不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part14at EROPARO
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part14 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
10/04/08 16:36:46 amHzfx4A
皆が平和を享受するある日。
世界に新たな寄生体が発生した
この個体はどれだけの人に寄生し増えていくのだろうか?
私はこの知的好奇心を満たすために寄生体に餌となる>>1乙を与えることにした
さぁ、育つがいい。どこまでも!

3:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:07:37 3OWXoW/X
>>1
スレ立て感謝です!! 助かります。

今回のタイトルは『とおりゃんせ』です。
このSSは誰もが知ってるこの曲をモチーフに作ってみました。
主題にもしてるので、先に原曲を聞いてからの方が、より妖しい雰囲気が出るかもしれません。

URLリンク(www.youtube.com)

あと一応コテハンと鳥もつけます。
ほんと、どこぞの政治家の様に前言撤回が早いヘタレな俺です。ごめんなさい。

属性的には、寄生・ふたなり・嘔吐・微ホラーです。
苦手な方はご注意ください。

4:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:12:20 3OWXoW/X

『とおりゃんせ』


通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ





「え? また失踪?」
「そう、またなのよ。これで3件目」
「で、誰がいなくなったの?」
「2組の斎藤って女子。知ってる?」
「あー、顔だけは知ってる。それで? その子はまだ帰って来てないの?」
「うん、そうらしいよ」
「1件目や2件目みたいにまたそのうち帰ってくるんじゃないの」
「そうだね~。多分そうだと思うけど・・・。
 あのさ、ここだけの話。帰って来た子が二人とも出て行く前とは別人みたいな性格になっちゃったって話知ってる?」
「知らなーい。そうなの?」
「うん、聞いた話なんだけど、なんか一人は突然訳わかんない叫び声を上げて暴れ出したらしいよ。
 もともとはおとなしい子だったらしいけどね。
 で、担任の瀬田と体育の吉崎に無理やり抑えられて保健室に連れてかれたんだって。
 それからずっと学校休んでるみたい」
「へぇ・・・、どうしちゃったんだろうねぇ?」

5:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:13:34 3OWXoW/X

―― 馬鹿馬鹿しい
そんなのは思春期特有の情緒不安定による家出だろう。
パタンっと読んでいた本を閉じ、由美子は帰る準備を始めた。
帰宅部の彼女は授業が終わると下校時刻になるまで図書室で本を読むのが日課だった。
幼い頃から本を読むことが大好きだった彼女は、そのお陰もあってか
さほど勉強をせずとも、成績は常に学年の一番手争いを演じる才媛だった。
放課後、いつものように人もまばらになった図書室で本を読んでいた由美子だったが、
普段はグラウンドからの運動部のかけ声しか聞こえない静かな図書室で、
今日は、顔は知っているが話した事の無い女子2人組が部屋の端っこの方で噂話をしていた。
それは決して大きな声ではなかったのだが、静寂な図書室では嫌でも話し声が耳に入ってしまう。
途中から読書に集中できなくなってしまった由美子は、結局その噂話を聞くつもりもなく聞いていた。
「あれ、由美ちん帰っちゃうの?」
うん?と声のした方に由美子が顔を向けると、そこには返却された大量の本を抱える少女が居た。
由美子の数少ない友達の麻美である。
「そのつもりだったけど?」
「ふぇぇ、ちょっと待ってよ~。もうちょっとで図書委員の仕事が終わるからさぁ、一緒に帰ろうよ!」
「ん、わかった。じゃあ待ってる」

6:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:14:26 3OWXoW/X

――20分後
「おまたせ~!!」
待つとは言ったものの、別段何をするわけでもなく昇降口で手持無沙汰にしていた由美子に
ぶんぶか手を振りながら麻美が走って向かってくる。
「遅い」
「えぇ~? これでも頑張って早く仕事片付けたんだからね!」
ぷんぷんっと可愛らしく頬を膨らませる麻美を見て由美子はクスっと笑う。
同じ年頃の女子の平均身長よりも一回り小さく、また容姿や発言がどこか幼い麻美は、同い年の筈なのに妹と話しているような気がしてくる。
そんな裏表の無い純真な麻美を見ていると、由美子の心がほっと和む。
「じゃあ、帰ろ!」
夏の夕暮れ
昼のカァっと照りつけるような日差しは一段落したが、空気は多量の湿気を含み、まるで纏わりつくようにその存在を主張する。
汗でべたつく制服を気にしながら由美子と麻美はいつもの帰り道を2人で歩く。
田んぼの稲は青々と天に向かって伸び、さぁっと吹く風は昼間のうちに熱せられた土と木々の匂いを運んでくる。
同年代の子達は、このいかにも田舎然としたこの土地を嫌い、将来上京する事を夢見ている者が多いが、
由美子はこの土地のこの風景がたまらなく好きだった。
カナカナカナカナ・・・
耳を澄ますと、どこからともなく聞こえてくるヒグラシの鳴き声に季節が夏から秋へと変化するのが感じてとれた。
しばらく無言で歩いていた2人だったが、ポツリと麻美が呟く。
「ねえ、由美ちん。 さっきの話どう思う?」
「さっきの話って?」
「ほら、さっき3組の女子が話してた神隠しの話だよ」
「神隠し?ただの家出じゃなくて?」
「まぁそうかもしれないけどね。でも今回居なくなった斎藤さんって2組の図書委員なんだけど、そんな家出するタイプには見えないけどなぁ・・・。
 あの子、由美ちんほどじゃないけど成績もいいほうだし真面目じゃん。
 だからただの家出なんかじゃなくて神隠しか誘拐って考えた方がしっくりくるよ?」
「ふぅん・・・」
由美子はあまり興味も無く、大した感慨の無い相槌を打った。
再び2人は沈黙し、てくてくと砂利道を進む。
やがて右手に鬱蒼と竹が生い茂る雑木林と丹塗りの鳥居がが見えてきた。
旧字体なうえに擦れてて良く読めないが、その鳥居の額束には何とか天満宮と書いてあった。
密集して生えそろう竹林の視界は悪く10m程先しか見通すことが出来ない。
そんな竹林の中にぽつんと立っている鳥居は、狭いながらもまるで映画のモーセの十戒のように左右に竹の海を切り開いて奥へと進む道の入り口となっている。
いつも思うがここはえらく薄気味悪いところだ・・・。
日没直前とはいえ、まだ陽の光が十分にある中でもその竹林の中は薄暗く、先が良く見通せない。
地元の人間は例え昼間でもこの雑木林には近づかないんだと、いつかそんな話を聞いた。
何でも遠い昔、この辺りで悪さをしていた妖を風来の修験者だか退魔師がやっつけて封印したという逸話が残っているらしい。
 ひら・・ ひら ひら・・・
鳥居に懸っている注連縄の紙垂が生温い風に吹かれてさらさらとそよぐ。
以前読んだ本に、注連縄とはあの世とこの世の境界線に掲げる一種の結界で、場所によっては禁足地の印にもなっているという。
確かにそう言われると鳥居の向こう側はこちら側と同じ世界とは到底思えない。
ぽっかりと口を開く鳥居の奥の狭い参道は異世界に通じる通り道のように思えてくる。

7:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:15:34 3OWXoW/X

「あれ・・・?」
そんな薄気味の悪い場所から早く離れようと由美子が少し足を速めた矢先、麻美が鳥居の奥の参道をじっと覗き込んでいた。
じぃっと奥を見つめる麻美が気になり由美子は尋ねる。
「どうしたの?」
「いま何気なくあっちを覗いたらあの一番奥の樹の影に何かが居た気がして・・・」
「ちょっと、やめてよ。変なこと言わないで」
「なんかさぁ、スカーフが見えた気がしたの。スカーフ、これ」
麻美はそう言うと自分の制服のスカーフを触って見せる。
「え?じゃあ何?誰かウチの学校の女子がいるってこと?」
「うん、そうかなぁって・・・・・あ!いた!ほらあそこ!」
麻美の指をさす先を見ると、確かに遠くにウチの学校の制服の様なものを着た人影が見える。
ただ、由美子はあまり視力には自信が無く、若干薄暗い中、目を凝らして見てみても何となくそんな気がする位にしか見えない。
だが由美子より数倍視力の良い麻美がその人影を凝視した後、ポツリと呟く。
「あれ?斎藤さん?」
―― 何だって?
「斎藤さんって、いなくなったっていう斎藤さん?」
「うん、そう。ほら絶対斎藤さんだってば! 何してるんだろ? ちょっと行ってくるね!」
―― あっ
由美子は何となく不吉な予感がして、麻美を引き留めようと手を伸ばす・・・が、それはあとほんの数センチの所でむなしく空を掴んでしまった。
「ちょっ・・・」
「先に帰ってていいよ~、由美ちん。ちょっと話したらすぐに帰るからさぁ~」
こちらを振り返りながら駆け足で参道の奥に向かっていく麻美の背中がみるみる小さくなっていく。
彼女を追おうとした瞬間、ざぁぁ!!と強い風が吹き竹林の葉は一斉にざわめく。
まるで入ってくるなというような拒絶の意志を感じた由美子は、一歩足を踏み出しただけで中に入る事を躊躇してしまった。
(麻美が帰れって言ったから仕方ないんだ・・・)
由美子は薄情者とチクチク罵る心の声を無理やり無視して、ひとりトボトボと帰途に就いた。

8:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:17:08 3OWXoW/X


「麻美が家に帰って無い?」
由美子は驚きのあまり受話器を落としそうになる。
電話の相手は麻美の母親だった。
いつもは日が暮れる前には帰宅するはずなのに、今日はまだ家に帰っていないと言う。
ちらりと柱時計に目をやると時刻は既に夜の10時を回っていた。
(まさか、麻美は何かトラブルに巻き込まれたんじゃ・・・)
由美子の心は途端にざわめき立つ。
「はい・・・、いえ、心当たりはありません。ええ、何か連絡があったらすぐにそちらに電話いたします・・・はい」
ガチャン
微かに震える手で受話器を置く。
由美子は部屋に戻り、急いで出かける支度をすると、行き先を訪ねる家族の声にろくろく返事もせず家を飛び出る。
(あそこだ、絶対にあそこしかない)
麻美はあの神社に居るのだろう、由美子はその確信があった。
街灯が殆どない夜の田舎道を進むのは勇気が必要だが、今はそんな事を言っている場合ではなかった。
いつもの通学路を月明かりを頼りに走って行くと、やがて左手に鬱蒼と竹が生い茂った暗闇の塊の様なものが見えてくる。
ごくっ・・・
心なしかいつも以上に感じるその禍々しさに、由美子は思わず唾を呑み込む。
徐々にスピードを落としてその暗闇の入り口の鳥居に近づくと、その鳥居の前に蹲る小さな白い人影がある事に気付いた。
ドキン!と跳ねあがる心臓を呑み込むようにして恐る恐る近くによると・・・。
その人影は麻美であった。
「麻美っ!どうしたの!?心配したんだよ!!」
蹲る少女の肩に手をかけてゆさゆさと肩を揺すった由美子だが、麻美の反応は限りなく薄い。
「・・・ぁ・・・・ぅ・・・・・む・・・・・むし・・・・が・・・」
「え!?何だって?どうしたの? 誰かに何かされたの?」
ぼそぼそと呻き声とも独り言とも取れない言葉を発する麻美に問い詰めるが、
返ってくる言葉は変わらず意味不明な呻き声だけで全く要領を得ない。
そんな彼女に近づくと・・・つん、とした今まで嗅いだ事の無い匂いが鼻についた。
甘ったるいような饐えたような・・・。
麻美の方から漂ってくるのは間違いないと思うが、今はそんな事を気にしている場合じゃない。
とりあえず衣服に大きな乱れが無い事と、目立った怪我をしている様子が無いのを確認すると、由美子は麻美を背中におぶってその場を後にした。

ぽたっ ぽたっ ・・・

由美子が背負う麻美のスカートの隙間からは白濁した粘液が地面に垂れ落ち、背後に点々と軌跡を描いている事に由美子は気づいていなかった。

9:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:18:20 3OWXoW/X


昨日は本当に大変だった。
あの後由美子は麻美の家まで彼女をおぶっていったのだが、その間中ずっと彼女はうなされていた。
麻美の両親に見つけた場所や事情などを一通り説明をすると、二人から涙して感謝された。
結局今日は麻美は学校を休んでいた。
昨晩のあの様子じゃ無理もない。由美子はそう思った。
そうして学校を終え帰宅をし、今は夕食も摂って自分の部屋でくつろいでいた。
すると
ルルルルルルルル・・・・ルルルルルルルル
突然階下の家の電話が鳴り出した。
由美子は一抹の不安を覚え、慌てて階段を駆け下りていく。
「・・・はい」
「あ、由美子ちゃん?麻美の母です」
「こんばんは」
「あのね、由美子ちゃん。さっきから麻美の姿が見えないんだけど、そっちに遊びに行ったりしてない?」
「え!?来てないですけど・・・。またですか?」
「そうなの・・・もう心配で心配で・・・」
「わかりました、私も探してみます。何かあったらまた連絡します」
由美子はそう言うとガチャンと受話器を置いた。
由美子には確信があった。
おそらくまたあの神社に違いない。あそこに麻美は居る。
部屋に戻り薄手の上着を羽織ると、由美子は急いで家を出た。

皓々と白く輝く月は明日か明後日には満月なのだろう。
雲ひとつない空から降り注ぐ真っ青な月明かりは、物の色までは判然としないものの、辺りに濃い陰影を落とし白黒の世界を作り上げていた。
その冷たく青白い光を頼りに由美子はあの神社へと急ぐ。
やがて由美子はあの薄気味悪い神社の鳥居の前までやってきた。
昨夜と違うのはそこに麻美が居ない事。
昨日と同じ所にいてくれれば・・・と思っていた由美子の淡い期待は崩れ去った。
だが、きっと近くに居るはずだ。
そう思って辺りを探そうとした矢先、鳥居の向こうの暗い参道にポツンと人影が立っている事に気付いた。
月明かりしか光源が無い為よく見えないが、背格好といいあれは麻美に違いない。
「麻美っ!!」
由美子はその人影に向かって呼びかけたが、その声には全く反応せず、それどころかこちらに背を向けて奥へと歩き始めた。
「っ!!」
由美子は追おうとしたが踏鞴を踏んでしまう。本能がこの奥には入ってはいけないと最大限の警告を発したからだ。
しかし、由美子は決めていた。
昨日の時の様な後悔はしたくないと。
気合を込めるようにパンパンと両手で頬を叩くと、グっと両膝に力を込めて由美子は足を踏み出した。

10:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:20:08 3OWXoW/X

――変だ
何かが変だ。
思い切って薄気味の悪い参道に飛び込んでみたはいいものの、そこは想像以上に濃密な空気に満たされた空間だった。
気温が低くなった訳ではない。純粋に空気が濃いのだ。
いきなり出鼻を挫かれた格好の由美子だが、気を取り直して奥に進む。
麻美らしき人の影とそんなに距離があったわけではなかったのだが、途中で折れ曲がった参道に阻まれてその人影は見失ってしまった。
(曲がりくねった参道の神社の神様って怨霊である事が多いんだっけ・・・)
ただでさえ心細いのに、由美子は余計なことまで思い出して更に暗澹たる気分になる。
天頂から降り注ぐ月の光に導かれるように奥へ奥へと進んだのだが、一向に終点が見えない。
この神社はこんなにも奥行きがあったものなのか・・・。
真夜中の人気のない林の中だという心細さ、精神的な部分を差し引いても、それでも尚この距離感に違和感が残る。
「うぅ、麻美・・・出てきてよ・・・」
既に由美子は目尻に涙を浮かべていた。
距離感と時間的感覚が麻痺しかかっている由美子は、もうかれこれ1時間はこの細い道を彷徨っているような気がしてきた。
(もう限界・・・)
由美子は堪らず音をあげて地面に膝をつこうとした時、遠くの方に薄らぼんやりと明かりが灯されているのが見える。
「麻美ぃ・・・そこにいるの?」
縋るような思いでその明りを見つめ、明かりにおびき寄せられる蛾のようにその光を目指して歩みを進めるのだった。

11:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:22:23 3OWXoW/X

その明りの出所はこの神社の拝殿だった。
てっきり誰にも手入れのされていない小さな社があるだけだと思っていた由美子は、想像以上に大きくて立派な拝殿と本殿がある事に驚きを隠せなかった。
遠くから見えた光は拝殿の中に灯された蝋燭の光で、その揺らめくオレンジの光は格子の隙間を通って外に漏れていた。
由美子は恐る恐るそこに近づき、格子の間から中の様子を窺い見る。
すると、
「麻美っ!!」
中には麻美が横たわっていた。
しかし、一糸纏わぬ産まれたままの姿で。
バン、と格子を開け放ち由美子は拝殿の中に飛び込んだ。
「麻美!麻美っ! 大丈夫?しっかりして!!」
横たわる麻美を抱きかかえ、何度も何度も彼女の名を口にすると、
「・・・ぅ・・・ぅぅん・・・」
麻美が軽く呻き声をあげながらゆっくりと目を覚ます。
「麻美っ!!よかったぁ・・・気が付いたのね」
「ぁ・・・・由美ちん・・・  うん・・そうだ 由美ちんも・・・一緒に 気持ち良くなろ・・・?」
「え? 何言ってるの麻美? 早く帰ろ・・・・」
バァン!!
そこまで言いかけた由美子だが、そこから先は言葉に出来なかった。
横になっていた麻美が突如凄い音を立てて跳ね起きたかと思うと、そのまま由美子を横から抱きすくめる。
それは到底小柄な彼女の物とは思えぬ万力のような力強さで由美子の体をホールドする。
「ちょっ・・麻美、痛いよ!離して!!」
「ふふっ、由美ちん かわいい・・」
麻美はそう言うと己が口を由美子の耳へと近付けて、その小さな耳たぶを甘噛みする。
刹那、カッっと開いた麻美の口から飛び出してきた、およそ人間の物とは思えない程の細く長い舌は、
にゅるにゅると由美子の耳の穴に入り込み、奥へ奥へと侵入していく。
「いやぁぁぁっ!!気持ち悪いっ!! 麻美ぃ、お願いやめてぇぇぇ」
そう懇願する由美子の言葉には一向に耳を貸さず、麻美の舌は由美子の鼓膜よりもさらに奥、三半規管まで達すると
そこでやめるのかと思いきや、さらにそれより奥の方までその細長い舌は侵入をやめない。
ごぉぉぉぉぉ、という耳を塞がれたときに聞こえる音のほかに、
ぬちゃっぬちゅあっ、と粘液に包まれた柔らかいモノが耳・・・というよりも頭の奥深くに侵入してくる音が聞こえる。
「ひぃぃぃ・・・・!!」
まさしく背筋が凍るその感覚に由美子は堪らず悲鳴を上げた。
にゅるっ・・・ちゅっ、ちゅっ・・・・くちゃっ・・・
「あっ・・・あがっ くはぁ・・・」
麻美の舌に激しく頭の奥深くを掻き回され、由美子は彼女の操り人形のように時折体をビクっビクっと痙攣させて、為すがままにされる。
――ドサッ
一通り由美子の耳奥を堪能して満足をした麻美は徐に彼女を解放した。
「はぁ はぁ はぁ・・・」
漸く麻美の舌から解き放たれた由美子は防御反応を示すダンゴムシのように息も絶え絶えに体を小さく丸める。
とろとろと粘液の残滓を垂れ流す耳は、未だ何かが詰まっているような感覚が消え失せない。
由美子は自分の処女と同じくらい大事な物を奪われてしまったような喪失感がした。

12:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:24:29 3OWXoW/X
茫然自失の由美子に向かって麻美が話しかける。
「由美ちん、あたしね・・・世の中にこんなに気持ちいい事があるなんて・・・知らなかったんだ。 ほら・・・見て・・」
麻美がそう告げると、麻美の周りに突如淀んだ赤黒い靄の様なものが渦巻き、やがてそれは大きな影になる。
それらは急速に実体を形成すると、そこから生え出した触手がにゅるにゅると麻美の幼い肢体に巻き付く。
「ほら、由美ちん。これがあたしのご主人様だよ・・・。 ご主人様はねぇ、とぉっても気持ちのいい事をしてくれるんだよ?」
麻美の言葉に応えるように、彼女の体に巻きついた人外のモノは麻美の乳首に狙いを定めると、細身の触手を容赦なく乳頭に突き刺す。
シュルルル・・・ じゅぷっ!!
「あぁっ! あふあぁぁぁぁん・・・!!」
彼女の乳首は人外の異物をすんなりと受け入れると、その小さい桜色の突起を勃起させて精一杯快感を感じている事をアピールする。
じゅぶっ じゅっ じゅぶっ じゅぶっ・・・
「ひぃぃ・・きもちいぃよぉぉ・・・」
触手は麻美の乳房の中を一通り揉みほぐすと、その幹となる触手から沢山の枝を生やして麻美の乳房に根を張る。
ウネウネと乳房の表面に血管のように触手が浮き出るその様子は、まるで卑猥な肉のマスクメロンだった。
そして、彼女を侵食する触手は突如、ドクンドクンという脈動を始め、触手の管の中を通り何かを彼女の乳房の中に送り込む。
「あひぃぃ!!入ってくるぅぅ・・・おっぱいに入ってくるよぉ・・・」
麻美は口の端からよだれを垂らしながら、触手がもたらす快楽をその小さい体で享受する。
己が体の中に注入される充足感を目一杯味わって、麻美の体は蕩けるような快楽に打ち震える。
そんな麻美の様子などお構いなしに、触手は次から次へと麻美の乳房へ得体の知れないモノを注入する。
ドクン ドクン ドクン・・・・
Bカップほどしかなかった麻美の胸ははち切れんばかりに大きく膨らみ、今やDカップほどの大きさになっていた。

13:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:25:15 3OWXoW/X
そして
――ちゅぽんっ
麻美の背後に陣取っていた人外のモノは、乳房の奥深くまで侵入していた触手を引き抜くとワインのコルク栓を抜いたような音が響く。
由美子は目の前で繰り広げられる異様な光景にただただ唖然と見つめる他なかった。
しかし、更に由美子の想像を絶する光景が目に飛び込む。
ビグンっ!!!
突然、麻美の乳房が痙攣を始めた。
いや、そうではない。麻美の乳房が彼女の意思と関係のないところで異常な動きをし始めた。
「あはぁぁぁ・・・きもちいぃぃのぉ おっぱいの中で動き回ってるよぉぉ・・」
麻美の胸がグネグネと上下左右に動きだしたかと思うと、今度は歪に膨らみ、凹む。
まるで別の生き物のように動き回る乳房を両手で掴むと、何かを絞り出すように淫靡に胸を揉み始めた。
「いいっ! あぁ・・きもちいい・・・ あぁん! 出る! 出ちゃうよぉっ!!」
ぶぴゅ! ぶぴゅるるっっ!!
麻美はビクンビクン、と射精をするように胸を痙攣させると、母乳の様な白い粘液と共にピンク色の小さい塊を大量に噴出する。
「・・・!!」
由美子は自分の目を疑った。
麻美の胸から粘液と共に排出されたその塊は、小さなナメクジの様な蟲であった。
それはビチビチと木の板の上で粘液の海を這いずり、新しい棲み処を求めるように動き回る。
「いやぁぁぁっ!! 目を覚ましてよ! 麻美ぃ!!」
「何言ってるの、由美ちん・・・だって、こんなに気持ちいいのに・・・ほら 」
そう言うと麻美は由美子の手首を掴み、彼女の手のひらをそっと自分の乳房に当てる。
うにゅ・・うぞうぞ・・ にゅるっ・・・
「ひぃぃぃっっ!!!」
由美子は総毛立った。
麻美の柔らかい乳房の皮膚の裏側を幾十、幾百もの蟲が無秩序に這いずっているのが、手のひらを通して感じられた。
「こんなにたくさんの蟲たちがおっぱいの内側を舐めてくれるんだよ? 気持ちいいに決まってるじゃない・・・
 ねぇ、由美ちん。 中も触って?」
ガタガタと恐怖に震える由美子の指先を摘むと、麻美は由美子の指先をぽっかりと口を開けた自分の乳首の中に挿入する。
―― ちゅぷ・・・
「やぁぁぁぁっっ!!」
由美子は喉がはち切れんばかりの悲鳴を上げた。
元来、指などが入る訳の無いその穴は、由美子の指を温かく包みこみ、きゅっきゅっ、とやさしく収縮する。
同時に奥深くまで入ってしまった彼女の指の先端は、麻美の乳房の中を動き回る蟲たちの洗礼を受け、にゅるにゅると絶えず舐めまわされる。
ちょろ・・ちょろちょろ・・・
由美子は目の前で繰り広げられる悪夢の様な光景に恐怖し、生まれて初めて失禁をしてしまった。
「あはぁぁ・・・由美ちんの指、きもちいい・・・ あは、じゃあ今度は由美ちんが気持ち良くなる番だよ?」
先程まで麻美の体を弄んでいた数多の触手は一斉に由美子に向けて照準を合わせ、獲物を狩ろうとしている・・・。
「嫌だぁぁぁっ!!」
由美子はそう絶叫すると、ガクガクと震える膝に力を入れ、目の前の麻美を突き飛ばし、
文字通り転げ落ちるようにして拝殿から飛び出る。

14:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:26:24 3OWXoW/X

由美子は走った。
風が吹く度にまるでざわざわと由美子をせせら笑うように、辺りに葉が擦れる音が響く。
細く曲がりくねった暗い参道を出口目指して懸命に駆ける。
しかし一向に出口は顔を見せない。
由美子は得体の知れない化物の腑の中を彷徨っているような錯覚に陥った。
これではまるで参道というよりか産道で無いか・・・。 由美子は出口の見えない暗闇を必死にもがく赤子のように全力で走る。
そして、懸命に走る由美子の前にやっと出口の鳥居が姿を見せた。
彼女の心に、ぱぁっと希望の灯がともる。
しかしその期待は一瞬にして打ち破られることとなる。
――ドンッ!!
「痛っ!  え!?なんで?出られない!」
その鳥居の先、外界の風景はすぐそこにあるのに、そこにはまるで一枚の透明な膜があるかのようにその先に進む事が出来ない。
「嘘でしょ!!いやぁぁっ!!」
ドンドン!!、と扉をたたくようにして行く手を塞ぐ見えないヴェールを叩きつけるが、全く何かが変化する気配はない。
やがて疲労と絶望感に脱力し、その場にへなへなと座り込む。
徒労感に打ちひしがれる由美子は呟いた。
「ああ、そうか・・・。ここは禁足地なんだ・・・。
 禁足って立ち入り禁止じゃなくてそこから出られないって意味だったっけ・・・」
由美子は地元の老人達がこの場所を禁足地と言っていた事の意味をようやく理解した。
ここはあの化け物を封じ込めておく為の場所。
だからこの鳥居を境に向こう側とこちら側、彼岸と此岸で次元が切り離されているのだと。
「もうここから出る事は出来ないのかな・・・・」
由美子が諦めのセリフを呟いたその刹那、
キィィィィ・・・・ン!!
彼女の行く手を阻んでいた透明なヴェールが青白い光と共に四角く崩れ落ちる。
突然の事にあっけに取られながらその光景を見ていると、砂煙の向こうには桐の柄が付いた日本刀を構えた少女が立っていた。
由美子より少し年上に見える彼女は白衣に緋袴といった出で立ちで、一見して普通の少女で無いことが見て取れる。
一分の隙もない容姿と表情の彼女は、まさにクールビューティーという形容詞がピッタリだ。
「あなた・・・ あなたもあの妖に拐かされそうになったのね。 参ったな・・・、今晩は様子見のつもりで来ただけだったが・・・。
 仕方ない、とりあえず引き上げましょう」
「待って下さい! 中に・・・中に友達が捕まっているんです! お願いです、助けて下さい!!」
「落ち着きなさい。 あの妖は女の体を弄ぶが、いきなり取って喰ったりはしない。それよりも今は情報が少なすぎる。
 このまま無策に突っ込んでは返り討ちに遭う可能性も否定できない。 ここはいったん引いた方が賢明よ」
「でも・・・でもっ!!」
「約束する。あなたの友達は私が必ず助ける。 だからここは私の言う事を聞いて」
「・・・・・はい・・わかりました・・・」
しぶしぶ由美子はその少女の言う事を聞くと、後ろ髪を引かれるようにもと来た道をじっと見つめる。
・・・・ォォオオォ ォォ・・・ォォ・・・・
風の音か化物の雄叫びか判然としない音が暗闇の中を木霊する。
化物の慰みモノになっている親友は次に来る時まで無事でいるだろうか・・・。
「麻美・・・絶対助けてあげるからね・・・」
由美子は麻美を救う事を固く心に誓い、その場を後にした。

15:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:27:23 3OWXoW/X


――明くる日の昼間

じっと部屋で彼女の帰りを待つ由美子は、昨晩家に帰ってきてからの事を思い返していた。

「私の名は伽耶。退魔師をしている。今回はここの村の長老に頼まれてやってきた」
彼女はこれ以上ない位、簡潔に自己紹介をした。
由美子は今晩泊まる当てが無いという彼女を自宅に招き、由美子の部屋で事の経緯を聞いた。
巫女装束という一般の人から見れば奇怪な格好をしている伽耶を、友達だと母親に説得したのは少々大変だったが・・・。
どうも彼女は自分からペラペラと喋るタイプではないようなので、由美子の方から色々質問をしてみると、
何でも、彼女の家は遠い昔から妖魔調伏を生業としているらしく、あの化け物をそこの神社に封印したのは彼女の御先祖様だという。
その時の様子は彼女の家の社伝に克明に記録されているらしい。
普通の人間より遥かに強大な力を持ったあの妖は、古くは神にも近い存在として敬意と畏怖を持って崇められていた。
あの妖を神として崇めていたこの地域は、年に一度年頃の娘を生贄として妖に捧げていた。
そんな忌まわしき因習を打ち破るべく、当時の村の長老が彼女の御先祖様に妖の退治を依頼したのだ。
そして今回、これまた遠い昔に彼女の先祖に退魔の依頼をした家の子孫であるこの村の長老が、
度重なる失踪事件に妖の匂いを感じ取り、彼女の家に退魔の依頼をしたらしかった。
由美子の想像のつかないスケールで、歴史は繰り返しているらしい・・・。

16:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:28:17 3OWXoW/X

「ただいま・・・」
燦々と太陽が降り注ぐ昼下がり、伽耶はあの神社の偵察を終え由美子の家に帰ってきた。
「どうでした!? 伽耶さん」
「ああ、やはりあの妖を封じていた要石が砕けていたよ。 それが原因で現代に妖が復活してしまったようだな。
 恐らく、失踪したと言われた娘達はたまたま神社の前を通りかかった時に、妖の強力な妖気に当てられて神社の中に誘い込まれたのだろう」
「それで、麻美を助ける作戦はどうするんですか?」
「可能であれば妖を滅する。
 あの妖は女が絶頂したときに発散する気を喰らってエネルギーにしているのだが、今はまだ復活したばかりで力が回復してないはずだ。
 現に昨日あなたが襲われたと言っていたあの拝殿の中に残っていた妖気の残滓にも、それ程強い妖気を感じない。
 大昔は奴の力が強大すぎて封印するのがやっとだったらしいが、今回こそは滅殺出来るかもしれない。
 まぁ、最悪でもまた石か何かに封印するつもりだ」
「麻美は助かるんでしょうか・・・?」
「昨日も言った通り、あの妖は直接的に人間を捕食しない。生命の安否を気遣うなら、その心配は無用だ。
 ただ、普通では体験する事の無い人外の快楽を経験してしまったとなると、多少なりとも心と体に後遺症は残ってしまうだろう。
 それが消えるのは数日か、数年か、或いは一生なのか、それはわからない。 無論早く救出するに越したことは無い」
「そうですか・・・」
「今晩、あの神社に向かう。夜になれば奴も姿を現す筈だ。早いうちに短期決戦を仕掛ける」
由美子は数瞬思案した後に覚悟を決めて伽耶に相談する。
「あの・・・、私も連れて行ってもらえますか?」
「駄目だ、一般人が付いてきても足手纏いになるだけだ」
伽耶は由美子のお願いをにべもなく断る。
だが由美子は引き下がらない。
「無論、わかってます。 もし危険な目にあっても助けて頂かなくて結構です」
「何故? ここで事の成り行きを見守っている方のが安全で楽だろう」
「もう後悔したくないんです・・・。 初めに麻美が神社の中に入って行ってしまった時、
 嫌な予感がしたのに、私に勇気が無かったせいで麻美を引き留める事が出来ませんでした。
 その罪滅ぼしじゃありませんけど・・・麻美が辛い目に遭っているのに、自分だけのほほんと部屋で待っている訳にはいきません!!」
キッと強い意志の眼差しで自分を見つめる由美子を見て、伽耶はこれ以上の説得が徒労に終わりそうな事を直感した。
「・・ふぅ・・わかったわ。 じゃあ最低限、自分の身は自分で守る事。 いいわね?」
「はい!」
「では作戦変更ね。 あなたにそこまでの覚悟があるなら頼みたい事があるんだけど、いい?」
伽耶は今晩の作戦の詳細を由美子に告げた。

17:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:29:28 3OWXoW/X


ざぁぁっぁぁぁっ・・・・
ぬるい空気が下草と木々の葉の隙間を駆け抜ける。
陽がすっかりと沈んだ今はまさに逢魔ヶ時。
昼間でさえ不気味なこの鎮守の森は、陽が沈むとさらに禍々しさが増し、それは澱となって実体化しそうな程だった。
由美子は何が飛び出てくるかわからない参道を小さい明かりを片手にひたすら歩いていた。
昨日と同じ気が遠くなりそうな道をひたすら進むと、やがて行く手に小さな明かりの灯った神社の拝殿が見えてくる。
ごくっ・・・・
由美子は覚悟を決めると、
ガラッ!!!
勢いよく格子を開いてその中に飛び込んだ。
「麻美!居るの!?」
彼女は親友の名を呼び中を見回すが、そこには誰もいなかった。

「うれしい、来てくれたんだね。由美ちん」

18:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:30:42 3OWXoW/X

――!!

由美子は弾かれるように声のする方を振り返った。
拝殿の中、確実に2秒前には誰もいなかった所に麻美は全裸で立っていた。
「麻美・・・」
「うふ、由美ちんも早く一緒に気持ち良くなろうよ・・・、ほら・・・こうされるとすごく幸せなんだから・・・」
シュルルルルゥゥゥ!!
うわ言のように呟く麻美の背後から何本もの触手が現れ、その肉の蔦は彼女の太腿や女陰や乳房に巻き付き、
ぬちゃぬちゃと卑猥な音を立てながら麻美の体を蹂躙する。
「あ・・・ふぅ あぁ きもちいぃ・・・もっとぉ もっと強く搾ってよぉ・・・」
そんな麻美の要望に応えるように、触手はより一層動きを速めて麻美の体表を摺動する。
「あひぃぃ・・!! あぁ だめぇ・・・  あぁん・・・ここぉ ここにも挿れてぇ!」
麻美は自ら自分の無毛の秘所をくぱっと拡げると、卑らしいことこの上ない表情で触手におねだりをする。
そしてそれに応えるように、ささやかにくつろげられた麻美の秘孔に数多の触手が突き刺さる。
じゅぱっ!! じゅぷっ・・・じゅる じゅっ じゅっ じゅるっ・・・
「あぁぁぁぁあああっ!!」
ビクン!ビクン!
麻美は歓喜の声をあげ、全身でその喜びを表現する。
麻美の胎内で縒られた肉の縄は彼女の二の腕ほどの太さになり、下腹は挿入されている触手の形がくっきりと浮かび出る。
拷問のように拡張された膣穴は、それでも裂ける事は無く、広がった面積の分だけ増幅された快楽を生じさせていた。
麻美の華奢な体をがっちりと掴んで離さない触手は、既に複数回絶頂を迎えているにもかかわらず、彼女が倒れ伏して快感を貪る事を許さない。
カエルに電気を流す理科の実験の様に、立ったまま奇妙なダンスを踊るような姿は、
滑稽さと淫靡さが入り混じった妖しい魅力に満ち溢れていた。
ごぽっ・・・
触手は暴虐の限りを尽くしていた胎内からその身を引き抜くと、麻美が分泌した愛液をなすりつけるように彼女の全身に塗りたくる。
「はぁぁぁぁ・・・きもちよかったぁ・・・・・」
触手が引き抜かれてもだらしなく口を開けたままの膣口は、ヒクッ、ヒクッと痙攣する度に
白く泡立った新鮮な愛液を次から次へと吐き出す。
麻美の太腿から膝裏まではまるで失禁をしたかのように濡れそぼち、愛液がてらてらと光でる。
由美子は、自分がいま助けようとしている者が、自ら望んで性的虐待を受ける姿にショックを隠せないでいた。
それは目を塞ぎたくなるような陰惨な光景であったが、由美子はぐっと歯を食いしばり耐えていた。
「じゃあ、今度は由美ちんの番だよ?」
いまだ快楽の余韻に惚けた表情のまま、麻美は由美子に歩み寄る。
そして、今にも手が触れそうな間合いになった瞬間・・・
「やぁぁぁっ!!」
由美子はありったけの勇気と気合を振り絞って、後ろ手に隠していた一枚のお札を麻美の胸に貼り付けた。
「ぎゃああぁぁぁっっ!!!」
喉が潰れてしまう程の絶叫をあげると、麻美はもんどり打って後ろへ倒れる。
「痛い 痛いよ・・・・熱いよぉ・・・!」
麻美は熱く焼けた火箸を押し付けられるが如く苦しみ、転げまわる彼女の呼気から赤黒い靄の様なものが吐き出される。
やがてその靄はだんだんとヒト型に姿を変え、みるみるうちに実体化していく。
これこそが麻美を淫獄に堕とした張本人、憎むべき妖である。

19:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:31:40 3OWXoW/X

ダンッ!!
突如、白い彗星が暗闇の中から拝殿の中に飛び込む。
「頑張ったわね、由美子」
それはずっと外で様子を窺っていた伽耶であった。
「後は私に任せなさい、責任を持って滅してあげるわ!」
「お願いします!伽耶さん」
オオ・・・オォオォォォォオォ・・・・・・・
強力な呪符をまともに食らってしまった妖は苦しげな呻き声をあげる。
かつてのピーク時であればこの程度の呪符など物の数ではなかったが、復活したばかりでほとんど力が回復していない妖にとって
この呪符は致命的に近い程のダメージがあった。
由美子が身を危険に晒させて作ったこのチャンスで妖を仕留めるべく、伽耶は神拝詞を唱え始めた。
「祓え給い 清め給え 神ながら 守り給い 幸え給え」
その詠唱に呼応するように、彼女の右手に握られた御神刀は青い霊力の炎が灯り、徐々にその光度が増していく。
「永い永い因縁もここでお仕舞いよ。 覚悟しなさい、バケモノ!!」
伽耶は青く輝く御神刀を大上段に構え、すぅっと息を吸い込むと、全力で妖を袈裟がけに叩き切る!
「破ぁぁっ!!」
彼女が放った稲妻の様な斬撃は、妖の胴体を真っ二つに切り裂いた。
刀に込められた霊力に侵食されて、妖の体はその斬られた傷口から徐々に塵に還っていく。
ゥオオオォオォォォゥゥゥ・・・
辺りに腹の底に響くような妖の断末魔の叫びが響き渡る。
やがて妖の全てが塵に帰すと、この神社を覆っていた禍々しい気配がすぅっと霧散する。

20:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:33:02 3OWXoW/X

「麻美っ!!」
由美子は床に横たわる麻美のもとへ駆けつけた。
先程まではあれほど苦しんでいたのだが、今では文字通り憑き物が落ちたかのように安らかな寝息を立てて気を失っている。
その様子に由美子はほっと胸を撫で下ろす。
「ふぅ、これで全て片付いたわね。これもあなたのお陰よ、由美子」
「とんでもないです!感謝しなければならないのは私の方です!!」
「いいえ、あなたのその勇気を振り絞ったお陰で作戦通り妖を滅することが出来たんですから。胸を張っていいわよ」
「でも・・・私ひとりでは何もできませんでした。これも全て伽耶さんのお陰です、本当にありがとうございました」
由美子は伽耶に向かって最敬礼をする。
伽耶は最大限の感謝の意を受け取ると、手をひらひらと振りながら無言で踵を返す。
「ありがとうございます!!」
肩で風を切って歩く凛々しい背中に向かって、由美子はもう一度深く礼をした。

由美子は思っていた。
本当、伽耶さんにはこれ以上ない位感謝している、とても言葉では伝えきれないくらい。

そう、例えるなら、殺してやりたい位に・・・。

「・・・え!?」
シュルルルッ!!
突如、背後から降って湧いた殺意に伽耶は瞬間的に身構えるが、時すでに遅し。
しなやかで強靭な肉の紐は伽耶の首に巻き付くと、頸動脈を圧迫し彼女の意識を落としにかかる。
「ぐっ・・・!!」
両手で必死に巻き付く紐を掴み、何とか抵抗を試みる伽耶。
しかし30秒後、必死の抵抗も空しく彼女の意識は闇に呑みこまれていた・・・。

21:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:35:30 3OWXoW/X


「・・・っ」
仄暗い闇の底に沈んでいた伽耶の意識が浮かび上がる。
そこは八畳ほどの狭い空間。
昼間に偵察に来ていた伽耶は、そこは神社の本殿の中であると見当をつける。
しかし、そこは昼間に見に来た時とは全く違う状況になっていた。
床や壁、天井には無数の触手が貼り付き、それらはまるで南国の海のイソギンチャクを思わせる様に宙を彷徨う。
そして、伽耶はそんな触手に両手両足を縛られ、壁に大の字に磔にされていた。
試しに全力で手足に力を入れてみたが、筋肉質かつ綱のように頑強な触手はびくともしない。
霊力を集めようにも、猿轡のように口を覆う触手のせいで祝詞を唱える事もままならない。
圧倒的不利な状況下、伽耶は何らかの突破口を探るべく、自らを拘束する触手に対して必死の抵抗を試みた。
だが、
「無駄ですよ・・・」
「!!」
不意にかけられた声に伽耶の心臓は跳ねあがった。先程までは明らかに誰もいなかった所から声がしたからだ。
ずい、と闇の中から歩みを進める声の主は紛れもなく由美子であった。
由美子はパチンと指を鳴らすと、伽耶の口を覆っていた猿轡が外され、代わりに彼女の首に触手が巻き付く。
「妙な気を起こさないで下さい。 何か少しでも変な素振りを見せたら、そのままあなたの首を締め上げます」
「あなた!何故? いつの間に妖の支配を受けていたの!? あなたに会ってからずっとそんな気配は感じなかったわ」
「ふふ、それはそうでしょう。 ご主人様はね、実は昨日の時点で退魔師のあなたが近くにやってきている事に気づいていたようですよ。
 昔の絶頂期のご主人様ならあなた位の退魔師なんて物の数では無かったけど、今は蘇ったばかりで力が回復していない。
 直接対決しては伽耶さんに敗れる可能性があった。だから保険をかけたの」
「・・・保険?」
「そう。 昨日伽耶さんと出会う直前、私はご主人様に取り憑かれて可愛がられていた麻美に耳の中を舐められたの。
 その時、ご主人様は私の耳の奥深く・・・ほとんど脳に近い所に、ご主人様の本体ともいうべき卵を植え付けていたんです。
由美子はトントンと頭に指を当てながら続ける。
「今、ご主人様は私の頭の中にいらっしゃいます。
 すごいですよ、この感覚・・・。 この世に不可能な物は無いんじゃないかって気がします。
 私より尊い人間は世界中見回しても居ないんじゃないでしょうか。 ふふ、この感覚を口でしか説明できないのが残念です。」
「気付かなかった・・・」
「気付かなくて当然ですよ、卵が孵化をするあの瞬間までほとんど妖気を発生させていなかったですし。
 何より植え付けられていた私自身ですら気づいてなかったんですからね。
 まぁ、結局あなたが倒したと思っていたあれはご主人様の分身に過ぎません。常識的に考えて、そんな簡単にやられる訳がないでしょう?」
ケタケタケタと腹を抱えて由美子は笑う。
「という訳で、ご主人様の力が回復なさるまでの当面の間、私の体を依代に使って下さるそうですよ」
「不覚を取ったわ・・・。 それで、私をどうするつもり? 殺すなら早く殺しなさいよ!!」
敗北した自分の事をせせら笑う憎々しい由美子を伽耶は睨みつけた。
「あなたもわからない人ですね・・・。 殺そうと思ってるならばとっくに殺していると思いません?
 あなたはご主人様を封印した憎き退魔師の子孫である上に非常に美しい女性です。
 だったら、一石二鳥となる手があるではありませんか」
ニタァ、と口の端を釣り上げて由美子は邪悪に嗤う。
「まさか・・・」
「うふふ、そのまさかです。死ぬより辛い快楽を味あわせてあげますよ」
最悪の結末が彼女の脳裏をよぎった。
みじめに辱めを受ける位ならば・・・と思った伽耶はカッと大きく口を開き、自らの舌を噛み切ろうとする。

22:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:37:52 3OWXoW/X
だが、
シュルルルッ!!
「っぐぇ・・・   んぐぅ」
前もってその行動を予測していた妖は即座に太い触手を伽耶の口の中に突っ込んだ。
強靭な触手は舌を噛み切る事を邪魔し、伽耶がいくら強く噛もうともまるでびくともしない。
「おっと、そう簡単に死んでもらっては困ります。 まぁ仮に舌を噛み切った所で死に切れはしませんが・・・。
 伽耶さんにはご主人様に楯ついたことの愚かさを身をもって実感して頂きます」
由美子は微かに震える伽耶の前に歩み寄ると、目の前で見せつけるようにぐっと握りしめた拳をゆっくりと開く。
その小さな手のひらの中からは、細長いフィラリアの様な線虫が姿を現した。
「・・・!」
由美子はその気味の悪い蟲を摘み上げると、そっと伽耶の顔に近付けて行く。
そして・・・

――にゅるっ

ハリガネムシの様に空中を這うように身をくねらせていた蟲は、あろうことか伽耶の整った小鼻の中に潜り込む。
「あ゛・・・あ゛あ゛・・・」
口の中に太い触手を突っ込まれたままの伽耶は、喉の奥からくぐもった悲鳴を上げた。
目や口の様に自分の意思で閉じる事の出来ない鼻の穴の中を、得体の知れない蟲が侵入していく嫌悪感と異物感で、伽耶は全身に鳥肌を立てた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
狂ったように頭を振って侵入を拒む伽耶だが、蟲はその程度の抵抗など意に介さず奥へ奥へと入り込んでいく。

――ちゅる・・・

やがて蟲は長い長いその身を、全て伽耶の鼻の中に収めた。
蟲が奥まで入り込んだ事を見届けると、由美子は伽耶の口から触手を引き抜いた。
「かはっ・・・」
伽耶は透明なよだれと鼻水を垂れ流し、瞳にはうっすらと涙を浮かべている。
はぁはぁ、と呼吸を整え伽耶は由美子に訊く。
「な・・・何をしたの?」
「別に・・・何もしていませんよ。 伽耶さんも別段何か変わった事は感じないでしょう?」
確かに・・・。鼻の奥に蠢くおぞましい蟲の異物感は残っているが、それ以外特にこれといった変化は見られない。
「そろそろ伽耶さんの頭の中に定着しましたでしょうか・・・。
 まぁ、普通にしていれば今までと何ら変わりありませんよ。 普通にしていれば、ね。」
不吉な予感に伽耶は声を荒げて問い詰める。
「何をしたか答えなさいよ!」
「脳内麻薬ってご存知ですよね?」

23:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:38:50 3OWXoW/X
突然別の話題を振られて伽耶は呆気にとられる。
由美子はそんな伽耶を気にせず、一人で話を進める。
「脳内麻薬は人間の生活の様々な場面で分泌されます。おいしいものを食べた時、とっても苦しい時、性交をした時・・・。
 あのモルヒネの数倍強力と言われるこの物質の優れた点は何かご存知ですか?」
滔々と由美子は言葉を紡ぐ。
「それは依存が少ない事です。精神的な依存は多少あるにしても、肉体的依存はほとんどありません。
 まぁ人間の体の中で作り出しているんだから当然ですよね。
 でも、もしそれがこの世に存在するあらゆる薬物よりも精神的・肉体的依存が強くなってしまったとしたら、
 その人はどうなってしまうんでしょうね?」
さらり、と想像の斜め上を行く残酷な話をする由美子に向かって伽耶は絶望の声をあげる。
「・・・嘘・・・・でしょ・・」
「ふふ、嘘かどうかはご自分で確かめてみて下さい」
言い終わるや否や、出番を待っていたかのように待機をしていた触手たちが、一斉に伽耶の巫女服の隙間を通り抜け、
服の下で伽耶の絹のようにきめの細かい素肌を舐り回す。
ぬちゃ・・ぬちゃっ・・・にちゃ・・・
「いやぁぁぁ、やめて!!」
触手は服の下を這っている為、傍目には彼女が何を嫌がっているのかが良くわからない。
しかしその巫女装束の中では粘液にまみれた無数の触手が、鳥肌が立って勃起した彼女の乳首をこねくり回し、
また、秘部に絡みついた細い触手は、鞘に収まった敏感な肉の突起を強制的に引っ張り出して舐めまわす。
「ひとつアドバイスをあげましょう。 脳内麻薬中毒にならないようにする対策は簡単です。
 伽耶さんが一切気持ち良いと感じなければいいだけです、簡単でしょう?」
乳房、太腿、首筋・・・。触手は体表から分泌する媚粘液を伽耶の体に塗り込める。
僅かずつ、しかし確実に皮膚を浸透して吸収されていく粘液は、少しずつ伽耶の体を変化させていく。
にゅるん にゅるっ くちゃっ・・・
「くっ・・・! くはっ!」
伽耶は確実に体が受容し始めてる快感を必死に否定するように、歯を食いしばって触手の責めに耐える。
「あはは・・・伽耶さん、それ我慢してるんですか? 涙目になってますよ? そんな無理しなくていいのに。
 じゃあ次はもっといい事をしてあげますよ」
刹那、伽耶の股の間をくねっていた細い触手たちは、我先にと伽耶の膣口に群がる。

24:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:39:44 3OWXoW/X

――ずぶっ! ぎゅっ・・ ぎゅるるっ!!

「いやぁぁっ!!」
伽耶の純粋無垢な秘孔に数多の触手が突き立てられた。
性交はおろか、まともにオナニーさえした事の無い処女孔は無残に拡張され、太腿には彼女が先程まで処女だった証の雫が零れ落ちた。
じゅっ・・じゅっぷ・・・じゅっ じゅるっ・・・
触手は流れ落ちる血と自らが分泌する媚粘液を潤滑剤にして、まるで遠慮をする様子なく奥の奥まで突きあげた。
苦痛に顔を歪め必死に痛みに耐える伽耶だったが、膣の粘膜から直接吸収された粘液は瞬く間に痛みを取り去り、
代わりに彼女の秘芯に堪らない疼きをもたらす。
「な・・なに? い、いや! 嫌ぁっ!!」
体が正直に伝えてくる快感を、伽耶はかぶりを振って否定する。
「可愛いですね、伽耶さん。 でもね、ご主人様は女の体を徹底的に弄び、ひたすらイかせることによって強大な力を得てきた妖です。
 如何にあなたが屈強な退魔師といえど、女である以上気持ち良くならない訳がありませんよ」
急激に熱を帯びてきた伽耶の秘芯は、驚くべき順応性で侵略者を柔軟に受け入れる。
彼女の意志とは裏腹に、蕩けるような快楽を享受している膣口は、触手をより奥深くまで受け入れる為に大量の愛液を分泌した。
じゅちゃっ くちゃっ ぐちゃっ・・・
ほぐれては絡まり、絡まってはほぐれ、触手達は伽耶の膣を余すことなく刺激する。
彼女の膣は無意識的な本能で中の触手を咥えこみ、より多くの快感を得るように細かに蠕動していた。
この頃には既に、伽耶は下半身からせり上がるような快感を否定することが難しくなっていた。
為す術なく、伽耶は触手に突き上げられる。
「あ・・・くはぁ・・・、いっ・・・あぁ 何かくる! 何か来ちゃう!!」
標的の絶頂が近い事を悟った触手は一段と卑猥な動きを加速させ、彼女の膣を往復する。
「あぁ いやぁ・・ 怖い・・・イっちゃう・・・・ああああぁぁぁんん! だめぇぇっ!!!」
ビクン、ビクン!!
伽耶は全身を大きく痙攣させて生まれて初めての絶頂を迎えた。
――ピクッピクッ
快楽の余韻に震える伽耶の口角からツゥ、と一筋のよだれが垂れる。
由美子はぺろりとアイスのように伽耶が垂らした銀色の糸を舐めとると、さも嬉しそうに彼女に話しかける。
「おめでとうございます。 初めての絶頂ですよね? イくのは気持ち良かったですか?」
ぐったりとした伽耶に由美子は問いかけるが、その応えは無い。
「いま、伽耶さんの脳内ではたくさんの脳内麻薬が分泌されちゃってますよ・・・。 うふふ、もう手遅れですね。
 じゃあ私は拝殿の方で麻美達と楽しんできますんで、伽耶さんはここでゆっくりしていて下さい」
ちゅ、と優しく頬に口づけをすると、大の字に磔にされたまま指一本動かさない伽耶を残し、由美子は本殿を後にした。

25:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:41:07 3OWXoW/X


「・・・う ぁあ・・・ぎぃ・・・・」
伽耶は見えない敵と戦っていた。
1時間程前に由美子にイかされてから、ずっと触手に拘束されたままぐったりとしていた彼女だったが、
10分ほど前から体をモゾモゾさせ始めたかと思うと、次第に手足は震え、全身にじっとりと脂汗をかいている。
「 ぁあ ・・・や・・めて・・・ひぃっ!」
かっ、と瞳を開いて虚空を見つめているのだが、彼女が見ている光景は実像では無く虚像。
退魔師という職業柄、もともと精神を集中させたりイマジネーションを多用したりするので、
彼女の中に発生する実体のない悪夢は、常人のそれをはるかに上回るリアリティで彼女の精神を蝕む。
自らが生み出す強力な幻覚に伽耶は苛まれていた。
突如、
――ドタッ
触手に拘束されていた両手両足を突然解放されて、伽耶は前のめりに床に倒れ込む。
自由の身になったはずの伽耶だったが、見えない敵と戦い続けている彼女はそこから逃げる事が出来なかった。
助けを求めるように手を伸ばし、床の上で芋虫のようにのたうちまわる伽耶。
シュルル・・・
やがて先端が手のひら大の吸盤のようになってる一本の触手が袴の裾の間から入り込んだと思うと、いまだ粘液が滴る伽耶の陰唇に吸いついた。
ちゅっ くちゃっ くちゃっ くちゅっ くちゃっ・・・・
「ひぃあぁぁぁぁっっ!!!」
彼女の秘部にピッタリと密着した触手は、吸盤の表面に密生する柔毛のブラシでまんべんなく性器の表面をこすりあげる。
先刻、荒々しく処女を散らされた時とは違い、かなりソフトに愛撫されていたが、
そのタッチは絶妙な物足りなさ加減で伽耶の秘部に快感を生み出す。
生殺しともいえる中途半端な快感は、伽耶の体をそれ以上の高みに昇らすことも無く、却って彼女の肉体を悶々とさせた。
微量の脳内麻薬が分泌されたことで、彼女を襲う幻覚は消え去ったが、
制止を叫ぶ理性に代わって、欲求を司る本能がイニシアチブを取ると、普段は絶対に取らないような行動を彼女にさせる。
伽耶は無意識のうちに白衣を脱ぎ、たわわに実った乳房をはだけると、自らの手で双丘を揉みしだく。
「ああ・・だめぇ こんなこと・・・だめなのに・・・」
そんな彼女の言葉とは裏腹に、両手は乳房が変形してしまう程激しく捏ねまわし、
下半身はもっと強く触手に愛撫してもらえるように腰を押し付けた。
「はぁ はぁ はぁぁ・・・」
徐々に伽耶の脳からは脳内麻薬が分泌され始め、彼女の中毒は少しずつ充足され始める。
肺腑の奥から陶酔の溜息を漏らす彼女は、めくるめく快楽の海の中をたゆたっていた。

26:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:42:07 3OWXoW/X
彼女の変化を感じ取った触手は、股間を覆う吸盤の中にひときわ細長い触手を発生させると、
今まで用を足す以外に使った事の無い小さい穴の中に侵入を開始する。
にゅぐっ にゅぐっ にゅぐっ・・・
「ひぃぃぃっ!! いやぁぁぁっ!! そ・・そこ・・・ちがう・・・!!」
伽耶の悲鳴を無視して触手は彼女の尿道をにゅるにゅると逆流する。
ひどい異物感と強い排泄の欲求を伽耶に与えながら尿道を突き進んだ触手は、ぐるぐると膀胱内でとぐろを巻くと、
先程までは空に近かった膀胱がたちまちのうちに限界まで膨らんだ。
いきんでも括約筋を緩めても排泄する事が出来ない不快な苦痛に伽耶は顔を歪める。
「嫌ぁ! 苦しい・・・お願い 出させてぇ・・・」
彼女の願いが聞き入れられたのだろうか。
限界を遥かに突破して膀胱を膨らませていた触手は、突然そのベクトルを変えると、
今度は尋常では無い勢いで膀胱から尿道を通り外に排泄される。
「あぁ・・・あはぁぁぁぁ・・・ 出るぅ・・ おしっこでちゃう・・・・・きもちいいぃ・・」
まるで限界まで我慢していた小便を一気に解放したかのようなカタルシスは、性感と似て非なる快楽を伽耶に与えた。
――トプッ・・・ドプドプッ・・・
そんな音が聞こえてきそうな程、彼女の頭の中で大量の脳内麻薬が垂れ流される。
ビクッ!ビクンビクン!!
「ふあぁあぁぁぁぁ」
伽耶の精神と肉体は待ち望んでいた極上の快楽物質を受け取り、彼女は天に昇るに等しい浮遊感を味わった。
パクパクと酸素を求めて喘ぐように口を開く膣口は、どぼどぼと瀧の様に愛液を垂れ流す。

だが安心したのも束の間。
彼女の膀胱から排泄された触手は再び尿道に侵入する。
にゅぐっ にゅぐっ にゅぐっ・・・
「ひぁぁぁっ!! だめぇ・・ はいっちゃだめぇ・・・」
先程よりも多くの触手が詰め込まれた伽耶の膀胱は、彼女に偽りの尿意を発信する。
「く・・苦しい・・・  あぁ ・・出したい・・・おしっこ出したいよぉ!!」
極限の尿意に彼女の精神が崩壊する寸前、触手は勢いよく伽耶の尿道を駆け抜けた。
ぷしゃぁぁぁっ!!
「ひぃ・・・ああぁぁぁっっ・・・!!」
尿道から飛び出てくる触手と変わらぬ勢いで伽耶は激しく潮を吹く。
触手がもたらす擬似的な排尿は、伽耶の肉体を蕩けさせ脳髄を灼いた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
いつもの凛々しさはカケラも残らない程に吹き飛び、伽耶は白痴のように惚けた表情を晒した。

27:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:44:01 3OWXoW/X


「ぅぁああっ!! あぎぃ・・・ く・・ひぃ・・・・」
人間の言葉とは思えない狂ったよがり声をあげて、伽耶は身悶えていた。
その中毒の衝動は彼女に片時も休む暇を与えず、ただひたすらに快楽を求める疼きを与える。
伽耶はその欲求に従うように、己の体を慰める。
右手の拳は膣内に、左手の拳は肛門にそれぞれ突き入れて、彼女は自分で自分の体を辱めていた。
身体の要求に従って回数を重ねるごとに、伽耶のオナニーは度を超すものとなっていた。
しかし、あらゆる薬物がそうであるように、彼女の脳内麻薬もまた耐性を形成し、今までと同じ分泌量では新たな快感が得にくくなっていた。
今のこの程度の快楽で出る分泌量では、脳内麻薬に馴れきった彼女の体を満足させるには程遠い。
既に彼女は、いかに沢山の脳内麻薬を分泌できるかという点にしか、生きる価値を見いだせないでいた。
彼女が自身で肉体に刻み込んだベンチマークは、数刻後には彼女の精神と肉体を蝕む事になるのだが、
全身全霊を傾けて快楽を得る事に集中する伽耶は、これ以上は到達しえないと思われた未踏の快楽の新境地を次々と開拓する。
「もっとぉ・・・ 気持ち良くなりたいのぉ・・・」
心の底から思っている本音が口を衝いて出る。
「ふふっ・・・まさに中毒患者そのものですね」
ふと気付くと伽耶の目の前には全裸の由美子が立っていた。
腰に手を当てた立ち姿は、いかにも少女らしい健康的で発展途上の肢体だったが、
彼女の下半身からは、女性の体には無いはずのモノが隆々と天に向かって聳え立っていた。
股間から胸に届きそうな位に勃起した規格外のペニスを間近で見た伽耶は、思わずごくんと生唾を飲み込む。
「今の伽耶さんの体では、その程度の快楽などいくら貪った所で埒があかないでしょう。
 どうです? 今よりもっと気持ち良くなりたいのですか?」
「はいぃ・・・何も考えられなくなるくらい気持ち良くなりたいですぅ・・」
「わかりました。では、今までしてきた事が児戯と思える程の極上の快楽を伽耶さんに教えてあげます」
由美子は期待に打ち震える伽耶に四つん這いのポーズを取らせると、前戯が不要な程にほぐれきった膣口にペニスの先端をあてがう。
「狂ってしまっても知りませんよ?」
そう伽耶に問いかけた由美子だが、その返答を待たずに長大なペニスを伽耶の膣に挿入する。
「ぐはぁぁぁぁっっっ!!!」
伽耶は腹の底から絶叫をあげた。
自身で散々拡張したとはいえ、彼女の二の腕くらいの太さがある陰茎は伽耶の膣のキャパを悠々とオーバーしていた。
冒涜とも言えるくらい無残な大きさに引き伸ばされた伽耶の膣は、それでも正直に快感を受け止める。
そんな極太の肉の尖端が子宮口をえぐるたびに、彼女の腹はビクビクッと波打つように痙攣した。
前後に抽挿を繰り返す由美子の陰茎には、伽耶が分泌するネバネバとしたまっ白い愛液が絡みついていた。
――ずちゅっ ずちゅっ ぬちゅっ
「あぁぁぁっ! きもちいぃっ!! きもちいぃよぉっ!!」
伽耶は狂ったように頭を左右にふり、膣内を蹂躙する陰茎の感触を堪能する。
極太の陰茎が往復するたび、快楽と引き換えに頭の中の大事な物がこそげ落ちるような錯覚を伽耶は感じていた。
「はぁっ はぁっ・・・私も気持ちいですよ・・・伽耶さんのおまんこの中最高です」
伽耶の膣は限界まで引っ張られた輪ゴムの様に強力に胎内の陰茎を締め上げ、由美子に上質な愉悦を捧げた。
由美子はそれに応えるように一層激しく腰を振る。
当初、四つん這いのスタイルを取っていた伽耶だったが、快感が増すにつれて腕で体を支える事が困難になり肘をつく。
しかし、肘ですらその体を支えきれなくなった伽耶は、遂に肩で体重を受け止める。
体を震わせてめくるめく快楽を享受する伽耶。

28:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:44:54 3OWXoW/X
だが、
――ずるり・・・
突如、由美子は伽耶の膣からペニスを引き抜いた。
「あっ・・・」
伽耶は果てしない快楽を提供してくれるペニスを失った喪失感に思わず声をあげた。
「ふう、ちょっと疲れてしまいました」
由美子はそう言うと、自分の背後に現れた触手で編まれた椅子に腰をかける。
「伽耶さんも与えられるだけではなく、少しは奉仕をしてみたらいかがですか?」
崩れ落ちるようにうつ伏せになっていた伽耶は、よろよろと身を起こすと由美子と対面する形で触手椅子の肘かけに両足をかける。
M字に股を開き、由美子の眼前に晒された膣口はぽっかりと大きな口を開け、彼女のピンク色の媚肉は物欲しそうにパクパクと痙攣した。
バベルの塔の様に天高く屹立する肉茎の先端を自分の秘部の中心にあてがうと、伽耶はゆっくり腰を落として肉茎を呑み込む。
じゅっ ぐちゃっ じゅちゃっ じゅるっ ・・・
「あひぃぃぃぃっ!! はぁっ・・・はぁっ・・はぁ・・・・」
ぎこちなく動いていた伽耶の腰は、回数を重ねるごとに快楽に教えられるようにして、よりスムーズに上達していく。
腰を下ろすたびに極太のペニスは伽耶の膣の最奥部―― 子宮口をずんずんと抉る。
甘美で上質な脳内麻薬が多量に分泌され、伽耶の脳はクラリと揺れる。
平衡感覚が麻痺し、何度も肘かけから転げ落ちそうになっても、腰を落とすスピードを緩める気配は一向に無かった。
伽耶はまるで命綱の様に由美子の首に手を回すと、狂ったように淫靡なスクワットを続けた。
「ふふふっ、伽耶さん。そんなによだれまで垂らしちゃって、可愛いですね」
「あぁぁぁん!! イくぅ イきそうなのぉぉ!!」
「あら・・・ なぜ奉仕をしているはずなのに、伽耶さんばっかり気持ち良くなっているんでしょう?
 いくら伽耶さんが腰を振ったところで、私のペニスは半分も入っていないですよ・・・。
 これでは私が気持ち良くなれません・・・今からは伽耶さんに本当の奉仕をして頂きます」
由美子はそう言うと、パチンと指を鳴らした。
瞬間、伽耶が足をかけていた肘かけを構成していた触手が、忽然と霧散する。
「きゃっ」
突然足場を失った伽耶の体は空中に投げだされると、そのまま重力に従って真下に落下した。
自由落下して加速度を得た伽耶の体は、体重以上の荷重を膣奥の子宮口ただ一点で受け止める。
いかに細身の伽耶とはいえ、自身の重みを子宮口のみで支えることには無理があった。
伽耶の子宮口はきゅっと穴を閉じてささやかな抵抗を示したものの、すぐに苛烈な負荷に根負けしてその穴を全開放する。
――ずちゅんっ!!
「・・・か・・・くはっ・・・・・」
伽耶の膣は由美子の長大なペニスを根元まで呑み込んだ。
膣口から乳房の下までは不気味にボコッと膨れ上がり、由美子の規格外のサイズの肉茎が彼女の胎内に収まっている事を主張する。
ペニスによって子宮底を押し上げられた為、本来胃袋がある位置にまで子宮が上方に移動する。
「はっ・・はっ・・はっ・・・」
相対的に押し潰されてしまった肺で必死に酸素を取り込もうと、伽耶は小刻みに喘いでいた。
「やっと全部入りましたね・・伽耶さんの子宮の中、あったかくて気持ちいですよ・・・すぐにでもイっちゃいそう・・・
 じゃあ、私が気持ち良くなるように伽耶さんの体を使わせて頂きますね」
由美子は一方的に通告する。
伽耶の背後に忍び寄る触手群は彼女の脇の下に潜り込むと、抱えるようにしてゆっくりと伽耶の体を再び宙に浮かす。

29:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:45:43 3OWXoW/X
そして
――ずちゅんっ!!
「・・ぐぇ・・・・かはっ・・・」
再度、伽耶の体は自由落下した。
そして、落ち着く間もなく再び触手に抱え上げられると、またしても伽耶の体は宙に放られる。
――ずちゅんっ!!   ずちゅんっ!!   ずちゅんっ!!
繰り返し繰り返し、伽耶の体は過酷な性的虐待を受け続けた。
苦痛とも恍惚ともつかない表情を浮かべ、伽耶は白目を剥いて痙攣する。
つい先日までは処女だった伽耶の膣は、今や由美子の性処理のオナホと化していた。
「あふぅ・・・いいです・・  伽耶さんのおまんこ最高ですよ・・・」
亀頭から根元まで柔らかな伽耶の粘膜に包まれて締め付けられると、由美子の中に射精の衝動がせり上がってくる。
「ん・・・イきそうです・・・・く・・ あぁ   イくうぅぅぅぅっ!!」
ぶびゅるっ!びゅるるるぅぅぅっ!!
由美子は感極まった嬌声を上げて伽耶の胎内に射精する。
胎内で狂ったように律動する由美子の肉茎は、人間の男とは比べ物にならない量の精液を噴出した。
そして、それはゼリーの様な濃密さを保ったまま、子宮の内壁にへばり付く。
びゅくっ!びゅくっ!びゅくっ!
とてつもなく濃い妖気を帯びた妖の精液は、ゾクリと背筋が凍る異様な冷たさを持って伽耶の子宮にわだかまる。
胎内の粘膜から吸収される妖気は、伽耶が享受する快楽を何倍にも増幅させる触媒となり、狂ってしまう程の極上な脳内麻薬を分泌させる。
「あ・・・あひぃ・・・ひぃ・・あひぃ・・・」
母乳を欲しがる赤ん坊の様に伽耶は由美子の体にぎゅっとしがみつく。
白痴の様な声をあげ、全身を震えさせながら伽耶は悦びを表現した。

しかしこの時、伽耶は気づいていなかった。
伽耶に官能を与えている妖の妖気は、同時に彼女の生理の周期を無視して強制的に多量の卵子を生み出させた。
そして人間のそれとは比較にならない程の生命力を持った妖の精子は、伽耶の子宮の奥の奥、卵管を逆流すると、
遂には卵巣にも沁みわたり、その中で排卵を待ちわびている卵子達に容赦なく受精する。
彼女の胎内で同時多発的に細胞レベルの集団レイプが行われていた。
「・・・あ゛ あ゛あ゛・・・ぁ・・」
凌辱を受け続ける卵巣は小刻みにプルプルと震えながら侵される。
身も心も細胞も全てを犯しつくされ、限度を遥かに超えた快楽が伽耶の意識のブレーカーを落とした・・・。

30:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:46:42 3OWXoW/X



彼女は運が無かった。
たまたま今日は部活で居残りをさせられた。
バレー部に所属していた彼女は、「気合が入って無い」という基準が不明な難癖を顧問につけられて、
他の部員がとっくに下校している時間になっても、たった一人特別レッスンを受けていた。
いい加減、気力と体力が限界に達して、もうこれ以上は無理・・・と思った頃にようやく地獄の様なシゴキから解放された。
擦り傷だらけで、早くも筋肉痛ぎみの体を引きずって下校する頃には、すっかり日が暮れて夜になっていた。
ちょっとでも早く家に帰ってお風呂に入って布団に入りたい・・・その事ばかり考えていた彼女は、
普段ならこんな時間に絶対に通らないような近道を選んでしまう。
それはこの神社の前を通るルートだった。
ほとんど街灯が無く、薄暗い道を歩いていると、だんだんと心細くなっていくのを感じる。
(こんな所、通るんじゃなかったな・・・)
彼女の心に軽い後悔が気持ちが芽生える。
そして、薄暗い道の中でもとりわけ気味の悪い神社の前にさしかかると、息を止めるようにして足早にそこを通り過ぎようとする。
その時・・・
「ねぇ・・・」
「っ!!」
不意に背後からかけられた声に、少女は心臓が口から飛び出てしまう位びっくりした。
ぱっと振り返ると、そこには一人の女の子が立っていた。
(あれ・・・この子って・・・)
自分を呼び止めたその少女は、話をした事はないが、その顔に見覚えがあった。
いまいち名前は思い出せないが、確か図書委員をしているはずではなかっただろうか。
あの学年で一番成績がいい子と仲が良くて、いつもよく一緒にいるのを覚えている。
少女は眉を顰めた。
それで・・・この子は何故こんな時間にこんな所にいるんだろう?
いや、問題はそこではない。
何故この子は裸なのだ・・・?
次々と浮かぶ疑問に対する答えが見つからないまま、2人はお互いに顔を見つめる。
しかし
――ぷすっ
「え!?」
ドクンドクンドクンッ!!
いつの間にか向こう側から地面を這ってきた細いゴムホースの様なものが、その鋭い先端を少女の太腿の動脈に突きたてると
激しく脈動し、得体の知れない液体を彼女の体内に注入する。
「・・・くはっ!」
彼女はとっさに両手で管を掴み太腿から引き抜こうとするが、既に彼女の体に回り始めた毒のせいで思うように力が入らない。
やがて膝をつき倒れ伏すと、彼女の視界は霞み、徐々に意識のレベルも低下していく・・・。
――ひた ひたっ・・・
意識が完全に落ちる前、最後に彼女の瞳に映ったものは
自分の太腿に刺さっているのと同じ肉の蔦を、柔肌に絡ませた少女がこちらに歩み寄ってくる姿だった。

31:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:50:15 3OWXoW/X

――ピタッ・・・ニュル・・
「・・・・ん・・ぅん・・・」
手足を包む生温かい触感と、粘つくような水音を聞いて彼女は意識を取り戻した。
まだ少し霞む瞳を何回も瞬かせると、ここが神社の中なのだという事が理解出来た。
「くっ・・・抜けない・・」
彼女に絡みついている触手は緩やかに彼女の四肢を拘束し、必死に体を捩ってみてもそこから抜け出すことは叶わなかった。
あの手この手で脱出を試みようとする彼女に、不意に声がかけられる。
「ふふ・・ ようこそ」
ビクッとしてそちらをみると、そこには先ほどとは違う別の少女が立っていた。
(この子・・・学年で一番成績がいいあの子じゃない・・・)
彼女は必死に状況を把握しようと頭をフル回転させていた。
(さっきの子といい、この子といい、一体何が起きてるの・・・?)
「・・ちょっと、何なのよこれ? あたしを離してっ!」
当然の要求をする彼女に由美子は艶然として微笑む。
「ええ、離してあげます。 ただ、もう少し私たちに付き合って頂いた後にね」
由美子が浮かべる微笑の中に若干の狂気が含まれている事を感じ取った少女は、ぞくりと背筋を震わせた。
「きっと最後にはあなたも私たちの仲間になれると思いますよ」
そう言って由美子はパチンと指を鳴らす。
瞬間、彼女を緩慢に拘束していた触手が勢い良く動き出す。
「きゃあぁぁぁっ!!」
少女の叫び声が闇夜に響き渡る。
シュルシュルと絡みつく触手に手足を目一杯に広げられ、彼女は拝殿の木の床に大の字に固定されてしまった。
「嫌ぁっ! な・・何!? た、助けてぇっ!!」
必死の叫び声も空しく、誰も助けになど来てはくれない・・・。
そして、ぴったりと床に張り付けられた彼女の顔に、また別の細い触手が忍び寄る。
「むぐっ・・・ぁあぁぁぁっ!!」
少女の可愛らしい口に差し込まれた4本の細い触手は、上下左右の歯をがっちりと固定すると、強制的に口を限界まで開かせる。
「ああぁ!あえへぇっ!!」
少女は必死に拒絶の意思を伝える。
自由を奪われた少女がもがく様を見下しながら由美子は口を開く。
「今しばらく我慢してて下さい。 では伽耶さん、お願いします」

32:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:53:27 3OWXoW/X
由美子がその名を呼ぶと、暗がりの中からすっと伽耶が姿を見せる。
しかし、そこに現れた伽耶の腹は、明らかに不自然に膨らんでいた。
臨月・・・とまではいかないが、妊婦の様にぽっこりと孕んだ彼女の胎内に何かが居る事は、誰が見ても明白であった。
虚ろな瞳をした伽耶は、大きな腹を抱えながらユラユラとした足取りで拘束された少女に近づく。
少女の頭上に立ち、彼女を見下ろすようにしてニンマリと嗤うと、まるで和式便所で用を足す時のように、伽耶は彼女の顔の上に跨る。
――くちゅ・・・
「むぐぅ・・・・」
伽耶の淫液で蕩けきった陰唇が少女の口に密着する。
悲鳴らしき声をあげ、頭を左右に振って嫌がる少女の頭を、伽耶は太腿でがっちりとロックした。
ぱかっ、と割り広げられた膣口からはトロトロとした愛液が少女の舌の上に垂れ落ち、徐々に口の中に溜まっていく。
鼻でしか呼吸の出来ない彼女は、口の中に際限なく溜まっていく淫液を強制的に嚥下させられていた。
飲みきれない程注がれた伽耶の淫汁が少女の口角から糸を引いて床に垂れる。
「あぁん ふぅ・・ん くふぅ・・・ぅぅ」
伽耶は少女に跨ったまま、新しい生命を生み出そうとするがの如くいきむ。
本物の妊婦と唯一決定的に違うのは、伽耶が感じているものは苦しみではなく悦び。
だらしなく口の端から零れたよだれは、キラキラと雨のように眼下の少女に降り注いだ。
――ドクンッ! ニュル・・・ウニュ ウニュ・・・
伽耶の膣の奥から不気味に蠢く肉がせり上がる。
しかし、それは彼女の膣肉ではなかった。
彼女の膣と同じピンク色をした肉の塊は、小さく窄まっていた子宮口を拡張し、ウネウネと子宮から這い出ると、
ビクビクと小刻みに蠕動する膣内を通り抜けて、彼女の胎内から少女の口の中に産み落とされる。
少女の口は伽耶の女性器がピッタリと密着している為、彼女から生まれ出でたモノを外に吐き出す術はなかった。
弾力のある餅の様な触感のそれは、口腔内でビチビチっと跳ね回ると、すぐさま出口を見つけたかのように少女の喉奥に消えてゆく。
その肉の塊は普段であれば喉に詰まって窒息してしまう可能性がある大きさであったが、
伽耶の愛液を身に纏い、非常に滑りが良くなっていた為に、さしたる抵抗もなく奥へと進む。
食道を下り胃袋に到達した肉塊は、細胞レベルで胃壁との融合を始めた。
「うえぇぇぇっ・・・!!」
刹那、強烈な胸やけの様な感覚が少女を襲う。
少女は必死に不快な胃の痛みと嘔吐感を我慢すると、徐々にその熱は引いていった。
「今、あなたのお腹の中に収まったそれは、ご主人様と伽耶さんの愛の結晶です。
 それを呑み込んだ人間は普通の食べ物は一切受け付けなくなります、その代わりにご主人様の精があなたの糧になるのです」
そう言うと由美子は天に向かって屹立する巨大な魔羅を少女に見せつける。
少女は、ぷん・・と亀頭から漂う性臭を吸い込むと、少しずつ思考能力が低下していった。
今しがた彼女の中の書き加えられたばかりの新しい本能が、その巨大な肉茎から与えられるであろう極上のミルクを欲しがる。

33:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:55:47 3OWXoW/X
「ほら伽耶さん、いつまでもその娘の上で惚けていると、彼女窒息しちゃいますよ?」
「はぁい・・・」
少女の顔の上で惚けていた伽耶は、ゆっくりと立ちあがった。
あれほど凛々しかった相貌は影を潜め、伽耶は廃人同然の表情で出産の余韻に浸る。
「もっとぉ・・・もっと産みたいのぉ・・・」
「ふふ、もうすぐ大勢の娘達の口の中に伽耶さんの仔を産んで頂きます。 それまでもう少し伽耶さんのお腹の中で可愛がってあげていて下さい」
「はぁい・・・」
少し不満そうに返事をすると、伽耶は徐に膣と肛門に己の腕を突き立て、壮絶なオナニーをし始める。
ぐちゃっ じゅちゅっ ぐちゅっ ぐちゅっ!!
「あひぃ・・ひぃぃっ・・・・ひぃぃ・・・」
突っ込んだ拳を引き抜く度に、真っ赤に充血した膣と肛門は無残にも捲れあがり、本来外に出てくるはずの無い粘膜が外気に晒される。
熱を帯びた粘膜がひんやりとした空気に触れると、ゾクゾクとしたエクスタシーが伽耶の脊髄を駆けあがった。
後戻りが出来ないほど自らの性器を変形させ、来るべき出産の時を待つ。
伽耶は大きなお腹をゆさゆさと波打たせながら、少しでも多くの脳内麻薬を分泌させる事に励んでいた・・・。

洗脳の名の通り、快楽で脳を洗われた伽耶のどこを見渡しても、理性は欠片すらも見当たらない。
大きな霊力を持った伽耶が肉の疼きに従って繰り返し絶頂する度に、妖は彼女が発散するエネルギーに満ちた精を吸い込む。
由美子は自分に寄生しているご主人様の力が着実に回復していることを実感すると、満足げにほくそ笑んだ。

「さて、ではこちらの娘を仕上げるとしますか・・・」
由美子は頭上に回り込んで柔道の上四方固めの様な態勢をとると、少女の顎をくいっと持ち上げ、
口から食道まで一直線に通じた道に、ずぶっと奥まで肉茎を挿入する。
――ズブ ズブ ズブ・・・
極太の肉茎は喉の奥を通過すると、その先端は胃の中まで到達する。
「おぇぇぇっ・・・・げぇぇぇぇっっ!!」
肉の槍で喉奥を串刺しにされた少女は当然の生理反応を示す。
由美子は己の肉茎が根元まで挿入出来たことを確かめると、おもむろに腰をスライドし始めた。
ぱんっ!ぱんっ!と由美子の腰と少女の顔がぶつかり、肉を打つ音が響き渡る。
問答無用で食道まで犯される過酷さはイラマチオの比ではない。
じゅぷっ じゅぷっ じゅぷっ・・・
「はぁっはぁっ・・・人間の食道をオナホがわりにするのも、なかなか気持ちいいですね・・・」
「ぅえぇっ!! っぇぇぇ・・・・ ぅぇっ!」
大きく開けた口と由美子の逸物との僅かな隙間から、ぶしゃぁっと音を立てて胃の中のモノが飛び散る。
極太の肉茎で喉奥を蹂躙された少女は、押し込まれた異物を排除する為、激しくえずいていた。
そんな少女をまるで意に介さず、由美子は少女が吐き出す唾液と胃液を潤滑剤にして、容赦なく胃の奥まで抽挿する。
皮肉な事に、吐き気を催すたびに陰茎を締め付ける喉の粘膜や痙攣する胃は、由美子の性感を高めることに他ならなかった。
陶酔した表情の由美子が少女の食道に逸物を突き立てるたび、辺りには飛び散った胃液の甘い匂いが充満する。
「ぁ・・ん、 イく・・・イきますよ・・!!」
ぶびゅるるびゅるるるるっっ!!
由美子が発射した大量の精液が少女の胃の中に注ぎ込まれる。
逸物を根元まで挿入した由美子は、ビクッビクッ!!っと腰を痙攣させ、肉茎の先端からとどまる所を知らぬように粘液を噴出させる。
「あはぁぁぁぁっ・・・・気持ちいいですよ・・・」

34:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:56:50 3OWXoW/X

ビチビチビチッ!!
少女の胃の中が蠢く。
胃の中が御馳走で満たされた事に、胃壁と融合した肉塊が歓喜の舞を踊る。
そして同時に肉塊は、御馳走をくれた宿主に対してその対価となる御褒美を与えた。
ビクッ! ビグン ビグン!!
「・・・・っ ぁ・・・ぁ!!!」
少女は下腹部を波打たせながら絶頂を迎える。
彼女の胃に中の留まる肉塊はポンプの様に膨張と収縮を繰り返すと、融合した胃壁の静脈から闇の快楽物質を注入する。
胃の静脈から血流に乗った快楽物質は全身を駆け巡り、性的絶頂を迎えたと誤認した脳は
大量の潮と愛液を分泌するよう肉体に指令を出した。
少女の太腿から膝までは、まるで失禁をしたかの如く己が分泌した粘液でテラテラと光り輝いていた。
そして、
ずりゅっ・・・
由美子は少女の体の中心を貫いていた長大な陰茎を引き抜いた。
同時に彼女を拘束していた全ての触手がほどける。
由美子は未だ快楽の余韻で心ここに在らずと言った表情の少女を起こすと、精液と胃液で妖しく輝く逸物で少女の頬を叩きながら言う。
「私のペニスが精液とあなたの吐瀉物で汚れてしまいました。 綺麗にする事はあなたの責務ですよ」
「・・・はい・・・・・」
甘美な餌の味を知ってしまった少女は、命令されるがままに喜んでその陰茎に口をつけ、中に残った残滓を少しでも吸いだそうと吸引を始める。
少女の胸元は吐瀉物にまみれながらも恍惚の表情を浮かべていた。

35:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:57:59 3OWXoW/X



とある教室の中。
黄色い声や笑い声が溢れ返る昼休み。
その部屋の片隅で2人の女子生徒がお喋りをしていた。
「ねぇねぇ、知ってる? 最近ウワサになってる例の場所」
「あ、それ聞いたことあるよ・・・」
「実はね~、あたしもこの前から行きはじめたんだぁ」
「え!?マジで? どんなだったの?」
「ふふっ、最高に気持ちよかったよ・・・」
「ふ~ん・・・で、結局そこで何をするわけ?」
「それは、ひ・み・つ・・・気になるなら自分の目で確かめてみれば?」
「え~、なにそれ? なんか怖いよ」
「怖がる事は無いって! っていうかむしろ、何で今までもっと早く行かなかったんだろうって感じ」
「へぇ・・・じゃあなに、今日も行くの?」
「うん、今日も行くよ。 これからもずっと行くと思う。 どうする? 今晩一緒に行く?」
「え!? う~ん・・・・・わかった、私も行ってみるよ!」
「それがいいよ! じゃあ今日の夜、あそこの神社の前に集合ね!!」
娯楽もほとんどない田舎町。
毎晩、そこで何が行われているかを知らない少女は、キラキラと期待に満ち溢れた目で今晩の出来事を想像する。
その様子を横目で眺めていた友人は、トプトプと自前の水筒から白く濁りのある液体をコップに注ぐと、ゆっくりと舐めるように口をつけた。

36:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 21:59:05 3OWXoW/X

その夜、神社の鳥居の前。
「おまたせ~、待った? ごめんね~」
「ううん、待ってないよ・・・けど・・・・・」
少女は不安げに真っ暗な鳥居の奥を覗き込む。
ただでさえ夜の神社など不気味である事この上ないのに、それ以上に何か妙な雰囲気を感じる・・・。
彼女には霊感など無かったが、人間に備わっている生来の防衛本能が危険信号を発するほど、奥からねっとりと絡みつくような濃い妖気が漂っていた。
そんな彼女の心中を忖度する様子も無く、友人は声をかける。
「ほら、行こう!」
「え、あ・・・待ってよ~っ」
少しでも離れると姿が見えなくなってしまう程の闇に、躊躇なく飛び込んでゆく友人の背中を、少女も小走りで追いかける・・・。

point of no return
帰還不能点

・・・・・
・・・・
・・・

昔とは違い、人が失踪することで大騒ぎとなり、ゆくゆくは自分の不利益になってしまうと判断した妖は、
餌という形で少女達を繋ぎとめ、夜な夜な彼女達を通わせるという手段がベストだと判断した。
由美子に寄生する事によって現代の知識や常識を手に入れた妖は、より狡猾に進化する。

人外の快楽の虜になった少女達は妖の命令に忠実に従い、ねずみ講のように次々と自分の友達を妖に捧げてゆく。
学校中の全ての女子が妖の前に差し出される日もそう遠くは無いだろう。
そして、今宵の宴もまた新たな生贄が一人・・・。


行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ・・・

―了―



37:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/08 22:02:02 3OWXoW/X

以上です。ありがとうございました。

何故、天神様の細道は行きは良いのに帰りは怖いのでしょうか?
この歌は、かごめ歌の次くらいに興味深い歌ですね。
真面目に解釈した確信的な物は持っていますが、これはSSなのでエロパロ的に解釈してみました。

前回、パクリ疑惑(?)を受けてから改めてあちらのSSを読み直してみたら、
指摘された通り、細かい表現や設定まで同じでした。
精液中毒の部分は印象的だったので、かぶらないように気をつけてたつもりでしたが、
その他の部分に全然気が回ってませんでした。
いま考えれば、ある程度似ている自覚があるなら、
前もってあちらのSSをしっかり読み直してから作れば良かったなぁって思います。
これでは丸パクリと言われても反論の余地がありません。顔から火を噴くくらい恥ずかしいです・・・。

なので今回は建設的に反省を生かして、まるっきりオリジナルな物を・・・と思い作りました。
少なくとも現時点で、似た内容の話を俺は知りません。
まぁ、でも俺程度が考え付く話なんて必ずどこかにはあるでしょうけどね~。

他にも色々伝えたい事はあるのですが、長くなるのでやめます。
前回同様、改善した方がいい所などの批判をお待ちしてます。

同じ程度か、もう少し短い位のストーリーは4つくらい頭の中にあるのですが、まだ形にしてません。
出来上がった時はまた宜しくお願いいたします。

38:名無しさん@ピンキー
10/04/09 00:56:03 BNM/EwO4
>>37
上手い!良かった!惜しみないGJ!

39:名無しさん@ピンキー
10/04/09 01:37:19 PsngIHi3
なにこの感動巨編


40:名無しさん@ピンキー
10/04/09 03:13:44 Vgr6U/VY
もう少し膨らませたら
二次元ドリームノベルズあたりに投稿できそうじゃね?
……と思ったけど
いまあそこレーベルを再編して
オリジナルのファンタジー系陵辱物って投稿募集してないのか
ともあれ
完成度高くて話に引き込まれたGJ!

41:名無しさん@ピンキー
10/04/09 08:33:54 nDFLus7e
>>40
一瞬焦ったじゃないかw
変わらずオリジナル小説とゲーム小説のどちらも募集してたぞ
見つけにくいかもしれんが

42:40
10/04/09 09:28:11 Vgr6U/VY
>>41
マヂすか?
リアルドリーム文庫の投稿募集しか見つけられなかったわ
どこからどう辿り着いたの参考までにplz

43:名無しさん@ピンキー
10/04/09 12:10:35 nDFLus7e
>>42
キルタイムTOPの全商品紹介・通販サイトはこちらをクリックすりゃすぐにわかる
レーベル公式サイトとは別個にあるのがややっこしいな

44:40
10/04/09 13:15:57 Vgr6U/VY
>>43
thx!!
それかなりわかりづらいっすね……
リアルドリーム文庫だけレーベルのコーナーで応募受付してるのが罠だ

ところで
前スレ埋めようと思って小ネタを書き始めたけど
もともと遅筆なんで
完成前に埋まっちゃうかもな……

45:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/10 00:17:03 LIUbL2ei
>>40
お世辞とはわかっていても本気にしてしまう自分がいるw

元々この話は2部構成にしようと思っていた話なんで、ほんとはここで丁度半分なんです。
読んでくれた人の反応が良かったら、皆が忘れた頃に続きを書こうかと思ってました。
イメージ的には1部はストーリーがメインで2部はエロがメイン的な感じです。
まぁ、2部を書くか書かないかはわからなかったので、とりあえず1部だけでも納得してもらえるように、
綺麗にまとめようとして、ああいう終わり方にしました。
投稿とか興味はありますが、またどこかで赤っ恥をかいてしまいそうなのでやめときます。
所詮『見習い』ですので分をわきまえますよw

46:見習い ◆L1ivdodHyU
10/04/10 16:20:19 LIUbL2ei
書き忘れた・・・

>>38
>>39
ありがとうございます、励みになります。

乙×風さん
前回アドバイスして頂いてありがとうございます。
今回は自分の得意分野を生かして書いたつもりです。
また宜しくお願いします。

47:乙×風 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:16:37 4YySV2kj
 前スレ余り容量が勿体無いなと思って投下しようとしたら見習い氏に先を越されたでござる。
『a genuine love』も『とおりゃんせ』も素晴らしい出来でした! GJ!
 これが見習い氏の本気か…!
『とおりゃんせ』の方は情景描写が凝っていましたね。
 とても丁寧で、まるでその場に居るような空気感まで伝わって来ました。
 多分、ご自分で足を運んで実際見てきたものを文章に起こしたんでしょうね。
 専門的な知識も含めて、語彙も私よりも多そうですw
 ただ『とおりゃんせ』では序盤がやや冗長で読みにくい箇所があった気がします。
『a genuine love』は…最後の小悪魔視点のシーンは個人的には、要らなかった、かもです。
 あの子憎たらしい悪魔のせいで読後感が台無しというか。
 切ないというよりやるせない感じの方が勝ってしまった感じです。うぎぎ。
 物語のラストとして、刑事達が仏さんを発見したシーンで〆た方が良かったかもしれません。
 私なら小悪魔のシーンは思い切ってカットするか。
 もしくは刑事達のシーンの直前に挿入していました。

 まあ、参考にして―というより話半分で聞いてくださいな。
 独り言みたいなものですから。
 
 こちらの話もしましょうか。
 前回感想をくれた方ありがとうございます。
 今回のお話は前回に引き続きリオ、パセット、クロトのエロシーンになります。
 冒頭には過去話もあります。
 今まで出番の少なかったマリオンの母親(四十越えのおばさんです)、
 にスポットが少し当たり、尚且つ盛大なネタバレがあります。
 NGワードは以下の通り。
(ネタバレ、3P、種付け、出産、和姦、いちゃいちゃ)
 ではでは今回もどうぞよろしく。以下、17レス消費します。

48:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:18:28 4YySV2kj
第十話  Devil May Fawn


 それは十二年前の話。

 リビディスタの屋敷の一角にて密会が行われている。
 紅い絨毯。クローゼット。ベッド。
 部屋の中の家具はどれも高級品で、リビディスタがいかに繁栄しているかを窺わせる。
 だがその中に混じったガラス戸の棚は、他の調度品とは違い質素なものだ。
 それに収められているのは大小様々なガラス瓶―薬品だ。
 隣の部屋には怪我人を収容する為のベッドもいくつか備えてある。
 今日も、実戦で深手を追った戦士が一人運び込まれ、安静にしていた。

 ここは訓練で傷付いた者を診る為の医療室だった。
 
『これはこれは奥様。本日もご機嫌麗しゅうございます』
『あら有難う』
 部屋の中で言葉を交わしたのはこの部屋の主、アスクルとドルキだ。
 アスクルは顎を完全に覆うほど立派な髭を蓄えたリビディスタ専属の医師だ。
 モノクル(単眼鏡)の向こうに、人の良さそうな温和な瞳がある。
 立派な髭まで繋がった白髪は歳の割には豊かなもので、鳥が巣でも作りそうだった。
『それで、今回はどのようなご用件でしょう? 見たところ奥様はご健勝のようですが?』
 体重でも量りますかな? と続けた冗句に、齢三十五を越えた魔術師は上品に笑う。
『最近いい物ばかり口にしていますからね。それもいいかもしれません』
『結構な事です。栄養失調になるよりかは良い。あれは、惨めなものです』
 ふと、白衣の男の顔に陰が生まれる。彼の言葉は自ら経験した者に宿る『重み』がある。
 アスクルの生まれた村はここよりも遥か北にあり、寒い土地だ。
 不作が長く続き、冬になれば飢饉に陥る事も少なくない。

 ドルキとグリーズがアレエスの街を創る少し前の話になる。
 アスクルが住む村は飢饉に襲われた。
 彼は流行病に掛かってしまい、生死をさ迷った。そんな時だ。
 偶然村を訪れたドルキとグリーズが貴重な薬を使ってアスクルと、村を救ったのだ。
 アスクルからしてみれば、二人は命の恩人だ。
 その日から二人に何か恩返しが出来ないかと勉学に励み、今では立派な医師になった。
 魔術では簡単な怪我は治せても、重傷の者や病気の者までは中々癒せない。
 医師の存在は、リビディスタには必要不可欠だった。
『あの女の様子は、どうですか?』
『…リシュテア様の事ですか? 元気なお方ですよ。
 身篭れば精神的にも不安定になりがちですが、あの方の場合それが無い。
 身を売っていた女性とは思えませんね』
『泥棒猫には変わりありません』
 ドルキの声色が変わった。
 よそ行きの礼儀正しくもおっとりとした口調から、妬みの篭った女のそれに。
 彼女はマリオンの他にも、長男、次男、長女の計三人の子を産み育てた母親だ。
 子供達は皆、夫であるグリーズとの愛の結晶だと思っている。
 そしてその夫と交わり、あまつさえ彼の子をもうけた妾に良い感情を持てる筈も無い。
『この街は、私と、あの人のものです。十年以上の月日を掛けて二人で作ってきたのです。
 そこに、たかだが娼婦如きが割り込み隙間など、在ってはならないのです。
 分かりますか? アスクル? あの人には、私が居る。他の女は必要ないのです』
 口調こそ静かなものだが、それには有無を言わさぬ怒気が孕まれていた。 
 夫と同じ、ブルーの瞳には明確な殺意すら伺える。その対象は勿論、
『何を、仰りたいのです?』
 アスクルは、ドルキの思惑を薄っすらと感じ取っていた。
 そしてその事に気付いた女も、リップの引いた唇を僅かに歪ませる。
『簡単な事です』
 そう言ってドルキがローブの懐から取り出したのは小さなガラス瓶だ。
 中には透明な液体が入っているが―

49:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:20:05 4YySV2kj
『これは他所から特別に取り寄せたお薬です。
 これを是非、あの女に使って頂きたいのです』
 にたり、と嫉妬に駆られた女は悪魔的な笑みを浮かべた。
 馬鹿でも分かる。この瓶の中身は、断じて薬などではない。
『…奥様、正気ですか? 私は医者です。人の命を救う事が使命です。それを、』
『ならば仕方ありませんね。このお薬は別の者に使うとしましょう。
 ―そうですね。確か居住区に貴方の妻子が住んでおられましたね?』
『…っ!? まさか…!』
『そうそう、そうでした。奥様は二人目の子供を孕んでおいでだとか。
 丁度良かったですわ。アスクルには日頃からお世話になっておりますし。
 その恩返しにこの薬を送る事にしましょう』
『…貴女は、悪魔か?』
『あの女が居なくなるのなら、私は悪魔に魂を売り渡しても構いません』
 笑みを浮かべるドルキは、正気とは思えなかった。
 それほど、グリーズを愛しているのだ。
 それは分かる。
 アスクルは、自分と村を助けてもらったあの時の、若き日の二人を目の当たりにしている。
 二十歳にも満たない剣士と魔術士は才能にも運にも恵まれていた。
 鬼面仏心のグリーズと、彼に常に添い寄り、従者のように付き従うドルキ。
 当時は赤の他人であったアスクルにも、二人の深い絆を推し量る事が出来た。
 そんな二人がおよそ十八年掛けて作り上げたこの街は、ドルキにとっては宝なのだろう。
 故に、そこに他の女が入り込むのを許さない。
 そしてその為には手段すら問わない。
 今のドルキなら、平気で人殺しもするだろう。
 あの頃の彼女は、清楚で、おしとやかな女だったのだが。
『アスクル。貴方には大きな貸しがありますね? それを今、返していただきましょう』
 飢饉から村を救ってくれた時の事を言っているのだ。
 そうだ。ドルキはこの街の創設者であり、今の彼の雇い主である。
 だが同時に命の恩人でもあるのだ。
『いう事を聞いてくれれば悪いようにはしません。
 お給金もこれからは二割り増しにしましょう』
『……分かりました』
 アスクルは素直に頷く事しか出来なかった。
 家族を危険に晒してまで、自分のプライドを優先させる事など、出来る筈もなかった。
 しかし。きっと彼は死ぬまで罪の意識に苛まれる事になるだろう。
 犯罪の片棒を担いでまで平穏に暮らせる自信は、彼には無かった。
『そう。それでいいのです。貴方は何も悪くないのです。
 悪いのはあの女なのですから。ふふ、ふふふふふっ』
 その笑いは、あたかも彼女の称号である『魔女』に相応しい程、暗く、歪だった。

 ***

 ドルキは自室で目を覚ました。
 金を惜しみなく使った調度品の数々。愛用してきた魔道具。
 最近は一人で寝る事の多くなったキングサイズのベッド。
 間違いなく自分の部屋だ。
 広々とした机の上に書類がまとめられていた。
 事務仕事をしている間にうたた寝をしてしまったらしかった。
 あの女も、あの女の娘も、もうここには居ない。
 それで気が抜けてしまったのだろう。
 グリーズを、愛しいあの人を自分だけのものに出来たのだから。
(しかし懐かしい夢を見ましたね)
 あの日、アスクルに渡した物は勿論毒薬である。
 効き目は非常に弱く、持続が長いという特性を持つ遅効性の毒だ。
 人を死に至らしめる程のものではない。
 だが子を孕み、体力が衰えている妊婦は例外だ。
 本人が無自覚のまま、体を蝕み、気が付いた時には―
 リシュテアもそうだった。

50:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:21:36 4YySV2kj
 生来、頑丈だった彼女は見る見るうちに体調を悪化させ、衰弱していった。
 体力低下による合併症を引き起こし、血反吐を吐いた。
 計画通りだった。
 ただ、無性に勘のいい女だったので、アスクルが毒を盛った日は少し肝を冷やしたものだ。
 それも、彼に暗示を掛ける事で、彼自信から負い目を無くし、いつものように診察させた。
 虫も殺さないような顔をした主治医が、自分に毒を盛るなどとは思ってもみないだろう。
 ざまあ見ろ。人の男に手を出した罰が当たったのだ。
(しかし、安心しなさい。貴女の子供も、直にそちらに行くでしょう)
 家出をしたリオの手掛かりをさっき自分なりに調べたが、森に出たらしい。
 馬鹿な娘だ。わざわざ魔物達の餌になりに行くとは。

 グリーズもやっと心を入れ替えてくれたのだろう。
 あの娘の捜索は行っていないようだ。毒殺計画にも賛同してくれたので当然と言えるが。
 兎も角リオの死亡がほぼ確定したようなものだ。
(母娘揃って、地獄に落ちなさい)
 さあ、仕事の続きに取り掛かろう―そう思った時だった。

 どん。遠くから爆発音が響く。
 屋敷の外からだった。ドルキは椅子を引いて立ち上がり、両開きの窓を開け放った。
 城壁の向こう側から煙が上がっている。居住区の方だ。
(…折角あの娘が居なくなってせいせいしていたというのに、不穏な空気ですね)
 異常事態を察知したドルキはすぐに探索魔術を起動させた。
 足元に青の魔術陣が浮かび上がりるとドルキを中心に、魔力の波が周囲へと放射される。
 その範囲はマリオンの探索魔術の比ではない。
 魔術師として三十年、四十年と練り上げられたドルキの技術は、魔女の名に相応しい。
 アレエスの街全体とまではいかないが、屋敷から最も近い北端の城壁までなら把握出来る。
 魔力の波はグリーズを。屋敷の中の使用人達を。門下生達を捕らえる。
 ドルキの脳裏に光点として描かれた人の存在。
 それはここから一キロほど離れた北の城壁まで広がって行き、
「―これは…」
 思わず声に出していた。
 城壁のすぐ向こう側に魔物の反応があった。
 それも一匹や二匹ではない。多量の化け物共が結界一枚挿んだ向こう側でたむろしている。
 と、いう事は居住区の城壁から上がる煙も、奴らの仕業か。
 ドルキは新たな魔術を起動させる。通信魔術だ。
 魔力の波長を調整する事で、通信魔術を起動した者同士で意思疎通を図る代物である。
 探索魔術に比べて効果範囲が格段に広く、遠方との仲間と連絡を取り合う為に使用される。
 城壁内に常駐している二、三人の魔術師の内一人はこれを覚えさせていた。
 ドルキは魔力を調整し、正門で待機している魔術士に呼び掛ける。
『今すぐ門を閉じなさい』
『ドルキ様? 一体何を、』
『森の魔物達がこの街を包囲しようとしているのです。
 そちらにも直に彼らの手が伸びるでしょう。
 取り返しの付かない事になる前に門を閉じ、結界を張りなさい』
『は、はい! ただ今!』
『頼みましたよ』
 正門を閉じればこの街は巨大な閉鎖空間となり、外界より完全に隔絶される。
 魔物相手に篭城戦という訳だ。
 もっとも、こちらの戦力は三十年前のあの頃とは比べものにならない程拡大している。
 結界外に集う魔物達の数も、あの頃に比べれば大分増えたようだが、所詮は烏合の衆。
 部隊を編成した後こちらから打って出る。蹴散らしてくれよう。
(他の結界術士とも連絡を取らなければ)
 正門の魔術士と連絡を取り合った要領で、残りの結界術士達と通信する。
 結界を維持する事。魔物達の様子を逐一報告する事。
 手の空いた者は住民達の非難誘導と勧告をする事。
 その旨を一人、また一人と伝えていく。
 
 しかし、一箇所だけどうしても連絡が付かない。

51:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:22:53 4YySV2kj
 アレエスの結界は北、北西、北東、南、南西、南東。
 計六箇所にてその制御を行っている。
 城壁内にその制御を行う為の結界術士を配置し、局所的に対応する為だ。
 その内、北東の城壁と連絡が取れない。
 今し方、爆音が聞こえた方向だった。
(…これは…少し厄介な事になっているかもしれませんね)
 良く見れば煙は結界の内側から立ち上っていた。
 侵入されている? 馬鹿な。一体どうやって?
 思案に耽った瞬間、部屋の扉が開かれた。
「何かあったのか?」
「…ノックくらい、して欲しいものですわ」
 部屋を訪れた夫に対し、満面の笑みを浮かべる。
 こうして向こうから部屋に来てくれたのはいつぶりくらいだろうか。
「森の魔物が街に侵入したようです。手段は分かりません」
 どん、と再び爆音。
 開け放たれた窓から、人々の悲鳴が風に運ばれてやってきた。
「…片付けてくる」
「あなた自ら出向くと? 門下生達に任せた方が、」
「ここ最近、剣を触っていない」
 そう言ってグリーズはドルキの瞳を見据えた。
 言葉足らずなのは彼の悪い所だが四十年以上彼と苦楽を共にしてきたドルキには分かる。
 グリーズはこう言っているのだ。
『楽しみを取らないでくれ』と。
「留守は任せる」
「分かっています。思う存分、腕を振るって下さい」
 彼が出向くのなら街に侵入した魔物達は問題ないだろう。全滅だ。
 こちらは結界外に集結しつつある魔物達だけどうにかすればいい。
 ドルキは方針を定めると、転移魔術を展開した。
 青い魔術陣がグリーズの足元に現れる。
「剣はよろしいのですか?」
 グリーズは赤の甲冑に身を包んでいるが獲物を持っている様子はない。丸腰だった。
「問題無い」
 彼の『能力』を持ってすれば、獲物の携帯は必要無いのだ。
「…そう、でしたわね。お怪我だけしないよう、お気をつけ下さい」
「そのつもりだ」
 魔術陣の輝きが増す。
 青白い光が渦を巻き、光の粒子を撒き散らす。
 グリーズが窓の向こうを見据え、呟いた。
「行ってくる」
「はい」
 次の瞬間、愛しい人の体は光となって虚空へ消える。

 ***

 どん。遠くから爆音が聞こえた気がした。
 恐らくは城壁を抜けた魔物達とリビディスタの門下生達が戦闘を開始したのだろう。
 こちらもそろそろ次の準備に取り掛かるか。
 移動中、精気補充の為『遊んでいた』のはいいがパセットと出くわしたのは予想外だった。
 勿論良い意味で。
「ひゃっ、あっ! またっ! でてるぅっ! パセットのちんちんからぁ!
 せーしビュービュー出てるぅ!! いいよぉぉっ!!」 
 彼女も今では立派な雌犬だった。
 オンボロの一軒家の中で、三十分近くクロトと交わり続けている。
 人懐っこい顔はだらしなく緩み。
 瞳から意思の光が消えうせ。
 犬のように舌を垂らしながら。
 カクカクと腰を使い、クロトを責め立てている。
 そこにかつての少女の面影は無い。

52:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:24:19 4YySV2kj
(…私が、壊した)
 いつも笑顔だった。
 どれだけ迷惑を掛けても、癇癪を起こして部屋から追い出しても。
 彼女は次の日も変わらず笑顔で居てくれるのだ。
 リオっち、リオっち、と子犬のようにじゃれ付いてきて、冗談を言って困らせて。
「あはぁっ! しゃせーいいっ! 腰、とまんないぃぃ!!」

『リオっちはさ。もうちょっと自分に持てば良いよ? うん。可愛い。
 少なくともパセットはそう思う―なぬ? 自分は大した事無いって?
 それはパセットに対する嫌味か? 嫌味なんだな!?
 許さん! ―あ、でも。おっぱいを揉ませてくれたら許す』 

 もう、そんな冗談を言ってくれる事も無いのだろう。
「あ……私のせい、だ…」
 どす黒い衝動の赴くまま、親友を貶めてしまった。
「―う、ぇっ」
 急に、不快感が込み上げてきた。
 さっきまで淫欲に浮かされた体は冷め、人間的な思考が蘇ってくる。
(私、なんて事をっ)
 大好きだった親友に、なんて仕打ちをしてしまったのだ。
 彼女は文句の一つも言わずに自分の面倒を見てくれた大切な人間だ。
 それなのに、恩を仇で返すような真似をしてしまった。
(どうして、私っ、こんな事をっ)
 自分の体を見詰める。
 化け物の気配を放つ少女の体は、淫靡な衣服を身に纏っている。
 爪は伸び、牙を生やし、羽を生やし、尻尾を生やし、髪を伸ばし。
 ―人間じゃない。
 いや。分かっている。ネーアと共に人外の道を行く、そう誓った時から覚悟を決めた筈だ。
 森の中で、人間であったリオと決別し、魔物となったリオを受け入れた。
 そう、思っていたのに。
(苦しい、よ…っ)
 ごめんなさいパセットちゃん。
 私のせいで。こんな酷い目にあって。
 慙愧の念が、幼い心を締め上げる。
 だが、後悔しても遅いのだ。もう、自分は引き返せない所まで来てしまった。
 直に魔物達は街の中に流れ込むだろう。
 まさか全滅するような事はないだろうが、怪我人や死人だって出る筈だ。
 それもこれも全部、自分のせいだ。
(…そうだ。本当に今更、なんだよね)
 人間を捨ててまで自ら選んだ道だ。今更後悔など、出来ない。
 だったらせめて、この壊れてしまった友人の面倒を最後まで見てやろう。
「パセットちゃん。もっと気持ち良く、してあげるね?」
 ずるり、とアドニスの花から種付け用の生殖器を生やす。
 快感で体が痺れ―そして折角取り戻した人間らしい感情まで消えていく。
 どろりとした感情が、快楽に連動して精神を満たしていく。
 赤と青に明滅していた右目も、赤いままとなった。
「ふふふ。クロトさんにこんなに中出ししちゃって。
 駄目じゃない。クロトさん、アネモネになっちゃうよ?」
 後ろから囁くリオの声に、パセットは答えない。
 チンポ、チンポと呟きながらクロトを犯す。
 なんて可愛いのだろう。堪らない。もっと愛したくなってくる。
 花から生えた触手を、射精の快感で濡れ、解れたヴァギナへとあてがう。
「んひゃぁ!?」
 くちり、と肉ビラを割られる感触に犬が嬌声を上げた。
 その首筋にちゅ、と口付けをして、うっとりと告白する。
「パセットちゃん。大好き」
 ずりゅりゅりゅっ!!
「ひぎっ―ああっぁぁぁぁぁっっ!!?」

53:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:25:24 4YySV2kj
 雌しべ触手に処女を奪われ、パセットが悲鳴を上げる。
 欲情した体は痛みと快楽を同時に訴えているようだった。
 破瓜の激痛と、ペニスから与えられる快楽に頭の中がぐちゃぐちゃになっている。
「好き! 好き! 大好き! でも嫌い! 大嫌いなの!」
 いつも面倒を見てくれたパセットちゃん。
 可愛いパセットちゃん。大好きなパセットちゃん。
 でも、その笑顔は眩し過ぎた。
 無邪気にじゃれついてくるのが、疎ましかった。
 明るく、前向きな性格が、妬ましかった。
 だから、嫌い。
「でも好きなの! 愛してるの! 私、わけわかんない! 頭の中ぐちゃぐちゃなの!」
 ずっちゅ! ずっちゅ! ずっちゅ!
「ひっ!? あっ!? あぎぃっ!?」
 人外の力を惜しみなく使い、忠実な犬を犯す。
 触手の先端で、子宮の入り口を何度も小突き上げる。
 憎愛混じった自分でも理解不能な感情に流されるまま、少女の体を貪る。
 バックでクロトを犯す犬の背中から、同じように犯してやる。
 処女の膣穴の締め付けは最高だった。
 敏感な触手がどろどろになった肉の穴に揉みくちゃにされ、蕩けるような快楽を覚える。
 しかもそれが親友の体だというのだから堪らなかった。
「好き! 好き!! 好き! 嫌い! 好き! 大嫌い!
 ねえパセットちゃんは!? パセットちゃんは私の事好き!?『答えて』!」
 言葉に魔力を乗せる。
 快楽と痛みで混濁する意識を無理矢理覚醒させる。
 大好きな親友は、

「好き、ですっ」

 リオの想いに、答えてくれた。
「リオ様、好き、すきぃっ!」
 只、それが本心かどうかは分からない。
 淫魔の魔力に犯された心は、無条件にリオに服従してしまう。
 壊れた心から、無理矢理自分への好意を引き出したようなものだ。
「パセット、ちゃぁんっ」
 だがそれでも、愛に飢えた少女の心は満たされた。
 快楽に狂い、自分で魅了した者の言葉を本心だと思い込んだのだ。
(やっぱり、パセットちゃんも、私の事好きだった……嬉しいっ)
 胸が幸せで満たされる。だがそれはすぐにドロリとした淫欲へと姿を変えた。
「大好きっ! やっぱりパセットちゃんの事大好き! 好きっ! すきぃ!」
 がつがつと腰を使い、狭い膣を蹂躙する。
 忠犬は目を見開き、苦しげな喘ぎを漏らしていたが、それも徐々に和らいでいく。
 この場に漂う人外のフェロモンがメイドの体を急速に作り変えていた。
「あっ!? すごっ、パセットちゃんの中っ! きゅうっ、って締め付けてっ!」
 ヌメリを帯びた膣壁が、触手を奥へと引き込むように蠢く。
「あっ! はうっ! パセット、変なんですっ! アソコっ、ジンジンするのにっ!
 ひゃぐっ!? うあっ!? たまにっ、びりっ、ってするんですっ!」
 痛みだけではない。未成熟な女性器は確かに快楽も感じているようだった。
 それが人外の力によるものだと知っていたリオは、喘ぐ友人を見てこの体を誇りに思う。
「それが、女の子の気持ちいい、だよっ! もっと感じてっ、パセットちゃん!」
 貪るような腰使いを、女に快楽を与えるような動きへと変える。
 ピストンを浅く、小刻みにし、眠っている性感を徐々に掘り返していく。
「あっ!? あっ! あっ! そ、それっ! お腹の中、ぴりぴりしますぅ!」
「はっ! はっ! …っ、そうでしょっ。まだまだ、気持ちよくしてあげるからっ」
 花開いたアドニスの花弁の付け根辺りから触手を伸ばす。
 小指よりも細いそれはつるりとした肉色の胴を持ち、先端が僅かに膨れている。
 それは結合部からパセットのわき腹を通り、腹部を上り、しゅるしゅると伸びていき―
 やがて桜色に染まる頂きの前で動きを止めた。
 ぐぱり。十字の切れ込みが入り、僅かに膨らんだ先端が花弁のように開く。

54:永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI
10/04/12 19:26:46 4YySV2kj
 その内側にはびっしりと繊毛触手が張り付き、蠢いていた。
「あっ、あっ、それっ、それぇっ」
 喘ぎながらパセットが目の前の二本の触手に目を奪われる。
 理性は快楽に溶かされ、新たな快楽に期待している。
 その感情を読み取ると焦らす事もせず、二本の触手で乳首を咥え込んだ。
「んひゃぁぁぁっ!?」
 びくり、と目の前の体が仰け反る。
 栗色のツインテールが鼻先に押し当てられ、くすぐったさに目を細めた。
「はぁっ、はぁ…! 気持ちいい? パセットちゃん?」
 尋ねながら触手を操り、しこり立ったピンク色の頂点を舐めしゃぶる。
「あっ! おっぱいっ! すごいっ、ですっ! 
 触手に、ぺろぺろされてっ! ひゃぁうっ!? 溶けちゃいますぅ!」
 パセットの言葉を証明するように、挿入したままの雌しべ触手がきゅうと締め付けられた。
 人外の器官から与えられる快楽に、あはぁ、と甘い吐息を零してしまう。
「はぁっ、んっ…、はぁ…っ、パセットちゃんっ…!
 さっきは酷い事いっぱい、しちゃったからねっ。今度はちゃんと、愛してあげるっ」
 再びピストンを開始。
 触手で乳首をしゃぶりながら、潤ってきた膣の中を浅く、早くピストンする。
「ひゃうっ!? あっ! あっ! またっ! それっ!
 あそこっ! 痺れちゃうっ! オッパイもぉ! ひゃんっ! ひゃぁんっ!
 気持ちいい! 気持ちいいよぉっ!」
「んにゃぁっ…!? パセットちゃんのおマンコにっ…!
 私の触手チンポ食べられてるよぉっ!」
 パセットの膣は大分解れ、触手を受け入れるように収縮する。
 知らず知らずの内に女の快楽を求めているらしかった。
 可愛らしいお尻が、こちらに押付けられる。
「ひゃん!?」
 ともすればクロトに挿入したままのフタナリペニスが引き抜かれ、メイドは快感に鳴く。
「ぬ、抜いちゃ嫌ですぅ…」
 そして愛想を尽かされたと勘違いしたクロトが勢い良くパセットに腰を押付けた。
「ひゃぁん!?」
 擬似男根が花の中に飲み込まれ、再び快楽の火花が散っているようだ。
(ふふふ。パセットちゃん、気持ち良さそう♪)
 体が触れ合っていれば、眼前の少女がどれだけ快楽を感じているか手に取るように分かる。
 まるで感覚を共有しているようだ。
(おチンポとおマンコを同時に責められて、気持ちよすぎてどろどろなってる♪)
 はぁ、と熱い吐息を漏らしてしまう。
「んん…っ。もっと動いて下さいぃっ」
 自分だけ仲間外れにされていると思っているらしい。
 クロトが拗ねているようだった。まあ、二人でいちゃいちゃしていたからしょうがないか。
「ほらっ。パセットちゃんっ? クロトさんも気持ちよくしてあげないと」
「でも、でもっ! パセット、気持ち良すぎてっ、頭へんになるんです!」
「いいんだよ? 変になっちゃえばっ」
 がつん、と腰を打ちつけた。
「ひゃぁうんっ!?」
 犬が嬌声を上げる。子宮口への刺激も、快楽へと変わりつつある。
 めしべが今まで以上に締め付けられ、にゃぁん♪ と甘い声を漏らした。
「あんっ♪ そんな、いきなりされたら、私、感じちゃいますぅ」
 淫魔に突き上げられたメイドは肉棒をいきり立たせ、眼前の魔術師に同じように突き込む。
 ともすればクロトも負けじとペニスを突き入れられた反動を利用し、腰を前後に振る。
「んひゃぁっ!?」
 擬似男根がクロトの子宮口に押付けられ、パセットの腰が引けてしまう。
 すると今度はパセットの子宮口を雌しべ触手が深々と抉るのだ。
「はぁっ、はぁっ! いいっ! いいよっ! パセットちゃんの中っ、最高だよぉ!」
 再びガツンと眼前のメイドに腰を打ち据える。
 ひゃん、とメイドは子犬のような鳴き声を上げると玉突きの要領で目の前の魔術師を犯し、
「はぁんっ!? またっ、またきたぁ♪」
 魔術師が仕返しとばかりに腰を振る。


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