10/02/24 07:10:10 rpwgcsGH
[プロット237-1] 未完かもしれんがとりあえず投げてみる
<序章>
ここは日本のチベットとも言われる辺境の地。高齢者ばかりの
限界集落ではやっとの自給自足の農業も、野生のサル、イノシシの
襲撃で崩壊寸前。そんな疲弊した山村に突如として若い女性たちが
山村支援隊として現れた。
「おぉ神様、長生きはするもんだ。若い女子の匂いで
何十年かぶりに息子が息を吹き返しただ」
「爺さま、何を興奮しとるだ。興奮すると血圧が上がって体に悪いわよ」
この山村支援隊、不思議なことに女性ばかりだった。後は農作業には
加わらないで、運転ともう一つ、監視でもしているのか、サングラスと
無線機を持って時間を潰している少数の男たち。不思議に思う村人も
いたが、村長から「せっかく手伝いに来てくれたんだから詮索はよそう」
という寄り合いでの一言で、村人たちも彼女たちの素性を話題にする
ことは避けた。
彼女たちの一日はこうだった。朝早くワゴン車でやってくると、借りた
田んぼや畑で一日農作業。自分たちの田畑が終わると年寄りばかりの
村人の手伝いも交代でしてくれた。そして暗くなると、また車に乗り
込んで、どこかに去っていく。
このスレ意に出入りする諸兄ならば御明察だろう。彼女たちの正体は
"元"蜂女だったのだ。仮面ライダーによってショッカーの組織は壊滅、
主要戦力は何処かにあるという新組織ゲルショッカーへと分散逃避して
しまい、彼女らは壊れたアジトに取り残されたという訳だ。
基地のメインコンピュータからの承認指令を受け取れず、蜂女への
変身能力を失った彼女らは、見た目は健康的な普通の女性と変わらな
かった。いや、スパイとして男たちを誘惑することも考慮された彼女
たちのボディはむしろスタイル抜群だし、顔も美しかった。
ただ・・・彼女たちにはショッカーに連れて来られる以前の記憶も
なく、顔は整形され指紋も偽造されていたので、元の家族を探すことも
できず、政府は彼女たちを監視付きの寄宿舎に隔離することにしたのだった。