09/12/19 01:35:56 bgzgvsEH
ホークアイは無意識に太ももで私の腰をぎゅっと挟み込み、迫りくる絶頂に耐えている。
「いいぞ…!イけ!」
「あ…少将…っ!少将っ!少、将…ッ!」
「…ホークアイ…!」
「―あ、ああぁッ!!」
まるで貫くかのように張形でホークアイの中を強く突き刺すと、ホークアイは目を見開いて叫んだ。
張形をうまそうに飲み込む二人の性器が限界を迎え、ぷしゃりと盛大に蜜を噴いた。
尻の下のシーツや陰毛まで水を浴びたかようにすっかり蜜でべとべとになり、お互いの秘所はひどい有様だ。
しかし悪い気はしない。
「…はう…ッ」
ずぷりと音を立てて膣から張形を抜き出すと、それすら強い刺激になるのかホークアイが辛そうに呻いた。
シーツに力なく汗まみれの躯を横たえているホークアイを抱き寄せ、達したあとの甘い余韻に浸る。
まだ意識が朦朧としている様子のホークアイは、まるで安寧を求める赤子のように私の胸に頬を埋めてきた。
男が乳房に頬擦りをしてくると気持ちが悪くて仕方がないが、ホークアイになら不思議と許せる。
「…少、将…」
ホークアイが今にも眠ってしまいそうなぼんやりとした声で私の名を呼ぶ。
ホークアイは懸命に意識を現実へ留めようと努力しているようだが、意思とは正反対に瞼はどんどんと下がっていく。
ホークアイは今、部下の扱いすらままならないあの無能なマスタングのお守りで忙しく、ろくに睡眠もとれていないのだろう。
ホークアイはこのホテルに着いた時から、目の下の隈が化粧でも隠しきれずに目立っていた。
―まあ、いいだろう。
まだ物足りずホークアイを心行くまで貪りたい衝動はあるが、あと数日は東部に滞在するのだから焦ることはない。
うとうととしているホークアイの背中を撫でていると、火傷の痕に指が引っ掛かった。
指先でホークアイの背中に刻まれた錬成陣をなぞると、ふと、気分が悪いがマスタングのあの手袋の模様を思い出した。
この娘は、ホークアイは、私のことを愛していると思う。
初めてホークアイを抱いた時、ホークアイは女同士で愛し合うこともセックスをすることにも何もかも戸惑っていた。
そんなホークアイに焦れ、あの時はホークアイを押さえ付けて無理やり犯してしまったが、今は違う。
私がホークアイを求めれば、ホークアイもそれに応じて私を求め、一緒に頭がおかしくなりそうなほどの快楽を共有する。
しかし、ホークアイの隣には私よりも先にマスタングがいたのだ。
そしてホークアイはいつもマスタングの背中を追い掛けている。
ホークアイが私とマスタングに向ける感情は、愛情だが、それは同じものではない。
私はホークアイに愛されているが、しかし、それは愛情というよりは尊敬に近いものだろう。
私が何度強引に欲しがり、何度激しく抱いても、ホークアイは未だマスタングの側を離れず、奴の犬であり続けている。
―しかし、いつかはこの美しく気高いホークアイを私の犬にしてやる。
「……必ず奪ってやる。躯も、心もな」
穏やかな寝息を立て始めたホークアイを強く抱き締め直し、口元に笑みを浮かべながら誰にも届かぬ宣戦布告をした。
終わり