【ふたなり】女性にペニスがある世界 in エロパロ9at EROPARO
【ふたなり】女性にペニスがある世界 in エロパロ9 - 暇つぶし2ch123:男無き世で
10/06/11 23:49:46 jHdQSkSl
 思ったよりも早く上がったので続きを。
 今回は長めです。

 目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。
 誰もいない小さな部屋のベッドの上。
 全裸で寝かされていたせいで、見たくないものが目に飛び込んできた。
「うそ・・・」
 そんな体にされたのは覚えている。
 信じられないのは、絞りつくされたはずのそれが、頭をもたげていることだった。
「なんで、こんな・・・」
 寝起きには自然と固くなるなどというのは、男がいた頃でこその常識だった。
 何もしていないのに大きくなっている股間に戸惑い、シーツを手繰ってそれを隠す。
「シャワー・・・」
 胸を中心に、乾いた粘液がこびりついている。
 自分が出したものの臭いに顔をしかめ、部屋を見渡した。
 小さな部屋だが、扉がいくつか並んでいる。
 一つは出口だろうが、他はトイレや浴室だろう。
「・・・・・・」
 誰もいないとはいえ、裸のまま歩く気にはなれなかった。
 そんなことをすれば、股間の異物を意識せずにはいられない。
 シーツを巻いて体を隠し、扉を確かめた麻沙奈は、意外と大きな浴室を見つけ出した。
 すぐに入って体を流し、タオルを巻いて部屋に戻る。
「なに?」
 さっきまで静かだった部屋に、淫らな声が響いていた。
 付けた覚えもないのにテレビが画を映し出し、声を放っている。
「なによ・・・これ・・・」
 そこに映されている映像に、呆然と立ち尽くす。
 画面の中で喘いでいるのは、鏡の中に毎日見出す顔だった。
 亜樹に弄ばれ、悲鳴をあげている自分。
 つい昨日の調教が、嫌がらせのように再生されている。
「やだ! やだ! やだああっ!!」
 テレビに取り付き、スイッチを探す。
 埋め込み式のモニターにスイッチが無いと見ると、部屋を見渡しリモコンを探す。


124:男無き世で
10/06/11 23:51:30 jHdQSkSl
「いやっ! 消して! 消してよおっ!!」
 スイッチもリモコンも、部屋の中には見当たらなかった。
 逃れる術を無くした麻沙奈は、ベッドにうつ伏せ、枕で頭を押さえる。
「いや・・・、止めて・・・」
 赦しを請い続ける己の声が、いやおう無く耳に飛び込んでくる。
 そんな自分を見せられる事よりも、自分の痴態に勝手に反応する体が辛かった。
 股間の男は目覚めた頃よりも固くなり、うつ伏せのお腹に当たっている。
 とろとろと透明な雫を先端から垂らし、びくびくと脈打っていた。
「嫌・・・。こんなの・・・いや・・・」
 股間の男は、明らかに別の生き物だった。
 淫らな声に勝手に反応し、昂ぶっている。
 その主として定められた少女は、股間の欲情に振り回され、細かく震えていた。
 男の発情に触発されるのだろう。
 女の穴も熱く火照り、情欲を滲ませている。
「だめ・・・、触っちゃだめ・・・」
 気づけば、腰が浮いていた。
 ベッドの上で尻を突き出し、己の股間を見つめる。
 腕を突き四つん這いになった麻沙奈は、自分を制しながらもおずおずと右手を伸ばした。
 震える男にそっと触れ、固く目を瞑る。
「こすっちゃダメ! そんなことしたら、自分でしちゃったら・・・。 でも、でもおっ!」
 我慢などできるはずが無かった。
 どれほど押さえようとしても、触れた手は勝手に動き、自分をさすっていた。
 柔らかな手のひらが熱い肉棒を包み、恐る恐る動く。
 その動きはすぐに早さを増し、抑えた声が漏れ始めた。
 女の場所から垂れた雫が竿を伝い、手の動きを滑らかにする。
 痛いほどに勃起した男根の先に、男と女の雫を絡め、亀頭を包むようにこねる。
 気づけば夢中になっていた。
 無様に腰を突き上げ、喘ぎながら股間をすり続ける。
「んあっ!!」
 体を突き抜ける快感と共に、男の先から粘液が噴出した。
 一夜の休息だけでかなり回復しているらしい。
 放たれた精はべっとりとシーツに広がり、濃い臭いを振りまいた。


125:男無き世で
10/06/11 23:52:45 jHdQSkSl
「うあ・・・この臭い・・・、この・・・におい・・・」
 男の臭いに反応するのは、女の本能だろうか。
 自分が放ったものの臭いに引き込まれた麻沙奈が、女の場所に手を伸ばした。
 薄く口を開いている場所に触れ、そっと横に拡げる。
 溜まっていた蜜がどろりとこぼれ、太ももを伝った。
 熱く火照った体を持て余したのだろう。
 躊躇っていた指が体に潜り込み、泡立つほどにかき混ぜた。
「ひっ! ひあっ! ま、また固くっ!」
 勃起したままだった男が、女の刺激に固さを増した。
 肩で体を支えながら女をまさぐり、反対の手で男をこする。
 どれほど浅ましい姿をしているのか、考えるゆとりはなかった。
 次第に昂ぶる女の悦びに包まれながら、一瞬の快楽を求めて男をしごく。
 知ってしまった悦楽は、逃れられない誘惑となって少女を追い詰めていた。
「はっ、はうっ、うっ、んんぅっ!!」
 女の穴から潮を吹き、男の先から精を吹く。
 臭い立つ染みを拡げた麻沙奈は、濡れたシーツに倒れ伏し、己の臭いを体に纏った。
「まだ・・・固い・・・」
 股間をシーツに押し付けながら、そっと指先で確かめる。
 シーツの感触に目を細めながら、麻沙奈はもぞもぞと腰を動かした。


「すっかり嵌っちゃってるねぇ」
 菜月と共にベッドに入った亜樹が、モニターを眺めて小さく笑った。
 豊かな胸に優しい愛撫をしながら、菜月もモニターに目を向ける。
「いいんですか? 勝手にさせておいても」
「いいの、いいの。面白いし」
「確かに、すごいですけど」
「んふ、こんな簡単に堕ちちゃうなんてねぇ」
 笑いながら軽く唇を突き出す。
 菜月がそっと唇を重ね、慣れた様子で舌を絡ませた。
 亜樹の手が菜月の股間を握り、軽くしごく。


126:男無き世で
10/06/11 23:53:59 jHdQSkSl
「は・・・ぅ、亜樹・・・さま。私、もう・・・」
「んー、まだダメよぉ」
 握っていた手を止め、男の臭いを纏った指を嗅ぐ。
 切なげな上目の菜月を見下ろし、ちろりと覗かせた舌で指を舐める。
 お預けをくった菜月が女の子座りでへたりこみ、息を乱した。
 じっと亜樹の瞳を見つめ、赦しの声を待つ。
「もう、しょうがないなぁ」
「はぁ・・・、亜樹・・・さまぁ・・・」
 根負けしたのだろう。亜樹がベッドで足を開いた。
 甘えた声ですがりつき、濡れた股間に顔を寄せる。
「らしくないわねぇ」
 いつも落ち着いた物腰で、奉仕においても亜樹を優先する。
 専属奴隷としての誇りに満ちたいつもの菜月とは、別の少女がここにいた。
 麻沙奈の姿にあてられたのだろうが、それも仕方ない。
 あの女を貶めるのは、菜月にとっての宿願だったのだから。
 落ちぶれ、喘ぐ今の姿に、普通ではない興奮を見せるのも無理からぬことだろう。
 自分を持て余している菜月に目を細め、亜樹は股間に揺れる頭を優しく撫でた。
「うん、今日は好きにさせてあげる。おいで、菜月」
「亜樹・・・さま・・・」
 菜月の男を手のひらに受け、そっと自分に導く。
 主の好意に涙を滲ませた菜月が、足を抱えようとして留まる。
「どうしたの? 乱暴にしていいんだよ?」
「・・・できません。私は、亜樹様にお仕えする身です」
「まじめねぇ」
 呆れたように笑いながら、菜月の腰に手を回す。
 いつものように、気遣った動きを始めた少女を抱きながら、満たされる自分を感じる。
「ああやってしたいんじゃないの?」
「したいです。でも、私はゴールドクラスです」
 金色の札を揺らしながら、菜月はゆっくりと腰を振った。


127:男無き世で
10/06/11 23:55:23 jHdQSkSl
 菜月と違い、自分を抑えられない少女は、与えられた部屋で自慰に耽っていた。
 部屋には男の臭いが満ち、手は粘液に塗れている。
 精を放っては我に返るが、流され続ける映像と部屋の臭いとが体をうずかせた。
 休みはするものの、少しでも回復するとすぐに股間に手が伸びる。
 気絶するように眠り、いつの間にか置かれている食事を貪り、自分を慰める。
 どれだけの時間そうしていただろう。
 初めてドアが開き、菜月が顔を見せたときも、麻沙奈は一人で愉しんでいた。
 胡坐をかいて女をえぐり、そそり立つ男をしごいている。
「お盛んね」
「あっ・・・やだ・・・」
 誰かが入ってくるなど、思っていなかったのだろう。
 突然の来客に、麻沙奈が素に戻った。
 慌てて背中を向け、汚れたシーツで体を隠す。
「そのままでいいから、ついてきなさい」
「ど、どこに行くの?」
「朝礼の時間なの。みんなに挨拶をしなさい」
「みんな・・・?」
「あなたと同じ、亜樹様の奴隷たちよ」
 奴隷という言葉に、麻沙奈が体を固くする。
 放っておいたら部屋から出ようとしないだろう。
 心得た菜月が細い手首を掴み、引きずりながら連れて行く。
「ほら、ここよ」
「な、な、なに・・・、これ・・・」
 連れ込まれたのは、ちょっとした広間だった。
 一番奥にしつらえられた豪奢な椅子で、亜樹が足を組んでいる。
 その前にいく人もの少女たちが、それぞれの姿で並んでいた。
 亜樹から見て右手に、メイド服の少女たち。
 赤い首輪の篠を筆頭に、首輪の無い少女も交えて十人ほどが立っている。
 それと向かい合うように立っている少女たちの姿に、麻沙奈は言葉を失っていた。
 茶色い首輪を巻かれた少女たちが四人、白い首輪の少女が二人、直立している。
 全員小さ目のタンクトップで胸を隠しているが、他の衣服はつけていなかった。
 股間に付けられた男を、勢い良くそそり立つそれを晒しながら、両手を横につけている。


128:男無き世で
10/06/11 23:56:29 jHdQSkSl
「遅くなりました」
「んふ、久しぶりねぇ、麻沙奈。ごきげんはいかがぁ?」
「なんなの、なんなの、これ?」
「聞いていないか? 朝礼だ」
 薄く笑った篠の声が部屋に響いた。
 メイドたちの忍び笑いが部屋に満ち、下半身を晒した奴隷たちが身じろぐ。
「三日に一回朝礼をするのぉ。んふ、よーく見ておくんだよぉ」
「次からはあそこに並ぶのよ」
「う・・・そ」
「嘘じゃないの。服も用意してあるから」
「ちゃんと見て、どうするか覚えるんだよぉ?」
 にこやかな声に、体が震える。
 これから何が行われるのか、考えたくなかった。見たくなかった。
 だが、背後に立つ少女が、それを許してくれない。
「では、朝礼を始める」
 凛とした篠の声が部屋を走った。
 メイドたちがガラスのコップを用意し、奴隷たちの前に置く。
 悲痛な表情を浮かべた奴隷たちは、それぞれその場で膝を着き、四つんばいになった。
「ひっ!」
 麻沙奈の悲鳴に亜樹が笑った。
 自分が見ている光景が信じられないのだろう。
 シーツから覗く足が震え、首がゆっくり振られている。
 次には自分があの中に入るなど、認めたくないに違いない。
「うっ、うぅ・・・ひっ、ぃく・・・」
 一番手前の少女が、堪えきれずにしゃくりあげた。
 奴隷たちの中でもひときわ幼く見える、純朴そうな少女。
 茶色い髪を三つ編みにし、背中に垂らしている。
 つられる様に、半分ほどの奴隷たちが涙を浮かべ、頬を濡らした。
 それでも逆らうことはできないのだろう。
 フタナリ少女たちは、自分の男にあてがった手を動かし始めた。
 いくつもの視線に晒されながら、男の自慰を続ける。


129:男無き世で
10/06/11 23:57:33 jHdQSkSl
「ひっ・・・う、う・・・んうぅ!」
「はぁっ、くぅ!」
 程なく、少女たちが息を詰まらせた。
 慣れた様子で男の先をコップに向け、ガラスの中に精を放つ。
 どろりとした液体がコップを満たし、鼻を突くにおいが漂った。
「あとはみことだけだよ」
 最初に泣いていた少女の前で、一人のメイドが足を鳴らした。
 小柄だが勝気そうな顔立ちで、首輪をつけていない。
 他の奴隷たちが体を竦めたところを見ると、実際にきつい性格をしているのだろう。
 怯えた少女が手の動きを早め、メイドたちの笑いを誘った。
「はううっ!」
「ん、やっと出たね。ずいぶん少ないみたいだけど?」
 半透明の粘液は、コップの底に僅かに溜まっただけだった。
 他のコップは白い粘液に半分以上を満たされている。
 誰の目にも、その理由は明らかだった。
「どうしてこんなに少ないの?」
「ご、ごめんなさい。ごめんなさい」
「私は理由を聞いているの。どうしてなの?」
「ごめんなさいいっ!」
 聞かれても、這い蹲るばかりで答えない。
 その頭をメイドが踏みつけ、突き出されている尻をぶった。
「わからないの? 理由を言いなさい。り・ゆ・う!」
「自分でしたからです!」
 追い詰められた声で叫ぶ。
 メイドたちの嘲りが強まる中、フタナリ少女は全身を赤くして震えた。
「な・に・を、したの?」
「オ、オナニー! オナニーしましたっ!」
「もっと詳しくっ!」
「お部屋で一人で、勝手にオナニーしましたっ! 我慢できなかったんですっ!
 許してくださいっ!」
「奴隷が許可なくオナニーしちゃだめでしょ! なんで我慢しなかったの!」
 聞くたびに強く尻を打つ。既に少女のお尻は真っ赤に腫れ上がっていた。


130:男無き世で
10/06/11 23:58:38 jHdQSkSl
「激しかったから! あの人のオナニーが激しかったからっ!」
「え・・・?」
 顔を上げた少女が、まっすぐ麻沙奈を指差した。
 突然のことにあっけに取られるうちにも、みことは独白を続けている。
「ずっと休まないでしてるから! 最初は我慢してたのに、いつまでもしてるから!」
「どういう・・・こと?」
「んふ。麻沙奈のオナニーね、ここのみーんなに見せてあげたんだよぉ」
「う・・・そ・・・」
 あの部屋で演じた痴態が思い出された。
 どれ一つとっても、とても他人に見せられる姿ではない。
 フタナリにされて落ち込むどころか、快感に酔ってひたすらしていた。
 気づけば、首輪を嵌めたメイドたちすら、蔑みの目を向けてきている。
「すごかったもんねぇ。おちんちん生やしたばっかりなのに、枯れるまで擦って。
 勃たなくなると女の子をいじって、大きくなるとまたすぐ擦って」
「エンドレスだもんね。気持ちよくなりたいだけで、躊躇いも恥じらいも無かった」
「あそこに指三本入れてたよね。ぐしょぐしょにかき回して、潮吹いて」
「お尻も好きなんだよね? 時々いじってたの、見えてたよ」
 亜樹の言葉を証明するように、メイドたちが口々に責め立てた。
 全ての言葉に覚えがある。
 麻沙奈は蒼白になってしゃがみ、両手で耳を押さえた。
「あんなの見せられちゃ、我慢できないのも仕方ないよねぇ」
「あ・・・」
 主の言葉に、フタナリ少女が顔を明るくする。
「でも、ルールはルールだからねぇ」
「ひっ!」 
 続いた言葉に絶望の淵に突き落とされる。
 主の意を汲んだメイドたちが少女を囲み、小さな体を引き起こした。
「今日のお仕置きはどんなかなぁ?」
「ちょっときつめになっています」
 頬杖をつき、残酷な微笑を浮かべる亜樹に、篠がメニューを差し出した。
 満足げな頷きを受けて進み出る。
 メイドたちによって、両手を後ろで縛られた少女は、恐怖に男を縮こまらせた。
 残っていた雫がだらしなく垂れ、糸を引いている。


131:男無き世で
10/06/11 23:59:27 jHdQSkSl
「まずは大きくしないとな」
「じゃあ、あたしが」
 責めを担当していたメイドが手を上げた。
 少女の前に進み、スカートをたくし上げる。
 トイレでするように下着を下ろした少女は、そのままそこにしゃがみ、前を持ち上げた。
「はうっ!」
 男を持っていない、きれいな割れ目がそこにあった。
 毛が生えていないのは、剃っているのか、体質なのか。
 なんにせよ、フタナリ少女の目は釘付けになり、だらしなかった股間が勢いを持った。
「コップ貸して」
「はい」
 求めに応じて、薄い精がへばりついたコップが渡された。
 唇を尖らせながらもそれを股間に置き、上目でみことを見据える。
「あんたの好きなの、見せてあげる」
「ぅあ・・・」
 特殊な性癖を持っているらしい。
 みことは目を見開いてメイドを見つめ、押さえられながら身を乗り出そうともがく。
「んっ・・・」
 眉がしかめられ、小さく声が漏れた。
 股間からは一筋のおしっこがまっすぐに飛び、コップを黄色く染めている。
 秘肉を割る音と、低い水音とが響き、耳を打った。
 みことの股間は勢い良く反り勃ち、少女の趣味を物語っていた。
「ふぅ・・・」
 放尿を終えたメイドが腰を上げた。
 太ももを伝うおしっこを、持ち上げながらの下着でふき取り、股間を軽く押さえる。
 そんな仕草も溜まらないのだろう。
 みことが情けない声をあげ、腰を振った。
「出したそうね」
 目の前にしゃがみ、侮蔑の声を投げる。
 しきりに頷き射精を乞うが、それを聞き入れるつもりなど、誰にもない。


132:男無き世で
10/06/12 00:00:11 jHdQSkSl
「これなーんだ?」
「いっ、やああっ!」
 目の前にぶら下げられた黒い革製品に、みことが絶叫する。
 激しく首を振り、自分を押さえるメイドの腰に、男根を押し付けた。
 こすり付けて出そうとしたのだろう。
 すばやく離れたメイドが、腹立たしげに頬を打つ。
「動かないの」
 小柄なメイドが、広げた革製品を男に巻き付けた。
 三本のベルトを順に締め、固定する。
 コックニッパーの辛さを知っているのだろう。
 みことが絶望に震えた。
「ほら、これを下げるんだ」
 準備が整ったのを見た篠が、一枚の札を突き出した。
 『私は許可なくオナニーしました』と大書された札に、短い紐がついている。
「紐が短くない?」
 首から下げるには、紐がずいぶん短い。
 首をかしげる同僚に笑いかけた篠が、それをあるべき場所にぶら下げる。
「ほら、ぴったりだ」
 勃起した男根の根元に、紐が食い込んだ。
 股間に恥ずかしい札を下げられたみことが、唇を噛んで俯く。
 メイドたちがお腹を押さえて笑い転げ、麻沙奈だけが笑えずに立ち尽くした。
「そのまま、しばらく外に立っていろ」
「そと!? 外はいやっ! お願いです! 外は許してくださいっ!」
「ダメだ。変わり果てたお前の姿、昔の友達に見てもらえ」
「嫌っ! それだけは! それだけはあっ!!」
 激しく首を振るが、許して貰えるわけが無い。
 股間で札を揺らしながら、引きずられていく。
 おそらく、この近くで暮らしていたのだろう。
 フタナリに堕とされた姿など、見られたくないに決まっている。


133:男無き世で
10/06/12 00:01:10 jHdQSkSl
「酷い・・・」
 思わず漏れた呟きだった。
 自分の未来が重なるが故に、押さえられなかった声だろう。
 それを聞きとがめた亜樹が、楽しげに唇を吊り上げた。
「言葉だけの同情なんかダメだよぉ。みことを見て、興奮してたでしょ?」
「し、してない」
「本当かなぁ? 菜月、確かめて」
「こんなになっていますよ」
 体を隠していたシーツを、乱暴に剥ぎ取る。
 薄い布の下では、押さえ切れない欲情が正直な姿を見せていた。
「口では同情してるくせに、酷いなぁ」
「これは、これは・・・あの・・・」
 言い訳をしようにも、逃げ道などなかった。
 あまりに正直な男の反応に、真っ赤になって俯く。
「同情するなら、辛さを分かち合わないとね」
「ほら、お前の分だ」
 目の前に進み出た篠が、みことが使われたのと同じものを突き出した。
 その禍々しさに怯えた麻沙奈が、体をよじる。
「暴れるな、よっ!」
「ひぎっ!!」
 革を巻き付けた篠が、一気にベルトを引いた。
 男のものをきつく締め付けられ、麻沙奈が悲痛な叫びを上げる。
「これの辛さ、経験しないとわからないからな。しっかり味わえよ」
 残りのベルトもきつめに締め付け、篠が笑いかけた。
 濡れ光っている亀頭を撫で、裏筋を指先でなぞる。
 ぞくぞくとした感覚が背中を走りぬけ、射精の昂ぶりが体を包んだ。
 だが、訪れるはずの開放は無く、代わって激しいもどかしさが襲ってきた。
「出ない! 出ないよおっ!」
「当たり前だ。締めてあるからな」
「やだっ! こんなの嫌! 射精させてよおっ!」
「女の子が口にする言葉じゃないな」
「出させて! 射精させて! 射精させてえっ!」
 射精の快楽を知ったばかりの少女は、高ぶりを押さえ込まれて混乱をきたした。
 出る直前にまでこみ上げているのに、開放の時が訪れない。
 耐えろというほうが無理だろう。


134:男無き世で
10/06/12 00:02:09 XkGxpUb2
「そんなに出したいのぉ?」
 半狂乱の姿にのんびりとした声が投げられる。
 いきり立った男根を見せ付けるように突き出し、麻沙奈が叫ぶ。
「辛いの! 出したいの! おちんちんからせーえき、いっぱい出したいのっ!」
 泣きながら訴える。
 言葉が惨めであるほど、亜樹が喜ぶとわかっているのだろう。
 追い詰められた頭で、恥ずかしい言葉を殊更に選ぶ。
「外してあげてもいいけど、借金が増えるよぉ?」
「いいから! 増えてもいいからっ! 外してっ! しゃせーさせてえっ!」
「仕方ないねぇ。菜月、外してあげて」
「はい」
「はおおっ!」
 主の言葉に、嵌めたばかりのベルトを外す。
 三つ目のベルトが外れると、麻沙奈の先から白濁が噴出し、菜月の手を汚した。
 押さえ込まれた末の射精に、仰け反りながら男根を震わせる。
「たっぷり出したねぇ」
 白目を剥いた少女に笑いかけ、一枚の金属片を投げ与える。
 赤いそれを拾い上げた菜月が、茶色い首輪にはめ込んだ。
「これで四十二。みことを抜きましたね」
 その言葉に、淫らなショーを見せられながら堪えていた奴隷たちがざわめいた。
 期待に満ちた瞳を、麻沙奈の体に投げつける。
「あらー、それじゃ仕方ないわねぇ」
 頬に手を当てながら、亜樹が首をかしげた。
 すぐにあきらめ顔で頷き、赦しを待っている奴隷たちに目を向ける。
「一番借金の多い奴隷は、みんなに体を捧げるの」
「それで緑を一枚引き取って貰えるからな。がんばることだ」
 菜月と篠が、状況を飲み込めていない麻沙奈に説明を与えた。
 下半身をさらけ出し、股間をいきり立たせた奴隷たちが、じりじりと取り囲む。
 怯える少女を見下ろしながら、菜月がコックニッパーをぶら下げた。
「本当なら、これをつけて貰うんだけどね」
「今日は特別、そのままでいいそうだ」
 それぞれに腕を取り、背中に手を当てた。
 体の震えを手のひらに感じながら強く押し、奴隷の輪に放り込む。


135:男無き世で
10/06/12 00:02:52 XkGxpUb2
「ひっ! いや! いやああっ! んっ! んぐううっ!」
 一つの体に、五人が一度に取り付いた。
 奴隷たちの中にも序列があるのか、二人は足を持って大きく広げさせている。
 丸見えの女性器に太い肉棒が押し付けられ、押し込まれた。
 悲鳴を上げる口にも、別の奴隷の男が突っ込まれ、声を奪う。
「穴が足りてないな」
「お尻も使ったらぁ?」
 無責任な言葉に、必死で首を振る。
 体勢的にも無理があるようで、奴隷たちもそれに及ぼうとはしなかった。
 代わりにもがいている手を取り、己の股間を握らせる。
「うっ! んぐっ! んうう! んむぅ! ううんむぅっ!」
 奴隷たちが勝手に腰を振る。
 激しい動きが不意に止まり、深く突き刺して固まった。
 奥に感じる熱さに戸惑う麻沙奈の口に、どろどろとした塊が放り込まれた。
 驚きに目を見開き、あまりの量に口からはみ出させる。
「代わって! 早く代わって!!」
 女の中への射精は、奴隷たちにとっての至福なのだろう。
 最初の権利を与えられ、解放に酔っていた少女が、他の奴隷に押しのけられた。
 ぬらぬらと光る男根を揺らし、物足りなそうに場所を譲る。
 次の少女がそこに入り込み、露と精とに濡れ拡がっている穴に自分を差し込んだ。
「いっ! あっ! んぐっ!」
 深く突かれ、息が喉を突きあがる。それを止めるように別の男が口を塞いだ。
 気づけば両手が男を握り、しごいていた。
「んうーっ!」
 激しく突き上げられ、麻沙奈の男も高まった。
 そり立った男の先から精が飛び出し、お腹を濡らす。
 咥えているものを噛まないようにするのが精一杯だった。
 声を抑えられず、射精を堪えられず、だらしなく足を広げる。
 取り囲む少女たちは、それぞれに解放を望んでいるが、どうしても一人余ってしまう。
 仕方なく胴にまたがった少女は、麻沙奈の胸で自分を挟んで腰を動かした。
「う・・・ぐぇ・・・え・・・」
 股間で、口で、精を放つ度に少女たちが入れ替わった。
 何周したことだろう。
 麻沙奈自身も数え切れないほど精を放ち、全身精液に塗れていた。
 飲み込んだ精が喉までこみ上げ、油断すると戻しそうになる。
 女の穴からはだらだらと、五人分の精子がこぼれ出していた。


136:男無き世で
10/06/12 00:03:40 XkGxpUb2
「さすがに気絶しましたね」
「お部屋に戻しておいてぇ」
 たっぷりと精を放ち、放心している少女たちの中から、麻沙奈が引きずり出された。
 部屋のベッドに放り出し、鍵を閉める。
 数刻の後、自分の臭いに目を覚ました麻沙奈が、ふらつきながらシャワーに向かった。
 汚れを流して部屋に戻り、響き渡る音声に立ち尽くす。
「これ・・・、あの娘・・・」
 今日のモニターには、連れ出されたみことが映し出されていた。
 裸で股間に札を下げ、門の傍らに立つ少女。
 その周囲に人だかりができるのに、時間は必要なかった。
「あれ、みことじゃん」
「へぇー、見ないと思ったら、こんなことしてたんだぁ」
 人の輪に後から加わった二人の少女が、その真ん中で震えるみことに呼びかけた。
 その顔を見た少女が青ざめ、俯く。
 少女たちは笑いながら近づき、下から顔を覗き込んだ。
「ふぅん、フタナリになったんだ。落ちぶれたもんだね」
「勝手にオナニーだって。さいてーじゃん、こいつ」
 どうやら、あまり好かれてはいなかったらしい。
 いい気味だと嘲る気配が色濃く見えている。
「なかなか立派だね。見られてこんなに大きくしてるんだ」
「びくびくしてる。うわ、はずかしー」
 二人に釣られて人垣が一斉に笑い声を上げた。
 さらし者になっているフタナリ少女は羞恥に震え、肩に顔をうずめた。
「出してばっかりいるから、こんなの付けられるんだよ」
「辛そうだね。すごく出したそう」
「・・・だし・・・たい」
 責めの言葉に、か細い声が返された。
 心からの言葉だろう。裸を晒し、頬に涙を走らせながら、同じ言葉を繰り返す。
「えー、聞こえないよ?」
「なんて言ったのかなぁ?」
「出したいです! 射精したいんですっ!」
 腰を突き出し、悲痛に叫ぶ。
 ギャラリーが一斉に笑い声を上げ、少女たちが呆れ顔で首を振った。
「恥ずかしくないの? 人前でそんなこと大声で」
「恥なんて感じないんだよ。フタナリになって、外で裸になってるんだよ?
 恥を知ってたらできないよ、こんなの」


137:男無き世で
10/06/12 00:04:49 jHdQSkSl
 叩きつけるような暴言にも、歯を食いしばるしかない。
 みことは僅かの救いを求め、俯かせた顔を上げた。
「お願いです。外してください。射精させてください!」
「これ、外して欲しいんだ」
「はい! どうか、お願いです!」
「外したら、出ちゃうよね?」
「はい! いっぱい、いっぱい出ます!」
「そんなかわいそうなことできないよ。今はともかく、昔は友達だったんだし。
 人前で射精なんて、恥もいいとこじゃん」
「平気です! 恥ずかしくなんかありませんっ!」
「ホントに?」
「はいっ! 見てください! 見て欲しいです! 私が射精するとこっ!」
「あはははっ! さいてーだね、みことっ!」
 とことんまで貶めておいて、少女は軽やかに笑い捨てた。
 後ろ歩きに距離をとり、肩を竦めて見せる。
「他人様の奴隷に勝手なことはできないよ。そんな汚いものに触れたくもないしね」
「そーそー。そんな我慢汁まみれになって、離れてても臭いよ?」
「うぁ・・・、外してよぉ・・・。出させてよぉ・・・。ねえ、友達じゃない」
「フタナリの友達を持った覚えはないよ」
「一緒にされたくないの。止めてくれるぅ?」
「ひどいよ・・・。助けてよ・・・」
 涙目で縋るが、少女たちは笑いながら立ち去っていった。
 人垣に残されたみことは、許されることのない射精を求め、見知らぬ人々に媚びている。
「ひどい・・・。こんなの・・・、こんなの・・・」
 罰を受けるみことを見ながらも、麻沙奈の手は股間に降りていた。
 これをすればどうなるのかは判っている。
 してはいけないと、我慢しようと、理性が叫んでいる。
 だが、弱い心は、すぐに言い訳を見つけ出した。
 いま出しても、後で我慢を強いられるだけのこと。
 ここで我慢するのは、それと何も変わらない。なら、愉しんだほうが得だろう。
 そんなことを思いついたら、我慢などはできない。
 画面の中に射精を封じられた少女を見ながら、自由に出せる幸福に浸る。
「朝礼、三日に一度だっていうし」
 最後の一日を我慢すれば、ちゃんとした量を出せるだろう。
 そんな甘い考えに、麻沙奈はひたすら自分をしごき続けた。


 今回ここまでです。
 次で終わり。
 来週早目を目指します。


138:名無しさん@ピンキー
10/06/12 00:13:04 QAvgkaxm
すげぇ・・・

139:名無しさん@ピンキー
10/06/12 01:21:35 GGWTjcjz
gj!

140:名無しさん@ピンキー
10/06/13 13:46:30 V+8AHNNF
オナニーネタは良い
心が洗われる
精液で

141:男無き世で
10/06/14 22:38:57 8lfTuFRB
 オナニーネタ、いいですよね。
 止まらなくなって溺れていくシチュなんか大好きです。
 それはさておき、最後です。
 

 己の浅はかさを突きつけられたのは、翌朝の事だった。
 目覚めと同時に股間に手を伸ばし、朝の昂ぶりを納めるためにと射精を繰り返す。
 開放感を味わいつくし、だらしなく男を垂らした麻沙奈の前に、薄笑いの菜月が現れた。
「来なさい。臨時の朝礼があるから」
「え、三日に一度じゃ・・・」
「臨時だって言ったでしょう? ほら、着替えて」
 困惑する麻沙奈に小さな布が投げつけられた。
 奴隷の制服とも言える、小さなタンクトップ。
 下着も無しに白いそれを身につけると、乳首がモロに透けてしまう。
 その上で下半身は裸となれば、全裸のほうがマシな格好だろう。
 追い立てられて入った部屋には、既に他の奴隷たちが並んでいた。
 みことの姿が無いのは、まだ仕置きを受けているからだろう。
 今日は全員が手を頭の上で組み、いきり立つ股間を晒している。
「早く並んで」
「いや・・・。あんな格好・・・」
「嫌がる権利なんかあると思うの?」
 穏やかに惨い事を言い、麻沙奈を奴隷たちの側に連れて行く。
 並んで立たせると、一人だけ元気の無い股間がひどく目立った。
「なんか、元気の無い人がいるねぇ」
 亜樹の言葉に、全員の視線が麻沙奈に集まる。
 そそり立つ男根の列の最後に、半勃ちの麻沙奈が頼りなげに立っていた。
「これは、お仕置きだねぇ」
「そうですね」
 笑いを交わす主従の間で、麻沙奈が不安に震える。
 その目の前に、一人のフタナリ少女が連れ出された。
 手を頭の上で組んだまま、蟹股に足を開いて中腰になる。
 その後ろに、メイドの少女がしゃがみこみ、太いバイブを両手で構えた。
「んはあっ!」
 いきなり深く突き立てられ、高い喘ぎ声が響いた。
 ぎりぎりに昂ぶっていた男の先から精が噴出し、床を汚す。
 それでも姿勢を崩さない少女の股間を、メイドがバイブで抉った。
 固いままの男根を小さな手で握り、緩やかにしごく。


142:男無き世で
10/06/14 22:41:07 8lfTuFRB
「んほぅ、んおっ、おっ、おおっ!」
 男を弄ぶ術を心得ているのだろう。
 メイドの手管に、フタナリ少女がみっともない声を溢す。
 男を付けられてしまった少女の、哀れなほどに惨めな姿に、麻沙奈が股間を滾らせた。
 我慢を強いられた少女が精を放ち、正面に立つ体を汚した。
 それでも麻沙奈は、射精を果たした少女を羨ましげに見るだけで、拭おうともしない。
「ふふっ、そろそろいいかな?」
「やっ、なっ、なにっ? なんなのっ?」
「ちょっと縛るだけ。効果はすごいけどね」
 ピンクの太いリボンで、男の根元をきつく縛る。
 プレゼントのように装飾された股間に、メイドたちが笑い声をたたきつけた。
「こうしたままで一日過ごすと、こういう風になるの」
 情けなく股間を見下ろした麻沙奈の前に、一人の少女が連れ出された。
 うつろに虚空を見上げ、ぶつぶつと何事かをつぶやいている。
 股間を縛られたまま、いまだに射精を許されないみことの姿に、麻沙奈が蒼白になった。
「そろそろ限界ね。みこと、いらっしゃい」
「は・・・い・・・」
 虚ろなままで、ふらふらと歩む。
 足を開かせ、膝に手をつかせると、腰を中腰になるまで下ろさせた。
 さっきの少女よりも恥ずかしい格好だが、本人はそれに気づいていない。
「麻沙奈、この娘に挿れなさい」
「ほら、早く」
 躊躇う少女を、菜月と篠が挟み込んだ。
 嫌がるのもかまわずに引きずり、いきり立っているものをみことに押し当てる。
「ちゃんと腰を振りなさい」
「みことも、愉しむんだぞ」
 篠の手が、みことを戒めていたベルトを外した。
 少女の瞳に光が戻り、一瞬遅れて形容できない嗚咽が上がった。
「おー、すごいな」
「溜めてたからね」
 女を貫かれる少女の股間では、固い肉棒が暴れながら精を放っていた。
 聞き苦しい声は、枯れ果てた咽が絞り出す歓喜の唄だろう。
 興奮に顔をゆがめながら舌を突き出し、涎を溢している。


143:男無き世で
10/06/14 22:43:29 8lfTuFRB
「私もっ! 私も出したいっ!」
「少しは我慢してから言え!」
 わがままな願いを一喝し、尻を叩く。
 休んでいた腰が動き始め、みことが改めて精を放った。
「さあ、いいぞ」
 背後で聞こえた許諾の声。
 それが何を意味しているのか、答えはすぐに与えられた。
 背中に柔らかなものが押し当てられたかと思うと、尻の割れ目に熱く固いものが当たる。
 焦った指が女の穴を探り、乱暴に男がそこに襲い掛かってきた。
「ひぎっ! いやっ! い、いま、された・・・らあああっ!!」
 許しを得たフタナリ奴隷の貪欲さは、昨日思い知らされたばかりだった。
 気遣いなどなしに乱暴に腰を使われ、麻沙奈の腰も押されて動く。
 少女を貫きながら、男に貫かれるのは、あり得ない快楽だった。
 たまらず精を溢すが、根元を縛るリボンが、その放出を許さない。
 封じられた射精に叫びが上がり、ついには声すら失い口を震わせた。
「出したら代わってやれよ」
 一人が果てても、代わりはいくらもいる。
 最後が終わる頃には、最初の一人が回復し、休む間もなく二周目が始まった。
 みことを満たし、何人もの奴隷たちを満足させながら、自分ひとり射精できない。
 目の前に、膣内に、射精の快感を見せ付けられながら、麻沙奈は声無くもがいていた。
「射精したいぃ?」
 二周目が終わり、みことが声を失ったころ、不意に亜樹が問いを投げた。
 救いの言葉に何度も頷き、血走った目を向ける。
「菜月」
 魔性のような微笑で、専属奴隷の少女に頷く。
 奴隷たちを下がらせ、みことに赦しを与えた菜月が、麻沙奈の前にしゃがんだ。
 女の露に濡れ光る、射精を求めて引きつる肉棒。
 それに細いペンを押し当て、コックニッパーで固定する。
「ここに誓約書があるんだけどぉ」
 何事かと不安を浮かべる麻沙奈に、亜樹が一枚の紙を示した。
「ここにサインしてくれるかなぁ?」
「な、何が書いて・・・」
「んー? 簡単なことだよぉ?」
 あどけなく首をかしげ、紙を放る。
 拾い上げた菜月が、それを突きつけた。


144:男無き世で
10/06/14 22:45:01 8lfTuFRB
「一生、フタナリ奴隷として生きる。亜樹様が指定する相手を主として戴く。
 それだけよ」
「い、一生・・・?」
「そう、一生」
 初めてみる冷たい笑みを浮かべ、菜月がしゃがみこんだ。
 男と女の臭いを放つ、麻沙奈の股間に顔を寄せ、滾った男に舌を伸ばす。
 咥えはせず、舌先で男をなぞり、もどかしく刺激する。
 長い髪をすき上げながら、緩やかに顔を動かす菜月に代わり、篠が問いかけた。
「どうする? 誓うか?」
「ひっ、あっ、ああっ!」
 答えるどころの状況ではなかった。
 菜月の舌業に翻弄され、何度も放っては遮られている。
 両手で頭を掻き毟るが、そんなことで気がまぎれるはずも無い。
 菜月の舌は容赦なく、敏感な場所を狙ってくる。
 拷問としか表現できない責めに、麻沙奈は必死で首を縦に動かした。
「そうか。じゃあ・・・」
 誓約書を床に置き、喉の奥で小さく笑う。
「サインしなよ。あ、手は使うなよ」
「ひっ! ひいいっ!」
 もはや一刻の我慢もしたくないのだろう。
 菜月から解放された麻沙奈が両手を突き、誓約書に被さった。
 ペンを付けられた男根を、紙の上に合わせる。
 何とかペンを下ろそうとするが、固くそそり立って下を向かない。
 笑い声に包まれる部屋で、呆れた篠が誓約書を拾い上げた。
 ピンを使って壁に固定し、麻沙奈を手招く。
「ほら」
「あ・・・ひぃあっ!」
 壁に取り付き、ペン先を押し当てる。
 水性のペンなのだろう。インクが滲んで染みを作った。
「う・・・まく・・・、かけ・・・な・・・」
 何とか名前を書こうと、必死に腰を動かす。
 だが、興奮した男は、時折勝手に痙攣し、思うように動いてくれない。
 壁に向かって尻を動かす少女の姿に、フタナリ奴隷たちすら笑い声を上げた。
 自分たちよりも、更に下等な存在を得て、溜飲を下げているのだろう。


145:男無き世で
10/06/14 22:46:28 8lfTuFRB
「書きました! 書けましたあっ!」
 下手で大きな字だが、かろうじて読むことができた。
 麻沙奈が大声でそれを訴え、赦しを求める。
「みこと」
「は・・・はい」
 大量射精の余韻に浸っていた少女が、名を呼ばれて飛び上がった。
 ついさっきまでの自分を目の前に見せられ、気遣わしげな目を向ける。
「相手をしてやれ。ただし、お前も手は使うな」
 命じながら、両手を後ろで組ませる。
 麻沙奈も同じ姿にさせ、向かい合わせに立たせると、縛っていたリボンを解いた。
 いきり立った麻沙奈が腰を沈め、みことの女を狙って動く。
「あ、無理・・・。そんなの、無理」
「い、挿れさせて。挿れさせてよおっ!」
「ひっ、熱っ! 熱いっ!」
 固く熱い肉棒が、みことの竿に当たった。
 思わず固くなったみことに、麻沙奈の竿がしきりに押し付けられる。
 女を狙っているのだろうが、その願いはむなしかった。
 ひたすらみことの男とこすれ、ついに限界を迎えてしまう。
「んんうっ! お、男で、男の子で出しちゃった・・・」
 さすがに情けないのだろう。
 悄然と俯く少女の肩に、力の篭った手が載せられた。
「いきますよ」
「まだっ! まだ挿れてな・・・」
 抗弁しかけ、菜月の厳しい表情に怯えを浮かべる。
 首輪を掴まれ、引きずられて一つの部屋に連れ込まれた。
「菜月?」
 日の差し込む部屋の奥に、ベッドが置かれていた。
 逆光で顔は見えないが、優しい声の少女が一人、上体を起こしている。
「はい。今日は面白いおもちゃを用意しましたよ」
 亜樹に向けるのとも、もちろん麻沙奈に向けるのとも違う、優しく穏やかな声。
 それでいながら力強く首輪を掴んだ菜月が、麻沙奈を前に押し出した。
「・・・麻沙奈?」
「え・・・?」
 相手が自分を知っていると気づき、麻沙奈が焦燥を浮かべる。
 こんな体にされた自分を、知り合いにだけは見られたくないのだろう。
 だが、菜月は容赦なく、麻沙奈の背中を突き飛ばした。


146:男無き世で
10/06/14 22:48:38 8lfTuFRB
「やっぱり麻沙奈。久しぶりね」
「百合?!」
 ベッドにいたのは、懐かしい顔だった。
 協力して会社を興し、夢を追っていた友人。
 そして、その途上で裏切り、多額の借金を背負わせた相手だった。
「ずいぶん羽振りがいいって聞いてたけど、そうでもないみたいね。ふふっ、いい気味」
 フタナリに堕とされた体を見れば、状況はすぐに判る。
 落ちぶれ果てたかつての友人に、百合は冷たい嘲りを叩き付けた。
「どうして、百合が・・・」
 再会することなど、無いはずの相手だった。
 遠い土地で、借金にまみれて死んでいるはずの少女だった。
 それがなぜ、目の前にいるのだろうか。
「菜月のおかげよ」
 ベッドの傍らに立ったフタナリ少女を、儚げな腕が呼び寄せた。
 体を預ける少女を撫で、そっと抱きしめる。
「自分を亜樹様に売って、私の庇護を求めたの。おかげでこうして生きている。
 ずいぶん酷い目にはあったけどね」
 百合には、返しきれないほどの恩義があるという。
 それを返すために、菜月は自分を買ってくれる相手を探し、亜樹に買われた。
 菜月が亜樹にたどり着くまでに、百合は地獄をみることになったらしい。
 淡々と語りながら、羽織っていたガウンを脱ぎ落とす。
「どう? すごいでしょ?」
 現れた裸体に、麻沙奈が息を呑んだ。
 左右の胸には乳首が無く、無残な刺青が施されている。
 その下にもう一組、人には大きすぎるほどの胸がある。
 たわわな胸を持ち上げると、その下には小さな菊座があり、栓を施されていた。
「でも、私は女の子のままでいたよ。こんな体になったけど、女の子でいたよ」
 シーツが外され、下半身が現れた。
 膝から下を失った右足と、太ももの半ばまでになった左足。
 下着を着けていない股間は、確かに少女のままだった。
 尿道にまで何かされたのか、透明のカテーテルを咥えている。
「亜樹様は、元に戻してあげると言ってくれた。でも、このままでいるのを選んだの。
 どうしてか判る?」
「わ、判るわけないでしょ」
 痛々しい体を見せつけながら、虚ろな笑みを浮かべる旧友。
 とても目を合わせられず、吐き捨てながら俯いた。


147:男無き世で
10/06/14 22:51:30 8lfTuFRB
「あなたへの恨みを忘れないため。必ずあなたに復讐するって、そう決めたから」
 そこまで憎まれるだけのことを、確かにしている。
 恨みの深さを知るが故に、言葉を返すことができなかった。
「ねえ、麻沙奈のおちんちん、見せて」
 穏やかな声に、異様な迫力があった。
 菜月の目の厳しさもあり、麻沙奈は恐る恐るベッドに登り、百合の前で膝立ちになった。
「立派なおちんちん。これぐらいだったかな? 私の・・・」
 言いながら竿を握り、細い小指で鈴口を撫でた。
 びくりと震えた麻沙奈を見上げ、凄絶な笑みを見せる。
「私のおしっこの穴を犯したの。痛かった。痛かったんだよ!?」
「ぎゃあああああっ!」
 恨みに眉を逆立てた百合が、指を男根に差し込んだ。
 絶叫が響き、漏れでたおしっこがシーツを濡らす。
 百合はその声を聞きながら、うっとりと目を細めた。
「こんなの序の口だよ。あなたを毎日壊してあげる。すぐに治して、次の日また壊すの。
 壊して、治して、壊して、治して。飽きるまでずっと、ずっと続けてあげる」
「ひぎいいっ!」
 尿道を広げていた指が抜かれた。
 その刺激に応じて精が噴出し、ぼたぼたと垂れ落ちる。
「こんなことされても射精するんだ。惨めだね、フタナリは」
「ゆ、許して・・・。お願いだから、何でもするから・・・」
「ダメだよ。今日からの人生、麻沙奈は私を愉しませるためだけに生きるの」
 しなやかな指が、すっと男を撫でた。
 軽く触れられただけなのに、それはすぐに固くなり、反り立った。
「そこでチンチンしてて」
「ち、ちんちん?」
「犬の芸よ。こうするの」
 菜月が肩をつかみ、ポーズを指導した。
 百合の目の前で足を広げ、そのまましゃがまされる。
 男だけでなく、濡れ広がった女までも丸見えにされ、麻沙奈が打ち震えた。
「いい格好。あなたにお似合いね」
 これからずっと、こんな姿を強要されるのだろう。
 あまりに暗い未来図に、麻沙奈はちんちんのポーズのままで、涙を溢れさせた。



 以上で終わりです。
 ちょっと暗い終わり方になってしまいました。
 またどなたか、明るめの話をお願いします。


148:名無しさん@ピンキー
10/06/15 00:33:07 ilpyVyAq
おお、完結か。おつかれさま&GJ
しかし、このあとが気になるぜ……

149:147
10/06/15 23:03:12 SGTEGMW8
 続きは、かなり陰惨な感じになりそうなので書かない方向にしました。
 どっちかというと、改造スレ向けの話になりそうだったので。

 ひどい目に合っているのは間違いないですから、好きなように考えてやってください。

150:名無しさん@ピンキー
10/06/16 22:22:49 fi0ocH/3
GJ!
こういう展開も興味深いなあ

151:委員長の従弟(12)
10/06/17 22:36:58 lhx3atwU
「ぁあ…」
ぼくの目の前で、従姉は数人の女の子に手足を絡めとられて、触られている。
「目の前で、君の大好きなおねえさんがあんなにいやらしくなってるの、どう?」
さっきぼくをここに連れてきた子と、そのお姉さんがぼくをゆっくりと押し倒しながら囁いている。
「この子、きっとエッチが大好きだよ。だって、お外でわたしのオナニー見てずっと大きくさせてるんだもん」
「あなたのオナニーはほんとにいやらしいもんね」
横になったぼくの顔を、その妹の方が跨いで腰を下ろした。
「ねえ、見て。わたしの男の子と女の子」
その子のちんちんが迫ってくる。そして、女の子のあそこが指で広げられて…
「すごい、こんなに…」
「とてもいやらしいでしょう?二つのいやらしいものでいっぱいエッチをするのよ」
お姉さんが同じように腰を下ろし、ぼくの顔の真上で姉妹の性器が絡み始めた。

152:委員長の従弟(13)
10/06/17 22:38:29 lhx3atwU
息を荒くして数人の女の子のちんちんをしゃぶったり、しごいたりしていた従姉が、ぼくの方に歩み寄った。
「…久しぶりね。ちょっとびっくりしたかしら?」
「お従姉ちゃん…」
従姉の裸なら、小さい頃にお風呂に入ったときに見てはいるけれど、でも、今目の前にいる従姉は、
とても美しくてエッチな感じがする。
「ここにいる子は、女の子だけどおちんちんもついてるの。ふたなり、っていうのよ。私や叔母のようにね。
そして、あなたも…いつ教えたらいいのかずっと前からおうちの人と相談してたんだけど、
男の子だけど、女の子のあそこもついているの。ほら、私がお風呂で洗ってあげたところ…」
従姉とお風呂に入ったとき、たしかに「ここは大事なところだから丁寧に洗うのよ」と言って洗い方を教えてくれた。
「ここって、女の子のあそこなの?」
「そう、正確にはね…もうあなたは女の子なの」
「えっ?」
「先月病院に行ったでしょう。そのときの検査の結果が出て、これから成長していくと、女の子の方の体つきになっちゃうみたいなの。
もう、少し丸みが出てきてるわ」
ぼくは小さいころから「女っぽい」ていわれて、からかわれたりもしていた。
でも、本当に「女の子」なら…、そう思った瞬間、その「女の子のあそこ」の奥がうずいた。
「…ぁんっ」
女の子みたいな声が出て、自分で自分にびっくりした。
「女の子どうしのエッチを教えてあげましょう」
「総務先生、遅いですよ」
従姉の後ろから叔母が現れた。
年齢を全く感じさせない美しい顔と裸身と、ここの子たちの中でもひときわ大きなちんちんを反りかえらせている。
「おばさん…」
「もう、すべてを話すわ」
叔母は困惑した様子のぼくを強く抱きしめた。

153:委員長の従弟(14)
10/06/17 22:39:34 lhx3atwU
「この前、私立中学の模擬試験を受けたでしょう」
「うん、すごい難しかったけど。結構いい点とれたと思うよ」
「休日に学校で一人で受けたのよね」
「だって今のところ私立行く予定なのぼくだけだったから」
「ごめんね、実はあれ、ここの編入試験だったの」
「・・・?」
叔母は、自身のちんちんとぼくのちんちんを重ね合わせて、やさしくさするように手で包みながら言った。
「ふたなりの子が受け入れられる学校って、ここしか無いの。
あなたがこのまま成長して、ふつうの中学とかにいて体つきが女の子になったら、学校でとんでもない目にあうわ。
でも、そんなことを教えたら悩んで勉強に身が入らなくなるかもしれないし…
ここの学校のレベル結構高いのよ。だから、ふたなりだって教える前に、女子校の編入試験っていうのを隠して受験してもらったの。
文句なしの合格点だったけど、騙したわけだし…ごめんなさいね」
真剣な表情の叔母の眼差しに、ぼくの戸惑いは和らいだ。
「教えてくれてありがとう、おばさん。ぼくは、女の子になるんだね」
「そう。慣れるまで大変だと思うけど、ここにいる子はみんな仲間だと思ってね」


154:委員長の従弟(14)
10/06/17 22:41:13 lhx3atwU
「一人でさわったりする?」
「ときどき…」
「毎日しなきゃだめよ」
ぼくは従姉と叔母にあそこの触り方を教わっている。
「オナニーっていうのよ。言ってごらんなさい」
「…ぉ…なにぃ」
従姉と叔母がいやらしい言葉を教えながら、自分のあそこも触りつつ、ぼくのあそこを触っている。
「ほら、こうするの。女の子の方は、こうやって指でなぞってから…」
「ねえ、委員長。委員長と総務先生のオナニーを見せてあげたら?」
さっきの子のお姉さんが言った。
「そうね。じゃあ見ていてね。わたしと叔母さまのオナニー」
二人は並んで、大きく脚を広げて、ぬるぬるになっている二つのエッチなところを激しくいじり始めた。

大好きな従姉と叔母のオナニーに目が離せなくなっているぼくを、二人の女の子が抱き寄せた。
「かわいいな。ねえ、女の子どうしって気持ちいいんだよ」
「あ…」
その二人は、さっきぼくが教室に隠れたときにエッチしていた赤い髪の子と長い黒髪の子だった。
「ぼくたちも、実は小学校までは男として生活してたんだ。きみと同じような事情でこの学校には中学から入ったんだ。
でね、小学校の時はふたなりっていう自覚が無かったし、男の子どうしとしてこの子とエッチしたり」
ぼくと同じように、突然、これからは女の子として暮らすことを言われたという人がいる。
ぼくは自分が独りじゃないのだと思って、少し安心した。
そのもう一人の「男の子」が、抱いたら折れそうな華奢な色白のからだをぼくに預けた。
「お口でして…」
すべてを教えてくれた「仲間」のちんちんを口に含んだ。

155:委員長の従弟(16)
10/06/17 22:42:13 lhx3atwU
横になったぼくの口は黒髪の子のちんちんをしゃぶっている。
他人のちんちんをしゃぶるのなんて、いままで考えたことも無かったけれど、今はとても嬉しい。
ぼくのちんちんは赤い髪の子のちんちんと重ねあわされて、他の女の子にしごかれている。
やがて黒髪の子はぼくの口に多量の液体を流し込んだ。飲み込むのに抵抗はなかった。
「女の子の方もして…」
ちんちんを口から引き抜いて、そのまま女の子の方を押し付けてきた。
「あっ、ぁ…ぃぃ」
夢中で舐めた。視界に入ってくる従姉と叔母も、とてもいやらしい。
ぼくの脚が広げられた。誰かが割れ目に手を伸ばした。
「わぁ、こんなにぐちゅぐちゅしてる」
「舐めちゃおっか」
ぼくの女の子が、女の子に舐められてる。
「じゃあ男の子の方も、ぼくが口でしてあげる」
赤い髪の子は、ぼくのちんちんをじっくり舐めてから口に含んだ。


156:委員長の従弟(17)
10/06/17 22:43:07 lhx3atwU
叔母は横になって脚を広げた。
「よく見て。ここが女の性器よ」
ぬるぬるした感じのあそこは、艶やかなピンク色をしている。吸い込まれるように、ぼくは叔母に抱きつき、張りのあるおっぱいを吸った。
「ああ、上手ね…ぁぁ…いいわこの子…もう犯して!」
「叔母さまがこんなに興奮するなんて…素敵だわ」
従姉が後ろから抱きしめて、ちんちんをぼくの女の子にコリコリと押し当てながら、ぼくのちんちんを叔母のあそこに導いた。
「これからは、ずっと一緒よ…」
ちんちんが叔母の熱い性器に飲み込まれると同時に、従姉のちんちんがぼくの中に入ってくる。
「・・・ぁあ」
声にならない声を、思わず漏らした。
ぼくの中に従姉のちんちんが入って、ぼくのちんちんが叔母の中に…
従姉はゆっくりとぼくの中でちんちんを動かしていたけど、やがてスピードを上げ始めた。
「お従姉ちゃん、おねえちゃん…」
「あなたの中すごいわ…ああ・・・」
つられてぼくも叔母の女性器でちんちんを激しく往復させ始めた。
「ああっいいわ、もっともっと突き上げるようにしてっ」
強い目でぼくを見つめる叔母に動かされるかのように、ぼくはちんちんを動かし、後押しするかのように従姉はぼくを犯した。
夢中になるうちに、ぼくの右手は叔母のおっぱいを掴み、左手は叔母の、ぼくとの間に挟まっている大きなちんちんを握った。
ぼくの手ではとても握りきれない大きさのちんちんが、熱くうねっている。
いつかこのちんちんを入れてもらえたら…
いつのまにかぼくは、ちんちんを入れてもらうことを当然のように考えていた。
「ああっぁ…ぁっあっ」
三人の声が重なった。
ぼくのあそこの奥に、とても熱い何かが出された。そしてぼくも叔母の中に…


157:委員長の従弟(18)
10/06/17 22:44:06 lhx3atwU
部屋の中は朝の陽ざしに包まれている。
「おはよう…体力残ってる?」
白いレースのカーテンをバックに、従姉は裸のまま語りかけた。
従姉と叔母に女の子も男の子も捧げたぼくは、そのあと他の女の子ともエッチなことをし続けた。
姉妹の子どうしで繋がるところを見せてもらったり、それに、ぼくと同じように男の子として生きてきて、
今は女の子どうしのカップルになっているあの2人がずっとぼくを犯してくれた。
ぐったりした感じもするけど、でもなぜか気分は良かった。
「ありがとう。はじめてのエッチがお従姉ちゃんと叔母さんとだなんて嬉しいよ。
それにみんな優しかった…」
「おうちの人には今日の夕方には帰るって言ってあるから、今日は、一日つきあってね」


158:委員長の従弟(19)
10/06/17 22:45:11 lhx3atwU
軽いノックの音がして、ドアが開いた。
「失礼します」
中等部の人らしい。
「おはよう、どうしたのかしら」
「初等部に入ることになった子がいるって聞いて、それで…」
「まあ、情報が早いわね。そっか…この中等部の子ねえ、昨日あなたを裸で連れてきた子の親友なのよ」
従姉はぼくを見ながら、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「そうだ。今日は初等部の登校日よね。ちょっとこの子初等部に連れていくから…」
従姉は、中等部の子に耳打ちした。
「はい…」
中等部の子は頬を赤らめながら、服を脱ぎ始めた。
「昨日の男の子の服で初等部に行くわけにはいかないわ。この子のを借りて行きましょう」
「えっ」
「どうぞ着てください。わたしはここで他の先輩とセックスしていますから」
「夕方まで裸でもいいわね」
「はい」
制服を借りるだけならまだしも、下着まで…
ぼくの心の内を見透かすかのように従姉が答えた。
「これからは女の子になるの。だから下着も女の子のに着慣れてほしいの。
ブラはまだいらないけど、せっかくだからつけ方覚えましょう」

159:委員長の従弟(20)
10/06/17 22:46:30 lhx3atwU
はじめて触る女の子の下着、それも今目の前で脱いだばかりの…
従姉はブラジャーをそっとぼくの顔にあてた。女の子の匂いにむせそうになった。
「パンツもどうぞ」
「あら、糸引いてるわ。オナニーしたのね」
「はい、寄宿舎の玄関で、我慢できなくなって」
「じゃあ穿かせてあげる。女の子がオナニーしたばかりの、濡れたパンツ」
温かく湿ったパンツが、ぼくのあそこを包んだ。
「似合うわ。姿見でみてごらんなさい」
大きな姿見に映る、ブラジャーとパンツ姿のぼく。
「かわいい女の子だわ」
そのまま服を着させられ、髪も整えられたぼくは「女装」していることに抵抗が無いどころか、ときめいていた。
「今日はね…」
身支度をしながら従姉は嬉しさを隠せないようだった。
「初等部の子と先生に可愛がってもらったら、午後はこのまま学校の外に行って女の子の服とか買いに行くの。
戻ったらこの子に服を返して、買った服で女の子になっておうちに帰るのよ」
「服を返してくれるだけじゃやですよ。わたしとも…」
「もちろんよ。女の子どうしのセックスをいっぱい経験させてあげるんだから」
ぼくは姿見に映る女の子になった自分を見て、あそこが熱くなるのを感じた。
「あなたは、もうエッチで可愛い女の子よ、ふふっ」
柔らかい唇が強くぼくに触れた。


160:委員長の従弟:3スレ596
10/06/17 22:52:06 lhx3atwU
一応完結です。
久々に書いてみると、いろいろ難点もあるし、以前に投稿したときの設定と矛盾しないかとか
悩みもありました。
再考のうえ、まとめサイトに補完したいと思います。

161:名無しさん@ピンキー
10/06/20 02:13:42 3AcsIz+y
二重性器少女

162:名無しさん@ピンキー
10/06/22 21:53:26 lt9y8zma
複根か

163:名無しさん@ピンキー
10/06/23 04:18:40 PBB02UEC
>>161
実写映画化してたよなそれ
トモダチつって国のほとんどの人間が勃起するやつだったよなたしか

164:メガネ女と家出女
10/06/25 03:44:16 iBvLnZCp
久しぶりな投下スマソ
        ↓

165:メガネ女と家出女(15)
10/06/25 03:46:41 iBvLnZCp
ここは駅にある公衆便所、その一角で制服を着た長身の女と、
茶髪の女が互いの下半身を密着させて身体を上下に擦り合わせている。

「はあっ、んはあっ…マミ、気持ちいい」
「アタシもだよ、カオリィ」

そうしてお互いもどかしそうに、相手のスカートの中に手を入れ勃起したチ○ポを取りだす。
カオリという長身の女のちん○は黒々として、太く。茶髪の女=マミのち○ぽはピンク色で、
カオリのより少し小ぶりだった。二人は互いの性器を見て微笑む。

「あんたのおっきいね」
「マミのは可愛い…」

そして互いのちんぽを手でしごきながら、キスをする。
もちろんついばむような可愛いものではなく、互いの舌を吸い取る勢いのディープキスだ。

くちゅっ、ちゅっぢゅっ、ぢゅぷうっ

唇から唾液が溢れる。

「ふうっ、ぢゅぷ…カオリィ…挿れて…」
「う、うん」

この二人、つい最近まで、フタでない少女=沙希と一緒に3Pでセックスを楽しんでいたのが、
とんでもない巨根の「メガネ」の登場で、いい具合に2組に分かれることとなった。
まさか二人でのセックスがこんなに気持ちいいとは思わず、毎日何度も身体を重ねているのだ。

マミが便器に手をついてカオリに尻を向ける。よく沙希がやっていた体位だ。
格好のいい尻に黒々とした亀頭があてられる。

「今日は…どこがいい?お尻の方?それとも女の子の方?」

フフフ、とマミが笑う「?」とカオリが不思議がると、俯きながらマミがこちらを向く。
妖艶な笑みを浮かべている。

「あんた面白いね~、いまどきそんなヤル前に丁寧に聞くなんてさ」
「だって…」

カオリは顔を赤らめて抗議する。身体こそ大きいが、カオリは内気な少女だった。
ニヒ、とマミは笑うと「いいよ、女の子の方で」と囁いた。
そうして、右手で自分のちんぽをしごきはじめる。



166:メガネ女と家出女(16)
10/06/25 03:47:54 iBvLnZCp
「早く、挿れてよ」
「う、うん」

ずるう…亀頭がスムーズにマミの中に入り込む

「ふうんっ」

やはりどうしても最初は声が出てしまう。マミは目を瞑りうっとりとした表情で
カオリのちんぽが自分の中に収まるのを待つ。

ず、ず、ず、…

「はああ…入ったぁ、あ、あ、あ、カオリィ!」

間髪入れずにカオリがピストンで責め立てる。

パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!

「あん、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、」

リズミカルに突き上げられ、マミの口から声が出る。右手は必死に自分のモノをしごいていた。

*      *      *       *       *
数分後、駅の公衆便所内。マミはまだバックでガンガン突き上げられている。
ギシギシとなる便器。マミのアヘ顔が便器の中の水面に映っている。

「ふうんっ、は、あ、あ、カ・オ・リ、アタシもう駄目、ダメだよおぉぉイク、イクぅ」
「待って、待ってマミ…私ももうすぐ、あ、あ、あ、あ!」
カオリの腰がぶるっと震え、そしてピストン運動が一段と速くなる。フィニッシュ前だ。

パンパンパンパンパンパン……

「あ、ひいいっ、は、激しいィィィ……ア、ア、ア、ア、ア、!」
「ま、マミィ!」

叫び声と共にカオリは射精した

……どぴゅっ、びゅううううううう

「熱い、熱いあんたのぉ…あ、アタシも出るぅ!」

膣内射精されながら、マミは射精した。どぼどぼと便器に気持ち良く放出する。
うっとりとした表情で、マミは果てた。



167:名無しさん@ピンキー
10/06/25 04:08:54 50Xh7gWn
うっとりって素晴らしい

168:メガネ女と家出女(17)
10/06/25 04:12:47 iBvLnZCp
「なんかさ~こういうのっていいよね」
「え、なにが?」

手を繋ぎながらマミとカオリは駅を出る。不思議そうに聞き返すカオリにマミはただ
ニヤリと笑って。

「…ん~ん、なんでもない」
「?」
「ほら、早く行かないと、メガネさん待ってるよ」
「そうだね…あ、でも沙希は?」
「沙希ならきっと先に行って、今頃メガネさんにハメられてんじゃない?」

ニシシ、と笑って、アタシ達もハメられたいよねぇとマミは笑った。カオリも頷く。
どうにも、夏海の巨根は中毒性があるらしい。

ただ、ちょうどその頃夏海は沙希ではなく依頼人の女にハメている真っ最中なわけで
夏海がかつてない修羅場を迎えようとしているのを二人はまだ知るよしもなかった。

*     *      *       *       *       *

沙希は女を睨み返した。だが、女はまた快感の表情を浮かべ、あえぎ声をあげる。

…こいつ慣れてやがる

沙希は直感で思った。清楚なフリをしておきながらセックス慣れしすぎているのである。
女は何度も夏海の上で身を捩じらせ嬌声をあげる。沙希の下腹部がずくずく疼き始めた。
本来なら「ココ」に収まっていたものが、今は目の前の見知らぬ女の中にあるのが許せなかった。


あの女、アタシのもんに手を出しやがって…ぶっ殺してやる!

どす黒い怒りが湧き上がる。沙希はゆっくりとテーブルから降りた。

「あ、イクイクイクゥ!あ、あ、あーーーーっ!」


果てた女を抱きしめたまま、夏海は驚いた顔を沙希に向ける。
それは沙希が怒りを一瞬忘れるくらいお間抜けなもので、沙希は思わず口元を緩めてしまった。

「お、起きてた…んですか?」
「起きてたかじゃねーよ、この…馬鹿、馬鹿淫乱メガネ野郎!」
「や、野郎って、ちょ、ちょやめなさい、この人は依頼人ですよ」
「知るか!」

沙希は女に殴りかかった。



つづく



169:名無しさん@ピンキー
10/06/25 06:56:30 7xBupWeI
どいつもこいつもハメまくりやがって! もっとやれw
あとケンカのまえに床に撒き散らしたおしっこを3人で雑巾がけしるw




そして這い蹲って雑巾がけする2人の尻にムラムラきたメガネが
沙希を依頼人に乗っけて重ね餅ファック、仲直りするって言うまで2人をハメ倒すみたいな

170:名無しさん@ピンキー
10/06/25 18:15:20 gECJW3Y0
メガネ女さんのつづきに期待します。

喧嘩する娘は、眼鏡さんの巨根でお仕置きですね。

男が、メガネさんの巨根にタジタジっていうのも好きなシチュエーションです。

171:名無しさん@ピンキー
10/06/26 08:49:01 1WKXlKxJ
沙希へのオシオキなら、夏海のチンポよりオアズケの方が効果的だろうなw

172:メガネ女と家出女(18)
10/06/27 18:44:42 785R5x4S
ぱしん、と依頼人に殴りかかった沙希の手を握ると、夏海はそのままもう一方の手で沙希の肘を抑え身体の向きを変えた。

「痛い!いってーよバカ!」

沙希の腕が背中に回された、逆間接を極められているのだ。

「ごめんなさい、あんまり手荒らなマネはしたくないんですが…」
「もうやってんじゃ、い、痛い…」

沙希のバックに夏海は回ると、そのまま沙希の身体をうつぶせにソファに倒した。沙希の顔がソファに押し付けられる。

「…依頼人を殴らないって誓ってくれたら手を離しますよ」
「……」

『…もうあんなことはやめなさい』

沙希は夏海にナイフで襲いかかって、逆に抑え込まれた時のことを思い出した。
…あんときもあいつ、センコーみたいに説教してたっけ

「?沙希なに笑ってんですか?まさかMに…」
「ちげーよ…わかった、殴らないよ」

「それから、この人と仲直りしなさい、絶対に喧嘩しちゃ」
「それはイヤ」
「沙希…」
「ぜってーイヤ!だって、こいつアンタとファックしてたんだ、アンタはアタシのなのに…」
「沙希」
「アンタを取られたくない…」

ソファに顔を埋めて、くぐもった声で沙希は言った。泣いているようにも聞こえる。夏海は黙って、沙希のスカートをまくりあげた。
ぴくん、と沙希が反応するが、それ以上は動かない。形のいい尻を包んだ薄いショーツを曲げられた膝まで引きおろす。
白い桃尻が顔を出した。空いている方の手でわしづかみにすると、ほどよい弾力でへこんだ。吸いつくような感触だ。
ふううん、と沙希のため息がソファの間から漏れる。

「沙希」

そう言うと、夏海は沙希の尻の上に黒々とした自分の肉棒を載せた。すでに勃起している。
ざらざらとした感触で沙希にもそれが夏海のチ○ポだと気付いたのだろう、尻をチンポに擦り合わせるように、
腰をいやらしく動かし始める。


173:メガネ女と家出女(19)
10/06/27 18:47:43 785R5x4S
「ああ、夏海ィ…頂戴」
「仲直りしたらハメてあげます」
「ずるい.…ひどいよ!」

沙希が顔をこちらに向けた。やはり泣いていたのだろう、目が涙目になっている。
入れてよ…と夏海に囁く。

「だめです、沙希が約束してくれるまでお預けです」
「いや、頂戴、早くあんたのチンポ頂戴」
「ダメです」
「馬鹿ぁ!お願い、お願いだからぁ」

沙希が喚きはじめる。横で絶頂で気を失っていた依頼人が目を覚ました。
ソファにもたれた上体をそのままに、うっとりとした目を夏海に向ける。
視線に気づいた夏海はジェスチャーで器用に謝罪と待機の懇願をする。女は口元を少し釣り上げた、承諾したのだ。
事務所を訪れた時の清楚さからはほど遠い、妖艶な笑みだ。
しかも、ファック後のままだから女は全裸、足は恥じらいもなく開きっぱなしである。
もちろん、さっきまでハメていたオマ○コは夏海の眼前で「御開帳」している。
ソファで、女が二人、一人は全裸で股をおっぴろげオマンコ「御開帳」、かたやもう一人の少女はうつ伏せになって、尻を丸出し、
夏海は満腹感で胸やけしそうになる。

とにかく早く解決しよう…

気を取り直して夏海は沙希に囁く。

「…約束しないと、もう沙希のオマ○コには入りませんよ」
「いやっ、いやああ!」
「仲直りしますね?」
「うう…わかった、わかったよう!だから、だから」

早く入れて…と沙希は言った。夏海はにこりと微笑むと
「前と後ろどっちがいい?」と聞いた。

「どっちでもいい!だから早くゥ」
「わかりました」

ずぶ…と夏海は亀頭を沙希のオマ○コに突き立てた。


174:メガネ女と家出女(20)
10/06/27 18:51:17 785R5x4S
「はあっ」
「う、締ってる」

少し腰に力を入れて、夏海は自分の棒を沙希の中に押し込める。白い尻の中に極太の
長い黒棒がゆっくり、ゆっくりと収納されていく。

「ふ、ふあああ、あああ…」

ブルブル震えながら、沙希は肉棒の侵入を許していた。

「もっと入るよ、沙希」
「す…ご…ィィィ深ぁぁ…ああああ!」

腰を震わせながら、沙希は奥深くまで侵入してくる夏海のチ○ポをただ許すのみ。
あまりに巨大な男根を受け入れる少女の顔は苦痛と、そして歓喜の色が刻まれている。
紅潮した頬と、汗、そして涙。沙希の口元がにい、とつり上がる。

こつん、と中で亀頭が子宮の入り口に当たった。

「あんんっっ!」

沙希がのけぞる。
全てが体内に収まった。独占欲を満たした沙希は夏海に熱いまなざしを向ける。
夏海はそれに応えるように。ゆっさ、ゆっさ、と沙希の身体を揺さぶりはじめた。

「は、あああ、イイイイッ…すごいイイーー!」

うっとりとした表情で顔を左右に振り、唾液を飛ばしながら叫ぶ
夏海のチンポが自分の体内を掻き混ぜているだけで沙希はイキそうになるのだ。


「気持ちいい?沙希」
「うん!うんッ、夏海ィ、チ○ポッ、チン○気持ちイイよお!もっと掻き混ぜてぇぇ…」
「わかった」

さらに激しく揺さぶる。悲鳴をあげて沙希はソファをバンバン叩いた。

「あ!あ!あ!混ざる!混ざっちゃうゥゥ!アンタのチンポっ、アタシの中で混ざってるゥ!」
「もっと責めますよ」

容赦なく夏海は腰をうちつけ、沙希の膣内を責め立てる。

パン!じゅるっ、パン!じゅるっ、パン!じゅるっ、パン!…
パンパンパンパンパンパン…

「ヒ、イ、イ、イ、イ、イイッ!サイコウうッ…あんたのチ○ポ最高―!」



175:メガネ女と家出女(21)
10/06/27 18:54:04 785R5x4S
アヘ顔で沙希は何度も「夏海」「チンポ」と泣き叫ぶ、
内部の激しい運動のため身体がガクガクと振動している。数分ほど突きまくった後、
もうそろそろイク頃だろうと見計らって夏海が2、3度子宮に押し込む勢いで、チンポを思いっきりブチ込んだ。

ズン!ズン、ズンッ!

「アン!アッ、アアアッ!」

びくん、びくんと沙希の身体が跳ね上がる、ぐう…と唸り声をあげ沙希は前のめりに倒れた。
弛緩した身体がソファに崩れ落ちる。アヘ顔を夏海の方へ向けたまま、沙希は失神していた。
まあ、と女が沙希のアヘ顔を見つめる。浮かべたのは侮蔑の表情か、羨望の表情か。

「…もうちょっと待ってくださいよ」

夏海は荒れた息を整えながら、失神している沙希の身体へなおも腰をうちつける。
弛緩したため、中も少しガボガボになっていたが、愛液が溢れだした膣内はヌルヌルして
気持ちよかった。2、3度中でチンポを往復させると射精を催してきた。

「ふうー…はああ…うっ!」

ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ……!

失神した沙希の中で夏海は射精する。もう何度も膣内射精を行っているため、
沙希がいつ孕んでも不思議はない。

「ふう…」

夏海はずる…と肉棒を抜き出し、結合を解いた。愛液と精液が糸を引く。
…今度はこの人だ、夏海は女の方へ視線を向ける。チ○ポはしまわずそのままにしておく。
「奥さん」
「は、はい」
顔を赤らめた女の視線は、夏海のチ○ポに注がれている。トロトロと液体で濡れている
肉棒は、この女にとって魅力的なものなのだろう、潤んだ目を熱く巨根に向け、口元
をだらしなく開いていた。

「どうもすみません、この子はなんというか、気性が激しくて」
「…はあ」
「もう、あなたに危害を加えようとはしませんから、その仲直りというか許してやっては
もらえませんか?」
「いやです」
「へ?」

これにはさすがに夏海も驚く、が、次の女の台詞にもっと驚いた。

「ただではいやです」
「ただって…」
「私も…もう一度あなたのおチ○ポが欲しいわ」



176:メガネ女と家出女(22)
10/06/27 18:57:02 785R5x4S
一見清楚風な女性の口からチ○ポという単語が出るとは思いもよらず、夏海は「え?」と思わず聞き返してしまった。
女は夏海を見つめて「もう一度、抱いて」と囁いた。

「そうしたら、奥さんも仲直りしてくれます?」
「ええ」
「わかりました…どんな体位でいきますか?」
「そのまま、こうして…ここで突き上げて…」

女は「御開帳」のオマ○コをさらに指で広げ、腰をくい、とあげた。
ピンク色の襞からすでに愛液が垂れ流し状態になっている。
…最近の人妻は欲求不満なのだろうか?
夏海はそう思いながら女に覆いかぶさった。
深く長いため息が女の口から洩れる。

「…あなたのチンポ、すごく大きっ…」
「どういたしまして」

夏海は腰をテンポよく動かし始める。

「アン、アッ、アッ、アッ、あああ、いいわあああ…」

充足感で満たされた女は歓喜の声をあげる。沙希が熟す前の果実だとしたら、
この女は熟しきった果実だ。中はトロトロに溶けきっており普通の男か、フタだったら、
入れた直後に射精しているだろう。だが、夏海は違った。彼女は「鍛えられて」いたから。

「…奥さん、今日はなんの依頼で来たんです?」
「アッ、アッ…む、娘を…探して…欲しくて…あああ!そこ、そこいいのぉぉ」

泣きながら、女は夏海の頭を抱きしめる。夏海は腰の動きを早くする。
膣内を擦り、子宮入り口を激しく突く。女は数秒も持たずアヘ顔になった。

「あああ、イイイ!いいわああ、死にそう…」
「娘さんはいくつです?」
「じゅ、じゅうはち、下は十六…」
「二人ですか?いなくなったのは」
「う、ゥ上の方、ああ、ア、ア、イク!」

ぴたり、と夏海は腰の動きを止めた。

「いや、やめないで、お願い!動いて」
「依頼内容を聞くまで、奥さんがイクと困るんでね」

セックスしながら、話しましょう、そう言ってにこりと夏海は微笑んだ。



177:メガネ女と家出女(23)
10/06/27 18:59:33 785R5x4S
それから1時間後、マミとカオリは夏海の事務所にやって来た。

「こんにちは…」
「メガネさ~ん、うわ、ココなんか変な匂いするわ…」
「やあ、二人とも…」

ふらふらと奥から夏海が現れる。

「メガネさん、なんかやつれてない?」
「まあ、色々ありまして、まずソファにでも掛けて…あ、そこはだめか、まだ…」
「?」

ぶつぶつと呟きながら、二人を奥へ促す。「ソレ」に最初に気付いたのはカオリだった。

「ぁ…」
「?どうした?あ」

カオリの視線を追って奥のソファを見たマミの目が点になる。
そこには女が二人「アヘ顔」で失神していた。

一人は全裸でオマンコを惜しげもなく御開帳して失神していた。オマ○コからは
愛液がタラタラと垂れ流し状態でソファを汚しており、顔、乳房、下腹部いたるところ精液まみれになっている。
乳首は存分に吸われたのか、突起しており、そのアヘ顔は
見てる方が恥ずかしくなるほど幸せそうな表情を浮かべていた。

「あちゃ~、メガネさん、さすがだね、大人の女の人ハメまくりって…こっちは沙希じゃん!」

沙希の方はソファに顔をつけ、四つん這い状態で倒れている。こちらに尻を向けている状態だ。
制服を着てはいるが、スカートは腰までたくしあげられ、ショーツは引き下ろされ、白い尻が丸出しになっている。
そのオマ○コから愛液と精液がどろどろと床まで垂れ落ちていた。外は綺麗だが、中は相当ぐちゃぐちゃになっているのだろう。
失神しているというのに、まだ、沙希のオマ○コから新しい愛液が溢れている。そのアヘ顔も、左に同じく幸せそうだった。

「すごい…」

ごくり、とカオリが喉を鳴らす。マミはじと目で夏海を見つめ「ジゴロ…」と呟いた。
あはは、と力なく笑って夏海は頭を掻く。

「二人にも話があって来てもらったんですが…まずは、掃除…手伝ってくれませんか?」

夏海は困ったように笑みを浮かべて言った。



一部了


178:メガネ女と家出女
10/06/27 19:06:23 785R5x4S
長くなりました。一部了でいったん区切ります。
二部はタイトル通り、探偵夏海が家出女を探しつつ、その技と巨根で大立ち回り
させたいです。野郎VS夏海も予定。戦闘かセクロスかは考え中ですが
セクロスなら夏海が野郎を犯しますww基本人間大好きな彼女なんで、
遠慮なく掘りまくるという

179:名無しさん@ピンキー
10/06/27 20:10:24 fJqsIrr2
乙乙

180:名無しさん@ピンキー
10/06/27 20:36:38 C2ECrAqy
GJ(;´Д`)ハァハァ

>夏海は満腹感で胸やけしそうになる。
嘘だッ! このおかわり大魔王!

メガネさんがふたなりっ子に犯されてアンアンいったり実はアナルが弱点で大ピチンになったり
助けに来た沙希がそれを見て嫉妬に怒り狂ったりする展開はないですか

181:名無しさん@ピンキー
10/06/27 21:34:35 MJZ6Wsr7
ふう…
依頼人の話を聞く前に、沙希が寝てる目の前でハメ倒すような夏美がごめんなさいしないといけないよね


182:178
10/06/28 00:18:35 GV0Q88Pl
メガネさんは結構めんくいなんで、美少女に「やらせて」と頼まれたら意外と揺らぐかも
まあ、その前後でハメ倒しますが。アナルはすごい弱点にしときますわ笑

犯された場合
ふたなり少女「ヤリ○ンのくせに、ココは弱いのね、ああ…締るわあ」
夏海「ん…、あ、あっ、…んん、アッ、アッ!」
沙希「こら、なんだよ、オメー、アタシのもんに手ー出してんじゃねーよ!」

そう言って、沙希が、夏海を犯してるふたなり美少女とキャットファイトする
わけですね。で、ボロボロになりながらも勝って、夏海にもたれかかって泣くと。

沙希「っくしょー、アタシも…あんたを気持ちよくさせてーよ」
夏海「もう、充分気持ちいいですよ」

そう言って、その場でセクロス開始、沙希が騎乗位になって、上から
ガンガンオ○ンコ押しつけ夏海が気持ちよさそうな顔をしているのを見て

沙希「気持ちいい?夏海気持ちいい?アタシの中で気持ちよくなってよぉ」

ってせつなそうに言うわけです。夏海の巨大チ○ポをやすやすと咥えこめる
ようになった沙希のオマ○コ万歳です。

すんません、長くなりましたが、この展開もイイッすね
使えれば使ってみますわ



183:名無しさん@ピンキー
10/06/28 08:39:44 CQ4OKSJt
楽しみすぎて首が2m伸びました

184:名無しさん@ピンキー
10/06/28 08:42:10 CQ4OKSJt
弱点がバレた夏海が、その後浮気のたびに沙希からアナルにおしおきされるのも楽しそうです(;´Д`)ハァハァ

185: ◆JOwj6iT3To
10/06/30 17:26:24 p6TrK3B5
だいぶ間が空いて忘れられちゃった気がするけど、投下

186:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:27:47 p6TrK3B5
「ひ、ひぃ、ふぅ、ケ、ケン、ほんとうに、いいのかな、むふぅー」
 お師さんが私のペニスを凝視しながら、鼻息をぶっしゅーぶっしゅー噴き出している。息が
あそこに当たって、くすぐったい。
「いいですよ」
「ふん、ふん」
 お師さんは舌を出して、ちろちろと私のペニスの先端を舐める。そして体をぶるっと震わせ
て、自分の唇をぺろりと舐め回して、私のペニスをぱくりと口に含んだ。
「ちゅぽ、ちゅぽ、ん、んむぅーふ、ずゅぽ、ずぅーっ」
 べろべろべろと私の皮の中に舌を差し込んで、剥いて、ずぽずぽと吸い立てる。
「あ……お師さん、きもちいです」
 つぽん、と音を立てて、お師さんが私のペニスから口を離す。
「ほ、ほんとうかな、ケン、きもちい?きもちいかったら、いつでも、口の中に、出して、い
いからね」
「はい」
 お師さんはまた激しく私のペニスに吸い付いた。私が快楽で声を洩らす度に、お師さんは、
より激しく吸い付いてくる。
「ずびぃー、ずぼ、ずぽ、じゅぷじゅぷ」
「あ、あ、あ、お師さん、きました、いく、いく」
 お師さんの舌が、hentai触手生物の様に私のペニスに絡みついて、私の腰も、砕けて、ひく
ひくと痙攣する。
「ふむぅー!ふ、ふ、ふぅー!」
「お師さん……!出る、出るぅ、あふ、ふぅ、ふぁ♥」
 私は、お師さんの口の中に、大量の精液を撃ち放った。お師さんは、それをこぼさないよう
に吸い込んで、喉を鳴らして飲み込んでいく。
「ん!んぅー!んちゅう!ちゅう、ちゅう、ちゅう、んぐ、ごくん、ごくん♥」
 私が放った精液を全て飲み込んだ後も、お師さんはべろべろと私のペニスを舐め回す。
「あは、お師さん、くすぐったい」
 私がそう言うと、お師さんは名残惜しそうに私のペニスから口を離す。ついーっと糸が引く。
「ふぷ……、はぷ……、ケンのせーえき……。ううー。はうー」
 お師さんは精液に濡れた唇を指でなぞりながら、正座して目をぐるぐる回している。なんか
股の辺りから湯気が立ってるような……。
「お師さんは、しないんですか?」
 私がお師さんの下腹部で持ち上がっているテントをさすってあげると、お師さんの動きがぴ
たりと止まる。この世の終わりみたいな顔をして、喉を鳴らして、唾をごっくんごっくん飲ん
でいる。
「お師さん?」
「ケケケケケン、それは、それはだめだよ、ケーン、ああああ、ケンが、ケンがかわいいな、
ケンがかわいすぎて、お師さん、ジャンプしちゃうっ!じゃーんぷっ!」
 お師さんはびょーんと飛び跳ねる。
 ごちん。天井に頭をぶつけて落ちてきた。ぼふん。
「お師さん」
「うー、ケンがいっぱいいるよー」
 お師さんの頭上をヒヨコが飛び回っている。膝の上に頭を乗せると、お師さんはへらへらへ
らと笑っている。頭をぶつけておかしくなってしまったんだろうか。頭をなでなですると、連
動してゆさゆさ身悶えして、気持ち悪い。
「お師さん、大丈夫ですか」
「こんなにケンがいっぱいいたらー、ひとりくらいー、いいよねー」
 お師さんはがばっと体を起こして、ずるっとパンツを降ろして、枕に向かって飛びつく。
「うあお……」
 お師さんは枕を抱きしめて、ばこばこばこと腰を振り始める。
「ああああー!ケンー!孕めー!私の子を孕めー!」
 お師さん、それはケンではなくて、枕です。
「あああああ妊娠するうううううううう!」
 するのか。させるのではなくて、するのか。
 ばふん。枕が破れて中身が出てきた。
「あ、あふぅ、ふぅ、ふぅ、はふぅ……」
 お師さんは体をぎゅうーっと丸めて、びくん、びくんと腰を震わせる。どうやら、枕に中出
ししてしまったらしい……。

187:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:28:31 p6TrK3B5
「お師さん」
「……ふあ?あれ?ケンが二人居るよ?私のケンと、私のおよめさんのケンが、居てー、どっ
ちも、好き好きー」
 お師さんが私に抱きついてきて、ずりずりとほおずりする。
「およめさん?」
「うん、ケンがおっきくなったら、およめさんにしてくださいって、いうのー」
 唐突にプロポーズされてしまった。随分と急な話だ。なんか、どっちがおよめさんなのか、
こんがらがっちゃってるみたいだけど。
「お師さん、うれしいです」
 でも、断る理由なんか、どこにもないし。
 目を細めて私にほおずりし続けるお師さんの頬にキスをして、了承する。
「……うん。……うん?あれ?ケン?……え?……あ、あ、あああーっ!」
 急にお師さんが飛び退いた。
「ああ、ああ、ああ、ああああーっ!あああああああーあーあああーあっあーっ!」
 頭を振り乱してあーあー喚いている。どうしたんだ。
「お師さん?」
「あー、あー、無し、今の無し、あいや、無しじゃなくて、有りだけど、無しなの、ちがう、
無しじゃないよ、本気だよ、でも、違うくて、有りだけど、無しにして、有り、ちが、アリ、
モハメド、イノキー!シャオラー!」
 お師さんがベッドから飛び降りて、アリキックをしながら部屋の隅まで後退った。心なしか
アゴが出ている。部屋の隅にぶつかってもまだアリキックをブンブン振っている。これは引き
分けにしたいという意思表示だろうか。なんの勝負だ。
「お師さん、私、お師さんなら、いいですよ」
「シャッ、シャッ、シャッコノヤロー、イインデスカー!イクゾー!1、2、3、……え?」
「お師さんのおよめさんにしてください」
「……はい」
 お師さんはアリキックを突き出したまま十分くらい固まっていた。あんまり固まっていたか
ら不安になって、脇から抱えてベッドの上まで引っ張って戻した。
「お師さん」
「ケン、ほんとうに、いいの?」
「はい」
 私が是と言うと、お師さんはぼろぼろと涙を流し始めた。
「あうー、ケン、ごめんね、もっと、ロマンチックな、夜景の見えるレストランとか、そうい
う所で、そういう所で、ロマンチックあげーるよー!ロマンチックあげーるよー!」
「私は、この長屋が一番好きです」
「はう、ケン、ケンー、ごめんねー、ケンー」
 お師さんは私を押し倒して、顔をべろべろとなめ回し始めた。太股の辺りに、硬くてぬるぬ
るするものが当たる。私はその硬いものを太股できゅっと挟む。
「はう♥」
「お師さん、体が小さくて、ごめんなさい」
「はう♥はう♥はうう♥だめだよ、ケン、まだ、まだああああ、あっ」
 お師さんの腰が、ずるっ、ずるっと動き始める。
「だから、お師さんの、好きにして」
「はっ、はっ、あはあ……♥はうあ♥だめ、だめ、だ、むちゅう♥」
 お師さんが私の唇を塞いで、激しく腰を振り始めた。
「むひゅ、おひひゃん」
「ちゅ♥ちゅうう♥ちゅ、ちゅ、ちゅう♥」
 お師さんは痛いくらいに私を抱きしめて、もっと激しく腰を振る。
「むちゅぱ、はふう、ケン、ケン、イクぞ、中に出すううう、うう、イクうーっ!」
 がっちりと体を密着させて、お師さんが体を震わせる。
 私の太股の間に、どぷん、どぷん、どぷんと、熱いものが迸って、溢れかえる。
「はふぅー、はふぅー、はふぅー♥」
 お師さんはそのままそうして私を抱きしめていた。
 一分くらいしたら息が落ち着いたみたいで、お師さんは腕を突いて体を起こす。そして自分
で出した精液塗れになった私の股の間を凝視して、また息が激しくなる。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ」
 お師さんは両手で自らの股間を押さえながら、瞳のぐるぐるを加速させる。
「だめ、だめ、だめだぁーっ、まだ、まだ、まだだめだよぉ」
 お師さんが前へ前へと腰を揺すって押し進める。そしてお師さんのペニスが、私の股の付け
根に押し当てられる。

188:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:29:05 p6TrK3B5
「お師さん」
「うにゅふむぐあぐにゅふみゅ」
 私だって、もう子供じゃない。お師さんがどうしたいかなんて、わかってる。つもり。
「お師さん、いいよ」
「……ケ、ケン。そ、それは。それは、だめ。だめ、だめ、だめでいいーっ!ああーっ!」
 お師さんは私に覆い被さってきて―。……なんかもぞもぞ動いている。
「お師さん……」
「はぁん♥はふぅー♥いくいく♥」
 手で自分のを扱いているらしい……。私は別に最後までしてもいいんだけど……。
 そうこうしてるうちに、また股の間に暖かいものがぴちゃぴちゃと当たる。お師さんが射精
したらしい。
「ふぅー、ふぅー、ふぅー、ケン、ケンにはまだ、それは、まだ早いんだ(キリッ」
 オットセイみたいなポーズを取って、お師さんはそんな事を言う。なんでも、悪徳を司る旧
世界の女神、エイグネスの怒りに触れる、とか。意味がわからない。
 私のペニスはまだかちかちにそそり立っていて、それに気が付いたお師さんは私のペニスを
両手で包み込んで、ごしごしと扱いてくれる。実はちょっと力が強くて痛い。でもお師さんは
にこにこと満面の笑みを浮かべていて、指摘しづらい。
「んっ♥お師さん♥」
 お師さんの指の隙間から、どぷどぷと私の精液が溢れ出してくる。今日はこれでおしまい。
 シーツで体を拭いて、新しいシーツを敷く。毎日こんなんだから、一日に二枚もシーツを消
費してしまう。おかげで長屋の共用スペースはうちの干したシーツで占領されてしまっている。
そのせいか、嫌がらせか何かで変な染みが付けられてる時があって、シーツを二度洗わなけれ
ばいけない事がある。雨期になったらどうすればいいんだろう?明らかに、シーツも、干す場
所も足りない……。
「お師さん、雨期のシーツはどうするんですか?あと一ヶ月くらいで雨期ですよ」
「んー、どうしよう……。んー、私は……。私は、ケンといっしょならどうでもいいなっ!」
 お師さんがびょーんとジャンプして天井に頭をぶつけて落ちてきてヒヨコを回している。
 お師さんの頭をなでなでしてると、ドンッ!と壁が振動する。
「うるせーんだよ毎日毎日サカりやがってよ!やらせろ!……はぁ」
「そうだそうだー!やらせろー!……ふぅ」
 両隣の部屋から壁パンチされたみたいだ。
「うー、ケンがいっぱい居たら部屋に入りきらないよー、うー、そうだ」
 突然、お師さんの頭の上に電球が現れてぴかぴか光り出した。
「どうしたんですか、お師さん」
「うふふ、なんでもなぁい」
 お師さんはいつも以上ににこにこしていて、なんだか気味が悪かったけど、抱き枕にされて
お師さんの胸に顔を埋めていたら、なんだか眠くなってきて、そのまま眠った。

 その日からというもの、お師さんはちょっとだけ帰りが遅くなって、テンションも微妙に高
くなって、ちょっとした拍子にすぐ天井に頭をぶつけるから、予兆が見えたら足首を掴んでジ
ャンプを阻止しなければならなくなった。それに、寝る前に、「あと少しだからね」とか「ち
ょっとだけ待ってね」だなんて言うようになって、何の事なのか問い質しても、無言でにこに
こしているだけでさっぱり要領が掴めない。

「でさー、リューはどう思う?」
「……知らない!そんなの私に聞いたってわかるわけないじゃない!ケンの馬鹿!」
 川原を散歩していたらリューを見つけたから、お師さんの挙動不審について、どう思うか聞
いてみた。そしたらリューは顔を真っ赤にして激怒してどっかに走り去った。一体なんなんだ。
あ、転んだ。

 そして、いつものようにしこしこのぬこぱこをし終わって、お師さんとピロートークをして
いた夜。
「ケン……。ケン……ケントリー、ケン……タウロスじゃなくて、えーと……、ケン、ケンフ
ル剤、じゃなくて、ケン、ポィー、ホァー」
 お師さんがなんかわけのわかんない事を喋っている。
「なに言ってるんですか?お師さん」
「あ……ケン。ケンはね、いや、あ、そうだ、ケンの好きなものは何?」
「お師さん」
「私ぃぃぃ!?」

189:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:29:34 p6TrK3B5
 なんか急にお師さんがもの凄い勢いでジャンプしたから、足首を掴まえると、掴んだ場所を
支点にしてお師さんの頭が半円軌道を描いて地面に激突した。
「みゅみゅみゅみゅみゅみゅ」
「お師さん」
 お師さんの頭のヒヨコもニワトリにまで成長して、卵を産んでヒヨコが孵って、代替わりを
果たしている。
「みゅみゅ、ケ、ケンは、私以外には、何が好き?」
 お師さん以外に好きなもの?なんだろう。そんなものあっただろうか。考えた事もない。
「お師さんの作る、りんごのお菓子」
「……りんごのタルト・フィーヌの事かな?」
「たぶんそれだと思います」
 お師さんは俯いてじっと何かを考え込んでいる。
「ケン……、ケン、ケン……タルト……だめだな……。……フィーヌ?ケンフィーヌ……ケン
フィーヌ」
 何か変な事をぶつぶつ呟きながらへらへらと笑い出した。最近頭をぶつけすぎかもしれない。
「お師さん」
「ケンフィーヌ……。ケンフィーヌ……。うふ、うふ、ウフフフフフフフ」
 完全に壊れてしまった。でも、お師さんが幸せそうだから、それでもいいや。それにしても、
ケンフィーヌ、だなんて、私をお菓子にでもする気だろうか。
「ウフ、ウフフフ、ウヒアヘアヒハハフハハ」
 とりあえず正気に戻る様子は無いから、そのまま抱きついて、いつものように寝た。

 それから数日ほどは特に何も無かった。お師さんは相変わらずちょっとおかしい感じだった
けど、生活に支障はない……と、思いたいんだけど……。師匠だけに……。
「ドゥフフ、ドゥヘ、ドゥフヘヘヘヘ」
「お師さん……」
 お師さんが机の中を見ながら、気色の悪い笑い声を上げていた。エロ本でも見てるんだろう
か、そう思って声を掛けると、体を丸めて、見ている本……。書類?を慌てて隠す。
「わあ、ケン、まだだめだめ、だめだよう。ケンにはまだ早いのさ(キリッ」
 やっぱりエロ本だろうか。
「エロ本ですか?」
 単刀直入に聞いてみる。お師さんの全身が真っ白になった。本当に漫画みたいな人だ。
「ケン、エロ本なんて言葉、どこで覚えてきたんだ、だめじゃないか、だめだよ」
「ごめんなさい。どぶさらいしてると、よく流れてきてたから」
 お師さんが両手を突き出して、あうあうと歩み寄ってきた。
「あう、ちがう、ごめんね、ケン、そういうつもりじゃなかったんだ、ケンは、いいんだよ、
だめでもいいんだよ、もうどぶさらいなんか、しなくていいからね、ごめんね。エロ本もだめ
じゃないからね。でも、もう、ほんの少し大きくなってから、一緒に見ようね。でも、これは
エロ本じゃないからね。あとちょっとだけ待ってね」
「はい」
 お師さんが私の頭をなでなでしてくれる。私もお師さんに抱きついて、くっつくんだけど…
…。
「はふう♥」
 お師さんの股間がぱんぱんに盛り上がっている。やっぱりこうなるわけだ……。
「お師さん、我慢しなくても、いいですよ」
「ふう、ふう、ケン、今日はまだ早い、はやいけど、早くてもいいなっ♥」
 お師さんが私の脇に手を通してぐいっと持ち上げて、対面のままベッドにどさっと座り込む。
お師さんは私のおでこを撫でて、髪を掻き上げて、顔中にキスをする。下腹には硬いものがぐ
いぐいと押し付けられている。お師さんの帯を引っ張る。するりとほどける。最近、帯の締ま
りが随分緩いような……。
「うー、ケン、そんな、積極的にされたら、お師さんおかしくなっちゃうよっ」
 とかなんとか言いながら腰をゆさゆさ揺すっている。お師さんの太股の上に座ったままだか
ら、私もゆさゆさと揺すられる。ずり落ちそうになったから、私はお師さんの体をぎゅっと抱
きしめる。
「はう♥」
 硬いもの同士が布ごしにぴったり押し付けられて、お師さんの動きが止まる。
「……ケン、ケ、こ、これは、は、背徳だよっ、はう、そんなっ、ああ、ケンのが、そんな事
されたら、私は、保たない、保たなくなっちゃうっ♥」
 気持ちいいらしい。ぴったりと体をくっつけたまま、私は腰をグラインドさせてみる。

190:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:30:13 p6TrK3B5
「うーケン、うー、こんな、こんな事、こんな事したら、ぬの、布ごしにごしごししたら、」
「お師さん、脱がなくて、いいんですか」
「脱ぐ、脱ぐ、脱がないと、パンツ、あう、止めないで、あふう♥でも、あにゅ、あ、
も、も、もういいや♥、イッちゃお、もう、だめ、だめでいいや」
 お師さんがもう限界の時の目をしてるから、私は縦に小刻みに腰を押し付けてあげる。
「ぱんひゅ、ぱんん、なか、あ♥あ♥あ♥」
 なんかじわじわする。お師さんがパンツの中に出してしまったらしい。布越しでもペニスが
びくびくと跳ね回ってるのがわかる。
「あふ、やっちゃったう、ケン、ケン、お師さん、こんな歳になって、お漏ら、ひちゃったう
……」
 お師さんの射精はパンツをいくらか貫通して、それでも余った分は横からどろどろと溢れ出
してきている。お師さんは顔を真っ赤にして泣きそうな顔になっていて、そんな、たまらなそ
うにしてるお師さんを見て、私は何を思ったのか、精液でぐちょぐちょになっているパンツを
指で引っ張って、横からペニスを差し込む。
「お師さん、私も、お漏らし」
「……え、え、えっ?えっ?あ、ケン、そんな、あ、あ、あ……」
 お師さんの出した精液でねとねとになっているパンツの中に、私も射精する。
「あ、そんな、ケンのが、そんな♥そんなぁ♥あ、あふ♥はぁ♥」
 お師さんのパンツの中とか外に、どっちが出したのかわからない精液が溢れて零れて、もう、
なんか、とにかく、区別が付かない。
「お師しゃん」
「ケン、んむ、むちゅう、べろべろ」
 お師さんが私を、折れそうになるほどにぎゅうっと抱きしめて、舐め回すように激しくキス
をする。そうしてキスをしているだけで、私の下腹部に、また暖かいものが浴びせられる。
「おひひゃん♥」
「ちゅう、ひぇん、れろちゅ、みゅ、ちゅぶう♥」
 そのまま私も何回か射精して、お師さんは、全部で十回くらい射精したかもしれない。気が
付いた時には、精液溜まりに尻餅をついているみたいな形になってしまっていた。
「お師さん」
「……ケン」
「どうするんですかこれ」
「……ふう、そうだね。……捨てようか?」
「どこに寝るんですか?」
「……さあ、わからないな。私は、ケンが居れば、それで、いいよ」
「私もです、お師さん」
「ふふ、うふふふ」
「あはは、ははっ」
 その日は、天井の柱にハンモックを吊して寝た。
 二人一緒に寝たから、重さに耐えきれないという事に気が付いたのは、次の日の朝、紐が切
れて床に体を打ち付けた時になってからだった。

 幸せだった。
 私たちは、どこまでも幸せだった。
 こんな幸せがいつまでも続くんだって、
 ずっとそう思っていた。

 いっそ、ここで、物語が終わればよかったのに。



191:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:30:45 p6TrK3B5
 ある日の事です。お師さんは、どこかに出かけて行きました。山に芝刈りに行ったのではな
い事だけは、確かでした。私は、川で洗濯をしていました。今日は、週に一度か二度の洗濯日
です。汚れたシーツが沢山あります。特に汚れたシーツは洗剤を入れた桶に浸けておきます。
その間に私は山に山菜を採りに行きます。この頃になると、私は山菜取りのプロになっていま
した。お師さんが山菜の毒の有無を教えてくれたので、私は教えられた通りにしっかり選別し
ます。でも、現代に生きている人間が、山菜の毒程度でお腹を壊すとは思えないんだけど、お
師さんの言う事は、いつでも正しいからそれでいいのです。
 山から下りたら山菜の下処理をします。そして生で食べられる山菜をちょっとおやつ代わり
に囓る。山菜なんて生で食べられるものばっかりだけど、お師さんは心配性なので大体火を通
します。私もそれに倣います。でもやっぱりおやつで生でちょっと食べます。
 そんな事をしていると、浸けておいたシーツの汚れが緩くなっている頃です。私はシーツを
洗います。全てのシーツを干し終わる頃には一日もそろそろ終わりです。お師さんがそろそろ
帰ってきます。
 お師さんが帰ってきたら一緒に夕食です。
 私が山菜鍋を作るとお師さんは鍋までべろべろ舐め回して美味しいと言ってくれます。とて
もうれしいです。でも、山菜よりケーキの方がずっと美味しいと思います。
 お師さんがそろそろ帰ってきます。お師さんが帰ってきたら一緒に夕食です。
 お師さんがそろそろ帰ってくるはずです。お師さんが帰ってきたら一緒に夕食を食べます。
 お師さんがそろそろ帰ってくるはずなのに。一緒に夕食を食べるはずなのに。
 お師さんが帰ってきません。
 お師さんが帰ってこない。
「……お師さん!お師さぁーん!」
 私は長屋から飛び出しました。力の限りお師さんを呼びます。周りの奴が変な目で見てるが
知ったこっちゃねェ。
「お師さん!お師さん!お師さん!」
 私は下街を走り回ってお師さんを呼びます。
「お師さん!お師さぁん!」
 そこら辺に居た奴に話を聞く。
「お師さん!お師さんが!お師さんがぁ!」
「ケン、痛い、どうしたの?ちょっと、何言ってるかよくわかんない、ケン!?」
 だめだ。こいつに聞いても話が通じない。
「お師さぁん!お師さぁん!」
 家に戻ってみます。お師さんは居ません。
「お師さん……お師さん……お師さん……」
 裏山の巡回ルートを全速力で一周してくる。お師さんは居ません。
「お師さん……」
 家を空けていたらお師さんが帰ってきた時に心配させてしまう。私はじっと待つ事にしまし
た。
「お師さんお師さんお師さん」
 頭がおかしくなる
 頭おかおかしくなる
 痛いよ暗いよ冷たいよ
 助けて
 お師さん
 いい子にするいい子にするるるるうう
 お師さんお師さんお師さんお師さんお師さん
「…………ン……」
 声がしました。
「………ケン……」
 お師さんの声がしました。間違いなくお師さんの声がしました。私の祈りが通じました。私
は長屋から飛び出しました。
「ケン」
「お師さん」
 愛しいお師さんの姿です。私は走り寄ってお師さんに抱きつきます。
「お師さんお師さんお師さん」
「……ん、ゲ……えふっ……」
「お師さん?」
 お師さんの様子がおかしいです。いつもなら私を抱きかかえて振り回してくれるのに。
「……よか、よかった、ぐ、ケン……」
 雨も降っていないのに、お師さんの体が、湿っています。ぬるぬる、します。

192:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:31:13 p6TrK3B5
「お師さん!」
「……ウ」
 血だ。お師さんが怪我をしている。早く!早く手当をしないと!
「お師さん、怪我、怪我、血が、怪我出てる、早く、ゆっくり、ゆっくり、お師さん」
「ケウ……」
 私はお師さんを担ぎ上げて、迅速に、丁寧に、確実に、長屋のベッドの上に寝かせます。
「お師さん!」
 怪我の具合がわからない。ランプ、ランプどこだ、ランプ。
「ケン」
 お師さんが、のっそりと手を動かして、枕元のランプを付けます。
 ……ひどい血だ!お腹の当たりから膝の辺りまで血で真っ赤に染まっている!
「お師さん!」
 私はそこら辺に畳んであったシーツを手当たり次第にひっ掴んで、お師さんの元へ持ってい
きます。
「……はぁ、はぁ、はぐ、ケン」
「早く、早く、怪我、血が」
 私は短刀でお師さんの服を引き裂いて、シーツでその怪我……を……。
「……あぐっふ……」
「お師……さん……?」
 ひどいけがだ こんな おなかに でかいあな お師さん が こんな これじゃ
「……ケン、よく聞くんだ。私はもうだめだ、げぼっ」
 お師さん ちをはいた そな まさか これであ
「お師さん、喋ってはだめ、お医者さんを呼んで来ます、だめ」
「医者なんて、ここらには、居ないよ」
「そんなの、どこからでも、上層区からでも、殴ってでも、引きずって、連れてきます…
…!」
「……ケン、だめだ、上層区なんかと、往復してる、間に、私は、死んでしまう、私は、最後
は、ケンと一緒に、居たい」
 お師さん は たすからにあ
「にあああい、ぎぐ、あああああ」
 ああああああああああああああああああああああああああああああ
「ケン、私は、もう、だめだ。私は、だめでいいんだ。いずれにしろ、このアバターは、そう
長い事は、保たなかった、の、だから。私は、ケンさえ、幸せに暮らして、くれたら、だから、
悲しまないで」
「お師さんんんんんんんんんんあああああにぐああああうぐああ」
「ケン、だから、これを」
 お師さんが、ポケットから、何か金属片を取り出して、私に手渡します。
「ケン、この鍵で、机の引き出しの、一番上を開けて、中身を、ここまで、もってきて」
「お師さんにゃ……!」
「はや、はやくう」
 私はバク宙で飛び上がり、机の上に降り立って、鍵穴に鍵を差し込み、中身を全て取り出し
て、ヘッドスライディングでお師さんにそれを届けます。愛するお師さんの、お願いなのだか
ら。
「いぎ……」
 お師さんは、書類を整えると、右手の親指を、血が滲んでいるお腹に押し当てて、そして、
その親指を、書類の上に、ぎちゅっと、押し付けます。
「ケン、これを、役所に、提出、するんだ」
 私は急いでその書類を整頓して、封筒に入れて糊付けします。そして役所に向かって駆け出
そうとして―
「あ、ちがう、ケン、提出するのは、明日でも、あさってでも、いいからね、今は、私と、一
緒に居よう……」
 私は煙が出るほど急停止して、封筒を机の上に投げ捨てて、お師さんに寄り添います。
「あう、お師さん……、お師さん……、あうあ」
 お師さん、死なないで、なんて、そんな事は、言ってはいけない。そうしたら、きっとお師
さんは、安らかな最後を、迎えられなくなってしまうだろう、から。
「……ふう、ケン、とても、穏やかだ」
「お師さん」
 お師さんが、私の胴に手を回してきます。いつものような、力強さは、ありませんでした。

193:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:31:48 p6TrK3B5
「ケン、ああ、暖かい……。こんなに暖かで、穏やかな、瞬間を、私は、ケンと、出会うまで、
感じた事は、なかった」
「お師さん」
「ケン、私には、昔の記憶が、無い」
「お師さん?」
「いや、そうじゃない。言葉のままの、『記憶』というものは、確かに持っているのだけど」
「お師さん」
「私は、ケンと暮らしてきて、初めて、人と、心と、記憶というものが、どんなものなのかを、
知ったんだ」
「お師さん」
「あの世界崩壊の夜に、私は、特権階級として、冷凍カプセルの中で、生き延びる事を許され
たのに、その事を、ちっとも、これっぽっちも、うれしいだとか、思うことも無かった」
「お師さん」
「世界が死んでも、私にとっては、他人事、だった。このアバターで、二度目の人生を過ごし
ても、それは、変わることは、なかった。私は、人として、死んで、いたんだ」
「お師さん」
「ケン、君は、そんな、死人の私に、人生、十回分の、幸せを、くれた」
「お師さん」
「本当に、ありがとう……。ケン」
「お師さん」
「それでも、ただ、ひとつだけ」
「お師さん、お師さん」
「大きく、育った、ケンを、この目で、見られないこと、だけが、ぐはっ」
 お師さんが鼻と口から血を吹き出しました。
「お師さんお師さんお師さん」
「私の……、ケン……」
「お師さん」
 お師さんは動かなくなりました。

 お師さんは動かなくなりました。

 私はそのまま、ただじっと、動かなくなったいお師さんの体を抱きしめていました。
 朝になって、長屋に太陽の光が差し込んできます。
 それでも、お師さんの体は、どんどん冷たくなっていきます。
「お師さん……」
 どうしてお師さんは冷たくなってゆくんだろう。
「誰だ……こんな事をした奴は……」
 お師さんのお腹の傷は……、ひどい、どうやったら、こんな、怪我が。
「お師さんにこんな事をした奴は、どこのどいつだ……!」
 お師さんの体は、完全に冷たくなりました。
 もはや、ただの肉のかたまりです。
 私は、ただの肉のかたまりを抱きしめます。
「お師さん……もう一度、ぬくもりを……」
 それはもう、私の愛するお師さんではありませんでした。
 私は、お師さんの体をそっとベッドの上に寝かせて、長屋の外に出て、薪を並べて積み上げ
ていきます。1メートルくらい積み上げて、私は長屋の中に戻ります。そっとお師さんの体を
抱え上げて、積み上げた薪の上に降ろします。その上にまた薪を重ねていきます。お師さんの
体が薪で隠れて見えなくなりました。
 私は底に敷いた杉の葉に、かかとで擦ったマッチで火を付けます。
 ぶすぶすと燻っていましたが、5分くらいで薪に火が付いてめらめらと燃え始めました。
 脂の焼ける臭いがする。
「おえっ」
 お師さんの美しい体を腐らせる訳にはいかない。お師さんの体は、美しいまま灰になって、
土に還るんだ。
 脂の焦げる臭いがする。
「うげぇーっ」
 吐いた。
 目の前でぼうぼうと燃え盛る薪組みが、私の顔を赤く照らし返す。
「うぐっ、ぎいいう、いぎあ、ふぎい、ひぎああああああ」
 涙と、鼻水と、ゲロが、私の顔をぐちゃぐちゃにする。

194:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:32:12 p6TrK3B5
「ぎあああああああああぐ、ぐひああああああ」
 なんで、こんな事になってるんだ。
「うあああああああっ!」
 こんな、こんな、こんな事をした奴らは全員……!
「皆殺しだぁーッ!」
 全部ぶっ潰してやる!

 飛翔。散血。私は血の海に降り立つ。地面に転がる肉塊が三つ。
「長屋のシウロを知っているか」
「ひい、知らねえ、知らねえよお」
「そうか……なら死ね」
 私の体が宙に舞い上がり、回転する。
「空旋風斬……!」
 肉が血を噴き出させながら転がっていく。今回も外れらしい。また無駄な命が幾つか散った。
だがそんな事は私の知ったこっちゃねェ。これで何個目か。少なくとも、潰したマフィアの数
は両手の指で数えられないくらいにはなったはずだ。
 私は何故こんな事をしているのだろう。
 一つ。お師さんは、義賊のような活動をしていた。何より、その行為の最中に、私はお師さ
んの手によって救出されたのだから。ならば、お師さんはその何処かで致命傷を負ったのでは
ないだろうか。そう考えた私は、まず、下街のちんぴら共をブチのめして、マフィアの情報を
集め、そのマフィアに直接乗り込んで、『長屋のシウロ』について、問い質す事にしたのだ。
「長屋のシウロを知っているか」
「子供はどぶさらいでもしてるんだな」
 頭目っぽい女の台詞に、取り巻き連中が下品な笑い声で応える。今日の奴らはやたらと舐め
腐った態度を取っていやがる。イラッときたので取り巻きの一匹の首を刎ねる。
「てめえっ……!まさかっ!おいっ、こいつ、『熱渦』だっ!早くぶっ殺せっ!」
 何かに気が付いた頭目が、急に狼狽え始める。だが時は既にお寿司。取り巻き連中は、私の
空旋風斬によって、ガリのように刻まれた後だ。
「長屋のシウロを知っているか」
「ひっ、ひぎい……!知らないですう……!知らっ」
「なら死ね」
「ひぎい!知っているような気がしますう!」
 私の短刀が頭目の首筋の手前で止まる。
「言え」
「えっと……、あれは確か……、そう、よく冷える夏の夜の話でした……」
「やはり死ね」
「ひぎい!真面目に言いますう!確か一週間くらい前だったと思いますう!いつも私たちに賄
賂を要求してくる貴族の一人が、下街のシウロって奴を見かけたら連絡をよこすようにって、
私に言付けていきましたあ!」
「それで」
「そうなのですう!私は賄賂を払わされてムカムカしていたのでその事はすっかり忘れていま
したあ!大体あいつらは横暴に過ぎるのですう!私たちだってやりたくてこんな事をやってい
るわけじゃない!生きるために仕方ね……」
 首筋にちょっと短刀を突き刺す。
「ひぎい!」
「お前の都合はどうでもいい。そいつの根城はどこだ」
「えーと、七番街の、中層門前の詰め所の、ほら、あそこ」
「大橋通りのたこ焼き屋のとこを右に曲がってぐーっと行ったところ?」
「そうそう!一応あいつ下層検務官って肩書きらしくて、官舎も兼ねてるらしくて、大体いつ
行っても居るみたいよ」
「そうか。何か他に言い残す事は?」
 私のその言葉に、頭目の女は豆がハト鉄砲を喰らったような顔になる。
「……ええ!?まじで!?」
「冗談だ。命拾いしたな」
 私は女の着ている服で短刀の血糊を拭き、その足で詰め所へと向かった。

195:聖光の騎士ケンフィーヌVI
10/06/30 17:32:42 p6TrK3B5
「検務官を出せ」
「アポイントメントはお餅でしょうか?」
「餅は食べものだ」
 受付嬢が意味のわからねえ事を言ったので、指摘してやったら何故か客室に案内された。面
倒な事はたらい回しにするお役所仕事か?客室のテーブルの上にはお菓子が山盛りになってた
のでとりあえず全部食う。ストッカーに入ってるジュースとかお茶とかワインとかもがぶ飲み
する。そうしてるうちに誰かが部屋に入ってきた。
「ちょっと!今日は約束の日じゃないでしょ!ばれたらまずいんだから!私の都合ってものも
考えて……」
 部屋に入ってきたオバハンが私の顔を見て、ハメが的鉄砲を喰らったような顔になる。
「……あんた誰?」
「貴様が検務官か?」
「そうだけど、あんた誰?あいつのお使い?」
「長屋のシウロを知っているか」
 私の質問に、検務官はバチバチと瞬きを繰り返す。どこかで見た事がある顔だ。そんな事は
どうでもいいが。
「ああ、うん、シウロ?最近この辺のヤクザを壊滅させて回ってる『熱渦』って居るでしょ?
シウロってのは多分その『熱渦』の親兄弟か恋人かなんかだと思うんだけど、先回りして人質
にして、『熱渦』への対抗策にしようと思ってたんだけど。ほら、『熱渦』ってやたら強いら
しいじゃん?最近、ヤクザ連中からのあがりが減ってて、流石になんとかしないといけないと
思ってて」
 ……どうやらここに来た事は完全に無駄足だったらしい。
「そうか。私がその『熱渦』らしいな。貴様はとりあえず死ね」
 私は短刀を抜き放つ。
「赤い髪……。どろっと腐ったような目……。子供……。お前……。お前が『熱渦』かっ!?
どうやってここまで入ってきたっ!?」
「受付の女に検務官を出せと言ったら案内されたが」
「アポイントメントをお持ちですか?と聞かれた時に、『お持ち』を『お餅』と誤読して、そ
れを指摘するのが合言葉になっているんだぞっ!それをどこで知ったっ!?」
「いや、普通に勘違いしたんだが」
 合言葉を知らなくても勘違いしてしまうだろそんなの……。常識的に考えて……。
「ちっ……。まさかお前、下層民だな?先入観の無さにしてやられたか……!ええい!」
 検務官が飛び退いて壁のスイッチを押すと、壁の一部分ごとぐるっと回転して、検務官の姿
が消える。回転式の隠し扉になっているらしい。
「糞が」
 色々スイッチを押してみたり、ぐいぐい引っ張ったりしても、検務官がさっきやったように
開く事はなかった。イラッ。イライラッ。
「皆殺しだ」
 パンチで仕掛け扉をブチ破る。指が一本折れた。

「くんくん」
 仕掛け扉の先は地下迷宮のようになっていた。だが、『下街の探知犬』とは私の事だ。あの
オバハンのクッセー香水の臭いを嗅げば、いくらでも辿って追いかけていける。
『先生ぇ~、お願いしゃ~す!』
 遠くから検務官の叫び声が聞こえてきた。それと同時に、迷宮の通路の壁の一部分がくるん
と回転して、中から黒ずくめの女が出てきた。
「オ前ガ、『熱渦』ダナ。ワタシ、ハ『メイズ・ザ・デスストーカー』ダ。イザ、尋常ニ」
「空旋風斬」
「ショ……ブハァッ」
 先生と呼ばれた黒ずくめの女は、私の空旋風斬によってなます切りにされて絶命した。推定
享年31。
 私は迷宮を掻き分けるように進んでいく。
 私はふと思う。この地下迷宮、どこか記憶がある。胸がむかむかするこの感じ。
「ここは……」
 思い出した。
 あの検務官。私が、リューと一緒にどぶさらいをしていた最中に捕まって、虐待された時に、
一番偉そうにしていたオバハンだ。あの時とは化粧の具合がだいぶ違うせいか、今まで気が付
かなかった。そして、ここは私が捕まっていた場所、そのものだ……。


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