【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】at EROPARO
【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】 - 暇つぶし2ch954:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/11/14 00:52:59 zmneRkTn
 
 
「おかえり~」
 華乃の明るい声がリビングに入った俺を迎えた。
 ソファーにもたれるように深く座り込みながら、片手にはビール缶を持っている。俺は
呆れた。
「こんな寒い日にビールかよ」
「暖房入れてるじゃん」
「いや、それでも合わないだろ」
「んー、ビールだけじゃないから」
 テーブルには市販のカクテル缶がいくつも並んでいる。それを尻目に一旦部屋に戻った。
バッグと脱いだコートを置き、楽な服に着替えた。それから手洗いうがいを済ませて(しないと
華乃に注意をされる)またリビングに戻る。
 華乃の向かいに座りながらテーブルを眺めやると、酒以外にもいくつかつまみが並んで
いた。
「買ってきたのか?」
「涼二と一緒に飲もうと思って」
「……今日は飲む気はなかったんだけどな」
 そもそもこの部屋で飲むことはほとんどない。
「でも、今日は何も用事はないんでしょ?」
「そうだけど」
「じゃあいいじゃない。飲もうよ」
 ぐいっと手の中のビールを突き出す華乃。その顔には嬉しげな笑みがあり、実に楽し
そうだ。
「腹減ってるんだ。空きっ腹にアルコールはまずいだろ」
「あ、ちゃんとごはんは作ってるよ」
「じゃあ先に飯食う。そのあとなら飲んでもいい」
「うん。持ってくるね」
 華乃は立ち上がると、台所に行って準備を始めた。まだ酔ってはいないようだ。
 やがてテーブルに温かい食事が並べられた。炊き込みご飯と魚のアラが入った味噌汁。
刺身が綺麗に大皿に盛り付けられ、きゅうりの酢の物とオニオンサラダが脇を固める。
 俺から見れば十分豪勢な料理に見えるのだが、
「今日は飲みたかったから、メニューも少なめで」
 華乃から見ればそうでもないらしい。俺は素直に礼を言った。
「いつもどおりおいしそうだよ。いただきます」
「はいどうぞ」
 華乃も一応は箸を持っているが、特にお腹が空いているわけではないらしい。刺身に
だけ手をつけている。酒に合いそうだ。
 とりあえずは飲み気より食い気。俺は空腹を満たすために、箸を動かし始めた。
 


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