09/12/24 17:46:28 Dl8o+3da
「監督、すいません……」
俯き、まるで独り言のように呟いた染岡の言葉は、けれどちゃんと瞳子に届いており。
「あら、素直な所もあるんじゃない」
フフッと笑う声に、染岡は顔を上げた。
やはり苦しそうな顔をしているが、そこに浮かぶのは優しい微笑みで。
ドクン、と染岡の心臓が強く脈打った。
自身に再び熱が集中してくる。
「監……督……!」
染岡は瞳子に覆い被さった。
「オレ、まだ出し足りません……!」
そう言った染岡に、瞳子は少し驚いたように瞳を瞠ったが―
「もう、仕方ないわね」
呆れたように微笑った。
「監督……!」