ポケモン その16at EROPARO
ポケモン その16 - 暇つぶし2ch2:セキエイエロパロ委員会
09/12/17 01:09:57 vwd217PK
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3:セキエイエロパロ委員会
09/12/17 01:15:19 vwd217PK
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4:セキエイエロパロ委員会
09/12/17 01:22:50 vwd217PK
テンプレ終了。
久しぶりのスレ立てなので、ボロがないことを祈る。
では、名無しに戻ります。次に会うときは書き手として現れるかも。
職人さんたちよ、ブラストバーン!

5:名無しさん@ピンキー
09/12/17 01:32:46 tYEscvrj
>>1
乙!

6:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:21:01 ZuPRaF4D
>>1
新スレ立てありがとうございました。

前スレ>>944の者です。ヒビキ×ミカン中編投下します。今回はミカンサイドでヒビキの感情の変化の間に彼女の中ではどうだったのかを書いてみました。
出来るだけゲームの要素を取り入れてみようと思ったらやはり長めに…

前回同様このシチュ等が嫌い、エロしか読まないみたいな人はスキップしていただければ幸いです。
表現力や語彙力に欠けてると自負しており、技術的反省をしたいのでご教授いただきつつも見守っていただければ嬉しいです。

では投下します。

7:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:24:55 ZuPRaF4D
 日が水平線に沈み始めて辺りはだんだんと暗くなっていた。潮が満ちてきたのだろうか。僕の足首に白波が打ちつけてくる。

ミカンさんは僕の胸元にふわっと抱きついてきた。

「……バカっ」
「……?」

胸元から生温かい涙が伝わり、服にじわっと染み付いてくるのが分かる。
ミカンさんはきっと泣いているのだろう。これは…悲しいのか…それとも嬉し泣き?

それからミカンさんはゆっくりと話し始めた。





 ―あたしは、どちらかと言えば小さい時から大人しい性格だと思う。いまもそこはあまり変わっていないけど。
この大人しさ故に、小さな頃から人にからかわれることが多かった。キキョウシティにあるトレーナーズスクールに通っていたときも、周りの目立つ男の子達にちょっかいをかけられるのが日常茶飯事だった。

 今のあたしと違うところ。それは昔のあたしは感情をすぐに表に出すような子供だった。ひどいめに遭うとすぐに悲しくなって泣きわめくし、嬉しいことがあると素直に喜びを表に出す女の子だった。
普通そんな目に遭ってたら学校を辞めたくなるかもしれない。でも、あたしは辞めようとはしなかった。何よりポケモンが好きだったの。トレーナーになりたかったの。もうこの時には灯台のアカリちゃんとも仲が良かったりもしたわ。

 あたしの最初のパートナーは普通のよりも身体の小さい臆病な性格のイワークだった。
そのイワークが彼等によってひどい仕打ちにあったことがある。今から10年前。あたしが8歳の時の出来事だった。

彼等は私からモンスターボールを奪い取り、中からイワークをくり出した。
……その光景は今でも思い出したくはない。彼等のマダツボミのつるのムチでひたすら痛め付け、何も罪のないイワークは悲しそうな声をあげていた。
やめて、と必死に泣きながら懇願するあたしの目の前で、彼等はつるを使って瀕死になったイワークを深い池の中に放り投げさせたの。

 まさに絶望だった。あたしは池の中に飛び込み小さなイワークを探して探して…見つけだした時には水の弱いイワークに水が染み込み、息も絶え絶えだった。
急いでポケモンセンターに連れていった。ジョーイさんに最悪のことも考えたほうがいいと言われて、ロビーであたしは泣きじゃくっていた。そんな時、あの人が現れた…。

「どないしたん? 泣いたらあかんよ?」
「……ぐすっ。…あ、あなた隣のクラスの」
「まあ、ハンカチでその涙拭きなや」
「……ありがとう」

コガネ弁バリバリのその人は隣のクラスの目立つ元気な女の子だった。あたしとは正反対の誰にでも絡んでいくような気さくな性格で、これから先全く話すような縁がないだろうともその時は思っていた。

「自分、確かアサギシティのミカンちゃんやろ?」
「……うん」
「やっぱ! いや、いっつも見かけては可愛い娘やなぁなんて思ってたんよ」
「……可愛い? そんなこと、全然ないです」
「んまぁそれはよしとして、どないしたん? 綺麗な顔に涙は似合わんよ?」

それからあたしはその子にこれまで経緯を説明した。話すのも辛くて嗚咽が止まらなかったけど、その子は嫌な顔一つせずにしっかりと聞いてくれた。
涙を流して悲しむあたしをその子はそっと、抱きしめてくれた。

「それは辛かったな…パートナー大切にしてたんやなミカンちゃんは」
「……」
「…イワークが心配なんやろ? きっと大丈夫やで」
「……う、うわぁーんっ!!!!」

あたしは思いっきり泣いて泣いて泣いた。涙が枯れ果てるまでひたすら泣いた。

8:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:25:36 ZuPRaF4D
 大分時間が経ち泣き止んだ時に彼女はふと立ち上がり、あたしには顔を見せずにこう言った。

「…でもなミカンちゃん。その罪の無いアンタのイワークが傷付いたのは、奴らだけがいけないわけじゃないんやで」
「…えっ?」
「自分のポケモン守れなかったトレーナーにも責任はあるんや。もしイワークが攻められた時に指示を出せて攻撃返せてたら? こんなことにはならへんかったかもしれないやろ?」
「……」
「トレーナーになるってことは、そういうことや。頭でっかちに知識ばっか詰め込めばいいってもんやない。冷静に状況判断してその知識を瞬時に応用できてこそトレーナーや、とウチは思うねん」
「……」
「そして何より、ポケモンを守るにはトレーナー自身が強くならないといけないんやないかな?」
「……あたしが、強く、なる?」

その子はあたしの方に振り返り、しゃがんで、そっとあたしの頭を撫でながら聞かせるようにそっと穏やかな声で言った。

「…そうやで。もしポケモンが好きで、パートナー守りたいと思うなら、ミカンちゃん。アンタも強くならなきゃあかんよ……」

(自分が強くならなきゃいけない…)

あたしの心の中で彼女の言葉が響いていた。続けて彼女は話しはじめた。

「ウチな、みんなとは少し遅れて学校に入ったんよ。ちょっといろいろあってな…とにかく、強くなりたいんや。ポケモンも、そして自分自身も……」

それからジョーイさんにイワークはもう大丈夫だと告げられ、あたしたちは安堵して心から喜んだ。日が徐々に傾き始めた頃、キキョウシティを出てあたしたちは36番道路を歩いていた。

「とにかく良かったなぁ! ほな、ウチはそれそろ帰るで」
「…ありがとう」
「じゃな!」

エンジュ、コガネ、そしてキキョウの三差路になっている所であたしたちは別れた。しばらく歩くと、後ろからあの子の声が聞こえてきた。

「言い忘れとったわあ! ウチ、コガネシティのアカネや! これから仲良くしようやあ!」

あたしは、彼女に大きく手を振っていた。

これが、後に唯一無二の親友となるアカネとの出会いでした。

9:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:28:32 ZuPRaF4D
 アカネと別れたあと、あたしはアサギシティが見渡せる高台まで帰ってきた。あたりはすっかり日が暮れており、街は煌めき、星空が頭上に輝いていた。

そこでイワークをボールから出して、あたしはイワークを抱きしめた。

「ごめんね、あたしが弱いから…ごめんね…」

と何回もイワークに泣きついた。その度イワークは優しい声を返してくれた。

「…イワーク。あたし、強くなる!! もう、あんな奴らには負けたくないよ…負けたくない!!」

星空の下、あたしたちは誓った。

 それからというもの彼等にからかわれても、あたしは表情を表には出さなかった。最初からびくびくしていては舐められると思ったからだ。
勉強にも励んだ。学校が終わってからも、イワークとふたりで野生のポケモン相手に修業を積んでいった。
一方でアカネも学校内で頭角を表すようになってきた。彼女の存在は、あたしにとっては励みになった。
学校ではあまり一緒にいることはなかったけど、夜な夜なポケギアで語り合ったりした。たまにバトルしたりもしたっけな…。
もちろん辛いことはいっぱいあった。泣きそうになることもたくさんあった。でも、あたしはもうポケモンたちを悲しませたくない。
ポケモンが大好きだから…。

 ついにあたしは6年前にアカネと共に学校を首席で卒業するまで一滴も涙を流さなかった。その頃までにはもう、からかわれるなんて事も無くなっていた。
あたし自身もポケモンも少しだけ、大きくなれた気がした。
この経験が後にあたしが『鉄壁ガード』と呼ばれる所以なんだと思う。

そんなときだった。首席が二人も出たと噂を聞き付けたポケモンリーグからあたしとアカネにジムリーダーの就任の要請が来た。
あたしたちは悩んだ末に受諾し、晴れて新米のジムリーダーとなったのだった。

10:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:31:36 ZuPRaF4D
 ジムリーダーに就任してから1年経ったある日のことだった。

いつものようにジムでの仕事を終えたあたしに一本の電話が入った。

…♪~…♪~…♪~、、、ピッ!

「…もしもし」
「あっミカン? アカネやけど…」
「アカネ? どうしたの?」
「いや今日めっちゃ強いチャレンジャーが来てな、ひっさしぶりの完敗やったわ!」
「…そうなの? どんな感じだった?」
「いやな、普段とバトルじゃ目つきが全然違うんよ。ポケモンの扱いもよう出来る子やで」
「子? …それって子供?」
「そう! ミカンよりちょい下ぐらいの男の子で、トレーナー歴もまだ浅いんやって。おまけにトレーナーズスクールにも行っとらんらしいで。ほんまたいしたもんやわ!」
「そっか。ちょっと気になるな…」
「もしかしたらそのうちミカンのところにもやってくるかもしれへんで? じゃあ!」

ピッ!ツー…ツー…

(強い…男の子かぁ)

それからしばらく後になってからだった。アカリちゃんの様子がおかしくなったのは。

 アカリちゃんは長い間、あたしが生まれる前から灯台のポケモンとして休まず働いてきた頑張りやさんだった。
アサギシティのジョーイさんに診てもらったけど、疲労だけじゃなく合併症も起こしていて街の設備だけではどうにもならないらしい。タンバシティの老舗の薬屋までいかないとダメだそうだ。
一刻の油断も許されない状況で、あたしは側を離れるわけにはいかなかったから、やむをえなくジムを閉めることにした。

そんな日が数日続いた後、一人の男の子があたしを訪ねてきた。

11:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:33:45 ZuPRaF4D
「もしかして、アサギシティのジムリーダーさんですかあ?」
「…トレーナーさんですか?私がアサギシティジムリーダーのミカンです」

 あたしはそういってその男の子を見た。最初に目に入ったのが綺麗で大きな瞳。鼻筋が通っていて全体的に整った顔立ちをしている。キャップを被り、パーカーを着込んでランニングシューズを履いている。ちょっとオシャレな普通の男の子って感じだった。

「僕、ジム戦をお願いしにきたんですけど!」
「…ゴメンなさい。いまあなたとジム戦をするわけにはいかないの」

それから彼と少し話しをした。アカリちゃんの容態が酷いから離れるわけにはいかないこと。そして治すにはタンバシティの特別な薬が必要だということ。それまでジム戦は出来ないということ…。
彼は少し思いあぐねていたようだけど、しばらくしてこう言った。

「…分かりました!僕がタンバシティまで行って薬を貰ってきます!」

ちょっと思いもよらない回答だった。あたしはあの出来事以来、心から信頼できたのはアカネただ一人だけだった。だからこの大切な役割をそう簡単に人に頼めずにいて途方に暮れていた。
けど、彼の正義感に満ちたその顔はどこか信頼が出来そうな、不思議とそんな気がしたの。

「…お願いしてもいいんですか?」
「はい!ミカンさんはアカリちゃんの側に居てあげて下さい!」

彼はそう言って微笑んだ。

「…ありがとう」

あたしはお礼をいい、自分でも不思議なことにこの素性の分からない少年を信じることにした。

「じゃあ僕行きますね」

そういって彼はエレベーターに乗って去っていった。

 あれ、あたし名前聞いてなかったっけ…。そう思ってたら足元に一枚のカードが落ちていたのに気がついた。拾い上げてみるとそこにはこう書いてあった。

『Name:Hibiki
 Sex:Man
 Age:10   』

添付されている写真を見るかぎりどうやら彼のトレーナーカードのようで、名前はヒビキと書いてあった。
「…ヒビキくんっていうんだ」

それがあたしとヒビキくんが出会った日の出来事でした。

12:名無しさん@ピンキー
09/12/17 15:35:54 ZuPRaF4D
数日後にはヒビキくんが灯台に帰ってきた。
彼からひでんの薬を受けとって、代わりといってはなんだけど彼のトレーナーカードを渡してあげた。

探してたんですよ~、と彼はちょっと照れたのか表情を崩した。そこには素顔のヒビキくんが表れていたように思えた。

 薬を与えると効能がすぐに表れた。ぐったりしていたアカリちゃんがたちまち何もなかったかのように元気な声を上げた。

「よかったね……」

そういってあたしはアカリちゃんと抱擁した。

 その後、ジムに戻ってバトルを行った。
戦いをするうちにあたしは違和感を感じていた。このぐらいの歳にしては、ヒビキくんは明らかに実力がずば抜けている。
どうしてか考えてみたときにふとアカネの言葉が脳裏をよぎった。

(バトルのときに、目つきが変わる男の子……)

ふと、彼の顔を見てみる。
普段は柔和な優しい瞳だったのに、キリッとした集中した瞳……そこには完全に勝負師の顔があった。
全力は尽くしたし、決して油断したわけじゃない。それでも彼の戦術はカリスマ的なものだった。冷静さを忘れずに場の状況に瞬時に適応して、最大限に利用する能力…。
どう考えたってここ最近トレーナーになったとは思えない。あたしは確信した。

(間違いない……彼がアカネの言っていた男の子)

目の前でハガネールが崩れ落ちていく。
ここまでやられたのは初めてだった。……悔しいけど、完敗だった。

「…これ、バッチです。受け取ってください」
「ありがとうございます!」
「…灯台のこともありがとうございました」
「いえいえ、アカリちゃんも元気になって良かったですね」

バトルの時じゃない彼はまるで別人のようで…この場に及んでもまだアカリちゃんのことを心配してくれる。ここまで人のことを気にかけてくれる優しい男の子は初めて見た気がした。

それから何気ないやり取りをしばらく繰り返し、彼がここを去ろうとした時だった。

「…あの。ヒビキくん!」

彼の背中に呼び掛けた。

「…あたし、口下手でうまくいえないけど…頑張ってくださいねっ」

なぜだろう。思い返せばあたし、挑戦者には積極的にコミュニケーションをあまりとらないタイプだったはず。でも彼は…何だか応援したくなったの。

「…はいっ!」

あたしに飛び切りの笑顔を見せて、彼はジムを去って行った。

13:ヒビキ×ミカン(中編)
09/12/17 15:46:08 ZuPRaF4D
テロップ忘れました。
すみません。続きいきます。

 あたしのようなジムリーダーには一ヶ月に一回だけリーグから二連休を正式に与えられる。

 ヒビキくんとのバトルから1ヶ月後、その休みの日にアカネがアサギシティのちょっと外れにあるあたしの家に遊びに来ていた。そこではこんな会話が繰り広げられていた。

「…でな、バトルフロンティアのタワーの屋上からはな、ジョウト全体が見渡せるようになるらしいで!」
「そうなんだぁ。出来るのが楽しみだね~」

そんなことをいいながら、話題はお互いのジムのことに移った。

「ミカンはどうなん? 最近のジム戦は?」
「…相変わらず全然手応えのないトレーナーばっかり。あっ! でも1ヶ月前、たぶん電話でアカネの言ってたような男の子が来たの」
「おぉ! あの男子か! ミカンのとこ来てたんや。んで、どうやった?」
「…完敗だった。悔しいけどね」

久しぶりに脳内にヒビキくんの事を思い出した。意外と今でもバトルは鮮明に覚えていた。あのバトルの時のキリッとした瞳…狂いのない戦略。走馬灯のように光景が蘇ってくる。そしてなによりあの笑顔…。

「…おーい。ミカン?」
「……えっ」
「なんや。自分そんな顔するなんて久しぶりやん」
「…あたし、どんな顔してた?」
「いつもはなんか仮面被っとる感じやけど、こう、にへらぁーって感じでニヤけとったで?」
「…やだ。そんな、あたしらしくない」
「いや、ウチはそっちの方がエエと思うけど? 今みたいにほんのり朱くなった頬とか…もともとは可愛い顔してんねん。笑わな損やで損!」
「そんな可愛くないって…あたし、もう昔みたいには笑えないよ……」
「…うーん。まあエエわ。…それより、何考えとったんかな? ミカンちゃん?」

しまった。勝ち誇った目でこっちを見てる。そしてこの口調。こうなるとアカネは面倒臭い。この子は人の表情を読み取るのがホントに上手い。
だからちょっとした顔の特徴を見抜いて、言ってることがズバリ嘘だとわかってしまう。前もホントの事を話すまでたっぷり絞られたことがあったっけ…。

「さっ、さっ、教えてーな」

ここは素直に白状したほうが賢明だと思い、1ヶ月前の出来事を話した。

14:ヒビキ×ミカン(中編)
09/12/17 15:47:57 ZuPRaF4D
 話しの途中、アカネがちょっと予想外な行動をとった。…その、あたしの、決して大きいとは言えない、胸に手を置いたの。

「…!! なっ!! えっ、あ、アカネっ!?」
「あはっ! ミカンってばドキドキしとるやーん!」
「だって…!」

アカネは人差し指を立てて、あたしの唇に柔らかなタッチで触れた。

「…ミカンちゃん。ヒビキに何か他の男の子とは違うことを感じなかった?」
「……」
「自覚なかったとしても、アンタの喋っとる顔見たらよう分かるわ。いつもの鉄仮面外れとるで。この手に伝わるドキドキが何よりの証やな」
「……」
「アンタ、あの子が好きなんやない?」
「えっ、そんなん…」
「どっちにしろ、いずれ好きになるのは見え見えやで。ミカンちゃん?」

釘を刺すように言い切るアカネ。たしかにヒビキくんにはアカリちゃんのこととか頼みやすかったりしたけど…。これを恋と言えるのかはこの時のあたしにはよく分からなかった。

「まあそれにしても、ミカンって着痩せするタイプ? 思ったより柔らかいもん持ってるやなーい!! まっ、ウチの方がグラマラスやけどねーっ!!」

アカネは下からそっと、あたしの柔らかいモノを持ち上げながら、その指で繰り返し圧力を加えはじめた。

「…やだっ!」
「へぇ~。アンタの恥ずかしがる顔もエエなぁ! その顔、きっと男のリビドー掻き立てるで!!」
「あ、アカネのハレンチっ!」
「え、ウチのどこがハレンチなん? いってみぃ?」
「……いじわるっ」
「あっ! その潤んだ目での上目遣い、ウチでもキュンとくるでー!!」

圧力を加えていたアカネの指が、今度は柔らかい部分の突端を挟み軽く持ち上げた。

「…! んっ!」
「おぉ!? やたら高い声で鳴くやない! それ反則やでミカンちゃーん!!」
「アカネっ!! バカーっ!!」
「怒った顔も、ちょっとイジメたくなるで!! ミカンほんま可愛いわぁ!!」
「……///」
「そういう顔の方がやっぱ全然ステキよ!? さっ、今夜は楽しくなるでーっ!!」

アカネはあたしの頭をくしゃくしゃに撫でた。

その夜はいろいろ語り明かした。ちょっといつもとは違った雰囲気になったけど、それはそれで楽しかった気もする。これがホントのガールズトークっていうのかな…?

 翌朝、あたしたちは新聞を見て愕然とした。語り合っていたまさにその時に、コガネシティがロケット団にジャックされていた。ジムの休みでアカネがいなかった隙を狙って行われた犯行らしい。
そしてその敵の本陣を討ち取ったのが、まぎれもないヒビキくんだった…。

15:ヒビキ×ミカン(中編)
09/12/17 15:50:54 ZuPRaF4D
 あれからちょっともしないうちに、リーグ本部から連絡が届いた。ヒビキくんが、あのワタルさんを破ってチャンピオンになった。という一報だった。
公式記録によると、3年前に大きく話題になったカントーの少年2人の殿堂入り最年少記録にちょうど並ぶ。
もちろんジョウトでは史上最年少記録になるそうだ。

 そんなある日のお昼時。実はあたしは決まってアサギ食堂に通うのが日課。…一応あたしも女の子の端くれだから言うのは恥ずかしいけど、こうみえて結構食べる人だったりする。
これはマスターさんと、アサギの船乗りさんとの間だけの秘密だ。秘密だったのに…。

幸せを感じながら大皿の料理に舌鼓をうっていた時だった。何だか店内が急に騒がしくなった。声のするほうを振り向くと、そこには絶対にいるはずないと思っていた人がいた。
チャンピオンだ、という声が飛び交う中であたしと視線が合うや否や、その人はこちらに歩み寄ってきた。

「ミカンさんっ!! お久しぶりです!!」

そう言うと、飛び切りの笑顔を見せてくれた。

「…ご、ごきげんよぅ。ヒビキ…くん」

…困ったことになった。こんな恥ずかしいところを知っている人に見られるのはあたしの自尊心が許さなかった。
しかもよりによってヒビキくんに見られるだなんて…。
そんな時に彼の視線がカウンターにあたしが積み上げた大きな皿が目に入ったみたいで、少々驚いているように見えた。とっさの一瞬であたしは弁解の言葉を口にした。

「…あ、イヤ、このぉ皿はあたしが全部食べたわけではなくて…。そぅ! ぁたしの前にいた人がお食べになった残りなんです…」
「そっ、そうなんですか」
「…はぃ」

(…ダメだ。顔の表情は平静を保てたけど、明らかに言葉に動揺が出ちゃってるよぅ)

その時の心中は凄い慌てふためいていたと思う。しばし沈黙が流れた。
どうしよう、どうしよう、と考えていると彼の左手首にポケギアが付いているのに気がついた。あたしはもう、とっさに浮かんだ打開策にこの場の変化を懸けてみることにした。

「…そういえば今後とも連絡が取りたいんですけど、電話番号交換しませんか? せっかくの機会ですし……ねぇ?」

あたしはどうか気を変えてほしいと懇願するように、彼を見上げて見つめながら申し出た。

「もっ、もちろんです!! むしろこっちから聞き出そうと思ってたぐらいですから!!」

意外と好感触だったようで、気を紛らわすには最高の結果となったようだ。こんな感じであたしたちは初めて連絡先を交換しあった。

「…これでいつでもお話し出来ますね。あたしは夜なら大丈夫だから、いつでもお電話くださいね」
「はいっ!! 自分も夜なら大丈夫なんで…こっちも待ってます!!」
「じゃっ…あたし、もうジムがあるから」

ホントはまだ時間はあった。今の状況でこれ以上話しを続けるのは不可能だと思い、紙幣をカウンターに置いてそそくさと店を飛び出した。

16:ヒビキ×ミカン(中編)
09/12/17 15:51:42 ZuPRaF4D
(何とかごまかせたよね…!? あぁ…恥ずかしいっ!!)

 いてもたってもいられなくなり、あたしは気を紛らわすかのように街を走り抜けて小高い丘の上に登り、灯台を一目散に駆け上がった。
アカリちゃんは待っていたかのように出迎えてくれて、あたしはその胸に飛び込んで顔をうずめた。

「アカリちゃん…ヒビキくんに、あたしの秘密見られちゃった…」
「ぱるぱるっ」
「恥ずかしかったぁ…いまもドキドキが止まらないの」

アカリちゃんは長くて大きな手で、そっとあたしを抱きしめてくれた…。

 その時に気がついてしまった。あたしが無駄に動揺していたことを。
普通ならあたしはこれ以上嫌な所を見られたくないから、急いで店を飛び出しただろう。
でも彼の場合はどうだろうか。まず誤解ってゆーか弁解しようとした。沈黙が走った時も、普通はお店を出れば良かったよね…

(…トクッ…ドクッ!!)

…それって、どこかで自分をよく見せたいなんて思わなきゃしないよ、ね。普通の人じゃそんなことしなかったよ、ね。あたし…。

(ドクッ! ドクッ!)

「…あたし、恋、してるの?」

心臓が沸騰しているのが身体の奥から感じられる。…何だか、その、お腹の中も、きゅんっと切なくなる。

「…好きだよ、ヒビキくん」

言葉に出すほど、考えれば考えるほど、心臓の高鳴りが収まることはなかった。

何だかんだで、アカネの言ったことはホントになったらしい。あたしは、ヒビキくんが好きになってる自分に気がついてしまった。

(そういえば電話番号も交換したんだよね。夜にいつでもかけて良いなんて言っちゃったんだよね、あたし…!)

それからアカリちゃんに抱き着いて、思いっきりじたばたしたのは秘密だ。

17:ヒビキ×ミカン(中編)
09/12/17 15:54:50 ZuPRaF4D
 それからというもの、あたしとヒビキくんはたまに会うようになった。

最初のうちは暇があれば灯台に登り、ライトルームから街を見下ろしては彼の姿を探し、見つけたら偶然を装って彼の目の前に現れたものだった。
そのうち緊張していた電話をするのにも慣れてきて、色んな話しをしたものだった。

ただ一つ、気掛かりなことがあった。彼はあたしと会った後すぐに誰かに電話をかけていた。どうやら女の子が相手らしい。
その時の彼の顔はあたしには見せてくれないデレデレした顔。その姿を見るといたたまれくなり、アカリちゃんの胸に飛び込んでいった。
その顔をあたしにも見せてほしい…そう思っては見えない電話の相手に一方的なジェラシーを抱いていた。

そんな事を思いながらも、あたしは彼と会う日が続いた。だってヒビキくんが好きなんだもん…。



 そうして、5年の月日が流れて現在に至る。あたしは今日も灯台に登り、久しぶりに会う彼の到着を待っていた。
片手にはポケギア、もう片方には、あたしの好きな香水の小さな瓶を握り締めていた。
これはコガネに遊びに行った時に、アカネがプレゼントしてくれたものだ。彼女曰く、ミカンの花言葉は清純・純潔だからアンタにぴったりやろ?とのことだった。

 眼下の港に一隻の船が入ってくる。それとほぼ同時にポケギアが鳴った。

「…もしもし」
「ミカンさん? 久しぶり。ヒビキです」
「…帰ってきたんですね」
「…え?」

しまった。これじゃあたしが灯台から様子をみていたのがバレてしまう。

「あ、いや何でもないです。それであたしに何か?」
「ミカンさん。ちょっとアサギの船着き場まで来てくれる?」
「…はい。分かりました。今から向かいますね」
「…待ってるから」

ピッ!ツー…ツー…

「ふぅ…緊張した」

何とかごまかせたみたい。このままじゃ幻滅されちゃうかもしれないもんね。

「アカリちゃん。いってくるね…」
「ぱるぱるっ」

アカリちゃんに抱き着くとホントに落ち着くな…。
あたしは心を踊らせて彼の元へ駆け出して行った。

18:ヒビキ×ミカン(中編)
09/12/17 16:00:02 ZuPRaF4D
 彼はこの5年間で身長はいつしかあたしよりも高くなってしまい、声もいくらか低くなった。
体幹はほっそりしているけど日々の鍛錬で鍛え上げた程よい筋肉が付いて引き締まっている。
何て言うか、男らしくなったなあ…ヒビキくん。

「…お久しぶりです。ヒビキくん」
「…しばらくぶりだね。ミカンさん。ちょっと海岸に出てみませんか?」

あたしたちはアサギの海岸へと出ていき砂浜を歩いていた。繰り返されるのは、やはりいつもの他愛のない会話。

(…ちょっと退屈)

あたしは段々とあまり気がつかない彼の嫌なトコを思い出してきてしまった。

そんなときだった。出会って一回も触れたことのない彼の手が、突然、そっと、あたしの手の平に、侵入してきた。
心が飛び出すほど嬉しい、はずだった。でも、頭に浮かぶのは見えない相手に向けられた嬉しそうな顔…あたしには向けられたことのない大好きな顔…

「…っ!……いやあっ!!」

何かが切れたように、あたしは感情を爆発させていた。

 …それからはあまり覚えてない。だけど、全てが終わったときあたしは確かに彼の腕の中だった―



 「…あたしね、小さいときは分かりやすい子だったの。でもイジメられたの。だから、強くなりたくて…。気づいたらこんなに表情が硬くなっちゃったの」
「……」

僕の胸に置いていたミカンの手が、きゅっ、と少し強く服を掴んでいた。

「だから、分かりづらいだけなの。あなたのこと、嫌いなわけじゃないよ…」
「……」
「あたしだってずっとずっと、言いたかったけど、怖くて言えなかったの」
「……もういい」

彼女にそんな過去があり、僕のことを思ってくれているなんて思いもしなかった。てっきり自分の独りよがりかと思ってた…。

「もういいよ…ミカンさん」

それよりも僕が、自分が傷つくのを怖がっていたせいで、大切な人を長い間不安な気持ちさせてしまった。
怖がらずに素直に態度で示せばよかったじゃないか。彼女がこんなに辛い思いをしなくて済んだじゃないか。
そんな不安が少しでも埋まるように、タイトに華奢な身体を抱きしめた。

「……ゴメンな」

彼女の長い髪を指先で梳くように撫でる。と、彼女はこう言った。

「……寒い」

気がつくと、辺りには星がまたたいている。
海の向こうのタンバの街明かりまでも見えるほど空気は澄んでいる。

と、ミカンさんは僕の手をそっと握ってきた。

「…あたしに、ついて来て」

彼女に手を引かれて、僕らは海岸をあとにした。

19:名無しさん@ピンキー
09/12/17 16:09:43 ZuPRaF4D
投下終了です。

関西弁って考えると難しいですね、まぁ出来れば甘めにみてくださるといいです。

最後になりましたが前スレ>>951>>960の方、ご感想ありがとうございました!

では失礼いたしました。

20:名無しさん@ピンキー
09/12/19 11:28:42 92gVFQl2
GJ。いよいよ次はエロか
どう締めるか楽しみだ

21:名無しさん@ピンキー
09/12/21 03:18:27 QrQRA32y

やっと規制解除されたか……

職人さん方GJ!!

書き込みできなくてすげー歯がゆかったがやっと解除キタ……

どうも。イツカリおよびヒビキとアカネの者です。
話ぶった切って悪いですが、ヒビキ×アカネできたんで投下します。

書いたのが秋真っ盛りだったのに規制で投下遅れたから季節がすげーずれてるけどそこはまあ突っ込まないでくれ。

いつもながら、しょうもないおまけつき&エロまで長いしエロシーンそこまで長くない

あと純愛。



ヒビキ×アカネ

青臭い純愛もの

時間軸はチョウジタウンに行く前あたり

嫌な方はスルーで。

22:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:20:06 QrQRA32y

 「あーあ、ヒマやなあ……」

コガネシティのジムリーダー、アカネはうーんっと伸びをしてから呟いた。土曜日のお昼間、今日はジムはお休み。
コガネデパートでショッピングをしようと勇んで行ったのはいいものの、買うものがそんなになくて時間がかなり
余ってしまった。そこでコガネの周りでも散歩しよう、そう思って『ポケモン育て屋さん』のあたりまでアカネは
やってきていた。

「そない言うたかて、ホンマやることないしなあ。……あ」

アカネが目をやると、そこにはかつて自分に戦いを挑み、勝利をその手に収めた少年、ヒビキがいた。どうも彼は
ポケモンを預け、タマゴを作ろうとしているようだった。タマゴからしか発見できないポケモンはたくさんいる。
ウツギ博士の研究も手伝っている彼は最近よくこの施設を利用していた。

「なんやなんや?ヒビキやないか。へーえ、育て屋とか来るんやな。研究熱心なやっちゃな。」

アカネが感心して見ていると、ヒビキの側に一人の少女が現れた。仲よさげな様子。ぴょんっと跳ねたツインテー
ルに、大きなリボンつきのスキャットが可愛らしい。悪いと思いながらも、耳をすませて会話を聞いてみる。どう
やら彼女は幼馴染で、ここの育て屋夫婦の孫だそうだ。奥から出てきた老夫婦も彼女に嬉しそうな声を掛けている。

「コトネや、久しぶりだね。」

「あっ、お祖母ちゃん!びっくりしたー。だってヒビキ君来てるんだもん。」

「ほっほっほ。相変わらず元気そうだね。」

何も変なところはない、普通の会話。しかし、次の老婆の発言が、事態を一転させた。

「ところでヒビキ君はなんだい?コトネのコレかい?」


23:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:20:27 QrQRA32y

老婆はウフフ、と笑うと小指をピンっと立てて見せた。その言葉にヒビキとコトネが顔をカーッと赤くさせる。お
互いに顔を見て、そのまましばらく固まり、コトネの方がサッと老婆に向き直って弁解を始めた。

「ち…違うよお祖母ちゃん!ヒビキ君と私はそんなんじゃないもん!!」

「そ…そうだよ!コトネちゃんは僕の友達で……!」

モゴモゴと気まずそうに二人は話していたが、そのうちコトネの方が、私用事があるから!と言って行ってしまっ
た。

その一部始終を見届けたアカネは面白そうにうんうん、と頷くと、ヒビキの方へ駆け寄っていった。

「ヒビキ!ヒビキやないか!」

元気なアカネの声にヒビキはすぐに反応し、身体をアカネの方へ向けた。顔はまだ少し赤いままだ。

「あ、キミは確か……」

「もー!『だいなまいとぷりてぃぎゃる』のアカネちゃんやないか!!よう覚えとき!!」

「う、うん…っていや覚えてるけど……」

ヒビキはアカネのことをよく覚えていた。だって初めて女の子を泣かせたのだから。まさかジム戦で泣き出すジム
リーダーがいるなんて、彼には想像がつかなかった。すぐに泣き止んでくれたから良かったものの、当のヒビキは
どうしていいのかわからず、オロオロするばかりだった。だからよく覚えている。

「なあなあ、さっきの子、彼女か?えらい可愛ええ子やったやん?」

にひー、と笑いながらアカネがからかうと、ヒビキが顔をまた真っ赤にして首を横に振った。

「ち…違うって!コトネちゃんは僕の近所に住んでる子だよ。ただの友達だってば!」

目をキョロキョロさせて言うその姿は明らかに怪しい。それを見てアカネは面白いことを思いついた。うん、我な
がらこれは面白いで!

「ふーん、告白まだっちゅうことやな~…そや!今からウチとデ・ェ・トせーへん?!」

「えええ?!何でいきなり?!」

「まあ落ち着きぃや。デート言うたかて、練習や!コトネちゃんのハートゲットすんねやろ?」

「ちょ、ちょっとまってよ、だからコトネちゃんは……」

「まあええやんか!いつかは女の子とデートせなあかんねんから!!ほら行くで!!」

戸惑うヒビキを尻目に、アカネはヒビキの腕を引っ張り、その場を後にした。


24:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:20:53 QrQRA32y




「……あのさ……」

「ん?なんや?」

ヒビキはモジモジしながらアカネに質問した。女の子と二人っきりで出かけたことなんて、まずない。

「どうして、エンジュシティまで来たの?」

「何言うてんねんな!ジョウトでデート言うたら、エンジュの小道かチョウジの怒りの湖でボートやろ?!」

「あ…そう…なの?」

「まあ、アサギのオシャレ~なレストランで素敵な大人のお兄さんと…ってのもアリやけど!」

「…それはちょっと…僕には無理かも……」

ヒビキは高級そうなヨットハーバーのレストランを想像してうーん、と唸った。…ミカンさんとかって、あいいう
ところで食事したりするのかな…と彼なりに考えて、ミカンさんは高嶺の花なんだなーと思った。(実際は食堂だが)

「やろ?ほならエンジュやん!近いし!こんくらい知っとかんとアカンで!!」

「う…うん。」

「したら早速レッツゴーや!行くでヒビキ!!」

「あっ!ちょ、ちょっと待ってよ~!」

いきなり腕を組まれ、ヒビキはまた顔を真っ赤にした。アカネはこの「デートごっこ」にノリノリのようだ。女の
子にあまり免疫のないヒビキは、二人っきりで手を繋がれただけでドキドキした。舞妓はんと会ったときもその美
しさにドキドキしたものだが、今はそれとは違うドキドキだった。

25:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:21:38 QrQRA32y
アカネはヒビキをエンジュシティの色々な所へ連れて回った。舞妓はんの踊り場から、あの大きな池まで。スズネ
の小道も、彼女がジムリーダーであること、またヒビキがエンジュジムのバッジを持っていることから入場が許可
された。

「ここ、やっぱりいつ来てもきれいだなあ……」

「ほんまやね。何で年中紅葉してんねやろうな。今の季節やと金木犀の香りもしてええ雰囲気やわあ~」

「そうだね……」

四六時中はしゃいで元気なアカネが、このときは紅葉にぼーっと見とれている。普段がやかましいくらいだから、
ヒビキにこのときの彼女は新鮮に見えた。そういうわけで、そんなに意識していなかったところにも、注意が行く。
黙ってじーっとしていると、結構可愛い。…胸も結構あるし…って、何見てるんだよ僕。

「ん?なんや?そうそう、ここはなー、女の子にすっごい人気のあるスポットやから、告白にはちょうどええねん。」

人の気も知らないで、アカネはこっちをみてニコニコしながら話してくる。先ほどまで見とれていたヒビキは、心が
チクリと痛んだ。

「だ、だよね。綺麗だもんね。ここ。」

「やろ?ロマンティックなとこは、女の子のハートを掴むにはもってこいや!エンジュジムのマツバもな、ここに
 よ~来るんやで?!……へへへ、何でか知りたい?」

「え?どうして?スズの塔へ修行に来てるんでしょ、マツバさん。」

「もう、ヒビキは鈍感やなあ!決まってるやないか!まいこ…」

「やあアカネ、奇遇だね。」

アカネが言おうとした瞬間に、背後に当人のマツバが現れた。こめかみが引きつっているのは気のせいだろうか。

「あ、あはは~!ホンマやね!!」

「ところでさっき何を言おうとしていたんだい?言ってごらんよ。」

コワイ。マツバさん顔が怖い。絶対にさっきまでの話を聞いていたに違いない。奇遇ってのも嘘だ絶対に。

「な、何でもないで~!だだ、ようここに舞妓はんと一緒に歩いてはるな~ってなだけや!!」

アカネは冷や汗をダラダラとたらしながら取り繕ったが、空気の読めないヒビキは間の抜けた質問をしてしまった。

「舞妓はんと仲がいいんですね。そういえばジムでも同じようなこと……」

「ヒビキ君。」

「はい?」

マツバの顔が笑っているけど笑っていない顔になる。ポン、とヒビキの方に手を置くと、ヒビキの身体に悪寒が走
った。5度下がるってことはゲンガーか。まさかこの寒気は…あのゲンガーなのか?!

「世の中にはね、大人になってから知った方がいいことがたくさんあるんだよ。」

「…え…あの……」

「な!ヒビキ!!ウチお腹へってもうたわ~!!何か食べに行こ!!な!!」


26:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:22:01 QrQRA32y
危うくシャドーボールで殺されるところだったヒビキであったが、アカネの機転で難を逃れた。その後、アカネと
いかにも女の子が好きそうな和菓子屋さんで抹茶パフェを食べたり、お寺を見に行ったりしてデートごっこを楽し
んだ。焼けた塔へ行こう、という案は、危ないからやめよう、というヒビキの制止で中止になった。ヒビキはあそ
こで不思議なポケモンと遭遇したばかりだし、あの辺はちょっと物騒で、トレーナーがうろついているからだ。

「えーっ、つまらんわあ!トレーナーなんか、ウチが全部倒したるで!」

「もう、アカネちゃんは。大体今日はデートの練習なんだろ?デートでバトルなんかするかなあ。」

「あ、それはそうやな。でも、コトネちゃんの前でええカッコしたら、きっと見直されるで~?」

「だから僕はコトネちゃんのことは……」

「もう、照れてしもうて!可愛いなあヒビキは!!」

アカネがヒビキの背中をバシバシ叩く。これじゃデート練習っていうより、ただ単に友人との遊び旅行みたいじゃ
ないか、とヒビキは思った。

(って待てよ!別に練習だからそれでいいじゃないか!!)

ヒビキは思わずハッとなる。だめだ、こんなんじゃ。

(そんな、女の子とふたりっきりでいるだけでこんな気分になるんじゃ、ダメだよ!)

しかし、ヒビキには心の底になにかわだかまりが残る気がした。上手く言い表せない、モヤモヤした気持ち。

「どないしたん?」

アカネちゃんが僕の顔を覗き込んでくる。顔が凄く近い。まつげも、大きなくりっとした目も、日焼けした赤い髪
の毛も、全部細かく綺麗に見える。僕よりちょっとだけ年上の女の子。元気でハツラツとしていて…コトネちゃん
とはちょっと違う感じの女の子で……

「なあ、ヒビキ、どないしたん?お腹でも痛いんか?」

違うんだよ、痛いのはお腹じゃないよ。どちらかというと、胸がなんだか痛いよ。心臓が張り裂けそうなんだ。

夕日がエンジュに沈む。スズの塔も、池も全部真っ赤に。僕の顔もきっとそんなんだろう。


27:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:22:28 QrQRA32y
「ヒビキってば!」

アカネちゃんの声が大きくなったので、僕は我に返る。違うよ、アカネちゃんはそんなんじゃないよ。だって僕よ
りもちょっとだけ年上だし……言ってたじゃないか、アサギのレストランで大人のお兄さんと~…って。僕なんか
相手にされるわけがない。…って何なんだよ僕。だからそういうのじゃないのに。

「大丈夫だよ。ちょっと考え事してただけ。」

「も~!こんなときになってまでもしかしてポケモンのことか?たまには休みぃや?」

「えへへ、ウツギ博士の手伝いしてる上にポケモンリーグも目指してたらさ、休む暇なくて。」

「したら今日はええ気分転換になったんちゃう?ウチも楽しかったし~」

「……かも、ね。」

気分転換…か、わからないなあ。ちょっとヘンな気分になったのは当たってるけど。でも僕も楽しかった。

「さーて、ほんならウチは帰ろっかな……て!もうこんな時間かいな!!」

ポケギアを見ると、もう夜の8時ぐらいだった。コガネまで帰ったら相当遅くなる。深夜のコガネの街をアカネ一
人で歩かせるわけにはいくまい。最近黒ずくめの変な人達がうろついているという噂もあるのだ。

「うあああ~…どないしょ~…、ヒビキ、ごめんなあ~……」

涙目になるアカネ。ヒビキは元々旅の途中で今日は育て屋さんに厄介になろうかと考えていたので別にエンジュで
一泊してもよかったのだが。

「いいよ別に。僕は元々旅の途中だから。それより、アカネちゃんはどうするの?今から帰ったら危ないよ?」

「そ、そやな~…でも泊まるにもど~したらええんか……」

「マツバさんは?ジムリーダー仲間で仲いいんじゃないの?」

「ア、アカンアカン!アイツはアカンて!!ホンマ堪忍や!!あとアイツ夜はたいがい外しゅ…いや何でもあらへん!」

「どうして?…まあいっか。とにかく宿探そうよ。今からだと無理かもしれないけど……」

「せやな!うん、オロオロするよりも先に行動や!!」

アカネはガッツポーズを決めると、ヒビキと共に走り出した。しかし、どの宿も満室。秋のエンジュは紅葉シーズ
ンと相まって、観光客が殺到しているのだから仕方がない。二人は走り回ってくたくただった。とりあえず見つけ
たチェーン店のファミレスで食事をとり、休憩しつつ今後のことについて話し合うことにした。

28:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:23:23 QrQRA32y

「やっぱりダメだったね。今シーズンだもんね。」

「うう~ウチとしたことが…頭入ってへんかったわ……」

「野宿はアカネちゃん嫌だろ、どうしたもんかなあ~」

「はあ…明日はジム戦の予約入っとるから、せめてお風呂ついてるとこがええわ……」

「う~ん。じゃあやっぱり、マツバさんあたりに聞こうか。それが一番妥当だね。」

と、早々にヒビキはポケギアを取り出した。アカネは慌てて制止しようとしたが、もはや時既に遅し。

「プルルルル……あ、もしもし。今日はすみませんでした。あの、アカネちゃんと今いるんですけど……」

実はアカネ、一度エンジュに遊びに来たとき、興味本位で彼の実家にお邪魔したことがあった。しかし、そこはや
はりエンジュジムの本家。ゴーストポケモンの巣窟であり、慌てて逃げ出したのだ。あのときのことは忘れない。

「えっと、今外出されてるから実家は無理ですか……そうですか……え?宿の方紹介してくれるんですか?」

どやらあのゴースト達がひしめく家は回避されたらしい。アカネは内心ホッとした。しかも宿を紹介してくれるな
ら、これだけ嬉しいことはない。なんや、始めから頼んどいたらよかったわ、と彼女は後悔した。

「んーっと、ここからまっすぐ行ったところにあるんですね、わかりました。親切に有難うございます。」

ピッとヒビキはポケギアを切った。彼が外出している理由はわからなかったが、気にとめないことにした。後ろで
何だか三味線とか女の人の声がしてた気がするけどもう気にしないことにした。

「どうやら助かったみたいやな~…一時はどうなるかと思ったわ~……」

「うん。最初から電話すればよかったね。じゃ、行こっか。」

「そやな。」

「ところでさ、何で電話するの最初嫌がったの?教えてよ。」

「実はなあ……」

宿に向かいながら、アカネはヒビキに色々語ってやった。二人で話しながら歩いていると、今までの疲れも吹っ飛
んでなくなっていった。ただ、楽しいはずなのに、アカネは少しの不安が脳裏をよぎっていた。紹介…アイツの紹
介か……またゴーストポケモン出そうな宿とちゃうやろなあ……

しかし、アカネの不安は別の意味で的中することになった。



29:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:24:47 QrQRA32y

「うわー、結構凄い宿だねー。」

「……これって……」

ヒビキは高そう、と呟いたが、アカネは言葉が出るに出なかった。なぜならその宿は……

「格式!って感じだよね!」

「ははは…まあ、あたってるっちゃ、あたっとるわ……」

江戸時代から、昔からある例のあの宿。単純明快に言おう、連れ込み宿である!

今現在エンジュに花魁はいないので、フツーに入るならに舞妓はんや芸妓はんの舞や歌を楽しむのが主な使い方に
なってはいるが、お偉いさんなんかが連れの女性と共にいた場合はそのまま……なパターンもありうるわけで。

要は子供の泊まる宿じゃない。

「ううう…アイツ…昼間の腹いせかいな……」

「どうするのアカネちゃん。ここ紹介されたけど……」

入るしかない。しかし男の子と二人だ。いやいや、ウチとヒビキはそんなんと違うねんから!!堂々としてればええ
んや!!

「しゃ、しゃーないわ…!一晩だけやし、ここにしとこか。」

ヒビキは全く理解しておらず、すごいなー、ついてるかも!などとはしゃいでいた。

(ヒビキには説明せん方がええな……てかしたらアカンわ。)

はしゃぐヒビキを尻目に、アカネはハア…とため息をついた。


30:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:25:27 QrQRA32y



 風呂に入り、よっぽど疲れていたのか、二人はそのままぐうぐうと寝てしまった。特にアカネは昼間のハイテンシ
ョンからか、ぐっすり眠っていた。しかし、ヒビキは少し違っていた。アカネと二人っきり。その空間がいつもの深
い眠りを浅くさせていたのだ。

「ん……」

ヒビキは夜中にトイレのために起き上がり、廊下へ出た。そしてその帰りに、一室だけ明かりが漏れているのを見つ
けた。いつもなら気にしないでそのまま部屋に戻るのだが、今夜だけは何故か違った。好奇心が彼の足をせき立て、
明かりの漏れている部屋へと導いていった。

(本当はこんなことしちゃダメなんだろうな……)

罪悪感も感じながら、ヒビキはこっそりと部屋の中を覗いた。

(…何だろ…男の人と女の人が…ってうわっ!!)

ヒビキはすぐさま駆け出した。出来るだけ音を立てないように。それぐらいびっくりしたからである。

そして部屋に帰って布団にもぐりこんでからも彼の興奮は収まらなかった。

(…なんだ…なんだろ……あれ……)

ご想像通り、彼は男女の夜の営みを見てしまったのである。ポケモンに熱中するあまり、そちら方面には無知な少年に
とって、それは心に相当な衝撃を与えた。あと、男の人のほうはどこかで見た気がするけど髪の毛が乱れていたし、こ
の際わからないことにしておく。

(うう……頭から離れないよ……!)

その光景は衝撃のあまり、ヒビキの頭から離れようとしなかった。目をつぶればつぶるほど、それは頭の中に焼きつい
ていった。目を閉じているとそうなるので、思い切って目を開けてぼーっとしていると、横で寝ているアカネが目につ
いた。自分のことなどお構いなしにすやすや寝ている。憎らしいくらいにだ。

「こういうとき、アカネちゃんならどうするのかな……」

ポツリと呟いてみる。先輩トレーナーとして、はたまたポケモンバトルをして友となった女の子として。じっと観察し
ていると、やはり寝息と共に上下する胸に目がいってしまう。コトネちゃんも結構その…あるほうだけれど、年齢の差
のせいもあってか、ヒビキには新鮮なものに見えた。

「僕、どうしちゃったんだろう……何だか、変な気分だよ……」

アカネの胸だけじゃない。可愛い唇と、眠っていてて閉じられているけど大きな目と、柔らかそうな肌と。全てがヒビ
キの注目の的になっていた。先ほどの光景は、少年に深刻な影響を及ぼしていた。

(……さわって…みたい……!)

ぐっすり寝ているのをいいことに、ヒビキはアカネの胸に手を伸ばす。ふかふかした感触が手に収まった。

(……うわ……柔らかいんだ……)

コトネちゃんも、こんなのなのかな。いや、そんなことどうでもいいや。今は僕はアカネちゃんのことしか考えられな
い。もっと、アカネちゃんのことを知りたい。もっと、アカネちゃんに触れたい。

ついにヒビキはアカネの寝巻きをはだけさせて、直にその肌に触れてみた。

31:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:26:22 QrQRA32y

「……ん……」

アカネが顔をしかめた。ヒビキは驚いて手を引っ込めたが、アカネがもぐもぐ呟いているのを見て、夢の中であること
を確信し、再度手を伸ばした。滑らかな感触。そして暖かい。ワカバタウンを出てから、直に肌を触れ合わせることな
んてまずなかった。旅に出る前にお母さんが自分の頭を撫でてくれたことが思い出される。あの時は子供扱いしないで
よ!僕もう一人前なんだから!と怒ったが、今思えばあれが最後だった。

「……お母さん……」

ヒビキは急にアカネの胸に顔をうずめた。本能がそうさせた。彼女の心臓の音を聞いていると、昔母親に抱きしめられ
た時を思い出した。しばらくそうしていたが、ハッと我に返ると、安心感は真逆のものへと変わった。今、僕は何をし
た?!女の子に、何をしているんだ?!

急に心臓がバクバク言い出す。ヒビキはあっという間にパニックに陥った。どうしよう。これって絶対に……

「んー……」

アカネは夢の中で、ミルタンクにじゃれ付かれていた。もう、重いで!ミルタンク!!と叱っても、ミルタンクはアカネ
を抱きしめて離してくれなかった。だが、アカネは違和感を感じていた。何だか、ミルタンクの下の方が熱いのだ。

……おかしい。これって……いややーっ!!そんなんいやや!!はよ目覚まさなアカン!!

必死で目を覚ましたアカネであったが、そこにはさらに驚くべき事実が待っていた。寝巻きがはだけられていて、そこ
にヒビキが顔を突っ込んで自分の上に重なっていたのだ。

「……ちょ……な……」

アカネが起きたことに気がつくと、ヒビキはうわああああ!と声をあげて飛びのいた。パニックに陥っていた彼はさら
にパニックの渦へと吸い込まれていった。手をしきりにわたわたさせ、オロオロする姿はアカネですら見ていられなか
った。

「……とりあえず落ち着こか、ヒビキ。な。」

アカネはとりあえずヒビキを落ち着かせ、事情を聞くことにした。やっぱりここに泊まるんじゃなかった。最悪の事態
が起きてしまったのだ。


32:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:27:01 QrQRA32y
「うん。まあわかるで。そらびっくりするわ。」

「で、アレってなんなの?僕見たことないよ。」

アカネは頭を抱えた。……誰や、最近の子はマセガキが多いっちゅうたヤツは……

「あ、あれはな……その……まあなんや、好き同士の大人の男の人と女の人がする……うーん…キスの延長みたいなモ
 ンや……」

アカネはしどろもどろになりながら、何とか遠回しに説明した。我ながらよく言い訳したものである。

「そ、そうなの?」

「まあ、そういうこっちゃ。」

「……じゃあ僕がアカネちゃんにしたことって、間違いじゃなかったんだね。」

「……え?」

「だって、好きな男女がすることなんでしょう?今日はデートの練習、ていうの、忘れてないよね?」

ちょ、ちょっと待ってぇな!ウチは何もそこまで付き合ったるとは言ってないで!!

「いや…その…なあヒビキ、ああいうのはホンマの恋人がすることでなあ……」

「…ダメなのかな……」

「は?!」

「その……アカネちゃんの恋人がさ、僕じゃダメなのかなって……」

ヒビキは俯きながら、顔を赤くしながら言った。やっぱり、僕はアカネちゃんが好きだ。今日のデートごっこでわかっ
たことだけれど、そうだったんだ。じゃあコトネちゃんは?って思うかもしれないけど、コトネちゃんは何だろう、昔
からコトネちゃんとは一緒にいるけど、急に女の子らしくなっちゃって、それで気まずいというか恥ずかしいというか
……似ているけれど、違うんだ。


33:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:27:47 QrQRA32y
「……え…?それ……本気で言うてるん?」

アカネは目を丸くさせた。何せ年下だし、弟みたいで今までなんとも思っていなかった少年からいきなりの告白である。
しかもコトネという少女のことが好きだと思っていたのだから、なおさらだ。


「本気じゃなかったら、言わないよ。それに…あんなことも……」

しばらく沈黙が続く。古い壁時計が時を刻む音だけが、部屋にこだまする。

それを破ったのは、アカネのすすり泣きだった。ヒビキは驚き、そして後悔した。やっぱり、そうだやっぱり困らせて
しまった。自分は彼女にふさわしい男ではないのだと。

「……ごめん……その……困るようなこと言って……」

「……ち……ちが……」

「……いいよ、別に。僕が調子に乗っちゃっただけだし……本当に……」

「違うねん。」

アカネは涙をぬぐいながら顔を上げた。困った顔ではなかった。

「嬉しいんや。アンタみたいな純粋な子にそんなん言われて。」

アカネは笑っていた。女性が見せる涙は何も悲しいものばかりではない。嬉し泣き、というものもあるのだ。ヒビキは
今、それを知った。

「ウチ、すっごい嬉しい。ホンマ、きっと世界で一番幸せや。」

「えっと…じゃあ……」

「もう!こないなことまで言わせるんか?!アンタが恋人でもええって言ってるんや!!」

そう言いながら肩をバシバシ叩いてくるアカネはやっぱり可愛いと思った。笑っているときのアカネが一番可愛くて、
僕は好きになったんだろうな、とヒビキは思った。

「そっか。」

そして、ヒビキはアカネの服を掴むと、そのまま急に押し倒した。当のアカネは何が起こったかわかっておらず、ただ
ぽかんとしていたが、自分の身に起こるであろうことを瞬時に悟り、ヒビキの腕を思いっきり掴んだ。

34:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:28:53 QrQRA32y

「ちょっと!何するんや!アカンて!!」

「だって、アカネちゃんと僕は恋人なんでしょう?」

「アホ!それとこれとは別や!!」

「…嫌…なの……?」

急にしょげ始めるヒビキに、アカネは頭を抱えた。ヒビキは純粋すぎる。それは恋愛においてもそうなのだろう。

「あ…あのな、こういうことは“大人”になってからするモンやねんで?!」

「…そうなの?……でも……」

「……でも?何や?」

ヒビキは自分の股間を申し訳なさそうに見た。それは布の上からでもわかるほどに膨らんでいた。

(うっわ……何か目の前で起こると調子狂うわ……)

初めてリアルにその現象を見たアカネは困惑したが、それは仕方がないことだというのもわかっていた。ヒビキのこと
だ。どうすればいいのかもわかっていないのだろう。

「……その……僕の…おかしいんだ……さっきから……」

「…ま、まあ、そらしゃあないて。男の子やったら当然や。」

「……ごめん……」

「あやまらんでええって!…でも…なんちゅうかその…アンタまだ子供やんか?ウチが手ェ出して本番までいってもう
たら、犯罪になってまうで。」

アカネはまだ二十歳には程遠いが、どこかのロリコンチャンピオンと違って節度はわきまえていた。勿論年の差はそこ
まで開いていないが、彼の心の成長を考えると、今その行為を行うことは躊躇われたのである。

「……うん」

「……せやから……な…?」

アカネはヒビキに言い聞かせたが、内心彼の体調が気になった。このまま溜まったままでは、この先旅に集中できない
のではないだろうか……だが、アカネはいいことを思いついた。そうだ。別に本番まで行く必要はない。

35:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:30:07 QrQRA32y

アカネは、ヒビキに悪戯っぽく笑って見せた。そして……

「前座の練習だけ、今からしよ?」

そう言って、ヒビキに口付けた。

「……ん……ちゅ……」

深い口付け。交わすごとに、二人の目はトロンとしていき、その表情を互いに見つめながら、いとおしいと二人は感じ
ていた。

(アカネちゃん、やっぱり可愛いな……唇、胸みたいにやわらかい……)

特にメロドラマすら見ないヒビキは、初めて見た上にするキスに夢中になっていた。幸せな気持ち。それが今自分が感
じている全てだった。まるでムウマに幻惑を見せられている気分だ。

「……う……ン!!」

しかし、ヒビキの幻惑は、下半身の刺激でかき消された。いつの間にかアカネが自分のモノをズボンから取り出し、ゆ
っくりと撫でていたのだ。

「ア、アカネちゃん!そんなの触ったら汚いよ!」

未知の感覚に戸惑い、慌てるヒビキだったが、アカネが手をどけることはなく、むしろその速度を加速していった。

(……えっと、確かこうしたら気持ちええんやんな……?)

アカネは昔面白半分にジムの年上の女の子が見せてきた雑誌を必死で思い出していた。その時は彼女と「えーっいくら何
でもそらないわーっ」とかいって猥談に笑い転げていたのだが、いざ現実となると目の前の男の子に必死で何かしてあげ
たい、という気持ちが勝った。ヒビキの方をチラリと見ると、苦しいのだが気持ち良いのだかわからない顔をしていた。

「……うっ……うわあ……」

「ヒビキ……どうなん?気持ちええ?」

実際ヒビキはどちらともいえない、不思議な感覚だったので答えようがなかった。しかし、アカネはそれを自分の愛撫が
不十分だったと取ってしまい、さらに上をいくサービスで彼をもてなす事にした。

(……しゃ、しゃーない!こうなったら、やるしかないで!!)

アカネは、例の雑誌に書いてあった「いくらなんでもそれはない」行為を行うことにした。

「……ッ!アカネちゃん!何やってるんだよ!!」

「ふえ?」

アカネはヒビキのモノを口に含んでいた。さらにそれを吸う。意外と大きいものなんだな、とアカネは考えながら、彼が
気持ちよくなるように一生懸命に奉仕した。

「う……うわあああ……ダメだよ……何だか変な気分……」

「……ひもひよふなひんは?」

「何…言ってるのかわかんないよ……ううう……何か……来る……っ!」

ヒビキがあまり気持ちよくないのかとまた勘違いしたアカネはさらに奉仕を強めた。じゅる、という音がさらにヒビキを
おかしな気持ちにさせた。自分のモノがドンドン熱くなってしまって逆に収まりそうもない。



36:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:30:36 QrQRA32y

「アカネちゃん、もういいよ!口…離して……!!」

しかし、ヒビキが言った時にはもう遅く、彼女の中で自分のモノが震え、欲情を吐き出してしまった。

「……きゃあッ!!」

突然口の中に出されたアカネはビックリしてしまい、そのまま口を離してしまったので白いものが飛び散って顔にかかっ
てしまった。まとわりついて気持ちが悪い。オマケに口の中が苦い。

「ううう……なんでこんなモン、飲んだりするんや……?!頭おかしいで!!」

「えええっ!それ飲んだりするの?!うわあ…何か汚いな…ってゴメン!!そんなことさせて!!」

慌てて謝るヒビキに、アカネは可愛いかもしれない、という感情が芽生えていくのを感じた。彼は本当に純粋だ。こうし
て、自分のことを真っ先に心配してくれている。こういうことをしている時でもだ。

「んー……コトネちゃんが好きになってまうの、わかるわ。てかウチも好きやけど。」

「え……なんでそこにコトネちゃんが?」

「もう……アンタ鈍感やな……罪深い男やで……」

何のことか全くわかっていないヒビキに呆れつつ、アカネはふいーっと息をついた。とりあえずこれで彼の溜まったもの
を発散させることはでき……

「……ホンマ、罪深いわ……」

アカネはヒビキのモノを見て、確信した。彼のモノはまだ元気で、刺激を欲していたのだ。しかし彼女とて、一度苦いと
認識したものをまた口に含むのは躊躇われた。雑誌の内容を頑張って思い出してはみるが、他の方法を思い出すことがで
きなかった。

(これやったら、最悪自分で慰めてもらうしか……って、コイツ絶対知らんからまたウチが教えなあかんやろうし……)

アカネが悶々と悩んでいると、ヒビキの方から声が上がった。

「あのさ……さっき、覗き見した人がやってたことなんだけど……」

耳をよせ、ボソボソとささやく。

37:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:31:10 QrQRA32y

「……ああ、なるほど……そういうのもあるんやね……」

アカネの寝巻きの下の方をはだけさせ、彼女の太ももの間にヒビキは自分のモノを挟み込んだ。そうしてゆっくり擦りは
じめる。先ほどとはまた違った感覚が彼を支配し、徐々に速度を早めさせた。

「アカネちゃん……よかったの?こういうことして……」

「ウチはヒビキがようなってくれたらそれでええんや。気にせんといて。」

それに、アカネも擦られることによって、自分も感じ始めていた。股が熱い。彼のモノが当たる度に、アカネもまた、未
知の感覚に襲われはじめていた。

「ん……アカネちゃん……」

自然と唇が重なり、速度も速くなる。それに呼応するかのように、二人の心臓の速度も同じように早まっていった。

「アカネちゃん……好き……」

「ヒビキぃ……ウチも、ウチも好きやでぇ……」

アカネの声が切なくなっていき、身をよじり、そしてそのまま二人は同時に峠を迎えた。ヒビキの欲情は再び彼女の肌を
汚し、アカネは熱くなった身体で息を切らせていた。ヒビキがまた申し訳なさそうな顔をしたので、アカネは彼の顔を引
き寄せ、デコに指をコン、と立てて言ってやった。

「なんちゅう顔してんねん。言ったやんか、ウチも好きやでって。」

「でも……」

「遠慮せんでええって。ウチらもう“こいびと”なんやろ?」

そう言ってにひひー、と笑うアカネに、ヒビキもつられてエヘへ、と笑う。それもそうだ。自分から恋人だよね、と告白
したのに、当の本人が堂々としていないでどうするのだろう。


38:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:31:31 QrQRA32y

「続き……」

「うん?」

「続き、僕が……その…チャンピオンになって、それからカントーも制覇して…そしたら……」

言葉を続けようとしたヒビキの口を、アカネがキスで塞いだ。

「言わんでもええよ。ウチ、ずーっと待っとるから。」

でも、あんまし長いと浮気してまうかもな、とニヤッと笑って言うアカネに、ヒビキもキスで返してやった。

「頑張るよ。できるだけ。」

そして二人はそのまま身を寄せ合って眠った。ヒビキは今度は、安心した深い眠りにつくことが出来た。








39:ヒビキ×アカネ
09/12/21 03:31:56 QrQRA32y


 朝になり、ヒビキはアカネをコガネまで送って行った。育て屋に寄るついでだから、と言ったが、本心は彼女ともう少
し一緒にいたかったから。育て屋に行く、と言うとアカネもジム戦まで時間があるからと着いて来てくれた。

育て屋につくと、自分の預けていたピカチュウカップルが大喜びで自分に抱きついてきた。しかも念願のタマゴを持って。
ヒビキはタマゴを手に取りながら、今度は何が生まれてくるのだろう、やっぱりピカチュウかな?と期待に胸を躍らせて
いた。そんな早速ポケモンに夢中な彼を見ながら、アカネはやっぱりヒビキはヒビキなのだと実感した。やはり昨日はあ
れでよかったのだ。彼が目標を達成し、それを成し遂げるまでは、そのことに集中してもらいたい。

「ホラ見てよアカネちゃん!たまに動くんだよ!」

「へー、ウチも見たことはあるけど、触ったら何やあったかいんやなあ…ふふふ……」

タマゴを撫でながら、ヒビキは幸せそうに抱きしめた。

「…やっぱしピカチュウ生まれるんかなあ、それ。」

「さあ……たまに見たことのないものも生まれたりするし……ところでさ……」

ヒビキが預けていたピカチュウ達を見て、首を傾げた。

「ポケモンのタマゴって、どうやってできるのかなあ……?」

アカネは頭を抱えた。このままでは本当にこの先が思いやられる……!!

「純粋すぎるのも、何か考えモンやわあ……」

アカネは、ポツリと力なくつぶやいた。


40:ヒビキ×アカネ(おまけ)
09/12/21 03:33:00 QrQRA32y




おまけ~ジムリーダーの事情~


「もしもし?!マツバァァァァ!!アンタどういうつもりやねん!!あんなとこにウチらを案内してからに!!」

「なんだい?人の折角の親切を。君らが野宿しても僕は全然構わなかったんだよ。」

アカネは事の張本人にポケギア越しに怒鳴っていた。そのおかげでヒビキといい関係になれたわけだが、それとこれとは
違うのだ。

「アンタなあ……もうちょっとマシなとこ紹介しぃや!おかげでヒビキと…うぐうッ!!」

「ははーん。じゃあ彼氏クンとは、おめでたくいったんだね。おめでとうアカネ。」

「うっうっさいわ!!関係あらへんやろ!!このスケベ!!アホ!!」

迂闊にも口が滑ってしまった。全くイライラする。

「ふーん。ヒビキ君は奥手だと思ってたんだけどなー。まあ僕の…いや何でもない、忘れてくれ……」

「は?!」

アカネは一瞬にして凍りついた。まさか。ヒビキが見た客というのは……そして彼にそういった衝動を与えたのは……

「アンタ、今言ったこと、ウチよーお覚えとくで…!今度会ったら覚悟しいや!!」

ものすごい音量と共に、アカネからの電話は切れた。やれやれ。

「恋のキューピッド、ってのも、性にあわなかったな。今後はやめておくか。」

第一、アレは僕自身じゃなくてムウマージとゲンガーに作らせた悪戯の幻覚なのだけれども、とマツバは呟いたが遅かっ
たようである。




おわり




41:ヒビキ×アカネ(あとがき)
09/12/21 03:33:28 QrQRA32y


なんか青臭い感じになったがスマソ。個人的にヒビキはかなり純粋だと思うんだ……
次回はライバルとコトネちゃんの予定です。
ただコトネ=男主人公(ヒビキ)の幼馴染であるという設定だが。
ライバルの名前はハートにでもしとく(それでいじるので)


42:名無しさん@ピンキー
09/12/21 14:08:23 lcxRCyRN
>>41
GJ!個人的に純粋系が好きだからこういうのいい!

本番がないってことは続き期待してもいいよな?

43:名無しさん@ピンキー
09/12/21 17:44:53 jgxBTJKS
GJ!!
ライバル×コトネにも期待!!
全裸で待ってる(キリッ

44:名無しさん@ピンキー
09/12/21 23:46:21 0BeHs4C3
投下はいつでも嬉しいよね
職人に感謝以外出来ないのが辛い

どうでもいいが
「支えを失ったコトネは~」を、「支えを失ったコミケは~」って書いてしまった

いくらコミケ近くても、これは無いだろ……orz

45:名無しさん@ピンキー
09/12/22 03:42:28 mObqsODt
おつ、アカネちゃんの関西弁マジ可愛いな。
ところで前スレでカリン×シバの話を投下した者ですが続きが書き終わり次第また投下したいと思います。感想くれた人達ありがとう。こんな拙い文章でも読んで貰えたら嬉しい。

46:名無しさん@ピンキー
09/12/22 07:05:12 z2+82dhC
>>45やヒビミカとヒビアカの人GJ
続きを全裸で期待してる

47:名無しさん@ピンキー
09/12/22 12:15:04 9blTV9lu
ここってファイア♀とかってやっぱアウト?
いや、金銀やってたらシロガネ山のファイアちゃんと
彼女に対しては大人の対応ができないワタルとか思い浮かんで

48:名無しさん@ピンキー
09/12/22 17:59:49 IRadr+ax
ファイアって、俗にいうリーフか?
それなら個人的にはアリ

49:名無しさん@ピンキー
09/12/22 19:15:43 IL5b4j1y
>>47
女主人公でも別にいいんじゃないの?

50:名無しさん@ピンキー
09/12/22 19:57:01 XcOhHAn/
>>47
むしろご褒美です。

51:名無しさん@ピンキー
09/12/22 21:01:01 IVSPnS9g
>>47に激しく期待

52:47
09/12/22 23:56:27 9blTV9lu
おう?説明が微妙だったかな?
いや、シロガネ山で修行中の最強トレーナーファイア♀。経歴はもろレッドって感じで
でも金銀だとレッドは少年って言われてるからムリかなな、と
うん、自分でも何を言ってるのかわからねえが、ありか無しかだけで聞きたかった
あんまりこだわらずにぼかしゃいけそうだな

53:名無しさん@ピンキー
09/12/23 01:53:47 zuPYTYi8
いけるいける。てかいけ。いやいって下さい

54:名無しさん@ピンキー
09/12/23 12:24:17 0EEWhvBs
>>52
目から鱗が止まらん
最高です

55:名無しさん@ピンキー
09/12/23 13:01:55 ZFpgNznF
>>45です、前スレのカリン×シバの続きが書けたので真っ昼間から投下。
カリン×ワタルです。エロ度は低め。2人のイメージ崩れるわって人はスルーで。

56:カリン×ワタル1
09/12/23 13:03:34 ZFpgNznF
シバとの行為が終わってから、カリンはまっすぐシャワールームへ向かった。
火照った体を冷まし、男の匂いを洗い流すために。いつ挑戦者が現れるやも分からないので、さすがにこのままではいられない。

(それにしても…思っていたよりすごかったわね、彼。このままじゃこっちが夢中になってしまいそうだわ。)
熱いシャワーに打たれながら、カリンは先程の情事を思い返していた。大きな鏡に映し出される彼女の裸体は、美しい彫刻のようだった。
(また、機会があれば誘ってみるのも悪くないわね…)
手早く服を着て髪を乾かし、パウダールームで化粧を済ませ、普段通りの格好でカリンは自分の持ち場へ戻った。
特にする事もなかったので、カリンは自慢の悪ポケモン達を丁寧にブラッシングしていた。
すると、部屋の扉が開いた。挑戦者の入って来る側の扉ではなく、後ろの扉が。
彼女を倒さなければ開かれない、チャンピオンの部屋へ続くその扉から入って来れるのは、1人しかいない。
「やあ、カリン。」
「あら、貴方があたくしの部屋に来るなんて珍しいわね。何か御用かしら?」
カリンはすっと立ち上がり、入ってきた男―ワタルに問いかけた。

57:カリン×ワタル2
09/12/23 13:04:26 ZFpgNznF
まあ、用があると言えばあるな。」
「貴方の事だから、バトルのお誘いでしょう?でもあたくし今日はちょっと疲れているの。悪いけど明日にして下さるかしら?」

それを聞いてワタルは、意味ありげにニヤッと笑った。
「疲れている、か…そうだろうな。あんなに激しい運動すれば。」
「…?」
何を言われているのかすぐには理解出来ず、カリンは訝しげな表情を浮かべる。
ワタルはカリンに近づき彼女の耳元に口を寄せ、低い声でささやいた。
「君は見かけによらず、随分と色っぽい声で啼くんだな。俺も興奮しちゃったじゃないか。」
「…!!!」
そう言われた瞬間、カリンは全てを理解した。部屋に設置されたカメラと、チャンピオンの部屋にあるモニターの存在のこと、そして何から何までこの男に見られていたことを。
(あたくしとした事が…不覚だったわ…!カメラのことを忘れるなんて…)
カリンは、何とも言えない苦い気持ちと悔しさで下唇をぐっと噛み締めた。

「四天王ともあろう者が、神聖なバトルの場であんな不謹慎なことをするなんてね…チャンピオンとして見過ごす訳にはいかないよ。お仕置きだな、カリン。」

58:カリン×ワタル3
09/12/23 13:05:25 ZFpgNznF
だがカリンも負けてはいない。不敵に微笑み返すと、冷たく言い放った。
「あら、夜の生活が相当お乱れなチャンピオンに言われたくないわね、ワタル。あたくし知ってるのよ、貴方が色んな女性を連れ込んでいるのを。同じ女と二度寝ない男ってやつよね。」
今度はワタルが驚いた。まさかばれているとは微塵も思っていなかったからだ。カリンはしてやったりという顔で、それでも笑みは絶やさぬまま言った。
「女は皆探偵なのよ、覚えておくことね。まぁお互い様ってことよね。要するに貴方、あたくしを抱きたいんでしょう?いいわよ、抱かれてあげるわ。」
そう言うが否や、カリンはワタルの唇をふさいだ。彼女の髪から、ふんわりと甘い香りがする。その香りに酔いしれ、カリンを強く抱きしめ、舌を絡ませあった。

「ふっ、はぁ…ね、ベッドへ連れてって…?」
うっとりした表情でそう言われ、ワタルはカリンを横に抱き上げた。彼女の体は見た目以上に細く軽く、それでいて柔らかい。絹のような白い肌を見つめ、息を呑んだ。

チャンピオンの部屋の隣にある、通称“控室”のベッドにカリンを横たえると、ワタルはもう一度深く口付けた。キスをしながら、慣れた手つきでカリンの服を脱がしていく。
大きな形の良い胸が露わになると、彼は目を細めその白い果実に手を伸ばした。ゆっくりと下から揉み、頂を摘む。
「あぁ…」
カリンが、悩ましげに声をあげる。いつもの勝気な彼女からは、まるで想像もつかない“女”の姿だ。


59:カリン×ワタル4
09/12/23 13:06:49 ZFpgNznF
「もうこんなに固くなってるよ…いやらしいな、カリンは。」
ワタルはカリンの胸の突起にチロチロと舌を這わせる。
「ふ…っ、そういう貴方のここだって、元気になってるじゃない…」
カリンも負けじと、ワタルの下半身に手をやり、それをさする。
「ねぇ、下も…触って…」

ワタルはカリンのズボンの中にスルリと手を差し入れた。
そこは既に湿っており、いつでも男を受け入れられる体制になっていた。
「もう、いいか…?俺もそろそろ限界だ…」
「ええ、来て…!」
カリンの言葉に誘われるがまま、一気に貫いた。

「んあぁぁ!」
ワタルが動くたびにカリンが美しい髪を散らしながら、喘いだ。
今の2人はもはやポケモンリーグの四天王とチャンピオンではなく、快楽に溺れるオスとメスだった。


60:カリン×ワタルlast
09/12/23 13:08:07 ZFpgNznF
「…っ、カリン、カリンっ…!」
「ああぁっ!」
2人は同時に絶頂までのぼりつめ、果てた。

「…結局、最後までしてしまったな。」
「誘って来たのは貴方の方でしょうに。…シバとのも、最初から見てたのね?」
「当たり前だ。話してる声が聞こえたからモニターを見たら、あんなことしてるんだもんな。まぁお陰で俺も楽しめたが。」
「人の情事を最後まで除き見るなんて、最低だわ。」
「そうかい。最低ついでに、もう1試合するとしようか?」
「なっ…今したばかりでしょう、どれだけ性欲強いのよ!?あたくしもう無理よ!」
「そう言うなって…どうせすぐに気持ちよくなるさ。」
「はっ、離しなさいこの変態マント!!」

この日は1日挑戦者が来なかったので2人はこの後もおおいに乱れ、次の日はどちらも疲れきってふらふらだったそうな。

おわり

61:名無しさん@ピンキー
09/12/23 13:11:06 ZFpgNznF
以上です。相変わらず淡白な描写しか出来ないなーと悩む今日この頃。楽しんで貰えたら嬉し過ぎて泣きます。
>>47氏のにすごく期待してる、頑張ってください。

62:名無しさん@ピンキー
09/12/23 14:52:51 zuPYTYi8
GJ!最近豊作過ぎだろww

63:名無しさん@ピンキー
09/12/23 17:54:17 bkCTOIFe
アニメカプは不作どころの騒ぎじゃないけどなw
サトシの名前もこのスレではまるで見なくなったし

64:名無しさん@ピンキー
09/12/23 19:46:44 a8Niainl
>>59
GJ

ミルタンク×アカネ読みたい。

65:名無しさん@ピンキー
09/12/24 02:17:11 aaTu/WeU
たまにはエリカとかナツメのSSが読みたい


>>61
待ってた!GJ!

66:名無しさん@ピンキー
09/12/25 10:18:54 0QLq2mlW
アカネはパイズリがあったほうがいいな

67:名無しさん@ピンキー
09/12/25 14:49:00 6BLDFle/
エリカ×グリーンという異色の組み合わせを読んでみたい


68:名無しさん@ピンキー
09/12/26 16:14:23 3ak3bogY
デリバードが女の子にホワイトクリスマスをプレゼントするSSが来てない!

69:名無しさん@ピンキー
09/12/27 13:26:11 w6iIjtOh
>>19>>41>>59
超GJ!

70:名無しさん@ピンキー
09/12/31 02:18:49 U0rlwkAk
豊作♪

71:名無しさん@ピンキー
09/12/31 20:07:13 HtCq37q1
黄色人種黄色人種

72:名無しさん@ピンキー
10/01/01 13:51:22 XyMmqdQX
そろそろスリーパーの催眠SSがあってもいいと思うんだ

73:名無しさん@ピンキー
10/01/01 18:06:29 Zel4q2NS
>>72
いいな。

74:名無しさん@ピンキー
10/01/01 19:00:21 R6C5qpmZ
映画でヒカリが催眠術にかかった姿はエロかったなぁ

75:名無しさん@ピンキー
10/01/03 00:30:32 wUKNCC2g
やっぱり前のスレで出てたコトネ×ラムダがみたいな

76:887
10/01/04 21:12:49 1VCEHsHO
前スレで コトネ×マツバ、グリーン×リーフ、ダイゴ×ハルカのSSをうpしたものです。
規制がかかってしばらく投稿できませんでした。すみません。
デンジ×ヒカリを投下します。
神SS大量投下の中、クオリティ低いのを放り込んですみません。



とんでもない光景を見てしまった、と、デンジは頭を抱えた。
デンジは、バトルフロンティアの宿泊施設内をふらふらと散歩していた。
そろそろ散歩にも飽き、友人の部屋を通り過ぎようとして、デンジはふと足を止めた。
声が聞こえる。あいつの声ではない、別の声。この甲高さは、間違いなく女だ。
ただ一瞬だけ声を聞いただけだというのに、瞬時にこの扉の向こうの光景を察することが出来た自分が恨めしい。
聞こえていたのは女の―――悩ましげな喘ぎ声だった。
(この真昼間に……お盛んだこと)
すぐにその場を立ち去ってもよかった。だけど、それが出来なかったのは、自分もいい歳をした男であるからで……
意味もなく自分自身に言い訳しつつ、そっと扉に耳を近づける。
『あ、あぁん!! あぁぁっ! オーバぁ!!』
女の声は一層高くなり、それと同時に息遣いも荒くなっていく。
『ほらほらどうした? もっと俺を熱くさせてみろよ!』
『イイ! そこ、イイのぉ!! あんあんっ、きもちいぃのぉぉ!!』
口にたまった生唾を飲み込むと同時に、この扉の向こうに興味が沸いてしまった。
あのアフロ野郎に突かれ、喘ぐ女の顔を見たい。あのアフロ野郎がどんなプレイをしているのか。
気がつくと、両の手はその部屋の扉を押していた。部屋の中にこもった嫌な臭いがデンジの鼻腔を刺激する。
光が差し、カーテンすら閉められていない、明るい部屋の中に、一体化した影が一つ。床の上に転がるそれは、なんとも異様な物体だった。
赤いアフロが激しく動いている。まるでポケモンの交尾のように、後ろから女を突いていた。
「そこ! おかしく、なっちゃ…あうっ!! あぁあん!!」
アフロに突かれているのは、昨日知り合ったばかりのエリートトレーナー。なんでも、オーバのファンらしい。
出会ってすぐに食っちまうとは…。親友に対し大いに呆れるも、目の前の情事に対し、興奮し、反応している自分がいる。
(くそっ……なんでアフロの交尾ごときに……)
このままここに経っていると、理性が吹っ飛んでどうにかなってしまいそうだ。
部屋に戻るという本来の目的も忘れ、逃げるようにその場を後にしたのだった。


77:デンヒカ
10/01/04 21:13:29 1VCEHsHO
「困ったな……」
しょうぶどころの隅の席で、うなだれ、頭を抱える。あの様子じゃ1日中ずっとあの調子だろう。
親友の性癖くらい知っている。あいつは、自分が燃え尽きるまで延々と交尾を繰り返すはずだ。
このままここで少し時間を潰して戻ったとしても、あの悩ましげな声を聞き続けなければいけないと思うと、げっそりとしてしまう。
アフロには後で十万ボルトでもあびせるとして……まずは今後の予定を立てなければ。
「あ、デンジさんじゃないですか!!」
頭を起こすと同時に元気を音で表現したかのような明るい声が自分の名を呼ぶ。
デンジには、この声の持ち主がすぐにわかった。そして、自分の視線の先に少女がひょっこりと現れる。
「こんにちわ~! デンジさん、来てたんですね!」
「ヒカリか。……相変わらず元気だな。」
褒めたつもりではないのに、ヒカリは頬を桜色に染め、苦笑する。まったく、こっちは予想外の光景を見てげっそりとしているのに……。
「それで、お前はなんでここに? 今日はバトルタワーで新記録出すー、とか言ってなかったか?」
「うぅ……それが、最低記録で終わっちゃったんです。3連勝しか出来なくて、ジュンくんパパに笑われました……。
あ、そうそう! その後、メリッサさんと会ったんです! それで、しょうぶどころでバトルしようって言われたんですけど。
うーん。いない、ですねぇ…。メリッサさん、どこ言っちゃったんでしょうか?」
デンジはくつくつと笑った。やはりヒカリは面白い。見ていて飽きないと言うか。
一つの話をするのに、何度も何度も表情が変わる。くるくると変わる彼女の表情を見ていると、げっそりしていた気分がすっかり晴れた。
「あ、そうだ! デンジさん、この後、予定ありますか?」
「ん? あ、いや、別に……」
「だったら、別荘に遊びに来ませんか? メリッサさんもいないし…。あ、デンジさんがよかったら、でいいですよ!!」
別荘とは……たかだか10代の少女が口に出す単語ではない。そういえば、ヒカリの別荘には、まだ行ったことがなかった。
ホウエンの資産家の息子が手放した物件を、通りすがりの少年に強引に押し付けられたと言っていたが。
「ああ……行く。」 気がつけば、ほぼ無意識に返事を返していた。

リゾートエリアにあるヒカリの別荘とやらは、別荘というにはやたら質素だった。
本来別荘というのはこんなものなのだろうか。別荘と言えば、無駄に豪華絢爛なイメージがあったのだが。
中に案内されても、質素だという第一印象は変わらない。なにせ、物がかなり少ない。
「随分と持て余してるみたいだな。」
「そこのカタログについてる家具、ものすごく高くて買えないんですよぅ! 今ある物はシロナさんから譲ってもらった物なんです。」
テーブルの上に置かれたカタログにざっと目を通してみる。そこに連なっているのは、特注品の家具ばかりだった。
なるほど、確かに子どものお小遣いで買えるような代物ではない。正直、自分にも迂闊に手を出せない額だ。
「飲み物お出ししますね。紅茶でいいですか?」
「ああ。」
パタパタと台所へ駆けていくヒカリを目で追う。この質素さに妥当なくらいマッチしている台所。
陶器のぶつかる音とガスコンロの音が、静粛な空間を切り裂く。
鼻歌交じりに紅茶を沸かす彼女を見ていると、無意識に視線はひらひらと揺れるスカートに釘付けになっていた。
その光景が、先ほど見てしまったあの、交尾と重なる。あれ以上に激しく動くアフロの腰。淫乱な獣へと化してしまったあの女。
目の前にいる純粋無垢な少女も、あの女のように快楽に溺れ、自ら乱れていくのだろうか。
デンジはおもむろに立ち上がった。その足は、ゆっくりと彼女のほうへ向かっていく。
「あ、ご、ごめんなさい、待たせちゃって!! 紅茶入れるの初めてで! そうやっていいかわかんなくて――」
「紅茶は、もういい。」
呟くようなデンジの声が耳元に届いた瞬間、後ろから抱きすくめられた。手に持った紅茶の瓶が、音を立てて床に落ちる。



78:デンヒカ
10/01/04 21:13:54 1VCEHsHO
「ヒカリ。俺は、君に興味があるんだ。」
マフラーと帽子を取り、彼女の耳元で呟く。耳まで真っ赤になっている様子がよくわかる。
「ふぇ、ええと、な、なな、な、なん、ですか?」
慌てる様子がデンジの理性を刺激する。歳相応に可愛らしい反応だとデンジは思った。
黒髪に鼻をつけると、ふんわりと甘いシャンプーの香りがする。彼女らしい清潔な香り。
こんな少女が、あのように激しく入り乱れるかと思うと、ぞくぞくとする。
「君が淫乱になっていく姿を見たい……」
「いんらん、って、な――」
ヒカリの言葉も待たず、抱きかかえて寝心地のよさそうなベッドに連れて行くと、そのまま彼女に覆いかぶさった。
「ふええぇっ!!? で、で、デンジさん!!?」
顔を真っ赤にし、何が起こっているかわからない、といった目でデンジを見上げるヒカリ。
どうやらヒカリには性知識というものが皆無らしい。男が女に覆いかぶさってすることといえば、一つしかないのに。
「あの、つ、つ、疲れてる、のなら、このベッド、貸しますよ!!」
「いいや。これから疲れるんだ。俺も、君も。」
明るい声が紡ぎだされる唇を、瞬時に塞ぎ、口腔を犯す。貪るように、わざと荒っぽくしてみる。
2人の唇の隙間から漏れる熱っぽい吐息。その隙間から更に、生じた唾液が零れ落ちる。
どれくらいそうしていただろう。彼女が苦しげな声を上げると同時に、唇を離した。
舌と舌を唾液の糸が繋ぎ、彼女の熱い息が、デンジの唇にかかる。
「デンジさん…。な、なんか、変、ですよぉ…」
「変? どこが。」
「私、なんだか、どきどきしてる……」
「ふぅん……じゃ、確かめてみる。」
鼓動を確かめるには、胸に耳をつけるのが手っ取り早い。ヒカリの衣服を剥ぎ取り、膨らみかけの小さな胸に、耳を押し付けた。
「本当だ……」
ヒカリは声を上げなかった。というより、叫びたくても声が出ない、といったところだろうか。
なんにしても、先ほどから自分の頭をぐいぐい押してくる手が邪魔でしょうがない。
「手、縛るから。」
「え、えぇっ……!?」
慣れた手つきでヒカリの手を縛り、ベッドの柵に縛り付ける。
「で、デンジさぁん! ほ、ほ、ほどいてくださいっ」
顔を紅潮させ、潤んだ目で自分を見上げるヒカリ。なんていい眺めなんだろう。思わず口元に笑みが浮かんだ。
たかが10代の少女でこんなに興奮するとは思わなかった。ズボンの中の自身は、明らかなくらい硬化している。
「可愛い……」
何度も何度も、嘗め回すかのようにヒカリの姿を視姦した。この姿を脳にしっかり焼き付けておきたい。
服をまくられ、あらわになったくびれや、少女らしい膨らみかけの胸。その登頂は恥らうように淡い紅色に染まり、ぴんと立っている。
そして、下半身を覆うものは何もなく、足にはニーソックスのみ。なんとそそられる光景だろう。
幾度となく女の体を見てきたが、これほどまでに恍惚とさせる肉体は初めてだ。
十分すぎるほどに視姦したのち、一つ一つ味わうかのように、前戯を開始した。
どうすれば彼女は乱れるだろう。そればかりが頭の中にある。
先ほどから色々な場所を舐めたり、くちづけたり、撫でたりしているが、可愛らしい反応しか返ってこない。
「んっ……ひゃぁぅん……! ふぁ、ぁあ……」
自分が思うような反応ではないものの、デンジ自身の劣情を煽るには丁度よい。この声をもっと聞きたい。そう思えた。
「ほら、もっと、もっと――」
頑なに閉じられた足を強引に開き、閉じられないよう間に体を滑り込ませる。
まだ誰にも侵入されたことがないであろう、恥らうような桃色をした花弁に強引に口を押し当て、わざとらしく音を立てて味わう。
ヒカリの体が海老のように跳ねた。そして、甘い声が一変、艶かしい嬌声に変わった。
そう、自分はこれを欲していたのだ。この声が聞きたくて、彼女を――
口元に自然と笑みが浮かぶ。こうなってしまえばもう止まらない。すべての行為を終えるまで。
まったく、自分も奴のことをとやかく言う筋合いはないなと、思いつつ、ヒカリの反応を存分に楽しんだ。

79:デンヒカ
10/01/04 21:14:52 1VCEHsHO
「ヒカリ…どうだ、気分は」
体中が紅潮し、湧き出た熱に浮かされているらしいヒカリは、息を切らしながらも、返事を返した。
「あの…う、まく、言えないんですけど……。なんだか、すっごく…」
「すっごく?」
「えっ、と、その……、お腹の辺りが、じゅん、ってなって……えっちな気分、です……」
言い終えた後、羞恥心に駆られたのか、ヒカリは真っ赤になった顔を背けた。その瞬間はっとなった。
気付いてしまったのだ。いや、本当はずっと前からわかっていたことなのだけど。
思わず苦笑してしまった。何てことだ、と。突然笑い出したデンジを不審そうに見つめるヒカリ。
「デンジ、さん?」
「くくく……いや、何もない。」
ヒカリの裸体を見て興奮したのも、ヒカリの入り乱れる姿を見たいと感じたのも。
すべて、自分が気付かぬうちにヒカリとそうなりたい、と願っていたからだったのだ。
自分の気持ちに気付くよりも先に、自身の快楽を優先するなんて。これでは、自分もアフロと同じではないか。
なんて馬鹿馬鹿しい。自分自身を自虐するのと同時に、あれほどいきり立っていたもう一人の己が、急激に萎えていった。
「なぁ、ヒカリ。」
「な、なんですか…?」
そう答えて欲しい。だけど、答えてくれる確立はほぼ0%だろう。
懇願と自嘲をこめて、最後にヒカリに尋ねた。
「俺がもし、もう一度こういうことを――いや、これ以上にいけないことしようとしたら。
ヒカリは、どうする?」
彼女は目を丸くした。ああ、きっと自分の思ったとおりの答えが返ってくるだろう。
ヒカリはしばらく黙った後、頬を染め、はにかみながら、呟いた。
「デンジさんなら……しても、いいです。」
思わず目を見開いた。


萎えきったはずの己自身が、再びむくむくと膨張し始める。





END

80:デンヒカ
10/01/04 21:17:00 1VCEHsHO
以上です。中途半端ですみません。
入れるところまでやっちゃうと、コトネの展開と被りそうだったので…
次回ですが、前スレでもあったように、グリーン×リーフの空白の10日間に挑戦します。
ところどころエロ無しが入りますが、ご勘弁ください。

それでは、駄文失礼しました。

81:名無しさん@ピンキー
10/01/04 21:59:35 ExGaIHLj
>>80
GJ!

82:名無しさん@ピンキー
10/01/04 23:41:05 j3xxidNo
GJ!普段ヒカリ物は見ないんだがあなたの作品見てたらヒカリもいいなと思ったw
そして空白の10日間に期待!

83:名無しさん@ピンキー
10/01/05 21:14:02 /uRLZ2qn
GJ!!ヒカリたん可愛いよ
続編期待してる

84:名無しさんピンキー
10/01/07 17:11:51 UKVQ6/xQ
これで規制解除していたら
FRLG♀主のレイープもの投下させていただきます

85:名無しさん@ピンキー
10/01/07 21:13:40 8DCr/IsR
期待

86:名無しさん@ピンキー
10/01/09 12:41:03 uSJ8BMvQ
規制がKYだけど、全裸待機も辛くない!

俺、規制が終わったら…衆人監視新婚マツコト書くんだ

87:ロケット男♂×♀主(リーフ)
10/01/10 13:36:59 xvK13Cla
>>86 つ旦

※ちょい鬼畜かもしれない。ちょっと目隠しプレイあり。

 苦しい。息が荒くなってくる。リーフの体力はもう限界だった。
 意識が朦朧とし、同じところを何回も走り回る。
 ひんやりとした鉄の壁に少しだけ体を預けながら、それでも走る。頼みの綱であるポケモン達もバトルで傷だらけになり瀕死状態。

「いたぞ!」

 野太い男の声と共に後ろから沢山の足音が近づいてくる。
 棒のようになった足はもう動かない。少女は、リーフはその場に崩れた。
 意識がどこかへ飛んでいく。

 ロケット団になんて関わらないほうがよかった。基地に乗り込むなんて馬鹿なことした。
 キツく手首を結ばれると同時にリーフは目を覚ます。

88:ロケット団♂×♀主(リーフ)
10/01/10 17:09:52 xvK13Cla
 目を覚ますと言ってもリーフは何も見えなかった。


 
 黒い布のようなものが視界を遮っている。手を動かそうとするとやはり縛られているらしく動かない。
 何とか上半身をおこしても状況は変わらない。
 幸い足は縛られてはいなかったが、疲れもあり、立とうとするとすくんでしまい、リーフは尻もちをついた。

「おお、置きたか」
 すぐ近くから男の低い声がする。リーフは思わず肩を振るわせた。
 足音が近づいてくる。リーフは今ポケモンをだすことができない。
 身を守るものがどこにもない。目も見えない。リーフは絶望的だった。
 リーフは必死に体をよじらせるも男はゆっくり、確実に距離を縮める。
 リーフの背中が冷たいに壁あたる。逃げ場もない。
 男はリーフを前にすると、屈んでその手を振りあげた。

「ったく、手こずらせやがってこのクソガキ」

 乾いた音が響き渡る。リーフの頬がすぐ
に赤く腫れるほど力に容赦がなかった。
 リーフは痛みと恐怖とでしゃくりあげて泣いた。

「触らないで! あっちいってよ!」
「うっせぇ、騒ぐな」

 また一発、今度は右の頬を平手でたたく。男はそのままリーフの小さな体にのしかかった。
 余計体をよじらせるとまた一発。
 リーフは抵抗が無駄だと分かると泣きながら体の力を抜いた。

「発育はそこそこじゃねぇか」

 リーフは悲鳴を必死にこらえる。体のあちこちを這いまわる手も見えない。

 男は水色のタンクトップの上から小さな膨らみを乱暴に掴む。
 そこではじめてリーフは殴り殺されることとは別の恐怖を覚えた。

 

89:名無しさん@ピンキー
10/01/10 17:19:27 Pewud2xE
続き期待

90:名無しさん@ピンキー
10/01/10 18:29:52 pdC0L6/e
>>88
期待

91:名無しさん@ピンキー
10/01/10 20:20:28 nDRzo1Ot
よしきた!期待

92:名無しさん@ピンキー
10/01/10 21:48:06 tAW++E+W
全俺が期待

93:名無しさん@ピンキー
10/01/10 23:35:02 Pewud2xE
規制喰らったのかな…

94:名無しさん@ピンキー
10/01/12 00:17:53 /uqpiCeo
このタイミングで規制とかKYすぎる

95:名無しさん@ピンキー
10/01/16 02:56:12 xBbuChCp
名もなき男に陵辱されるシチュとか大好物なんだ
続きwktk

96:76
10/01/19 20:30:06 YlEvZa3B
お待たせしました。グリーン×リーフの空白の10日間うpします。
ただ、リアルが忙しかったので、時間経過とかが曖昧です。
終わり方も微妙です。

97:空白の10日間 1
10/01/19 20:30:49 YlEvZa3B
 わかってた。私とグリーンが決定的に違うところ。だけど、それはわかってた『つもり』に過ぎなくて。
 心のどこかで、グリーンは違う。グリーンに限ってそんなこと。なんて思ってた。
 だけど、やっぱりグリーンは男の子で。私は女の子だったんだね。


扉の向こうでナナミさんの声がする。何かを喋っているようだけれど、私の頭には入ってこない。
何か返事しなきゃ。体を起こして、扉に向かって声を上げる。
「なんでもないですよ。」
なんでこんなことを言ってしまったのか、わからなかった。
沈黙を通していれば、不審に思ったナナミさんが扉を開けるだろう。そして、私の姿に気付くだろう。
それからは……想像できないけれど。きっと、グリーンは責められる。
なぜだか、それだけは耐えられなくて、私はただ扉が開かないことを懇願した。
ナナミさんの声がする。頭には入ってこない。だけど、なんだか声のトーンが落ちている。
しばらくして、階段を下りる音が聞こえ、私は胸を撫で下ろした。そして、主を失った部屋を眺めた。
男の子の部屋にしては随分とシンプルな部屋。レッドの部屋とは大違いだ。
何度も来たことがあるはずのこの部屋が、まるで知らない場所のように見える。
一歩一歩踏みしめるだけで心臓が鳴る、喩えるなら、ハナダの洞窟へ初めて入ったときのあの感覚。
なんにしても気持ちのいいものではない。私はとりあえず、乱れた衣服を整えることから始めた。
ベッドの下に丸まっていた下着を拾い、身につけようとして、無造作に立てかけてある全身鏡に視線が向かう。
そこに写った私を見て驚愕した。
整えたはずの衣服にはところどころに皺がよっている。髪はぼさぼさだし、帽子も潰れてしまっている。
そして、私の内腿から一直線にこびりついた赤い血の痕。それは、私がもう純朴な少女ではないことを示していた。

何も知らなかったわけではないのだ。男の子がどういう生き物であるか。どういうことを望んでいるか。
だけど、その知識を身につけたときから信じていた。自分の2人の幼馴染は、絶対にそういうことをしないんだ、と。
その願いにも似た信頼は、先ほどのグリーンの行為によって、粉々に砕かれてしまった。
それでも私は未だに信じることが出来ない。まさか、グリーンがそんなことをするなんて、思いもしなかった。
期待を裏切られたというのに、私が涙一つ流せなかったのは、そのせいもあるだろう。
こんな姿をナナミさんに見られるのは耐え難い。
玄関に向かうことはせず、窓からそのまま飛び立った。しばらく誰にも会いたくなかった。

何日か経って、部屋に引きこもったままの私の元へ、ナナミさんが訪ねてきた。
タマムシデパートに新しくオープンしたというケーキ屋さんのケーキを手土産に。
いつもと変わらないはずのナナミさんの笑顔。それはどこか、私に気を遣っているように見えた。
ナナミさんだけじゃない。ママやオーキド博士、私に電話をくれるエリカさんやタケシさん。
すべての人が私に対し、一歩引いたかのような接し方をするように感じる。まるで、私とグリーンの関係を知っているかのように。
「あの子とグリーンは、もう幼馴染じゃないのよ。繋がっちゃったのよ」って、噂されてるような気がする。
いやだ。そんなの。グリーンは。違うんだ。幼馴染。男女。違う。レッド。レッド。レッド。レッド!!!
私の頭の中には、もう一人の幼馴染の姿が浮かんだ。レッド。山篭りして、修行してる、レッド。
グリーンで懲りたはずなのに。まだ信じようとして。私は無意識にシロガネ山へと向かっていた。

98:空白の10日間 2
10/01/19 20:31:43 YlEvZa3B
来るたびに吹雪いている筈のシロガネ山の登頂は、驚くほど凪いでいた。
粉雪がちらちら舞い降るそこにレッドはいた。相変わらずの後ろ姿。
何をするわけでもなく、ただ心を落ち着かせ瞑想する。ナツメさんに習ったのだ、と、言っていた。
無の境地に浸っているレッドの背中に、思い切って声をかける。彼は振り向く。相変わらずの無表情。
「随分早いね。」
感情のこもってない、だけど冷たいわけではない静かな声だった。これがレッドの声なのだ。
初めて聞く人は驚くだろうけれど、長い付き合いのある私たちは、もう慣れてしまった。
「そう、かな? 結構経った気がするけど…」
「まだ、多分、1週間程度しか経ってないはず。」
「そっか。まだそれくらいしか経ってないのね……」
私の沈んだ気配を察したのか、レッドは洞窟にある自分のテントへ私を招き入れた。
リザードンの尻尾の熱で程よく温かいテントの中。レッドはホットミルクを私に差し出す。
私がプレゼントしたミルタンクをちゃんと活用してくれているのが嬉しい。
心から温かくなったことで、ようやく色々な意味で落ち着くことの出来た私は、口を開いた。
「ねぇレッド。私のこと、どう思ってる?」
突然すぎる質問。さすがのレッドも目を丸くしている。私は努めて真剣に、付け加えた。
「私のこと、幼馴染だ、って思ってる?」
「そりゃ、まあ。子どものころからずっと一緒だし。」
特に考える様子もなく、レッドは答えた。当たり前だろう、といった顔で。
でも私はそれが信じられなかった。レッドもきっと同じなのだろう。私と2人でいると、グリーンみたいに――
「本当はそう思ってないんじゃないの? そう思わせておいて、私にいやらしいことしたいって思ってるんでしょう?」
「何、言って」
「レッドも男の子なんだよね。そんで、私は女の子なんだよね。違うんだ。私たちは。」
言い終わる前に、レッドが大きなため息を吐いた。そして、リザードンをボールにしまった。
隙間から漏れる冷たい風に身震いするのとほぼ同時に、レッドは私の上にいた。


99:空白の10日間 3
10/01/19 20:32:23 YlEvZa3B
見上げたレッドの顔は、グリーンとは違った。いつもと変わらない無表情。だけど、今の状況は、グリーンの時と変わらない。
もがいてみても、レッドの強い力に押さえつけられ、抜け出すことが出来ない。
「リーフは、俺とそういうことがしたいんだ?」
「ち、違……!」
ダッフルコートの前が開けられる。服の上から、胸をわしづかみにされ、円を描くように揉みしだかれる。
その姿がグリーンと被った。ぶつぶつと呪文のように何かを唱えながら、いやらしいことを繰り返すグリーンと。
レッドの空いた方の手が服の中に侵入し、ブラの中へ強引に押し入ってきた。
その手のひんやりした感触が素肌を撫で、全身に鳥肌が立った時、私は狂ったように悲鳴を上げた。
すると、レッドは手を引き抜いた。そして、私の頭を優しくなで始める。
「ごめん。だけど……わかっただろ?」
「わかんない……わかりたくないよ!」
「いつかはリーフも知らなきゃいけない。…俺たちは、いつまでも子どもじゃないんだ。
俺も、リーフも、グリーンだって、日が経つごとに変わってきてる。俺たちは男になり、リーフは女になる。」
ゆっくりと、まるでママが幼い子に言い聞かせるように優しい声で、諭される。
「リーフがどれだけ拒もうと、受け入れないといけないことなんだ。
グリーンはそれを受け入れた。受け入れたけど、歯止めが利かなかった。だから、お前を抱いたんだと思う」
驚きのあまり、引きつったような声が出た。
「やっぱり……やっぱり知ってたんだ!! 私が、グリーンがぁっ!!」
「落ち着け。」
レッドの落ち着いた声が聞こえたかと思うと、ふんわりと腕に包まれた。抱きしめられていた。だけど、レッドからは男の子を感じなかった。
ふと、幼い頃を思い出した。泣いているレッドを私が抱きしめてあげた時の記憶。それは、その時の感じとよく似ている。
私たちは男女だけれど、それでも、幼馴染という絆は消えない。ずっと残っていく。そう感じさせてくれる、温かい腕。
だけど同時に、グリーンのことを思った。グリーンから抱きしめられたりする時は、幼馴染ではない。異性として、恋人としての抱擁となる。
悲しいことだけれど、受け入れなければならない事実なのだ。だけど、今なら受け入れられる気がする。
あの時のグリーンを思った。押し広げられる痛みの中で、見上げたグリーンの顔。彼の顔は強張っていた。そして、引きつっていた。
「グリーンも、苦しかったのかな…?」
「そりゃ、な。本能と理性の間で随分と葛藤したと思う。だけど、理性が本能に負けた。」
「そっか。そうなんだ……」
苦しんでいるのは私だけじゃないんだ。私と同じように、グリーンも苦しんでいたんだ。

100:空白の10日間 3
10/01/19 20:32:50 YlEvZa3B
レッドと別れ、再び自宅に戻ってきた私は、ママに促されてすぐにお風呂に入れられた。
シャワーの横の全身鏡に映された私の裸。それを、穴が空くほど眺めていた。こうやって自分の裸をまじまじと見つめるのは初めてのことかもしれない。
そこには私の知らない私がいた。膨らんだ胸、くびれた腰。まぎれもなく、私は女だった。
私の知らないうちに、私は成長を続けているんだ。身長だけじゃない、胸の大きさや、体の中のほうまで。
シャワーの音が聞こえる。程よく熱い水を浴びながら、そっと、自分の胸に触れてみた。
もう消えかかった赤い痕を指でなぞり、それが登頂に行き着くと、そこはぴんと張り詰めた。体に電気のような痺れが走る。
グリーンは、ここを何度も何度も触っていた。指で摘んだり、舌で転がしたり――
その動きと同じように、そこをいじっていると、だんだんと体がぼうっとしてくる。
この感じ。グリーンの時と同じだ。
「んっ……、んんっ、はぁぁ……!!」
気持ちいい。体中を駆け巡る甘い痺れが。リラックスタイムとはまた違う、ふわふわとした気持ちよさ。
ああ、グリーンが私にしてくれていたことは、こんなにも気持ちがいいことだったんだ。
胸をいじる手はだんだんと激しくなっていき、次第に片方の手が下へ下へと伸びていった。
下の毛を掻き分けてたどり着いたそこは、ぬるぬるとしていた。「濡れてるじゃん」とグリーンが言ったのは、こういうこと?
ここにグリーンのアレが入っていったなんて信じられないけれど…。そこに指を一本入れてみる。
温かい。そして、なんだか窮屈だ。だけど、最高に気持ちがいい。
「ああんっ、あぁ、やぁあぁ…う、んぁぁ!」
苦しくなんてないのに、苦しんでいるような声が自然と漏れ出す。それはシャワーの音にかき消されていく。
ぐちゃぐちゃという音も、熱気もすべて、かき消されていく。
「ぐ、りーん! ぐりぃん!! あんっ、あぁん、グリーン!!」
いつの間にか私はグリーンの名前を叫んでいた。グリーンの名前を呼んでいると、更に気持ちよくなる。
目を閉じると、グリーンがいた。私を何度も突き上げるグリーンが。
グリーンの苦しそうなうめき声と共に、気持ちよさの最高潮を迎えた私は、タイルの上に仰向けに倒れこむ。
体が徐々に冷えていく中で、私は一つの結論にたどり着いた。
おかしなことだった。今まではなんともなかったのに、こんなことで気付かされるなんて。




グリーンとHをしてから、私は、グリーンを男の人として認識してしまった。
そして、その時のグリーンに、恋をしてしまったんだ。










END

101:76
10/01/19 20:34:38 YlEvZa3B
以上です。クオリティ低の駄文お粗末さまでした。
時間経過ははっきりしてませんが、この後にリーフがグリーンに電話すると思ってください。

また、何かリクエストありましたらどうぞ。
駄文でよろしければ、出来る範囲で頑張りますので。

102:名無しさん@ピンキー
10/01/19 22:36:42 BXWzk90t
GJ!!
うおお萌えた!!
いつもながら神すぎる

103:名無しさん@ピンキー
10/01/19 23:28:18 Y33DxP7p
GJ!深い!あなたは賢者かw

104:名無しさん@ピンキー
10/01/22 17:55:35 EV/sZzsY
乙!!良かったです

105:名無しさん@ピンキー
10/01/23 19:58:46 6f6R51GC
良作があるのであげ

106:名無しさん@ピンキー
10/01/23 23:13:21 AFR/PgqC
pixivで初代ライ主にはまってしまった…

107:名無しさん@ピンキー
10/01/24 23:49:33 okd4fVGV
ウララに逆レイプされるサトシマダー

108:名無しさん@ピンキー
10/01/25 16:04:26 xgoKbQAL
そういえば・・・ヒビミカの人どうしたんだろう・・・

109:名無しさん@ピンキー
10/01/28 09:25:07 fj0gT1zO
規制解除キター!!
リーフたんに若さにあかせてセクハラの限りを尽くして逃げられ
反省したのかコトネたんにはじっくり時間をかけて落とす
そんなロリコン竜王とかいいと思います

110:名無しさん@ピンキー
10/01/28 18:53:18 LlUbcJ/Y
>>108
どうも。ヒビミカ書かせてもらってるものです。
ここしばらく多忙を極めておりまして、ROMばっかで創作が出来てない状態です…
並み居る神職人様たちの中、自分を待ってくれる人がいるのは有り難いことです。
拙い文章ですが、首を長くしていただければ嬉しいです(^_^)


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