【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】at EROPARO
【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@ピンキー
10/06/27 16:10:04 fiqVJ+vw
>>467
          ,
       .ヘ / j
      レ'i |_| 「
      (.*∀゚) /`
       of沓iぅ
       ゙v-v'

451:名無しさん@ピンキー
10/06/27 16:36:29 1Qa4AzbK
セニョール

452:スカンチ
10/06/27 17:31:54 sP0U8uZr

        _,,.. - '';;;;;;;;;;;;:= '' " ̄ ̄`""'''' =、、
         ヾ;;;;;;;;;;;;;/      ,.-=ニヽ,r=-`ヽ、
           >;;;;;/l      /! ((⌒`ヾir彡=、ヽ ヽ
         ,,.-'';;;;/ll|    //l、lr=ニ     )) l! li,
     _,,.-'';;;;;;;;;;/  l| i   /// {{i´      `''=シ、彡'、
    ヾ;;;;;;;;;;;;:-''{   ヽ`ニ=彡/  `''ー    (´  iヽ  ヽ
       ヾ/   '、_,,ノ ,,..ニシ--、,,_        _,-i ヽ }!
      /    /   / ((彡, ミ=r=≧;;-   /≦=ヤト、 )ツ
     {!   /    >、ミ= 、ヽゝヾ;;シ``   l"k;;シチ ))´ノ!
     lヽ、 ,'    (   ̄`ヾ.) ^^^`    i ´^^`/'´ ハ
     >、ヽ|    ヾミ=‐イ          '、  (__彡'  ',
    /,.- ヾミ、    {`=彡r,.       /  (´_彡'i、  !
    .l/=-'´ ̄ヽ、   `{´ { {{{i、_ノ  ー-`ニ-   ∧ !  ヾ!,ノ   ageても
   /´/ ,,. ‐={ヽ、   ``ヽ ̄ヽ、 `''ー'  ,.イリノ' ヽ  |l!        
  ./ ,,.=l/ ,,.=={ヽ、` = _  、ヽ  ` 、   ,.イ ,,.ノ  l ノ==、         よくってよ。
  l/ ,r=f//´ ̄ト、 `= __ ヾ、ヽ ',    `´ !/  _,,,.ノヽ==、ヽ
 /〃/ f/ - ― ->ミ=、___`ヽ ヽ リ      ! /⌒ヾヽヽ}`ヽヽ}
 !{{l {'、 //´ _,,,..{/´_, ==`ヾ, }} !     |l/ ,.==、ヽヽ}⌒ヽリ
 '、'、 '、{ /   { /==- 、 リノヽ.     ヽ {(⌒))ヽソ- 、 リ!
   >{ /     〉///= 、ヽ. !   ヽ、 ノ  ``=/((⌒)ノノノ
  f  `!  ,.=彡!!|l/ /⌒)) }、リ' ̄``''‐-、___/"´ ̄ ̄| `( ((<
  ヽ、{{ヽf //  ヽY´,,.==、 リ|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ!;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;! (__)) ) ',
     ̄ ヽ{{    !//- ‐ " |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;|   ̄/  !
       ヾ、__  l((      |;;;::=‐;;;;;;;;;/^';:;;;;‐-=、;;/  ! /  l
        ,.-=ノノ`ー  /;;;;;;;;;;;;;;;;/   ';;;;;;;;;;;ヽ、  |/   |


453:名無しさん@ピンキー
10/06/27 22:46:55 7cw9m+88
最近は幼馴染みモノを探すとNTR系が多くて困る
こことかじゃないとなかなか安心できないぜ

454:名無しさん@ピンキー
10/06/27 23:01:34 fiqVJ+vw
メインヒロインの対抗馬扱いも多いよな

455:名無しさん@ピンキー
10/06/28 23:14:25 2dV0CCnk
何か凄い話が投下されていた
URLリンク(moemoe.homeip.net)

456:名無しさん@ピンキー
10/06/29 14:37:54 9YispHua
>>474読んだら激しく>>1にムカついた

457:名無しさん@ピンキー
10/06/29 22:46:48 XMsIRYvM
>>474
久々に殺意のわく>>1だったな

458:名無しさん@ピンキー
10/07/04 06:52:28 +vb+Xaz/
寝相の悪い幼馴染み

459:名無しさん@ピンキー
10/07/04 09:16:59 RFPNWigw
隣の家で寝ていたはずがあまりの寝相の悪さにいつのまにか幼馴染を跨いで朝立ちを下の口にくわえ込んでいた
血が出て痛かった

460:名無しさん@ピンキー
10/07/04 23:36:35 8xWUUviQ
アッー!

461:名無しさん@ピンキー
10/07/05 00:42:26 yBa/wvUF
>>478を読んで
>朝立ちを口にくわえ込んでいた
>血が出て痛かった
と読んで、浮気したら食いちぎると脅しているヤンデレ幼なじみを想像した

462:名無しさん@ピンキー
10/07/05 02:51:46 Gdl2isHJ
4年振りに幼馴染みと会ったら
母親が再婚したらしく、握力の強い某ヤクザと
同姓同名になってたぜ…


463:名無しさん@ピンキー
10/07/06 19:53:57 wbSg7lYu
よし、超音速の拳を会得する作業に戻るんだ

464:名無しさん@ピンキー
10/07/07 03:53:03 SJMvhcsY
今度は自分と結婚してまた名字変わって脱却しましたとかいうオチじゃないのかよ

465: ◆6Cwf9aWJsQ
10/07/07 22:23:17 LZC2eCcH
お久しぶりor初めまして。

超久しぶりにシロクロ短編投下します。

466:シロクロ番外編「天の光は天の川」【1】
10/07/07 22:25:16 LZC2eCcH
「雨、かぁ……」
「雨、ねぇ……」
7月7日。七夕。
その日、俺こと白木啓介とその幼馴染み兼恋人の黒田綾乃は、
止む気配のない雨を自室の窓越しに眺めていた。
ちなみに綾乃は今、黒い浴衣を着込んでいる。
今は結い上げている黒髪だからか和服が似合うとは思っていたが、
髪と同色の浴衣を着込んだその姿はいつもよりも大人っぽく見え、
恋人の贔屓目を差し引いても魅力的に見えた。
「お褒めにあずかり光栄です」
「何が!?」
「いや、なんか啓介が私を褒めてくれた気がして」
「心読むなよ!何そのスキル!?」
「あ、当たってたんだ」
「え!?ブラフ!?」
「さて、どっちでしょう?」
そういってニヤリとする綾乃。
……毎度の事ながら、俺をおちょくるのが好きな困った女だ。

467:シロクロ番外編「天の光は天の川」【2】
10/07/07 22:26:40 LZC2eCcH

このまま彼女に振り回されるのも癪なので、話題を戻す。
「そ、そういや七夕って言ったら思い出すよなー。
子供の頃お前の家に遊びに行ったときのこと」
実は余り覚えてないけど。
「ああ、啓介とお父さんがスイカの食べ比べしておなか壊したり、
クリスマスツリー感覚で笹のてっぺんに短冊つけようとして梯子から落ちたり、
何故か啓介が私に自分の着物の帯持たせて『あ~れ~』って言って回ったり、
私と一緒にお風呂入ったら何故か一人だけ溺れて私に人工呼吸されて
ファーストキス体験したりした甘酸っぱい思い出のこと?」
「碌なことしてないな子供の頃の俺!ってか全然甘酸っぱくないだろ!」
「あの頃のやんちゃ坊主がまぁ、こんなに大きくなって」
「やめろよその親戚のおばちゃん目線!」
幼馴染み相手に過去の話を振るのは危険だ。
自分が恥ずかしい過去を持ってるなら特に。
ま、せっかくの七夕なんだし、短冊にお願い書こっか!」
ひとしきり俺をいじって満足したらしく妙に切り替えが早い。
が、そこを指摘してもやはり俺が不利なだけなので彼女に合わせることにする。
「……まぁ良いけど、笹無いぞ?」
「別に織姫彦星にお願いするわけじゃないからいいの。
今日雨だから人の頼み聞く余裕無いだろうし」
「へぇ、意外だな。
お前なら『啓介が私にプロポーズしてくれますように』とか
『啓介と私が結婚できますように』とか書くのかと思ってた」
「そーゆーのは自分の手でやり遂げるからいいの。
神様に頼らずに自力じゃないと」
「意外にリアリストだな」

468:シロクロ番外編「天の光は天の川」【3】
10/07/07 22:27:36 LZC2eCcH
じゃあ、なんでわざわざ短冊を使うのだろうと思っていると、
「……って、え?」
綾乃は俺の腕に短冊をくくりつけ、何故か手を叩いて俺を拝み、
「啓介が私にプロポーズしてくれますように」
「本人に言うんかいっ!ってか口に出したら短冊に書いた意味あらへんがな!
そもそも普通に言えっちゅうねん!」
綾乃の予想外の行動につい興奮して、思わず関西弁で突っ込んでしまった。
「で、いつプロポーズしてくれるの?」
「この流れで言うと思ってるのか!?」
「啓介なら、あるいは」
「何その信頼!?言うわけ無いだろ!」
「でもいつかは言ってくれるのよね?」
あぁもぅ!口の減らん彼女だなぁっ!
口では勝てないことを改めて悟った俺は、綾乃を口づけで黙らせた。
不意打ちに弱い綾乃は驚きで硬直するが、
彼女が復帰する前に耳元で囁く。
「……今は、これでカンベンしてくれ」
「……こういう反応が返ってくるとは予想外だったけど、まぁ、許す♪」
そう言って俺の織姫は上機嫌そうに笑った。

469:名無しさん@ピンキー
10/07/07 22:30:10 SJMvhcsY
支援


470: ◆6Cwf9aWJsQ
10/07/07 22:30:26 LZC2eCcH
以上です。
いつにも増して季節ネタ関係なくなっちゃったよ!

あと、長編の続きは今月中に。

471:名無しさん@ピンキー
10/07/07 22:34:08 SJMvhcsY
おっしゃーGJ
相変わらず甘々なカップルでござるな

…あれで完結じゃなかったのか…それはそれで嬉しい

472:名無しさん@ピンキー
10/07/08 00:34:05 8BBzQJEZ
GJです。&お久しぶりです。また読めてうれしいです。

473:名無しさん@ピンキー
10/07/08 12:12:42 /a0B59Ag
昨日読み返してただけにとてもナイスタイミングな投下で俺得!
GJっしたー!

474:名無しさん@ピンキー
10/07/08 15:44:29 7fVE7UCX
GJ desu.
自分が幼馴染萌に目覚めたきっかけの作品が復活してくれるとは
本編続編期待しています!

475:名無しさん@ピンキー
10/07/09 02:30:29 e8AZ4gnR
えーまた来てくれたのか!GJすぐる

476:名無しさん@ピンキー
10/07/12 23:58:39 YStKn366
懐かしの方が来てくれましたのう。
乙です。

これを機に他の作者さんも戻ってきたりしないかなあ。
絆の続きを今でも待ち続けております。

477:名無しさん@ピンキー
10/07/13 18:35:02 28r906em
三人の人に戻ってきてほしいなあ

478:名無しさん@ピンキー
10/07/13 19:39:19 Re1b64W3
ゆうかさんずっと待ってます

479:名無しさん@ピンキー
10/07/13 20:17:59 B+Vkmomh
ボルボXさん続き待ってます

480:名無しさん@ピンキー
10/07/14 07:06:01 v7U7JfMx
でも待つだけで自分は何も書きません

481:名無しさん@ピンキー
10/07/15 00:29:54 EMwR2yU0
ばかを言うな?乙の準備は出来ている

482:名無しさん@ピンキー
10/07/15 04:14:59 FTAwtaDM
友梨さんずっと待ってる

483:名無しさん@ピンキー
10/07/15 09:51:13 vb/yuoVc
もちろん新作も待っている

484:名無しさん@ピンキー
10/07/15 22:36:39 u6JFgAse
引っ越していった幼馴染を何時までも待ち続けるみたいな感じか…

485:名無しさん@ピンキー
10/07/16 14:35:36 Ah2hL0PD
高校生になると同時に美人になって帰ってくるフラグですねわかります

486:名無しさん@ピンキー
10/07/16 15:02:38 ul+rjJSw
自分は忘れてるのに向こうは覚えてる、はよくあるけど逆は無いよな
まあ…キモくなるだけか

487:名無しさん@ピンキー
10/07/16 15:27:20 xznhGIzc
>>505
うしとらのラスト付近がそうだな

488:タカとかな お目汚し失礼して投下
10/07/17 00:55:32 5qOJdoUO
 ―タカと合わなくなってから、どのくらい経つんだろう?

 買い物帰りにいつもの散歩道を通りながら、ふとそんな事を思った。
 夏特有の涼しい風邪が私の横を通り過ぎ、下げているスーパーのビニール袋をカサカサっと揺らす。
 日はだんだんと高度を下げ、町中を綺麗な茜色で染め始めていた。穏やかに流れる川も、夕日が反射して朱色に揺らめいている。
 ここは私の高校時代の通学路で、いつも隣にはタカがいた。
 目を瞑って、木々のざわめく音を聞けば、あいつの声も一緒に聞こえてくるような気さえした。

 ―そういえば、こんなに夕日が綺麗な日は、いつも二人で土手に座りこんで夕日を眺めてたっけ?

 進めていた足を止め、川の向こうにきらめく眩しい太陽を眺めた。
 彼の事を思いだせば思いだすほど、なんとなく寂しくなって悲しくなって、それが私の心を激しく揺さぶる。
 怒ったり喧嘩したり、いろんな事があったけど、タカといると楽しかった。こんな時間がいつまでも続くと思った。
 なんとなく、「卒業しても私の隣にはこいつがいるのかな?」なんて思ったりもした。
 でも、現実は一瞬でそんな甘い幻想を打ち砕いていったのだ。

 高校3年の夏、タカのお父さんが脳梗塞で亡くなった。
 あまりにも突然の事で、当時の元気な叔父さんの顔を知っている私は、信じることができなかった。気さくな人で、小学生の頃なんかはよくあいつの家で一緒に遊んでもらったものだ。
 私でさえ凄く悲しかったのだから、当時の彼の喪失感は物凄いものだったのだろう。
 それに加え、一家の大黒柱を失った彼の家族は長男のタカが支えなくてはいけなり、タカは夏休みに入るとすぐにバイトを始めた。
 結局卒業後、地元の大学に進む予定だったタカは、県外の工場に就職して、私から離れて行ってしまったのだ。

 それからは、私がタカと会える日はめっきり減っていってしまい、今年の春くらいからはほとんど会っていない。
 
 ―会おうと思えば会えるのかもしれない。
 
 タカだって卒業する前は、「別に会えなくなるわけじゃないよ」って言ってくれたし、私もその通りだと思う。
 でも、素直になれない私からは、会いたい―なんて言葉はなかなか口から出てこないのだ。
 なんの変哲もないただの一言が。ただ素直な気持ちを伝える事が、私にとってはとても難しくて。それができないのが辛かった。
 
 ―あいつは? タカは私に会いたくないのかな?

 だって、私が誘わなくたって、あいつが『会おう』って一言連絡を入れてくれればいいはずだ。実際、彼が忙しいのはわかってるし、こんなのただのわがままだっていうのもわかってる、でも……。
 いろんな気持が心の中で揺れる。こんなにタカと会えないことが苦しいなんて思いもしなかった。
 ……いや、本当はわかっていたはずだ。私は自分の気持ちにさえも嘘をつくようになってしまったのだろうか? 
 心の奥に封じ込めていたはずのタカへの思いが、じわじわと外へと溢れ出していく。

 ―帰ったら、勇気出してみようかな?

 ふと、そんな感情が心に芽生える。
 もうなんでもいいからとにかく会いたい。タカに会いたいよ。
 私は知らない間に下を向いていた顔を上げると、早足で前へと歩きだした。土手に沿って真っすぐ自分の家を目指す。周りの景色にはわき目もふらず、ズンズン、ズンズン歩いた。

 ―早く家に帰ってあいつに連絡したい。会いたいって言いたい……

 そんな決意を胸に足を進めていた。
 その時だった。私の背後から、馴染みのある、どこか懐かしい声が響いた。

「あれっ、かな!?」

 一瞬、いや数秒間、頭がついていかずに茫然と立ち止まった後、私は凄い勢いでぐるんっと反転した。勢い余って倒れそうになる体をなんとか支え、声の主を必死に探した。
 やっとの思いで見つけると、思った通り―川の土手に寝っ転がっている一人の男の子。ずっと会いたかった人が、そこにいた。

489:2
10/07/17 00:57:20 5qOJdoUO
「た、たかぁ~……」

 たまっていた寂しさと、タカに会えた嬉しさで胸がいっぱいになり、つま先から熱い何かが頭のてっ辺まで一気に登った。
「お、おい。なんで泣いてんだよ、お前」
 そう言うと、タカはどこか慌てたような、どこか心配しているような顔で私を見た。
 ―泣いてる? 私が……? うそっ!?
 言われた後に、自分の頬を伝う一筋の涙に気づき、急に恥ずかしくなった。
 一番見られたくないところを見られてしまった……。自分でも、顔が火照ってだんだんりんごのようになってていくのがわかる。
「な、泣いてないし。欠伸だから、ほんとに!」
 私はサッと下を向くと、ゴシゴシと目から流れ出た涙を服の袖で急いでふき取った。
「まぁ、それならいいけどさ。」
 タカはそう言った後も、しばらくは心配そうに私のほうを見つめていた。久しぶりに会ったからなのか、私は凄く緊張していた。自然と鼓動が早くなっていく。

 ―今までは、コイツと一緒にいて緊張することなんてなかったのにな。

「あのさぁ、となり……座っていい?」
 私がそう言うと、タカは黙って自分の隣をぽんぽんと叩いた。私はそれに小さくうなずくと、小走りでそこまで駆け寄り、黙ってタカの隣にそっと腰を下した。
 座ってから体の正面を向くと、最初に目に映ったのは夕日と、それに輝く美しい川だった。川のあちこちが、まるでダイヤモンドを散りばめたかのように綺麗な光を放っている。私は思わず眩しくて目を瞑ってしまう。―ああ、タカはこれを見てたのか。
「久しぶりだな?」 
 タカは一度起こした体をまた地面に横たえると、視線は夕日に向けたまま、そっと私に語りかけてきた。
「何が?」
「ほら、高校のときはさ、よく二人でこうやって……夕日、見ただろ?」
 
 ―あ、タカも私と同じこと考えてた。
 私はそんな小さな事でもちょっぴり嬉しくなってしまい、ついつい『にやっ』と緩みそうになる顔の筋肉を必死に抑える。

「ふん、だいたいね、顔を合わせたのだって久しぶりだっつうの! まったく、ばかみたい……」
 しかし、素直になれない私は、タカにはいつもこんな心にもない毒を吐いてしまう。
 こんな時まで嫌味な言葉しか出てこない自分自身がほとほと嫌になり、自然と小さなため息が口からついて出た。
「はは、確かにな。かなと会うの、凄い久しぶりだ。気づいたら俺達……全然会えなくなっちまってたな?」
 困ったよに笑うタカの顔が、私の顔をすっと覗いた。恥ずかしさと照れから、私はプイッ、っとすかさず顔をそらす。
 もうここまで来ると、『これは条件反射みたいなものなのかもしれないな』と自分でも思い、自傷気味な笑みを浮かべてしまう。
「タカのアホ。だいたいこんな時間に戻ってきてるんなら、メールの一つくらいしてよ」
 けれど、そっぽを向いたままの私から出てきた言葉は、以外と素直な言葉だった。
「あれ、もしかして寂しかった?」
「……そりゃあ。まぁ、少しだけ」
 そのまま流れに乗って、ちょっとだけ勇気を出して言ったみた言葉は、予想以上に恥ずかしくて、私の顔はまたもや真っ赤に染まってしまった。
 それは夕日に照らされてるからでは言い訳できないほどの赤い赤い真っ赤な赤。もしかしたら、リンゴでも今の私には張りあう事はできないかもしれない。
 随分となれない事をしてしまった……。私は急いで顔を下に向け、タカに顔を見られないようにする。
 あまりにドキドキしすぎて、心臓から音が聞こえてくるのではないかと心配になる。


 ―あれ?タカの反応がない。
私にとって予想外の静寂が、二人の間を流れた。

490:3
10/07/17 00:57:59 5qOJdoUO
「たか?どうかした」
 下を向いたまま、小さな声でそっとタカの様子を探ってみる。
「あっ、えーとそのぉ。正直、びっくりした」
 タカは自分の頬をぽりぽりとかきながらそう答えた。なんだかどこか恥ずかしそうだ。
「どういうこと?」
「だからさ、会いたいと思ってるのは、もしかして俺のほうだけなんじゃないかって……思ってたから」
 それを聞いて、私の胸がドクンっと大きく脈を打った。
「なんでそう思った?」
「だって、会いたいなら普通メールくらいくれるだろ?」
「なによ。タカだってメールくれなかったじゃん!」
「いや、だってさ。大学入学したばっかで迷惑かと思って……新しい友達もいるだろうし。」
 その言葉をを聞いて、少しだけ胸がチクリと傷んだ。
 ―ああ、コイツは全然私の事をわかってない。私にはそんな事よりもっと変えがたいものがあるのに。
「たかのあほ。そんな事、気にしなくてもいいのに……」
 尻すぼみになって出た言葉は、ちゃんとタカに届いただろうか? きっと、この鈍感男には本当の意味まではとどかないんだろうな。
 そう考えると、私はなんだかおかしくなって思わず笑ってしまった。
 私の言葉にしばらく黙っていたタカも、不審に思ったのだろうか? 不思議そうな眼でこちらを見ると、一言口を開いた。
「おい、何笑ってんだよ?」
「ううん。なんでもない」
 タカも「へんなやつ」とだけ呟くと、私につられたように小さく笑いだした。

 それからは、二人とも緊張からか、妙にぎくしゃくしてしまい、大した会話が続かなかった。
 私は足を一度崩すと、座り方を体育座りに変え、両足に顔をうずめて丸まってみた。なんとなくこの姿勢が一番落ち着くのだ。
「なんでお前はそんなに丸くなってんだよ」
 タカのおかしそうな笑い声が、私の腕に隠れた耳に聞こえてくる。
 私達は、しばらくお互い黙りこんで夕日を眺めてた。辺りを静寂が包み、聞こえるのは虫達の静かに歌う声だけだ。
 私も少しだけ足の間から顔をだし、タカと一緒になって夕日を眺めた。気づくと、もうすぐ日は建物の陰に入ってしまうようだ。
 夕日が沈んだら、タカとまた別れなくてはならないような気がして、私は心の中で『まだ沈まないでください』と願った。

「なあ? お前、まだ帰らなくていいのか?」
 タカの声が、静寂を破って私の耳元まで届く。もしかしたら、タカも夕日との別れが名残惜しいのかもしれない。
 私は少し間をおいてからゆっくりと答えた。
「うん、まだ大丈夫」
「叔母さん、心配してるんじゃないか?」
「私、裏のアパートに引っ越して一人暮らしだって、前に言ったでしょ? だから平気」
「ああ、そういえばそうだったな」
 その言葉を最後に、また私達の間に沈黙が流れる。でも、気まずさからではない、優しい沈黙だ。
 ずっとこの時間が続けばいいと思っていたが、気が付くとあっという間に日は沈んでしまった。

「……沈んじゃった」
 ボソッと、弱々しく漏れた私の声は、初夏の風の中に呑まれるように消えていった。
 きっと、隣のタカのところまでは届かなかっただろうな。

491:4
10/07/17 00:59:05 5qOJdoUO

「……なあ?」
「ん? なに?」
「かな、今日はカレーでも作るのか?」
「うん、なんで?」
「それ」
 タカが指さしたのは、私が持っていたスーパーのビニール袋だ。
「ジャガイモ、人参、玉ねぎ、牛肉とくれば、カレーくらいしかないだろ?」
 瞬間、パッと1つの画期的な提案が私の頭の中に浮かんだ。
「あのさ……なんなら、私の家でタカも食べてく?」
「いいのか?」
「タカさえよければ……カレーなんて、何人分作るのも一緒だし」
 相変わらずあまり素直にはなれないが、言いたいことを無事に言えてほっとする。
「あっ、でも。タカのお母さんが心配してる?」
「いや、今日は友達と外食するから遅くなるって言ってある。なんか、一人で食べたい気分だったからさ……」
 その言葉に、少しだけ私は心配になる。
 ―私の誘いも本当は迷惑だったのではないだろうか?
「ご飯、一人で食べたいの? じゃあやっぱりうち来るの、やめる?」
 心細さからか、声も自然と細くなってしまう。
「あ、いや、かなとは別だよ。つーか、作ってもらうの期待してたし」
 そう言うと、彼は私のほうをを見て優しく笑った。私はこうなるとなかなかタカの顔を直視できなくなってしまう。
 なんとなく気恥ずかしいというかなんというか、乙女心は複雑なのだ……
「そ、そっか。じゃあ、早速行く?」
「んー、どうせ暇ならさ。星が出るまで、ここでゆっくりしていかないか?」
「え、うん。別にいいけど」
 見渡すと、周囲はいつの間にか薄暗くなっており、夏の夜のここちよい風が吹き始めていた。
 それなりに田舎だからなのか、この辺りはよく綺麗な星が見えるので、私も久しぶりにゆっくり見たくなった気がした。

「かなはさぁ、全然変わらないな」
 呟くように彼の口から出る言葉が、ゆっくりと風に乗って、私の耳元まで届く。
「真っ黒な髪の毛も、普通より少しだけちっちゃい背も、その性格も、全然変わらない」
「それってさぁ……タカにとって、いいこと?」
 私がすかさずそう聞くと、一瞬タカはキョトンとしてから、すぐいつもの困ったような笑顔を浮かべた。
「んー。まぁどうなっちゃってもかなはかなだけど、正直安心したかな?」
「私も、タカが変わってなくて安心した」
 タカのその答えになんだか嬉しくなり、つい、私もすかさずそう答えた。。
(しまった……)
 もちろんそれは私の本心のわけではあるのだが、こんな事を言うのはいつもの私らしくない。
 固まっていた心がほぐされ、だんだんと素直になってしまっている自分に戸惑いながら、ギュッと顔を足にうずめた。
 こんなセリフが私から出てくるなんて、自分でも想像していなかったのに……
 そんな事を思って勝手に悶えていると、ひどく驚いた、というようなタカの声が隣から聞こえて来た。
「な、なあ? やっぱりお前……少し変わったか?」
「う、うるさいっ!」
 ちょっぴりやけになって叫んだ私の声は、少しうわずってしまった。









とりあえず終わりです。

492:名無しさん@ピンキー
10/07/17 01:39:50 R4my8pds
GJ
いいね。女性視点からって、すごく萌える

493:名無しさん@ピンキー
10/07/17 07:23:38 Tnh7o7yR
うわあ……何か上手く言えないけど凄く心があったまった感じ
幼馴染みって良いなあ……

494:名無しさん@ピンキー
10/07/17 19:25:01 3s/qKnpJ
幼馴染のよさってなんでもない場面で二人の積み上げてきた時間というか絆が見える時だと思う

495:名無しさん@ピンキー
10/07/19 00:27:10 s9BUN2Ya
>>513
萌えポイントだな

496:名無しさん@ピンキー
10/07/19 07:01:34 iygKfAit
言葉にしてないのに妙に息が合ったりとかか

「ん」
「はいお醤油」

497:名無しさん@ピンキー
10/07/19 13:08:34 O/HYA/gd
何その夫婦、もう結婚しちまえよ
…って周りの奴から言われるんだろうな
んで顔真っ赤にして「そんなんじゃないってばー!」と否定はしておく

498:名無しさん@ピンキー
10/07/19 13:44:17 iAMTT8aX
むしろひやかされても
「えー・・・?
恋人ってのはもっとこう・・・ラブラブしてるもんだろう?
俺たちそんなんじゃないぞ」
「だよねぇ。そんなんじゃないよねぇ」
「俺ぁむしろこいつがちゃんと恋人を作れるのか心配でなぁ」
「む、その言葉はそのまま返しておく・・・誰かいない?」
「お前を任せられそうな奴となるとなー・・・」
「微妙に馬鹿にされている気がする・・・」
と平然といちゃつきはじめるものではないのか幼馴染

499:名無しさん@ピンキー
10/07/19 22:32:30 2+um9NrZ
>>517
それでその周りの面倒見の良い女友達が
「はいはいご馳走さまー」って言うんですね判ります(?)

500:名無しさん@ピンキー
10/07/20 00:40:03 HVcM3EJn
それで男友達が血の涙を流す・・・と

501:名無しさん@ピンキー
10/07/20 01:36:14 4USrV6F6
俺ワナビなんだが、ここの住民的には、一方的幼馴染ってどうだろう?
同じマンションで階が一つ違い。小学校は女の子が私立だったから違った。
でも地元で小学生の頃何度か遊んだ。それからはご近所さんで、親同士も仲が良い。
高校生になって同じ高校に通うが、主人公は覚えていないし初対面…


502:名無しさん@ピンキー
10/07/20 01:51:41 y1YuxaDg
完全に不必要な最初の数文字を削ることができたら何時か芽が出るかもね
3行目と4行目で矛盾してる気がするけど

503:名無しさん@ピンキー
10/07/20 02:23:35 2eoUun6y
>>520
女の子の方はしっかり覚えてる
男も一時的に忘れてるだけで言われて指摘されたら思い出すとかなら
てか、上の人も言ってるがなんか矛盾した事が書いてあるような……

504:名無しさん@ピンキー
10/07/20 02:45:13 qy2pyMmW
まぁこれから作品として書くってのなら別だけど体験談なら別にどーでもいいや

505:名無しさん@ピンキー
10/07/21 01:27:34 crrO3NnF
>>520
ここで聞く前に書けばいいのに。
書き上げなければ、お前の情熱がそこまでだったと言うだけだし。

506:名無しさん@ピンキー
10/07/21 22:31:34 NFsOrQcJ
>>524
そこでわざわざそういう風に煽るのはどうかと思うよ

507:名無しさん@ピンキー
10/07/23 05:53:29 7hqDZWRt
二人の間だけで通じる秘密の合図とか良いよな

508:名無しさん@ピンキー
10/07/23 07:14:00 OsYE8Ou+
片割れが謎の踊りを踊り始めた!
と思ったら幼い頃決めたブロックサインで、
相方だけが解読できるんだな。

509:名無しさん@ピンキー
10/07/23 08:43:11 5de2wkcY
クレしんの本屋のようなブロックサインを飛ばし合う幼馴染か

510:名無しさん@ピンキー
10/07/23 13:52:34 ddpLNeeD
男は内容を忘れてて女の方はしっかり覚えてる
そして男の方が無意識のうちに「好きだ。結婚しよう」のサインを出してるのを見て女は


…どうなるだろうな?

511:名無しさん@ピンキー
10/07/23 14:00:43 FJUITYEI
>>529
真っ赤になってもじりだす強気幼なじみ想像した、そして男の方は「?」てなってた

512:名無しさん@ピンキー
10/07/23 20:06:24 1v7eatfH
>>530
なんかすごいID

513:名無しさん@ピンキー
10/07/23 20:12:01 cWKS24Ap
今は表向き強気だけど家庭的で小さい頃は男幼馴染に好きな娘を苛めたい的ノリで苛められてた女幼馴染が萌える

514:名無しさん@ピンキー
10/07/24 04:28:03 fFaOOhLc
作品投下期待

515:名無しさん@ピンキー
10/07/24 17:14:03 gxtEPZoG
 たまたま早く教室に入ると、一人の男が声をかけてきた。
 俺の中学のころからの腐れ縁で、だらしない性格のくせに自分の時間にだけは厳しいやつだ。
「よう、珍しいな。お前がこんなに早く学校に来るとは」
「そういう因幡は彼女はどうしたんだ? 置いてきたのか?」
「か、彼女!? あいつとはそんなんじゃないって」
 わかりやすい奴だ。これでは好きだと言っているようなもんだ。
 そう、こいつには羨ましくも幼馴染がいるのだ。家事万能で、世話好きの、可愛い幼馴染が。
 休み時間にこいつの三歩後ろを甲斐甲斐しくついて歩く姿は、もはや学園の名物の一つでもある。
 致命的にトロくて時間にすぐ遅れることだけが欠点だが、時間に厳しいこいつとはよく合っていると思える。
 もっとも、俺は既に彼女が恋人ではなく単なる幼馴染であることは知っている。少なくとも今は。
「あー俺も幼馴染欲しいぜ」
「おいお前今の話のどこを聞いたらそう思えるんだよ!? だいたい幼馴染なんてそんないいもんじゃないぜ?
 朝弱いから毎日起こしてやらないといけないし、俺の後ろを付けてきてなにかと口出ししてくるし、
 いいって言ってるのに毎日弁当2人前持ってくるし、夜は家に押しかけてくるし……」
「もういい聞きたくない地獄に落ちろリア充爆発しろ」
「何故!?」
 後ろからの爆発音を華麗に聞き流しながら席に着くと、ちょうどチャイムが学校に鳴り響いた。

「は~い今日は皆さんの新しいお友達を紹介しま~す」
 いつも思うがこの先生はここを小学校と間違えてるんじゃないかと思う。しかし今はそんなことはどうでもいい。
「ではどうぞ~」
 教室の前の扉が開き、転校生が教室へと入る。当然、視界に彼女の姿が入った。
 手足はまるでモデルのように細く、それでいてしなやかな強さを感じさせる。
 そのスタイルとクールな顔つきもさることながら、同年代のクラスメイトを遥かに上回っている凶悪な破壊力の胸元。
 さらにおそらく地毛であろう眩しい銀色の髪を靡かせている。その姿にクラス中の男子が沸き立った。
 そんなクラスの空気の中で、俺は彼女を怪訝な顔をして見つめていた。彼女の顔にどこか見覚えがあるのだ。
 こんな女の子、一度見たら忘れないと思うのだが、一体俺は彼女をどこで見かけたのだろうか……?
「ソフィア・アレクサンドロヴナ・サヴィツカヤだ。よろしく頼む」
 一方、彼女は仏頂面を崩さず、淡々と自己紹介を済ませる。
 そして自分に話しかける男どもに目もくれず、さっさと新しい自分の席へと向かっていく。
 その途中で、ふと俺と彼女の目が合ってしまった。彼女の無表情が心なしか崩れたような気がする。
 彼女は急に俺の席へ方向転換し、俺の目の前へと迫ってきた。
「え、あの、一体なんでしょうか……?」
 クラスメイトたちの視線が俺と彼女に集まったせいで、俺は情けなくも声が上ずってしまっていた。
 すると彼女はなんと無表情から笑顔になり、俺に抱きついてきたではないか
「会いたかった。ずっと会いたかったぞ、航! 気は早いが早速籍を入れるとよう!」
 そして彼女は、目に涙を浮かべつつクラスのど真ん中でそんなことを言い、そして俺に顔を近づけてくる。
 俺の唇と彼女の唇が重なるのをぼんやりと見つつ、俺は軽々しく幼馴染が欲しいと言ったのを後悔しようとして、
 でもやっぱり幼馴染が欲しいと思っている自分に気づかされるのであった。



素直クールな幼馴染の流れが>>455-457あたりに出たときからずっと書きたくて書いた、後悔はしている
初SSなので見苦しかったらスマソ

516:名無しさん@ピンキー
10/07/24 18:25:03 jZeSzTB8
GJ!!!

続きはまだですか??

517:名無しさん@ピンキー
10/07/24 18:30:39 fFaOOhLc
>>534
続き期待
幼馴染二組の話だろうか?

518:名無しさん@ピンキー
10/07/24 18:32:35 JtE1Oxtk
GJ!!
こんな感じのもイイな

~したくてシリーズの続きが気になる

519:名無しさん@ピンキー
10/07/24 18:35:13 JtE1Oxtk
スマソ
ここじゃなかった

520:名無しさん@ピンキー
10/07/24 18:39:28 gxtEPZoG
うーん、とりあえずGJしてくれた方がいたのに一安心
続きについてはここからどう話を展開すればいいのかすごく悩む

>>536
二組いますが、因幡とその幼馴染(文章中にはありませんが通称カメ子さん)のほうはストーリーに絡まないと思います
よくいる3枚目の友人キャラにも幸せをあげたかったんでこうなりました

521:名無しさん@ピンキー
10/07/24 19:45:27 JtE1Oxtk
>>539
3枚目の幸せも好きだな

522:名無しさん@ピンキー
10/07/25 00:11:25 2RThqTqM
>>539
なるほど
二組目の方の話も余裕があったら見たいです。

523:名無しさん@ピンキー
10/07/25 00:22:46 +FHvP55R
ウサギとカメってわけですね

524:名無しさん@ピンキー
10/07/25 00:23:59 oAE6recU

そろそろ敬語幼馴染ちゃん来ないかな~

525:名無しさん@ピンキー
10/07/25 04:29:39 CwVzky9s
とりあえず続き待ってる作品が多過ぎて寝れんばい。

526:名無しさん@ピンキー
10/07/25 22:38:45 jib/qKmP
>>534
敬語を使う幼馴染の女の子良いよね

527:534
10/07/26 00:27:18 DQ8X0/hk
女の子に敬語要素なかったよね、544と間違えたのかな
でもなんかネタを振られてしまったので因幡とカメ子(敬語を使う幼馴染)のほうを書いてみるか…

528:名無しさん@ピンキー
10/07/26 17:19:35 xH8cHvqL
>>546
何の問題も無い

が、自分は素直くーるな幼馴染(別離再会型)の方がもっと読みたいです

529:名無しさん@ピンキー
10/07/26 19:52:49 hs1UnWIn
>>546
ごめんなさい
レスアンカーミスりました…

書いてくれるなら読みたいです。
勿論素直クールの方も期待しています。

530:名無しさん@ピンキー
10/07/26 20:25:06 DvgEFf2d
>>510
これは続かないんですか?

531:名無しさん@ピンキー
10/07/28 07:48:09 ZsutsQvD
熱帯夜でもベッドに潜り込んでくる幼馴染み

532:名無しさん@ピンキー
10/07/28 20:20:05 Ar0w6hs8
エアコンのある幼馴染の部屋で寝ようとする幼馴染(男)

533:名無しさん@ピンキー
10/07/29 03:14:25 ZzJoFpPg
幼馴染がエロい体に育つと男は色々大変だろうなぁ
自分自身の理性にかかる負荷もそうだけど他の男が幼馴染に向けるやらしい視線に耐えられるかどうか

534:名無しさん@ピンキー
10/07/29 06:53:41 9Mn/9ERj
「だが俺にとっての『エロい体』は貧乳低身長なんでお前見ても何ともないぜ」
「この豊満な体が憎い!」

535:名無しさん@ピンキー
10/07/29 10:09:38 zodNuL0L
このスレの趣旨に反するが小さい頃から一緒にいた異性は恋愛の対象として見れなくなるという話はよくある
つまり幼馴染がエロい体型に育つと反対に男は幼女体型が趣味になるわけだな

536:名無しさん@ピンキー
10/07/29 10:29:17 NoOr54E5
それがいわゆる「ないものねだり」という奴か。

537:名無しさん@ピンキー
10/07/30 07:53:00 JN9GphD+
>>553
好みの体型じゃないからこそ、耐性がないから一旦ハマると抜け出せなくなる可能性が

538:名無しさん@ピンキー
10/07/30 14:56:28 G3GRy7go
保管庫で一番良作だと思うssは?
俺はシロクロに一票


539:名無しさん@ピンキー
10/07/30 15:38:09 DgP0JaoA
唐突に作者乙だな。

540:名無しさん@ピンキー
10/07/30 21:45:26 4naW4bCy
>>557
「青葉と創一郎」
クオリティの高さが半端ない上、考えられる全ての要素を満たしていると言っても過言ではない


541:名無しさん@ピンキー
10/07/31 00:52:34 VOMDQ8Dw
てs

542:名無しさん@ピンキー
10/07/31 01:59:39 vka5gm6E
良作ぞろいだから難しいな

未完結の作品は完結するのを楽しみにしてます!!

543:名無しさん@ピンキー
10/07/31 02:13:47 YBSnyxeO
朝寝ている幼馴染を起こすべく布団を剥がすと行方不明になっていた自分の中学のジャージを着ていた
追加オプションとして下着をつけずに直接なんて事してたらエロさUP

544:名無しさん@ピンキー
10/07/31 10:47:32 NEvY17UW
盗まれたんじゃなくてあげた服なら俺的にパーフェクト
男が着れなくなった服を、少し頬を染めて欲しがるおにゃのこって可愛くね?

545: ◆6Cwf9aWJsQ
10/07/31 22:59:36 7fGJHNKy
投下行きます

546:シロクロ
10/07/31 23:04:03 7fGJHNKy
綾乃!しっかりしろ!おい!」
俺、白木啓介は必死に腕の中の少女、黒田綾乃に呼びかけた。
今、俺の目の前にいる最も大事な少女が、息絶えようとしていた。
何故だ…!何故、こんなことに…!
俺はどこで、選択を誤ったんだ……!
何度頭の中で嘆いても、目の前の事実は変わらない。
「……けい、すけ……」
綾乃が、苦しそうにしながらも、俺に声をかけてくる。
こんな状況なのに、俺の事を気遣って。
「啓介……。あなたと会えて、よかった……」
綾乃の手から力が抜けていく。
「待てよ、綾乃!綾乃ぉ!」
俺の絶叫が空しく響いた。

547:シロクロ17話【2】
10/07/31 23:05:20 7fGJHNKy
事の始まりは数分前に遡る。

「いやー、大学受験大変だったなー」
俺と友人たちは大学受験を終え、
結果報告のために久しぶりに式坂高校に登校していた。
ちなみに女子陣はお花摘みのため現在席を外している。
「それにしてもまさか赤峰が大学受験合格するとは……」
「全くだ……」
俺と黄原はそう言い合って嘆息する。
「なんだよそのリアクション!俺が受験合格するのがそんなに衝撃か!」
「「うん」」
「即答!?」
赤峰は定期テストでは学年最下位の常連であり、
志望校もE判定を食らっていたのだから、この反応こそ正常だろう。
黄原も同じ考えな様で、
「これってひょっとして死亡フラグじゃないかと思うんだが」
「俺死ぬの!?」
「そーいや『俺、受験に合格してたら、実家の手伝いしようと思うんだ。
たまには親孝行しないとな』って勘違い格好つけな台詞言ってたな」
「それは忘れろ!」
自身の過去の恥をごまかすように大きく咳払いをし、
「ま、まあともかく皆受験終わったことだし久しぶりにみんなでパーッと騒ぐか」
「お前、そこまで死に急がなくても……」
「もういいっつーんだよそのネタは!」
赤峰がついに顔を真っ赤にしてしまった。

548:シロクロ17話【3】
10/07/31 23:06:53 7fGJHNKy
さすがにやりすぎたかと思うので配慮はしようと思う。イジメカッコワルイ。
黄原も同じ考えな様で、赤峰の提案に乗る。
「隠し芸大会とかやるか?」
「それお前の一人勝ち決定も同然だろ」
学年トップの成績で運動神経も抜群。
その上ありとあらゆる雑事に精通している。
なんだこの完璧超人というかリアル厨二病人間とツッコみたくなる。
「声帯模写とかも最近出来るようになったぞ」
「「マジで?」」
「マジで。」
そう言うと黄原は無表情を保ったまま、
『キラッ☆』とでも効果音のつきそうなポーズをとり、
「こんにちはー、黒田綾乃でーす」
「「キモッ!!」」
あまりの不快感から、俺と赤峰は思わずハモりツッコミを入れてしまう。
が、黄原は気に入らなかったようで、
「ひどい言いようだな…」
「それ以外にどう返せと」
「確かに声は似てるけど、テンション低い棒読みだからすげー違和感あるな…」
「む。不評なようだな」
「幼馴染み兼彼氏としてさっきのを綾乃のモノマネと認めるわけにはいかん」
「つーわけで白木の物まねやってくれ」
なんで俺なんだよ、と俺がツッコむ前に黄原は何故かシリアスな表情になり、
「こんにちはー、白木啓介でーす」
「何故表情だけ変える!?ってか俺の声音でそのポーズと台詞やめろよ!」
「さっきのよりは似てるな」
「ええ!?オリジナルの白木啓介として断固抗議するぞオイ!」
「こんにちはー、黄原秀樹でーす」
「本人なのにモノマネ!?っていうかただの自己紹介だろそれ!!」
「全然似てないな。白木の時の方がまだマシだ」
「酷評!っていうか本人なのに全否定!?」
「結論からいくと、白木のマネが一番似てたと言うことか」
「ああ。マジでそっくりだった」
「異議あり!絶対アレが俺のモノマネと認めん!
っていうか俺たち声帯模写の話してなかったか!?
なんで一人モノマネ大会してんの!?」
「うるさいなぁ…」
「空気読めよ白木」
「なんで!?何で急に俺冷たくされてんの!?」
「「なんとなく」」
「理由になってねぇよ!」
友人なんだからもう少し配慮はしてほしいと思う。イジメカッコワルイ。

549:シロクロ17話【4】
10/07/31 23:08:56 7fGJHNKy
「とにかく他の意見も聞いてから判断しようじゃないか」
「人の話聞いてた!?」
「じゃああいつに判定して貰おうぜ!」
俺の話を聞き流して会話を続ける友人二人。
だが俺はそんなことよりも、
赤峰の言う『あいつ』が誰か何となく察し、イヤな予感を覚えた。

数分後、用を済ませてきた女子陣を、俺は一人で迎えることとなった。
「あ、啓介」
俺が口を開き、それに合わせて黄原の―本人曰く白木の声色の―声が響いた。
「綾乃、愛してる」
その声が響いた瞬間、青野は顔を赤く染め、吉村は目を見開いた。
そして綾乃は表情を微塵も変えず、
「ごめんなさい私啓介一筋なんで」
「「「「即答!?」」」」
俺たち男子だけでなく、青野までが驚きの声を上げた。
「白木の声を完璧に再現したはずなのにな……」
残念そうな口調で近くの掃除道具入れから黄原が出てきた。
「いや、アレはバレるだろ。声に抑揚ついてなかったし」
赤峰が近くの階段の影から出てきながらコメントする。
「いやそもそも啓介にそんなこと言ってくれる甲斐性無いって」
「「「「そこっ!?」」」」
再び俺たちのハモった声が響く。
「だって実際そうでしょ?」
「……確かにその通りだが、なんか腹立つなオイ」
悔しさを覚えた俺は、苦笑する綾乃に近づき、耳元で囁いた。
「まあ実際に言ってくれれば嬉し「綾乃、愛してる」けど言ってくれる訳……」
俺に気にせず何かを言おうとしていた綾乃だったが、
囁かれた言葉はきっちり耳に入っていたようで言葉を途中で止めた。
その後、彼女の顔がみるみる真っ赤に染まっていき、
その色もどんどん濃くなっていく。
「……えっと、綾乃?」
声をかけてみるが、反応がない。
綾乃の顔の前で手を振ってもなんのリアクションも帰って来ず、
それどころか全身を真っ赤にしたかと思うと、膝から崩れ落ち始めた。

550:シロクロ17話【5】
10/07/31 23:10:54 7fGJHNKy
「あ、綾乃!?」
慌てて彼女の肢体を抱きとめる。
が、既に綾乃の目を焦点が定まっておらず、
息も絶え絶えになっていた。
「な………………!!」
あまりの急展開に絶句するが、
綾乃は状況を理解できない俺の頬に手を当て、
流れてもいない涙をぬぐうように俺の目元に指をなぞらせた。
「……啓介。私、あなたを好きになって、良かっ、た……」
直後、綾乃の目は閉じられ、俺に触れていた手も力なく下がった。

―ねえ、啓介。
寂しいときには空を見上げて。
私はいつでも、そこからあなたを見守っているから―





                             『シロクロ』完






551:シロクロ17話【6】
10/07/31 23:12:03 7fGJHNKy
「いや終わらせるなよ!つか変なモノローグ付けて死ぬな!
『愛してる』発言が原因で死なれたらすげぇ後味悪いわ!」
「あ、あれ?」
俺の声―というよりツッコミ―が届いたらしく、綾乃は目を覚ました。
(※プロローグと本編との間に若干の差違があったことを深くお詫び致します。)
「危ない危ない。危うく連載再開一回目で終わるところだったわ……」
「そんなに衝撃的だったのか、俺がああいう事言うのは!
いきなり死に瀕して最終回迎えそうになるくらいだったのか!?」
「だ、だってさっき啓介、私のこと、あ、あい、して、るって……………………」
また赤くなって口ごもり、うつむく。
何度も脳内で反芻しているようで「……ぁ、ぁぅ……」と、小さく呟いていた。
「そこまで動揺せんでも……」
「だってだって今まで啓介が『愛してる』なんて言ってくれたことなかったもん!
子供の頃のおままごととか結婚式ごっこの時も付き合ってからも一回もないし!
えっちするときだって言ったことなかったのに!!」
「デカい声でいらんことまで言うな!」
「そんなこと言われても、
好きな人に『愛してる』なんて言われたら冷静になれるわけ無いでしょ!
心臓なんかもうダッダダダダッダーって踊り出して止まらないわよ!」
「それ何かの病気じゃないのか!?」
「ええ、実はあなたと初めて会った15年前から恋の病にかかってるの」
「上手いこと言ったつもりか!?」
「特効薬は想い人の愛情だから一生分ちょうだいね♪」
「さっき愛を囁かれて倒れたのに!?」
「だ、大丈夫よ。キツいのは最初だけで、次からは気持ちよくなるから」
「下ネタ!?つーかノリと勢いで言っただけなのに過剰反応するなよ!」
「…………………え?」

552:シロクロ17話【7】
10/07/31 23:13:24 7fGJHNKy
さっきまでと打って変わって、綾乃は血の気の引いた真っ青な表情を見せた。
恐る恐る俺に聞いてくる。
「……じ、じゃあ、さっきのは、嘘なの?」
「んな訳ないよ!ちゃんと本心だよ!」
思わず本音を言ってしまった。
「……そ、そうなんだ……」
俺の本音に安心したようで、綾乃は再び赤面し、表情を和らげる。
無言になる俺と綾乃、そして周囲の皆。
「「って、うわあぁっ!?」」
そこで俺たちはようやく気付いた。
いつの間にか周囲に友人たち以外の一般生徒が増えていたことに。
「またかよあのバカップル……」
「受験終わって早々……」
「俺、なんか人恋しくなってきたよ」
「あたしもよ」
周囲が口々に俺たちに冷やかしのコメントを述べていき、
さすがに綾乃も羞恥に頬を赤く染めていた。
「逃げるぞ綾乃!」
「あ、う、うん!」
俺は綾乃の手を引いてその場を逃げ出した。
――1年前の彼女の転校初日のように。

「おーいそこのバカップル改め白黒夫妻。学校内でいちゃつくなー」
「あと、黄原君がさっきの発言をみどりちゃんに浮気と誤解されて
フルボッコにされてるんですが……」
「アンタがっ!泣くまでっ!殴るのをやめない!」
「………っ!………っ!………っ!(声にならない悲鳴)」

553: ◆6Cwf9aWJsQ
10/07/31 23:16:48 7fGJHNKy
以上です。

規制のせいで満喫から投下する羽目になった・・・

554:名無しさん@ピンキー
10/08/01 00:42:41 Su66cENf
さすが良作シリーズ、乙です

ところで、なんで題名がシンクロなんですか?

555:名無しさん@ピンキー
10/08/01 02:40:37 ik5hR+WP
GJです!
最後www

>>573
苗字、苗字

556:ジャージ 1/3
10/08/01 03:01:49 Z6YZKjSf
「それにしても、凄い雨だったな?」
「はい、もうビショビショになっちゃいました……」

8月1日。
今日は夏休みの補習最終日で、いつものように俺は幼馴染の香奈と一緒に学校から帰宅していた。
天気は久々に透き通るような快晴で、俺も香奈も真っ青な空を楽しみながらしばらく歩いていたのだが、
突然バケツから水を零したような激しいお天気雨が俺達を襲ったのである。
俺達はとりあえず、香奈の家より少しだけ近い俺の家に二人で避難することにした。

「でも、綺麗でしたね、お天気雨! 虹も青空の向こうに見えて幻想的でした」
 香奈は俺のほうを振り向くと、目をキラキラと輝かせながら口を開いた。
 毎度のことながら、彼女のその純粋で純情な少女っぷりには思わず笑みがこぼれてしまう。
「まあ、そうだな。雨に降られたのは不運だったけど、ある意味運がよかったかもな」
「ハイ! あんなのそうそう見られるものじゃありませんから……」
 そういうと香奈はうっとりと眼を閉じた。
 先ほどの情景を思い出しているのだろうか?
「あー、それよりさ……」
「はい?」
「お前、着替えたほうがいいな……その、Yシャツ透けてるぞ」
「!!」
 香奈は顔を真っ赤にすると勢いよく手で胸をサッと覆った。
「青か……」
「~っ!! 諒助のえっちスケベ変態!! うぅ、もう……最悪です」 
「とりあえず、そこのタオルで体拭いて待ってろよ。 なんか着替え持ってくるから」
「え……あ、はい」


557:ジャージ 2/3
10/08/01 03:03:05 Z6YZKjSf

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「無理です!!」
「なぜ!?」
 俺が持ってきたのは、中学の時の俺のジャージだった。
 つーか、無理と言われても香奈が着られるのは家にはこれくらいしかないんだけどなぁ……
「なぜって、諒助が着ていた物を私が着られるわけないじゃないですか!!」
「あー、確かにちょっと大きいかもしれないけど、中学の時のだし大丈夫だろ?」
「そ、そういう事じゃなくてですねぇ……」
「じゃあ、どういう事だよ?」
 俺がそう聞くと、何故か香奈は頬を少し赤らめて下を向いてしまった。
「そのぉ、精神的に無理なんです……精神がすり減ります……」
「なあ、それって少女が頬を赤らめながら言う言葉じゃないよな?」
「でも、無理なものは無理なんです」
 香奈はプイっと俺から目を背け、そっぽを向いてしまった。
 こうなるとコイツは結構頑固だったりするから困る。
「じゃあ家までその格好のまま帰るのかよ……なによりそれじゃあ風邪ひくだろ?」
「うぅ、それはそうなんですけど……」
「じゃあ着ろ!! ホレホレ」
「ちょっ、やめてください。やめっ……近づけないでっ!!」
「はい」
 本気で拒絶されて軽くショックを受ける俺。久しぶりに香奈に怒られてしまった。
「そ、そんな地に伏すほどショックを受けなくてもいいじゃないですか!」
 そう言われても……
 かなは普段は温厚だという事もあって、たまに怒られると俺のショックもでかいのだ。
 失意体前屈くらい当然の結果だろう。
「わ、わかりました……着ますから、そのジャージ貸してください……」
「いや、無理に着なくてもいいよ……俺が悪かった」
「い、いいんです! それに、このままだと諒助の言うとおり風邪引いちゃいますから……」


558:ジャージ 3/3
10/08/01 03:04:19 Z6YZKjSf
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ど、どうでしょうか?」
「ちょ、ちょっと大きいな……でも、似合ってるよ」
「ほ、ほんとですか?」
 そう言うと香奈は「えへへぇ……」と、頭を掻きながら照れ笑いをした。
 不覚にもその笑顔で胸がキュンとなってしまう。
 さっきは冷静に似合ってると言ったが、実際は頭がパンクしてしまいそうなほどの破壊力だ……
 腕は袖で完全に隠れ、だぶだぶで肩からズレ落ちそうなジャージが妙に色っぽい。
 
 ―あ、あの下は下着一枚なんだよな……?

 俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
 香奈のほうをちらりと見ると、だぶだぶのシャツを引っ張ったりいろいろいじくっていた。
「それにしても、長袖のジャージしかなかったんですか? ちょっと暑苦しいです」
「え、ああスマン」
「まあ、別にいいですけど……それよりこのジャージ、きちんと綺麗にしてあるんですよね?」
 香奈は匂いでも確かめるかのように両手の袖口を顔に近づけると、スンスンと息を吸った。
「洗濯はちゃんとしてあるから、別に臭わないと思うけど?」
「うーんそうですねぇ……」
 そう言うと香奈は目を閉じて再び、今度は大きく息を吸った。
 すると、だんだんと顔が赤くなり、「諒助の匂いがします……」とだけ一言呟いた。
「え、マジ? おかしいなあ。嫌なら別のやつ持ってくるか?」
「あ、いえ。いいんです! 我慢しますから……うふふっ」
 彼女は顔をニマニマと綻ばせながら、またスーッと大きく匂いを嗅いだ。
 気になるなら匂いなんか嗅がなければいいのに……
 俺はなんとなく窓の外に目をやると、先ほどまでザーザーと降っていた雨は既に止んでいるようだった。
「なあ、雨やんだみたいだな?」
「……そうみたいですね」
「帰るなら家まで送るぞ?」
「じゃあ、お願いします」
 かなはぺこりと頭を下げた。
 相変わらず、幼馴染の俺に対しても礼儀正しいやつだ。
「よし! じゃあ行くか?」
「はい……えっとあのー、諒助?」
「ん?」
「このジャージ……」
「ああ、後で適当に返してくれればいいよ」
「そ、そうじゃなくてですね……えっと、貰っちゃだめですか?」
「はぁ? ……なんで?」
 さっきまで『精神がすり減る』とか『臭う』とか言っていたので、俺は香奈の真意がイマイチ掴めなかった。
「ジャ、ジャージが欲しいとかそういうわけじゃなくてですね!私が一度着たものを諒助に返すのが、単に恥ずかしいだけです……」
「ああ、そういう事なら俺はもう着ないし、かなの好きにすればいいよ」
「そ、そうですか? それじゃあ、お言葉に甘えて貰っちゃいますね」
 その時の香奈の笑顔は、いつにもまして一段とかわいかった気がする。


559:名無しさん@ピンキー
10/08/01 06:08:19 Iu24S/by
>>575-577
何これ……萌える……そこはかとなくエロいしこれは良い

560:名無しさん@ピンキー
10/08/01 07:44:55 0nmXN2Vj
ジャッジー!ジャージで萌え殺されるのはありですか!!?

561:名無しさん@ピンキー
10/08/01 08:01:17 PngM6TlW
>>577
続きはありますか?


562:名無しさん@ピンキー
10/08/01 19:59:04 Inbux+S4
>>577
敬語系幼馴染にジャージしかも多分ムッツリスケベな女の子とか
これは続きに期待せざるおえない

563:名無しさん@ピンキー
10/08/02 15:44:51 mZdoTOiP
でも長い事着てるとそのうち前に着てた人の匂い薄れてくるよな

564:名無しさん@ピンキー
10/08/02 20:01:55 A6x3Qsd/
一旦返したら男が女の匂いにドキドキして着て
しばらくしたら女がまた寄越すように要求
以下無限ループ

565:名無しさん@ピンキー
10/08/02 20:05:16 5j25Vt48
それはどうなんだろうなwww
俺的には大事に女が毎日パジャマに着てればいいよ

566:名無しさん@ピンキー
10/08/02 21:31:30 Ts361M0X
>>583
さっきまでG's読んでたせいか幸せスパイラル理論が展開されたぜ

567:名無しさん@ピンキー
10/08/02 21:52:12 5j25Vt48
何それ?

568:名無しさん@ピンキー
10/08/02 22:30:17 WU7eQ6ua
そもそも男の体も成長してるだろうし昔のジャージを着れるのかとゆー

569:名無しさん@ピンキー
10/08/02 23:16:20 yOns/4nP
毎日着ると自分の匂いで幼馴染の匂いが消えるし、
かといって洗濯するわけにも行かないので着たいけど着られないと悶絶する幼馴染

570:名無しさん@ピンキー
10/08/02 23:30:16 eqKlYhAL
>>587
だから小さくなって男が着れなくなったお下がりを女が貰うんじゃね?

571:名無しさん@ピンキー
10/08/02 23:33:00 5j25Vt48
最初俺も突っ込もうと思ったが
>>587>>583に対する発言なんじゃない?

572:名無しさん@ピンキー
10/08/03 02:32:01 dqAiO77T
名字が書かれたジャージで夢想するわけですね、わかります

573:名無しさん@ピンキー
10/08/04 12:43:00 pihpTdBl
自分の娘が相手の名札を付けて登校するところから手をバンバンさせて妄想するとか

574:名無しさん@ピンキー
10/08/05 00:08:37 zj2S/Tkb
どうも。
通りすがりですが、なんか書けたので投下します。エロくは無いです。

575:お尻の話 1
10/08/05 00:09:21 zj2S/Tkb
桃子のお尻は大きい。
いきなりなにを言い出すのかと思うかもしれないけど、本当なんだから仕方が無い。
もちろん、桃子は顔も可愛いと思うし、性格だっていい。
お尻ばっかりみたいな言い方もどうかと思うんだけど
実際に桃子のことを考えると、真っ先にお尻の事が思い浮かぶ。
あと、お尻が大きいからって、太ってるわけじゃない。
ぱっと見は普通の体形だし、胸も……まあ、普通だと思う。クラスのほかの女子と同じくらいじゃないかな。
まあ、確かに太腿とかも、お尻に釣られて? 結構太いか。
でも、なんかこう、わかるかな。膝の辺りできゅっと細くなってて、余計にお尻の大きさが強調される感じ。
要するに全体的に見ると、むにっ、くっ、ぼぼーんって感じ。わかんない? 

あ、桃子っていうのは僕の幼馴染だ。
よく覚えてないけど、幼稚園の頃からよく遊んでたらしい。
同じ小学校、同じ中学校、高校まで同じ。
小学校の頃は、よく冷やかされたりして、一時ちょっと疎遠になったりもしたけど、結局、今までずっと一緒。

「ノリくーん、ちょっと休憩しようよー」

で、今は夕方、放課後の校庭。
今度の球技大会でやるバレーボールの練習をしようと、桃子が誘ってきた。
グラウンドの真ん中あたりは運動部が占拠してるけど、端っこの方なら、二人でやるぐらいにはスペースがある。
ノリ君ってのは当然僕のことだ。憲弘。だからノリ君。
桃子がそんな風に呼ぶのが恥ずかしくて、やっぱり小学校の頃かな、止めろと言った記憶がある。
でも、このとおり、ノリ君のまま。もういいけどね。

576:お尻の話 2
10/08/05 00:10:02 zj2S/Tkb
「うーん、なかなか上手くならないね」
「まあ、僕も運動苦手だし……」
「私もー」

桃子が手で汗を拭って、地面に置いたバレーボールに座った。
その体重で、ボールがぎゅむっと潰される。
その隣というか、やや後方にポジションを取り、僕も地べたに座る。

どこかの運動部の掛け声に桃子が振り向くと、みつあみにした黒い髪が揺れた。
桃子は、中学校の頃からかな、学校に来る日はいつもみつあみにしている。
なんでも、その頃僕が「みつあみが似合う」と言ったらしい。覚えてないけど。

「球技大会まであと1週間しかないのに、間に合うかなぁ」
「さあ……そもそも、うちのクラス、みんなやる気ないからなぁ」

学校から帰っていないので、僕も桃子も当然体操服。
うちの学校の女子は、未だにブルマが指定体操服だ。
別にブルマが特別好きなわけじゃないけど、まあ露出度が高いのは良いことだ。

桃子のお尻に敷かれたボールは、楕円形にゆがんでいる。なんかかわいそうだ。
桃子に体重のことを聞いたら、それはそれは怒るので、聞いたことは無い。
けど、まあ、それなりにあるんじゃないかな。あのお尻だもの。
今、ボールの上にでーんと乗っかってるお尻は、ボールの元のサイズより一回り
いや二回りは大きい。そして丸い。
そんなお尻を、ブルマがぱっつんぱっつんになりながら包んでいる。
若干サイズが小さいような気もする。足の付け根の所じゃ、窮屈そうに肉に食い込んでいる。

まあ、そのキツキツ感のおかげで、丸々としたお尻が、余計に強調されるような気がする。
ブルマを考えた奴、偉い。

577:お尻の話 3
10/08/05 00:10:48 zj2S/Tkb
「……ノリ君、またお尻見てる」

さりげなく桃子の後ろに回りこんで、頭の潰れた逆さ雪だるまみたいな
ボールとお尻の共演を観察していると、桃子がジトっとした目で言った。

「え、いや、そんなことないって」
「嘘だ」

桃子のお尻が大きくなりだしたのは、というか僕がお尻に注目しだしたのは、中学生の頃だ。
気がついたら、特に桃子の後ろを歩いてる時とか、自然と目線が下がって
そのぷりぷりと動く膨らみに釘付けになっていた。
お尻を見ていると、最初桃子にバレた時は、そりゃもう大変だった。
桃子は顔真っ赤にして本気で怒るし、僕は僕で見てねーよと逆ギレ。
結局1週間ぐらい口を聞かなかった。多分、今までで一番長く喧嘩してたんじゃないかな。
まあ結局僕が謝った。見ていたことは認める。もうじろじろ見たりしないという約束で。
僕が土下座(……なんかなんでしちゃったんだろう)したとき
桃子は物凄く恥ずかしそうな顔をしてたけど、許してくれた。

で、その約束が守られたかと言うと、そんなわけはない。
いや、だって……ねぇ? 無理だろ、そんなの。
登下校も一緒、休み時間も一緒の可愛い女の子が、上半身は普通で
腰から下だけぼーんとしてて、制服のスカートの上からでも
なんとなく形が分かるようなお尻してたら、そりゃ見るでしょ。男として。
え、わかんない? いや、別にいいんだけど。

そんなこんなで、それからもついつい見ちゃって。最初は桃子も怒って、
僕も見て無いって言い張ってたんだけど、あんまり何回もあるもんだから、そのうちお互い慣れちゃって。
桃子も別になにも言わなくなったし、僕も次第に露骨に見るようになった。
それでも、僕の視線に気付くと、桃子はちょっと恥ずかしそうだ。

578:お尻の話 4
10/08/05 00:11:29 zj2S/Tkb
「ノリ君、昔からだよね。お尻好きなの」
「いやまあ、好きなことは否定しないけど」
「幼稚園の頃から、お尻触ってきたもん」
「え、ちょ、ま、待って。なにそれ、覚えてないんだけど」
「え? そうなの? よく触ってたよ。ノリ君」
「いやいやいや、そんなはずは」
「へぇ、覚えてないんだ……」

マジか? 幼稚園で女の子のお尻触るって、なんて問題児だ。
つーか、幼稚園児のお尻なんて、男も女も変わんないだろうに。って、そういう問題じゃないか。

と、いうか、なんかこれじゃ僕が根っからの尻フェチみたいじゃないか。
僕は、特にお尻が好きなわけじゃないぞ。説得力無いかもしれないけど。
ただ、桃子が、こう、いいお尻だから、自然とそこに注目しちゃうだけだよ。
ほら、巨乳の女の子だったら、胸見るだろ。それと同じ。
それに、他の女の子のお尻はそんなに見たりしないぞ。
まあ、ぶっちゃけ桃子以上に見てて楽しいお尻の女の子はいないからだけど。
……なんか僕凄い恥ずかしいこと言ってないか。

クラスの奴らはみんなして僕らを夫婦扱いだ。まあ、そりゃもうずっと一緒にいるんだから、仕方ないんだけど。
それにもう慣れっこだ。小学校から言われ続けてるんだから。
クラスが違った学年でも、休み時間には6割の確率で桃子の方から遊びに来る。2割は僕が行く。
いや、もちろんお互い同性の友達はいるよ。
でも、なんて言うかな。桃子と一緒にいると、疲れないんだよね。
自分を一切偽らなくっていいっていうか、なんの遠慮もしなくていいっていうか。
まあ、だからこそ遠慮なくお尻見てるんだけど。

579:お尻の話 5
10/08/05 00:12:11 zj2S/Tkb
桃子のことを、女の子として好きかどうかは、正直言ってよくわからない。
今更になって、告白して一緒にデートとか行ったりとか、とても想像できない。
でも、他の女の子と付き合うってのはもっと想像できない。ま、単にモテないんだけど。
桃子も……多分、そんな風に思ってくれてると思う。
桃子がだれか他の奴と付き合ってたり、誰かが好きだってことも、聞いたことはない。
それに、まあそれなりに好きじゃなかったら、お尻見させてくれないんじゃないかな。多分。

「さっ、練習しようぜ」

割と自分に都合のいいことを考えながら、僕は地べたから立ち上がる。
地べたに座ると、目線がお尻の高さに近くなって、なんていうか、いい感じだった。

「……」
「ん、どしたの?」

でも、僕が立ち上がっても、桃子はボールを押しつぶしたまま、立とうとしない。
なんだか目を伏せ気味にして、頬が赤くなってる。のは夕日のせいか。

「……ノリ君」

それから視線だけを動かして、僕を見上げながら、小さな声で桃子は言った。

「触って……みる?」

「……へ?」

580:お尻の話 6
10/08/05 00:12:53 zj2S/Tkb
桃子の言った事の意味がわからなくて、我ながら間抜けな声がでた。

「だって、いつも見てるばっかりだし……幼稚園の頃とは、多分違うよ」
「……ほえ?」

ま、待て。落ち着けノリ。憲弘。ここはクールに落ち着いて整理してみよう。
触ってみる、うん。つまり触ってみるかってことだ。
で、何をかって所が問題なのだ。話の展開、桃子の表情、そしていつも見てるばっかり、これらをまとめると……

「え、うぇえええええ!?」
「ちょ、おっきい声出さないでよ」

校庭で絶叫。青春だ。
僕の声に、運動部の奴らが振り返る。中には僕のクラスの奴もいる。にやにやすんな。練習しろ。

「さ、触るって……?」

慌てて声を潜めて、重要事項の確認を行う。重要だ。これは重要だ。

「ん。だから……」

桃子はもじもじと恥ずかしそうに、目をまた伏せた。
くっ、可愛い。神様、こんな僕にこんな幼馴染をくれてありがとう!

「お尻……触りたいんなら、触ってもいいよ」

桃子の顔は真っ赤だ。夕日のせいじゃない。
人間、ガッツポーズを抑える作業がどれだけ難しいか、この時初めて知った。

「え、いや、やばいだろ、それ」
とか何とか言いながら、心の中ではメダルを取ったオリンピック選手みたいに、高々と両手を大空に突き上げている。

581:お尻の話 7
10/08/05 00:13:35 zj2S/Tkb
「……嫌なら、べつにいいけど」
「い、嫌なわけじゃあ、まあ、ないっていうか。いや、触りたいとか、そんなんじゃなくて、その
えっと、好意は受け取らなきゃだし、ほら、せっかくだし」

こんなとき、紳士的にそんなことを言っちゃダメだよお嬢さん、そういうことはもっと大切にしなさい
とか言えればカッコいいんだろうけど、僕はジェントルメンには到底慣れそうも無い。

いや、待てよ。ここで断ったら、逆に失礼か……?
どういうつもりで桃子がそんなことを言ったんだろう、と考えると、そりゃあ僕が腰抜けの
ヘタレ野郎だから、ええいもう実力行使だ、ということだろうか。

なるほど、つまり、桃子は僕にお尻を触るような仲でもOKということか。なるほどなるほど。
イコール、桃子は僕を好き。幼馴染としてじゃなくて、男として。
で、桃子は僕がお尻好きなことは知っている。その好きなものを絡ませてのアプローチ。
くっ、泣かせる……そんなことしなくても、僕はいつでもウェルカムだったのに……
そうさ、それが僕の本心! 好きだ! 桃子!

と、なると女の子に恥をかかせるわけにはいかないな。
ここは一発、バシッとキメるしかない!

「え、で、あの、僕も……」
「……触りたいの?」
「……触りたいです」

あれ、なんか凄い馬鹿っぽくないか、僕。

582:お尻の話 8
10/08/05 00:14:16 zj2S/Tkb
放課後、に体育館の裏、で女の子、と二人きり。
こんなベタなシチュエーションが本当に存在するとは、信じられない。
うちの学校の体育館には、運動部室棟が隣り合ってて、その間が狭い通路みたいになっている。
しかも都合のいいことに、部室棟の体育館側にほとんど窓が無い。
どこか人目の無いところ、でたどり着いた。体育館の影になって、もう随分と薄暗い。

「ここなら、大丈夫かな?」
「う、うん。だだだだっだ、大丈夫じゃね」

僕とした事が、なんだこのテンパりっぷりは。
いや、仕方ない。これは仕方ない。
なにしろ、あの桃子が、僕にお尻を触らせてくれるって、こんなアヤシゲな所に来たんだから。
十うん年ずっと見るだけだった、あのお尻を……うっひょう!

「え、えっと。とっ」
「……ん」

僕がそりゃもう壮絶に目を泳がせまくっていると、桃子がもじもじとしながら、僕に背を向けた。
マジかっ。マジかっ!

ここでがっつかないのがジェントルメンへの第一歩だ。
深く深呼吸して、震える手を押さえる。
目の前には、ふわふわとした丸いお尻。ついでに白いうなじ。
さらに体操服を透けてブラジャーの紐。パーフェクトだ。完全制覇だ。

「じゃ、じゃあ、し、失礼しまままっす」

万感の思いを込めて、ゆっくりと右手を伸ばす。
さりげなく、いやらしくないよう、エレガントに……!

583:お尻の話 9
10/08/05 00:14:57 zj2S/Tkb
「お、ぉぉおおおお……」

喉の底から沸きあがるような声を出してしまった。
これは……凄いぞ!
お尻の肉が、指と指の間を埋めるように、手の平にふにっと吸い付く。
それでいて、そのとろけるような柔らかさと矛盾せずに、確かな弾力で手の平全体を押し返してくる。
ブルマのさらっとした生地と、中身の柔らかさが見事に融合して
そう、それはまるでジューシーな高級マスクメロンのよう……ってメロン固いな。
ええっと、そうそれはまるで……生麩!
……女の子のお尻触っといて、生麩ってどうなんだ。
いや、でも、とにかく、想像以上になんだ、アレだ。ステキだ。

「や、やわらか……」
「……」

全く無意識にもう一方の手も伸ばす。
両方の手の平でも、とても抱えきれない尻肉……って言い方もなんだけど
とにかく、巨大なマシュマロを持ったように、至福の感触だ。

「んっ……ん……」
「ほ、ほぅ……」

思わず、ため息が漏れる。天国だ。

584:お尻の話 10
10/08/05 00:15:38 zj2S/Tkb
「ノリ君……なんか、触り方がいやらしいよ」
「ふぅむ……えっ、あっ、えぁ!?」

我を忘れて堪能していると、桃子が顔だけこっちに向けて、小さく抗議した。
え、いやらしい? そ、そうかな?
と、思ったんだけど、そういえば気付くと、両手でがっと鷲掴みにし、お尻全体を
腰ぐらいから太腿の付け根までをそれはそれはすべすべと撫で回し
さらにむにむにむにむに揉んで揉みたおしている。

い、いや、これは不可抗力だ。手が、手が勝手に!
しかも、多分桃子には気付かれてないけど、僕の……その、なんだ、高射砲が
完全に臨戦態勢というか、なんというか。
しょ、しょうがないっすよ、流石にこれは。男の子だもん!

「ご、ごめん」

だけど、そんなことを言われて、なおも触り続ける度胸など、あるはずも無く、飛びのくように桃子から離れた。
時間にして、1分ぐらいだろうか。短い天国だった……。

「えっと……ど、どう?」

桃子が、自分のお尻を両手で押さえながら、面白いくらいに顔を真っ赤にしてる。可愛い。神様ありがとう!

585:お尻の話 11
10/08/05 00:16:21 zj2S/Tkb
「え、あ、その、あ、な、ナイスボリューム!」

おい                          おい

「……どうせ、おっきいもん」
「い、いやいやいや! す、すっげぇ気持ちよかったよ! もう、最高! おっきいのいいよ! おっきいの!」

分かってる。分かってるさ。最悪だよ、この台詞。
でも、しょうがないだろぉおお。あんな体験をして、しかも前かがみなんですよ今僕は。
まともなコメントできるわけ無いって。

「……ふん」

桃子は、頬をぷうっと膨らませて、そっぽを向いてしまった。可愛い。
センキューゴッドアイラブユー! じゃなくて。

「あ、あの、ご、ごめん」

今をチャンスと、愚息のポジションを素早く適切にチェンジして、手を合わせて謝る。

「えと、その、あ、ありがとう。さ、触らせてくれて」

いや、これもどうかとおもう。触らせてくれてありがとうって。
でも、本心に違いない。本当ならそりゃもう、一生分の感謝を捧げなければならない所だ。
しばらく桃子は膨らんだままだったが、やがて振り向いて

「もう、帰ろ」
と言った。

586:お尻の話 12
10/08/05 00:17:04 zj2S/Tkb
帰り道、桃子は僕を置いていくように早足で、半ば走っていたが、どうせ通学路は同じ方向だ。
すぐに追いついて、日もほとんど暮れかけた道を
体操服の上に桃子はセーラー服、僕は学ランを着て、並んで歩く。
太陽そのものはもう建物の影に入って見えないが、西の空がべったりとした赤色に染まっている。

「……」
「……」

かなり歩いても、どちらから何を言うでもなかった。
と、いうか言えるわけが無い。気まずいったらありゃしない。
桃子はずっと下を向いて、目を合わそうともしない。
僕は僕で、手にはっきりと残った感触を忘れまいと、あのパラダイスタイムを必死に思い起こそうとしている。
が、それを思い出すとどうもマイサンが張り切りだそうとするので、この加減が難しい。

お礼はもう10回くらい言った。で、その2倍ぐらい謝った。
向こうから触るかと言ってくれたのに、謝る必要も無いと思うんだけど、謝らずにはいられなかった。
まあ、全部無視されたけど。
とにかく、黙って、歩く。
桃子と僕の足音だけが夕暮れの街に響く……いや、車の音とか烏の鳴き声とか
遊んでる子供の声とかもするけど気にしない。

桃子との登下校は、もう、10年以上続けてきたことだけど、なんだか普段と違う。
桃子が、町の様子が、いつもと変わって見える。
そうか、これが童貞を捨てた男の見る風景! ……捨ててないけど。

思い切って手を繋いでみようかと思ったけど、恥ずかしいのと、さっきまでお尻触ってた手で
繋ぐのもどうかと思って、結局出来ずじまいだった。

587:お尻の話 13
10/08/05 00:17:46 zj2S/Tkb
無言のまま、別れ道の交差点まで来た。
僕はここからもう5分もしないで家だ。桃子は逆方向に曲がって、10分くらいかな。

「あ、じゃ、じゃあ、また明日」

僕の言葉も聞いていないように、振り返りもしないで桃子は自分の帰り道を歩いていく。
わけがわからない。なんで? なんでそんな黙っちゃうの?
女心と秋の空と言うが、やっぱりあれか、触り方がマズかったか。
桃子、そういう系のこと苦手そうだもんな……いやでも、向こうから誘ってくれたんだし……
しかし柔らかかったなぁ……あんな柔らかいものがこの世にあるなんて
しかも人の身体に……女の子っていいなぁ……

手には痺れるようなあの感触が確かに残っている。
……言っとくけど、僕はお尻見てるからって、その、ソロプレイで桃子のことを想像したことはないぞ。
そりゃそうだろ。僕の大切な幼馴染だ。そんなことに使えるはずが無い。
でも……この手の感触は……思い出しちゃうだろうな……今晩……

「ノリくーん!」

うつむいて自分の(恥ずかしい)世界に浸ってると、桃子の声が聞こえた。
慌てて声の方を見ると、こっちに振り返った桃子が手を振っている。

「他の女の子のお尻見ちゃだめだよ! もちろん、触るのもー!」

そう言って、桃子は走って行った。
その足を踏み出すごとに大きく揺れるお尻が見えなくなるまで、僕はその場に立ち尽くしていた。

588:名無しさん@ピンキー
10/08/05 00:18:42 zj2S/Tkb
以上、終わりです。

589:名無しさん@ピンキー
10/08/05 00:25:46 PbT+KG4/
不覚にもフル勃起した。GJ!

590:名無しさん@ピンキー
10/08/05 00:27:29 +Km9bFCL
くそ…良いじゃないか

なんで文頭に「くそ…」なんてつけたかって言うと、尻バナじゃないんだけど尻がでかくて気にしてるって言う幼なじみが出てくる話を書いてる最中だったからなんだ
こんなほのぼの良い萌え作品を出されたら、違う方向性を撃ち出さなくちゃいけないじゃないか…

591:名無しさん@ピンキー
10/08/05 03:19:53 DfxS89KV
若い幼なじみの大きいお尻ウェルカムな僕としては
同系統でもウェルカムでございます。
作者様毎に趣も違うと思われますし><

592:名無しさん@ピンキー
10/08/05 05:15:15 2VfJkSe1
>>607
GJ!!!!
お尻の大きい娘イイよね・・・

最近また少しづつ投下増えてきて嬉しいなあ。

593:名無しさん@ピンキー
10/08/05 05:39:51 3M9gQzVL
>>609
問題ない……問題ないぞ……! さあ早くカモン!

594:名無しさん@ピンキー
10/08/05 06:02:22 esgV55Fv
>>607
素晴らしい……乙でした。

>>609
全然問題無いので是非投下を

595:名無しさん@ピンキー
10/08/05 18:29:59 8vqryIde

女っ気のない幼なじみと喧嘩してそのまま襲ってしまう展開な小説を書いてくれる神はいないか

596:名無しさん@ピンキー
10/08/05 23:01:11 a1y3Zwe6
>>614
アンタだ。

597:名無しさん@ピンキー
10/08/05 23:19:59 fZIUnMK9
よし書くぜ

私・・・初めてだから・・・・・・優しくして・・・・くれる?

598:名無しさん@ピンキー
10/08/06 12:31:33 3mtvXUf5
>>616
うん…。恥ずかしがらなくていいよ…

599:名無しさん@ピンキー
10/08/06 20:03:14 dfjm9XbM
f

600:名無しさん@ピンキー
10/08/09 01:41:54 NzWsfi3q
小ネタ 台詞のみ 急ごしらえなんで設定適当だぜw
よっす!調子はどうだい?
なに?窓からはいってくんな?
今更そんなこと気にするなって!あたしとあんたの仲じゃないか!
それで最近どうなんだよ?あんた学校で会っても挨拶ぐらいしかしないしさぁ
もしかして好きな人ができた?そいつはめでたいなぁ
え・・・?本当に好きな人がいるんだ…
そっか…、あんたにもちゃんと好きな人ができたんだ…
あ~、いや意外だったというかまあそんな感じ
まああんたにそんな子ができたならあたしは協力するよ~
あん?なに不機嫌のなってんの?別にからかい目的でやろうと思ってないって!
ただあんたにそんな話されるなんて夢にも思わなかったからさ…
いやいや!そんなことないですよ~?ちょっと意外だっただけ
んでどうなのその気になるおなごってのは?
へぇ~…、そうなんだ、脈がなさそうなんだ…ヨカッタ
いやいや!何でもないよ~、ただの独り言だって!
んで、どうするん?その脈の無い娘にさ~
いや、別にからかってないっすよ?協力すんなら色々あるじゃん?
そこは解かっておけよ!あんたの為でしょうが!!
ほれほれ、おねぇ様にいうてみ~?恥ずかしがらずにさ~
ごめん、マジなんだよねあんた…、冗談が過ぎた
本当にごめん、ちゃんと協力するから教えて、あんたの好きな人…
ほお~なかなか勝気な子なんだねぇ~、その上意地っ張りと来た、なかなか攻略し辛いこだねぇ
え?あたしみたい?冗談はよしてよ、あたしゃそんなに意地っ張りじゃございません!
え?何いってるのあんた!?その娘はどうすんのよ!?わりと脈ありかも知んないんでしょ!?
え・・・?何言ってんの…、意味わかんない…
あたしみたいじゃないってどういう意味よ…、やめてよそんな冗談
意味わかんないよ…、なんでそんな事言うのよ…
だってあたし女らしくなんか無いよ?ちょっと料理が得意なだけで…
やめてよ!あたしはあの子みたいになんて出来ないのに!
どうしてそんな事言うのよ…、そんな事言われたって嬉しくない!
あんたはあんたの好きな子をちゃんとつかまえなさいよ!いまあたしにそんな事言ってもしょうがないでしょ!
え?なんでそんな顔ちかっ…んっ
バカッ!バカッ!なんでいつもあんたは急に決めるの!?
う~、ばかぁ…

601:名無しさん@ピンキー
10/08/10 00:50:35 rMavkpUz
読み辛い。

602:名無しさん@ピンキー
10/08/10 22:41:40 cEr7PbVd
気づいたらこのスレが一番好きになってた
もっと賑やかにならんもんかねえ

603:名無しさん@ピンキー
10/08/11 00:27:34 jOq3YpWP
踊るさんま御殿にあったシチュが、このスレでも応用できそうな気がした。

604:名無しさん@ピンキー
10/08/11 00:29:02 hrTi+kuV
どういうシチュ?

605:名無しさん@ピンキー
10/08/11 00:32:36 7sZ7HSmY
好きなタイプ誰?ってやつだろ?

606:名無しさん@ピンキー
10/08/12 01:17:01 e1QmJb9Z
それで幼馴染の事を話したら男にもばれてるってこと?

つか過疎すなあ

607:名無しさん@ピンキー
10/08/12 09:34:52 XrJL0ieQ
自分を女扱いしない幼馴染が、好きな人誰と問い詰めたら、
お前だよ、わかれよ。

と言ってくるのか。

王道だな。

608:名無しさん@ピンキー
10/08/13 09:30:13 Dc7xxuht


609:名無しさん@ピンキー
10/08/13 18:07:07 30FBcNUH
無口無表情幼なじみとかどうよ
周りの人は何が言いたいのか解らないが幼なじみの男だけは長年の付き合いで僅かな挙動だけで幼なじみの言いたいことを理解できる
だけど幼なじみが男のことを好きなことだけは気づいて貰えないみたいな

610:名無しさん@ピンキー
10/08/13 18:47:50 +ViXZ2ph
無口で無表情でちんまい女の子良いよね

611:名無しさん@ピンキー
10/08/14 01:15:24 DKho3fQQ
外人幼馴染みさんこないかな

612:名無しさん@ピンキー
10/08/14 02:33:14 2b4usvGA
続き待ってるのが多すぎて寝れない。

613:名無しさん@ピンキー
10/08/15 04:38:38 8zHipDwZ
外国系幼馴染みとイジメは切っても切り離せないよな

614:名無しさん@ピンキー
10/08/15 19:42:00 hXHaicYe
あ゛ー…久しぶりに「武志と梅子」読んだけどえぇわ…。
俺にロリ属性はないけども。

615:名無しさん@ピンキー
10/08/15 21:07:34 gU7MyL1+
〉〉534さんのが外国人幼馴染みかな

616:名無しさん@ピンキー
10/08/15 22:58:18 1QCay0si
>>632
基本的にイジメは美味しい

617:名無しさん@ピンキー
10/08/16 00:07:00 rA3B2OSK
投下もあまり無くて寂しいのでツラツラと書いてみました
規制されてて代行を頼んだので、ロダでUPです。
エロ無し。
【依存系幼馴染】
URLリンク(www.dotup.org)

618:名無しさん@ピンキー
10/08/16 00:09:46 k4RqWr8h
大和撫子って感じの幼なじみでオススメの作品はある?
保管庫量が多過ぎて全部読むの大変・・・

619:名無しさん@ピンキー
10/08/16 03:25:03 RxK+tSRG
>>636
これは続きを期待せざるを得ない

620:名無しさん@ピンキー
10/08/16 04:09:27 gsTf1QBU
>>636
乙!!!
続きに期待

621:名無しさん@ピンキー
10/08/19 00:37:29 CBWmpW9d
ヤングアニマルに載ってるナナとカオルも良い幼なじみだよね

622:名無しさん@ピンキー
10/08/21 01:15:28 0RaCBLr3
週チャンに載ってるケルベロスもなかなか
ナナカオといい別の(ウリの)部分に隠れがちがけど…

623:名無しさん@ピンキー
10/08/22 20:56:50 sg/Vxiih
どっかに騎士系な性格の幼なじみとか落ちてないかな…
無理か、そもそも騎士がいる国とかまだあるのか

624:名無しさん@ピンキー
10/08/22 23:03:23 f3OXjws1
>>642
騎士号持ちなら欧州に結構居る

625:名無しさん@ピンキー
10/08/22 23:15:04 2Fzh/XNU
>>642
イギリス。
ポール・マッカートニーとかエルトン・ジョンとかアーサー・C・クラークとか。

626:名無しさん@ピンキー
10/08/22 23:54:46 sg/Vxiih
>>643-644
あぁ、そうか。
ごめん、今でもサーとか授与される人いる国あるんだっけ…
完全にボケてた

ちょっと英国少女を書くため勉強してくる

627:名無しさん@ピンキー
10/08/23 00:49:17 S8tQGKQQ
イギリスのメシは不味い事は世界的に有名

英国少女、日本の料理にハマる

セイバーだこれー!

俺の貧弱な発想だと何故かこうなってしまった
とりあえず>>645に期待

628:名無しさん@ピンキー
10/08/23 11:11:31 xN7EU6VB
食べる側ならセイバーだが、作る側なら立派な女の子だ!

629:名無しさん@ピンキー
10/08/23 14:51:32 5uvyuAIV
まーアレだ、そうやって思いついたネタを書いたら>>645の構想と合致してネタが潰れるかもしれんし自重しようぜ

630:名無しさん@ピンキー
10/08/25 21:23:41 3bh2SUsH

上の方で「ライバルがいた方がいい」って意見があったけど「NTRっぽいのは嫌」って意見もあったよね。
100%のアテ馬というのも安心できるけど、どうせ恋敵出すなら魅力的な人間の方が盛り上がるかな、とも
思ったり―どの程度までならいいんだろう。

そんな事を考えてたら、ニコ動で、
『「ロミオとシンデレラ」を1ミリも知らない弟の姉が想像で歌ってみた』
って自作歌見つけた。

―幼馴染好きには、凄い堪える。
もう2度と、DQ5でフローラ選べない……

631:名無しさん@ピンキー
10/08/25 22:11:32 HuIJGHfc
とか言ってデボラ選ぶんだろ

632:名無しさん@ピンキー
10/08/26 16:17:43 KXm4w6OL
女が男にたいしてヤキモチやくのがいい
女が他の男に揺れてたりしたら個人的にはやだな

633:名無しさん@ピンキー
10/08/26 17:39:20 mhPLPfJF
お前のその気持ちこそが「やきもち」…!

634:名無しさん@ピンキー
10/08/26 23:11:09 hUCKt0Rg
>>648
気遣い感謝。でもまだネタも出てない段階だから、大丈夫w
いや、結構難しいね。他国の風習とかを取り込もうと思うと。
そういうズレなんかが活かせてなんぼなんだろうけど…

635:名無しさん@ピンキー
10/08/27 00:20:48 +ID5hk1q
RPG(?)みたいな雰囲気での幼なじみもいいよね。
お姫様とその幼なじみの村人とか。
女騎士も通じるところがあるかもしれない

636:名無しさん@ピンキー
10/08/27 00:57:10 MA2J5/sA
わー、サラマンダーよりはやーい。

637:名無しさん@ピンキー
10/08/27 02:20:38 cUN5QL/7
>>655
おいやめろ

638:名無しさん@ピンキー
10/08/27 04:03:54 2VcdVJ4H
大人になるって悲しいことなの……

639:名無しさん@ピンキー
10/08/27 07:41:22 5Y8J7xF8
勇者と魔法使いの幼馴染コンビと言うと、結構王道だが、
性別が、勇者が女で魔法使いが男となると、途端に淫靡に聞こえるのはなんでだろう?

640:名無しさん@ピンキー
10/08/27 11:22:03 RPqy+lNM
まぁイギリスだと大魔導師マーリンや魔女モーガン・ル・フェイもいるからな
実は騎士だけでなく魔法使いもいける
伊達にハリー・ポッターシリーズの舞台じゃねえや

641:名無しさん@ピンキー
10/08/27 12:04:28 ckZayn7F
>>658
まぁ、エロそうだしな女勇者にくっ付いてる魔法使いって

642:名無しさん@ピンキー
10/08/27 12:27:57 Rqc4s/ru
>>653
> いや、結構難しいね。他国の風習とかを取り込もうと思うと。
> そういうズレなんかが活かせてなんぼなんだろうけど…

インドから帰ってきた幼馴染が料理の腕を振るってくれるということで期待していたら、当然のごとくカレーライスが出てきた。
しかもスプーンが添えられていない。これは本格的だ、と感心しながら指先を使って食べようとしたら、彼女が慌ててスプーンを持ってきた。
ただ出し忘れただけらしい。

643:名無しさん@ピンキー
10/08/27 13:14:50 GolCMzsM
>>658
男気溢れる女勇者がベットの上では(ryですねわかりますん

644:名無しさん@ピンキー
10/08/27 14:14:36 m1P7n5H6
>>662
勇者と思えぬ鬼畜プレイで女王様として魔法使いのM奴隷を…
こうですか?(ry

645:名無しさん@ピンキー
10/08/29 06:47:16 RlYRa5fP
幼馴染みにして許嫁

646:名無しさん@ピンキー
10/08/29 09:39:31 z+uUpib3
>>664
ベタな展開だが真理だな。
嫉妬深ければなお良し

647:名無しさん@ピンキー
10/08/29 09:53:59 4KpJVwRy
>>664
内心はともかく男の方は自分に構わず好きな相手と結婚すれば良いよとか言ってたら良し
でもいざ女のほうが他の男と喋ってたりしたら嫉妬

648:名無しさん@ピンキー
10/08/29 15:09:22 dvYTVZr6
>>664
敬語で世話焼きな幼馴染みを幻視した

649:名無しさん@ピンキー
10/08/29 20:22:02 LWoe4wns
>>664
許婚のテンプレは豊富だから、面白そうだ


夕華さんマダー?

650:名無しさん@ピンキー
10/08/29 22:52:58 6mpNeO8D
敬語で世話焼きで許婚とか良いな
嫉妬で精神が焼き切れそう

651:名無しさん@ピンキー
10/08/31 04:35:45 FxMS4sIL
許婚ってことはそれなりに親同士仲いいだろうし
幼馴染であるパターンも多そうだな  戦国・江戸時代とかだとまた違ってくるんだろうが

652:名無しさん@ピンキー
10/08/31 21:32:55 iaNKvTjZ
他所のスレに貼られてたのを読んでたが746で頭をやられそうになったのでこっちにも貼ってやる
スレリンク(news4vip板)
もうすぐ落ちるかも?

653:名無しさん@ピンキー
10/09/01 20:34:53 r+mSoSKd
甘スレでスルーされたからってこっちにも辺なの貼るな

654:名無しさん@ピンキー
10/09/04 18:00:46 zKGN92TL
>>651
普段は夫婦とかからかわれてても「そんなんじゃねーよ」とか言いつつ
幼馴染が委員会か何かで、ちょっと違う男と話してるだけでイラッとする男
というのもいいと思うんだ、幼馴染のほうが全く自覚無しだと尚良い

655:名無しさん@ピンキー
10/09/04 21:37:20 kF32pejW
>>673
王道だ素晴らしい

656:名無しさん@ピンキー
10/09/04 23:36:02 hQ6Q2TLr
一方が無愛想で、もう一方が社交的、となっている場合、
男でも女でも、社交的な方が主導権を握ってるイメージがあるなぁ。


657:名無しさん@ピンキー
10/09/05 03:59:56 XD3uj/E2
>>675
二人っきりの時は無愛想というか社交性が無い方が主導権を握ってるのも良いぞ

658:名無しさん@ピンキー
10/09/05 05:47:04 Vjo5Bfh9
という訳で誰か何か書いてくだしあ。
続き待ってるのも沢山あるよー

659:名無しさん@ピンキー
10/09/07 01:14:23 HZ5hyIb9
>>644
ナイトって基本的に本人一代だけなんだっけ?
代々様々な理由でナイトをもらい続けた一族育ちの幼なじみとか…
ちとフィクション杉か

660:名無しさん@ピンキー
10/09/07 20:36:19 31Ixhqtg
海外にはまだ騎士団はあるはず

確か今は観光業メインのはずだが

661:名無しさん@ピンキー
10/09/08 15:29:31 WfXQeZoI
やっぱ幼馴染に裏切られる話はキツイわ~…
本人にその気は無かったとしても、な

662:名無しさん@ピンキー
10/09/08 20:57:40 wyyNOFX2
>>679
日本の忍者みたいな

663:名無しさん@ピンキー
10/09/09 20:37:01 2fk0Qng1
>>680おいおいなんのkwsk

664:名無しさん@ピンキー
10/09/11 01:42:17 7QPkB/oR
>>682
コンビニで立ち読みした麻雀漫画…凍牌、だったかな?2冊のうち表紙が女の子の方だ
主人公にちょっとお灸をすえるつもりで別の男と組んで主人公をハメようとするものの、
看破されて冷たくあしらわれた挙句その組んだ男がクズ過ぎて酷い目にあって、
最後にゃ主人公に見捨てられるとかそんな流れだった気がする
あとベン・トーの2巻か、無自覚とはいえ結果的に主人公を敵組織のボスに売るという真似をやらかす
そこ以外だと例の禁止スレで危険人物扱いされる位だがこの件のおかげで俺はどうにも好きになれん

まあどっちもメインヒロインが他にいるからこういう扱いでもいいのかもしれんけど

665:名無しさん@ピンキー
10/09/11 16:42:28 8KSp6I+d
ツンデレ幼馴染

あったかなぁ?
男がツンデレはあるけど

666:名無しさん@ピンキー
10/09/11 17:21:02 BW2FBUdt
>>684
確かに保管庫にもあんまない

667:名無しさん@ピンキー
10/09/11 17:51:37 8KSp6I+d
ツンデレスレに昨日の深夜に投下されてた
さっそく読んでくるわ

668:名無しさん@ピンキー
10/09/11 17:55:52 pWTPkLnm
男がツンデレは美味しいけどね

669:名無しさん@ピンキー
10/09/12 06:58:10 3cKb7z5S
>>684
ぶっちゃけ幼馴染だとバレバレじゃね?
素直になれない切ない思いとか、ついついきつく当たってしまうのとかをさ
そういったことを相手がわかった上でやってたら、周りからするとただの茶番
だがそれが良い

670:名無しさん@ピンキー
10/09/12 12:16:42 KyE0lwva
そもそも、ツンデレって周知の事実の上に成り立つものじゃないのか?

671:名無しさん@ピンキー
10/09/12 16:02:52 V6GjKGfY
ツンデレは相手が鈍感じゃないとね

672:名無しさん@ピンキー
10/09/12 19:20:57 KyE0lwva
相手が知ってて、はいはい、そうですか的に望んでる事をやるのもイイ

673:名無しさん@ピンキー
10/09/13 00:18:11 JzfbxBPD
周囲から見て茶番劇なツンデレが多いな
周囲が本気でツンデレだと気付いてないの好きですが

674:名無しさん@ピンキー
10/09/13 22:04:30 6uFSXHYq
甘えん坊スレにあった
9スレの58~59
可愛かったオススメ

675:名無しさん@ピンキー
10/09/15 00:07:07 XIW3eqIY
数年ぶりに会った幼馴染とかでなんか気恥ずかしくてツンしちゃうってのもありだと思う
それだともう片方も「昔とは違うんだな」ってなっていくらでも話が転がせれる方向にだな

676:名無しさん@ピンキー
10/09/15 01:45:58 lvq50OLe
>>694
誤解とかを経て……みたいな展開ですね

677:名無しさん@ピンキー
10/09/15 18:51:04 o25g9pAN
最近投下少なくて寂しいねえ。

678:名無しさん@ピンキー
10/09/15 19:34:30 pC3e9Upv
規制解除きたから増えるんじゃないっすかね

679:名無しさん@ピンキー
10/09/17 00:22:19 tl82Zybu
もう規制規制の連続だからなここの所

680:名無しさん@ピンキー
10/09/17 01:34:25 HI09WjdS
さっさと新天地を見つけたほうがいい
無能運営のおかげで2chはもうだめだ

681:名無しさん@ピンキー
10/09/17 02:36:20 /9R7f5yO
この板的に新天地ってどこよ。

682:名無しさん@ピンキー
10/09/17 05:24:58 pnMgvn0j
外部に避難所でも作るかw

683:名無しさん@ピンキー
10/09/17 05:42:17 p06igCwV
だが待って欲しい。このスレが俺達の故郷だとするなら、新天地に行く=幼馴染みと離れ離れという構図にならないだろうか?

684:名無しさん@ピンキー
10/09/17 06:47:40 uWwJ2vUk
test

685:名無しさん@ピンキー
10/09/17 16:10:55 FGzC0wdc
てすと

686:名無しさん@ピンキー
10/09/17 20:31:09 NK3KO8M5
test

687:名無しさん@ピンキー
10/09/17 23:36:14 6/QyDQhh
test

688:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:16:22 ryOe42r2
てすと多過ぎw

689:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:18:06 tAwlqu3R
ヤバいよこのままじゃ赤点だよ!○○ちゃん勉強教えてええぇぇっ!
と幼馴染に泣きつかれてるんじゃね

690:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:31:58 ykW8Wyzc
幼馴染、ただしアナルものって需要ある?
あるなら今日中に書いてくる。ひぎぃとかないソフトな感じのやつ。

691:名無しさん@ピンキー
10/09/18 00:36:58 7OwoBpJK
よろしくお願いします

692:名無しさん@ピンキー
10/09/18 01:01:21 lSn2JoxV
>>708
報酬として何でも言うことを聞くと言う幼なじみにちょっとエッチなお願いをしてみたら受け入れられてしまい
ならばとさらにエッチなお願いをして…気がついたら二人でベッドの上で朝を迎えてて、
なんにも勉強できてないぃぃ!もうテスト赤点だー!

まで妄想した

693:名無しさん@ピンキー
10/09/18 02:53:40 ryOe42r2
>>708
>>711
そういう展開かw
でも何でも言うことを聞く幼馴染か…実に萌えるな

>>709
投下期待

694:名無しさん@ピンキー
10/09/18 07:58:31 vYyfGeFV
なんでも言うこと聞く幼なじみってやばいな
個人的に純情で清楚で素直っぽい子だとさらにイイ

695:名無しさん@ピンキー
10/09/18 11:24:23 lSn2JoxV
で、そんな幼なじみを俺が守らなきゃヤバイといっていつも一緒なのが主人公なのだな

696:名無しさん@ピンキー
10/09/18 13:08:46 Mjc5OkvB
>>709
ケツ穴は嫌だな・・・

697:名無しさん@ピンキー
10/09/18 19:06:47 wuRE+oTE
ボシーッ シュウウウウ....

698:名無しさん@ピンキー
10/09/19 01:17:25 EyUT6G4/
>>709
個人的に幼馴染でアナルセックスとか良いと思うので期待したい

699:名無しさん@ピンキー
10/09/19 05:44:38 S4YZmnIY
そこに幼なじみなエピソードというか、幼なじみならではのやり取りがあれば全然良いと思うなあ。

700:名無しさん@ピンキー
10/09/19 15:50:13 mBr8Nm+5
男はやりたい盛りだから浮気させないためにスルんだけど
前はお嫁さんにしてもらうまで絶対ダメとか

701:名無しさん@ピンキー
10/09/19 16:15:34 NT9qVF0+
じゃあ結婚しよう!と言われそ、それならいいよ、となっちゃうちょこっとお花畑な溺愛幼馴染

アナル,腹ボテ,おしっこ、でもラブラブとか大好きだけどこれを満たしてくれる人は今んとこ同人とか含め殆ど出会ってない

702:709
10/09/19 19:11:14 eTzjUxQA
誰もいない……なら1915より投下の予定

思ったよりも時間かかっちまった!かんべんな!

703:名無しさん@ピンキー
10/09/19 19:12:25 V4olbGoq
期待。

704:709
10/09/19 19:13:41 eTzjUxQA
ちなみに今回はエロないです。ただし!次回よりは特盛の予定! 
文才ないけどがんばる!

NGは「敏感幼馴染」で

705:敏感幼馴染
10/09/19 19:15:47 eTzjUxQA
 避けられているような気がする。いや、避けられてるよな、確実に……
 放課後に僕は家路にひとりで着く。寂しさを感じる。いつも横にいるはずの幼馴染がいないから。今日で
避けられて一週間。ここまで長く避けられたことはなかった。喧嘩をしたことなんて今まで腐るほどにもあったけど、
大体3日もすれば仲直りしたものだけど、今回は長い。
 小山鈴音。通称すず。気付いたときから側にいた幼馴染。肩の少し下くらいまである黒い長い髪が特徴らしい特徴で
他は、まぁ、普通。性格は元気。要するに、普通。
 そんな、すずがいつも側にいないだけでこんな寂しさを感じるなんて、想定外だった。この胸に穴がぽっかりと
空いたような感じはなんなんだろうか? そして僕がすずに避けられてる原因は……
「アレしかないよなぁ」
 僕はぽつりと呟いた。脳裏に一週間前の出来事が思い浮かぶ。
「…………」
 思い出すだけで自分でもドン引きだった。ふと自分が逆の立場だったら、と考えてもっと引いた。これは避けられる。
僕だってそうする。誰だってそうする。気まずいってレベルじゃない。
 などとぶつぶつ呟きながら歩いてたら、前に見慣れた背中が見えてきた。見間違えるはずが無い。もし振り向かれたら
気まずいし、どこかで時間を潰して帰ろうかな……
「いや、そんなのじゃダメだ」
 自分の後ろ向きすぎる考えに首を振る。そんな風にお互いが避けてばっかりじゃ仲直りなんてできるわけがない。
潔く謝ろう。そうだそうしよう。
「すーずーーー!」
 そうと決まれば、と言わんばかりに僕は大声を上げた。
「!! ヒ、ヒロ……」
 すずは後ろからでも解るほど体をびくりとさせたが、それでもこちらを振り向いてくれた」
「一緒に帰ろうよ、もう帰るとこでしょ?」

706:敏感幼馴染
10/09/19 19:17:38 eTzjUxQA
「あ、え、えっと……うん、そ、そうだけど……」
 そう言いながらもすずはきょろきょろと視線を動かす。何か良い言い訳がないのか探してるだろうことは流石にわかった。
「ほら、帰ろう」
「う……ん」
 躊躇いがちにもすずは頷いた。よし、これであとはどのタイミングで謝るか…、なんて考えてると手がすずの肩に
触ってしまった。
「あ、ごめ―」
「!!」
 手をすごい勢いで払いのけられた。
「あっ……」
 それはどっちの口から出た言葉だったか。そんなのはどっちでもよかった。僕はものすごいショックを受けていた。
これは嫌いとかいうレベルを超えてるのじゃないのか、とか、もう修復不可能ではないのか、とか、僕とすずの関係は
もう終わりじゃないのか、とか色々なものが渦巻く。
 そんな気持ちが表情に出たのだろうか?
「ち、違うの!」
 すずが叫んだ。わたわたと手を振りながら顔を真っ赤にして、必死な表情で。
「あの、えっと、これは、その、そういうことじゃなくて、つまり、ヒロが嫌いとかじゃなくて、うう、ななんというか」
「気持ち悪いとか?」
 僕は困惑気味に口を挟んだ。それだともっとショックだ。
「気持ち悪いとかでもありません! う、うう……つまり、だから……」

707:敏感幼馴染
10/09/19 19:19:15 eTzjUxQA
 すずは顔どころか首筋まで真っ赤にして下を向いて黙り込んだ。じゃあ何なんだろう? と僕は混乱していた。
嫌いとかじゃなく気持ち悪いとかじゃなくて、僕を避けるような、思わず手を払いのけるような理由って何さ?
「か……」
「か?」
「感じちゃうの!」
 すずが片道攻撃に出発する特攻隊員のような表情をして言った。ただし顔はいちごより更に赤く、涙目だったけど。
カンジチャウ…何それ?
「かんじちゃう……かんじちゃうって何?」
「こ、ここここ……」
「ニワトリ?」
「この鈍感馬鹿男ーーーーーっ!」
「ぐはぁっ!?」
 今度はもの凄い勢いでビンタを食らった。
「感じる、っていったらその通りの意味に決まってるでしょうがっ! あんたが触ると何か変な感じになっちゃう、って
つってんのよ! あああああもう、触られたらそうなっちゃうし、一緒にいたらあの時のこと思い出しちゃうし、
どうすれば良い、って言うのよ!」
 はあはあ、と顔を真っ赤にして一気にすずがぶちまけた。僕は張られた頬を押さえながら呆然と考えた。
ええっと、それってつまり……
「僕と一緒にいるともれなくイケナイ気分になっちゃう、ってこと?」
「~~~~~~っっ! そ、そうよ! 悪い!?」
 居直り強盗のような態度だな、と思いながらも僕は深く安堵していた。なあんだ、嫌われてたわけじゃないんだ。
「な、何笑ってるのよ……?」

708:敏感幼馴染
10/09/19 19:20:55 eTzjUxQA
「安心した」
「安心?」
「うん、僕が嫌われたわけじゃないみたいだから」
「ば、ばか! 私がヒロを嫌いになんて……そんなの」
「いや、まぁ……したことがしたことだったし」
「……いいわよ、もう。あれは仕方が無いことでもあったし、って思うことにするわよ。ヒロもそうしてよ」
 すっかり元の調子ですずが言った。僕は内心でこれだよこれ、と喜んでいた。
「ま、了解。で、さ」
「何よ」
「今も変な気分継続中だったり?」
「!!」
 またすずが顔をサッと赤くして、何かいいたげに僕の顔を見た後恥ずかしそうにそっぽを向きながらも悔しそうにこく、
と頷いた。
「解決方法は?」
「そ、そんなの思い付いてたらこんな苦労してないわよ……」
「簡単だよ」
「簡単?」
「要するに、発散させりゃいいんじゃない?」
 多分、その言葉を言った僕はきっと良い笑顔であったろうと思う。

709:709
10/09/19 19:22:53 eTzjUxQA
とゆうわけで第1回終了。
短いわエロないわ下手だわですまねー。
次回は今度こそ明日に投下予定。
エロエロでいくよ!着衣もあるよ!

お騒がせしました。どっとはらい。

710:名無しさん@ピンキー
10/09/19 19:24:21 O9yMAFkm
GJ

711:名無しさん@ピンキー
10/09/19 21:27:00 /glDcT3Y
wktk

712:名無しさん@ピンキー
10/09/19 21:27:56 SlXWBWNQ
まじGJ!

713:名無しさん@ピンキー
10/09/19 23:48:58 EyUT6G4/
>>728
乙!!すずちゃん可愛いw
アナルプレイ期待

>>720
変態プレイ全開の仲の良いカップルは良いですね

714:709
10/09/20 14:05:47 H6cyK7wH
よし、できた!間に合ったぞ!
誰もいないなら3分後から投下します。今回はエロありです。

NGは「敏感幼馴染で」

715:敏感幼馴染
10/09/20 14:07:00 H6cyK7wH
「発散ってどういう……まさか」
「そのまさか」
「ふ、ふふふふざけないでよ! あのことも死にたくなるくらい恥ずかしいのにそんなことできるわけ……!」
「とゆうかさ、発散ってどういうことするかわかってる?」
「えっ……そりゃ、その、あの、おしべとめしべというか……」
 すずは顔を赤くして人差し指に髪の毛をくるくると巻きつけを繰り返している。
「そうゆうのは、いくらなんでもしないって」
「じゃ、じゃあどういう……」
「すずってさ」
「?」
「オナニーって週にどれくらいしてる?」
 …………
「はい?」
「知らない? オナニー。自慰。マスターベーション」
「ば、ばかぁっ! な、ななななにを……!」
「重要なことだからさ」
「そんなの重要なわけが……!」
「いや、本当に重要なんだ」
 僕は真面目な顔をして言った。すずは更に落ち着きのない態度になった。俯き気味の顔は更に赤くなって
熟れたトマトみたいだった。うなじも真っ赤っ赤。目は常にふらふらとさせ、胸の辺りに握りこぶしを作っている。
 やばい。なんかすごい可愛い。抱きしめたくなる。
「…………わよ」
「え、なんて?」
「~~~~~~~~っ! し、してないわよっ! そんなの! 全然!」
「…………」
「ちょ、ちょちょちょちょっと! 何黙り込んでるの! 何がおかしいのよ!」

716:敏感幼馴染
10/09/20 14:08:07 H6cyK7wH
「……本当に?」
「こ、こんなの嘘なんてつかないわよ! つくわけないじゃない!」
「だからそうもなるのかも」
「え、どうゆう……」
「つまり欲求不満」
「よ、よっきゅうふまんって……」
「溜めてるんだからさ、発散させなきゃ。さしずめ、今のすずはあれが衝撃的すぎて溜まるのが増えすぎちゃってるんだよ」
「…………」
「だから、帰ってオナニーして発散すれば―」
「だ、だからっ!」
「?」
「だから、したこと、ない……のよ」
 僕はその言葉の意味がわからなかった。したことがない? 誰が? 何を? まぁ、落ち着け僕よ。前後の言葉の意味か
ら何をしたことがないのか推察してみようじゃないか。えーっと、すずにオナニーを週何回してるか聞いて、帰ってきた答え
が……だろ。つまり、要するに、まとめると……
「…………」
「…………」
「……つまり、最近してないとかあんまりしないとかどうとかじゃなく、人生においてしたことがないとの理解で
オーケーでしょうか?」
~~~~~~~っ!」
 ……あー黙り込んじゃった……しかし、ここまで人間って顔が赤くなるもんなんだなぁ。大丈夫なのかな。てゆうか、
大当たりか。あと気まずい。何て言ったものか。


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