10/03/13 23:05:47 rW04+53t
「ごめん、晴川さん」
「もういい、不可抗力だったんだろ?」
「そうだけど……」
「まずは状況確認が先だ」
魔法で周囲を明るく照らして確認してみると、最初に入れられた牢屋と全く同じつくりだった。
ただ、今回は拘束具が手錠から首輪に変わっている。鎖の壊れた手錠はそのままだ。
首輪自体は手錠と似たような素材でずっしりと重くて簡単には壊せそうになかったけど、首輪と鉄格子を繋いでいる長い鎖は何とかなりそうだった。
「でもこれ壊しても私たちの行動が筒抜けだから意味ないかあ……」
「それにまたアレをさせられるのはお互いきついしな。ここは大人しくしておいたほうがいいか」
晴川さんは私を先に寝かせてくれようとしたが、
これから何をされるのかという緊張と寝ている間にまた暗示をかけられたりしないように警戒していたから、結局一睡もできなかった。
この続きは次回までまったりお待ちください。