調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart35at EROPARO
調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart35 - 暇つぶし2ch321:予定調和
10/03/06 23:40:03 Cq04AHDH
「くそ、もう見つかったか」
ここまで細かくこちらの情報が漏れていると、晴川も本格的に裏切り者の存在を否定できなくなってくる。
「一体何が……助けてくれ……」
幸いにも他の客はいなかったものの、店員が頭から血を流しながら助けを求めている。
「しっかりしてください!」
「待て赤坂、そいつに治癒術は使うな!」
「え?でも今使わないとこの人死んじゃう……」
「死にそうなのは俺たちも一緒だ。俺たちがやられたら誰が月夜女姫を倒すんだ?」
ホワイトウイングが倒されたらどちらにしてもこの店員も死ぬ。
今までは一般人の救助も戦闘中にやってきたが、今の疲弊したホワイトウイングにその余裕はない。
「見つけた」
晴川が振り返るとすぐ後ろに月夜女姫が壮絶な笑みを浮かべて立っていた。
晴川は素早く袋から御神刀を取り出し斬りつけたが、またしても障壁に弾かれる。
完全に狩る立場と狩られる立場が逆転していた。
「お前ら、まだいけるな?白石の防御が通用しない以上、纏まっていたらただの的だ。散らばって狙いを絞らせるな!」
散らばったとしてもあの超広範囲攻撃を使われると全く意味がないのだが、手加減しているのかまだ初回の1回しか使われていない。
相手に慢心があるうちがチャンスである。
晴川は夏菜に指示して店の壁を破壊させ、各自バラバラに逃げるように伝えた。集合場所は言わなくても4人はわかっている。
「その様子だと、もう閃光弾は使い切ったのかな?」
「うわっ、こっちにも!?」
夏菜は目の前に出現した蘭に行く手を阻まれ、戦闘態勢を取らざるを得なくなった。
「逃げられないってわけね……お前なら攻撃が通じる分、月夜女姫より勝てる可能性がある!」
他の4人の援護が期待できなくても、夏菜は今まで1人で黒の一族を何人も伸してきた自信から蘭に真っ向勝負を挑んだ。
蘭がここまでの戦いで本気の半分しか出していないことを夏菜は知らない。知らないからこそ、無謀にも向かっていくことができる。
「貴方ってなかなかタフだから長く遊べるんだよね。今日も楽しませてもらうよ!」
「青野、倒すことを考えるな!相手の隙を作って逃げろ!」
「わかってる!」
「わかってねえな、あれは……」
いつもなら相手から先制攻撃される前に誰かが感づいて直撃を免れているものだが、
この寒気がするほどの威圧感を放っている敵の接近に誰も気が付けなかった。それほどまでに皆疲れきっているということだ。
「きゃあああああ!!」
「大変、春香ちゃんが!」
やろうと思えば5人全員を一気に攻撃することもできるのに、今日の月夜女姫は執拗に春香ばかりを狙っていた。
チームで最も強固な秋生の障壁でさえ歯が立たないのに、薄っぺらな春香の障壁では気休めにしかなっていない。
現時点ですでに戦力は晴川たちが下回っているのに、さらに春香が欠けて決定的な差が開くのは避けなければならない。
「きゅう~」
最早立ち上がる気力すらなくなった春香は目を回して力尽きてしまった。元々春香は夏菜のように打たれ強いわけではなく、
音を上げてへばってしまうのは4人の中でいつも最初だった。
「白石!黒松!赤坂の介抱を頼む!」
ぐったりと動かなくなった春香を揺すったりして反応を見ていた秋生と冬子が、なにやらこそこそと話をしている。
「白石さん、春香ちゃんの容態は?」
「ぐっすり眠っています。心身ともに疲れきった状態で且つ信頼できる仲間ですから魔眼が非常に効きやすかったですね」
「へえ、そう。わざわざこのタイミングでかけなくてもよかったかもしれないわね。春香ちゃんって基本的に何に関しても甘いから」
「おい、白石と黒松!後ろから来てるぞ!集中力を切らすな!」
「だから何?」
冬子は晴川に冷めた目を向けると何の躊躇もなく気合の乗ったストレートを撃ち込む。
晴川はギリギリで顔を逸らして避けたものの、突然の冬子の豹変に驚きを隠せない。

322:予定調和
10/03/06 23:43:17 Cq04AHDH
「私に指図していいのは月夜女姫様だけ。あなたに従う義理はないのよ」
「そうか、お前がやはり月夜女姫の言っていた『裏切り者』だったんだな。悪魔に魂を売るとは堕ちたものだな」
かつて仲間だった冬子にも殺すつもりで刃を向けた晴川だったが、いくら振り回してもかすりもしなかった。
ゆっくりと体を変化させて正体を現した冬子はケタケタ笑いながら一定の間合いを保っている。
「温い、温すぎだわ。そんな調子で月夜女姫様を倒そうだなんて、笑っちゃうわね」
「黒松、お前、その姿は……」
冬子の烏のような黒い両翼に尖った耳、鋭く伸びた爪、紅い瞳はまさに黒の一族そのものだ。
「常に冷静沈着なあなたも今回ばかりは動揺が隠せないみたいね。どう、この姿。綺麗でしょう?」
冬子は見せびらかすように手をひらひらさせるが、その行動は晴川の頭を更に熱くさせた。
「……お前は俺が最初に黒の一族を狩り始めた理由を知らないからそんなことが言えるんだ」
「何なのよ、その理由って」
「俺はその魔に堕ちた醜い格好が、反吐が出るくらい嫌いなんだよ!」
怒りにまかせて冬子に斬りかかった晴川だが、月夜女姫と同じ薄紫の障壁に阻まれる。
それでも晴川はギリギリと力を込めるのを止めず、しばらくするとピシッと1本の亀裂が走った。
「私の闇界障壁に月夜女姫様と同等の強度があるわけない、か……でもこれだけ硬ければ十分ね」
かわすばかりでなく攻撃に転じた冬子は、防御一辺倒になった晴川にさらに口汚く罵声を浴びせる。
「大体さあ、まだ自分が特別だとか思ってんの?あなたなんて御神刀がなければただの一般人じゃない。
 私たちがいないと何にもできないくせに、威張っちゃってさあ!ああ、今は御神刀があっても何もできてなかったわね」
冬子の魔力の込められた弾丸のような胴回し回転蹴りが直撃し、頭が割れたかのような激痛で晴川は防御の体勢に入ることすら出来なくなる。
「あら、まさか胴回し回転蹴りがクリーンヒットするとは思わなかったわ。
 あなた、私が手を抜いていなかったら頭が原形を留めてなかったわよ?治癒術かけてあげましょうか、薄鈍さん?」
「まだ動けるぞ、お前こそ俺を甘く見すぎ……ん、体が……?!」
晴川の体勢がぐらりと傾き、御神刀を地面に突き刺してそれに寄りかかる格好になる。
「なんだ、急に体に力が入らなく……」
「逆回復魔法を使わせていただきました」
いつから晴川の背後に立っていたのだろうか。そこには以前の温和な雰囲気はそのままで黒い翼を生やした秋生がいた。
逆回復魔法―相手に外傷を与えずに衰弱させて戦闘力を奪うことができるので、秋生が好んで使おうとした術だった。
実際は秋生の消耗の割に黒の一族には効果が薄いので殆ど使われることはなかったが。
「白石……お前もか」
「ちょっと、白石さん?せっかくいいところだったのにどうして邪魔するのよ!?」
「申し訳ありません、冬子様。月夜女姫様から『早く春香ちゃんを連れて戻ってきなさい』との命令がありましたので」
「それなら仕方がないわね。叱られないうちに戻るとしましょう」
「待て……」
春香を抱えて転移しようとした2人を晴川が膝を地面につけたまま呼び止める。
「何かしら?」
「赤坂をどうするつもりだ?お前たちの仲間にするつもりか?」
「さあ?私は聞いてないから知らないわ」
「そうそう、忘れるところでした。晴川さんに月夜女姫様から伝言があります。」
それまで温和な雰囲気だった秋生の周りの空気がさっと冷えたように感じる。
「明後日の午前0時に月夜女姫様が大事な報告をなさるそうなので、テレビをチェックしておきなさい、とのことです」
「一体、何をする気だ……」
その問いがまるで聞こえなかったかのように、2人は晴川を無視して春香を抱えて別の場所に転移してしまった。

「晴川さん……まだ、生きてる?」
うつ伏せに倒れこんでいた晴川にボロ雑巾のようになった夏菜が声をかけたのは、黒の一族全員が引いてからしばらく経った後だった。
「ああ……何とかな」
「他の皆の姿が全然見えないんだけど、知らない?」
何も知らない夏菜はここで初めて晴川から過酷な現状を知ることになる。
裏切り者の存在を信じざるを得ない証拠があってもまだ希望にすがりたい夏菜にとって、この事実は重すぎた。

323:予定調和
10/03/06 23:48:45 Cq04AHDH
「白石と黒松が月夜女姫の言っていた裏切り者だった。赤坂は……その2人に攫われた」
「えっ、嘘……裏切ったってどういうこと?」
「もう2人とも黒の一族と何ら変わらなかったよ。おそらく月夜女姫は普通の人間を同族に変えてしまう力があるのだろう。
 信じられんが、あれを見せられたら信じるしかない」
この中に裏切り者がいるという、月夜女姫が言っていた通りだった。
晴川はまさか黒の一族に体まで変化させられているとまでは思っていなかっただけに、ショックが大きい。
「ならこんなところでのんびりしてる場合じゃないでしょ!早く春ちゃんを助けに行かないと、春ちゃんまで黒の一族にされるってば!!」
「2人で行ってどうなる?返り討ちにされるだけだ」
「でも……」
「赤坂のことは諦めろ。あいつらに攫われた以上、無事に帰ってくることはないだろう。辛いだろうが、今は月夜女姫を倒すことだけを考えろ」
春香を見捨てるという選択。救出に行ったときにこちらに勝算があればそのような行動は考えられないが、
戦力に大きな開きがある今はこのような非情な選択をしなければ一網打尽にされかねない。
「それで私が『はいそうですか』って納得できると思う?2年以上一緒にやってきたんだよ、今更見捨てられるわけないじゃん!
 私はそこまで割り切れないよ……」
強すぎる結束力がここにきて仇となる。晴川は仲間を助けたいという夏菜の気持ちは痛いほど理解できた。
だからといって今は感情だけで動いて玉砕していい場面かというとそうではない。
「確かにお前は俺を含めた5人の中では1番強い。火力と俊敏な身のこなしは群を抜いているし、
 障壁は張れないが攻撃を食らってもある程度は持ち前の根性で耐えられるだろう」
実際、夏菜の活躍がなければここまで黒の一族を減らすことができたかどうか怪しい。今
回も攫った相手が普通の黒の一族ならば迷わず助けに行っている。1人だけでも残ったのが夏菜なら、晴川と2人で組めば十分に勝算はありえた。
ただ、その相手が月夜女姫では分が悪すぎる。勝機のない襲撃は晴川たちの損害を増すだけだ。
「しかしそれで俺たちが月夜女姫を倒せるかどうか、それはお前も理解できないわけじゃないだろ?」
夏菜は答えに詰まり、顔を伏せた。
やってみなくちゃわからない、というありがちな言葉はもう通用しない。過去に何度も苦渋を味わわされたのは紛れもない事実だからだ。
「皆、どうしてこんなことに……」
不安で泣き出しそうになるのを堪え、明らかに無理をしている顔で夏菜は強がった。
「そう、だね……私たちがやってるのはこの世界の未来が懸かってる戦いなんだから。
 春ちゃんには悪いけど、こっちは準備を整えてから行かないと犬死にになっちゃうし」
非情な選択をしなければならないほどの状況に、絶望感が漂う。
「ところで、お前も黒の一族になってたりはしないよな?」
「わ、私は白石さんや冬子ちゃんみたいに演技が上手くないから無理かな……」
「そうだよな、お前がもし寝返ってて味方のふりをしようとしてもオーバーアクションですぐにばれそうだしな」
「うーん、変な点で信用が得られてて複雑だ……」
もう戦える者が2人しかいないという絶望的な状況でも、雇い雇われの関係を超えた決して揺るがない絆の強さが晴川と夏菜の間にはあった。



月夜女姫が予告した日の午前0時。各局が特番体制を組んでいるらしく、どこも似たような内容を放送していた。
テレビに映し出されたのは、月夜女姫と囚われの身となった春香だった。
月夜女姫は体のラインが曖昧になるほどのゆったりとした豪勢な漆黒のドレスを着込んでおり、
背中の部分だけばっくりと開いていて大胆に露出させていた。尖った耳には銀白色のイヤリングをしている。
「テレビをご覧の皆さん、こんばんは。私がこの日本を支配する黒の一族の長、月夜女姫よ」
「何よこいつ、女王様にでもなったつもりなの?偉そうに……」
テレビを観ている夏菜は毒づいたが、現場にいるであろう撮影スタッフは物音すら立てなかった。
「今日は皆さんにお知らせがあるわ。ここ、ホワイトウイングの元本部に囚われているのは、ホワイトウイングのメンバーの1人、赤坂春香」
「春ちゃん、ぐったりしてるみたいだけど大丈夫かな……」
側に走るパイプに手錠で両手を繋がれて座ったまま軽く万歳をしている格好の春香だが、目にはしっかりとした意思の光が感じられまだ敵の手には堕ちていないように見えた。
「今から24時間以内にこの赤坂春香を他のホワイトウイングのメンバーが助けに来ない場合、避難所とその周辺にいる人間を皆殺しにするわ。
 どの避難所でどの程度の範囲になるか、いつ皆殺しにするかは私の気分次第で」

324:予定調和
10/03/06 23:55:48 Cq04AHDH
撮影スタッフもそこは聞かされていなかったらしく、テレビの向こうもざわつき始めた。
「静かに。大丈夫よ、きっとホワイトウイングは避難所の人たちを見殺しになんてしないわ。正義の味方だもの、当然でしょう?」
月夜女姫はテレビの中にいるのにも関わらずまるで直接射竦められた気がして、晴川と夏菜はぶるっと体を震わせた。
「こいつ、赤坂を出汁に何万人もの人を人質にとりやがった」
「ど、どうすんのよ……」
「ああ、そうそう。わかってると思うけど、普通の軍隊を投入するのは死人が増えるだけだから止めておきなさいね。
 では、最後に囚われた春香ちゃんの言葉を」
画面が春香のアップになり、月夜女姫が画面外に消える。
ぐったりしているように見えるが外傷は見当たらず、精神的に少し参っている程度らしい。
「あの、あたしがふがいないせいでたくさんの人に迷惑をかけてしまって……その、謝ります。ごめんなさい。
 まずあたしを拘束している犯人ですが、月夜女姫とその妹、白石さんと冬子ちゃんの4人です。
 さらに晴川さんは知っていると思いますが、月夜女姫は普通の人間を黒の一族に変える力を持っています。
 晴川さん、あたしにはどうしたらいいかわかりません。助けに来て欲しいのは確かですが、
 まともにぶつかるとどうなるかはわかっていると思います。だから、無理は言いません。
 できるだけ多くの人が幸せになれる方法を考えてください。あたしは晴川さんのこと、信じてますから」
「春香ちゃん、そんなふうに綺麗事しか言わないとカンペがあるんじゃないかって疑われるわよ」
「あ、あたしは別にそんなつもりじゃ……」
「こんな極限状態でも台本に書いたような台詞が言えるとはねえ。ホワイトウイングはさぞかし厳しい訓練を課しているのでしょうね」
「……」
これ以上月夜女姫と会話を交わしても視聴者によくない印象しか与えないと思った春香は、キッと月夜女姫を睨みつけたまま押し黙る。
自分との付き合いが長い相手に正論で言いくるめる自信もなかったし、下手に刺激して余計に不利な状況になるのも困る。
「では、春香ちゃんはもう言いたいことがないみたいなので、ここまでにしましょう。じゃ、カットしてー」
どの局もほぼ同時にニュース番組に切り替わり、先ほど流れていた内容を繰り返していた。
「操られて言わされてるわけじゃ、なさそうだな」
「私は春ちゃんがあそこまで堂々とした態度を取れる人だったとは思ってなかったわ。
 春ちゃんってこういう場面になったら『はわわ、えっと、その、どうしようどうしよう』ってなるタイプだと思ってたし」
「お前、2年以上ホワイトウイングで一緒に活動してきて赤坂のこと何にもわかってないんだな。
 赤坂はちょっとしたことならすぐあたふたしてしまうが、一度肝が据わるとああ見えて打たれ強いんだぞ」
その「一度肝が据わった」状態というのが本当に窮地に立たされたときにしかならないので、
今の春香はテレビに映された見た目以上に追い詰められていることになる。





この続きは次回までゆったりお待ちください。

325:名無しさん@ピンキー
10/03/07 00:09:11 fB8eyMP5
続きが気になるほど面白い内容でもないし
SSとしては展開が遅すぎるな

326:名無しさん@ピンキー
10/03/07 00:29:22 OCTN5SzP
長くなるならブログかサイトにやれ、と言われるよ?

327:名無しさん@ピンキー
10/03/07 00:55:50 VksZaA1i
冗長の感は否めないし、どうにも比重が悪堕ちよりバトルに向いてるきらいもある
大がかりな展開はちょっと面白いけど、それに振り回されてる感じかな
正義側のリーダーがただの外道だというのは受けるけどw

まあとりあえず書いてしまえばいいと思うけどね
そして次はプロットと推敲をしっかりすることをお薦めする

328:名無しさん@ピンキー
10/03/07 01:22:03 dxrJAnnA
この板はSS板であり、エロパロ板だからな
SSを拒否する声が板違いであると同時にエロくないSSも板違い

329:名無しさん@ピンキー
10/03/07 01:26:09 SHxis/sE
途中でエロ含むんならここじゃなきゃダメじゃね?

330:名無しさん@ピンキー
10/03/07 01:30:47 2/Jfb+bw
悪堕ち自体にエロスを感じているおれのようなやつは直接的なエロ表現はむしろなくてもいいくらいだが
しかしまぁ>>316->>324は読み物になってしまってる感は否めない
楽しませてもらってはいるけどSS投下向きな作品ではないかもね

331:名無しさん@ピンキー
10/03/07 02:18:19 vqyxuWQL
もうちょっと読みやすい書き方を工夫しないとこれは敬遠されるって

332:名無しさん@ピンキー
10/03/07 03:43:08 mow8RTmk
洗脳シーンだけで抜ける俺に隙はなかった
正義側が敗北フラグをバシバシ立てるもんだからきっちり洗脳完了大勝利で終わりそうで安心して待てる

333:名無しさん@ピンキー
10/03/07 04:05:06 lAXjbb19
みんな厳しいなぁ。
それでも楽しみに読んでる人はいるから、くじけなさんなよー。

唾液まみれの首筋えろすw

334:名無しさん@ピンキー
10/03/07 05:48:51 8ahO+rh9
洗脳シーンが俺にとってはエロ

だって、普通のエロなら他のSS見ればいいじゃん

335:名無しさん@ピンキー
10/03/07 08:08:37 Bwx4ZFVa
どこまでも>>298が真理だなあ


336:名無しさん@ピンキー
10/03/07 08:59:09 UvyL2+XV
つまり作者は頑張ればいいわけですよ

337:名無しさん@ピンキー
10/03/07 11:42:35 n5KIhuxG
>>313
勝手にインスパイアされてSSおこしてみたよ。
直接的エロは短いけどあるよ。
異形化があるけれど、かなりライトですよ。

338:悪説 桃太郎
10/03/07 11:43:20 n5KIhuxG
あるところに、鬼達が住む楽園がありました。
鬼はは人間と同じ姿をしています。人間と違うのは、頭に角があり、力が人間に比べて大層強いこと。
たったそれだけのことで、彼らは人々から強くうとまれていました。
ですから、やさしく温和な心を持つ彼らは、人間達と仲良くしたいと思っていますが、その願いは中々叶えることはできません。
元々、彼らは人間達の住む里から離れた、山の奥ふかくに住んでいたのですが、人間が生活の場を拡げたことで、だんだんと住処を追いだされてしまいました。
住み場所が無くなった鬼達ですが、彼らは人間達を責めません。
人間達は生活の場所を拡げるに相応しい発展をしただけなのだと受け取ったのです。
山が完全に人間の物になると、彼らは海へでて、人間達の住処から離れた島に向かうことにしました。
何時かこういう日が来るのではないかと、鬼達は遥か昔から、山の木で作ったイカダを備えていたのです。
人の寝静まった夜に、ひっそりとイカダを浮かべて、海を渡ること半日。
次の日の昼には島についておりました。
まだ人間も、もちろん鬼さえも、住んではいない島。
そこにはおいしい果物のなった木々が並び、美しい獣達が静かに暮らしている、まさに楽園でした。
元々は山に住んでいた鬼達です。新しい自然の中でも、すぐに溶け込み、彼らの文化を築いてきます。
いつしか、そこは鬼達の住む島、「鬼ヶ島」と呼ばれるようになりました。

これからする話は、鬼ヶ島が出来てから200年の時が過ぎたころのお話です。

ある日、鬼六が田んぼ仕事をしていると、
明るく元気な声が聞こえてきました。彼が声のする方を振り向くと、美鬼が美しい色の果物を手に持ち、走ってくるところが見えました。
「美鬼じゃないか、嬉しそうな顔をして、どうしたんだ?」
美鬼はその名が現す通り、器量のいい、元気な娘です。鬼六は、彼女のことを慕い、また彼女も鬼六のことが好きでした。
「忙しいときにごめんなさい。鬼六さん、これ差し入れです」
そう言って差し出すのは、あの可愛らしい形をした果物です。
「おお、桃じゃないか。珍しいなあ。俺はこれが大好きなんだ」
大きな体をしていながらも、鬼六は甘い物に目がありません。一口かじり、うまいうまいと大喜びです。
「人ノ島へ行った夏鬼から送られてきたの。今向こうでは大人気なんだって」
美鬼は笑顔で言いました。
人ノ島に旅立った三人の鬼、夏鬼、絹鬼、真鬼は、美鬼の幼いころからの親友です。
彼女達は、人間達が自分たちと仲良くしてくれるかどうかを知るために、自分達から人の都へと出向いて行ったのです。
「むこうでは、桃がよく採れるんだろうなあ。行ってみたいなあ」
舌なめずりをしながら、夢見る様子で鬼六は言います。彼も他の鬼達同様、人間達と仲良くすることを強く願っているのです。
「大丈夫よ、鬼六さん。この桃が届いたのはきっと、三人が人間達と仲良くなった証よ。私達の夢ももうすぐ叶うわ」
そうだなと、鬼六は笑い、つられるように美鬼も笑いました。二人の笑顔は、鬼ヶ島を照らす太陽のようでした。

339:悪説 桃太郎
10/03/07 11:43:50 n5KIhuxG
「桃様、これで1週間になります。このままではあの娘は餓死してしまいます」
ここは人間の住む都、その中でも最も美しいと噂される建物、桃之御殿です。
御殿の主人犬山桃太郎は、召使いの言葉を聞いても露ほど表情を変えません。
「だが、他の娘は口にしたのだろう」
「はい、絹鬼、真鬼は、桃様の力を封じ込めた『きび団子』を口にしました」
「変身はどのぐらいかかるかな」
「真鬼は既に犬の力を手にし、絹鬼は後僅かで鳥の力を手にすると思われます」
召使いの言葉に、桃太郎はほくそ笑みました。
それは、仕えて10年になる召使も、思わず背筋にぞくりと、震えが走るほどの冷たい笑みでした。
「今から真鬼の様子を見に行く。支度をせい」
 
御殿には、見とれるほどに美しい庭もあれば、ほおが落ちる程の食べ物もあります。
ですが、多くの者たちは地下にある、大牢獄のことを知りません。
桃太郎を案内する召使いは、この薄暗い牢を知る者の数少ない一人です。
この場にはそぐわない、きらびやかな衣装をまとう桃太郎は、石の敷き詰められた廊下を召使いと歩いていきます。
やがて、一つの牢に辿りつきました。厳重な鎖が、扉に付けられています。
「ここか。鬼娘、真鬼がいる牢は」
「はい、今開けますので……」
召使いが鎖に付けられた鍵を開けます。
先に危険が無いか確認しようと言う召使いですが、桃太郎は、
「俺を襲えば切るまでよ」
そういい、桃太郎は何のためらいもなく、牢に入って行きました。
牢の中には、鬼娘の一人、真鬼がいました。体には犬のような白い体毛、長い耳が生えています。
可愛い尻尾がゆらゆらと揺らす様は、鬼と言うよりも犬そのもののように見えます。
彼女は石の床に横たわって寝ていましたが、主人の匂いを感じ取ったのでしょうか、びくりと体を震わせて、目を覚ましました。
短く切った髪は男の子のような溌剌さです。
柔らかく豊かな胸、細い手あし、そしてしなやかな腰をもった彼女は、とても元気で健康的な雰囲気を持っていました。
犬のような体毛は、彼女の乳房、下腹部を覆い隠していますが、彼女の備える色気を損なうものではありませんでした。
それどころか、ますます妖しく、美しいものにしている、そう桃太郎は思いました。
「真鬼」
桃太郎が、尊大な調子で真鬼に語りかけました。すると、真鬼は途端に頬を赤らめ、媚びるような目で桃太郎を見上げました。
「ずっと待っていました、桃太郎さまあ」
甘い声、熱い吐息が彼女の唇から放たれます。まるで、発情した犬が見せるような、淫靡な仕草です。何かをおねだりするように、彼女は膝をすり合わせていました。
「どうだった、きび団子の味は。えも言われぬ美味さだっただろう」
桃太郎の声一つ一つが、彼女の興奮を燻ぶるようです。首を縦に振り振り、彼女は答えます。
「はい、とてもおいしかったです。あんなおいしいものを食べたのは初めてですっ!」
「そうか。だが、あれで満足してはならん。この世にはもっとうまいものがあるのだ」
 そう言って、桃太郎は真鬼のあごを指で軽く持ちあげました。とろけた真鬼の顔は、桃太郎に見つめられて、さらに溶けだすかのようでした。
「これから手伝ってほしいことがあってな。お前が俺の言うことを聞くなら、お前を満たしてやらんことはない」
主人の手が彼女の胸に伸びます。体毛の上から感じる主人の指の感覚に、すぐに真鬼の体が悦びを感じ始めます。
びくびくと震える体は、彼女の興奮のあおりをうけ、ますます快感をせがみます。
「はあっ、ごしゅ、はあっ、はぁ」
外に伸びた桃色の舌は、熱い口内から逃げだそうとしているかのようにも見えます。
その様子を満足げに見つめる桃太郎は、いじっていた彼女の乳房から手を離しました。
「あっ、ご主人様、もっと……」
未練がましそうに腰をくねらせる真鬼に、桃太郎は言います。
「最高のご褒美は、主人の与える仕事を終えてから楽しむものだ、真鬼。言っただろう。手伝ってほしいことがあるのだ」
もう一度、彼は真鬼の瞳を見つめました。
「お前は俺のためなら何でもするか」
「はい、わたしは御主人のためならどんなことだってやり遂げて見せます」
「かつての友人を陥れるようなこともできるか」
「できます!」
元気に言う彼女は、桃太郎が満足するほどに、冷酷さを秘めた笑顔で言いました。

340:悪説 桃太郎
10/03/07 11:47:43 n5KIhuxG
真鬼の牢から離れた場所で、捕えられた鬼娘の一人、絹鬼は、必死に自分と戦っている最中でした。
飢えに耐えきれず、差し出されたきび団子を口にしてしまってから、彼女の体にも真鬼と同じように、変身が始まっていたのです。
彼女は鳥の力を得ようとしていました。既に背中からは美しい玉虫色をした、鳥の羽根が生えています。
「……いあ……いやだ……」
彼女は、まだ幼い体を自らで抱きしめるようにし、床にかがみこんでいました。
そうしている間にも、本来の彼女の優しい心は一つ一つばらばらにされていき、これまでになかった新しい感情、残酷な気持ちがあふれていきます。
「わたしがわたしじゃなくなる」
声も、感情を徐々にうしなった、抑揚のないものになってきているのに、彼女は気づいていました。
流し続けた涙ももう出ません。涙を流すということが、どういう感覚であるのかを、彼女はもうすっかり忘れていました。  
凶気をはらんだ瞳の光は、ただ虚ろに前方の扉を見つめていました。
すると、彼女の目の前で、扉が開いたのです。
「ほう、これはなかなか面白い見せ物だな」
絹鬼の主人、いや、彼女達を捕え、きび団子を食べるように仕向けた人間、桃太郎でした。
はばかりない、好奇の視線を投げかけられて、絹鬼の中に、自身でさえ戸惑いを覚える程の、強い殺意が湧きおこりました。
「そうだ。俺が欲しいものはその凶気」
悠々と桃太郎は、絹鬼に近づいていきます。彼女の美しい髪に桃太郎が触れました。すると、先ほどまで彼女が抱いていた殺意はかき消えて、
かわりに深い安心感がやってきたのです。


341:悪説 桃太郎
10/03/07 11:48:07 n5KIhuxG
「だめっ!」
彼女は叫んで、顔をそむけました。
桃太郎に心を一瞬でも許そうとした、自分を恥じるかのようでした。
「これは残念だ。お前はかなりの人見知りらしいな」
桃太郎はこの状況を楽しんでいました。そして、外に隠していた、絹鬼の仲間の名を呼んだのです。
「真鬼。出番だ、絹鬼を慰めてやれ」
「ご主人様、おまかせくださいませ」
その声と共に牢へ入ってきた真鬼の姿を見たときの絹鬼の表情は、驚きというよりも、恐怖に近い物でした。
絹鬼の友達の真鬼が、まるで犬のような姿に変わり果てていたのですから。
そしてその恐怖は、真鬼の姿を「美しい」と思ってしまった自分にも向けられたものだったのです。
「へえ、絹鬼ちゃんは鳥なんだ。すごくきれいな羽が生えてる」
真鬼は、全く恐れることもなく、絹鬼に近づいていきます。
姿は変わっても、心までは変わっていない。そう絹鬼に思わせるほど、真鬼はあくまで「いつも通り」でした。
でも、普通はこんなに恐ろしいことがあったなら、どうかなってしまうものではないでしょうか。
そう思うと、絹鬼は急に、真鬼の自然さが不気味に思えてきたのです。
「こないで!真鬼ちゃんは普通じゃないよ!」
「何を言っているのよ。わたしはきび団子の力で生まれ変わっても、わたしのままだよ。
絹鬼ちゃんも食べたんでしょ?なら、わたしがどんなにしあわせなのか分かるはず」
嘘だと絹鬼は思いました。
きび団子を食べても、わたしはわたしのままという、真鬼の言葉には嘘があるのです。
だって、このやりとりの間にも、絹鬼は自分の心が、とても邪悪なものに塗り替わっていくのを感じていたのですから。
葛藤の間にも、変身は続きます。絹鬼の足の指から、鷲のようなかぎ爪があらわれ始めました。
変化とともに、何とも言えない気持ちよさが体を包みます。
「いやあ、ううう……」
目を固くつむりながらも、変身がもたらす気持ちよさに耐えることができません。
ですが、真鬼も、絹鬼が今感じているような気持ちよさの末に、あんな姿になったのだと思うと、心をゆるすことはできないのです。
「無理しなくていいの」
震える絹鬼に、真鬼はやさしく囁きました。
耳元で囁く真鬼の顔は、先ほどの笑顔とは一転、冷たい表情に変っていたのですが、絹鬼には分かりませんでした。
「たとえ、あなたが変わっても、わたしはずっと友達でいる。約束よ」
表情が変わっても、その可愛い声には全く邪気が見えません。
絹鬼の行き場のない心は、次第に真鬼に傾いていきました。
「ずっといっしょ?」
「そう、ずっといっしょ」
真鬼の指が絹鬼の人さし指に絡みました。
指きりゲンマン、嘘ついたら針千本飲ます。
固く閉じていた絹鬼の目が、ゆっくりと開きました。見るものに恐怖を与え、委縮させる、鋭い眼光が溢れています。
「ありがとう」
感情のこもらない声で絹鬼が言ったあとすぐです。彼女の身体は、一気に鳥の姿へと変わっていきました。
手足の鋭いかぎ爪、ピンと伸びた尻尾。薄い胸には、羽の色と同じ、玉虫色の衣が覆っていきます。
急速な変身を見て、微笑をたたえているのは桃太郎だけではありません。
犬奴隷となった真鬼も、変身を続ける絹鬼自身も、この異常な事態を楽しんでいました。
心の底から楽しんでいました。

342:悪説 桃太郎
10/03/07 11:48:51 n5KIhuxG
最後の牢には、真鬼と絹鬼をまとめるお姉さん役のような鬼、夏鬼がいます。
彼女の目の前には、とてもおいしそうなきび団子が置かれています。
たった一つの、それも一口でほおばれるほどの、とても小さな団子ですが、それでもお腹が減っている夏鬼にとっては、喉から手が欲しい程の食べ物だったのです。
ですが、彼女がそれを口にしないのには理由があります。彼女を捕えた桃太郎が言ったのです。
「このきび団子をくえば、お前は俺のものになる。体が強く変化し、心も邪悪に染まってな」
その言葉を聞いているのですから、手を出そうとしてもだせないのです。
「真鬼たちは今どうしているの」
弱った声でつぶやく夏鬼は、もう立ち上がる元気もありませんでした。
長い髪を床に垂らして、じっと時間が過ぎるのを待っていました。ですから、牢の扉が開いても、すぐにはその方向を見ることもできませんでした。
「夏鬼。お前の仲間を連れて来てやったぞ」
彼女を捕えた桃太郎の声です。その声を聞いても、抵抗そぶりも見せないほど、夏鬼は弱っています。
ですが、聞きなれた声が耳に届いた時、夏鬼にまだ残っていた元気があふれてきたのです。
「夏鬼さん、まだきび団子食べてないの~」
「わたし達と同じように、桃太郎様に染めて頂いたらよろしいのに」
まぎれも無く、真鬼と絹鬼の声です。ですが、彼らの言っている意味が分かりません。
つかの間の元気は、不安に塗り替わってしまいました。
(二人は何を言っているの)
頑張って顔をあげ、夏鬼は二人の声のする方を見ました。
彼女達は以前とは違う姿に変貌していました。
犬と鳥。驚きの声をあげようとした夏鬼ですが、夏鬼が驚いた顔をした時にはすでに、獣のように変身した真鬼が、素早い身のこなしで夏鬼に襲いかかっていたのです。一瞬で、真鬼に羽交い絞めにされてしまい、身動きが取れなくなってしまいました。
「ちょっと、真鬼!どうしたのよその格好!絹鬼も!普通じゃないよ!!」
暴れようとする夏鬼ですが、きび団子によって力を得た真鬼は、鬼達が驚くぐらいに強い力を持っていました。
真鬼の熱い吐息が、夏鬼の首筋にかかります。
「はやく食べてよ夏鬼さん。わたし、夏鬼さんがどのような姿になるか、楽しみなんだからさあ!」
興奮した真鬼の声は、発情した犬のようです。
「夏鬼さんは恐れているだけなんです。わたしもそうでしたが、今では、なぜ自分があんなに強情になっていたのか分かりません。受け入れるのも勇気ですよ」
きび団子を手に、ゆっくりと夏鬼に近づいてくる絹鬼の顔は全くの無表情で、声にも感動というものがありませんでした。
ですが、その瞳はぞっとするぐらい恐ろしい光を湛えていたのです。
夏鬼は恐ろしくなって、ますます暴れ出します。ですが、真鬼の前では赤ん坊同然でした。
その様子を静かに見守っていた桃太郎がいいました。
「この二人はすすんで俺の出すきび団子に手を出したのだ。こんなにおいしいものは他にないと言ってな」
「嘘よ!」
「嘘ではない。だからこそ、二人は今までの自分を捨てて、俺に仕えているのだからな」
桃太郎との問答している最中にも、きび団子を持つ絹鬼の手が、すぐ顔の前にきていました。
「嫌っ!!わたしは変わりたくない!!嫌よ!!」
歯を固く食いしばり口に入れまいとする夏鬼に、桃太郎は感心したようでした。
「とても強い精神力を持っているな。このままでは、餓死するまでお前はきび団子を口にしないであろうな」

343:悪説 桃太郎
10/03/07 11:49:17 n5KIhuxG
絹鬼の方を向き、桃太郎は命令しました。
「女には下半身にも口があるだろう。そこから食わせてやれ」
「え、うそ!やめて!!いやあああああ!!」
抵抗も空しく、絹鬼の鋭い爪は、夏鬼のまとっていた褌を切り裂きます。夏鬼の秘密の部分が、牢の中にあらわになりました。
「くくく、可愛いものだ、夏鬼。女のホトから食うという贅沢、真鬼も絹鬼もせなんだぞ」 
絹鬼の爪が、優しく夏鬼の核に触れました。その鋭くも甘い感覚は、夏鬼の体の力を一層こわばらせました。
「許して、いや、いや、いやだあああ!!食べる!口を開くから、そこだけはやめて!!」
「なに、既に口は開いているではないか。……絹鬼、夏鬼を少し素直にしてやれ」
いったん絹鬼の手が止まります。そして、絹鬼は夏鬼の瞳を見つめます。
「夏鬼さん。じっとわたしの目をみつめていてください。そう、じっと」
「ああ、あ……」
絹鬼の瞳を見つめたときです。夏鬼は、絹鬼の瞳に自分が吸いこまれていくような感覚を覚えたのです。
再び、絹鬼は夏美の秘密に手をのばしました。
「ははは、存分に楽しめ、夏鬼」
桃太郎のあざけるような声も既に夏鬼には聞こえていないようです。
狂乱状態に陥りながらも夏鬼は、大事なところを慰められて、深い心地よさを感じずにいられません。
後ろからも、真鬼の甘い吐息が鼻孔をくすぐってゆきます。
その吐息が体に入ると、夏鬼の心には淫らな思いが湧きおこり、体も熱く、さらに熱く、溶けだしていくように興奮していったのです。
いつの間にか、夏鬼は興奮に耐えきれず、真鬼のように発情した吐息を漏らしていました。抗いの言葉はもう発していません。
下の方も大変なことになっていました。
絹鬼の指は、いつの間にか、水っぽい音を立てています。
夏鬼のたまらない興奮が、彼女の体を濡らし、絹鬼の指にも注いでいたのです。
「ふああっ、ああ、いいの、もっと、ほし……」
僅かな時間で、淫乱になってしまった夏鬼ですが、これは仕方ないことなのです。
彼女の精神は、桃太郎達が牢に足を踏み入れる前から半ば壊れていました。
そこに、真鬼の甘い息、絹鬼の眼を受けては、どうしようも無いのです。
絹鬼の瞳を見つめた者は、心の全てを絹鬼にさらけだし、意のままに操られてしまいます。
また、真鬼の甘い吐息を吸った女はみな、性欲に身をたぎらせる牝と化し、我を忘れるのです。
彼女達の力を、何の抵抗もうけることなく受け入れるほど、夏鬼は弱っていました。
耐えろ、というほうが酷という物でしょう。
二人の責めによって淫らに染まった夏鬼の股からは、食べ物をせがむかのように、女だけが放つヨダレが溢れては地に落ちて行きました。
「さあ、夏鬼。食事の時間だ。存分に味わえ」
その言葉と同時に、絹鬼の指がきび団子を夏美の肉壺に入れてしまいました。
「ふあああああ!!」
それだけのことで、夏鬼は快楽の果てに達してしまったようでした。
天を仰いで、口をだらし無く開いています。力を失って倒れそうな彼女を、しっかりと真鬼は抱きとめていました。
「そろそろだね!夏美さん!」
「怖がることはありません。力に身を任せてください」
真鬼と絹鬼の言葉を、夏鬼はぼんやりとした様子で聞いています。自身をすでに失ったようです。
彼女の変身が始まったのはすぐのことです。
抜けた筈の力が、また体に戻ってくるのを夏美は感じました。
徐々に体が動くようになります。力が完全に戻りました。ですが、まだ力の奔流は止まりません。
「ああ!?ああああ!うがっああ!!!」
彼女に、なめらかな山吹色の毛が生えてゆきます。
同時に、引き締まったお尻からも、細長い尻尾が生えてきました。
「かわる。わたし、かわるんだ」
うわごとのように言う夏鬼の表情に、嫌悪は全く現れておりません。それどころか、口元には笑みさえ浮かんでいます。
いつの間にか、真鬼は夏鬼を離していました。真鬼は欲情にまみれた顔を隠そうともしていません。
絹鬼も、相変わらずの無表情ですが、目には喜びの色が浮かんでいます。
美しくも細い彼女の体に、体内のきび団子がさらに「力」を送り込みます。
既に彼女の体は、詰め込まれていく「力」に、今にもはちきれそうになっていました。
狂気をはらんだ力は、彼女の精神を侵していきます。
そしてついに、夏鬼は溢れる力に心を支配されてしまいました。
「あああ!!があああああああああ!!!!!おああああああああああ!!!!!」
夏鬼は、背を大きく反らせて、地下牢中に響くかのような、狂気の叫びをあげました。
この時、夏鬼は桃太郎の僕として生まれ変わったのです。


344:悪説 桃太郎
10/03/07 11:49:54 n5KIhuxG
変身が終わりました。美しい肢体にまとった山吹色が、艶やかに動きます。夏鬼は猿の力を手にしたようでした。
限度無く、体に力を蓄えておける能力です。
「ご主人様」
夏美は桃太郎の前にひざまずきます。
「わたしは馬鹿でした。早くきび団子を頂いておりましたら、すぐにでもこの姿を桃太郎様にお見せできましたのに」
心の底から悔しそうな声を出す夏鬼の頭をなでながら、桃太郎は言った。
「謝らずともいい。俺は嬉しいのだ、夏鬼。お前が美しく変身してくれたのだからな」
「ありがとうございます、ご主人様!」
 


人ノ島で何があったのかを知らない鬼六と美鬼達は、送られてきた桃に期待感を寄せていました。
この桃はきっと、人が鬼を受け入れてくれた証なのだと。

彼らは知りません。1カ月後に、かつての仲間を率いた桃太郎が、鬼ヶ島を自分の物にしようとやってくることを。

彼らは知りません。送られてきた桃は、桃太郎からの宣戦布告の証だということを。


345:悪説 桃太郎
10/03/07 11:51:26 n5KIhuxG
これで終了です。昔話には悪堕ちできそうな話が意外と多い?

346:名無しさん@ピンキー
10/03/07 12:14:23 aPcfj3WS
そういやあかぐや姫は天人の衣を着た瞬間に人間だった頃の色々を忘れたって設定だった希ガス。

347:名無しさん@ピンキー
10/03/07 12:28:55 zy6CcB4B
おかしい
いつもの誉め殺しのターンじゃないぞ
どうしたんだ?
悪いもんでも食ったのか?

348:名無しさん@ピンキー
10/03/07 13:17:13 +50nWbRn
>>347
誉め殺しは故人に使って二度殺すもんだとヴァルキリープロファイルで言ってた


349:名無しさん@ピンキー
10/03/07 13:47:45 tQiojgJZ
>>345
GJ
とても楽しめました。
恐るべしきび団子。

350:名無しさん@ピンキー
10/03/07 13:50:57 zy6CcB4B
>>349
こんな感じのレスが正当なんだよ
おっかしいよなあ

351:名無しさん@ピンキー
10/03/07 14:19:23 yI8fJiQ7
個人的には全身変化より獣耳とか羽が生えるような
部分変化の方が興奮するんだがなかなかどうして。面白かった。


352:名無しさん@ピンキー
10/03/07 20:45:08 aa/AMUkA
この前の嵐のせいか皆気を遣って情報出さなくなったな

353:名無しさん@ピンキー
10/03/07 20:53:01 mow8RTmk
堕ち描写はとても良い
しかし、美しい猿鬼というものが俺にはイメージ出来ぬのだ……
口惜しいのう……

354:名無しさん@ピンキー
10/03/07 21:15:57 x8wWkqR+
情報出さなくなったというか、本当に何かあれば情報出すが
とくに大きな変化もないのにわざわざ書くこともないというだけ

355:名無しさん@ピンキー
10/03/07 21:39:38 xHr7XCUt
>>306
スレの伝統ネタにマジレスだろうけど
なんとか戦隊なんとかジャーとかいうサイトさんな
そうでなくとも長い目でみれば
あのサイトのアクセス数が増える分
各サイトに個々人が更新チェックに訪れるアクセス数は減るだろうしなあ

356:名無しさん@ピンキー
10/03/08 00:16:29 rrAoOdcN
これくらいの長さだと普通に反応あるんだよな
いくつもパート分ける様なSSだと単純に読む方のテンションが保たないんだと思った

357:名無しさん@ピンキー
10/03/08 00:35:44 iQmF+6Z4
長さは関係ない
悪堕ち分が低い短編よりも、
長編でも悪堕ち分が高いほうが断然貴重
このスレで二十くらい投下しながら神作と呼ばれた作品だっていくつかあるんだから

358:名無しさん@ピンキー
10/03/08 01:44:26 wJ7ldd0i
俺の悪堕ちポイント
嫌がる→大好き、連鎖堕ち、主従関係
が全部ツボにはまってていいなぁ

359:名無しさん@ピンキー
10/03/08 01:45:56 psPHxAez
文章量に比べて悪堕ち描写が少なくても
密度が高いから好きになる作品とかあるし

悪堕ち分がどれだけ多いか高いか、これに尽きるんじゃないかな
質量と密度どっちも大事だと思う

360:名無しさん@ピンキー
10/03/08 02:16:31 26Efzfos
おっぱいの良さにも通じる話だな

361:名無しさん@ピンキー
10/03/08 04:55:08 k+CvQPxh
かなりよかった
戦隊ものにしか反応しないおれも興奮した

362:名無しさん@ピンキー
10/03/08 07:07:02 LaOZ3V0O
強制悪堕ち・・・・・・・・・イイ!!
ただもっと濃厚な堕ちシーンが欲しかった

363:名無しさん@ピンキー
10/03/08 10:09:39 MC98sPHb
そういや昔はインスパイヤされますた!系が多かったね。
今回の悪桃太郎みたく、将棋エロくね?とかな感じからなの

364:名無しさん@ピンキー
10/03/08 20:00:43 Q88cKQNT
将棋は恒例過ぎるな
もう7~8年くらい言い続けてるだろ

365:名無しさん@ピンキー
10/03/08 22:08:06 XULPVikC
御伽噺といや月光条例って漫画でもろに悪堕ちが結構あるな
うしとらの人だから絵の汎用性は低いだろうが個人的には一寸法師の姫がいけた
金棒の棘が触手みたいに伸びて巻き付いて行き、目がマグロ目になっていく
1Pだけどね

366:名無しさん@ピンキー
10/03/08 22:19:10 F89jDQU5
あれは…色んな意味でキツイんで俺はおすすめしない

367:名無しさん@ピンキー
10/03/08 23:25:57 tbyp+LbO
将棋シリーズは完結してるじゃないか

368:名無しさん@ピンキー
10/03/09 00:17:47 4XKdEgHs
王手飛車堕

369:名無しさん@ピンキー
10/03/09 00:31:14 4VQjWgO8
飛車・角二枚堕ち。

370:名無しさん@ピンキー
10/03/09 02:21:15 6V9KOIWR
GジェネのMS・MAを少女に変換して捕獲を悪堕ち、開発を改造、設計を交配と考えてみる
自軍戦力になったMS少女たちに元同僚を捕獲させて連鎖堕ちとかいけそうな

371:名無しさん@ピンキー
10/03/09 02:27:09 9BkHil3f
連邦軍に拉致られ寝返ったザク子にハァハァ

372:名無しさん@ピンキー
10/03/09 05:43:38 FBpExsED
その姿 見るに忍びないな
もっとやれ

373:名無しさん@ピンキー
10/03/09 07:54:22 Bmid0X+o
流石にそこまでは飢えてないな

374:名無しさん@ピンキー
10/03/09 09:23:26 CFUgMvFQ
>>365
月光条例は普通におもろいが…

ぶっちゃけ悪堕ちには目覚めんと思うぞ。

ガチで堕ち時の描写がエグすぎる。

むしろ正気に戻った後仲間になったらここまで可愛く化けるものかと驚くくらい堕ち時はエグすぎる。

375:名無しさん@ピンキー
10/03/09 18:24:09 2SubgUS1
ブリーチのアニメオリジナルは、ホント悪落ち展開好きだよな。
刀獣とか。

376:名無しさん@ピンキー
10/03/10 01:22:22 pGrS5m7h
マンガ葛葉ライドウ対コドクノマレビトに悪堕ち確認
一般人ゲストキャラで鬼切丸みたいな感じ

377:名無しさん@ピンキー
10/03/10 02:17:56 K4v7xQIQ
悠久の車輪にも悪堕ちが増えてきたな
もう少し描写が欲しいがアケゲーでは難しいか

378:名無しさん@ピンキー
10/03/10 04:00:57 gjmP/gsH
>>355
なんだ、アクセス数減った人が逆恨みしているだけか
アクセス数とか気にしたら負けだろ

379:名無しさん@ピンキー
10/03/10 09:33:35 EnigEgoP
悪堕ちの始祖ってイザナミの「黄泉食い」なのかな 異形化とかもまざってるけど

380:名無しさん@ピンキー
10/03/10 12:03:08 /rbKHeUI
>>379
前スレ読め

381:名無しさん@ピンキー
10/03/10 18:19:45 cDZvF33a
(*´ω`*)ポワワーン

382:名無しさん@ピンキー
10/03/10 18:20:06 cDZvF33a
誤爆です。すいません・・・

383:名無しさん@ピンキー
10/03/10 18:25:30 MyC3kdZA
そういや昨日侍チュートのコントで
ハリセンボンの死神がチワワに操られてたよ

384:名無しさん@ピンキー
10/03/11 01:11:11 7UtX2BlS
誰得だその情報

385:名無しさん@ピンキー
10/03/11 12:31:22 BlegAG8P
改心してライトサイドになった悪の女幹部、公 明党が
悪堕ちして再びダークサイドに・・・

386:名無しさん@ピンキー
10/03/11 13:22:30 kYtmP8wF
ライト(右)・サイド'(翼)ですね。

坊や何歳? ここ18禁よ。
18過ぎてて自民党が正義とかねーわー。
自民党の魅力は泥臭い大人の現実主義だろ。

387:名無しさん@ピンキー
10/03/11 13:35:11 aeQa+I/F
政界そのものがダークサイドだろ
常識的に考えて・・・

とりあえず非実在青少年で語れや

388:名無しさん@ピンキー
10/03/11 14:13:40 T1f1xjDl
これだから中年は…

ここは政治スレじゃねーんだよ

389:名無しさん@ピンキー
10/03/11 16:50:33 COCg41ud
>>386
自民党が正義なんてどこにも書いてねェwww

390:名無しさん@ピンキー
10/03/11 16:54:14 tH0V/xxT
対立する陣営がどっちも悪じゃな…。
悪「堕ち」が成立しないよね。
だって元から悪なんだもん、寝返り裏切りであっても堕ちじゃない(´・ω・`)

391:名無しさん@ピンキー
10/03/11 17:02:13 aeQa+I/F
>>389
そう書いてあるように見えるのも確かなんだな

392:名無しさん@ピンキー
10/03/11 19:01:58 CPcuOi1n
政治家娘悪落ち物を前に書いてた人がいたな
あれ結構好きだったんだが
ネーミングはともかく内容は本格的だったし

393:名無しさん@ピンキー
10/03/11 19:18:33 T1f1xjDl
だから政治スレにいけよ中年たち
悪堕ちと無理やり結びつけて悪堕ちの話題っぽくみせようとしても無駄なんだよ
だから中年は疎まれるんだよ

394:名無しさん@ピンキー
10/03/11 19:25:26 A851cSiB
ロードオブヴァーミリオンのジャンヌダルクがすんごく悪っぽい

395:名無しさん@ピンキー
10/03/11 19:49:20 DuNMw28o
>>393
まあ日本には年寄りと中年とゆとりしかいないってどっかに書いてあったしな。
気にしるな。

>>379
悪堕ちの始祖は「ジャックと悪魔の国」(1962年)だと思ってたわw

396:名無しさん@ピンキー
10/03/11 20:06:23 CPcuOi1n
>>393
気に入らない話題の時はスルーしとけ
わざわざ書き込まなくてもすぐ終わる流れだろ

397:名無しさん@ピンキー
10/03/11 20:13:32 0Y+55/aF
test

398:名無しさん@ピンキー
10/03/11 21:02:26 WAaBjj0L
>>386
君が背伸びしてる中学生ぐらいに見えるぞw

399:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:11:09 QcvmlpWG
>「ジャックと悪魔の国」
これは良い
半世紀も前の映画だが、いまだにヌケる自信がある(キリッ

400:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:25:58 PGX3+TTL
洋画はダメだ
日本語吹き替えでも無反応
やっぱり日本人にかぎるNE

401:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:43:02 0m8sI6sG
実写はダメだ
やっぱり悪堕ちは非実在に限る

402:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:52:53 LJUkN3yN
スピーシーズの最初の奴とか好きだぜ

403:名無しさん@ピンキー
10/03/11 23:27:57 7UtX2BlS
スピーシーズ悪堕ちって最初の電車の部分か
あれはハンパなくエロかった

404:名無しさん@ピンキー
10/03/12 00:13:13 z2jJJWYy
まさかスピーシーズの流れになるとはな
自ら繭作ってるの
あれはやばかった

405:名無しさん@ピンキー
10/03/12 00:56:15 7aus3dz+
>>392
あれはヒロイン3人組の内2人分で終わってしまったので、
せめてあと1人、もしくは最後まで書ききって欲しかったなあ
もしくは、個別ではなく連鎖堕ちにして欲しかった

406:名無しさん@ピンキー
10/03/12 02:02:44 EkWlw2Ul
規制とかスレ違いがウザ
ロリコンが必死過ぎ
そん事でスレを巻き込まないでほしい

407:名無しさん@ピンキー
10/03/12 04:05:08 TUE1OYur

時々何書いてるかわからん奴がいるよなこのスレ

408:名無しさん@ピンキー
10/03/12 04:07:00 9s/WN3Nt
洗脳されてんだろ

409:名無しさん@ピンキー
10/03/12 09:10:26 WC84Q1ax
>>400
むしろ外人の方がある意味非実在的でしっくり来るな
自分も下の人と同じであまりこの属性で生々しい部分があると受け付けないらしい

410:名無しさん@ピンキー
10/03/12 12:58:56 ykaSA3cG
話を切って悪いが
ヒロインとかが洗脳される場合、主人公は悪と正義のどっちの立場の方がいい?
俺は主人公はあくまでも正義で悪のやつらにヒロインが洗脳されるのが好きなんだが…できればエロはなしで

411:名無しさん@ピンキー
10/03/12 13:56:52 w0jtoVCs
俺は逆に悪側視点の方が好きだな
悪視点ってのはなかなか商業ではやりにくいと思うんで
同人や二次創作ならではの魅力ではあるんだよね
だが結局は人それぞれだからなぁ

SS書く為に聞いてるのなら、自分の好きな視点の方で書いた方がいいんじゃないかね
その方が書き易いだろうし、敵側に感情移入する読み方もあるから俺はそれでも歓迎したい

412:名無しさん@ピンキー
10/03/12 16:53:13 ykaSA3cG
いやいや、ssを書くためじゃないよ
ただ、エロゲとかってほとんど主人公が悪で、なんか個人的に悪堕ちって感じがしないんだよね
むしろ、エロゲの快楽堕ちがない一般向けのアニメの悪堕ちのほうが萌えるから、そう考えてるやつとかいるのかな、って思って

しかもエロゲとかの洗脳のCGってキャラのアップにしすぎてカプセルに入れられてても、なにこの異空間みたいなの多いから一気に萎えないかい?
もっとカメラ引いてくれ…楽だからってキャラのアップやめてくれよ

413:名無しさん@ピンキー
10/03/12 17:00:43 TUE1OYur
寝取られスキーと寝取りスキーの差じゃなかろか
俺はどっちでもOK
ていうか下手に男主人公の視点が入るくらいならヒロイン主人公でいい

414:名無しさん@ピンキー
10/03/12 17:15:40 QUqMcwU0
どっちでもOKという点では、いつもは寝取られスキーの舞方氏も、今回は寝取り話のようだな。
でも、今回の話はヒロイン視点でやったほうがよかったんじゃないだろうか。

415:名無しさん@ピンキー
10/03/12 18:32:05 Q6nE300F
そうか?
俺はNTR大嫌いだけど、悪堕ちに関しては男は正義側の方がいい
>>412も言ってるけど、そうじゃないとなんか悪堕ちっていうより改造に近い感じがするんだよな
まあ百歩譲って悪側でもいいけど洗脳とエロを絡めるのはやめてほしい快楽堕ちになるから


416:名無しさん@ピンキー
10/03/12 19:46:36 +L5qKHt2
NTRと言えばバハムートドラグーン

417:名無しさん@ピンキー
10/03/12 20:01:30 TUE1OYur
>まあ百歩譲って悪側でもいいけど洗脳とエロを絡めるのはやめてほしい快楽堕ちになるから

さすがに関係ない性癖語りを混ぜるなよ、とちょっと思った

418:名無しさん@ピンキー
10/03/12 20:07:54 Q6nE300F
スマン
ちょっと言い過ぎたかな

419:INHUMAN
10/03/12 22:34:28 gg5TITjg
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか分からないけど、
一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


420:名無しさん@ピンキー
10/03/12 23:25:43 GtOInZYi
419 名前:あぼ~ん[NGName:INHUMAN] 投稿日:あぼ~ん

421:名無しさん@ピンキー
10/03/13 08:02:50 4PTg44nq
快楽=欲望のために他人を踏みにじれるようになるなら悪堕ちだと思うんだけどなあ

422:名無しさん@ピンキー
10/03/13 08:42:03 24Hj2Ktf
でもおれも快楽で堕ちるとなんか萎える

423:名無しさん@ピンキー
10/03/13 08:51:03 mQ8Y/h55
拷問で堕とすのが好きなんだがこれ萎える人多いみたいな

424:名無しさん@ピンキー
10/03/13 08:52:26 ega+EEHf
>>420はスルー。

425:名無しさん@ピンキー
10/03/13 09:49:33 xUhSZYIy
快楽堕ちスキーの俺としては逆にビンビンなんだがなぁ
触区シリーズとか大好き

426:名無しさん@ピンキー
10/03/13 10:49:18 V1+GSZzw
触区は初代が至高だな。
2はどうもギャグ色が強い。主人公も善人すぎるし

427:名無しさん@ピンキー
10/03/13 12:47:52 2wiIE7Ba
快楽堕ちじたいはまぁいいんだけど
快楽堕ちってエロゲ・エロ漫画シチュエーションで
セリフとかがワンパターンで苦手。

428:名無しさん@ピンキー
10/03/13 14:02:42 TH50hMja
>>427
悪の大魔王:あーそれそれ
正義の味方:きもちー
悪の大魔王:あーそれそれ
正義の味方:わたしはあくのだいまおうさまのものです
こんな感じか

429:名無しさん@ピンキー
10/03/13 15:00:13 xUhSZYIy
連鎖堕ちに特化しててアリナも含めて全部すきだったな
EDが無理やりハッピーエンド感はあったけど

快楽堕ち以外だったら
味方への不信感を煽ったり不満を募らせたりして悪サイドに引き込むのがいいな
悪の組織の方が自分を認めてくれると思い始めたりとか
Zガンダムでティターンズにレコアが行ったみたいな

430:名無しさん@ピンキー
10/03/13 15:26:01 t/Xt4zDU
う~ん、まあでもZガンダムの組織は良くも悪くもどっちもどっちだしなw

431:名無しさん@ピンキー
10/03/13 15:36:36 U07AyCAT
そうか?確かに組織の立場は近いが
作中の善悪はわりとあるけどな

432:名無しさん@ピンキー
10/03/13 15:57:46 xUhSZYIy
0083とかはどっちもどっちにかかれてるけどZはシロッコが悪サイドでかかれてるからな
まぁそこはおいといて

悪堕ちを後押しはするけど根幹は本人の心の闇なのがポイント
後でその積もった恨みを正義の味方にぶつけるも良し
説得されて心を揺さぶられるのも良し
引き込んだ奴に感謝の意を伝えるも良し

433:名無しさん@ピンキー
10/03/13 16:04:15 87pwAdZ2
心の闇を突かれた後、アイテムやパワーで悪堕ちするパターンが一番好きです

434:名無しさん@ピンキー
10/03/13 19:01:59 itmguHva
俺は真っ白な正義を洗脳装置とか洗脳魔法とか闇の装備とかで強制的に真っ黒に染めるのが好き

435:名無しさん@ピンキー
10/03/13 19:16:56 TVjrtOSb
うんうん
何の心の隙もない正義のヒロインを強制的にと言うのもいいよね。

436:名無しさん@ピンキー
10/03/13 19:36:51 24Hj2Ktf
>>433
>>434
うまい酒が飲めそうだ

437:名無しさん@ピンキー
10/03/13 19:48:44 3gj4ZCI5
また自分の性癖語りスレになってるな
フェチ板行けフェチ板

438:名無しさん@ピンキー
10/03/13 19:51:19 OoksHSU9
自治厨うざいでチュー

439:予定調和
10/03/13 22:21:35 rW04+53t
前回投下したSSに目を通してくださった方々、ありがとうございます。

前回の粗筋
秋生陥落。春香は黒の一族に捕まってしまう。

それでは続きをどうぞ。

440:予定調和
10/03/13 22:27:08 rW04+53t
意識がぼんやりしながらも、あたしは現状把握に努めようとしていた。
視界は真っ暗。目が慣れてきても「どこかの部屋」ということしかわからない。
足は自由に動かせるけど、手は片手ずつ手錠でパイプのようなものに繋がれていて外せない。
そしてなにより、全身を覆っている脱力感。魔法も一切発動できない。
手錠くらいならあたしでも何とかなりそうなのに、何もできない今だとびくともしない。
「あら、春香ちゃん。目が覚めたみたいね」
不意に暗闇の中から先輩の声が聞こえたような気がして、びくっとしてしまった。
気絶する前の記憶がはっきり思い出せないけど、確かあたしは月夜女姫にやられたからここに囚われているはず。どうして先輩の声が聞こえるの?
「赤坂さん、お久しぶりです。本当は昨日会ったばっかりですけど」
今度は蘭ちゃんの声……疲れてるからかな、空耳が酷い。それか夢だ、夢に違いない。
「ちょっと、聞こえてるなら返事くらいしなさいよ」
「ひゃいっ!?」
何か尖ったもので頬をつんつんと突かれて、素っ頓狂な声が出てしまった。もしかして夢じゃない……?
「あの、ひょっとして先輩と蘭ちゃんですか?」
「そうそう。でね、春香ちゃん。今の自分の状況わかってるかしら?」
「わかりません……まず、ここはどこなんですか?」
「ホワイトウイングの元本部よ。だからそんなに怖がらないで」
「え、そこって今は月夜女姫がいるって報告があったような。先輩たちも捕まっちゃったんですか?」
「違うわ。なぜなら、春香ちゃんを捕まえさせたのは私だから」
うぅ、頭がこんがらがってきた。月夜女姫と戦ってやられて捕まってるはずなのに、
先輩があたしを捕まえさせたってどういうことだろ?ひょっとしてやられた後に保護してくれたとか?
それともあたしを奪還するためにここまで来てくれたか。どっちだろ?
「えっと、なんだかよくわからないですけど助けてくれたんですね、ありがとうございます」
「なんか赤坂さん、勘違いしてない?」
「『助けた』という表現はあながち間違ってはいないわね。間違ってはいないけど、おそらく勘違いもしている」
「どういう意味、ですか」
少し真実を知るのが怖かった。小さな灯り1つとない真っ暗な部屋で、私は先輩や春香ちゃんの姿が全く見えないのに、
先輩たちはまるであたしがきちんと見えているかのような話ぶりだからだ。いや、まさかね。暗視スコープとか着けているんだろう、きっと。
しかし次に先輩が発した言葉でその楽観的な予想はあっさりと否定された。
「私が助けたのは『晴川から』ということ。あと、私が月夜女姫である、ということよ」
最初に交戦したときからなんとなく似ている気はしていた。でも、あの時は月夜女の印象のほうが強かったのだ。
先輩本人の口から告げられても、事実を素直に受け入れられない。
「じゃあ、今まで戦ってきた月夜女姫は全部先輩だったってことですか!?」
「そうよ。ここを最初に襲ったのも、あちこち都市を壊して回ったのも、ホワイトウイングを襲ったり惑わせたりして追い詰めたのも、
 全部私。春香ちゃんのよく知っている先輩、天道彩の仕業なのよ」
「そんなわけない!あの優しかった先輩がそんなことするなんて、ありえないです!どうして……ひぐっ」
泣いちゃだめだ。いくら酷いことをしたといっても、先輩にも何か事情があるのかもしれない。
先輩は理由もなく他人を困らせて楽しむような性格じゃない!
「どうしてって言われてもねえ。滑稽だから。それだけ」
「ただ自分が面白いからって理由だけで、何の罪もない人をたくさん殺したりしてたんですか……?」
「そうよ。悪いかしら?本当は普通の人間に配慮なんてする必要は全くないのだけど、無計画に殺しすぎると数が減るからね。
 事前に避難する時間をあげているのだからむしろ感謝して欲し」
「そういう問題じゃないでしょう!!どうしちゃったんですか、先輩。元に戻ってくださいよ……」
こんなの、あたしの知ってる先輩じゃないよ……。
「それは無理ですよ、赤坂さん。お姉様は月夜女様に力を戴いて今の力を手にしたんです。私はお姉様から。
 そこの元ホワイトウイングの2人も完全に堕ちちゃってるし、黒の一族が世界を支配するのも時間の問題だと思いますよ。
 だれもお姉様には敵わないんですから。誰もそんな力を自分から手放したりするわけがないじゃないですか」
月夜女から力を貰った?そんな力が月夜女にあったなんて。そのまだ誰も知らない重要なことを私に教えるってことは、
もしかして、生きて返すつもりがない……?それともう1つ、
「そこの元ホワイトウイングの2人ってどういうことですか!?」

441:予定調和
10/03/13 22:31:12 rW04+53t
「私のすぐ後ろにいるじゃないですか。って、普通の人間の赤坂さんには見えてないんだっけ。ほら、2人も赤坂さんに話しかけてあげたら?」
2人も捕まって先に黒の一族にされたのかな?だとしたら、私もいずれ……。
「あなたがここまで間抜けだとは思わなかったわ。
 だって、晴川より私と接触する機会が多いのに私が黒の一族になっていることに微塵も気付く気配がないんだもの」
「おかげで、私の魔眼にきれいにかかってくれましたね」
「冬子ちゃん、白石さん……そんな」
もう無理だ。既に2人も敵側に回られていては、ホワイトウイングに勝ち目は無い。
蘭ちゃんの言ったとおり、世界が黒の一族に支配されるのは時間の問題。
「冬子ちゃんなんて気安く呼ばないでくれる?まだ私とあなたが対等な立場のままだと思ったら大間違いよ」
肝臓の辺りに何の前触れもなく鈍い衝撃が与えられる。肺の中の空気が押し出されて息をするのが苦しい。
暗闇だから殴られたのか蹴られたのかはわからない。
「ふーん、いつからお前はそんなに偉くなったのかしら?」
「でもこいつは普通の人間ですよ?それにこれから黒の一族になったとしても私より立場は下のはずではないですか?」
「誤解しているようだけど、お前の立場はただの人間よりほんの少し上なだけよ。
 春香ちゃんには蘭と同等のポジションに就いてもらうわ。つまりお前より上ってこと」
「ちょっとそれどういうことよ!私のほうが先に」
「文句あるの?」
姿が全く見えないのに、凍てつくような殺気が全身で感じられた。
月夜女姫と対峙したときでも、これほどの殺気を感じたことはまだない。特に寒いわけでもないのに鳥肌が収まらない。
「……ありません」
「穀潰しが調子に乗ってんじゃないわよ、全く」
誰にでも優しくできて、決して我侭を言わなかった先輩とはまるで別人だ。本当に先輩本人なのか疑いたくなってくる。

でも、テレビを通した犯行声明の後はあたしのよく知ってる優しい先輩に戻ったように感じた。人質の扱いとしては手厚すぎるくらいだ。
食事は今まで食べたことのないくらい豪華なものが出たし、外に出たり外部と連絡を取ったりする以外の要求はほぼすんなり聞いてくれる。
拘束具は全部外してくれたし、部屋の照明も先輩が眩しくならない程度なら許してくれた。しかし全身の気だるさはいつまで経っても抜けず、
魔法もずっと発動できない。そうやってたくさんの無関係な人の命と引き替えに生かされている自分が嫌になって、
2人で逃避行を続けているであろう晴川さんと夏菜ちゃんに申し訳なくなった。

先輩があたしを軟禁し始めてから、既にかなりの時間が経っていた。
犯行声明で言ったことを実行していれば、相当な数の人が犠牲になっているはずだ。
「もう何万もの人間が死んでいるのに何も行動を起こさないとは、
 実は晴川って自分以外の人間はどうなってもいいって思ってるんじゃないのかしら」
「実際に殺してるのは先輩たちじゃないですか!晴川さんのせいみたいに言わないでください!」
「世間の非難の矛先は晴川に向けられてるわよ?」
そんなの、長いものには巻かれることしかできない一部の人だけだ。大多数の人は黒の一族が悪いってわかってるはず。
「晴川さんはそんなことでへこたれたりするほど弱くないです」
「じゃあ、そこに春香ちゃんが黒の一族になって襲って来たらどうなるでしょうね」
「やっぱり、先輩……」
遅かれ早かれあたしもこうなる運命なのは簡単に予想できていたた。
軟禁されて最初に変わり果てた冬子ちゃんと白石さんを見てから覚悟はできている。
「私の言ったことに誘われてあいつらがここに来てくれたら目の前で春香ちゃんを黒の一族にするのを見てもらう予定だったけど、
 このまま待ってても来そうにないしね」
先輩が両肩をがっしりと掴み、そのまま押し倒してきた。すごい怪力だ。
あたしがベストコンディションだったとしても、振り払うことはできなさそう。
そして間髪入れずに首筋に噛み付いてきた!!
「く……ぁ……」
途端に声が出せなくなる。元々の気だるさに加えてさらに力が吸い取られたように脱力して、弱弱しい抵抗しかできない。
痛いわけじゃない。しかし自分の体の中に異物が染みこんでいくおぞましい感触に体の震えが止まらない。
<どうしてそんなに嫌がるの?何もデメリットなんてないのに>
体の中がぐつぐつ煮えたぎっているみたい……火あぶりになっているかのように全身が熱くなって、汗が滝のように噴き出してくる。

442:予定調和
10/03/13 22:34:21 rW04+53t
<デメリットならあります……あたしが黒の一族になったら、それこそ世界の終わりです!>
<終わりではないわ。私と一緒に世界を作り直すの>
<そんなの……きゃあああああああ!!やだ、爪が……>
爪が硬く、鋭くなり、まるで刃物のように変化していた。もう時間がない!
<ほらほら、次は耳が尖ってきてるわよ?>
もっとゆっくり変化するものと思っていただけに、動揺が隠せない。先輩に耳を撫でられて、余計に意識がはっきりしなくなる。
<んはあ……>
このまま先輩の好きにさせたらだめだ。間違いなく、黒の力に飲み込まれる。
あたしが、あたしでなくなってしまう。
<そろそろ翼が生えてくる頃かしら?>
だめ……飲まれちゃだめ、絶対だめ!
頭がぼうっとしてくるにつれて全身の倦怠感はいつの間にか消え去り、代わりに力が漲ってる。今なら反撃することもできるかもしれない。
体は黒の一族にされようとも、心まで汚されるわけにはいかない。
<はあ、はあ、ふぁあああああ!!>
崖っぷちに片手1本でぶら下がっているような危機的状況で、脳髄を焦がすほどの快楽に襲われる。
それを気持ちいいと頭が認識したがるのを懸命に打ち消していく。我慢に我慢を重ねて、反撃の機会をじっと待つ。
<これはまた立派な翼ね……体の変化はこれで完了。次は心を……>
突然、どんよりとしていた思考が晴れてクリアになる。先輩の羽毛の1本1本、壁の僅かな歪みまでくっきりはっきり見える。
周りの動きが全部スローモーションに見えるくらい、感覚が研ぎ澄まされてる。
きた……今だ。
<させ……ないっ!!>
思いっきり手に力を込めて先輩を引き剥がそうとすると、バチッと黒い火花が飛んで先輩の体が壁まで吹き飛ばされた。
「効いた……?御神刀でも駄目だったのに」
黒の力だと闇界障壁は効果がないのかな?
「いたた……やってくれたわね」
さっきは不意打ちだから当てられただけで、1対1だと能力差がありすぎる。
ここは晴川さんと合流して改めて作戦を練り直したほうがいいかもしれない。有効な攻撃手段ができただけでも大きいはず。
先輩がどのくらいこの迷路のような本部に詳しいかわからないけど、あたしだって何回も出入りしてるから土地勘はある。
黒の一族になったせいで視界もよくなったし、逃げ切ってみせる!

先輩が体勢を立て直す前にバッテリーの抜かれていた通信機を回収して部屋を飛び出し、一直線に出口を目指す。
照明がギリギリまで抑えられている今でも、転移阻止装置は働いているらしく空間転移は使えない。
「そこまでよ!」
やっぱりそう簡単には逃がしてくれないみたい。白石さんと冬子ちゃんの2人がかり……しかも、黒の一族となった2人だ。
あたしもパワーアップしているとはいえ勝負になるかどうか。
「器用貧乏だったあなたが、私に敵うかしら?」
「このままホワイトウイングに合流されると色々と困りますからね。反逆者は洗脳してあげないといけません」
「あたしは負けない!」
いつも通り光球で攻撃しようとしたけど、いつもよりかなり弾が大きい。
その分反動も大きくて撃った後によろめいてしまった。色もいつもなら真っ白なのに今は赤紫っぽくて異様だ。
「「きゃあああああ!!」」
爆煙が晴れると、2人は力なく横たわっていた。あれ?こんなに2人とも弱かったっけ。それともあたしが強くなったから?
でも、これなら……この力があれば、ホワイトウイングの逆転も夢じゃない。早く合流して3人で平和を取り戻すんだ!

春香が通り過ぎた直後に2人の黒の一族はむくっと起き上がり、顔を見合わせてぷっと吹き出した。



どうしよう。
晴川さんと連絡が取れたのはいいんだけど、なぜか透明化できないから目立ちまくりだし。
それに本部の外に出ても転移もできないってどういうこと?おかしいなあ、黒の一族になる前でも少しなら透明化と転移はできてたのに。

443:予定調和
10/03/13 22:38:39 rW04+53t
「うわっ、出たあ!ば、化け物お!!」
「とと、ごめんなさいー!!」
休んでいた路地に入り込んできたおじさんにいきなり驚かれて、化け物呼ばわりされたあたしもびっくりして逃げ出してしまった。
この調子だとこのまま晴川さんと夏菜ちゃんに会っても疑われそうな気がする。なんとかしないと……。
そうだ、白石さんや冬子ちゃんが普通の人間の姿でホワイトウイングに潜伏できたのなら、今のあたしも普通の人間の姿に戻れるはず。
ふらふらっと立ち寄った駅の中の化粧室で自分の今の姿を確認する。
目が紅い。充血しているわけじゃなくて、普通はこげ茶色のはずの虹彩が鮮やかな紅に染まっている。瞳孔が縦に割れていてまるで猫みたいだ。
長く伸びた爪はかなり切れ味がよくて、気を付けていないとあちこちに切り傷を付けてしまってすごく迷惑。早く爪切りで処理したほうがよさそう。
耳たぶは尖っているだけで硬さは以前と変わらないけど、やっぱり奇怪なことには変わりはない。
そしてさっきから邪魔な大きくて黒い翼。烏の羽によく似ているけど、どういうわけか軽く羽ばたいただけでかなり浮き上がることができる。
飛びすぎて天井に頭をぶつけてしまったくらいだ。
「お願い、戻って……」
頭の中の知識を頼りに、目を瞑って念じてみる。
目を開けてみると、見慣れた自分の姿が鏡に映っていた。
「よかったあ……一生あの格好でいることになんてならなくて」
これなら化け物呼ばわりされることもないはず。
大丈夫、黒の力を手に入れても心はそのままだし、あたしは力に振り回されはしない。
「おい、あれって人質になってた赤坂ってヤツじゃないか?」
人通りの多い場所に来ると、あたしを指差してはこそこそと話をしている人があちこちにいる。
いやー、あたしもすっかり有名人だなあ。え、ちょっと、そんなにぞろぞろ寄ってこないでよ、照れるってば。
「あんたが捕まってなかったら俺の子供は死なずに済んだんだよ!責任取れよ、偽善者め!」
え……?
「被害者面して同情誘ってるのがみえみえですげームカつく」
いや、やめて、どうしてそんなこと言うの……?
「何万人も犠牲にしてのうのうと生きてるなんて恥ずかしくないの!?黒の一族を倒せないんだったら、さっさと死ねばいいのに」
あたしはあたしなりに精一杯頑張ってるんだよ?それなのにどうしてこんなこと言われなくちゃいけないの?
皆……そんなにあたしが嫌いなの……?あたしは皆の味方なのに、どうして応援してくれないの?ねえ、どうして、どうして!?
「い、いや……いやあああああああああっ!!」
感情の乱れに伴って、体の変化を抑えていられなくなる。
蹲って普通の人間の姿に戻ろうとしても両手の爪はギリギリと音を立てて伸びてくるし、翼も勝手に広がってくる。
尖ってきた耳を両手でふさいでも、罵声は全部シャットアウトできない。
「うわ、こいつ黒の一族だったのか!?」
「きゃああああああああ!化け物!殺される!!」
そう、だよね。あたしは化け物だよね。あってるよ、それで。皆、人の心は覗けないもんね。
「はあ、はあ……うぅ……えぐ……ひっく……」
漸く落ち着いて自分の変化が静まったとき、あたしの視界には誰もいなかった。
晴川さんならこういうことを言われても平気そうだけど、あたしは晴川さんほど図太くないから……はっきり言って、辛い。
心が折れそうだよ……。

その傷悴した春香の様子を、物陰から声を殺して笑いながら眺めている人物がいた。



晴川さんと落ち合う場所として指定されたのは、街から離れた港だった。ここなら人目につかないし、落ち着いて話もできる。
「春ちゃーん!よかったあー、ほんとに無事に帰ってきて……」
夏菜ちゃんは懐中電灯を持ってぶんぶん手を振っていたからわかりやすかった。
近くに寄って顔を見直してみるとなんとなくやつれているような気がする。やっぱり逃避行はきついんだろうなあ……。
「春ちゃん、捕まってからあいつらに変なことされなかった?私はてっきり春ちゃんも黒の一族になって襲ってくるものかと……」
「大丈夫だよ。あたしは見ての通り自力で脱出してきただけ。それに月夜女姫も人質の扱いに慣れてないのかな、やたらと丁重に扱われたし」

444:予定調和
10/03/13 22:42:20 rW04+53t
それから2人にあたしが手に入れた情報、それと黒の力について包み隠さず話した。
あたしが黒の一族になった姿を見たときにはびっくりしてたけど、改めてホワイトウイングに味方することを告げると意外とすんなり納得してくれた。
「改造手術で脳改造の直前に脱出かあ。
 『彼女を改造した黒の一族は、世界征服を企む悪の秘密結社である。改造人間赤坂春香は人間の自由のために、黒の一族と闘うのだ!』
 ……おおっ、これはお約束の正義の逆転フラグ!最高のシチュエーション!よーし、燃えてきたあ!!」
夏菜ちゃんのいつもと変わらないペースにあたしもやる気を分けてもらえる。攻略の糸口は掴めた。
もう、何をするにも中途半端で「器用貧乏」と言われてたあたしじゃない。
チームのお荷物……とまでは思ってなかったけど、最底辺から一気に主力に躍り出た。
「いや、改造人間って夏菜ちゃん……まあ、似たようなものだけどさあ」
改造人間の前に秘密結社もどこか違うような気がするけど、そんな些細なところを突っ込んで夏菜ちゃんのやる気を削がなくてもいっか。
「でも、これで大幅な戦力アップですね、晴川さん。……晴川さん、あんまり嬉しそうじゃないですね。もしかしてまだ疑ってますか?」
せっかくあたしが命からがら脱出してきたんだからもう少し嬉しそうにしてもいいのに、晴川さんの顔はいつもに増して険しい。
「赤坂、普通の人間の姿に戻ってくれるか?」
「あ、はい」
本当は黒の一族の姿でいたほうが楽なんだけど、あの格好は目立つからなあ。

そこから先は、見るも無残な惨殺行為が行われた。
いきなり晴川さんが銃を取り出して至近距離からあたしの頭を狙って全弾発射。叫び声をあげる暇さえない。弾がきれた後は御神刀で滅多斬り。
体から頭が離れて足元に大きな血溜まりを作った。
信じていた晴川さんに裏切られたと認識できたのは、胴体がうつ伏せに倒れた後。
頭の中の大事にしなければならないものが、純粋な悪意と憎悪と殺意に侵食されていく。
おかしいな、死んでも不思議じゃない怪我なのに、まだ意識はある。
頭にあれだけ銃弾を撃ち込まれて、さらに頭と体が切り離されてもまだ生きてるって……黒の一族の体の頑丈さに寒気がすると同時に、感謝した。
まだ、あたしは死ねない。
「ちょっと晴川さん、何やってんのよ!?」
春香の返り血を浴びた晴川に夏菜は食ってかかる。その晴川は春香から目を逸らして怒りをあらわにして口を開いた。
「あのな青野、お前さっきの赤坂の話が本当だと思ってるのか?あんなできすぎた話がありえるか。
 白石と黒松のときはわからなかったが、今回はあからさますぎたな。俺をみくびるのもいい加減にしろ!」
「春ちゃんが裏切ったっていう証拠は何もないでしょ!どうして春ちゃんを信じてあげないの!?
 信じられなくて疑うより、信じて裏切られたほうがいいに決まってるでしょ!やりすぎだって言ってんのよ!」
「そんな甘い考えだと、油断して背を向けた瞬間に何をされても文句が言えないぞ。しかし、もう少し楽に逝かせてやればよかったな」
行きすぎた人間不信が晴川と夏菜の間に軋轢を生じさせる。
「晴川さんのバカ!仲間を信じてあげなくて正義の味方が務まるわけないでしょ!」
「綺麗事ばかり並べていればいいと思うなよ。そういうのがもう通用しない戦いだってのがまだわからないのか?今はこの死体の処理を考えろ」
順調にきていたときには目立たなかった、晴川の度を超えた現実主義と夏菜の理想主義の違いが浮き彫りになる。
「自分で仲間を殺しておいてよくそんな台詞が吐けるわね……」

「ちょっと2人とも、人を勝手に殺さないでよ」

「「え……?」」
のそりと立ち上がり、手足を軽く解しながら2人を見やる。
さっきまで死体と思われていた人物が立って話をしていれば驚くのも無理はない。想像以上の再生速度にあたしもびっくりしたくらいだ。
「まさかホワイトウイングにもあたしの居場所がないとは思わなかったよ……
 もうあたしを受け入れてくれる人は先輩しかいないんだね……うふふ」
どうせこいつ、あたしのことを月夜女姫と戦う駒としか見てないんだ。
それにこいつ、あたしの力なしで先輩に敵うと思ってるんだ。
そんな思い上がった蛆虫はあたしが殺しておかないとね。

445:予定調和
10/03/13 22:46:20 rW04+53t
「思ったとおりか……あれでまだ死んでいないとは信じられんな」
心の底に渦巻く闇が、溢れんばかりに溜まった負の感情が、あたしを取り返しのつかないところまで堕としていく。
もう、どうなってもいいや。
「春ちゃん、晴川さんが信じてなくても、あたしがいるじゃん!一緒に月夜女姫を倒そうよ!」
何よそれ。あたしに先輩を殺す手伝いをして欲しいって?笑えない冗談はよしてよ。
「夏菜ちゃんだってこいつに従ってるだけの犬じゃない。もう……遅いよ」
正義の味方のつもりでいた自分が急に馬鹿馬鹿しくなる。いくら高い給料を貰ってても、
どうして普通の高校生が生活を投げ打ってまで命を危険に晒さないといけないの?しかも最近は負け続けでこのままいっても勝ち目ないし。
頑張ってるのに一般人から浴びせられるのは罵詈雑言。そもそもあたしを殺そうとした奴の言うことなんて聞いていられない。
「やるしかなさそうだな。青野、覚悟を決めろ」
「う……春ちゃん、ごめん!」
こいつらがあたしを殺そうとするのなら、返り討ちにしてやる。
夏菜ちゃんは後回し。まずはあたしの人生を滅茶苦茶にしてくれたあの男だ。
この男さえいなければ、あたしは正義の味方ごっこなんてしていないで普通の高校生活が送れたのに。こいつさえいなければ!
「死ねえええぇーーーー!!」
「む、でかいっ?!」
この距離なら夏菜ちゃんは間に合わない。晴川も避けられない。
「晴川さん!」
力の限りの怨恨を込めて放った光弾はコンクリートの地面をガリガリ削りながらも速度を一定に保ち、完全に晴川を捉えていた。
1発だけで十分な気もしたけど、すっきりしたかったから必要以上に乱射した。
「死ね死ね死ね死ねええええええぇぇーーー!あはは、楽しい……あ、あれ?」
晴川に今のあたしの術を止める力はないはず。誰かが、晴川を守ってる……?
爆煙が晴れたとき晴川の手前に立って障壁を張っていたのは、
ホワイトウイングに補充された新しいメンバーとかそんなことはなくて……少し前にあたしが突き飛ばしてきた、先輩だった。
「月夜女姫?!」
「先輩?!どうして……」
先輩のところから脱走してきたばかりなのに、怒っているようには全然見えなくて、むしろ優しく微笑んでいるようにさえ見える。
その笑顔が今は逆に怖い。
「ダメじゃないの春香ちゃん。こいつを殺したら」
「おい、どういうつもりだこれは」
「あら、命の恩人に対してその言い草はないんじゃないかしら。私が割り込んでなかったら、お前は消し屑も残ってなかったわよ」
先輩は月夜女を殺したホワイトウイング、特にそのリーダーである晴川を殺したいほど憎んでいるんじゃなかったっけ。
なのに今更助けるってどういうことなの……?
「先輩、どうして邪魔するんですか?こいつは先輩の敵のはずじゃ」
「春香ちゃん、とりあえず落ち着こうか」
先輩がまるで仏のような優しい笑顔を浮かべながらあたしに向かって歩いてくる。
頭に手を置いてなだめる様は、昔あたしが友達と喧嘩して先輩に感情に任せて八つ当たりしたときの対応そのままだった。
「今あいつを殺したらもったいないわ。あいつには世間への見せ物役と、私の玩具役と、
 人間が私に支配される様を見届ける役をやってもらわないといけないからね」
「そう、ですよね、殺しちゃったらそれでおしまいですよね。……何なの、私は先輩と話してるの、邪魔しないでくれる?」
あたしが邪魔をしてきた夏菜ちゃんに手を出すより先に、先輩があたしと一緒に倉庫の屋根に転移して2人を見下ろす格好になった。
「私があの2人を大人しくさせてくるから、春香ちゃんはここで待ってて」
2人と対峙した先輩は余裕たっぷりで、あたしの知っている先輩より何倍も輝いて見える。
あたしはそれをだらしなく口を開けて見蕩れてしまっていた。
「晴川さん、どーすんの、逃げるの、戦うの?」
「逃げるぞ!」
あれは晴川がいつも使ってる閃光弾!先輩は懐中電灯を向けられて眩しかったのか咄嗟の対応ができていなかった。

446:予定調和
10/03/13 22:49:27 rW04+53t
「くうっ!また……」
「先輩!あたしが代わりにあいつらを追います!」
「待って春香ちゃん、急ぐ必要はないわ。あの2人で蘭たちを突破するのは無理でしょうから、ゆっくり行きましょう」

あたしが追いついたときには既に2人は蘭ちゃんと白石さん、冬子ちゃんの3人に組み伏せられていた。
蘭ちゃんの強さはあたしも戦ったことがあるからよくわかってる。5人がかりでも蘭ちゃんが手加減してやっと互角だったんだっけ。
2人だといい遊び道具にしかならなかったんじゃないかな。
「蘭、よくやったわね。後で何かご褒美をあげましょうか」
「えへへ、やっぱりお姉様に褒められるのが1番嬉しいな」
蘭ちゃん、先輩に褒められてすごく幸せそうな顔してる。あんなに至福の表情をした蘭ちゃんをあたしは見たことがない。
「月夜女姫様、私も頑張りましたよ!」
夏菜ちゃんを押さえつけている冬子ちゃんも嬉しそうに先輩に報告する。
「あ、そ」
「え……私には何もないんですか?」
「ただの駒が苦労の押し付け?まだ自分の立場がわかっていないようね。お前は私の命令をこなして当たり前なの。
 そこに見返りを求めることが間違ってるのよ」
「なんですってえ……」
さっきの蘭ちゃんへの対応とは正反対だ。ご褒美はなくても、せめて労いの言葉の1つや2つかけてあげてもいいのに。
ここまで露骨に差別されると冬子ちゃんがかわいそうだ。
「冬子様、ここは黙って引いておいたほうが」
白石さんがいきり立つ冬子ちゃんをなだめると、冬子ちゃんは不満を前面に押し出しながらも口をつぐんだ。
「……」
「先輩、冬子ちゃんに冷たく当たりすぎじゃないですか?もう少し優しく接してあげても……」
口に出してから、しまったと思った。あたしだって先輩に逆らえば冬子ちゃんのように酷い扱いをされる可能性だって十分にある。
昔は誰にでも分け隔てなく接してきた先輩が今は他人を平気で虐げているのだから、従順なふりはしておかないと不味い。
でも、あたしに向けられた言葉は叱責の類ではなかった。
「春香ちゃんはまだ完全に黒の一族にはなっていないようね」
「それはひょっとして……心、ですか」
体のほうは自分で鏡を見て確認したとおり、黒の一族の特徴が欠けることなく発現していた。
心のほうは先輩に手を加えられる前に脱走したから、まだそのままの状態にあるということかな。
「今ならホワイトウイングに戻ってその黒の力を使って私を倒そうとすることもできるけど、どうする?」
「そんなの、言うまでもありません」
あたしは白石さんに組み伏せられている晴川の顔面をしゃがみこんで侮蔑の目を向けた。
どうしてあたしは今までこんな男の言いなりになっていたんだろう。憎たらしくて仕方がない。
「どうしてあたしを助けてくれなかったの?」
「あれは明らかに俺たちを釣るための罠だろ、飛び込むわけにはいかない」
「それで言い訳のつもり?それでも危険を顧みずに助けにいくのが正義の味方でしょ?この薄情者」
絶対に許すもんか。そのまま死ぬまで一生、自分の犯した罪に苛まれ続けろ。
「よくもあたしを殺してくれわね。あのときあたしがどんな思いでいたかわかる?
 痛いとか苦しいとかももちろんあるけど、それだけじゃない。
 信じてたあんたに裏切られて、悲しいやら悔しいやらで頭がぐちゃぐちゃになった……」
「つまり、俺が殺そうとする前は邪心のひとかけらもなかったんだな?」
「そうよ!でも今更謝っても遅いわ。あんたが何をしようと、あたしは許さないから」
先輩が近くに寄ってきて、仲介をするかのようにあたしを晴川から遠ざける。
「これでわかったかしら?お前は自らの手で春香ちゃんを黒の一族に寝返らせたのよ。
 春香ちゃんを信じていれば強力な戦力になってたでしょうに、もったいないわね」
「全部、俺のせいだって言うつもりかよ?」
「少しは自分で考えたら?ふふふ……」
先輩がぐいっと顔を近づけてくる。こうして近くでじっくり先輩の顔を見る機会はすごく久しぶりだ。
前から美人だなとは思っていたけど、今は整いすぎて冷たいくらい。綺麗すぎてむしろ怖いという表現がぴったりだ。
先輩に落ち度は全くないけど、正直これは周りから嫉妬されても当たり前だ。アイメイクを一切せずにあの睫毛はあたしも反則だと思うから。

447:予定調和
10/03/13 22:54:15 rW04+53t
「じゃあ春香ちゃん、これから心のほうもしっかり黒の一族になってもらうからね」
「はい……」
「赤坂、今ならまだ間に合う!」
「んう……」
晴川が呼びかけても、春香の返事が帰ってくることはなかった。
春香は月夜女姫に抱えられたまま噛み付かれていて、外から見たのでは意識があるのかどうかすらわからない。
<あれ、さっきと違って体が熱くならない……むしろ冷たい……>
<春香ちゃん、さっきはごめんね。本当はこっちからやるべきなのだけど、
 体の拒絶を押し切って無理矢理体だけ変化させたから、きつかったでしょう?>
<ううん、いいんです、先輩。私こそ脱走なんてしちゃってすみませんでした>
外気に晒されて体が冷えるのとは逆で、体の芯からだんだん四肢が冷たくなっていく今まで経験したことのない不思議な感覚を私は楽しんでいた。
何かあたしの闇界障壁に当たったのか、鈍い衝撃が体に伝わる。
「ちっ、無防備な今なら大丈夫だと思ったんだけどなー」
「こいつ、私が目を離している隙に……申し訳ありません月夜女姫様、ひいっ!?」
絶対に何か罰を受けると思って身構えた冬子だったが、月夜女姫はギロリと睨んだだけで何もしてこなかった。
何も言ってこないことが冬子の恐怖心をさらに煽る。
<もう体が凍えて、血が通ってないみたい……>
<ねえ、春香ちゃん。今の私のこと、どう思ってる?>
<え?そうですねえ……かっこいい、ですかね>
あたしに言わせれば、先輩はアレに関すること以外は非の打ち所がない完璧超人だ。それは今も昔も変わらない。
その高嶺の花っぷりに引いてる人が多いらしいけど、そんな偉大な先輩と関わろうとしないなんてもったいない。
昔の先輩とは色々と変わっちゃったかもしれない。それでも先輩は先輩なわけで。
<どうして?今の私は月夜女姫で、世界を闇で覆いつくそうとしているのよ?>
<自分勝手な理由で黒の一族を駆逐しようとした人間が悪いんです。先輩はそれに反発しただけ>
今になってやっと、初めて月夜女姫と戦ったときに言っていた意味がわかった気がする。
月夜女姫、つまり先輩がたった1人のいじめられる側で、私たちホワイトウイングが大人数のいじめる側だったんだ。
こういう場合、どんな理由があろうといじめる側が悪いに決まってる。
<よかった、春香ちゃん……きてくれたのね>
<できたら、先輩のお手伝いをしたいな。……ダメですか?>
<ふふ、その言葉を待っていたわ。もちろん大歓迎よ>
<やったあ、嬉しい……>
<春香ちゃんの身も心も全部私のもの、それでいいのね?>
<奴隷でも何でも、先輩の好きなようにこき使ってくれていいんですよ。私は先輩のお手伝いができるだけで幸せですから>
束縛の鎖でぎゅうううっと心を締め付けられると嬉しすぎて泣きそうになる。
束縛してくれるということはあの素晴らしい先輩があたしを認めてくれたということだし、
これからずっと憧れの先輩と一緒にいられるということだから。
<じゃあまずは、さっき邪魔をしてきたゴミのお仕置きといきましょうか。勢い余って殺したらダメだからね>
<わかりました、先輩……>

あたしが夏菜ちゃんのすぐ側に立つと、夏菜ちゃんはあたしから顔を背けて呆れたようにため息をついた。
「はあ~、ついに春ちゃんまで黒の一族になっちゃったかあ。で、次は私ってこと?」
「先輩、どうするんですか?」
「お前には特別お世話になったからねえ。その分をみっちり楽しませてもらおうかしら」
「だってさ。楽しみだね、夏菜ちゃん♪」

「……どいつもこいつも毒されちゃって、バカじゃないの」
夏菜がボソッと呟いたその言葉は、冬子に暴行を加える春香の狂声にかき消されて誰の耳にも届くことはなかった。





私が目を覚ますと、周りは全く光のない闇と化していた。両手にがっちりと手錠が嵌められていて動作に制限がかかっているものの、
それ以外は自由に動けるらしかった。少し離れたところでガチャガチャと金属が触れ合う音が聞こえる。

448:予定調和
10/03/13 22:57:09 rW04+53t
「そこにいるのは誰?」
「お、青野か。まさか一緒の部屋に入れられているとは思わなかったな」
よく聞き慣れた、晴川さんの声だ。
「見ての通り真っ暗だ。悪いが魔法の火力を調整して明かりをつけてくれないか」
「こういうのは春ちゃんが得意なんだけどな……」
春ちゃんは今この場にいないし、黒の一族になってしまっている。私はぶっ放すのは得意でも細かい調整はダメなのだ。
「うわっ!?」
案の定失敗して、暴発した魔法が天井に穴を空けてしまった。別に脱出しようとして穴を空けたんじゃないから!
……って言っても多分通用しないんだろうなあ。どうしよ。
しかし天井が壊れて結構大きな音が出たにもかかわらず、外はシーンと静まり返ったままだった。
「どう見ても牢屋だな、ここ」
正面は鉄格子で、隙間から覗いてみても見張りらしきものはいなかった。
それ以外は窓もない普通のコンクリートの壁……じゃなかった、1ヶ所だけ扉がある。
中は水洗トイレだった。
「トイレが設置してあるということは、この監禁は短期間で済ませる気はないと考えたほうがいい。ご丁寧に布団もあるしな」
「そんなあ……ねえ、あの天井の穴から脱出できない?」
風が吹き込んできているから、外に繋がっているのは確実だ。
「このままここにいても何をされるかわからんからな。よし、ここは脱出に賭けよう」
こんなざる警備じゃ、脱出してくれと言っているようなものだ。天井を上に登るとすぐに外に出たらしい……が、
部屋の中と同じく真っ暗だった。月明かりどころか、外灯や建物の明かりすら見えない。ここは人が全然住んでない山奥なのかな?
手錠を繋ぐ鎖は魔法で壊すことができたけど鋼鉄の輪の部分は壊せないのでそのままにしたまま、
私の魔法の明かりを頼りにしばらく闇夜の中を彷徨った。
晴川さんは御神刀や閃光弾など装備を全部奪われて丸腰だし、私の魔法は月夜女姫には通用しない。一刻も早く戦力の増強が必要だ。
いや、そうじゃない。
私が、私自身が強くならなきゃいけないんだ。黒の一族全員を倒せるくらいに強く。この魔法の力をもっと自分のものにするんだ。
「だめだよー、勝手に外に出ちゃ」
開けたところに出た時点で聞きなれた声で背後から話しかけられ、警戒を強めながら2人揃って振り向く。
背中から黒い翼を生やし、一目で人外に堕ちたとわかる姿の春ちゃんが紅い目を細めて笑っていた。
「しまった、つけられた!?」
「つけてないよ。埋め込んだものはあるけど……発信機なら。生体エネルギーで動く最新型らしいよ。
 だからあんたたちがどこにいようとわかるってわけ」
「いつの間に……」
逃げても無駄だとわかった以上、ここで春ちゃんを倒すしかない。
御神刀は今ないから戦闘不能にして拘束までしかできないけど、うまくいけば人質として使える。
「赤坂、お前1人か?」
「そうよ。本当はどうしようもないゴミ2人と一緒に来るはずだったんだけど、
 あたしが殺してしまいそうだからって先輩に言って1人にしてもらったの。あの2人、力もないくせに生意気なのよ。
 おまけに先輩にやたらと突っかかるし」
「ゴミ2人って……白石と黒松のことか。仮にも仲間なのによくそんなことが言えるな」
本人がいないから好き勝手に言っているわけではなさそうだ。この言い方だと本人の前でも平気で罵っているに違いない。
正義の味方としてのやる気はイマイチだった春ちゃんだったけど、仲間意識だけは4人の中の誰よりも強かったのに。
「仲間?あの2人とはそんな対等な関係じゃないよ。ゴミじゃないとしたら……駒、かな。
 何でも言うこと聞いてくれて便利だよ、あんまり役に立たないけどね」
さりげなく逆手で髪の毛を耳にかける仕草が上品で、子供っぽさが抜け切れてなかった以前の春ちゃんとは違う。
私より1つ下には全然見えない。裾が膝上までと短い真っ赤なショートラインの豪奢なドレスも今の春ちゃんにはよく似合っている。
本当にこれが春ちゃんなの?
威圧感、というよりこれは邪気……全身にこれを浴びているだけで悪寒と吐き気がしてきて、気分が悪くなってくる。
「ほら、どうしたの?折角あたしが先手を取らせてあげようと思って待ってるのに、もう戦う前から諦めてるの?」
春ちゃんは自分の闇界障壁の強さを過信して油断してる。チャンスだ。
あいつらの闇界障壁みたいな全方位型のバリアは1点集中攻撃に弱いのがお約束……のはずなんだけど、それはダメだった。ならば!

449:予定調和
10/03/13 23:00:07 rW04+53t
「とっておきを見せてあげる!」
「夏菜ちゃんの技なんてもう全部見てるよ。今更とっておきも切札もないでしょ?」
「アレをやる気か」
「そう、アレよ。晴川さんは危ないから離れてて」
月夜女姫と初めて対決した日からいざというときのために皆に隠れて練習してたんだ。私の機動力を最大限に生かした全包囲攻撃。
攻撃中に敵の周りを縦横無尽に駆け回ることにより、敵を翻弄して真正面からのまともな防御はさせない。
「アクセラレイト!」
力の全てを足に込め、誰も追いつけないほどに速く。
「え、ちょっ……」
春ちゃんは私の動きについてこれてない。目で追うことすらできていなかった。
「身体能力は上がっても、戦闘技術はそのままみたいね!」
攻撃の瞬間だけ、足のブースターを切る。攻撃が終わった直後から再び加速。
この切り替えを早くスムーズにできるようになるのに私がどれだけ修練を積んだと思ってんの。これを打ち破れるものなら、打ち破ってみろ!
「くっ……」
「青野、いけるぞ!そのまま押し切れ!」
余裕ぶっていた春ちゃんに初めて焦りの色が見えた。さらに闇界障壁にいくつも亀裂が走る。ここまでくればもう少し!
「……フフフ、闇界障壁にヒビ入れただけで嬉しそうにしちゃってさあ」
春ちゃんの纏う雰囲気が一変した。
手を額に当てながら不敵な顔をちらっと見せて、もう一方の片手から赤紫の光弾を何発も撃ってきた。
私のレーザーはそれに簡単に打ち負けて、一斉に私自身に襲い掛かってくる。焦っているように見えたのはフェイクだったの?!
数が多い上に1つ1つが大きくて、避けきれない!!
「うあ……!!」
「青野!大丈夫か!?」
つ、強すぎ……模擬戦じゃ春ちゃんには1回も負けたことなかったのに、この違いは何なの……。
「残念でしたー。なーにが『アクセラレイト!』よ。小手先の技に頼ったところで絶望的な能力差は埋めようがないのに」
「くそ、以前の赤坂とは次元が違いすぎる……」
以前の春ちゃんの光弾は威力が低く、牽制以外には使い道がなかったくらいだ。それが黒の力を得ただけでこれほどまでに変わるものなの?
「この力、ほんとにいい。この力があれば全部あたしの思い通り。誰もあたしに逆らえないの、アーハッハッハッハ!」
あり余る力に溺れ、月夜女姫にいい様に使われていることにすら気が付かない哀れな春ちゃんの姿がそこにあった。
「春ちゃん、自分が何やってるかわかってんの?」
「わかってるよ。正義面して先輩を殺そうとしてたり、なあんにも考えずにそれについていったりしてるあんたたち2人より、余程ね!」
真正面から説得にかかってもダメだ。まずその高慢な態度を力ずくで止められないと話にならない。
「変わったな、赤坂。その傲岸不遜な態度、月夜女姫にそっくりだ」
哀れみを込めて晴川さんが言った言葉に、春ちゃんは逆に嬉しそうに目を細めた。
何を考えているのか、春ちゃんは口の中でクスクスと笑い声を上げる。
「それはあたしが先輩に近付いたってこと?憧れの先輩に似てきたって言われるのは悪くないね。じゃあ帰ろっか、2人とも」
こうして、私たちは再びあの真っ暗な牢獄の中に逆戻りしてしまった。



脱獄を実行した割には何の懲罰もなく、あっさりと晴川さんは部屋に戻された。
「で、私は特別待遇ってわけ?」
「特別待遇ってわけじゃないわ。少し操り人形気分を味わってもらおうと思ってね」
魔眼を使うつもりね……わざわざ予告してくれるとはありがたい。
直接相手の目を見なければ絶対にかからないんだから、顔を逸らして目を瞑っていれば言いなりになんてならないはず。
「ほら、顔を逸らさない」
片手なのにすごい力だ。でも目を開かなければ魔眼も通用しまい。
その考えが浅はかだったことをすぐに思い知らされる。
硬く瞑っていた瞼が手によって強引に開かれ、私の左目は不意にグワッと見開かれた。
「やばっ……」
眼球を動かせばまだ抵抗できたが、そこまで時間の猶予は与えられなかった。目を逸らそうと思ったときにはもう目が動かせない。

450:予定調和
10/03/13 23:02:38 rW04+53t
「ふふふ……これでお前は私の傀儡ね。返事は?」
「はい……」
やられた……自意識はそのままで、全身の自由を奪われた。
自分の意思だと指一本動かせないのに、月夜女姫の言うことは体が勝手に動いて命令を実行してしまう。
何をやらせる気なの……?

「今度は逃げたりしないようにね。またきついお仕置きをされたくはないでしょ?」
首輪に繋がれている長い鎖を鉄格子に繋ぎ、再び晴川さんと牢屋で2人きりになった。
「お仕置きって言ってもなあ……別に何もなかったじゃないか。青野、お前何かされたのか?」
「いや、全然」
嘘付け、現にこうやって操られてるじゃん!と訂正しようにも、それができないもどかしさだけが残る。
早く私が操られてるってことを知らせないと……体の主導権は月夜女姫が握ってるからそれもできない。
「はあ……はあ……」
「どうした青野、さっきから息が荒いが風邪でも引いたのか?」
「平、気……大丈夫、だから。ほら……」
手にともした明かりで自分の顔を照らす。鏡でわざわざ自分の顔を見て確認しなくても、顔の筋肉が緩みきっているのが感じ取れる。
熱病にうなされているというよりは、興奮に頬を紅潮させているといったほうが近い。
「顔がすごくいやらしいんだが。ああなるほど『あっち』かよ。まあ1人で勝手にやるのは構わんが、無駄な体力を使うなよ」
いつもの私ならそんなだらけた顔しないでしょ、いい加減気付いてよ!
さらに口から舌を垂らしたまま、四つんばいになって晴川さんに近付いていく。
もう、やだ……こんなことしてるとほんとの犬みたいじゃない!
そうこうしているうちに晴川さんの背後から正面に両手を回して、抱きつく。これ、明らかに晴川さんに何かしようとしてる……。
「うふふ、捕まえたあ……」
これが自分なのかとびっくりするくらい色っぽい声で晴川さんを官能の世界へと誘う。
バカね、晴川さんにそんな色仕掛けが通用すると思ったら大間違いよ!
「こら、やめろ、暑苦しい」
ぐわっと口を大きく開けて、その口を晴川さんの首に近づけて―これって、まさか。
「あ~む!」
がぶりと、いった。
「ぐあああっ!?」
操られるままに晴川さんの首筋に噛み付き、
予め砂糖が入ってるコンデンスミルクにさらに砂糖を加えたようなどろっとした甘ったるい味が口いっぱいに広がる。
私は甘いものが大嫌いだからすごく不味い……気持ち悪くて吐き出したいけど、それもできない。
やっとのことで私を振りほどいた晴川さんは、今の私が放つ異様な雰囲気に気圧されてる。
「あ、ごめん。痛かった?殺すまで吸い尽くすつもりはないから、大人しく吸わせてよ、ね?」
「……こいつ、操られてやがる」
これがお仕置き……こうやって、回りくどいやり方で私と晴川さんの仲を引き裂こうってわけね。
こんなもの、私くらい精神力が強ければ……んん……。
「逃げられないよ。晴川さんだって鎖に繋がれてるのは一緒でしょ?」
鎖を手繰り寄せて晴川さんとの間合いを詰めていく。晴川さんは今武器を持ってないのに、
私が魔法で一方的にいたぶるつもりなの?どうにかしないと……。
「この、目ぇ覚ませ!!」
小気味いい音が部屋に反響した。
「痛た……あ、魔眼解けてる」
「ふう、ビンタ程度で解けるくらいの強さの魔眼でよかった。前回お前が操られたみたいに数日拘束するわけにはいかないからな。
 その前にあのまま青野に殺されるほうが早かったかも知れん」
暴走してチームの皆に迷惑をかけた嫌な記憶が頭をよぎる。
あの後しばらく「バーサーカナ」なんてあだ名が付けられて皆に散々弄られたのに、晴川さんまであのことを思い出させないで欲しい。

451:予定調和
10/03/13 23:05:47 rW04+53t
「ごめん、晴川さん」
「もういい、不可抗力だったんだろ?」
「そうだけど……」
「まずは状況確認が先だ」
魔法で周囲を明るく照らして確認してみると、最初に入れられた牢屋と全く同じつくりだった。
ただ、今回は拘束具が手錠から首輪に変わっている。鎖の壊れた手錠はそのままだ。
首輪自体は手錠と似たような素材でずっしりと重くて簡単には壊せそうになかったけど、首輪と鉄格子を繋いでいる長い鎖は何とかなりそうだった。
「でもこれ壊しても私たちの行動が筒抜けだから意味ないかあ……」
「それにまたアレをさせられるのはお互いきついしな。ここは大人しくしておいたほうがいいか」
晴川さんは私を先に寝かせてくれようとしたが、
これから何をされるのかという緊張と寝ている間にまた暗示をかけられたりしないように警戒していたから、結局一睡もできなかった。





この続きは次回までまったりお待ちください。

452:名無しさん@ピンキー
10/03/13 23:10:02 1qwJxiJp
ちょうど遭遇。
GJ。

453:名無しさん@ピンキー
10/03/14 00:08:23 qlWdD6Xx
まったり待てとか……もっと腕を上げてから言ってくれ

454:名無しさん@ピンキー
10/03/14 00:11:41 Ev7UOMAL

バーサーカナってパワポケ11かw

455:名無しさん@ピンキー
10/03/14 04:26:51 PPNzFElu
たまたまコレクターユイを全話見る機会があったが、
エビルハルナって一瞬で終了なのな
しかも意識のないただの操り人形で全く喋らないし、残念
精神従属属性じゃなくてコス変化属性向けか~

456:名無しさん@ピンキー
10/03/14 10:43:28 RVRTYGuN
>>455
一応、「消えてなくなれー!」みたいなセリフは喋ってたぞ

457:名無しさん@ピンキー
10/03/14 11:42:48 hf2pg+Zx
>>451
全然抜けない。長文荒らし消えろ

458:名無しさん@ピンキー
10/03/14 12:09:11 KyyBVJZG
>>451
よかったよ。乙

459:名無しさん@ピンキー
10/03/14 12:10:32 +1E4To52
バカテス8話がMC回だった

悪魔コス瑞希(人格も変化)
URLリンク(f40.aaa.livedoor.jp)

悪堕ちミニキャラ(目色変化など)
URLリンク(f40.aaa.livedoor.jp)
URLリンク(f40.aaa.livedoor.jp)

悪コス変化シーン後の瑞希
URLリンク(f40.aaa.livedoor.jp)

瑞希の虚ろ目(これは何故か解除に近いシーンなんだが)
URLリンク(f40.aaa.livedoor.jp)

460:名無しさん@ピンキー
10/03/14 12:11:54 +1E4To52
すまんURIをアドレスバーにコピペで

461:名無しさん@ピンキー
10/03/14 12:21:29 JupMJMDG
>>451
味方サイドを利用して落とすのっていいね

462:名無しさん@ピンキー
10/03/14 13:07:33 3HK/8VXt
やだ…なに…この自演擁護祭り

463:名無しさん@ピンキー
10/03/14 13:57:10 Sjr+Nd8K
久本を洗脳してアンチ創価にしてみたら面白そう
抜けないけど

464:名無しさん@ピンキー
10/03/14 14:54:09 Hff7q8zC
久本が洗脳されると逆墜ちじゃね?
普通の娘が久本に洗脳される方が悪墜ちらしいだろ



465:名無しさん@ピンキー
10/03/14 18:48:51 ZpLXGdNt
レベルが低いSSは荒らしだな
スレが簡単に荒れるし

466:名無しさん@ピンキー
10/03/14 18:58:27 uenh934H
>>451
GJ。晴川の行動が予想通りすぎて笑った。
ヒーローボスと敵サイドの両方が悪ってのはおもしろい。
正義っぽいのはある意味操られてた女の子5人だが…バーサーカナが陥落して、このまま正義が滅びてしまうのかな。

467:名無しさん@ピンキー
10/03/14 19:00:55 ItdQh3ek
批判来たら被せるようにフォローしてるのは必死に見えてかえってSSアンチ臭いからスルーしとけよ。

468:名無しさん@ピンキー
10/03/14 19:08:27 ZpLXGdNt
一人が自作自演でGJしてるんだろ
批判レスきたら光速でGJ
気持ち悪い

469:名無しさん@ピンキー
10/03/14 19:31:54 t8LZ9Edb
挑発や扇動などで荒らしの闘場になるスレッドpart35へようこそ

470:名無しさん@ピンキー
10/03/14 19:51:04 JupMJMDG
すまん俺のGJレスが迷惑をかけてしまったようだ
ただ普通に俺は好きなんだけどねぇこのSS

471:名無しさん@ピンキー
10/03/14 19:56:54 Jt9zF6xL
触れるのが一番迷惑だと気づいて

472:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:01:23 hScNkzn/
普段ROMだったがレスしてみる
SS書いたら荒れるとかこのスレおかしいだろww
誰も書かなきゃ書かないで誰か書けって言うし
このままだと誰も書かなくなってこのスレ自体なくなるんじゃね?
それか>>1のテンプレ変えたほうがいい気がする

473:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:11:51 WFy9yNQs
この悪のスレを洗脳しようと企むもう一方の悪……
これもまた悪対悪の構図か……

474:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:13:55 sGfg5USb
こないだの「もうこのスレSSなんていらんだろ」って言ってた奴に、そんなわけあるかここはエロパロ板だと
猛反発していた人達はどこへ行っちゃったんだろうねえ

まあ件のSSが荒いのは確かだが、それでも今回は頑張った方だと思う
正義サイドの疑心暗鬼から悪堕ちの引き金を引かせるというのは結構ありだしな

ただ晴川がド外道すぎるのがちょっとマイナスに作用している気がする
カタルシスが半減してしまっているというか
今後夏菜をどう動かすか、オチをどういう形に持って行くか気になるな

475:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:20:40 Hff7q8zC
まさに連鎖堕ち

476:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:35:14 gu6c1wWz
全ての意見の持ち主が全ての時間に一様に待機しているわけがないだろうに
ましてや、エロパロ板でSSが完全に放逐されることなんてありえないと思ってる人も多いだろうから
いちいち反論して長引かせるよりは無視というスタンスの人もいるだろう

477:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:42:27 Yx1YFrD4
>>476
その通り
批判コメなんて書いたら余計長引くんだし興味ないならスルーするべき

478:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:46:32 WFy9yNQs
まあ冷静に見たらGJに対してやたら絡んでくるのが一人いるだけだしな
そいつだけスルーしとけば良い話

479:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:48:48 FYDVCsOa
興味のないSSはスルーしてるというかNGに入れてるし自然にスルーだな
エロパロ板の作者の人は大抵タイトルやトリつけてくれてるから
NGネーム使えば連載物は勝手に消えてくれるし

480:名無しさん@ピンキー
10/03/14 20:59:11 jEaBtEtB
個人的には好き
続きを期待しています

481:名無しさん@ピンキー
10/03/14 21:07:17 ZpLXGdNt
ここはいつになっても学習しないスレだな
『レベルが低い』SSが投下されると荒れるように洗脳されてるのかよ
どんだけ贅沢な乞食なんだよ


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