年の差カップルにエロ萌え 5歳差at EROPARO
年の差カップルにエロ萌え 5歳差 - 暇つぶし2ch31:名無しさん@ピンキー
10/05/05 13:23:05 7PVi+QC2
あるドイツの青年(18歳)は、自分の従妹の洗礼式に出席していたとき、唐突にこう言った。

「僕は将来、この子と結婚すると思うよ」

あまりの発言に周囲をドン引きさせたこの青年はのちに宇宙旅行協会に入りロケットの開発をし、
弾道ミサイルV2を開発を成功させ、さらにアメリカに渡ってアポロ計画で人類を月に送ったりしたのだが、

この男、ヴェルナー・フォン・ブラウンが36歳の時に本当にこのときの従妹(18歳)と結婚した、
という偉業の前にはどうでもいいことである。

32:名無しさん@ピンキー
10/05/06 00:03:45 libkcR/q
>>31
やりおるわこやつめ

33:名無しさん@ピンキー
10/05/07 22:56:13 U1U6RGJX
やりおるだけに、本当に従妹とヤりおったんだろうな。

34:名無しさん@ピンキー
10/05/08 06:39:30 IlHF9/ZS
誰が上手いこと言えとw
しかし天は物を与えまくりだな
羨ましいぞこの野郎

35:名無しさん@ピンキー
10/05/08 10:39:28 ZuVaxYRE
俺の一家は年の差恋愛ばっか

俺の同級生(25)と再婚した父(55)
元教え子(23)と結婚した高校教師の姉(30)
妹の先輩(18)と結婚した俺(25)
8歳上と5歳上の従姉2人と同棲してる弟(19)
10歳上の女医と付き合ってるレズな妹(16)

年の差恋愛って世間的には評価どうなんだろね

36:名無しさん@ピンキー
10/05/08 12:14:34 E2BcuKwZ
いや年の差恋愛がどうこうとか言う以前に色々カオス過ぎるだろそれ

37:名無しさん@ピンキー
10/05/08 15:50:17 znSWQKYu
>>35
弟と妹パネェ

38:名無しさん@ピンキー
10/05/08 20:31:01 5YB5Q8NI
オヤジさんも剛の者だぞ

あまりのカオスぶりに35と姉上が妙に普通に見えてしまう
みんなぁ、幸せか?

39:名無しさん@ピンキー
10/05/08 22:16:03 5EACpY+F
>元教え子(23)と結婚した高校教師の姉(30)

もしやうちの知り合いか?とオモタ
新卒採用の高校教師で同僚なんだが嫁が8つか7つ上の高校時代の先生だったとか…
まあ、今から数年前の話なんで別人だろうが。
にしてもなにこのネタ宝庫ファミリーw


40:名無しさん@ピンキー
10/05/08 23:11:06 znSWQKYu
>>38
それもそうだな
しかし年上の従姉妹姉妹相手に姉妹丼とはw
いとこの味はなんとやらとか言うが更に姉妹丼だとどうなるのか?

41:名無しさん@ピンキー
10/05/08 23:52:26 ZuVaxYRE
>>38
俺含め皆幸せそうだよ
特に弟は家にコンドーム8箱あったから多分幸せ
だと思う。
後、俺の身内じゃないけど昔からの知人(24)
の彼氏が12歳だったな。

いわゆる類友ってヤツかな?

42:名無しさん@ピンキー
10/05/09 00:16:54 +cIfnBAU
>彼氏が12歳だったな。

どうかんがえてもアウトだろwww



43:名無しさん@ピンキー
10/05/09 01:45:33 7bM8uvkx
>>41
ショタのおねいさんなのかショタのおにいさんなのか
それが問題だ

44:名無しさん@ピンキー
10/05/09 17:20:14 obqEVICW
>彼氏が12歳だったな。
俺的にはこないだの教師と13歳のやつに萌えたからセーフだが・・・
いやでも世間的にはバレたらやばいから・・・セウト!!

45:名無しさん@ピンキー
10/05/10 20:19:53 bHnOGUpt
すごくおもしろいじゃないかw

46:名無しさん@ピンキー
10/05/11 23:07:18 f1/s/Qib
コンドーム8箱っていくつ入ってんだ?

47:名無しさん@ピンキー
10/05/11 23:26:08 2WW6r9Vk
>>44
>セウト!!

どっちなのかはっきりしろwww

48:名無しさん@ピンキー
10/05/13 13:52:33 F1vi3cJd
ソウイチロー元気かな

49:名無しさん@ピンキー
10/05/13 21:54:36 Vuuf0BJq
先生に目隠しプレイされながら足コキされてるよ

50:名無しさん@ピンキー
10/05/14 23:06:25 oy+H5eJg
そういえばスターウォーズのアナキンとアミダラって良い年の差カップルだな
最後はあんなだが

51:名無しさん@ピンキー
10/05/14 23:10:06 BFA7vdss
レールガンに出てきた寮監の恋人と恋人といっしょに働いてた園長

52:名無しさん@ピンキー
10/05/15 08:58:46 C+mq99ys
せんちゃんとチビマダー

53:名無しさん@ピンキー
10/05/15 18:50:59 YnZ674eN
ここの住人ってやっぱり現実でも
年上や年下が好きなの?

54:チビとせんちゃん 2 1/17
10/05/16 20:18:39 JLibKQnM
番外編をまた投下

* * *

 突然「外泊しよう」と言い出した。
 せんちゃんが大学生の頃から住んでるアパートは古いし、壁も薄い。お陰でとんでもなく恥ずかしい思いをした。
 それで、てっきり持て余す下心をどうにかするためにラブホにでも行くんだと思ってた。
 だから大して気張らずにのほほんとその日を待ってたら、2日前になってから
「お洒落してな」
ときた。理由を聞いても『いいからいいから』としか言わないし、待ち合わせの時間的にも向こうが会社帰りの格好で―つまりは
スーツ姿―で来るのが予想できたから、慌ててそれに釣り合う服装を揃えた。

 外での待ち合わせはこれで2度め。普段は出かけようと言ってもせんちゃんのアパートにあたしが出向く事になる。ほら、なんせ
男の独り暮らしだから、溜まった洗濯を済ませてご飯を放り込んでやらねばならない。下手すると穴の開いた靴下とか履いちゃうし。
 ああ、ダメだダメだ。今日くらいは生活臭は消す努力をした方が良いかも。
 だって今いるのは彼の会社の最寄り駅で、この辺りじゃわりと賑やかなオフィス街。あたしみたいな学生はあまり利用する
機会は無いかも。いつもみたいな格好だと立ってるだけでも浮いてしまいそうだ。

「……遅い」
 指定の時間を30分近く過ぎても、肝心の相手はまだやって来なかった。
 帰宅ラッシュが始まったのか、徐々に行き交う人の数が多くなる。そんな中いつまでも来ない彼氏を待ち続けているうちに
少しずつ心細くなってくる。
 電話すればいいだけなんだけど、向こうはまだ仕事中かもしれないと思うと悪くてそれも出来ない。授業じゃあるまいし時間通り
に区切るわけにはいかない。ただの学生バイトの身とはいえそれ位は理解できる。
 メール1つ送れない程多忙なのだろうか、と鳴らない携帯を閉じ開き溜め息をついた所で、俯いた視界に入った目の前の見慣れた
靴に顔を上げた。


55:チビとせんちゃん 2 2/17
10/05/16 20:19:25 JLibKQnM
「ごめん。ちょっと手間取った仕事があって……」
「ううん、大丈夫」
「悪いけど急いで。飯、予約してるんだ」
 切符を握らされ、少し小走りで改札に向かう。
 ヒールの高い靴を久しぶりに履いた。だから上手く走れない。
「おっと!」
 引っ張られてよろけた体を抱き止められて顔を上げると、合わさった筈の視線をぱっと逸らされた。
 なんでー!?
「ごめん……」
「いや、急がせたからだし。……そういうの履いてきたんだ……?」
「あ、うん」
 服に合わせたから。
「そっか。ああ、足捻ってないか?」
「ん……」
 手をそっと離される。そのまま促されて改札をくぐると、帰りとは逆方向の電車に乗った。
「どこまで行くの?」
「××駅」
 大型デパートやホテル、ビルの建ち並ぶスポット。そんな所に何をしに?
 勿論、お洒落してこいって言うくらいだから、近所の定食屋やファミレスじゃないって事はわかるんだけど、そんな場所で
しかも予約の必要な店なんて……せんちゃん、有り得ない!一体何考えてるんだろう。


* * *

「……どう?」
「うん。すごく美味しかった」
「そうか!」
 嬉しそうにニコニコと上機嫌な顔が朱いのは、さっき飲んでたワインのせいかしら?
 こんなふうにいつものしまりのない顔で安心させてくれるかと思えば、ふっとその目を伏せてもじもじと言葉を呑み込む仕草を
する。なにその挙動不審。

 連れてこられたのは、この辺りではなかなか名の知れた高級ホテル。そこのイタリアンレストランに席をとってあるというから
本当に驚いた。だって何も言ってくれてなかったし!気合い入れて来て良かったと思った。
 デザートまで食べて一息ついた所で、カップを置きながら
「今日、何て言ってきた?」
と話し掛けてきた。
「ん……ご飯食べてそのまま泊まりに行くって」
「……そうか」
 誰と、とは言ってない。そこまで追求されなかったから、自分からもそれ以上話さなかった。
 それは彼も解ってるんだろう。
「嘘―じゃないけど、正直でも無いよなぁ……」

 それは、多分こちら側も同じように知っていて知らない素振りという複雑な―嘘、と呼ぶには厳しすぎる現実。


56:チビとせんちゃん 2 3/17
10/05/16 20:20:51 JLibKQnM
「この後どうするの?」
 こんな所で食事するのもだったけど、今日は本当に何も聞いていない。食事中もたわいの無い話は沢山して楽しかったけど、
どっか普段とは一線引いた感じのする彼には何となく聞きづらかった。
「ん……あの、な。部屋取ってあるんだ」
 テーブルの上にあったあたしの手を、ぎゅっと握りながら呟く。それこそ真っ赤な顔で。
 周りをこそっと窺うと、あちらこちらでいかにも愛を囁いてます的な2人組は結構いる。それもよく見りゃあたし達より大人な
カップルばかりで、そりゃまあこんな店はそういった層が多くなるのは当たり前だよね。しかも金曜の夜だもん。
「ゆっくり話がしたくてさ」
「えっ……」
 その言葉にどきっとして、それから胸の隅っこに忘れたふりして置いといた塊が疼き始めたのに気付いて何となく唇を噛んだ。
「いい?」
「……うん」

 伝票を手に席を立つ。
 周りから見れば、あたし達も自分たちと同じ流れを辿る(ろうとする)ふたりに映ることだろう。

 だけど、あたしはそんなふうに自分を眺める余裕を持つ事が出来なかった。


 着いた部屋は、夜景が臨めるダブル。
 大きなベッドが目に入ってどきっとして彼の方を見ると、
「あ、俺トイレ」
とさっさと消えてしまった。
「せ……」
 バタンとドアの閉まる音。
 椅子に掛けてあったコートとジャケットをクローゼットに入れ、自分のも片付けると、大きなベッドに靴を履いたままの足を
外に投げ出すようにして寝転がった。汚れると困るし。
「―なによ」
 お洒落しといでって言ったくせに。
 この頃は何も言わなくても、手、繋いでくれるのに。
 絶対、目合わさないようにしてた。手は繋いでくれても何だか不自然で、それ以上触れないように意識してるようにさえ感じた。

 いつもはストレートのまま肩に流してある髪を、頑張ってくるくるに巻いてみた。枕に沈んでくしゅくしゅになったそれを
視界の端に眺めながら、慣れない靴に少し疲れた脚をぶらぶらとベッドの外に投げ出して揺らす。

 ―がたん。

 不意に、こんなに静かな部屋で有り得ない位の大きな音が立てられて跳ね起きた。
「……なにしてんの?」
 臑を押さえてうずくまる塊が1つ。よっぽど痛いのか声も出ない様子。



57:チビとせんちゃん 2 4/17
10/05/16 20:22:01 JLibKQnM
 暫しじっと観察。ああ、通り道にほっといた鞄に躓いてこけたわけね。つかどこ見てんの。アパートと違って床に物など
無いでしょうに。器用だこと。
「おま……ちょ、何か言ってくれよ。俺寒いじゃんか」
「だいじょ~ぶ~?」
「なんだその棒読みは」
 冷たいなぁとブツブツもらしながら、あたしの横に腰を下ろす。
 冷たいのはどっちだ。
 ヒト1人分空けて、寛ぐどころか膝に乗せた手を開いて閉じてそわそわと。
「トイレ?」
「あほ、今行ったわい」
 じゃあその落ち着かなさはなに?
「知ってます」
 大げさに溜め息をついてまたベッドにひっくり返った。思いっきり大の字に広げた手のグーがわき腹にヒットしたらしい。
 痛ぇ!と微かな呻きが聞こえた気がするが、気のせいにしておこう。
「……お前、何か怒ってる?」
「なにが」
「だっていつもなら、もっとギャーギャー騒ぐだろ?心配するなり、指差して笑うなり。反応薄いっつーより冷たくね?」
「あたしだっていつもそんなじゃないです」
 あたしはリアクション芸人じゃない。
「飯、気に入らなかった?」
「ううん」
「じゃあ部屋」
「全然問題なし」
「じゃあ一体なにが」
 ばっと振り返った体が寝転がるあたしを見下ろし、見上げたあたしの視線と絡まり合う。けどそれは次の瞬間の『しまった』と
いった表情とともに一瞬にして逸らされる。
「……何が不満なの?お前」
 それこそこっちが、と喉まで出掛かった言葉を堪えて呑み込む。やだ、なんか、こわい。さっきから少しずつ積み上がってきた
不安感がバランスを崩して揺らいで、心臓がぎゅっと潰れてしまいそうな苦しさ。
「……お前……俺のこと……もしかして、嫌い?」
「はあ!?」
 何それ!
 これでもかと持ってる限りの腹筋を使って起こした体をぎょっとした顔して眺めてくる。その間の抜けたヒトのネクタイを掴んで
身を乗り出す。
「それはっ……そっちでしょっ!?」
「―えぇっ?」
 勢いで背中からひっくり返った体の上に乗っかるようにして、ポカンと開いた口で見上げてくる顔を見下ろした。


58:チビとせんちゃん 2 5/17
10/05/16 20:22:57 JLibKQnM
「黙って聞いてりゃ何!?あたしが、いつ、嫌いなんて言った?」
「はっ?いや、だってその……お前今日いつもと違うし」
「違うってなにがっ!!」
「えっと、こう、なんか普段より大人しいし服装だけは女の子らしいから……あ、いや」
「そりゃ精一杯お洒落したんだもん。いつもと違う雰囲気のお店で、いつもと違うデートして、緊張しちゃうし、なのに
 せんちゃんは何も言ってくんないし、よそよそしいしっ……ていうか、そっちがっ」
 赤くなったりおどおどしたりわけわかんない。童貞じゃあるまいし!
 涙がぼたぼた零れた。我慢してた分が一気にどばっと、ってまさにそんな感じ。
 そこまできてやっと、頬に触れてきた指の温もりに側に居るという事実を認めることが叶った。
 シャツの胸元に滲む涙の染みを眺めながら、それを拭ってくれる指の動きに身を任せる。
「やーっと名前で呼んでくれた」
 ホッとしたのか、ようやく緩んだ目元に本物の笑顔を見た気がした。
 だって、呼べなかった。近くにいて、同じ空気を吸ってる筈なのに、すごくすごく遠くに感じて。
「そんな格好してるから、なんつうか普段よりこう……近寄りがたいっていうか。いやまあ、俺が頼んだんだけどさ、思った以上で」
「気に入らないのかと思った。……お姉ちゃんのおさがりだし」
 慌ててクローゼットを掻き回して、前に貰った淡い水色のブラウスとそれに合いそうなスカートを引っ張り出した。買うのは
間に合わなくて、そうするしかなかった。
「そっか。ああ、なるほどね、うん。言われてみれば。知子ちゃんならそういう格好よくしてたもんな」
「―ああそう!」
 ふっと頭の中で何かが切れた。
「待てお前はっ……何でそうなるか!?」
「どうせ……あたしはお姉ちゃんみたいに」
 普段からメイクや服に気を遣って、いつでも抜かりのないひとだった。だけどあたしは違うから、こういう時にボロが出るんだ。
 着慣れないものを身に付けていくら頑張ったところで、所詮誰かさんの二番煎じなのだという事を嫌という程思い知らされた。
 ―そんな事はもう慣れっこの筈だったのに。
 気が付いたら、クローゼットを開けて取り出したコートを手に部屋を出ようとする所だった。


59:チビとせんちゃん 2 6/17
10/05/16 20:24:11 JLibKQnM
 ドアの手前で体が前に進めなくなった。もの凄い力で引っ張られたと思うと、背中からぎゅっと抱き締められて逃げられない。
「離して……っ」
 またやっちゃった。
 どうしてあたしはいつもこうなんだろう。頑張りすぎて空回りして結果―自分が嫌になる。
 白い膝丈のフレアスカートが揺れる足下に目を落としながら、胸の前できつく組まれたワイシャツの腕を振り解けずに、されるが
ままに身を任せてしまう。―言葉とは裏腹に。

 ただ、綺麗だと思われたかっただけなのに。

「俺、お前を知子ちゃんは勿論、他の誰かと比べた事なんか一度だってないぞ。……まあ、やりようもないけど」
 女の子と付き合った事無かったんだもんね。
「う……」
「嘘じゃない!」
 きっぱりと言い切った声が今までの様子とはガラリと変わってて、その低く強い響きに体がビクッと強張った。
 怒ってる……?
 そろそろと振り向こうとしたあたしに、後ろから被さるように首を伸ばした。耳から頬―それから唇へと彼の唇が重なる。
 今日初めてのキス。こんなかたちで、こんな体勢で。
「……やっぱり無理だったか」
 何を?と問おうとする前にくるりと向きを変えられ、あっさりひっくり返された体は胸の中にすっぽり収まる。
「今日はちゃんと話し合うつもりだったのに……我慢できん」
「話って……やっぱ別れ話?」
 そりゃ重いよね。嫌われたくないからっていくら頑張っても、ぐじぐじ湿っぽい女なんてやっぱり嫌になる。
「ばっ……!何でそ」
「だって変だよ。大体せんちゃんがこんな気の利いたデートプラン用意するあたり、何かあるとしか思えないじゃん。さ、最後だから
 ……とか」
「だあぁっ!人の話をきけっ!!」
 ばっと腕を伸ばしてあたしの顔を覗き込む。その血走った目の迫力に思わず背筋を伸びて、涙が引っ込んだ。
「プ、プロポーズ!本格的にやり直そうと思ったんだよっ!!ずっと緊張してたからあんな態度取っちまったのは悪かった……けど、
 お前が想像より……その……き、綺麗……だった……から。別れ話すんのにこんな手の込んだ真似するか」
「……そうかも」
 耳まで真っ赤なのは酔ってるだけじゃないのかも。
 震えながら抱くその腕に、素直にそう思えたあたしは―単純だ。


60:チビとせんちゃん 2 7/17
10/05/16 20:25:07 JLibKQnM


 ベッドに並んで腰掛けて、きゅっと手を握り合う。ただそれだけの事がこんなに安心できる。それがあたしの望んだ物なんだ。
 絵に描いたようなロマンティックなデートも憧れなかったわけじゃないけど。
「子供っぽくない?」
 目一杯背伸びしても、あたしはやっぱり色んなものに勝てないと思った。
「全然。逆にこう……自分が思ってるよりも、ちゃんとした大人の女の人なんだと。そうするともっとそれらしく扱わなきゃって
 すげーあがった。緊張した」
 繋いだ指を弄び合いながら、時々重なる視線が照れ臭くてどちらも目を逸らしつつ、また重ねて微笑む。
「……あの日も同じだった。こんなふうにした格好見て、ああお前もう子供じゃないのか、変わるもんだなって思ったよ」
 くるくるに巻いた髪をもう片方の手で撫でながら、何かを思い出す顔をした。
「あの日?」
「うん。結婚式の日」

 数ヶ月前になる、あの再会の日。あたしにとっては懸けに等しかった運命の日。
 忘れて諦めるも、頑張って押し通すも、あの時のせんちゃんがあたしをどういう風に受け入れてくれるかに懸かっていた。
「こんなふうにくるくるの髪してたなー。後で何度も思い出して、勝手にドキドキして……その……多分、俺あの時にはもう」
「……うそ。だって」
 幸せそうなお姉ちゃんの姿を、眩しそうに―。
「……これまでに好きになったり、憧れて見てるだけしか出来なかった女の子達は、みんな幸せになって欲しいと思ってた。
 でも、お前は違うんだ。見てるだけじゃ我慢出来ない。けど幸せにはなってほしいから、俺が自分で―幸せにしたいんだよ」
 髪から指先が離れ、繋いだ手を解くと両手を大きく広げてじっと見る。
「だから、どっちかってーと俺の方が頑張んなきゃなんないと思うぞ。俺モテないんだから」
「何よぉ……モテたいの?」
「……お前にはな」
「あたし?」
「俺、お前が思ってるよりも惚れてっから。だから棄てられると困るの!」
 まじまじと身を乗り出してその真っ赤に茹で上がった顔を覗き込むと、あっという間に腕の中に捕まってしまった。
「俺だって必死なんだぞ?」
 バクバクする心臓の音が耳に流れ込んでくる。
 本当に必死なんだと思うと何だか笑えてきて、それから嬉しくて―泣いた。


61:チビとせんちゃん 2 8/17
10/05/16 20:25:59 JLibKQnM
* * *

「こんな風にさ、向かい合ってきちんと話し合おうと思ったわけだよ。でも、アパートだとこう……日常の雑事ってのが色々と
 目に入るし、気が散るじゃん」
「だからちょうど良かったわけね?」
 会社のお友達が不要になった宿泊チケットを譲ってくれたのらしい。結婚式の二次会のビンゴかなんかの景品だそうで―ただ、
不要に『なった』ってのが―フクザツ。
「まあ、いいんじゃないか?せっかくだから使わせて貰おうぜ」
 いや、気にしてもしょうが無いんだけどさ。っていうかせんちゃんにしてはえらく根回しがいいと思ったのよ。そういう事ですか。
 食事の予約は一応計画してたっぽいし、まあ良しとしよう。頑張ってくれたんだもんね、あたしのために。
 もう悪い事はあまり考えないようにしよう。そういうのって想像が本当になるっていうし、あたしすぐドツボにハマるし、反省。
「ちゃんと思い出に残してやりたかったんだよ」
 そんなのどっちでも良かったのにね。ちゃんと伝えてくれる事が大切なんだから。
「だから……そういうコトは無しの方向で行こうと思ってたのに」
「どのクチがそういうコト言うの?ん?」
「れすよね~」
 へらへらとしまりのない口元をさらに弛ませて笑ってる。むにむにと両頬を左右から引っ張ってやってみるけど、なんだか
大差無いような。

「らってさ~」
 それでも喋り続けようとするので手を離してやると、渋い顔で頬をさすりながら睨む。
「痛ぇよお前は!……だってアパートじゃ狭いし無理なんだもん」
 もんって何だ。拗ねるな大人のくせに。
 先程の話し合い?の結果一気に気分を盛り上げさせたようで、あの後ナシの方向と言いつつも押し倒されて何やかや。
 せめて先にシャワー、と宥めたところ―もじもじと歯切れの悪い様子を見せつつ『長年の夢』をあたしで叶えたいと要求された。
 まあ、確かに今のせんちゃん家では無理があるかなー。

「お願い聞いてあげたんだからいいでしょ。はいお帰りご案内」
「いや、そんな、もっと……毎日指名するから!つうわけでもう少し先を……」
「……我が儘な常連さんね」

『嫁』に背中を流して貰うのが夢だったんだそうだ。
 で、今ソープごっこの真っ最中。


62:チビとせんちゃん 2 9/17
10/05/16 20:26:52 JLibKQnM
 洗い場は無いけれどバスタブは結構広くて、まあ何とか2人で入れなくもない。けれど洗うとなると体を動かさなければ
ならないのでやっぱり狭い。
 泡だらけの裸をくっつけ合ってお客様にご奉仕しているあたし。ああ忙しい。
 ぬるぬると滑る手で、さっきから湯気の中でただ1人(?)ガチガチに固くなってる御方を慰めてあげてる真っ最中でして。
「……っ、ちょ、それ、いいっ」
 ほわ~んと気持ち良さげに縁にもたれつつ、握って上下する指の動きに合わせて呼吸を荒くする。
 開いた脚の間に跪いて、ご希望通りの場所を綺麗に……って。
「なんでここばっか洗わせるの?」
「えっと……なんででしょう」
「じゃあかゆいところはございませんか?」
「そこがかゆいです」
「病院行け」
「う……すまん。でももうちょっと」
 泡にまみれた何かのせいで動かす手が益々濡れてねばねばする。
 頭のほうを包んで擦ってあげると、グンと大きさが増したような気がして、ぴょんと跳ねた感じが何だか可愛い。
 初めて見た時には言葉にならない感想を持ったものだけど、こうしてよしよししてあげると本当に素直に反応してくれるのが
面白かわゆい生き物だと思う。ある意味ご主人様より扱い易いし。
 綺麗にするつもりが何だか余計に凄いコトになったような?と色んなものにまみれた手のひらを眺めてみて、シャワーを手にする。
「えっ?チビ姫もうサービス終わり?」
「一旦流して……って、なにその呼び方」
 そんな源氏名やだ。
「チューしてあげるから良い子にしてて」
 不満気なご主人様の頭をヨシヨシしてからちっちゃな方の頭を撫でる。ぴょこんと跳ねて、あらまあ。
「下のお客さんは素直なのに……」
「やめい!」
 しょうがないなぁ。全身の泡を流してやってシャワーを止めた。
「……約束のチューね」
「?……うぉわっ!!」
 バスタブにもたれて広げていた両腕がばたばたと跳ねる音がした。
「お前ってやつはっ……」
 はあ、と息をついて、それから頭の上にそっと手のひらが乗せられた感触。
「……最っ高な嫁だな」
 わしわしとゆっくり撫でつつ、嬉しそう。


63:チビとせんちゃん 2 10/17
10/05/16 20:28:08 JLibKQnM
「うれひい?」
「そりゃもぉ……ってこら、モノくわえながら喋るなっ!」
 行儀悪い、だって。それはこの際違うくない?
「じゃ、しゃべる」
「あ、できればしゃぶる方向で……」
 なんだとぅ?上目遣いに睨んでやると、びびるどころか喜ばせてしまったらしい。ははぁ、この角度に弱いのね?
 ……単純なのはこっちのヒトかも。可愛いっちゃ可愛い。
 主様をイジるのはやめてこっちのほうをイジメてあげる事にした。
 先っぽに見えるちっちゃな口からは、もうとろとろにナニかが流れてる。さっき綺麗にしたのに、もう指までぬるぬるしてる。
 これも濡れてる、っていうんだよね?この前は夢中だったから必死でよくわからなかったりしたんだけど、石鹸の香りの中に
男の人の匂いがする。
 これがあたしの中に入ってきて色々オイタするわけね。
 ―あ、やだ、なんだかじゅんとする。まだ何かされたわけでもないのに。
 舌で流れるものを掬うように舐め取ると、頭の手がしゅっと動いた。
 こんな事出来るわけないじゃんって思ってた。いくら好きな人でも、自分のあんな所に突っ込んだり、なんかわけの分かんない
もん出したりするんでしょ?やだよねー、キモイよねー?って友達と話したりしてた。AVなんか男の妄想じゃんとか。
 でも、変なの。今は全然嫌じゃない。唇どうしでキスするように、チュッチュしてあげる事が出来る。ほんと、変。
 あたしの頭が上下する度に、乗っかった手が髪をくしゃくしゃする。口の端から溢れてくるものを舌を這わせて必死に掬うと、
曲げた膝がピクリと震えたのを横目に見て根元を握る指の動きを速めた。
「……っ!!」
 くぁっ、と歯を食いしばるような呻き声が聞こえてきて、
「ごめんっ……」
と共に放り出された苦い昂ぶりを全部中に受け止める。

 美味しい、もっと頂戴―とはさすがに言えやしないんだけど。

 シャワーを手に、慌ててあたしを抱き起こすせんちゃん見てたら、
『ま……いいか』
って気になるんだよね。
 排水溝に流れていく濁る渦を見ながら
「……ありがと」
と言われるのは、ちょっと恥ずかしいんだけど。


64:チビとせんちゃん 2 11/17
10/05/16 20:29:30 JLibKQnM
 両手を泡あわにしながらニコニコ(ニヤニヤ?)と揉み手で見てくる。
「なに?お客さんもう店じまいですよ。あたしも体―」
 まだだから洗いたいんだけど。
 髪は最初に洗った。ワックスとか、あとメイクも落としたかったし。
「へいらっしゃい!」
「寿司屋か!何よ、何するのよーっ!?」
 狭い浴槽で捕まって、暴れるのも危ないとは思うんだけど、膝の間に後ろから抱っこされていきなり胸を揉まれた。
「逆ソープ」
「はあっ!?ちょ……や……」
 首筋から肩にかけて滑らせた手が再び脇に入り、また揉んではお腹、背中と自由につるつる動く。
「痒い所は御座いませんか♪」
「あっ……もう、どスケベッ!」
 ぎゅっと脇を締め、身を縮めて出来る限りの抵抗をしてみる。
「むっ!くそう……ならばこうじゃ!!」
 挟み込んで動けなくしてやったつもりでいた手に脇腹をくすぐられて、それは無駄に終わってしまった。
「いやぁ~!?ちょ、やめ、ばか、きゃはははっ!!」
「はい暴れると危ないですよ~。大人しく揉ませ……洗わせろっ!!」
 なにこれ、ストレート過ぎて怒る気もしないわ。つか目的ハッキリし過ぎ。
「もちょっと言い方ないの?オブラートに包むというか、柔らかい言葉で……」
「オ、オブ……?何かわからんが手ブラで我慢して」
 胸はしっかと包んでも指の間からしっかり出てますから、乳首っ!!
「要求してないから、別にっ!!」
 そっちが触りたいからでしょーが!てか、そういう言葉ばっかり知ってるんじゃ……。
「いや、俺粉薬普通に飲めるから」
 知ってんじゃん!何その無駄に下手な焦らし。
 両手で左右それぞれの胸を包んで揺する。っていっても、あんま大きくないから揉みがい無いんじゃないかな。せんちゃん、
おっぱい好きみたいだし。
「大丈夫。そのうち挟めるように育てて見せる!『揺れぬなら揺らせてみせようちびい乳』というわけで揉ませ」
「……殺すよ?」
 ちびい乳……ますますひんぬー扱いされてる気がしてくるんだけど。一応人並みだと自負してたつもりなのに。
 ごつい手が泡で滑る肌の上を好き勝手に這い回る。その指が固くなってきた胸の先をつついた。


65:チビとせんちゃん 2 12/17
10/05/16 20:30:36 JLibKQnM
 泡が絡むせいか、普段より引っ掛かりがなくするすると柔らかに転がされる。持ち上げるように手のひらに乗せた丸みの先を
包むように伸ばした指がくいくいと撫でるにあわせて、背中を反らせて喉を鳴らした。
「……んっ……く……ぁっ……」
 優しく、やさしく。ほんの微かな力だけで細かく擦りあげられて、そこからじわりと背中から爪先まで感覚が広がってく気がする。
 耳の後ろに唇が触れる。
「―吸いたい」
 ふっと掛けられた息が熱くて、小さな悲鳴をあげた。ダメなんだってば、それ。
「なにを……あ、あっ」
 濡れた舌が首筋を舐める。肩にかけてゆっくりと下りて、軽く歯の当たるのがわかる。
「これ」
 中指でつつつっと圧され泡が剥がれて、朱く尖った乳首が白い中に映えて目立って見える。
「やぁ……だ」
「なんで?じゃ舐めるから」
「同じじゃん。ば……か、あぁんっ……」
 両手の指の腹がばらばらに動いて、胸をふにふにと揉みしだく。
 向かい合わせになるとシャワーで泡を流し、彼の脚の上に跨って膝を立てた。
「もちょっと……そう、それ」
 言われる通りに膝を曲げ伸ばしして合わせてやる。ちょうど良いと思えた所で突き出した胸に唇をあてて吸い付かれる。
 目を瞑ってあたしの胸を味わう。その頭を、腕で抱きかかえるようにして撫でた。なんか嬉しそう。で、ちょっと―可愛い。
 ちろちろと動く舌が熱く柔らかで、それに習って転がる胸の一部がじんとして気持ちいい。背中を撫でる指も、そこからお尻に
まわって丸みを摘んで押し上げる手の力強さも、みんな、みんな。
 あたしのカラダなのに、あたしより自由に色んな場所を触って、いろんなことを見つけて、探って、憶えて。
「―ひぁっ!?」
「やっぱりここが一番……いい……?」
 いつの間にか胸から離した唇からふふんと小さな笑いがもれて、躰の中心を弄る指に悶えるあたしを見上げながらまた笑う。
 どちらなのだろう、泡ともあたしのモノとも判らないぬめりがシャワーの滴に交じれて太ももを流れ落ちる。


66:チビとせんちゃん 2 13/17
10/05/16 20:31:40 JLibKQnM
「や―やあぁっ」
 膝が震える。
 甲高くあがる自分の声がバスルームの壁に反響して届き、耳を覆いたくなった。
 だが、そうあるべき筈のあたしの手は、両脚の間を弄る指と再開された胸の愛撫に忙しいヒトの頭をかき抱いてその髪を
くしゃくしゃと乱すのみになる。
 背中から胸の先から、じくじくとした苛立たしい程の痺れが喉を伝って這い上がってきて、何とも言いようのない声に変わって
口から吐き出され響く。
 体中全部の血が集まってしまったかのように、その一点が熱くなる。噤もうと噛んだ唇は虚しく解かれて、ただ苦しさを紛らわす
ための呼吸を繰り返す。
「大丈夫、大丈夫。もっと……」
 我慢せず声を出せ―と言いたいんだろうけど、そう言われると余計に……ねえ?
 だって嫌だよ、自分の声って。思ってるのと全然違うんだもん。
 セックスだって想像してたのと全然違う。あんな真似死んでもできないって思ってた。
 初めては絶対好きな人。それは譲れない。だけど、一番恥ずかしい格好を一番見られたくない人に見せるなんて、って、これ以上
矛盾した事があるんだろうか、とも。そう思って悩んだ。
 だけどそれは相手も同じ、お互い様。そう考えて勇気を出した。
 自分で触るのも怖くて抵抗のあった場所を、よりによって好きな人に触られる。
 さっきまで食卓の上でグラスを傾けた手を、あたしの手に重ねて絡めた指を、ただあたしを泣かせるために駆使して器用に動かす。
「……ぁ……あぁ……あああっ!」
 小刻みに強弱を変えながら、じーんと広がって熱くなる小さな粒を擦る。その衝撃が腰から背中へと走るにつれて、どろりと
奥から何かが溢れてまた更にそこが熱くなる。
 するっとその中に何かが入り込む。さっきまで外をいたぶったそれは今度はきゅうきゅうと迫る壁を擦りあげて、抜き差しされる
度に浴槽のものとは違う水滴の跳ねる音をさせる。
「……っちゃ……ん」
 「だめ……?」
 うんうんと頷くしかできないあたしの中から抜いた指を翳して見せる。
「これ拭かなきゃな」
「ばかっ……!」

 何にのぼせたのかわからないあたしの頬にキスをした。

 それから「今度こそちゃんと」洗うためにソープを泡立て始めた。


67:チビとせんちゃん 2 14/17
10/05/16 20:36:06 JLibKQnM


「無理しなくていいよ?」
「いや、なんのこれし……きっ」
 一度はやってみたかった『お姫さまだっこ』をというので、やらせて「あげた」。
 いや、人並みに憧れなかったわけじゃないんだけどさ。
「うりゃっ!!……は、はあはあ、どうだっ!ちゃんとできただろうがっ」
 血管ひきつらせて言われても。背ばっか高くてひょろいんだから見栄張んなくていいから。ていうか投げんな!もうちょい
優しく出来んのか。
 ぽわんぽわんと弾みで跳ねた体に纏ったバスローブが勢いよく捲れて、慌てて裾を押さえる。
「あっ!隠すなよ今更」
「今更って……こーゆーのは違うんだよ!」
 お風呂の裸と改めて脱ぐのはまた違う。しかもノ……ノーパンだし!
 でもやっぱりひょろくても男の力には勝てないわけで、あっという間に紐を解かれて仰向けに晒された肌の上をまた舌と指が走る。
 大きく開かされた脚の間に自分はまだバスローブを羽織ったままで体をねじ込んで、胸を舐めながら内腿をさすった。
 強く吸われた乳首がじんじんと疼く。それに引っ張られて、躰のあちこちがぞわぞわと騒いで少し触れられただけでも声が出る。
「―やぁっ!ああんっ……あ……んぁぁっ……やんっ!」
 胸から離れた舌がお腹、腰へと下りていって―そこに近づいていく。やだ、って言ってるのに。
「だめだってば……あ……ふぅっ……」
 秘裂にそってぬるりと柔らかいものがあたる。想像するにこれは多分―ああ、言えない!てか、考えないほうが。
「―んぁっ!!」
 思惑とは裏腹に、そこからはどくっと雫が流れ出す。
「さっき拭いてあげたのに“もう”濡れてるし……それとも“まだ”いや、“また”かな」
「いやぁぁぁっ!?」
 何よ、何言わせたいのっ!?そりゃさっき体拭くの手伝ってくれたけど―というかどさくさに紛れて揉んだり撫でたり―って。
 膝を折り曲げて押し上げる。その中心に顔を埋めると、さっき指で散々擦った場所を熱い息が襲った。
 押し広げられる感じがしたかと思うと、自分の中に何かを呑み込むような、入り込まれるような温もりがした。


68:チビとせんちゃん 2 15/17
10/05/16 20:38:53 JLibKQnM
「トロトロしてる……」
 じゅっと音がして、それを舐めとる動きにお尻が反応して浮いてきて恥ずかしい。
 一番イイ所を指でする時のように押して、包んで舐められて、もう―。
「……したい。いい……?」
「うん」
 きて、早く。
 そう思ったのと同じくして求める言葉が掛けられて、嬉しいのと同時に自分から恥ずかしいことを言わずに済んで少しホッとした。
「使わないって決めてたのに~」
 財布からアレを出して着けながら言い訳してる。
「嘘つけっ」
「大人のたしなみっすよ」
 バスローブを脱いで被さってくる。
「……いつも持ってるの?」
 何のためよ。
「今日だけ。つうかお前が一番わかってるじゃんかよ」
 同じ場所で、同じ相手としか成されない行為だからこそ、それに準じて必要とされない物もある。
「だろ?」
「う……ん」
 ゴムを纏ったそれの先があたしの入口を押し開こうとつつく。
「自分で……入れてみる?」
「えっ?自分で!?」
「うん」
 よっこいせの掛け声に手を引かれて起こされると、一瞬のうちに見上げていた筈の体を今度は見下ろし跨っていた。
「きゃーおそわれるー」
 なにその棒読み。ていうか誰のせいだ。
「あほっ」
「いかんなぁ。そこはノリツッコミだろお前」
 肩からするんとバスローブを落とされ、腰を撫でられる。こんな最中にこんな会話……か、軽すぎる。
「萎えないの?」
「うん。ほれ」
「……ふぁっ!?」
 広がった両脚の中心の線に沿って彼のモノがつるつるとなぞるように滑る。
「……慣れただけ。すげ、早くいれ……て欲しいんだけど」
 慣れすぎ。って、
「あたしが?」
自分で挿れなきゃなんないんだよね?で、でも、そう上手く……っ、ちょ、そんなに動いたら……。
「無理だよ、ちょっとじっとし……難しいんだか……らっ」
「ん……悪い。けど、だってお前エロすぎ」
「どこがっ!?……あっ!や、やんっ」
「ほら、そういうの」
 少しだけ先が入り口に滑り込みかけて、拓かれていく感覚に背中が痺れた。
 思わず瞑った目をそっと細く開けてみれば、ちょっと意地悪に笑いながら
「その顔がな……」
やらしいと言い胸の先を擦る。


69:チビとせんちゃん 2 16/17
10/05/16 20:40:03 JLibKQnM
「はあぁっ……」
 上下に与えられるそれぞれの刺激に身震いがして、我慢できずに思い切ると腰を捩って位置を探る。
 見つけたそれをあたしの中に呑み込もうと腰を沈めれば、いつもとは違う圧迫感がお腹いっぱい膨れて満たす。
「好きに動いてみて」
 言われるまでもなく、疼いて仕方のない繋がった躰の中心を鎮めるために揺らしては呻く。
 それなのに、軽く前後した腰を突き上げてくる容赦ない攻めに呆気なく舵を取られてしまった。
「好きに……って……」
「ん……そうなんだけど、悪い。やっぱ気持ち良すぎ……てっ」
「うそっ……あっ!……んぁああっ!?」
 擦れ合う肉の熱に合わせて雫が滑り落ち、ぐちゅぐちゅと湿った音がやたらと響く。
 狭いいつもの部屋とは違って、全く無駄な物など無い広々とした空間にあって、ただ声をあげて悶えるだけの自分の存在が
滑稽な―と考えが飛んでしまえるのも一時のことで。
 お尻に食い込んでくる指の強さに我を忘れて仰け反らされてしまう。
「ふっ……あ、や、いや、や……ぁっ!!」
 めちゃくちゃにかき混ぜられじんじんと増す痺れに、堪らず頭を振って応えた。
「気持ち、いい……?」
「うん。いい。すごく……きゃぁあ!?」
 ずんと突かれる動きに合わせて胸の先を下から伸びた指が掠めた。縦に躰が揺れる度に微弱な痺れが背中を伝って降りてきて、
暴れる中のモノをきゅんきゅんと締め付けるのがわかる。
 ぬめぬめと広がる愛液と呼ばれる物であろうそれを掬い、その指で一番感じる芽を探って撫でられ膝が震えた。
「いやぁぁぁっ―!?」
 狂ったように弓形に背をくねらせる自分を思い浮かべ、勝手に溢れ出てくる涙に何かが壊れてしまった気がした。
「いや、怖い―なんか、や、いやっ―やあぁっ」

 ―中で震えるものに併せて息が出来なくなった。

 ぼんやりと滲む視界を探る。力の抜けた躰をふっと投げ出せば、それを受け止めてくれる温もりがそこにはあった。

「やっぱりお前……エロすぎる」

 胸の上にぐったりとしたあたしを抱いて髪をくしゃくしゃとする。その手が首筋に掛かるとまだ残る快感の波が体中を巡った。


70:チビとせんちゃん 2 17/17
10/05/16 20:44:31 JLibKQnM

* * *

「隣を気にしないと反応いいねぇ……ふがっ!?」
 座ってバスローブを羽織るあたしを寝転がってニヤニヤと眺めるエロ男の鼻を、思いっ切り摘んでやる。
「うっさい!バカ!!早くパンツ穿け!!」
「赤い顔して怒んなよ」
 ぽんぽんと宥めるように頭を叩いて鞄を開けに立つ。全裸で。って、ビジネスバッグに入れてんのか!
 気怠い体をベッドに投げ出し横になりながら眺めていると、ちっさな袋を出して戻ってきて側に腰掛け
「ん」
とそっけなく手渡されたそれを開けてみる。
 ファンシーな可愛いリボンの付いた袋から出てきたのは、シルバーの小さな三つ葉のクローバーの形のネックレスだった。
「四つ葉のもあったんだけど、それの方が合ってる気がして」
「これ……?」
「遅くなったけど、ホワイトデーのお返し。本当はいっそ給料の何ヶ月ぶんってやつにしたかったんだろうけど、まだなにぶん……。
 だから今はごめんな。安もんだけど……いつか必ず」
「ううん!」
 それを握りしめたまま飛び起き、抱き付いた。
「嬉しい」
 こういうのは値段じゃない。あたしの事を考えて、あたしのために選んでくれた。そこに意味がある。
「気に入った?」
「うん。大事にするね。ありがと」
 だから大事にしてね。これからの二人の未来も。
「幸せにしてね」
「お、おお」
 しがみついていた腕を離してキスしようと顔を近づけた。

 ぐうぅ~……。

「「……」」

 同時に吹き出して、仲良くベッドに倒れ込んだ。
「……運動したしな」
「運……やだその表現」
「すまん。あ、昼間貰ったメロンパンあるんだ、食う?出先からの土産で評判のやつらしい」
「……なんかドラ○○んのポケットみたいな鞄だよね」
 つうかいい加減何か着てよ。
「穿くから待て!……よし、テレレレッテレ~♪……うわぁ潰れてる!?」
 パンツ一丁で何を。
「せんべいみたい……」

 豪華なディナーもいいけど、仲良く半分こして食べた潰れたメロンパンは、甘くて幸せな味がした。

「明日の朝はブッフェ式だと」
「本当?楽しみ」
「つうわけで……腹……減らしとかない?」

 ―まだ物足りない狼さんを満たすために、仔羊はこの身を捧げるのであった。


「終わり」


71:名無しさん@ピンキー
10/05/16 20:50:50 fFhjCK4P
GJでござる!!


一番槍~

72:名無しさん@ピンキー
10/05/16 23:04:51 i+MI2B5V
ああもう
この二人見てたら何とも言えない気分になる
GJ!

73:名無しさん@ピンキー
10/05/16 23:28:00 rjrEGm7r
GJ!!
せんちゃんかわいいよチビかわいいよ

74:名無しさん@ピンキー
10/05/17 05:58:00 gMPFLB8Q
駄目だチビが可愛い過ぎる
マジ尽くす女だな

75:名無しさん@ピンキー
10/05/17 19:53:10 yGMkqepZ
チビカワユスw

76:名無しさん@ピンキー
10/05/17 19:59:55 Uix7xshM
全力でGJ!!
どんどんチビがエロかわいくなってゆくー
せんちゃん俺とかわれ

77:名無しさん@ピンキー
10/05/18 00:10:37 u9URJs7x
いや俺が

78:名無しさん@ピンキー
10/05/18 18:00:00 WlGSgZPZ
いやいや俺が

79:名無しさん@ピンキー
10/05/18 18:20:46 BAEnG2oU
そうはいかんざき
俺が替わろう

80:名無しさん@ピンキー
10/05/18 23:35:35 j5VA7PGu
( ゚ω゚) どうぞどうぞ

81:名無しさん@ピンキー
10/05/21 01:27:50 6WpncXtB
じゃあ俺が

82:名無しさん@ピンキー
10/05/22 23:20:41 0kj+jC4g
なぁ。このスレで聞くのもアレなんだけど
姪と結婚って出来るのか?

83:名無しさん@ピンキー
10/05/22 23:23:50 CC0z7TB0
できねーよ
できんのは4親等から

84:名無しさん@ピンキー
10/05/23 00:16:10 XV/tknxq
姪は無理だな
従姉妹からですね

85:名無しさん@ピンキー
10/05/23 03:09:49 apzThP6L
この流れでふと思ったが、
全く血縁関係がない家に養子に入った場合は
養子に入った先の家族とか、元の家族の血縁とは結婚ってどうなるんだ?

86:名無しさん@ピンキー
10/05/23 05:47:50 x4bsKPo/
民法734条1項
「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
但し、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない」

つまり、兄弟姉妹間は結婚できないが、養子縁組により義理の兄弟姉妹となった者の間については結婚可能である。

87:名無しさん@ピンキー
10/05/23 11:39:50 L7ReiElv
>>85
つ 婿養子
86の言ってる通り養子縁組で義兄弟になった相手とは可能で、元の家族とは無理だったはず
ただし養親とは養子関係が切れた後も結婚できない(Wikiの「近親婚」)らしい
普通の養子縁組だけじゃなく「特別養子縁組」なるものもあるけど
これもやはり元の家族の血縁が切れた訳ではないので、結婚はできない

後は板的にもスレ的にも関係ないけど、百合や801のカップルでは同性婚の代用として
相手の親に養子にしてもらうなんてケースがあるらしい

88:名無しさん@ピンキー
10/05/23 23:35:56 qmSlnh+r
ちょっと俺のお義姉さんになってくれる人を探してくる。

89:名無しさん@ピンキー
10/05/24 14:29:32 xqcMpOag
年の差とはちょっと違うかもだが

通ってた私立の高校が自分が入学するちょっと前まで女子校だったんだけど、奥さんが元生徒っていう男性教師が4、5人いた。(何故かみんな大体40~50代)
しかもそのうち一人の体育教師は3回結婚してて3人とも元生徒。

私立だから、女子校だったからってありなんかそれ

90:名無しさん@ピンキー
10/05/24 20:25:31 84gUeApV
ふと思ったんだがこのスレでおばさん40代ぐらいと若い男のシチュってある?

91:名無しさん@ピンキー
10/05/24 22:08:39 2z+fYNPZ
>>90
熟女スレなら
まぁここの管轄でもある

92:名無しさん@ピンキー
10/05/25 02:59:35 ilsfXeIj
URLリンク(digital-thread.com)
従妹のせいで犯罪者になりそう



こんなののもっと暴走しちゃったお話が読みたい

93:名無しさん@ピンキー
10/05/26 01:34:13 hYmE8GdM
中二は犯罪だもの。

94:名無しさん@ピンキー
10/05/27 17:05:58 9BjC7GW5
20代後半と14歳がツボですみません

95:名無しさん@ピンキー
10/05/27 19:36:25 p+xLuK+Z
大学生と小学五年生がツボですみません

96:名無しさん@ピンキー
10/05/27 20:52:40 e/LlYLQE
20代後半と小学四年生がツボですみません

97:名無しさん@ピンキー
10/05/27 21:14:19 2CeEWYof
>>92
うああこれ萌えるなあ
これただ単に恋に恋してるだけのよくいる女の子なんだけどね
それ自体が萌える

98:名無しさん@ピンキー
10/05/27 21:26:38 2VsnvhJC
30代前半と10代半ばが(ry

99:名無しさん@ピンキー
10/05/28 02:03:15 /Wc5fnfG
再婚したら娘が付いてきたがしばらく後に嫁が無くなって男と娘の二人暮しというのが好きだなあ。

100:名無しさん@ピンキー
10/05/28 02:06:34 l2JWYQ/f
>>97
「落ち着け…この子は恋に恋してるだけなんだ…」
「でも柔らかくていい匂いがするなあ…」
「いかんいかん、相手は中学生で従妹だぞ!?」
「でも俺のこと好きっていってくれてるし…」
「あ、だ、だめだっ、この子は俺が好きっていうわけじゃなくて…そんな純真な気持ちに付け入るようなマネはッ…」


と一晩中葛藤するわけだ
イイ
良すぎる

101:名無しさん@ピンキー
10/05/28 02:36:13 /yDYUS7p
>>100
お前とはうまい酒が飲めそうだ

102:名無しさん@ピンキー
10/05/28 11:51:44 iSqdDWtL
エドガー・アラン・ポーなんかな27才の時13才の従妹と結婚してるんだぞ


103:名無しさん@ピンキー
10/05/29 00:09:11 3DnKAg6S
>>102
それはけしからんな
俺も十代前半の可愛らしい嫁が欲しい

104:名無しさん@ピンキー
10/05/29 00:33:10 7BN9tTiY
志木さんとチカは良い年の差カップルだった。
いまだにハッピーエンド版の続きを待ってるぜ…

105:名無しさん@ピンキー
10/05/29 00:35:54 7BN9tTiY
間違えたごめん↑はなかったことに

106:名無しさん@ピンキー
10/05/29 00:42:18 Y+riSzhA
>>105
やっちまったなwだが同感だwしかしスレチだww

107:三つ葉のクローバー 10 1/17
10/05/29 03:00:49 3cGO2Bue
* * *

「彼女」の家にお邪魔するという事が、こんなに緊張するもんだとは。
 暖かい春の土曜日の午後。知美のご両親に会うために久しぶりに足を運んだ。
 送迎のために前まで来た事はあっても、中に入るのは数年振りだ。
 見覚えのある家具と新しいソファのリビングに通され、なんとか緊張を解そうと淹れてくれたコーヒーを飲む。
「……うん、そう。わかった」
 電話を切った彼女が振り返る。
「どうした?」
「んー、なんか駐車場が混んでて出るのも時間が掛かるみたい。道路も渋滞してて帰るのちょっと遅くなるかも、って」
「そっか……」
 夫婦揃って隣市の大型スーパーに行っているらしい。混んでるのは、今日は確か特売チラシが入った割引日だからだろう。
 夕飯がどうたらと言っていたらしいから、そのためにわざわざ足を運んでくれたのかもしれない。
 ―あの頃も独り暮らしの貧乏学生によく飯を食わせてくれたっけ。
 とすると、今日の俺の申し入れは良い返事を頂けるのでは―とつい期待に胸を弾ませてしまう。
「せんちゃん、あたしの部屋に行く?ここにいても落ち着かないでしょ」
「あー……ああ、うん。そうだな、久しぶりに子供部屋の様子でも見せ」
「うら若き乙女に対して失礼だと思わないのか?ん!?あっ、あたし以外にも生徒いたんだっけ?じゃ女の子の部屋なんか見飽きてて
 つまんないか」
「知ってて言ってるだろ、お前……」
 こいつ以外にカテキョしてた子もいるにはいたが、みんな小中学生の男ばっかだ。
 年頃のおにゃのこのお部屋なんて生まれてこの方24年、足を踏み入れた事のない鼻血もんの憧れの聖域っすよ。
 部屋に通った事は何度もあるけれど、それは役目としてであり、こいつがまだ中坊の頃の話だ。色気も何もあったもんじゃない。
 今になってみると随分勿体無い事をしたような気がする、と階段を昇っていく小花柄のスカートから伸びた脚を眺めつつ
鼻の下をのばし
「ちょっと!パンツ見えてないよね!?」
「……うん。見えない」
―つくづく残念な奴だなと思う。


108:三つ葉のクローバー 10 2/17
10/05/29 03:01:46 3cGO2Bue

 部屋に入ってすぐ写真立てが目に入った。
 卒業証書を手に笑うセーラー服のチビと、側で寄り添う家族。それからその隣にあるブレザーに姿を替えた同じタイプの物。
「どうしたの?」
「ん?いや、初めて見るからさ」
 ようやく目にした高校生のチビの姿を、嬉しく思い眺めた。
「なんか目つきエロくない?やだなぁオヤジ臭い」
「はぁん!?なんだとう!何をバカな事を……所詮あれだろ?制服なんか決まり事に過ぎないんだし。大体俺ロリコンじゃねえから
 中坊のセーラー服が女子高生のブレザーに替わった位のもんでそんな……」
「ふうん。せんちゃんは制服フェチの気はないのか。じゃあ見せに行かなくても良かったんだ、別に」
 は?み、見せにと仰いました今?
「……合格してさ、入学してちょっと落ち着いた頃に一度だけアパートの側まで行ったんだよね。けど、あの時にはもう、あたし達
 切れちゃってたから―会えなかった。そのまま帰った」
 俺もあの頃進級して、他のバイトも見つけて色々あって忙しかった。チビの事は忘れたわけじゃ無かったけど、どうにもならない、
季節の入れ替わりと同じような関係だったんだと考えていた。
「せんちゃんのお陰で着ることの叶った制服だった。だから見て欲しかった。何より『ありがとう』ってちゃんと言いたかった。
 ……でも……できなかった」
 俺だって気にならなかったわけじゃ無い。心配だったし、その一方でこいつなら大丈夫だろうとも思った。隠された脆さに
気が付かなかったのは今になって申し訳なく感じる時もあるんだけれど。
「……見たかったなあ」
「えっ?」
「これ」
 写真の中に笑うチビの体を包む紺の衣を指差した。
 ちゃんと、この目で見たかった。せっかく会いに来てくれたその想いに報いるどころか目を背けた。

 ―俺の知らなかった高校時代の知美に会いたい。

 無性にそう思えた。
 失くした時間は戻らないから―余計に無念さが募る。


109:三つ葉のクローバー 10 3/17
10/05/29 03:03:06 3cGO2Bue
「……せんちゃん、5分、待てる?」
「ん?……うん」
 クローゼットを開けるとクリーニングの袋に包まれたままの衣類を手にし、部屋を出て行こうとする。
「おい、ど、どこ……にっ」
「見せてあげる」
 ひょいと掲げて見せたそれは、今はもう必要の無くなった物。いわゆる思い出のひと品というやつなのか。

 部屋に1人残された俺は、とりあえずベッドに腰掛けゆっくりと中を見渡した。
 中学の教科書や高校受験の参考書は短大のテキストに並び替わっていた。
「懐かしいな……」
 あの頃使っていた辞書を見付けて机の前に立つが、どことなく違和感を覚えてちょっと落ち着かない気分になった。
 少し色あせて見えるこの表紙のせいだろうか?それとも、並んでいたキャラクターグッズの数が減っているせい?それとも。
 それに手を触れてみて、初めてはっきりと気が付いた。
 流れてしまった時間の長さに、改めて知美という1人の女の子の成長を認めずにはいられない。
 窓に掛かるカーテンの柄は変わった。家具は多分そのままで、中身はその時々で変化があったりなかったりといった所か。
 俺の部屋と似たようなもんかな、とまたベッドに腰掛けようとして、キャビネットの中のある物に目が留まった。

 それを見た瞬間、俺の視界はゆっくりと歪んで、堪えきれずに目頭を押さえ沈み込むようにベッドの上に腰を落とした。

「……どうしたの?」
 ドアを細く開けて覗き込むチビの戸惑った声に振り向く。
 はにかみながら微笑むその顔は、あの頃の面影を残しつつも数段美しく見えた。
 2つに結んでいた髪は肩に流れて、胸元にはセーラーに揺れるスカーフに替わり、ブラウスにえんじ色のリボンが映える。
「……へん?」
「いや。似合う」
「ほんと?なんか裏がありそうだなぁ。せんちゃんが簡単に褒めてくれるなんてさ。あ、今日の渋滞もそのせ」
「まて!素直に褒めてやってるのにお前ときたら」
 そっちこそ素直に受け取れんのか。たまには俺だってそういうことくらいあるわい。……俺の涙を返せ!

 1年前まではきっとこんなふうだったのだろう、とその姿にまた涙腺が緩みそうになる。

 高校生の知美がそこにいた。


110:三つ葉のクローバー 10 4/17
10/05/29 03:04:07 3cGO2Bue
「どうせならリアルタイムでもちゃんと見たかったな……」
 今更だけど。その時期にその瞬間でしか会えないチビの姿を、目に心にと焼き付けておきたかったと悔やむ。
「……そうかな?」
「えっ?」
「あたしは、そうならなくて良かったんじゃないかなと思うんだ」
「何でだよ」
「だってさ。……もしずっとあのまま途切れる事の無い付き合いだったとしたら、せんちゃん……きっとあたしの事、ちゃんと
 見てくれなかったんじゃないかと思うんだ」
 妹みたいに思ってた、大事な小さな友達。
 あの頃のチビと、今の彼女の姿を重ねて眺める。
「あのまま何も知らない顔してせんちゃんとこに押しかけ続けてたら、きっと……あたし達本当に会えなくなってた」
 俺の事は『信じてる』と言った親御さん達。
 だが、どう考えても盛りのついた若者と子供から離脱しかけた女の子がべったり仲良くつるんでるのを、怪しげな目で見る輩が
現れないとも限らない。
 だから俺達があのまま、どうしようもなく立ちふさがる壁の力を理由に『会わなくなる』という選択をしなかったとしたら……。
 知美にいわれの無い傷が付く前に―完全に引き離される結果になってしまっただろう。
 そしてチビをチビのまま宝箱の中の思い出で終わらせてしまったかもしれない。
「あたし、その頃は辛かったしずっと淋しかったよ。けど、今はそれで良かったと思えるようになったの」
 会えなかった4年近くの空白。その間にお互いの立場も年齢も変わった。
 それがあったから、彼女の大人への成長と俺の気持ちの変化を遂げる事が出来たのかもしれない。
 共有出来なかった高校時代の時間の流れが、お菓子のかわりに詰まった赤い靴。
 少し色褪せたサンタの顔と、その横に並んだもう1つの値引きシールの跡の残るサンタに、密かに温められてきた想いを感じた。

 ―棄てられなかった拙い15の少女のそれを―。

 制服の襟をいじりながら俯くチビを眺めて、また涙が出そうになった。


111:三つ葉のクローバー 5/17
10/05/29 03:05:04 3cGO2Bue
「萌える?」
「うーむ」
「なんだ。つまんないの。泣いて喜んでるのかと思ったのに」
「あほかっ!いや、あのな、そういうつもりで見たがったんじゃないんだが」
「あらそう」
 んっとに、俺がまるで年中発情期みたいに。
「ならその手はなに?」
「あ……う、いやその」
「Stand up.」
「の……No……」
「Why?」
「……」
 い、言えません。
 つうかわかるよね?その視線の先は、ばっちり股間を押さえたままうずくまる俺の両手にあるのは間違いないと思うんだが。
 つまり違う所が立(ry……萌えるどころか、燃えたぎってます、ええ。
「エロオヤジ」
「……悪かったな」
 考えてみりゃ、ほんの1年前までは現役だったんだこいつ。だから違和感はないものの、こんな格好させるのはちょっとした
背徳感というか罪悪感というか、リアルタイムで目にしていれば起こらなかったであろうイケナイ気持ちがふつふつとわき上がる。
 おお、いかんいかん!
 正面に立ち顔を覗き込むチビの指が、俺の目尻に残る雫の跡をなぞる。それに合わせて軽く目を閉じた。
 程なく柔らかな微かに濡れた感触が目蓋に当たる。それは優しく唇へと動き、これまで何度も味わった魔力へと変化する。
 屈んだ体を背筋を伸ばし、俺をふわりと包み込むと頭をナデナデしては、時折良い子良い子と呟くのが聞こえる。
「俺は子供か」
「あら、泣いた子が何を仰る」
「頭崩れるだろが」
 これでも頑張ってセットして来たんだ。まあ、俺がわしわしやるのとは随分違って穏やかだとは思うけどさ。
 やっぱり幼稚園の先生ってのはこういう感じなのかな。母性ってやつ?俺より年下の癖して。
 そういや、俺の初恋は桃組のケイコ先生だったなぁ。もう20年前の話で、まだ未来の嫁は生まれてさえいなかった。
 そう思うとつくづく俺は甘えたがりの男なんだなと実感した。こいつに世話焼かれんの好きだもんな。
 ヤキモチ妬かれんのも、それはそれで嬉しかったりするけど。


112:三つ葉のクローバー 10 6/17
10/05/29 03:06:20 3cGO2Bue
「……このままシてあげよっか?まだかなり時間あると思うし。結構ツラいでしょ?それ」
 薄いピンクの唇を指でなぞりながら見下ろしてくる。
 あれでコレを、と考えただけでパンツの中がそりゃもうあんなこんな。ていうか何でこいつはこんなにエロカワイイんでしょうね?
「そんな事したら……いくらこの状況でも我慢できる自信ないぞ」
 目の前に伸びる短い丈のプリーツスカートから覗く白い太ももガン見。ああ、触りてえ、なんなら吸い付き……いや、膝枕も良い。
つうかして色々して欲しいけど、されるだけなんて。
「なんか援交の気分だな……エロじじいか俺は」
「あのさ……女の子だって、ちゃんと性欲あるんだよ」
 ほう、なる程。じゃなきゃ人類は愛云々の前に滅亡しちゃうもんな。おまけに男が皆犯罪者か鬼だ。特にお前は俺をすぐその気に
させる小悪魔だからな。
 死ぬ前に食うとしたら迷いなく『お前』って言いますよ。勿論性的な意味で。
 立ち上がり制服姿のチビを抱き締める。
「何やってんの?」
「現役時代にこういう事出来なかったからな~」
 不思議そうな顔で見上げるチビの頭を撫でナデしつつ見下ろして、てっぺんからつま先まで眺め、襟や胸のボタンを摘んで
弄ってみたり、またぎゅっと抱きしめて。うーん、女子高生堪能。たまらん。そんでついでにくんかくんか。
 学校帰りにデートとかしてみたかったな。高校時代の俺には、女の子が異性というより異星人に思えたもんだよ。
「きゃあっ!?何すんのバカ!!」
「のわっ!?」
 調子にのってスカートめくってみたら蹴られた。おお、弁慶……。
「ぐぉ……いてぇ……何だよ今更減るもんじゃ無し」
「うっさい!こういうのは違うんだよ。何よ、どうせやった事なんかないくせに。せんちゃんだったらボコボコにされて終わりじゃん」
 悪かったな、ヘタレで。まあ、確かにそういう事する奴は少々の事じゃメゲてなど無かったような気がする。俺は教室の隅っこで
『白』とか『ピンク』なんて言うのを聞きながらドキドキしてたもんだ。
 要はムッツリだろ、と言うチビを無視して足をさする。


113:三つ葉のクローバー 10 7/17
10/05/29 03:07:19 3cGO2Bue
「水色……」
「え?」
 俺の視線の先に気付いて、慌ててきょとんとした顔を睨みを利かせたバージョンに変える。って、恐くないんだってばそれ。
 真っ赤な頬でスカートの裾をぎゅっと押さえて、俺の前にぺたんと座り込む。
「……誘ったくせに、何恥ずかしがってんだよ」
「だって……んっ」
 抱き寄せて唇を重ねると途端に躰の力が抜けていくのが、背中や腕にに廻してきた手の感じでわかる。さっきまでの威勢の良さは
ドコ行った、おい。
「や……やぁ、んんっ」
「嫌なん?」
 ブレザーをはだけてブラウスの上から胸を触り、ボタンをひとつふたつ外すと白いレースがちらっと覗く。
「や……じゃないけど、恥ずかしいんだもん、見られんの」
「じゃ触るのは?」
 レースの浮いた隙間から指を差し込む。
「それも恥ずかし……っあんっ!?」
 ブラのカップと肌の間に滑り込んだ俺の手のひらの裏と表に、生地とおっぱいのふわふわのそれぞれに心地良い柔らかさと
温かさが……これまたもう。
「この中身なんか何べんも見てんのに。もう慣れただろ?」
「そういう問題じゃないんだってば、バカ!慣れたからって平気なわけじゃないんだからね」
「俺のほうにはあんなコトやこんなコトしてくれるじゃんかよ……」
 それは恥ずかしくないんか。
「……だって、せんちゃん嬉しそうじゃん」
 俺だってそうだ。こいつが気持ちイイって悦んでくれたら嬉しいんだ。そりゃその前に触りたいくっつきたいっていう、俺自身の
エロ心も大いに関係してますけども。
「だからそれは恥ずかしいけどもっと……あ、ちょっとダメ!」
 ブラウスのボタンを全開にしてから押し倒そうとして、両手で押さえて身ごろを合わせ止められる。
「エエェェエエ~……」
 お前さっきシていいって……今更そんなあぁ……。
「しわになるし」
「え?ああ、そゆことね、ハイハイ」
「ね?だから仕舞うから……」
「ん~でも勿体無い」
 要は崩さなきゃいいんだろ?
 チビの手を取るとベッドに手を置かせて跪かせ、背中から抱き締めた。


114:三つ葉のクローバー 10 8/17
10/05/29 03:08:38 3cGO2Bue
「ちょっと……あっ」
「こうしたら脱がずに触れる……」
 立て膝した状態で、ベッドに掴まるようにしがみつくチビの躰を後ろからぴったりくっついて抱き締めた。というより半ば
乗っかかるみたいな。
 既にはだけてしまったブラウスの裾をスカートから引っ張り出し、背中に手を入れてホックを外す。
 カップを持ち上げるように下から手を入れると、柔らかな重みをそれに受け止める。
 ふにふにっと形を変えて指の動きに吸い付いてくる弾力のあるおっぱいは、小さなため息と共に捩る躰が前屈みになっていく
せいで余計に重く大きく感じる。おお、なんか得した気分。重力は偉大だ!
「……な、なんか……ね」
「うん?」
 勃ってきた乳首をくりくりと擦ると、声を詰まらせてぴくっと震える。
「ふぁっ……なんか、こんな格好してる……と……んっ……イケナ……イ事してるみた……い……あぁんッ」
「ん……そうかな?」
 イイコトなんだけど、この状況を考えるとイケナイ事なのかな、やっぱ。
「せんちゃんとここで……勉強以外の事するとは思わなかった……もん」
 首筋に息を吹きかける。
「きゃんっ」
 甘い悲鳴があがってすくめた肩は、耳たぶに押し付けた唇とつまんで擦る乳首の動きに合わせて喉を鳴らして仰け反らせ、
震えてがくんと下がる。
「受験には関係無かったもんな」
「なにが……あっ」
「保健体育」
 実践付きで。
 スカートの裾から手を入れて尻を撫で回す。女子高生に痴漢する野郎はこんな気持ちなんだろか。
 そりゃ触りたくもなるわな、こんな尻が、太ももが目の前にあったら。匂いだって嗅ぎたいわな、こんなサラサラの黒髪が
目の前で揺れてたら。
 しかし、だ。もうこれは俺のだし、近い将来は全部そうなる予定でいるし。となると他の野郎に指一本触れさせたくなんかない。
冗談じゃねえ。んな目に遭わせてたまるか。
「なあチビ。お前は俺が守るから」
 これから先、ずっと。
「だから側にいろよ」
「……やだ」
「なぬっ!?」
 まさかの拒否!ここまで来て……こんなの聞いてねええぇぇ!!
「……パンツ脱がせながら言わないでよ」
 あ、ですよね。頭をぱしっと叩かれた。


115:三つ葉のクローバー 10 9/17
10/05/29 03:09:49 3cGO2Bue
 両端に指をかけ、するすると小さな布が下りてくる。スカートから突き出した尻が見えそうだ、と生で拝もうとして睨まれた。
 いいよ。直で見るだけがエロじゃねえ。
 太ももで止まったパンツの真ん中が染みになって色が変わってる。触ってみるとやっぱり。
「こっちも……」
「!?……ひっ……あ……」
 脚の間に差し込んだ指先が割れ目を見つけて撫でると、ぬめりに合わせてくちゃくちゃと滑る。
「……やあぁんっ……あ……ああ」
 ぷっくり膨らんだ柔らかい毛の感触のする肉を掻き分けて、可愛いお豆さんを転がす。くりくりと撫でてやると、膝を震わせて
スカートのプリーツがゆらゆらと揺れている。
 隠れて見えないその中で、俺の指がチビの一番大事な所を好きなようにイジってるのを、頭の中に思い浮かべては鼻息を荒くする。
 童貞歴が役に立ったぜ。想像力パネぇ。
「恥ずかしいよぉ……あっ、や、だめ、ん」
「でも気持ちイイんだろ?」
「ん……」
 付け根から内股に流れ落ちる愛液をすくって指に絡め、あそこを焦らすように撫でなで擦る。うう、やっとこういう事が出来る
までになったか。もうちょい、我慢ガマンだ!ズボンの中の暴れん棒を心の声で叱咤する。
 しかしアレだな、こう……後ろから悪戯するのも視覚的には(AV的な意味で)悪くないんだけど、やっぱ正面から攻めたいよな。
だってこれじゃ顔やおっぱい見れねえ。つうか揉みながら吸い付きてえぇ!!
「せ……んちゃ、お願い……胸……もぉ」
「ん?」
 下ばっかり触って上がお留守になってた。どんどん濡れてくるチビの女の子の部分に夢中になって、柔やわな大好物を可愛がる
のを忘れてた。てへっ。
「あっ……そっ……そこぉ、やぁんっ……あぁ、あっ、はんっ、ん」
 集中、集中。上下の粒をそれぞれ丁寧に弄る。しかし難しい、あちらを勃てればこちらも勃つし、おいらのアソコも……。
「ああもう、辛抱たまらんっ!!」
「きゃあぁっ!?ちょ……ああっ、あああっ」
 チビの躰を抱えてベッドに放り上げ、仰向けに転がったところにのしかかった。


116:三つ葉のクローバー 10 10/17
10/05/29 03:10:49 3cGO2Bue
「ちょっと、破けるっ!」
 少し乱暴にブラウスを広げ、むき出しのおっぱいに食らいついた。ええい、邪魔だ!ブラを首まで押し上げて再開。
 とっくのとうに硬くつぼんだ先っぽを、ちゅうちゅうコロコロして遊ぶ。まだ柔らかいのが段々硬くなってくのを楽しむのも
良いもんなんだけどね。これはこれで良し。なんたって反応がもう。
 さっきまでのでもうすっかり出来上がってるカラダは、少しだけ鳥肌を立てながらも熱く震えて、膨らみに顔を埋める俺の頭を
抱きしめて呻く。
 散々味わって口を離すと、その胸を揉みながら片手でスカートを捲り、中途半端に下ろしたパンツはそのままに茂みに覆われた
お宝を探す。
 こいつ割と薄い方だと思うんだよなぁ。いや、まあ比べてるわけじゃ無いけど、てか本物他に見てないから比べようが無いけど。
ってほっとけ!
 だから余計こういうシチュは『後ろに手が回るんじゃないか』という有り得ない心配にびびる。んでその分血圧が上がる。
気分は腹上死。
「ふ……んっ、んむっ、ん……んんうッ」
 ちょっとずつ声が高くなってきたチビの口を塞ぐために、俺の口で蓋をして舌を押し込んで絡める。
 キスだけでも何かすっげえ気持ちいい。
 食=エロス、うむ、どっかで聞いた気がするが、なんかわからんでもない。飯食ってる時にそんな事考えたことなんか無いのに、
乗せる物が女の舌だとこうも違うのか。
 この舌で俺のアレもぱっくんしてこんなふうにされたらそりゃ……たまらんわな。何でいちいちエロいんだこいつは!!
 キスの音に被せて下を弄る指がくちゅくちゅと濡れている。どっちがどっちのか区別つかない湿ったリズムを奏でつつ、
それにあわせて俺たちの躰も重なったまま跳ねる。
「ん……せ……んちゃ、もう、だめっ」
「……ん……イく?」
 うう、と呻いて唇を離して首を縦に振る。
「イけよ」
 小刻みに動かす指を速く、擦る力も少し強く。
「ああっ―ああぁっ―は……っんっ―!!」
 背中を大きく反らせながら俺の肩にしがみつき、脚をぴんと伸ばしながらぷるぷると震えた。


117:三つ葉のクローバー 10 11/17
10/05/29 03:11:49 3cGO2Bue
「いやぁっ、もう……だめえぇ!!」
 ゆっくりと尻から太ももを撫でる手を必死で抑えてくる。
「感じ過ぎちゃうから……だめ」
 じわっと涙を浮かべて真っ赤なほっぺして。
「やぁんっ……だから……だめえ」
「はいはい」
 かわええ。耳たぶ噛んでイタズラしたらちっちゃくなって震えてる。子猫みたいに丸くなって、イヤイヤ、って。
「もっと気持ち良くなるんだからぁ……イイの」
「え?あ、うん」
 けど、それって無理っすよ?
 ズボンのベルトに手を掛けて気が付いた。
 ―アレ、持ってねえ!!
 さすがにナマはまだヤバいだろうよ。これから親に正式に交際許可を貰おうって男が、たとえ今日許しを頂いたとしてもだよ、
あっという間に孕ませたとあっちゃそりゃ……ねえ?
「それなら大丈夫」
 脱がせかけのパンツを穿きなおすと、机の上のバッグから小さな箱を取り出した。
「これ、この前買ったの」
「お前……んな物どこで」
「通販。コスメとか下着とか、女の子向けの雑貨と一緒にそういうのもあったりするんだ。中身もバレないようにしてくれるし」
「へー」
 キラキラした可愛い箱に、よく見るとそれらしい説明書きがある。一見しただけじゃ俺みたいなのにはわからない。なる程ね。
「いつもせんちゃんに任せっきりだからね。こういうのって、やっぱり2人の問題だし」
「……ありがとう」

『女の子からこういうのって、嫌?』

 こういう時決まって付いてくるであろう台詞を言わせないために、先に礼を言った。
 ちょっと前の俺なら、嬉しく思わなくは無くとも、女の子の行動としてはどっかで引いて身構えたかもしれない。
 けどこいつは全てが俺のためで、ヘタレな俺に尽くしてくれながら一歩先を見て歩こうとしている。
 俺色に染まりつつ、後ろをついて追っかけて来ては、時々予想を超えて前を行く。
 そんなチビの色に染まりながら一緒に歩くのも悪くないと思うんだ。


118:三つ葉のクローバー 10 12/17
10/05/29 03:12:59 3cGO2Bue
「……」
「どうした?」
 ちっちゃな袋を摘んだままで悩んでる。
 おい、早くくれ。念のためのズボン半脱ぎだがこのままじゃシワになる。流石に今日はジーパンじゃないからな。つうか尻寒い。
「あのさー、これ、着けてみたい」
「げっ!?」
 まーじーかー!!いや、そんな、そりゃそういうの見てハァハァした事もあるけどさ。
「実習実習」
 袋を破って、確認しながらムスコに触れてくる。仕方ねえ、保体のお勉強といきますか。って、恥ずかしいんですけど、俺。
 手順を教えながら、自分以外の手によって準備が整えられていくのをじっと見てるのは、なんか変な気がするが。
「どう?」
「よくできました」
 よしよし、はなまるをあげよう……と言いたいトコロだが、今はこっちだよな。
「えっ……うっそ!?―あぁっ」
 俯せに寝かせて膝を立てお尻を上げると、パンツをまたぐいっと引いて下ろす。
 おお、いい尻。
 白くて丸い柔らかなふたつの肉の真ん中を指で押し開くと、今までと違う角度で全部が丸見えになる。
 そこに腰を押し付け、慎重に場所を合わせて挿し込んだ。
 こんな角度でするのは初めてだからか、チビの着けてくれたゴムのせいなのかちょっと引っかかる感じがする。キツい。
「ねぇ……なんかおっきい?」
「えぇっ?」
 くぅっと声をあげては枕に顔を埋める。うおい、こら、腰揺らすな!
「し、締めるなよ、お前……」
 すぐイッちゃうじゃないかこれじゃ。
「そんな、あたし何も……や、ふぁ、あんっ、だめ、はげ……し……」
 優しくしてぇ、と泣きそうな声を出す。でも、痛いってわけじゃなさそうだ。動かす度に絡まる液の量が多くなって、今度はめちゃくちゃ滑る。
 一旦抜くと、くるりとひっくり返して仰向けにしたチビにまた乗っかかる。
 折り曲げた膝に引っかかったパンツ。それを足首までずり下げて抜くと、スカートを捲り上げて思い切り大きく脚を開かせる。
 朱く濡れてヒクヒクするヒダにアレの先を擦り付けてつつくと、早く早くと口にしなくても腰を浮かせてねだってくるから
欲しがってるのが手に取るようにわかる。
 ああ、俺だってイきてえよ。
 内股に手を添えて押さえると、一気に腰を沈めた。


119:三つ葉のクローバー 10 13/17
10/05/29 03:14:16 3cGO2Bue
 押し曲げた膝に乗っかるように躰を押し付け、腰を揺らす。
 ギシギシと軋むベッドは2人で寝るには狭いから、激しく動くと窮屈で可哀想なくらい音を立てて揺れている。
 これじゃ隣どころか階下へも丸聞こえかもしれない。留守宅で良かったと考えながらおっぱい丸出しで喘ぐチビを見下ろして、
『親の留守に教え子を犯す不埒な家庭教師』な気持ちになった。もしくは間男ってこんなん?
 早くイカなきゃ、と思い始めて焦る。だめだ、気が散る。すっげえ気持ちいいのに……変な義務感みたいのが湧いてきて頭が
冷えて集中できん。くそう。
 いっそ手でしてもらう方がいいかもな。
 じゅるっと滴るような音で滑らせたモノを抜こうとして引いた腰が、物凄い力で引き止められた。
「!?」
 折り曲げて広げた脚を俺の腰に絡めて、しっかりと捕まえて離してくれない。うっそぉ!?
「あっ―あぁんっ―だめ!抜いちゃだめ!いやぁっ!!」
 首をぶんぶん振りながら、俺の肌と密着した部分を腰をくねらせて擦りつけてくる。
 うおっ!なんて事するんだお前という奴は。
 ハァハァしながらとろんとした目で見るな。半開きの唇がまた、あぁもうっ!!
 脱童貞した友達が昔『自慰の方が気持ち良い』って言ってたが、俺はそう言い切れない。
 出したいだけならそれはそれで間違い無いんだろうけど、到達する前のいちゃいちゃうふふが大好きな俺は断然えっちの方がいい。
 チビのもちもちの肌の温もりや柔らかさを知ってしまってから、たまにこっそり自家発電してみても、ティッシュに吐き出された
所詮『欲望の塊』でしかないそれと空っぽの腕の中に、虚しさ以上のものを見つける事が出来なくなった。
 若くて可愛いのは今のうちだ。
「なあ、チビ。俺……がおっさんになっても、こういう事……できる?」
「んっ……」
 虚ろな目でみあげつつ頷く。
「せ……んちゃんは、あたしがおばちゃんになったら無理?」
「うんにゃ」
 熟女モノも嫌いじゃないぜ。だから多分、こいつで勃たなくなったら俺の男としての人生終わる。惚れた女に萌えらんなくて
どーすんだ。


120:三つ葉のクローバー 10 14/17
10/05/29 03:15:17 3cGO2Bue
 俺だって若いのは今のうちだけだしな。すげえイケメンでもセレブでも無い俺が誇れるのは、でかいだけの背と、まだ無事な頭髪
アンド腹周り以外はそんなもんだ。確実に俺の方が先に酷い事になるだろうし、いつかチビを―ひとりにしてしまう時がやってくる。
 それまで全力で愛し抜くつもりだ。文句あっか。
「んんんっ……も、だめ、あぁ、やぁ、っ、んぁんっ、うぁ、―あッ」
 ほんのりと朱く染まった肌に、つうっと一筋の汗が流れた。
 震える首筋に唇をあて、互いの躰を力一杯きつく抱き締め合ったまま終わる。
「んあ……っ」
 絞り出す声の掠れた色っぽさに身震いがした。
 心地よい疲れに浸りたい気持ちを我慢して、チビをのしかかる体重から解放しようと腕を伸ばした。
 ああ、抜きたくないなこれ。
 今はまだ薄い膜越しにしかチビの胎内を感じる事が出来ないけど、そこから一刻も早く退散しなければならない現実はちょっと辛い。
 だって淋しそうに見てくるチビの顔に、俺も切なくなってくるんだ。
 前は終わるとすぐに躰を離して、処理をするとその流れで服を着たりしてるうちにそのまま帰り支度、なんて事になってた。
 それをチビが哀しそうにするのに気付いてからは、片付けだけは早く済ませて(いや、挿れっぱなしは危険だっていうし)
なるべく肌を合わせるようにした。それでようやく自分でも、こういう時間が何気に大切なんだなと解ってきた。
 いきなり繋がっていた温もりがなくなるのは不安になる。
 素に戻ると照れくさいけど、汗に貼りついた髪を梳いておでこにキスする時の充実感はたまらない。
 ―が、今日ばかりはそうも言ってらんないみたいで。
「制服ぐしゃぐしゃ……どうしよ。恥ずかしくて近所じゃクリーニングに出せない」
「……すまん。責任とってうちの近所に出すわ」
「それはやめた方が良くない?」
「なんで」
「……こういう目で見られるよ」
 おい、なんだその汚いモノを見るような目は。もっと見……いや、その、確かに変態扱いされるかもしれんな。下手すりゃ
犯罪者呼ばわりかも!?―お、俺は淫行はしてねえ!!


121:三つ葉のクローバー 10 15/17
10/05/29 03:16:34 3cGO2Bue
 あまり馴染みのない店に出しておくという事にして制服を脱ぐ。おお、生ストリップ。
 紺のハイソと下着だけの格好を見て、股……いや、胸がキュンとなる。
「きゃっ!せ……」
「もうちょっとだけ……」
 外れたホックを留めようとした手を掴んで抱き締めると、むき出しの背中を撫でる。
 軽く抵抗したチビの唇を塞ぐと、浮いたブラのカップの下から手を入れて胸を軽く揉んだ。
 ああ、このまま2回戦にいきたいなぁ。けど、もうこの辺で止めとかないと。
 汗ばんで少しパンツの貼りついたお尻を名残惜しく撫でる。
「……ごめんな」
 ううん、と恥ずかしそうに微笑んで俯くチビの顎を上げさせ、もう1度だけ―と唇を寄せた。
 途端に電話が鳴って、慌ててチビが廊下の子機を取りに走る。
「―もう××まで来てるって!」
 なぬう!?ああ、そこならあと5分てとこか。甘い雰囲気は一瞬にしてぶっ飛んで、身支度を整えようとバタバタする。
「替えの選んでやろうか?」
「……!?エロ親父っ!!」
「痛ってぇ!?」
 汚してしまったパンツを脱がそうとして、両手でぱちんと頬を挟まれた。
 そうこうするうち、あっという間に時間は過ぎる。
 車の音がして急いで階下へ。
 鍵を開けチビが出迎える間に、ソファで冷めたカップを手に取る。
「やあ、待たせたね」
 渇いた喉をごくりと鳴らしながら腰を上げた―。


* * *

 穏やかな春の土曜日、夕暮れの土手を散歩する。
 バイトを終えたチビを迎えに行って買い物。片手にエコバッグ、もう片方には―。
「あったかくなったねぇ」
「そうだな。風も気持ちいいし」
 まだ明るい原っぱには、走り回る子供らや犬の散歩を楽しむ人たちの姿があった。
 前はこういう景色を見ても、大した感動もせず当たり前の日常の風景の一部としか捉える事が出来なかった。
「のどかだねぇ」
「だな」
 今は、何気ない日々の中の小さな出来事一つひとつがとても大切に思えてくる事がある。
「あ、見て」
「お、すげえな」
 そして他人にとってはどうってことないものが、自分にとって特別なものに成り得るという事も。
 自分より少し小さな柔らかな優しい手。
 その温もりを確かめながら、目の前に広がる白と緑の絨毯を眺めた。


122:三つ葉のクローバー 10 16/17
10/05/29 03:17:56 3cGO2Bue
「ねえ、知ってる?」
「何を……うわっと!?」
 質問の意味を答える前に、チビはさっさと繋いだままの手を引っ張って土手を下りていく。
「危ねえな。坂になってんだから急に走るな!何なんだよお前は」
「いいからいいから。見て?」
 原っぱの真ん中でしゃがみだすチビに合わせて腰を下ろした。
「この花、シロツメクサってゆーんだよ」
 見れば辺り一面揺れている、白い綿帽子みたいな丸い花。間を埋める緑の葉っぱには覚えがあった。
「あ、クローバーか」
「すごいね、ここ。また見つかるかなぁ」
 きょろきょろと周りを見ながら何かを探している様子。
「何しとんじゃ。……で、何を知ってるって?」
「ん?ん~っとねぇ、花言葉」
「花言葉?何か意味あんの」
「そう。あたしもこの前たまたま知ったんだけどね」
 ちょいちょいと足下の葉っぱを指でよけながら、目線は忙しなくその先を探っていく。
「四つの葉にはね、愛情とか、信仰、希望、幸運とそれぞれ1枚ずつに意味があるんだって」
「へぇー」
「それから他にも『約束』と」
 ふっと笑顔が消え、真っ直ぐ俺の目を覗き込む。
「なんだよ」

「……『私を見て』……」

 脳裏にあの夜のやりとりが思い浮かんだ。
 少しちくりと疼き痛む片想いの傷をいとも簡単に塞いでしまった、今は手帳の間に眠るたったひとつの小さな葉っぱ。
「驚いちゃうよね」
 偶然と呼ぶべき確率の出来事だったんだろう。だけどその幸運の葉にはきっと、その時気付く事の出来なかったチビの想いが
密かに託されていたに違いない―いや、そうあって欲しいと願う。
「……約束するよ」
 あの日受け取った『言葉にならない告白』に対する俺なりの答えだ。
「ずっと」

 ―お前だけを見ていくから。

 その言葉に潤んだ目を伏せながら胸元の三つ葉の飾りを弄るチビの手をとった。
「約束ね」

 守るよ。

 指切りしながら心に誓った。
 贈られた愛情と贈った誠意を一生涯忘れはすまいと。


123:三つ葉のクローバー 10 17/17
10/05/29 03:19:59 3cGO2Bue
 辺りを見渡してみれば、近くには人の姿は無い。
「あっ!あった!!」
 いきなり大声で何かを見つけ出すと、小指を絡めたまま身を乗り出して前の方を覗き込む。
「もー何してんの?唇尖らせて」
「誰のせいだ、だれのっ!」
 しゃがんでるうちに足が痺れて、引っ張られた勢いでよろけて尻餅ついた。つか、せっかく誰も見てなかったのに……くすん。
「ほら、それ」
 得意げに指し示す先にあるのは。
「おお、すげぇ!!」
「でしょ?」
 摘もうとした手を思わず止めた。買い物袋を持ってたから、やや強引に動かして中身がガサガサと暴れる。
「ちょっ!卵割れるじゃん!!何すんのー?」
「わり。いや、なんかさ、そのままにしておいた方が良いかと思って」
 穏やかな風に揺れるそれを見ていたら、何だかそんな気になった。
「もう俺らには必要ないだろ?」
 その言葉に笑って頷いてくれたチビに肩を借りて立ち上がると、もう一度しっかりと繋ぎ直した手を引いて歩き出した。
「帰ったらあのカップでコーヒー飲もうか」
「そうだな」

 だから他の誰かにその幸運を。

「今日……泊まっていける?」
「うん。でもそのかわりにね」
「何だ?」
「来週はうちでお姉ちゃん達呼んで飲もうって。お父さんが」

 この世界に生きる人々の中で、俺が唯一の相手を見つけ出す事が出来たように。

 たくさんの三つ葉の中に埋もれたあの四つ葉を見つけ出してくれたらと思う。

* * *


「ねえ、せんちゃん」
「なんだチビ」
「その呼び方やめてよ。―ね、これなんかどう?」
「いいんじゃね」
「投げやりだなぁ……もういいよ!勝手に決めるから」
「いや、そーゆんじゃなくてだな……その」
「何よ。似合わないならそう言えば」
「そうじゃねえから困ってんだよっ!き、綺麗だ……だあぁっ、何言わすんだっ!?」
「……タコだ」
「誰がタコじゃ!」
「だって真っ赤だもん。……じゃ、これにしよっかな」

 目の前にいる純白のウェディングドレスの彼女。

「引き出物決めなきゃ」
「カタログがいいな、俺」

 満面の笑みを浮かべて微笑む側に寄り添っているのは、勿論―。


―完―




124:名無しさん@ピンキー
10/05/29 04:38:38 pWTElgXK
超GJ!!!


親に会う直前に制服でとかw大胆なチビにやられたw

作者様、長編お疲れさまでした!
毎回エロいし泣けるしほのぼのするしで、大変楽しませて頂きました

ありがとう!


125:名無しさん@ピンキー
10/05/29 08:27:56 SbxOZ90S
長編ご苦労さました。
そしてGJ!

126:名無しさん@ピンキー
10/05/29 11:43:21 2w+wWsBA
GJ!!
毎回楽しみにしてました。
読み終えて、胸がいっぱいだー!

お疲れ様でした!

127:名無しさん@ピンキー
10/05/30 07:46:25 GeyfOFc7
GJGJGJ!!
エロくて笑えてそして全俺を泣かせてくれた
作者お疲れ!

128:名無しさん@ピンキー
10/05/30 23:31:07 l3C6Qd1m
>>107-123
ちょっとトイレに行ってくr

ウッ!!

ふぅ…。

129:名無しさん@ピンキー
10/05/31 23:23:06 xN2VT9Yr
ほんとによいはなしだったGJ
ありがとうありがとう


チビの友達からみたチビとせんちゃんはどう見えるのだろうか。
ちゃんとオトナでかっこいい感じに映るのだろうか。
しんぱいだw

130:名無しさん@ピンキー
10/05/31 23:39:31 KV3oS6Do
>>107-123
乙過ぎる
エロい実にエロい感動した


そして俺もチビの友達から見たせんちゃんとチビが気になるw

131:名無しさん@ピンキー
10/06/02 17:31:34 YKDAHj1n
彼氏が35で私が20ですが結婚するまでHはしないって言われたんだけど
したくてたまらない
ひとりえっちできそうな歳の差SSをお願いします


132:名無しさん@ピンキー
10/06/04 23:11:20 RnsOPkt9
2人のめぐみはまだでしょうか

133:名無しさん@ピンキー
10/06/06 04:22:46 GF/9EHCd
淫行教師の続きもな

134:名無しさん@ピンキー
10/06/10 02:25:21 G+HRsu+n
保健室の先生とかエロいよね

135:名無しさん@ピンキー
10/06/10 21:51:42 FXy1fnnB
>>134
あぁ、エロいな

136:名無しさん@ピンキー
10/06/10 22:58:47 FGMV9PzJ
保健室の先生と男子生徒とかは俺得すぎるから困る

137:名無しさん@ピンキー
10/06/11 02:46:56 VF/OyLZ2
授業そっちのけでやっちゃってその後怒られるのは定番だな

138:名無しさん@ピンキー
10/06/11 15:45:47 d/YCQIVR
>>137
それは怒られる程度じゃすまんでしょ

139:名無しさん@ピンキー
10/06/12 22:56:00 acT4SOmH
「先生、俺、我慢出来ません……」
「こ、こらっ!! もう授業が始ま……んんっ!!」
「あぁ、先生。 すげぇ、たまんないです」
「ほ、本当に怒るわよっ!! 学校でするのはダメって、いつも言って……ふぁっ!?」
「こんなに濡れて、保健室のベッド、汚れちゃいますね」
「バ、バカっ」

140:名無しさん@ピンキー
10/06/13 01:16:31 H+kWwkog
>>139
さぁ早く続きを執筆する作業に戻るんだいや戻ってくださいお願いします

141:名無しさん@ピンキー
10/06/18 09:12:40 66PhEjI5
 +   +
  ∧_∧ + 
 (0゚・∀・)  ワクワク
 (0゚∪ ∪ +   テカテカ
 と__)__) +

142:名無しさん@ピンキー
10/06/19 19:26:07 EfhMlL81
>>139
>「バ、バカっ」

おかしいな、俺の画面だとここで終わってるんだが
続きはどうやって見るんだ?

143:名無しさん@ピンキー
10/06/19 23:00:38 chVyaYse
>>139
つ、続きは!?

144:名無しさん@ピンキー
10/06/20 16:36:20 vHZHMd8w
もちろんその先生は
巨乳でグラマーな大人のお姉さんだよな?

145:名無しさん@ピンキー
10/06/20 21:13:10 1BpdJxcZ
大人のお姉さんなのに貧乳というギャップも捨てがたい

146:名無しさん@ピンキー
10/06/20 22:37:22 o+JeQW2i
スレンダーでモデル体質な女性も良いからな
貧乳でも全体が美しい大人のお姉さんハァハァ

147:名無しさん@ピンキー
10/06/20 23:37:53 lYlxoppn
胸も大事だが、それよりも性格が大事だな!
優しくていっぱい甘えさせてくれるお姉さんなのか、
ドSだけど2人っきりの時には甘えさせてくれるお姉さんなのか。

俺は後者が大好物です。

148:名無しさん@ピンキー
10/06/21 01:57:10 RpbCpS2J
ドSだけど2人っきりの時には甘えさせてくれるちみっ娘が良いです

149:名無しさん@ピンキー
10/06/22 05:54:49 sQLajGae
厳ついおっさんと薄幸そうな美幼女のカップルに萌えます。
初潮イベントも出来るし

150:名無しさん@ピンキー
10/06/24 19:45:18 RSaHmRyl
女性上、女性下どちらでもおk

151:名無しさん@ピンキー
10/06/24 23:43:37 PRTC8E0o
騎乗位的な意味でかと思った(*´Д`)ハァハァ

152:名無しさん@ピンキー
10/06/26 05:14:44 hIn0phdQ
年上のヤキモチは破壊力抜群

153:名無しさん@ピンキー
10/06/26 18:17:29 D36uou3R
>>152
良いよね

154:名無しさん@ピンキー
10/06/27 02:25:22 DxnxLE00
 無駄に広々とした昇降口。
開け放たれたドアから入ってくる夕方の爽やかな風が、汗ばむ肌に気持ちいい。
そんな放課後の廊下で、僕は島田さんに呼び止められた。
「涼介、涼介!」
「島田さん? どうしたの」
「この前、貸してもらった映画のDVDね、見終わったの。 はい、これ」
 そう言って、島田さんは僕が貸していたDVDの入った袋を差し出した。
その袋を受け取る時、一瞬、島田さんの指と僕の指が触れたような気がした。
「ありがとね! 今度、お礼するからさ」
「いいって、気にしないで」
「私も映画とか大好きなんだぁ。 一緒に映画、観に行こうよ。 今週の土曜日とかさ、暇してる?」
 僕の言葉が聞こえなかったのだろうか、島田さんは勝手に話しを進めて行く。
高校生の男女が2人で映画を観に行くだなんて、まるでデートみたいじゃないか。
─いや、間違いなくデートの誘いじゃないか、これは。
「今週の土曜日は、えっと……」
「おっけー、おっけー?」
 今週の土曜日、暇だ。
「うん、土曜日なら、別に用事は─」
「─伊藤くん」
 その時、タイミングを見計らっていたかの様に、急に背後から声を掛けられた。
それはとても聞き慣れた声で、それはとても耳に心地良い声だ。
「先生」
「あ、高宮先生だ、やっほー」
「暑いのに元気ね、島田さん」
 そう言いながら、ふっと気だる気に微笑む先生。
美人なだけに、気だるそうなその微笑みも画になるものだった。
やはり、先生も夏の暑さというのは苦手なのだろうか。
いつもは下ろしている黒い髪も、今日はルーズな感じで軽く纏めてアップにされている。

155:名無しさん@ピンキー
10/06/27 02:27:18 DxnxLE00
「ところで、伊藤くん。 話しがあるのだけれど」
「えぇー。 先生に呼び出しされるとか、何か悪いことしたの涼介?」
 身に覚えがないよと、僕は苦笑いで否定した。
「ま、しょうがないか。 今晩、メールするね」
「分かった」
 靴箱に上履きをしまい、またねと言いながら手を振ると島田さんは帰って行った。
斜めに差し込んでくる夕方の陽射しが、無駄に広々とした昇降口をオレンジに染めている。
誰の行き来もない放課後の廊下に僕と先生が取り残された。
「─伊藤くん」
「はい」
「島田さんと仲がいいのね」
「そうですか?」
「伊藤くんのことを下の名前で呼んでいたわ」
「友達ですし」
「土曜日は島田さんとデートかしら」
「聞いていたんですか」
「たまたま、聞こえてしまったのよ」
「そうですか」
「それで、土曜日は島田さんとデートかしら」
「まだ、決まってはいないです」
「伊藤くん」
「はい」
「土曜日は暇かしら」
「はい。 ─……は?」
 僕が手に持っている映画のDVDが入った袋を、先生はじっと見つめていた。
「なんとなく、なんとなくなんだけれど。 ─映画が見たくなったわ、伊藤くんと」
 後に僕の恋人になってくれる女の人は、ちょっと嫉妬深くヤキモチ焼きな女の人なのだった。

156:名無しさん@ピンキー
10/06/27 03:03:40 ndzYK5Uo
>>154-155
続きは!?

157:名無しさん@ピンキー
10/06/27 16:57:58 sP0U8uZr
>>154
寸鯉寝獲りGJ!

158:名無しさん@ピンキー
10/06/27 17:20:32 Qbzyx5HY
>>154-155
GJ! 設定が俺得すぎるぜ!!!!!!!!

159:名無しさん@ピンキー
10/06/28 00:29:35 1ogVrFBp
ちょっとややこしい話だけど
先週、知人(23)の妹(17)が知人の彼女(14)の
兄(17)の彼女(28)の父親(46)と結婚したらしく
「このロリコン野郎ゥッッ!」と怒ってた。
ツッコんどくべきだったかな

160:名無しさん@ピンキー
10/06/28 00:44:22 zjNqjuZz
>>159
思わず図示したわ
29歳差はロリコンっつうか犯罪だ

161:名無しさん@ピンキー
10/06/28 02:43:39 2TxZl/Hi
知人のほうが犯罪……ってかみんな歳の差www

162:名無しさん@ピンキー
10/06/28 03:54:19 YGuI4B2Z
>>159
その結婚した17歳って現役で高校生やりながら人妻なの?

163:名無しさん@ピンキー
10/06/28 09:41:25 xOs4/ww2
その父親と娘の歳の差が18しかないのが…
御盛んだなー

164:名無しさん@ピンキー
10/06/28 21:32:07 tJLNU7x7
娘の立場だと、自分より11も年下の義理母が出来るのか…
てゆーかよく読んだら自分の彼氏と同い年なのかw
すげえw

165:名無しさん@ピンキー
10/06/28 23:23:42 F2qipA/A
>>154-155
で、その先生と恋人になるSSはまだなのかね。
 +   +
  ∧_∧ + 
 (0゚・∀・)  ワクワク
 (0゚∪ ∪ +   テカテカ
 と__)__) +

166:名無しさん@ピンキー
10/06/29 21:28:43 SN0xJ9Ou
一口に先生と言ってもだな
保健室の先生と数学の先生で大分イメージが変わってくるよな
主にエロい意味で

167:名無しさん@ピンキー
10/06/30 02:50:10 ArQvBkvc
俺初恋が中学生の時の
26歳の社会の先生だったな


168:名無しさん@ピンキー
10/06/30 06:16:05 bGL3dN/d
>>166
美人で大人の女性な数学教師とかなら俺得

169:名無しさん@ピンキー
10/06/30 15:21:13 baf5xjWx
俺的には数学教師は固くて不器用なイメージがある。でちょいツンデレ。

理系数学好きの女子ってちょっと変わり者っていうか世間とずれてそう。
恋愛に不慣れそう。

170:名無しさん@ピンキー
10/06/30 15:59:03 bGL3dN/d
>>169
年上で既に社会人なのに不器用でツンデレで恋愛に不慣れな女性とか萌えキャラ過ぎて辛い
ベッドでは年下の男に良いように弄ばれるんですね。

171:名無しさん@ピンキー
10/06/30 21:31:42 QTZ2/n62
保健室の先生は優しくてお姉さん気質でおっぱいなイメージ
数学の先生は厳しくてドSだけど2人っきりの時はデレるイメージ

172:名無しさん@ピンキー
10/07/01 16:46:51 tFKNmQWv
家ではだらしない格好でゴロゴロしてる先生とかもいいね

173:名無しさん@ピンキー
10/07/01 23:54:46 KZHz0w7/
「だらしない格好」が
「はしたない格好」に見えた

174:名無しさん@ピンキー
10/07/02 01:26:47 QjkGi1xj
こういうのか
URLリンク(uproda.2ch-library.com)
URLリンク(uproda.2ch-library.com)

175:名無しさん@ピンキー
10/07/02 17:28:46 +7Wf3fLJ
あぁそういうことだ

176:名無しさん@ピンキー
10/07/02 22:06:39 RYAqSsvo
流れ読まなくてすまん
高杉さんちのおべんとーの紹介文が俺らホイホイすぎるんだが
実のところどうなんだ>読んだ奴

177:名無しさん@ピンキー
10/07/02 23:28:17 yPoVgwuU
>>174
お姉さんに膝枕してもらっているのではなく、
お姉さんを膝枕してあげている…、だと…?

(*゚∀゚)=3

178:名無しさん@ピンキー
10/07/03 20:51:00 H5rGbW6B
>>174
kwsk

179:名無しさん@ピンキー
10/07/03 22:02:16 BGPnLSPC
>>176
にまにまできる
くるりがかわいい
2巻はこないだでたばかりで、特典ペーパーついてるとこで買うとよろしい

180:名無しさん@ピンキー
10/07/06 18:48:51 SM/jTo0F
>>179
㌧です
最初の一文で全てが伝わりました

181:名無しさん@ピンキー
10/07/08 08:37:23 wzoAnZ/8
連投規制に引っ掛かるかもしれないから、そうしたらまた後で投下する。
エロは次回の予定だ、すまんね。

182:名無しさん@ピンキー
10/07/08 08:39:32 wzoAnZ/8
 土曜日を前にした週末の夕方。
 その日の帰り道、僕はいつもと違う路線の電車に乗り、いつもと違う駅で電車を降りた。
見慣れない街の中を歩き回り、大勢の知らない顔の人達の間を縫うようにして通り抜ける。
夕日に背中を照らされながら、付かず離れず、一人で先を歩いている僕の影が彼女に踏まれた。
外を歩けば自分の影を他人に踏まれ、他人の影を自分が踏んで歩いていることだと思う。
普通なら気にも止めないそんな事も、彼女にとっては気に止める事だったのは間違いない。
僕の隣りを同じ速さで歩いていた先輩が、彼女に気付いて立ち止まる。
僕が知らない彼女の最初の嫉妬で、最初のヤキモチだったのだろう。
 それが2008年の12月、冬のことだ。

 ■

 すっかりと日に焼けて色落ちした薄い生地のカーテンが、ゆらゆらと風に揺れている。
運動場に照りつける夏の陽射し、鳴り止まないセミの鳴き声はどこまでも響いていく。
教室内で団扇を仰ぐ生徒を目にしない日はないし、半袖のワイシャツの袖を更に捲って、
柔らかそうな白い二の腕を露わにした女子生徒達は目の毒であり、目の保養でもある。
涼しい風の入る窓際の特等席で、入道雲の登る群青の空を僕はぼんやりと眺めていた。
「えー、四段活用というのは既にご存知かと思いますが、これは─」
 やたらと礼儀正しい言葉遣いで説明することで有名な古文を担当する年配の男性教師。
黒板にチョークで書かれていく例文を、何人の生徒達がノートに写しているのだろうか。
「この場合はですね、ここで文節の区切りになるので─」
 と、説明の途中で終業のチャイムが鳴った。
それでは今日の授業はここまでです、と告げて教室を出て行く古文の年配教師。
至極退屈で眠たくなる古文の授業が終わった途端、室内が一気に騒がしくなる。
これから一時間の長い休憩時間、昼休み、かっこよく言うとランチタイムだ。
 僕は通学用のトートバッグの中からコンビニの袋を手に取ると、椅子から立ち上がる。
数人の女子生徒達と連れ添い、恐らく学食へ向かうのであろう島田さんを呼び止めた。
「島田さん、この前のお礼」
「わぁ、ありがとねっ!」
 校則違反に触れない程度に染められた茶髪のショートヘアーが、ふわりと風に舞う。


183:名無しさん@ピンキー
10/07/08 08:46:48 wzoAnZ/8
コンビニで買った紙パックの飲み物ひとつで大袈裟なくらい喜んでくれる島田さん。
 先日、財布の中には銀行から下ろしてきたばかりのバイト代の一部の一万円札しかなく、
小銭のない僕が自販機の前で困り果てていると、島田さんが小銭を貸してくれたのだ。
それに対する対等なお礼である。
「朝、買ったからさ、温くなっちゃてるでしょ?」
「大丈夫、大丈夫、学食のおばちゃんから氷もらうから」
 島田さんは胸を反らして─どうしても胸に目が行ってしまう─自慢気な顔で語る。
「それにアップルティーとか、涼介は私の好みがちゃんと分かってるよねー」
 勿論、偶然だ。
「お昼ご飯だしさ、一緒に食べよっ、ね?」
「島田さん、岡本さん達と一緒でしょ。 僕、ちょっと用事があるんだ」
「えぇー」
 あからさまにそうがっかりされても反応に困る。
ほら、島田さんの友達も、なんだか笑いを堪えた様な顔をしているし。
「お昼休みに、お昼ご飯より大事な用事があるの?」
「うん」
「あっちゃあー。 島ちゃん、フラレちゃったかぁ」
「可哀相にね」
 岡本さんと渡さんに茶化された島田さんは、頬を染めて反抗する。
だから、そういう反応をされてしまうと、僕もどういう反応をすればいいのやら。
僕は苦笑いをしながら、また誘ってねとだけ告げると、足早に教室を出て行った。
教室を出たところで、別のクラスの友人の男子生徒に学食へ行こうと誘われたが断った。
夏の陽射しを受けるリノリウムの床、通り過ぎる教室から聞こえてくる生徒達の騒ぎ声。
この学校の校舎の廊下は窓を開けていても風通しが悪く、蒸し暑さが肌に汗を浮かばせる。
 早く彼女に会いたかった、貴重な昼休みの時間、一秒でも長く一緒にいたい。
そう思ってしまうのは、やはり惚れた相手だからに違いない。

 ■

 理科準備室なら分かるが、英語準備室とは一体なにを準備する部屋なのだろうか。
準備室で準備をしなければならないような教材が、果たして英語の授業であるのだろうか。
そんな用途不明の英語準備室のドアをノックすると、どうぞと低く落ち着いた声がした。
キィ─と、準備室の中から、あの古めかしい椅子の軋む音がする。
「失礼します」


184:名無しさん@ピンキー
10/07/08 08:49:42 wzoAnZ/8
 ドアを開けると、廊下と変わらないほどの蒸し暑さと熱気が襲ってきた。
この英語準備室、先生が暑い寒いと文句を言い、エアコンを設置したはずなのだが。
「なんでエアコン、つけないんですか……」
 窓から少し離れた場所に、古めかしい椅子の背もたれに背中を預ける先生がいた。
「ほら、この方が夏らしいでしょう?」
 窓際に吊された鯉の描かれた風鈴と、昭和を感じさせるデザインの扇風機とを指差した。
ちょうど窓から風が入り、ちりんちりん─と、風鈴がその風流な音色を響かせる。
まぁ、八畳程のこの部屋なら、窓から入る風と扇風機の風に当たれば涼しいかもしれない。
それにしても、先生は暑いのが苦手なのだから、素直にエアコンをつければいいのにと思う。
黒のタイトスカート、シワひとつない白いワイシャツは胸元の第二ボタンまで開けられて、
薄紫のキャミソールが─先生の“比較的”大きな胸の谷間も─見えてしまっている。
 あの先生がこんなにだらしない服装をするとは、間違いなく暑いに決まっているのだ。
「先生」
「なにかしら」
「暑いんじゃないですか?」
「伊藤くん」
「はい」
「今朝、コンビニのビニール袋に入れていたアップルティーはどうしたのかしら。
 私はお昼ご飯の時に持ってくるのかと思っていたのだけれど、そうじゃないみたいね」
 しまった、そうきたか。
「……なんで知っているんですか?」
「今朝、廊下で君のことを見たのだけれど、手にはコンビニのビニール袋が下げられていたわ。
 それとこの前、君は島田さんに自販機でジュースをおごってもらったとも言っていたわね」
「それはおごってもらったんじゃなくて、小銭がな」
「三時限目の英語の授業で、私が伊藤くんの教室へ行った時」
 僕の弁明は無視された。
「まだコンビニのビニール袋はあったわよね、鞄と一緒に。 勿論、中のアップルティーも。
 伊藤くんは人から受けた恩を忘れない優しい男の子だし、別に私は君が誰と何をし─」
「あれは島田さんにあげました」
「─伊藤くん」
「はい」
 先生が背もたれから身体を起こすと、キィ─と、椅子の軋む音がした。
先生は無言でビニービニーの黒い鞄の中から未開封のペットボトルの紅茶を取り出した。
準備室にひとつしかない白い正方形の机の上に、氷の入った透明なグラスが置いてある。


185:名無しさん@ピンキー
10/07/08 08:55:03 wzoAnZ/8
僕が来る少し前に用意されたものだろう、まだグラスの中の氷はそれほど溶けていない。
先生はペットボトルのキャップを開けると、その冷えたグラスに紅茶を注ぎ込んでいく。
カラン─と、グラスの中の氷の揺れる涼しげな音が、二人しかいない準備室に響く。
グラスの紅茶は陽射しを受けて、白い机にゆらゆらと揺れる飴色の美しい影を落とした。
 そして、先生はグラスを手に取ると紅茶を飲んでいく。
グラスを傾け、先生の白い喉が少し反らされ、こくんこくんと紅茶を飲んでいるのが分かる。
「─ん、美味しい」
 蒸し暑い校内を急いで来た僕には拷問だった、いろいろな意味で。
「先生」
「なにかしら」
「喉が渇きました」
「ごめんなさい、伊藤くん。 コップがひとつしかなくて」
 ニヤリ、と意地の悪い笑みを浮かべながら言わないでほしい。
先生の細くて綺麗な指が、円形のグラスの縁をなぞる様に撫でる。
「先生」
「なにかしら」
「今度、ちゃんと先生にもアップルティー、買ってきます」
「あら、そう。 ありがとう」
 澄まし顔の先生はまた一口、紅茶を飲む。
「だから、その、友達になにか買ってきてあげただけでヤキモチとか焼かな」
「伊藤くん」
「はい」
 お気に入りの古い椅子を軋ませながら、先生は僕の方に向き直る。
「伊藤くんは私とお付き合をしています、恋人関係です、間違いありませんね?」
「間違いありません」
「私が他の男子生徒と仲良く話しをしながら二人で歩いていたら、君はどう思うかしら?」
 先生が、他の男子生徒、僕以外の男と楽しそうに話しをしながら歩いていたら─。
「─すっごく、嫌です」
「どう、分かってくれたかしら?」
「……あぁー、はい。 よく分かりました」
「そう、ならいいわ」
 僕の答えに満足したのか、先生は机の方に向き直った。
それにしても暑いわね、なんて言いながら、机の上に置いてあった団扇で仰ぎ始める。
今日はこの夏で一番の猛暑らしいですよ、と壁にかけられた温度計を見ながら僕は言う。


186:名無しさん@ピンキー
10/07/08 08:57:35 wzoAnZ/8
カーテンが風に揺れ、入口の隅に鎮座する大きな古時計の針の動く音が準備室に木霊する。
先生が紅茶を飲もうとしたその時、何かを思い出したかの様に先生の動きがピタリと止まった。
「─あ」
「あ?」
「喉の渇きを主張する私の恋人がいます」
 なんだろう、先生が僕を見つめながらニヤリと意地の悪い笑みを浮かべている。
「喉が渇いているのよね、伊藤くん」
「はい」
「ちょっと、こっちに来てくれるかしら」
 そう言って、先生は自分の座る椅子の隣りを指差した。
素直にそれに従い先生の隣りへ行くと、先生はすっと椅子から立ち上がった。
こうして先生と並ぶとよく分かるが、先生は僕より目の位置が少しだけ高い。
 まぁ、先生は大人で僕はまだ十七だし、背丈の差はあって当然だと思う事にしている。
そう言えば、先生との歳の差は今年でちょうど十歳だったかな、と唐突に思い出す。
「喉、渇いているのよね?」
「はい」
 再び確認してくる先生。
一体何なのだろうかと訝しんでいると、先生は机の上のグラスを手に取り、紅茶を飲んだ。
また自分だけ飲むんですかと、心の中で苦笑いをしながらツッコミを入れていたら、
冷えたグラスを持つ先生の右手が急に僕の背中へと周り、その身体を抱き寄せられた。
「わっ、ちょっと、先生!」
左手は僕の頭の後ろへと添えられ、先生と僕の身体が服越しにぴったりと密着する。
この蒸し暑さのせいだろうか、少しだけ頬を紅潮させた先生の顔が僕の目の前にあった。
香水の香りが微かに漂う、頭がくらくらしてくるこの匂いは僕の好きな先生の匂いだ。
後頭部に添えられた先生の左手に促されて顔を近付けると、先生の唇と僕の唇が触れ合った。
「─っ!」
 瞬間、僕の口の中にとても冷たくて甘い液体が流れ込んできた。
訳も分からず気が動転している内に流れてくるそれを、無意識にこくこくと飲み干していく。
先生が口の中に含んでいた紅茶なのだと気付くまでに、やたらと時間が掛かってしまう。
「─ん、ん、……はぁ」
 口の中の紅茶を全て僕の口に流し込んで、舌を絡ませあってから唇を離す。
ぬらりとした先生の舌の感触がたまらなくエロくて、すごく興奮した。
「せっ、せんせっ……」


187:名無しさん@ピンキー
10/07/08 09:00:44 wzoAnZ/8
 余りの出来事に呼吸が乱れ、僕が息を整えている間に先生はまた紅茶を口に含む。
そして、ゆっくりとまた僕に口づけをし、含んでいた紅茶を流し込んでくる。
先生の細い腰に回した僕の両手は震え、先生の白いワイシャツがシワになるほど強く握る。
先生はグラスに紅茶を継ぎ足すと口に含み、僕が何か言う前にその唇を合わせてきた。
こくこくと紅茶を飲まされる度に、暑さだけではない理由で頭の中がぼーっとして、
気が付いたら僕の身体は先生の両手に支えてもらわないと立っていられない程だった。
「……はっ、はぁ、ん、……はぁ、せんせっ、せんせぇ……」
「もっと飲みたい?」
「……は、ぃ」
 先生はニヤリと笑い、またグラスを傾けて紅茶を口に含んだ。
僕の身体は限界を迎えており、先生の口から流し込まれる紅茶も上手く飲む事が出来ず、
僕の口の端からは飲みきれなかった飴色の紅茶がツーっと垂れ、喉を伝い滴り落ちる。
肌を滴るひんやりとした紅茶の雫を先生の舌が受け止め、ゆっくりと舐めとられる。
舌は首筋を零れ落ちた紅茶の軌跡を上へと辿り、僕の唇の端に到達する。
「ん、あぁっ……、せん、せっ……」
 耳朶を甘噛みされてやっと終わりかと思えば、今度は反対側の首筋を舐め始める先生。
先生の責めにビクビクと反応を示す僕の身体は、まるで自分の身体じゃないようだった。
先生に抱き締められながら快感に襲われる僕は、女の子みたいな喘ぎ声を漏らしてしまう。
死ぬほど恥ずかしいのだが、先生にされているからだと思うと、喘ぎが止まらなかった。
「も、もっ、ダメっ……!」
「何が駄目なのかしら?」
「はぁ、はぁ……。 せんせぇ、ダメ、やめっ……、くださ……」
「あら、そうだったの」
 意外だわ、と言った顔をする先生。
今まで散々、好き勝手に責め続けていた僕の身体を、先生はあっさりと解放する。
未だ足腰に力の入らない僕の身体は、冷たい床の上にゆっくりとへたり込んでしまった。
呼吸を落ち着かせて顔をあげると、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる先生と目が合った。
「はぁ、……ぇ、あ、せんせ……?」
「駄目と嫌がられてしまったようなので、やめてあげます」
「え……、ちょ、ちょっと、せんせ……」
 先生はとても満足気な顔で言う。
「伊藤くん、ご馳走様」



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