【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】at EROPARO
【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】 - 暇つぶし2ch650:名無しさん@ピンキー
10/08/29 22:52:58 6mpNeO8D
敬語で世話焼きで許婚とか良いな
嫉妬で精神が焼き切れそう

651:名無しさん@ピンキー
10/08/31 04:35:45 FxMS4sIL
許婚ってことはそれなりに親同士仲いいだろうし
幼馴染であるパターンも多そうだな  戦国・江戸時代とかだとまた違ってくるんだろうが

652:名無しさん@ピンキー
10/08/31 21:32:55 iaNKvTjZ
他所のスレに貼られてたのを読んでたが746で頭をやられそうになったのでこっちにも貼ってやる
スレリンク(news4vip板)
もうすぐ落ちるかも?

653:名無しさん@ピンキー
10/09/01 20:34:53 r+mSoSKd
甘スレでスルーされたからってこっちにも辺なの貼るな

654:名無しさん@ピンキー
10/09/04 18:00:46 zKGN92TL
>>651
普段は夫婦とかからかわれてても「そんなんじゃねーよ」とか言いつつ
幼馴染が委員会か何かで、ちょっと違う男と話してるだけでイラッとする男
というのもいいと思うんだ、幼馴染のほうが全く自覚無しだと尚良い

655:名無しさん@ピンキー
10/09/04 21:37:20 kF32pejW
>>673
王道だ素晴らしい

656:名無しさん@ピンキー
10/09/04 23:36:02 hQ6Q2TLr
一方が無愛想で、もう一方が社交的、となっている場合、
男でも女でも、社交的な方が主導権を握ってるイメージがあるなぁ。


657:名無しさん@ピンキー
10/09/05 03:59:56 XD3uj/E2
>>675
二人っきりの時は無愛想というか社交性が無い方が主導権を握ってるのも良いぞ

658:名無しさん@ピンキー
10/09/05 05:47:04 Vjo5Bfh9
という訳で誰か何か書いてくだしあ。
続き待ってるのも沢山あるよー

659:名無しさん@ピンキー
10/09/07 01:14:23 HZ5hyIb9
>>644
ナイトって基本的に本人一代だけなんだっけ?
代々様々な理由でナイトをもらい続けた一族育ちの幼なじみとか…
ちとフィクション杉か

660:名無しさん@ピンキー
10/09/07 20:36:19 31Ixhqtg
海外にはまだ騎士団はあるはず

確か今は観光業メインのはずだが

661:名無しさん@ピンキー
10/09/08 15:29:31 WfXQeZoI
やっぱ幼馴染に裏切られる話はキツイわ~…
本人にその気は無かったとしても、な

662:名無しさん@ピンキー
10/09/08 20:57:40 wyyNOFX2
>>679
日本の忍者みたいな

663:名無しさん@ピンキー
10/09/09 20:37:01 2fk0Qng1
>>680おいおいなんのkwsk

664:名無しさん@ピンキー
10/09/11 01:42:17 7QPkB/oR
>>682
コンビニで立ち読みした麻雀漫画…凍牌、だったかな?2冊のうち表紙が女の子の方だ
主人公にちょっとお灸をすえるつもりで別の男と組んで主人公をハメようとするものの、
看破されて冷たくあしらわれた挙句その組んだ男がクズ過ぎて酷い目にあって、
最後にゃ主人公に見捨てられるとかそんな流れだった気がする
あとベン・トーの2巻か、無自覚とはいえ結果的に主人公を敵組織のボスに売るという真似をやらかす
そこ以外だと例の禁止スレで危険人物扱いされる位だがこの件のおかげで俺はどうにも好きになれん

まあどっちもメインヒロインが他にいるからこういう扱いでもいいのかもしれんけど

665:名無しさん@ピンキー
10/09/11 16:42:28 8KSp6I+d
ツンデレ幼馴染

あったかなぁ?
男がツンデレはあるけど

666:名無しさん@ピンキー
10/09/11 17:21:02 BW2FBUdt
>>684
確かに保管庫にもあんまない

667:名無しさん@ピンキー
10/09/11 17:51:37 8KSp6I+d
ツンデレスレに昨日の深夜に投下されてた
さっそく読んでくるわ

668:名無しさん@ピンキー
10/09/11 17:55:52 pWTPkLnm
男がツンデレは美味しいけどね

669:名無しさん@ピンキー
10/09/12 06:58:10 3cKb7z5S
>>684
ぶっちゃけ幼馴染だとバレバレじゃね?
素直になれない切ない思いとか、ついついきつく当たってしまうのとかをさ
そういったことを相手がわかった上でやってたら、周りからするとただの茶番
だがそれが良い

670:名無しさん@ピンキー
10/09/12 12:16:42 KyE0lwva
そもそも、ツンデレって周知の事実の上に成り立つものじゃないのか?

671:名無しさん@ピンキー
10/09/12 16:02:52 V6GjKGfY
ツンデレは相手が鈍感じゃないとね

672:名無しさん@ピンキー
10/09/12 19:20:57 KyE0lwva
相手が知ってて、はいはい、そうですか的に望んでる事をやるのもイイ

673:名無しさん@ピンキー
10/09/13 00:18:11 JzfbxBPD
周囲から見て茶番劇なツンデレが多いな
周囲が本気でツンデレだと気付いてないの好きですが

674:名無しさん@ピンキー
10/09/13 22:04:30 6uFSXHYq
甘えん坊スレにあった
9スレの58~59
可愛かったオススメ

675:名無しさん@ピンキー
10/09/15 00:07:07 XIW3eqIY
数年ぶりに会った幼馴染とかでなんか気恥ずかしくてツンしちゃうってのもありだと思う
それだともう片方も「昔とは違うんだな」ってなっていくらでも話が転がせれる方向にだな

676:名無しさん@ピンキー
10/09/15 01:45:58 lvq50OLe
>>694
誤解とかを経て……みたいな展開ですね

677:名無しさん@ピンキー
10/09/15 18:51:04 o25g9pAN
最近投下少なくて寂しいねえ。

678:名無しさん@ピンキー
10/09/15 19:34:30 pC3e9Upv
規制解除きたから増えるんじゃないっすかね

679:名無しさん@ピンキー
10/09/17 00:22:19 tl82Zybu
もう規制規制の連続だからなここの所

680:名無しさん@ピンキー
10/09/17 01:34:25 HI09WjdS
さっさと新天地を見つけたほうがいい
無能運営のおかげで2chはもうだめだ

681:名無しさん@ピンキー
10/09/17 02:36:20 /9R7f5yO
この板的に新天地ってどこよ。

682:名無しさん@ピンキー
10/09/17 05:24:58 pnMgvn0j
外部に避難所でも作るかw

683:名無しさん@ピンキー
10/09/17 05:42:17 p06igCwV
だが待って欲しい。このスレが俺達の故郷だとするなら、新天地に行く=幼馴染みと離れ離れという構図にならないだろうか?

684:名無しさん@ピンキー
10/09/17 06:47:40 uWwJ2vUk
test

685:名無しさん@ピンキー
10/09/17 16:10:55 FGzC0wdc
てすと

686:名無しさん@ピンキー
10/09/17 20:31:09 NK3KO8M5
test

687:名無しさん@ピンキー
10/09/17 23:36:14 6/QyDQhh
test

688:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:16:22 ryOe42r2
てすと多過ぎw

689:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:18:06 tAwlqu3R
ヤバいよこのままじゃ赤点だよ!○○ちゃん勉強教えてええぇぇっ!
と幼馴染に泣きつかれてるんじゃね

690:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:31:58 ykW8Wyzc
幼馴染、ただしアナルものって需要ある?
あるなら今日中に書いてくる。ひぎぃとかないソフトな感じのやつ。

691:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:36:58 7OwoBpJK
よろしくお願いします

692:名無しさん@ピンキー
10/09/18 01:01:21 lSn2JoxV
>>708
報酬として何でも言うことを聞くと言う幼なじみにちょっとエッチなお願いをしてみたら受け入れられてしまい
ならばとさらにエッチなお願いをして…気がついたら二人でベッドの上で朝を迎えてて、
なんにも勉強できてないぃぃ!もうテスト赤点だー!

まで妄想した

693:名無しさん@ピンキー
10/09/18 02:53:40 ryOe42r2
>>708
>>711
そういう展開かw
でも何でも言うことを聞く幼馴染か…実に萌えるな

>>709
投下期待

694:名無しさん@ピンキー
10/09/18 07:58:31 vYyfGeFV
なんでも言うこと聞く幼なじみってやばいな
個人的に純情で清楚で素直っぽい子だとさらにイイ

695:名無しさん@ピンキー
10/09/18 11:24:23 lSn2JoxV
で、そんな幼なじみを俺が守らなきゃヤバイといっていつも一緒なのが主人公なのだな

696:名無しさん@ピンキー
10/09/18 13:08:46 Mjc5OkvB
>>709
ケツ穴は嫌だな・・・

697:名無しさん@ピンキー
10/09/18 19:06:47 wuRE+oTE
ボシーッ シュウウウウ....

698:名無しさん@ピンキー
10/09/19 01:17:25 EyUT6G4/
>>709
個人的に幼馴染でアナルセックスとか良いと思うので期待したい

699:名無しさん@ピンキー
10/09/19 05:44:38 S4YZmnIY
そこに幼なじみなエピソードというか、幼なじみならではのやり取りがあれば全然良いと思うなあ。

700:名無しさん@ピンキー
10/09/19 15:50:13 mBr8Nm+5
男はやりたい盛りだから浮気させないためにスルんだけど
前はお嫁さんにしてもらうまで絶対ダメとか

701:名無しさん@ピンキー
10/09/19 16:15:34 NT9qVF0+
じゃあ結婚しよう!と言われそ、それならいいよ、となっちゃうちょこっとお花畑な溺愛幼馴染

アナル,腹ボテ,おしっこ、でもラブラブとか大好きだけどこれを満たしてくれる人は今んとこ同人とか含め殆ど出会ってない

702:709
10/09/19 19:11:14 eTzjUxQA
誰もいない……なら1915より投下の予定

思ったよりも時間かかっちまった!かんべんな!

703:名無しさん@ピンキー
10/09/19 19:12:25 V4olbGoq
期待。

704:709
10/09/19 19:13:41 eTzjUxQA
ちなみに今回はエロないです。ただし!次回よりは特盛の予定! 
文才ないけどがんばる!

NGは「敏感幼馴染」で

705:敏感幼馴染
10/09/19 19:15:47 eTzjUxQA
 避けられているような気がする。いや、避けられてるよな、確実に……
 放課後に僕は家路にひとりで着く。寂しさを感じる。いつも横にいるはずの幼馴染がいないから。今日で
避けられて一週間。ここまで長く避けられたことはなかった。喧嘩をしたことなんて今まで腐るほどにもあったけど、
大体3日もすれば仲直りしたものだけど、今回は長い。
 小山鈴音。通称すず。気付いたときから側にいた幼馴染。肩の少し下くらいまである黒い長い髪が特徴らしい特徴で
他は、まぁ、普通。性格は元気。要するに、普通。
 そんな、すずがいつも側にいないだけでこんな寂しさを感じるなんて、想定外だった。この胸に穴がぽっかりと
空いたような感じはなんなんだろうか? そして僕がすずに避けられてる原因は……
「アレしかないよなぁ」
 僕はぽつりと呟いた。脳裏に一週間前の出来事が思い浮かぶ。
「…………」
 思い出すだけで自分でもドン引きだった。ふと自分が逆の立場だったら、と考えてもっと引いた。これは避けられる。
僕だってそうする。誰だってそうする。気まずいってレベルじゃない。
 などとぶつぶつ呟きながら歩いてたら、前に見慣れた背中が見えてきた。見間違えるはずが無い。もし振り向かれたら
気まずいし、どこかで時間を潰して帰ろうかな……
「いや、そんなのじゃダメだ」
 自分の後ろ向きすぎる考えに首を振る。そんな風にお互いが避けてばっかりじゃ仲直りなんてできるわけがない。
潔く謝ろう。そうだそうしよう。
「すーずーーー!」
 そうと決まれば、と言わんばかりに僕は大声を上げた。
「!! ヒ、ヒロ……」
 すずは後ろからでも解るほど体をびくりとさせたが、それでもこちらを振り向いてくれた」
「一緒に帰ろうよ、もう帰るとこでしょ?」

706:敏感幼馴染
10/09/19 19:17:38 eTzjUxQA
「あ、え、えっと……うん、そ、そうだけど……」
 そう言いながらもすずはきょろきょろと視線を動かす。何か良い言い訳がないのか探してるだろうことは流石にわかった。
「ほら、帰ろう」
「う……ん」
 躊躇いがちにもすずは頷いた。よし、これであとはどのタイミングで謝るか…、なんて考えてると手がすずの肩に
触ってしまった。
「あ、ごめ―」
「!!」
 手をすごい勢いで払いのけられた。
「あっ……」
 それはどっちの口から出た言葉だったか。そんなのはどっちでもよかった。僕はものすごいショックを受けていた。
これは嫌いとかいうレベルを超えてるのじゃないのか、とか、もう修復不可能ではないのか、とか、僕とすずの関係は
もう終わりじゃないのか、とか色々なものが渦巻く。
 そんな気持ちが表情に出たのだろうか?
「ち、違うの!」
 すずが叫んだ。わたわたと手を振りながら顔を真っ赤にして、必死な表情で。
「あの、えっと、これは、その、そういうことじゃなくて、つまり、ヒロが嫌いとかじゃなくて、うう、ななんというか」
「気持ち悪いとか?」
 僕は困惑気味に口を挟んだ。それだともっとショックだ。
「気持ち悪いとかでもありません! う、うう……つまり、だから……」

707:敏感幼馴染
10/09/19 19:19:15 eTzjUxQA
 すずは顔どころか首筋まで真っ赤にして下を向いて黙り込んだ。じゃあ何なんだろう? と僕は混乱していた。
嫌いとかじゃなく気持ち悪いとかじゃなくて、僕を避けるような、思わず手を払いのけるような理由って何さ?
「か……」
「か?」
「感じちゃうの!」
 すずが片道攻撃に出発する特攻隊員のような表情をして言った。ただし顔はいちごより更に赤く、涙目だったけど。
カンジチャウ…何それ?
「かんじちゃう……かんじちゃうって何?」
「こ、ここここ……」
「ニワトリ?」
「この鈍感馬鹿男ーーーーーっ!」
「ぐはぁっ!?」
 今度はもの凄い勢いでビンタを食らった。
「感じる、っていったらその通りの意味に決まってるでしょうがっ! あんたが触ると何か変な感じになっちゃう、って
つってんのよ! あああああもう、触られたらそうなっちゃうし、一緒にいたらあの時のこと思い出しちゃうし、
どうすれば良い、って言うのよ!」
 はあはあ、と顔を真っ赤にして一気にすずがぶちまけた。僕は張られた頬を押さえながら呆然と考えた。
ええっと、それってつまり……
「僕と一緒にいるともれなくイケナイ気分になっちゃう、ってこと?」
「~~~~~~っっ! そ、そうよ! 悪い!?」
 居直り強盗のような態度だな、と思いながらも僕は深く安堵していた。なあんだ、嫌われてたわけじゃないんだ。
「な、何笑ってるのよ……?」

708:敏感幼馴染
10/09/19 19:20:55 eTzjUxQA
「安心した」
「安心?」
「うん、僕が嫌われたわけじゃないみたいだから」
「ば、ばか! 私がヒロを嫌いになんて……そんなの」
「いや、まぁ……したことがしたことだったし」
「……いいわよ、もう。あれは仕方が無いことでもあったし、って思うことにするわよ。ヒロもそうしてよ」
 すっかり元の調子ですずが言った。僕は内心でこれだよこれ、と喜んでいた。
「ま、了解。で、さ」
「何よ」
「今も変な気分継続中だったり?」
「!!」
 またすずが顔をサッと赤くして、何かいいたげに僕の顔を見た後恥ずかしそうにそっぽを向きながらも悔しそうにこく、
と頷いた。
「解決方法は?」
「そ、そんなの思い付いてたらこんな苦労してないわよ……」
「簡単だよ」
「簡単?」
「要するに、発散させりゃいいんじゃない?」
 多分、その言葉を言った僕はきっと良い笑顔であったろうと思う。

709:709
10/09/19 19:22:53 eTzjUxQA
とゆうわけで第1回終了。
短いわエロないわ下手だわですまねー。
次回は今度こそ明日に投下予定。
エロエロでいくよ!着衣もあるよ!

お騒がせしました。どっとはらい。

710:名無しさん@ピンキー
10/09/19 19:24:21 O9yMAFkm
GJ

711:名無しさん@ピンキー
10/09/19 21:27:00 /glDcT3Y
wktk

712:名無しさん@ピンキー
10/09/19 21:27:56 SlXWBWNQ
まじGJ!

713:名無しさん@ピンキー
10/09/19 23:48:58 EyUT6G4/
>>728
乙!!すずちゃん可愛いw
アナルプレイ期待

>>720
変態プレイ全開の仲の良いカップルは良いですね

714:709
10/09/20 14:05:47 H6cyK7wH
よし、できた!間に合ったぞ!
誰もいないなら3分後から投下します。今回はエロありです。

NGは「敏感幼馴染で」

715:敏感幼馴染
10/09/20 14:07:00 H6cyK7wH
「発散ってどういう……まさか」
「そのまさか」
「ふ、ふふふふざけないでよ! あのことも死にたくなるくらい恥ずかしいのにそんなことできるわけ……!」
「とゆうかさ、発散ってどういうことするかわかってる?」
「えっ……そりゃ、その、あの、おしべとめしべというか……」
 すずは顔を赤くして人差し指に髪の毛をくるくると巻きつけを繰り返している。
「そうゆうのは、いくらなんでもしないって」
「じゃ、じゃあどういう……」
「すずってさ」
「?」
「オナニーって週にどれくらいしてる?」
 …………
「はい?」
「知らない? オナニー。自慰。マスターベーション」
「ば、ばかぁっ! な、ななななにを……!」
「重要なことだからさ」
「そんなの重要なわけが……!」
「いや、本当に重要なんだ」
 僕は真面目な顔をして言った。すずは更に落ち着きのない態度になった。俯き気味の顔は更に赤くなって
熟れたトマトみたいだった。うなじも真っ赤っ赤。目は常にふらふらとさせ、胸の辺りに握りこぶしを作っている。
 やばい。なんかすごい可愛い。抱きしめたくなる。
「…………わよ」
「え、なんて?」
「~~~~~~~~っ! し、してないわよっ! そんなの! 全然!」
「…………」
「ちょ、ちょちょちょちょっと! 何黙り込んでるの! 何がおかしいのよ!」

716:敏感幼馴染
10/09/20 14:08:07 H6cyK7wH
「……本当に?」
「こ、こんなの嘘なんてつかないわよ! つくわけないじゃない!」
「だからそうもなるのかも」
「え、どうゆう……」
「つまり欲求不満」
「よ、よっきゅうふまんって……」
「溜めてるんだからさ、発散させなきゃ。さしずめ、今のすずはあれが衝撃的すぎて溜まるのが増えすぎちゃってるんだよ」
「…………」
「だから、帰ってオナニーして発散すれば―」
「だ、だからっ!」
「?」
「だから、したこと、ない……のよ」
 僕はその言葉の意味がわからなかった。したことがない? 誰が? 何を? まぁ、落ち着け僕よ。前後の言葉の意味か
ら何をしたことがないのか推察してみようじゃないか。えーっと、すずにオナニーを週何回してるか聞いて、帰ってきた答え
が……だろ。つまり、要するに、まとめると……
「…………」
「…………」
「……つまり、最近してないとかあんまりしないとかどうとかじゃなく、人生においてしたことがないとの理解で
オーケーでしょうか?」
~~~~~~~っ!」
 ……あー黙り込んじゃった……しかし、ここまで人間って顔が赤くなるもんなんだなぁ。大丈夫なのかな。てゆうか、
大当たりか。あと気まずい。何て言ったものか。

717:敏感幼馴染
10/09/20 14:09:24 H6cyK7wH
「む、昔に、ちょっと触ったことはあるのよ? でもなんか刺激が強くて……怖い、のが、ちょっと……やり方も、えっと、
わから、ないし……」
 あー、なるほどなー。推測でしかないけど(興味を持ってちょっと触ってみる→すずは敏感すぎる→刺激が強くて
びっくり→なんか怖くて触るの定着せず→今に至る)みたいな感じなんだろう。きっとそうだ。
 沈黙。実は僕も平然と言ってるように見えるだろうが心臓はバクバク、喉はカラカラ、背中は冷や汗と脂汗でドロドロだ。
なんでこんな話になってるの? 僕のせい? すずのせい? それともどっちも? 人間ノリで突っ走るととんでもない
袋小路にノンブレーキダイビングをかましてしまうようになってるのだろうか。いや落ち着け僕。思考が支離滅裂だ。
ここは小粋なジョークでも言って場を和ませるんだ。いっちょ下品なやつをかまそう。そしたら
(下ネタぶちまける→すず怒って僕を殴る→殴ったね親父にもぶたれたことないのに→罵り合い→いつもの空気に)
となるはずだ! よし、いけ僕!
「だったら僕がオナニーの仕方教えてあげようか」
 いくらなんでもそれはなかった。
 殺されるか? そーっと、目をすずに向けてみる。沈黙のままだ。おそらく僕が言った言葉の意味を理解しようと
してるのだろう。爆発まであと3秒くらいか。今なら間に合う。『もちろん嘘だけど』と言っておこう。
「もち「じゃ、あの、お願い……」……はい?」
 びっくりしてたら、すずが腰に手を当てて強い口調で言葉を続けた。
「でも、えっと……へ、変なことしたらただじゃおかないからね! 教えるだけなんだからね!」
 すずさん、強い口調で言ってるけど顔めっちゃ真っ赤なままですよ。あと、オナニーを教えるということは
、なにをどうしようとも変なことです。てゆうか、そんなことを言ってるすずの精神状態はおかしいのではないのだろうか。
僕がけして言えた義理ではないことはわかってるけど。本音を言えば、すずにはググれとでも言ってやりたいのだが、
すずは今時珍しいぐらいの機械苦手人間だ。そして僕の家のパソコンは修理中、すずの家にはそもそもパソコンがない。
そして2人は学生ゆえに金欠でインターネットカフェに行くことなどもできない。まるで仕組まれたみたいだね!
 こうして僕たちはこれまた仕組まれたように出張で両親不在のすずの家に向かうのだった……

718:敏感幼馴染
10/09/20 14:10:33 H6cyK7wH
 そしてすずの部屋で僕たちは向かい合って座って―そしてそこで動けなくなった。先ほどの図分たちの思考が
明らかにおかしかったのを思い知らされる結果だ。僕は脇の下から膝の裏まで汗でビタビタだし、すずはすずで制服を
着たまま正座をした状態で固まっている。
 しかし、僕はこれまでの人生で女の子にオナニーのやり方を教えたことなぞいちどもないのだけれど、
どうすればいいのだろうか。ああ、こうゆう時童貞じゃないやつだったらうまくやるんだろうなぁ。
僕はエロ孔明なだけです。でも言ったからにはやらないといけない……よな?
「すず、パンツ脱いで」
「え、ええっ!?」
「いや、驚かれても……脱がないとできないし」
「っ! そ、そうだけど……そ、そうじゃなくて他の何かもっと、こう……」
 蚊の鳴くような声、という表現に相応しい声音ですずが戸惑う。
「……世の中キスとかでもできる人もいるらしいけど、やってみる?」
「キキキキキキキキ、キスッ!?」
「どうする?」
「そんなのできるわけないじゃない! ヒロのばか!」
 キスと自分の大切な部分を人に見せるのとどっちが恥ずかしいものか? 
「う、う、う、うぅぅ~っ……ぬ、脱ぐわよ! 脱ぐから、その、後ろ、向いて……」
 その言葉に僕は潔く後ろを向く。どのように脱ぐかはかなりの興味があったが、ここで僕が動かないとすずは
色々理由をつけるばかりで何もしないだろう。あと、すずはテンパりすぎて忘れているようだが、
すずの部屋には女の子の部屋なら当然の家具―姿見があった。しかも誂えたようにすずの背後に来る様な位置に
姿見はあった。
 すずはどうしようかとひとしきり悩んでいるようだったが、今まで胸に当てていた手を下ろした。ブレザーの制服の
短いスカートの中に手が入る。スカートの生地がもぞもぞと何かを探すような動きをした後、ゆっくりと下がり始めた。
すぐに手が生地の中から出てきた。親指には淡いグリーンの色のショーツがひっかかっていて、太もも、
膝と降りたところですずは片足立ちになって右足を抜いて次に右足立ちになって左足を後ろに折り曲げながら、
完全にショーツを脱いだ。

719:敏感幼馴染
10/09/20 14:11:45 H6cyK7wH
「ヒロ、脱いだけど……」
「あ、うん」
 脱衣に見とれてた頭を復帰させた。振り向いて見たすずの顔はどのような状況かはもはや言うまでも無い。
無意識でやってるんだろうが、内股で太ももを微かにすり合わせてるのが妙になまめかしい
「それじゃ、次は」
「つ、次は?」
「座って。うん、ここでいいか」
 部屋の中央にあるテーブルに座るよう示すとすずはもう諦めの境地に達したのか、すぐに座った。
「なら……見せて」
「見、せ……るの?」
「僕が勝手に見て回ったほうが良いならそうするけど」
「そ、そんな意味じゃないわよ! そんな意味じゃなくて……そんな意味、じゃ、なくて、み、みせなきゃダメ……?」
「流石に見ないとどうにも」
「~~~~~~っ! う、うっさいわね!」
 は、は、と荒い息遣いが聞こえる。思わず僕は息を呑んだ。ショーツを脱いだときみたいにゆっくりすずの手が
スカートの裾を掴んだ。違うのはすずの顔が見えること。すずは注射を嫌がる子供のように顔を横に向け、
意識しないようにしているようだった。目はしっかり堅く閉じられている。スカートがそろりそろりと上がっていく。
徐々に白い肌の面積が増していく。その白に少しの盛り上がりとスジと白とは違いすぎる肉色が見えた時は心臓が
止まりそうになった。
「ど、どう? み、見える?」
「…………」
 僕は答えなかった。目の前の光景に頭が沸騰しそうになっていたからだ。
「ど……どうなのよ」
「なんか……濡れてない?」
 目の前にはすずのアレがある。毛は薄い。可愛らしい、という表現が似合う程度に伸びていて、
下に縦筋がゆるやかに延びていた。その筋の中心からやや周りが光を反射してきらきらとしていた。
「そ、そそそ、そうよ! 悪い!? だから、言ったじゃない! か、感じちゃう、んだって……! 
ひ、ヒロが、いると……ショーツまで、その……」
「……触って良い?」
「え……」
「ここ、触って良い?」

720:敏感幼馴染
10/09/20 14:13:35 H6cyK7wH
「ば、ば、ばばばばばかぁっ! 何をいいいいいい、言ってるのよ! そんなんじゃないって言ったじゃないっ! ひ、ひろのスケベ! 変態! この異常性癖者!」
 すずが涙目で怒鳴りつけ、睨み付けて来る。
「だって、ほら、触らないとすずの気持ちいいとことかわからないし……やり方も教えれないし」
「あ、う……」
「すずが僕の言ったとおりに目の前でいじってくれるなら話は別だけど」
 ただし、その場合は僕に見せるようにやってもらうけど、と言葉も付け加える。
「そ、そんな……」
「どうする?」
 どっちでも結果として大体似たようなもののような気はするけど。
「どっちかなんて! ど、どっちか、なん、て……ぅぅ」
「…………」
「さ、触って、いいわよ……」
 すずの中でどんな思考が行なわれたかわわからないが、すずは僕にオーケーを出した。もう1度すずは横を向いた。
構うものなどもうなかった。
 音で表現するなら、最初に触った感触はくにゅ、という感じだった。柔らかい上に、濡れている。
「っ! ぁ、ひゃ、ひゃん! あ、っ、く、ん」
「まず全体を包むように触って」
 すずのあそこを指で撫でるように擦る
「は、ぅ、ゃ、ん、く、あ、ぅ!」
 すずの体がぴくぴくと動く。自分の余りの声の大きさにびっくりしたのか、すずはスカートの裾を持っていた手を離して
自分の口を押さえた。すると『ん、んん! ん、ん、んぅ!っん!』などとくぐくもった声が響く。それはただ単に声を出すより
いやらしいような気がした。僕は適当なオナニー講座を垂れ流しながらぐちゃぐちゃにすずのあそこを触りまわした。
興奮で頭がどうにかなりそうだった。あの気丈な幼馴染が僕の手でされるがままになっている。
 そうだ、と僕は思った。童貞と言えども、エロ本とかで最低限の知識を心得ている僕はそうゆう本で必ず出てくる場所を
触って見ることにした。確か、上の方……だっけ?
「ん、ぁあっ! ん あ、あああああああ!? ひ、ゃ、な、なに?」
 それはクリトリスだった。ここは女の子が一番敏感なとこ……らしい。
「あ、ぁっ! ぃ、や、あ、、ぅ、ひ、ひゃぁぅっ!ヒロ、だ、あ、! う! だ、め、あ、あ、あ、あ、なにか、あ、や、きちゃう……!」
 まさに劇的と言ってよかった。口を押さえていた手を離してすずはクリトリスをいじっている僕の手を必死に握り締めてくる。
連続して体を振るわせ、悲鳴のような声が出た。

721:敏感幼馴染
10/09/20 14:15:08 H6cyK7wH
「や、んっ! だ、め……あ、ぅぅぅっ、だ、だめ、や、かんじ、すぎ、ちゃっ! は、は、は、あ、や、やぁぁぁぁっ!」
 ひときわ大きな声をあげた、と思った瞬間、すずはびくびくびくん、と体を痙攣したかのように振るわせた。
僕の手を握っていたすずの手も力が抜けていく。最初と同じような、はぁはぁ、という荒い息遣い。そういえば、
僕も呼吸をしていなかったことを思い出して、ゆっくりと深呼吸をした。手を持ち上げる。にゅるにゅるのすずの液がべたり。
 すげ……
 呆然としたまま僕はすずを見た。すずも呆然としているような感じになっている。こんなにことをしているのに
下半身以外はスカートも含め普通の制服というすずが妙にいやらしい感じがした。靴下ですらそのままだというのに。
すずが座っているテーブルには滴り落ちたものが小さい水溜りを作っている。そして―
「……!」
 その上だ。僕はあるものを発見した。
 もう1度、いけるかも。あの時のことを思い出しながら、僕はそこに手を伸ばした。
「っ! ひゃっ! や、ぁっ! ひ、ヒロ!?」
 僕はそこを人差し指でくるくると撫でる。しわを伸ばすように手についている粘ついたものをすりつ込むように。
「や、ぁ!ひろ、や、め……」
「言い忘れてたけどさ……こっちでもオナニーってできるんだよ」
 すずの肛門の中心―穴をつんと人差し指で押しながらすずに告げる。
「う、そ、ひゃぅ! そん、な、とこ ひ、ぅっ、ち、ちがうとこ、なのに、ぁ、できる、わけが……!」
「あの時も、座薬を入れるときも気持ちよさそうにしてたし、今もすごい反応してるのに?」
「ち、ちが……! か、んじてなん、か……! や、やぁっ! ゆび、が入って……んんっ!」
 人差し指の第一関節を回すようにゆっくりと入れる。
 そう、あの時のことだ。すずが一週間前、風邪を引いて寝込んだ時、薬が座薬しかなかった。色々なことがあって
僕がいれる事態になってしまい……その時にすずは凄い感じてしまった……ようだ。もしかしてたらイってすらいたのかも。
それからよそよそしくなったのは周知の通り。避けられるのは寂しかった。けれど、僕はその時のことを何度も何度も
反芻していた。だって考えても見てほしい。女の子がいやらしい表情をしているを見たら誰だってそうなるだろう?
「や、やだっ、そっち、ひゃふ、は、ぅ、ちがうのに、そ、んなこと、あ、ん! するとこじゃ、ないのにぃぃっ……!」

722:敏感幼馴染
10/09/20 14:16:32 H6cyK7wH
 僕の指が締め上げられる。にゅるりにゅるりとすずの肛門を僕の人差し指が往復する。もうひとつの穴からはとめどなく
愛液が溢れて僕の指を濡らす。もう1回触ってみるか、と思ってクリトリスに空いている手を伸ばした。
「あああああ! ひ、あ、な、ぅ、にゃ、にゃあぁぁっ!?」
 すずの体が文字通り跳ねて音を立てる。すずが猫のような叫び声を出す。
「いひゃ、ひゃぁ、にゃぁぁっ! ふ、は、にゃあああああぁっ、やっ! め、ふ、ああぅっ! だ、め、きちゃ、ひゃ、ぁぁぁっ!
 う、あ、ま、にゃ、きちゃ、ぅ、にゃっ!んっ!ぅぅぅぅ!」
 連続してすずの体が震える。口の端からよだれが垂れて、目の焦点があわなくなっている。もう声を隠そうともしてない。
更にドロドロの愛液が垂れて、すずの太ももまで濡らした。
「にゃ、にゃぅ、や、ひゃうぅぅっ、おか、ひぅ、な、にゃ、にゃぁんっ! す、ご、あ、は、うよぉ、にゃ、あ、にゃ、あ、あ、あ、
あまたきちゃ……! あ、あ、あ、あ、やぁぁぁぁぁっ!!」
 最後に大きく体が震えたあと、すずの体がゆらりと後ろに倒れた。
「おっと」
 なんとか支えることに成功した。
 あー…すごかった。


 そこからが5分後正気に戻ったすずに全力でひっぱたかれた。
『いくらなんでもやりすぎ』
 だそうだ。カッなって我を忘れた。今では反省している。必死に土下座をしてなんとか許してもらった。
でも、顔はすっきりしてたようだったので発散はできたらしい。
『今日のこと誰かにいったら殺すからね』
 イエスマム。でもこの前よりやったことはある意味更に気まずいことをやっているのだが、不思議と距離感は元に戻った。
(テーブルの上の水溜りはあとですずが泣きそうなになりながら処理したらしい)

723:敏感幼馴染
10/09/20 14:17:45 H6cyK7wH
 ま、一応オナニー、というか、未知への恐怖?は薄れただろうから、今度はすずも自分で処理できるだろう。少し、
いやいや、かなり名残おしいが今日みたいなことは事故みたいなものだ。もう二度と起こりはしないに違いない……
もっかいすずのアレいじってみたいなぁ。もうないだろうけど、こんな機会。

 なーんて思ってたある日の放課後、帰り道に事件はおきた。
「あのさぁ、ヒロ」
「ん?」
「えっと、ね……」
 横を向くと、すずの頬が赤く染まっていた。手は後ろに組んで視線は少し落とし気味で、ちょっと申し訳ない、
とゆうような表情で。
 何だ?
 すずは言った。


「えっと、もっかい、触って欲しい、って言ったら……どうする?」

724:709
10/09/20 14:18:54 H6cyK7wH
挿入がなくてすまねー。
以上、投下終了です。好評なら続くかも。
てゆうか、幼馴染としての描写が少なすぎorz 次回があればその描写も増やす!!予定……
まぁ、続くにしても私生活の関係で投下は今週の土曜日以降になってしまいますが。

ではお騒がせしました。どっとはらい。

725:名無しさん@ピンキー
10/09/20 18:16:22 Ru3zR+v3
>>743
GJ過ぎる!!


処女膜を維持したままアナルとクリ開発とか凄く良いかも

726:名無しさん@ピンキー
10/09/20 22:37:54 Q+xMmUNZ
>>743
GJ
キスと合体はどっちが早いかなw

727:名無しさん@ピンキー
10/09/21 00:52:04 K7qptg66
>>743
是非つづいてくれ。GJ

728:名無しさん@ピンキー
10/09/21 20:06:24 aUpl+BmW
続き期待

729:名無しさん@ピンキー
10/09/23 00:40:05 EAWPArAQ
幼馴染みの条件は、子供の頃に一緒に風呂に入ったか否か。異論は認める。

730:名無しさん@ピンキー
10/09/23 00:46:55 lKCLrruH
小学校卒業までに大きくなったら結婚する約束をしたかどうかだな!

731:名無しさん@ピンキー
10/09/23 01:36:01 4ydWtEyX
家が隣で窓から出入りできるかどうかだろ

732:名無しさん@ピンキー
10/09/23 01:46:40 J9pJFFSP
ハードル高くね?

733:名無しさん@ピンキー
10/09/23 02:22:11 UuMU/snh
ハードルがあったら大変だろ

734:名無しさん@ピンキー
10/09/23 05:30:29 5vjUnKgz
まあ幼稚園ぐらいからの付き合いは最低条件だよなあ。
小学校が一緒ですとかただの同級生だもんな。

735:名無しさん@ピンキー
10/09/23 09:43:28 U7QENCbe
>>753
親密度によると思うが

736:名無しさん@ピンキー
10/09/23 09:57:45 cxqOPvUN
>>753
場合によりけりだと思うが。なんだかんだで、幼稚園の頃なんて物心ついてても記憶は薄いだろ。
小学校6年間ずっと同じクラスで今でも腐れ縁ですとか、
小学生時代忘れられない経験があるよ、とか。

なんつーか…条件はあっても構わんが最低限の条件を決めちゃうと幅狭まりすぎる

737:名無しさん@ピンキー
10/09/23 11:37:24 UuMU/snh
お前がそう思うんなら(ry
だいたい「幼稚園ぐらいからの付き合い」から「小学校が一緒」って恣意的にもほどがあるだろw
なんで片方は交流があるような書き方でもう片方は数多いる同窓生の一人、みたいなんだよw
小学校に上がる際に隣に引っ越してきてそれ以来の付き合いとかでもダメになるしな

738:名無しさん@ピンキー
10/09/23 11:57:35 p3cche64
小学校低学年はギリギリ許容範囲だろ
高学年はアウト寄りの微妙、中学いったら完全にアウト

739:名無しさん@ピンキー
10/09/23 17:38:30 sWpcs4HJ
小学校中学年位までなら普通に許容範囲だろ
関係の親密度とかによるとしか

740:名無しさん@ピンキー
10/09/23 18:04:33 4ydWtEyX
まあ個々人の好きなようにされたらいいと思います

741:名無しさん@ピンキー
10/09/24 04:09:45 hxO7z/zS
俺は敬語系幼馴染なら

742:名無しさん@ピンキー
10/09/24 04:32:03 TF2gI+Zl
主人公(男)が25でヒロイン18みたいな歳の差もあり得るの?
隣の家族の子とかで生まれた時から知ってるとか

743:名無しさん@ピンキー
10/09/24 05:03:30 ql+4wcuG
そりゃ、あるだろ

744:名無しさん@ピンキー
10/09/24 05:36:18 TKxCb/ah
>>761
それ位の年齢差なら余裕だな

745:名無しさん@ピンキー
10/09/24 18:46:39 XV8hv/x7
ツインシグナルか懐かしいな

746:名無しさん@ピンキー
10/09/25 04:54:33 7SdXZsXQ
>>764
ツインシグナル?

747:名無しさん@ピンキー
10/09/25 20:43:02 qOlx7D+M
幼馴染同士の歳の差はどれくらいまでありなんだろうか
10以上離れているのも有りなのか?
例えば幼馴染(男)の歳の離れた妹とかで私大きくなったらお兄ちゃんと結婚する!!
→最初は相手にしてなかったけど女が成長するにつれ……

748:名無しさん@ピンキー
10/09/25 20:58:37 MDFnrqdG
社会人1&高校1くらいならギリギリいけるか…?

749:名無しさん@ピンキー
10/09/25 20:58:51 pq+uPD02
TSにそんなのあったかなあ

750:名無しさん@ピンキー
10/09/25 21:05:18 uFkBtist
別に何歳離れてようが幼なじみは幼なじみだろうが
あまり年齢差があると年の差スレ向きのネタになるなw

個人的には小学校にギリギリ一緒に通える5歳差くらいまでが
純粋な幼なじみ萌えと言って良いライン
それ以上やそれ以下になると別の属性が付加されてしまう
まあそれはそれで私は一向に構わんわけだが

751:名無しさん@ピンキー
10/09/25 23:10:54 p0EcCEYy
>>764
まさかこのスレでこのタイトルを聞くとはなぁ…
そういや音井教授と奥さんはそういう間柄だったな

752:名無しさん@ピンキー
10/09/25 23:35:43 I4+ikkeR
頭文字繋がりってことじゃ・・・?

753:名無しさん@ピンキー
10/09/26 22:44:12 WC9r8L9w
いつも面白半分に照れ隠しで年上男をからかっている年下幼馴染が
年上男幼馴染を同い年女に取られそうになってやきもきして
そのせいで男に自分が幼馴染女に嫌われているみたいな変な勘違いをさせてしまい
右往左往で結局元鞘ハッピーエンドな話とかいかがでしょうか
王道っつーか使い古されたシチュだけど、王道は王道だからこそすばらしいと思うのです

754:名無しさん@ピンキー
10/09/26 23:06:24 JZeUio/M
肌寒くなり手をつないで距離が縮まっても心の距離は一向に縮まらない季節となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 

みなさん幼馴染が付き合うきっかけはどんなものがお好きですか?
小中学校の卒業文集、幼稚園のころのタイムカプセル、文化祭等での劇での配役、恋のライバルの登場といろいろあるとおもいます。
是非皆さんの好みのシチュエーションをお聞かせください。

敬具

755:名無しさん@ピンキー
10/09/26 23:47:12 iXtR63Aq
>>772
良いな

>>773
恋のライバル

756:名無しさん@ピンキー
10/09/27 00:27:18 gM07WITW
俺もライバルかな
そこで幼なじみの焦りや心境描写がしっかりしてると萌える

757:名無しさん@ピンキー
10/09/27 02:58:17 MShV/TtI
一瞬幼馴染同士が恋のライバル→どっちかが同性愛者かと勘違いしてしまった

758:名無しさん@ピンキー
10/09/27 03:31:00 ThHZbLd6
自分で何か書こうと思ったけどそれじゃ萌えないので止めた。
幼なじみ大好きだー。

759:名無しさん@ピンキー
10/09/27 04:01:41 ePBBwSvA
都会の大学に行った男のために間違った知識でギャルっぽくしてしまう年下幼馴染

760:名無しさん@ピンキー
10/09/28 14:09:02 e88mt+e9
一瞬幼馴染同士が恋のライバル→どっちかが同性愛者

同性愛じゃないけどあだち充のクロスオーバとか言う漫画の
主人公とヒロインは昔そんな関係だったような
主人公がヒロインの姉とすごく仲が良くて妹のヒロインがやきもちやいて
姉がなんでかしらないけど甲子園に行きたがってて主人公が連れていくって約束して
ヒロインも女子だけど甲子園めざすとか言う漫画じゃなかったっけ?
途中で姉が事故死して二人で甲子園目指すんだよな確か
昔はタッチは南を甲子園に連れて行ってだったけど
今は女子でも甲子園目指すになったのかーとなんとなく思った。
南って嫌われる要素てんこ盛りのヒロインだったなあ。人気あるけど。

761:名無しさん@ピンキー
10/09/28 21:39:51 1X8ncxMF
>>779
へいへい
クロスゲームだぜ兄弟
青葉かわいすぎいいいいいい

762:名無しさん@ピンキー
10/09/29 20:31:52 5/1OW2yJ
>>779
カッチャン生きててもかなり不憫なことになってたよね…
南はタッチャンに惚れてるし、達也は和也に譲る気満々だったけど高校に入ってからちょっと変ってたし

763:名無しさん@ピンキー
10/10/02 11:03:52 0hhijVmx
>>776
幼なじみ三人で、泥沼3P関係なんて言うのを夢想した。
女二人が一人の男を奪い合うも、興味本位が元で女同士で身体の関係になり、
最後は、3人で同時に達するとか。

764:名無しさん@ピンキー
10/10/02 12:39:43 xILIVep9
>>782
とらいあんぐるハート1.2.3DVDeditionのおまけシナリオで似たようなシチュが在った気がする

765:名無しさん@ピンキー
10/10/03 03:08:56 DxrQTmKa
いろいろと下手ですが、途中まで書いてみました
需要がありそうなら続きを書かせていただきます

766:全天星座
10/10/03 03:16:45 DxrQTmKa
彼女と出会ったのは、俺が4つかそこらの頃だったと思う。
小さい頃の記憶は、おぼろげなものなのでよく覚えていないことが多い。
その秋の夜、俺がなぜ外に出たのかも―
でも、斜向かいの家の玄関に立ち、夜空を見上げていた女の子を見たこと。
その子と話し、そして月を一緒眺めたことは今でも覚えている。

俺はその家まで歩いて行き、女の子の前に立った後、
「何しているの?」
と躊躇することなく話しかけた。
「・・・・」
顔を俺の方に向けてくれたのだから聞こえていないはずはないのに、彼女は黙ったままだった。
仕方がないので、俺はもう一回
「なーにしてるの?」
と聞いた。
するとしばらくして、彼女は人差し指を空に立て、伏し目がちで
「・・・おつきさま・・見てるの」
と、すぐに消えてしまいそうなか細い声を発した。
その指差すほうを見てみると、立派な満月が夜空に光り輝いていた。
「おーー」
俺ははじめてみるであろうその月のきらびやかな姿に感動し、彼女に振り返って、
「すっごい月だね」
と言った。
彼女は相変わらず目を伏せていたが、すぐに俺と話してくれた。
「ちゅーしゅーのなんとか・・・っていうみたい」
「ちゅー・・・何?」
「・・・よく分からないけど、ママが今日はおつきさまがきれいな日だよって」
「ふーん」
そんなことを話した後、俺達はしばらく一緒に月を見ていた。
今なら分かる。俺は運よく中秋の名月を見れてたのだ。

やがて彼女が
「そろそろお家に入らなきゃ・・」
と言ったので、月見はお開きとなった。
「そっか、じゃあ」
そこで俺はまたもためらううことなく、
「明日またあそびにきていいかな。明るいうちにだけど」
と、約束を取り付けようとした。多分、近くにいていつでも遊べる友達がほしかったのだろう。
彼女は少し困惑したみたいだったが、何秒かして
「いいよ」
と言ってくれた。
「ほんと、じゃあ行くね・・・あっ、そうだ」
俺はそこで、自己紹介していないことにやっと気付いた。
「ぼく、津嶋雄也っていうんだ。きみは?」
「・・沢木理恵」
「じゃあ、また明日ね理恵ちゃん。バイバイ」
「・・・・」
理恵は小さく手を振ってくれた。

これが、俺と理恵の出会いだった。

767:全天星座
10/10/03 03:22:40 DxrQTmKa
俺は保育園に、理恵は幼稚園にかよっていたから、一緒の学校になったのは小学校に入学してからだ。
理恵と初めて同じクラスになったのは3年生のときだったけど。
といっても、出会ってからはほぼ毎日一緒に遊んでいたので、今更クラスが一緒だからどうしたというわけでもない。

ある日、『わたしの目標』という作文をクラスの全員がみんなの前で発表した。
口数は多いほうでなく、大人しくて恥ずかしがり屋な理恵にとっては苦行のものであっただろう。
現にその発表は実に淡々としていて、その上聞き取るのに苦労させられた。
でも、内容はたとえ聞こえなくとも分かっていたと思う。ずっとそれにつき合ってきたから―
『私の目標は、全部の星座を見て、できれば全部の星をみることです』
要約すれば、こんなことを言っていたのだろう。
幼い頃から星の世界に心惹かれ、機会があれば星々を追っていた理恵と一緒に、俺も夜を視ていたのだ。

「そんなに気にするなよ」
帰り道、俺は作文発表の失敗を引きずっている理恵を元気付けようとしていた。
「でも、後ろの席の人に『何を言っているか分からない』って言われた。先生にも・・・」
確かに、そんなに離れていない席の俺も聞きづらかった。理恵は後で先生にも注意されていた。
「いつまでも気にしててもしょうがないって。嫌なことはすぐに忘れよーぜ」
「・・・うん」
そういったものの、明らかに理恵は浮かない表情だった。
この頃の理恵は、失敗をくよくよと気にし続ける子であった。見かねた俺は、
「あーっ、もう。よし分かった。ちょっと俺の家に来い」
「えっ」
「いいから」
やや早歩きで俺の家の前に行き、そして俺は玄関で待っているよう理恵に伝えた。
自分の部屋に行き、小さいリボンがついた紙に包まれた箱に手をかけた。
そのまま紙を破り、箱の中身を取り出し、それをもって玄関へ向かっていった。

768:全天星座
10/10/03 03:25:21 DxrQTmKa
「ほら、これ」
俺は手に持っていたモノ―双眼鏡を理恵に手渡した。
「・・・・」
「お前が前に『双眼鏡があればもうちょっと遠くの星も見れる』って言ってたからプレゼントしてやる、感謝しろ」
理恵はずっとほしがっていたようだが、こいつは親にモノをねだるような奴ではなかった。
「いいの?」
「当たり前だろ、男に二言はねぇよ」
理恵はしばらく双眼鏡を見ていた。そして
「・・・ありがと」
と俺の顔を見て珍しく微笑んだ。
「ったく、さっきまでの暗い顔が嘘のようだな。でもこれで来週のお前の誕生日にはプレゼントなしだからな」
「えっ、じゃあ―」
「本当はその日にやろうと思ってたのに。今年、お前はプレゼントの箱を空けるワクワク感は味わえません」
といったものの、理恵は十分にワクワクしていた。
「明日は休みだし、今日はそれで星でも見て元気だしとけ。じゃ、またな」
そう言って俺は家の中に入ろうとしたら、
「雄也」
と理恵が声をかけてきた。
「今日も一緒に見てくれる?」
「・・あぁ、いいぜ」
それは、この頃の俺達の恒例のやり取りだった。
だから、俺はその言葉を待っていた。小学校に入ってからは、週末の天体観測を俺達はいつも行っていたから。
「先週は俺の家だったから、今日は俺がお前の家に泊まりに行くよ」
「うん」
「せっかく双眼鏡があるんだしさ、どうせなら遅くまで起きて観測してようぜ」
「・・・お母さんに怒られちゃうよ」
「いいじゃんかたまには。交渉しようぜ」
「そうだね、してみよ」
「そんじゃ、また後でな」
「うん」

理恵との天体観測はその年の翌年までは途切れることなく続いていたと思う。
でもいつしか、一緒に観測する日は2週に1度、月に1度となっていき、その間隔は長くなる一方だった。
年を重ねるにつれて、男友達と遅くまで毎日バカをやって遊んでいたからだろう。
だから、俺達が中学にあがってからは、二人で夜空を見上げることは一度もなかった―


769:全天星座
10/10/03 03:29:32 DxrQTmKa
月日は流れて、現在俺は高校2年生になっている。


教室にチャイムが響き、本日の授業が全て終わったことを告げる。
それまで静かであった教室は、突如として喧騒に包まれる。
「津嶋、この後どうせ暇だろ」
俺の前の席に座っている男―竹之内がいきなり失礼な言葉を俺に吹っかける。
「何だよ、『どうせ暇』って。・・・確かに暇だけど」
俺は帰宅部なので放課後には自由な時間が有り余っている。
「じゃ、カラオケでも行こうぜ」
「お前と二人でか?あんまり盛り上がらないんじゃ」
「いや、井上も一緒だ。そして、聞いて驚くな。女子も一緒だ」
「えっ、マジで!?」
「ああ、井上がうまくやってくれてよ。当然行くだろ」
「当たり前だ、サンキュー」
女の子とのカラオケなんて夢のようだ。素晴らしき高校生活。
「礼を言うなら井上にだな。メールでも打っとけよ、参加するって。最もお前が来ることは想定済みらしいが」
「ああ、分かった」
先生がきて帰りのホームルームが始まったが、俺は話を聞き流しながらメールを打ち、そして送信した。

「井上のクラスに集合だから、早く行こうぜ」
井上のクラスというと4組だ。
竹之内が4組の扉を開けて中に入っていった。その後に、俺も続く。
すると、帰りの仕度をしている理恵の姿があった。もちろん、理恵が4組なのは知っていた。
理恵とは今でも普通に話したりはするが、子供のころのようにいつも一緒にいたりはしてない。
向こうも俺に気付いたので声をかけようと思ったが、井上の呼ぶ声がしたため断念する。

カラオケに行くメンバーは、俺と竹之内と井上、そして4組の女子3人の計6人である。
俺と竹之内と女の子3人は初対面であるから、まずは自己紹介をそれぞれした。
その後しばらく、俺達は談笑した。俺達はうるさいくらいに盛り上がっている。
そして、俺は会話に参加していないときに、ふと理恵の方を見てみた。
―理恵と目が合った。どうやらこちらの様子を見ていたらしい。
目が合った瞬間、理恵は目をそらし鞄を持って教室を出て行った。その顔が、少し切なそうに見えたのは俺の気のせいだろうか。
その様子がなんとなく気になった俺は、「トイレにいってくる」といって理恵の後を追った。


770:全天星座
10/10/03 03:36:58 DxrQTmKa
「理恵」
声をかけると、歩くのを止め、こちらを振り返った。
「どうしたの」
と、その顔は少し微笑んでいた。
「いや、その・・」
「・・・・」
「お、お前も来ないか。さっき見てただろ。あいつらと一緒にカラオケいくんだ」
そう言ったが、理恵は首を振った。
「ありがとう。でも遠慮しとくね。私これからバイトだから」
「そうか、残念だな。何かお前、教室で暗い顔してたから嫌なことでもあったのかと思って。こういう時は―」
「大丈夫。何にもないよ」
「なら、いいんだが。・・・バイトの方は順調か」
「うん、だいたいは。はじめてもう1年たったから」
理恵は高校に入ってすぐにバイトを始めた。
理由は聞いていないが、あの理恵がバイトを始めたことには少し驚かされた。
内気な自分を変えるためだろうか。でもその割には、あまり成果は出ていないように思われる。
なぜなら、失礼だが、友達は多くはないからだ。廊下とかで見かけても、一人でいるか、あるいはいつも同じ女友達としかいない。
「そんなら、もうバイト先で後輩とかも―」
「雄也」
当然、俺の名前を呼んだ。
「な、なに」
「そろそろ、行かなくていいの?トイレにしては長すぎると思うけど」
「なぜ、トイレだと・・・」
「抜け出すときの雄也の常套句。・・・ベタだけど」
理恵はまた微笑んだ。こんな短期間で2回も微笑みをみたのは初めてだ。
「じゃあ、またね」
「お、おう」

その後、6人でカラオケを堪能した。
いや、正確にいえば5人だ。井上たちには悪いが、俺はなぜかあまり楽しめなかった。
もちろん、そんな素振りは見せなかったが。
―あんなに女子とのカラオケを楽しみにしていたはずなのに。
―思い描いていた理想の高校生活に一歩近づいたはずなのに。
俺の頭に終始あったのは、明るく歌う可愛い女の子達ではなく、幼なじみの切なげな顔と微笑みだけだった。

771:784
10/10/03 03:41:10 DxrQTmKa
一応、今回は以上で終わりです。
エロなくてすみません。

772:名無しさん@ピンキー
10/10/03 05:45:36 VSspyXEW
>>784-790
乙!!
エロシーンを楽しみにしてます
てかこういう女の子大好きw


そして需要云々は基本的にどのスレも投下に餓えてる筈なんで完結まで投下して欲しいw

773:名無しさん@ピンキー
10/10/03 08:18:17 pEx9tTTd
これは期待せざるを得ない
続きも楽しみです

774:名無しさん@ピンキー
10/10/03 10:27:50 Ofv4Ber/
GJです
こういう女の子は早く幸せに笑って欲しい
続き期待してます!

775:名無しさん@ピンキー
10/10/03 13:15:51 ihouDN0X
GJ!
続きwktkしてます

776:名無しさん@ピンキー
10/10/03 21:20:08 vmfaLxGn
この幼馴染のモジモジ感がたまらんな
好きなラノベ作家を思い出した

777:名無しさん@ピンキー
10/10/04 02:00:50 6JtU1cQc
>>795
そのラノベ作家について詳しく

778:名無しさん@ピンキー
10/10/04 13:17:27 uw1RCydj
幼馴染のラノベ作家か・・・

779:名無しさん@ピンキー
10/10/04 18:34:56 SYJIKuR1
幼馴染みヒロインに定評のある渡瀬草一郎

780:名無しさん@ピンキー
10/10/04 18:56:06 tldBJHgs
>>796
三上延って作家
シャドウテイカーは実に良かった
ラノベ好きで幼馴染も好きなら三上、渡瀬、あざのの三人の書く物は読んで損はしないんじゃないかな

781:名無しさん@ピンキー
10/10/04 19:51:53 +/ZgsVcX
どうせ禁止委員でもあるんだろ?

782:名無しさん@ピンキー
10/10/04 22:50:38 SYJIKuR1
>>799
奴にはダーク・バイオレッツで裏切られた経験があるから信用できない

783:名無しさん@ピンキー
10/10/04 23:36:29 6JtU1cQc
>>799
あ、三上さんか
三上さんならそうだろうな

784:名無しさん@ピンキー
10/10/05 00:05:04 l+7GQO80
三上と聞くとどうしてもソウ君思い出す

785:風呂の話 1
10/10/05 23:15:05 fnc4NdAA
割と勢いで書いたものですが、投下します




「おぅわっ!」

俺が風呂場のドアを開けると、間抜けな声が聞こえた。
ここは俺のボロいマンション(という名のアパート)。小さなユニットバスの湯船には
慌てて胸を隠した全裸の女の子。もちろん先ほどの声の主、俺の幼馴染であるノゾミだ。

「なんだ、入ってたのか」
「は、入るって言っただろ」

別々の大学に進学して、俺と一緒に東京に出てきたノゾミは
徒歩十分もかからない所に一人暮らしをしていて、ちょくちょく遊びに来る。
いつまで幼馴染に依存してんだ、って言われるかもしれないが、一人暮らしってのも
案外寂しいもので、大学での友達も少ない俺には正直有り難い。飯とか作ってくれるし。
それで、今日も授業が終わったら行くというメールが来たが、その直後から雨が降り出した。
通り雨で、5分ほどで止むのと、うちのインターフォンが鳴るのが同時だった。
ノゾミにタオルを渡しながら、風呂沸かしやがれこの野郎、とか言われて、急いで風呂にお湯を張ったというわけだ。

「いやー、俺もさっき出かけたときちょっと濡れちゃってさ」

もちろん嘘だ。ただ、ノゾミが俺んちの風呂に入るという状況が、思った以上にアレだった。アレ。
もちろん俺なりに悩んださ。葛藤したさ。3分ほど。
で、その苦悩の末に決断したってわけだ、突撃あるのみ、と。

「はぁあ? ちょ、待ってよ、すぐ出るから」
「ま、ままま、いいじゃん、一緒に入っちゃえば。風呂も冷めなくてすむし」
「いいいい一緒ぉ!?」

元々赤かった顔が、ますますそりゃもうクリムゾンだ。

786:風呂の話 2
10/10/05 23:16:08 fnc4NdAA
ノゾミは女の割には身長もあって、スタイルもこう、ダーイナマイトっつーか。
早い話が巨乳、かつむちむちだ。そのボリューミーな身体が狭いバスタブで窮屈そうに収まっている。
左腕で左右の胸を押さえているが、今にも零れ落ちそうだ色々と。

で、さらに問題なのは、胸に気をとられているのか
右手は太腿あたりにつかまってるだけで、肝心のナニが隠れていない。
さら湯の奥にゆらゆらと、黒い茂みっつーかなんつーかが、もう見えるんだか見えないんだか。
これは流石にヤバイと目線をそらす。なにがヤバイて、前のタオルでごまかしきれない。

「昔はよく一緒に入っただろぉ。ほら、詰めて詰めて」
「昔て、そりゃ昔は昔だから…むむむにゃむむむ…」

ノゾミはなにやら唸りながらも、圧縮された体育座りみたいに身体を縮めて、俺のスペースを空けてくれた。
意外だ。絶対ここで逃げられると思ったのに。

「あ、ど、どもーっす」

こっちが戸惑いながらも、その狭いスペースに身体を押し込む。
狭い。なんたって狭い。一人で入っても狭いんだから
大の大人が二人なんて、そもそも設計からして考慮されていない。
箱に詰められた押し寿司みたいだ。
自然、俺の左半身が、ノゾミの肩からわき腹から尻から太腿まで、ぴったりと押し当てられる。
未知の感覚だ。

787:風呂の話 3
10/10/05 23:16:54 fnc4NdAA
「せ、せめぇー」
「あんたが入ってくるからでしょ…」

ノゾミは顔をそこまでやるかというぐらいに背けている。
そりゃそうだ、恥ずかしいんだろう。俺だって恥ずかしい。

それにしたって、よく成長したものだ。
昔一緒に風呂入っていたとき、って、小学生くらいか。
そのころなんか、がりがりで、肉なんか少しもついていなかったのに。
胸なんかそりゃもう洗濯板にも程があるってぐらい。当たり前だけど。
下のほうのナニだって、毛なんか全く生えてなくて
つるつるで筋が一本だけ…って、なんでこんなに鮮明に覚えてるんだ、変態か俺は。

今となっちゃあ、そりゃもう柔らかいぜ。マジで。いやマジで。
すべすべで、むにむにで、身体の側面でこれなんだから、今ちょっと手を伸ばせば届く
二つの膨らみなんか、想像しただけで俺の股間のタオルが危険領域だ。

「…なに?」
「いや、おっ…胸でけぇーなぁーって」

睨まれる。昔からノゾミの睨みは凄い。可愛い顔が台無しだ。

「…そういうこと、考えてるんだ」
「え、いや、まぁ、俺も健全な男子大学生でありますし」
「…キモッ」
「…ひでぇ」


788:風呂の話 4
10/10/05 23:17:40 fnc4NdAA
「…」
「…」

しばらく気まずい沈黙が流れた。そろそろ首を捻り背けるのも痛くなってきた。

「あ、あのさ…」
「…なに」
「俺、彼女欲しいんだよね」

何か言わねばと思って、よりによってそれを言い出すかと後悔した。今言わんでも。

「…は?」
「ほら、せっかく東京の大学通ってんのに、毎日荒野のような日々だしさ。彼女の一人も欲しいなぁーって…」
「で?」
「え、いや、言わせんのかよ」

ノゾミがちょっとだけこっちを見た。今の俺はどんな顔をしてるんだろう。

「…だめ、言いなさい」
「…いや、その、あれよ、なんだ」
「3秒」
「えっ、ちょっなにそれ」
「にぃーい、いーち」
「うぉあ、えっ、あ、あの、ノゾ」
「ぜーろっ。はい、残念」
「えええええ」

そう言うと同時に、ノゾミはざばっと立ち上がって、バスタブから出た。
あ、身体拭いてから出て欲しかったなー、ってそういう問題じゃない。

バスタブの縁をまたぐ瞬間に、俺の目線50センチ先に…あれだよ、ナニとアレがちらりとソレ。
鼻血を拭かなかった自分を褒めてあげたい。

789:風呂の話 5
10/10/05 23:18:30 fnc4NdAA
「うっ、ぉおおおお…」

衝撃の光景を目の当たりにして、声にならない感嘆をあげている俺を尻目に
ノゾミが両腰に手をあて、ユニットバスの床に仁王立ちした。

「あたし、優柔不断な男は嫌いなんだよね」

ぶるるんと震えるのが、妙にゆっくりに見えた。そして次の効果音は『どーん』だ。
圧倒的迫力の先に、ぽっちりほんのり薄紅色で、下半身に目をやると、あ、結構濃いんだな。

「なっ…あ…」
「…」

なんだか不自然な沈黙。気がつけば、何故か俺まで立っている。いや、前が、とかじゃなく、足で。
この状態でも前をしっかりタオルガードした自分を抱きしめたい。
時間にしておよそ5秒。だが、網膜にその光景を焼き付けるのには十分だった。

「じゃ」

そう言って、ノゾミは踵を返して出て行った、
呆気にとられて呆然と、呆けたように絶句して、先ほどの事象を解釈する。
争点はあの5秒の間。普通に考えたなら、不必要。ならば。
 
「…見せてくれた、でいいのか…?」

色々悶々としたものを抱えつつ、その後もしばらく風呂に沈んでいると、炒め物を作る音が聞こえてきた。

結局その日は一緒に飯食って、夜9時まで駄弁ってノゾミは帰った。
風呂でのことは、お互い言い出さなかった。





以上、終わりです

790:名無しさん@ピンキー
10/10/05 23:20:24 vc3JgMxl
勢いで続きもお願いします

791:名無しさん@ピンキー
10/10/06 00:49:57 nASm7DQb
gjすぐるので続きを望む

792:名無しさん@ピンキー
10/10/08 00:52:44 yYbzvFcv
依存系幼なじみとかよくね?
いつもぶつぶつ何か文句言ってるんだけど
どこにいくにも男の服の裾掴んで健気に付いてくる子とか

793:名無しさん@ピンキー
10/10/08 06:53:00 rVsABhiR
なるほど。依存系と聞くとまず気弱な娘を想像するから新鮮かもしれん。

794:名無しさん@ピンキー
10/10/08 12:01:05 OSy4pjID
んであまりの横柄な態度にしばらくシカトしたら泣いて怒ってくるわけですねたまりません

795:名無しさん@ピンキー
10/10/08 20:28:12 QAB4X3/T
>>813
何それ可愛い

796:名無しさん@ピンキー
10/10/08 21:33:15 ET6uqT7L
【貴方なしでは】依存スレッド8【生きられない】
スレリンク(eroparo板)

あるぞ~

797:名無しさん@ピンキー
10/10/08 22:18:54 mLqUtUxK
幼馴染みの女の子が会う度に嫌味を言ってくるため自分の事を嫌いなんだなと思い込むようになった

798:名無しさん@ピンキー
10/10/08 23:34:55 ET6uqT7L
自分のことが好きだった幼馴染の女の子に彼氏ができた時、素直に祝福してやれなかった俺がいる

799:名無しさん@ピンキー
10/10/09 00:19:36 gXR7VoAs
現実の話はちょっと

800:名無しさん@ピンキー
10/10/09 00:35:35 icIgwKtN
>>815
既に紫色の俺に死角はなかった

801:784
10/10/09 01:21:23 X97+pAGn
投下します
>>789の続きです
また途中までとなってしまって申し訳ない
つーか無駄に長すぎ・・・orz
続きはなるべく早く書けるよう善処します

802:全天星座
10/10/09 01:23:18 X97+pAGn
            ・
             ・
             ・ 
       
『どう、理恵。よく見える?』
『うん、すごく。あっ・・・あんな所にも星が・・』
『へー、やっぱり目だけじゃ全部見えないものなんだなー』
『アンタレスもすごいよ』
『アンタレスって、あの赤いやつのことだっけ?』
『うん。さそり座の、とっても真っ赤な星。雄也も見てみて』
『お、サンキュー。―おお、やっぱ双眼鏡でみると結構迫力があるな。さすが俺の星座』
『ねっ』
『すげー真っ赤だよな。はは、今日発表してたときの理恵みてー』
『・・・・』
『じょ、冗談だよ。そんなに見ないでくれ、頼むから』
『ごめん、私も冗談』
『・・・お前って、学校と家とじゃキャラ違うよな』
『えっ・・』
『学校じゃ全然しゃべらなくて暗いのに、家じゃこうだもんな』
『・・・・』
『まぁ、家というか、星を見ているときだけだけど』
『・・・・・』
『・・・あのー、理恵?』
『・・・・・・』
『・・・』
『・・・・・・・』
『いや、い、いいんだぜー、いっぱい、いっっぱい話しても。全然、何も悪いことじゃないってば』
『・・・・・・・・』
『なぁーー、理恵ってばー』

              ・
              ・
              ・


カラオケが終わり、解散したのは夜の11時過ぎであった。
静寂に満ちている夜道を俺は歩いてきた。もう我が家は目と鼻の先だ。
その時、
「雄也」
と声が聞こえた。もう何度も聞いている、俺を呼ぶあいつの声だ。

803:全天星座
10/10/09 01:24:55 X97+pAGn
「どうしたんだ、こんな遅くに・・・って、聞くまでもないか」
理恵は自宅の玄関の前に立っていた。
「それ、買ったんだな」
「うん」
理恵の傍らには、天体望遠鏡があった。
「いつ頃?」
「2年生になって、すぐかな」
なるほど。理恵がバイトを始めた理由が今になって分かった。
「何だ、教えてくれてもよかったのに」
「・・・ごめんね」
「いや、別に謝ることはねーよ。悪かった」
「雄也も別に―」
「なぁ、やっぱそれ使うとよく見れるか?」
「う、うん」
「へー、さすがだな。ちょっと触ってもいい?」
理恵は首を縦に振ってくれた。
俺は望遠鏡の前に歩み寄り、そっと撫でてみた。
すると理恵が、
「星、見てみる?」
と言ってきた。俺は―
「うーん、それは遠慮しとくよ」
「・・そう」
場を取り繕うため、何時間もぶっ通しで馬鹿騒ぎしたり歌っていたりしたから疲れていた。早くベッドに入りたかったのだ。
「そういえば、何の用だ」
「えっ」
「用があるから声かけたんじゃないのか」
「あっ、うん。その・・・ね」
「ああ」
「・・カラオケ・・・楽しかったかなって・・」
理恵にそう問われた少し狼狽した。「あまり楽しめなかった」とはさすがに言えない。
なぜなら、俺の脳裏でまだ、教室での理恵の悲しげな表情がちらついていたからだ。
一瞬だったから定かではない。
それを確かめようと思ったのだが、理恵は「何もない」といっていたし、今も憂いている様子はない。
でも、もし見間違えでなかったなら―
念には念を入れる必要がある。理由が分からないなら尚更だ。
ここで俺がマイナスの感情を顕にしたら、連鎖的に理恵も気分がふさぎこんでしまうかもしれない。
こいつのそんな顔は見たくない。ここは明るく振舞う必要がある。だから―


804:全天星座
10/10/09 01:27:20 X97+pAGn
「すげー楽しかったぜ。なにせ女子とのカラオケだもんな」
と答えた。
「藤代さんって知ってるだろ?同じクラスだし。俺その子とデュエットしてよ。
 彼女、歌がめっちゃ上手くてさ。俺なんか足引っ張りまくりで、竹之内に『引っ込めー』って言われて・・・」
俺は何とか面白いことを言って明るい雰囲気を作ろうとした。
だが、出てくる話は到底面白いものとは思えなかった。俺自身も内心ではそんなに楽しんでなかったのだから。
「最後は誰かが100点を出すまで歌い続けることになってな。
 歌いっ放しだからもう全員ヘトヘトだよ。おまけに俺は70点代ばっかで役に立てなかったし」
俺は笑っている顔を作りながら、理恵に話していた。笑っていれば、向こうもつられて笑顔になるかと思ったから。
「あまりにも皆ウマが合って楽しかったから、また集まって遊ぶことになってな。
 メアドも交換したし、やっぱいいね、野郎だけじゃなくて女の子とも遊ぶのは。仮に嫌なことがあってもすぐ忘れちまうよ」
だから今度はお前も一緒に―。そう言おうとした矢先、
「ふふっ」
という笑い声が聞こえた。俺は驚いて思わず口をつぐんでしまった。
こいつが声を出して笑うのは、本当に滅多にないことなのだ。
「よかったね。夢がかなって」
「えっ」
「高校に入る前に言ってたじゃない。
 『今度こそ女の子とも遊べるようなバラ色の青春を送るぞ』って。今の雄也の顔、凄く幸せそうだったよ」
そんなことも言ってたような気がする。今思えば何とも恥ずかしい台詞だ。
でもまぁ、俺が笑顔を降り注いでいたのが功を奏して、理恵もつられて笑顔になってくれたようだからよしとしよう。
それにしても理恵の奴、笑いの沸点が前より低くなったのだろうか。
いいことだ、と俺は思う。
そんな思いにふけっていた瞬間、
「ごめんね」
と突然謝られた。
「いっぱい遊んで疲れているのに、声かけちゃって」
「何言ってんだよ。そんなん気にするなって」
「ありがとう。・・・じゃあ、私もう家に入るね」
「ああ」
「遊んでいた疲れなんだから、寝坊しちゃダメだよ」
「当たり前だろ、寝坊なんかもう何年もしてねぇよ。
 昔とは違うんだ。お前の世話にはもうなんないから安心してくれ」
「・・・そうだよね、昔とはもう・・」
「何か言ったか?」
「ううん、おやすみ」
「あ、あぁ」
理恵は家に入っていった。天体望遠鏡を忘れたまま。
(ったく、大事なものだろうに―)
今更呼び戻すわけにはいかないと思ったので、道路側からは見えない死角に、望遠鏡を移動させておいた。


805:全天星座
10/10/09 01:29:20 X97+pAGn
            ・
            ・
            ・

『見てほしいものがあるんだけど、見てくれる?』
『わざわざ聞くなよ、そんな事。見せて』
『うん。これ・・・』
『このノートがどうかした?』
『星座の写真、まとめてみたの』
『おお、すげーじゃん』
『まだまだ少ないけど』
『どれどれ、はは、1ページごとに写真が貼り付けてあるのか』
『うん。見やすいと思って』
『俺の星座、さそり座は、っと』
『・・・・』
『・・・少し見難いな』
『使い捨てカメラで撮ったから』
『そうなんだ。でも、何となくは分かるからいいんじゃないか』
『はっきり撮るには、もっと良いカメラが必要なの』
『へー』
『それは、大きくなったら自分で買うから』
『な、何だよこっち見て。去年が特別だっただけなんだからな。双眼鏡なんて、あんな高いものプレゼントするの。
 今年の誕生日はいつものように1000円以内で買えるものだ。う、うぬぼれんなよ』
『・・・ごめんね』
『と、とにかく。これで夏休みの自由研究はできたも同然だな。今年はこれを出せよ』
『でも、これ全部の星座入ってないし、見辛いし・・』
『充分だって』
『そうかな』
『そうだって。それより、星座って全部で何個あるんだ』
『88個みたい』
『はちじゅっ・・・、気が遠くなりそうだ』
『ここからじゃ見えない星座もあるみたい』
『うへー』
『あと、日本からじゃ見えないものも・・・』
『・・・どうするんだよ、それ』
『大きくなったら、見に行くつもり』
『一人で?』
『・・・うん』
『なんだよー、それ。ずるいぞ、俺も連れて行ってくれよ』
『えっ・・・、来てくれるの』
『当たり前だろ。俺とお前の仲じゃねーか』
『・・ありがとう・・・』
『どーいたしまして』

『あっ、理恵』
『なに?』
『これ、作り直さなきゃだめだぞ』
『え・・・』
『ほらこのノート、60ページしかない。88個もあるなら全部入んないって』
『・・・・』
『へへ、お前ってたまに抜けてるところあるよな』
『・・・・』

806:全天星座
10/10/09 01:31:00 X97+pAGn
それから数日が経ち、もうすぐ夏休みに入ろうとしていた。
「あと一週間で夏休みだな」
2時間目の体育が終わり、体育着片手に教室へ戻る途中、竹之内が俺にそう言ってきた。
「あぁ、そうだな」
「お前、何か予定とかあるのか」
「いや、別に」
「寂しい青春だな」
「お互いにな」
俺達は苦笑した。
「あの子たちと遊べれば良かったんだけどな・・・」
竹之内がため息混じりにぽつりとつぶやいた。
「あの子たちって、藤代さんたち?」
「ああ。井上が言ってたよ。3人で短期のバイトするんだって」
「それなら別に遊ぶチャンスは・・・」
「泊りがけで行くんだよ。海の家に」
「なんでまた」
「イケメンサーファーと出会いたいんだとさ。・・・所詮俺達はお友達どまりだよ」
「そっか」
なぜだか分からないが、俺はあまりショックではなかった。
高校生活中に彼女を作るのは、俺の目標でもあるのに。
そのチャンスがなくなったと聞いても、別段残念だとは思わなかった。
その時、ポケットの中の携帯が震え始めた。
それを取り出し、メールであることが分かったので送り主を確認した。
―理恵である。
あいつからメールしてくるなんて滅多にないことだ。
早速内容を見てみる。そこには、

<今日、昼食を一緒に食べませんか>

という一文が書いてあった。
しかし、なぜ奴はメールだといつも敬語なのだろうか。
まぁそれは置いといて、せっかく珍しく理恵の方から誘ってくれたのだからそれに乗るとしよう。
理恵との食事なんて本当に久しぶりだ。
「悪い、竹之内。今日一緒に昼飯食えねぇわ」
「ん、そうか。じゃあ、俺は部活の連中に混ぜてもらって食うとするか」
「悪いな」
そう謝りながら、教室の扉を開けた。

807:全天星座
10/10/09 01:33:15 X97+pAGn
昼食の時間になった。理恵の返信によると、屋上で待っているそうだ。
あいつとはここ数日まともに会っていなかった。
それが急に飯を一緒に食べようなんてどうしたんだろう。
俺は少しばかり緊張しながら屋上へ赴いた。幼馴染みと食事をするだけなのだが―
扉を開けると、何人かのグループが楽しく会食している。
理恵は隅っこの方に一人で待っていた。
「よぉ」
俺はうつむいている理恵に声をかけた。
向こうは顔を上げて俺を見た。
「・・・・」
「どうしたんだ、早く座れよ」
「う、うん」
俺達はお互いに向き合って、弁当を同時に開いた。
「しかしまぁ、お前の方から飯に誘ってくれるなんて、正直びっくりしたよ」
「ごめんね、急に」
「いや、たまには悪くないだろ。お前と昼飯なんて、もう何年もなかったからな」
しばらく俺達は黙ったまま弁当を食べた。
やがて理恵が、
「望遠鏡、ありがとね」
と言ってきた。
「んぁ?」
「この前の夜に話したとき・・・」
そういえば、理恵が家に入れ忘れた天体望遠鏡を道路側からの死角に移動させたんだっけか。
「ああ、あれか」
「誰かに盗まれないようにって、隠してくれたんでしょ」
「まぁな。それより今度からは気をつけろよ」
「うん、本当にありがとう」
理恵は2回もお礼を言ってきた。
(よほど大事なものなんだろうな―)
しかし、そのお礼を直接言うためにわざわざ誘ったのだろうか。しかも数日前のことを。
そんなのメールで良かったどころか、気にしなくとも良かったのに。

808:全天星座
10/10/09 01:35:13 X97+pAGn
「それにしても、相変わらずうまそうだよな。お前んちの弁当」
「・・・・」
「おばさんって本当に料理上手だよな。うらやましいよ」
「あの・・・ね」
「うん?」
「これ、私が作ったの」
「へ?」
「お母さんに習って。それで高校に入ってからは自分で作ってるの」
「ま、まじかよ」
理恵は小さく頷いた。
「す、すげーじゃん」
そう言ったら理恵はうつむいてしまった。
そして、しばらく経って―
「食べて・・みる?」
と聞いてきた。
「お、いいのか」
「うん」
「サンキュー、じゃあこのたまご焼きを」
俺はたまご焼きをもらい、頬張った。
「おお、うめーじゃん」
「本当?」
「ああ、ここまで再現できるなんて、お前もすげーよ」
「何回も失敗したけどね。・・・ありがとう」
「そんじゃ、お返しにこれをやろう」
そう言って、俺はウィンナーを差し出した。
「好きだろ、お前。早く食べろよ」
理恵は少しためらっていたが、やがて「いただきます」と言って箸をつけた。
「なんだか懐かしいな、弁当のおかず交換なんて。ガキの頃を思い出したよ」
その言葉を発したとき、俺はあることに気付いた。
「あっ」
「どうしたの」
「そういえば、お前の誕生日・・・」
理恵の誕生日は7月の初めだった。もう2週間ほど経っている。
「過ぎちまったな」
「別にいいよ。気にしないで」
「でも、もう何年も祝ってないし」
「それはお互い様でしょ。だから気にしなくていいよ。覚えててくれただけでも嬉しいから」
「はぁ・・・」
確かに、今更祝うというのも変な感じだな。子供のとき以来、誕生日を一緒に過ごして祝い合ってないんだから。
でも、ささやかなプレゼントぐらいは―
「理恵」
「なに?」
「ウィンナー、もう1つ食べる?」
「・・・うん、ありがと」
俺の気持ちを察してくれたのか、今度はすぐに返事をして、ウィンナーを口に運んだ。

その後も俺達は他愛もない会話を続けていった。
こうして俺は、久しぶりの理恵との昼食を心底楽しんだ。

809:784
10/10/09 01:43:35 X97+pAGn
今回は以上です
次回でエロシーン&完結の予定ですが、また長くなるかも
投下がスローペースですみません

810:名無しさん@ピンキー
10/10/09 02:01:30 PFd7t5dn
>投下がスローペース
それほどでもないし、自分は全然無問題

待ってる

811:名無しさん@ピンキー
10/10/09 12:02:37 9DUlhucF
関係が進展しそうでしない、じれったい感じが素敵だ

812:名無しさん@ピンキー
10/10/09 21:31:24 or0GzqZp
gjでゅえす

813:名無しさん@ピンキー
10/10/09 21:46:20 ulyNEgz5
いやいや十分なペースそしてGJですよ!

814:名無しさん@ピンキー
10/10/09 22:43:49 VPZsy4BB
>>820-828
乙です!!
理恵ちゃん可愛い

次回は遂に……
楽しみにしてます

815:名無しさん@ピンキー
10/10/10 00:11:14 1rLUJeW+
このなんともいえない距離感がたまらない。

816:名無しさん@ピンキー
10/10/10 09:58:21 uytISV3i
幼馴染は、くっつくまでが至高だと触れ回ってもう5年になります

817:名無しさん@ピンキー
10/10/10 11:33:53 zlkDq4Yi
でもくっついたあとのイチャイチャドロドロだって美味しくいただくんだろ?

818:名無しさん@ピンキー
10/10/10 22:08:42 p+aiRm/S
くっついた後に一回くらい大喧嘩してピンチになっても良いと思うんだ

819:名無しさん@ピンキー
10/10/11 17:24:33 yASQpLmm
>>837
こども創る時期で揉めるんだよね

820:名無しさん@ピンキー
10/10/12 07:49:23 UliboI7u
猿になってて出来ちゃったから、中絶するかでもめるわけか。

821:名無しさん@ピンキー
10/10/12 10:57:51 VCjFeb2V
そんなのやだ


822:名無しさん@ピンキー
10/10/12 18:09:08 y3iLe63r
いえいえ子供の名前でです

823:名無しさん@ピンキー
10/10/13 02:28:32 PQXzN6ax
姉が今度幼馴染と結婚する。
だが自分には男の幼馴染しかいない(泣)

824:名無しさん@ピンキー
10/10/13 03:18:01 C04PxMuy
うちの姉も今月幼馴染と結婚したわ
保育園からの幼馴染で
付き合い始めて9年目で結婚

825:名無しさん@ピンキー
10/10/13 05:26:14 nco1TXBD
それなんてえrg点

826:名無しさん@ピンキー
10/10/13 08:34:31 N+j5a6Em
ん?という事は>>843にとっても幼馴染のはず…

827:名無しさん@ピンキー
10/10/13 11:13:04 IesXdZLd
サザエさんとカツオくらいの差があるんだろう

828:名無しさん@ピンキー
10/10/13 14:04:19 o9S6lGqH
>>843が男なら丸く収まる
女だったら…

829:名無しさん@ピンキー
10/10/14 03:07:37 IdhYQ2xY
だったら?

830:名無しさん@ピンキー
10/10/14 03:08:42 zESebDn4
隣の部屋のギシアン聞きながらお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんと言いつつオナニーだな

831:名無しさん@ピンキー
10/10/14 03:35:08 1s0h1Ja8
そっちかよw

832:名無しさん@ピンキー
10/10/14 19:52:35 vnRycKBH
>>849
マジキモい

833:名無しさん@ピンキー
10/10/15 00:40:13 9AaKVWAh
お前がな。

834:名無しさん@ピンキー
10/10/15 00:43:06 OshXnfK/
>>851
どうしたの?最近ずっと怖い顔してるよ
話してみてよ、あなたと私の仲じゃない
……そうだよね。もう話さなくなってしばらく経つもんね
中学生のころからかな、素直におしゃべりできなくなっちゃったのって
(省略されました・・全てを読むには俺に世話焼き幼馴染の女の子をください)


835:名無しさん@ピンキー
10/10/15 21:28:18 MtOZI1Y9
リアルの話は程々に、リアルな詳細はキモイ、とあれほど言われてたのに・・・。

836:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:48:30 lJF8ZAFc
投下します。

※注意・泥酔男が女の子を誤って押し倒してしまいます。
 そういうのが苦手な方はスルーしてください。

837:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:49:54 lJF8ZAFc
 
『In vino veritas. 』




「あんっ! あ……ん、ううっ、あっ、あぁん!」
 ベッドの上で、矯声が響く。
 正常位の体勢で相手を組み敷きながら、俺は柔肉の奥に男根を体ごと叩きつける
ように激しく動く。
 のし掛かるような形は体重もかかるため、あまり優しくはない動きだろう。される方は
たまったものじゃないと思う。
 しかし俺の下で、幼馴染みは少しも苦しげな様子を見せず、歓喜の声を上げていた。
「あっ、りょう……じ、きもち、いいよ、私……んんっ、変に、なっちゃうの……っ」
 快楽に染まりきったその喘ぎ声は、俺の興奮をいとも簡単に高めてくれる。普段の
快活な彼女を知っている分、そのギャップがたまらない。
 下半身が痺れる。彼女の中の熱に融かされそうになる。
「華乃……そろそろ、いいか?」
 こみ上げる射精感に息を詰めながら、俺は動きを速める。
「んっ、きてぇ、早くきてぇっ!」
 幼馴染みは下から押し付けるように腰を動かしながら、必死な顔で叫んだ。
「くう……」
 強烈な締め付けに俺の逸物はあっさり負けて、若さに満ちた精液を勢いよく放出した。
 薄いゴムの中に吐き出すと、魂ごと持っていかれそうな快感が脳を焼くように駆け
抜ける。
「あん、あ、あ、あ、あっ、ああああっ」
 幼馴染みも少し遅れて絶頂を迎えた。
「──っあ、はっ、……はあぁ……あ……あん、んう…………」
 だらしなく口を開けながら、幼馴染みはぞくぞく体を震わせる。
 最後の一滴までしっかり出し切ると、俺は大きく息をついた。脱力した体を幼馴染みに
預ける。
 彼女は俺の体を抱き止めながら、荒い息を吐いた。肩を上下させて、快感の余韻を
味わっていた。
「ん……涼二……」
 甘えるように彼女が唇を突き出す。
 まるで恋人のように。
「……」
 俺は複雑な思いにとらわれながらも、幼馴染みとキスを交わした。
 

838:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:51:57 lJF8ZAFc
 
      ◇   ◇   ◇



 小林華乃(こばやしかの)は幼稚園以来の付き合いになる俺の幼馴染みだ。
 幼稚園から小・中・高と同じ学校に行き、そのまま大学まで一緒になってしまった。
 つまりは腐れ縁というやつだ。
 互いの実家も同じ地区にあって程近く、家族ぐるみで親しい関係だったりする。
 俺は今、彼女と同棲している。
 大学二年に上がった頃、彼女が一緒の部屋に住もうと言い出したのだ。
 先に断っておくが、俺と華乃は付き合っているわけじゃない。
 最初はその申し出に当たり前だが驚いた。いくら幼馴染みでもさすがにそれは問題
だろうと、始めは断った。
 しかし華乃は引き下がらず、同棲することのメリットを並べ立てた。
「駅近くにいい部屋を見つけてさ、そこの家賃一ヶ月六万円なんだよね。折半なら今の
部屋より安くつくよ。あ、敷金は私が払うから心配しないで」
「もちろん食事は私が作るよ。私の料理の腕は知ってるでしょ?」
「おばさんにも了承取ってるから大丈夫。それに一人より二人の方が楽しいって!」
 『恋人同士でもない若い男女が同棲することの問題性』という俺の主張は、『私は
涼二を信頼してるから』という華乃の主観に基づいた意見によって却下された。
 言うことは全部言ったと、華乃は俺に一言、問いかけた。
「……ダメかな?」
「いや、別にそんなことは」
「ううん。もういい大人だもんね、私たち。さすがに同棲はまずいって涼二の意見も、
わかるの」
「……」
「だからさ、涼二がどうしてもダメっていうなら、無理強いはしないよ」
「……なんで俺なんだよ」
「え?」
「他に友達とかいるだろ。同性同士の方が安心できないか?」
 すると、華乃は一瞬目を細めた。俺の目にはそれが、寂しげな風に映った。
「女の子だけだと、怖いじゃない。いろいろとさ」
「……俺はボディガード代わりか?」
「そんなとこ」
 冗談めかした物言いは、どこか控えめだった。
「わかった。いいよ」
「え?」
 俺がうなずくと、華乃は目を丸くした。
「何を驚いてるんだよ。お前から言い出したことだろ」
「だって、なんか涼二、気が進まなそうな感じだったし」
「ちょっと驚いただけだよ。条件を見れば、どれもいいこと尽くめだしな」
 あえて、そういう言い方をした。
 華乃は、微笑んだ。
「三食付きで、かわいいお手伝いさんもついてくるから?」
「そのお手伝いさんは、料理の腕に定評があるからな」
「そこまで言われたら、とても手抜きなんてできないね。あ、リクエストにはできるだけ
応えるから。食べたいものがあるなら言ってね」
「じゃあリクエストついでに、お手伝いさんにはメイド服を着てもらおうかな」
「涼二ってああいうのが好きなの?」
「日本男子の七割は確実に好きだと思うぞ」
「……前向きに善処します、ご主人様」
 そんなくだらない話をして、俺たちは笑い合った。
 最後の一言にはちょっとドキリとしたけど。
 

839:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:53:05 lJF8ZAFc
 
 同棲を始めて二ヶ月ほど経ったある日の夜。
 俺はその日、友達と呑みに行って、かなり泥酔していたらしい。そのときのことを俺は
よく憶えていなかった。
 たぶん友達に送ってもらったのだろう。どうやって帰ってきたのかわからないが、俺を
迎える声が聞こえた。
「……涼二?」
 そんな呼びかけだっただろうか。気遣うような優しい声だった。
 ああ、この声。好きな声だ。
 昔からよく知っている響き。最近になってもう少し細かい調子を聞き取れるようになって、
その微妙な差異が俺を狂わす。
 二ヶ月間一緒にいた。
 ずっと幼馴染みだったのに、俺にはその生活がとても新鮮で、あいつの新しい一面を
どんどん見つけて、変に意識してしまう自分がいて、
 それをずっと考えないようにしていたんだ。
「ちょっと、涼二!?」
 くそ、甘いな。これは甘い。
 触るとあったかい。抱きしめるとやわらかい。こんなの俺は知らないぞ。
 ははは、こんなに気持ちいいものなのか。まったく、なんで我慢してたんだろう。
「りょう、じ……おねがい、はなして……んっ」
 甘い匂いがする。甘い味がする。甘い声がする。
 本当に、甘いよ。
「そこはダメ……ダメ、なの……んん……やぁっ」
 体が熱い。頭がくらくらする。なんでだろう。服は脱いだのに。
「りょう……じ。私……私は……」
 もう、何も考えないようにしよう。ただ、おぼれろ。
 …………。
 ……………………。
 

840:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:54:35 lJF8ZAFc
 
 はっ、と目が覚めた。
「……?」
 気づくと俺はベッドの上で横になっていた。
 外から光が射し込んできている。外はもう明るい。
 下半身には毛布の感触。服は……着てない。下もどうやら裸のようだ。
 俺は夕べのことを思い出そうとした。確か昨日は友人と呑んで、それから……ダメだ、
頭が痛い。
 だいぶ酔っ払ったのだろうが、パンツすらはいてないというのは少々怖かったりする。
「……えーと」
 見上げる先には白い天井。電灯を覆うアクリルカバーの見慣れなさに少し違和感を
覚える。……俺の部屋じゃない?
 二日酔いで痛む頭をなんとか働かせようとしたときに、ふと気づいた。
 左腕に何か温かい感触が、
「ん……」
 その、微かに洩れ出た声に、俺の心臓が大きく跳ねた。
 おそるおそる目をやると、隣には見知った幼馴染みの寝姿があった。
 同じ毛布をかぶっていて、そしてその身には何物もまとっていない。
 シーツに溶け込むような白い肌。腕に柔らかさとぬくもりを伝える乳房。肩口で揃えた
黒髪が少しだけ乱れていて、それが生々しさを強調させる。
 俺は、ごくりと唾を飲み込んだ。
 その音が聞こえたわけでもないのだろうが、華乃はわずかに身じろぐと、ゆっくりと
大きな目を開けた。
「……ん……あ、おはよー……」
 至極のんびりとした挨拶に、俺は咄嗟に返事ができない。
「あー、今何時かな……? のど渇いたよ。ちょっと水飲んでくるね」
 毛布からもぞもぞと抜け出そうとする華乃を見て、俺は狼狽した。四つんばいでベッドを
這う全裸の幼馴染みというのは、冷静に見るには気まずさが勝ちすぎる。
「お、俺が持ってくるからっ」
 彼女の返事も待たずに、俺は素っ裸のまま部屋を飛び出した。
 

841:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:56:50 lJF8ZAFc
 
 先に自室で服を着た。
 適当に選んだTシャツとジーンズを着て、洗面所に行って顔を洗った。水道水の冷たさに
気持ちが落ち着くと、それからようやく台所に向かう。冷蔵庫に500mlペットボトル入りの
スポーツドリンクがあったので、それを二本取り出した。
 華乃の部屋に戻ろうとして、しかし俺はドアの前で躊躇した。ひょっとして、まださっきの
ままじゃないだろうな?
 一応ノックをすると、いいよーという返事が返ってきた。ほっとしてドアを開ける。
 ベッドの上には身を起こした華乃の姿があった。
 しかし、
「なんで服着てないんだよ!」
 毛布で体を隠しているが、それだけだ。隠しているのは前だけで、肩から背中にかけては
素肌をさらしたままだった。
 華乃は億劫そうに上体を前に倒す。
「だって体だるくてさー。のども渇いたし、涼二が戻ってくるまでは別にこのままでいいかなー
って。それに毛布があるから」
「背中見えてる背中! 前屈をするな! ちゃんと隠せ!」
「もー、涼二は細かいなー」
 文句を言いながらも、華乃は再び上体を起こして、毛布を深くかぶった。
 それから華乃はペットボトルを受け取ると、一気に半分近く飲み干した。よほどのどが
渇いていたのだろう。口から離してふう、と息をついた。
「うまいか?」
「うん、ありがと」
「いや……」
 俺は迷いながらもベッドに腰をおろした。さて、何から聞くべきか。
「そんなに緊張しなくてもいいのに」
 華乃ののんきな声。
「夕べのこと、憶えてる?」
「……全然」
 華乃が顔をしかめる。
「あ、いや、なんとなく憶えてることはあるぞ」
「なに?」
「なんか、柔らかいものに包まれて、すごく気持ちよかったような……」
「……ふぅん」
 小さく、幼馴染みは笑った。
 それは嫌な感じではなく、どちらかというとくすぐったい笑みに見えた。
「……あのさ、やっぱり俺、」
「初めてだったんだよ」
 華乃の口調は随分軽かった。
 俺はしかしその言葉にぎくりとする。
「そ、それって」
「なに? 状況見れば夕べ何があったかわかるでしょ?」
「……」
「あ、違う違う。責めてるわけじゃないよ。……といっても、この状況じゃ何を言っても
責めてる風に聞こえちゃうかな。困った……どう言えばいいんだろう」
 華乃はしばし考え込むと、うんと小さくうなずいた。
「……ごめん、最初に言うことを間違えた。初めてかどうかは置いといて。そうじゃなくて、
えーと……涼二は酔っ払ってたんだから仕方ないよ。これは事故みたいなものでさ、
悪気があったわけじゃないんだし、大丈夫。涼二も若くて健康なオトコノコなんだから
こういうこともあるよ。仕方ないって。うん」
 どこかフォローに困る様子の華乃を見て、俺は頭を垂れた。
「ごめん。俺、お前にとんでもないことを……」
 俺に何ができるかって、こうして謝ることしかできない。それ以外に何ができる?
 

842:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:58:32 lJF8ZAFc
 華乃はあわてたように手を振った。
「いや、ホント平気だから! なんか申し訳ないし、謝らないでよ」
「だけど……」
「気にしないで。それに、痛くなかったしさ。それどころか……」
 と、そこまで言いかけて口をつぐむ。
 俺はそれを幸か不幸かばっちり聞いてしまって、
「……なんだ?」
「あ、いや、なんでもない! 忘れて」
 気になる。
「……それどころか、なんだよ」
「…………」
 華乃は顔を真っ赤にしてうつむいた。
 きわめて珍しい反応に、不覚にもかわいいと思ってしまう。
 だが別に困らせたかったわけじゃない。俺は発言を取り下げようとした。
「あ、無理には、」
「……もちよかったの」
 華乃の小さなつぶやき。
 俺は反射的に聞き返す。
「え?」
 華乃は顔を上げると、さっきまでのひょうひょうとした態度はどこへやら、赤面したまま
たたきつけるように答えた。
「だから、気持ちよかったんだってば!」
 涙目になって叫ぶ幼馴染みはこれまた新鮮だ。
 俺は返事に困った。
「……その、それって」
「初めてなのに、体が熱くなって、なんだか抑えられなくなって、全然嫌じゃなかったの。
聞いてたよりずっと気持ちよくって、怖いくらいだった」
「……」
「涼二は経験あるの? それであんなに上手かったの?」
「い、いや、俺は」
 思わぬ質問にうろたえる。
「……俺が誰とも付き合ったことないの知ってるだろ」
「……じゃあ涼二も」
「初めて同士、ってやつみたいだな。どうやら」
 俺はそのことを憶えていないのだが。不公平だ。
 華乃は訝しげに目を細める。
「……本当に?」
「うそついてどうする。逆ならまだしも」
 童貞だったと言っているのだから、そこは信じてくれ。哀しくなる。
「じゃあどうして……」
「相性がよかったんじゃないか? それが一番大事だって言うし」
「相性……」
 華乃はそのまま一人考え込んでしまった。
 それにしても、どうすればいいのだろう。
 俺たちの共同生活は、幼馴染みとしてお互いの信頼があったから成立していたものだ。
しかし俺はその信頼を壊してしまった。
 酒に酔って押し倒すなんて。
 今さらながら罪悪感が募る。
 もう元の関係には戻れないかもしれない。気にしないでと華乃は言ったが、いくらなんでも
この先同じ屋根の下で暮らすのは無理だろう。それだけで済めばまだいい。これまでの
ような気安い関係と距離感をこれからも保てるかというと……
 まったく、酒なんて呑むものじゃない。
 俺を信頼していると言ってくれたのに。

843:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/16 23:59:46 lJF8ZAFc
「よし、決めた」
 不意に華乃がつぶやいた。
 目を向けると華乃は、もう元の快活な表情に戻っていて、
「涼二」
「ん?」
「私を抱いて」
「……んん?」
 意味がわからなかった。
「あ、もちろん涼二が嫌ならいいんだけど」
「いや……って、は? 何? なんて言った今」
「だから、私を抱いて」
「抱くって……」
「ハグじゃないからね。エッチしてほしいって言ってる」
「―」
 聞き間違いではなかったらしい。
 だが、しかし、
「な、何のために?」
「んー、練習?」
 頭の痛みがひどくなった気がする。
「何の練習だ!?」
「男の人と付き合う練習……かな」
 華乃は神妙な顔つきで答える。
「私もさ、男の人と付き合ったことないんだよね。でもやっぱりそうなったらさ、『そういう
こと』は避けて通れないじゃない」
「……そのための練習、か」
「……うん」
 ひどい話だと思う。華乃も自分の提案のおかしさを自覚しているらしく、その顔には
あまり明るさは見られない。
「そんなの、普通は付き合いだしてからその相手とするものじゃないか?」
 練習とは言わんだろうが。
「そうかもしれないけど、私は涼二がいいの」
 不意を突かれて返事ができない。
「あ、心配しないで。別に付き合ってほしいなんて言わないから」
 手をひらひら振って、華乃は冗談めかす。
「その方がいいでしょ? 涼二の負担にはなりたくないし、押し付ける気もないの。ただ、
そういう関係もいいんじゃないかな、って思っただけだから」
「……わからねえよ」
 俺にはわからなかった。華乃がそんな関係をいいと思えることが。俺がどんな関係を
いいと思えるのかも。
「そんなの、ただのセフレじゃねえか」
「む、その言い方は気に入らない。訂正しなさい」
「だって本当のこと」
「デリカシーがない」
 華乃はぴっ、と俺に向かって指を差す。
「そうじゃなくてさ、私のわがままに付き合ってくれるパートナーとして見れるじゃない。
それってすごいことだよ。本当に信頼してなきゃできないことだから」
「……俺はお前の信頼を裏切ったんだぞ」
 言葉にすると心底自分が情けなく思えてくる。
 しかし、華乃は首を振った。
「ううん。涼二は私の信頼を裏切ってなんかいない。私のあなたに対する信頼は少しも
揺るがない」
「―」
 その、まっすぐな瞳に気圧されそうになった。
 彼女はなんの疑いもないかのような綺麗な目を、こちらに向けてくる。

844:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/17 00:01:42 lJF8ZAFc
 俺はたまらず目を逸らした。
「……夕べのことは憶えてないんだ」
「うん、それはさっき聞いた」
「だから夕べのことは、たまたまだっただけかもしれないんだ。お前はよかったと言うが、
それが本当だとしても、素面のときにお前とうまくやれるか自信がない」
 何を言っている。強まる困惑と二日酔いの痛みに顔をしかめながら、情けない言い訳を
口にしてしまう。
 華乃は口元を緩めた。
「じゃあ、もう一度試してみる?」
「!」
「憶えてないなら、今からでも試してみればいいよ」
「……」
 何が華乃をそこまでさせるのだろう。
 俺は唇を噛んだ。
「なんでそこまでしたがるんだよ。練習っていっても、こだわる理由なんかないだろ」
「それは……」
「好きなやつでもいるのか?」
「……」
 華乃の目が細まる。
 前にも、その寂しげな表情を見た気がした。
「……いるよ」
 しかし華乃のその答えの方が、俺を強く驚かせた。
「告白は?」
「してない」
「……。……なおさら俺が抱くわけにはいかないだろ。自分を大事にしろよ」
 失言だった。
「もう一度しちゃったもの。今さらじゃない」
「っ」
 そう言われたら返す言葉がない。こいつの初めてを奪ったのは俺なのだから。
 華乃はぶんぶん首を振った。
「違う。別に暗い話をしたいわけじゃないの。私はこれからも涼二と仲良くしていきたいと
思ってるだけ。でも涼二はどうせ言っても夕べのことを気にしてしまうでしょ。それが私は
嫌なの。出て行くなんて言わないでね。負い目を感じる必要なんか少しもないし、私は
こんなことであなたとケンカなんかしたくないんだから」
「……ひょっとして、俺が罪悪感を持つのを思って、そんなことを言ったのか?」
 そういう関係になってしまえば、そのうちそれが普通になって、夕べの出来事もまぎれて
しまうから。
「涼二は優しすぎるの。ぶっちゃけて言うなら、うじうじして男らしくないの」
「うるさいな」
「考えすぎってこと。私は今の生活気に入ってるし、今のままでいたいって思うの。でも
涼二が気にする以上、どうしてもぎこちなくなりそうだから。だったらちょっとだけ変化を
つけてみるのもありかと思って」
 それが解決策になるのかどうかは疑問だが、華乃の言い分はわかった。
 なら俺はそれにどう答える?

845:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/17 00:04:56 WkMnjd0i
「ひょっとして、私じゃ不満?」
「は?」
 煮え切らない俺を見て、華乃はそっと毛布を下に落とした。
 あらわになった、幼馴染みの裸体。
「おい……」
 俺は目を逸らそうとして、しかしその形のいい胸から視線を外せなかった。
 のどが鳴る。
 張りのある豊かな膨らみを両手で触りながら、華乃はうんうんうなずいて、
「胸はそこそこあると思うよ。おなかは……最近ちょっと太ったかも。脚はどうかな。
涼二は太いのと細いのどちらがいい?」
 まるで世間話のように軽い口調で訊ねてくる。白い素肌を隠すこともせず、華乃は
微笑んだ。
「……それとも、顔が好みじゃない? 涼二の好きな有名人って誰だっけ。誰が好き?」
「そういうのはやめろ」
「私じゃダメ?」
 自嘲するように嘆息し、肩をすくめる。
「仕方ないか。こればっかりは好みの問題で、」
「別にお前がダメなわけじゃない」
 一応、正直に答えた。
「お前は美人だし、スタイルもいい。俺にはもったいないくらいいい女だと思う」
「……ホメ殺し?」
 首を振って答える。
「急にそんなこと言われると照れるぜい」
「説得力がないぞ全裸女」
「……でもよかった。それならするのに何の問題もないよね」
 無視された。いやそうじゃなくて、
「やるとは言ってないぞ!」
「やらないとも言ってないじゃない」
 ああ言ってないな。悪かった。
「やらない。これでいいだろ」
「意地っ張り!」
 華乃は頬を膨らませて俺をにらみつけると、ふんっと鼻を鳴らし、ベッドに倒れこんだ。
目も合わせたくないとばかりに、うつ伏せになって顔をシーツに押し付ける。
 胸と同様、肉付きのいいお尻が丸見えになる。隠せ。ことわざか。
「どうしてもそういう目で見ることに抵抗を感じるんだよ」
 毛布を華乃の体にかけ直してやる。
「そりゃあ俺だって男だ。求められて嬉しくないわけがない。でも、だからっていきなり
迫られても、すぐには答えられない。自信もないし」
「……」
「だからさ、少し時間くれ。時間かければちゃんと答えられると思うから」
「ダメ」
 短い却下の声。
「時間おいたら絶対涼二断るもん。時間稼ぎしようって魂胆みえみえ」
「……俺に拒否権はないのかよ」
「ううん、もういいよ」
 華乃は突っ伏したままあきらめたように言った。
「私にはどうして涼二がそこまで拒むかがわからないけど、そこは自由意志だから。
さっきも言ったけど、本当に嫌だったらそれは仕方ないことだし」
「別に嫌ってわけじゃ」
「そういう中途半端がダメなんだよ。即断即決。じゃないとチャンス逃しちゃうよ」
 まったく。こいつはつくづく正しい。
 さっきみたいな売り言葉に買い言葉では、きちんと断ったことにはならないだろう。
 改めて答える必要がある。そして、こいつはそれを聞いたら、もう食い下がったりは
しない。こいつはそういう女だ。

846:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/17 00:06:27 lJF8ZAFc
 俺はどうしたいのか。
 常識とか倫理観とか、そんな当たり前を捨て切って、俺がしたいことはなんなのか。
 ……まったく。
「……ちょっと買い物行ってきていいか?」
「何買ってくるの」
「コンドーム」
 ベッドに背を向けて答えると、後ろで毛布のずり落ちる音がした。
「……受けてくれるの?」
「お前の熱意に負けた」
 ぶっきらぼうに答えると、背中にどんっ、と何かがぶつかってきた。
「りょーじ、それ本当っ?」
 不意打ちすぎた。急に抱き付かれて、俺はひどく慌てた。柔らかい感触が服越しに
伝わってきて。
「おま、急に抱きつくな!」
「だってだって断られると思ってたから! でもよかった。ありがとう!」
「いいから早く服を着ろよ!」
 いつまでその格好でいるつもりだ。
「うん、わかった! あ、買い物に行くんだよね。私も行く」
 ぱっと離れる。そのまま服を準備し始めるのを尻目に俺は部屋を出ようとして、
「あ、一つだけ教えて」
 ドアを開けたところで呼び止められた。
「どうしてOKしてくれたの? さっきまであんなに断りそうな様子だったのに」
「……」
 少し迷った。
「……変なやつに引っかかってほしくないからな」
「……へ?」
 目を丸くした華乃に向けて、俺はほんの少しだけ想いを吐露する。
「ボディガード代わりとして、変なやつを近づけたくないと、そう思った。なら、俺が虫除けと
して恋人役を演じるのも一つの手だ」
「……恋人役?」
「恋人にはなれないが、お前を守る本物が現れるまで、代わりを務めさせてもらう。これでも
結構心配してるんだぞ」
「……」
「好きなやつがいるんだろ? そいつがいつかお前の騎士になるかもしれないじゃないか」
「私は……」
 背中越しに聞こえた華乃のつぶやきはよくわからなかった。
 しばしの間の後、華乃は明るい声で言った。
「じゃあ涼二はしばらく私の騎士になってくれるの?」
「迷惑か?」
「まさか。言ったでしょ。あなたへの信頼は揺るがないって。今の私には最高のナイトだよ」
 はずむような華乃の声は俺の耳に心地よい。
 大仰なことだ。だが悪い気はしなかった。
「それじゃあシャワー浴びてご飯食べて、それから買い物に行こう!」
 買うものがアレなのは、まあ置いておこう。俺は苦笑とともに部屋を後にした。
 

847:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/17 00:09:01 WkMnjd0i
 
      ◇   ◇   ◇



 理由としては、彼女への説明だけでは少し足りない。

 俺はそのころ、かなり本気で華乃のことを好きになっていた。
 昔からなんとなく抱いていた想いは、二ヶ月で胸にはちきれんばかりになっていたのだ。
 明るい性格、歯に衣着せない物言い、一方で相手を気遣う優しさを持ち合わせ、容姿
だってかわいい。
 そんな彼女の近くにいて、惹かれない方がおかしい。
 しかし、彼女は言った。


『好きなやつでもいるのか?』
『……いるよ』


 まったく。
 これで俺から告白するわけにはいかなくなった。
 だから彼女の提案を受けたのだ。
 体だけでも繋がっていれば、彼女を振り向かせることができるかもしれないから。
 自分でも情けないと思う。
 卑怯だと思う。
 何が騎士だ。俺はそんな上等なものじゃない。
 きっとそういう役割が務まる奴は他にいるのだろう。華乃の好きな奴とか。
 それでも俺は、務まらない役割から降りる気はなかった。
 だって―俺は、小林華乃が大好きなんだから。



 <続く>


848:かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
10/10/17 00:11:35 WkMnjd0i
以上で投下終了です。
何話か続けます。そんなに長くならないようにしたいです。

849:名無しさん@ピンキー
10/10/17 00:16:37 ZY4PvEkW
GJ!

…絶対待ってたよなぁ、この娘

850:名無しさん@ピンキー
10/10/17 00:18:36 09OOmeQz
やばいGJすぎるぜぃ
さすがかおるさとーさんだ
あなたの書く文章が好きです
これからもどのスレでも頑張ってください

続きwktk!!!!

851:名無しさん@ピンキー
10/10/17 00:26:04 UyCJBOUR
王道だ

852:名無しさん@ピンキー
10/10/17 01:23:16 SjhY6zDU
GJ
華乃視点を見てみたくもあるけど、そっち側は脳内補完で自由にニヤニヤするのでもいいか
続き期待してます

853:名無しさん@ピンキー
10/10/17 06:44:51 DHuHjnJc
うひょーGJだぜー!やっぱりうまいねえかおるさとーさんは。

854:784
10/10/18 02:12:14 zCrBBEnZ
>>827の続きですが、投下します
しかし、予定を守れずまたまた途中までとなってしまって申し訳ない
次こそ本当に必ずエロを書きます

855:全天星座
10/10/18 02:13:42 zCrBBEnZ
食事が済み、もうすぐ昼休みも終わろうとしていた。
今は屋上に誰もいない。俺達も出口へと向かっていた。
「雄也」
俺の名前を呼んで、前を歩いていた理恵が扉の前で立ち止まり、振り返った。
「その・・・もしよかったら・・」
何か言いよどんでいる。
「今日、一緒に帰らない?」
本当に、珍しいことは続くもんだ。まさか理恵が帰りの約束まで取り付けてくるなんて。
こんなことは恐らく初めてだろう。
子供の頃は、いつも俺のほうから「帰ろーぜ」と言っていたのだから。
「ああ、いいよ」
そう言った瞬間、理恵は瞠目した。
「・・・じゃあ、校門で待ってるね」
「分かった」
俺が返事をした途端、理恵は間髪いれず時計を見た。
「もう時間だから、行くね」
理恵は少し赤ら顔で微笑み、その後俺に背を向け、小走りに階段を下りていった。
こうして俺は屋上に一人取り残された。
あんなに急ぐなんて、もしかしたら次の授業は移動教室なのかもしれない。それに―
(あいつ、顔赤かったけど、夏の日差しにやられたのかな。大丈夫だろうか)
などと物思いに耽っていた俺を、チャイムが現実へと引き戻してくれた。

「待たせたな」
俺は校門の前に行き、先に待っていた理恵に声をかけた。
「ううん、私も今来たところ」
「そっか、じゃ帰ろうぜ」
「うん」
俺達は歩き出した。
高校から自宅まではそんなに時間がかからないので、徒歩で通っている。

「しっかしまぁ、今更言うのも何だけど、高校までお前と一緒の学校になるとはな」
「受験勉強、大変だったよね」
「入試の一ヶ月前くらいだっけか。『数学教えてくれ』って俺がお前に泣きついたのは」
「うん。久しぶりに家に来てくれた時の第一声がそれで、少し驚いたけど。
 そのあと、私達が同じ高校受けるって分かったんだよね」
中学のときは、本当に理恵との交流は少なかった。
同じクラスだったことはなかったし、一緒に登下校することもなかった。
せいぜい、廊下とかで会った時に会話する程度だった。
「でも俺、嬉しかったな」
「えっ」
「理恵が同じ学校に行くんだと分かって」
「・・・・」
「知り合いが一人でもいてくれたら、心強いからな。期待もあれば不安もある新生活だし」
俺がそう言ったら、それまで俺と顔を合わせて話していた理恵は、急に目をそらした。だが―
「・・・私も、嬉しかったよ。雄也と一緒の高校に行けて」
と言ってくれた。
やはり、人見知りの激しい理恵も同じ気持ちだったのだろう。
「受かることができたのも、お前の指導のおかげだよな。改めて礼を言わせてもらうよ」
「が、頑張ったのは雄也で、私の教え方なんてそんなに―」
「あーー、もう。こういう時は『どーいたしまして』でいいんだよ」
「ど、どういたしまして・・・」
俺が少し大声を出したら、理恵は驚いて俺の方を向き、小さくそう言った。



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