【旦那様】ハーレムな小説を書くスレ【一筋】25Pat EROPARO
【旦那様】ハーレムな小説を書くスレ【一筋】25P - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
10/01/03 23:21:53 ZuXeKzGg
>>347 テンプレ作ったら?
たとえば

●×は俺の嫁。
■■も俺の嫁。
△△も俺の嫁。
みんな大好き俺の嫁。

…みたいな感じで。   

351:名無しさん@ピンキー
10/01/04 14:44:01 7I6YmomM
とくめーさんが更新無いけど、何かあったの?

352:名無しさん@ピンキー
10/01/04 16:16:06 vf0lgu+1
>>351
まだ正月休みって所もありますよ。

353:名無しさん@ピンキー
10/01/04 18:54:24 7I6YmomM
いや、新年の挨拶的な事もそうなんだけど、結構前から更新止まってるから心配になってね。

354:名無しさん@ピンキー
10/01/04 19:10:25 SJfDkJib
補助掲示板の方の業者スレとか消してるみたいだから、気にするほどではないと思うが。
ちゃんとサイトの紹介やSSが投下されれば更新してくれるよ。

355:名無しさん@ピンキー
10/01/04 22:28:55 7I6YmomM
なるほど。
専ブラで見てるから気付かなかったわ、ありがとう。

356:名無しさん@ピンキー
10/01/06 21:24:20 KpmEJYOO
今テレビを見ていたらオットセイはオス1頭に対してメス20~30頭
ほぼ飲まず食わずで1ヶ月以上生殖行為ばっかりしているって言ってました


357:名無しさん@ピンキー
10/01/07 14:22:52 qpyv3+x4
やっと冬休みが終わって静かになる・・・・。


358:名無しさん@ピンキー
10/01/07 17:45:56 CBAxs5zw
ザントベルクの娘里って後編と二章三章飛ばしてるの?
前編と四章五章しか見当たらないんだけれど

359:名無しさん@ピンキー
10/01/07 18:00:23 qpyv3+x4
>>358
あれって後半強姦モノになってるんじゃ


360:名無しさん@ピンキー
10/01/07 18:19:33 aHulMvdC
>>358
よくみれ、前編がちゃんとプロローグ+三章構成になっとる
そしてべつにレイプとかない

361:208
10/01/07 21:14:07 xaV0Pmds
富永浩史&速水螺旋人の『小説馬車馬戦記 ディエンビエンフー大作戦』が百合ハーレムもありだ。
だって、帯に「百合もあるよ」って書いてある。

 マーシャがイリーナとハーをはべらせてウハウハしていると、トァンがうっかり転がり込む。
 まず自分が喰い、次いで二人を喰わせる。
 スーイも喰ったり喰わせたりするかはお好みで。

 オチ。

シャルル「アッー!」


まあ、マドンあたりが四人を(性的に)撃墜しちゃっても良いが。

362:名無しさん@ピンキー
10/01/07 21:31:05 4cvwP06w
この流れ、は兎も角スレでコテ付けてまでこの書き込みとは良い度胸だ。
十中八九釣りだろうけど

363:208
10/01/07 21:34:27 xaV0Pmds
いや、ただの消し忘れ。
一応、>321の後を誰か書いてくれないと。
同一人物が立て続けに、ってのはあんまりやりたくないのよ。

364:名無しさん@ピンキー
10/01/07 21:37:34 CBAxs5zw
>>359
マジか……。
前編で膨らんだ期待の分だけ俺にダメージ

365:名無しさん@ピンキー
10/01/08 00:39:01 2N1PZByb
志村ェ…

366:名無しさん@ピンキー
10/01/10 04:04:49 zPjdp/RJ
リレーどうなった?
まとめか何かあったら書きやすくなりそうな気がするが…

367:名無しさん@ピンキー
10/01/10 07:49:52 x0Z1e/nU
とくめーさんが保管庫に入れてくれてたよ、リレー。

368:名無しさん@ピンキー
10/01/11 00:32:10 ce/xcadU
最近書き込みが落ち着いた?なぁ…と思ってたらそういや携帯(DOCOMOとAU)
規制掛かってたんだっけ、すっかり忘れてたww

369:名無しさん@ピンキー
10/01/11 13:45:31 uTKQXuTm
携帯への規制は断続的に続いてくれるとうれしいな。
厨学生やら工校生やらの馬鹿な書き込みが減るし。
プロバイダーとの契約にしたって18歳未満は正式契約できないお陰で
馬鹿が減っているのだし。


370:名無しさん@ピンキー
10/01/11 15:45:40 gS7NoAeb
百合ハーレムまだー

371:名無しさん@ピンキー
10/01/11 16:13:41 wNhNHbLO
>369
冬休み等に断続規制するなら構わないけど
いい加減、普段は解除してほしいんだぜorz

372:名無しさん@ピンキー
10/01/13 12:53:35 JRI5wUxX
>>371
不景気で暇なのかその普段からの書き込みが厨の巣窟に
なっているからじゃないの?
過疎は寂しいがスレが荒れるよりかはずっとマシ。
俺から見ても運営にはこれからも(携帯の)規制は続けて欲しいな。


373:名無しさん@ピンキー
10/01/14 03:33:51 YRGjII/l
彼女が女もイケる両刀(どちらかと言うとレズ寄り)で、
イケメンの主人公に寄ってくる女の子狙いで付き合ってて、
当然ハーレム化に協力して自分もそれに参加。

これ凄く良いと思う。

374:名無しさん@ピンキー
10/01/14 11:21:48 vR3Qfry2
エロゲー板のように分けるか

375:名無しさん@ピンキー
10/01/14 19:50:38 d8ElE39v
過疎るだけだな。

376:名無しさん@ピンキー
10/01/16 16:34:56 RJ7fCAQY
分離するよかテンプレ変更したほうがいいのかな。

>>373
他所でやれ叛乱分子め


377:名無しさん@ピンキー
10/01/16 16:40:46 QifFkjz5
ここはハーレムスレであって独占ハーレムスレではない。

まぁ分離したところで大部分はハーレムスレの方にいるだろうけどな。
独占厨は創作の邪魔。

378:名無しさん@ピンキー
10/01/16 21:47:48 FqSM/hrC
乱交スレへどうぞ

379:名無しさん@ピンキー
10/01/18 23:41:33 KwDtPnGA
そういやガーディアンとMooLichさんとこが更新されていたな。
馬鹿共が騒いでいたので忘れてたが。


380:名無しさん@ピンキー
10/01/19 00:55:02 RjrZJs9K
>>379
MooLich更新ってどこが?って投稿小説が更新か。

381:名無しさん@ピンキー
10/01/19 01:08:04 rvad3d74
MooLichの投稿小説ってハーレムなの?

382:名無しさん@ピンキー
10/01/19 01:51:51 TVLHzPJN
ハーレムもそうでないのもあるよ>MooLichの投稿小説

383:名無しさん@ピンキー
10/01/19 13:26:30 x7kEbXrU
戦記物は、そっちに注力しちゃってハーレムがとってつけたような感じになっちゃうのが多いんだよな。
Moolichさんとこの投稿の長編にもそういうの多かった気がする。

384:名無しさん@ピンキー
10/01/19 18:44:18 l/qfz+X8
Moolichは女族のキャラクター紹介を早く復旧して欲しい。
多分本人的には説明文を修正してからと思ってて遅れてるんだろうが、
そのままでいいからとりあえずアップしてくれと思う。

385:名無しさん@ピンキー
10/01/19 19:13:13 /W2RAkCL
MooLich更新キター思ったら投稿小説でがっくりなんだけど、投稿してる人のこと考えると
がっくりなんて言っちゃいけないなと思ったり思わなかったり。

386:名無しさん@ピンキー
10/01/19 19:54:23 +YQ00OxO
>>385
面白いとかエロいとかは言い難いから仕方ないと思う

387:名無しさん@ピンキー
10/01/20 13:29:26 TPQ6TEoc
と言うと、インディアンの酋長に連れられMooLichさんとこのハーレムに案内された吉村作治教授。
そこで教授が見たものとは

388:名無しさん@ピンキー
10/01/20 23:59:58 v825JTK7
>>387
インディアン=ネイティヴアメリカン

吉村さんは大体エジプトじゃないか、それを言うならアラブ系部族
だろ。
向こうは一族の結束が強いから身内に対する保守意識があるけど。

389:名無しさん@ピンキー
10/01/23 09:36:31 mi0yIEO7
そんなことより惚れた百合ヒロインのためにハーレム作るSS誰か書いてくれ

390:名無しさん@ピンキー
10/01/23 20:40:17 5e8umbJD
そういや、pipiの愚者
いつの間にか帰ってきてたな

391:名無しさん@ピンキー
10/01/23 22:01:01 q08MU/xT
やっぱり異世界モノの方がハーレムに対してしっくりくるなぁ
個人的に


ちょっと亜人入れてハーレム書いてくる

392:名無しさん@ピンキー
10/01/24 22:38:54 DYMImwAN
スレも過疎期まっただなか。


393:リレー続き
10/01/24 23:21:35 +w+gBc68
>>321
「お前まで、こいつの気にあてられてどうする」
「な、菜波先生!」
眼鏡じゃない委員長は、後ろからかけられた声に服を脱ぎかけたままで硬直する。

「羽礼霧(はれいむ)統司(とうじ)! 深呼吸して心を落ち着かせろ! お前の感情が高ぶっているせいで、余計に気がまき散らされるんだ!!」
「は、はい!」
先生の言葉に、俺は深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。うん、たしかに少し頭が冷えてきた気がする。
今は魔法(砲?)少女らしいが、さすがに教師で大人の女性なのは伊達ではない。
「羽礼霧、秘孔を突かれて活性化したというなら、その逆も可能ということにはならないか?」
「え?」
指先に光を宿らせた菜波先生が近づいてくるのを、ポカンと口を開けて俺は見つめていた。

(その日、夕方のTVニュース)
「ここ○○学園で異臭騒ぎによる集団ヒステリーで複数の生徒がケガをするという事件がありました」
「さいわい、全員が軽傷ということです。異臭の原因は今も判明していませんが、悪質な悪戯ではないかと……」

【ちょっと続けるのが難しそうだったので、一応の収拾をつけておきました】
【参加は初めてですが、こんな感じでよかったでしょうか?】






394:名無しさん@ピンキー
10/01/25 18:19:38 4Ses8bin
収集ご苦労様です。初参加さま歓迎! こんごもよろしく。

395:名無しさん@ピンキー
10/01/25 18:24:05 1wECZIB4
あと、何よりも言い忘れてはいけない台詞を……
(今更だが)とくめーさん保管ありがとう!

396:名無しさん@ピンキー
10/01/26 22:07:16 4oZ6GJ/I
さぶらい@実用本位、更新ktkr


397:名無しさん@ピンキー
10/01/26 23:08:43 0KZ5cGKO
>>396

一昨日くらいから繋がらないんだけど?

398:名無しさん@ピンキー
10/01/26 23:29:53 4oZ6GJ/I
>>397
移転してるぞ
URLリンク(yakenzan.h.fc2.com)

399:名無しさん@ピンキー
10/01/26 23:34:15 0KZ5cGKO
>>398
さんくす
WEBチェッカー任せだったわ

400:名無しさん@ピンキー
10/01/28 02:19:44 2gzAxUJt
さぶらいきたか!
1番楽しみだったんだよなこれ

401:名無しさん@ピンキー
10/01/28 10:25:21 bn6qH/Se
おおお三年ぶりかよw

402:名無しさん@ピンキー
10/01/28 10:30:34 47DvWUCv
あそこまだ生きてたんだw

403:名無しさん@ピンキー
10/01/28 11:31:55 UXPTG9+b
あとは今昔夜伽草子か・・・

404:名無しさん@ピンキー
10/01/28 20:01:46 47DvWUCv
>>403
復活する…といいなぁ、と
好きな投稿作品がいくつかあるんだが、全然更新されないし

405:名無しさん@ピンキー
10/01/29 00:37:06 er2Pp8pT
さぶらいktkr
何時サイトが消滅するめんかと思ってたが、三年ぶりとか嬉しいわ

406:名無しさん@ピンキー
10/01/29 08:53:04 txxLLyom
3日で1000ヒットとか羨ましいわ。

407:名無しさん@ピンキー
10/01/29 10:29:50 S4D40MHC
>>406
6hot?

408:名無しさん@ピンキー
10/01/29 13:06:09 fq8Vi+M3
MILK HAREMがラノベ化するらしいね

409:名無しさん@ピンキー
10/01/29 21:10:44 1+iCtEtd
くまー?

410:名無しさん@ピンキー
10/01/29 23:18:05 UZOPV/ZT
あれをか?
だからサイト閉めたのかな

しかしラノベか…








読みたい

411:208
10/01/29 23:23:08 WXAXtipS
SS修正・改訂・追加用スレッド
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

規制されていたので、こっちに書いた。

412:名無しさん@ピンキー
10/01/30 13:59:49 Ttc9BGuL
エロ無くなるのか

413:名無しさん@ピンキー
10/01/30 15:47:38 scLrwoPu
>>408
そーす

414:名無しさん@ピンキー
10/01/31 13:58:31 CVrzLS1N
もしかして杉井のやつか?



415:名無しさん@ピンキー
10/02/01 18:04:43 WW0J6vz7
SS書いたこと無いんだが
『RPG物で魔界の領土を奪うために、嘘で悪者にされた魔王を倒すために
女勇者と女魔法使いが冒険にでる。
ラスボスの城の中で心優しき魔王に真実を言われて 償いのために城にとどまることになり・・・』
っていう妄想が思いついたんだが書いてもいいのだろうか・・・

416:名無しさん@ピンキー
10/02/01 18:14:11 o4+akM/j
何を躊躇うことがある?書き上げろ!
ここは職人が微笑む板なんだ!

417:名無しさん@ピンキー
10/02/01 18:23:17 +wFNztOk
俺がたまに妄想してる話に近いな・・・
魔王が優しくて女勇者とかと仲良くなるってのが
でも妄想が広がりすぎて書けないから415には期待してる!

418:名無しさん@ピンキー
10/02/01 18:31:14 WW0J6vz7
投下スレはここでいいのですかね
中世ファンタジースレと投下場所悩んでいて

419:名無しさん@ピンキー
10/02/01 20:36:09 0BhbOHZr
ハーレムモノだと思うならここ
中世ファンタジーモノだと思うなら中世ファンタジースレ

スレと全く関係ないものが投下されたら反発はあるだろうけど、スレに関する要素を含んでいるなら、どこに投下するかは筆者次第だよ

420:名無しさん@ピンキー
10/02/02 00:39:57 jDL6lWNY
>415
既にそういうものが富士見ファンタジアであるんだ……

421:名無しさん@ピンキー
10/02/02 01:00:06 canPQuR3
>>415
ハーレムであればいんじゃなーい?

422:名無しさん@ピンキー
10/02/02 19:15:30 /TMnrZxn
>>420
kwsk

423:名無しさん@ピンキー
10/02/03 19:49:56 rXiOHCeP
魔王を倒しにきたら実はいい魔王だった。
そこで、女勇者は一計を案じる。

魔王の領土に、悪の女冒険者パーティーが現れる。
女勇者と女戦士は町の人々を襲い、食べ物や貴重品を奪いまくる。
女魔法使いは町を焼き、大惨事に。

そこへ現れた魔王、町を守って大立ち回り。
そして悪の一行を町から追い出した。

町の人々は、魔王が実はいい魔王だと気づき、一緒に仲良く町を立て直すために手を取り合いましたとさ。


そして女勇者一行は、町から奪った貴重品や食料を運び出し、次の冒険に出かけるのでした。

424:名無しさん@ピンキー
10/02/03 22:33:58 0tHVJ7q3
>>423
うん面白そうだね。

で、ハーレムはどこに?

425:名無しさん@ピンキー
10/02/03 23:09:11 dsZKv4FJ
ゆるせん、西野め
「ひめゆら」で期待させたにも関わらず「よめはいむ」では鬼畜の所業としか言いようがない

メトロン先生、正義の鉄槌を!!

426:名無しさん@ピンキー
10/02/04 02:48:56 tWS7p/gP
西野はシベリア送りだな


427:名無しさん@ピンキー
10/02/04 19:15:47 CLfQcFUG
魔王と勇者でひとネタ思いついたんで書いてみる。
出戻りだけど堪忍な。

428:名無しさん@ピンキー
10/02/04 20:42:31 yubzMuzj
百合は入れるように

429:名無しさん@ピンキー
10/02/04 21:38:54 a5lsCNq0
貝木のガハラ寝取りSSマダー?

430:名無しさん@ピンキー
10/02/04 22:25:15 5T+YuxtO
だまれ。

431:名無しさん@ピンキー
10/02/04 23:54:36 a5lsCNq0
すいません
誤爆しました

432:名無しさん@ピンキー
10/02/05 23:36:35 iOzUpSkg
>>426
手違いで女子収容所に送り込まれちゃったよハーレム…シャレにならんな。

433:名無しさん@ピンキー
10/02/06 02:30:13 ma/BVPy4
女子収容所は百合が多そうでよろしい。

434:名無しさん@ピンキー
10/02/06 06:35:10 9GUq802B
>>433
そんなお前はインパールで地獄を見て来い


435:名無しさん@ピンキー
10/02/06 20:21:03 M7gkGWEm
>>415>>427に期待しています。

436:名無しさん@ピンキー
10/02/07 12:33:02 1YyXTmp/
早く百合ハーレム書いてください

437:名無しさん@ピンキー
10/02/09 11:41:16 OjGQMk1z
状況型ハーレムで潜在的に主の挿げ替え可能
女性上位・女の動機が性欲・雰囲気が殺伐・愛なしビッチ多し
主が来るまで百合ってました可能性大

女子収容所モノ≒スレ的に地雷

438:名無しさん@ピンキー
10/02/10 03:27:49 yNie7Usk
女性刑務所で百合というのはなんとなくリアルだがそうなると
いじめとかそういう方に気がいってしまうな

439:名無しさん@ピンキー
10/02/10 03:56:20 EOH1LSo8
昔やった女子刑務所物が大体そんな感じだったな。

440:名無しさん@ピンキー
10/02/10 04:22:53 U3nSaAkW
フランス革命時恐怖政治が行われていたころ
未決囚が収容されていた監獄は男女混合だったうえに囚人用区画内を自由に行き来できた。
結果フリーセックス状態だったという。

明日か明後日かはわからないけどもうみんな死ぬんだどうにでもなれハーレム
破滅を目前にして咲き誇る狂乱の徒花か、やるだけやった後に恐怖政治の終焉が来て「「責任とってね。」か

441:名無しさん@ピンキー
10/02/10 05:42:31 kd9f2MGe
ビューティフル・ドリーマー落ちか
懐かしいな

442:名無しさん@ピンキー
10/02/10 07:14:30 nhVkRMRc
で、恐怖政治の担い手の看守も百合女王様ってのはありだな。

443:名無しさん@ピンキー
10/02/10 15:43:19 +5KzxpCl
……なんか、ここまで来ると哀れだな。
IDが変わってるのにこれほど露骨に同一人物って分かるの、俺初めてだわ

ハーレムものの、所謂「王道」ってどんなのだろ?
あーこれはハーレムモノになるなっていうのが、書かれてなくても想像できるって意味で。
やっぱり異世界召喚とかそういう系なのかな

444:名無しさん@ピンキー
10/02/10 19:03:40 mVKjAtIs
ハーレムの王道はアラブのスルタンだろうが。
ハーレムのご本家だぞ。

445:名無しさん@ピンキー
10/02/10 21:47:22 22xH4HV5
スルタンも大奥も後宮もレズはかなり多かったってなあ
実にいいよね

446:名無しさん@ピンキー
10/02/10 23:55:38 1+/sR4v2
王道からは外れるが学園モノが好きだな。
おっさん主人公はちょっと。

447:名無しさん@ピンキー
10/02/12 02:40:40 0O4bDSzp
学園モノも王道じゃないかな?

冒頭でモテないことを強調する主人公ほど、話が進むごとに
新たなフラグを立てるような気がする

448:名無しさん@ピンキー
10/02/12 11:49:59 RT2zQEOa
逆に、自分が意外にモテる事に気付いた平凡系主人公が、積極的にハーレムを形成しようと奔走する話とかはどうだろう。

449:名無しさん@ピンキー
10/02/12 13:44:31 Pa2eGeFi
禁書とか見ると学園物で百合キャラの存在は必須だと思う

450:名無しさん@ピンキー
10/02/12 20:36:40 f4qelw0O
禁書とか見ると学園物で百合キャラとハーレムは無関係だと証明されたな

451:名無しさん@ピンキー
10/02/12 20:42:14 w4B0c35A
>>450
触るな。いつものキチガイだ。
こういう工作されるから百合許容派の俺も迷惑してる。

452:名無しさん@ピンキー
10/02/12 23:23:34 XLSiPePQ
主人公がおっさんだと官能小説で、
主人公が学生の学園モノだとライトノベルという感じ。なんとなく。

453:名無しさん@ピンキー
10/02/12 23:27:58 w4B0c35A
おっさんつーか青年主役もいい。主役ができる行動の範囲も広がるから。
学生だと未成年だから~とか学生だから~とかある程度制約付くこともあるし。

454:名無しさん@ピンキー
10/02/12 23:56:23 ejL8/hhk
黒子は百合キャラ可愛い

455:なないろハピネス・エンジェルズ1
10/02/13 04:08:25 d10nuOB9
 こんにちわ、私はエルティア、可愛い可愛い天使の使いよ。

「隆くん・・・朝だよ、起きて」
「・・・んーぁー、・・・麻希菜」
 あらごめんなさい、ちょっと今から二人が始めるみたい。
 え、何を?それはね、愛の力を補充するの、麻希菜は私が見つけ出した天使の子、彼女には
《ハピネス・エンジェル》っていう伝説の天使になって戦ってもらっているの
相手は《ブラック・ケルベロス》っていう悪魔の軍団、一応説明してるけど覚えなくてもokよ。

何で戦っているっていうのもどうでもいいから省くわね。
「んむっ・・・」
「むぁ・・・」
 麻希菜の相手をしている隆人は私が苦労して見つけた愛を多く持つ者、様は絶倫ね。
「あのね、昨日は強い敵を沢山倒していっぱい必殺技とか使ったの、だから・・・、キスだけじゃ足りないみたい」
「分かってるよ、だって麻希菜最初から欲しそうな顔してたもんな」
「・・・ばか」
 いちゃいちゃしてるわねー、ま、その方が効率いいんだけどね。
「ねぇ、隆くんエルちゃんは?」
「大丈夫、いつもの場所だよ、多分寝てる」
「そう」
 フフフ、私がいるのは隆人の机の引き出し、学習机なんかの下にあるデカいやつあれよあれ、あれを
改造したエルティアルーム、風呂トイレ別、エアコン完備でふかふかベッドで地デジも対応、ネットも繋ぎ放題
天使様の力をちょこ~っと拝借して作った亜空間、一番の目玉はこれ
天使の子を常に監視する天使の羽システムから受信される映像をリアルタイムで
写すモニター、この部屋にいる限り麻希菜のあーんなことやこーんなことも筒抜けってわけ。
「あっあっ!くぅん・・・隆くんっ、隆くんっ」
 いけないわ、説明に夢中でいつのまにか本番真っ最中じゃない!
 騎乗位で腰を振る麻希菜すごいえっちねぇ、小ぶりな胸を自分で揉みながらワンちゃんみたいに舌をだして
体を震わせてる、隆人も麻希菜が腰を下ろすタイミングで腰を突き上げてる、いやらしい音がすごい。
「ふぁ、ふぁっ、隆くんの愛で私を満たしてぇっ」
「ああっ!いくらでも満たしてやるっ!」
「ふぁぁあああああっ!!」


456:なないろハピネス・エンジェルズ2
10/02/13 04:11:55 d10nuOB9
 隆人のモノが根本まで突き刺さった状態で射精してる。
 朝一番だからすごい、びゅるびゅるって音が聞こえてきそう。
「奥・・・で、出てる・・・よ、いっぱい、・・・はふぅ」
「はーっ、はーっ、よし、もう一発」
「いいよ・・・、ぁっ、隆くんだしたいなら、何回でも・・・」
「麻希菜・・・」
「隆くん・・・好きぃ」
 うんうん、若いって良いわね、ん?、ちょっと!まずいわ。
『もう中出しは駄目ー!』
「ふえっ!?」
「エルティア!」
『出すなら口か後ろの穴にしなさい!、それ以上中出ししたら普通に孕むわよ!』
「で、でも昨日いっぱい戦ったし」
『隆人の朝一番が想像以上に濃くて一気に満タンになっちゃったの、これ以上の補充に意味はないわ』
「そんなぁ・・・」
 ふー、危ない危ない、せっかく見つけた天使の子なんだもの、孕ぼて天使にされちゃ困るわ。
「つーかお前」
『え?オホホホホ、お邪魔しました~』
 退散退散、とは言ってもエルティアルームにだけど。
「あっ、コラ、ったく、・・・やめとくか?」
「うぅん、お口でしてあげるね」
 簡単に言うと愛の力の補充は粘膜の接触、つまりキスからセックスまで色々あるの
愛の力というだけあって中出しが一番効率がいいわ、体液も唾液より精液ね。
 愛の力が足りない時は唾液だろうが精液だろうが全て愛の力として変換されるの
性病も移らないわ、ただ愛の力が十分に補充された状態だと別、中で出せば妊娠するし性病も移る
エイズの検査は大事ってことね。
「もっとぉ、もっと飲ましてぇ」
「あぁ、麻希菜の胃袋も満たしてやるよ」
 ふぅ、まったく麻希菜が隆人LOVEで色々助かったわ、隆人も満更じゃなさそうだし。
 これでも最初は苦労したのよ、私が麻希菜と隆人に面識があるって知らないから、ちょ~っと無理しちゃったわけ。

――





457:なないろハピネス・エンジェルズ3
10/02/13 04:14:44 d10nuOB9
 七色に輝く景色、七種類の木々が住人達の心を癒す町、虹乃町。
 この町に私が迷い込んだのは偶然ではなかった。

『私はエルティア、あなたの力が必要なの、ハピネス・エンジェルになって!』
「ええっ!?」
 私が最初に出会った天使の子、蒼馬麻希菜(ソウママキナ)、眼鏡と長髪がチャームポイントの大人しい少女。
 私と麻希菜の出会いを阻止させるかのように敵が現れたけどなんとか麻希菜を変身させることに成功。
「水面に写るは蒼き翼、ハピネス・エンジェル マリン、華麗に参上!・・・ってなにこれ!?」
 必殺技も大成功!。
「マリン・スクリューハート!」
 敵は送り込んだ怪物を倒され「覚えてろ~」と言い去っていった、塩まいてやったわ!。

「エルちゃんは妖精さんなの?」
『う~ん、似てるけど微妙に違うというか私は天使の使いなの』
「神の使いの天使、の使い?」
『細かいことはいいのっ!』
 そんなやりとりをしながら順調だったはずの私と麻希菜、だったんだけど・・・。

『大丈夫?』
「う、うん平気、ちょっと立ち眩みしただけ」
 最近、麻希菜の様子がおかしい、食欲もないし、フラフラしてばかりいる。
 どうしたらいいのか途方にくれていると天使様からお告げが届いたの。
 天使の子、ハピネス・エンジェルの力の源は愛、愛はなくなることはないが戦いにより消費される
この消費量が本来人間の中で生成される愛の量を越えてしまうため補充が必要、ってわけ。
「どうすれば、いいの?」
『う~ん、彼氏でも作っちゃえば?』
「ええ~!?なんでそうなるの」
『愛を補充するってのはつまりそういうことなのよ』
「そんなぁ・・・」
 しかし、背に腹はかえられない状況、天使様のお告げによれば人間の中には
天使の素質を持った天使の子のように愛を沢山生成できる特殊な人がいるそう。
『出来るだけ格好良いやつ連れてくるから!』
「あうぅ、私好きな人・・・」
 麻希菜が何か言ってた気がしたけど私は急いで町に飛び出す、そして5時間ぐらいかけて
虹乃町で一番愛の力を感じた男の人を見つけ出した。
「はぁっはぁっ、くそ・・・」
 その男は麻希菜と同じ学校の制服を来ていた、これはツイてる。


458:なないろハピネス・エンジェルズ4
10/02/13 04:17:14 d10nuOB9
 天使様によると愛を多く持つ者は生殖能力に優れているため、毎日のように
生殖器を刺激しては精液を吐き出す行為、まぁ様はオナニーね、それを
常人の数倍はこなしているはずだと言っていた。
 さっきから観察している限りこいつは5回は出してる、愛の質も高いようだし、決まりね。
 まぁ顔はそこそこだけどなーんかパッとしない感じ・・・、麻希菜なら大丈夫ねきっと。
『こんにちわ~、精が出るわね~』
「うわっ!なんだっ、・・・うっ」
『きゃあっ!』
 何かの天罰かしら、思いっきり掛かったわ、なにがって?・・・あ、愛よ!
 男の名前は灰場隆人(ハイバリュウト)君、麻希菜と同じ学年、しかも同じクラスっていうからますますラッキーだわ。
 とりあえず後処理をして、事情説明、妖精(実際は天使の(ry)にぶっかけるという
稀有な体験からか意外とすんなり理解してくれた、その顔は不思議とすっきりしていたの。
「つまり俺がその天使のなんとやらを助ける力があるってことか」
『まぁ大体そんな感じ』
「分かった、俺でよかったら力になるよ!」
 んまぁ、素直な若者ね、さすがオカズもノーマルなだけはあるわ。
 偶然はさらに続いたわ、あちこち飛び回ってたから気づかなかったけど隆人の家は
麻希菜の隣だったの、まさか幼馴染みだったりして、なーんて、さ、準備準備。
「あ、エルちゃんおかえりなきゃぁああ」
 私は急いで麻希菜の部屋に戻ると麻希菜を拘束、両手を後ろに縛り股を開かせて
足は折った形で固定、目隠しをしてタオルを噛ませてほら公衆トイレスタイルってやつ?にして
仕上げに淫魔の香水を大事なところに一噴き。
『ごめんね麻希菜、とりあえず既成事実作っとかなきゃいけないし、初めてだと色々手間取りそうだったから』
 騒いでいた麻希菜だったけど香水が聞いたのか大人しくなった、急いで隆人を部屋に入れなきゃ。
「ま、麻希菜!?」
 あれ?。
『知り合い?』
「知り合いも何も幼馴染みだよ!」
 あらー。
「何が一体、どうして、お前こんなエロかったのか」
 目隠しと猿轡が外される、香水の効果で蕩けきった顔の麻希菜に隆人もさすがに生唾を飲んでる。
「隆・・・くん・・・」


459:なないろハピネス・エンジェルズ5
10/02/13 04:19:55 d10nuOB9
 みるみるうちに麻希菜のショーツが変色していく、隆人に見られて一気に濡れたのかしら。
「隆くん、だったんだね」
「あ、あぁ、なんか分からんけどそういうことらしい」
「いいよ、・・・隆くん、だったら・・・」
「麻希菜・・・!」
 怪我の功名ってやつかしら、なにはともあれヤる気になってきたみたいだし。
「じゃあ」
「・・・あ、まって、最初は・・・ね?」
 なるほど、初体験はまずファーストキスからってやつね、分かるわ、その気持ち。
「んっ・・・・きゃっ!」
「うわっ!?」
 二人がキスした瞬間、麻希菜の胸の辺りが光り出して頭上に天使の輪みたいなのが現れたの。
『なにこれ!?』
 あ、天使様からのお告げだわ、なになに、ほー、あらら、どうしよう、まさか・・・そんな。
『麻希菜、ごめんなさい』
「エルちゃん?」
『その光は麻希菜が隆人の愛の力を受け入れた証、本来愛の力は天使にしか操れないもの
本当の天使じゃない天使の子のあなたじゃ受け入れるだけしかできないの、しかも一人だけ
それ以上の異なる愛の力は接触すら拒絶反応を起こすわ』
「それって・・・?」
『つまり・・・麻希菜はもう他の男とキスすらできないの、なんていうか、その・・・隆人専用みたいな?』
「隆くん・・・専用」
 天使様が言うにはアナフィなんとかショックみたいなものなんだって、正直よく分からないわ
せめて日本語で言ってほしいわね。
「ひうっっ!!」
「麻希菜!?」
 突然麻希菜が体を震わせ顔を仰け反らせてながら潮を噴いたの、びっくりしたわ。
「りゅーくん・・・へんほう・・・」
 この子、想像以上に・・・、隆人専用って聞かされてその興奮でイッちゃうんだもの。
「麻希菜・・・?」
「りゅーくん、・・・しよ?」
 あ、今隆人の頭からブチッって聞こえた、まぁそりゃ当たり前か、美少女の幼馴染みが
エロ本みたいな束縛プレイされて自分専用になることを喜んで、その勢いで潮噴くほどイッて
とどめはとろっとろに蕩けた笑顔で「・・・しよ?」だもん、チンコがもげる代償を払っても体験したいことでしょうね。
「麻希菜ぁぁぁあああああ!!!」
「ふぁぁああああああっ!!」


460:なないろハピネス・エンジェルズ6
10/02/13 04:23:35 d10nuOB9



――

 その後は凄まじかったわ、隆人が前戯なしでの挿入、濡れまくってたのと
淫魔の香水のおかげで麻希菜は痛がるどころか感じに感じてたわ、そのまま7回抜かずに中出しの連続
麻希菜なんか出される度に潮噴いちゃって、幸い麻希菜に残された愛の力がカラッカラだったおかげで
全部おいしくいただいちゃったみたいで妊娠の心配もなし!麻希菜は少しがっかりしてたけど。
 たわけ!、妊娠は結婚してからやるもんじゃい!って怒ったら隆人との新婚生活妄想して
鼻血出しちゃった、まさかこんなキャラだったなんて・・・。

 まぁこんなところかしら、隆人のことになるとおとぼけ全開の麻希菜だけど
普段は真面目で優しくみんなから慕われてる優等生って忘れないでね?
 一つ、問題があるとすれば、麻希菜、うぅん、ハピネス・エンジェル マリン一人では
戦い続けるのが大変ってことね、せめて二人、三人はほしいところなんだけど・・・。


つづく

461:名無しさん@ピンキー
10/02/13 04:28:34 d10nuOB9
幼女向けヒロイン物です、じょじょにヒロイン増えていきますので生暖かく見守ってください


次回 なないろハピネス・エンジェルズ

紅の天使登場、「私が一番なんだからっ!」

462:名無しさん@ピンキー
10/02/13 07:54:06 jxeoHFtO
是非早くハーレム展開に!

463:名無しさん@ピンキー
10/02/13 09:02:26 XBZ7bfBO
とうとう今年一発目が・・・(リレー除く)
とてもGJです!

464:名無しさん@ピンキー
10/02/13 12:44:47 Z3G1Anv3
百合が足りないな

465:名無しさん@ピンキー
10/02/13 15:31:41 Tmqk2qcG
おおおお
面白そうだ

楽しみにしてます!

466:名無しさん@ピンキー
10/02/13 20:19:52 KbzS7krR
>>461
GJ!
続き楽しみにしています。

467:名無しさん@ピンキー
10/02/14 01:31:23 pTHtykXz
ここまできてようやく…

これは実に面白そうだ
今後に期待

468:名無しさん@ピンキー
10/02/14 01:41:14 bibyQJr2
やべー、萌ゆる。
GJです。何かが久々に充填された気分だぜー

469:名無しさん@ピンキー
10/02/15 01:04:46 qfX2Lfx5
キター マジでGJ全力で支援する



470:名無しさん@ピンキー
10/02/15 12:27:42 kTuL86le
これは神小説の予感

471:名無しさん@ピンキー
10/02/15 22:15:36 98MduOdP
仮面ライダー見てて
これならかつて話題になったアルファベットハーレムが!
とか妄想してる俺じゃまね出来ないなあ

472:名無しさん@ピンキー
10/02/16 10:52:18 Z54/aya9
>>471
アリシア、バーバラ、シンシア、ダイアナ、エレノアを思い出した。

473:名無しさん@ピンキー
10/02/16 11:07:42 rA1yu96X
>>472
ダイアナが好きだった。
初めて作ったガレージキットも彼女だったなぁ。

474:名無しさん@ピンキー
10/02/17 02:46:36 clg51zBp
独り暮らしで家事が面倒なせいか、押し掛け女房ハーレムとか考えたけど妄想力が足りない…

475:名無しさん@ピンキー
10/02/17 05:26:04 BE5fR8dE
家事する場面はなあなあに書いてイチャイチャさせればおk
さあ頑張れ

476:名無しさん@ピンキー
10/02/17 21:15:23 WuVxGdZj
>>472
「むむんちょ!」のキーワードで超人化したマニが、VAⅠ~VAⅣまでを三日間犯しまくって、愛を説くハーレムですね。
エレノアって確か未登場だったよね?

477:名無しさん@ピンキー
10/02/19 19:15:59 mGZqHb8q
魔王を倒すために、七人の精霊達を教育する教師になって・・・というハーレムを考えて
書いていたら、なぜかヤンデレになって魔王を倒した後、部屋の中に軟禁されてた。
・・・・・・・・・・なぜ?(´・ω・`)

478:名無しさん@ピンキー
10/02/19 20:35:49 LW8YAwPu
ヒント:俺の電波

479:名無しさん@ピンキー
10/02/19 20:49:10 S2v6fCyJ
魔王を倒したご褒美

480:名無しさん@ピンキー
10/02/19 22:49:44 opUDnAz8
>>477
軟禁なら無問題。うpを要求します。

481:名無しさん@ピンキー
10/02/20 00:21:22 FOfFINha
>>477
双方の愛があるならOK! ・・・だと思う、たぶん。


ちなみに>>427ですが。
なんとか出来上がりましたが、90kbくらいある長文になりました。分割もできなかった。
明日、一気に投下しちゃいますんで、事前警告です。

長文、メタなネタ、厨二病、一人称がごとくなれなれしいナレーション、そのあたりが嫌いな人はスルー推奨。
NGワードはタイトル 『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』 でよろしくお願いします。

明日、NG登録が行き渡った適当な頃合に投下します。
雑談、投下の方々はお気になさらず。こちらで適度な間隔をあけるようにします。

482:名無しさん@ピンキー
10/02/20 01:25:48 Ttj34ihJ
 _,,..i'"':,
|\`、: i'、
.\\`_',..-i
  .\|_,..-┘

483:名無しさん@ピンキー
10/02/20 05:01:11 vqofvOLJ
長文?歓迎です。

484:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:38:58 3KpGJzvS
遅くなりましたが、これより投下します。

もし、投下が中断されている場合、連投エラーに引っかかっている可能性があります。


とにかく長文なので、>>481の通りNGの方はタイトルで登録お願いします。

485:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:41:21 3KpGJzvS




 ここは、剣と魔法の世界。
 大陸のほとんどを占める、パールァライス王国という国での話。

 とある山の中腹に、深い深い洞窟があった。
 その洞窟の奥の奥、一番行き詰ったところにある広間に戸を立てて、そこで暮らす一人の青年がいた。
 特に、これといってイケメンというわけではないが、かといって人様に見せられないようなブサメンというわけでもない。
 まぁ中庸といえば中庸、可もなく不可もなく差し障りもない、どこにでもいる、人のよさそうな風貌である。

 時は深夜。剣と魔法の世界だからして、夜の山奥ともなれば怪物魔物もうようよいるわけだが、この洞窟の部屋はどうやらあまりにも深すぎて、
魔物もあんまり近寄らないらしい。

 さてそんな洞窟の一室で、部屋の主である男はただいまベッドの上、布団にくるまっていた。そりゃ草木も眠る丑三つ時だから、当たり前の話だよね。

「・・・羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹・・・・・・」

 布団の中の男がつぶやいている。なかなか眠れないのだろうか。

「ううん、もう食べられないぜ・・・」

 訂正、わりとぐっすり眠っているようだ。ベタな寝言だが、彼はいったい、何匹羊を食べるつもりなのか。

 さてこのように、いつものごとく安らかな眠りの中にいる男だったが、今夜はそれを破るお客さんが来た。

 ばん! と派手な音を立てて、戸板が蹴り開けられた。
 そして次々と、武装した人間が室内に突入。

「魔王ハイデカル! あなたの悪事もここまでです!!」
「観念して捕まり、王の前で処刑されるか、それとも今ここで我々に殺されるか、どちらかを選べ!!」

 声も高らかに物騒なことを言ってのけたのは、二人の女戦士。

 一人は長身の美女、褐色の肌に胸、腰の部分鎧をまとい、鉈がとびきりデカくなったような剣を掲げている。
 もう一人は、神秘の紋章が大きく刻まれた盾と、水晶で出来たような輝く宝剣を持った美少女。さらさらの長い銀髪が輝くような美しさで、
その少女の可憐な容姿にぴったりだ。

 そして二人は、いきなりの突入に叩き起こされた、哀れな男に剣を向けた。
 男は、起きてびっくり、ぎゃーーーとかの悲鳴。

「・・・・・・なんか、聞いていた魔王とは印象が違うんだけど? たしかタコとかイカみたいな姿とか?」
「騙されちゃいけません、あれは、人間の姿に化けて私たちを油断させようとしているんですよ!!」

 女戦士二人の後方でそんな会話をしているのが、魔法使いと神官だった。『?(疑問)』のほうが魔法使いで、『!!(断定)』のほうが神官。
 もちろん二人とも女。真面目そうな委員長タイプの神官は神に仕える身のくせに乳が立派で、斜に構えたような目つきの魔法使いの儚い胸と
足して割ったらちょうどいいくらいのボリュームだった。

 闖入者は全部で四人、しかも全員が女で、とびきり上等な容姿。四人が四人とも十代後半くらいの、ずいぶん若い集団だ。
 戦士の鎧装にしても、魔法使いの服装にしても、あまつさえ神官の聖装ですら、みんながヘソ出し、太腿露出。胸元だって大きく開いて、
寄せられたり上げられたり、あるいはぺったんだったり。
 四人の職業を問わず、それぞれがそれぞれの風情でありながら、これでもかと若く瑞々しい肌を露出するお約束だけはきちんと守られている。

 いーのか? そんな装備で。
 いや、むしろ肌の露出が多くて、カラダのセンがはっきりわかる防具の方が、防御力が高いのだ。たぶん。おそらく。あまねく世界の約束として。



486:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:42:17 3KpGJzvS

「なっ、なんだおまえらはっ!!」

 男は、そんな女たちの乳尻太腿(チチシリフトモモ)に気を惹かれつつも、とにかく怒鳴りつけた。無駄に露出度の高い服を着た職業の方々が
突然安眠を妨害しにきたのだ。前者と後者、どっちに驚くのか男として迷うところである。

 彼のそんな葛藤にはお構いなく、剣を向けた戦士達が言った。

「私は、パールァライス国王より魔王ハイデカル討伐の命を受けた、パルメという戦士です。王より勇者の称号を賜っています!」

 背の低い方の女の子戦士が言った。宝剣やらで固めた装備は確かに勇者っぽい。
 続いてもう片方の女戦士。

「俺は戦士ゴーダ、とにかく強い魔王をぶっ倒しに来た!!」

 褐色の肌、長身でしなやかな筋肉が付いた女戦士は、重たそうな剣を構え、早くブンまわしたくてしょうがないといった風な笑みを浮かべていた。

 とりあえずそんな口上に、男はとにかく突っ込んだ。

「ちょっとまて! 魔王ハイデカルに用がある奴が、なんで俺の家に突入かましてやがんだ!?」

 すると、後方の神官が突っ込み返す。

「ハイデカルを倒すためにここに来たんだから、なにも間違ってません! バラカスタ山に棲んでいる魔王、あなたがハイデカルですよね!」

 勢いよく、ばっさり断定で決めつけてきた神官は、そのあとでとってつけたように、

「あ、私、神官のチェダーといいます。」

 ぺこりとお辞儀で自己紹介。
 そんな彼女を、「馬鹿正直に名乗らなくてもいいでしょ」、と上方風ツッコミで下がらせたあと、残るもう一人の少女、魔法使いが、ずずいと前に出てきた。

「もう、つべこべ言ってないで、さっさと倒されてちょうだいよ!」

 そういって突きつけたマジックワンドに、ぼぼうと激しい火球を出現させた。


 とにかく四人、やる気満々である。
 しかし男も、このまま襲いかかられてはたまったものじゃない。
 なぜなら。

「俺は魔王じゃねえってば!!」

 だそうだ。

「ハイデカルが住んでるバラカスタ山は、この山の隣だーーーっ!!」

 ちなみにここはサイデスカ山。






487:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:44:13 3KpGJzvS




 魔王ハイデカルについて、ここで説明しておく。


 この世界は剣と魔法の世界なので、いったん都市を離れ野や山に行けば、野生動物と遭遇するのと同じ要領でモンスターが出現する。
 そのモンスターの内訳に関しては、ほとんどがいわゆる普通の、クマが大きくなったものやシカが大きくなったもののような
野生生物的なモンスターが主であるけれど、中には特殊な、この世界とは別の、『魔界』という異世界からきた魔物も少なからず存在する。

 で、『魔王』ってのは、そういう魔界からやってきた魔物のスーパーハイグレード版というか、もう超絶すごいバージョン。
 実質に『王』だからといって『王国』を作って国民を養ったり国債を発行したりはしてるやつばっかりじゃないのだけど、
最低限とにかく自分の『眷属』を配下として従えている。
 『眷属』ってのは、自分の親だったり子供や孫ひ孫、いとこやはとこなどの血縁的な種族だったり、何らかの理由で従う、たとえば吸血鬼みたく
血液感染的な要領で増やした仲間なんかの総称ね。

 で、魔王ハイデカルは、一月ほど前に出現した魔王。
 魔王は何体も存在していて、過去に何度か、ほかの魔王の出現はあったのだけど、ハイデカルはこのときが初めて。

 タコのような頭部を持ち、ぬめる吸盤が無数に付いた触手を持つ巨大な魔物。言葉のオトだけを聞けば『巨大ナマモノ』とも聞こえるけれど、
まぁ間違っちゃいない。
 コイツが、バカラスタ山の洞窟を根城にして、この世界に侵攻してきた。大小様々な眷属が無数に出てきて、村や町を襲う。
 大小様々とは言ったけど、基本みんなタコで、しかし肉食、人を食う。
 パールァライス国の兵隊たちも懸命に応戦したが、この眷属たちがかなり強いおかげで、被害が増えるばかり。

 この世界でこの魔王の侵攻にあったパールァライス国の国王は、「やべ、このままじゃタコに滅ぼされちゃうじゃん!」とばかりに国の未来を憂い、
魔王を倒すべく精鋭を呼び寄せた。

 過去、幾度か魔王を撃退し、若いながらも国を救った英雄。
 その四人が、どうやら彼女らのようである。






「おっかしいなぁ、ちゃんと麓の村のひとに聞いたんだけどなぁ。」

 勇者パルメさんが、首を傾げて言う。

「俺たち、バラカスタ目指して歩いてたのに、なんで隣の山に来ちまったんだろう?」

 戦士ゴーダさんも腕を組んで呟く。

「エダムさんが、絶対こっちだーーーっって自信満々で進んでいくから、もう。」

 あきれたように言う神官チェダー。

「って、あたしのせい? 村人が『この先が魔王の洞窟だ』っつーから、言われたまままっすぐ進んできたのよ!! 悪いのは村人だーーーーっ!」

 責任を押しつけられ、それをさらにトスして村人に転嫁する魔法使いエダム。

「この先、ってつまり、この山を越えた隣の山のことを言ってたんだねぇ。」

 やれやれ、といった風に話をまとめた勇者のパルメさん。どうやら彼女がリーダーのようだ。



488:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:45:58 3KpGJzvS


「とにかく、勘違いで押し込んじゃってごめんなさい。」

 そして彼女は、男に向かってぺこりと頭を下げた。
 押し込み強盗まがいの行為で安眠を妨害されて、とにかくかなり怒りまくっていた男であるが、可愛い女の子が素直に謝罪してきたのであれば、
割とあっさり怒りも萎む。

「とにかく、勘違いもいいとこだ。」

 はぁ、と大きなため息ひとつ。
 男は冴えない表情で、寝起きの髪をがりがり掻きながら言った。

「ちなみに、俺の名前はラグニル、ここでいろいろな研究をしている者だ。」

 すいません、と何度目かの謝罪をした勇者ちゃんのパルメ。どうやらなかなかの苦労人のようだ。

「で、あんたはどうしてこんな山奥に住んでるんだい?」

 ゴーダが、不躾に部屋の中を眺めながら訪ねてきた。
 この部屋には今、三つほどのランタンが灯されていて、うすぼんやりと部屋の中央を照らす。そこそこの広さがあり、その程度の明かりでは
この洞窟の一室の全容はつかめないようだ。

「俺はここで、古い書物の研究とか、いろいろな実験をしてるんだ。できるだけ人里から離れたほうが集中できるからね。」

 ちらり、と男が振り返った部屋の奥には、本のぎっしり詰まった本棚が、いくつも並べられていた。

「へぇ、どんな書物なのかしら。」

 書物と聞くと興味が湧いてきたビブリオマニアの魔法使いエダム。ランタン片手に本棚の方に歩いていった。

「・・・・・・うわっ! 『英文の書』だっ! 『有名祭祠書』も! 『恋のおまじないネクロノミコン』まで!? しかも全部原本ときた!!」

 その稀書や奇書などのラインナップがよっぽど彼女の琴線に触れたらしく、きゃーとかひぇーとかの奇声をあげながら本棚を漁り始めた。
 そして戻ってきた彼女、ラグニルの手を取って、

「あなたが神かっ!?」

 瞳をキラキラさせながらすり寄ってきた。








「魔王退治なんか後回しにして、あたしここに残る!」

 とか言い出したエダムをなだめ、なんとか我慢させた勇者たち。
 それにしても、男の蔵書や研究に興味はあったみたいで、パルメが恐縮しながら訊ねてきた。

「ラグニルさん、あの蔵書の中に、魔王について書かれたものとかはありませんか?
 もし、魔王ハイデカルとの戦いに有効な策とか術があったら、教えてほしいんです。」

 すると彼は、しばらく考えたあと、

489:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:47:33 3KpGJzvS


「ハイデカルには、特別有効な魔術とかはないみたいだよ。もう、正面から力押しで、がつんがつん削っていくしかないな。」

 そして、彼女たちを引き連れて、本棚の奥にあるテーブルまでやってきた。そこには所狭しといろいろな材料が並び、
さまざまな薬品実験が行われていたことがわかる。

「だから、弱点とかではないけれど、君らの力を増すための手伝いだったらできるかもな。」

 そこでラグニルは、テーブル側の薬棚を見繕って、いくつかの薬品を取り出した。

「この丸薬は、丹田を活性化させて生体エネルギーを強化するから、打撃力とかダメージ耐性が上がったりする効果が期待できるよ。
 それとこの粉薬は、あらかじめ服用しておくことで精神を鋭敏化出来るから、戦闘中の集中力があがる。魔術師向きだね。
 ほかには、この塗り薬。これを胸元に塗っておくと、気化した成分を鼻から吸い込んで風邪が治る。」

 そんな感じでラグニルが譲ってくれる薬やアイテムを、彼女たちはありがたく受け取った。
 試しに少量、使ってみた薬の効き目がすばらしく、街で仕入れてきた市販のアイテムよりも効果が期待できる特上の代物ばかりで、
四人の女たちは大変感謝した。

「とてもご親切にしていただいて、ありがとうございます。」

 ぺこーりと深く頭を下げる勇者ちゃん。
 ほか一同も併せて礼をする。

「出来れば、お礼とかさせていただきたいところですが、私たちはこれからハイデカルを倒しにいかなければいけないので、あまり持ち合わせも、
 差し上げるものもないのです。」

 なかでも神官のチェダーさんが、申し訳なさそうに申し上げてきた。
 まぁなんつーか、カネもいらんモノもいらん、君ら綺麗どころといろいろエッチなことさせてくれれば十分だよな、とかふつうの男だったら思うところだけど、
その辺でちょいふつうからハズレたラグニルは、

「じゃあ、美味いもんでもおごってもらおうか。君らがハイデカルを倒したあとにさ。」

 などとまたキザなことを言う。
 だが未練が全くないのかと言えばそうではないらしく、5秒後には後悔し、前金でチューの一つでも、とか考えたようだが、無様なところを見せる前に思いとどまった。






「なぁ、あれ、なんだ?」

 ゴーダが何かを見つけたようだ。
 部屋の奥、複雑な配管の蒸留器を見つけた。
 加熱された液体が少しずつ蒸発しガラス管を通って別のところに溜められたり、濾過されたり、上澄みと沈殿に分離されたり、
いろいろな方法で特定成分だけを取り出せる仕組みになっている。
 そしてその装置、ただいま現在何かの液体を精製中のようだ。
 最初はなんだか赤い色をした液体だったが、それがだんだん色を抜かれて、どんどん透明になっていく感じだ。

「ああ、これは、『人体強化薬』の試作品だ。」

 男の何気ない言葉に、女たちは驚きで応える。

「人体強化って、どんな風に?」

 勇者ちゃんがおそるおそる聞いてきた。その、期待にわくわくするような声に、ラグニルはつい調子に乗る。
 蒸留器のそばにある、精製済みの液体が入った小瓶をかざしながら解説を始めた。


490:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:48:28 3KpGJzvS

「これは、服用するだけで、けた違いに戦闘力があがる。」

 おおーっ、と乙女たちから感嘆の声が上がった。

「頭で敵を倒すビジョンを描いたら、そのときにはもうすでに相手を倒してしまっているくらい、すごい。
 さすがにこんな無茶な攻撃はできんだろう、とかの思春期の子供が妄想するような特殊能力が発現するくらい、すごい。
 エターナルフォーストルネード、相手は死ぬ、くらいすごい。」

 乙女たちの感嘆もトーンダウン。
 一気に胡散臭くなった。
 その辺、本人も自覚しているらしく、最後は自嘲的に締めた。

「・・・・・・予定なんだけどね、まだ最後の検査もしてないし、あくまでも『試作品』だよ。
 いまのまんまで服用したら、もしかしたら命に関わる副作用があるかもしれないしね。」

 そして小瓶を軽く振ってみる。中身が少量すぎて、ちゃぷんだとかの水音もない。

「それに、用法も目的も特別な薬だから、気軽に譲れるもんでもない。
 残念だけど、君たちには勧められないなぁ。」

「ふうん、たしかに、そういう事情があるんだったら気軽に薬を譲ってくれとは言えないしなぁ、残念。」

 ゴーダが残念そうに言った。






「ご迷惑をおかけした上に、お力まで貸していただいて、ありがとうございました。」

 ぺこりん、と勇者さんが頭を下げた。

「じゃあな、がんばって。もう場所を間違えるなよ?!」

 ラグニルが手を振ってお見送り。







 そして、勇者様一行は、目的の魔王ハイデカルが棲むバラカスタ山の洞窟にたどり着いた。

 さぁ、いよいよ魔王と対面だ。

 魔王ハイデカルの姿を簡単に表現すると、巨大なタコである。
 大きさで言うと、おおよそ全高8メートル、足の先まで合わせると20メートルくらい。
 ここは洞窟の奥だが、特に水辺というわけでもないのでいわば彼は丘タコといったところだろうか。

 タコの外見とは裏腹に知能は高く、頭の中では魔王らしくいろいろと悪辣なことを考えているのだが、
残念ながら発声器官が人間のものと異なるため、人語としてコミュニケーションすることができない。


491:名無しさん@ピンキー
10/02/21 09:48:44 2TRpPVoP
wktk

492:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:49:07 3KpGJzvS

 彼の配下もまたタコで、人間の大きさくらいある大型のものから、犬猫くらいの大きさの標準な雑兵まで、とにかくタコばかりである。
 こいつらはまぁ、強さはそこそこであり、勇者たち一行であれば倒すのにさほど力は使わない。確かに数が多いことが一番の難点で、
いかにそこをやりくりするかが問題。

 そういう、雑魚にばかりかまけている訳にはいかない。
 問題はもちろん、魔王の強さだ。



 見た目はタコだがそこはさすがに魔王。
 突いても切っても、ぬるぬるとそれを受け流す。
 木火土金水、様々な魔法もたいした打撃にならない。
 そしてハイデカルが誇る八本の腕はすさまじいスピードと質量で振り回され、恐ろしい攻撃力で勇者たちを苦しめた。
 口から吐き出す墨は彼女らの視力を奪い、ついでとばかりに毒と腐食と呪いを与えていくもんだから、これがまたイヤらしくじわじわ効いてくる。

 パルメたち勇者パーティは、間違いなく強い。
 勇者の称号は伊達ではないし、装備にしてもおそらく彼女らが持ち得る最高のものを持っている。
 術者である神官と魔法使いも、もちろん大陸最強クラスの二人だ。

 しかしそれでも苦戦する、さすがは魔王だ。
 見た目はタコでも。

 どうやら、今まで彼女らが戦ったことのある魔王よりも、格段に強い。






 戦いが始まってから、かなりの時間が経過した。

 後から後から湧いてくる魔王の眷属たちを倒しつつ、魔王に攻撃を加えていく。
 ちまちまと戦士たちが魔王の身体を削り、魔王のすさまじい攻撃を神官の魔法が軽減する。
 強大な破壊力を誇る戦士の大剣が攻撃しても、タコの皮をちょい削る程度にしか効かないし、勇者の宝剣だって、
魔を退けるホーリーパワーがタコ墨の威力を軽減できるという程度で、あとは鮫皮ヤスリ程度にもタコの身を削れないのだ。
 二人はヘコみそうになりながらもなんとか攻撃を続けた。
 魔法使いの攻撃は雑魚にはてきめん効果があるもののさすがに魔王にはたいして威力が通らず、彼女のプライドを打ち壊すし、
神官の防御にしてもたいして効かないものだから、危うく信仰を失いかけるところだった。
 戦況はかなり不利。
 それでもなんとか頑張った。


 しかし実際はジリ貧で、長引けば長引くほど勇者たちが不利になっていく。

 とうとう魔法使いが倒れ、神官が倒れ、戦士が、そして勇者が倒れた。

「タコーーーーーーーーーーーー!!」

 魔王ハイデカルが勝利の雄叫び。

 勇者一行は倒れたが、彼女らもよくやった。
 なにせ、八本の足のうち、なんとか一本を切り落とせたのだから。





493:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:50:34 3KpGJzvS





「ちくしょう、ここまでか・・・。」

 ゴーダが、懸命に立ち上がろうと足掻いたが、力つきて崩れ落ちた。

「魔王ハイデカル・・・、強い・・・・・・。」

 パルメが悔しそうに。

 四人のパーティーはみな力尽き、その命も風前の灯火であった。

「ラグニルさんとの約束、果たせそうにありませんね・・・・・・。」

 チェダーが寂しそうに呟く。その言葉に、うつ伏せで倒れていたエダムが、

「こんなことなら、もう少しあの人の部屋で、本を読んでおきたかった・・・。」

 と、最後の心残りを口にした。

「ラグニルさんには、本当に感謝しないと。」

 パルメが言う。

「本当に、あのひとの薬は効果抜群でした。」

 勇者の彼女が言うとおり、ラグニルが与えた薬はかなりの効果でもって彼女らを助けた。
 丹田が活性化されることで攻撃に勢いが加わった。
 精神が鋭敏化されることで呪文の深淵までが顕在化し、威力の底上げが成された。
 強化された打撃力でなければ通らなかった攻撃も多々ある。底上げがなければ無駄に散っていたであろう魔法力もある。
 魔王の呪いでかかる重度の風邪は高熱を生じさせて戦闘の集中力を奪い、身体の動きを鈍らせるが、
それもラグニルから与えられた薬を胸元に塗っていたおかげであっさり治った。

 なにより、彼女ら自身、自分たちの能力が普段よりも格段に向上するのを高いレベルで自覚できた。
 事実として魔王の足を一本落とせたのは、彼からもらった薬のおかげといっても過言ではない。

「もしも、あの『人体強化薬』をもらえていたら、もうちょっと頑張れたかもしれないね・・・・・・。」

 パルメが、残念とか悔しいとかそういう気持ちでなく、おどけるような言葉を発した。
 他愛のない『もしも話』。
 命潰えようとしている今だからこそ、まるでそれすらも仲間と話す馬鹿話のように語る。

 しかし。

「あのさ、『それ』、今ここにあるんだよ。」

 ゴーダが、ばつが悪そうに言った。

「実はさ、あの話の後、こっそりくすねて来ちまったんだ。」

 そして、ポケットの中から例の小瓶を一本、取り出した。戦いの衝撃の中、なぜか少しの亀裂も入ることもなく、
一滴も中身がこぼれていない不思議な小瓶だ。その中身は、無色透明な液体が少々。

「このままじゃどうせ俺たちは死ぬ。だったら駄目元で、この試作品にかけてみないか?」


494:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:56:58 3KpGJzvS

 彼と知り合ったのもほんの少し前、わずかの時間。果たしてそこまで信用できる人物なのか。
 そんなことを考えてもみるが、それでも彼の技術に関しては間違いなく信用できる。
 ゴーダが言うとおり、彼女らの命も後わずかで消え去ってしまう。
 だったら、たとえその試作品が命にかかわる欠陥を持っていたとしても、あまり関係がない。

 どうせ死ぬなら、魔王に一矢報いてからだ。
 それができるなら、その後のことはどうなってもかまわない。

 四人の女たちは、覚悟を決めた。



 ゆっくりと。
 小瓶に指をかける。
 こぽん、と小瓶の栓を抜く。
 小指の先程度しかない少量の液体。
 それを、ちびちびと舐めるように廻し飲んだ。

 はじめは、舌先がじんわりと温かくなるような感じ。
 しだいに唾が湧き、分け合った微量の液体がそれに溶ける。
 そしてその液体は、こくりと嚥下され、唾液とともに胃の腑へ落ちる。
 戦闘前にほとんど空になっていた胃の中身、じわりとその液体を吸収した刹那。


 彼女たちの身体に、『爆発』が起こった。


 間違いなくその液体は、彼女らの肉体が生まれてこの方摂取したことのない、異質の成分。
 それは、胃壁から吸収されると同時にその細胞を変質させた。ひとつひとつの細胞が、強い力を持つ。
 その細胞の変容は、隣り合う普通の細胞をも巻き込んで、電撃的に伝播し、すさまじいスピードで全身くまなく行き渡った。
 熱い熱に苦しみうなされる女たちの全身が朽ちるように乾き、ひび割れたと同時に、ぼろぼろと剥がれる老廃物の下からまっさらな姿が現れた。

「うあああああああああああああああああっっ!! なにこれなにこれーーーーーーーーっ!!」戸惑いすら力強く、有り余るエネルギーと共にパルメが蘇る。
「あはははははははははははははははっ! スゲーーーーーーーーーー!!」まるで泥の中から生まれ変わったようなゴーダが、テンションの高い笑いと共に出現。
「きゃあああああああああああ!! 熱いーーーーーーっっ!!」脱皮の残り皮を剥がすように肌を掻き、その下に現れたのは新たな、神官チェダーの真っ白く艶めかしい肌。
「だめぇーーーーーーーーーー!! 漏れちゃうーーーーっっ!!」漏れるのは魔法力。身体の奥底から湧き上がる魔力が体内に収まりきらず激しく漏れ出し、エダムを業火が包み込む。

 魔法使いエダムの身体から噴出した魔法力は業火となって、本人はおろか四人まとめて燃え広がった。しかし、その炎が焼き尽くすのは四人の体に残る古い細胞、そして衣服のみ。
新しく生まれ変わった細胞は、少しのダメージも受けていない。むしろ、体表、体内の余分な細胞をまとめて焼き尽くしたおかげで、きれいさっぱりリフレッシュ。肌もつやつや、アニメ塗り。
 装備も、勇者の宝剣と盾、そして魔法で鍛えた戦士の大剣は残ったが、それ以外の装備は跡形なく焼けて灰となってしまった。神官の衣服やロッド、魔法使いのローブにワンドなども
魔法の加護を受けていたのだが、二人のオーバースペックな魔法力に耐え切れず、自壊してしまったようだ。
 つまり、四人は真っ裸。



495:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 09:58:58 3KpGJzvS


「すごい、すごすぎるよ、これ。」

 興奮を抑えた声で言うパルメは、全裸のまま立ち上がり宝剣を構えた。可憐な少女の裸体は、クリスタルの宝剣とあいまって神秘的な美しさだ。
 その身には、先ほどまでの戦いで受けたダメージなど少しも残っていない。戦士らしからぬ細い四肢にもエネルギーが満ちていて、
今にも踊りだしてしまいそうな生命の輝きがあった。

「なんてーか、体中から力があふれて、どうしようもない感じだ。うおおおっ、漲ってきた!!」

 いまだ興奮収まらぬ戦士ゴーダは、大剣を軽々と、おもちゃを扱うように振り回した。もちろん彼女も素っ裸。
見事な釣鐘型のおっぱいを隠すことなく、堂々としたものだ。
 褐色の肌、長身の彼女は、もちろん男のような筋肉ムキムキではなく、しなやかなバネに優れた瞬発パワー型の肉体を持っている。
今の彼女は、さらにそのパワーに磨きがかかっているようだ。

「まるで、生まれ変わったみたいです!」

 深い感嘆とともに、大きなおっぱいの人が言う。当然彼女も真っ裸。はしゃぐように身体を揺らすとそれに弾みをつけてブルンブルンと大きく揺れる巨乳。
新しく生まれ変わり、そのでかい乳房も一回り大きくなったような錯覚すらある。巨大な胸の人、チェダーからは、弾けるような生命のエネルギーが満ち溢れていた。
 なんだか「おっぱいおっぱい」しか言ってないような気がするが、聖職者の衣服も焼けてホーリーシンボルすら砕けてしまった彼女、神官といっても説得力がない。
みたままで言えば、巨乳美少女、としか。

「身体の奥から魔力があふれてくる!! 今までみみっちく節約してたのが馬鹿みたい、とにかく無尽蔵!!!」

 生まれたままの姿となった魔法使いの美少女、エダムが言う。魔法使いの美少女、略して魔法少女。生まれたままの姿であるからして、
当然その胸も肌も女の子の大事なところも、隠すものがなく堂々としている。
 潔いまでに膨らみのない胸。ない乳は振れない、文句があるか、とばかりの威風堂々の貧乳。
 四人の衣服を焼いた業火の火元である彼女は当然、身につけていたものはすべて焼けてしまっている。ワンドもローブも、当然下着なんかも。
しかしいまだにあふれる魔法力が彼女の周りで、火となり水となり、あるいは雷、風となって暴れまわり、そして彼女自身の足元の土をみしみしと揺らす。
装備がなくても間違えようがない、新たなパワーを得た魔法使いである。


 とにかく四人とも一糸纏わぬ全裸姿なのであるが、恥ずかしいなどという羞恥心はどうにも無縁らしい。
おそらく、周囲に異性がいないこと、そして体中の細胞が一新して、生まれ変わったような高揚感に、裸をさらしていることなどたいして恥ずかしいとも思わないのだろう。



「もう、今なら誰にも負けないぜ!」

 戦士がいう。

「じゃあ、やってしまいますか。」

 巨乳の人(神官)がいう。

「ぱーっと派手に!」

 魔法使いがいう。

 三人の女たちの言葉に、残る一人、勇者の少女が力強く頷いた。

「それじゃあさっさと、ハイデカルを倒してしまいましょう!」

 そうして四人が振り返った先には、足を一本失った巨大なタコがいた。
 今の四人にとってそれは、もうすでに魔王ではなく、ただの丘タコでしかなかった。



496:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:00:10 3KpGJzvS




 先ほど四人を清めた業火によって、ほとんど大方の眷属は焼けてしまったらしく、炭のひとつも残っていない。
 広い洞窟の空間には、わずかに生き残った眷族の大タコと、魔王ハイデカル、そして四人の女だけである。

「邪魔ね。」

 そういって全裸の魔法少女がウィンクひとつ。魔術媒体なしで出現させた炎が洞窟内に充満し、あっという間に残った眷属たちを消滅させた。

「さて、どう料理してやろうか?」
「やはり、タコさんだったらタコ焼きがいいんじゃないですか?」

 褐色の女戦士と、おっぱいの人の会話。なんかずれてるね。
 そのズレた会話に、魔法少女も加わった。

「んじゃあ、いっちょ派手に燃やしますか。」

 そんなに燃やすのが好きか魔法使い。よっぽど炎の魔法がお気に入りのようだ。
彼女はきっと、魔法使いにならなかったら放火魔になっていたに違いない。

「まってよ、みんな!」

 なんだかどんどんずれていってしまいそうになる一同の会話に、待ったの声。パーティの良心、勇者のパルメさんがみんなを制した。

「ただ燃やしただけじゃ、それはタコ焼じゃなくて焼きダコよ!」

 すでに良心も崩壊していた。

「とにかくまずは、ちゃんと茹でないと。チェダーさん、塩を用意してあれの『ぬめり』を取っちゃおう。」

 あいあいさ~と気軽に答えた巨乳の人、巨大タコに向かって神聖魔法をかけた。
神の忠告を無視して、見たらあかんといわれてたものをみて塩の柱になったという、あれだ。
 呪文詠唱と同時に、タコの表面の滑り、そしてその周りを覆っていた邪気が一気に塩になった。
 そして塩はぼろぼろと剥がれ落ち、タコのぬめりが一気に取れた。

「次はエダムさん、ハイデカルを熱湯につけて茹でましょう。」

 らーさー、とこれまた気楽に答えた魔法少女の人が、火と水の魔法を合成していとも簡単に熱湯を作り出した。
この、タコの根城の広い洞窟をあっさり熱湯で満たし、ぐつぐつと茹で上げること数分間。
 もちろん、その熱湯の中には術者本人を含む四人の女もいるわけだが、タコも茹で上がる温度の湯に浸かっていても、なんともない。
気楽に拝借してきた神の加護で、水中呼吸だって何とかなってる模様。

「よし、次はタコの身をぶつ切りにしましょう。」

 茹でていた熱湯が引いて、真っ赤になった魔王ハイデカル。あとはそれを、戦士がぶつ切りにしていく。

「あははははっ! おもしれー!!」

 戦士ゴーダが、巨大な鉈のような剣を振って魔王の足をぶつ切りにしていく。
つい先ほどまではあんなに苦労して一本の足を落としたというのに、今は軽々とぶつぶつぶつ切りに。

「じゃあ、私は頭のほうを裂きましょうか。」

 そういって勇者パルメさんが水晶の宝剣に闘気を込める。
 すると唐突に、ぱりん、と剣が割れた。


497:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:01:42 3KpGJzvS

「あらら、剣が保たなかったみたい。」

 一応かなりレアで強力な、由緒正しく威力も折り紙付きな伝説の聖剣だったのだけど、折れて砕けてしまってはもう使えない。
 柄だけになった聖剣を、ぽいす、と捨てる。しかたがないか、と簡単にあきらめて気持ちを切り替えた勇者パルメさんは、しゅっと手刀を一振り、
闘気を集めてオーラブレードをこさえてしまった。

 そして、タコの目の上は頭じゃなくてお腹です、そこをざくざくと切り裂き始めた。

「あー、しまった。茹で上げる前にワタ(内蔵)を先に取り出しておくんだった。失敗したなぁー。」

 魔王の腹からワタを取り出しながら、しまったしまったと後悔する勇者さん。




「で、これからどうしよう?」

 華奢な裸体で、腕を組むパルメさん。

 タコはバラされた。
 しかしこの段になって、小麦粉やら卵やらダシ汁、タコ焼きを作る生地の材料がないことに気が付いた。
出来ればネギや天かす、青ノリかつお節も欲しいところ。
 いやまて、それよりも、この魔王サイズのタコで作るタコ焼きプレート通称タコプレがないのでは?

「まぁいっか、タコ焼きはやめて、焼きダコにしよう。」

 それで納得したらしい。
 うぃー、と了承した魔法少女のエダムちゃんが、最後にさっと強火で焼いて、焼きダコの出来上がり。
表面に焼き目が入り、茹でられた身が締まって美味しそう。醤油なんかをかけて焼くと、酒の肴にもいいよね。



 この状況、なんというか、「タコ焼きを作るつもりで焼きダコを作ったら、いつの間にか魔王を倒していた」みたいな感じ。
 タコと言えば女体に絡む吸盤触手だ、とかそういうシチュを期待していた向きには、申し訳ないとしか言いようがない。

「任務完了! 寿司でも喰いいっか!」

 かなりハイになっている勇者様一行。



 

 四人が、何も身につけないすっぽんぽんのまま、その洞窟をあとにしようとしたとき。

 どさり。

「あ、あれ?」

 パルメが倒れた。
 足が縺れた絡まった、とか、何かに躓いた、とかそういう倒れ方ではなく、全身の力が抜けて、崩れ落ちた。

 どさり、どさり。

「な、なんじゃこりゃあ・・・。」
「え、ええええ・・・・・・。」


498:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:02:41 3KpGJzvS

 先に倒れたパルメを不審に思うまもなく、続けてゴーダとチェダーが倒れた。
 二人とも、いったい何が起こったのかわからない、驚きと不安の表情で。

 どさり。

 そして最後、エダムが倒れた。

 誰も立ち上がれず、手足ももがけず、ただかろうじて言葉を話す程度に唇は動く。

「あ、あはは、これってもしかして、あの薬の副作用?」

 四人が最後に飲んだあの薬、造り主のラグニル曰く『試作品』。
 命に関わる副作用があるかもしれないと言われ、四人もそれを覚悟して飲んだ薬だったが、そのパワーに興奮して、
それら都合の悪い部分はすっかり忘れていたようだ。

「体中の力が、ものすごい勢いで消えていきますね。」
「空っぽどころか、底が抜けて、みんな落ちていっちゃうって感じ。」
「てことは、俺たちここで死んじまうのか・・・。」

「まぁ、元々駄目元だったし、魔王は倒せたから良しとしますか。」

 パルメが、ハハハと乾いた声で笑いながら、そういった。




 もうあとは、死を待つのみ。
 だが、四人は割と、心穏やかであった。

 使命を果たした達成感や、先ほどまでの全能感、そういった昂揚の余韻がまだ残っているからだろう。
 もちろん彼女らは若い身空、これからの人生に未練がないわけではない。
女の子らしく素敵な結婚をして可愛らしいお嫁さんを夢見るものもいれば、自分専用の巨大な図書館を建造する夢、国中を巡礼して1327店の教会を建てる夢、
静かな田舎で一日一組限定の小さな料理店を営む夢といった、それぞれがそれぞれ胸に秘めたり公言したりする夢があった。

「『食堂でんでん虫』とか、そういう店の名前にしようかと思ってるんだけど。」

 パルメがそういうと、あはは、と皆が力なく笑う。
 臨終間際、叶わぬ夢を肴に最後の会話を楽しんでいるのだ。



 しかしそのとき、またまた新たな変化が起こった。

「ひっ!」

 びくん、と身体が跳ねた。
 四つの裸体が痙攣を始める。

「な、なに、これ・・・!」

 痙攣、というよりも、震え。

 四人の、死すら楽観した彼女らの心に、しばし忘れていたひとつの感覚が蘇った。

 それは、『恐怖』。



499:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:03:43 3KpGJzvS



「な、何か、とてつもなく恐ろしいものが近づいてくる!!」

 パルメが、かつて無いほどの恐怖に打ち震え、何かの接近に恐怖した。
 一時は魔王すら見下せるほどの高みにいた彼女たちが、それでも経験したことのない恐怖。
 ハイデカルなど比較にならない、『恐怖』などという言葉では表現できない、絶望的な感覚。





「あ~あ、やっぱりこうなってたか。」

 そこには男がいた。
 てくてくと、のんきに歩いてくる男。

「薬瓶が足りないなと気が付いて、まさかと思って来てみれば、案の定。
 まったく、忠告を無視するからだよ。」

 そして彼、ラグニルは、倒れている四人の側に腰をかけた。

「・・・・・・、あ、あなたは、いったい・・・・・・。」

 身体を支配する絶望感に、かろうじて唇を動かすことが出来たパルメが問う。もちろん知りたいのは、その正体だ。

「おぉ、そうか。もう俺がただの人間じゃないって解るんだな。」

 自分より強い相手には、その差が開きすぎているとかえってその強さに気が付かないものだ。
普通の人から見ればただのスケベじいさんにしか見えないが、武道の心得を持つものが見れば達人級の老師範だと解る、そんな感じだろうか。

 今の彼女らは、先ほど彼と出会った頃に比べて、薬の影響で急激に強くなった。今だからこそ、彼がただ者でないことが解る。

「まぁ、俺の正体なんて、この際どうでもいい。
 問題は、これから君らをどうするかだ。」

 そういって彼は、じろりと彼女らを一瞥し、

「黙って薬を持ち出した罰だ、しばらくみんなの裸、眺めさせてもらおうかね。」

 にやにやとスケベ笑いをうかべて、四人の裸体をじろじろ眺め始めた。
 そして、「おおう、やっぱり巨乳ちゃんのおっぱいは壮観だねぇ」とか、「エダムちゃんの貧乳は素晴らしい、これ以上発育しないように呪いでもかけとくか!」とか、
「ゴーダちゃんの褐色おっぱいも、見事なもんだ!」、「パルメちゃんのおっぱいは、特別キレイだねぇ!! もう芸術品の域に達してるよ!!」のような『ちちくらべ』に興じたり。

 先ほどまでは素っ裸でもなにも恥ずかしがることなく、平然としていた四人の乙女たちだが、さすがにそのころの高揚感も落ち着いて、
しかも異性にじろじろ観察されてしまえば、羞恥心も盛大に蘇ってくる。
 しかも、いくら恥ずかしくとも、手で隠したり身をよじって視線から逃れることも出来ない。

 しばらくそんな風に彼女らの裸を堪能したあと、人心地つけたラグニルが言った。

「さて本題の、君らの身体のことだけど。」

 深刻、というにはまだ緊張感が足りない彼ではあるが、それでも四人のことを軽く見ているわけではない。彼なりに親身になって、その身のことを考えている。


500:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:05:16 3KpGJzvS

「あの薬、なにせ試作品だから、どういう副作用でこうなったのかとか、俺にもまだ解らん。助けてあげたいのは山々だけど、すぐにと言うわけにはいかないんだよ。」

 ううむ、と考え込む彼。だがしばらくして長考をやめた。

「それでも一時しのぎ、でよければ、少しのあいだ延命させてあげることは出来る。
 その間に、元に戻る方法を探してあげることは出来るかもしれない。」

 そして彼は、パルメ、ゴーダ、チェダー、エダムの四人に、ゆっくりと問いかけた。

「生きたいかい? それともここで、死んでしまうかい?」






 ここで唐突に、少々場面転換。




「うにゃーん、ラグニルさまぁ、早くアタシの新しい剣、作ってくれよう~。」

「今、計算中だよ、邪魔すんなって~っ!!」

 羊皮紙にかりかりペンを走らせ、ラグニルが複雑な計算式を組み立てていると、背中に褐色の女がすりよってきた。
 それを男、ラグニルが邪険に払い、再び計算に没頭した。新たな『魔剣』を一振り、新規に作り出そうというのだ、材質強度や魔力循環比など、
いろいろとバランスを見て計画的に造らないと、またすぐに壊されてしまう。

「はいはいゴーダさん、邪魔しない!」
「ちぇっ、パルメはいいよな、もう自分専用の魔剣を造ってもらってるんだから。」

 ラグニルに追い払われたゴーダを、パルメがたしなめる。
 このふたり、確かに戦士ゴーダと勇者パルメなのだが、どこかが何か、違っている。

「パルメの魔剣って、もう出来てるんだっけ?」
「いえ、まだ、床下の樽の中に漬け込んであったと思いますよ?」

「私の魔剣を、漬け物みたいに言わないで~っ!!」

 パルメが涙目で抗議する相手は、魔法使いのエダムと神官のチェダー。
 しかしこの二人も、以前と全く同じではない。



 ハイデカルを討伐し、薬の副作用で倒れた四人をラグニルが助けてからおおよそ一年が経過していた。

 さて、問題の薬、『人体強化薬』がなんであったか。

 一年の時間をあっさり経過させておいてなんだが、やっぱり戻ることにしよう。彼女らの『その後』を、ちょっとだけ見せておきたかっただけなんだ。
 では、ちょうど先ほどの続きに時間を戻して、その頃の会話より。



501:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:06:22 3KpGJzvS




 ハイデカルの根城である洞窟に散らばる焼きダコは、ラグニルが『処分』した。簡潔に言うと『喰った』わけだが、その光景はここで明かすまい。

「このまま、ここで腐らすには惜しい。作った料理はちゃんと食べてあげることが、食物に対する最大の礼儀だよね。」

 彼は、豆を原料とするソースを持ってきていたので、おそらくそれを使ったものと思われる。いいよね、ソイソース。



「君らも、『魔王』を倒したらちゃんと食えよ?」

 ラグニルは、爪楊枝で歯の隙をせせりながら、倒れ伏す四人に警告する。

「俺たち『魔物』は、相手を食べることで吸収し、自分の『強さ』にする。覚えておくように。」

 なるほど、つまり栄養ってことか。
 ・・・って、そんなことよりなんか、聞き逃せないこといってますよ、この人!!

「『俺たち』・・・・・・?」

 おそるおそる、その言葉に突っ込んだのはエダムさん。

「そう。君らも、いまはとりあえず『魔物』だよ。」

 軽く、実に気軽な口調で、ラグニルは答えた。



 できればここで四人には、「な、なんだってーーーー!?」とかのリアクションしてほしいところだけど、残念ながら死にかけ寸前、
自由に身体も動かないのでそれもできない。

「・・・・・・な、なん、だって・・・・・・ぇぇーーーーっ・・・。」

 おお、ゴーダさんが死力を尽くして突っ込んだ。
 そして、その突っ込みに対して、ラグニルが解説を始めた。

「実はあの薬、俺の『眷属』を作りだすためのものだったんだ。
 これからいろいろとやるためには、強い部下が必要だからね。
 魔物相手じゃ相性が悪いみたいだから、人間で作ることにしたんだ。」

 彼の解説をかいつまんで説明すると、こういう感じになる。

 あの薬には、魔物である彼、ラグニルの血液が含まれている。
 その血を飲んで、受け入れたものは魔物化し、彼の『眷属』となる。

 実際、ラグニルの血は強力すぎて扱いが結構難しい。
 どうにも特殊すぎて、魔族相手では魔物の遺伝子が反作用して、かなり苦しんだあげく狂い死んでしまうのだ。
 他の魔王たちは、同じ魔界の住人であっても眷属化は可能なのに、ラグニルだけがそういう理由でそれをできないでいた。

 では、こちらの世界の人間ではどうかというと、これもまた難しい。
 魔族の体液は、たいていの場合普通の人間には毒であったり、強酸であったり、麻薬であったりと、有害なことこの上ない。
 ラグニル自身、慎重なのでまだ人間に血を与えたことはないが、動物実験では速攻で死なれてしまった。そのあたりの実験結果からすると、
人間相手だってまず間違いなく命が危ない。


502:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:09:01 3KpGJzvS

 わざわざあんな大仰な蒸留器を使って精製したりしてるのは、ショックを起こしやすい成分を取り除き、
普通の人間が摂取できるようにマイルドにしているのだそうな。魔族相手のように、根本的に不可能、というわけではないらしいので、
そこに望みをかけているのだ。

「いま、こうやって君らがまだ死んでいないということは、なんとかマイルド化に成功しているみたいだなぁ。」

 というわけで、はい、四人とも『魔物』の仲間入り。




「でも、このままだと確実に死んでしまう。」

 ラグニルはいった。
 彼女たちの身体を占めるのは、新しい魔物としての細胞。だがそれは、まだまだ出来合いの、ラグニルの血を受けて作ったかりそめの細胞だ。
今こうして、力を失い倒れてしまっているのがその証拠。自分自身が魔物の血を完全に作り続けることができない以上、死ぬしかない、というわけだ。

「というわけで、この薬を飲みなさい。」

 そして取り出した薬瓶。
 先ほど飲んだ問題の薬よりも、やや、本当にごくわずかに赤の成分が残る、だがほとんど無色に近い液体。
 こんなことになるんじゃないかと思って、蒸留器から抜いてきたのだという。

「まだ精製途中だけど、仕方がない。さすがに俺の血液を直接のませるわけにはいかないからなぁ。
 さっきの薬よりちょっと強いけど、直接俺の血を飲むよりは遙かにマシだろう。」

 そして、その薬を見せながら、四人にもう一度問いかけて確認した。

「生きたければ、飲みなさい。飲んだからといって確実に生き残れるかはわからないけど、生きる可能性に懸けるなら飲みなさい。
 飲まなかったら、確実に死ぬんだからね。」

 そういって、薬瓶を開け、まず一人目のパルメの口元に持ってきた。

「どうする?」

 パルメは。
 しばらくの間、口元を動かすことすらしなかった。
 それは死にかけで、力が尽きていたからなのか。
 彼の言葉を信じるか、迷い、決断をしあぐねているからなのか。 

 やがて、彼女は力を振り絞り。
 こくり、と頷いた。






 パルメに続いて、残り三人も同様に受け入れ、その薬を飲んだ。

 実際、その薬を重ねて服用するということは、魔物の血を少しずつ体内に蓄積することになり、人間に戻る際の障害になる。
命をつなぐためとはいえ、危険な賭だ。


503:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:10:25 3KpGJzvS

 その薬を摂取した彼女らに、ひとまずは、先ほどのような劇的な変化はなかった。

 身体に力が蘇る。
 しかし、先ほどまでのように、元気にハイテンション、とはいかないようだ。なにせ、彼女らを恐怖させた存在がすぐ側にいるからだ。
 しかし、二度目の服用で、少しずつ完全な魔物に近づいていっている彼女等は、その恐怖も少しずつ和らいできている。あくまでも少しずつね。

 そしてその、残る恐怖に支配され、まだそれほど自由に動かない体ではあるが、とりあえずは自分の裸体を隠すべく、身をよじり、大事な部分に腕を寄せた。
 とりあえず、先ほどちちくらべをされたときの羞恥がよみがえり、目の前の異性からうら若い肌を隠すことにしたわけだ。

 幸いなのは、ラグニルの存在からは力の差こそ感じるものの害意を感じなかったところなのだが、自分たちより遙かに高次な存在なので、
だから安全、と素直に落ち着いてもいられない。彼に害意が無くとも、そのなにげない振る舞いは彼女らの命を軽く巻き込んでしまいそうだからだ。
象が普通に歩いてるだけで、足下の蟻が踏みつぶされてしまうような。

 とにかく彼女らは、なるようにしかならない、と半ば投げやりに腹をくくるしかなかった。




 少しだけ落ち着いた彼女らの身体。ラグニルは、彼女らの指先に刃を入れて少量の血液を採取すると、水晶を磨いて造った顕微鏡のようなもので観察を始めた。
ここに来るときに背負っていた背負子の中に入れていたものだ。

「ううむ、魔物化の進行は、思っていたよりも早いなぁ。」

 そんな声に、とりあえず彼から与えられた上着で身を包んだパルメが、おずおずと訊ねてくる。

「やっぱり、私たちはあなたの眷属になるんでしょうか?」

 のぞき込んでいた水晶レンズから顔を上げたラグニルは、少々困った顔になって、答える。

「確かに、君らは人間の中じゃあ最強クラスの強さを持ってるから、眷属の素体としては最適なんだけど、そう簡単にもいかない。」

 なにが問題なのか。

「君らは、この人間の世界では勇者で、この世界を魔界の侵略から守る使命を持っている。
 そういう人間を、俺の都合だけで簡単に眷属にするわけにはいかない。
 君らがいなくなったら、この世界も困るだろう。
 あまり、こっちの世界に迷惑をかけたくないからなぁ。」

 と、ずいぶんお人好しな言葉。

「それでも、俺の血と魔界の住人は相性が極端に悪くてね。素体としては人間が望ましい。
 だから、素体としては、身よりのない子供を集めて育てて、その中からスカウトするつもりだったし、
 薬の実験は今は、死んでも困らないような悪党なんかを適当に捕まえてきてやってるからな。
 別に、俺自身がこっちの世界を守る義理はないけど、だからって好き放題やる権利もないからね。」

 こちらに出現する魔物が基本的に侵略目的なのに対して、彼はずいぶんと生ぬるい。
 誉め言葉で言えば『いいひと』で、駄目なところを揶揄すれば『いいひと』ということになる。

「だから、君らは出来るだけ、人間に戻してあげる。」

 そういってから、溜息ひとつ。

「さっきは、『君らはもう魔物だ』、とか言っちゃったけど、さすがにそれは、可哀想だしね。
 君らだって、これから人間としてやりたいことも、将来の夢だってあるだろうし。」

 そうして再び、水晶レンズを覗き、解析作業に没頭していった。採取した血液に、いくつかの試薬を加えて反応を観察し、
時には自分の血液を加えて中和を試みた。


504:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:11:04 3KpGJzvS

 しばらくラグニルが研究作業に没入したあと、ふと女たちの様子をみると、なんだか空気が変わってきていることに気が付いた。

「・・・・・・・・・はぁ、・・・・・はぁ、ぁん、あはぁ・・・・・・。」

 パルメが、身体の中の異変に戸惑い、あらがっている。しかし、懸命に押さえてはいるものの、どんどんと高まる熱に耐えきれず、
細い喉を震わせて、うわずった声と一緒に熱い吐息をはく。
 そしてほかの三人も同じように、甘い熱にうなされるように、身をよじり、震わせていた。
 四人の女たちは、皆一様に、肌をピンクに染めて、悩ましい吐息を漏らしている。
 これぞ、ザ・発情。

「えええっ、なんでみんなそんなエロい声だしてんの!?」

 想定外の事態に慌てたのはラグニル。

「まさか、薬のせいなのか?」

 心当たりを探ってみる。

(そーいや昔、俺の血を吸った女魔王が、発狂死する前にスゲー欲情してたことがあったっけ。)

 心当たり検索終了。

(そーか、俺の血ってば、女が発情する成分が含まれているのか。)

 あとから飲ませた薬、そちらの方は精製が不十分で、そういった成分がわずかに残っていたのだろう。



「あーーーーー、諸君、すまなかった。
 どうやら、さっきの薬には、ちょっぴりエッチになる成分が含まれていたみたいでした。」

 ぺこり、と頭を下げるラグニル。

「そのままほっとくと気がふれてしまうから、適当にオナニーするか、女の子同士で慰め合ってください。
 俺は席を外しますんで、どうぞお気になさらずに。」

 おおっ、この人、レズビアン容認派なのか!?
 それとも、発情した女を前に後込みするようなヘタレ男なのか?!

 ともかくラグニルがそういって、くるり反転その場を離れようとすると、がっしとその足を誰かが掴んだ。
 パルメだ。

「だめ、いかないでください・・・・・・。」

 頬を上気させながら、すがるような目で。

「だめ、なんです。そんなんじゃあ、だめなの、わかるんです。」

 せつなく、うるんだ瞳で。

「わたしのからだのぜんぶが、あなただけをほしがってるんです!!」

 どういうことよ、それ!
 ラグニルよ、君はそんなにモテキャラだったのか?!
 作りの悪い顔立ちではない。が、しかしイケメンというわけではない、断じて、無い。決定的に断定すると気の毒だが、その辺は曲げられない事実。


505:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:12:16 3KpGJzvS

 そこで、思い当たり検索結果、追補。

(そーいえば、俺の血を飲んだ女魔王って、発情してから他の男とやりまくったけどぜんぜん満たされなくて、結局最後に俺が満足させてやったんだっけ・・・・・・。)

 つまり、どういうことかというと。

(つまり、俺の血で発情すると、俺の身体でしか満足しない?)

 その可能性に思い当たってラグニル、裏付けのための記憶検索開始、しかしあまり有効な記憶が検索されなかった。

 そうこう頭の中で記憶と考察をぐるぐる回していると、自分の足を掴む手が増えた。

「あ、あたしも、ほしいよぅ、がまんできない・・・・・・。」

 エダムが、口から涎まで垂らして哀願。もうだいぶ、やばそうな感じだ。
 ここまできたら、抱いてやってもいいんじゃないか、いやむしろ、抱いてやるべきなのではなかろうか。
 しかしこのラグニルという男、まだ手を出そうとはしない。

「いや、見たところ君ら、未通娘(おぼこ)だろう? 女の子の初めては、ちゃんと好きな人にあげないと!」

 未通娘て、あんた、古いな、言い回しが。
 確かに、ラグニルの言い分はもっともだけど、いま実際苦しんでる彼女たちを楽にしてやるためにも、抱いてやった方がいいのではないだろうか。
バージンがどうとかよりも、生きるためには仕方がないはずだ。
 しかしまだ、それでも手を出さない訳がある。

「俺が抱いて、君らに直接俺の精液を与えるのは、俺の血を直接与えるのと同じぐらい危険なんだ!」

 どうやら彼はレズビアン肯定派でもヘタレでもなく、彼女らの身を案じて我慢していたようだ。

 魔物の血や精液、つまり体液全般は、共に眷属を造るのに有効だ。だが、それぞれに違いがあり、効果も違う部分がある。 
 当たり前の話だが(そうであって欲しいのだが)、精液は男相手には効かない。
 逆に、女を眷属にするには非常に効果的である。

 もちろんラグニルもこの例に漏れない。
 魔族とは相性が合わない彼の精液であっても、人間相手には有効なはずだ。
 彼に抱かれるということは、血よりももっと強力な魔物化の成分を彼女らに摂取させるということなのである。
 血液での実験結果と同じように、ショック死してしまう可能性だってある。

 だから、抱けない、ラグニルはそう言った。



 しかし、その声に、もう一人の声が続いた。

「だ、だったら、いいほうほうがあるぜ・・・・・・。」

 ゴーダが、ラグニルの迷いに、苦悶の表情で応じる。
 そして、そのあとの言葉は、もう一人おっぱいのひとが引き継いだ。

「『そういうときは膣内射精(なかだし)せずに外に出せ(ぶっかけろ)』、と神もおっしゃっております。」

 チェダーも、大きなおっぱいを持て余し、疼きを懸命にこらえながらいった。

 つまり、精液を吸収させるのが駄目なら、外に出せばいいだけの話である。
 いやあ、簡単な話だよ。普通に考えると当たり前のように出てくる対策のように思う。


506:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:14:06 3KpGJzvS

 しかし、

「そ、その手があったか!!!」

 ラグニルは思いも付かなかったようだ。

「女を抱いたら子宮に精液を出すのが当たり前、女も、精液は子宮で受け止めてなんぼが当たり前だと思ったが、なるほどそういう手もあったか!!」

 大きな驚きのあとは、深い感嘆。

「いやあ、さすがは人間だ、セックスに関する技術は長けているな!!」

 ・・・・・・いや、別にこの程度、人間だけでなく魔物だって心得ているはず。
 たんに、ラグニル個人が、彼自身の特異な常識として膣内射精しか選択肢がなかっただけのこと。


 そうと決まれば、ラグニルに迷いもなく。
 先ほど調べた結果に基づいて、彼女らの中にある魔物の細胞を中和する手段も、時間はかかるもののあらかた見当は付いている。
今はまだ、完全に魔物化していないから、まだぎりぎり間に合うだろう。
 とりあえずは、彼女らの身体の疼きを押さえるべく、セックスに応じてやればいい。最後はちゃんと外に出せば無問題。
 魅力的な女の子とセックスしたい、でも出来ない、そのジレンマに苦しんでいた彼だが、ここにようやく制限付きではあるが解放を得ることが出来るのだ。








「ようし、じゃあ最初は勇者さん、きみだ。」

 ラグニルが選んだ最初の女の子、それが勇者パルメさん。実際、性欲に気がふれてしまいそうな状態としては、四人ともほぼ同程度だ。
そうすると彼がパルメさんを選んだ基準はなんだったのか。
 そのあたりは、彼の胸の内ってことで。

「は、はい、おねがいします・・・。」

 そういってパルメは、自分の裸体を覆うシャツを強く掴んだ。膝を引き寄せるようにして小さく固まるものの、身体が疼いてもじもじと身をよじっている姿が悩ましい。
身体は発情して男を求めているのだが、それでも初めてのセックスを前に緊張しているのだろう、なんとも初々しくいやらしい。

「いっとくけど俺は、やるとなったらかなりスケベだからな、覚悟しとけよ?」

 先ほど、裸の彼女らの身を覆うためにコートや上着、シャツの類を与えていたために上半身裸のラグニル、あと残るズボンに手をかけた。
男の脱衣描写に文字数を割いても仕方がないので簡潔に書くと、『さっくり脱いだらもう臨戦態勢でした』といった感じ。もうすでにチンコもビキビキに勃起済み。

「まぁ、俺は人間に近い体つきをしてるから、こいつだって人間並みだよ、安心しな。」

 そういってチンコをパルメに見せ付けた。
 いやいや、確かに人間並みだけどさ。
 それはあくまでも、たとえば魔王ハイデカルの生殖器みたいに、巨大なタコの足のうち、一本が実は生殖器でした、みたいなのに比べれば遙かに人間サイズではあるけどさ。
 それでも十分でかいよ、そのチンコ。
 『人間並み』ではあっても、『人間の並』ではないんだよ。

 相手のパルメさんは処女で、おそらくは男のチンコなんてほとんど見たことないだろう。
安心させるために『人間並み』とかいってても、その大きさはかえって怖がらせてしまうんじゃないだろうか。


507:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:15:35 3KpGJzvS

「かっ、かわいいです!」

 おおっと、意外な反応。

「なんだか、子供のころに飼っていた、ヘビのスネ太郎に似ています!」

 『カワイイ(kawaii)』は、男のペニスに対する褒め言葉としては、あまりふさわしくない。
 処女の相手に気を使って、相手をリラックスさせてあげようとしていたラグニルだけど、この反応はちょっと凹む。

「ええい、もう手加減なしだ!」

 ラグニルは半ばキレ気味に、パルメを組み伏せた。彼女にしては大きめの男物シャツを、びびびっ、と乱暴に破り裂く。
きゃっ、とパルメが可愛らしい悲鳴を上げるのを心地よく聞きながら、ラグニルはもう一度、彼女の裸体をつぶさに眺めた。
 発情した少女の身体、元は白い肌が桜色に染まり、玉のような汗がいくつも浮かぶ。
 おっぱいももちろん火照って、さぁ触れ今すぐ触れと、男を求めてプルプルと震えている。
その乳房の先端には、火照ることでようやく浮き上がる淡い色の小さめ乳輪と、可愛らしくも懸命に膨らんだ乳首がある。

「やっぱり、パルメちゃんのおっぱいは芸術品だ。」

「や、やぁん、そんなにおだてないでください・・・。」

 これをおだての言葉というならば、これ以上いったいどれだけ言葉を凝らせばラグニルの感動が彼女に伝わるのか。
 そのあたりを残念に思いながらもラグニルは、これ以上彼女を焦らすわけにはいかないことを思い出した。
とにかくいまは、彼女の肉体を満足させて、落ち着かせることが先決だ。

 そして、彼女のおっぱいに手をあてがう。

 ぷに。

「ひあぅん!」
「うは!」

 驚きの混じったパルメの嬌声と、これまた驚きの混ざったラグニルの歓声が重なった。

 パルメは、発情して乳房全体が敏感になっていたところに、男の手の感触。触られた、それだけでものすごい性的刺激が全身を駆けめぐった。
 ラグニルにしても、その触り心地に感嘆の声。その瑞々しさ。指を動かすと、張りのある乳肉がそれに抵抗するものの、すぐに男を受け入れて形を変える。
手の平は乳の上で、さらりと滑ったりむにょりと食い込んだり、戯れにコネればそれに応じた感触を返してくる。

「ひ、あ、ああ、おっぱいが、おっぱいがおかしくなりそう!!」

 パルメ自身、いままで感じたことのない胸刺激に戸惑いつつも、身体はそれを喜んでどんどん高まっていく。
 調子に乗ったラグニルはピンクの砂糖菓子のような乳首を舐め、吸い付いたり舌でコネたりと、パルメのおっぱいを存分に堪能した。

「ああっ、やあっ、だめ、だめえっ、おっぱいいじめすぎですっ!」

 苛めすぎたから、それがイヤなのかというわけではない。
彼女のあえぎ声の言葉から、それを「おっぱい以外も苛めて欲しい」という意味だと受け取れるくらいには、ラグニルも女を抱くのに経験がある。

 そして今度は、いよいよ彼女の秘所に手を伸ばす。薄目だがきれいに生え揃った陰毛を軽く撫でてから、いよいよ肝心の部分に。

 ぬちゃり。

「おおっ、メチャ濡れだ。」

「は、はずかしい~・・・・。」

 いやいや、処女の女の子でここまで濡れるのも、血の薬のせいだから、決してパルメさんが特別淫乱とかそういうことはないはずなのであるが。


508:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:16:40 3KpGJzvS

「いや~、パルメちゃん、この濡れ具合はタダゴトじゃないよ。
 勇者さんなのに、すげー淫乱なんだな~!」

 実際そのぬかるみ具合を知ってしまうと、やはり言わずにはいられない。

「い、いわないでください、いじわるです・・・。」

 発情しながらも恥じらいを忘れない、そのあたりがこの勇者さんの素性の良さか。
 おっぱいから顔を離したラグニルが、今度は彼女の股間に顔を近づける。

「さてそれじゃあ、勇者さんのオマンコ拝見。」

 膝を合わせて閉じられていた股間を、大きく太腿を裂くように開いて、よく見えるようにM字開脚。

「や、ああっ、だめっっ、みないでください~っ。」

 いやいやいや、そんな声で見るなといわれて、ハイ見ませんと諦める男はそうそういない。
もちろんラグニルも例外でなく、むしろ見ないでと言われるとより見たくなってしまう質である。

「パルメちゃんのまっさら処女マンコ、すごいきれいだ。」

「いわないでくださいってば~っ!」

 彼女にいわれるがまま、仮に口に出さなくとも、彼がそのように思っているのは変えられない事実で、そのあたり彼はエロに対して正直だ。

 パルメの身体全体が発情で火照っているために、股間の肌も鮮やかに色づいている。
媚肉の合わせ目も溢れる愛液にぬかるみ、わずかにはみ出した小陰唇がまるで花開く寸前のつぼみを思わせる。

「最後の処女マンコだから、ちゃんと目に焼き付けておこう、うん。」

 などといったラグニルの台詞だったが、あまりマジマジとやり過ぎるとパルメが羞恥で本気泣きしそうだったので適当な頃合いで切り上げた。

 ラグニルは両の指をそこにあてがい、左右に大きく開いて粘膜を露出した。
 控えめな小陰唇の内側は、鮮やかな桜色の粘膜だ。男の視線にひくひくと震える膣口と、めいっぱいふくらんで、でもこじんまりとささやかなクリトリスがある。
 ラグニルはそのまま、それ以上無駄口も叩かずにそこへむしゃぶりついた。

「ひっ!」

 突然の口唇愛撫に、パルメさんは短く悲鳴を上げてのけぞった。

 じゅる、じゅぱ、ぴちゃぴちゃ。

「あっ、あっあああーーーーーーーっ!」

 舌先で膣口をほじるように、あるいはざらついた舌の腹で豆をつぶすように、そして止めどなく溢れる愛液を、こぼさずに吸い上げるように。
ラグニルは思うまま、彼女の処女に貪り付いた。
 そのたびにパルメは短く、あるいは長く嬌声をあげて身を震わせた。時折びくびくと、軽いアクメも受け入れて、彼女は恥じらいながらも喜び、悶え狂った。

「も、もうだめぇ、は、はやく、はやく・・・。」

 秘部への刺激は確かに気持ちがよくて、何度もアクメを味わった。しかし、自分の身体が求めているのはこれではない。
パルメは何度も上り詰めながらも、そのたびに切ない気持ちが募るのを感じていた。
 もちろんそのわけは、彼女自身もよくわかっていた。
 これで我慢が出来るなら、始めにラグニルに言われたように、オナニーでもレズ遊技でもしていればいい。
 しかし、そんなものではダメなのだ。


509:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:18:07 3KpGJzvS

「はやく、はやくほしい・・・・・・。はやく、わたしのなかに、ラグニルさんのがほしいんです・・・。
 らんぼうにしていいですから、おねがいします!」

 ここまで言われて、まだそれでも焦らすほどラグニルはドSというわけでもなく。
 また、彼自身がまだ我慢できるほど情欲静かというわけでもなく。
 つまり、彼も限界なのだ。

「ああ、これから君の処女、いただくぜ。」

 そして身を起こしたあと、再び覆い被さるようにして組み伏せ、勃起したペニスを彼女の秘唇にあてがった。

「きて、・・・・・・はやく、きてください・・・。」

 悩ましく眉根を寄せて、小さなアクメの積み重ねでへとへとになった表情で、それでも身体の疼きにあらがえず、パルメがラグニルを求めた。
 そして彼も、それに応えて、強く腰を打ち込んだ。

「ああああああっ!!」

 狭い膣口、そして乙女の証の処女膜。それらの抵抗が作ったタメを、力尽くでブチ込んだペニスが勢いに変えて、一気に膣奥まで届いてしまった。

 ぬぐりっ、と、生まれてからいままで何者の侵入も知らなかった膣奥、その子宮口がペニスによって強く突き上げられ、揺すられた。

「ひ、ぐ、うんんんんんっ!!!」

 処女を失った感慨もいまはまだなく、ただただ自分の体内に新しく芽生えた肉の感覚に戸惑うばかり。しかしそれも、そう時間もかからずに馴染んでしまう。

「あ・・・、は、ぁ、はいってますぅ・・・。おくまで、ぎちぎちにうまってます・・・・・・。」

 初めて受け入れた男のものを、パルメの膣は健気に締め付ける。
破瓜の痛みはもちろん強く彼女を苛んだが、十分に濡れてふやけ、柔らかくこなれていたために裂傷とまではいかず、幸いにも尾を引くことはなかった。
 その分、待ちこがれていた男の挿入に、はあぁっ、と厚い歓喜の溜息が漏れる。

「やっと、やっときてくれました・・・。」

 痛みの表情を浮かべることもなかった彼女、切なくうるんだ瞳がようやく安堵に緩んだ。
 ラグニルは、彼女のその表情になんだか奇妙な感覚をおぼえるものの、それを深く検証するほどの余裕もなかった。
 とにかく、早く彼女を満足させてやらねばならなかったし、自分の快楽だって大事なことだ。
 破瓜の感傷に深く浸らす間も与えず、ラグニルは腰の動きを開始した。

「あっ! ああん、はあっ、ああっ! き、きもちいいですっ!」

 初めてのセックスでいきなり快感を得られるのは、まず間違いなく薬の成分のおかげだと思う。
 が、それでも現実に、いま抱いているバージン卒業直後の女の子がよがり始めたら、たとえ陳腐な台詞であっても、どうしても言いたくなるだろう、男ならば。

「初めてで感じるとは、なんという淫乱勇者!」
「らああっ、ラグっ、ニルさぁん、いひゃあっ、いっ、意地悪ですっぅああん!」

 仮に薬の影響がなかったとして、本当にバージンで感じることが出来るような淫乱ッ娘なのか、という真偽は、もう永遠に確認することが出来なくなった。
 まーじっさい、どうでもいいよね、そんなこと。
 大事なのは今。
 ラグニルとパルメさん、どっちもお互いが気持ちいいセックスが出来れば、それでよし!


510:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:19:09 3KpGJzvS

「きっ、きもちひい、いんあああっ! あはぁあっ! きもち、ひーれすっ!」
「パルメちゃん、気持ちいい? 俺のチンポ、気持ちいい?」
「あうん! はっはいっ! ちんぽきもちいーれす!!」

 おっさんか、あんたは。
 まぁ、なにも知らない無垢な女の子に淫語を教え込むのは楽しいし、清い心をイヤらしく染めるのは男のロマンでもある。気持ちは分かる。

 そんな感じで、ラグニルは激しくずんずんと子宮を小突くような荒々しいピッチで責め立てたかと思えば、膣の最奥をペニスで押し込み押さえながら、
腰をぐーるぐーるとまわして膣壁を回転でこすりたてる。
 毎秒数回の小刻みなピストンでパルメさんを小刻みに泣かせたかと思えば、じっくりゆっくりの挿入で彼女を切なく咽び泣かせたり。
 とにかくラグニルは、処女を相手に行う気遣いのたぐいをいっさい無視し、パルメさんをヨロコばせることだけに励んだ。

 パルメさんも、女の子の締め付けでラグニルをヨロコばせながら、何度も何度も絶頂した。その間絶えず気持ちよさそうに泣き続け、よがり狂う様はラグニルを楽しませた。

「ああひあああーーっ! ひゃら、ひもひいいいぃっっ!!」
「俺も、すげー気持ちいいぜっ!」

 もう、身も世もなくよがり狂うパルメさん。汗と涙、そして涎でびしょびしょになった顔であるが、それでもエロ可愛らしいってのは反則だよなぁ。

 そして、お互いの最後が近づいてきていることを、お互いがそれぞれ感じ始めたとき。
 羽織っていたシャツの、破れた布切れを握りしめていたパルメさん、その手を伸ばし、自分に覆い被さるラグニルの肩、そして首の後ろにまわして、抱き寄せた。
 眉を寄せ、男にすがる表情のパルメさんが、ふと一瞬だけ、視線をラグニルの、瞳の奥に投げかけた。

 キス、して欲しい。

 唇の言葉ではなく、瞳の言葉で。
 彼女は彼を求めた。


 しかし、ラグニルには躊躇いがあった。
 一瞬のその言葉は、ラグニルの躊躇いで逸らされた。

(なに考えてんだ、俺! 唾液だってこの子にとっちゃ、毒だろうが!!)

 そうだ、今のセックスは、彼女の身体の疼きを押さえるためのものだ。
 精液は外に出すし、唾液だって与えない、それだけのセックスだ。
 ラグニルは、ほんの少しよぎった迷いを振り払い、最後のスパートに入った。正常位で彼女を組み伏せたまま、激しく腰を打ち付ける。

「ああっああああああっあっあっああああーーーっっ!!」

 もう、言葉らしきものはパルメさんの頭の中で、真っ白な世界に吸い込まれていく。ただただ、身体がヨロコぶままに声を上げ、獣のように吠える。
 ラグニルだって、腰に溜まったマグマがもう、限界を超えて吹き出す直前だっ!

「ひゃあああああああーーーーーーーーーっっっ!!!」

 そしてとうとう、パルメさんが盛大な絶頂を迎えた。
 それと同時に、膣襞を震えさせながらの激しい収縮がおこり、それに刺激されたラグニルにもとうとう最後がやってきた。

 ここでラグニルは腰を引き、彼女の膣の外に射精する。



511:『いかにして勇者一行は魔界に攻め込んだか』
10/02/21 10:20:13 3KpGJzvS

 ・・・・・・はずだったんだけど。

「ええっ!?」

 びゅぅーーーっ!びゅうーーーーーっ、びゅうううううううーーーーーーーっ!!!

 膣内大射精!!
 チンコを膣から抜くどころか一番奥深い、子宮の口に直接流し込む形でびゅーびゅーと。
 少女の子宮が、初めての精子をこれでもかと流し込まれて、それでもまだ飽きたらず、とにかくもっと注ぎ込めとばかりにびゅーびゅーと。
 二人の結合部から溢れたザーメンがこぼれてもまだまだいけるぜってな勢いでびゅーびゅーと。

 とにかく、これ以上無いってくらいに膣内射精。


「ええっ、なんで!?」

 それもそのはず。
 ラグニルは射精の直前、チンコを膣から抜き放とうと腰を引いたものの。

 がっしと、それを逃すまいと。

 パルメさんの足が、彼の腰にからみついて、逃がしてくれませんでした。



「なんで!?」

 ラグニルの言う言葉は、『なぜ膣外射精に失敗したのか』という疑問ではなく、『どうして膣外射精を拒んだのか』という、彼女への問いかけである。

 しかし、彼女、パルメさんからの答を得るには、もう少し待たなければならなかった。
 彼女は、最後の絶頂のまま、気を失っているからだ。
 ひくひくと身体を痙攣させながら、それでも、ふわーっと、なんとも幸せそうな顔をして。

 そして彼女は、気絶しながらも彼に足を絡めたまま、離してくれないのだった。




「おはよう、勇者さん。」
「・・・・・・・・・お、おはようございます。」

 パルメさんが目が覚めた。おはようございます。それほど長くはなかったけどね。
 ラグニルの声は、なんだかちょっと、お疲れ気味。
 そりゃあ、気遣いが空回りして、なんだか自分が馬鹿みたいに思えてくる疲労感満載だからだ。

「死ぬ気か、君は、馬鹿野郎。」

 とにかく言ってやりたかったことを言ったラグニルは、はー、と大きく溜息をついた。

「とりあえず、大丈夫か?」

 いまだに合体したままで訊ねる。乱暴にふりほどくことも出来るけど、もうこうなってしまえば後の祭りだから、力尽くも無駄に思えてきたのであえて合体継続中。
まぁ、確かに彼女のそこは気持ちよすぎて、抜くには忍びなく思う気持ちも分かる、男なら。
 現実、気絶してるあいだだってひくひくにゅるにゅるとチンコを刺激してくれてるもんだから、射精したあとだって萎えさせてくれない。



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