10/11/15 07:16:32 Wh0iA6lO
埋めてしまいましょう
『いらなくなったものは埋めてしまう』
それが牧場の方針だった。
「いやっ、いやいやいやイヤいや嫌ああっ!!」
いらなくなった可燃ゴミは勿論のこと、見られて困るような重要な書類は
一度灰にしてから埋めるし、牧場を裏切った者や
命知らずの侵入者共は、生きたまま動物のエサにして
骨は地中深くに埋葬してしまう。
埋めるとやがては土に還るものは、全て埋めてしまうのだ。
そして今も地球へと、自然へと還るものを埋めている最中だった。
「やめてえぇっ! そんなの流し込まれたら・・ひあああっ!!」
両足を開いたまま固定され、逃げられない状態で首を左右に振りたくっているのは
赤い光弾を飛ばすコードネームがアップルという女性。
彼女は随分と長きに渡り、アップルパイを牧場のお客に提供してきた乳牛だったが
指名も減り、トウも立ってきたので処分されることが決まったのだ。