10/08/05 00:17:46 zj2S/Tkb
無言のまま、別れ道の交差点まで来た。
僕はここからもう5分もしないで家だ。桃子は逆方向に曲がって、10分くらいかな。
「あ、じゃ、じゃあ、また明日」
僕の言葉も聞いていないように、振り返りもしないで桃子は自分の帰り道を歩いていく。
わけがわからない。なんで? なんでそんな黙っちゃうの?
女心と秋の空と言うが、やっぱりあれか、触り方がマズかったか。
桃子、そういう系のこと苦手そうだもんな……いやでも、向こうから誘ってくれたんだし……
しかし柔らかかったなぁ……あんな柔らかいものがこの世にあるなんて
しかも人の身体に……女の子っていいなぁ……
手には痺れるようなあの感触が確かに残っている。
……言っとくけど、僕はお尻見てるからって、その、ソロプレイで桃子のことを想像したことはないぞ。
そりゃそうだろ。僕の大切な幼馴染だ。そんなことに使えるはずが無い。
でも……この手の感触は……思い出しちゃうだろうな……今晩……
「ノリくーん!」
うつむいて自分の(恥ずかしい)世界に浸ってると、桃子の声が聞こえた。
慌てて声の方を見ると、こっちに振り返った桃子が手を振っている。
「他の女の子のお尻見ちゃだめだよ! もちろん、触るのもー!」
そう言って、桃子は走って行った。
その足を踏み出すごとに大きく揺れるお尻が見えなくなるまで、僕はその場に立ち尽くしていた。