築地俊彦「けんぷファー・戦嬢」エロパロ第2巻at EROPARO
築地俊彦「けんぷファー・戦嬢」エロパロ第2巻 - 暇つぶし2ch620:名無しさん@ピンキー
10/10/31 03:05:29 ZnNqFoxy
「……はあ、全部無駄……だったな」
 ベッドに横になったままため息をつく。 結局あれだけ勉強し、あれほど努力しても目標をかなえることは出来なかった。 
 無念な気持と諦めが複雑に混ざった心でそっと天井を見る。
「無駄なことなんて無かったわよ」
 ベッドの脇に座り込んで雫が林檎を切ってくれている。
「ああ、でも雫には感謝しているんだ……本当にな」
「あら、そうなの?」
 軽口を叩きながらも器用に林檎の皮を切っていく。
「あれだけ勉強の面倒見てもらったんだ、感謝しないはずがないじゃないか……だからこそ余計に色々と……さ?」
 もう一度ため息が出そうになったところに小さく切りわけられた林檎が口の中に放り込まれる。
「あまりため息をつかないの……幸せが逃げるわよ?」
 ベッドの袂に膝をついてもう一つ林檎を手に持って屈託なく笑う。

621:名無しさん@ピンキー
10/10/31 03:16:09 ZnNqFoxy
今日はここまでまた明日投下します。


622:名無しさん@ピンキー
10/10/31 03:17:28 eCSlUB6x
まさかリアルタイムとは

GJ

623:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:43:51 0hvwKKH1
幸せを逃がさないために押し込まれた林檎を咀嚼しながら、俺は苦笑する。
「それにしても受験浪人はさすがに親も許してくれないだろうからな~、諦めて水琴に拉致されて世界めぐりかな~」
「……ナツルは水琴のところに行きたいの?」
「いやと言うよりも俺が嫌でもフリーターなんかしてたら間違いなく連れて行かれるだろう。
フラフラしてるんなら私と世界に飛び出すわよ!なんて言われてな……そんでもって砂漠に連れて行かれたり、現地の警察に追われたりとかするんだろうな」
「ジャングルの中で人食いワニと対決したり?」
「ああ、あるだろうな~、嫌だな~行きたくねえな~」
「なら行かなければいいじゃない」
 いつの間にかこちらに背中を向けて雫が話す。
「しかしフリーターは許してくれないだろう。せめて大学に合格していればな……ふあっ、な、なんだ!」

624:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:44:32 0hvwKKH1
 突然顔面の上にヒラヒラしたものを落とされる。 慌てて起き上がりまだ少しクラリとするのを耐えながらそれを手にとって見てみると、それは入学案内書だった。
「私立大学、一つだけ受かってたわよ?最後に受けた学校がね」
「私立?冗談だろ?そんな高い学費にいける余裕なんて……むがっ!」
 自嘲的な言葉を発する唇を強引に雫が彼女自身の口で抑える。
「落ち着いて、よく見なさい……その紙に書かれている文章をね」
 キスされたことも忘れてゆっくりと入学案内書と書かれた紙に視線を下げる。
「特別学費免除生?……こ、これは?」
「見ての通りよ、今年からその制度が始まったのよ。分かりやすくいえば新入生の中で優秀な成績で合格した者に一年限定で学費を免除するというのがその制度よ
。もっとも成績が悪くなれば免除は取り消されるから努力は必要よ……私はそのためのサポートは惜しまないつもりだけど?」
「は……はは……ははは……ま、まさかこんなことが……」
 頭は真っ白で状況の変化についていけない。 それでも喜ぶべきだということがフリーズした脳のどこかで判断したようで笑いがこみ上げている。
「つまり……入学するのね?その学校に……」
 再度確認するようにジロリとまっすぐ雫が見据える。 
 やっと少しだけ機能回復した頭で筋肉に命令を下して俺は首をゆっくりと下げる。
「当たり前だ……あれだけ努力したんだから……ちょっと、いやかなり厳しいかもしれないけど少なくとも
一年間は学費が免除になるんなら十分に魅力的だし、なにより……ああ駄目だ頭が回らない……ははは……やった……やったぞ」
 安堵と喜びが脳内を走り回っている俺の顔を見てニッコリと雫が微笑む。

625:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:45:00 0hvwKKH1
「良かったわ……それじゃ来年から先輩と後輩としてよろしくね……ナツル?」
「ははは……は?」
「その大学ね……私の通ってる大学なのよ。気づかなかった?」
 トントンと雫が指したそのページには写真付で在学生代表として雫の写真とコメントが出ていた。
「ついでにその特別学費免除も私が提案してお金出して実施したのよ」
「え?……えっ?」
混乱する俺を無視して雫は更に続ける。
「でも本当に良かったわ、ナツルが私の通っている大学に合格してくれて……私も頑張った甲斐があったもの」
「えっうあぅうあ?」
 すでに言葉が出てこない。
「ああそうそう、それとすでに入学手続きは済ませてあるから心配はいらないわよ」
「ど、どういうことだ?は、はじめからお、俺をお前と同じ大学に……?」
「理想はそうだったわね……ただちゃんと国立大学用の勉強も教えてあげたわよ?さすがに倒れるのはイレギュラーだったけれど……怒ったかしら?」
 小首をかしげて問いかける雫に俺は一瞬黙り込んでため息をつく。
「別に怒っちゃいないよ。結果はどうあれ雫がいなければ大学に受かるどころかフリーターまっしぐらだったからな……複雑だけど感謝もしてるしな」
「それを聞いてほっとしたわ。さすがにナツルが倒れた時にはこのまま目覚めなかったらどうしようかと思ったもの」
「へえ、鉄面皮の雫がね~」
 余裕が出てきたのか軽口が自然にこぼれる。
「そうね~、昔からあまり感情的に動くことは無いのだけれどナツルのこととなると自分でも不思議なくらい制御することが出来ないのよ」

626:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:45:55 0hvwKKH1
「へ、へえ……そ、そうなんだ」
 妙な雰囲気を察して俺は口ごもる。 雫は黙ってこちらを見ている。
 な、なんだ……?この雰囲気? すごく居心地が悪い。
「な、なんかホッとしたら疲れが一気に出てきたな~、もう少し寝ようかな~?」
 我ながらワザとらしいことを言ってベッドに横になって布団をかぶろうとするが何か妙なものが一緒に覆いかぶさってきた。
 それはとても柔らかくて布団よりはしっかりと感じ取れる重さで少しだけいい匂いがして……これってすごくまずい状況なんじゃないか?
「い、いかんな~つ、疲れてしまって眠いぞ~」
布団越しにクスクスという音が聞こえる……それでも無視無視、気づいたふりしなければ、
「ねえ……ナツル?さっきも言ったけど私ってあまり感情を優先して動かないの」
 ゾクリと何かが走る。 ああこれは危険だ。 見てはいけない聞いてはいけないモノだ……これは。
「そんな私にとって唯一の存在がナツルよ。前に貴方に聞いたことがあったわね、何で楓のことが好きなの?そのときに貴方が答えた答えと私の答えは同じだったわよね?」
 布団越しに聞こえる悪魔めいた囁きに身じろぎも出来ずにただ聞き続ける。

627:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:46:54 0hvwKKH1
「でもこの数ヶ月で私とナツルの答えの差異に気づいたわ。やっぱり貴方は私とは違うものを持ってるのよ……聞きたい?
ねえ……聞きたいかしら?私と貴方の決定的な違いを」
 ゴクリとつばを飲み込む。 なんだ?この雫は?
この女にこんな一面なんてなかった……いや……もしくは……きっと……おそらく………。
 俺が知らなかっただけなのか?
 がばりと被っていた布団がはがされる。 
少し息苦しくもある布団の中で人肌で暖められた身体がまるで放り出されるように
、でも解放されるようにヒンヤリとした布団の外の外気に包まれた。
 俺の顔の前に雫のマネキンのように良く造形された顔がある。 
「う……うう……」
 俺は動くことが出来ない……黒く大きな瞳に映る星のように輝く光に
、ただの人形には浮かぶことの無い感情の込められたその表情を、
そして彼女が普段の余裕を少しだけ崩して僅かながらに見せた雫自身の正体を。
「教えてあげるわナツル……どうしようもない私と可愛い貴方の違いを」
 雫が獣が食いつくように獰猛に俺の顔を抑え付けてキスをする。
「むぐぐ!……ぐっぐ……ぶ、ぶはっ!よ、よせ……し……ず……く」

628:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:48:33 0hvwKKH1
 息絶える寸前の獲物のように弱弱しい懇願を出す。
 そんな命乞いをするかのような俺を震えがくるような酷薄な表情で
、墨のように真っ黒で澄んだ吸い込まれそうに濡れた瞳で俺を見下ろす。
「わかる?貴方はたとえ報われない恋だとしてもこんな無理やりな手は使わない
……まるで小さな子供のように純粋に健気に努力するでしょう?でも私には不可能なの
貴方を抱きしめたいキスしたいそのさらさらとした髪を撫でて貴方が他の人には見せない表情を見たいの……そして」
 そこで一旦言葉を止める。 雫の長い髪がまるで彼女以外を見せないかのように視界の左右を閉じ込める。 
 そしてその限定された視界の中で雫が笑う
「私はそれを耐えることが出来ない」
 そう宣言するとまたかぶりつくように俺の唇を吸う。
「くっ……あっ……ふぁっ!」
 口を離した雫が俺の首筋を吸い上げる。 そんなことをされたのは初めてだから思わず声が出てしまった。 
それに気づいてあまりの恥ずかしさに口元を手で抑えてそれ以上出さないようにしようとするが、
「駄目よ……もっと聞かせて、ナツルの声を……ね?」
 雫のほっそりとした腕が伸びて絡めるように俺の手を口元から離して抑え付ける。 
「ふえっ!や、やめ……ろ……馬……鹿……そ、そんなとこ……ろ……す、吸うな~」
「ふふ……可愛い……ねえ、もっと聞かせて」
 面白がった雫が俺の全身をいたぶる。 そのたびに情けない声をあげてしまう自分が恥ずかしくてしょうがない。
 そしてそんな俺の反応が雫の琴線に触れるようで反応が良いところを重点的に攻められ続ける。 
「や……ほ、本当に……や……むあっ!」
 哀願の言葉を唇で止められ、その勢いのままベッドに仰向けに転がってしまう。
 完全に雫に押し倒されてしまった。 このままではまずい……このままでは…… 
 どうにか脱出を考えようとする俺を尻目に雫は俺の身体にまたがったまま器用に下着を脱ぎ捨てている。  
「ちょ、ちょっと待て!それは本当にマズイ」
  その言葉と同時にヌルリという感触と少しのきつさ、そして生暖かいぬくもりが俺のものを包み込んだ。

629:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:49:03 0hvwKKH1
「あ……ああ……ふふ、入っちゃった」
 可愛い言い方とは裏腹に雫は取り込んだ俺自身を上下に彼女の肉壁でしごき上げる。
「くっ、や、やめ……」
「駄目よ……我慢できないもの」
 悪戯っぽく笑いながら更に早く動く。  
 き、気持いい……、暖かくしなやかな肉壁がグニグニと俺のものにまとわりついて、
溶けてしまっているんじゃないかという錯覚する思わせるほどに雫と俺のモノは一つになっている。
「し、雫……ちょっと待……」
 俺の言葉を無視してスパートをかけるように雫の動きが早くなってくる。 それに比例して雫の中の動きも激しくなってくる。 
「や、やば……で、出る。」
「ああナツル……ナツル!」
 俺の名前を叫びながら雫がしがみついてくる。 それと同時に彼女の中が急に絞り上げようとするように狭くなる。
 そして俺自身もすでに限界を迎えており、最後の急激な収縮によって雫の中で果ててしまった。ビクビクと動くそれを慈しむように優しく彼女の中が最後に一度包み込むように動いた。

630:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:49:33 0hvwKKH1
「はあ……はあ……はあ……」
 お互いにまるであわせるように荒く息を吐く。 ダラリと垂れ下がる雫の白い腕を握り締めながら天井を見上げている。
「くっ……ううっ……ふっ……ぐっ……」
 熱に浮かされたように呆然とした頭に小さく嗚咽の声が響いた。
「雫……泣いてるのか」
 自分の肌の上を暖かい液体がポツポツと垂れて流れていく。 
それが涙であることに気づきながら尚も俺は確認せずにはいられなかった。
 なぜならあの雫が泣いてるということが信じられない。
 あのいつも冷静で常に人を見下すように、誰も適わないのではないかと思わせてしまうほどに
完璧に思えた彼女がこうやって俺の胸の上で……まるで……子供のように……。
「こ……こんな……はずじゃ……なかった」

631:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:50:17 0hvwKKH1
 しゃくりあげながら静かに呟く。 そしてそれがきっかけになったかのようにまるで罪を告白するように雫の口から言葉がこぼれ続ける
「ほ、本当……は、こ……こんな風に……じゃなくて……も、もっと……普通に……仲良くなって……あ、愛し合って……それから……だったつもり……なのに……」
 訥々と鼻声で涙をとめどなく流しながらも彼女の懺悔めいた言葉は続いていく。
俺はそんな彼女をどうしていいかわからず静かに見ていた。 大きな雫の瞳から零れ落ちていく涙をただ美しいと感じながら……。
「こ、怖かった……本当に……これで……ナツルのためになるのかって思って……でも……それでも……
一緒に居たくて……もっと……近くにいたくて……だ、だから……さっき許してくれたときに嬉しくて……我慢できなくて……でもこれじゃ……これ……じゃ……」
 その後は続けられない。 ただ俺はなんとなく何を言いたかったのかわかってしまう。
 いまこの場で俺と雫が契ったものはただのレイプだ。 
男女が逆と言う点と途中から俺が応じてしまったということを考慮してもこれは紛れもなく陵辱行為に他ならない。 
 この比べるのも馬鹿馬鹿しい秀才の女はもっとも愚かしくて恥ずべき行為をしてしまったことをその明晰な頭脳ゆえに普通の人間以上に理解し、
感情という言葉で逃げることすらもできずにただただ俺の胸の上で罪深さに慄いている。

632:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:50:39 0hvwKKH1
どうしたらいいのかわからない。 普通の男の視点から見れば、こんな美女で童貞を捨てることができたことを考えれば幸運と言えるかもしれない。 
もしくは俺自身が貞操観念が強い人間だったなら雫を殴り飛ばして罵声を浴びせることも出来たかもしれない。
 だが俺はそのどちらも考えることは出来なかった。 俺は雫のことは愛してはいない……だが決して嫌いでもないのだ。 
もちろんここ数ヶ月で世話になったことで前以上に好意を持った。
 それでもそれは恋愛感情と言うものになっているのかと問われればおそらく違うだろう。 
 なんだろうか、どうして俺は……いや……それよりも……どうしてこんなに雫の……。
「雫……顔を上げろ」
「…………グスッ」
 一度鼻を啜っただけで雫は突っ伏したまま顔を上げない。
「上げろと言ってるだろ!」
 彼女の髪を左手でやや乱暴に掴み、少しだけ上がった額と俺の腹の隙間に残った右手を滑り込ませてそのまま上に持ち上げる。 

633:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:50:59 0hvwKKH1
 涙で濡れた双眸に少しほつれた髪がポツリと彼女自身の涙によって顔に張りついている。
 俺の行動に少し驚いているようにも見えたが、すぐに観念したような表情をする。
 まるで這い蹲るように俺の身体に乗っかっていた雫から体勢を入れ替えて今度は俺が彼女の上に圧し掛かる。
「ナツ……ル……あっ……」
戸惑った表情の雫の口内に右手の親指を滑り込ませ、ゆっくりと彼女の唇の内側をなぞり上げる。
「そのまま咥えてろよ……」
「んっ……は……い……」
 返事と同時に今度は歯茎の外側を続いて内側をさらに舌の上をマッサージするように親指を動かし続ける。 いたぶるように。
「ふぁ……ナ……ナヒュ……リュ」
 口内に指を入れられ、しかも動かされているので舌っ足らずのような喋り方になっている。 
 その間抜けな声に思わず笑みがこぼれてしまいそうになるが、我慢する。 
 今度は口の中に入れた親指を唇にまで戻して軽く下唇をつまみ、またゆっくりと口内に戻す。
 口内から指を出すたびにトロリとした雫の唾液が涎となって口横から垂れてシーツを濡らす。
「ら……らめ……よ」
 その間にも彼女の口からはまるで愛液のようなトロトロした液体が流れ続ける。
 口の周りを涎で汚し、イヤイヤをしている雫の表情はとても淫らでエロティックだ。

634:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:51:26 0hvwKKH1
しばらくその行為に没頭してしまっていたが、俺は思い出して残った左手をゆっくりと彼女の下腹部へと手を伸ばす。 先ほど俺自身が入っていた雫の性器は溶けているかのように、もしくは上の口かそれ以上にシーツを濡らしている。 
 そっと左手人差し指を鍵爪上に曲げてなぞり上げる。 
「ふあぅっ!ああっ!」
 高い声を出して雫が叫び、脱力する。
 ええと……これで準備はいいよな?
 体勢を更に動かして顔を雫の前に持って行く。 クラクラとしている雫の口を片手で塞ぎ、そのまま乱暴に彼女を貫く。
「ふ……ふあぁ……ああっ!」
 一気に最奥部まで突っ込むと、悲鳴のような声を上げる。 
 いいぞ……まさにそれっぽいじゃないか。
 何か嬉しくなってまた更に乱暴に彼女を突いた。 
「ふ…ふうぅん……ふっ……うっ……」
 抑え付けられた口から押し潰された甘い声が漏れる。 それを無視してただがむしゃらに雫の中を出入りし続ける。 
 彼女も彼女の中も苦しむように動いているが、かまわずに乱暴に自分勝手に俺は動き続ける。
 途中で雫が両手を俺の背中に回そうとするが、それを乱暴に払いのけた。
 馬鹿野郎……行為の最中に抱きつく女がいるかよ……。
 その後、何度か雫がまるで恋人のように抱きしめようとするが、その度に乱暴に払いのけて、口を抑える力を少しだけ強めた。 それ以降は大人しく(とはいっても声は出ているが)し続けてくれた。
 ただ無心に性欲をぶつけるように動き続けているとやがて腰の辺りがむずむずとしてくる。 
 二回目と言うこともあり、大分我慢が出来ていたようだが俺もすでに限界が近いようだ。 

635:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:51:51 0hvwKKH1
さらに速度を上げて雫を苦しめる。 まるで獣のように愛情の一欠けらも込めずにただただ本能に従って動き続ける。
 そしてそのときがいよいよ近づいて来た。 雫自身もうすうすと気づいているようで瞳をこちらに向けてコクリと頷くように首を動かす。 
「誰が中に出すものかよ」
 吐き捨てるように行って雫の中から俺自身を抜いて自分の手で最後を決める。 放物線を描いた分泌物はピタリと彼女の顔に張り付き、そのまま涎と混ざってシーツの上に落ちていった。
「……何故私を抱いてくれたの?」
 雫に背を向けてベッドに腰掛けている俺に彼女が声をかけてくる。
 俺は何も答えない……というよりいまその理由をそれっぽく言おうと思ってひたすら考えているがふやけた脳みそでは思いつかないようだ。  
「……これでおあいこだぞ」
 どうにか搾り出してこんな無様な発言をしてしまう自分が本当に嫌だ。
「……わかったわ」
 飽きれたようなホッとしたようにため息をついて雫が答える。

636:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:52:37 0hvwKKH1
 全くこの女の頭の良すぎるところは本当に嫌いだ。 
どんなに格好つけようとしても無理をしているのをあっさりと見抜いてしまう……俺が雫を本当に愛することが出来ないのはこういうところなんじゃないか?
 考え込んでいる俺を尻目に彼女はゴロリと横になる。 俺もチラリと確認したが、どうも気恥ずかしくてじっくりと見ることが出来ない。
「ねえ……ナツル?」
「……なんだよ」
 ぶっきらぼうに答える。 気恥ずかしさと気まずさでそうすることしか出来ない。
「やっぱり私は貴方が大好きだわ……全力で貴方を愛することに決めた、貴方が何を言おうとね」
天井を見上げながらポツリと答える雫に俺は、
「……そうかよ」
 ただそれだけを返して大きくため息をついた。
 恋人とは程遠く友人とも呼べないであろうこの関係は一体なんだろう? 
セックスフレンドとも違うだろう……わけの分からない関係になってしまったことを悔やみながらも俺は無意識に雫の手を掴んで握りあっていたのだった。


637:名無しさん@ピンキー
10/10/31 23:55:28 0hvwKKH1
終わり、長過ぎてグダグダになったんで次はもう少し短いのにします。 
ギャップっていいよねと完璧に見えるのに悩んでる姿って萌えるよねって話でした。


638:名無しさん@ピンキー
10/11/01 01:25:39 xK2hq7qD
会長素敵、GJ。

639:名無しさん@ピンキー
10/11/01 22:07:22 oqqIv6ly
>>637
お美事、と言ってもいいでしょうか。
このスレに張りついててよかった。GJ。

640:名無しさん@ピンキー
10/11/02 11:07:42 UuPNJ/ZL
乙!なかなか見事!
この長さでも良いよ。俺は分量書けないから羨ましいわ

641:名無しさん@ピンキー
10/11/04 00:14:17 f8KykpGr
超GJ! 面白くて一気読みしたっす。
長さとか全然気にならないです。次のも凄く楽しみ~♪

642:名無しさん@ピンキー
10/11/04 11:11:14 JJJtEZCB
同室の皆が寝静まった深夜0時。佑鹿はベッドからそっと身を起こした。今晩もこの時を待っていたのだ。
彼もまた健全な思春期の男子である。理由は特に言わなくてもわかるだろう。
三滝に編入したばかりの頃は特殊な環境の緊張感でそれどころではなかったが、次第に寄宿生活にも慣れてくると
やはり周囲が女ばかりの園で暮らしている唯一の男として、何も意識するなという方が難しいのである。
この地下室は、夜眠る際にも他の班員達とは薄い天蓋のカーテンで区切られる程度であり、常に一定のリスクを伴うが
すでに彼にとってこの行為は就寝前の日課となっていた。
ベッドに横座りになってズボンを脱ぎ捨てると、出番を待ちわびた佑鹿の下半身は既に雄々しく天を指して屹立していた。
それを右手で握り締めて擦る。決して大きな声を出す事は出来ないが、あっという間に快感は高まっていく。
彼の脳裏に同級生の少女達の姿が浮かんでは消える。その禁忌に触れるような背徳感が彼自身をより昂ぶらせるのだ。
「気持ちいいの・・・? それって・・・」
突然、背後から密やかな声が掛けられ、佑鹿は愕然として振り向いた。
「は、葉島っ・・・!?」
先頃、同じ班のメンバーとして新たに加わった葉島野分が、いつのまにかカーテンを抜けて佑鹿の背後に立っていた。
全く気配を感じさせる事なく接近した彼女の技量は賞賛に値するものであり、何気に佑鹿にとってもショックだったが
今はそれどころではない。彼の学園生活を致命的に崩壊させる状況を押さえられてしまったのである。

643:名無しさん@ピンキー
10/11/04 11:14:24 JJJtEZCB
「いつも寝る前にごそごそしてるみたいだから気になってたのよ、でも、まさかこんな・・・」
野分は少し顔を赤らめながら言った。一応、同室の皆には聞こえないように声を抑えている。
「いや、その、これは男だし仕方ないと言うか、生理現象というか」
青ざめた佑鹿はモゴモゴと言い訳にもならない言い訳を口にする。こんなことが皆にバレたらどうなる?
俺はもう終わりなのか? というより、まず部屋から叩き出されるか。いや、せめて葉島が黙っていてくれれば・・・
「心配しないで。こんなこと人には言わないわよ」
佑鹿の心を正確に読み取ったのか、彼女は慈悲に満ちた台詞を発した。
しかしながら、佑鹿が感謝の言葉を考える間もなく野分はするりと彼の正面に回り、膝をついていた。
「すごい、こんなに大きいんだ・・・ねえ、私が手伝ってあげようか?」
今度は拒否の言葉を考える間もなく、野分の手が伸びて佑鹿の分身をそっと握り締めた。
驚くべきことにこの状況下でも、彼の下半身は全く萎えることもなく最大サイズを維持していたのである。
「あ、葉島、それはちょっと、やめ・・・て、くれ・・・」
「何言ってるのよ。男の子は我慢できないんでしょう」
拒絶したいが大声は出せない。それに葉島の機嫌を損ねたら俺はどうなるのか、そうした思いが佑鹿の抵抗を鈍くしていた。
いや、理由はそれだけではなかった。
野分の手の感触があまりにも心地良く、佑鹿自身の手でするよりも遥かに強い快感がもたらされたのである。

644:名無しさん@ピンキー
10/11/04 11:15:49 JJJtEZCB
「ふふっ・・・凄く硬い。ねえ、敷波君て、いつも誰の事を考えて、こういうことしてるの?」
周囲には眠っている仲間達。そして僅かな常夜灯の光のみが2人を照らすという特異な状態で、彼女も興奮しているようだ。
「いや・・・特に何も考えてないよ・・・」
「嘘ばっかり。正直に言いなさい。やっぱり雪風かしらね?それとも五十鈴のこと?」
佑鹿は答えなかったが、彼の下半身がビクリと動いた反応で野分には伝わったらしい。
「まあ、2人ともなんて。しょうがないわね。じゃあ青葉のことは?榛名は?」
やはり佑鹿は何も言わなかったが、野分は正しく理解した。
「はあ・・・じゃあ、特別班の先輩達のことも?天城先輩とか鹿島先輩も美人よね?」
「た、頼むから勘弁してくれ・・・葉島・・・」
「ホントに正直な男の子なのねえ、敷波君は。もしかして私の事も考えてるの?」
そのとき佑鹿の分身はひときわ強い反応を示したらしい。それを感じ取った野分がにこりとする。
「葉島じゃなくて野分。言ってみて」
「な、なんで」
「いいから。ほら、言ってみて、佑鹿?」
「あっ・・・く・・・・・・野分っ・・・」
「うふふ」
というか俺はいつのまにか佑鹿って呼ばれてる。そんなことが頭をかすめたが、それもほんの一瞬にすぎなかった。

645:名無しさん@ピンキー
10/11/04 11:17:19 JJJtEZCB
彼女の柔らかい右手が、あらかじめあつらえたかのように佑鹿の分身にピタリと絡み、上下に繊細な動きを始める。
いつしか左手も下に伸ばされ、彼の敏感な袋を優しく揉みたて、撫でさすっていた。
「やばい、葉島、あ、野分・・・すごい気持ちいい・・・」
「あら、嬉しいわ・・・なにせ娯楽の少ない生活だしね。こういうことってガールズトークで結構、話したりするのよ」
「そ、そうなのか。全然知らなかった」
「うふふ。女の子も興味津々なのよ。だからみんな、知識だけはけっこうあったりするってわけ」
もはや佑鹿の下半身は猛り狂わんばかりに力を増し、かつてないほど燃えたぎっていた。すでに限界が近い。
でも、このまま出すと葉島の顔に・・・と、彼が切実な危惧を感じ始めたそのとき、野分が新たな質問を投げ掛けた。
「ねえ、男の子って、やっぱり手よりも口で、してほしいんでしょう?」
「そ、そりゃ、まあ」
「いいわよ。じゃあ 『愛してる、野分』 って言ってみて」
「え、そんな・・・」
「あら、言えないの? 私のことは嫌いなんだ?」
「いや、嫌いじゃないけど、むしろ好きだけど、でもなんで」
「なら言ってみて。ほら、もうだいぶ苦しいんでしょう?」
「わ、わかった、よ・・・野分・・・・・・あ、愛してる・・・っ」

646:名無しさん@ピンキー
10/11/04 11:18:43 JJJtEZCB
その言葉が佑鹿の唇から紡ぎ出された瞬間に、彼の先端は野分の唇にすっぽりと飲み込まれていた。
暖かくしっとりと濡れた粘膜が、佑鹿の全身にこの上ない充足感と安らぎを与える。腰がとろけてしまいそうな快楽だ。
「うううっ・・・すごい・・・すごい、あ、もう駄目だよ、野分」
ややあって彼女の舌が滑らかに動き始め、佑鹿の分身の反応から感度の高い部分を次第に探り当てていく。
ときおり顔を上下させて全体を刺激し、また唇で雁首の周りを締め上げる。舌先が裏筋を執拗に責め立てる。
もちろん彼女の両手の繊細な動きは、この間も途切れる事なく続いている。とてつもない快感に佑鹿は気が狂いそうだった。
日頃から何をやらせても見事にこなす野分だったが、このような分野でもやはり優秀な少女であると証明していた。
「いいわよ。そのまま出して、佑鹿。でもね、出す時はちゃんと、さっきの言葉を言うのよ?」
「うう・・・あ、あ、野分、愛してるっ、ああああ・・・っ」
ついに佑鹿の分身は大きく弾け、あたかも下半身が融解したかのような衝撃が走った。
とんでもない量の精が野分の口腔に迸っていた。
しかし彼女は一瞬うめきつつも、佑鹿の精を一滴たりとも外気に触れさせることなく受け止めていた。
何度かに分けて全てを飲み込む。それが済むと唇で分身を絞り上げ、残っているものを余さず吸い出す。
その後もしばらく野分は佑鹿の下半身に舌を絡めていたが、やがて名残惜しそうに、そっと離した。
「あ、ありがとう、葉島。メチャクチャ気持ち良かった・・・頭がおかしくなりそうだった・・・」
「ん・・・敷波君が満足してくれたなら私も嬉しいわ・・・また我慢できなくなったら言いなさいね・・・」
どうやら野分の方も今さらながら恥ずかしさがこみ上げてきたのか、佑鹿から顔をそむけていた。
そのまま静かに立ち上がると、ややそっけないともいえる態度で、するりとカーテンを抜けていった。

647:名無しさん@ピンキー
10/11/04 11:21:57 JJJtEZCB
以上。思いつきの駄文で失礼・・・
誰得の野分×佑鹿です。短いですが第一部。
また時間があれば弟二部「シャワー室編」も書きます。

648:名無しさん@ピンキー
10/11/04 22:26:55 I4lEV3/S
需要なし

649:名無しさん@ピンキー
10/11/04 23:47:25 /BD2PRbS
>>647
誤爆?

650:名無しさん@ピンキー
10/11/04 23:59:20 Ul3Kxv6P
お前らここがけんぷ作品しか投下されたらいけないと思ってるだろうが
今一度スレのタイトルをよく見てみろ

651:名無しさん@ピンキー
10/11/05 04:02:05 l7ZL5t7d
実質、けんぷスレみたいなもんだしなぁ・・・悪いとは言わないけども

652:名無しさん@ピンキー
10/11/05 08:32:46 4uMihFrb
俺ほまれ二巻が発売されたら姉×弟書くんだ…
他にも楓×紅音とか考え中

653:名無しさん@ピンキー
10/11/07 03:25:41 Btahmz5b
胸熱

654:名無しさん@ピンキー
10/11/09 03:24:01 DDZSSZWg
野分×五十鈴か五十鈴×佑鹿を希望

655:名無しさん@ピンキー
10/11/09 10:02:31 RNLiALOo
そういや五十鈴デート&野分シャワーの人って本スレにいたなあ
最近見ないが...

>>647
気を落とさずに続きも書いてくれ
俺はほまれ書かせてもらう

656:名無しさん@ピンキー
10/11/10 18:20:38 cBy9SF3N
ほまれの誰?

657:名無しさん@ピンキー
10/11/11 09:47:54 CDp+9gdO
>>656
慎歌と乃歩(+ほまれ)で
ヒマができたら一気に書くわ

658:名無しさん@ピンキー
10/11/14 14:39:37 j9ETmQkR
なぜほまれは()付き

659:名無しさん@ピンキー
10/11/15 22:49:03 tZdEVhdv
ほまれちゃんマジ水琴

660:名無しさん@ピンキー
10/11/16 00:38:59 0DpOkNlf
>>659
水琴を空気中の窒素と申したか。

661:名無しさん@ピンキー
10/11/17 00:28:36 BGKX0snl
ほまれの方がどこか飄々としてる感じ

662:名無しさん@ピンキー
10/11/18 13:15:32 rDnnMAjQ
中期水琴に近いな
水琴は序盤中盤終盤で違う気がする

663:名無しさん@ピンキー
10/11/20 09:41:10 dKp0HQtr
水琴も最初はカレーやラーメン以外も作れてたもんな

664:名無しさん@ピンキー
10/11/22 00:04:39 u63vGaZr
ほしゅ

665:名無しさん@ピンキー
10/11/23 18:29:33 mE9jsP/F
ほまれの中じゃ姉が一番好き

666:名無しさん@ピンキー
10/11/25 10:28:10 v+6jPglJ
文芸部も姉も眼鏡だな

667:名無しさん@ピンキー
10/11/27 15:24:19 VlGlOKdA
紅音だって委員長だって眼鏡さ

668:名無しさん@ピンキー
10/11/28 09:55:45 YxQPM5fE
けんぷ作品はナツルものばっかだな

669:名無しさん@ピンキー
10/11/29 15:30:41 CziUXc7X
新プロジェクトで人が増えてくれれば良いなあ

670:名無しさん@ピンキー
10/12/01 22:07:04 ehk+5rFO
話の中に盛り上がれる要素がないと難しいな

671:名無しさん@ピンキー
10/12/03 12:37:17 W0UgneD/
>>670
例えば?

672:名無しさん@ピンキー
10/12/04 09:49:17 XzMmfDZ5
ぶっちゃけ1期の時点で既に飽和気味ではあると思うんだ
だから今までとまったく別の種の話にするとか
つまらんとさらに売れなくなるけど

673:名無しさん@ピンキー
10/12/06 11:43:24 jBZJKoFi
アニメ化の弊害だな
このスレ実はアニメ化の話より更に前に出来たんだよな

674:名無しさん@ピンキー
10/12/07 22:14:39 wxS1KnCj
むしろアニメ化前の方が色々投下されてたな

675:名無しさん@ピンキー
10/12/09 00:51:18 gGjUqjQs
種類も色々だった

676:名無しさん@ピンキー
10/12/09 01:25:22 OVpaRDMw
人生も色々

677:名無しさん@ピンキー
10/12/11 15:12:57 8KOUCR/l
よりどりみどり

678:名無しさん@ピンキー
10/12/11 23:56:06 5GDmAhMh
まあ目新しい話が来て欲しい

679:名無しさん@ピンキー
10/12/12 23:54:21 Ifoxy3oJ
その前にアニメで目新しい話をして欲しい

680:名無しさん@ピンキー
10/12/13 00:50:25 4mwa1A+p
男女両方の読者に人気だったってのが面白いね
一体何が受けたのか

681:名無しさん@ピンキー
10/12/13 03:49:43 4NJr1IRq
ナツル君が受けだと思います。

682:名無しさん@ピンキー
10/12/13 14:05:39 cogq3RKu
青の勢力は受けとの噂

683:名無しさん@ピンキー
10/12/14 04:01:36 ak+TeP4G
赤の水なんとかさんとか、受け悪いしな。

684:名無しさん@ピンキー
10/12/14 15:36:35 jI7QUujb
受け受けしいところがウケる

685:名無しさん@ピンキー
10/12/15 00:56:50 Yz0aKNl6
ウジウジしてるナツルの尻を引っぱたきたくなる

686:名無しさん@ピンキー
10/12/15 22:02:54 RcEdSMGj
「う~、せっかくナツルに会いにわざわざ飛行機の貨物船に忍び込んでやってきたっていうのに~」
 水琴が拗ねたように高級絨毯にあぐらをかきながら唇を尖らせる。
「しかたないわよ、今日は夜勤のバイトだったんですもの」
 娘をたしなめる母親のように三郷雫が水琴の前にホットココアを入れたマグカップを置く。
「だからって可愛い幼馴染が密航してやってきたっていうんだからバイトくらいサボって当然じゃないの~、ああ!悔しいから
バイト先に忍び込みにいってやろうかしら」
「可愛い幼馴染は飛行機に密航なんてしないわね……それにバイト先に急にやってきてもナツルの迷惑になるだけよ」
「ぶ~、会長つまんないこと言うのね」
「もう会長じゃないわよ」
 涼しい顔で暖かいココアを優雅に呑む。
「だいたい連絡もしないで急にやってきてどこに泊まるつもりだったのかしら?まあ大方予想はつくけどね」
「もちろん!ナツ……」
「駄目よ……貴方が泊まりに来るのなら私も泊まりにいくわ、ナツルの部屋1Kの四畳半でしょ?さすがに三人はきついわね」
「べ、別に会長が来なくても」
「あら、別にいいじゃないの……もう何度も泊まってるもの」
 決定的なことを言われ、ピクリと水琴が反応を示すが、すぐに元に戻り、
「は~、やっぱりナツルって、会長に食べられちゃったんだ……ナツルに連絡したらすぐに会長から連絡があったんで気づいてはいたけれど」
「失礼ね、食べてなんかいないわ……むしろ食べられたのは……」
「わたた!そ、そんなことより会長の家って何かCDないの?半年振りだから最近の歌は何が流行ってるのか教えてよ
 大好きな幼馴染とその恋人の初体験を聞かされるのを予測して水琴が慌てて話を変える。
「残念だけど流行の曲は知らないの……クラシックと落語のCDはあるわよ、聞きたい?」
「うえ~、興味な~いって、本当にそれしかないじゃない……会長って本当に私と同年代なのかしらね」
 最後の言葉は小声で言ったつもりだったが、
「聞こえてるわよ?」
 会長の少し固くなった声を聞いて水琴の身体も緊張で硬くなる。
「あっ……、たまにはクラシックも落語もいいな~……なんてあっ!」
 悪戯がばれた子供のように場を誤魔化そうとした水琴が素っ頓狂な声を挙げる。
「どうしたの?」


687:名無しさん@ピンキー
10/12/15 22:04:02 RcEdSMGj
 視線を向けずに冷静にココアを飲み上げる雫。
「なんだかんだ言ってもちゃんと最近……というかちょっと前では歩けどポップスも聞くんじゃない」
 そういって水琴が取り出したのはある日本人女性アーティストのCDケースをラックから取り出した。
「あら……そのアルバムで何曲か好きな曲があるのよ……今でもよく聞くの」
 「へ~、それにしても大塚愛か~、会長も可愛い趣味してるわね。かけてもいい?」
 返事も聞かずにすでにCDコンポの蓋を開けてCDをセットしている。 そんな姿を見ても雫はまるで
娘に接するように優しく
「ええ……いいわよ、ちなみに私が好きなのはこの曲」
 そういってアルバムの裏に書いてある曲リストの中の一つを指差す。
「へんてこなタイトル~!会長って変わってるわね」
 無遠慮な水琴の言い草にも優しく微笑む。
「ナツルとセックスするときにはこの曲が頭に浮かぶのよ。なんか歌詞の通りみたいだからね」
「へ、へえ~、そ、そうなんだ」
 はっきりとセックスという単語を聞いて未だ未経験の水琴の顔が赤くなる。 
「貴方にもわかるときが来るわよ……ただしナツルとは許さないけどね」
 ニッコリと笑いながら言った最後のほうの言葉には何か冷たく恐ろしい感情をかいま見え
水琴は黙り込む。 しかし会長はいつもとは違った優しい表情で、
「でもきっと貴方はナツルとそうなるわね、だってあの人……」
 二人同時に声をそろえて、
「流されやすいから!」
 お互いにニコリと笑いあう。
「聞いてみるかしら?」
 問いかけに、
「うん……それじゃ私もナツルと……す、することが、あ、あったらこの曲を思い出すようにする」
「まあできればそんなことはなければいいと願うわ」
 リモコンを手にとって目的の曲を再生する。
「ほら始まるわ……静かにして、あの時も歌を聴くときもゆっくり静かに全身で感じ取るものなのよ」
「うん、わかった」
 仲の良い親子、あるいは姉妹のように二人はテーブルで向かい合いながら目を閉じて静かにする。

数ヵ月後、雫の予言というか予想は的中することになる(>>436)が今は仲良く二人で愛しい同じ人を思いながら愛の歌を聴いて…………。
 

               URLリンク(www.youtube.com)

688:名無しさん@ピンキー
10/12/15 22:08:57 RcEdSMGj
投下終了~、なんかこの曲って聴きようによってはエロイよね。
 車でボウっとドライブしながらこの曲聴いてたら思いついたので投下しました。 
 歌詞から感じるストレートで強い愛情が雫らしくて一気にかけました。
また思いついたら投下します。


689:名無しさん@ピンキー
10/12/15 23:04:33 RcEdSMGj
貼っといてなんですが、こういうやり方っていいんですかね?
なんか急に心配になってきちゃった
音楽ネタは邪道だったかな?

690:名無しさん@ピンキー
10/12/16 01:50:36 iHovt2ea
良き哉良き哉

691:名無しさん@ピンキー
10/12/17 06:46:50 dPhnS4aL
いいんじゃないかなあ。

692:名無しさん@ピンキー
10/12/17 23:55:01 jjo9VhJV
hosyu

693:名無しさん@ピンキー
10/12/19 13:16:30 e3x7f3NM
新プロジェクトは特別編でヒロインは水琴っぽいね

694:名無しさん@ピンキー
10/12/19 13:18:51 s1dY5/1B
2期開始前の特別編と信じたい
もしくは2時間の特別編と

695:名無しさん@ピンキー
10/12/21 18:48:21 2fv4YmSt
水琴がエロパロ的な展開で…

696:名無しさん@ピンキー
10/12/22 11:40:15 v+7eBOe9
キービジュアルだけで期待できる(エロパロ的な意味で)

697:名無しさん@ピンキー
10/12/23 18:58:55 9srvkrMa
何か閃きそう!

698:名無しさん@ピンキー
10/12/24 00:00:46 cJq472a6
築地さん、まらぶほを終わらせてケンプの続きを書いてください!

699:名無しさん@ピンキー
10/12/25 15:49:09 Wo3hd/Ms
12巻から24年後…

700:名無しさん@ピンキー
10/12/26 01:16:32 35BfH51M
700get!! 再びナツル♀にささげよう・・・

701:名無しさん@ピンキー
10/12/26 22:43:45 8ha5o5FI
何度捧げてるのか

702:名無しさん@ピンキー
10/12/26 22:50:58 IxA9n08M
たった今3度目の700getを捧げてきた、はぁはぁ(←息切れね)
もうしない。自分で自分がウザくなるし、もう捧げ物すらないorz

703:名無しさん@ピンキー
10/12/28 20:57:14 B5H+1VpP
明日のコミケでPVが流されるのか
どんな感じだろうか

704:名無しさん@ピンキー
10/12/31 18:48:15 mLsKlSst
セックスシロウサギ

705:名無しさん@ピンキー
10/12/31 22:59:14 d2X/0E4n
妊婦ファー

706:名無しさん@ピンキー
11/01/02 22:02:32 i0UB5Vw4
コンドーム琴

707:名無しさん@ピンキー
11/01/04 04:33:56 pidLs6zE
>>706
屋上

708:名無しさん@ピンキー
11/01/05 14:39:46 ZTqaKavV
破廉恥なっ!

709:名無しさん@ピンキー
11/01/06 14:22:38 fIeRC/iu
雫様のう○こ漏らすところ見てみたい・・・。

710:名無しさん@ピンキー
11/01/06 19:12:33 GtzxJ+Xd
雫会長なら大便する姿も麗しいだろうな

711:名無しさん@ピンキー
11/01/06 22:16:56 +YrAuXVq
エンジェルビーツのユリとかいうキャラが大便したそうだがあんな感じか

712:名無しさん@ピンキー
11/01/06 23:47:13 BKP4Fc9N
雫会長は○んこもいい匂い

713:名無しさん@ピンキー
11/01/07 00:44:31 lJiP78lQ
会長のう○こはどこから出るの?

714:名無しさん@ピンキー
11/01/07 14:47:43 WjID/kUq
会長様のうん○くんくん
いい臭い・・・・・

715:名無しさん@ピンキー
11/01/07 23:12:20 4p5zzoVy
方向性が…

716:名無しさん@ピンキー
11/01/07 23:15:48 ulE7WTg+
会長のう○こ
URLリンク(www.dotup.org)

717:名無しさん@ピンキー
11/01/08 10:49:55 WdpxpCVG
全く以て優雅でもなんでもなかったな

718:名無しさん@ピンキー
11/01/08 22:26:57 rv8HCUW6
グロいな

719:名無しさん@ピンキー
11/01/09 00:23:27 fdN/8UM9
>>716
生きてるのに人として終わってる感じ

720:名無しさん@ピンキー
11/01/10 01:02:18 TUEvySfy
誰だってハメをはずしたい時はあるもんさね

721:名無しさん@ピンキー
11/01/11 21:38:11 d6cBSY/d
よく考えたら会長ってよく同人でアへ顔描かれるよね

722:名無しさん@ピンキー
11/01/13 19:02:13 10E64pBk
>>721
そういうキャラという認識が強いんだよ

723:名無しさん@ピンキー
11/01/14 04:44:24 9xGVSHTM
知的な美人がアホ面でブヒブヒ言ってるそのギャップがチンコを直撃するから

724:名無しさん@ピンキー
11/01/16 13:36:55 G3zOE2MR
>>723
そういうギャップはあんまり…

725:名無しさん@ピンキー
11/01/18 23:55:21 F6BTwuLf
むしろ引く

726:名無しさん@ピンキー
11/01/20 20:05:19 CBX/sJKw
幻滅する

727:名無しさん@ピンキー
11/01/20 23:45:30 lnw4ppW5
そうか、>>723と同感想の自分は少数派だったのか。ROMっとく。

728:名無しさん@ピンキー
11/01/20 23:51:39 CBX/sJKw
だってこれだぜ?
URLリンク(www.dotup.org)

729:名無しさん@ピンキー
11/01/20 23:53:46 f4968fW+
紅音スキーな俺としてはギャップ萌えはわからんでもないが、
それは何か違う

730:名無しさん@ピンキー
11/01/21 00:02:58 5RjmbO5F
……ありじゃね?
寧ろ自分は最終巻でナツルが攻めになるのを期待してた。
巻末だけ流し読みして、まだ読んでないが。
NTRはNGだが、自分の手でするなら大丈夫だ。
だがまあ、自分の性癖語っても仕方ない。このスレは次回作候補から外すよ。長文スマン。

731:名無しさん@ピンキー
11/01/23 23:36:39 EDygHRdr
>>730
11巻で既に攻めだったわけだが

732:名無しさん@ピンキー
11/01/24 12:08:43 LcMqS/Xj
沙倉さんがヒロイン達をナツルの目の前で堕とすのとか良い

733:名無しさん@ピンキー
11/01/25 01:10:23 ASKZbU6E
佐倉のナツルへの愛は仕組まれたものだったからなあ
百合スキーとしては微妙

734:名無しさん@ピンキー
11/01/26 23:42:37 xprW80xo
>>731
あのナツルはノリノリだったな

735:名無しさん@ピンキー
11/01/27 09:57:42 ceuxaLeh
というか過去に投下されたエロパロ作品を読んでるみたいになった

736:名無しさん@ピンキー
11/01/30 10:01:43 GlorcTpd
ほしゅ

737:名無しさん@ピンキー
11/02/01 11:37:15 ASilN/71
そろそろ楓による攻めを…

738:名無しさん@ピンキー
11/02/04 20:22:35 kfC54ci+
雫「ねぇ、今度のバレンタインにどんなチョコが欲しい?」
ナツル「いや、受験勉強しろよ」

739:名無しさん@ピンキー
11/02/04 20:32:19 lYX2fj3s
次期生徒会選挙の結果、
生徒会長は近堂水琴さんとなりました

740:名無しさん@ピンキー
11/02/06 13:14:59 CgUhEpJ3
水琴さんの方針
学食は全部カレー

741:名無しさん@ピンキー
11/02/07 23:38:07 c1FR+Rg2
水琴会長面白そうだ

742:名無しさん@ピンキー
11/02/08 00:50:15 t6wx6yik
トレジャーハントが必須科目になったりするのか

743:名無しさん@ピンキー
11/02/08 07:23:46 KBPRLcnk
>>738
こうなるんですねよくわかります

「それなんだけど、試験科目が保健だけなのよ。私ひとりでは分からないから、あなたに
手伝って欲しいの……いいわよね、ナツル?」
いやそんな学校ねえだろ。
ツッコミを入れようとした俺の口を、雫の艶やかな唇が塞いだ。
しなやかな手が、俺の股間をズボン越しにゆるゆるとまさぐる。



別件のエロパロで手一杯につき、どなたか補完していただけると嬉しかったり

744:名無しさん@ピンキー
11/02/08 18:05:05 +3gL5qxA
>>737
むしろ楓を襲ってしまうナツルを希望

745:名無しさん@ピンキー
11/02/10 20:02:03 xkttN8lr
ほしゅ

746:名無しさん@ピンキー
11/02/11 16:46:59 3WyziB9o
もっと新鮮味のある作品来ないかねえ

747:名無しさん@ピンキー
11/02/13 15:26:07 pgG19VMS
新鮮味なんて贅沢は言いません。エロい投下来て下さい。

748:名無しさん@ピンキー
11/02/15 22:56:41 J9GHekU4
エロくない投下でもいいから来て下さい

749:名無しさん@ピンキー
11/02/17 23:43:54 p0Xngkur
割とネタはあるんだけどなぁ

750:名無しさん@ピンキー
11/02/18 03:41:26 JDxeVIZa
聞こうじゃないか

751:名無しさん@ピンキー
11/02/19 02:12:54 pUmFQgeK
なればこそ保守

752:名無しさん@ピンキー
11/02/22 14:12:09.80 BHb0eJaH
ほしゅ

753:名無しさん@ピンキー
11/02/23 01:17:07.60 AerBNFPi
会長で色々考えてた矢先に中の人が結婚www


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