触手・怪物に犯されるSS 22匹目at EROPARO
触手・怪物に犯されるSS 22匹目 - 暇つぶし2ch837:名無しさん@ピンキー
10/07/28 14:13:54 sND46Q8k
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『魔王と愉快な仲間?たち』
Act.1 ある魔王のおはなし

むかしむかし、まだ世界が剣と魔法に支配されていた頃。
魔王が世界に君臨し、人間たちを虐げておりました。
でも世界は良く出来ているもので、人間の中から強い力を持つ者が現れます。
例のごとく勇者と呼ばれたその存在は民の期待を背負い、魔王の軍勢に戦いを挑みました。
旅の中で多くのドラマを生み出し仲間を増やした勇者たちは戦いを続け、やがて魔王へと辿り着きます。

勇者達と魔王の戦いは三日三晩続き、最後には勇者の命を燃やした一撃を受け魔王は倒されてしまいます。
しかし勇者も無事では済まず、仲間達に支えられ自らの国の王へと報告をした後で静かに息を引き取りました。
彼の尊い犠牲によって得た平和を全ての人類は喜び祝い、愛すべき英雄の死を悲しみました。
そして事件は勇者の葬式から二ヶ月ほど過ぎたある日、マハリ王国の獣人と人間が暮らす小さな村で起こったのです。


ある日を境に、村の外れにある洞窟に魔物が住み着いたという噂が流れました。
実際に村の周辺では野生動物の怪死が相次ぎ、村人たちは不安で夜も眠れませんでした。
すぐに村の若者が討伐に向かったのですが、大怪我をして帰ってきます。
国に騎士を要請しようにも、まだ魔王軍の残党が多く混乱の収まらない国内のこと、
騎士団はとても動ける状態ではなく、冒険者もこんな辺境には寄り付きません。
村人たちは困り果て、ある一つの決断を下したのでした・・・

*

あぁ、なんで俺様がこんな目にあうんだ・・・。
そこら辺で捕まえた鹿から血を吸い上げていた触手を引き抜き、死骸を外へ放り投げて心の中で愚痴る。
俺様の名前は魔王ヴェルフレア、この世界の支配まで後一歩までいった伝説の魔王だ。
そんな超上級魔族の俺様がこんな辺境の洞窟で野生動物の血を啜って飢えを凌いでいるかというと、
あの忌々しい出来事を思い出さなければならない・・・。

突如として現れた勇者はどんどん俺様の魔王軍を破っていき、終には俺様の目の前に立ちはだかりやがった。
軽く蹴散らしてやろうと思ったが意外に粘りやがったのだ、俺様すら本気を出してしまうほどに。
アイツが強かった事は悔しいが認めてやろうと思う。何しろこの俺様が本気でも苦戦を免れなかったからだ。
何とか他の連中を黙らせることは出来たが、勇者だけは何度も立ち上がり挑んできたのだった。

最後にはついに自爆覚悟の特攻までかましてきやがった訳で、
危険を察知した俺様は核に結界を張り消滅だけは逃れたのだが・・・。
その際に身体の9割と魔力の99%を失い、更には海へと放り出されてしまったのだ。

でかいスライムみたいな姿にされた屈辱を噛み締め、魚の血を啜りながら生き延びた俺様はこの大陸に流れ着く、
それから人間どもから逃げ回りつつこの洞窟に隠れ住み力を蓄えていたのだ。
だがここも人間に見付かってしまった、討伐に来た奴らは隙をつき何とか撃退した。
と言っても一応殺しては居ない、人を殺したらその分だけ騒ぎが大きくなってしまうからだ。

だが騎士団に動かれると非常に厄介な事になる、今の俺様は魔族としては下級程度ほどしか力が回復していない。
しかも討伐隊を撃退した時に負ったダメージにより暫く動けなくなってしまったのだ。
一刻も早く回復する為に多くの獲物を捕らえているのだがこんなのではいつまでかかるかも解らない。
こんな事なら女がいいなんて贅沢言わず食っておくべきだったかと後悔しても時既に遅し、
俺様はかつてないピンチに陥っているのだった、以上回想終わり。



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