調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart35at EROPARO
調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart35 - 暇つぶし2ch3:INHUMAN
10/02/15 17:19:14 QuD/7QnL
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッド立てて恥ずかしくないの!?
そのうち削除依頼を出して、
消してもらうつもりだから、
覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


4:名無しさん@ピンキー
10/02/15 18:28:18 gnGT4wP/
スレ立て乙

5:名無しさん@ピンキー
10/02/16 00:33:15 cXsdQgAb
>>1様、乙です・・・。

6:名無しさん@ピンキー
10/02/16 04:28:15 ij6wOeNw
>>3様、劣です・・・。


7:名無しさん@ピンキー
10/02/16 06:04:46 /KrQFbge
前スレ>>990、GJだ

8:名無しさん@ピンキー
10/02/16 08:32:49 8JhOfCI5
>>1堕つ

前スレ堕ちた
1000 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2010/02/15(月) 23:52:04 ID:x6mqvHxU
このスレは俺が堕とした!
1001 名前: 1001 投稿日: Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

9:名無しさん@ピンキー
10/02/16 09:37:24 HwTgD2Tw
>>1
堕つ

10:名無しさん@ピンキー
10/02/16 09:38:07 zgoI332w
>>8
1001の丁寧なコメントが堕とされて従順になったヒロインのようだw

11:名無しさん@ピンキー
10/02/16 11:48:01 5C/NNBol
>>3
うるさーい!

12:名無しさん@ピンキー
10/02/16 12:49:10 f/pWv8rr
寄生スレは容量落ちで次スレ立ったのに、
なんでこのスレは1000まで行ったの?

13:名無しさん@ピンキー
10/02/16 13:35:01 xdkFSNbf
容量落ちしなかったから

14:名無しさん@ピンキー
10/02/16 16:11:50 iVRjdq/n
投下量が少ないまたは投下以外のレスが多いから

15:名無しさん@ピンキー
10/02/16 21:53:08 38ZeQAm3
向こうは限界まで投下した
こっちは限界まで遠かった

16:予定調和
10/02/16 22:08:24 0j0LnMgh
巻き添え規制を食らっている間に、本来書く予定のなかった直球エロシーンを書き足しました。
その部分の投下は当分先になりますが、これでこのSSも18禁の仲間に……。

前回の粗筋
恐怖で戦えない彩は包囲網を打開するために月夜女に自分を操ってもらうように頼んだ。

それでは続きをどうぞ。

17:予定調和
10/02/16 22:12:13 0j0LnMgh
その一瞬の気の迷いが私たちの明暗を分けた。
私のように眼を合わせた相手の意思を強引に捻じ曲げることができるのは珍しいらしく、
私以外だと少しでも相手に不信感があるだけで通用しなくなるという。
だから本来魔眼というのは相手の不意を突いたり本性を隠して取り入ったりしないと使えない代物だ。
それなのに、私は月夜女さんの裏があるような顔を見て思わず拒絶してしまった。
頭に浮かんだ疑問を口に出す前に、月夜女さんが異常に気付いたらしい。でも、それすらも遅かった。
私が一瞬迷った時点で私たちの負けは決まってしまっていた。
側面から見覚えのあるレーザーが月夜女さんを吹き飛ばす。20メートルほど飛ばされた後、
アスファルトに摩り下ろされて散らばった黒い羽根が痛々しい。
「何しようとしてたか知らないけど、私たちはそんな怪しい行動をぼーっと眺めてるようなトロい正義の味方じゃないんでね!」
起き上がりかけた月夜女さんに赤い服の女が踵落としでもう1度ダウンさせ、
起き上がれなくなったところに鞭打つように殴る蹴るの暴行を加える。
こんな仕打ちを受けなければならないほどのことを月夜女さんがしたの?月夜女さんは月夜女さんなりに一生懸命生きてただけじゃない。
ただ、生き延びてただけじゃない……。
自分もこの後月夜女さんと同じ目に合わされる様子がありありと頭に浮かんで1歩が踏み出せない。
動いて、動いてよ、人の命がかかってるのにどうして動いてくれないの!?
怖い。戦うのが怖い。死ぬのが怖い。
助けに行く前にこの身を盾にしてでも護ると覚悟したはずなのに、いざその状況に直面するとできない。
私の月夜女さんを護りたいという想いは、自分の身の危険で打ち消されるような柔なものだったんだ。
いや、足が動かなくてもできることはある。外して月夜女さんに当たってしまう危険を考えても、ここからあいつらを狙い撃てば!
しかし、その行動は無防備になった後ろからの攻撃で阻止された。
血は流れてないけど、まるでソフトボールをぶつけられたかのようにふくらはぎが大きく腫れている。
「先輩、いい加減にしてください!」
「春香ちゃん、私の邪魔をするの?」
「先輩の頼みでも、これだけは譲れません!」
「晴川さん、今のうちに早く!」
私は初めて私に真っ向から対立しようとする春香ちゃんにたじろいですらいた。
付き合いの長い春香ちゃんなら私の味方になってくれると思ってたのに、どうして……。
「何よ……どうしてそこまで必死に月夜女さんを殺そうとするの?」
「月夜女が黒の一族だからです。それ以外に理由が要りますか?」
「きゃあああああーーーー!!」
青野とかいう女のレーザーを無防備な状態で食らい、月夜女さんの悲痛な叫び声が耳に響く。
あの晴川という男はよほど強力な洗脳を春香ちゃんに施しているらしい。
まずは春香ちゃんをどうにかしないと月夜女さんを助けられないみたい。早くしないと月夜女さんが殺されてしまう!
「やめてええええええええ!!」
こんなときに、私は泣き叫ぶことしかできないの?折角月夜女さんからこの力をもらったのに、 身近な人を救うことすらできないの?
自分の無力さに苛立ちを隠せない。



冬子が全身を満遍なく痛めつけ、夏菜のありったけの魔法をぶつけられては月夜女でもひとたまりもない。
意識までは取られなかったことがむしろ不運だった。晴川は蹲って動けない月夜女に容赦なく御神刀を振り下ろす。
「これで終わりだ、月夜女!」
「ぎええええぇぇぇっ!」
黒い両翼を切り落とした感触が晴川の両手にしっかりと伝わってくる。
濁った悲鳴を上げた月夜女は背中の傷口からどす黒い血を流しながら鬼のような形相で晴川を睨みつけた。
「おのれえ、晴川ぁ……」
「もう勝負はついた。諦めろ、月夜女!」
どのような反撃が来ても対応できるように、晴川は刀を構えなおした。
その両脇の夏菜と冬子も腰を低くしていつでも動けるように待機する。

18:予定調和
10/02/16 22:14:57 0j0LnMgh
「ふ、ふふふ……」
苦痛に顔を歪めながらも気味悪く笑う月夜女に、対峙する3人は一層気を引き締める。
「気をつけろ!まだ何か変化して襲ってくるかも知れん!」
しかし既に月夜女の足は膝から下が砂のようにボロボロになって崩れてきており、歩くことすら困難になってきている。
「黒の一族は妾が最後なのは確かじゃ、望みが叶って嬉しかろう。じゃがな……これで終わりと思わぬことだな、晴川ああああアアアア!!!」
思わず耳を塞ぎたくなるような壮絶な断末魔を発した後は、白いさらさらの灰のような塊になった月夜女の残骸があった。
「ふん、結局ただのハッタリか。死んだら終わりに決まってるだろうが」
灰に近づいて月夜女が2度と再生しないことを確かめて、晴川は付着した血を拭いてから刀を鞘に納める。
「最後なだけあって、捨て台詞がベタベタでしたね」
冬子はバンデージを巻いたままの両手で乱れた髪をざっと整えながら、感慨深げに灰の塊を見つめていた。
「ふっ、またもや勝利してしまったぜ……」
元気が有り余っているのか、疲れの見える他のメンバーと違い1人で夏菜はなにやら妙なポーズをとっている。
「青野、その言い方だと俺が言っているように聞こえるから止めてくれ」
「そう?じゃあ……」
今度は月夜女の残骸を指差しながら、やや演技のかった声で決め台詞を言った
「私たちと会ったのが運の尽きよ!」
晴川と冬子は夏菜のこの行動を見慣れているらしく、冷ややかな視線をぶつけている。
「……晴川さん、私と夏菜がこれで同い年って未だに信じられないんですけど」
「まあ黒松、これも今回で最後だから大目に見てやれ」
自分の決めポーズに満足した夏菜は晴川と冬子に向き直ると突然何かを思い出したように「あっ」と声をあげて、がっくりと肩を落とした。
やっとのことで最終目的である黒の一族の殲滅を完了したにも関わらず、その顔は失意の底に沈んでいる。
「そういえば、まだ戦隊モノのお約束アイテムが出てない……結局、巨大ロボどころか変身スーツすら出ないうちに最終回とは……はあ……」
「お前は子供か。一体何を期待してホワイトウイングに入ったんだよ」
ヒーロー願望の強い夏菜の危機感のない言葉に、晴川と冬子は毎度の事ながら呆れて苦笑せざるを得なかった。
夏菜はこうした浮き沈みが激しい面もあるが活躍はめざましく、夏菜だけで黒の一族を戦闘不能にまでしたこともかなりある。
「いや、待てよ。これはもしかしてこの後第2第3の新勢力が出てきてホワイトウイングの戦いもまだまだ続くんじゃ……」
「縁起でもないことを言うな。まだ月夜女に操られていた女の処理が残ってる、気を抜くなよ」
夏菜と冬子にそれぞれ指示を飛ばすと、晴川はもう一度月夜女の残骸を一瞥してから彩に目を向けた。



護れなかった。守れなかった。悲しい。悔しい。涙が止まらない。
2対5で人数的にも不利な上、私は今回が初めての戦いだ。勝てるわけがなかった。転移が使えなくても手を引いて走って逃げればよかった。
私がずっと側にいてあげなければいけなかった。あのとき一瞬でも月夜女さんを疑ったのがいけなかった。
全部、私のせいだ。
……いや、違う。
悪いのはホワイトウイングだ。晴川だ。
晴川が黒の一族を根絶やしにしようとしなければ、こんなことにはならなかった。
悪いのは全部あいつらだ。
そもそも、こんな殺人集団が世間の目に触れずにこそこそ活動しているのが許されていいはずがない。
相手が法律を無視するなら、私も無視しないと勝ち目がない。どうする、晴川を殺す?でも、殺すだけでいいの?
殺すよりもっと晴川に苦痛を、屈辱を、絶望を味わわせるには……。
戦闘の真っ只中で考え事をしていた私は、自分の首にスッと腕が回されてもすぐには反応できなかった。
「ちょっと、何するの!?」
「おとなしく、して!」
背後から手際よく絞め技を決められ、あっけなく意識を手放してしまう。
「晴川さん、準備できた?」
「あと少しだ」
すぐに意識は戻ったものの、頭がすごくぼんやりする。このまま、私もあいつらに殺されるの……?

19:予定調和
10/02/16 22:18:13 0j0LnMgh
左腕にチクッと痛みが走り、急速に私の意識は闇に沈んでいった。



意識が朦朧としていたところに晴川に麻酔薬を打たれ、彩はぐったりと晴川に体を預けていた。
警戒を解いて晴川の周りに4人が一斉に集まる。
「先輩、大丈夫なんですかね?」
「事故が起こる可能性を極限まで低くした新薬だ。黒松が事前に動きを封じたから刺す場所を間違えたなんてこともない」
ホワイトウイングがこのように超法規的な行動をしても一切世間に晒されないのは、晴川の財力とコネの賜物である。
「はあっ、はぁ……間に合ったみたいですね、晴川さん」
「ああ、白石もよく頑張ってくれた。転移持ちが2体もいたなら白石が封じないと捕まらないからな」
白石と呼ばれた女は膝に手を付き、息も絶え絶えながらも安堵の表情を浮かべた。
「それに黒松の手際も見事だった。例の青野の暴走の後に練習した甲斐があったな」
「またあのときみたいに梃子摺るのはごめんですからね」
冬子がちらっと夏菜を見ると、当の本人は止めてくれといわんばかりに話を逸らそうとする。
「う~、またその話か……そんなことより、黒の一族の掃討完了を祝って焼肉行こうよ!食べ放題の!」
「えー、行くんだったらケーキバイキングに決まってるでしょー!」
「私はイタリアンビュッフェがいいかな……」
「どうしてあなたたち食べ放題ばっかりなのよ。こういうときは皿の回ってない寿司屋とかでも大丈夫でしょう。ですよね、晴川さん?」
4人に期待の眼差しを向けられた晴川だが、口から出た言葉は冷静そのものだった。
「お前らなあ、月夜女に洗脳されたこの女が力を失って、さらにホワイトウイングのことの記憶の整理をさせるまでが俺たちの役目だ。
 それが終わるまではお祝いムードに入るな」
「はーい」
「……はい」
「わかりました」
「了解」
「では、白石は魔力を使い切っているみたいだからしばらく休んでおけ。白石以外で現場の後片付け。
 赤坂はこの女を医務室に運んだ後に合流。それでは各自、行動開始!」
黒の一族の殲滅を目的として活動してきたホワイトウイングは、その役目を終えようとしていた。
「しかし、人払いの結界を破って戦闘に乱入し月夜女を助けようとしたこの女……しばらく様子を見たほうがよさそうだな」
晴川はホワイトウイングの情報処理班に天道彩の個人情報を調べるように連絡した後、自分も戦闘現場の復旧作業に取り掛かった。





目が覚めると、見慣れた8畳の自分の部屋が目に入る。
まだ何も入ってない棚がある本棚、あんまり使いこなせている気がしないノートパソコン、勉強机の上を占拠してる分厚い本もそのまま。
でも、いつも隣で寝てる月夜女様がいない。それに月夜女様じゃない誰かが部屋にいる……。
「あ、先輩。おはようございます。丸1日寝てすっきりしましたか?」
春香ちゃんが以前のままの爽やかな笑顔で寝起きの私を迎えてくれる。
2ヶ月くらいしか離れていないのに、この笑顔を見るのは随分久しぶりに感じる。
そうだ、確か月夜女様を助けに行って、それで助けられなくて、
私はあいつらに眠らされて……春香ちゃんがここにいるってことは、夢じゃないよね。
「春香ちゃん、私……」
「いいんですよ。先輩は月夜女に洗脳されて悪いことをしただけ。月夜女が悪いだけで、先輩は悪くありません」
悪いこと?月夜女様を助けることが悪いことなの?私には春香ちゃんのほうが悪いことをしているようにしか思えない。
「そう、かな」
「それに何かの罪で逮捕しようにも、証拠がないですよ。
 普通の人があの力を信じることもないでしょうし、先輩はもうあの力は使えないはずですから。」
力が使えない?本当に?

20:予定調和
10/02/16 22:22:32 0j0LnMgh
「ごめん春香ちゃん、ちょっとトイレ行ってくる」
私が眠っている間に何かされたの?あいつらなら力封じの魔法とか使ってきても不思議ではない。試しに透明化をしてみる。
……さっきの戦闘中にはできなかったのに、今は問題なくできる。なんだ、大丈夫じゃない。
でも今は黙っておこう。
月夜女様が「万一私が倒されたら、正気に戻った振りをしてホワイトウイングに近づけ」と言われたことを守らないと。
「あ、いつの間にかガラスが直ってる。後始末もきちんとするなんて、正義の味方は違うわね」
「正義の味方だなんて、そ、そんなことないですよおー」
うわ、思いっきり照れてる。上辺だけのお世辞でもやっぱり嬉しいものなのだろうか。
「ところで春香ちゃんはいつからホワイトウイングに入ってるの?」
「そうですね、高校に上がるのと同時くらいだったから……2年前ですね。あたしが4人の中だと1番早かったです。1番年下ですけど」
そのとき玄関の呼び鈴が鳴り、ぞろぞろとホワイトウイングの残りのメンバーが入ってくる。
あの青野って女、またいるし……講義棟裏で襲われたのを加味しなくても、乱暴できつそうな雰囲気から生理的に苦手な人だ。
「皆さん、ごめんなさい。私が黒の一族に加担したばっかりに、こんなことになって」
「いや、君が動いて証拠を残さなければ余計に月夜女を探すのに時間がかかっただろう。その点では君に感謝している」
私がホワイトウイングに見つからないようにもっと慎重に動いていれば、月夜女様も殺されずに済んだ。
2人でホワイトウイングを倒すって約束したのに、私が足を引っ張ってどうするのよ。自分の軽率さが恨めしい。
「力も抜けきったようだし、この御神刀を手に持ってみてくれないか」
晴川は長細い袋から鞘に収められた刀を取り出し、私に渡してきた。これが月夜女様を葬った御神刀。
これさえなければ黒の一族は両翼を切り落とされることなく、魔法でダメージは与えられても殺すことまではできない、
と月夜女様から聞いたことがある。これさえなければ……しかし今この刀を奪ったところで意味がない。
もう黒の一族は全滅して、この世にいないのだから。
「どうだ、熱かったりしないか?」
「いえ、何とも無いです」
嘘だ。おそらくこの刀は黒の力を感知することもできるのだろう。
火傷するほどとまではいかなくても、刀を熱く感じたのは確かだったからだ。
晴川は刀を袋に戻すと、今度は紙切れを渡してきた。
「これは……初めて見ましたけど、小切手ですか?」
「よく知ってるな。使い方は自分で調べるなり人に訊くなりしてくれ」
「この部屋の修理代ってことですか?」
「それもあるが、口止め料も兼ねている」
部屋をざっと見る限り、壁を張り替えたり窓ガラスを新しくしたりといった大掛かりなものは既に終わっている。
つまりこの小切手に書かれた「100,000」の殆どが口止め料ということだ。
「いいか。例え親にもこのことは話すな。ネットなども論外だ。もし誰かに話したら……殺すからな」
ただの脅しでないことはこの男の今までの行動からはっきりしている。そこまでしてあなたたちの活動を世間から隠したいの?
私が素直に承諾したところを見て、あいつらはぞろぞろとこの部屋から出て行った。部屋に残ったのは私1人だけ。
「はあ……どうも信じられないわね」
いつもそこの椅子で難しそうな本を読んでいた月夜女様。
机の上に開きっぱなしになっている本のタイトルはIntroduction To Modern Economic Growth……近代経済成長とか、
どこからこんな分厚い本を持ってきてるのよ。いつの間にか、本棚の本の半分は月夜女様が持ってきた本に占領されている。
ここに来たばかりのときは本格的な学術書ばかりだったけど……語学系以外は何でも揃っているみたいだ。
心理学、物理学、経済学、地学、その他色々と文系理系和書洋書に偏りが無いばかりでなく、
どの本も今私が受けている教養レベルより一段上の専門書ばかりだった。
この内容を読んで理解するにはそれなりの前提知識が要求されるはずだけど、
もし全て理解できていたとしたら世界でも珍しいオールラウンダーの秀才と言われたかも。
伊達にいつも本ばかり読んでいるわけではなかったらしい。そのような硬い本ばかりかと思えば、
「『拷問・処刑・虐殺全書』……題名だけで怖い本ね」
そんなふうには見えなかったけど、ひょっとして月夜女様の趣味なのかな?
だとしたら、随分と物騒な趣味を持っていたみたいだ。全然気がつかなかった。
それともう1冊、気になるタイトルの本があった。
「『いちばんわかりやすいソフトボール入門』この本だけすごく浮いてる……」

21:予定調和
10/02/16 22:27:33 0j0LnMgh
言ってくれれば手取り足取り教えてあげたのに。まずあの長い爪を切らないとダメだけど。実は意地っ張りだったんだ、月夜女様。
第一、いなくなったら教えてあげられないじゃない。
ソフトボールは敵味方あわせて18人いないとできないのに、誰とやろうと思ってたのよ。
フォームの解説に使われているピッチャーの連続写真が、水分を吸ってふやけた。
「許さない……晴川、何回殺しても殺し足りないわ……」
春香ちゃんまで巻き込んで。社会の影でこそこそと。この10万円だってお前にとっては端金なんでしょう。

絶対に根城を押さえて、悪夢を見させてやる。
仕返しなんて温いもので終わらせない。晴川の全てをぐちゃぐちゃに汚してやる。晴川の全てをめちゃめちゃに壊してやるんだから。
信頼も、結束も、絆も、友情も、愛情も、全部。私が歪んだものに変えてやる。
月夜女様を殺したことを、心底後悔できるようにね。

彩は涙を洗面所のタオルで拭くと、春香に連絡を取り始めた。
月夜女に植えつけられた復讐心に囚われて周りが見えなくなっている彩は、
朝日が窓から差し込んで作られた自分の影にうっすらと大きな翼のようなものが映っているのに気付くことはなかった。

春香ちゃんに連絡を取ってみても、「答えられません」の1点張りで全く情報を得ることができなかった。
おそらく晴川に堅く口止めされているのだろう。私を信用している春香ちゃんならどうにかなると思っていただけに、かなりショックだ。
そうなると、私が知っている人で且つホワイトウイングと接触のある人といえばあの女しかいない。
「青野夏菜、ね……」
春香ちゃんがダメな以上、あの女に訊いても結果は見えている。それでも根気よく尾行し続ければ何か掴めるはずだ。
春香ちゃんは質問攻めで警戒されてしまったから尾行の対象としてはアウト。
長丁場を覚悟しないといけない。講義を全部休んででもあいつらの根城を突き止める。



四六時中透明化で青野とかいう女を付回した結果、大学の試験期間直前にあいつらの根城を突き止めることができた。
とあるビルのエレベーターの操作盤が鍵になっていて、特定の操作をすると本来存在しないはずの地下に行くようになっていた。
降りてから少し歩くと透明化と転移を封じる装置があり、尾行はここで中断された。
頑丈そうな扉の前には重厚な銃を構えたガードマンが2人もいて、
その2人による許可証らしきものの確認、磁気による認証、暗証番号、指紋、瞳孔、静脈のチェックとセキュリティ面には穴が無い。
最も厄介なのが透明化と転移を封じる装置で、これのせいで「扉が空いている隙に潜り込む」ということができない。
でも、警戒されていないうちに近付くことができれば……。
慣れない尾行で神経が磨り減っていた私は、いつもの私なら絶対にやらないような暴挙に出てしまう。

頑丈そうな扉の前まではすんなりと入れた。ここからが本番だ。
「すみません、晴川さんに呼ばれてきたんですけど、今、中にいますか?」
「ここ最近はずっと篭りっきりだから、いると思いますが……一応許可証を見せてもらえますか?」
「許可証は……これよ!」
「うっ……ああ……」
強い暗示をかけた魔眼で片方を戦闘不能にし、もう片方には弾幕をお見舞いする!
「な、何者だ!?」
私の弾幕を全身に食らい、瀕死の重傷を負いながらもガードマンは反撃してきた。早さを重視しすぎて威力が不十分だったらしい。
銃弾が右の太ももを掠めて走れなくなる。
「痛っ、しぶといわね!」
そこに初めて人の命を奪うことに対しての躊躇いは微塵も無かった。
ただ、やらなければ自分がやられる。当たり前の生存本能がガードマンの頭に風穴を空けた。
「こ、殺しちゃった……」
瞬きをしなくなった眼で見つめられると自分がこの人の命を終わらせたんだという実感が遅れてやってきて、
爽快感と罪悪感が混ざった複雑な気分になる。やっぱりこの力は人に当てると簡単に命が奪える凶器に違いない。
でもこれから敵の根城に侵入してこれを使ってたくさん人を殺さないといけないんだ。こんなところで動揺してなんかいられない。

22:予定調和
10/02/16 22:31:34 0j0LnMgh
情報を無理矢理引き出したガードマンの精気を吸い尽くしミイラみたいにしてから、私は頑丈そうな扉をどうやって突破するか考えていた。
元々はガードマンを操って扉を開けさせようとしたけど、彼は扉を開ける手段を持っていなかった。
ガードマンにも中に入らせないとは徹底している。開錠装置をハッキングして破ろうにもそんな機械も技術も無い。
「やっぱり強引に扉を壊すしかないのかな……」
装備を整えてまた後日、なんてやっていたら警備が厳しくなって余計に侵入しにくい。
軽く撃っただけでもコンクリートを貫通するくらいの威力だ、思いっきり力を込めて撃てばヒビくらいは入るかもしれない。
前に試し打ちしたときには舗装された道路が大きく陥没するくらいだったから、ひょっとしたら……。
私はこれでもかというほどゆっくり時間をかけ、掌に意識を集中させる。
フルパワーの威力が通用するかわからないけど、やってみるしかない。
「いっけえええぇぇーー!!」
掌から50センチ程離れた地点から赤黒い光が迸り、轟音が響くと共に土埃が舞い視界が遮断される。
同時に私の体は力を使った反動で後ろに吹っ飛び、硬い壁に背中を叩きつけた。
「いたた……これ、威力を上げすぎると反動が大きくて使いづらいわね」
力の消費量もはっきりしないし、威力がいくら大きくても毎回吹っ飛んで敵に無防備な姿を晒していたのでは、避けられたときにどうしようもない。
しかしその威力を目の当たりにしたとき、同時に私の理性も吹っ飛んだ。
あれだけ強固に見えた扉は床にわずかな痕跡を残すのみになり、天井は大きく抉れて大小様々な配線が剥き出しになっている。
避難訓練のときによく聞いた、けたたましいベルの音が反響されて聞こえてくる。
これだけの力があれば―

まだ20にも満たない女子大生が持つにはあまりにも強大なその力は、彼女の恐怖心を全能感で塗り潰すのに十分だった。

侵入を食い止めるためのシェルターが何重にも降ろされ行く手を阻むが、
入り口の扉を破壊できた私にとっては数秒の時間稼ぎに過ぎなかった。
「これだけ暴れて誰とも会わないっていうのは妙ね」
もし武装した警備員みたいなのがぞろぞろ出てきても、まとめて吹き飛ばせばいいけど。
シェルター以上に厄介なのが複雑な内部構造で、案内板らしきものも全く見かけないので探索はかなり非効率だった。
どの程度の広さなのかわからないと、力の配分もできない。再びシェルターが私の進路を妨害する。
「そんなもので私を止められると思ってんの?」
これまでに何枚も壊してきたように、そのシェルターも壊そうとした。
だが、壊れない。壊せなかった。
そのシェルターだけが特別頑丈なわけではなく、あれだけスムーズに出せていた「赤黒い光線」が全く出なくなったからだ。
調子に乗って無駄撃ちし過ぎたのかもしれない。
体は火照っているだけで特に疲れているわけでもない。転移と透明化はこの建物内でも無効化されているらしい。
もっと慎重に行動するべきだった。
冷静に考えれば、敵陣に乗り込むというのに足首まであるふわふわのフレアのスカートなんて穿いてくるのが馬鹿げている。
いくら私が普段丈の長いスカートしか穿かないにしても、今日くらいは動きやすい服装であるべきだった。
「あなたは既に包囲されている。大人しく投降しなさい」
メガホンの耳障りな音声が聞こえてきたので振り向いてみると、
どこから湧いてきたのか盾を構えた機動隊らしき集団が通路にぎっしりと詰まって私の退路を塞いでいた。
どうやら私が力を使い果たすのを待っていたらしい。
体が熱くて流す汗とは別の、嫌な汗が腋を湿らせる。
このまま拘束されれば、当初の目的である晴川に会うことはできるだろう。しかしそこで反撃の機会が与えられるとは思えない。
体がすごく熱い。緊張しているから?
いや、違う。
なんなのよ、この熱さ。風邪や運動で体が火照ってるとか、そんな生易しいものじゃない!
「はぁっ、はぁ……まだ……まだ、終わりじゃ……終わりじゃない……」
「取り押さえろ!」
たくさんの足音が迫ってくる。こんな人数、丸腰の私に太刀打ちできるわけがない。でも、ここで諦めるわけには……。
「私は、月夜女様のためにも、ここで、終わるわけにはいかない……!!」

23:予定調和
10/02/16 22:37:10 0j0LnMgh
全身の細胞が燃えてる……みた……い。
「あああああアアアアア!!」
苦しくて前屈みになっていた私の背中から、服を突き破って勢いよく何かが生えてくる。
その生えてきたものはすっぽりと私を包み込み、突撃してくる機動隊の動きを止めさせた。
「これは……翼?」
よくある天使の翼をそのまま黒くしたような翼。月夜女様の翼にそっくりだ。
それに全身に力が漲るこの感じ……今までに経験したことがない、心地よい高揚感。
「怯むな!先手を取って攻撃される前に倒せ!」
しまった、銃?!
慌てて私はそれまで力が使えなくなったことも忘れて障壁を出そうとした。障壁は出たものの反応が遅く、何発かが私の急所を襲う。
しかしその銃弾は私に着弾することはなく、私の目の前で淡い紫の壁に当たって弾かれた。
「おい、あれ……通常武器が一切効かないっていう」
「黒の一族に例外なく存在する全方位型障壁、闇界障壁……これがある相手だと俺たちには攻撃手段が無い。
 もう晴川さんは絶滅したと言っていたが、生き残りがまだいたとは」
闇界障壁……そういえば私も月夜女様に訊いてみたことがある。
これがあるからホワイトウイングは魔法の使える特殊な人材をわざわざ育てる必要があったらしい。
障壁だけでなく、きちんとあの光線が出せるかどうかも確かめておかないと。
この集団も、攻撃手段がなくなったのなら早く逃げればいいのに。命が惜しくないのかな?
「避けないと、死ぬよ?」
軽く溜めたつもりだったけど、機動隊の大半を床ごと消し去るには十分な威力だった。
光線の通った後は死体すら残らず、中途半端に半身だけ削り取られた人がのたうちまわっている。
大量虐殺という背徳感を伴う行為に、酔ってしまいそうになる。
「えーっと、まだ生きてる人は……なんだ、いるじゃない」
壁際でかろうじて光線をやり過ごした数人が銃を地面に降ろして両手を挙げている。
私から逃げ切れないことがわかっている、そこそこ頭の切れる集団のようだ。
「晴川のいるところまで行きたいのだけど、誰か案内してくれる?案内してくれたら大人しく帰してあげようかな」
1人を除いて全員拒否したから、断末魔をあげる暇も与えず片付けた。全員拒否すれば誰かを操って連れて行かせるだけだから、
余計な手間がかからなくてよかった。どんなに組織第一に育てられても、どこにでも自分の事が一番大事な弱い奴はいるものだ。

大きな部屋に出た。まず巨大なスクリーンが目に入る。スクリーンにはこの建物内のあらゆる場所が表示されていて、
どうやら監視カメラの映像らしい。見たこともないコンピュータがずらっと並べられていて、この部屋が司令室なのは一目瞭然だった。
しかし、肝心の晴川の姿が見えない。入り口から見えない死角に隠れているのだろう、と思い不用意に一歩踏み込んだのが不味かった。
ここは敵の本拠地なのだから、どんな罠があってもおかしくないのだ。
私の視界に晴川が入ったときには、彼の持つ御神刀が翼を切り落とす寸前。
「何……御神刀が通用しない?!」
機動隊の銃弾を弾いたのと同じ、淡い紫の障壁が晴川の刀を防いでいた。もしかしてこの障壁って御神刀も防げるの?それって……。
「お前、ぼうっとするな!早く逃げろ!」
「はい!」
私が虚を突かれている間に、案内を頼んだ人に逃げられた。逃がすということは、彼がいても足手まといにしかならないと考えたのだろう。
「で、これからどうするかだ」
晴川は私から軽い身のこなしで間合いを取り、警戒を緩めないままで私に話しかけてきた。
「そこのスクリーンで全部観させてもらったが……お前はあの月夜女を匿っていた天道彩で間違いないな?」
「そうね。そして月夜女様を殺したのもあなたで間違いないわね?」
「ああ。しかし、あのときのお前は確かに黒の一族ではなかった。黒の一族なら御神刀が持てないからな」
「へえ、やっぱりあれはそういう意味があったのね」
軽く翼をはためかせただけで、ふわりと体が浮き上がる。
もちろん魔法の補助があるからこの浮力が得られているのだろうけど、最初から立ち位置で人を見下せるのは気分がいい。
「ここに乗り込んできたということは、俺を殺しに来たのか?」
「殺してしまったらそれで終わりじゃない。私がしたいのは『復讐』よ。あなたにはこれからたっぷりと苦痛を味わってもらわないと」
「つまり俺を生け捕りにするってことか?ついさっきまでただの人間で、力の使い方も戦い方もわからない小娘が……自惚れるな!」

24:予定調和
10/02/16 22:41:21 0j0LnMgh
「自惚れてんのはどっちよ!?黒の一族が気に入らないからってこの世から消そうとするなんて、そんなことが許されると思ってんの!?
 絶対に許せない……あなたを……お前を、許さない!!」
怒りに任せて光線を乱射してみても、晴川は軽々とかわしてしまう。それに、当たり所が悪くて殺してしまっては大変だ。
貫通力を抑え、力の差を見せ付けるだけでいい。戦うのが怖かった数ヶ月前の私とは別人みたいに落ち着いている。
晴川の攻撃を全く受け付けない安心感もあるけど、晴川の戦闘経験ではどうにもならないほどの力の差が肌で感じられた。
「どうした?俺を生け捕りにするんじゃなかったのか」
「そうやって挑発してもダメよ」
「それに……時間をかけると増援がくるぞ?」
晴川は既にかなり息が上がってきていた。避けきれずに何発か食らってしまった影響もあるのか、最初のときより明らかに動きが鈍くなっている。
「大丈夫よ。もう終わりだから」
ばら撒いた弾の1つが刀に当たり、澄んだ音を立てて晴川の手から離れる。
刀はくるくると回転して離れた位置にある机のキーボードに切っ先が刺さった。
「くそ、ここまでか……」
「随分と粘ったけど、お前の体力より私の力のほうが上だったみたいね。じゃあ、私の言うことを聞いてもらいましょうか」
「何だ、俺を操り人形にしようってのか」
御神刀が手から離れて追い詰められているはずなのに、こいつの顔に疲れは見えても焦りは全く見えなかった。
痛めつけ甲斐のある、いい精神をお持ちみたいね。
「それだと面白くないわ。復讐は相手の幸福を刈り取り苦しみ悶える顔を見て初めて成功したといえるのに、
 それをしないなんて本当にもったいない。私の命令はこれよ」
晴川の顎を手で持ち、無理矢理私と視線を合わせる。これがここに苦労して潜入した1番の目的だ。

「生きなさい。精根尽き果て、周りに誰もいなくなっても、自らの人生から逃げるな。醜いまでに生にしがみつきなさい」

捕まえた。
お前を殺していいのはこの私だけ。死んであの世に逃げるなんて許さない。
他の誰にも殺させはしない。死にたくなっても死なせない。死にたいとすら思わせない。
これも、月夜女様と同じ追われる側の気分を存分に味わってもらうため。
これから本拠地を潰されて私に怯えながら彷徨ってもらうのに、簡単に心が折れてもらわれたら困るから。
今の私の力をもってすれば、ガチガチに行動を縛って飼い殺すのは後からいくらでもできる。
まずは私の見えない檻の中でじわじわ追い詰められる恐怖を味わうがいいわ。
「今の、暗示ってヤツか」
「そうね。わざわざかけなくてもよかったかもしれないけど、私が殺す前に死なれたら困るし」
「当たり前だ!お前のような黒の一族を全滅させるまでは、俺は死ねない!」
私に負けて何をされても文句が言えない立場のくせに、威勢だけはいい男だ。
「いつまでそんなことを言っていられるかしら?正義が必ず勝つのなら、世の中こんなに腐敗していないわ」
私はキーボードに刺さったままの御神刀を近くでじっくりと眺めた。あの時は柄と鍔しか見えてなかったからよくわからなかったけど、
刃を見ると今まで斬られた黒の一族の怨恨が溜まっているのかかなりくすんでいて、お世辞にも綺麗な刃とは言えない。
「ふーん、これが御神刀……薄汚い刀ね」
何気なく刀を掴もうとすると、バチッと火花が散って体に鋭い痛みが走る。
刀に黒の一族が触れないようにまじないが仕掛けてあるみたいだ。
「言っただろう、黒の一族は触れられないと」
「前に触ったときにはちょっと熱いだけだったんだけどねえ」
「お前、やはりあのときは嘘を……」
その御神刀ごと吹き飛ばす、強烈な閃光が私を襲った。眩しくてよく見えないけど……この火力の光線を撃つのは青野しかいない。
「よっしゃー!クリーンヒット!」
「晴川さーん、助けに来ましたよー!」
もう自分が何人も人を殺しただからだろうか。戦いに対する恐怖が全くない。不思議とこいつらに負ける気がしない。
これでクリーンヒット?笑わせないで。
「あれ?確かにクリーンヒットしたはずなのに……無傷?」
「赤坂!青野!お前らの攻撃はこいつに通用しない!黒松が到着するまで時間を稼げ!」
そうやって普通に春香ちゃんを仲間だと思ってるのがムカつくのよ。
無理矢理洗脳して戦いに巻き込んでるくせに。春香ちゃんは正義の味方気取りの男の片棒を担ぐような人じゃない!

25:予定調和
10/02/16 22:45:00 0j0LnMgh
「春香ちゃん、騙されてはダメ!あの男のやろうとしていることは、ただの弱いもの虐めよ!
 少数民族を数の暴力で虐げているだけなの、春香ちゃんならわかるでしょ!?」
「え……どうして黒の一族があたしの名前を知ってるの?」
私に名前を呼ばれた春香ちゃんは信じられないといった様子で目を見開いていた。
私には春香ちゃんがそのような反応を示すのが信じられない。
「私よ、先輩の天道彩よ!もしかして、わからないの?!」
「軽々しく先輩の名前を騙らないで!先輩は決して黒の一族なんかじゃありません!普通の人間です!」
「そんな……この前、アパートの駐車場で戦ったときに会ったばかりじゃない!」
「その程度の辻褄合わせが通じると思いましたか?どうせ遠くから見ていただけでしょ?」
ダメだ、おそらくホワイトウイングに関係のない話でないと信用してもらえない。
「小学生のときにたくさん遊んだでしょ!?一緒に廃ビルに肝試しに行ったじゃない、忘れたの?
 高校のときは学校の勉強いっぱい教えてあげたでしょ!」
「……さてはあなた、先輩の記憶を覗きましたね?先輩と肝試しに行ったのは覚えていますけど、あなたと行った記憶はありません!
 勉強を教えてもらったのもあなたではありません!!」
「だから私がその先輩だって言ってるじゃない!信じてよ!どうして信じてくれないの!?」
「春ちゃん、みえみえだからわかると思うけど、あいつは私たちの心を乱して戦意を下げようとしてるんだ。
 まともに相手をしないほうがいい」
どうして私の言うことは聞いてくれないのに、あの青野とかいう女の言うことには素直に従うの?もう……手遅れなの?
仲良く勉強を教えていたあの頃の関係には戻れないの?
「晴川さん、うわっ、大変!すぐに治癒かけますね」
「ああ、すまない白石……」
続々とあいつらの仲間が増えてくるけど、いくら数が増えようと関係ない。
誰が来ようと完膚なきまでに叩き潰して、自分たちの今の立場をわからせるだけだ。

固まって防御しようとしていた4人をまとめて吹き飛ばし、その反動で壁に叩きつけられた体勢をゆっくりと立て直す。
私とこいつらの単純な火力の差は歴然としていた。
「反動の重力制御もできてない初心者のくせに、この威力はないわ……」
よろよろと最初に立ち上がったのは、直前まで私の光線を相殺していた青野だ。1番華奢で体力もなさそうなのに、根性だけは一人前らしい。
「あら、わたしが最後?ごめんなさいね、わたしが遅くなったせいで苦戦を強いることになって」
ホワイトウイングの5人目……最後の1人か。
「わたしが引きつけておくから、白石さんはみんなに治癒を!」
「すみません、お願いします」
肩まである栗色の髪を左右2つの黒いリボンで半端に纏めていて、
はっきりした顔立ちでさらに真っ赤なTシャツなので遠くからでも非常に目立つ。
黒で揃えたスカートとサイハイソックスは青野と同じだが、青野の地味なグレーの服と比べると派手さだけは雲泥の差だ。
「気をつけろ黒松、ヤツは戦い慣れてはないが今までの黒の一族とは桁が違う!」
戦闘経験の絶対的な差はどうしようもない。しかし、それをものともしない能力差が今の私にはあった。
あいつらのどんな攻撃でも私の闇界障壁は破れてないから、私の攻撃を避け続けることしかできない。
「わたしたちが2年間でどれほどの黒の一族を討伐して経験を積んできたか、見せてあげるわ!」
その赤い服の女の言葉に反して、戦況には大して影響がなかった。
2年間の経験がどうした。そんなもので覆しようのないほどの力の差の前には無意味なのよ。
「せぇい!……?!なにこれ、かった……」
「これならどうよ!ゼロ・スターライトカノン!!」
背後から至近距離で攻撃しようと、直接殴打でこようと結果は変わらない。
「えーと、私たちの術が全然通用してない?なんで?」
「なんだあの闇界障壁は……青野、黒松、一旦下がれ。アレを使うぞ」
アレ?アレって何のこと?まだあいつらに手札があったなんて……。
アレが何を指すのか思案しているうちに、晴川の手から黒っぽいものが投げられる。
黒っぽいものが何なのか私が把握する前に、目が眩むような閃光と耳が壊れるような大音響が意識を丸ごと刈り取った。

うあ……頭がガンガンする……。閃光弾とかどう対応しろっていうのよ。とにかく、体勢を立て直さないと……でもまだ目がよく見えない。
これだけ無防備な格好でいればいくら闇界障壁が守ってくれていても限界な気がするが、今のところ体に痛みは感じない。

26:予定調和
10/02/16 22:47:48 0j0LnMgh
「むむ、やはりこの闇界障壁も自分の意思で解除しない限り常時発動するタイプか……」
「晴川さん、あんまり無理すると刃がこぼれちゃいますよ」
「冬子のほうも全然ダメだね、ヒビすら入ってないじゃん」
「わたしの手のほうが痛いんだけど……足でやろうかな?」
次第に目もはっきり見えてくる。
晴川の突き刺した刀が、闇界障壁に1筋の亀裂を作るのを他人事のようにぼうっと眺めてしまっていた。
「何してんのよ!」
「あと一息だったのに!」
私が一喝して5人が散らばると、亀裂はみるみるうちに修復されて周りと見分けがつかなくなった。
「防御力もだが、再生速度もハンパじゃないな、ありゃ」
「ど、どうしましょう……そろそろ私の魔力も尽きそうなんですけど」
「仕方ない、退却だ!別の対策を練るぞ!」
「ちょっと、ここを捨てる気!?どこに逃げるのよ?」
「俺に当てがある。逸れないように皆ついて来い」
閃光弾にさえ気を付ければ、あいつらは私に何もできない。無理に追いかけなくてもよさそうね。もう目的は全部果たしたし。
春香ちゃんはこれからじっくり洗脳を解いていけばいい。
春香ちゃんだけじゃなくて、全員するつもりだけど。晴川に孤独もたっぷり堪能してもらわないと。
「もう1回これを食らいな!」
また閃光弾!今度はまともに食らわないように目をつぶって耳を両手で塞ぐ。これだけ防御すれば閃光弾も大丈夫なはず……。
しかし、全く破裂した気配が無い。
「しまった、今度は煙幕!」
気付いたときにはもう遅い。煙幕をよくわからずに恐がっていた間抜けな私だけが残っていた。



あいつらがいなくなってから人気の無くなったホワイトウイングの本拠地内で、私は大きな鏡のある所を探していた。
「まあ、トイレでいいか」
自分に生えた翼がどうなっているのか気になる。私の意志で動かせるということは、
神経も筋肉もきちんとしているということだし、構造は触っただけだとわかりにくい。
鏡に映った自分の姿を見て、目を疑った。
「え、これって……月夜女様?」
よく見るといつもの私であることは間違いない。髪も月夜女様に比べたら短い。
それでも、自分を月夜女様と見間違えるのに十分な条件は揃っていた。
ブラウスを破って生えてきた大きくて烏のような黒い翼。
前は髪に隠れていたのに、髪を押しのけて見えているピンと尖った耳。
一昨日短く切ったばかりなのに、今見ると長く鋭く伸びている爪。
そして、鏡を見て初めて気付いた、透き通った真紅の瞳、猫のように垂直に切れた瞳孔。
少し睨んでみるだけで、自分でも怖いくらいの顔が鏡に映っていた。本気で凄んでみると、自分の顔なのに背筋が凍る。
「フフフ……そういうことね……」
私が天道彩だって信じてもらえないわけだ。春香ちゃんがわからないのも無理はない。纏う雰囲気が違いすぎるもの。
ただの人間だった頃の私は、自分で言うのもなんだがどこから見ても真面目な優等生という空気しか纏っていなかった。
それが今はどうだ。極悪非道の限りを尽くす悪魔か、世界征服を目指す魔王といったところかしら?

いいか、それでも。
月夜女様が遂げられなかったことを、私がやってあげる。

私はポケットから携帯電話を取り出し、妹の蘭に電話をかけた。
「もしもし、お姉ちゃん?いっつもメールなのに電話するなんて珍しいね、何かあったの?」
「いや、そっちに帰る前に蘭の声が聞きたくなってさ」

27:予定調和
10/02/16 22:50:49 0j0LnMgh
「あはは、お姉ちゃん、テスト前にホームシック?そりゃー、初めての1人暮らしで不安なのはわかるけどさ、
 お姉ちゃんなら彼氏とかもういるんでしょ?」
蘭は彼氏という存在を過大評価しすぎている気がする。男なんて上辺だけの優しさを少し見せるだけで、
後は何もしなくても向こうから勝手についてきてくれる金づるでしかない。
むしろ最初から何もしなくても色々と擦り寄ってくるから、私にとっては邪魔なだけだ。
「いや、まあ、そうかもね……ところで、テスト期間が済んだらすぐにそっちに帰るってお父さんに言っておいて」
「はーい。私も楽しみに待ってるから、テスト頑張ってね」
「うん、それじゃ」
テスト?頑張るわけないでしょ。単位なんてもう要らないのにさ。
もうあいつらに怯えながら暮らすこともない。今度は逆に私があいつらを怯えさせる番。
蘭は今の私の姿を見たらどんな反応をしてくれるのかしら。





この続きは次回までじっくりお待ちください。

28:名無しさん@ピンキー
10/02/16 23:28:11 lbqQcsLm
すげえな

29:名無しさん@ピンキー
10/02/16 23:46:53 iB0TYt08
もうここまで書いてくれると、HPかなんか作った方がいいかも。
スレだと昔のが見れなくなるし

30:名無しさん@ピンキー
10/02/16 23:48:35 U0VeKa2J
>>27 おつかれ
エロなんてあった? 悪堕ちだけが好きな人にはいい作品だけど
ちょっと物足りないと思った

小説らしい小説だけど、何か求めてるものちょっと違うんだよな
まあ次に期待します まあ悪魔でもこれは俺の感想だから
GJではなくnice

31:名無しさん@ピンキー
10/02/17 00:28:10 27KC02sF
ほほう。いいねえGJ
今度は戦隊物とかも書いてほすぃ。プリキュアとか

32:名無しさん@ピンキー
10/02/17 01:46:57 Ig9Ch/df
スレチかと思った。タイトルをNGに入れた。スマン。お疲れ

33:名無しさん@ピンキー
10/02/17 03:45:43 NeP2yDGc
キティガーランド見たけど まさにおれが好きな悪堕ちだったな
アスクールではなくクフィーユという優等生で
あのツンデレがあそこまで人格変化してくると妄想のしがいがある
それでEDのクフィーユの曲がきて
またそれが前のクフィーユを思い出させてくれるからなお良い

34:名無しさん@ピンキー
10/02/17 04:11:02 NeP2yDGc
あと怪談レストランのアコの表情がよかった
URLリンク(image26.bannch.com)
死ぬ直前の人に惹かれそうになる話
その人を気に入って通いつめるとこうなった

35:INHUMAN
10/02/17 11:22:38 N4adS/tA
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッド立てて恥ずかしくないの!?
そのうち削除依頼を出して、
消してもらうつもりだから、
覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


36:名無しさん@ピンキー
10/02/17 13:14:40 Rm6d6XdR
おいおいw こんな場所まで乗り込んできておいて
そのうち……何て“次”が、あると思ってんのか?
まったく才女とかいう方々は、世間を知らな過ぎだな。
つりとかジョークじゃ無い領域に踏み込んだ代償は高くつくぜ?
ねこ大好き

37:名無しさん@ピンキー
10/02/17 13:24:47 ITgA4U6c
ダンパイアバンド、ヘビーローテーション中だぜ。
会長ェ…。

38:名無しさん@ピンキー
10/02/17 14:05:59 abYZ+CWA
仮面ライダーのヒロイン(+他2人)が洗脳されてしまうシーン。
URLリンク(www.youtube.com)

39:名無しさん@ピンキー
10/02/17 17:34:56 tqKsCHqc
ガリバーボーイ フィービーが洗脳されるシーン

URLリンク(www.youtube.com)

40:名無しさん@ピンキー
10/02/17 17:37:48 /aR6d0jQ
半角二次元板じみてきたな…

41:名無しさん@ピンキー
10/02/17 17:50:07 Pwu4bFKs
yahooコミックのおとまほが悪堕ちしそうな展開だな

42:名無しさん@ピンキー
10/02/17 18:36:41 NeP2yDGc
>>38 笑えるものはやめてくれw
洗脳でも何でもないぞ

>>39
有名すぎ… もっと新しいの頼む

43:名無しさん@ピンキー
10/02/17 18:46:13 hhi/ng0T
>>41
同じこと思って、小説のほうで先の展開を確認してみたが
心理的な枷か何かで変身不能みたいな状態になるだけだった。
いや、漫画で多少展開が違うって可能性も無くは無いけどさ。

44:名無しさん@ピンキー
10/02/17 19:55:16 abYZ+CWA
>>42
あれは洗脳じゃないの??
仮面ライダーV3の方のテレビバエは催眠テレビで人間(立花藤兵衛)を
デストロンの奴隷にしてたから、コイツもそうなんだと思ったんだけど・・・

45:名無しさん@ピンキー
10/02/17 21:39:26 +0YCHRat
ニコニコになるんだが
URLリンク(www.nicovideo.jp)

これが俺のツボに入った これで3回/日は抜ける

46:名無しさん@ピンキー
10/02/17 23:51:03 OWlt1Qdh
ガンダムイグルーは正直嫌いなんだか2話の鹵獲ザク部隊を捕掴洗脳調教されたザク少女部隊に変換したらイケる気がしてきた

47:名無しさん@ピンキー
10/02/18 00:29:50 y5QnVSMg
>>45 sageましょう
ニードレスは始めて見た
ブラックアトラクションいいなw
黒の引力ってところもいい


48:名無しさん@ピンキー
10/02/18 22:02:55 hs2bbx2R
>>38
何故ハイパーバトルビデオw
ヒロインは本編でも操られたじゃねーか

49:名無しさん@ピンキー
10/02/18 22:11:05 p0fCrCqb
本編って何話?

50:名無しさん@ピンキー
10/02/18 22:54:06 sVsINEuV
>>49
これだな
URLリンク(www.tv-asahi.co.jp)

51:名無しさん@ピンキー
10/02/18 23:09:50 Z4xfAWt8
Spirder riders
URLリンク(www.youtube.com)
長いけどリンク動画34話part2に日本語版もある。

女キャラがアイマスクみたいなものを被せられて敵サイドに。
後の方のストーリーでアイマスク被せた本人が
アイマスクはずして味方サイドに復活するシーンもあったな。

52:名無しさん@ピンキー
10/02/19 00:12:56 vEw4IsE4
アイマスみたいなものってなんだろうと思った俺アドン

53:名無しさん@ピンキー
10/02/19 01:47:13 FwLLG8sq
なんかナディア洗脳を思い出した

54:名無しさん@ピンキー
10/02/19 03:37:02 OckTCK4l
昔見た事あるんだけど
おっさんがホテルに乗り込んで
そのおっさんの目を見たメイド(従業員の女性?)たちが踊りだす
っていう洋楽のPVがあったんだけど
誰か知らない?

55:名無しさん@ピンキー
10/02/19 05:59:43 qdJC8h8k
キディガーランドはなんなんだ・・・
「おお、きたきた・・!」と思ったら肩透かしっていう展開が最近繰り返されてるぞ
こう思ってるのは俺だけなのか?ツボに来てるやつとかいる?

56:名無しさん@ピンキー
10/02/19 11:43:02 LBkuY/EI
焦らされている間に離れなれなくなるパターン?
あなたも既に中毒者

57:名無しさん@ピンキー
10/02/19 12:04:58 qIk8TlS8
悪堕ちをクリーンヒットしてくれるアニメなぞもはや出ないだろう
世間では知名度ゼロのジャンルだから、制作者が意図的にそれを作る要素がまったくない

58:名無しさん@ピンキー
10/02/19 13:13:41 FwLLG8sq
キディはもっと対決をすればいいのに。
いっそデビチルみたくそのままでいいよ

59:名無しさん@ピンキー
10/02/19 16:19:25 nfnHcnTH
一時的に仲間が洗脳されてピンチ、ならともかく
恒久的に洗脳されて・・・、ってのはバッドエンド前提みたいなところがあるからな。

60:名無しさん@ピンキー
10/02/19 16:45:44 6AZgBEFb
昔はホントよかった
妖怪や魔法がでるのは必ずといっていいほど悪堕ちがバンバンでてて連鎖もあったし
今は最終回とかの盛り上げ程度ぐらいしか使われてないからな
キディまだ最新の見てないけどもう洗脳終わったのか・・・

61:名無しさん@ピンキー
10/02/19 16:48:01 h6P0Ql8u
>>59
メインのヒロインではバッドになるからやらんでいいけど
ゲストやサブキャラでやってくれればいいんだがなぁ

62:名無しさん@ピンキー
10/02/19 19:06:27 Mx6bAizI
>>54
おっさんが吸血鬼っぽかったりメイドがシスターだったり踊らせてる間に地下に逃げたり
最終的に吸血鬼っぽくなったシスターに殺されるやつなら俺も見た覚えがある

曲名とかは忘れた

63:名無しさん@ピンキー
10/02/19 20:04:13 OckTCK4l
>>62
俺のと違うなぁ
オチはホモっぽいおっさんの目を見て躍らせてしまうみたいな
面白いPVだった

当時は保存の仕方とか知らなかったから後悔してる

64:名無しさん@ピンキー
10/02/19 20:59:55 iESRX4xS
看護婦レイプ物で最後に看護婦らに取り囲まれて糾弾されてた医者がおもむろにウクレレを取り出すと
「看護婦~はつ~らい~よ♪」と歌い出したら最初白い目で見てた女たちも歌って踊りだしてエンドというAVなら見たことが有る

65:名無しさん@ピンキー
10/02/19 22:26:06 dpiJZZe8
>>61
ロードスのスパーク編みたいな堕ち方だと丸くおさまるよなぁ。
あとはメインヒロインが堕ちたまんまで、復帰とか。アマゾアムル的な。
後者ならいろいろな意味で美味しい

66:名無しさん@ピンキー
10/02/20 00:06:55 0JrVR2d3
おまいらの見た中で最高の悪堕ちシーンって何よ?
俺はブラックレディ

67:名無しさん@ピンキー
10/02/20 00:37:24 ubVILj+M
シュシュトリアン

68:名無しさん@ピンキー
10/02/20 01:10:02 55ixNvkr
サソリルゲかツインドールズ

69:名無しさん@ピンキー
10/02/20 04:50:28 XhYU+SgX
まったくの個人的最高峰なら妖魔EDアセルス

70:名無しさん@ピンキー
10/02/20 11:15:00 +S7bc8TZ
ラストスタンド
ラングリッサーⅣ
時空戦士スピルバン

71:名無しさん@ピンキー
10/02/20 11:44:01 OPOYNeJV
魔神英雄伝ワタル外伝
ラングリッサー
ヴィルガスト


72:名無しさん@ピンキー
10/02/20 13:26:15 cxAKfd6v
ヴィルガストはヒロインの影だから若干趣旨と違う気がする
ヒロインは意識がなく植物状態だったんだよな確か

73:名無しさん@ピンキー
10/02/20 13:28:40 8SdHNXVU
ヒロインの影?
本人召喚されて洗脳だろ
なにか別の作品と間違えてね?

74:名無しさん@ピンキー
10/02/20 13:30:28 fOIE3NOj
さては超者ライディーンと間違えたな!(絶対違う)

75:名無しさん@ピンキー
10/02/20 13:31:18 s9UaWtmZ
>ヒロインの影
>ヒロインは意識がなく植物状態

これで該当するのって何だ?ペルソナ?

76:名無しさん@ピンキー
10/02/20 13:32:36 8SdHNXVU
>>74
俺も真っ先にそれが思い浮かんだw

77:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:05:51 cxAKfd6v
>>73
ちゃんと小説読みました?美智子本体は意識なかったんですよ
あれは美智子から作られた影です

78:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:09:15 OPOYNeJV
スレが荒れてしまったみたいで申し訳ありません
本当にごめんなさい


79:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:11:29 s9UaWtmZ
漫画は洗脳だからおk

80:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:12:09 8SdHNXVU
>>77
あーなるほど小説しか読んでない人かw
じゃあ当時のガシャポンストーリーとか漫画版とか知らないわけだ

81:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:15:46 cxAKfd6v
>>80
まあ当時は高校生だったからね
ゲーム版は小説準拠だったから邪神なんたら(美智子ね)を倒すと意識のない美智子が出てくるんですよ(洗脳が解けたとかじゃなくて本当に封印されて植物状態だったらしい)
要するに三智子は美智子から作られた影って設定だね

82:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:17:57 ST0diDVD
ラングリッサー2と4の洗脳は良かったなぁ
一部ボイス付きなのも高得点
ルナは去年末にまた移植されたけど特に変化無しかな?あれも良かった
脳内補完込みならロイヤルブラッド2がベストだが

83:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:22:31 OPOYNeJV
ワタルがあんまり話題に出ないのはなんでだろか
薬は出るわレズキスはあるわで結構凄かったと思うんだけどなあ

84:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:25:00 s9UaWtmZ
マーダレスくらいしか思い出せない

85:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:26:17 8SdHNXVU
>>81
その二つは後年作られた亜伝的な位置づけじゃん
ガシャポン正史だと美智子本人が洗脳、結末も一度舜に殺されて蘇る話だよ

86:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:29:31 cxAKfd6v
>>85
それはすまなかった
ボンボン買う歳じゃなかったから読んでないんですよ、今度探してみます。

87:名無しさん@ピンキー
10/02/20 14:43:55 8SdHNXVU
>>86
いやこっちも小説版とか全く頭になかったから間違いと決めつけてすまない
(・・・・・でもゲーム発売時点で高校生てことは同い年ぐらいなんだろうなぁ・・・)

88:名無しさん@ピンキー
10/02/20 15:04:00 fOIE3NOj
なるほど、そういう勘違いだったのか。>小説&ゲーム
しかし、ヴィルガストの小説って、ブームも過ぎ去って、原作の商品展開も終わった辺りに、思い出したように出たよね
なんでだったんだろう

あの辺りが、あかほりが真面目に書いた、最後のノベライズかなw

89:名無しさん@ピンキー
10/02/20 15:06:30 fOIE3NOj
>>83
考えてみると、ワタルはラスボス以外のほとんどの敵キャラが、洗脳された善良な人なんだよな
ちなみに、スケ・バーンは男なんだぜ!

90:名無しさん@ピンキー
10/02/20 15:07:39 iHrIHpab
何年前だかわからないが、丸勝PCエンジンに乗ってたぽっぷるメイルの漫画で
メイルが魔剣に操られる奴があってあれが記憶に残ってる。

91:名無しさん@ピンキー
10/02/20 15:54:47 sLf7wGo/
誰かこの絵の詳細知ってる人いない?
URLリンク(bbs.tsadult.net)

洗脳っぽくてツボなんだが

92:名無しさん@ピンキー
10/02/20 15:55:13 sLf7wGo/
すまん、sage忘れてた

93:名無しさん@ピンキー
10/02/20 16:22:35 4J4hRPr7
>>91
魔を受胎セシ処女の苦悦
異形化を含むので好みは分かれるが個人的に大好き

94:名無しさん@ピンキー
10/02/20 16:36:02 sLf7wGo/
>>93
感謝ですー

95:INHUMAN
10/02/20 17:13:49 Wan8Bflt
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
そのうち削除依頼を出して、
消してもらうつもりだから、
覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


96:名無しさん@ピンキー
10/02/20 20:15:25 dpEzyqPr
ここまでブレイブストーリー無し

97:予定調和
10/02/20 22:09:43 Ma3l+j9N
火曜日に投下したSSに目を通してくださった方々、ありがとうございます。
エロシーンに該当する部分は投下のペースから考えて1ヵ月後くらいの投下になりそうです。
さくっと堕としてさくっとエロのSSのほうが需要がありそうですが、前回での主人公の発言通り
ねちねちと正義サイドを虐めて弱らせながら堕としていくのがこのSSの中心となります。合わないと思った方はNGで。

前回の粗筋
悪サイド、反撃開始。

それでは続きをどうぞ。

98:予定調和
10/02/20 22:14:48 Ma3l+j9N
私の地元は街灯もあまりないため夜になるとかなり暗くなる。駅前ですら寂れていて全く賑わっていないので、
黒の一族が住み着くには最適だったのだと今更になって気がついた。都会だと人目が多くて狩りもしにくい。
でも、それは月夜女様のように力が弱くて、自分たちが狩られる側でもあったときの話だ。一方的に狩る側に回ってしまえば、
そんなことは考えなくてもよくなる。それだけの力があれば、あいつらのことなんて気にする必要はないのだ。
真面目に試験を受けるのも馬鹿馬鹿しいので、テスト期間中はこの力についての理解を深めていた。
今までは空間転移、透明化、治癒くらいしか使ったことがなかったから、他にどんなことができるのか把握していなかった。
頭の中に知識としては入っていても、実際に使ったことのない部分のほうが多かったのだ。
どうしてこんなに便利なものを最初から使おうと思わなかったのだろう。
最初から遠慮なく使っていればわざわざ勉強なんかして大学に入る必要もなかったし、月夜女様も死ななくて済んだのに。
誰か仲間が欲しいと思った。もし世界が私に跪いても、1人だと手に余る。
いや、関係が対等な仲間じゃない。私の言うことを何でも聞いてくれる、下僕が欲しい。魔眼で洗脳したような操り人形じゃなくて、
黒の一族の手下。どうせ手下にするなら親しい間柄がいい。となると、まずは霊ちゃんかしら。
「ただいまおかけになった電話番号は、電源が入っていないか、電波の届かない……」
仕方がない、霊ちゃんは後回しでいいや。メールじゃなくて、久しぶりに声が聞きたいし。えーっと、次は……次は……次……
アドレス帳にはたくさん友達のアドレスが登録されているのに、改めて連絡を取ろうと思える友達がいなかった。
小学校卒業と同時にここに引っ越して、新しい中学校では周りは幼稚園からずっと同じメンバーで排他的だったから馴染めなかった。
勉強やスポーツで頑張ればどうにかなると思ったがそれは逆効果で、嫉妬からか露骨に冷たい態度をとられることもあった。
私は普通に皆に認められようと思っていただけなのに。
高校だと霊ちゃんと春香ちゃんにべったりで他の人とあまり仲良くしなかった。
そのときは不自由しなくても、せめて同じソフトボール部の人とはもっと仲良くなっておくべきだったのかもしれない。
春香ちゃんは多分会ってはくれないだろう、状況が状況だし。
「ねえお姉ちゃん、聞いて聞いて!うちの部が全国に行くことになったんだよ!」
「へえ、すごいじゃない。うちの部ってそんなに強かったっけ?」
「実は今年から三鷹っていう先生が赴任してきてね、その先生めちゃくちゃバスケが上手いの!教えるのも上手だし、
 何より『生徒に勝たせてあげたい』って思いがこっちまで伝わってくるっていうか……それに振る舞いがびしっとしててカッコいいし!」
要するに、きちんとバスケの経験があって指導力のある先生が顧問についた結果というわけね。
「それとね、これはもう聞いたかもしれないけど、今年のソフト部は2回戦敗退だったらしいよ。エースの人が怪我しちゃったとか」
「ふーん」
「それとさ、通学路にあるあの本屋が潰れて困ってんだよねえ……ひょっとしてお姉ちゃん、今日帰ったばっかりで疲れてる?」
空間転移で一気に帰ったのだから、疲れているはずがない。
「蘭、大事な話があるんだけど」
「え?ど、どうしたの、急に改まって」
「私ね、魔法が使えるようになったの」
「……えっと、冗談だよね?」
「冗談かどうかは自分の目で確かめてみて」
物質創造―テスト期間中に練習を重ねて、なんとか服くらいなら自在に作れるようになった。
力を手に入れたときには既に存在は認識していたが使い方が難しい上、
対価を払わずモノを手に入れるという行為に後ろめたさがあったから使わなかったのだ。
私はその力を使い、蘭の着ている服を変えてみた。純白のワンピース。
装飾のごてごてしたドレスはたまに失敗することがあるが、この程度ならもう楽勝だ。
「おおおー、本当だ。これさえできれば服買わなくても済むし、すごいよお姉ちゃん!」
「じゃあ今度は別の魔法を試すから、もっと近付いてくれる?」
ある程度蘭が近付くのを待ってから、私は椅子から急に立ち上がって蘭に抱きついた。
さあ、蘭……今から私が生まれ変わらせてあげる。
<ちょっとお姉ちゃん?……痛っ?!今度は……何の、魔法なの?声が、出せない……>
<それはね……蘭を黒の一族にする魔法だよ!! >
蘭の首に噛み付いて口が塞がっているので、頭に直接話しかける。
<黒の、一族?何、それ……嫌、私、そんなのになりたくない!離して!>

99:予定調和
10/02/20 22:18:49 Ma3l+j9N
ここからが肝心だ。月夜女様が私に力を与えてくださったときは、心はそのままで力だけ強引に押し付けた形になり、
覚醒に随分と時間がかかった。本来ならば、心を砕き、溶かしてドロドロにして、力を受け入れやすい形に再構成しないといけない。
一旦魔眼で先に私への隷属意識を縫い付けてからなら心の再構成は確実に成功するがそれは二度手間だし、
こうやって力を流し込むと同時に心を変容させていったほうがより早く力が体に馴染む、と月夜女様が叩き込んでくれた知識にある。
<大丈夫だから、そんなに怖がらないで。ねえ、蘭。この力を使うとね、世界征服も夢じゃないのよ>
<世界、征服?はは……お姉ちゃん、漫画じゃないんだからさあ……冗談はよしてよ>
蘭と会話を交わしながら、力を全身にじっくり浸透させていく。焦る必要はない。ゆっくり時間をかければ失敗しないはず。
<だって通常兵器は効かない、対策部隊も歯が立たないなんて、無敵以外の何者でもないでしょう?
 せっかく邪魔者が誰もいないんだったら、好きに暴れてみたいと思わない?>
もしかしたら世界には私に対抗できる勢力があるかもしれないが、少なくとも日本の中には私を阻むことができるものはいない。
ただ、世界征服は最優先の目的ではない。いかに晴川を苦しめるかが第一で、世界征服はその目的のための包囲網みたいなものだ。
<お姉ちゃんが他にどんな魔法を使えるのか知らないけど、そんなことしたら困る人がいっぱい出てくるよ。
 いくら自分が1番強いからって、していいことといけないことがあると思う>
<そんな弱者なんて私に何もかも搾取されるか、玩具にされてればいいんじゃない?どうして私がそんなことまで気を配らないといけないの?>
どうせぴいぴい文句を言うことしかできないのだ。そんなのは気にする必要がないし、目障りなら煮るなり焼くなりどうとでもできる。
私に歯向かったところで何もできやしない。
<酷いよ、それ。お姉ちゃん、どうしちゃったの?昔はそんな自分勝手じゃなかったじゃない……>
<昔は力がなかったから、自分勝手に出来なかっただけよ。
 それにね、蘭。その困る人に蘭が含まれるのなら、私は蘭にも同じことをしないといけないわ>
<え?>
<私に歯向かっているのだから、当然でしょう。でも自分の妹にそれは気が引けるから、
 一緒に世界を支配する側に来ないかって言ってるの。悪い提案じゃないでしょう?>
<う……うーん……>
蘭は何を迷っているのかしら?いつもべったりだった私とずっと一緒にいられる。強大な力も手に入る。
悪いことは何もない、いいことずくめじゃない。
<蘭は私のことが大好き。それは間違いないわね?>
<う……ん……>
<私も蘭のことが大好きよ。もちろん恋愛感情とか変な意味じゃなくて、妹としてね>
私のこれまでの行動から蘭への愛情は十分に伝わっていると思うが、
こうしてはっきり口に出すと自分の妹に愛の告白をしているようで恥ずかしい。
<お姉……ちゃん……>
蘭の意識が朦朧としてきたのがわかる。蘭の心が無防備になり、奥の柔らかいところが露になる。
<ぼうっとしてきた?気持ちよくなってきたでしょう。そのまま、ぼんやりしたままでいいんだよ……>
<んん……>
蘭の頭を優しく撫でて、反応が鈍くなったのを感じて背筋がゾクリとする。あともう一押し。
<蘭なら、私と一緒に来てくれるよね?>
<……やっぱり、お姉ちゃんは裏切れないよ>
頭がぼうっとして何も考えられないままの蘭から、心の奥底の言葉を引きずり出す。
<お姉ちゃんと2度と会えなくなるのは嫌だから、ついていくよ>
蘭のその選択は自由意志であるようで自由意志でない、鎖つきの自由意志。
<よかった。やっとわかってくれたのね>
力を受け入れる速度が上がっている。もう黒の一族である私を怖がることもない。蘭が自分から私の頭を自分の首に押し付けてくる。
<ずっと、こうしてたい……>
これまでも何かと私にべったりだった蘭だが、ここまで甘えられるのも久しぶりだ。最初に堕とすのを蘭にして本当によかったと思う。
<このまま、時間が止まればいいのに>
<そういう胸焼けしそうな甘い台詞は止めなさい>
<お姉ちゃん、ムードぶち壊しだよ……>
その甘い言葉とは裏腹に、蘭の心は手で直接触れられないほどに鋭く尖り、硬く、冷たく、原型を思い出せなくなるほど歪な形に変えられていた。

私はようやく蘭の首から口を離し、全身が弛緩した蘭をベッドに横たえる。体も十分に冷え切っていて、これならすぐに覚醒が始まりそうだ。

100:予定調和
10/02/20 22:22:58 Ma3l+j9N
「あれ、もう終わり?」
「そうだけど、もっとして欲しかった?」
「なんか全身がすーっと冷えていって、心の底から凍えて、私が私じゃなくなるような不思議な感じがしてとっても気持ちよかったよ。
 うーん、何て言うんだろ?例えようとしたけどそれっぽいものがないなあ……」
普通の人間に擬態していた変身を解く。既に黒の一族への警戒心は取り除いてあるので、蘭が怖がることもない。
「わあ、綺麗な翼……これって飛べるの?」
「もちろんよ。最初はちょっとコツがいるけど、そんなに難しくなかったし」
「最初は黒の一族が何なのかわからなくて怖がっちゃったけど、異形の怪物になるわけじゃないし、
 これなら普通の人間と大して変わらないじゃん。……暑いからクーラーつけよっか」
ベッドから立ち上がった蘭の顔は紅潮していて、汗ばんですらいた。
「暑いの?」
「うん。体が火照ってるみたいで。これってさっきの魔法の副作用?」
「そうね、そろそろよ」
「え、何が……ぐ……」
蘭が膝を折って床に手を付きぶるぶると震え始めた。なるほど、きちんと手順を踏めばこんなに早く覚醒するものなのね。
「はあっ、ああ……暑い、体が熱いよ……し、死にそう……」
「大丈夫、私のときもそうだったから。もう少し我慢して」
「あ」
そのとき、蘭の背中から服をビリビリに突き破って真っ黒な翼が生えてきた。大きさも私のものと全く変わらない。
「ふふ……これが私の翼かあ……えへへ」
蕩けた顔で生えてきたばかりの翼を撫でる蘭の手は爪が鋭く尖っていた。
目も先ほど三鷹先生について語っていたときのようにきらきらした輝きは失われ、紅い色で氷のように冷たい印象を与えた。
「彩―!蘭―!ご飯よー!降りてきてー!」
階下から親が呼ぶ声が聞こえる。黒の一族である私たちは普通の人間と同じ食事をとる必要はないが……。
「ちょっと、この力試してきてもいい?」
「命を粗末にしたらダメよ」
「殺すなってこと?えーいいじゃん、どうせいても邪魔なだけなんだし」
少しは躊躇いってものがないのかしら。あんなに大好きだったのに。自分を育ててくれた大切な親でしょう?
ああ、でも私も蘭のこと言えないか。
「違うわよ。殺してもいいけど、一撃で即死させるなんてもったいないことはするなってこと」
「なーんだ、そういうことならいいや。お姉様はやらないの?」
「せっかくだし、蘭に2人ともやらせてあげるわ」
しばらく蘭のワンピースが血に汚れていく様を眺めていたが、どうも手加減ができていないらしい。
ついさっき力をあげたばかりだから、それも仕方ないが。これからゆっくり経験を積んで、私の僕にふさわしくなってくれればそれでいい。



時を同じくして、霊華は途方に暮れていた
「参ったなあ。ケータイなくすとか……悪用されたらどうしよう」
また電話帳にアドレスを登録し直さなければならない。同じ学部の人、サークルの人、バイト先の人……はどうにかなる。
問題は今すぐ出会えない人。高校の友達とか……。
「地元に帰ったら久しぶりに遊ぼうってあーやと連絡とろうと思ってたんだけどなあ。
 まあ、クラス会は夏休みにやるって言ってたし、そのときに訊けばいっか!」

そのクラス会は2度と開かれることのないことを、今の霊華が知るはずもなかった。



黒の一族やホワイトウイングに関する情報が世間に全く漏れていないことを考えても、
晴川が警察やマスコミに何らかの操作を加えていることは明らかだった。
数えられる程度の業界の実力者を抱き込めば発信してもらいたくない情報を封殺することなど簡単なのだから、
まずはそれを逆に利用してあいつらを追い詰める。庶民感情の犯罪への憎悪や覗き見趣味を煽れば、立派なメディア・リンチの完成だ。
それに一旦火が付けば、あとは放っておくだけであいつらの情報も丸裸にできる。

101:予定調和
10/02/20 22:27:44 Ma3l+j9N
この戦いの目的は勝つことだけじゃない。勝つのは当然。どれだけあいつらを苦しめられるかが問題だ。
反省の言葉は要らない。反省したところで月夜女様を殺した事実が消えるわけではないから。
これからずっと、一生、罪を背負い続けるの。

8月下旬の午後7時ならば太陽は沈んでから時間があまり経っておらず、外はまだ十分に明るい時間だ。
その最中、恰幅のよい男が駅前で街頭演説をしていた。
「ぜひとも私、寺岡銀一朗に清き一票を……なっ、何だね君たちは!?」
大きな翼を広げて優雅に選挙カーの上に降り立った姉妹を見て、男は目を丸くした。
「あれ、おじさん私たちのこと知らないの?ダメだよ、最近のニュースくらいはチェックしとかないと」
「ちょっとそのマイク、私に貸してくれないかしら?」
一見選択肢が与えられているようで、拒否することは許されていない問い。
「まさか君は……月夜女姫!?ひいっ、命だけは助けてくれ!」
「ほんとに命だけでいいの?富と名声と健康を毟り取られてもまだ生きたいなんて、根性あるなあ」
「……」
全てを失い放浪する自分を想像したのだろうか、男は言葉を発することができずに青ざめている。
「蘭、やっちゃっていいよ。でもマイクは汚さないでね」
「ふふ、名前答えられたからサービスで楽に逝かせてあげるね、おじさん」
蘭がニヤニヤしながら素早くマイクを奪い取り、鋭い爪で男の喉を抉る。夥しい量の返り血で蘭の服はべとべとに汚れるが、
元々黒いキャミソールにロングスカートも黒だったので汚れはあまり目立たない。駅前の喧騒が一気にパニック一色に染まる。
「いいですかー皆さん。こうやって楽に逝けるのはすごく珍しいことだから、期待したらいけませんよー。はい、お姉様」
「今から1時間後に人・物を問わず無差別破壊をします。範囲は大体半径10キロ。巻き込まれたくない人はここから10キロ以上離れなさい。
 ……もっとも、10キロ離れたからといって身の安全は保障しませんけどね!アハハハハッ!!」
私がこうやって暴れる前に人を避難させるのは、無駄に人間を殺さないようにするからだ。
逃げ惑う人間を一気になぎ払うのも面白いが、いつもそれをしているとあっという間に人間がいなくなる。
人間がいなくなると私の精力を吸う相手もいなくなるからそれは困る。
足が竦んでしまったのだろうか。OLらしき人物が人気のなくなった交差点の真ん中でガタガタ震えている。
あのくらい怖がっていれば精力もかなり美味しくなっていることだろう……蘭もいないし、先に食べてしまおう。
「あうーーーっ!」
「あーっ!お姉様、摘み食い?!『1時間は人間を襲わない』って決めたのお姉様でしょ!ずるーい!」
ちっ、見つかったか。
「いや、この人があまりにも美味しそうだったから……つい」
「じゃあ私も貰う!」
「……そんなにがっつかなくても、分けてあげるわよ」
私だって最初は人の精力を啜ることに抵抗があったのに、蘭といえば覚醒してすぐに両親の精力を吸い尽くすほどに飢えていた。
味をしめた蘭は近所の人も無差別に襲い始めたので、人間がいなくならないように私がルールを決めたのだ。
無計画な乱獲は種の絶滅を早めるから避けなければならない。1時間で半径10キロだと、逃げ遅れた人間がそこそこ出てくる。
もし逃げられても範囲外にいる安心しきった人間を襲うだけ。もちろん蘭には内緒だ。

夜の闇を否定したいかのようにどんどん点けられていく照明を適当に壊していたら、予告していた1時間が過ぎたようだ。
ここからしばらくの間は蘭と別行動をとることにしている。2人でいるといつも獲物の取り合いになってしまうからだ。
それにしても、いくら私たちが全国を転々として暴れまわっているとはいえ、あいつらが全く反撃してこないのが気になる。
もう諦めたか、策を練っているのか。隠れていても事情を知らない人から臆病者と罵られ、私にボコボコにやられても多方面から非難の嵐。
どちらにしても詰んでいる。ここからどう動くのか楽しみで仕方がない。
力を存分に振るったせいで廃墟と化した元市街地を、女が足に包帯を巻いた男に肩を貸して歩いていた。
逃げ遅れたのだろうが、女のほうは男を置いて逃げれば助かっただろうに。つくづくお人好しな人物のようだ。
「もう少しで安全地帯ですから、頑張りましょう!」
「赤の他人の僕にここまでしてくれるとは、本当に申し訳ない。この礼は必ずさせてもらいます。お互い生きてここを抜けられたらですけど」
いきなり正面に回りこみ、2人の驚く顔を眺めようと思ったが……ん、この顔はどこかで見たことがある……?
「しまった、見つかった!」
「え……ど、どうしよう」

102:予定調和
10/02/20 22:31:20 Ma3l+j9N
「お前……もしかして、東さん?」
場の空気が凍る。あれ、やっぱり他人の空似だった?
「そういうあんたこそ……天道さんね?」
やはり間違いない。高校のときに私が徹底的に叩き潰してやった東典子だ。こんなところで出会うとは、世間は狭い。
「今のうちに私を置いて早く逃げてください」
ただの怪我人に興味はない。今はこの女を再び嬲ることができるという興奮で頭がいっぱいだった。
顔があのときほどやつれてないということは、あれから立ち直ったのかしら。
「久しぶりね東さん、元気にしてた?」
「私をどん底に突き落とした本人がよくもまあ……テレビで見たときになんとなくあんたに似てると思ったけど、
 まさか同一人物だったとはね。珠子を狂わせたのもあんたの仕業でしょ!」
「珠子?誰それ?」
「あんたを虐めてた北乃珠子さんよ!彼女、一人暮らしを始めてすぐに重度のホームシックになって、毎日高校で異常行動を起こすから、
 今は精神病院で軟禁されてるらしいわ。それも今の化け物になったあんたの姿を見れば納得だわ」
ああ、確かいたっけ、そんな人。こいつから言われるまですっかり忘れていた。
「北乃さんには実験体になってもらったのよ。すっかり忘れてたけど」
「実験体……?人の人生を壊しておいて、何とも思わないの!?」
この女は何を必死になっているのだろう。自分だって羽虫の1匹や2匹潰したところで何とも思わないくせに。
「そうね、あえて言うなら『因果応報』かしら?」
「どう見ても優等生にしか見えなかったあんたが、こんなえげつないことをしてるとは信じられないわ」
典子は足元に転がっている手ごろな大きさのコンクリートの破片を拾い、ぽんぽんと軽く上に投げた。
「生憎このくらいしか武器っぽいものがないけど、これでも当たれば結構痛いはずよ!」
刺々しい破片は一撃で致命傷を与えることは難しくても、打撲による戦力低下は十分に見込める武器だ。
弾数もここなら申し分ない。この女のコントロールも悪くない。
ただしそれは私が普通の人間だったときの場合だ。コンクリートの破片は闇界障壁に阻まれ、乾いた音を立てて地面に落ちた。
「え……何今の……」
「ククク……アーハッハッハ!ああおかしい。そんなくだらないモノで私を傷付けられると思ったの?」
目に映るこの女の追い詰められた表情が、これからの食事の最高の調味料だ。
「お前じゃ、私に敵わない。身の程を知りなさい」
口の端に冷笑を刻みながら、私はこの女の首を鷲掴みにしてそこに指の爪を食い込ませた。



月夜女姫がいる位置からそれほど離れていない地点では、蘭が若いカップルを見つけていた。
美男美女とまではいかないが、2人とも付き合いが長いのか垢抜けた容姿をしている。
「ごめんなさい……私が忘れ物を取りに行きたいって言ったばっかりに……」
「落ち着け弓子、まだ殺されると決まったわけじゃない」
「そうそう、まだ諦めるのは早いよ。私には言葉が通じるんだから」
もちろん、言葉が通じるからといって話が通じるわけではない。全ては蘭の気分次第だ。
「私の言うことに貴方たちが素直に従ってくれたら、命だけは助けてあげてもいいよ」
ニタニタ笑っているその顔を見ると嘘である可能性も大いに考えられる。しかし他の選択肢は用意されていない。
「えっ、ほんとに?」
「まずは2人の名前を教えて欲しいな」
「大谷弓子です」
「……叶野善治だ」
「ふーん。じゃああなたたち2人にやってもらいたいことは……大谷さん」
「私?」
蘭は何もない空間から抜き身の刀を生成すると、2人の前に放り投げた。
目立った装飾がないのに高級そうなオーラを纏ったそれは、岩石さえも斬れそうな煌きを有している。

「この刀で叶野さんの喉を突き刺して」

2人以上で逃げている人間を見つけた場合に、蘭がいつもしていることだった。カップルの場合は必ず女に男を傷付けさせる。
男女ともにいい反応が見られるのでこの催しを蘭は毎回楽しみにしていた。

103:予定調和
10/02/20 22:34:54 Ma3l+j9N
「え……善治……」
「弓子、いいんだ。俺はお前のためなら死ねる」
「おおっ、カッコいいねえ」
こんなに引き裂きがいのある絆は久々だよ、と2人には聞こえないように蘭はつぶやいた。
「でも、首を突き刺すなんてしたら善治が死んじゃうよお……ぐすっ」
「ああ、そこは心配しないでいいよ。たくさん人を殺してきてわかったんだけど、
 大量出血にさえ気をつければ、喉を刺されてもそう簡単には死なないはずだから」
「私たちが助かる道は、それしかないんですよね……善治、ごめん……」
喉を刺してもすぐに死なせないというのは本当だ。
蘭は満足する量の精力を吸い取ってもまだ息が通っていれば約束どおり生かして帰すつもりでいた。
こうして愛し合う者同士が傷付けあう図というのは何度見ても飽きないほどに美しい、と蘭は2人の姿に見蕩れていた。
しかし弓子は構えたままで一向に動こうとしない。
「……ダメ!私には出来ない……無理よ」
弓子が刀を足元に落としてしまうと、善治が駆け寄り抱きついてよしよしと頭を撫でている。何とも模範的な彼氏さんだと蘭は感じた。
「なあ、月夜女姫の妹さん。俺が自分で喉を突き刺すのはいけないのか?」
「それじゃあ見せ物にもならないじゃん。ただの自傷行為なんて面白くも何ともない」
「そうかよ……じゃあ、これであんたの喉を突き刺したほうが手っ取り早いかもな!」
地面に落ちた刀を拾い上げ、そのままの勢いで蘭に踊りかかる。蘭の喉元目掛けて突き出された刀は、先端が欠けて淡い紫の壁に突き刺さった。
「なっ、見えない壁が……」
思わず蘭と目を合わせてしまった善治は、その顔に浮かぶ怖いくらいの笑顔に腰が引けてしまう。
「ねぇ、私今とっても機嫌がいいの……だから特別に正しい人の愛で方を教えてあげる」
腰が引けたまま、あまりの恐怖に声も出せなくなった。間違いなく2人とも殺される。
弓子を守らなくてはいけないのに、善治は蘭の目の前から足が一歩も動かせなかった。
「邪魔」
善治を軽く振り払った蘭は、ゆっくりとした足取りで弓子に近付いていく。
「い、いや……来ないで……」
弓子は尻餅をついたまま怯えた表情で後ずさろうとするも、すぐに蘭に顎を掴まれてしまう。
「ちょっとの間、私のお人形さんになってもらうだけだよ。意識も感覚もそのままにしておいてあげる」
つまり、自分の意図しない動作が全て自分のやったこととして記憶に刻まれるということだ。
「ほら大谷さん、私の目を見て」
「あっ……」
泣きじゃくっていた弓子の目から涙が引いていき、感情が削ぎ落とされていく。数秒も経たないうちに虚ろな表情を善治に向けていた。
「じゃあ貴方にはこれを。重いから落とさないようにね」
先に生成した質素な刀とは全く異なる、禍々しい装飾が大量に付けられた諸刃の大剣が弓子の両手に握らされた。
普通の女性には手に余る代物ということが一目瞭然だが、眉をピクリとも動かさずに弓子はその剣を善治に向けて構えた。
「叶野さん、だっけ?早く彼女を解放してあげないと、火事場の馬鹿力の使いすぎで壊れちゃうよ」
「この……外道が!弓子、目を覚ませ!」
「……」
弓子は善治の言葉を完全に無視し、無言のまま大剣を横に薙ぎ払った。
振り回す大剣を刀で受けようとした善治だが、防御しきれずに吹っ飛ばされてしまう。刀が折れなかっただけでも幸運だった。
「くそっ!なんて力だ、パワーが違いすぎて受けきれん!」
「男と女だもの、そのくらいのハンデがないと平等じゃないじゃん。それに呼びかけても無駄だよ。聞こえてはいても返事ができなくしてあるからね。
 さて大谷さん、これから自分のすることをよーく覚えておいてね。あとで感想を聞かせてもらうから」
急所を狙わず、敢えて四肢を狙って攻撃してくる弓子の斬撃に善治の体力は瞬く間に奪われていった。
「やばいな、これは……」
振り下ろした大剣が地面に突き刺さると、それまで感情の起伏を封じられていた弓子の顔が初めて苦痛に歪んだ。
「ぜ……んじ」
「弓子、意識が戻ったのか!」
足をふらつかせながらも弓子に近付き両肩をがっしりと掴んで激しく揺すり善治は呼びかけたが、
返ってきたのは蚊の鳴くような小さな声だった。

104:予定調和
10/02/20 22:42:42 Ma3l+j9N
「これ、以上……善治を、傷付けたくない、から」
蘭の呪縛に抗い懸命に言葉を紡ぐ弓子の姿に、善治は胸が熱くなる。
リミッターを外していた反動が一気にきたのか、今の弓子は善治よりも疲れきっていた。
「あいつめ、弓子になんてことしやがる!」
自由に口がきけるうちに、これだけは伝えておかなければならない。
弓子はその一心で、思うように動かない頭を振り絞って善治に自分の意思を伝えた。
「わたシを、ころシて」
「は?何言ってんだ弓子……そんなの、できるわけないだろ!」
「ありゃあ、ちょっと術のかけ方が甘かったかな。お姉様みたいに上手くやるにはもっと練習がいるかも」
瓦礫の山の頂に座って2人の様子を眺めていた蘭が、翼をはためかせながら側に降りてくる。
「退いて」
蘭は自分より背の高い善治を片手で突き飛ばすと、再び弓子の顔を覗き込む。
小刻みに震えていた剣を持つ手がしっかり固定されたのを確認して、蘭はにっこりと微笑んだ。
「勘違いしてるかもしれないけど、この術は私が死んでも解けないよ。彼女が死ぬか、私が自分から術を解くかの2つだけ。
 貴方が死んだら術を解いてあげるけど、そうしたら彼女がどんな反応をするか、わかるよね?」
「なあ、1つ訊いていいか」
「別にいいけど、何?」
「俺たちはあんたの因縁の相手でもないし、あんたを狩るホワイトウイングでもない、ただの一般人だ。
 それなのにどうしてこんな残酷な仕打ちをする?」
「理由?そうだねえ、お姉様に『命を粗末にするな』って言われたのもあるけど、やっぱり1番の理由は……」
蘭が嗜虐的な笑みを顔面いっぱいに貼り付けて口にしたその一言は、2人の心を粉々に打ち砕いた。
「滑稽だからよ」
善治の瞳には、救いようがないほどに堕ちた悪魔の姿が映っていた。





「晴川さん、聞こえますか?」
「どうした、黒松?」
「月夜女姫を視界に捕捉しました。現在若い女性を捕食中で無防備ですが、どうしますか?」
「全員合流するまでその場で待機。前回5人がかりで敵わなかったんだ、単騎突撃は自殺行為に等しい」
「できるだけ早く来てくださいよ。『月夜女姫の妹』の目撃情報もありますし、合流されると今度こそ勝ち目がありませんからね」
「ああ、努力する」





この続きは次回までゆっくりお待ちください。

105:名無しさん@ピンキー
10/02/21 08:08:51 E02EIZkw
畜生、全裸は寒いんだぞ!

106:名無しさん@ピンキー
10/02/21 08:15:09 7GKQP223
SSを書いてみたのであげてみます。
URLリンク(www1.axfc.net)
>>97さんのすぐ後で申し訳ないですが……
パスは「oti]です。


107:名無しさん@ピンキー
10/02/21 14:14:33 sU+el2mT
嘘のようで本当にあった「漫画・アニメ・ゲーム」の展開ってスレで
538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/20(土) 13:30:53.17 ID:NM+oJFqbO

>>1
イナズマイレブン乙

仲間が闇落ちした→まさかの逆洗脳する


ってレスがあった
どんな展開だよ

108:名無しさん@ピンキー
10/02/21 14:32:45 s6JlePuu
>>107
・全国大会優勝
・学校に帰る
・宇宙人に学校が破壊されてる
・宇宙人相手に完敗
・宇宙人を倒すために史上最強のチームを作る旅に出る
・その過程で新たな仲間の加入とケガで離脱していくチームメイト
・宇宙人の総本山へ攻め込む
・宇宙人正体判明、最強の「ザ・ジェネシス」を倒す
・学校に帰る
・宇宙人の黒幕の補佐役の暗躍により離脱していった仲間たちが「ダーク・エンペラーズ」へと覚醒
・サッカーで味方全員KO状態(イナズマならよくあること)
・試合終盤に「みんな思い出せ」「サッカーやろうぜ」により逆洗脳
・世界大会編突入(今ココ)

109:名無しさん@ピンキー
10/02/21 14:58:33 rOxPVqyK
>>106
この司書さんは、勇者一行の子孫だったりするのかな

それはそうと、差し支えなければ、ロダに上げるよりも、スレに投稿された方が良い気がします。
ロダはいずれ消えてしまうので、後日になってスレのログを遡った人は、見ること9が出来なくなってしまうし、
ファイルをDLするとなると警戒する人もいるだろうから、読者が減ってしまうかと。

逆に、まだ推敲段階なので、ずっと残しておきたくないとかの理由で、敢えてロダを使われているのかもしれませんが。

110:INHUMAN
10/02/21 15:41:10 5gsrOuz3
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


111:名無しさん@ピンキー
10/02/21 19:30:21 eR1DSWxD
コンシュマーゲームってお、これは!っていうものがあっても
物語の進行上元に戻って結局妄想で保管すること多いよね・・・

どこのメーカーでもいいから悪堕ちのまま終わるようなの出してくれないかな・・・

112:名無しさん@ピンキー
10/02/21 19:43:42 d7TfyMmk
ニッチすぎてそんなの売れんわw ラングじゃダメなの?

113:名無しさん@ピンキー
10/02/21 20:14:01 RBLiP39+
ジュエルペットで主人公(女)が操られて敵のボスと結婚式を上げさせられる展開になってるんだが
主人公がDQN過ぎてそのまま敵に回ったほうがいいんじゃねと思ったりしちゃうのがなんともなぁ・・・

ちなみにうつろ目あります
URLリンク(apr.2chan.net)
URLリンク(apr.2chan.net)
こんなの

114:名無しさん@ピンキー
10/02/22 00:10:40 DibdrhaO
>>111
つ「バハムートラグーン」

115:名無しさん@ピンキー
10/02/22 00:13:48 gDDNdzQ0
>>113
GJ!

116:名無しさん@ピンキー
10/02/22 02:17:04 LRP8wGEy
>>114
それは悪堕ちというか・・・
NTR・・・

117:名無しさん@ピンキー
10/02/22 07:29:14 GaxU/3rC
天外4、ルナ1、エストポリスetc
ヒロインがラスボスになるRPGは結構あるんだが殆どそのまま死なないのがなぁ

118:名無しさん@ピンキー
10/02/22 08:57:26 makSCuVE
サガフロ1のメイレンは、ラスト直前(本当に直前)で抜けて、
そのままラスボス化という鬼畜の所業をしてくれたな。
一軍で使ってると、先発メンバーがそのまま空いてしまうという。

結局エンディングで正気に戻るけど、
殺したいと思ったプレイヤーも少なくないだろうな。

119:名無しさん@ピンキー
10/02/22 09:15:47 QDMVJYrU
RPGじゃないが選択肢次第でヒロインがラスボスになると聞いてアイマスDSをちょっと思い出す

120:INHUMAN
10/02/22 10:40:30 zrtoeO/B
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


121:名無しさん@ピンキー
10/02/22 12:09:44 Nnq55Qbr
>>120 が悪堕ちさせてもらいたがっている腐女子にしかみえない。

122:名無しさん@ピンキー
10/02/22 12:14:12 DibdrhaO
>>118
それいったらサガフロ3もだな

123:名無しさん@ピンキー
10/02/22 12:23:16 zrtoeO/B
>>121はスルー

124:INHUMAN
10/02/22 12:25:39 zrtoeO/B
>>120の修正

ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!


125:名無しさん@ピンキー
10/02/22 12:50:29 55rT5lNx
>>118
ゼノギアスのエリィさん…
装備品返してくれお(`;ω;´)

126:名無しさん@ピンキー
10/02/22 12:51:23 nhdW0AIx
>>122
ひょっとして、ロマサガ3の事か?

127:名無しさん@ピンキー
10/02/22 13:17:41 qcpXQTjy
アンリミテッドサガのことか

128:名無しさん@ピンキー
10/02/22 16:42:43 M9OOMfGm
メトロイドのダークサムスとか怖いつの!
GCだかのDOOMタイプだかは悪堕ちがあるとか聞いたけど
DOOMとか駄目なんだよなぁ

129:名無しさん@ピンキー
10/02/22 19:35:50 8mgXDMCe
>>107に書いてあったスレ見てたら、

640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/20(土) 15:39:35.78 ID:yUJh3rpQO
ヒロインが覚醒してラスボス化
倒したら主人公にヒロインが取り憑いて発狂
主人公が妹と弟をムシャムシャ

642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/20(土) 15:41:48.17 ID:FfFZ1RMS0
>>640
ディスガイア2?

っていうのがあったのが凄く気になる

130:名無しさん@ピンキー
10/02/23 00:41:57 TpW6MRlN
URLリンク(www.nicovideo.jp)
>>129
ニコ動にそのEND動画あるよ

131:名無しさん@ピンキー
10/02/23 01:22:51 quyrbJbF
ディスガイアってああいうの好きだね
3でもヒロインが生徒会に捕えられて人格改造されかけるし
未遂に終わったけど

132:名無しさん@ピンキー
10/02/23 08:32:48 ScdLZ+F1
>>131
文面だけ見るとすごくよさそうに思えるがズベ子はどうしてもエロに繋げん…

133:名無しさん@ピンキー
10/02/23 09:22:26 +kq6XFYD
奴隷になることってあんまり無いよね。
エロゲはともかく。

134:名無しさん@ピンキー
10/02/24 01:28:46 Qu9IY0/w
>>117
ヒロインがラスボス化して死亡というと魔装機神やニルファがあるけどどっちも憑依系だからなあ

135:名無しさん@ピンキー
10/02/24 07:20:10 hmJd3PAT
ガキの頃見たファンタジー形のアニメだったと思うが、洗脳、と言うか堕落って感じだったが
主人公と相思相愛だったヒロインがラスボス選んで最終話付近で殺されて、でも
「○○様のためなら云々」
とか発言して主人公号泣するシーンはかなり衝撃的だったな

歳は十八 心当たりある方教えてくれ

136:名無しさん@ピンキー
10/02/24 07:45:39 rpwgcsGH
Zガンダムのレコア(嘘)

137:名無しさん@ピンキー
10/02/24 14:52:40 lpoEpF9G
10年前後前でファンタジー
すごいよマサルさんとかか

138:名無しさん@ピンキー
10/02/24 15:40:50 2BqliCKd
>>135
ヴァイスクロイツ アニメ版?
ちょっと違うか・・・

139:名無しさん@ピンキー
10/02/24 16:29:45 9r+5PLAC
らいむいろ?

140:名無しさん@ピンキー
10/02/24 16:42:06 b6amXx95
ロードス島戦記英雄騎士伝 1998年
魔探偵ロキRAGNAROK 2003年
勇者指令ダグオン 1996年
アークザラッド2 1999年
スターオーシャンEX 2001年
コレクターユイ 1999年
神風怪盗ジャンヌ 1999年
犬夜叉一期 2000年

一応…このスレで洗脳操り憑依で近い年代調べて該当しそうなのはこんな奴だが。
M.C.Collectionさんで調べてwikiで打ち込んだけど>>135みたいなのは知らないなぁ…
言っているシチュエーションだけ見ると美味しいしスレ住民が見逃すはずないのだが…

141:名無しさん@ピンキー
10/02/24 17:15:55 hmJd3PAT
うーん、地上波だったと思うんだけどなぁ

まさかの再放送とかケーブルテレビとか
ガキの頃ケーブルテレビなんかあったっけ…

142:名無しさん@ピンキー
10/02/24 18:40:38 s9fdPwWo
ファンタジーの世界観をもっと詳しく

143:名無しさん@ピンキー
10/02/24 19:31:08 AHrtDmue
サクラ大戦だったりして
ていうか最近すぎてわかりづれぇw

144:名無しさん@ピンキー
10/02/24 19:48:03 9r+5PLAC
X4じゃねぇよな……流石に……

145:名無しさん@ピンキー
10/02/24 20:43:38 XQSwiMNq
マシュランボーかな?
洗脳シーンなかったっけ

146:名無しさん@ピンキー
10/02/24 21:08:31 uNmaplK7
>>143
TV版サクラ大戦には殺女は出なかった気が
上にも書いてあるらいむいろかと思うがあれファンタジーじゃないよなぁ

147:名無しさん@ピンキー
10/02/24 22:18:58 guoSIPnq
サクラ大戦モノの調教や洗脳ネタって同人誌でも意外と少なかったよな……。
ネタとしては美味しいはずなのに。

148:名無しさん@ピンキー
10/02/24 22:26:14 O3FiN/m6
>>145
あるにはあったけどアレ男が対象でしかも未遂じゃなかったっけ?

149:名無しさん@ピンキー
10/02/25 00:02:07 lpoEpF9G
ID:hmJd3PAT
ケーブルなら普及してたよ
再放送も含めるとよほど大昔のでなければプラス5年、今から20年前くらいまでが範囲?
・アニメ
・ファンタジー
・ヒロインが裏切るみたいな展開
・そのヒロインは死ぬ
・「~様のためなら云々」&主人公号泣

80年台ものまで遡らないとだめか・・・


150:名無しさん@ピンキー
10/02/25 00:38:38 /gdXfdjm
その頃だと135がまだ産まれてないんじゃ
再放送とかかもしれんが
後、ここというよりNTRスレの方が発掘しやすいかもしれんな…そういうシチュは

151:名無しさん@ピンキー
10/02/25 00:49:45 CxtzghEg
時代とか抜きにすれば逆転イッパツマンがそんな感じじゃなかったかしら

152:名無しさん@ピンキー
10/02/25 01:13:43 SRw3aqYS
いや、タイムボカンシリーズならあの頃再放送してても不思議じゃない気がする
もちろん地域にもよるだろうが、あるかも

153:名無しさん@ピンキー
10/02/25 02:43:05 rYO1P+/p
アニメじゃなくてラノベなら狗狼伝承がそれっぽいのかなあ
というかやっぱりNTRスレのほうが探しやすそう

154:名無しさん@ピンキー
10/02/25 07:11:35 Uk90FrBC
ラノベだったら「わたしの勇者様」とかあるけど
相思相愛ってわけじゃないしな…

155:名無しさん@ピンキー
10/02/25 07:17:19 FSofW3aB
エクセルサーガ見て勘違い
...無いな。

156:名無しさん@ピンキー
10/02/25 08:35:39 JqsrPhae
サイレントメビウス・・・?

157:名無しさん@ピンキー
10/02/25 09:11:48 zABUtYgB
ジェットマン…と思ったがこれはアニメじゃなかったw

158:名無しさん@ピンキー
10/02/25 12:29:55 Uk90FrBC
カテジナさん…

は、そもそもラスボスだしな…

159:名無しさん@ピンキー
10/02/25 12:31:24 Uk90FrBC
あと、熱沙の覇王ガンダーラとかは?

160:名無しさん@ピンキー
10/02/25 13:25:21 IonTSG/q
リューナイト?

161:名無しさん@ピンキー
10/02/25 14:01:03 vaPu0JXw
年代と何かの名前が分かれば・・・
URLリンク(lain.gr.jp)
この中から探して見てくれ

162:名無しさん@ピンキー
10/02/25 14:33:19 vD3whDY7
昔のだから、複数作品が記憶の中で混ざってしまってる可能性もあるでしょ。

163:名無しさん@ピンキー
10/02/25 15:57:13 uDNjB1gu
そういやアニメのドラゴンクエストって、ヒロインの女がバラモスに協力したの?
最期の方を見逃してたけど、女戦士だかもバラモスの手下だったかとか聞いた気もするし
バラモスを倒せたんだろか?
あと、ウテナだかチュチュだかとかも見逃してるんだよね

164:名無しさん@ピンキー
10/02/25 16:32:38 8MlLy15i
ドラクエは・・・と言う話だったのさ(AAのポカーンENDじゃないの

165:名無しさん@ピンキー
10/02/25 16:53:28 2pYNzeII
>>163
第二部で出てきたアドニスって男剣士の間違いじゃないか?
最後はバラモス倒して終わり

>>164
それは打ち切りの第一部
その後で続きの第二部やったんだよ
あまりにも第一部の最後がひどすぎてAAになったりしてるけど

166:名無しさん@ピンキー
10/02/25 17:11:05 VezNi9qW
レイアース(第1部)・・・・・・・なわけないか

167:名無しさん@ピンキー
10/02/25 17:43:04 cHSY7mpw
ドラクエの第一部の最後はわりと最近見たんだけど
そこだけ知らなかったから大いにふいた

168:名無しさん@ピンキー
10/02/25 20:23:12 8XAvqzQt
三国伝のラスボスこと天司馬さんは珍しいタイプだよね
邪神の魂と融合した割には闇に喰われて身体を乗っ取られるんじゃなく。事実上の制御に成功して大暴れだし

普通なら利用してるつもりが逆に利用されていて、精神を喰われて異形変化の後に悪堕ちなのに

169:名無しさん@ピンキー
10/02/25 20:35:09 MvbD0sFA
>>135がもの凄く気になる
>>161も見てみたけどヒロインが死ぬってのは結構少ない
ヒロイン以外の女キャラも含まれるのか
TVシリーズの再放送だったか、OVAっぽかったか
結構重い作風だったか、ロボやら巨神兵みたいなのは出て来たか
記憶を頑張って辿って欲しいw

「死ぬ」ってあたりからウィンダリア、マーメノイド、エルハザード、シュラト・・・この辺がぱっと思い浮かんだけど






170:名無しさん@ピンキー
10/02/25 20:41:13 Qbocd5FP
ヒロインが最終回直前で堕ちる…

ライト&ダーク?

171:名無しさん@ピンキー
10/02/25 21:40:23 MKW8p7pd
>>135
ウテナじゃね?

172:名無しさん@ピンキー
10/02/25 22:01:49 5vl+0L4g
次のポケモンレンジャーって悪の結社が洗脳機械使って世界を管理統合しようってストーリーみたいだ


対象はポケモンだけど

173:名無しさん@ピンキー
10/02/25 22:39:50 /MoStr8N
擬人化なら逝ける…かも
割とそういうネタあるっぽいし

174:名無しさん@ピンキー
10/02/26 01:58:17 vo6OERH6
>>163
一応当時見たはずだがそんな展開あったっけ?
たしか最序盤でヒロインがメダパニかけられて秘密をしゃべる…
みたいなのはあった気がするけど

175:名無しさん@ピンキー
10/02/26 06:38:57 NZBnGCYZ
女性が悪者になった姿を貼るスレが復活してたな。

176:名無しさん@ピンキー
10/02/26 07:17:22 7zdZKNUv
>>175
kwsk

177:名無しさん@ピンキー
10/02/26 19:46:16 NZBnGCYZ
「みーんな、なかーま」から行ける

178:名無しさん@ピンキー
10/02/26 20:05:52 Ma4C/aC8
ぐぐればいい話じゃね?

179:名無しさん@ピンキー
10/02/26 22:31:44 jwfedemh
♂勇者が魔王に性転換させられた挙句堕とされるって同人ないかな

180:名無しさん@ピンキー
10/02/26 23:31:25 TfZMXmaE
>>135の話で、昔なつかしの
「ライブアライブ」の中世編(アリシア姫)を思い出してしまった。
アニメじゃないから絶対違うんだけど。

181:名無しさん@ピンキー
10/02/27 00:26:11 rzoo2AaC
ヤマトタケル、じゃないよなぁ。

182:名無しさん@ピンキー
10/02/27 02:40:46 kQNEWe9b
ふたつ以上混じってると思う
レイアース第一部とあと何か別のと

183:名無しさん@ピンキー
10/02/27 03:34:32 2vsKUjT6
ヤマトタケルて最後姫死ぬんだったか?

184:名無しさん@ピンキー
10/02/27 03:51:49 RlQTbdw1
>>135
黒シスターのやつじゃね?
クロノクルセイドとかいうやつ

185:名無しさん@ピンキー
10/02/27 06:27:48 4du6YpVL
>>184
タイトルではぴんと来なかったから絵とかググれば見つかるかね

186:名無しさん@ピンキー
10/02/27 13:03:14 mPG+cG4M
クロノクルセイドではヒロイン元に戻って殺されてないんじゃ?

187:名無しさん@ピンキー
10/02/27 14:50:09 mkeLg2Uf
質問ですが、東方の悪堕ちシリーズはこのスレ的に大ヒットですよね?

188:名無しさん@ピンキー
10/02/27 14:51:41 bArhbNR4
別に

189:名無しさん@ピンキー
10/02/27 15:06:52 muJ23mYo
俺は大好物だが東方は荒れるから黙っとけ

190:名無しさん@ピンキー
10/02/27 15:21:05 NN7zOnbn
当方、東方はまったく触ってないからわからないけど
東方は荒れるから怖い。
コミケとかで辟易したし。

191:名無しさん@ピンキー
10/02/27 15:31:31 KF0EwEnJ
そこまで汚物のようにさけることもなかろう
悪堕ちはただでさえマイナーなジャンルだし


192:名無しさん@ピンキー
10/02/27 16:15:47 Fh3muRP7
流れをぶった切って久々に洗脳シーンを堪能したいんだが、誰かロイヤルブラッド2の女性捕虜データ持ってたら上げてくれないか?


193:名無しさん@ピンキー
10/02/27 16:19:37 WDyujOhc
流れをぶった切って著作権侵害のアップ依頼かよw

194:名無しさん@ピンキー
10/02/27 16:44:51 4VnRuWIp
墜ちたな・・・

195:名無しさん@ピンキー
10/02/27 17:21:24 4du6YpVL
なんて高度なギャグなんだ…

196:名無しさん@ピンキー
10/02/27 17:31:08 DgvpkiEs
ふふふ

197:名無しさん@ピンキー
10/02/27 18:23:13 yfr9Czkw
東方の悪落ちいいよねー!

198:名無しさん@ピンキー
10/02/27 18:28:23 mORJVtRU
192は乞食神だとおもふ
もんじゃ焼き

199:名無しさん@ピンキー
10/02/27 18:59:50 pOJVOG5g
突然すいませんが、SSを投下させていただきます。
洗脳装置系の話になっていく予定です。今回はオープニングで。


200:インストール
10/02/27 19:04:27 pOJVOG5g
 窓一つない、冷たいコンクリートの壁に囲まれた部屋。
 その部屋の中央に、一脚のベッドが設置されていた。牢獄に近い空間の中に、肌触りのいいシーツ、キングサイズの豪華なベッドは、あまりに不釣り合いだ。
異彩を放っている、と言ってもよい。
 だが、この場で真に異彩を放つものがある。
 それはきらびやかなベッドの上にあった。
「あ……あああ……」
 シーツの上で仰向けになり、声にならないうめき声を上げる女性。
 両手足は、鋼鉄の枷でベッドにつながれており、一足たりともベッドから離れることができない状態。
 衣服は何も身に着けていない。全裸だった。
形のいい、釣鐘型の胸は、激しく上下運動を繰り返し、槍のように鋭くとがった桃色の乳首は、冷たい空気に反応してか、かすかな震えを見せていた。
 膝を天に突き出し、股でMの字を形作るその格好で、下腹部の黒々とした茂み、またその奥にある女の秘境を、一切隠すことなく外部に開放していた。
 彼女は、すっぽりと頭部を覆う、暗い紫色をしたヘルメットをかぶせられていた。
 頭頂部に備えられた赤いランプがまがまがしい。
「あ、あ、あ……」
 頭部のヘルメットが隠すせいで、呻きを上げ続ける彼女の表情を窺い知ることは出来ない。
 身ををよじり、膝をもじつかせ、ベッドシーツを強く握りしめる手から、彼女の表情を推測せねばなるまい。
 ぽた、ぽた。
 静かに、一定のリズムで刻む音がある。
 彼女のすぐそばの、機械制御式の点滴台から滴る薬物の音。そこから彼女の首筋にかけて、極細ながらも上部なチューブがつながっていた。
 鎖よりも弱い素材ではあれど、このチューブも彼女にとっては、自らを拘束し続ける枷の一つに数えられるものであった。
緩やかだった彼女の動作が、だんだんと激しいものに変化していく。腰が持ちあがり、上下に激しく振られる。
 そのたびに鎖の擦れ合う、じゃらじゃらとやかましい音が部屋中に響く。漏れる声も、だんだんと大きく、高く、淫らに変化していく。
「あああああっ!!ひっ!!いいいい!!!」
 呻きはいつしか悲鳴となった。左右に激しく振り乱す頭。限界まで開かれた口。何かから逃げようとでもするかのような、身のよじり。
 乳房は左右上下、思い思いの方向へ動きまわる。
 あらわな股間の口から、とろとろと流れる温かい液体。止まらないヴァギナの痙攣を、外からでも見てとることができた。
 さらに声は高く、高く上りつめる。動作もますます激しさを増した。頑丈な枷が頼りなく見えるぐらい、彼女の乱れようは半端なきものだ。
 ベッドにいるのは人ではなく、盛りの吠え声を上げ続ける獰猛な獣ではないかと思わせるほどに。
 身体が震える。震えは激しく、ケイレンと呼ぶに値する反応へと姿を変えた。
「いやああああああ!!」
 コンクリートに反響する、絶叫。性感が限界を越え、荒々しいオーガズムを呼び起こす。 
 10数回目に及ぶ、「女の悦び」は、先ほどまでと同じように、性感体への接触を通じることなく、全てがヘルメットから与えられる暗示の力によって呼び起こされたものだ。
 肉体に触れずにオーガズムを引き出す、俗に「エナジー・オーガズム」と呼ばれる悦楽の最境地は、彼女を一匹のメスへと変えるのに、十分すぎるものだった。
 1分を越える、狂悦の絶頂の叫びの後、突然、糸が切れでもしたかのように、女は声を止め、身体を弛緩させた。半開きにした唇の端からは、口内にたまった唾液があふれ出し、
 下の陰唇からも、熱い液体がとめどめもなく流れ落ちる。彼女の心身の虚脱とともに、ヘルメットの赤いランプは、しばらくの点滅の後、静かに消えた。女陰が、ヒクリ、と動き、液体を垂れ流す。シーツのやらしい染みがさらに拡げられた。
 この部屋にはもう一人、ベッドで狂う女を見つめる人物がいた。
 ベッドの脇の椅子に座り、テーブル上に広げたノートパソコンを見つめる、白衣の研究者然とした女。可愛く束ねたポニーテール、冷たく光る銀色の眼鏡。
 彼女が向かっているノートパソコンは、端子を通じて、ベッドの上で拘束されている女のヘルメット、そして投与を繰り返す点滴台につなげられていた。
 彼女は冷静な声で言う。
「大分、抵抗も弱くなったわね。いい調子よ」


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