名無しさん@ピンキー
10/06/18 05:32:48 ey/40FwN
GJ!GJ!!
君が来るのを待ってたよ!

俺仕様亜樹子ってどんだけハマってるんだ翔太郎
イイぞもっとやれw


あとフィリップ&超常犯罪捜査課www
こういうとき上手いこと話をもっていく刃さん頼りになるなぁw
つか照井さん、アンタもかwww

197:名無しさん@ピンキー
10/06/18 07:26:38 liHmuHsG
>>195
登場人物の声がそのまま再生されたよ
台詞回しが上手いし可愛いし甘いなー!GJ!

マッキー視点も楽しかった!フィリップが親思いの息子に見えるw
翔亜樹の関係はこうやって徐々に風都に広まっていくんろうだなぁww

198:名無しさん@ピンキー
10/06/18 11:14:25 Af9rSiCb
お待ちしておりました、GJです。
甘いの大好物なんで何杯でもいけますよ。
翔亜樹の関係が風都に広まるたびに翔太郎は亜樹子から恥じらいスリッパ
かまされるんですねww

二人のラブイチャぶりも素晴らしいですが、フィリップの可愛い息子ぶりも
照井のなじみっぷりも、刃さんのアシストもマッキ―のツッコミも最高です。

199:名無しさん@ピンキー
10/06/18 18:16:40 Zn419104
あってないようなパスワード制に意味が感じられない…
ただめんどくさくなっただけじゃね?


200:名無しさん@ピンキー
10/06/19 06:58:04 9ocFg8K+
>>195
前菜からデザートまでフルコースで
極上ラブ甘Hを堪能させていただき
ました。
ご馳走様でした。
以前にも増して、細かい描写が脳内映像が
クリアで再生されました。
出来れば、愉快な仲間たちに混じって
息子からあ~んなこともこ~んなことも
訊いてみたい自分。


201:名無しさん@ピンキー
10/06/19 17:38:32 H+1eyRpj
5巻の妄想日記見たので感想



照井さんデレデレ過ぎるw
ただ案の定フィリ亜樹成分が減ってたのが残念でならない
照亜樹好きだが妄想日記のフィリ亜樹成分満載感も好きだったのに

202:名無しさん@ピンキー
10/06/19 23:11:54 NRZN1Ewk
すみません、質問です。
195の者ですが、本編補完話、カップリング要素はあるけどあるだけでエロ皆無、ってのは
投下してよいものでしょうか。
38話終わりのフィリップがかわいそ過ぎて、なんとかどうにかしてやりたくて。


203:名無しさん@ピンキー
10/06/19 23:24:10 JA63oXC0
>>202
構わん投下しろいやしてください

204:名無しさん@ピンキー
10/06/20 01:35:05 nlDU7bCO
ここ以外にディケイドとかのエロ扱ってる小説サイトとかってないのかな
ライダー系事態がまず少ないか

205:名無しさん@ピンキー
10/06/20 01:43:26 7f/xevQg
連投すみません、195です。
一人でもOK出してくださるなら落としてくよ、怖いけどーーーー!!!
W本編の1週休みにしてやられて自分的補完してました。
39話はコメディ回ということで、今いくしかない。ここでコメディもってくるって正直すごいよなと。

38話で捏造、翔亜樹ベースの亜樹子視点です。
フィリップをあんなとこで一人にさせておいて良いわけないと、どうしても救ってやりたくて、発作的に書いた。
他に投下できるとこもないし、もういっとくしかない!というわけで。
もうホンっと、スルーするなら否応なしに無視してください、よろしくお願いいたします。




206:『ただ、ふたり』
10/06/20 01:44:46 7f/xevQg

風が巻き起こって、黒いハットが浮いた。
いつもならそれを押さえる手は上がらず、支える力を失った体が傾ぐ。
慌ててベンチから立って翔太郎くんを抱き止める。
お、重っ。
いつも支えてるフィリップくんの抜け殻とは違う重みを両腕に受けて、よっこらせと座りなおした。
どうしようかと少し迷って、膝枕の位置に翔太郎くんの頭を持ってきた。
そういえばこれは久し振りのことだと気づく。

翔太郎くんとフィリップくん、二人で一人の仮面ライダーW。
二人がそれぞれ3つずつ持っているメモリを駆使して戦うほかに、フィリップくんだけが使えるファングメモリがある。
フィリップくんを主体とするファングジョーカーになるのって、基本的に状態よくない時だから…。
翔太郎くんが傷付いて動けないときとか、フィリップくんが危険な目にあってファングが助けにきたときとかだもん。
病院の中庭、ベンチでぼんやりしてたあたしと翔太郎くんのもとに、突然のフィリップくんからの電話がかかってきた。
大切なひとを守りたいと、あたしたちの元を去った彼を見送ったのは、ほんとうに、ほんの少し前のことなのに。
電話の向こうから聞こえたのは切羽詰ったように、焦って変身を促す声。
翔太郎くんは、相棒の言葉を疑わずにジョーカーのメモリを取り出した。

……今、フィリップくんはファングが飛んでくるような、危険な状態なんだ。
いったい何があったんだろう。
あたし聞いてない。
何にもわかんないのは嫌、ただ不安なだけじゃ嫌なのに。
大切な人たちを守りたいのは、あたしも同じだから、何もわからないままで居たくない。
渦巻く不安を押し殺すように、膝の上で動かない翔太郎くんの髪をなでる。
午後の太陽の光をはじく茶色の、柔らかい猫っ毛。
あ、帽子、拾わなきゃ。
……あとでいいかな。
傍から見れば、たぶん、昼間から何やってんだバカップルめ、みたいに見えたかも。
でもそれでいいんだ。
翔太郎くんがフィリップくんとあたしを守ると言うのなら、あたしは翔太郎くんとフィリップくんを守りたい。
お願いだから戻ってきて。
あたしのとこに戻ってきて。
翔太郎くんが助けに行かなきゃならない事態なら、……ひとりじゃなくて、ふたりで。
祈りながら、ただ待った。



207:『ただ、ふたり』
10/06/20 01:46:39 7f/xevQg

ふ、と長い睫毛が揺れた。
起きる?
…戦い、終わったのかな。
瞳が開かれると同時に、翔太郎くんが跳ね起きた。
「きゃ…っ、ちょ、翔太郎くん?! ど、どうなったの?!」
「……あ。……亜樹、子? これ……、現実、だよな…」
翔太郎くんがあたしの腕を掴んだ。
困ったように、というか、何が起こってるのか解らないというような表情。
手加減が出来てない、強く力の篭った手から混乱が伝わる。

 なにが、あったの。

今までにいくつものピンチはあったけど、でも、翔太郎くんもフィリップくんも、ちゃんと乗り越えてきた。
あたしが風都に来る前の二人は知らないけれど、ちゃんと絆があるからこそ、どんな困難も二人で乗り越えて
きたんだろうって、そう確信してる。
なのに、翔太郎くんが揺らいでる。
「え、現実、って…なに、どうしたの? な、…なにがあったのよぅ!」
ああだめ、あたしが泣いちゃいけない、そう思うのに。
だめだ。
押し寄せる不安に、声が震えた。
「ねぇ、フィリップくんどうなっちゃったの?! だいじょぶだよね?!」
あたしの腕を掴んだ翔太郎くんの手を掴んでゆする。
「どうしてこんな…っ。ねぇ翔太郎くんっ、大丈夫なんだよね?!」
「……フィリップは、無事だけど。…大丈夫、じゃ、ない」
「だい、じょぶじゃない、って…! ちょっともう! どうなっちゃってんのぉ…」
どうしよう。
無事なのに大丈夫じゃないってなによそれっ。
あたし、どうしたらいいのよぉ。
「ねぇ、翔太郎くんってばぁ!!」
急に、強い力に包まれた。
翔太郎くんに抱きすくめられたと気づいたのはすぐ。
「亜樹…、子……っ!」
耳の上で、吐き出す息が熱い。
あたしを抱きしめる腕が、かすかに震えてる。
「……翔太郎、くん…? だい、じょうぶ?」
大きく息をついて顔を上げた翔太郎くんと、視線があわない。
「……ああ。…先に、帰っててくれ。俺は、あいつを……迎えにいくから」
あたし以上に、泣きそうなのをこらえてるのがわかる。
「む、迎えにいく、って……」
「……フィリップは、フィリップだ。俺が…連れて帰らないと」
意味の解らない言葉の意味が、翔太郎くんの辛い気持ちが、わかった。

翔太郎くんのほっぺたを、両手でぱちんと挟み込んだ。
びっくりしたよな顔の翔太郎くんと、やっと目があった。
わかるよ、だって好きだから。
翔太郎くんのことが好きで、翔太郎くんが大事にしてるフィリップくんも大好きだから。
翔太郎くんが泣きたいときは、あたしのとこで泣けばいい。
ハードボイルド気取ってても、あたしの前でだけは弱いとこ見せてもいい。
そういうとこも含めて好きだから、大丈夫。
大丈夫だから。
女の子は、好きって気持ちだけで強くなれる。
大好きなひとを守れる強さを得られるの。
翔太郎くんと、その大切な相棒と、ふたりともを大好きなあたしは、強い。

208:『ただ、ふたり』
10/06/20 01:47:37 7f/xevQg

「…わかったから。……ちゃんと、二人で、帰ってこないとダメなんだからね?」
「……ああ。……二人で、戻る」
強く引き寄せられて、むさぼるようなキスを重ねられた。
まるで、あたしがここに居ることを確かめてるみたいで、激しさに飲み込まれそうになる。
ようやく離してもらえたときに、あたしが正気で居られた理由は一つだけ。
「…ね、…ちゃんと。二人で戻ってきてね?」
「……当然だ。俺が帰るところは鳴海探偵事務所しかない……、あいつもだ。だから、……待っててくれ」
二人で戻ってくる。
いつもならあたりまえのその言葉の意味は、今。
……あまりに重くて、哀しいものだった。



事務所の玄関ドアが開く音がした。
翔太郎くんが、フィリップくんの背を押して、鳴海探偵事務所の中へと促す。
「フィリップくん…」
悄然と落ちた頭の、黒い髪を止めたクリップはあたしが置いといたやつじゃない。
むー、今日はそこらにあるの適当につけたな。ト音記号と音符とか、四葉のクローバーに天道虫とか、
いつもちゃんと可愛いの選んでおいてるのに、今日はバラバラだし。昨夜は殆ど寝てないみたいだし、
適当でも仕方ないのかな。服と色は合ってるけど、1個とれてるし。
黄色いプラスチックに、手を伸ばした。
……フィリップくんは、髪に触れるまで、身動きもしなかった。
「…いっこ、取れちゃったね。こ、今度また可愛いの、買っとくね…」
今度また、がある。
フィリップくんは、ここに、鳴海探偵事務所に戻ってきた。
「……お帰り、フィリップくん」
「……」
「お帰り、って言われたらなんて言うのか、忘れた?」
「……ただいま」
単調な低い声。
それでも一応は返事があったことに少しほっとした。
「つ、疲れたでしょ、コーヒーいれたげる。あ、そだ、甘いもののほうがいいかな? 美味しい茶葉あるから
ミルクティーにしよっか? げ、元気出るようにスパイスたっぷりのチャイなんかもいいかも!」
「俺、コーヒーがいいなー」
「翔太郎くんには聞いてないっ」
うん、翔太郎くんは大丈夫そう。
空元気かもしれないけど、空元気も元気のうちだもん。

「……、て」
フィリップくんの声が聞こえたような気がして振り向いた。
「え? フィリップくん何か言った?」
「…どうし、て、……こんなことに、なったのか、わからない」
玄関に立ち尽くしたまま、落ちた前髪が表情を隠す。
「わからない、んだ。…り、理屈では、わかってる、でも。……わからない」
雨だれのように落ちてく言葉の破片。
いつもの冷静なフィリップくんの言葉とは思えない。
「どうして、わ、若菜さんが……ぼ、ぼくの、……姉さんが、あんなことを」
あまりに激しい動揺が、否応なしに伝わってくる。
なにか言おうとしたけど。何て言ってあげたらいいかわからない。
自分が、悲しみに包まれて怒りに震えてることすらわからないフィリップくんに、何を言ってあげられるんだろう。

「わからない、の、に…っ! どぅ、し、てっ…ぼくは……!」
胸を掻き毟るような叫びが、痛い。


209:『ただ、ふたり』
10/06/20 01:48:48 7f/xevQg
「なぁフィリップ。…お前、いつだったか『人の感情は検索できない』って言ってたろ」
ぽつり、と翔太郎くんが言った。
「わかんなくて当然だ。……それはお前の、感情だ。お前以外に、誰がわかる?」
ぽつりぽつりと落ちる言葉が、届けば。
「俺に、…俺たちには伝わるけれど、でもそれはお前自身が、理解しなければならないことだ。……お前が、フィリップ」
その言葉が伝わってるかどうかは、わからない。
「フィリップ、お前がどう思ってるか感じてるか。……お前の気持ちはどこにある?」
他人の気持なんてわからない、だって自分の気持ちすらわからない、なんでも分かるのになにも知らないコドモに。

言葉は、届くの?

「…僕、の。…き、気持ち……」

なにを言われたのか解らないと、以前の彼ならそう言ったかもしれない。
だけど、今のフィリップくんは違った。

「ぼく、は……」
ほろりと一粒、フィリップくんが涙をこぼした。
雫は呼び水となって、次から次へと涙があふれ出る。
「あ、えっ、な、何これ…っ」
涙が何かもわからないようにうろたえるフィリップくんを、見ていられなくて詰め寄った。
濡れてく頬っぺたを両手で捕まえる。

…ちゃんと、言葉は届いてた。

「泣きたいときは泣かなきゃダメ。つらいときや哀しいときに、泣くのは当たり前のことだよ?」
「…かな、しい、とき?」
「そう。今、キミが泣いてるのはどうしてか、わかんないの?」
「な、……泣いて、る……?」
ほたほたと涙が落ちてゆく。
泣いてるのに、なんで自分が泣いてるのかも理解できずにいる子供の顔を見るのは辛すぎて、涙に濡れた頬っぺたから
手を離して頭を引き寄せた。
高いとこから引きずり下ろされて、抵抗もせずかくんと膝をついたフィリップくんの頭を胸に抱え込む。
「…泣いていんだよぉ……つらかった、ね」
「……ぅあ、っ」
両手が強く掴まれた。

「……あ、あ、ぁあああああああーーーーーーーー………っっ!!」

聞いたことのない、激しい慟哭に、打ちのめされた。

胸が痛い。
熱い。
痛い、痛い、痛い。
大切な人がいる。
それは、嬉しいこと。
でも辛い。
かなしい。
僕には、なにも。
なにもできない。

かなしみの理由と、それに対して知った怒り。
泣きながら、嗚咽の合い間にはさまれる言葉が、フィリップくんの気持ち。
ずっと『喜怒哀楽』の真ん中二つが抜け落ちたようだったフィリップくんが初めて見せた涙。
それは怒りと哀しみの現れ。
聞くほうがつらくて哀しいくらいの、激しい怒りと哀しみを初めて知って吐き出す。
あたしよりずっと背の高い、なのに小さな子どもをただ抱きしめた。



210:『ただ、ふたり』
10/06/20 01:49:37 7f/xevQg

涙があたしの胸を濡らす。
抱え込んだ頭から力が抜けてく。
時折しゃくり上げるような吐息がもれて、次第に嗚咽が収まっていった。

かつん、と硬い足音が傍に来た。
「……寝たか」
「…うん。泣き疲れて寝ちゃうなんて、ちっちゃい子どもみたい……」
「昨夜はロクに寝れなかったみたいだしな」
見守っててくれた翔太郎くんが、フィリップくんの体を抱き起こして、ため息と共にふと呟いた。
「…泣くことも、知らねぇんだな……」
「……ん」
なにも言えなくて、ただ、大切な二人に寄り添った。
肩の上にフィリップくんを担ぎ上げてガレージに向かう翔太郎くんの先に立って、ドアをあける。
翔太郎くんがどうしてあげたいかは、あたしが考えてることと多分同じ。

ただ、守りたいから。
大切な存在だから。
きみを守る。

翔太郎くんが、ガレージのソファベッドにフィリップくんの身体を下ろした。
ブーツを脱がせて、フィリップくんお気に入りのやわらかいブランケットをかけてあげる。
大きな白いクッションを頭の下にくるようにおいて、少しでも安らかに眠れるようにと、そっと髪を撫でる。
頬っぺたの涙の痕が、痛々しい。
あたしに、戦う力は無い。でも、守りたいものはある。
大好きなひとと、大好きな人たちが暮らすこの街。
この街を守るために、あたしができること、うん、わかってる。大好きだから。

事務所に戻って、コーヒー淹れようとすると、翔太郎くんに腕を引かれた。
「…いいから、こっち来い」
ベッドに腰掛けた翔太郎くんの膝の上に引き寄せられた。
体温を確かめるように、何をするでもなくただ抱きしめられる。
匂いを嗅ぐように、あたしの耳元に落ちる吐息が切ない。
「……ねえ。あたし、抱き枕じゃないんだけど」
「ああ…わりぃ……さすがにちょっとな。……いろいろ、キツい」
何があったのか、聞いた方がいいのかな。
何も教えてもらえないのは、やだ。
でも、聞いていいのかな、大丈夫かな。
あたしの戸惑いは半熟探偵にも見透かされたようで、大好きな笑みが返ってくる。
ああでも。
今にも、泣きたいくらいの痛みが、否応なしに伝わる。
そっと頭を引き寄せて、あたしからキスをした。
「翔太郎くんも、泣いていいよ?」
「……泣くか、ばぁか」
強がりとわかってる笑顔。唇の端が色っぽくて好きだ。
泣けないのなら、……泣かないと決めたのなら、精一杯強がってよ。
零さないその涙、あたしの小さい胸でいいなら抱きとめてあげるから、だから。
あたしを抱きしめて。


211:『ただ、ふたり』
10/06/20 01:50:36 7f/xevQg

殆ど何も言葉を交わさずに、身体をつないだ。

好きとも愛してるとも、なんにも言葉は無い。
でも、想いは伝わる。
ひとりで居たくない、あなたの体温を感じていたい。

ふたり、の意味を、ふたりとも知ってる。

『2人』は人と人の関係の、最少単位。
友達、相棒、親友、夫婦、親子、いろいろあるけど。
今あたしといちばん近いひととの、その最少単位の名称は。
……恋人。
涙は流さずに泣いていた恋人の身体を、つよく強く、抱きしめた。



朝、いつものように『おはよう』と挨拶を交わして、ふたりだけなのを良いことに軽く触れるだけのキスをして、
どちらからともなく、ガレージのほうへ視線をやった。
見たからといってなんの反応もあるわけない扉が、勢いよく開かれた。
……昨日の服のままのフィリップくんが、いた。
何か言おうとして、言葉を見つけられないあたしより先に、翔太郎くんが口を開いた。

「……あーもう何だお前、その頭! さっさと顔洗って、着替えてこい!」





すみません、ここまでです。
子供は泣いて育つもんだ、けど、フィリップはきっと泣くことも知らなくてただ叫んだんだ、と。
次の日の事務所のソファーで膝抱えてるシーンで、ぐああああああっときて、書いてしまいました。
ふたり、の意味があちこちでダブルミーニングになってるとこがポイントっちうか。

正直、これと仲直りHとネイル小ネタを同時進行してた自分の脳内がわからん。どんだけダブル好きなんだ。

ちょっくら気が済んだので、名無しに戻ります。
読んでいただいた方々、ありがとうございました。

212:名無しさん@ピンキー
10/06/20 02:14:18 R3p0WXMv
>>211
まさか深夜にこんな話が見られるとは!
フィリップの悲しみが切ないけど、翔太郎と亜樹子がいて良かった…!
翔亜樹にも癒されました。

ありがとう!

213:名無しさん@ピンキー
10/06/20 05:54:44 yFWkjNGx
>>211
朝からグシュグシュよくも泣かせてくれたわね!
どんだけWが好きなのか、自分でもよくわかった。
って言うか、探偵事務所の三人が「家族」だって
意味が本当によくわかった。
三人それぞれの心の痛みがダイレクトにひびいて
それでいて、やっぱり、心強い。
ここが2チャンでなかったら、メチャクチャ長い
感想メールを送るのに!!
ホンマにありがとう!!

214:名無しさん@ピンキー
10/06/20 09:37:49 +xEoPCtA
ああもう所長に甘える半熟がたまらんわ!
GJ!家族な三人が大好きだ!

今日はフィリップが溜め込んでるのをストレートに心配する亜樹子と、
言葉は少ないけどちゃんと要所で抑える翔太郎が、子供を心配する
夫婦のようだったw
しかし冴子様、ナスカメモリ挿しつつ、井坂先生の名前を呼ぶのが
切ない反面、霧彦さんがちょっと気の毒に。罪な女だ。

215:名無しさん@ピンキー
10/06/20 13:38:13 wWsKbAgs
>>211
超GJ!!!!!
フィリ若としても相当萌えさせていただきましたっつーか号泣させんじゃねーよばかばかもうW大好き!

黒若菜を痛めつけにきたお姉様がエロすぎました…清掃員として潜入するためにタブーな谷間を使ったと俺は信じてるw

216:名無しさん@ピンキー
10/06/20 19:20:10 FEcI/d45
今日は一緒に映画見に行く時の翔太郎と亜樹子がバカップルっぽくてよかった。
あの3Dメガネかけながらはしゃぐ所とかね。

217:名無しさん@ピンキー
10/06/20 20:15:33 tRGB5Qi3
冴子さんと加頭が一緒にケーキ食べる間柄になるまでに起きたこと
映画館内での空白の7時間のうちに翔太郎が亜樹子に
しやがったかもしれないこと

この二つをちょっと書いてみたくなったりしてる

218:名無しさん@ピンキー
10/06/20 21:29:50 ZxAz1dDg
>>217
よし、待ってる


7時間20分薄暗い映画館で2人っきりの翔亜樹とか
亜樹子に頼まれたからかなぜか参加してる照井さんとか
言いたいことを溜め込んでるフィリップをほっとけない亜樹子とか

今回はなんか色々ごちそうさまだった

219:名無しさん@ピンキー
10/06/20 21:44:05 u31K7hq4
過去を振り返ってもフィリップには、翔太郎や亜樹子の荒療治が一番効くんだよな。
ちゃんとお互いを心得てる事務所組萌え。
映画館のシーンは「おい亜樹子」「んー?」×2のやり取りとかがニヤニヤだった。
しかし冴子の色気は止まるところを知らないな。霧彦さんは…ドンマイ。

あとスレ違いだけど、劇場版風の左平次 3D、超見てぇー!

220:名無しさん@ピンキー
10/06/20 22:07:22 1cvtcxut
>>205
自分も泣けました、今日の放送見た後なので余計に。
放送開始あたりから思っていましたが、亜樹ちゃんが鳴海探偵事務所に来てくれて、
二人のそばにいてくれて本当に良かった。改めてそれを感じさせてくれるお話でした。
そして、自分もW大好きだ。てか亜樹ちゃんが大好きだ。それがよ~くわかりました。

>>217
全力正座で待っておりますのでよろしくお願いします。
ということはまさかジーンの人延々翔亜樹のあれやこれや見せつけられることに・・。
う、羨ましいなんて言わないからっ!!

221:名無しさん@ピンキー
10/06/21 00:09:51 5dNjfDxt
>>217
同じこと考えた人がいたww7時間も暗いとこで二人っきりってねぇ。
お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします!!

222:名無しさん@ピンキー
10/06/21 16:03:06 4wgSpFhp
遅いけど
怪盗ツインローズのフィリ亜樹に萌えた

223:名無しさん@ピンキー
10/06/21 18:13:40 MNpe65D9
>>222
2人でハート作ったりとかどんだけラブラブなんだよって感じだったなw
あの2人はホントにかわいいよなぁ

224:名無しさん@ピンキー
10/06/21 21:16:19 LoHvoSzq
妄想日記のフィリ亜樹いいよな、毎回毎回絡み多いし
息子役フィリップのママ呼び+甘え声と議員亜樹子の頭なでなでには
夢の扉が開きそうになったわ

225:名無しさん@ピンキー
10/06/22 11:55:08 ZZ2MZ4Vs
録画見た。
七時間も閉鎖空間に二人っきりかぁ、そりゃ何があってもおかしくはないなあw
まあ亜樹子はちゃんと映画見てたみたいだけど
なんとなく面白くなくて色々悪戯してみるけど相手にされない翔太郎、まで考えた

226:名無しさん@ピンキー
10/06/23 00:48:00 2tBzQzWF
映画がつまらなくて寝てしまった翔太郎に、あれこれエロい悪戯をする亜樹子を書いてたのだが
3Dメガネをかけてる二人を思い浮かべると、どう妄想して書き進めてもギャグにしかならんw

227:名無しさん@ピンキー
10/06/23 01:52:55 x3cSKnGb
とりあえず書いてみた39話の翔亜樹映画館ネタ
非常にくだらない&翔亜樹をあえて完全バカップルとして書いてるので
この二人のラブラブしっとり系を好む方には向いてません
スルーもしくは「翔太郎と亜樹子と、時々、ジーン」をNGで

228:翔太郎と亜樹子と、時々、ジーン
10/06/23 01:54:01 x3cSKnGb
「すっかり閉じ込められちまった、って。わけだ」
翔太郎は無駄だと思いながらも一通り出口の様子を見て回った後、亜樹子の
横にどっかりと座り込み溜め息をついた。
「やっぱり……これがそうなの?」
少々怯えた様子で亜樹子が周囲を見回す。
「どうやらこいつが終わるまで、ここから出しちゃもらえねぇようだな。よっぽど
俺達にこの映画を観てほしいのか。何なんだいったい……」
スクリーンには相変わらず、フードを被った依頼人の女の子が暗い顔で何やら
ブツブツ呟いているシーンが続いている。先程から物語にまるで進展が無い。
「だーーっ!!しょうがねぇっ!最後まで付き合ってみっかぁ!」
翔太郎は覚悟を決め、前の座席に足を投げ出すように乗せて腕組みをしながら
スクリーンを睨みつけた。

それにしても陰気臭ぇ映像だなこりゃ、と翔太郎はまた溜め息をつく。
主演の女の子は可愛いんだよなぁ。せめてお色気シーンでもありゃなぁ。
俺だったら、そうだな。まずこの子に真っ白のTシャツを着せるな。そしてホースか
スプリンクラーで水をかける。そうすっと水に濡れたTシャツが肌に貼りつくわけだ。
その透け透けになってる姿をカメラが下から舐め上げるように寄って行って撮る!
そしてこの子が恥らって頬を染めてる表情で締める。これだ。
その次のシーンは水着姿でソフトクリームを嬉し恥ずかしそうにペロペロ。これは
定番として欠かせないシーンだ。口元についたクリームをこの子が指先で拭って、
その指を「ちゅ」って舐める時は当然挑発的なカメラ目線だ。そのいやらしい唇と
舌の動きをドアップ&スローモーションで……かーっ!こいつはたまらんっ!

などと趣味丸出しの妄想を繰り広げつつスクリーンを眺めていた翔太郎だったが
その集中は15分と続かなかった。あまりにも、あまりにも退屈すぎる。
ったく、とっとと話を進めろぉぉぉ!!
イライラしながらふと横を見ると、亜樹子が何やら複雑な表情で食い入るように
映画を眺め続けている。
「亜樹子ぉ……おまえ。これ、面白いのか?」
「うー。面白く……ないっ!なんなのこれぇ?さっぱりわかんないっ!」
やや呆れ返った顔でそう叫んだ亜樹子だったが、それでもスクリーンからは目を
離さないでいる。
「でも何かあるはずなのよ。この映画を撮った人の、この子に対する思いとかが。
すっごく表現の仕方がド下手だし判りにくいけど、絶対なんかあるはずだもんっ」
「へぇーっ。おまえ、こんなくだらねぇ映画をマジで理解しようとしてんのか?こりゃ
どう観たってザベスト駄作オブザワールド2010って感じの……」
頭をボリボリ掻きながらそう呟いた翔太郎に、亜樹子は口を尖らせる。
「だって……」
「あ?」
「だって。これ。こんなのでも。翔太郎くんと初めて一緒に観る映画なんだもんっ」
「……へ?」
照れたようなふくれっつらになった亜樹子は戸惑っている翔太郎には目を向けず
前の座席に手をかけ、そこにあごを乗せた。
「せっかくなんだから。ちゃんと想い出にしたいのっ!」

229:翔太郎と亜樹子と、時々、ジーン
10/06/23 01:54:46 x3cSKnGb
そっか。
ここんとこいろいろあったしなぁ。二人でゆっくり過ごす時間もなかったもんな。
翔太郎の胸に亜樹子に対するほんのりとした愛しさが湧いてくる。
手を伸ばし亜樹子の頭をそっと抱え、自分の肩へともたれさせる。亜樹子は一瞬
身を強張らせたが、そのまま嬉しそうにこてんと寄り添ってきた。
そっかぁ。寂しかったんだな。
翔太郎は顔をニヤつかせる。そんな亜樹子がかわいくて仕方がない。
二人はしばらくの間、幸せな気分でそのまま黙って寄り添っていた。

しかしまぁ、こりゃ確かに異常な状況とは言え。映画館で、二人っきりか。
他に客はいない。俺達だけだ。出口は塞がってるから誰かが入ってくる心配もない。
そして映画は退屈……と、くりゃぁ。
そりゃ、すること、ひとつっきゃねぇよな?うん。
というわけでいきなり翔太郎の心と体にエロモードスイッチが入ってしまった。

薄暗い館内でも輝かんばかりに白くすべすべした亜樹子の太もも。
ゴクリと唾を飲み込み翔太郎はその太ももに手を伸ばし、さわさわと撫でた。
「な!翔太郎くんっ!何やってんのぉぉぉっ!こらぁっ!」
真っ赤になった亜樹子が間髪を入れずスリッパを翔太郎の脳天に炸裂させる。
毎度お馴染み「スパーン!」という甲高い音が館内に響き渡る。だが翔太郎はもう
この程度では動じないしその愛と欲望の暴走はこんなことでは止まらない。

「いや、ほら。あれだよ。まぁ、せっかくだし。な?」
「なにがせっかくなのよ!もうっ!ちょっといいムードかな?って思うとあんたは
いっつも!すぐそういうこと………ばかばかっ!」
「だってよー。おまえがあんまり、かわいから」
「かわいいってあんた!そんな………あぁん………あ、ちがう、ちがうちがう!
だめだめだめ乗せられちゃだめよあたし負けるなあたし!ちょっと翔太郎くんっ!
あたしたち仕事中なのよ閉じ込められてんのよ今そんな状況じゃないでしょっ!
こらぁっ!さわるなぁっ!だからふとももを、もみもみ、するなーー!!」
「自分だってさっきせっかくだから想い出にしたいとか可愛いこと言ってたろうが!
なぁ、亜樹子。いいだろ、な?こんなチャンス滅多にねぇぞ。本物の映画館で、
二人っきりで。誰も邪魔する奴がいなくて、もう好きなことできんだぞ。すごいよな、
こんなの、こんな……すご。へへ………うへへ。う、うぉぉぉおおおおおお!!」

「わぁっやだやだなにその顔なにそのすごい顔!なんであんた急にそんな興奮、
うわうわうわ!お、落ち着いて!翔太郎くん落ち着いてぇっ!どうどう!おすわりっ
きゃーっ!抱きしめるなぁっ!そんなの押しつけるなぁっ!うわぁ、固っ!なんなの
なんでもうそんなすごいことになってんの!あんたはどうしていっつもこういう変な
シチュエーションだと普段より燃えるのよこの変態ぃ!」
「亜樹子ぉっ!」
「あぅ、だめだってば!そんな優しく抱きしめちゃだめっ!だめだめうなじにキスとか
しちゃだめっ!耳元で好きだとか囁くのもだめっ!だめだって、ばぁっ!……そんな、
……あぁ。だ、めぇ……」
翔太郎は亜樹子の首筋や頬にキスを繰り返しながら片手をするりと裾から胸元へ
潜り込ませ、もう一方の手で着々と亜樹子の短パンのボタンとホックを外していく。

230:翔太郎と亜樹子と、時々、ジーン
10/06/23 01:55:45 x3cSKnGb
「やだぁっ……もう、翔太郎くんっ!ねぇっ!」
だが繰り返し耳元で好きだ好きだ亜樹子大好きだぁ、などと囁かれているうちに
亜樹子は抵抗力を奪われていく。翔太郎が本気で自分を愛していることは判って
いるため亜樹子としても完全拒否はできない。惚れた弱みである。
「あぁ……やぁん」
乳房を覆った翔太郎の手のひらが指の間にそっと乳首を挟む。指先で撫でられたり
優しく刺激されたり。亜樹子が服の中で暴れまわる翔太郎の手を止めようと服の
上から両手で胸元を押さえるともう片方の手がちゃっかり亜樹子の下着の上から
股間のやわらかな部分を撫で始める。まったくこの男はこういうことはそつが無い。

「や。やぁ……翔太郎くん……もう………もうーーっ!…………好きっ!」
というわけで亜樹子の方もスイッチが入ってしまった。
亜樹子の呼吸が荒くなる。鼻をすすりながら甘い吐息を漏らす。その目を閉じた
かわいらしい顔がスクリーンに映る淡い光に照らされて闇の中に浮かび上がる。
亜樹子、おまえ、やっぱ。かわいい!
翔太郎は夢中で亜樹子にキスをしながら、その手を下着の中に潜り込ませた。

あいつら何をやってるんだ?
一番後ろの座席。そのまた後ろの暗がり。そこに立つ一人の影。
後にジーン・ドーパントと呼ばれることになるその影が混乱しきった様子で前方の
翔太郎と亜樹子がいる座席を眺めている。薄闇の中ではっきりと姿は見えないが
どう考えてもあの二人の様子はいちゃついているようにしか思えない。
影は呆気に取られた。これまでの他の観客達のように外に出られないことに怯えて
泣き喚くのなら判る。しかしまさかこの状況を利用していちゃつき始めるバカップルが
いるとは。まったく想像すらしていなかった。
なんなんだ……なんなんだっ!あいつらはぁっ!!
ドーパントすら混乱させてしまう翔太郎と亜樹子の恐るべきラブラブっぷり。
影は二人に近づくことも出来ず、その場に頭を抱えて座り込んだ。

「あんっ、翔太郎くんっ!だめ、だめぇ……」
そんな悩み苦しむ影のことなどつゆ知らず。こちらの二人は盛り上がりまくっている。
翔太郎の愛撫にとろけてしまった亜樹子はすっかり受け入れ準備を完了。翔太郎が
下着を脱がせようとした時は自ら腰を上げて協力してしまったほどだ。座席で隠れて
見えないが今の二人は下半身丸出し状態である。影がこの様子を見たら驚愕して
卒倒していたであろう。

あぁ……翔太郎くん。気持ち、いい。あぁ。ゆび。翔太郎くんのゆび、いい!
翔太郎のその指。亜樹子が一番好きな触れられ方を心得ているその指。それが
亜樹子の身体で最もやわらかなその場所にそっと触れ撫でていく。
ほじくられ、かきまぜられる。熱いとろとろのシチューをかきまわすような指の動き。
最も敏感な部分を強弱をつけて優しく優しく中指がつつき、くいくいとえぐるように
掘り出すように繰り返し繰り返し撫で上げる。
閉じ込められているという状況は既に亜樹子にとっては忘却の彼方。今はただ
この世で一番大好きな翔太郎に触れられ愛されている喜びしかない。
その嬉しさと気持ち良さに啜り泣く亜樹子の瞳に浮かんだ一粒の涙。その涙に
スクリーンの光が反射してきらりと光った。

231:翔太郎と亜樹子と、時々、ジーン
10/06/23 01:56:28 x3cSKnGb
「亜樹子ぉ!来いっ!」
翔太郎が亜樹子の両脇の下に手を入れ、その体をぐい、と持ち上げた。
「あぁん……」と切なげな声を上げた亜樹子はもう全身から力が抜け翔太郎にされるが
ままだ。持ち上げられたまま翔太郎の膝の上に跨るように座らされる。
二人は同じスクリーンの方向を向いている。この映画館の座席ではこれ以外に方法が
ない。いわゆる背面座位のかたち。翔太郎はもう一度亜樹子を持ち上げ、真上を向いて
待ち構えている自分の物に亜樹子の股間をぴと、と当てた。
そして先端をそっと亜樹子の中に潜り込ませる。「んっ」と耐えかねたような声を上げた
亜樹子が眉を寄せて唇を噛み、期待に身体を震わせる。
翔太郎は手から力を抜いた。亜樹子の体が落ちる。既にたっぷりと潤っているその
部分が何の抵抗もなく翔太郎のそれを根元まで飲み込み、亜樹子はずん!と身体の
一番奥まで一気に貫かれた。そのあまりの快感と衝撃に亜樹子は絶叫した。

何だ今のは?
座り込み頭を抱えてうんうん唸っていた影がその叫び声に驚き立ち上がる。
あの二人がいる場所を見る。さらにわけの判らない状況になっている。二人はどうやら
同じ一つの座席に座っているらしい。おそらく女の方が男の膝の上にいるのだろう。
その女の頭が上下にゆさゆさ動いたり右に左に激しく揺れたりしている。
何かの踊りか?今度はいったい、何を始めやがった!?
影の本体である男の想像力ではあの二人がいま本番真っ最中であるとはまるで想像も
つかない。まさか映画館でこの状況でそんなことをおっぱじめる奴がいるなどとは
影の常識の範囲では考えられもしないのであった。
揺れ動く亜樹子の頭を眺めながら影はさらに混乱し壁に頭を打ちつけ始めた。

「あぁ、亜樹子ぉ!おまえ……すっげぇ、いい!」
背後から亜樹子の胸を探りそのかわいらしい乳首を指先で弄くりつつ翔太郎は愛と
賞賛の言葉を囁き続ける。股間に当たる亜樹子のやわらかいお尻のぷるんとした
感触が心地良い。これは新しい発見。
「翔太郎くんっ……そんな、はげし、く……しないでぇっ」
快感に身を捩じらせ亜樹子はまた啜り泣く。ずんずんと突き上げてくるその腰の動きに
翻弄されがくがくと体が震える。二人にとってはもう映画館に閉じ込められているとか
仕事中だとかそんなことはすっかり頭から飛んでいる。
感じるのはお互いの存在、聞こえるのはお互いの甘い愛の言葉と喘ぎ声のみ。

「翔太郎くんっ……翔太郎くん!あたし、………あ、あたしっ!」
亜樹子の手が身体にまわされた翔太郎の腕をきゅっと掴む。これはクライマックスを
迎えつつある時の亜樹子の癖と合図。その瞬間は翔太郎と触れ合っていたいのだ。
今日は特に互いの顔が見えない体位のため亜樹子がその腕を掴む手もいつもより
強い。翔太郎もその愛しくやわらかな身体をぎゅっと抱きしめながら叫んだ。
「亜樹子!俺も、だ……一緒に……!」
「翔太郎くんっ……いっしょ!いっしょにっ!………あぁっ!」

びくん、と震えた亜樹子の全身がぴん、と伸びる。のけぞり翔太郎の体にもたれた
亜樹子が唇を噛み声を押し殺しながら激しく体を震わせた。
力が抜け、ずるずると滑り落ちそうになった亜樹子の体をしっかりと抱えつつ、翔太郎も
「うぁ……」と声を漏らしつつ、その中で愛と欲望を解き放った。

232:翔太郎と亜樹子と、時々、ジーン
10/06/23 01:57:18 x3cSKnGb
「ふぁぁ」
しばらく二人ではぁはぁと息を切らしていた後、亜樹子がまた滑り落ちていきそうになる。
翔太郎はその身体をよいしょと持ち上げ、優しく向きを変えさせた。
二人は汗ばんだおでことおでこをくっつけ合い、そして見つめ合う。

「翔太郎くん……」
「亜樹子……好き、だぜ」

「ふえぇぇぇん!」と泣き声を上げた亜樹子がしがみつき「好き、好きぃ!」と呟きながら
むちゅむちゅと唇に唇を重ねてくる。翔太郎も愛しげにその体を抱き返しながら、まだ
剥き出しのままの亜樹子のすべすべつるつるの裸のお尻をちゃっかりと撫でつつ、
その手触りを楽しんだ。

影が再び、そっと二人の様子を覗く。
今度はきちんと二人は並んで座って映画を観ている。男の肩に女がもたれ、相変わらず
いいムードな感じだがそれは構わない。影はほっと胸を撫で下ろし、その場にずるずると
また座り込んだ。

「もうっ。翔太郎くんのせいで大事なとこ見逃しちゃったかもしれないじゃんっ」
「だいじょうぶだろー。ほら観てみろよ。最初とほとんど何にも変わってないぜ」
「うー……それにしても上映開始から2時間かぁ。そろそろ終わるのかな?」
「想い出に、なったか?」
ニヤリと笑いながら囁く翔太郎に亜樹子は一瞬真っ赤になり唇を震わせた。
やべ、またスリッパでぶっ叩かれるかな?と翔太郎が身構えると、亜樹子は照れくさげに
「もう……ばかぁ」と呟きながら翔太郎の腕にぎゅっとしがみついてきた。

幸せな二人。心も体も満ち足りて最高な気分の二人。久しぶりに感じる安らぎであった。
だが二人は知らない。この映画はまだ終わらないのだ。またこの2時間ほど後になって
退屈が限界を迎えた翔太郎は亜樹子に2回目を挑むことになる。
その時に亜樹子が「あほーー!!」と叫んだ声とスリッパが翔太郎の脳天をぶっ叩く
あの乾いた音が館内に響き渡るまで。二人の後方の暗がりで座り込んだあの影もまた
ほんの束の間、安らぎと共にウトウトとまどろんでいた。

─終わり

233:名無しさん@ピンキー
10/06/23 02:02:16 x3cSKnGb
おっと、自分は>217でした
しかしどんな妄想よりも本編の展開が上回るってのは
ほんとWっておそろしい
大爆発シーンをバックに叫んでる亜樹Pの表情なんか最高だなぁ

234:名無しさん@ピンキー
10/06/23 14:23:19 xndr0met
>>233 ちきしょう、ちょっと笑っちまったぞコノヤローww
エロモード翔太郎も亜樹子もかわいいな
でも一番萌えたのはジーンだ。翔亜樹の暴走に大混乱してるジーンカワイスww

235:名無しさん@ピンキー
10/06/23 19:29:47 1c0e3oqW
>>233GJGJ!!
イチャイチャバカップルの翔亜樹も大好きです。
特にちょっとヘンタイチックな翔太郎が最高です。
そして少々不憫なジーンもイイですね。でもあれでナニしてるか気付かないのは
(中の人の年齢的に)問題ですねww

236:名無しさん@ピンキー
10/06/23 20:54:06 9P/62URk
>>233 うははは、声出して笑ったぜ!GJです!!
ジーンかわいいよジーン。不憫でいいなwww


237:名無しさん@ピンキー
10/06/24 16:10:16 5GWByvJC
>>233
気だるい昼下がりに爆笑しちまったぜ!
GJ!GJ!!
もう、最高だよ!
想い出にしたいって言う乙女チックなウブ亜樹子が
可愛い。
しっぽり系もイチャラブも変態ラブもぜ~んぶ好き!
7時間20分の間に果たして二人は何回…。
二時間ごとだったら、3回は可能だろうとwww
やっぱり絶倫だ、翔太郎!

自分、>>75を読んで、遅まきながら亜樹子と翔太郎の
一人H妄想にとりつかれましたwww
冴若女王様二人の一人Hは読んだことあるけれど、
亜樹子の一人Hは絶対に似合わんと思ってたんで。
また、妄想の本棚に入ってくる!!

238:名無しさん@ピンキー
10/06/24 18:40:28 ofI5YJ+G
そのとき奇跡が起こった

239:名無しさん@ピンキー
10/06/25 05:33:55 esmZVJtX
W関係のスレが続いている中、『超電王トリロジー』で大樹が再び電王の世界に行っている間、
あとの三人のそのころを描くという設定で『ディケイド』の士×夏海をリクエストしたいのですが、
士が戦闘中に夏海を庇ったことで連れ去られ、ユウスケも負傷したため、
いつまでも助けられてばかりじゃいられないと夏海がキバーラとして士を救出。
そして愛を深め合うというややベタなレスをリクエストします。
あと、捕らえられた士は『五星戦隊ダイレンジャー』21、22話の亮、
『電磁戦隊メガレンジャー』36話の裕作のように仰向けで磔の拘束を希望。

エロくなるのは士を助け出した後でしょうが自分には文章力が全くないので
とても手に負えません。どなたか投下してください。お願いします。


240:名無しさん@ピンキー
10/06/25 07:45:19 VuhsoIUM
なんて堂々とした厚かましいリクエスト
気持ちは分かるがそこまで細かいリクエストされても書き手さんは困るだけだろ
微妙になんか偉そうだし

241:名無しさん@ピンキー
10/06/25 07:47:02 fFqK9nWt
誰の手にも負えんわwww

242:名無しさん@ピンキー
10/06/25 15:54:04 zNNVzk4C
そこまで細かく想像できてるんなら
そのまま妄想しとけよ

243:名無しさん@ピンキー
10/06/25 20:32:45 WE+iPM43
てか、なんで戦闘してんのか・・・敵は何者なんだ。
あいつらは気の休まる時間が無いな。



はい、黄色ネタばれあり!!














黄色二回見たが、自分は海東の帰宅先を見て「そこ、いつの間におまえんちになった!!」
と思ったよ!!
あの娘と結婚したのか、それともあいつと同棲してるのか・・・(笑)
まあ、いちゃこらしてるあいつとあの娘を邪魔してるんだろうがな(笑)
一人で映画見ながら悶えてたなあ・・・・

思わずSS一個書いたほど萌えた(笑)
もっかい黄色見たい。

244:名無しさん@ピンキー
10/06/25 22:08:51 6+z5LHG8
>>243
よう、自分。













帰宅先の窓にあの三人の人影が映らないかと
必死で探したのはここだけの秘密だwww


245:名無しさん@ピンキー
10/06/25 22:18:54 9O2OEp9n
他の奴らが映らないのは
夫婦は真っ最中なんだろう

246:名無しさん@ピンキー
10/06/25 23:57:14 4QbYrWmj








>>245
それで海東は外にいたのか…
いい奴だな…

247:名無しさん@ピンキー
10/06/27 00:06:51 CSvx94QO
 
バレ?



竜にキスシーンだと…?

248:名無しさん@ピンキー
10/06/27 09:26:42 cqM2VuTG
>>247
ああ…うん…あったね……

249:名無しさん@ピンキー
10/06/27 09:44:07 OJKjMliF
>>247
亜樹子、本気で嫌がってなかったか?
誰でも良いんだな、照井ww
男に唇を奪われ、ど~んとブラックホール背負う翔太郎に
『消毒!』と亜樹子がキスしてあげる…電波を受信したwww

250:名無しさん@ピンキー
10/06/27 10:40:00 zTaygGe5
「竜君竜君!」って照井を呼びつける所長と、「なんだしょちょ――亜樹P」とわざわざ言い直す照井に萌えた
所長はもちろん照井もわりと撮影にはノリノリだったんだなぁww

251:名無しさん@ピンキー
10/06/27 11:10:26 InjcZhnV
翔太郎も素直に風景撮影してた辺り、ノリノリだったなw
マッキーは、亜樹子の言いなりでワラタwww
あのスリッパでがっつり調教されたのかwww

今日は、フィリップが亜樹子を助けるシーンがやたら萌えた。
姫より先に所長なのかと。
最後のシーンで苦笑したフィリップを見て、翔太郎を犠牲にして一安心の亜樹子に
「照井竜がダメなら、僕とキスしようよ亜樹ちゃん」
と、翔太郎と照井の前で可愛くおねだりして、強引に亜樹子にキスするちょっと黒いフィリップを受信したw

252:名無しさん@ピンキー
10/06/27 11:11:39 t9ldfQKx
若菜姫が地球の本棚に入ってくるなんて
エロいことしか考えられないじゃないか…。

253:名無しさん@ピンキー
10/06/27 11:15:53 CSvx94QO
不覚にも若亜樹という百合に目覚めちまったかもしれん。

254:名無しさん@ピンキー
10/06/27 15:19:17 oMKXAdIz
>>245









いや、そうならわざと空気読めない振りして邪魔しに行くだろう、海東はw
邪魔して引っ掻き回した挙句、清清しい顔してまた外でコーヒー飲んでるんだ

なんてイイ奴なんだww

255:名無しさん@ピンキー
10/06/27 18:19:03 0PMk4XVy
やっと今日の放送見たけどたとえ研究の成果を試したいとしても
人前であそこまでストレートに亜樹子に迫れる照井さんに驚いた


あの人AVとかで知識を得たら色々無茶なことも試してきそうな気がするw

256:名無しさん@ピンキー
10/06/27 20:18:05 zXb7fcSL
地球の本棚で、フィリップを逆レイプする若菜姫とか思いついちまった俺がいる…


257:名無しさん@ピンキー
10/06/27 22:50:55 Aggcedwz
>>252
>>256
予告ですでにフィリップがレイープ寸前状態で迫られてるじゃないか。
あれやべぇよカットせず絶対やれカットするなもっとやれ。

258:名無しさん@ピンキー
10/06/28 00:31:03 kbZdxXOe
予告エロかったな
姉弟と知らないで惹かれあってるところに萌えてたんだがあれはあれでありだ

259:名無しさん@ピンキー
10/06/28 01:31:38 q29PkzAi
冴子さんエロいけど予告の若菜姫もエロかった



260:名無しさん@ピンキー
10/06/28 02:48:59 ue0lh0re
地球の本棚で逢引…だと…!?

261:名無しさん@ピンキー
10/06/28 13:27:10 x9+MDwo9
「ここならお父様にも気づかれないわ。来人…いえ、フィリップ君…来て」
「姉さ…わ、若菜さんっ!」
みたいな感じもいいし
二人とも経験多そうに見えないから
「後背位ってどうするの?」
「検索を始めよう……ふむ、なるほど。若菜さん、四つん這いになってみて」
「こう?やあん。なんか恥ずかしい」
「よし、こうして…」
「きゃあっ!フィリップ君、ちがう!そこ入れるとこちがうぅ!」
みたいに二人で相談しながらの微笑ましい感じもいい

262:名無しさん@ピンキー
10/06/28 15:50:10 bs5ZMflX
>>258
自分は逆に、無意識の内に相手に姉(弟)の面影を見て惹かれあってるんだと思ってたので
このまま黒若菜姫×来人で近親ロードを突っ走ってほしいが
放映時間帯考えると無理だろうとも思う

263:名無しさん@ピンキー
10/06/28 17:13:28 5os47fyd

図書館の奥でとかなんという高校生カップル
「私たち、普通の男の子と女の子で、出会えたら良かったのにね…」まで妄想した

264:名無しさん@ピンキー
10/06/28 20:59:44 5qTEOLdy
全裸の黒若菜「来人、私を見て」
フィリップ「うわあああああ」崩壊

地球の本棚で横たわったままの若菜
翔太郎と出会った時の白パジャマ&うつろな目でふらふら歩くフィリップ
とか妄想



265:名無しさん@ピンキー
10/06/28 21:42:38 Svg87eue
今回のを見て、地球の本棚で触れ合えないけれど、切ない逢瀬を重ねる2人
と、言うのを想像したのに、次回予告でコケた……

266:名無しさん@ピンキー
10/06/28 22:49:34 hiq3NFkS
あの状況で逃げるわ、あげくに色々お勉強してくるわ、もうこれって照井さんってば
童貞でしょ、つーかマジ確定でしょってね。それしか思いつかんかった。

267:名無しさん@ピンキー
10/06/29 03:03:54 H2v3buQ6
園咲姉妹の悲劇フラグが積み重なっていくにつれて、姉妹の色気も増していく…。

268:名無しさん@ピンキー
10/06/29 07:33:58 9VS2POpT
チェリー照井の筆下ろしは絡みゲスト一、エロボディパワー炸裂・
経験豊富なリリィしかいない!!と、妄想したのは自分だけ?
AからDまで懇切丁寧に教えてくれそうだ。モチ実技だけで!!
コラ~ッ!羨ましがるな、翔太郎!!


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