◆女性に捕食されるスレ◆ 三口目at EROPARO
◆女性に捕食されるスレ◆ 三口目 - 暇つぶし2ch100:名無しさん@ピンキー
10/05/21 21:04:45 QwOyW+V7
>>93
腐肉さん…?

101:名無しさん@ピンキー
10/05/21 23:04:14 MmniGc8K
程度の低い煽りには負けずに頑張って欲しいな。

102:名無しさん@ピンキー
10/05/22 00:55:48 JoI53arW
村全滅フラグ来たな
子供もぱっくんちょ

103:名無しさん@ピンキー
10/05/25 22:37:34 ygw1nvMK
腐肉さん本人ですか?
違うなら、勝手にキャラ使うのはマズイんじゃ?

104:名無しさん@ピンキー
10/05/26 20:24:15 hVxqUXys
>>103
マズイって何がだおwww

105:名無しさん@ピンキー
10/05/28 20:39:55 kV9/9XS7
>>104
てめえの肉のことでねえか? w

106:名無しさん@ピンキー
10/05/29 18:33:42 i7TD46W9
久しぶりに描きました。
よろしければご覧ください。

URLリンク(www.pixiv.net)

107:名無しさん@ピンキー
10/05/29 19:20:12 94zebBja
>>106
GJ!

…なんだけど、なんだが紙面の文字が透けてみえてるっすよ

108:名無しさん@ピンキー
10/05/31 07:42:33 6sd8E2Ct
昨日の仮面ライダーW(第37話)に
人間相手に「私が食べてあげる」とか「いただきます」などと言う
女が出てた。実際食べるシーンはなかったけれど。
殺すことを食べると表現しているのかもしれない。
次回も出るみたいだから本当に食べてくれたりしないかな~。
しかしWはこういうの結構あるね。

109:名無しさん@ピンキー
10/05/31 09:41:05 /zt5jEIq
でも実際のセリフは怪人形態で言うけどな!
Wは女性が怪人になること結構多いのに
怪人のデザインにまっっっっったく女性っぽさが無くて泣ける。
それさえあればパーフェクトなのに。

110:名無しさん@ピンキー
10/05/31 19:31:01 qYIHxNQK
変な虫食べてたよ


111:名無しさん@ピンキー
10/05/31 19:58:25 /zt5jEIq
イナゴの佃煮は普通に美味しいのに。

112:名無しさん@ピンキー
10/06/08 18:24:14 b6B3AcV5
頭から丸呑みで足じたばたが良い

113:名無しさん@ピンキー
10/06/09 21:07:29 xSumXNzd
マジレンジャー40話は良い

114:名無しさん@ピンキー
10/06/11 21:45:50 d6372edr
蛇女の台詞が良いな

115:名無しさん@ピンキー
10/06/12 20:03:43 +P9y394k
おまいらが好きそうな映画だぞ
URLリンク(www.jennifers-body.jp)
URLリンク(img822.imageshack.us)

やっぱり美女に食われたいってのは万国共通なのかなw

116:名無しさん@ピンキー
10/06/12 21:47:45 LqRj5Q0o
面白そうな映画をありがとう
見に行こう…

117:名無しさん@ピンキー
10/06/12 21:57:00 +Q1HN0+z
>>115
この人喰い女の役の人は
監督に喧嘩売ってトランスフォーマーの次回作降ろされたんだよなw

118:名無しさん@ピンキー
10/06/13 00:04:18 2Ox5BA+3
>>115
千絵が映画化されたのか

119:名無しさん@ピンキー
10/06/13 12:33:09 H5L+UUIJ
>>115
ちょ…まんま千絵www

120:名無しさん@ピンキー
10/06/13 21:17:02 +Hv2+4dB
住人の中に映画監督がいたとは…

121:名無しさん@ピンキー
10/06/14 00:20:28 yYu19mUE
パニックものはやっぱりいいよなぁ

122:名無しさん@ピンキー
10/06/16 00:26:39 188Csxel
狩猟民族の女の子に狩られて少しずつ食べられたい。小さな口でかじられてむしゃむしゃ
初めての狩りだったら初体験させて人生を諭しながら食われて逝きたい

123:名無しさん@ピンキー
10/06/17 22:55:48 diVueqJj
それは人間なの?

124:名無しさん@ピンキー
10/06/18 08:20:13 8KRq2wKs
たぶん、締められてから調理されるから
喰われる感覚は味わえないだろ?

125:名無しさん@ピンキー
10/06/18 22:54:58 4QsYCTq5
>122
そこまで構想が練ってあるなら自分で書いてみればいいじゃない
あ、泣き言は聞きたくないよ

126:名無しさん@ピンキー
10/06/19 12:25:50 2giqbTGn
頭をガツンとやられて昏倒したところを逆さに吊るされて頸動脈きられて血抜きして活〆
こいつを刺身で出したら海原雄子さんも満足するんじゃないかな

オレはごめんだがな


127:名無しさん@ピンキー
10/06/22 15:14:23 qTYx6KI+
めだかボックスの銃弾食った女、今週で退場なのかな……?
人間も食ってくれるのでは、と期待していたのだが。

128:名無しさん@ピンキー
10/06/25 22:30:02 qwuZRxgw
>>127
あー、あれ。俺も期待してたんだけどね。
リタイアの空気だねぇ

129:名無しさん@ピンキー
10/06/26 12:07:40 S5jPYLKL
コミックフラッパー今月号(7月号)に載っている
アーサー・ピューティーは夜の魔女 第三夜で
ヒロインっぽい女の子の体が真っ二つに開いて男を喰っていたけれど
(食べている途中で次のシーン行っってしまったが)
この漫画って以前にもそういうシーンあったの?
初めて読んだもんでわからない。

130:名無しさん@ピンキー
10/06/27 01:07:32 tfaYjJvP
千絵増殖中だな

131:名無しさん@ピンキー
10/07/08 19:39:27 ulhJSxNg
ほしゅく

132:名無しさん@ピンキー
10/07/09 22:27:53 N16XOp97
>>93の続き


 千絵は暖炉の前で夕食を取った。普通の、“人間らしい食事”だ。
「ワインは?」
オヤジが問うた。
「アルコールはちょっと。お水、もらえる?」
と千絵。
「ここにはこれだけだ。」
そう言ってオヤジは、カップにワインをなみなみと注いだ。千絵は汚物でも見るような目で波打つ血の色の液体を見つめた。
「事件の話、もう少し聞かせてもらえないか。」
千絵は言った。
「最初の犠牲者が出たのが去年の12月28日だ。忘れもしねぇ…。」
「女性?」
オヤジが唸った。
「おれの姪っ子だった。」
「それは…お気の毒に。」
千絵はさも同情するような口調で呟く。
「何かその頃に、いつもと変わった事は?」
「クリスマスの頃には旅回りの連中や、マーケットが来る。厄介事はいつも決まって、“余所者”が原因だ。
それからほぼ一週間に1人、やられた。多い時で2人。」
「犠牲者に共通点は?全員、女性とか?」
「いや、ねぇな。だが小さい村だ。誰もがどこかで繋がってる。」
オヤジは「ふぅ」と臭い息を吐き出した。
「あんたの話が聞きてえな、ヴァンパイア・ハンターだって?」
オヤジの目が、分厚いマントと鎧のような服に覆われた千絵の胸の辺りを探る。
「Dだよ。」
千絵は得意げに衣装を見せる。
「何のこった?」
オヤジは眉を吊り上げる。
「別に。」
千絵はちょっとがっかりしたように呟く。
「マラムレシュじゃ何て言われてるか知らねぇが、お前さん、本当に信じてるのか?“ヴァンパイア”だなんて。」
「不思議な事が起こる場所には、大抵不思議なものが居るもんだよ?」
オヤジは鼻で笑った。頭のいかれた小娘だ、と。
「まぁ、こっちは宿代納めてくれりゃあそれで良いがな。」

-----------------------------------------------------------------------------

 食事が終わると千絵は部屋に通された。
「あれ?他の部屋の違うみたいだけど…?」
千絵は隣の部屋のドアと自分の部屋を見比べて言った。
「姪の部屋だったんだ。」
オヤジが言う。
「そう…いいの?」
「いいんだ、どうせ使っちゃいねぇしな。うちで一番上等な部屋だ。じゃ、ゆっくり休め。」
オヤジはそう言って部屋を去った。
その後姿は、子熊を失った親熊のようだ、と千絵は思った。

133:名無しさん@ピンキー
10/07/09 22:28:48 N16XOp97
その夜遅く、村が寝静まった頃、宿屋のオヤジはランタンを手に、軋む廊下を例の旅の少女の部屋へと向かった。
オヤジが入ったのは少女の部屋ではなく、その隣の部屋だ。
宿屋には他には客は居ないので、もちろん空き部屋だ。家具は粗末なベッドと小さな机、壁には小さな額だけの質素な部屋。
この部屋に入るのは、姪が死んでからというもの久々の事だった。
ランタンの炎を指でもみ消すと、オヤジはまっすぐ壁に向かいその額に手を掛けた。お互いをつつき合う2羽のコマドリが描かれている。
額の向こうは、節くれ立ったむき出しの木の壁だ。オヤジが親指の太さほどの1つの節を軽く叩くと、ぽんと小さな音を立てて節が外れた。
かくして、壁に立派な覗き穴が誕生した。
オヤジは息を荒げて覗き穴に目を近づける。
久々の客が、あんな“上玉”だとは。
姪が死んでからと言うもの、溜まって溜まって仕方なかったのだ。
あの少女はまだ起きているだろうか?眠っているだろうか?彼女はどんなネグリジェだろう?
裸かもしれない。変わった女だが、それは悪くない。
だがオヤジの目に飛び込んで来たのは、少女が長旅に疲れた身体を解き放ち髪を結う姿でも、ベッドに横たわる悩ましい肢体でもなかった。
穴の向こうから、ぱっちりとした目が、覗き返したのである。
「ハロー?」
次の瞬間、覗き穴から何かが飛び出してきた。オヤジは植物のツタかと思った。
だが実際は、それは桃色に濡れた少女の舌であると気付く前に、それはオヤジの目玉を貫いた。
「ぎああああああ!!!!!」
オヤジの悲鳴が部屋に響く。
オヤジが暴れるので、恐怖の舌は彼の目の穴からすぽりと抜けた。眼球ごと。
「うぐううううう…」
オヤジは苦痛にのた打ち回った。あまりの痛さのためか、神経をやられたのかは定かでないが、もう片方の目も見えなくなっていた。
その間に舌は壁の穴からするりと消え、小さな穴につっかえた目玉はぽろりと落ちて部屋の中をころころと転がった。
コロコロコロコロ…
その微かな音を聞きつけたオヤジは必死で床を手でさぐった。
「目…おれの…目ン玉…」と呟きながら。
目玉を取り返したところで、その後どうするかなど、パニックに陥った男には考える余裕が無い。
その時、ドアが軋む音がした。
オヤジは動きを止める。
ひたひたと、裸足の足が床を踏む音がする。
それから侵入者ははたと足を止め、床から何かを拾い上げた。
「あ…」
オヤジは思わず声を漏らす。それはきっと彼の目玉だからだ。
だがオヤジの耳に聞こえてきたのは、チュル、ゴクンという何かを呑み込む下品な音だけだった。
「さてと、おっさん。」
少女は言った。
「なるほどね。姪御さんもこうして覗いて“オカズ”にしてたのかぁ。もしかして、それだけじゃないかにゃ?
血の繋がった姪っ子を…“食べちゃった”事もあるのかにゃ?」
久々に食べた“ヒト”の味に、千絵は恍惚の表情を浮かべ、床に這い蹲るオヤジを残忍な目で見下ろす。

134:名無しさん@ピンキー
10/07/09 22:29:27 N16XOp97
「古典的だけど、好きだよ、そういう真直ぐな性欲。一晩くらい腹が減っても我慢するつもりだったけど…」
「た、頼む!もう客に悪さしねぇ…!た、助けて…」
オヤジは闇に向かって命乞いした。
穴の空いた眼窩からどくどくと血が流れ出るのが分かる。頭がくらくらして、意識が遠のく。
「悪いけど…」
千絵は「くっく」と笑い意地悪く言い捨てた。
「良いか悪いかはどうでも良いんだ。」
それから、オヤジの脚に激痛が走った。
「ぎあああああ!!!!!」
次の瞬間、オヤジの身体はまるで映画に出てくる巨大ザメに引き摺られるかのように
物凄い力で乱暴に振り回され、床に叩きつけられた。
「ぐふぅっ…!」
背中に激痛が走る。
「ね、おじさんが“ヴァンパイア”?」
千絵が囁いた。
「ひいいいい…!」
「…じゃ、無いよね。」
千絵は残念そうに言うと、オヤジの醜く太った身体の上にまたがった。
「おじさんは赤頭巾を狙うだけしか脳の無いただの飢えた“オオカミ”だ。どう?知りたい?赤頭巾の気持ち。」
少女の息遣いが荒くなり、オヤジの耳に、聞き慣れない音が聞こえてきた。
まるで何かの肉がメキメキと膨張するようなぞっとする音に加え、液体の滴る音。
「な、何の音だ…?」
オヤジは自分の身体に何かされているのかと、手を振り回したが、どうやら何も異変は無い。
そう思った瞬間、巨大で鋼のように硬い棒状の何かが、オヤジの尻の辺りにあてがわれた。
「な、何だ…?」
尻に擦り付けられた“それ”は更に強くズボンの上から尻を突く。オヤジのイチモツが無意識に硬くなった。
恐らく、恐怖から。
少女の声が耳元で呟く。
「ブチ犯してやんよ。」
「ま、まさか…待て、やめろ…!!」
オヤジがそういいかけた瞬間、強靭な筋肉の束と化した千絵の触手が
オヤジのズボンを突き破り、尻の穴に突き刺さった。

135:名無しさん@ピンキー
10/07/09 22:30:24 N16XOp97
「ぎやあああああああ!!!!!」
あまりの激痛にオヤジは悲鳴を上げた。
触手は汚物を掻き分け腸の内壁を破壊しながら更に奥深くへと突き進む。
「や、や、やめてくれえええええ!!!!」
オヤジの口から悲鳴とともにゴボゴボとどす黒い血が溢れる。
オヤジの悲鳴を愉しげに聞きながら、千絵は妖艶に腰を動かす。その度に触手はより大きくなってオヤジの無様な肉体を壊していく。
その時、オヤジが射精した。
それが肛門から得る性的な快楽からか、恐怖による興奮状態からかは定かではないが、オヤジの醜いペニスは白濁した粘液をどくどくと吐き続けた。
やがて、千絵の膣をにゅるりと開いて現れた小さな触手が、床に毀れたそれをぺろぺろと丁寧に舐め取った。
その触手は床を嘗め尽くすと、濃厚な精液の源泉であるオヤジの股間に貪りついた。ぐちゃぐちゃと不気味な湿った音が下半身から聞こえてきた。
だがオヤジには不思議と、痛みはもう無かった。温かなものに包み込まれて、気持ちが良い。
実際にはその小さな触手が凶暴な正体を現し、チューブ状に変形したかと思うと、バキュームカーのように
彼の太った下半身を千絵の胃の中へ吸い込んでいたのだが、目の見えないオヤジはそうとは知らない。
「怖い?気持ち良い?」
千絵が優しく囁いた。
「苦痛と快楽は紙一重でね、おもしろいんだ?
ある人は、視覚とか嗅覚とか、そういう感覚を失うと、他の感覚が強くなるって説を唱えた。
だからおじさんは今ヒトを超えた感覚を味わってるんだ、分かる?」
それから、ゴリッ、ブシュッ、ゴキュッという音が部屋に響き、尻から挿入された触手がオヤジの喉を顎を砕き、口から外へと飛び出した。
「まぁいいや、私も気持ち良いよ。」
千絵は触手に貫かれたオヤジの残骸を、物干し竿に引っかかった襤褸切れのように乱暴に揺さぶりながら、胃の中に引きずり込み始めた。
視覚、嗅覚、聴覚を全て奪われたオヤジは、やがて怪物の胃の中に納まった。
そこで彼を待っていたのは、痛覚や触覚、ホモ・サピエンスの経験しうるあらゆる感覚を超越した、圧倒的な快楽だった。
全身が解かされ、少女と一つになっていくのが分かる。
それこそが人類の到達すべき至高の幸せだ、とオヤジは、ちっぽけな脳みそが溶かされるまでの間に考えた。

136:名無しさん@ピンキー
10/07/10 01:32:42 PG9+EVOF
>>132
GJである

137: ◆6hR.rWzyI/kO
10/07/10 01:35:11 PG9+EVOF
ちょっとテスト

138: ◆YPSCG8fw9hgs
10/07/11 22:21:26 g3tHoCUp
てす

139:名無しさん@ピンキー
10/07/12 00:39:57 UzLPIaRA
このssの題名とか考えたらどうだろ?

140:名無しさん@ピンキー
10/07/12 02:40:25 h/vFvC0P
>>139
それは腐肉さんが書いた千絵?
それとも今の?

141:名無しさん@ピンキー
10/07/12 19:15:32 1XOUn+YV
>>140
多分違うと思う

142: ◆A7/hxiNFMY
10/07/19 01:00:13 QhRYFiii
HOSHU

143:名無しさん@ピンキー
10/07/21 03:01:24 rHYLy7Qv
>>141
違うってどういう意味だ?
文脈的に分からん。
今バンパイアハンター書いてる人と腐肉さんが違う人物って意味?

144:名無しさん@ピンキー
10/07/22 19:41:21 BtijvL+7
エロ小説とラノベの違い

145:名無しさん@ピンキー
10/07/28 05:42:04 NBiPTuIQ
保守的な

146:名無しさん@ピンキー
10/07/30 03:51:35 DRYtfrOb
保守

147:名無しさん@ピンキー
10/08/02 00:53:22 c4lJ+nWt
今俺が小説を投稿したとして
見てくれる人はいるんだろうか…

148:名無しさん@ピンキー
10/08/02 01:05:04 /jXLQ/O4
ここにいるよ!

てか、専ブラの人はタグ開いてるだろうし
投下されたら読むでしょ

149:名無しさん@ピンキー
10/08/02 19:04:02 6GOurdU8
口を開けて待ってるよ!

150:名無しさん@ピンキー
10/08/02 19:50:58 +emVXfun
URLリンク(nashire.sakura.ne.jp)
ガチ食われ物みつけたので転載

151:名無しさん@ピンキー
10/08/03 23:52:10 rB6GOhOQ
ジェニファーズボディを観たが
全身喰い尽くさないし、喰われた人数も少なかったのでイマイチだった・・・
やっぱり、腹の口がガバっと開いて丸呑みとかが好きだ。

152:名無しさん@ピンキー
10/08/09 02:43:50 uYMTezrG


153:名無しさん@ピンキー
10/08/09 03:28:28 wyEZFdMF
この沈黙・・・皆食われてしまったのか

154:名無しさん@ピンキー
10/08/09 16:11:12 tir9sV9W
ヴ~…

155:名無しさん@ピンキー
10/08/09 22:37:03 KF3aOwID
暇ならミリア戦記の体験版をやってみれ
脳内変換を駆使すればきっと悪い思いはしないはずだ

156:名無しさん@ピンキー
10/08/23 21:58:44 sh5r2V+p
捕食シーンがエロく書けん
エロとグロを両立させんの難しいわ

157:名無しさん@ピンキー
10/08/23 23:03:48 G6M1e6yk
エロだけでいいじゃない

158:名無しさん@ピンキー
10/08/24 19:59:02 xebS2rVS
どういうの描いてるの?丸呑み?

159:名無しさん@ピンキー
10/08/25 15:14:34 D0iWjEN5
>>158
丸呑み

160:名無しさん@ピンキー
10/09/09 06:51:15 Vy3Dfjoi
保守

161:名無しさん@ピンキー
10/09/13 04:00:41 jrUhymwI
こういう妖怪変化娘にもぐもぐされるのも良い

162:名無しさん@ピンキー
10/09/13 04:01:17 jrUhymwI
URLリンク(www.pixiv.net)
おわぁ、こんなの

163:名無しさん@ピンキー
10/09/23 21:17:54 Jfycc9b+
ほす

164:名無しさん@ピンキー
10/09/25 06:08:40 W0osFuBw
 翌日早く、宿屋の主人の遺体が発見された。
村の医者イヴァノフは頭を抱えた。この数ヶ月、もはや死体は見慣れていたが、それは全身の血液を抜かれて干乾びた死体に限ってだった。
この死体は違う。
運び込まれた際、彼は吐き気をもよおした。宿屋の主人が知人だったというだけではない。それを言うなら、この小さな村では全員が知り合いだ。
肉の殆どが削げ落とされたかのように消え、残った肉も不気味なピンク色のゼラチン質に変質しひどい臭いを発していたからだ。
まるで強力な酸に溶かされたようだ、と医者は思った。とすると、殺人。
だが、その晩宿屋に泊まっていたのは10代半ばくらいの少女だけだと言うし、そもそも彼は一晩のうちに人体を
全て溶かしきるほど強力な酸がこの世に存在するなどとは考えられなかった。
そこで彼は、早くも噂を聞きつけた村人たちの強い勧めもあって、その日のうちに埋葬を許可した。
悪臭を放つ死体を、長いこと診療所に置きたくない、という気持ちもあった。
葬儀の後、帰宅してウォッカの瓶を空けた彼は、数十年来の知人の死に際しそんな感情を抱いた事を嫌悪し涙する事になる。
例の吸血鬼事件のせいで、村人は死に対して鈍感に、不気味な出来事に対して敏感になっていた。
不可解なものには、早めに蓋をしてしまえ、と言う訳だ。

そういう事で、オヤジの骨だけが納められた軽い棺にも午後には蓋が釘打たれ、夕方には村はずれの墓地に埋葬された。
葬儀の間中、暗く冷たい墓穴に粗い造りの木製の棺が沈められるのを見守っていた参列者たちは、
葬儀の場から少し離れた場所に立つ、長いコートに鍔の広いテンガロンハットといった奇妙な井出達の少女の様子をちらちらと落ち着かなげに覗っていた。
彼らはひそひそと噂し合った。葬儀の間にも「よそもの」という言葉が幾度か、千絵の耳に入ってきた。
「あんた、何者なんだ?」
しゃがれた声が千絵に尋ねた。
彼女が振り返ると、そこには老医者イヴァノフが立っていた。
「アニメ、見ないの?」
少女はどことなく不満げに尋ね返す。
「何の話だ?」
「別に。私はただのさすらいのヴァンパイアハンターですよ。」
「よしてくれ。また一人殺されたんだ、世にもおぞましい遣り方でな。あんたが来たその日にだ。はっきり言って村の連中はあんたを疑ってる。
冗談言ってる時じゃあないんだよ、嬢ちゃん。」
イヴァノフは苛立たしげに一息にまくしたてると、ぜいぜいと息を付いた。

165:名無しさん@ピンキー
10/09/25 06:09:42 W0osFuBw
千絵はそんな老人の様子を冷ややかに見つめながら徐に口を開く。
「あなたはどうなんです?私が殺ったと思っていますか?」
「ふん。」
イヴァノフは鼻を鳴らした。
「あんたみたいな小娘にあんな芸当は無理だ。というか、人間業じゃない。」
「人間じゃ無いかもよ?」
千絵はにやりと笑って、意地悪な眼差しを老医者に向けた。だがイヴァノフはまた「ふん」と鼻を鳴らしただけだった。
「それでは、私を信用してくれるという事で、一つ先生にうかがおう。」
千絵はゴシック小説の探偵さながらの気取った口調で言ってみせた。
「最初の犠牲者、宿屋の姪御さんの遺体を診たのは先生ですか?」
「そうだ。全部おれが診た。」
「彼女が、他の犠牲者と比べて何か変わった点はありませんでしたか?例えば…歯形とか。」
医師の表情が変わった。
「何で知ってる?」
千絵は肩を竦めてみせる。
「ヴァンパイアハンターだもの。それで、違ったんだね?」
医師はベールのように垂れたふさふさした眉毛の向こうから、千絵を見つめた。ただし、先ほどのような懐疑よりも、純粋な疑念の眼差しだ。
この娘は何者なのか?
だがやがて彼は埒の明かない問題を考えるのを止め、語り出した。
「アナの遺体は、首のところがズタズタにされていた。最初は、けものかと思った。だが…歯形はどう見ても、人間のだった。
アナの体には血が一滴も残って無かった。その上…そのおぞましい奴は、アナの血を一滴残らず吸い尽くしてもまだ足りなかったようだ。
あんまり強く吸われたもんだから傷の周りの肉が裂け、首の骨と、鎖骨と頚椎が粉々になってた。」
「でも、事件が進むにつれて…?」
千絵が先を促した。
「今日死んだクルトは例外として、そうだな…こう言っちゃ何だが、奴は腕を上げて行った。傷口はどんどん小さく綺麗になってった。
終いには、でっかい2本の犬歯だけで動脈に穴を空け、そっから血を抜き取るようになった。
だが…どうも腑に落ちないのは、歯形そのものが、変容しているように見える。」
「つまり犯人は、犯行を重ねるに連れて“進化した”、と。」
少女はそう言って、なぜかにっこりと微笑んだ。うまい冗談でも言ったつもりなのだろうか。
だが枯れ果てた老人の目から見ても、その様子はとても可愛らしかった。


166:名無しさん@ピンキー
10/09/25 06:39:22 W0osFuBw
「クリスマス前、村にマーケットがやって来た直後から体調を崩した人はいませんか?」
千絵が尋ねた。少女の笑顔に見惚れていた老人はふと我に返る。
「あ、ああ。ただし大勢だ、手掛かりにならん。その頃は風邪が流行ったからな。」
「じゃあ、その中で宿屋のアンさんと親しかった人…特にその後あまり外出しなくなった人とかは?」
イヴァノフは少し考えて首を振った。
「分からん。アンは皆に好かれてたし、事件のせいで、皆極力外出は避けとる。」
「村を出た人なんかは?」
「おらん。」
イヴァノフはまた首を振る。だがその直後、何かを思い出したように手を叩いた。
「そう言えば、一人気になるのが…いや、お前さんの話を聞いて思い出したんだが。」
医師は重大な情報に勿体付けるように咳払いして告げた。
「村の外れにイエネフスキーという屋敷がある。そこの子供が…アンが名付け親だ。その子が熱を出したと、クリスマスに往診したんだが、
それ以降様子を見に行こうとすると両親は“もう治ったから”と面会を断るようになった。」
「それから、姿を見ていないんですか?」
「いや、一度…あれは…そう、ちょうど5番目の被害者が殺された夜だ。遅い時間、往診を終えて帰る途中、母親に連れられて屋敷に入っていくのを見た。」
「何時頃ですか?」
「10時は回ってたな。」
「そんな時間に、子供を連れて何をしてたんでしょうかね。」
そう呟くと、千絵はまた一人にこりと笑った。
彼女が笑顔を見せるタイミングというのは全く以って謎だが、医師にはまだあどけなさの残る少女の微笑みに見えた。
だが千絵を知るものならば、彼女の別の面を見て取っただろう。邪悪に歪んだ残忍な笑みを。


イエネフスキー家は成る程村医者をして“屋敷”と言わしめるほどの一際大きな建物ではあったが、
豪邸という雰囲気は無く、巨大な丸太小屋といった趣だ。
千絵が屋敷の門をくぐった頃にはもう3時を回っており、日は傾きかけていた。
墓地から真直ぐ村をつき切れば、千絵の足なら30分もかからないのだが、その前に千絵は村を歩いてあちこち見て回った。
建物の配置等、村の立地を把握しておきたかったのだ。無論、散策の間に村人と出くわせば必ず怪訝な目で見られたが。


167:名無しさん@ピンキー
10/09/25 06:40:00 W0osFuBw
 千絵はガラス戸の填められた重そうな木の扉を3回ノックして返事を待った。ガラス戸にはワイン色のカーテンが掛けられており、中の様子は全く見えない。
やがて扉の向こうでパタパタと足音がし、カーテンの端が少し動いたかと思うと、陰から神経質そうなグレーの瞳が現れ、千絵を凝視した。
「誰?」
瞳は上ずった女性の声で言った。
「通りすがりの旅人ですが、ご子息、ヴラド君のことでちょっと…」
「帰って。」
千絵が言い終らない内に、グレーの瞳はそう言い放ちカーテンの向こうに消えた。
「ご子息には、悪魔が憑いておられる!」
千絵は声を張り上げた。
暫くは応答は無かったが、ややあってカーテンが再び恐る恐る持ち上がり、グレーの瞳と、今度は骨ばった鼻までがガラス戸の向こうに現れた。
「どういう事…?」
「今、悪しきものがご子息を支配しようとしている。
お母上はご子息が変わってしまったとお思いでしょうが…そうではない、全ては悪魔が、ご子息に“やらせた”事なのだ。」
「あああ…!!」
カーテンの向こうで悲痛な叫びが上がり、瞳から一気に涙が溢れた。
「でも、今ならまだ間に合います。」
千絵は吐息でガラス戸が曇るほど近づいて囁きかけた。
次の瞬間、がちゃがちゃと低い金属の音がしたかと思うと、ぱっと扉が開かれた。
扉の向こうに居たのは、冷たい石の床に膝を付いて涙を流す、見るも哀れな一人の女性だった。声の感じから高齢に思えたが、まだ30代半ばと言ったところだろう。
痩せているというよりやつれて肌もぼろぼろになっているが、千絵にはその下の肉はまだ健康である事が臭いで分かる。
千絵は思わず舌なめずりしないよう堪えるので精一杯だった。これからが芝居の見せ所だ。
千絵は思い切り尊大に、同時に精一杯の憐憫を込めて跪く女性を見下ろした。
「あ、あな…あなた様は…どういった方で…?」
女性は千絵にすがるように手を延ばし尋ねた。
家庭、特に子供に関する悩みを抱えた女ほど、心に付け入りやすいものは無い。千絵は食欲と共に笑いが込上げるのを抑えて威厳たっぷりに言った。
「私はヴァチカンよりご子息をお救いするために遣わされた祓魔師…エクソシストですよ。」


168:名無しさん@ピンキー
10/09/25 21:46:10 VmqDg5Hw
もういいよ

169:名無しさん@ピンキー
10/09/25 21:57:26 rukKNfgx
まあだだよ

170:名無しさん@ピンキー
10/09/25 22:11:47 RSogQOU6
細切れ投下ホントやめてくれ。見辛い。
投下すんなら完結させて一気に投下がマナーだろ。

171:名無しさん@ピンキー
10/09/26 03:09:42 LLgTPxwR
>>170
言ってる事は分かるけどそれは書いてる人の都合にもよるだろ・・・

話の設定だから要ると分かっててもエロ無しか・・・と思うのは俺だけでいい

172:名無しさん@ピンキー
10/09/26 11:05:49 v/HV8bdr
つか、作品書く人のモチベーション下げるようなこと言うなよ…マジで
ただでさえ書き手が少ないのにこんな調子じゃ廃れる一方だ

173:名無しさん@ピンキー
10/10/01 03:25:36 DjcxECNV
10月だ、保守

174:名無しさん@ピンキー
10/10/04 20:54:13 7b6qhCT4
静かだな
皆喰われてしまったか・・・

175:名無しさん@ピンキー
10/10/06 02:18:34 +42D/z/x
へ、へへ・・・
ここに隠れていれば大丈

176:名無しさん@ピンキー
10/10/06 19:56:02 MY2/5GOg
ちょっと聞くが、GTSってこのスレの住人的にはアリなん?

177:名無しさん@ピンキー
10/10/06 19:57:18 mt4D2Xqc
自分は有りですよー?

178:名無しさん@ピンキー
10/10/06 21:38:13 opU2FH6T
Katelyn Brooksとか好きだお

179:名無しさん@ピンキー
10/10/11 06:48:13 rtOO5c/1
人生がまるで変わってしまうような経験がある。
僕の場合、それは世界をも変えてしまうような、ビッグな出来事だった。

それはとある静かな農村で始まった。
夏休みで叔父さん夫婦の営む牛牧場へ遊びに来ていた僕は、退屈で退屈でしょうがなかった。
朝の6時に起されたのもあって、気が立っていたんだろう。
いつもならあんな事はしない。
牧場の近くの山道脇に、小さな祠が立っている。
あまりに古くていつ経ったかも分からない、文字も崩れて何が書いてあるかも読めない石版が立っている。
もしかしたら日本語ではないのかも。
村の人たちも、それを拝んだりお参りしたりせず忘れ去っているようだった。
だがちょっと立ち止まってみれば、それが異様な妖気を放っているのが分かったはずだ。
いつもならそんな事はしない。
気が立っていた。
でもさすがに、それを倒したのがまずかった。
最初に、山道が震えた。僕はダンプカーか何かが近づいているのかと思った。
だがすぐに、山全体が大きく揺れているのに気付いた。
地面の下で、何かが動いている。何か大きくて強いものが。
木々が根を張った地面もろとも吹き飛ばされ、ごろごろと巨大な岩の塊がまるで容器からこぼれる飴玉のように斜面を転げ落ちた。
次の瞬間、中で巨大な爆竹が破裂したかのように、大きな山は粉微塵に吹き飛んだ。
僕は自分の身を守るために祠の中に逃げ込んだのだが、降り注ぐ山の破片で近くにあった民家が数棟押し潰されるのが見えた。
やがて揺れが収まって外へ出ると、山は跡形も無く平坦な荒地と化していて、その隅っこにぽつんと祠が立っていた。
その時、ズンッ!という大きな音と振動と共に、何か巨大なものが祠のすぐ隣りに振り下ろされた。
その衝撃で、ボロ祠は完全に倒壊した。
僕は自分の目が信じられなかった。
そこにあったのは、車よりも巨大な人間の足だったのだ!
僕の目は、足につながったふくらはぎを追って遥か上へと移る。
すると飛行船ほども巨大なひざが、頭上へと迫ってくるところで、僕は思わず悲鳴を上げた。
だが膝は2階建て家屋よりも少し高いくらいの位置で静止した。
僕は恐る恐る後ずさった。
すると突如現れた巨大な人間が、僕の前にしゃがんでいるのが判った。
僕は唖然として言葉も出なかった。
目の前に巨人がいる事自体ももちろんだが、最も僕を驚かせたのは、それが女の子だった事だ。
齢は僕より少しお姉さん(大き過ぎて身体つきから判断できないので分からないが)で、古代の戦士が着る甲冑のようなものを着ていた。
髪の毛の色は薄く、ほとんど白に近い。
顔立ちも明らかに日本人とは違うし、おまけに遊園地のアトラクションのように大きいが、それでも絶世の美少女である事は否定できない。


180:名無しさん@ピンキー
10/10/11 06:48:53 rtOO5c/1
少女がぐぐっと屈み込み、その巨大で美しい顔を僕に近づけた。
僕の居るあたり一面が日陰になった。
「おまえ、小さいな。」
それが巨大娘の開口一番だった。
怪獣のような声を想像していたけれど、案外とあどけない声だった。
ただし、彼女が喋ると耳がキーンと鳴り、台風のような突風が巻き起こるが。
「なぜそんなに小さいのだ?」
「な、なぜって…」
僕は途方に暮れて呟いた。
巨大娘と会話している!
「ふ、普通サイズ…だと思うけど。」
「おまえの部族はみんなそんなに小さいのか。変わってるな。」
少女は自転車のタイヤほどもあるそのくりっとしたかわいい瞳で僕をまじまじと見つめ、巨大な腕をのばし、巨大な指で僕を突いた。
軽くちょん、と疲れただけだが、あまりの力に僕は後ろに突き飛ばされた。
「や、やめて…!」
「脆いな。これくらいで倒れるとは。」
少女は小さな僕を見下ろし、意地悪くほくそ笑み、丸太のような巨大な指で僕をひょいとつまみ上げた。
「うわっ!!」
あっと言う間に僕は目も眩むような高さまで持ち上げられ、彼女と真正面から対面した。
「おまえの部族を制圧するのは簡単そうだな。おまえは捕虜だ。命が惜しくばおまえの部族の元へ案内せよ。」
「ちょ、ちょっと待ってよ…!」
僕はパニック。
「そもそもキミは何者なんだ!?」
「妾に向かってキミとは何だ。妾はメルト。誇り高きウラノスの子にして、ティタンの姫だ。」
「ひ、姫!?」
「様を付けろ。」
「話が見えない…。」
「この世を統べるべき種族の末裔だ。」
そう言ってメルトは僕を高々と掲げた。
「周りを見ろ、征服すべき土地がこんなにある!
現支配部族を根絶やした後にティタンは再興し、再び世に残虐と暴虐の限りをもたらすのだ!」
「あのぅメルト…」
「何だ?」
「恐らくその…キミのようなその、大きな人たちの一族がもし存在していたとしても、今の世の中には…その…。」
「何だおまえ、さっきから、まるで生まれてから今までティタンを一人も見たことが無いような口ぶりだな?」
「…。」
「そんな訳は無かろう?」
「いやぁ…。」


181:名無しさん@ピンキー
10/10/11 06:49:20 rtOO5c/1
「だって…我らはこの世の支配者だぞ?
おまえのようなちっぽけで軟弱な部族など、我らの足元で震え暮らす日々だろう?
百歩譲って…百歩譲って、おまえらのような下等部族に我ら高貴にして強大なるティタンが何らかの情けを掛け生存することを許したとしても…
だって、我らこんなに大きいんだぞ!?一回くらい見たことあるだろ!?」
「ごめん…今は僕ら…人間が世界の支配者なんだ。」
メルトと名乗る巨大な少女は愕然と膝を付いた。
その衝撃で僕は朝食を戻しそうになり、地上では大地震が起こった。
「絶滅…だと?」
「お気の毒だけど…そのようだよ。」
「ふっ…それほど…長い月日が経っていようとは…。」
メルトは力なくうな垂れた。
「ふはははははは!!!!!」
かと思ったら、邪悪な笑みを浮かべ高笑いを始めた。
「まだここに一人残って居るわ!妾を誰だと心得る。邪知暴虐にして残酷礼賛至上の王女メルトであるぞ!絶滅がなんぼのもんじゃい!!
こんなゴミクズのような下等生物(と言って僕をぶんぶん振り回す)、何匹束になろうと妾一人で踏み潰してくれる!!」
彼女は再び立ち上がった。
立ち上がると、もはや下を見ただけで心臓が縮み上がるような高さになる。
「手始めにおまえ、食ってやる!」
「えぇっ!?」
「高貴にして偉大なるメルト姫の胃袋で消化される事をありがたき幸せと心得よ!」
メルトは小さな池ほどもある巨大な口をあんぐり開けて、僕を放り込もうと掲げ持った。
大きな本ほどもある真っ白な尖った歯がびっしりと並んでいる。
彼女は肉食なんだ!
僕の身体など一噛みで一たまりも無いだろう。
「ちょ、ちょっと待って…!」
「何だ?命乞いなら聞くぞ。」
「えっ、聞いてくれるの?」
「聞いた後に、妾に命乞いする愚かさを嘲り一蹴してから食う。」
「で、でも…そんな事をしてもキミの…」
「ひ・め・サ・マ。」
「ひ…姫様の一族は帰って来ない…です…よ?」


182:名無しさん@ピンキー
10/10/11 06:49:43 rtOO5c/1
そんな事を言っても無視されると思ったが、意外な事にメルトはちょっと考えるように首をかしげた。
「つまりおまえが言いたいのは、オスが一人でも残らないと子孫を残せない、という事だな?」
「へっ!?い、いやっ…ちがっ…」
「なるほど一理あるな。だがおまえのような小さいものが妾の…その…」
メルトは言いよどみ、頬をぽっと赤らめ、目をちらと僕から反らして言う。
「え、えっちな事…出来るのか?」
「や、やってみないと分からないだろう!?」
…何を言っているんだ僕は。
「おまえ、まだ子供だろう。出来るのか!?」
「そっ…そういう…姫様だって…」
「わっ、妾は出来るぞっ!?ぜ、ぜぜ全然、問題ない!!」
「ほんとに?」
「も、もうやりまくりだっつうの!は、はは…」
メルトは力なくうな垂れた。
彼女の一挙手一投足が一々僕をジェットコースターのように振り回しなぶりものにする。
お陰ですっかり吐きそうだ。
「わ、分かったよ…おまえは生かしておいてやる。」
「ほ、本当!?」
ゲロだけでなく、涙も出そうだ。
「試してみるまでの間は、な。」
メルトはもじもじと恥ずかしそうに呟いた。
「だが他のニンゲンは別だ。」
「えっ…」
「嬲って、弄んで、皆殺しにしてやる。」
メルトはくっくっと残酷に笑う。
「そうと決まれば、早速腹ごしらえだ。」
そう言って、メルトは僕をひょいと頭の上に乗せズシンズシンと地球を揺らして歩き出した。
僕は振り落とされないように白いワイヤーのような彼女の髪の毛にしがみ付いた。
「ひ、姫…様っ!」
「何だ?ニンゲン。」
「ひ、姫様は…何を召し上がるのですか!?」
「それはもちろん…」
メルトはぺろりと巨大な舌で唇を触れ、何千年もの間何も口にしていない飢えた腹を巨大な手で撫でた。
「妾より小さな生き物、全てだ!」




つづく!!

183:名無しさん@ピンキー
10/10/11 07:39:41 rtOO5c/1
ズシン!ズシン!という地鳴りを立てながら、彼女は歩いた。
アスファルトの舗装道路を踏み抜き、森を踏み潰し、草原を踏み躙った。
「あの小さな木でできた箱が、おまえたちの住みかなのか?」
「そ、そうだけど…ニンゲンを食べるのは駄目!!」
「妾が助けると言ったのはおまえだけだ。それも使えぬか使えても用が済めば、おまえも胃袋へ直行だ。」
「そんな…」
でも僕は今は自分の事よりも他が気掛かりだった。
なぜなら彼女が向かうその先には、叔父さん夫婦の牧場が見えているからだ!
「ひ、姫様…そっちの家より、こっちの牛舎の方が良いですよ!」
「なぜだ?」
「そりゃ…こっちの方が大きいでしょ?」
「それもそうか。」
そう言うと彼女は立ち止まり、屈み込むと牛舎の屋根にその巨大な手を掛けてベキベキッといっぺんに引き剥がしてしまった。
牛たちはパニックを起しブモーと鳴きながら逃げようとするが、鎖で繋がれているので逃げられない。
僕は心の中で彼女らに「ごめん」と呟いた。
「何だ、ニンゲンではないではないか…まぁ良い。」
そう言って彼女は、何百キロもある牛を一度に何頭も捕まえると軽々と持ち上げ、口の中に押し込んだ。
僕のいる頭のすぐ下で牛たちの断末魔が聞こえ、その体をバリバリと噛み砕く振動が頭蓋骨を伝って響いてくる。
悪夢のようだった。
僕はただひたすら、彼女のお食事タイムが早く終わる事を祈った。
「げふっ。」
やがて耳をつんざくようなゲップをして、彼女はどっかりと牛舎脇の牧草地に腰を下ろした。
やっと満腹か?
恐る恐る遥か眼下の牛舎を覗き込むと、何十頭もいた牛は一頭も居なくなっており、
たべかすが所々に飛び散っていて、僕は吐きそうになった。
「おい、ニンゲン。」
彼女が不満げに僕を呼ぶ。
「全然足りない。」
「えぇっ、あんなに食べたのに…!!」
「体の大きさ考えてみろ。」
その時、下の方から耳慣れた声がした。
「牛をどこへやったこの化物!!」
僕ははっとして下を見ると、猟銃を手にした叔父さんが憤怒と恐怖の顔でこちらに向かって来るところだった。
「おじさ…駄目だ!!」
僕はそう叫んだが、時既に遅し。


184:名無しさん@ピンキー
10/10/11 07:40:23 rtOO5c/1
巨大な少女の手が叔父さんを引っ掴むと、悲鳴を上げさせる間もなく、ぽいと口の中に放り込み、バキッと一噛みにしてしまった。
「やめろおおお!!!!」
「ああ?どうしたニンゲン?」
彼女はゴキュッと音を立てて口の中のものを飲み下し、あっけらかんとして尋ねた。
「ぎゃああああああ!!!!!!」
その時また下から声がした。
「あんた、あんたあああ!!!!!」
今度は叔母さんだ!
「やめるんだメルト!!」
僕が叫んだときには、目の前で夫を噛み砕かれた哀れな叔母さんは巨大な少女の手中に納まり、恐怖に顔を引きつらせがたがたと震えていた。
「もしかして身内か?」
「叔母さんだ…さっきメルトが食べちゃったのが叔父さんだよ…。」
「ふぅん、残念だな。」
メルトはそう言ってくぱぁと口を開け、叔母さんに迫った。
「お願い…やめて…!」
「約束じゃないだろ?」
「メルトには心が無いの!?」
メルトは意地悪く笑う。
「妾は全ての生き物が妾という強大にして絶大なる存在に苛まれ泣き叫んでいれば幸せだぞ?」
僕は泣き出した。
女の子に泣いているところを見られて屈辱とか、そんな事はどうでも良かった。
メルトは僕の啜り声を聞き、ぽりぽりと頬を掻いて言った。
「分かったよ、仕方あるまい。こいつだけだぞ?」
僕は顔を上げた。
「あ…あ…」
「ありがとう。」そう喉まで出かかった時、メルトが言った。
「あれ、すまないニンゲン。力の加減が出来なくてな…おまえの叔母とやら、握り潰してしもうた。」
僕は声も出なかった。
絶望のどん底に叩きつけられたように感じた。
「悪かった。」
メルトが言った。
心の籠もった言い方ではないが、一応本気で気を遣っているのか、いつものような悪意の籠もった言い方ではない。
彼女は手の平でぐちゃぐちゃになった叔母の残骸を見下ろし言った。
「代わりと言っては何だが、これはおまえの叔母な訳だ。なら、もし今後世界を蹂躙していく上でお前の両親に出会ったら、その時は…」
「無駄だよそんなの!!!」
僕は叫んだ。
「僕には…両親はいないんだ。」


185:名無しさん@ピンキー
10/10/11 07:40:54 rtOO5c/1
「何と!」
メルトは心底驚いたような声を上げた。
「まさかの無性生殖か!」
「違う。両親は離婚して…父さんは僕らを捨てた。母さんも先月、死んだんだ。事故で。」
「それは…残念だが…ああ、でも良かった、本気で驚いた。」
「来学期から、叔父さん夫婦の家に住んでこの近くの学校に通う予定だった。」
僕は、牧草地の向こうにある叔父夫婦の小さな家を見つめた。
「いいよ、もう…何もかも。」
「許してくれるのか?」
「キミは姫様だろ、僕みたいなちっぽけなやつの許しを請うのかい?」
「それは…まあな、許してもらわないと、その…まずいだろう?
わ、妾としては力ずくでやってしまうのもや、やぶさかではないが…その、え…えっちな事する時。」
その話をする度に、メルトは恥らう。
不覚にも、身長数十メートルの女の子でも、ちょっと可愛いと思ってしまった。
「じゃあ、そこにあるその小さな家、ぶっ壊してしまってよ。
そうしたら許すよ。」
「…いいのか?叔母さんの家だろ?」
「やって。」
メルトは車ほどもある巨大な足を振り上げ、サッカーボールを蹴るようにして大草原の小さな家めがけて振り下ろした。
一瞬、家はサッカーボールのようにポーンと遠くへ飛んでいってしまうかと思ったが、実際にはあまりの威力にその場で粉々に砕け散った。
家の破片はここからでは塵のように見えるが、実際にはあれは木片や瓦礫だ。
それらは空高々に舞い上がり、スローモーションで落ちていった。
「満足か?」
「まぁ…ね。」
僕は眼下の瓦礫の山から、前方へ目を移した。
この小さな山村だけでもまだ数十件の家がある。その向こうには街が。
その向こうにはもっと大きな都市が。
今僕が虜となっているこの巨大な少女は、本当に世界を変えるだろうか?
いや、彼女の存在自体が、すでに世界を変えてしまった。
ならば僕は、世界を変える少女と運命を共にしてやろう。
「行こう、姫様。」
僕は子供用ビニールプールほどの大きさの彼女の耳元で囁いた。
「世界を、ぶっ壊そう。」
僕には見えなかったが、きっとメルトはにやりと笑った。
邪悪に、冷酷に。
それから彼女は尋ねた。
「ならばニンゲン、手の上で潰れているお前の叔母、食ってしまって良いか?」
「…好きにしなよ。」
彼女は糸を引く巨大な舌でぺろりと手の平を舐めた。
ぴちゃ。
ごくっ。
げふぅ。
「まだまだ、全然足らないな。」


つづく!?

186:名無しさん@ピンキー
10/10/11 11:50:28 3p2dq9AL
新作シリーズ始まったのか
GTS残虐系ってやつなのだろうか
こんなジャンルの小説を読めるところなどそうそうない
楽しみにしてるからがんばってほしい

187:名無しさん@ピンキー
10/10/11 12:37:04 toqBW2x/
おお!新たな流れがきたぜ!
よろしくお願いします

188:名無しさん@ピンキー
10/10/11 14:40:45 tU5l4qVz
わー、新作来てる!
人類なんて滅ぼしてしまえー

189:名無しさん@ピンキー
10/10/14 18:54:48 XGNyY5iu
URLリンク(www.nicovideo.jp)
正直ときめいた

190:名無しさん@ピンキー
10/10/14 18:56:45 XGNyY5iu
ごめん誤爆した

191:名無しさん@ピンキー
10/10/14 23:24:13 H+9kqltI
なんかサンダ対ガイラを見たくなった

192:名無しさん@ピンキー
10/10/20 00:08:43 5K3/wSOg
一年前の調度今頃か…千絵が生まれたのは。

193:名無しさん@ピンキー
10/10/20 01:25:24 uA9sKD/A
もう一年が経過してしまったのか!?

194:名無しさん@ピンキー
10/10/21 20:17:51 vFAR7oWf
    |┃三 ガラッ
    |┃  ____
    |┃/⌒  ⌒\
    |┃(●)  (●) \
―‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\   えへへっ
    |┃  |r┬-|     |⌒)  遊びに来たお!
    |┃   `ー'ォ     //
    (⌒ヽ・    ・ ̄ /
    |┃ノ       /
    |┃   つ   <
    |┃  (::)(::)   ヽ
    |┃/    >  )
    |┃     (__)

    |┃
    |┃  ____
    |┃/⌒  ⌒\
    |┃ (―)  (―)\
―‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\
    |┃           |
    |┃          /
    |┃ヽ・    ・ ̄ /
    |┃ \    ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ ,
    |┃ヽ_)つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴
    |┃  (::)(::)  ヽ    ・゜゜・∴~゜
    |┃/    >  )    ゜゜・∴:,゜・~
    |┃     (__)    :,゜・~:,゜・゜゜・~

195:名無しさん@ピンキー
10/10/24 01:50:43 0K4BRZ/Z
てす

196:名無しさん@ピンキー
10/10/25 00:50:06 4ZzLAYDP
GTSといえば、midnight goddessって既出?

URLリンク(www.dailymotion.com)
開始2分後くらいから本番

197:名無しさん@ピンキー
10/10/25 02:07:06 YN+i6TFx
ところで、キレイな文章を推敲するより、
多少下手でもテンポよく投稿したほうがいいよね?

198:名無しさん@ピンキー
10/10/25 02:09:35 jjwTeK+K
読みにくいのは勘弁

199:名無しさん@ピンキー
10/10/25 02:11:33 YN+i6TFx
把握

200:名無しさん@ピンキー
10/10/25 03:18:30 jjwTeK+K
ま、一番良いのは早くて読みやすいに越したことはない
このスレの住人は腐肉さんのお陰で目が肥えてしまっているからな

201:名無しさん@ピンキー
10/10/25 03:59:08 8P6AFZH2
むかし読んだアトラク・ナクアの小説が良かった記憶がある
ピクニックに来た子供達が全滅するんだけどね

202:名無しさん@ピンキー
10/10/25 04:48:33 0gJrayGu
>>201
詳しく

203:名無しさん@ピンキー
10/10/25 20:08:42 D/0Hw+7d
>>197
大事なのは書こうって意思だって知り合いのオマワリが言ってた

204:名無しさん@ピンキー
10/10/27 00:32:33 S16FhEpy
触発されて女郎蜘蛛のお話を書いちょる
やっぱりモンスターパニックは聖典だぁね

205:名無しさん@ピンキー
10/10/28 16:29:42 v9Rq3suZ
超期待

206:名無しさん@ピンキー
10/10/29 20:53:15 JP24eRvn
江川達也の「ラストマン」って漫画が捕食シーンの宝庫な件。
あの作者は絶対俺たちと同じ性癖持ってるよ。

207:名無しさん@ピンキー
10/10/29 23:14:23 2TwB/fPV
江川達也って言ってることが一々ムカつく
マンガ読んでても作者がちらつくもんだから嫌いになっちまった

208:名無しさん@ピンキー
10/10/30 04:46:00 6+a02zCO
>>206
あぁ、クモ女の最初の捕食シーンで
当時大学生だった俺は不覚にもボッキしちまった。
あ、あとバラのマンコに食われるシーンもあったな。

209:名無しさん@ピンキー
10/10/30 21:22:53 IFpyo6L3
警官の父親を持つ男の子、お父さんを殺されちゃうんだよなあ
泣いてるのを見ると辛かった

210:名無しさん@ピンキー
10/10/30 21:55:11 2SS+7cw9
テスト投稿:初投稿です。
とりあえずなんか書いてみよう、ということで勢いで書いちゃった支離滅裂な文章です。
特にこれといって特徴は無いです。胃中描写・スカも無いです。
それでは。

211:名無しさん@ピンキー
10/10/30 21:58:28 2SS+7cw9
…あれ?ここ、どこだろ。なんか森の中みたいだけど…不思議な感じがする。
なんだか…こころが、ふわふわ浮いてるみたい。
そうか、ここはわたしの夢の中なんだ。…でも、なんだか眠たいの。
わたしは今眠ってるはずなのに、おかしな感じ。


…あれ、なんだろ、これ。わたしの周りを、何かが飛んでる…
そうか、こびとさんだ。よおし、つかまえなきゃ…

ふふっ、こびとさん、飛ぶのゆっくりなんだもん。すぐにつかまえちゃった。
…あれ、なんだろ、この気持ち…わたし今、このこびとさんを、すっごく、食べたいの。
食べなくちゃいけない気がするの…何でかわからないけど。
いいよね、食べちゃって…だってわたしの夢の中なんだもん。

何か言ってる…ふふっ、食べられるのがこわいのかな?
でも、食べちゃう。ああ、もう、ガマンできない…

アーン…

ぱくっ

んっ…フフ、おいしい…口の中で、動いてるのが分かるの…
ああ、もっと、味わいたい…

れろっ…にちゅ…ぺちゃっ

うふふ、やっぱりおいしいな…こびとさん、きっとわたしの口の中で、わたしの唾液まみれ…ふふっ

そろそろ、飲み込んじゃお…こびとさん、まだ暴れてるの…
でも、もうすぐ、わたしの胃の中に入れてあげるからね…

…ごくっ

…ふう。うふふ…とっても、おいしかったの…
…あれ、こびとさん、まだうごいてる…おなかの中で、抵抗してるの…
……でも、すぐに動かなくなっちゃうよね…わたしのおなかの中で、トロトロにとけちゃうんだからぁ…

ほら、もう、動かなくなっちゃった。うふふ、わたしのおなかの中で、こびとさん、とけちゃったぁ…



…なんだか、眠くなってきちゃった……わたしは今眠ってるはずなのに、おかしな感じ…
でも……だめ。だんだん、意識が………もう……


…目が覚めたら、学校の教室にいた。そうか、今は数学の授業中だったのか…
…さっきの夢、何だったんだろ…不思議な感じ…夢なのに、こびとさんの感触が、はっきり残ってるの。
………また、食べたいの。


212:名無しさん@ピンキー
10/10/30 22:04:37 2SS+7cw9
以上です。何かアドバイスでも下されば幸いです。
改めて自分の文章能力の無さに乾杯・
でも書かなきゃ上手くならないよねってことで
こんなヘタクソでもよければ誰かネタも下さりませんか…。

213:名無しさん@ピンキー
10/11/01 15:33:53 ADwCleHu
これ見ておもしろいかっていわれればおもしろくないし
起つかっていわれれば起たない

以上です

214:名無しさん@ピンキー
10/11/01 17:36:10 zwckO6Wo
舞台設定があんまりよく分からない。
妄想で補完すれば使える感じ。

なんだろってくらい小さいなら
もう少し大量に食べてほしい。

215:名無しさん@ピンキー
10/11/02 01:07:05 gHpPk1x8
>>212
自分は小説家でもないし偉そうな事言うつもりはないが
投下する以上誰かに読んでもらうの前提なんだから
もうちょっと読む人の事考えた方がいいよ

妄想を垂れ流してもそれだけじゃ人に伝わらない
>>213が言ってるようにこのスレの主目的であるエロって感覚も伝わってこないし
>>214が言ってるように語り手の性別とか年齢とか状況すらわからない

書かなきゃ上手くならないっていうのは事実だけど
その前にもうちょっと上手い人のSSなり小説なりを読んで勉強した方がいい
それをやらずに妄想を文字に起し続けても上手くはならんと思う

216:名無しさん@ピンキー
10/11/02 01:43:36 RCSEs+0G
身も蓋も無いけどエロってやっぱり必要なんかな
ホラー系は得意だけどエロは今一苦手

217:名無しさん@ピンキー
10/11/02 01:58:44 wp31L/py
個人的な意見としては、
なぜ>>212が上手くいっていないか(失礼な言い方で申し訳ない)、というと、
心理描写を書こうとしているからじゃないかな、と思う。
心を説明するのは、実際に起こっている情景を説明するのに比べて、はるかに難しい。

>>211を書く際に、何らかの情景を思い浮かべていたんじゃないか、
そして、その情景こそがとてもエロくて心地よいものだったんじゃないかと思うので、
まず思い浮かべた情景そのものを正確に文章にすることを考えた方が良いんじゃないかな。

偉そうなことを言って申し訳ないし、
自分がここに投下したことが無いのに言うのもおこがましいけれど、
個人的にはそう思います。

218:名無しさん@ピンキー
10/11/02 03:05:02 wXLSzNKr
>>216われわれはピンキーであるぞよ

219:名無しさん@ピンキー
10/11/02 08:37:41 nCKNz1MK
>>216
エロい文が書けないなら好きなシチュを書けばいいじゃない

好きなシチュ≒細かく書ける
細かく書けばそれだけ情景を浮かべやすくなる
基本的にプロが書いてる訳でも無い
文自体がエロくなかろうと上手くなかろうと脳内補完すればいい


ラミアさん書こうとしてるけど中々書く暇が無いから困る
腐肉さんの作品終わったら書こうと思ってたけどスレ覗くぐらいしか出来てないや

220:名無しさん@ピンキー
10/11/02 21:11:17 UKhJPLib
だが待って欲しい。投稿者がいない今こそ新しい芽を育てるということも必要なのではないだろうか?

221:名無しさん@ピンキー
10/11/02 22:31:41 b6jE8b69
育てるほどの技量が我々にない以上
感想を書いてそれを参考にして貰うほか無い。

222:名無しさん@ピンキー
10/11/03 00:19:36 +pjOA1Rq
文章上達したいんならここじゃなく創作文芸にでも行けば?
作家になりたいならネットを出なよ。
ここに書くなら「女性に捕食される」「エロパロ」以外無意味だろ。

223:名無しさん@ピンキー
10/11/03 02:28:47 cgjUO75G
どうせ
みんな
食べら

224:名無しさん@ピンキー
10/11/09 12:57:48 2PwHoCR1
今日発売の別冊マガジン12月号巻頭の諌山先生Q&Aに
女の巨人が人を食べている絵がありました

225:名無しさん@ピンキー
10/11/10 18:58:49 xN43AvR7
ラブプラスのラブプラスモードで
寧々さんが「大好き、食べちゃいたいくらい」と独り言をおっしゃる。

226:名無しさん@ピンキー
10/11/11 10:20:45 aMZvxEKZ
昨日発売の月刊ヤングマガジンNo.12のミニマム第10話で
女が女の頭を食べちゃうゲームが出ていた
かなりデフォルメされていたけど

>>225
マジか
寧々さん攻略してくる

227:腐肉(P.N.)
10/11/18 23:50:46 Bst74kEd
先日『ジェニファーズ・ボディ』を観ました。
捕食モノとして…というかホラーとしては落第だと思いますが青春モノとしては好きでした。
連続猟奇殺人の最中のハイスクールの描写とか、安っぽい感傷を小馬鹿にした感じとかよくできてるなぁと思いました。

しかしもっとちゃんと捕食して欲しかった…。

228:名無しさん@ピンキー
10/11/19 17:25:08 zd00MpBo
捕食回数が少ないし、
一部分だけかじって、喰い尽くさないのも駄目だな

229:名無しさん@ピンキー
10/11/22 12:42:00 BxLP35B0
>>221
俺はまぁまぁ好きだけど、

意見言うとしたら、自己満な文章に見えるからもうちょっと読んでもらう相手の立場に立って書くといいかも

230:名無しさん@ピンキー
10/12/02 21:01:36 r1o4C1Xc
ここも久しぶりだで…
今回のパワポケになかなか良い娘が出てきたようだな

231:名無しさん@ピンキー
10/12/02 23:29:03 uj6c/1xx
詳しく

232:名無しさん@ピンキー
10/12/05 03:42:38 J/by2D/f
女性に捕食されるとはちょっと違うかも知れないが今6チャンでやってる「スリザー」って映画えぐくてイイ感じ

233:名無しさん@ピンキー
10/12/12 15:50:02 PYIR4eeY
なりきりチャット見てると、捕食されに行くのも楽しそうな気がしてくるが……あーいう所で上手く会話つなげられる自信がない俺チキン

234:名無しさん@ピンキー
10/12/12 18:35:35 HJQkFRVX
なりきりチャット見てきたけど捕食関係が見当たらないのだが?
アニメや漫画ばっかりだった。

235:名無しさん@ピンキー
10/12/12 23:47:39 PYIR4eeY
ややこしくてスマン
スレリンク(ascii2d板:311番)

2010年12月11日 04時55分 ~ 2010年12月12日 14時49分 のログでラミアに捕食されてる人がいる

236:名無しさん@ピンキー
10/12/13 15:33:02 7slvPzPE
>>235
現在までに、そこに来てる魔物娘をリストアップ

↑出現率:高
サユキ(スライム娘) 人間も食べるらしい
ヨーコ(妖狐) 人間は食べなさそう(性的な意味でなら食べる)
クーネ(アラクネ) 人間も食べるらしい
シロ(ラミア) 人間も食べるらしい
ドラクル(ドラゴン娘) 人間は食べないらしい、スカトロ好き(?)
マイ(マーメイド) 人間は食べなさそう
ゾンビ(ゾンビ娘) 人間も食べるらしい
アンジェリーナ(ラミア) 人間も食べるらしい、スカトロ好き(?)
↓出現率:低


一応、自己申告しなければ無理やり捕食されたりはしない模様(性的な意味ではガンガン襲われるが)

237:名無しさん@ピンキー
10/12/13 23:33:36 z3VngXEL
ありがとうございます。
見つかりました。

238:名無しさん@ピンキー
10/12/14 18:17:09 bfg0Pc6r
捨てキャラで突撃する有志はおらんのかー

239:名無しさん@ピンキー
10/12/16 01:07:40 Bd6fpqrM
そこのなりチャ今すげぇ展開な件

240:名無しさん@ピンキー
10/12/19 00:51:15 cjOPVwjJ
なりちゃ捕食情報:12/18 10:12:47辺りの過去ログからラミアが人間捕食

241:名無しさん@ピンキー
10/12/19 11:18:23 /L2p+dMa
誰か突撃してきてくれ一人二役は無理なんだよ

242:名無しさん@ピンキー
10/12/19 14:15:01 cjOPVwjJ
Fatalな捕食は今のところ1回しか出てないんだな。スライムが案外人間に優しい。

人間を捕食するのが好きな魔物娘じゃないと上手くいかんのかもね
先に入って入室待ちするより、目的の魔物娘がいる時に突撃するのが良さそう

243:名無しさん@ピンキー
10/12/19 22:37:37 iaaWP4lj
やっぱり頭から丸呑み+足じたばたがいいでや
ヨーンは偉大だった

244:名無しさん@ピンキー
10/12/20 00:04:53 H3AWD2Ao
オリキャラ板のスレにでも行けばいいじゃない

245:名無しさん@ピンキー
10/12/20 01:38:41 LR9pTPTO
なりちゃURLリンク(yomi.bbspink.com)の話ばっかり続いてるな。
まぁ少しスレ違いかもしれんが、他にネタなさそうだからいいんじゃない。過疎過疎

246:名無しさん@ピンキー
10/12/20 06:44:13 ITuBTGMI
まえに誰かが書いてた千絵の続編っぽいヤツ
もしもう書かないようなら続き書いてみたいんだが
いま書いたところで需要あるんだろうか

247:名無しさん@ピンキー
10/12/20 07:28:39 bYYV1z6P
需要はめっちゃあるよ!

248:名無しさん@ピンキー
10/12/20 11:55:04 LR9pTPTO
続編期待wktk

249:名無しさん@ピンキー
10/12/21 00:48:52 Wc67bbvs
なりチャ過去ログ12/20 18:29:58からスライムが人間を丸呑み消化吸収

250:名無しさん@ピンキー
10/12/23 06:31:06 nsKEF4IM
 ルーマニアとウクライナの国境付近。
かつてトランシルヴァニアと呼ばれ、ブラム・ストーカーによる18世紀の小説『ドラキュラ』の舞台となった地。
高く天へ突き出した槍のような森の中に、小さな村があった。
2009年の冬、その村では奇怪な殺人事件が多発していた。
被害者は皆全身の血を抜かれて死んでいたのだ。
冬の間、村は孤立無援で、月に一度マーケットが訪れる以外、外へ出るものも無ければ中へ入るものも無かった。
そのため、村との連絡が途絶えても、近隣都市マラムレシュの警察は然程不審に思わなかったし、当局が本格的に事件の捜査に乗り出したのは2010年の春になってからだった。
村へ入った警察官らは、そこで地獄を目撃した。
村の住人41名の死体である。
うち一人は、宿屋を営んでいた男性で、事件の直前に死亡記録が村医者によってつけられていた。
だが奇妙な事に、彼の遺体は体中の肉が削げ落とされたかのように一夜にして白骨化していたという。
残り40名は全員、全身の血液を抜き取られていた。
この事件は「マラムレシュのヴァンパイア事件」として、現代社会にあるまじき不可思議な恐怖と、俗物的関心をもって報じられた。
ほとんど知られていない事だが、村の住所録に名前のある人物で1人だけ、遺体が見つかっていない者がいた。
ヴラド・イエネフスキーという10歳の少年で、村医者は、何かの病気だったと記している。
そのため警察は森の中でのたれ死んだのだろうと、一週間で山狩りを打ち切ったのだが、当時の調査記録をよく読めば、片隅にあるこんな記述に気付くだろう。
事件の発覚より数日前、惨劇の舞台となった村から少し離れた、これまた小さな山村で奇妙な2人組みが目撃されている。
一人は10歳くらいの少年で、髪の毛が真っ白であるという点を除けば、ヴラド少年の特徴とよく似ている。
もう一人は、外国人風のアクセントで喋るどうやら女性で、ゴシック文学から抜け出たような奇妙な格好をしていたという。
目撃者の話によると、妙な事にその白髪の少年は、その異国の女性の子や兄弟という風ではなく、強いて言うならまるで犬のように付き従っていたと言う。

それから一年。マラムレシュのヴァンパイア事件は数多の都市伝説の一つとしてのみ人の記憶に名前を留めるだけとなった。


251:名無しさん@ピンキー
10/12/23 06:31:34 nsKEF4IM
2010年3月、内山佳明はさいたま市立浮動高校の門をくぐった。
彼は4月からこの学校で教鞭を執る事になっていた。
彼が高校教諭という職業に就くのは、この数年間彼を苛んだあの忌まわしい過去から、自ら抜け出すことを決意した証だった。
彼の胸にはまだ不安もあったが、その分期待でいっぱいだった。

 それから2ヶ月。
佳明は毎朝目覚めと共に訪れる胃痛と戦っていた。
浮動高校は埼玉県内でも悪名高い不良高校だった。
21世紀のこの頃、1980年代を地で行くような、絵、いや、マンガに描いたような問題児を多く抱えていたのである。
その朝も彼は胃痛薬を飲んで登校した。
眩しい朝日の中、ボンタンや長ランに混じって、自分の生徒に服装の乱れを注意する勇気も出せず肩身の狭い思いで登校するリクルートスーツの男。
それが内山佳明先生だ。
もっとも、浮動高校で彼を「内山先生」と呼ぶのは同僚くらいで、生徒たちからはあるあだ名で知られていた。
それは彼の身内が起した「ちょっとした」事件のせいだった。
それこそが彼がこの数年苦しめられた過去であり、彼自身忘れようと試みた記憶であったのだが、その朝彼はその過去と対面する事になる。

 その日は、彼のクラスに転校生がやって来る事になっていた。
彼はクラスへ行く前に、職員室で彼女と落ち合う事になっていた。
名前は村雨千絵。
資料には写真が無く、6月のこんな時期に転校とは、よほど特殊な事情があるのだろう、と佳明は思っていた。
「失礼します。」
職員室のドアが開き、件の転校生がやって来た。
資料から顔を上げた瞬間、佳明は椅子から転げ落ちそうになった。
ある人に、あまりにも似ていたからだ。
「内山先生ですね。」
村雨千絵はそう言って彼に手を差し出した。
佳明は彼女の手を凝視した。
それから、視線を徐々に上へと移す。
黒く艶やかな髪は、彼の記憶とは違い肩くらいで切り揃えられているが、陶器のような肌と美しい顔立ちは彼の記憶をあまりにも鮮明にえぐり起す。
彼の脳裏に、一つの名前が浮かんだ。
蓮杖・・・蓮杖千絵・・・。
「先生、以前どこかでお会いしました?」
彼女はきょとんとして尋ねた。
「あ・・・いや・・・。」
「すみません、何だか懐かしいような気がして。」
千絵は照れ臭そうに笑う。
他人の空似・・・だろうか。
佳明は呆然としたまま目の前の少女を凝視した。
「ごめんなさい、外国暮らしが長かったもので・・・。」
千絵はそう言うと申し訳無さそうに差し出した手を引っ込めた。
「え?ああ、いや・・・申し訳ない。よろしく。」
佳明は慌てて彼女の手を握った。
その手は冬の日のように冷たく、また16歳の少女にしては異様に力が強かった。
彼女を伴いクラスへ向かう途中も、佳明は彼女をちらちらと見ながらずっと、記憶の中にある蓮杖千絵なる少女の像と彼女とを比べていた。
教壇に立って暫くすると、胸騒ぎは次第に収まっていった。
そんなわけ・・・無いか。
彼女は死んだはずだ。
他人の空似・・・そうに違いない。
佳明はそう納得し、村雨千絵という少女を、他の生徒と同じように受け入れようとした。
だが、転校生の美少女を「受け入れようと」していたのは彼だけではなかった。

 放課後、彼は村雨千絵が、クラスの男子たち数名に体育館の方へ連れて行かれるのを見た。
あれは彼のクラス一の問題児、鈴本玄一と取り巻きたちだ。
中学時代から「西中の何とか」と言う異名を取るほどのワルだったという噂だ。
そんな連中が転校生(しかも美少女)を連れ回す理由が、良いものである可能性は低い。
佳明はこっそり後を付けることにした。


252:名無しさん@ピンキー
10/12/23 06:31:56 nsKEF4IM
 鈴本らは千絵を体育館裏の倉庫へと連れ込んだ。
「へーえ、こんな所があるんだあ。」
千絵はさも感心したという風に薄暗く埃っぽい倉庫の中を見回した。
「まるでいじめっ子がいじめられっ子を呼び出す場所みたいだね。」
千絵はくすりと笑う。
「もしくは集団レイプとか。ねっ?」
そう言って千絵は鈴本に微笑みかける。
鈴本玄一はネアンデルタール人の生き残りのような顔つきの巨漢だ。
女にもてるタイプでは無いから、微笑みかけられただけで有頂天になってしまう。
だが彼の場合、そんな初心なものでもない。
「女にもてない」からと言って、「女をものにできない」という訳ではない。
「お前、美人だな。」
鈴本が言った。
ネアンデルタール人が喋ったらきっとこんな声だろう。
「あら、ありがとう。」
千絵はまるで挨拶されただけのようにさらりと流した。
「お前らもそう思うだろう?なぁ?」
鈴本が取り巻きに問いかける。
倉庫の入り口を塞いだでくの坊たちが口々に愚鈍な同意の言葉を述べる。
「かわいい系ってよりかは美人系だ。なぁ?」
「ふうん。それじゃあ、ここはアレか、告白スポットって事か。何て言うんだっけそういうの、コクリ場?」
千絵は面白そうに笑う。
だがその態度が鈴本の癇に障ったようだ。
鈴本は千絵の腕を掴むとその体を跳び箱に押し付けた。
「調子に乗るんじゃねぇぞ、このアマ。」
鈴本は凄んだ。
「俺が褒めてやったからって手前の機嫌取ろうってんじゃねぇんだ。この学校にはな、ルールがある。」
「知ってるよ。」
千絵は押さえつけられた腕をまるで気にしていないように、薄ら笑いを浮かべて言った。
「北京原人も入学できるんだ。」
それを聞いた鈴本は怒り狂い、千絵を体操マットの上に押し倒した。
「おい、ジュン、見張ってろ!」
鈴本が戸口にいる手下に怒鳴った。
「ええっ、また俺っすか…!?」
ジュンと呼ばれた木偶は不満げな声を漏らす。
「後で交代で犯らせてやっからよ。」
ジュンは恨めしそうに鈴本と、マットの上に横たえられた千絵の白く輝く太ももに目を遣ると、ぶつぶつ言いながら倉庫を出た。
鈴本は下品に笑い、千絵のスカートの中に手をのばした。
千絵の目がもう笑っていない事に気付きもしないで。
次の瞬間・・・
「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!」
鈴本の悲鳴がむさくるしい倉庫に響いた。
鈴本が千絵から飛び退くと、彼の動いた後にぽたぽたと血が垂れた。
残った2人の手下が、埃っぽい床に倒れたボスを助け起そうと腕を掴んだ。
その時彼らは、鈴本の、少女のアソコを犯そうとしていた方の手がくるぶしのところで千切れている事に気付いた。
「うおっ!!?」
「な、何だあっ・・・!!?」
間抜けな声を上げる男たちの前で、千絵はすくと立ち上がった。
彼女からバキバキゴリゴリと、骨の砕けるような音がした。
千絵の澄んだ瞳がすっと細くなり、意地悪く笑う。
「な、何しやがったこの・・・この、バケモノ!!」
鈴本が涙を流しながら絶叫した。
千絵は返事の代わりに、黙ってスカートのホックを外した。
さっきまで泣き叫んでいたというのに、鈴本は喚くのをやめぽかんと口を開けてその淫靡な仕草に見蕩れた。
スカートが、千絵のすらりと長く逞しい脚をスルスルと落ちた。
「あ・・・あ・・・っ」
男3人は、彼女のスカートの下に隠していた「それ」を見るや、言葉を失い溺れかけのコイのようにパクパクと口を動かした。
彼女の秘所の、本来人間ならば襞のあるはずの部分に、映画に出てくるサメのような鋭い歯の並んだ口があった。
彼女の下腹部は、その口の噛み千切ったものを咀嚼するかのようにくちゃくちゃと震え、「ゲプッ」と下品な音を立てた。


253:名無しさん@ピンキー
10/12/23 06:32:42 nsKEF4IM
 不満たらたらに倉庫の扉を閉めたジュンは、扉のすぐ外で国語教師の内山佳明と鉢合わせた。
「おい、テメエ!何してんだよこんな所でよう!?」
ジュンはヒステリックにがなりたてる。
「い、いや、あの、その・・・」
佳明はまごついた。
こいつ、ビビってやがる。
普段鈴本組では使い走りにされているジュンは、教師が自分に脅える様子に気を良くした。
「おいサイコ、テメエ何も見てないよな?」
「サイコ」というあだ名で呼ばれて佳明は一瞬ぴくりと反応したが、それよりも現状をどう打開すべきか分らずにしどろもどろに返事をした。
「転校生なんか見てないよな?」
佳明より背の低いジュンが凄んでみせる。
やはり村雨君はここへ連れ込まれて・・・。
「あ・・・あの・・・」
佳明は何とかしなくてはという一心で口を開いたが、何と言って説き伏せれば良いのか分らない。
おそらくこいつはナイフを持っている。
ナイフの事を考えただけで、彼の記憶の奥深くに封印した過去が、ズクンと脈打つ気がした。
佳明にとって、自分が刺されるのが怖いというより、子供が学校で刃物を出すという事だけは何としても避けたいことだったのだ。
情けない、自分の生徒を叱ることも出来ず、何が教師だ・・・。
ジュンはポケットの中(恐らくナイフが入っている)を弄りながら佳明ににじり寄る。
「見てねぇなら、このまま黙って職員室にもど・・・」
その時、倉庫の中から鈴本の声と思われる大絶叫が聞こえてきた。
「な、なっ・・・!?」
ジュンはパニックに陥り、助けを求めるように倉庫の扉と佳明の顔を交互に見た。
次に、数名の罵声と、なにやら獣の咆哮のような音がした。
佳明にはそれがゲップの音に聞こえた。
「お、おい、サイコ、何とかしろよ・・・!」
ジュンが甲高い声で叫び、佳明に道を譲るように扉の前から退いた。
佳明は震える手で恐る恐る倉庫の扉に手を掛けた。
次の瞬間、今度は3人分の悲鳴が扉の向こうから聞こえてきて、佳明とジュンは飛びあがった。
悲鳴は尚も続き、何かから必死に逃れようと地面を爪で引っ掻くような音まで聞こえてきた。
彼らだって自分の生徒だ。
その生徒の身に何かあったら、教師である私が何とかせねば!
佳明は足が竦むのを堪え、倉庫の扉を大きく開け放った。
その時彼とジュンが見たのは、彼らよりも一回り図体のでかい不良少年3人が、目の前で消える瞬間だった。
あっと言う間だった。
彼らの体に、巨大な毒々しい色の蛇のようなものが巻きつき、彼らを倉庫の奥に引きずり込んだ。
倉庫の中に残ったのは、体操マットの上で仁王立ちになる裸の少女一人だった。
彼女の腹部は異様に膨れ上がり、すぐ近くに収納されている大玉転がしの玉と見紛うほどだった。
その腹をか細い指がすうっと撫で、美しい瞳がこちらを見た。
「ゲフッ。」
千絵は戸口で震える教師一人と生徒一人を見据え、見せ付けるようにおくびを吐いた。
「きゃああああああああああああ!!!!!!!」
ジュンがまるで女の子のような悲鳴を上げて、佳明一人をその場に残して駆け出した。
だがすぐに呆然とする佳明のすぐそばを、丸太ほどもある何か長いものが物凄い速さで駆け抜け、ジュンの足に絡み付いた。
「あうっ!!」
足を取られたジュンは無様に転倒した。
巨大なタコの足のような触手が彼の体を締め上げ、宙吊りにした。
「いやだぁっ!!!!」
悲鳴を上げるジュンの口に、別の触手が押し入った。
その様を呆然と見つめていた佳明は、恐る恐る触手の「付け根」、倉庫の中の少女に視線を戻した。
悪夢を見ているようだった。
少女の腹に、真っ二つに裂けたように亀裂が走り、そこから、一体あのほっそりとした体のどこに収まっていたのかという程太く強靭そうな触手が数本のびている。
亀裂の周りには鋭い牙がびっしりと並び、先ほど「飲み込まれた」3人の腕がちょこんとはみ出してピクピクと震えていた。
再びジュンに目を戻すと、彼は白目を剥いてビクンビクンと痙攣していた。
丸太のような触手が彼の顎を砕き、食堂や胃をぶち破って彼の体を串刺しにしたせいだろう。


254:名無しさん@ピンキー
10/12/23 06:33:13 nsKEF4IM
その時、何かがものすごい力で佳明の腹を押さえ付けた。
見ると、触手が一本彼の体に巻きつき、ゆっくりと倉庫の中に引きずり込もうとしていた。
「ひぃっ・・・!!」
それまで唖然としていた佳明は、この時初めて恐怖を覚えた。
食われる!
触手を振り解こうと悶える彼の隣りを、物言わなくなったジュンの肉体が触手に貫かれたまますぅっと滑るように通り過ぎ、残忍に微笑む少女の「口」の中に吸い込まれて行った。
次は彼の番だ。
抵抗しようにも触手が彼の体を引きずる力に抗うべくもなく、彼の体はふわりと宙に持ち上げられた。
「や、やめっ・・・!!」
佳明は命乞いしようとしたが、触手はあばらを圧し折らんばかりに強く彼を締め付けていたために声が出なかった。
気が付くと、目の前に転校生の顔があった。
「げふうううっ。」
彼女は教師の顔にゲップを吐きかけた。
腐った肉と血のにおいがしたが、佳明はなぜかそれを甘美に感じて恍惚となった。
「転校初日からこれじゃあ、先が思い遣られるなあ・・・。」
千絵はぼやいた。
「さて、内山先生?どうして欲しい?」
千絵はまっすぐに彼の瞳を見つめた。
その時彼ははっきりと気付いた。
間違いない。
これは、彼女だ!
「痛くしないで欲しいなら、それもできるよ。その代わり、ちょっと時間がかかる。痛くしてもいいんだったら一瞬で終わるよ?どっちがいい?」
千絵は佳明の顔に浮かんだ驚愕と確信に気付いていない。
「まあ、もう先客もいるし、私としては痛いけど一瞬の方がありがたいかなぁ・・・。」
ふと、千絵は口をつぐんだ。
触手を擡げ、ぐぐっと佳明の体を自分の方へ寄せる。
それから鼻を近付け、くんかくんかと、佳明の口元や耳の辺りのにおいをかいだ。
命の危機だろうと相手が化け物だろうと、女の子に顔を近づけられ、佳明は一瞬たじろいだ。
「このにおい・・・やっぱり前に・・・」
千絵が呟いた。
「蓮杖、千絵・・・だろ?」
佳明は掠れる声で言った。
千絵ははっとしたように息を呑んだ。
佳明は心なしか、締め付ける触手が少し緩んだような気がした。
「・・・何でその名を知ってる?」
いぶかしむように、口調が鋭くなる。
「覚えてないか・・・小さい頃よく遊んでやったろう?最後に会ったのは・・・7年・・・」
「お前、誰だ?」
「あの日、妹の部屋に来ただろう?」
千絵の中で何かが甦った。
最初は胃の中で。
だが次の瞬間にはそれは名前を持って彼女の脳へ、それから口へと伝わった。
「佳奈・・・」
「お前が生きてるって事は、お前が佳奈を・・・!」
するすると触手が解け、佳明の体はどさりと床に落ちた。
一気に肺に空気がなだれ込んだせいで佳明はしばらく噎せこんだ。
千絵は一歩後じさる。
咳が収まると、佳明は這い蹲ったまま、千絵を見上げて言った。
彼の目には憎しみが宿り、彼の声は怒りに震えていた。
「僕は佳奈の兄、小山内佳明だ。」





続く

255:名無しさん@ピンキー
10/12/23 20:57:15 3xSIrVmq
小説としては面白いけど、捕食として楽しめないのが残念だなあ

256:名無しさん@ピンキー
10/12/23 22:08:47 H1SauDhG
そうかぁ?俺は良かったと思うぞよ
続きも頑張って書いてくれい

257:名無しさん@ピンキー
10/12/24 03:30:47 OPQ6YQBA
>>255ならどういうシチュがいいかリクエストがあったら教えてくれ

258:名無しさん@ピンキー
10/12/24 03:32:45 OPQ6YQBA
>>256そう言ってくれるとありがたい。いろいろと拙いけど本家に恥じないものにできるようがんばるお

259:名無しさん@ピンキー
10/12/24 20:49:56 /0H7gNrG
>257
捕食シーンをもっとじっくり描写してもらえるといいや

260:名無しさん@ピンキー
10/12/27 21:34:18 ezlRpa+v
キメェ

261:名無しさん@ピンキー
10/12/27 21:34:44 ezlRpa+v
ごめん誤爆

262:名無しさん@ピンキー
10/12/29 21:32:33 8u6DS119
>>食堂や胃をぶち破って

でかい触手吹いた

263:名無しさん@ピンキー
10/12/29 22:07:28 4XTRfGBT
>>262
すっげえなもはや怪獣じゃん

264:名無しさん@ピンキー
10/12/30 15:56:24 bPz00OZQ
たまには誤字くらいあるだろうさ

265:名無しさん@ピンキー
11/01/03 19:53:54 4sgY8zLM
あけましていただきます

266:名無しさん@ピンキー
11/01/05 23:34:39 0Q8wN9Hp
このスレの住人ならばバニラスパイダーを読んでいような

267:名無しさん@ピンキー
11/01/06 03:53:32 qJnLQ/8t
「僕は佳奈の兄、小山内佳明だ。」
その言葉が退魔の呪文であったかのように、それを聞いた途端、千絵の顔からさっと血の気が引くのが見えた。
「誰かいるのか!?」
その時、体育館の方からそんな声が聞こえてきた。どうやら用務員が物音に気付いてやって来たようだ。
千絵の体がびくんと震える。その隙を狙って、佳明は逃がすまいと千絵の足首を掴み叫んだ。
「こっちだ、来てくれ!!」
次の瞬間、ガッという衝撃が佳明の全身を襲った。頭が割れそうに痛い。
「ううっ…」
佳明は呻きながら顔を上げた。気付くと彼は、倉庫の反対側の壁にもたれるように倒れていた。
千絵の姿はそこには無かった。かわりに倉庫の戸口には初老の用務員が無精ひげの生えた顔に戸惑いを浮かべ立ち尽くしていた。
「内山先生…?そんな所で何してるんです?」
佳明は体を起そうとしたが、口から出るのは全身打撲のせいで苦痛の呻き声だけだった。


「予想外だよ…どうして教えてくれなかったのさ?」
千絵はグラウンド脇の物陰に隠れ、電話に向かって抗議した。
「知らなかったって…調査がずさんなんだよう。」
電話の相手が千絵に何か問いかける。
「始末すれば良かったって意味!?」
千絵が不機嫌に声を上げる。
「だって…。」
千絵は言いよどんだ。はた、と考える。何だろうこの気持は。この数年間、忘れていた何かが、呼び起こされる気がした。
くん。
と、鼻を鳴らしてみる。鼻の奥で佳奈のにおいがする気がした。
いやもしかしたら、用務員に保健室に運ばれている佳明のにおいかもしれない。
「と、ともかく、こうなったら逃がす訳には行かないってのは確か。」
この時彼女の陶器のような白い頬がぽうっと桃色に染まっていた事を、千絵は気付いていない。
「あわよくば…利用できるかも。」

268:名無しさん@ピンキー
11/01/06 03:54:17 qJnLQ/8t
数時間後、辺りが暗くなってから佳明は一人家路に就いた。頭部から出血していたため、保健室で包帯を巻かれたままだった。
「床の染み、ありゃあ何です?」
用務員は佳明に尋ねた。
「鈴本玄一やその仲間の血です。」とは、到底答えられなかった。
「わ、私もこれを見つけて…滑ってしまったんです。」
苦しい言い訳だ。だが用務員は肩を竦めただけで、黙って血溜りを掃除してしまった。
数日すれば、学校でも有名なチンピラ連中が消えたと話題になるだろう。
どうせ彼の目の前で起きたことを説明しても、信じてはもらえなそうだ。それはそうだ。自分でも信じられないのだから。
おまけに彼らの身体は華奢な少女がぱくりと一呑みにしまってこの世にはもう無い、なんて。
つり革に掴まりながら、彼は千絵の足首を掴んだ時の手の感触を思い出していた。
温かく、柔らかで、それでいて地面を踏み抜いてしまいそうな強さが、手の平を伝ってくるような感じ。
その体温は、彼女が到底死人ではありえない事を物語っていた。だがかと言って、人間とも思えなかった。
一蹴して小柄とは言え成人男性を数メートルも蹴り飛ばす女子高生なんて、ムエタイの世界チャンプでも無理だろう。
佳明は胸の奥で何かがすうっと呼吸をするのを感じた。
いつの事だったか、幼い頃、千絵と始めて出会ったのは。恐らく佳明は小学校高学年か中学へ入学したばかり、千絵は中学年だっただろうか。
佳奈が他の友達と一緒に千絵を小山内家へ呼んだのだ。千絵は歳の割には背が高く、大人びた印象の小学生だった。
玄関から妹の部屋に通される僅かな間に、ちらりと目が合った程度だったが、佳明はその女の子が忘れられなくなる。
中学へ上がって佳奈の友達も若干の入れ代わりがあったようだが、千絵はその後も何度か彼の家を訪れ、佳明とも気兼ねなく会話できる仲になった。
その頃には千絵は佳明と同じくらいの身長になり(佳明や彼の父も含め、小山内家は全員小柄だった。)、
妹と同い年とは思えないほどスタイルが良くなっていた。
胸の方は若干残念ではあったが。
明るく朗らかで、凛々しい少女。それが蓮杖千絵、妹の親友だった。
だが彼女も佳奈も、佳明が夜な夜な彼女の身体や眩しい笑顔を思い浮かべてはオナニーに耽っているなどとは知る由も無かったろう。
そんな時期もあった。
 佳明が大学へ入った年の秋、あの事件が起こった。最初に彼の耳に入ったのは、妹のクラスで起きたという事件だった。
当初は、一クラス丸ごとが“行方不明”、と報じられた。
その時点で佳明は実家に電話を掛けた。だがつながらない。
どうして誰も出ない?少なくとも、母さんは家に居るはずだろう?
不安が胸を過ぎった。もしかしたら、自分の家族が巻き込まれたのかも知れない、と。
それにもしや、蓮杖千絵は妹と同じクラスだと言っていなかったか?
時間が経つに連れ、予想だにしないほど残虐非道な事件の全容が明らかになりつつあった。
一人の女子生徒の自宅で、母親の遺体が発見された。
佳奈の、佳明の、母だった。
警察からの電話の前に、佳明はニュースでそれを知った。いつだって、警察は遅い。
彼らは佳明に、佳奈が行方不明である事、彼女が何らかの形で生徒の集団失踪と母の死に関与している可能性が高いことを告げた。
それから彼に、妹から連絡があったら知らせるようにと言った。
佳明には何が何だか分からなかった。自分の周りで世界がぐるぐる回転し、闇の中に吸い込まれるようだった。トイレのように。
数週間、妹からも警察からも音沙汰は無かった。だが時折、アパートや学校の外で、誰かに見張られているような感じがした。

269:名無しさん@ピンキー
11/01/06 03:54:48 qJnLQ/8t
10月30日、原宿で爆発事件が起きた。
例によって佳明はそのニュースをテレビで見て知ったのだが、数日後、警察から佳奈がその事件に巻き込まれ死亡したと聞かされた。
あまりに突然の事で、佳明の脳は麻痺した。
例の失踪事件や爆発事件が何ら進展も無いままニュースから消えた事、そして佳奈の遺体が無い事へ不信感こそ抱いたが、葬儀でも涙は出なかった。
気が付くと冬が訪れ、母親と妹のいない生活が始まっていた。
最初は、一人になりひきこもりがちになった父のためにと大学を休学ししばらく実家にいるだけのつもりだった。
それがいつの間にか、ひきこもるのは彼の方になっていた。
父は彼を心配した。だが彼は父と何をどう話せばいいのか分からなかった。
全てがうやむやのまま、時が癒してくれるなんて事は無く、時は記憶と疑惑を風化させ思考を怠らせる害悪でしかなかった。
 その冬、彼は妹の部屋で千絵の姿を見た気がした。物音がして二階に上がると、窓の向こうに一瞬、千絵がいた気がした。
だがあれは幻だったのだろうと思った。なぜなら、彼が見た千絵は宙に浮いているかのように飛び去ったのだから。
それに千絵は、3年C組の他の生徒と一緒に死んだ事になっていた。
あの事件の後、どんなに荒んでも妹の姿を幻覚として見る事は無かったと言うのに、千絵の姿を脳裏に見るなんて…。
その事は佳明に罪悪感のようなものを植え付け、一層彼を苦しめた。


 佳明はとぼとぼと足を引きずるように、駅からの夜道を歩いた。この辺りになると9時頃になると真っ暗でひっそりと静まり返る。
彼は、初めてこの道を通って現在の職場である学校へ向かったときの、揚々とした意気を思い起こそうとした。
 やっと立ち直り、教師として新たな人生をスタートさせると決めたというのに、彼は今の学校で「サイコ」というあだ名をつけられていた。
もちろん、からかわれてだ。
事件の後彼と彼の父は苗字を変え、住まいも移したというのに、生徒の誰かが彼こそは、7年前の猟奇事件の犯人、小山内佳奈の実兄であると突き止めたのだ。
世間一般には、クラス失踪と爆発事件は未だに謎のままだったが、母親殺しとその後の逃避行、そして壮絶な死が神格化され、
当時未成年だったにも関わらず小山内佳奈の名は流出し、一時期アイドルのような異様な盛り上がりを見せた。
その時、ネットを中心についたニックネームが“サイコたん”だった。

彼の住まいは電車で3駅のところにあるアパートメントの一室だった。当然一人暮らし。
部屋の前まで来たとき、佳明は何者かに鍵が壊されている事に気付いた。
こんな静かな住宅街に、泥棒だろうか?
佳明はごくりと唾を呑んだ。
どうしよう?武器になりそうなものはない。もっているのは鞄だけだ。佳明は鞄を縦のように前に構え、恐る恐るドアを開けた。
こういう時に限って、ドアはギギィィィと大きな軋みを立てる。
その時、暗い部屋の中から細い腕が飛び出してきて物凄い力で佳明のシャツの胸倉を捕まえると、部屋の中に引きずり込んだ。
「うわぁっ!!」
背後でバタンとドアが閉まるのと同時に、佳明はフローリングの上に叩きつけられた。
「うぎゃっ!!!」
先ほどの全身打撲と相俟って、佳明の体を呼吸も出来ないほどの鈍い痛みが駆けた。
「がはっ…」
佳明は目だけ動かして奇襲者の正体を見た。

270:名無しさん@ピンキー
11/01/06 03:55:11 qJnLQ/8t
彼は蓮杖千絵がそこにいるものと思っていたのだが、そこに居たのは彼が見たことも、考えた事すらない人物だった。
真っ白な髪をした、10歳程度の外国人の子供だった。恐らく少年だが、少女と見紛うような線の細い綺麗な顔立ちをしている。
「なっ、き、君は…」
が、次の瞬間、少年が「ぐあっ」と口を開けた瞬間、一瞬安堵しかけた佳明は再びおののく事になる。
そこにはタバコほどもある巨大な鍵詰めのような牙が2本、上顎から彼の首筋を狙って剥かれていた。
「ぐるる…」
少年が唸り声を上げた。その声はまるで獣だった。
「ひ、ひええええ!!!!」
佳明が悲鳴を上げた。
「こらっ。」
その時暗がりからもう一つの手が出てきて、獣少年の柔らかそうな髪をポンッと叩いた。
「うぐ…」
少年は牙からよだれをたらしたまま、罰の悪そうな顔を、叱責者に向けた。
「この人は食べる用じゃないの。」
それは紛う事無く蓮杖千絵の声だった。
「ち、千絵!な、なんなんだこいつは…!!」
獣少年に取り押さえられたまま佳明がわめいた。
「佳兄も、ちょっと静かにしてよ。近所迷惑じゃん。」
“佳兄”…何年かぶりにそう呼ばれ、嬉しくなかったと言ったら嘘になる。
だがそれよりも、今彼の部屋には“人間じゃないもの”が2人(2体、か?)もいるという事の方が問題だった。
それも“人食い”だ。
「あああの事ならまだ誰にも言ってない。」
「まだ?」
「だっだっ誰にも言わないっ…!」
「そりゃそうでしょうとも。言ったって信じてもらえないさ。」
次第に暗闇に目が慣れてきた。
どうやら千絵は、奥の部屋の彼のベッドの上に座っている。そして何かを掲げるように手に持っている。
「安心してよ、佳兄を食べに来たんじゃないから。でも動かないで聞いて。その子はまだお腹空いてるって事、忘れないでね。」
千絵は少年の方を示して言った。
「こ、こいつは何なんだ!?」
「ルーマニアで拾ったんだ。名前はヴラドって言うの。まぁ、犬って言っても反応するよ。俗に言う吸血鬼…みたいなもん。
色々あってね、今は一緒にいるんだ。何かと便利だよ。私の事信用してない人に話を聞いてもらいたい時とか。」
佳明は暗闇を睨んだ。
「いいよ。話って何だ?」
「そうね、まず…」
千絵は考えるように、言葉を選ぶように間を置いた。
「謝らなきゃならない。」
「お前の謝罪なんか…」
「だからっ!!」
千絵は声を張り上げた。その気迫に佳明は黙る。
「聞いてってば…。」
その声はどこか、寂しそうに聞こえた。
「佳奈の事、謝らないといけない。私のせいで、死んじゃったんだ。」
「知ってる。」
「でも私が殺したって意味じゃ無い事は分かっておいて。」

271:名無しさん@ピンキー
11/01/06 03:55:39 qJnLQ/8t
佳明は頬を張られたようなショックを受けた。
「どういう意味だ…?」
「きっかけは…そう、あの年の6月くらいかな。私は…ある場所で、怪物に襲われた。それで私自身、怪物に変えられたんだ。人の肉を食う化け物に。」
「つっこみは…」おずおずと佳明。
「却下。」きっぱりと千絵。
「佳奈だけは私の正体を知ってた。知って尚、私を受け入れてくれた。私が目立たずに人を食う手伝いをしてくれた。」
千絵は7年前に起きた事の真相をかいつまんで話して聞かせた。佳明は唖然として彼女の話を聞いた。
信じられないと思う反面、目の前に証拠本人がいるのも事実だった。
「私の中には、佳奈の血が流れてる。と言うより、佳奈は私の血になった。それから肉に。」
千絵はそう言って締めくくった。
佳明はしばらく考えて、尋ねる。
「仮にそれが全部本当だとして、お前はあれからずっとどうしてた?7年間も。それに7年間全く年を取ったように見えない。」
「だって、ヒトじゃないもん。私みたいなのが、この世には他にもいるの。いぬ…ヴラドみたいな。
今の私は、そいつらを狩るハンターみたいなもん。放っておけば、やつらはヒトを食い尽くす。そうなったら…困るでしょ?お互いに。」
千絵は笑った。だが佳明には、笑えた話じゃない。
「私はまだここでする事があるんだ。だから佳兄に邪魔されると困る。本当は食っちまえって言われたんだから。
でももし今日見た事、これから見る事、全部忘れて何事も無かったかのように過ごしてくれるなら、食わないし殺さない。オーケイ?」
佳明は千絵を睨んだ。それから自分の上に圧し掛かる少年を一瞥し吐くように言った。
「…人に何か頼む、って姿勢じゃ無いけど。」
「頼んでるんじゃない。私の話を信じるかどうか、私を許すかもどうでもいいの。佳兄はただ選べばいい。黙って生きるか、“夜食”になるか。」
佳明は歯を食い縛るように俯いた。
「選択肢なんて無いじゃないか。」
「それイエスって事?」
佳明は小さく呟いた。
「…畜生。」
千絵は聞こえなかった振りをして言った。
「ありがとう。」
ふと、千絵が手にした何かをぱらりと捲るのが見えた。まだ何か隠し玉があるのだろうか。
「手に何を持ってる?」
「これ私のじゃ無いよ。佳兄の箪笥の奥にあったんだ。」
そう言って千絵はひらひらと手に持った“それ”を暗がりで捲って見せた。
「まさか…っ!!」
「ああっ、この娘いいなぁ…わき腹が“うまそう”。」
じゅるり、とよだれを啜る音がする。
「やめっ…!!」
佳明は立ち上がろうとしたが、少年の化け物じみた力で床の上に押さえつけられた。
「佳兄って…乳、好き?」
「…。」
「こういう本持ってたんだぁ。花の一人暮らしだもんねぇ?」
薄闇の中にも、千絵の意地悪く笑う顔が見えるようで佳明は唇を噛み締めた。
「それもこうしてわざわざ訪ねて来た理由なんだよね。」
千絵はエロ本を投げ捨て、ベッドから立ち上がると電灯の紐を引っ張った。
「さて、我々は今しがた“不食協定”を結んだ訳だけど。」
カチリという音にワンテンポ遅れて眩い光が佳明の顔を照らした。
「んっ…」
佳明はあまりの眩しさに思わず顔を背けた。だが視線を部屋の方に戻した時、とんでもないものが目に入った。

年期の入ったスーツケースが2つに、蓮杖千絵。彼女の髪はしっとりと濡れ、生乾きの身体に佳明のシャツを羽織り佳明のトランクスを履いていた。
トランクスは少々大きいようで、若干ずり落ちている。
「あ、シャワー借りたよ。」
「な…なっ…!!」
「今日からしばらく私とい…ヴラド、ここに住む事になった。」
“決定事項”というような口調で、千絵は告げた。
「何だったらい…ヴラドはベランダにでもつないどけば良いし、実質私一人と思って。このい…子、牙のせいで喋れないからうるさくもしないし。」
ペットか何かのようにヴラドの頭をぐりぐりと撫で回し、千絵が言う。ヴラド少年は甘えた猫のように千絵の方に擦りより、お陰で佳明は解放された。
「あ…え…っ?」
だが彼は余りの事に呆然自失となり、床にうつ伏したまま動けなかった。そんな彼に、千絵は意地悪く笑いかけた。
「何て呼べば良い?佳兄?先生?お兄ちゃん?」

272:名無しさん@ピンキー
11/01/06 04:41:15 qJnLQ/8t
 佳明は自分の置かれた状況が全く理解できていなかった。
なぜ自分は、死んだはずの妹の親友(しかも人間じゃない)と訳の分からない外人のガキ(こちらに到っては吸血鬼)と食卓に就いているのだろうか。
性格には、ヴラドは床に胡坐をかいて座っており、テーブルについているのは2人だった。
「食欲ないの?」
千絵が心配そうに佳明に尋ねた。
「あ、いや…」
佳明は慌ててナイフとフォークを手に取った。
目の前の皿にはスーパー中の肉を買い占めたのではないかと思われるほどの肉料理が並んでいる。
半分は生で、“男の料理”と呼ぶにしても世辞が過ぎる。だがこれらを作ったシェフは、料理が気に食わない客を食ってしまいそうなやつだ。
佳明はまだ火が通っていそうな肉塊にナイフを立てた。
硬い。
恐ろしく硬い。
のこぎりでも無ければ切れ無そうだ。
「どれどれ、切ってあげよう。」
千絵がテーブルの向こうから身を乗り出した。佳明は思わずびくっと身を竦める。
「…傷付いた。」
千絵は佳明を睨んだ。
「いや…ごめん。」
千絵は黙々と肉を削げ取ると、フォークに突き刺し佳明の方へぐいと突き出した。
佳明は恐る恐る口を開け、千絵の様子をうかがいながら餌付けられた肉を噛んだ。
やっぱり硬い。
だが千絵は満足したようにちょっと微笑むと、肉の無くなった骨をゴトリと床に落とした。
ヴラドが骨に飛びつき、おもちゃにじゃれる猫のように格闘を始めた。
「んくっ。」
千絵は笑う。
「こいつ牙が邪魔で大きなもの食べられないくせに、こうして頑張るのがかわいくて。」
「はあ…」
佳明は恍惚の表情を浮かべる千絵を眺めながら硬い肉をもそもそと噛み続けた。
どうやら千絵には口に物を入れながら喋るという状態が無いらしい。口に入れたものは片っ端から胃に流すように呑み込むからだ。
だが彼女のゲップは佳明をイラつかせた。
「あの…さ。」
とうとう佳明は声を上げた。
「お、女の子が食事中にそう何度もゲップするの、良くない…と思うよ…。」
「そう?」
千絵はきょとんとした。
「でもその代わり、私は大も小もしなくて良いんだよ?」
「そういう話食事中にするのもやめろ。」
千絵は叱られて罰悪そうにフォークを噛んだ。
「何かお母さんみたい。」
「お前な…」
「先生っぽくもあるよ。」
千絵は慌てて付け加えた。佳明は溜息を吐いた。
「大丈夫だよ、学校に行く時は別々に出よう。何だったら私は窓から出る。別々に登校すれば一緒に住んでるなんてばれないよ。」
「それは助かる。」
皮肉のつもりだったが、千絵は無視した。
「ね、佳兄のクラスに池上って女の子いるじゃん。」
「あ、ああ?」
「良い身体してるよねっ。」
「ぶっ!!」
ビールで硬い肉を流し込もうとしていた佳明は思わず噴出した。
「お、おま…っ!」
佳明は少なからずショックを受けていた。中高生時代のセックスシンボルが久々に会ってみたらおっさんのような性格になっていたのだ。
いや、むしろ中二男子かも知れない。実際中2の時、同じクラスの佐伯とこんな会話をした気がする。
「あの娘、美味そうだよね…。」
千絵が目を輝かせた。
佳明はまた溜息を吐いた。忘れかけていたが、しかも“人間じゃない”と来た。
「…ちょっと待て、これ何の肉だ?」
佳明は脳裏を過ぎった悪い予感が外れでありますようにと祈った。千絵は一瞬きょとんとしてから、佳明の最も恐れていた表情をして言った。
「あ…ごめん。」

273:名無しさん@ピンキー
11/01/06 06:29:52 qJnLQ/8t
小1時間、佳明はトイレから出てこなかった。
「ねえ、佳兄…」
千絵はトイレのドアに向かって話しかけた。
「ごめんね。私、人間と離れて一人であちこち旅してた時期が長くて、そういう常識とか、つい忘れてしまって…」
千絵は床に座り込むと、ドアに寄りかかった。
「こういうの、マンガとかで見るような生活、ちょっとやってみたかったんだ。迷惑かけて、ごめん。」
返事の変わりに、トイレを流す音が聞こえてきた。
「ごめん、でも出てく事は出来ないんだ。ここに居ろって指示だったしそれが何かと便利だから…。
佳兄のにおい、佳奈とそっくりなんだよ?知ってた?
だから佳兄のにおいを嗅ぐとすごく安心して、何だかつい、わがまま言いたくなってしまう…。背中さすったげよっか?」
「いや、大丈夫…。」
げっそりした声がドアの向こうから答えた。千絵はうなだれた。
「もう少し、佳兄に迷惑かけないように考えるよ。好きになってくれとは言わないけど、少なくともこれ以上佳兄に嫌われたくないもん…。」
やはり返事は無かった。
「佳兄?大丈夫?」


佳明はひとしきり胃の中のものを吐き出すと、便座に腰を下ろしてゆっくりと今の状況を考えようとした。
だが相変わらず頭は廻らず、すぐにまた呆然と座り込んでいる自分に気付いた。
思えば佳奈の事件以降、壁に行き当たると思考を止めることが癖になった気がする。
あの時は、あまりに理不尽で訳の分からない出来事に対処する方法はそれしか知らなかったからだ。
その時、ドアの向こうから千絵の声がした。
その声はドアに張り付いているかのようにすぐ近くで聞こえた。
「佳兄のにおいを嗅ぐとすごく安心して、何だかつい、わがまま言いたくなってしまう…。背中さすったげよっか?」
佳明は勃起した。
「いや、大丈夫…。」
佳明は荒くなる息遣いを悟られないように声を押し殺して返事をした。
「もう少し、佳兄に迷惑かけないように考えるよ。好きになってくれとは言わないけど、少なくともこれ以上佳兄に嫌われたくないもん…。」
佳明は徐にズボンを下ろし、いきり立った摩羅をしごき始めた。


佳明が数年ぶりのオナニーから帰還すると、千絵はベッドに倒れこむようにして眠っていた。
ただ一人、ヴラドだけが青い大きな目をぱちりと開けたまま部屋の隅で膝を抱え体育座りをしてじっとこちらを見つめていた。
「お、お前は寝ないのか…?」
佳明は話しかけた。ヴラドは鳥のように首を傾げたが、答えない。
「ああ、そうか…お前は喋らないんだったな。」
佳明はそう言いながらベッドの空きスペースに腰を下ろした。
「もしかして“喋れない”のか?」
ヴラドはじっと彼を見つめたまま黙っている。佳明はたじろいだ。
何だか、自分が今何をしていたのか見透かされているような気がして、思わず目を背けた。
すると、ベッドに惜しげなく肢体を広げた千絵のあられもない姿が目に入る。
男物のトランクスを腰に引っ掛け、ワイシャツは大きく開いてもう少しで胸元が見えそうだ。
胸…。
佳明は先ほど5回も抜いたにも関わらず再び股間が疼くのを感じた。

274:名無しさん@ピンキー
11/01/06 06:30:39 qJnLQ/8t
気まずくなって立ち上がると、ベランダの戸を開け外の風に当たって頭を冷やす事にした。
学生じゃあるまいし・・・。
するといつの間にか、ヴラドが隣りに立っていた。
「お前も涼みたいのか?」
ヴラドは佳明の方をちらと見て、一歩外へと踏み出した。
「お前もおれも…捕らわれの身、って所か…普通それお姫様の役割だけどな。」
ヴラドはきょとんとした顔で佳明を見上げた。
「冷えるな。もう閉めるぞ。」
佳明はヴラドに部屋に入れと促した。だがヴラドはベランダから動こうとしない。
「じゃあ…もう少しそこにいるか?」
返事が無いが、恐らくイエスだ。
「それじゃあ寒いから閉めるけど、入りたくなったら自分で開けろよ。それかノックしろ。」
そう言って、佳明はベランダを閉めるとベッドに戻った。
「お姫様が風邪引いちまうからな…。」
そう一人ごちて、千絵に背を向けベッドに腰を下ろすと、背後から声がした。
「まだ気分悪い?」
「うひゃぅっ!?」
佳明は驚いて飛び退いた。千絵が目を覚ましていた。シャツが大きくはだけ、胸が露わになっていた。
「ち、ちちち千絵、前…」
そう言って床に尻餅をついた佳明の腰に、千絵はすらりと長く筋肉質な脚を回して言った。
「私が助けてあげる。」
千絵はそう言うと、佳明の膝の上に腰を下ろした。
「ちょ、千絵!寝惚けてるのか?俺は佳明だ、佳奈じゃない!」
「知ってる。」
千絵が悪戯っぽく笑い、佳明の胸に指を這わせた。その可憐な指から延びた凶暴な鋭い爪がワイシャツのボタンを器用に切り落とした。
「さっきトイレでがんばってたもんね?私の声だけでいっちゃったんだあ。」
千絵の指が、佳明の股間をきゅっと握った。バキバキに勃起したペニスがひくんと震えた。
「なっ、あっ…」
佳明は思わず声を漏らした。
「んくっ、私の身体で起つの?嬉しい。人間じゃないのに。」
千絵の爪がトランクスごとズボンのチャックも切り裂き、いきり立つ摩羅が露わになった。
「ちょ、ちょっと待て…!」
「別に良いじゃん。生徒と先生なんて、よくある…」
「そうじゃなくて…いや、それもそうなんだけど…」
佳明は哀願するような声で言った。
「その…おれ…は、はじめてで」
「知ってるよ?においで分かる。」
「ええっ?え、いや、そ、そのそれで…心の準備が…」
「んくっ。」
千絵が喉で笑って言う。
「分かった。じゃあ童貞卒業はまた次の機会にね。」
「あ、ああ…。」
佳明は助かったような、残念なような気持でいっぱいになった。だがそうが問屋が、いや怪物が卸さなかった。
突然佳明は床に腹這いにさせられると、ズボンをパンツもろとも引っぺがされた。
「な、千絵何を…!!」
「今日はもう一つの方の卒業式だよ?」
佳明は首を捻って振り返り自分に圧し掛かろうとする千絵を仰ぎ見た。
「なっ!?!?」
調度千絵の陰唇があるはずの辺りが縦に裂け、そこから洗濯ホースほどもある巨大な触手が突き出していた。
唾液を被ってぬらぬらと美しいピンクに光るそれは、勃起したイチモツにそっくりだった。佳明の体からさっと血の気が引いた。
「や、やめっ…っ!!」
佳明は逃げようとした。だが時既に遅し、千絵は彼の上に覆いかぶさると、まるで赤子を抱くように彼を抱き寄せた。
「大丈夫、痛いのは最初だけだって佳奈も言ってたから。」
千絵は佳明の耳元に息を吹きかけるように囁いた。
「佳奈ともこうしてたんだよ?佳奈の悲鳴はすごく綺麗で…」
ズクン!!
と佳明の下半身に衝撃が走り、千絵の言葉が聞こえなくなった。
「かっ…はっ。」
最初佳明は、急に呼吸が苦しくなった以外何も感じなかった。だが次第にじわじわと鈍い痛みが尻の方から背筋を這い登ってきた。


275:名無しさん@ピンキー
11/01/06 06:31:17 qJnLQ/8t
「うぐううううっ!!」
千絵の巨大な触手は佳明の肛門をみっちりと塞いだだけでは飽き足らず、みしみしと肉の穴を圧し広げて彼の体内を侵した。
「胃の中まで全部綺麗にしてあげよう。」
千絵が満足げに呟いた。
「や、やめ…さっき全部…戻し・・・ぐあああ!!」
触手が物凄い勢いで腸の中を圧し進んでいくのが分かった。体の中でボールが跳ねるか、無数の小人が踊り狂っているかのような感覚。
ビチッ。
という音と共に肛門が裂けた。それでも尚、彼自身のイチモツの何倍も太い肉の筒がめりめりと彼の体の中に入り込み続けるのが分かる。
「ごふうっ…!!」
突然、腹の辺りに強烈な違和感を覚えた。
佳明が恐る恐る自分の腹部に目を遣ると、胃の辺りがまるで妊婦のようにボッコリと膨れ、もぞもぞと蠢いていた。
その光景はまさしくホラーだ。
佳明は急に、尻から口までを貫通されて死んだ生徒の姿を思い出した。
「う、うわっ!うわああ!!!」
佳明は千絵の魔手(触手、もしくは摩羅)を逃れようと必死にもがき始めた。だが到底、抜け出せるはずが無い。
「んくく、佳兄、悲鳴とは裏腹に随分元気だよ?」
そう言って千絵は佳明の陰茎に手を這わせた。彼の息子は相変わらず直立不動で血脈に合わせてビクンビクンと震えている。
「佳兄の…胃液…っ」
千絵が喘いだ。
「この味…懐かしいっ…」
佳明の腹の肉壁の中からジュルジュルという下品な音が聞こえてきた。千絵の摩羅が彼の胃液をすすっているのだ。
「いやああああ!!!!!」
佳明は少女のように叫んだ。だが千絵は止まらない。止めてくれない。
「じゅる…」
千絵は自分の唇を滴る唾液をすすりあげた。
彼女は触手で味わったものの味を口で感じるのだ。なんという恐ろしい…。
その時、部屋のドアを叩く音がした。
「うるさいぞ!!何時だと思ってるんだバカヤロウ!!」
隣の部屋の住人が悲鳴を聞きつけ苦情を言いに来たようだ。佳明は返事をしようとして、言葉にならない声を上げた。
「あっあふっあああうっ…!」
その口に、千絵はよだれまみれの自分の口を押し当てて黙らせた。
「んぐっ…」
千絵のキスに口を塞がれた佳明は一瞬抵抗したが、すぐに骨抜きにされたかのように全身の力が抜けるのを感じた。
千絵の口から流れ込む、中和された唾液は無害で、甘く粘り気があり佳明の舌に犯すように絡みついた。
びゅるっ。
佳明は射精した。
女の子に、しかも妹の親友に尻の穴を犯されていくなんて…。
その恥辱と背徳に身もだえ、佳明はもう一度射精した。
一方千絵はと言うと、親友の兄を、それも神と自然の摂理に反する方法で犯しのた打ち回らせた事への背徳と恍惚に身もだえ、
妖艶に腰を動かしながら佳明の中に挿入した摩羅状触手から止め処なく蜜を溢れさせた。
やがて佳明の腹は千絵の蜜でぱんぱんに膨れ上がった。佳明はそれを快感だと思い始めていた。
「う…げうっ。」
佳明は込上げるゲップを抑えられなかった。
「んくっ、ほら、佳兄も出ちゃうものは出ちゃうんだよ。」
千絵はそう言って佳明の口元に顔を寄せる。
「ん…佳兄のにおい…佳兄の“中の”におい…。」
そう言って佳明のゲップを吸い込むと、千絵もゲップした。佳明よりも大きく。それがドアの向こうの隣人の逆鱗に触れたようだ。
「おいこら、ふざけてんのか!?うるせえって言ってるんだよ!!」
ドンドンドンと立て続けにドアを叩く音が聞こえたかと思うと、続けて「うがっ!!」という短い悲鳴が聞こえた。
「?」
千絵は腰を動かすのを止めた。続けてゴンッと何かが鉄のドアにぶつかる音と、ドサリと何かが倒れる音。


276:名無しさん@ピンキー
11/01/06 06:31:49 qJnLQ/8t
ずちゅるっ、と音を立てて千絵の摩羅が佳明の体内から這い出て来た。
摩羅触手はまだ黄金に輝く蜜を垂れ流しながら、暴れるホースのようにそれを床に横たわりひくひくと短く息をする佳明の上にぶちまけると、
するすると千絵の中へと戻って行った。
千絵は立ち上がると佳明を残し、玄関へ向かった。
童貞より先に“処女”を奪われ絶望の中に打ち捨てられた佳明の位置からは、千絵がかがんで覗き穴から外を見るや、慌ててドアを開ける様が見えた。
「もう、何で外出したの!?」
千絵は佳明に向かって非難がましく言うと、ドアの向こうの人物を部屋へ引きずり込んだ。
2人いた。
一人はビクビクと痙攣している隣人、もう一人は白髪の小さな人物。ただし老婆ではない。
「こいつ一人で外に出すと勝手にどっか言っちゃうんだから…。何人“吸った”の?」
千絵はヴラドに向かって厳しい口調で尋ねた。ヴラドは心底脅えたように小さな肩をすくめカタカタと震えながら恐る恐る指を出して見せた。
「本当?」
ヴラドはこくりと頷く。
次の瞬間、千絵の腹に縦の亀裂が入り、ヴラド少年を2~3人は一呑みに出来そうな巨大な“口”が現れた。
まるで少女の体全体が口になったかのようだ。口は猛獣のような唸りを上げ、脅える少年に嵐のように唾液を撒き散らし迫った。
そのあまりの恐ろしさに、端で見ていた佳明のナニも縮み上がった。
ヴラド少年は泣きながら首を横に振った。すると千絵は元の可憐な少女の姿に戻り、よだれまみれになった少年の頭にぽんと手を置いた。
「信じてやろう。さて…」
千絵は痙攣するのを止めた隣人に目を遣った。
「もう手遅れっぽい。どう始末しようか?」
千絵はヴラドを睨んだ。
「全部飲んじゃって良いよ。」
ヴラドは“本当?”と言うように千絵を見上げた。
「ただし…」
千絵は意地悪くにやりと笑う。
「罰としてその後私がお前を“吸って”やる。」
それを聞いたヴラドは再びがたがたと震え出した。だが千絵は容赦ない。足で少年の頭を隣人の死体に圧し当てると「吸え」と一言命令した。
佳明は身の毛がよだつのを感じた。
ヴラドが牙を剥くと愛らしい顔は一変してけだものの顔になった。捕食者の顔だ。彼は鋭い牙を隣人の首筋に深々と突き刺すと、血を吸った。
“すすった”ではなく文字通り“吸った”というに相応しかった。
ヴラドが口を付けると中年太りででっぷりしていた隣人の体は、あっと言う間に風船のように萎み、数千年前のミイラのようになってしまった。
ヴラドが牙を抜くと、その衝撃だけでミイラの首がもげ、しなびた頭がころころと床を転がった。
「けふっ。」
ヴラドはゲップをすると立ち上がった。血の気の失せて青白かった肌が、紅を差したように血色が良くなっている。
「んくくっ。」
満足げに立ち尽くすヴラドの前に、千絵が立ちはだかった。
「こいつの場合は突然変異、ミューテーションって言うんだと思う。肉を喰らうんじゃなくて、血だけで生きる。」
恐らく佳明に向けてであろう、千絵は説明しながらヴラドの前にひざまずいた。まるで王に許しを乞う下僕のように。
「こいつの心臓を介して精製された血液はえもいわれぬ美味と快楽をもたらす。」
千絵はそう言うと、小刻みに震える少年の耳元で何か呟いた。外国の言葉だ。
何となく佳明にはその意味が分かったような気がした。自分に言ったのと同じ…“痛くないよ”と。
「私ね、佳兄…」
千絵がちらりと佳明を見た。その顔はそれこそ“えもいわれぬ”ほど美しく艶かしかった。
「“共食い”が好きなの。」
そう言って千絵は唇を寄せ、ヴラドの首にキスするように唇を這わせた。ヴラドはエクスタシーに溺れるように「はっ」と息を漏らす。
次の瞬間、千絵は少年の首に牙を立てた。ヴラドの牙よりも何倍も太く、何倍も鋭い、隠し持っていた残忍な牙で少年の頚動脈を切り裂いた。
「な…っ!?」
佳明が唖然とする前で、千絵はごきゅっごきゅっと音を立ててヴァイパイアから血を奪って行く。
ヴラドは苦痛に悶えるような、快楽に悶えるような表情で首を反って天を仰いだ。



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