10/06/28 00:18:35 GV0Q88Pl
メガネさんは結構めんくいなんで、美少女に「やらせて」と頼まれたら意外と揺らぐかも
まあ、その前後でハメ倒しますが。アナルはすごい弱点にしときますわ笑
犯された場合
ふたなり少女「ヤリ○ンのくせに、ココは弱いのね、ああ…締るわあ」
夏海「ん…、あ、あっ、…んん、アッ、アッ!」
沙希「こら、なんだよ、オメー、アタシのもんに手ー出してんじゃねーよ!」
そう言って、沙希が、夏海を犯してるふたなり美少女とキャットファイトする
わけですね。で、ボロボロになりながらも勝って、夏海にもたれかかって泣くと。
沙希「っくしょー、アタシも…あんたを気持ちよくさせてーよ」
夏海「もう、充分気持ちいいですよ」
そう言って、その場でセクロス開始、沙希が騎乗位になって、上から
ガンガンオ○ンコ押しつけ夏海が気持ちよさそうな顔をしているのを見て
沙希「気持ちいい?夏海気持ちいい?アタシの中で気持ちよくなってよぉ」
ってせつなそうに言うわけです。夏海の巨大チ○ポをやすやすと咥えこめる
ようになった沙希のオマ○コ万歳です。
すんません、長くなりましたが、この展開もイイッすね
使えれば使ってみますわ
183:名無しさん@ピンキー
10/06/28 08:39:44 CQ4OKSJt
楽しみすぎて首が2m伸びました
184:名無しさん@ピンキー
10/06/28 08:42:10 CQ4OKSJt
弱点がバレた夏海が、その後浮気のたびに沙希からアナルにおしおきされるのも楽しそうです(;´Д`)ハァハァ
185: ◆JOwj6iT3To
10/06/30 17:26:24 p6TrK3B5
だいぶ間が空いて忘れられちゃった気がするけど、投下
186:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:27:47 p6TrK3B5
「ひ、ひぃ、ふぅ、ケ、ケン、ほんとうに、いいのかな、むふぅー」
お師さんが私のペニスを凝視しながら、鼻息をぶっしゅーぶっしゅー噴き出している。息が
あそこに当たって、くすぐったい。
「いいですよ」
「ふん、ふん」
お師さんは舌を出して、ちろちろと私のペニスの先端を舐める。そして体をぶるっと震わせ
て、自分の唇をぺろりと舐め回して、私のペニスをぱくりと口に含んだ。
「ちゅぽ、ちゅぽ、ん、んむぅーふ、ずゅぽ、ずぅーっ」
べろべろべろと私の皮の中に舌を差し込んで、剥いて、ずぽずぽと吸い立てる。
「あ……お師さん、きもちいです」
つぽん、と音を立てて、お師さんが私のペニスから口を離す。
「ほ、ほんとうかな、ケン、きもちい?きもちいかったら、いつでも、口の中に、出して、い
いからね」
「はい」
お師さんはまた激しく私のペニスに吸い付いた。私が快楽で声を洩らす度に、お師さんは、
より激しく吸い付いてくる。
「ずびぃー、ずぼ、ずぽ、じゅぷじゅぷ」
「あ、あ、あ、お師さん、きました、いく、いく」
お師さんの舌が、hentai触手生物の様に私のペニスに絡みついて、私の腰も、砕けて、ひく
ひくと痙攣する。
「ふむぅー!ふ、ふ、ふぅー!」
「お師さん……!出る、出るぅ、あふ、ふぅ、ふぁ♥」
私は、お師さんの口の中に、大量の精液を撃ち放った。お師さんは、それをこぼさないよう
に吸い込んで、喉を鳴らして飲み込んでいく。
「ん!んぅー!んちゅう!ちゅう、ちゅう、ちゅう、んぐ、ごくん、ごくん♥」
私が放った精液を全て飲み込んだ後も、お師さんはべろべろと私のペニスを舐め回す。
「あは、お師さん、くすぐったい」
私がそう言うと、お師さんは名残惜しそうに私のペニスから口を離す。ついーっと糸が引く。
「ふぷ……、はぷ……、ケンのせーえき……。ううー。はうー」
お師さんは精液に濡れた唇を指でなぞりながら、正座して目をぐるぐる回している。なんか
股の辺りから湯気が立ってるような……。
「お師さんは、しないんですか?」
私がお師さんの下腹部で持ち上がっているテントをさすってあげると、お師さんの動きがぴ
たりと止まる。この世の終わりみたいな顔をして、喉を鳴らして、唾をごっくんごっくん飲ん
でいる。
「お師さん?」
「ケケケケケン、それは、それはだめだよ、ケーン、ああああ、ケンが、ケンがかわいいな、
ケンがかわいすぎて、お師さん、ジャンプしちゃうっ!じゃーんぷっ!」
お師さんはびょーんと飛び跳ねる。
ごちん。天井に頭をぶつけて落ちてきた。ぼふん。
「お師さん」
「うー、ケンがいっぱいいるよー」
お師さんの頭上をヒヨコが飛び回っている。膝の上に頭を乗せると、お師さんはへらへらへ
らと笑っている。頭をぶつけておかしくなってしまったんだろうか。頭をなでなですると、連
動してゆさゆさ身悶えして、気持ち悪い。
「お師さん、大丈夫ですか」
「こんなにケンがいっぱいいたらー、ひとりくらいー、いいよねー」
お師さんはがばっと体を起こして、ずるっとパンツを降ろして、枕に向かって飛びつく。
「うあお……」
お師さんは枕を抱きしめて、ばこばこばこと腰を振り始める。
「ああああー!ケンー!孕めー!私の子を孕めー!」
お師さん、それはケンではなくて、枕です。
「あああああ妊娠するうううううううう!」
するのか。させるのではなくて、するのか。
ばふん。枕が破れて中身が出てきた。
「あ、あふぅ、ふぅ、ふぅ、はふぅ……」
お師さんは体をぎゅうーっと丸めて、びくん、びくんと腰を震わせる。どうやら、枕に中出
ししてしまったらしい……。
187:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:28:31 p6TrK3B5
「お師さん」
「……ふあ?あれ?ケンが二人居るよ?私のケンと、私のおよめさんのケンが、居てー、どっ
ちも、好き好きー」
お師さんが私に抱きついてきて、ずりずりとほおずりする。
「およめさん?」
「うん、ケンがおっきくなったら、およめさんにしてくださいって、いうのー」
唐突にプロポーズされてしまった。随分と急な話だ。なんか、どっちがおよめさんなのか、
こんがらがっちゃってるみたいだけど。
「お師さん、うれしいです」
でも、断る理由なんか、どこにもないし。
目を細めて私にほおずりし続けるお師さんの頬にキスをして、了承する。
「……うん。……うん?あれ?ケン?……え?……あ、あ、あああーっ!」
急にお師さんが飛び退いた。
「ああ、ああ、ああ、ああああーっ!あああああああーあーあああーあっあーっ!」
頭を振り乱してあーあー喚いている。どうしたんだ。
「お師さん?」
「あー、あー、無し、今の無し、あいや、無しじゃなくて、有りだけど、無しなの、ちがう、
無しじゃないよ、本気だよ、でも、違うくて、有りだけど、無しにして、有り、ちが、アリ、
モハメド、イノキー!シャオラー!」
お師さんがベッドから飛び降りて、アリキックをしながら部屋の隅まで後退った。心なしか
アゴが出ている。部屋の隅にぶつかってもまだアリキックをブンブン振っている。これは引き
分けにしたいという意思表示だろうか。なんの勝負だ。
「お師さん、私、お師さんなら、いいですよ」
「シャッ、シャッ、シャッコノヤロー、イインデスカー!イクゾー!1、2、3、……え?」
「お師さんのおよめさんにしてください」
「……はい」
お師さんはアリキックを突き出したまま十分くらい固まっていた。あんまり固まっていたか
ら不安になって、脇から抱えてベッドの上まで引っ張って戻した。
「お師さん」
「ケン、ほんとうに、いいの?」
「はい」
私が是と言うと、お師さんはぼろぼろと涙を流し始めた。
「あうー、ケン、ごめんね、もっと、ロマンチックな、夜景の見えるレストランとか、そうい
う所で、そういう所で、ロマンチックあげーるよー!ロマンチックあげーるよー!」
「私は、この長屋が一番好きです」
「はう、ケン、ケンー、ごめんねー、ケンー」
お師さんは私を押し倒して、顔をべろべろとなめ回し始めた。太股の辺りに、硬くてぬるぬ
るするものが当たる。私はその硬いものを太股できゅっと挟む。
「はう♥」
「お師さん、体が小さくて、ごめんなさい」
「はう♥はう♥はうう♥だめだよ、ケン、まだ、まだああああ、あっ」
お師さんの腰が、ずるっ、ずるっと動き始める。
「だから、お師さんの、好きにして」
「はっ、はっ、あはあ……♥はうあ♥だめ、だめ、だ、むちゅう♥」
お師さんが私の唇を塞いで、激しく腰を振り始めた。
「むひゅ、おひひゃん」
「ちゅ♥ちゅうう♥ちゅ、ちゅ、ちゅう♥」
お師さんは痛いくらいに私を抱きしめて、もっと激しく腰を振る。
「むちゅぱ、はふう、ケン、ケン、イクぞ、中に出すううう、うう、イクうーっ!」
がっちりと体を密着させて、お師さんが体を震わせる。
私の太股の間に、どぷん、どぷん、どぷんと、熱いものが迸って、溢れかえる。
「はふぅー、はふぅー、はふぅー♥」
お師さんはそのままそうして私を抱きしめていた。
一分くらいしたら息が落ち着いたみたいで、お師さんは腕を突いて体を起こす。そして自分
で出した精液塗れになった私の股の間を凝視して、また息が激しくなる。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ」
お師さんは両手で自らの股間を押さえながら、瞳のぐるぐるを加速させる。
「だめ、だめ、だめだぁーっ、まだ、まだ、まだだめだよぉ」
お師さんが前へ前へと腰を揺すって押し進める。そしてお師さんのペニスが、私の股の付け
根に押し当てられる。
188:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:29:05 p6TrK3B5
「お師さん」
「うにゅふむぐあぐにゅふみゅ」
私だって、もう子供じゃない。お師さんがどうしたいかなんて、わかってる。つもり。
「お師さん、いいよ」
「……ケ、ケン。そ、それは。それは、だめ。だめ、だめ、だめでいいーっ!ああーっ!」
お師さんは私に覆い被さってきて―。……なんかもぞもぞ動いている。
「お師さん……」
「はぁん♥はふぅー♥いくいく♥」
手で自分のを扱いているらしい……。私は別に最後までしてもいいんだけど……。
そうこうしてるうちに、また股の間に暖かいものがぴちゃぴちゃと当たる。お師さんが射精
したらしい。
「ふぅー、ふぅー、ふぅー、ケン、ケンにはまだ、それは、まだ早いんだ(キリッ」
オットセイみたいなポーズを取って、お師さんはそんな事を言う。なんでも、悪徳を司る旧
世界の女神、エイグネスの怒りに触れる、とか。意味がわからない。
私のペニスはまだかちかちにそそり立っていて、それに気が付いたお師さんは私のペニスを
両手で包み込んで、ごしごしと扱いてくれる。実はちょっと力が強くて痛い。でもお師さんは
にこにこと満面の笑みを浮かべていて、指摘しづらい。
「んっ♥お師さん♥」
お師さんの指の隙間から、どぷどぷと私の精液が溢れ出してくる。今日はこれでおしまい。
シーツで体を拭いて、新しいシーツを敷く。毎日こんなんだから、一日に二枚もシーツを消
費してしまう。おかげで長屋の共用スペースはうちの干したシーツで占領されてしまっている。
そのせいか、嫌がらせか何かで変な染みが付けられてる時があって、シーツを二度洗わなけれ
ばいけない事がある。雨期になったらどうすればいいんだろう?明らかに、シーツも、干す場
所も足りない……。
「お師さん、雨期のシーツはどうするんですか?あと一ヶ月くらいで雨期ですよ」
「んー、どうしよう……。んー、私は……。私は、ケンといっしょならどうでもいいなっ!」
お師さんがびょーんとジャンプして天井に頭をぶつけて落ちてきてヒヨコを回している。
お師さんの頭をなでなでしてると、ドンッ!と壁が振動する。
「うるせーんだよ毎日毎日サカりやがってよ!やらせろ!……はぁ」
「そうだそうだー!やらせろー!……ふぅ」
両隣の部屋から壁パンチされたみたいだ。
「うー、ケンがいっぱい居たら部屋に入りきらないよー、うー、そうだ」
突然、お師さんの頭の上に電球が現れてぴかぴか光り出した。
「どうしたんですか、お師さん」
「うふふ、なんでもなぁい」
お師さんはいつも以上ににこにこしていて、なんだか気味が悪かったけど、抱き枕にされて
お師さんの胸に顔を埋めていたら、なんだか眠くなってきて、そのまま眠った。
その日からというもの、お師さんはちょっとだけ帰りが遅くなって、テンションも微妙に高
くなって、ちょっとした拍子にすぐ天井に頭をぶつけるから、予兆が見えたら足首を掴んでジ
ャンプを阻止しなければならなくなった。それに、寝る前に、「あと少しだからね」とか「ち
ょっとだけ待ってね」だなんて言うようになって、何の事なのか問い質しても、無言でにこに
こしているだけでさっぱり要領が掴めない。
「でさー、リューはどう思う?」
「……知らない!そんなの私に聞いたってわかるわけないじゃない!ケンの馬鹿!」
川原を散歩していたらリューを見つけたから、お師さんの挙動不審について、どう思うか聞
いてみた。そしたらリューは顔を真っ赤にして激怒してどっかに走り去った。一体なんなんだ。
あ、転んだ。
そして、いつものようにしこしこのぬこぱこをし終わって、お師さんとピロートークをして
いた夜。
「ケン……。ケン……ケントリー、ケン……タウロスじゃなくて、えーと……、ケン、ケンフ
ル剤、じゃなくて、ケン、ポィー、ホァー」
お師さんがなんかわけのわかんない事を喋っている。
「なに言ってるんですか?お師さん」
「あ……ケン。ケンはね、いや、あ、そうだ、ケンの好きなものは何?」
「お師さん」
「私ぃぃぃ!?」
189:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:29:34 p6TrK3B5
なんか急にお師さんがもの凄い勢いでジャンプしたから、足首を掴まえると、掴んだ場所を
支点にしてお師さんの頭が半円軌道を描いて地面に激突した。
「みゅみゅみゅみゅみゅみゅ」
「お師さん」
お師さんの頭のヒヨコもニワトリにまで成長して、卵を産んでヒヨコが孵って、代替わりを
果たしている。
「みゅみゅ、ケ、ケンは、私以外には、何が好き?」
お師さん以外に好きなもの?なんだろう。そんなものあっただろうか。考えた事もない。
「お師さんの作る、りんごのお菓子」
「……りんごのタルト・フィーヌの事かな?」
「たぶんそれだと思います」
お師さんは俯いてじっと何かを考え込んでいる。
「ケン……、ケン、ケン……タルト……だめだな……。……フィーヌ?ケンフィーヌ……ケン
フィーヌ」
何か変な事をぶつぶつ呟きながらへらへらと笑い出した。最近頭をぶつけすぎかもしれない。
「お師さん」
「ケンフィーヌ……。ケンフィーヌ……。うふ、うふ、ウフフフフフフフ」
完全に壊れてしまった。でも、お師さんが幸せそうだから、それでもいいや。それにしても、
ケンフィーヌ、だなんて、私をお菓子にでもする気だろうか。
「ウフ、ウフフフ、ウヒアヘアヒハハフハハ」
とりあえず正気に戻る様子は無いから、そのまま抱きついて、いつものように寝た。
それから数日ほどは特に何も無かった。お師さんは相変わらずちょっとおかしい感じだった
けど、生活に支障はない……と、思いたいんだけど……。師匠だけに……。
「ドゥフフ、ドゥヘ、ドゥフヘヘヘヘ」
「お師さん……」
お師さんが机の中を見ながら、気色の悪い笑い声を上げていた。エロ本でも見てるんだろう
か、そう思って声を掛けると、体を丸めて、見ている本……。書類?を慌てて隠す。
「わあ、ケン、まだだめだめ、だめだよう。ケンにはまだ早いのさ(キリッ」
やっぱりエロ本だろうか。
「エロ本ですか?」
単刀直入に聞いてみる。お師さんの全身が真っ白になった。本当に漫画みたいな人だ。
「ケン、エロ本なんて言葉、どこで覚えてきたんだ、だめじゃないか、だめだよ」
「ごめんなさい。どぶさらいしてると、よく流れてきてたから」
お師さんが両手を突き出して、あうあうと歩み寄ってきた。
「あう、ちがう、ごめんね、ケン、そういうつもりじゃなかったんだ、ケンは、いいんだよ、
だめでもいいんだよ、もうどぶさらいなんか、しなくていいからね、ごめんね。エロ本もだめ
じゃないからね。でも、もう、ほんの少し大きくなってから、一緒に見ようね。でも、これは
エロ本じゃないからね。あとちょっとだけ待ってね」
「はい」
お師さんが私の頭をなでなでしてくれる。私もお師さんに抱きついて、くっつくんだけど…
…。
「はふう♥」
お師さんの股間がぱんぱんに盛り上がっている。やっぱりこうなるわけだ……。
「お師さん、我慢しなくても、いいですよ」
「ふう、ふう、ケン、今日はまだ早い、はやいけど、早くてもいいなっ♥」
お師さんが私の脇に手を通してぐいっと持ち上げて、対面のままベッドにどさっと座り込む。
お師さんは私のおでこを撫でて、髪を掻き上げて、顔中にキスをする。下腹には硬いものがぐ
いぐいと押し付けられている。お師さんの帯を引っ張る。するりとほどける。最近、帯の締ま
りが随分緩いような……。
「うー、ケン、そんな、積極的にされたら、お師さんおかしくなっちゃうよっ」
とかなんとか言いながら腰をゆさゆさ揺すっている。お師さんの太股の上に座ったままだか
ら、私もゆさゆさと揺すられる。ずり落ちそうになったから、私はお師さんの体をぎゅっと抱
きしめる。
「はう♥」
硬いもの同士が布ごしにぴったり押し付けられて、お師さんの動きが止まる。
「……ケン、ケ、こ、これは、は、背徳だよっ、はう、そんなっ、ああ、ケンのが、そんな事
されたら、私は、保たない、保たなくなっちゃうっ♥」
気持ちいいらしい。ぴったりと体をくっつけたまま、私は腰をグラインドさせてみる。
190:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:30:13 p6TrK3B5
「うーケン、うー、こんな、こんな事、こんな事したら、ぬの、布ごしにごしごししたら、」
「お師さん、脱がなくて、いいんですか」
「脱ぐ、脱ぐ、脱がないと、パンツ、あう、止めないで、あふう♥でも、あにゅ、あ、
も、も、もういいや♥、イッちゃお、もう、だめ、だめでいいや」
お師さんがもう限界の時の目をしてるから、私は縦に小刻みに腰を押し付けてあげる。
「ぱんひゅ、ぱんん、なか、あ♥あ♥あ♥」
なんかじわじわする。お師さんがパンツの中に出してしまったらしい。布越しでもペニスが
びくびくと跳ね回ってるのがわかる。
「あふ、やっちゃったう、ケン、ケン、お師さん、こんな歳になって、お漏ら、ひちゃったう
……」
お師さんの射精はパンツをいくらか貫通して、それでも余った分は横からどろどろと溢れ出
してきている。お師さんは顔を真っ赤にして泣きそうな顔になっていて、そんな、たまらなそ
うにしてるお師さんを見て、私は何を思ったのか、精液でぐちょぐちょになっているパンツを
指で引っ張って、横からペニスを差し込む。
「お師さん、私も、お漏らし」
「……え、え、えっ?えっ?あ、ケン、そんな、あ、あ、あ……」
お師さんの出した精液でねとねとになっているパンツの中に、私も射精する。
「あ、そんな、ケンのが、そんな♥そんなぁ♥あ、あふ♥はぁ♥」
お師さんのパンツの中とか外に、どっちが出したのかわからない精液が溢れて零れて、もう、
なんか、とにかく、区別が付かない。
「お師しゃん」
「ケン、んむ、むちゅう、べろべろ」
お師さんが私を、折れそうになるほどにぎゅうっと抱きしめて、舐め回すように激しくキス
をする。そうしてキスをしているだけで、私の下腹部に、また暖かいものが浴びせられる。
「おひひゃん♥」
「ちゅう、ひぇん、れろちゅ、みゅ、ちゅぶう♥」
そのまま私も何回か射精して、お師さんは、全部で十回くらい射精したかもしれない。気が
付いた時には、精液溜まりに尻餅をついているみたいな形になってしまっていた。
「お師さん」
「……ケン」
「どうするんですかこれ」
「……ふう、そうだね。……捨てようか?」
「どこに寝るんですか?」
「……さあ、わからないな。私は、ケンが居れば、それで、いいよ」
「私もです、お師さん」
「ふふ、うふふふ」
「あはは、ははっ」
その日は、天井の柱にハンモックを吊して寝た。
二人一緒に寝たから、重さに耐えきれないという事に気が付いたのは、次の日の朝、紐が切
れて床に体を打ち付けた時になってからだった。
幸せだった。
私たちは、どこまでも幸せだった。
こんな幸せがいつまでも続くんだって、
ずっとそう思っていた。
いっそ、ここで、物語が終わればよかったのに。
191:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:30:45 p6TrK3B5
ある日の事です。お師さんは、どこかに出かけて行きました。山に芝刈りに行ったのではな
い事だけは、確かでした。私は、川で洗濯をしていました。今日は、週に一度か二度の洗濯日
です。汚れたシーツが沢山あります。特に汚れたシーツは洗剤を入れた桶に浸けておきます。
その間に私は山に山菜を採りに行きます。この頃になると、私は山菜取りのプロになっていま
した。お師さんが山菜の毒の有無を教えてくれたので、私は教えられた通りにしっかり選別し
ます。でも、現代に生きている人間が、山菜の毒程度でお腹を壊すとは思えないんだけど、お
師さんの言う事は、いつでも正しいからそれでいいのです。
山から下りたら山菜の下処理をします。そして生で食べられる山菜をちょっとおやつ代わり
に囓る。山菜なんて生で食べられるものばっかりだけど、お師さんは心配性なので大体火を通
します。私もそれに倣います。でもやっぱりおやつで生でちょっと食べます。
そんな事をしていると、浸けておいたシーツの汚れが緩くなっている頃です。私はシーツを
洗います。全てのシーツを干し終わる頃には一日もそろそろ終わりです。お師さんがそろそろ
帰ってきます。
お師さんが帰ってきたら一緒に夕食です。
私が山菜鍋を作るとお師さんは鍋までべろべろ舐め回して美味しいと言ってくれます。とて
もうれしいです。でも、山菜よりケーキの方がずっと美味しいと思います。
お師さんがそろそろ帰ってきます。お師さんが帰ってきたら一緒に夕食です。
お師さんがそろそろ帰ってくるはずです。お師さんが帰ってきたら一緒に夕食を食べます。
お師さんがそろそろ帰ってくるはずなのに。一緒に夕食を食べるはずなのに。
お師さんが帰ってきません。
お師さんが帰ってこない。
「……お師さん!お師さぁーん!」
私は長屋から飛び出しました。力の限りお師さんを呼びます。周りの奴が変な目で見てるが
知ったこっちゃねェ。
「お師さん!お師さん!お師さん!」
私は下街を走り回ってお師さんを呼びます。
「お師さん!お師さぁん!」
そこら辺に居た奴に話を聞く。
「お師さん!お師さんが!お師さんがぁ!」
「ケン、痛い、どうしたの?ちょっと、何言ってるかよくわかんない、ケン!?」
だめだ。こいつに聞いても話が通じない。
「お師さぁん!お師さぁん!」
家に戻ってみます。お師さんは居ません。
「お師さん……お師さん……お師さん……」
裏山の巡回ルートを全速力で一周してくる。お師さんは居ません。
「お師さん……」
家を空けていたらお師さんが帰ってきた時に心配させてしまう。私はじっと待つ事にしまし
た。
「お師さんお師さんお師さん」
頭がおかしくなる
頭おかおかしくなる
痛いよ暗いよ冷たいよ
助けて
お師さん
いい子にするいい子にするるるるうう
お師さんお師さんお師さんお師さんお師さん
「…………ン……」
声がしました。
「………ケン……」
お師さんの声がしました。間違いなくお師さんの声がしました。私の祈りが通じました。私
は長屋から飛び出しました。
「ケン」
「お師さん」
愛しいお師さんの姿です。私は走り寄ってお師さんに抱きつきます。
「お師さんお師さんお師さん」
「……ん、ゲ……えふっ……」
「お師さん?」
お師さんの様子がおかしいです。いつもなら私を抱きかかえて振り回してくれるのに。
「……よか、よかった、ぐ、ケン……」
雨も降っていないのに、お師さんの体が、湿っています。ぬるぬる、します。
192:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:31:13 p6TrK3B5
「お師さん!」
「……ウ」
血だ。お師さんが怪我をしている。早く!早く手当をしないと!
「お師さん、怪我、怪我、血が、怪我出てる、早く、ゆっくり、ゆっくり、お師さん」
「ケウ……」
私はお師さんを担ぎ上げて、迅速に、丁寧に、確実に、長屋のベッドの上に寝かせます。
「お師さん!」
怪我の具合がわからない。ランプ、ランプどこだ、ランプ。
「ケン」
お師さんが、のっそりと手を動かして、枕元のランプを付けます。
……ひどい血だ!お腹の当たりから膝の辺りまで血で真っ赤に染まっている!
「お師さん!」
私はそこら辺に畳んであったシーツを手当たり次第にひっ掴んで、お師さんの元へ持ってい
きます。
「……はぁ、はぁ、はぐ、ケン」
「早く、早く、怪我、血が」
私は短刀でお師さんの服を引き裂いて、シーツでその怪我……を……。
「……あぐっふ……」
「お師……さん……?」
ひどいけがだ こんな おなかに でかいあな お師さん が こんな これじゃ
「……ケン、よく聞くんだ。私はもうだめだ、げぼっ」
お師さん ちをはいた そな まさか これであ
「お師さん、喋ってはだめ、お医者さんを呼んで来ます、だめ」
「医者なんて、ここらには、居ないよ」
「そんなの、どこからでも、上層区からでも、殴ってでも、引きずって、連れてきます…
…!」
「……ケン、だめだ、上層区なんかと、往復してる、間に、私は、死んでしまう、私は、最後
は、ケンと一緒に、居たい」
お師さん は たすからにあ
「にあああい、ぎぐ、あああああ」
ああああああああああああああああああああああああああああああ
「ケン、私は、もう、だめだ。私は、だめでいいんだ。いずれにしろ、このアバターは、そう
長い事は、保たなかった、の、だから。私は、ケンさえ、幸せに暮らして、くれたら、だから、
悲しまないで」
「お師さんんんんんんんんんんあああああにぐああああうぐああ」
「ケン、だから、これを」
お師さんが、ポケットから、何か金属片を取り出して、私に手渡します。
「ケン、この鍵で、机の引き出しの、一番上を開けて、中身を、ここまで、もってきて」
「お師さんにゃ……!」
「はや、はやくう」
私はバク宙で飛び上がり、机の上に降り立って、鍵穴に鍵を差し込み、中身を全て取り出し
て、ヘッドスライディングでお師さんにそれを届けます。愛するお師さんの、お願いなのだか
ら。
「いぎ……」
お師さんは、書類を整えると、右手の親指を、血が滲んでいるお腹に押し当てて、そして、
その親指を、書類の上に、ぎちゅっと、押し付けます。
「ケン、これを、役所に、提出、するんだ」
私は急いでその書類を整頓して、封筒に入れて糊付けします。そして役所に向かって駆け出
そうとして―
「あ、ちがう、ケン、提出するのは、明日でも、あさってでも、いいからね、今は、私と、一
緒に居よう……」
私は煙が出るほど急停止して、封筒を机の上に投げ捨てて、お師さんに寄り添います。
「あう、お師さん……、お師さん……、あうあ」
お師さん、死なないで、なんて、そんな事は、言ってはいけない。そうしたら、きっとお師
さんは、安らかな最後を、迎えられなくなってしまうだろう、から。
「……ふう、ケン、とても、穏やかだ」
「お師さん」
お師さんが、私の胴に手を回してきます。いつものような、力強さは、ありませんでした。
193:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:31:48 p6TrK3B5
「ケン、ああ、暖かい……。こんなに暖かで、穏やかな、瞬間を、私は、ケンと、出会うまで、
感じた事は、なかった」
「お師さん」
「ケン、私には、昔の記憶が、無い」
「お師さん?」
「いや、そうじゃない。言葉のままの、『記憶』というものは、確かに持っているのだけど」
「お師さん」
「私は、ケンと暮らしてきて、初めて、人と、心と、記憶というものが、どんなものなのかを、
知ったんだ」
「お師さん」
「あの世界崩壊の夜に、私は、特権階級として、冷凍カプセルの中で、生き延びる事を許され
たのに、その事を、ちっとも、これっぽっちも、うれしいだとか、思うことも無かった」
「お師さん」
「世界が死んでも、私にとっては、他人事、だった。このアバターで、二度目の人生を過ごし
ても、それは、変わることは、なかった。私は、人として、死んで、いたんだ」
「お師さん」
「ケン、君は、そんな、死人の私に、人生、十回分の、幸せを、くれた」
「お師さん」
「本当に、ありがとう……。ケン」
「お師さん」
「それでも、ただ、ひとつだけ」
「お師さん、お師さん」
「大きく、育った、ケンを、この目で、見られないこと、だけが、ぐはっ」
お師さんが鼻と口から血を吹き出しました。
「お師さんお師さんお師さん」
「私の……、ケン……」
「お師さん」
お師さんは動かなくなりました。
お師さんは動かなくなりました。
私はそのまま、ただじっと、動かなくなったいお師さんの体を抱きしめていました。
朝になって、長屋に太陽の光が差し込んできます。
それでも、お師さんの体は、どんどん冷たくなっていきます。
「お師さん……」
どうしてお師さんは冷たくなってゆくんだろう。
「誰だ……こんな事をした奴は……」
お師さんのお腹の傷は……、ひどい、どうやったら、こんな、怪我が。
「お師さんにこんな事をした奴は、どこのどいつだ……!」
お師さんの体は、完全に冷たくなりました。
もはや、ただの肉のかたまりです。
私は、ただの肉のかたまりを抱きしめます。
「お師さん……もう一度、ぬくもりを……」
それはもう、私の愛するお師さんではありませんでした。
私は、お師さんの体をそっとベッドの上に寝かせて、長屋の外に出て、薪を並べて積み上げ
ていきます。1メートルくらい積み上げて、私は長屋の中に戻ります。そっとお師さんの体を
抱え上げて、積み上げた薪の上に降ろします。その上にまた薪を重ねていきます。お師さんの
体が薪で隠れて見えなくなりました。
私は底に敷いた杉の葉に、かかとで擦ったマッチで火を付けます。
ぶすぶすと燻っていましたが、5分くらいで薪に火が付いてめらめらと燃え始めました。
脂の焼ける臭いがする。
「おえっ」
お師さんの美しい体を腐らせる訳にはいかない。お師さんの体は、美しいまま灰になって、
土に還るんだ。
脂の焦げる臭いがする。
「うげぇーっ」
吐いた。
目の前でぼうぼうと燃え盛る薪組みが、私の顔を赤く照らし返す。
「うぐっ、ぎいいう、いぎあ、ふぎい、ひぎああああああ」
涙と、鼻水と、ゲロが、私の顔をぐちゃぐちゃにする。
194:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:32:12 p6TrK3B5
「ぎあああああああああぐ、ぐひああああああ」
なんで、こんな事になってるんだ。
「うあああああああっ!」
こんな、こんな、こんな事をした奴らは全員……!
「皆殺しだぁーッ!」
全部ぶっ潰してやる!
飛翔。散血。私は血の海に降り立つ。地面に転がる肉塊が三つ。
「長屋のシウロを知っているか」
「ひい、知らねえ、知らねえよお」
「そうか……なら死ね」
私の体が宙に舞い上がり、回転する。
「空旋風斬……!」
肉が血を噴き出させながら転がっていく。今回も外れらしい。また無駄な命が幾つか散った。
だがそんな事は私の知ったこっちゃねェ。これで何個目か。少なくとも、潰したマフィアの数
は両手の指で数えられないくらいにはなったはずだ。
私は何故こんな事をしているのだろう。
一つ。お師さんは、義賊のような活動をしていた。何より、その行為の最中に、私はお師さ
んの手によって救出されたのだから。ならば、お師さんはその何処かで致命傷を負ったのでは
ないだろうか。そう考えた私は、まず、下街のちんぴら共をブチのめして、マフィアの情報を
集め、そのマフィアに直接乗り込んで、『長屋のシウロ』について、問い質す事にしたのだ。
「長屋のシウロを知っているか」
「子供はどぶさらいでもしてるんだな」
頭目っぽい女の台詞に、取り巻き連中が下品な笑い声で応える。今日の奴らはやたらと舐め
腐った態度を取っていやがる。イラッときたので取り巻きの一匹の首を刎ねる。
「てめえっ……!まさかっ!おいっ、こいつ、『熱渦』だっ!早くぶっ殺せっ!」
何かに気が付いた頭目が、急に狼狽え始める。だが時は既にお寿司。取り巻き連中は、私の
空旋風斬によって、ガリのように刻まれた後だ。
「長屋のシウロを知っているか」
「ひっ、ひぎい……!知らないですう……!知らっ」
「なら死ね」
「ひぎい!知っているような気がしますう!」
私の短刀が頭目の首筋の手前で止まる。
「言え」
「えっと……、あれは確か……、そう、よく冷える夏の夜の話でした……」
「やはり死ね」
「ひぎい!真面目に言いますう!確か一週間くらい前だったと思いますう!いつも私たちに賄
賂を要求してくる貴族の一人が、下街のシウロって奴を見かけたら連絡をよこすようにって、
私に言付けていきましたあ!」
「それで」
「そうなのですう!私は賄賂を払わされてムカムカしていたのでその事はすっかり忘れていま
したあ!大体あいつらは横暴に過ぎるのですう!私たちだってやりたくてこんな事をやってい
るわけじゃない!生きるために仕方ね……」
首筋にちょっと短刀を突き刺す。
「ひぎい!」
「お前の都合はどうでもいい。そいつの根城はどこだ」
「えーと、七番街の、中層門前の詰め所の、ほら、あそこ」
「大橋通りのたこ焼き屋のとこを右に曲がってぐーっと行ったところ?」
「そうそう!一応あいつ下層検務官って肩書きらしくて、官舎も兼ねてるらしくて、大体いつ
行っても居るみたいよ」
「そうか。何か他に言い残す事は?」
私のその言葉に、頭目の女は豆がハト鉄砲を喰らったような顔になる。
「……ええ!?まじで!?」
「冗談だ。命拾いしたな」
私は女の着ている服で短刀の血糊を拭き、その足で詰め所へと向かった。
195:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:32:42 p6TrK3B5
「検務官を出せ」
「アポイントメントはお餅でしょうか?」
「餅は食べものだ」
受付嬢が意味のわからねえ事を言ったので、指摘してやったら何故か客室に案内された。面
倒な事はたらい回しにするお役所仕事か?客室のテーブルの上にはお菓子が山盛りになってた
のでとりあえず全部食う。ストッカーに入ってるジュースとかお茶とかワインとかもがぶ飲み
する。そうしてるうちに誰かが部屋に入ってきた。
「ちょっと!今日は約束の日じゃないでしょ!ばれたらまずいんだから!私の都合ってものも
考えて……」
部屋に入ってきたオバハンが私の顔を見て、ハメが的鉄砲を喰らったような顔になる。
「……あんた誰?」
「貴様が検務官か?」
「そうだけど、あんた誰?あいつのお使い?」
「長屋のシウロを知っているか」
私の質問に、検務官はバチバチと瞬きを繰り返す。どこかで見た事がある顔だ。そんな事は
どうでもいいが。
「ああ、うん、シウロ?最近この辺のヤクザを壊滅させて回ってる『熱渦』って居るでしょ?
シウロってのは多分その『熱渦』の親兄弟か恋人かなんかだと思うんだけど、先回りして人質
にして、『熱渦』への対抗策にしようと思ってたんだけど。ほら、『熱渦』ってやたら強いら
しいじゃん?最近、ヤクザ連中からのあがりが減ってて、流石になんとかしないといけないと
思ってて」
……どうやらここに来た事は完全に無駄足だったらしい。
「そうか。私がその『熱渦』らしいな。貴様はとりあえず死ね」
私は短刀を抜き放つ。
「赤い髪……。どろっと腐ったような目……。子供……。お前……。お前が『熱渦』かっ!?
どうやってここまで入ってきたっ!?」
「受付の女に検務官を出せと言ったら案内されたが」
「アポイントメントをお持ちですか?と聞かれた時に、『お持ち』を『お餅』と誤読して、そ
れを指摘するのが合言葉になっているんだぞっ!それをどこで知ったっ!?」
「いや、普通に勘違いしたんだが」
合言葉を知らなくても勘違いしてしまうだろそんなの……。常識的に考えて……。
「ちっ……。まさかお前、下層民だな?先入観の無さにしてやられたか……!ええい!」
検務官が飛び退いて壁のスイッチを押すと、壁の一部分ごとぐるっと回転して、検務官の姿
が消える。回転式の隠し扉になっているらしい。
「糞が」
色々スイッチを押してみたり、ぐいぐい引っ張ったりしても、検務官がさっきやったように
開く事はなかった。イラッ。イライラッ。
「皆殺しだ」
パンチで仕掛け扉をブチ破る。指が一本折れた。
「くんくん」
仕掛け扉の先は地下迷宮のようになっていた。だが、『下街の探知犬』とは私の事だ。あの
オバハンのクッセー香水の臭いを嗅げば、いくらでも辿って追いかけていける。
『先生ぇ~、お願いしゃ~す!』
遠くから検務官の叫び声が聞こえてきた。それと同時に、迷宮の通路の壁の一部分がくるん
と回転して、中から黒ずくめの女が出てきた。
「オ前ガ、『熱渦』ダナ。ワタシ、ハ『メイズ・ザ・デスストーカー』ダ。イザ、尋常ニ」
「空旋風斬」
「ショ……ブハァッ」
先生と呼ばれた黒ずくめの女は、私の空旋風斬によってなます切りにされて絶命した。推定
享年31。
私は迷宮を掻き分けるように進んでいく。
私はふと思う。この地下迷宮、どこか記憶がある。胸がむかむかするこの感じ。
「ここは……」
思い出した。
あの検務官。私が、リューと一緒にどぶさらいをしていた最中に捕まって、虐待された時に、
一番偉そうにしていたオバハンだ。あの時とは化粧の具合がだいぶ違うせいか、今まで気が付
かなかった。そして、ここは私が捕まっていた場所、そのものだ……。
196:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:36:31 Y2xvf0Kq
「お師さん……」
そうだ。私は、ここでお師さんと出会って、それで……。
「お師さんにゃ……」
「お前は……」
私の進行方向に、女が立ち塞がっていた。こいつの顔にも覚えがある。
「ガキ、生きていたのか……。私は……」
私の体を洗って、抵抗したら尻に指を突っ込んできた女だ。だが、そんな事はどうでもいい。
「空しぇんぷうじゃん……」
女は無抵抗のまま、私の空旋風斬で切り刻まれて、絶命した。
「お師しゃんにゃぐいぎにゃふう」
涙が、溢れ出して、止まらない。私の両手は、血で、真っ赤だ。顔を、拭う。私の顔も、真
っ赤に染まっている、事だろう。
お師さんが私に望んだ事は、こんな事だっただろうか?私は、お師さんが望んでいない事を
しているんじゃないか?こんな奴らなんて、ほっとけばいい。勝手に、奪い合って、潰し合っ
ていればいい。私がそれに参加する必要なんて、どこにもない。あんなオバハンなんか、追い
かけて殺す必要なんか、どこにも無い。そうだ。帰らなきゃ。お師さんと居た、あの場所に。
私は、重い足を引きずるように、迷宮を後にした……。
お師さんと居た、長屋に辿り着く。お師さんの体は、完全に燃え尽きて、骨だけになってい
た。早くお師さんのお墓を作らなきゃ。随分と時間を無駄にしてしまった。
私は、お師さんの骨を拾い集めて、スコップを持って、裏山の手前の小高い丘に向かう。
ここがいい。下街が見晴らせて、そして誰も来ない。きっと、お師さんだって、うんと言っ
てくれるだろう。
私はスコップで地面を掘り進む。ガツン。何か硬いものが当たった。鉄板みたいなのが埋ま
ってる。でも鉄板より硬くて軽い気がする。こんなのじゃお師さんのお墓が掘れない。私は別
の場所を掘る。ガツン。また当たった。イラッ。私は別の場所を掘る。ガツン。イライラッ。
いい加減にしろ。ガツン。ガツン。ガツン。ガツン。糞が。なんてでかい鉄板だ。ガツン。ガ
ツンガツンガツンガツンガツンガツンガツン。ファーック!ガツゥン!私はスコップを振り下
ろす。ボギィッ。柄が折れた……。
考え方を変える。お師さんはよく言っていた。無理だと思ったら諦めろ、と、私は諦める事
にした。そう言えば、鉄板のどこかに、蓋のようなものがあったはずだ。私はその蓋を調べて
みる事にした。
蓋の部分は明らかに他の鉄板と違ってて、継ぎ目らしきものが見える。蓋の上の小蓋を弄っ
てみたらパカッと開いて、取っ手が出てきた。それを引っ張ってみる。
ブシュウウウ……
蓋が空気を噴き出してウイイインと開いた。梯子が掛かっていて、下に降りられるようにな
っているらしい。私は、リュックにお師さんの骨を入れたまま、梯子を降りていった。
梯子をしばらく降りていく。多分、50メートルくらいは降りたんじゃないか?という辺り
で、ようやく、地面に足が付いた。なんて深い穴だ。真っ暗で何も見えない。手で探った感じ、
一方向にだけ通路があるらしい。私は手で探りながら、その通路を歩いていく。
突然、通路を赤い照明がパパッと照らす。そして、赤い照明より赤い光線が私の体を通り過
ぎていく。通路全体が明るい照明に切り替わる。
『お帰りなさい、詩朗時子。アバターの今生は楽しいものでしたか?辛いものでしたか?それ
は本人にしかわからない事でしょう。まだ冒険の旅を続けますか?それともお風呂?それとも、
ワ・タ・シ?』
整然とした造りの通路に、変な女の声が響く。抑揚が無くて気持ちが悪い。
「なにここ」
私がそう言うと、再び赤い光線が私の体を這い回る。
『……おお、時子よ。死んでしまうとは情けない。最高強度のアバター・イージータイプを使
用しながら命を落とすだなんて。そんなのはレベル99でスライムに敗北するようなもので…
…』
「どうでもいいけど、ここなに?安全?誰も来ない?」
意味がわからないけど、お師さんが安らかに眠れる場所なら、それでいい。
『……ここは安全ですが……。ていうか誰だこいつ……。なんでこの時代の人間がここに……。
まさか……』
赤い光線が通路上を這い回る。
197:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:36:55 Y2xvf0Kq
『……時子……!ああ、そんな、本体のコールドスリープを解除しようとしたのですか。そん
な事をしても、ひ弱な古代人がこの時代に生きていけるわけもないのに……。いくら無敵のア
バターと言えど、ファイナルガーディアンと戦って勝てるわけがない事など、わかりきってい
たでしょうに……。そうか……。アバターコアの生成には100年単位での時間が必要で……。
残りの人生全てをこの時代で費やすつもりだったのですか……』
「おいこら」
明らかに私を認識しているのに、私の言葉に反応しないからイラッときた。通路の壁をぶっ
叩く。ボギッ。拳骨が折れた……。かてえ……。
『貴女は……。そうか……。詩朗時子は、きっと貴女のために……』
「お師さん、シウロを知っているの?」
『時子のアバターネームは、シウロ……。はい。私はシウロの事をよく知っています。貴女は
シウロの大切な人でしょうか?』
「わかんない。けど、お師さん、シウロ、死んじゃったんだ。ここが静かなら、お師さんの骨、
ここに置いておきたいんだけど」
『わかりました。アバタースクラップの回収は、この私、《ザ・アイアンウーム》の責務でも
あります。シウロの遺骸は大切に保管させて頂きます。ご安心ください』
「それじゃあ、お願いします」
なんか通路の奥から車輪の付いたバケツが走ってきた。蓋が開いたから、ここにお師さんの
骨を入れろって事だろうか。私は、リュックごとお師さんの骨をバケツに入れる。
『確かに、《シウロ・ザ・オナニーマスター》の遺骸を回収致しました。って、『オナニーマ
スター』の称号付いとるやんけ!どんだけオナニーしとるんじゃこいつは!引きこもりなのは
知っとったが、イージーモードでオナニーマスターの称号付く奴なんか初めて見たわ!イッカ
臭いアバタースクラップじゃのぉ!』
意味はわからないけど、何かお師さんが侮辱された気がしてならなかった。
「お師さんをバカにするな!」
私は折れたスコップを床に叩きつける。
『ヒィィ!?スイマセン!?……ってなんで私が謝っとるんじゃ……。しかし、あの引きこも
りでぐうたらな時子でも、ここまで尊敬してくれる人が居たとは……貴女の、名前は?』
「ケン」
『ケン、良い名前ですね。貴女が望むなら、シウロと同じ、第四級管理権限を与える事も可能
になりますが』
「お師さんの、遺言があるから」
『そうですか。何か困った事があったらいつでも訪ねてきてください。あの時子の、大切な人
よ。私はいつの時代もここに居ますので。ていうか、地面に埋まってっから動けないんだけど
ね!AHAHA!』
用事を終えた私は、この変な場所を後にした。
『ってオーイ。もうちょっとお話しません?ねェまじで。ケンさーん?ケーン?ケー……』
私は、長屋に帰ってきた。私は、この長屋で、この部屋で、お師さんと暮らしていたんだ。
大体一年くらいになるのかな。
机の上に置いてある封筒に気が付く。そう言えば、これを役所に提出しなければいけないん
だったか。お師さんがそう言っていたはずだ。でも、中身もわからないままに提出していいん
だろうか。そう思った私は、封筒を壊さないように、糊付けを短刀で丁寧に剥がして、書類の
中身を確認する事にした。
198:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:37:24 Y2xvf0Kq
―――――――――――――――――――――
養子縁組届 王暦776年 □□月□□日 受付 □□月□□日 受理
※以下、油性ペンで書くこと
養親 イクサ・ベル・シウロ・トキコ [印]
(生年月日 暦751年 □8月10日)
養子 ケン(改め、イクサ・ケンフィーヌ)
(生年月日 暦7□□年 □□月□□日)
本籍 下層区ロイクァ24778
新しい本籍 中層区イハ町5番32号
ここに、甲を乙の養親とする旨、申請致します。甲は乙が成人するまでの扶養義務を負い、
また甲が死亡時には、甲の全資産を乙に相続するものとします。なお、乙は自由意志に
おいて、この申請を拒否する事が出来ます(第二種申請)。
また乙が成人後は、お互いの同意を経て、婚姻関係を認めてくだしあ。
イクサ・ベル・シウロ・トキコ [印]詩朗時子
注1 甲が保護者規範を逸した場合、この申請は却下される事があります
注2 甲が第一級貴族の場合であっても、乙が平民以下であった場合は、
乙は平民のままであるとします
注3 相続には法定税率が掛かります。
1/4 →
―――――――――――――――――――――
私は、その日一日中、わんわんと声を上げて、泣いていた。
199: ◆JOwj6iT3To
10/06/30 17:38:32 Y2xvf0Kq
終わりです
なんだこれ?
200:名無しさん@ピンキー
10/06/30 18:47:36 yBV22gPD
何と言うか、色々と吹いたけど、壮大なスケールに乙
201:名無しさん@ピンキー
10/06/30 19:17:11 wOJLTN2Y
待ってたぞー!
今から読む
202:名無しさん@ピンキー
10/06/30 19:24:12 tDhg654s
後半はいい話っぽいのに前半のシウロさんの言い尽くせないダメっぷりで台なしってレベルじゃねえw
お師さんのせいで笑い発作がひいてないうちにジャイケルマクソンネタとか汚なすぐるだろwwww
ケンフィーはガウテンのダメッぷりを見るとお師さんを思い出して切なくなったりするんだろうか(たぶんしない)
203:名無しさん@ピンキー
10/06/30 19:26:31 tDhg654s
>甲が保護者規範を逸した場合、この申請は却下される事があります
これのせいでケンフィーとお師さんはセクロスできなかったのか? 作者のおにー!
204:名無しさん@ピンキー
10/06/30 20:04:48 vg3o9GRe
なんじゃこりゃw
205:名無しさん@ピンキー
10/06/30 21:01:05 tDhg654s
「的がハメ鉄砲でもくらったような顔」って第一話のときから使ってたのかYo!!
206:名無しさん@ピンキー
10/06/30 23:05:12 m3/l+aTl
それなりにリアル世界のチートなメガネ探偵より、
ファンタジー世界のケンフィーとお師さんの方が変にリアリティがあるなあ。かつ笑わせる
本来、泣くべきシーンなんだが
207:名無しさん@ピンキー
10/07/01 09:42:53 xCfM99K8
>>206
作品同士に優劣をつけるとか誰も得しないから心の中だけでやって下さい
208:名無しさん@ピンキー
10/07/01 19:02:01 6f1KdpHx
>>206
普通にどっちも面白い
目指している方向性が違うだけ
209:名無しさん@ピンキー
10/07/06 00:38:11 u/TAFHVI
「三つ編みお下げの眼鏡つるぺたふたなり図書委員小学生@イジめて属性」とか最強だと思うんだけど、
攻めか受けかで物凄く悩んでいる。
210:名無しさん@ピンキー
10/07/06 00:40:17 FdOUY7hE
受けだったのがプッツンして攻めになるのが好みです
211:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:21:27 7QUaaCzR
投下しますわ
212:名無しさん@ピンキー
10/07/06 01:23:37 ROjgmb4q
wktk
213:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:25:37 7QUaaCzR
フタナリがいつ発生したか正確にはわからない。
ただ、今の世の中フタナリは確実に増え続け、世界の人口の内2割はフタナリだという。
産業革命という言葉があるが、このフタナリの出現によって起きたのはAV界の異様なまでの発展だった。
主に単一性体の男性にしか需要の無かった世界が急速に広がった。そしてAVに限らず風俗、
セックス業界は大きく多様化し新しい姿を見せはじめた。
パン、パン、パン、パン…
「ほらほら、いけよほら」
「ううう、うっ、うっ、」
男が、フタナリの少女をバックから犯していた。男も少女も全裸だ。
褐色の肌で筋骨隆々とした30代前後の男が四つん這いになった少女…高校生くらいだろうか…の背中を手で圧迫しながら、
激しく下腹部をその尻に打ちつけていた。
機械のように同じ律動で何度も何度もチンポを少女のマンコに打ちつける。
時おり男の赤くぶくぶくした肉棒が少女の尻から現れる。
性交中の二人の周囲は白い壁に囲まれた密室だった。そこにひとつだけ1m四方の窓が見える。
その窓から女と大男が二人のセックスを眺めていた。
「っくしょう…全然濡れやしねえ、なんだこのオマンコは」
「…っ、…っ …っ」
少女の顔は苦痛で歪んでいた。まったく快感を感じていない拷問に耐えるようなその顔が
大きくモニターに映し出されている。
「…ったく使えないわねえ」
窓から性交を眺めていた女はモニターを見て、ため息をついた。
数台設置されているモニターには他の男女、もしくは同性同士のセックスが映し出されている。
正常位から座位などあらゆる体位のセックスが行われていた。
214:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:28:47 7QUaaCzR
「…誰がですか?」
恐ろしく低い声で大男が呟く。
薄手の白いシャツで覆われた筋肉は、少女を犯している男のそれよりも遥かに逞しく、隆々としていた。
短髪黒髪で、野武士を思わせる風貌と落ち着いた光を持つ眼は男を年齢よりも老けて見せていた。
「山崎よ、もう2時間も経っているのに娘一人イカせきれないなんてあきれたわ」
「…確かに」
「それにずっと、バックでピストン運動、あんなに糞面白くもないセックス初めて」
私なら10分であの娘をイカせるわ、と言って女は大男を見上げて笑った。
長いウエーブのかかった黒髪が赤い肉感豊かな唇にかかる。妖艶な笑みだ。
大男はその美貌に反応することなく、ただ「そうでしょうね」と呟いた。
「ねえ、大谷」
大男は大谷という名らしい。「はい」と返事をすると女は大谷の腰に手を回した。
「山崎はもういいわ『片づけて』」
…私、どうしてこうなったのかな…
藤沢里佳は肉棒が子宮を貫く痛みに必死に耐えながら考えていた。
最初は、母の浮気からだった。夜な夜な違う男と寝ている母を見て、世の中に絶望した。
そして、極めつけは父によるレイプ。お前もあいつと同じだ、売女だ、と罵りながら、父親は娘を犯した。
抵抗しようとしたが、口を抑えられ初めて「男」を迎え入れた。
「ふうう、はああうう、里佳、お前はさいこうだああ」
自分の身体の上で獣のように腰を動かしうなり声をあげる父はもう里佳の知らない「男」だった。
中に迎え入れた「男」が果ててくれるまで、里佳はただ必死におとなしく待ち続けた。
「うおう」と里佳の上で男は声をあげ射精した。中の「男」から液体が発射され、子宮が生温かくなるのを感じ、
里佳は自嘲気味に笑った。父親に中出しされちゃった…と。
その後、父は娘の屹立したモノをしごき、射精までさせた。
堕ちるまで堕ちてやれ、と自暴自棄になった里佳は、風俗店の多い街をふらふら渡り歩き
見知らぬ男に「セックスで稼がない?」と誘われここにたどりついたのだ。
だが、里佳自身もここがどんなとこなのかは全くわかっていない。
ただの風俗やセックス業界とも違う気がした。
215:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:31:54 7QUaaCzR
「山崎」
近くで低い男の声がした。里佳は思わず身体を固める。
里佳にハメてる男もそうだったのだろう。里佳の中にのうのうと居座っているチンポががびくん、
とこわばるのを感じた。
四つん這いにされているため、必死に横目で里佳は声の主を見ようとする。
そこには山崎と呼ばれた男よりも遥かに大きな体躯の男が立っていた。
「お、大谷、なっ、なんだよ、俺まだ出してねえよ」
「時間切れだ『お嬢様』がお前を片づけろと」
山崎の顔が一瞬で青ざめる。ウソだろ?と媚びた表情で大谷を見上げるが、
大谷は無表情に見下ろすのみ。
「い、嫌だ!俺まだム所から出…ぐうっ」
「悪く思うなよ」
山崎の首を大谷の太い両腕が挟み込む。アクション映画で見たことある…と里佳は思った。
こきん
軽く音がした。山崎の顔が90度反対を向く。
「い、いやああああ!」
里佳が悲鳴をあげた。里佳に挿入したまま山崎は即死した。
顔をありえない方向に向けながら、山崎の身体が里佳の上に倒れてくる。
「やああ、いやあああ!」
最後のあがきだろうか、屍になりながらも腰をびくんびくんと震わせ、里佳の中で山崎は射精した。
山崎の身体の重みと中に吐きだされる精液で里佳は意識を失った。
「あらあら、山崎が死んでからイッチャうなんて、ほんと不感症な娘ねえ」
大谷の背中に手を置いて、お嬢様と呼ばれた女が里佳を見下ろす。
大谷はただ黙って山崎を抱き上げると、軽々と肩に担いだ。
「片づけてきます」と言うと、その場を後にした。
「まじめねえ」
女はにやりと大谷の後ろ姿を見て微笑む。そして里佳を見下ろすと
「結構手がかかりそうね」と呟き、自分の股間に手を置いた。
女は豊満な身体を黒一色の服で覆っていた。
胸の谷間を見せつけ、そして乳首も透けて見える黒のタンクトップに黒のミニスカートと黒タイツ。
手を置いた股間にはスカートを破ろうとする勢いで男性器が屹立していた。
216:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:35:54 7QUaaCzR
『セックス業界の裏組織?』
マミとカオリが同時に口を開く。ええ、と衛藤夏海は頷いて、藤沢里佳の写真を内ポケットに収めた。
少し疲れた顔をしているのは、つい先ほどまでなじみのスナックのママの口を「割らせて」いたためだ。
あの事務所での「騒動」から3日後。夏海と沙希、そしてマミとカオリの4人は高校の体育館裏で会っていた。
人があまりこないおかげで夏海が不審者扱いされることもない。
「なじみの『人』が教えてくれましたから、本当でしょう、里佳ちゃんはそこにいます」
「なんだよ「ちゃん」って」
不機嫌な声で沙希が呟く。4人の内、沙希だけが距離を置き、壁にもたれかかっている。
声と同じく不機嫌な表情の横顔を見て夏海は困ったような顔をマミとカオリに向けた。
2人も困ったような顔をして、マミなんかは肩をすくめる。
「…里佳「さん」はそこにいます。後は私が探しに行きますので、3人ともご協力ありがとう」
「いえいえ、アタシ達あんま働いてないけどね、いいの、こんなんで助手とか」
「いいですよ、すごく助かります」
にっこりと夏海は笑う。3日前、夏海は3人に自分の助手にならないかと持ちかけたのだ。
もちろん、学校との両立が条件で、依頼のあるときだけ、夏海の補助をする程度だが。
ちょうど、その話を持ちかけようとした時に、藤沢里佳の依頼があったのだが…
「でも、よくそんな情報、その人持ってましたね」
「するどいね、カオリ君は」
夏海は微笑んでカオリを見上げる。頬を染めるカオリ。内向的だが、この娘は頭が良い…
「…そこは私のテリトリーってことで、これ以上知るのは危ないですよ」
「その人女じゃねえだろうな?」
沙希が険しい顔で夏海を見る。怒っていた…かなり。う、と夏海は言葉を詰まらせる。
険しい表情を浮かべている沙希は、普段よりも更に美しくなる。
中学からつきあいのあるマミはそれをよく知っていた。
だが、元来人に興味を持たない沙希がここまで一人の人にこだわるのは珍しい。
あーあメガネさんに溺れちゃって、とマミはにやにやしながら沙希を見る。
217:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:38:37 7QUaaCzR
「何見てんだよ、マミ」
「ごめんごめん」
やばいここまでおはちが回ってくる、とマミは今度は夏海の方へ視線を向ける。
この世の終わりのような顔をしている夏海を見て、マミは何故か嫉妬のようなものを覚える。
あれ・・・なんでだろ?
「女だよ」
「また…ヤッたのかよ」
夏海は答えない。それが答えだった。
「この…淫乱…あんたなんて」
ものすごく険しい表情で、夏海を睨んでいた沙希がふい、と顔を横に向け、言葉を詰まらせる。
切なそうな表情。
「…沙希」
「いけよ、さっさと」
ごめん、と呟くと、夏海は頭を掻いてマミとカオリにも会釈する。
マミは器用にジェスチャーで、沙希はまかせてという風に夏海に伝えると、
夏海はマミに両手を合わせ深深と礼をすると小走りで学校を去った。
「あたしゃ、仏像かよー」
マミが思わず苦笑いした。
* * * * *
「次は○○駅~○○駅」
電車の縦棒にややもたれながら、夏海は虚ろに窓の外を眺めていた。
『やっぱ、あんたの落ち着くわ』
沙希が自分を見上げながら、電車で身体を擦りつけてきたことを思い出す。あれはもう一ヵ月も前のことだった。
…溺れているのは自分だ、
と夏海は思った。これまで自分の巨根を売り物にしてたくさんの女をファックしてきたが、
沙希みたいに何度も身体を重ねたいと思った少女はいない。
『付き合うんじゃなくてセフレでもよかったのに』
明るいマミの言葉が脳裏に浮かぶ。でも、それも無理だと夏海は思った。
自分は沙希が好きなんだと今更ながらに思う。だから沙希の告白も受け入れた。
気付かない内にため息をついていた。
218:メガネ女と家出女Ⅱ
10/07/06 01:41:42 7QUaaCzR
「大丈夫ですか?」
ブレザーの制服を着た少女がこちらを見上げていた。
「ああ、君は」
確か、沙希に絡まれていた子だ。そして電車内で沙希とファックしてた時もこの子が見てたっけ…
「あの…今日はあの人一緒じゃないんですか?」
「え、ああ、沙希のこと?うん、君は学校終わったの?」
「いえ…気分が悪くて早退したんです、でもよかった」
「?」
少女はにっこり微笑んで「貴女に会えたんで」と言った。可愛らしい…と夏海は思ってすぐにやめてくれ…と自己嫌悪に陥る。
「お礼言いたかったんです、絡まれた時助けてくれたし」
「いいですよ、そんなこと君が元気なら…どうしたの?」
思わず夏海は少女を見つめる。様子が変だ。顔色が悪い。少女は首を振ると、夏海に抱きついた。
「ちょ、ちょっと」
「ごめんなさい…」
そうして少女は嗚咽した。尋常じゃない。夏海は少女を慰めるように背中をさする。
「大丈夫…大丈夫」
何が大丈夫かわからないが、夏海は少女に大丈夫と囁き続ける。
何か悩みでもあるのだろう、夏海は少女が泣きやむまでただ優しく抱きしめていた。
「…救いって…あるんでしょうか…」
「え?」
少女が腕の中で夏海を見上げていた。
救いか…夏海は自身の特殊な考えを少女に告げた。
「無いと思う…」
「え?」
「無いというよりもね、元々、救いとか救われるとかそんなもの必要ないと思うんだ」
「…」
「人ってね、誰もが自分の幻想の中で生きているんだ」
「今の幸せそうな世界も夢なんですか?」
「幸せな世界ってどこにもないんだよ、あるのはただの世界」
今ここで幸せって思う人には幸せな世界で、反対に地獄の思いをしている人にとってはこの世界は地獄なんだ…「地獄」と言ったとき、夏海の目が地の底のように暗い闇を宿したのに少女は気付いた。思わず夏海の腰を強く抱きしめる…なぜか少女はそうしたかった。
大切なのは…と夏海は言葉を続ける。
「他人の幻想を邪魔しないこと…そして君みたいな可愛い子が泣かないようにすること」
そう言って夏海は少女に軽くウインクをする。少女の頬が赤く染まる。
少女は恋に落ちた。
ここまで来ても夏海はたらしだった。
つづく
219:名無しさん@ピンキー
10/07/06 01:43:42 ROjgmb4q
乙乙!
220:名無しさん@ピンキー
10/07/06 09:52:49 ULv/8Jqd
反省してると思ったらこれか! 淫乱メガネめ!
…アナルだと浮気にならないって噂ですよ?(ウソ)
221:US@ ◆wBXUc4mUSA
10/07/09 19:14:19 i2uxV2mo
よかった。半年このスレから離れていたけど、ここはやっぱりいつものままだ。
本当に、安心する。
というわけで投下開始。
222:名無しさん@ピンキー
10/07/09 19:15:07 L5gUzXDJ
もうすぐビーチに開放的なふたなり娘達が溢れる季節がやってくるなあ
でも青姦は気をつけて、中に砂が入るから
最近の上作品ラッシュに圧倒されて投下できなかった妄想設定をば
【バイオハザード】
生物の身体構造を変化させ繁殖するウィルス(または細菌・寄生体)が、人類社会に侵入する
それらは、女性に体液散布機(男性器)を発生させ女性を恒常的に発情状態に陥らせる
本来、女性の機能ではない現象を、激しい快楽物質を発生させることで、感染者の女性を自慰行為の中毒にする
女性内の栄養を原料に大量の繁殖体(ウイルス等を多量に含んだ精液)を飛散させ続ける
繁殖体は強力なフェロモンを発散させ、人間を無自覚にに呼び寄せる
液状の繁殖体に触れる、接種する、水分が乾燥した後の粉末を吸い込むことで、新たな犠牲者を増やす
繁殖体は、男性の精子の働きをするものも含んでおり、それは感染者、非感染者の卵子を受精させる事もできる
感染者の女性は理性も有しており、社会生活も可能だが、一定周期で抵抗不能な体液放出期が訪れ、理性を失う
一方男性は、目・鼻・耳・顔・毛髪が欠落し、知能も失われる。
男性は女性に栄養や水分を提供する従属体になる。
女性が人体を少し変化させられているのみなのに対して、男性は多様な有機物から栄養を摂取できるようになり、
外見も変化することから、人間とは離れた存在になりつつある
また、それらの進化を促す為に、女性の体液散布機を口や肛門で刺激し、体液を体内に取り込んで
別の女性に男性の体液散布機(構造が変化し精子は含まれない)を女性の膣内や腸内や口内・体液散布機の粘膜に放出し
それら、の優秀な遺伝子の生産を促す
未曾有の大混乱が生じたあと
感染者女性によるコミュニティが世界各地に発生する
223:犬塚さんと小宮さん
10/07/09 19:15:33 i2uxV2mo
小宮さんがあんまりにも愛おしかったので、今日は一日中彼女のアヌスを犯し続けることにし
ました。
「え? どういうこと? 犬塚さん」
そうやってきょとんと小首を傾げる仕種も最高でした。だから我慢できませんでした。私は
通学路として通る河川敷に彼女を押し倒し、制服のスカートをまくり、シンプルな白いぱんつ
を彼女の小振りでかわいらしいお尻からひっぺがし、矢も盾もたまらず彼女のアヌスへ私の肉
棒を突き入れました。
「やっ……いやあ! 犬塚さん、こんなところでぇ……!」
小さなお尻に太い肉棒を打ち込まれて、小宮さんが涙目になりました。『こんなところで』
と口にしてしまう彼女の素直さに私は身もだえするほど感心しました。
が、しかし彼女の願いを叶えることはできません。『こんなところ』どころか私は『いつい
かなる時でも』小宮さんと繋がっていたいのですから。
「え……ちょ……本気?」
きゅう。と。私をくわえ込んだままの小宮さんのお尻が、私の肉棒を締め付けます。喜んで
いる証拠でした。
私は言葉では答えず、小宮さんの華奢な背中を抱きしめます。彼女の体温の一つでも、逃し
たくなかったからです。
数分もすれば『つながったまま』歩くコツはすぐに覚えることができました。小宮さんが右
足を出して、私も彼女の尻穴を犯したまま、右足を進めます。まるで二人羽織りのようでした。
いつもの三倍くらいの時間をかけて、私と小宮さんは学校までたどり着くことができました。
途中私が小宮さんの踵を踏んでバランスを崩しかけてしまいましたが、彼女と私の絆が離れる
事態にはなっていません。
「あ、あの、犬塚さん? もう教室の前だから……」
小宮さんが私を振り返り、なにかを言いたげな瞳で私をみつめてきます。
私はついに我慢できなくて、教室の扉の前で抽送を始めてしまいました。
「いぃ! いぬづか……さん! やめ、声が……! ばれ、ばれちゃう……」
声を出すまいとして必死に歯を食いしばる小宮さんの横顔がたまりません。朝のホームルー
ム開始のチャイムと同時に、私は小宮さんの直腸へ射精してしまいました。
「んはぁ……っ、あつ、熱い……」
すっかり頬を上気させて私を見る小宮さん。
けれど、私の一部は小宮さんに挿し込まれたままです。
「ちょ、ちょっと、犬塚さん!? う、動いちゃダメ! イッたばかりなのにい……!」
私と小宮さんは、そうして繋がったまま教室に入り、席につきました。二人で同じ席に座る
形になります。
「小宮さん。犬塚さん。おはよー」
「ああ! ツッキー! 助けて! 犬塚さんがひどいのよ!」
「んー?」
「いや、だから、明らかにおかしいでしょこの状況は! 見てわからないの?」
「仲良しなのはいつも通りじゃない。今日のも、なんかの遊びでしょ? むしろひどいのは、犬塚さんを座布団にして
る小宮さんの方に見えるけど」
「話が通じねェー!」
私がふたなりだと言うことは、表向きは秘密になっています。まさか私が、今まさに小宮さ
んを犯しているとは、誰の思いもよらぬことでしょうし、小宮さんが自らそれを明かすことも
できません。
「ま、頑張ってね。犬塚さん」
「待ってー! ツッキー待ってー!」
そうして黙認される私と小宮さん。出席確認の時も、担任の先生が少し目を細めただけで、
お咎めはありません。
私と小宮さんを妨げるものなど、どこにもないのです。
「あんっ、い、犬塚さん、中でびくってしちゃ駄目ぇ……」
224:犬塚さんと小宮さん
10/07/09 19:16:28 i2uxV2mo
小宮さんの中に入ったまま受ける授業は、いつもと違って新鮮でした。まあ、昨日と同じ授
業をしているわけはないのだから、毎日は新鮮であるべきですが、つまり私が挙手するために
立ち上がると、小宮さんも立ち
上がらねばならず、そのたびに、
「んぅ……!」
と愛らしく声を上げてくれます。
さらに、小宮さんの体温と匂いとやわらかさを感じているおかげで、私の屹立も収まること
がありません。
とてもすばらしい時間でした。
「あ、あの……犬塚さん。私……」
二時限目の後、小宮さんは耐え切れない様子で私を振り返りました。
「私、その、トイレに行きたいんだけど……」
そうでした。
企画段階で見えていた問題点でしたが、今の今まで失念していました。
「……え? とりあえずトイレに行く? ……わかったけど」
二人繋がったまま、トイレの個室に入ります。
うん。和式ならなんとかなるかも。
「ま、まさか犬塚さん……」
私は小宮さんのスカートをたくしあげて、便器にまたがりました。もちろん、肉棒を小宮さんの中へ入れたまま。
「は、恥ずかしいよ……犬塚さん」
お尻に私のモノが入っているせいで、小宮さんは足を大きく広げなければならないようでし
た。その様子を前に回って見れないことがひどく残念です。
「うう……犬塚さんひどいよう」
恥ずかしがりながらも、小宮さんは結局はおしっこを出してくれました。彼女の隠裂から、黄色い尿の流れる音が、
これ以上ないほど近くに聞こえます。
そして、私も。
「ひぅ……っ! だ、駄目ぇ! 犬塚さんもおしっこしたら……!」
私にだって、限界はあります。小宮さんの中で、ついに耐え切れずに放尿してしまいました。
「やあ……中で、中にぃ……」
未知の感覚に、小宮さんは身をよじらせます。その様子が苦しそうだったので、私はお詫び
に小宮さんを拭いてあげることにしました。
「じ、自分でやるよぉ……っ、あっ」
小宮さんの秘裂。そこをトイレットペーパーで、優しく拭きます。
「あっ……あ! だ、駄目、駄目!」
ですが、いくら拭いても小宮さんは濡れてしまいます。
しかたがないので私は、今度は小宮さんの隠核をつまみ、やさしくしごいてあげました。
「い、意味わかんな……っい!」
くりくり。くりり。
私がしごく度に、小宮さんのそこに血液が集まり、固くなっていくのがわかります。私の指
から逃れようと小宮さんは身をよじらせますが、私に貫かれている今の状態では、逃げ場など
あろうはずもありません。
「やあ……やめてよお……犬塚さぁん」
涙声で、小宮さんが私に訴えます。
でも私は、それが拒絶ではないことはすでにわかっていました。
「んぅ……!」
尿道とアヌスの間。愛液の出る場所。膣口。
私はそこを、薬指でなぞってあげました。
「そ……そこ……!」
小宮さんのお尻がきゅうと切なげに締まり、私の屹立を圧迫します。
クリトリスと膣口とお尻。
小宮さんの三ヶ所を責めてあげます。
「ふみゅ……ゅ、犬塚さん……」
体をひねって、小宮さんが潤んだ瞳を私に向けてきます。唇から小さな舌が突き出していて、
てらてらと光っています。私がそこにしゃぶりつき、舌で吸い上げてあげると、小宮さんは嬉
しそうに目を細めました。
ああ。
小宮さんの何もかもが、かわいらしくて、気持ち良くて、いやらしくて、すばらしい。
気がつけば私は腰を小宮さんのお尻にすりつけ、肉棒でもって激しく小宮さんをえぐっていました。
225:犬塚さんと小宮さん
10/07/09 19:17:26 i2uxV2mo
「い、いっ! いぬづか、さん! わたし、もう……!」
自らもお尻を振りつつ、私の肉棒を受け入れていた小宮さんが、一際高く声を上げました。
その声を合図に、私は小宮さんを一番深くまで貫きます。
「いぅ……っ! んああ!」
どくっ。びゅる、びゅる。
小宮さんの中で、私の屹立が震え、多量に精液を吐き出しました。本日二度目となる射精で
したが、勢いは全く衰えていません。
「んは……はぁ……また、出されちゃった……」
おなかのあたりに手を当てて、小宮さんは困ったような―しかしやはりどこか満ち足りた
様子で呟きました。私は黙って、小宮さんの頭をなでてあげます。
「……もう。犬塚さんたら」
そんな私に向けて、頬を膨らませる小宮さん。
しかし彼女のおしりは、未だにわたしの肉棒をしっかりとくわえこみ、離そうとはしていま
せんでした。
お昼休み。
当然、食事の時だろうと、私は小宮さんの中から出ることはありません。
「……やっ、犬塚さん。自分で取るからいいよ」
二人羽織りのような形でもって、私は小宮さんにお弁当のたまご焼きを食べさせてあげます。
小宮さんは嫌がって顔を逸らそうとしますが、基本は食べ物を粗末にできないやさしい子で
す。次第に素直に私の箸からお弁当を食べるようになってくれました。
「犬塚さんがいぢめる……」
いわれのない中傷を受けてしまいました。いぢめなど、私のクラスにはないというのに。
「……何やってるのよ。犬塚さん」
と、その時ふと私の背後より、蜂須賀さんが話しかけてきました。
私は肩ごしに彼女を振り返り、首を傾げてとぼけてみました。
そんな私の様子を見て、蜂須賀さんは少し目を細めました。
「別に、とやかくは言わないけどね。私も人のコトは言えないし」
では、どうして今私に話しかけてきたのでしょう。
「そうね。まあ、楽しいのならそれでいいか。うん。ゴメン。邪魔した」
「ええ!? 蜂須賀さんも助けてくれないのー!?」
小宮さんも遅ればせながら、蜂須賀さんを引き止めようとしますが、
「自分でなんとかしなさいよ。それくらい」
蜂須賀さんはそれだけを言い残して、去っていってしまいました。
やはり優しい人ですね。蜂須賀さんは。
「……どこが?」
小宮さんにはその辺りが少し理解し難かったようです。とはいえ、私も口下手なのでうまく
説明できません。代わりに、小宮さんの肩をきゅっと抱きしめてあげました。
そして、いよいよ放課後になりました。
「うっ……んあ……いぬづか、さん……わたし、もう……!」
小宮さんは。あれから何度も私の射精や放尿を受けつづけ、しかしそれらを漏らすことな
く、耐えることができていました。
しかしそれも、さすがに限界が近付いてきています。
今は、通学路の途中。この『遊び』を開始した、あの河川敷です。
小宮さんの肛門は、断続的に私を締め付け、また吐き出そうとしています。これを止めてい
るのは、もはや小宮さんの意識のみです。
「もう、駄目ぇ……抜いて、抜いてよ犬塚さぁん……」
すでに、小宮さんは、涙目です。
これ以上『遊び』を続けるのは、難しそうです。
残念。
「……え? 犬塚さん? 今、なんて?」
別に。
今日、小宮さんが、私の家まで『遊び』に付き合ってくれたら、その後一晩中私を好きにし
てよかったのに。
でも、かわいそうですよね。そろそろ抜いてあげましょう。調度良くあそこに公衆トイレがあり
ますし。
「うあ……うっ! だ、だめえ!」
226:犬塚さんと小宮さん
10/07/09 19:18:58 i2uxV2mo
ずる。ず。
私が腰を引くのを、小宮さんが止めました。
「が、我慢、我慢するから! 犬塚さんのお家まで我慢できるからぁ!」
今度こそ、本当に涙を流して、小宮さんが私に訴えます。
「やめないで! やめないで! やめないでよ犬塚さん!」
必死に。必死に。
うん。
小宮さんがそう言うであろうことは、大体わかっていました。彼女は、ごほうびさえあれば、
何だってできる娘なのですから。
本当に、かわいらしい。
悲しくなるくらい。
「い、行こう。犬塚さん」
はい。小宮さん。
私は今まで以上に慎重に、小宮さんのお尻を刺激しないように、彼女と歩幅を合わせて歩きだしました。
そして。ついに。
いつもの五倍くらいの時間をかけて。
私と小宮さんは、私の家にたどり着くことができました。
ちなみに、今夜両親は帰ってきません。
私と小宮さん、二人きりです。
「あはっ! あは! あははは!」
妙にテンションのおかしくなってしまった小宮さんと一緒に、まずはトイレに。
洋式便器に、小宮さんを跨がらせます。
はい。そう。お尻を浮かせてください。力抜いて。もう出して良いですよ。
「……んは、あ」
数時間ぶりに、小宮さんから私が引き抜かれます。
そして、ちょっと描写しにくいモノが、ちょっと描写しにくい音を立てて、小宮さんの肛門
からひりだされます。
「うは、う、うはあ! きも、きもひぃ! きもちいよお!」
227:犬塚さんと小宮さん
10/07/09 19:20:24 i2uxV2mo
涙を流して、小宮さんが快楽に身を震わせています。本日何度目かの、彼女の絶頂でした。
そうして放心状態になってしまった小宮さんのお尻を、丁寧に拭いてあげます。
「ひぃ! ひあっ! あっ、ああ!」
小宮さんの肛門はわずかに裏返っていて、トイレットペーパーですらものすごい刺激になる
ようでした。なので、私は綺麗にピンク色が見えるそこに、舌を這わせてみます。
「ん~!」
白くて丸くて、やわらかいお尻。そこに顔をうずめて、あまつさえ肛門を舐める。それ以上
にすばらしい『遊び』はなかなかありません。
「犬塚さんて、本当に、私のお尻……んっ! 好きなんだね……!」
はい。
でも、小宮さん自身の方が、百万倍好きですよ。
「うふふ……ふふ」
小宮さんは目を細めて、私の頭を撫でてくれました。
私と小宮さんの関係は、『遊び』ありきでした。
最初にした遊びは『乳搾り』。
四つん這いになった私のペニスを乳牛の乳に見立て、小宮さんがひたすらにそれをしごくのです。
小学生の頃からやっている『遊び』です。
『お乳』の出が悪いと小宮さんにお尻を蹴られてしまうので、当時の私は精力をつけようと
必死でした。
まあ、小宮さんに蹴られるのも、それはそれで楽しかったのですけど。
中学生になって、それ以外の遊びも研究するようになってからは、小宮さんが『完全に』優
位ということはなくなりました。
ですが。
「好きにして良いって、言ったよね?」
小宮さんの立場は、未だに『優位』なのだと、私は実感しました。
私は両手両足をガムテープで縛られ、目隠しをされています。
仰向けに寝かされ、裸になっています。
上を向いた私の肉棒が、これから起こるであろう何事かに対して、期待に震えています。
「やらしーんだから……犬塚さんは」
はあ、と、小宮さんの吐息が、熱さと湿り気を帯びて、私の先端にかかります。
「こんな太くて黒くていやらしいおちんぽが生えているからだよね。だから、朝からあんない
やらしいことしちゃうんだ?」
228:犬塚さんと小宮さん
10/07/09 19:21:11 i2uxV2mo
じっくり、ねっとり。
言葉だけを重ねて、小宮さんは私を嬲ります。
「調子乗りすぎじゃないかな? 犬塚さん? どう思う?」
それは。
答えようとして、それができないことに気がつきました。
開口器。
口にはめ込まれたそれにより、私は顎の自由を奪われていたのです。
……こんなもの、小宮さんはどこからもってきたのでしょうか。私の家にはなかったハズで
すが。
「ああん。もう。舌を出して、だらしないなあ」
口が開いていると、自然と舌が出てしまいます。小宮さんは、そんな私の舌を、
「かり」
軽く、甘く、噛んでくれました。
思わず、声が出てしまいます。
視覚を塞がれている分、刺激がいっそう鋭く感じられます。
「うーうー鳴いちゃってー。動物みたいだよ。犬塚さん」
恐らく耳元で、小宮さんが私に囁きます。
「犬塚さんは、今日一日、私をオナホールにしてたよね」
だったら、と。
「じゃあ今晩、犬塚さんは私のバイブになってね?」
ずちゅん。と。
小宮さんが私に跨がり、その屹立が、小宮さんの膣内に押し込まれました。
「バイブには視覚いらないよね? 喋る必要もないよね? 手足もいらなくて、腰が振れれば十分でしょう?」
私の乳首をつまみながら、小宮さんが続けます。
「大丈夫。聴覚はおまけしてあげるし、お水もあげる。いつでも、何回でもイッていいし、好
きなだけミルク出して? でも……」
ぎり。
小宮さんの指が、勃起した私の乳首を、すり潰しました。
その痛みが、警告でした。
「私が良いと言うまで、止まらないでね? 犬塚さんはバイブなんだから」
警告と同時に、私は腰を突き上げ、抽送をはじめました。
小宮さんの望む、バイブとして。
「あは! あははは! ははっ!」
笑い声。
ああ、ああ。
小宮さんと、私の絆。
結局はこれがすべてなのです。私と小宮さんは、これによってしか繋がれない。
でも、それでも、私が小宮さんを愛しいと思うのは本当だから。
それしか確かめる方法がないのなら、四六時中そうしているしかないのです。
「犬塚さん。私のこと、好きだよね?」
彼女は言葉を信じません。
私の、この、肉棒のみを信じます。
だから、私は。
「あは……っ! あは! 出た出た! 犬塚さんの熱いの! 私のおまんこに!」
こういう形でしか、彼女に愛を伝える方法がありません。
でも、それでも。
そんな部分も含めて、私は小宮さんが愛おしくてたまらないのです。
229:US@ ◆wBXUc4mUSA
10/07/09 19:23:15 i2uxV2mo
以上、投下終了。
230:名無しさん@ピンキー
10/07/09 19:31:39 L5gUzXDJ
乙です!
GJ!!!
目隠しされて、開口器噛まされて、ガムテで縛られバイブ扱いされちゃうふたなり娘最高やっ
達観したかのようなふたなりの語り口調が切ないわ
投下、被ってすみませんでした
231:US@ ◆wBXUc4mUSA
10/07/09 19:35:36 i2uxV2mo
>>222
せっかく投下されたネタを打ち消すようなマネをしちまった……!
いや、ビーチでやるにもバックでやるなら砂は入らないよ! できないわけじゃないよ!
あとこのスレ向きに考えるなら、ふたっ娘を砂に埋めて身動きとれなくして、
しかしめすちんぽだけは砂から出してあげて、存分にいじってあげるとか。
ビーチバレーしてて、ポロリのアクシデントが起こるとか。
そもそもふたっ娘がビキニにちんぽを必死に押し込む様があるだけで、ここの住人は大半が報
われるんじゃないかって。
232:名無しさん@ピンキー
10/07/09 19:53:46 L5gUzXDJ
バックか…
浜辺で致して、翌日クラゲかな~って見たらトコロテン射精だったんですね、わかります
いいねいいね~
砂上の肉塔には、ぺニスビーズで旗を立てようw
控えめなでMなふたっ娘が好物ですか? それはとてもとても良い物だ
しかし夏は攻めの季節…!
バレーでわざとポロリしてセックスアピール!
まわりのふたっ娘は口笛ではやし立てる。
夕方になったら車が皆揺れている!
233:名無しさん@ピンキー
10/07/09 20:36:40 L5gUzXDJ
設定続き
【アマゾネス】
その略奪を生業とする部族は、全員が脅威を禁じ得無い男性の器官をもった屈強な女である
彼女らは多くの獣を討ち、離れた人里を襲い、殺し、奪う
彼女らの屹立は獲物を討つ時、血を見る時、腹にめり込む程いきり立ち、透明な汁を流す
彼女らは、両性具有の一族以外を不完全な者と嘲笑う
男はみすぼらしい突起物を引きちぎり、煎じて媚薬にし
女は袋に丸太を打ち付けて、大穴を開ける速さを競う賭け道具
愛の神を崇拝する彼女らは、完全な者にだけ神をみる
この世の頂点で享楽にふける残虐な女神達
しかし彼女らはまだ、彼女らの土地を囲む強大で貪欲な帝国の存在を知らない
234:名無しさん@ピンキー
10/07/09 20:38:20 v5jWA+kR
設定より本文書け
235:名無しさん@ピンキー
10/07/09 21:39:18 HEQHMjIc
ふたなりバイオハザード(有名なゲームのことではない)的なものは読みたいな
236:名無しさん@ピンキー
10/07/09 21:42:53 v5jWA+kR
スレリンク(eroparo板)
こっちにそれに近いものがある
237:名無しさん@ピンキー
10/07/10 00:56:02 oHQ38TVt
>>223
アナル挿入したまま普通に生活してザーメンもおしっこも中に出しまくりシチュ、
昔から読みたかったんですありがとうハアハア
またやったら友人たちにはバレてしまい
呆れられつつもその後すっかり日常の一部になって
「今日小宮さんが指されて答えてるとき、犬塚さんおしっこしてたでしょー」
「授業中もガマンしなくていいとか得だよねーうらやましい」
とか
「今日は小宮さんもう3回もいってるよね」
「アクメ顔可愛いからみんなで写メでコレクションしてるんだー」
「み、みんな…ひどいよ~」
「お尻におしっこ出されてほっこりしながらおこられてもこわくないもーんだ」
なんて会話をしてほすい
238:US@ ◆wBXUc4mUSA
10/07/11 17:05:22 /D/LVZif
>>209に同意するくらいなら、俺はSSを書いて自らそれを証明するだろうな。
というわけで投下開始。
239:朱色密室
10/07/11 17:07:09 /D/LVZif
図書室は、翠ちゃんの場所だった。
大庭翠。五年三組。地味な丸眼鏡と、地味な三ツ編みのおさげと、いつも、何を写している
かわからない透明な瞳が特徴の女の子。
何事もソツなくこなすけど、ちょっと気が弱くて、ノーが言えない日本人。
なんでも、彼女は挨拶一つ返すにもびくびくしてしまう。対人恐怖症とか、パニック障害と
いうか。その一歩手前である。
しまいには、彼女に挨拶をした男子が、何もしてなかったのにいじめをしていると先生に誤
解されてしまうほどだった。
そんな彼女は人と話すより、本と話すことを好んだ。それはきっと、開いた本の世界に没頭
している間、誰からも話し掛けられないのが楽だったのだろう。
そんな彼女がこの図書室にあるすべての本を読破し、図書委員という仕事をを請け負ってい
るのは、必然と言えたかめしれない。
まあ、私には、関係ないけど?
「……いじめる?」
翠ちゃんは私の顔をみるなり、そう尋ねて来た。
「いじめないよ。優しくしてあげる」
だから私も、いつものようにそう答える。
これは、まあ、私達二人の挨拶みたいなものだ。最初に出会った時から、ずっとそうしてい
る。
「……そう」
翠ちゃんは私の答えを聞くと、再び手元の本に視線を戻した。ちなみに、今日は文庫のSF
小説を読んでいる。
別に失礼な対応ではない。翠ちゃんは、私が図書室に本を借りにきたりしないことを知って
いるだけだ。
それでも、時たま、翠ちゃんの視線は本から外れ、ちらちらと私の様子を伺っている。私の
視線が、気になるようだ。
いじめる? いじめるの?
口にせずとも、意志は十分に伝わってくる。
だから私は、笑っていた。私に翠ちゃんをいじめるつもりはなく、ただ優しくしてあげたい
だけであることが、伝わるように。
ちなみに、今は放課後で、図書室には誰もいない。窓にひかれた薄いカーテンごしに、朱色
の夕日が差し込んでいる。
私と翠ちゃんは、カウンターごしに向かい合って、ただそこにいた。
「うー……」
ついに。
翠ちゃんは、読みかけの文庫本に栞をはさんで、私を見た。
咎めるような目だ。
私はにこにこと、その視線を受け流す。
「いじめる?」
翠ちゃんが、二度問う。
「いじめないよ。優しくしてあげる」
私は答えて、カウンターを跨いで、座っている翠ちゃんの後ろに回った。
合図なのだ。
二度目の挨拶は、了承の証だ。
まずは、背後から翠ちゃんを抱きしめる。脇の下に手を回し、鼻を彼女の頭に埋める。
私の大好きな、翠ちゃんの匂いだ。
「ん……」
翠ちゃんはされるがまま、まるでぬいぐるみか何かになったみたいに、私を受け入れる。と
もすればそのまま、また本を読み始めてもおかしくない。
でも、きっと、しないだろう。翠ちゃんは、嫌がっていないから。
私は左手の指を翠ちゃんのおさげを巻き付けたりして遊びながら、右手の指で、彼女の体を
撫でた。
細くて、華奢な体。白くて、ひんやりした裸。ぺったりとした胸に手を当てると、翠ちゃん
の鼓動を感じた。
「ふうん……」
今日は、割と落ち着いてるみたい。普段と比べれば、だけど。
240:朱色密室
10/07/11 17:08:36 /D/LVZif
脇の下、鎖骨、胸、おへそと私の右手は進み、腰のあたりを飛ばして足に触れた。
今日の翠ちゃんはスカートをはいていたので、中に手を入れてしまえば撫で放題だ。
「あ……」
まずは、膝小僧。ここの皮膚は意外に敏感で、ゆっくり、優しくなぜるとくすぐったい。そ
して翠ちゃんは、くすぐりに非常に弱かった。
当然、膝の裏だって弱いし、内腿なんて言うまでもない。
私は左手で脇腹やおへそ等を狙いながら、ゆっくり、優しくしてあげた。
「あむ」
ついでに、耳たぶも唇ではさんであげることにする。歯を立てないようにして、もにもにと。
「う、うあ……ああ!」
翠ちゃんが、身をくねらせて悶える。さすがに、この指技に耐え切ることは難しいらしい。
ならば、もう一段先へ。
私は翠ちゃんのスカートを捲くりあげて、彼女のぱんつの上からそこに触れた。
女の子にしては、不自然に膨らんだ、そこに。
「は……はー……はっ」
湿っぽい息を荒く吐いて、翠ちゃんが、私の指の行方を見つめている。
期待と、恐怖を抱いて。
「いじめる?」
「いじめないよ。優しくしてあげる」
再三繰り返して。
私は、翠ちゃんのぱんつを一気に下ろした。
「…………」
少し、息を飲む。
やはり、そこには、ペニスがあった。先端に包皮が被っているが、それは明らかに勃起し、
脈を打っている。
さりとて、それは翠ちゃんが男の子であるという意味でもない。そのおちんちんのさらに下
には、ちゃんと女の子の穴もある。
ふたなり、と言うらしい。
私は、ちょっとしたきっかけで、翠ちゃんのこの秘密を知った。そしてそれこそが、彼女が
他人と触れ合うことを極端にいやがる理由だった。
違うから、仲間になれないから、いじめられる。
女の子でも男の子でもないということ。
それが翠ちゃんを、一人ぼっちにさせた。
でも。
私は翠ちゃんのおちんちんには触れないようにして、まずは彼女の女の子をくすぐることに
した。同時に、片手でブラウスのボタンを外し、じかに彼女の胸に触れようと試みる。
「ん……んぅ……」
翠ちゃんは、されるがまま。
ついに完全に胸がはだけて、ぺたんこな胸と、小さいけれど綺麗な桜色をした乳首が露にな
る。
私は、唇と指とで、ひとつずつそれをはさんだ。
優しく。優しく。
右手で翠ちゃんの穴を、左手で翠ちゃんの左乳首を、唇と舌とで翠ちゃんの右乳首を。
三点、三様。それぞれに。優しくしてあげる。
「ひっ……はひ、ひあ……あっ!」
びく、びく、びくく。
翠ちゃんのおちんちんが、独り、せつなげに震えている。
そう、そうだ。
一人ぼっちでも。自分からそうしていたとしても。
触れて。
「ああ、あー……」
触れて、欲しいと、願っていたのだ。
私ならわかる。
私だけが、わかる。
親指と人差し指で輪を作って、そこに翠ちゃんの先端をはめる。
そして、上下に、優しく扱く。
「はぁ……っあ! あ!」
左手の指は翠ちゃんの穴へ潜りこみ、裏側から彼女をくすぐる。男の子で言う、前立腺のようなものだ。
三つから二つ。重ねて、合わせて。
241:朱色密室
10/07/11 17:10:52 /D/LVZif
すでに翠ちゃんのおちんちんは、先端から出たお露で濡れて、てらてらと光っている。そし
てそれが、さらに指の滑りを良くして、加速する。
指の輪の中で、翠ちゃんがより大きく、固くなっていく。
頃合いかな。
一際翠ちゃんが脈打ったタイミングを見計らい、私は左手を引き抜いた。そして右手で翠ち
ゃんの皮を引き剥いて、先っぽを露出させる。
乳首と違って赤黒く腫れた、はちきれそうな肉。
私はそこへ、翠ちゃんの女の子の中で濡れそぼった指を、絡めた。
そして、今度は両手で、挟み込むようにして、翠ちゃんをこする。
「ひう……っ! い、い、いあっ……あ!」
びゅく。どぴゅる。ぴゅる。
不意に翠ちゃんが背中を丸めて、震えた。それと同時に、翠ちゃんのおちんちんがわずかに
暴れて、先端より白く濁った液が放たれ、飛び散った。
放たれた白濁は、そのまま孤を描いて、床に落ちていく。
「ふ、ふぅ……っ」
私は翠ちゃんの肩に腕を回して、ぎゅっと抱きしめてあげた。彼女の体温が、猫みたいに高
く感じられる。
私はちらりと、彼女の肩ごしにおちんちんを覗いてみた。
一度目の射精を経ても、それはまだ確かな固さを保ち、私を見上げていた。
「いじめないよ。私は翠ちゃんを、いじめたりしないから」
耳元で、ささやいて。
私は一度翠ちゃんから離れて、彼女の前へ進み出た。
くるりと、向き直って、
「ほら。だから、ね?」
スカートをまくって、それを示した。
翠ちゃんは、さぞ驚いたことだろう。
私のスカートの中には、ぱんつの内側には、翠ちゃんと同じ膨らみが、あったのだから。
「え? え……?」
驚いて目を丸くする翠ちゃんによく見えるように、私はぱんつを下ろして、片足を引き抜い
た。
翠ちゃんのより少し太く、皮を被っていない私のおちんちん。
当然、私にも女の子はある。翠ちゃんの透明な目に触れて、じゅっと濡れてきている。
私はカウンターに腰掛けて、大きく脚を開いた。
「ね……? ほら、私も一緒なんだよ?」
左手でおちんちんを握って、右手で女の子を割り開いて。
翠ちゃんに、お願いする。
「私のここ、翠ちゃんのおちんちんで、いじめてくれないかな?」
待ちに待った、私の、お願いだった。
「……いじめる?」
「そ。いじめて欲しいの」
翠ちゃんが逡巡する。
それはつまり、翠ちゃんが、私のたどり着いた結論にたどり着けるかどうかだ。自分と同じ
体を持つ私に対して、何を感じるかだ。
私は翠ちゃんに共感した。彼女に、優しくしてあげようと思った。
翠ちゃんはどうだろう。
私のお願いを、聞いてくれるだろうか。
「…………」
がたり。
やおら翠ちゃんが立ち上がり、その拍子に、椅子が後ろに倒れた。窓から差し込む夕日によ
って物の輪郭がぼやけている。翠ちゃんがどんな顔をしているか、わからない。
喜んでいたら嬉しいな。怒ってたら困るな。哀しんでいたらみじめだな。照れていたらかわ
いいかも。
ともかく、翠ちゃんは。
「あ……んっ、そこ……!」
いずれかの表情を浮かべた何らかの理由で、私に、おちんちんを押し付けて来た。私にとっ
ては、その程度で十分だった。
「あ、ちが……もって下。待って。ちょっとずつ慣らすから」
242:朱色密室
10/07/11 17:13:01 /D/LVZif
翠ちゃんのおちんちんは私のものより小さい……とは言っても。さすがに私の指よりは太い
のだ。私の女の子にとって、翠ちゃんは未知の太さだった。
「何せ、私がふたなりだと知って、触ってくれる人なんていなかったんだもの。ましてやえっ
ちだなんて。だから、ね?」
私の真ん中に触れたのは、翠ちゃんが初めてなんだよ。
そして、他の人に触らせる予定なんてない。正真正銘、翠ちゃんのための『場所』だった。
ずぶり。ずるり。
数回の試行錯誤の後、ついに翠ちゃんは私の中へ先端を埋めた。
しかしそれも、すぐに阻まれる。私の内側にゴムの輪のような物があって、翠ちゃんを締め
付け、拒んでいる。
なんだっけ。処女膜って言ったかな。
私と翠ちゃん、二人の動きが、その膜によって止まる。
「いじめる?」
翠ちゃんの確認。
「……うん。いじめていいよ」
私の了承。
二人が許し合っているのに、行動を中止する理由はない。
翠ちゃんは狙いを定めると、一気に私を貫いた。
ぷちん、と。私の膜が破れて、ちぎれる。
「……痛ぅ!」
痛い。
これは痛い。
そもそも、女の子のそこは傷口と似たようなものなのだ。そこに太い物をねじこまれ、押し
広げられることが、痛くないわけがない。
でも。でもでも。
その痛みが翠ちゃんによるものだったら、別にいい。だって翠ちゃんも私も、それ以上の苦
しみを知っている。
いじめてさえ貰えない。そういう、孤独の苦しみを。
「ん……、うっ、ふー。ふー……」
翠ちゃんが私の奥まで先端を突き入れた。私の内側に、翠ちゃんがいる。
「いじめる?」
またまた確認。
「いいよ。いっぱい動かして、好きなだけいじめて」
だから、私も了承した。
触れて欲しいから。もっと、彼女を感じたいから。
ずりゅ、ずりゅ。
じわじわと引いて、戻す。じわじわ引いて、戻す。
私に気を使って……と言うよりも、自分がすぐに達してしまわないように、そうしているの
だろう。だから慣れてくれば、すぐに動きは早くなる。
大きく深く。小刻みに浅く。捻ったり捩ったり。翠ちゃんが、私の中を存分に味わう。いじ
める。
「もっといじめてよ。私を、もっと……」
たまらず、私は自分のおちんちんを握っていた。翠ちゃんに内側から突かれて、私のそこも
固く勃っている。先端から先走りがとろとろたれていて、独特の匂いを発していた。
そこを、外側から、扱く。
そこを、内側から、突かれる。
「くふっ……んっ、んっ! んああ!」
243:朱色密室
10/07/11 17:13:49 /D/LVZif
もはや、どちらがどちらの喘ぎ声なのかも判然としない。ただひたすらに加速して、溶け合
って、崩れていく。
そして、いつまでも続くかに見える加速に、終りが見えてきた。
私のおちんちんがびくっと跳ねて、痺れに似たような感覚が上ってくる。
それに連動して、私の女の子が翠ちゃんを一際強く締め付け、翠ちゃんをさらに加速させた。
「んう……! ぷは、はひぃ!」
とぷ。どぷう。
先に達したのは、翠ちゃんだった。私のお腹の中へ、熱い液が放たれるのを確かに感じた。
そしてそれが、私の限界だった。
「うあ、イッ、いっちゃ、あああ!」
翠ちゃんの精液に押し出されるように、私のおちんちんからも、白濁が放たれた。
いっぱい我慢していたせいか、それは冗談じみた粘り気を持っていて、それがおちんちんを
抜けるたびに、私は頭が真っ白になった。
しかも。
「あ、あ、あ……あああ!」
翠ちゃんが、止まっていない。じゅくじゅくと私の中から精液と愛液をかき出しながらも、
まだ止まらない。
そう。止まれるわけがないのだ。
私達はそれだけ、お互いを待ちに待っていたのだから。
結局。
あれから私は五回射精した。翠ちゃんは七回で、内二回は私のおなかと顔にかけている。
なので、すべてを片付けて、掃除を終えたころには、日はすっかり暮れてしまっていた。
そこから戸締まりを確認して、図書室の鍵をかけて、ようやく図書委員の仕事が完了すると
いうわけだ。
少しめんどくさかったけど、翠ちゃんが遅れた理由は私にある。私は責任をもって、最後ま
で翠ちゃんを手伝うことにした。
「岩永明美は、私をいじめる?」
不意に。
図書室の鍵をかけたと同時に、翠ちゃんが私に問うた。
「いじめないよ。やさしくしてあげる」
私は翠ちゃんの頭を撫でて、そう答えた。背の高さも、私は翠ちゃんよりわずかに上だ。
けれど、そこで、思わぬ反応が帰ってきた。
「うー……」
翠ちゃんが、涙目で、私を睨み付けた。
頬を、マンガみたいに膨らませている。
ああ、そっか。
すぐに合点がいったので、私は答えを訂正した。
「次は、優しくいじめてあげる」
ついでに、翠ちゃんのスカートの中に手を入れて、ぱんつの上からそこに触れてあげる。
「! !!」
さすがにびっくりしたのだろう。翠ちゃんはその場で飛び上がり、顔を真っ赤にした。
そして、脱兎の如く駆け出し―しかし三回ほど私に振り帰ってから―廊下の向こうに去
っていった。
「やりすぎたかな……」
ぽりぽりと頭をかいてから、私は軽くため息をついた。
まあいいか。
翠ちゃんとは、いつでも会えるし。
どちらがどちらをいじめるのかは、これからじっくり考えていこう。
とりあえず今はそう結論して、私は昇降口に向かって歩き出した。
244:US@ ◆wBXUc4mUSA
10/07/11 17:25:58 /D/LVZif
以上、投下終了。
245:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/11 22:38:12 JtoGJ9QI
甘くて良いね
GJです
246:名無しさん@ピンキー
10/07/15 05:03:13 1zEVkvYe
たまらない…たまらないなぁ!
247:【最愛の人(01/11)】 ◆KOYuRisKT6
10/07/17 02:58:28 6fQOonrz
ユリエ
妹が私の事をどう思っているのかを確信した、あの日―。
ずっと心の底に抱えていた、押さえ込んできた負の感情が、迫り上がってきてしまった
のは―、全部神様の悪戯なのだろうか。それとも、何かの罰なのだろうか。
どうして私達は、こんなにも罪深い生き物として、生を受けたのだろう。
妹の思いを受け入れてしまうことを恐れ、拒みながらも、それに溺れてしまうことを想
うと、とたんに欲望の渦は、みるみるうちに激しさを増し、情動的に爆ぜるのだ。
恐ろしい。
けれど受け入れてしまいたい。
背徳と罪悪の縁から手招きする情欲の影に、一時の翻弄と戦慄を覚えながら、私は今日
も、決して踏み入れてはならないはずの、禁断の世界を思い描き、その艶美な果実に手を
伸ばしてしまう。
けれど、これは現実にあってはならない世界―。
ナナミ
明るく優しい性格だった姉が、中学生の半ばあたりで急変した。
何をするにも、いつも一緒だった、幼い頃―。
それがここ最近では、偶に私に向ける目が虚ろで、何を考えているのかも分からなくな
ってしまった。けれど、いつも、そんな姉の深い色を帯びた瞳が、頭にこびり付いて離さ
なくなる。
そんな日は、離れていった最愛の人の温もりを手繰り寄せるように、記憶の扉を開く。
―その大切な思い出を、汚す為に。
間違った行為なのだ、という認識はある。けれど、そうする事に寄ってでしか、私の心
の均衡を保たせることは、難しかった。それがなければ、きっと、私は駄目になってしま
っていただろう。
だって―、いつだって私は、その温もりを欲しているのだから。
1
フタナリとして生を受けてしまった以上、この身体への悩みは、いつも付き纏っていた。
精通を迎えた前後は、特に、私の人生を大きく揺るがした期間となった。こともあろうに、
私の劣情は、一番大切なものを奪い去ったのだ。
その頃、私は外部から受け取る情報のうち、その種の刺激を与えてくる、あらゆるもの
を汚していった。無論、それは妄想の世界での事だけれど。
しかし、今思えばそれらは、私の心の底に蟠っていた秘事を、ひた隠しに覆う為に、引
き起こされた、代替行為だったのかもしれない、とさえ思えてくる。
私が中学校の卒業を間近に控えたある日、自室に妹が入り込んでいたのを発見した。仲
の良かった私達は、お互いの部屋が別々になってからも、頻繁に気ままに出入りしていて、
それ自体には別段不自然さを感じなかった。
だが、妹の元来悪戯好きな性格を把握していた私は、自分が学校から帰ったことにまだ
気付いていない妹の、取る挙動に興味を抱き、そのまま盗み見てしまったのだ。
妹は、私のベッドに潜り込み、その身を掛け布団で包んでいた。偶に一緒に眠る事もあ
ったし、それにも、そこまで違和感を感じてはいなかった。
けれど、妹の漏れ出す声を耳にしたことで、私は理解した。
そして、私の奥底で蟠っていた感情が、如何なるものだったのかという事が、同時には
っきりとした確信として、思い知らされる事になった。
私は自慰に耽る妹を覗き見ながら、自らも果ててしまったのだ―。
とてつもない罪悪感が、私を打ちのめした。
それからというもの私は、妹との関係に、自然と距離を開けるようになったのだ。
―けれど、悪夢はまだ続いている。あれから三年の月日を経て、妹との関係は希薄な
ものとなったが、私の意識の根底には相も変わらず、ドロドロとした劣情が、徐々にその
熱を増しながら渦巻いているのだ。
時折、妹と視線が交差する度に、その感情が、ズクン、と蠢く。
248:【最愛の人(02/11)】
10/07/17 02:59:20 6fQOonrz
2
大学入試の為に、連日受験勉強を強いられている私は、昨日、蓄積された疲れからか、
早くに眠ってしまった。しかも、起きたのは、いつもどおりの時間ときたものだから、困
り果ててしまった。
ここでの一番の問題は、勉強の時間をロスしたことよりも、性処理を疎かにしてしまっ
たことにある。
お陰で今日は一日中、悶々とした気持ちを抱えたまま過ごさねばならず、勉学面にも多
大な悪影響を及ぼし、授業内容が、なかなか頭に入らない、という状態に陥った。性格上、
学校で処理を行うなんて芸当には思いも至らず、結局集中力を欠いたままで、どうにかこ
うにか授業を終えると、先程までも、ひたすら妄想を振り払いながら、帰路を急いだのだ
った。
私は、家のドアを開けると脇目も振らず、バスルームへと歩を進める。
脱衣所に滑り込むようにして入ると、誰もそこに居ない事を確認した。今日、両親の帰
りが遅くなる事は知らされていた。妹は、部活動でいつも私より帰りが遅い。家には誰も
居ないのかもしれない。
処理が楽なのと、明るいうちは自室だと落ち着かないという理由から、バスルームで性
処理を行う事が多い。
しかし、慣れ親しんだ場所にも、思わぬところに落とし穴があったりするものだ。
ふと、脱衣所の一角に目がいった。
洗濯機の蓋が開いていて、中に洗濯物が詰め込まれている。不運にも、洗濯槽に見える
白い物に目がいってしまったことで、私の心は、あっという間に、囚われてしまった。
私は、一体何をしようとしているのだろう―。一瞬、頭の片隅で理性が警鐘を鳴らし
たが、一度向けてしまった足が、洗濯機の前まで辿り着き、その物体がはっきりと何か確
認できると、私の心は正常な判断力を欠いてしまう。
すっ、と誘われるようにして、その白い布を緩慢に掴む。まるで繊細な壊れ物を扱うか
のように、慎重な動作でそれを持ち上げ、ゆっくりと広げた。
その白い布地は、縁にレースがあしらわれていて、少女らしさを伺わせる。ワンポイン
トの赤いリボンが可愛い。普通の女性物と違って、股上が広く取られているのは、私達の
身体ときちんとフィットするように、取り寄せた特注品だからだ。
欲求が溜まりに溜まっているせいだろうか。いつもは冷静な判断が利くはずなのに、今
日はそれが出来ない。
私は表裏が確認できると、まるで最初からそうするのが、当然であったかのように、自
然と内側へ舌を伸ばしていた。
明らかにおかしな行動を取っている、ということが分かっているはずなのに、そんなこ
とよりも、今はこの欲望を吐き出したい、という情動に、思考は占められてしまっている。
そうして、舌先が布に触れたことを感じた瞬間、脳髄へと痺れたような感覚が走り抜けた。
空いている左手が、スカートの上から、自らの股間の膨らみを捕らえると、そこは既に、
はちきれんばかりに膨張していて、硬くそそり立っているのが分かった。迫り上がってく
る興奮を、ぶつけるかのようにして、乱暴に擦りあげると、肉体的な快感が身体を巡り、
さらなる情欲が噴き出してくる。
ちょっとだけ、酸っぱさを感じるような臭いが鼻腔を擽り、興奮を後押しする。
(これ、ナナミの汗の臭いだ……)
そう意識すると、スカートの中がビクッと跳ねた。
ゴシゴシと衣擦れの音を立てて擦りながら、短かな行為にも関わらず、もう射精感が近
づいている事を感じた。自分がいかに興奮しているのかが知れる。
舌先で妹の淫裂を想いながら舐りつつ、布地に染み込んだ汗を吸い出そうとするかのよ
うに、唇で啄ばむ様にして吸う。
ふと、手洗いの鏡に映った自分の姿が目に入った。
妹のパンツを口で咥えながら股間を弄る様は、余りにも滑稽だった。けれど、そんな変
態そのものの痴態を演じている、自らを認識したとき、自分のなかの箍が軋んだ。
スカートを捲りあげると、穿いていたパンツを下ろして、少女のものとは到底思えない、
グロテスクな肉竿を露にする。鏡に映る自分の姿を見つめながら、口に咥えていたパンツ
を亀頭へと近づけてみせたとき、プツンと何かが弾けた。
亀頭の先端にぷっくりと滲み出したカウパー液を、ゆっくりと、パンツの内側の淫裂が
当たるであろう場所へと、塗りつけるようにして擦り付けると、背筋に未だかつて味わっ
た事の無い快感が走り抜けた。
「はっ、はあっ……」
249:【最愛の人(03/11)】
10/07/17 03:00:18 6fQOonrz
私の情欲は、見る間に大きな渦となって理性を呑み込んでいく。まるでケダモノの様に
快感を貪る姿が、鏡の中で躍動している。どこか解放されたような、喜悦に満ちた表情を
した自分の姿。
「んっんっ、んふぅ―」
リズミカルな運動は徐々に激しさを増してゆき、最期の瞬間への予兆をみせた。
「ナナミ、ナナミぃ」
無意識に妹の名が、口を吐いて漏れ出ると、それすらもが快感の助長となって、鼓膜を
震わせ、媚薬と化す。
「あ、出ちゃう。ナナミに出しちゃう。あっ、あっ―」
瞬間、鏡の中の自分が大きく痙攣した。尿道を駆け抜けてゆく快感のなか、パンツの中
へ、ビュッ、ビュッと精液が噴き出していった。
「あ、ああん、すごい、ナナミぃ。気持ちイイよぉ」
次第に理性が戻ってくると、してしまった事の大きさを認識する。手に持っているパン
ツは生温かくて、その内側は、どろりとした白濁がべっとりと付着している。
激しい罪悪感が襲ってくる。いつも、実妹をおかずにしてしまっただけでも、その落ち
込みようは酷いものだというのに。今日は間接的にとはいえ、物理的に汚してしまったこ
とが、自分への大きな失望感を生んだ。
けれど、事態はもっと深刻なものだった。
ガタリ―
音に大きく肩が跳びあがり、振り返る。廊下への扉が薄く開いていた。
「……ナナ……ミ?」
そこに、妹が立っていた。
ドアの隙間から覗く、足元に置かれた買い物袋を目にして、瞬時に理解する。妹は両親
が極めて帰りが遅くなる為、早めに帰宅し、夕食の食材を買い足しに出ていたのだろう。
反射的に、手にしていた下着を洗濯槽に放り込むと、乱れた服装を直す。逡巡しながら
どうにか取り繕おうとして口を開こうとしたけれど、言葉が出てこない。
いつから見られていたのだろう―。
「それ、私のだよね」
妹は、バスルームに足を踏み入れながら、問いかけてきた。狼狽える私を一瞥して、答
えが得られないであろうことを知ると、無言で近付いてくる。そして、私の傍までやって
くると、洗濯槽を覗き込もうとした。
「ち、違うの、やめて」
思わず妹の肩を抑えて抗ってしまう。
すると、妹は、徐に私の腰に手を廻して身体を引き寄せる。じっとこちらの瞳を覗き込
むようにして見つめてきた。
「ねぇ……教えて、おねぇちゃんの気持ち」
普段聞いた事の無い、扇情的な声。
「私、嫌じゃないよ……私もおねぇちゃんの事を……」
そこまで聞くと、私は事態の大きさを確信し、慄いた。ぐっと肩に当てた手に力を入れ
て、妹を突き放す。混濁する意識の中、まともに妹の顔を直視できなくなって、踵を返し
た。
「もう知っちゃったんだから」
扉を開き、廊下へと逃げ出した私の背に、妹の声が届いた。
250:【最愛の人(04/11)】
10/07/17 03:00:58 6fQOonrz
3
アルバムの中、私と妹は、楽しそうに微笑んだり、フザケておどけた顔をしてみせたり、
といった仲睦まじい様子が写し出されている。写真の中で無邪気に笑う姉妹は、寸分も疑
う余地の無い幸福を示している。
ふと、涙が滲んできた。どうしてこうなってしまったのだろう―。
その時、カチャリ、と小さな音を立てて、部屋のドアが開かれた。
ドキリとして、一瞬身体を強張らせる。
これから起こりえる事を思い、懊悩しながらも、早鐘を打ち始める胸。その動悸の理由
が、多分に期待からくるものである事を、意識する。
―空想の中の、妹の顔がちらついた。
妹は、ゆっくりと傍まで来て腰を下ろすと、私の見ていたアルバムを覗き込んできた。
背中越しに、触れるか触れないかのギリギリまで身体を近寄せて。
ふわりと懐かしい香りがした。
「懐かしいね。この頃は、いっつも一緒だった」
優しい、穏やかな声だった。まるで、先程の事など無かったかのように、極自然とした、
薄い微笑をその顔に湛えている。
その挙動に、私は内心、酷く狼狽えた。
「も、もうこの頃には戻れないよね」
どうにかこうにか言葉を捻り出す。緊張を気取られまいと意識するほど、裏目に出てし
まっているようだ。
「……そうだね」
少し上ずったその言葉に、はっと息を呑む。
妹の腕が、後ろから私の身体を抱きすくめていた。
「違う形になるんだよ。私達」
耳元で囁かれた言葉と、身体の温もりと柔らかさに、私の胸の鼓動は、より一層激しさ
を増した。
「おねぇちゃんが何を考えているのか、いつも考えてた」
ぽつりぽつりと喋り始める。ゆっくりと丁寧に、紡ぎ出すように。
「ずっと不安だった。おねぇちゃんに、どう思われているのか。でも……同じ気持ちだっ
たんだね。……凄く、嬉しい」
溜息交じりの吐息を首筋に感じると、思考が止まりそうな程に意識が惚ける。
けれど、すぐさま慌てて、それを打ち消すかのように、かぶりを振った。
「……駄目だよ」
「どうして?」
「ここまで無理してきた意味が無いじゃない」
「無理? それってどういう意味があるの?」
―愕然とした。こんな問いが返ってくるのが、とても不自然に思えたから。
私達は、姉妹なのに。
「私は、おねぇちゃんと、こうして感じ合える事の方が、ずっとずっと重要な意味を持っ
た事なのに」
私は何も言い返せなくなってしまう。妹は、ただ、私の気持ちを量りかねていただけだ
った。こちらの悩みとは、まるで別次元のベクトルとして思考し、異質の苦しみを抱いて
いたにすぎなかったのだ。
「でも、正直驚いたよ」
微かに笑い声を漏らしながら、背中越しの身体が震わされていることを知ると、私はギ
ョッとした。幼さを残す、悪戯っぽい口調が蘇る。
「おねぇちゃんが、妹のパンツでオナニーしちゃう、ヘンタイさんだったとは、思いも寄
らなかったもの」
「やめて―」
「ふふふ、ゴメンゴメン。好きだって気持ち押し込めて、我慢しすぎたんだよね。だから
あんなことまでしちゃって。仕方ないよ、それだけたくさん好きだって事なんだから」
そう囁く妹の声は、悩ましく切なげな口調へと変わっていった。
「だから嫌じゃないよ。ううん。嬉しいの」
イケナイ。このままでは流されてしまう。
いままで積み上げてきた理性の砦が、ぐらりと揺らぎ始めていた。その原因となってい
るのは、妹との意識の差異から生じた亀裂だった。
背中から伝う温もりと、包み込む柔らかな香りが、心身を包み込むようにして、あまり
にも優しく、罅を入れていく。