10/03/09 23:16:59 X/ykPgBK
>>235の続き。沙倉さん目線で進めてみますよ~。
どうしよう、こんなはずじゃなかったのに。
わたしの胸が激しく鼓動している。おまけに顔は火照りっ放し。
雫ちゃんには申し訳ないけど、わたしはまだナツルさんをわたしの側に引き込むことを
諦めてはいない。今回の(文字通り身を挺しての)ナツルさん篭絡作戦は、当然、それが
目的だ。
ナツルさんに恥ずかしいセリフを言わせるところまでは、筋書き通りに進んだ。
わたしが「もう。恥ずかしくないんですか? 女の子にそんなことを頼んで」と言うの
も予定通り。
ただ、その後の展開が全くの予想外だった。
わたしの予想では、ナツルさんは何も言えずただオロオロするばかり。そこを畳み掛け
てさまざまな言葉責めをするはずだったのに……。まさか、ナツルさんがあんなことを言
うなんて。
『……沙倉さんだから、頼むんだ』
ナツルさんはわたしじゃない、もう一人のわたし―本来の沙倉楓という肉体の持ち主
―にご執心じゃなかっただろうか。それとも、わたしならどちらでも構わないと言うの
だろうか。それはそれで嬉しいような、ちょっと腹立たしいような、複雑な気持ち。
それにしても、本当にどうしたらいいんだろう。
そんなわたしを、ナツルさんはなんだか不思議そうに見ている。
「な、何ですか? わ、わたしの顔をジロジロ見て! ……あっ! っていうか、ど、ど
うせ雫ちゃんの時も同じようなことを、い、言ってるんでしょ? ほっ、本当に節操がな
いんですね、ナツルさんは!!」
「あ、いや、その……節操がないのは認めるけど、しず……会長にはそんなこと一言も言
ってないよ! ハラキリトラの奴から聞いてない? あっ、そ、そうだ! 詳しいことは
>>114-116を見てもらえば分かると思うよ?」
しどろもどろになりながら、ナツルさんが意味不明の弁解をする。
うん、確かにそのものズバリは言ってない。だけど……。
「……最後、雫ちゃんに何て言いました?」
「う゛っ!」
「いつもいつも、わたしが1番と言っておきながら……」
それだって、恐らくはもう一人のわたしを指していることくらい、分かっているはずな
のに……ううん、分かっているからこそ、余計にジェラしい気分。
だから絶対にわたしを―今のわたしを忘れられないようにしてしまおう。正直、男の
子は大嫌いだけど、もう男の子とか女の子とか関係ない。
そうと決めたら実行あるのみ。ソファーに腰掛けているナツルさんの脚の間に、無理や
り身体を割り込ませる。その場にひざまずくと、わたしはナツルさんのズボンのベルトを
外し、ファスナーを一気に引き下ろした。
「ちょっ!? さ、沙倉さん何をっ!!」
ナツルさんは慌ててわたしの手を押しとどめようとするけど、ここまで主導権を握って
しまえば関係ない。トドメにズボンのボタンを外し、前を寛げると、トランクス越しでも
ナツルさんの……その……オ、オチンチンが大きくなっているのが分かった。
……なんで緊張してしまうんだろう。雫ちゃんと話をしたときは、すんなり出てきた単
語だというのに。もっとエッチっぽい言い方(……ち、チンポとか)もしたというのに。
「節操のないナツルさんには……お仕置きしちゃいます」
とはいえ、下を穿かれた状態だとナニかと不便ではある。
「ナツルさん。下、全部脱いでください。お仕置きしづらいです」
軽く睨みながら、ほんの少しだけ語気を強めて言ってみる。ナツルさんは何か言いたそ
うだったけど、やがて諦めたような表情で腰を浮かせ、ズボンとトランクスをまとめて下
ろした。ナツルさんのすっかり固くなったオチンチンが、勢いよく顔を出した。
「雫ちゃんだってしなかったこと……しちゃいますから、覚悟して下さいね」
そしてわたしは、ナツルさんのオチンチンをそっと握る。そのまま顔を近づけ、まずは
挨拶代わりに先っぽへの軽いキス。ナツルさんの身体がビクっと震え、口から微かな声が
漏れた。ちょっと可愛いかも。
規制中とはいえ、携帯経由でのカキコが実は煩雑すぎて辛いです。
明日(10日)は宿直勤務。次の投下は11日のこの時間あたりを予定。