調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart35at EROPARO
調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart35 - 暇つぶし2ch499:蘇る闇
10/03/15 19:43:05 IXy00xE6
※一応このお話はセーラームーン S 第123話 「破滅の影! 沈黙のメシアの目覚め」
の後のifとして書いています

「準備は全て整いました…」
 どことも知れぬ闇の中、ダイモーンに心を奪われた土萌教授は、ミストレス・ナインに告げた。
「あとは沈黙のメシアであるあなたのその手で、この装置に聖杯をセットしていただければ…
闇の光がタウ星系を照らし出します。我らが偉大なるマスター、異次元エネルギー生命体
ファラオ・ナインティを導くためには、その輝きが必要…ファラオ・ナインティがこの宇宙に
出現するとき、全ては崩壊し、地球は沈黙に包まれる…」
 自分の言葉に酔いしれるように、説明を続ける教授。
 だがミストレス・ナインは彼を冷ややかに見やると、言った。
「その必要はない」
「今、何とおっしゃいました?」
「その必要はない、と言ったのだ、哀れなるわが下僕よ」
 ミストレス・ナインは薄く笑みを浮かべ、宙に手を差しのべる。
 すると、そこに映像が浮かび上がった。
 ピュアな心を奪われ、死の淵にあるちびうさと、その魂を現世につなぎ止めようと必死の衛の姿だ。
「これは…あのときの少女?」
「そう…この娘には、ピュアな心の裏に、底知れぬ闇の力をも備えている…
 その力を解放すれば、ファラオ・ナインティは苦もなくこの地球に出現することができる。
 この娘とひとつになることによって、な…」
 ミストレス・ナインの笑みが深くなる。
 しかしそれは一切の感情が抜け落ちたあとのような、空虚で、そして冷たい笑みだ。
「娘のもとへは、私が直々に向かう。お前はセーラー戦士の邪魔が入らぬよう、ここで遊んでやるがよい」
「かしこまりました、ミストレス・ナイン様…」
 その言葉と共に、ミストレス・ナインの姿が消える。あとには、深々と頭を垂れたままの、
土萌教授の姿だけが残った。


 地場衛の住むマンション。
 彼は戦いに赴いたセーラー戦士たちと離れ、意識をなくしたちびうさと共にいた。
 衛の生命力をちびうさに注ぎ込み、なんとか彼女を生かしているため、
彼はここに残るしかなかったのだ。
「ちびうさ…」
 自らの娘に対する愛情を込めて呼びかける衛。と、突然明かりが落ちたかのように、
部屋が暗闇に包まれた。
「これは、いったい…」
「ちびうさちゃん…」
 どこからともなく、声が聞こえる。
「ちびうさちゃん…見つけた…」
 闇を割って、すらりと背の高い女性が姿を現した。
 床に広がるほど長く、妖艶ともいえるほどつややかな黒髪、胸元の開いたドレス、
そして額には黒い五芒星…沈黙のメシア、ミストレス・ナインの姿がそこにあった。
「お前は…!?」
 衛がちびうさの体を抱きしめ、ミストレス・ナインをにらみつける。
「地球の男よ、お前の役目は終わった」
 かっと目を見開くミストレス・ナイン。それと同時に、衝撃波が衛を襲う。
「くうっ!」
 なすすべもなく吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる衛。しかも、ちびうさの姿はその手の中にない。
「ちびうさっ!!」
 意識のないまま、宙に浮かんだちびうさの体。
 それが、音もなくミストレス・ナインのもとへ吸い寄せられていく。
「さあ、ちびうさちゃん、私と一緒に、素敵な夢を見ましょう…」
 ちびうさの体を抱きとめ、ミストレス・ナインがつぶやく。
「くそっ、その手を離せ! ちびうさ、ちびうさッ!!」
 衛の叫びも虚しく、ミストレス・ナインの姿は、現われたときと同様に、闇の中に消えていく。
「ちびうさーッ!!」
 衛の悲痛な叫びが、闇の中、虚ろに響いた。



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch