10/10/30 21:58:28 2SS+7cw9
…あれ?ここ、どこだろ。なんか森の中みたいだけど…不思議な感じがする。
なんだか…こころが、ふわふわ浮いてるみたい。
そうか、ここはわたしの夢の中なんだ。…でも、なんだか眠たいの。
わたしは今眠ってるはずなのに、おかしな感じ。
…あれ、なんだろ、これ。わたしの周りを、何かが飛んでる…
そうか、こびとさんだ。よおし、つかまえなきゃ…
ふふっ、こびとさん、飛ぶのゆっくりなんだもん。すぐにつかまえちゃった。
…あれ、なんだろ、この気持ち…わたし今、このこびとさんを、すっごく、食べたいの。
食べなくちゃいけない気がするの…何でかわからないけど。
いいよね、食べちゃって…だってわたしの夢の中なんだもん。
何か言ってる…ふふっ、食べられるのがこわいのかな?
でも、食べちゃう。ああ、もう、ガマンできない…
アーン…
ぱくっ
んっ…フフ、おいしい…口の中で、動いてるのが分かるの…
ああ、もっと、味わいたい…
れろっ…にちゅ…ぺちゃっ
うふふ、やっぱりおいしいな…こびとさん、きっとわたしの口の中で、わたしの唾液まみれ…ふふっ
そろそろ、飲み込んじゃお…こびとさん、まだ暴れてるの…
でも、もうすぐ、わたしの胃の中に入れてあげるからね…
…ごくっ
…ふう。うふふ…とっても、おいしかったの…
…あれ、こびとさん、まだうごいてる…おなかの中で、抵抗してるの…
……でも、すぐに動かなくなっちゃうよね…わたしのおなかの中で、トロトロにとけちゃうんだからぁ…
ほら、もう、動かなくなっちゃった。うふふ、わたしのおなかの中で、こびとさん、とけちゃったぁ…
…なんだか、眠くなってきちゃった……わたしは今眠ってるはずなのに、おかしな感じ…
でも……だめ。だんだん、意識が………もう……
…目が覚めたら、学校の教室にいた。そうか、今は数学の授業中だったのか…
…さっきの夢、何だったんだろ…不思議な感じ…夢なのに、こびとさんの感触が、はっきり残ってるの。
………また、食べたいの。