イナズマイレブンでエロパロpart5at EROPARO
イナズマイレブンでエロパロpart5 - 暇つぶし2ch432:名無しさん@ピンキー
09/12/13 22:08:15 ub4FW35d
食らうがいい!オウフ真理教の尖兵たる私の力を!!


ゴ ッ ド オ ウ フ !!

433:名無しさん@ピンキー
09/12/13 22:22:13 VOl9CnYH
ゴッドオウフ吹いたオウフw

オウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフ
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434:名無しさん@ピンキー
09/12/13 22:46:23 uqmVfYCV
じゃあ私はムゲンザオウフでオウフ!!!!!!!!!!!!!!!
ム ゲ ン ザ オ ウ フ
オウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフオウフ
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435:名無しさん@ピンキー
09/12/13 22:57:42 ub4FW35d
荒れろ!

エターナル オウフ ブリザード!!

436:名無しさん@ピンキー
09/12/13 23:06:29 VOl9CnYH
ぼくが言うのもなんだけどよく聞いてほしいオウフ
このスレはもう駄目オウフ、ぼくが来る前からこのスレは狂っていたオウフ
ぼくは前スレの途中から参戦したオウフが歴史職人がスレのこと全部教えてくれたオウフ
1スレ目から学級会で荒れまくりオウフ、こんなスルー能力も学習能力も皆無な住人が立て直しオウフか?
笑わせないでくれたまえオウフw
もしかしてこのスレが落ちぶれた原因はぼく だけ のせいだと思っているオウフ?
だとすればおめでたいオウフね~wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化絵師イナイレ化
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437:名無しさん@ピンキー
09/12/13 23:30:56 sIW8dtZx
したらば議論スレ 87の人へ

誰もしたらばを落とせなんて言ってないよ。
したらばを使いたくない人もいるのに、
「議論はしたらばで」「801はしたらばへ」と、ここの住人が皆したらばを使う事を前提に話をするのはやめにしませんか、という話。

したらばを気に入ってる人達はそのまま使えばいいと思うよ。

438:名無しさん@ピンキー
09/12/13 23:40:18 +zpu6W/F
向こうの87です
ああ、すみません早合点でした
ごめんなさい

439:名無しさん@ピンキー
09/12/14 00:46:50 lmZwrcPn
360 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/15(月) 08:28:51 ID:O3GsrsAo
>>354
円風と豪風なら同人サイト回りゃ、高確立で見れると思うのでここに投入する意味あんまなくね?
がっつりエロなら流石に少ないかも知れんが

影山とアフロディに攻められる風丸ネタで良けりゃ、ここにあげてやんよ

400 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/17(水) 00:42:07 ID:FEEH34Ez
ID:qbmDmUE2が投下中に悪いんだけど、影山とアフロディに攻められる風丸ネタ完成したわ

…ただ悪ノリしちゃった所為か
他の職人の人たちの作品とふいんきがあまりにも違い過ぎてるし
はっきり云って鬱エンドなんでちょっと投下するのに躊躇してる

ID:qbmDmUE2が投下終了後まで待った方が良い?

404 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/17(水) 01:06:32 ID:FEEH34Ez
じゃあ風円終わるまで待つ
その間他のネタでも練ってるわ
どっちかと云えば風丸受け派なんでたぶんそれ系の奴を

---------------------このあと信者大量発生---------------------

418 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/17(水) 12:33:19 ID:jkb2XJP/
>>399
お前いい加減にしろよ
前にもメモ帳で書き溜めしてから投下しろって言われてただろ
他職人の投下は遅れるわ、リロード押す指攣るわでロクなことがありゃしねぇ
419 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/17(水) 13:26:28 ID:HibdnRUs
ルールみたいな話題になると荒れそうなので控えたいんだけどさ・・・別に今回風円の完結を待たずともよくね?
例えばこの先1~2ヶ月間連続の長期連載みたいなのが投下されたらどうすんの?他職人は完結まで投下するのをずーっと待っとけってか?
長期連載とか前後編に別れる作品は次回の投下のときに安価誘導したり「○○です」とか名乗ればいいじゃん

つか影山+アフロディ×風丸が早く読みたいんですおながいします

435 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/06/17(水) 21:13:50 ID:+/eaASDJ
ちょっと聞いてくださいよ、このスレと全然関係ないスレなんですけどね
そのスレにもID:tFEeBqy8みたいな書きながら投下する邪神がいたんですね
で、みんな積極的スルーしてたんですが心の中では(#^ω^)ビキビキだったんですね
で、ついにある日他の職人と投下時間がダブったんですよ
邪神は何も無いようにリアルタイムで投下を続けて、他の職人のほうが自重しちゃったんっすねwwwwwwwww
ルール守ってるほうが何でごめんなさいとかすいませんとか誤ってんのかって話ですねwwwwwwwwwww
しかも邪神はダラダラダラダラ3時間かけてやんのwwwwwwwwwww書き溜めとけや!!!!!!!!!
こっちは全裸で待機してるってのに自重した職人の作品は寸止めだし(#^ω^)ぶちころすぞ状態

↑の邪神をID:tFEeBqy8、自重した職人を 影山+アフロディ×風丸の人 ◆o65XKpvL3s にすると
しっくりくる!ふしぎ!! このスレの話じゃないのに!!!

440:名無しさん@ピンキー
09/12/14 00:48:18 lmZwrcPn
423 名前: 影山+アフロディ×風丸の人 ◆o65XKpvL3s [sage] 投稿日: 2009/06/17(水) 15:18:17 ID:FEEH34Ez
何か揉めてるムードだけど、どうしようかね
とりあえずイナズマ曜日なので放送前は控えとくけど
ID:tFEeBqy8が今夜でも終わらなかったら
明日夕方辺りにでも投下しようかと検討中

新しいネタが浮かんだが、風丸受けだけでなくかなりカオスな状態になりそうです

トリップ付けとくんで今後はこれで

480 名前: ◆o65XKpvL3s [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 08:12:38 ID:bD78TXOm
以上っす
いや~、アニメ本編が風丸黒化フラグとか言われたので、ついカッとなってやったw
どうやら本物の風丸はちゃんと回避してくれたようなので安心したぜ

色々書き足りない部分もあるので改訂版がどっかに上がるかもしれないけど
万が一見つけても生暖かい目で見てくれ
じゃ

483 名前: ◆o65XKpvL3s [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 08:51:35 ID:bD78TXOm
>>482
ひゃああ!電車の中はらめええええ!w

今読み返してたら余計な部分を見つけてちょっとおちんこでたw

520 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/19(金) 17:04:47 ID:0KELjoz0
>>501
俺はノマでも801でも百合でもホイホイいける人間なんだぜ…
ああ、次はその押し絵をうpだ

>>516
一言突っ込ませてもらう
新帝国じゃなくて真帝国だぜ…?
でも染岡さんネタはGJだ

539 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/20(土) 13:13:22 ID:DQqc/61P
471-479の文を加筆修正したものを↓にうpしてみた
lightning11.web.fc2.com/novellight/GodOnlyKnows.html
わざわざこれだけの為に鯖借りるとかバカだろ……
ディレクトリ削ると変なもんが見えるかもしれんが気にスンナ

578 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/21(日) 23:10:29 ID:FkgHJL4R
>>577
せっかく鯖借りたので俺で良けりゃ作ってもいい
それには他の人の意見も聞かなきゃならんけど

585 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/22(月) 00:03:48 ID:Q5gJ/m1X
>>584
Wikiマンドクセのでサイト形式かな?
まとめは投下順と大まかなカプ傾向(男女、男男、女女)で分ければいいかと
どっちにせよ数日掛かるのでちょっと待って下され

609 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/22(月) 16:20:58 ID:cghf5KzA
608よ、ありがたい提案だがすまん
トップページのみ作成しました
URLリンク(lightning11.web.fc2.com)
トップのみなので、中身はからっぽです
クリックしても無駄無駄無駄無駄ッ!
メールフォーム付けてみたので、投下済みの方で改訂版や誤字脱字の修正をして欲しい方はそちらにて
あと注意事項等で変更案があればどぞ

441:名無しさん@ピンキー
09/12/14 00:48:59 lmZwrcPn
643 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/23(火) 23:20:55 ID:uiC33dNf
報告が遅れたけどまとめサイト624までの分を終了済です

>>615
済まん、面白かったので採用させていただいた
まずかったら消しときます

650 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/24(水) 15:16:40 ID:MvY5uddo
URLリンク(lightning11.web.fc2.com)
訂正ついでに632分までを追加

一応書いとくけど、投下文中に間違いがあっても訂正したりはしません
>>630-632では春奈が春菜になってるけどそのままです
職人さんご本人からメルフォにご連絡していただければ、改訂版をアップする事で対処します

689 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/06/29(月) 16:00:42 ID:oI60dOlR
URLリンク(lightning11.web.fc2.com)
まとめ更新
・676までをうp
・669はsageてないのと、未完のため未収録
・混合の定義を変更したので、今までのは男女に変更

>>687
すまん、リンクミスです
修正しておきました

709 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/01(水) 08:30:06 ID:es17v6EX
URLリンク(lightning11.web.fc2.com)
630改訂版と693-695をうp
いい加減ウザくなってきたと思うので
更新情報に関してはトップページに随時記載します
これ以降はそちらを確認して下さい

442:名無しさん@ピンキー
09/12/14 00:49:20 lmZwrcPn
757 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/05(日) 08:10:42 ID:7SKjGskg
URLリンク(lightning11.web.fc2.com)
更新は↑参照

>>735に関して以下のルールのうち2つに違反しているので今回は見合わせました
(年齢は確認できないため無理でしたが)

 ・作品投下時には以下の事を守った上で投下して下さい。
 ・タイトルがあれば表記。
 ・カップリングの表記。
 ・特殊嗜好(グロや凌辱など) があれば表記。
 ・投下が数レスに渡る場合はできれば名前欄に(1/*)等の表記を推奨。
 ・リアルタイムでの投下は厳禁。メモ帳(Macintoshならシンプルテキスト)もしくはそれに準ずるエディタ等で書き溜めてから投下して下さい。
 ・規制等で一度に投下できない場合は「一旦切ります」と宣言して下さい。
 ・随時メール欄に半角でsageと記入でお願いします。ageまたは空欄での投下は荒らしと見なします。
 >・18歳未満の方の投下は厳禁です。

但し、このルールはまとめ管理人の私が個人的に設定したものであり
他の方が収録して欲しいと要望があれば善処します
ルールに関して変更等の意見がありましたら、メールフォームからお願いします

847 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/13(月) 08:25:54 ID:bScbrD7b
・リアルタイムでの投下は厳禁。メモ帳(Macintoshならシンプルテキスト)もしくはそれに準ずるエディタ等で書き溜めてから投下して下さい。
・随時メール欄に半角でsageと記入でお願いします。ageまたは空欄での投下は荒らしと見なします。
・荒らしに対するレスも厳禁です。華麗にスルー推奨です。


今後840=399=735が来るようならここをアンカーで表示していただきたい
ageたもんだから早速業者が来てるジャマイカ

884 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/16(木) 14:53:14 ID:kdvSOYZ/
198に関しては私が勝手に採用したものだから871が云うように抵抗がある人もいるかも

>イナズマイレブンのキャラに萌えられる内容ならどんなのでもどんなカプでもOKです。

に変更すれば無問題
おっさん同士解禁は構わないと思うけどね
となると【】は無しorショタ、ロリでくくらないでオールカプとかにしておいた方が無難かも

443:名無しさん@ピンキー
09/12/14 00:59:03 lmZwrcPn
45 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/19(日) 08:20:28 ID:STTPGt0L
今書いてるブツがあるけど、かなり長くなったので、途中で切らざるを得なくなると思う
ここの板の連投制限は調べたら10まで
そういう場合は「一旦切ります」って宣言しないとダメだから自分の場合もそうなる

だからその程度の人まで注意するべきではないかと
勿論作品は完成させてから、が最低必要条件だけども

コテハン氏のようにひとつの話のオチまで書ききった上での連載ならおkだと思いますよ

168 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/22(水) 01:33:27 ID:0tx8XCN8
>>164
すまん
投下作品作成中なのでもうちょっと待ってくれ

179 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/22(水) 08:06:13 ID:0tx8XCN8
悪いがここで一旦切ります
続きは昼くらいかな?

投下したい方は遠慮せずにどぞ~

181 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/22(水) 08:30:43 ID:0tx8XCN8
>>180
すまん言い忘れ
カノンに関してはかなり独自設定とゆーか…
オリキャラ注意の方に入るかも…ね
詳しくは続きにご期待下さい

191 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/22(水) 12:18:08 ID:0tx8XCN8
ここで二度目の切りです
残りは夕方までに
途中で改行エラー出てハラハラしたぜおい

あと…SFものだと思って読んでると後で泣き見るかもよ?

203 名前: (19/19) ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/22(水) 15:05:07 ID:0tx8XCN8
以上です
展開的に騙されちゃった人たちごめんねえぇ
ウッシシシシシ!

ちょっと長過ぎたけど、ここまで読んでくれた人にマジで感謝!

これで心置きなくまとめの人に戻ります
これにて撤収!

444:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:00:12 lmZwrcPn
463 :風と木の名無しさん:2009/06/18(木) 15:13:10 ID:S4vW2WDsO
帝国祭りの中豚切るが、
某所に投下された小説を書いたのって、このスレの住人じゃないかと思うんだけど。
自分、風丸スキーだし、エロいし上手いしGJだ。
466 :風と木の名無しさん:2009/06/18(木) 15:45:54 ID:7BIoiFGo0
>>463
バレたかw
ごめん、実はこのスレを立てたのも俺
やっぱ801小説読み慣れてる人には分かっちゃうかw

534 : ◆gYCSAIVZniW6 :2009/06/25(木) 13:24:52 ID:A/LrW0sL0
>>532
ちょwおまww
俺がこのスレの住民だってのにその発言か
さくーしゃだから言える事だけど、アレのあとアフロディにもいただかれちゃってます
535 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 15:23:41 ID:Ze7NdEPcO
>>532,534
その辺にしとけ
またヲチしてるって言われるぞ
536 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 17:05:46 ID:Kkl5OZr3O
ヲチしてるって言われてるのは作者本人が原因か
痛いな
537 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 18:13:06 ID:A/LrW0sLI
うん、痛いね
それは重々承知する
だが他人の振りしてレスするのは矜持に反する

それよりも他人にツッコミ入れるよりは萌え話する方が平和だよ
538 :風と木の名無しさん:2009/06/25(木) 20:12:15 ID:d+mtKKoJO
>>237
さらっと開き直ってないで
半年ROMれよ


265 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/07/23(木) 02:01:01 ID:G26Zz0Vb
私が過去に他スレでの書き込み内容で不快感を持たれた方がいたら誠に済みません

但し、今回の騒ぎの件ですが投下作品自体の弁明は一切致しません
作品の内容のみで判断して戴きたいのです

まとめに関してはこちらの時間が思う様に取れず遅れが発生しています
今しばらくお待ち下さい
一旦まとめに収録された物に関しては、削除はしません
作品自体には全て平等に取り扱わせて戴きます

未完作品の収録はしない方針です
完結された時点を持って収録する形にさせて下さい

あと一応、まとめの全ページに検索除けのタグを入れてますが、
Wikiでも検索除けは可能でしょうか
余り詳しくないので不明なものですから

535 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/08/06(木) 08:01:38 ID:WNbQblTI
>>526
コテハンさんよ
出来ればまとめへの連絡はここを介せずメルフォからよろしく頼(ヨロ)むんだぜ?

通例のまとめ収録は「終了」表記があるまでなんだが…一応
今回ダケダヨー

445:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:00:43 lmZwrcPn
647 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/08/10(月) 07:41:12 ID:JJQ3jpb7
お絵かき掲示板を只今申請中
申請が通るかは数日かかるのでもうちょい待て
万が一、通らなかったらCGI使える鯖借りてくるぜ…

ただ使用に当たってのある程度の線引きは欲しい
とりあえず考えられるだけで…
・アニメのキャプは禁止。これは許すと連張り状態になるのが目に見えてるから
・個人サイトやpixivからの転載禁止。自分が描いた絵のみ
・性器表現は禁止。ぼかすか最初から描かない
・過度の801絵禁止。ふたばのやおい板あたりでやってくれ
・無論荒しなどもってのほか。荒しに絡むのも禁止。
・自分の嫌いなキャラ絵があっても絡まない。キャラアンチは巣に引っ込んでてくれ

問題はコテハン氏のような、引用の為のゲーム写メうpなんだが…
そこら辺はどうするかね?

655 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/08/10(月) 16:10:05 ID:JJQ3jpb7
認証ktkr
URLリンク(www17.oekakibbs.com)
既にある注意絵は身バレしないようにわざと絵柄を変えてるので一応

98 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/08/17(月) 13:51:07 ID:IbkgxkQM
今緊急にテストした。

結果
・[モード]から[画像アップロード]選択→[お絵かき]選択
・次の画面で[画像ファイル選択]→携帯のデータフォルダから画像選択→[submit]選択

でいけるハズ(禿携帯not iPhone使用)
何故かタイトルと名前が文字化けした(原因不明)

次のまとめ更新はもう1コ投下作品が来た時まで待ってくれ

446:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:01:24 lmZwrcPn
174 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/08/21(金) 08:40:48 ID:Yyg7YZs9
用事があったので丸一日以上ここに来れなかった
決してアニメ本編の鬱展開に胃をやられたワケでは…orz

お絵かき板ですが、一応それの管理人としては禁止事項さえ守ってくれりゃ
ノマでもギャグ絵でもなんでも結構なんだな実際

ま、お前ら好きなのでも何でも描いてくだせぇ
いじょ

270 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/08/24(月) 15:51:40 ID:RnnfOZLP
GJコールを割り込んでスマン

したらばの板借りてきたのでこれ以降議論するような事があった場合は
そっちに誘導願います
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

あと感想スレと妄想スレも立てといた
あと他に使いたい人や、18禁話題のみのキャラスレ立てたい人は各自自由にしたまえ

このスレで問題起きるのはもう、やれやれなんだぜ……

では投下とGJコールの続きどぞー

692 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/09/25(金) 03:20:02 ID:TLrUQFco
>>686
投下職人御本人から、まとめへ収録しないようご要望があった
以降こちらでも投下時にその様な要望があれば添う事に致します
また、657-658の様に間に抜けた分(この場合は660)が存在する時は、
注釈を入れた状態で順番を入れ替えて収録します

759 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/10/04(日) 09:56:15 ID:vkwitpwS
739,741-744,746-750ですがリアルタイム投下禁止のルール違反の為、
まとめへの収録をどうするべきか迷ってます

住民の方が許せば収録と言う形で宜しいでしょうか?
意見求む

951 名前: ◆gYCSAIVZniW6 [sage] 投稿日: 2009/10/28(水) 08:35:42 ID:rYfsnove
>>941
URLリンク(helpguide.livedoor.com)
今の所NGワードや規制は行ってないので念の為

>>950
次スレよろ

447:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:03:19 lmZwrcPn
14 名前: ◇gYCSAIVZniW6 投稿日: 2009/09/04(金) 16:25:13
>>10
どうぞどうぞ
ここを使いたい方はホントにお好きなようになさって下さい
そこら辺の自由は確約する所存でございます
本来したらばを借りたのも、まとめのみ見てる人の為に必要かな?と思ってたので
実は議論がなくても元から借りて来る予定だったのが、緊急的にああしたわけであって……
私は飽くまで「場」を提供する立場にしかすぎません

ぶつ切り投下=ラストの章まで投下しないで途中放棄する事
これで分かっていただけますでしょうか?
連投規制の為の一時的な切りまでNGという事ではないでしょう

39 名前: ◇gYCSAIVZniW6 投稿日: 2009/11/18(水) 08:32:53
護身を鍛えているので大抵の事にはスルーできるんだが流石に332にはカチンときたw
いつ私がコテハン氏や夏未×秋の人を毛嫌いしたんだか…
コテハン氏にはいつも感謝してるし、夏未×秋の人は私には謝んなくてもいいからむしろ帰ってきて欲しい
まあ、迷惑かけた住民のみんなには謝って欲しいが…

私が毛嫌いしているのは空気読めなく荒らしてる奴らです(キリッ

スマン、チラシの裏

53 名前: ◇gYCSAIVZniW6 投稿日: 2009/11/25(水) 16:17:11
>>52
前スレは池沼コピペ荒らしで埋まって492で終了です
まともな投下が3つしかないという体たらくです
ここに投下された作品はコテハン氏が基本的にまとめへの収納を拒否されたので今のところは殆どが未収録です
拒否作以外はリクエストがあれば収録を考えてますが皆さんの意見はどうでしょうか?

448:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:10:23 Me2xWggY
こんな空気だけどウルビダ×ネロ投下するよ
本番はないけど

449:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:10:52 Me2xWggY
「ふう…、もうあいつは飽きてきたなぁ…」
ウルビダは自室で大きなため息をついていた
ここはエイリア学園の本部『星の使途』の一部だ
自分の部屋なら大きな声を出しても誰も気付かれる事なく開放的になれる
ちなみに今、ウルビダが悩んでいるのは“ヤル相手”だ
ジェミニストームの男なんて眼中にもないが、イプシロンの男には少し興味があったが
いざ実践してみると期待はずれだった
ヤル相手が上の者という緊張感でイプシロンの男を駄目にしたのだろうか?
やはりお互い気持ちよくさせてくれるのは同じランクのダイヤモンドダストや
プロミネンスの男共だったな
けれどガゼル、バーンなんかは行為する相手として間違えた
バーンはとにかく自分優先で、ガゼルなんかクールぶって空気を駄目にした
良かったのはコーマかウィーズ辺りだったな
コーマはバーンの正反対で相手優先に、ウィーズは見かけどおり激しかった
グラン?あいつは円堂守にしか目がない
そもそもあいつは嫌いだ。お父様はいつもグランを贔屓する
だから嫌いだ
しかし何度もやっていると飽きてくる
はぁ、今度は誰相手にしようか・・・・うん?
そう言えば私のチームで唯一相手をしていない奴がいたような


450:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:11:56 Me2xWggY
そうだ、ネロだ
我がチーム、ザ・ジェネシスの守護神と言っても過言ではない
見た目ではあんな子供だが一応男だ
多分無意識のうちにあいつを見逃していたのかもしれない
子供っぽい見た目さで
よしっ、早速今夜私の部屋に来るように誘うか
ちょうど練習も始まる
終わったら声をかけてみよう



練習終了後
「なあネロ、少し話を聞いてくれないか?」
「!、なんだ・・ウルビダか」
ふだんは無表情な顔をしているが少しだけ顔が赤くなっているような
思い出してみるとこいつあんまり女と喋ったりする所なんて見たことないな
女性と話すのは慣れていないのだろうか?
案外こいつも可愛いところがあるな
「今夜少しの間でいい、私の部屋に来てくれ」
「・・・・何故だ?」
見た目の割にはやんちゃな声
なるべく低く声を発しているがバレバレだ
まあそんなことよりこいつを納得しなければ
「あの雷門との試合に関係している話だ。ただそれだけで終わる。いいか?」
「・・・・・・分かった」
あっさりと納得してくれた
もしかしてこいつ私が今夜やろうとしている事が分かっているのか?
「ついに雷門と戦う日が近くなってきた。前とは違うだろうしな
作戦をすこし考えたほうがちょうどいいな。」
本気で騙されている・・・こいつ


451:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:12:05 Jm48shZO
エロが無いならスレチだよん

452:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:12:30 Me2xWggY
そして夜
皆が就寝した所にネロが私の部屋にやってきた
「なぜ・・・こんな遅くに・・・・ふぁ・・・」
眠そうだな。だが安心しろすぐに終わらせる
「早くしてくれ・・・オレはもう・・・ねむっ、ッ!」
まずこいつの両手を押さえ込む。こうすればプロキオンネットは使えない
あらかじめ用意していた特注縄で両手を縛る
「なにをするんだウルビダ! 放せっ!はなせっ!」
普段は冷静で無口なネロが慌てている
そんな姿が可愛らしい、“やる”と言うよりも“いじめたい”
という気持ちが高まってきた
ほどけないように縄を縛り終わった頃に、ネロを見てみると少し泣いている?
「くっ・・・! なに・・・する・・・つもりだ・・・っ!」
安心しろ決して痛い目にあわせるつもりはない
「じゃあなんでこんなことを・・・っ」
それはなぁ、こうするためだ
「えっ・・・?」
着ているGKユニフォーム専用についているボタンを押す
何回か押すとジェネシスの青いGKユニフォームが消え、
残ったのはボタンだけになった
「ばかっ! なにするんだ・・・っ! 早く戻してくれ・・・っ!」
顔を真っ赤にして涙目になっている姿を見るともう我慢できなくなった
すまんなネロ、悪いが私の遊びに少し付き合ってもらうぞ
「ふあっ! どこ触っているんだ・・・っ! ッ・・・・!」
性器にただ触れただけなのにすぐにネロのものに硬さを帯びた
ネロのは当然ながらまだ皮がむけておらず
亀頭は子供らしくまだピンク色をしている
こいつ普段から自慰行為をしていないそうだな
しょうがない、私が性行為と言うものを教えてやろう


453:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:13:08 Me2xWggY
「んっ・・・、ぁっ・・・・! や、やめっ・・・!くっ!」
いきなり皮を剥いてやるのは可哀相なので皮をピストンのように動かして
刺激を少しずつ与えていく
「はぁ・・・はぁ・・・、なんだこれは・・・、体が熱くなって・・・
ッ・・!くあっ・・・・!」
手の動かす速度を速めた。その分だけ刺激も強くなる
さぁ、これに何分耐えられるか?
「ひゃっぁ! だっ・・だめ・・!! やめっ・・・!頭が変になってくる・・・っ!」
今のネロはもはやマスターランクのGKとは思えない声をあげていた
幼い子供がただ快楽を感じている声だ
最初とは全くちがい、今のネロの性器は完璧に最高潮まで達していた
そして
「・・・ッッ!!ふあっ!あっ・・・!・・・・ッ!」
かなりの量の精液が放出された
こんな小さな体からこんなにもでるなんて意外だ
ネロの精液が私の手を完全に覆いつくしている
「くそっ・・・!いつか覚えてろ・・・!っ・・・・!」
初めて体験した快楽に耐え切れずそのまま眠ってしまった
寝顔もやはり可愛い
ふふふっ、これはいい相手を見つけた
今度相手をするときはこんな軽いものではすまないぞ
っと寝ているネロに耳打ちをした
その時、偶然にもネロの寝顔が一瞬脅えていたような気がした



454:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:14:39 GIWWvY7c
うん?投下終わりか?


455:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:25:56 hMP9eSsh
>>448
GJ!!
オイラもネロのボタン押したい

456:名無しさん@ピンキー
09/12/14 02:32:10 cBlZ7tBd
議論中に投下って…とりあえず空気読みなよwww
エロクレ厨しか喜ばねーって
釣りか?

457:名無しさん@ピンキー
09/12/14 02:57:47 AMTctlqi
そういうスレだぞ

458:名無しさん@ピンキー
09/12/14 02:59:41 cBlZ7tBd
したらばでやれ
以上

459:名無しさん@ピンキー
09/12/14 08:39:34 lzBOg12d
>>448
GJ!!!

460:名無しさん@ピンキー
09/12/14 10:17:48 kwEjBPPe
gj
姉ショタだなやっぱり

461:名無しさん@ピンキー
09/12/14 10:21:21 RSGAm0uS
いいじゃん
GJ

462:名無しさん@ピンキー
09/12/14 12:44:18 nQAfZffD
大嘘のお義理GJ祭りときいて駆けつけてきました

なんだなんだ?文章作法のなってないSSもどきだなぁ

463:名無しさん@ピンキー
09/12/14 13:30:28 NKNGbltz
こんなに荒れ放題の叩かれ放題なスレに投下する奴は波風立てられても平気だという覚悟を持った書き手だ
だからクレクレ厨様は書き手に何を言っても大丈夫だ
初心者やらを免罪符に叩かないで~とか言ってる奴は論外だ、半年ROMれ
それか過去ログ読んでないか、そんな奴は書き手失格だ
だからどんなことを言われてもくじけてはいけない、したらばに逃げ込むとか個人サイト開くとか他の手は一杯あるのにここに投下する奴だからだ

こんなところに投下する書き手はここに巣食うクレクレ厨様の奴隷だ
内容に触れずにGJ・乙しか書かれていない感想は、どう考えても作品を評価されていない証拠だ
奴隷書き手をスレに繋ぎ止めるだけの大嘘の義理のGJ・乙だ
お前ら書き手なんか「投下したの?乙、じゃあさっさと次のエロ投下しろよ」位にしか思わず書き手の苦労なんてお構いなしな連中の奴隷だ

だからこそこのスレの書き手全員に言う
奴隷乙
わかったらさっさと次のエロ作品を投下してスレの神であるクレクレ厨様を楽しませろ

464:名無しさん@ピンキー
09/12/14 13:59:20 IAQ31Mos
ウルビダすわああああああああん

465:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:47:37 cBlZ7tBd
二度と投下しなくていいよ^^
どうせスレが落ちちゃ困るような厨の自演だしな^^
それでも投下する奴は
 荒 ら し 

466:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:48:28 cBlZ7tBd
コマンタレブゥーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

467:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:51:00 cBlZ7tBd
自演自作のバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
バカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あそーれバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
よいっしょバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いやさっさバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

468:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:51:39 cBlZ7tBd
あそーれバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

469:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:52:36 cBlZ7tBd
よいっしょバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

470:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:54:16 cBlZ7tBd
いやさっさバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

471:名無しさん@ピンキー
09/12/14 15:55:39 cBlZ7tBd
あいーやバカばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

472:名無しさん@ピンキー
09/12/14 17:16:39 ngnYjwrH
一応削除要請出してきた

473:名無しさん@ピンキー
09/12/14 17:21:07 hMP9eSsh
>>472
ありがとう!マジ感!!

474:名無しさん@ピンキー
09/12/14 17:41:31 KBFR2x21
>>472ありがとう!乙乙乙です!

475:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:16:23 2btl0YWR
・同性愛描写注意
・根幹はゲーム、そこにアニメと個人的な理想と妄想を入り組ませた設定です
・ゴールデン2話以降、入院組メイン




フットボールフロンティア優勝の帰り道からの襲撃。
母校は見るも無残に破壊され尽くした後であった。
エイリア学園のジェミニストームと名乗る宇宙人チームとの試合で
雷門イレブンは大きな痛手を負うこととなる。
圧倒的な実力差、桁外れの身体能力。
パフォーマンスとラフプレーの狭間のスタイルでの犠牲者は複数人。
ある者は肩を、ある者は腕を、ある者は脚をやられた。
そして、ある者は仲間の必殺シュートのカウンターによる腹部強打。
彼らは応急手当では間に合わず、病院へと運ばれた。


「怪我をしたのは、オレの鍛え方が足りなかったからだ…!」
見舞いに来た円堂に対し吐露された少林寺の悲痛の叫び。
病院に縛り付けられたメンバー全員の心境であった。
ベンチに待機していたマネージャーとは違い、同じフィールドに立っていて
何度も何度も相手の餌食になっても尚無事な、目の前に立つ円堂と比較して。
学園を破壊した宇宙人よりも、目をつけられて標的にされてしまった不運よりも
彼らの恨みは、攻撃に耐え切れず、怪我をしてしまった自分自身に向かってしまっていた。
その気持ちを汲み取った円堂と木野は彼らを諭し、病室を後にした。

仇を討つために、もうこれ以上の犠牲者を出さないために。
事はマイナス方向へ運ぶことはあれど、プラスに進むことは無い。
それでも彼らは旅立った。
治癒に専念する彼らは、それを歯がゆい想いをしながらも見送った。
『どうか仇を討ってください』
『どうかこれ以上の犠牲を出さないでください』
『どうか無事に戻ってきてください』
『どうかまた、一緒にサッカーしてください』
各々の気持ちを残存メンバーに託して。


その夜、すすり泣きが洩れていた。
無念。
声にならずとも、その意思が伝わってくる。
何せ皆同じ心情の同士だ。
こらえきれなくなったのか、次第に嗚咽へと変化した。
我慢していた他の者も、感情が溢れようとしたときだった。

静粛な場所にそぐわないほどの大音量。
誰かが拳を壁に打ち付けたのだろう、反射的に顔をあげた。
「いい加減にしろよ!!!!いつまで泣いてんだ!!!
 悔しいのはお前だけじゃねーんだよこのハゲ!!!!」
病床を仕切るカーテンが勢い良く開かれ
飛び出した松野が少林寺に掴みかかる。
「やめろマックス!!宍戸、抑えろ!」
「松野センパイ、落ち着いてください!!」
怪我をした部位を庇いながら、半田と宍戸が抑えつけにかかる。
解放された少林寺も、言葉にならない言葉で吠えていた。
「放せ!!放せよ!!!」
ふたりがかりで止められても尚、彼は眼光を鋭くさせながら暴れていた。
医師から絶対安静を言いつけられ、臨床器具に縛り付けられた体でもできること。
現場を眺め、考えながら、手にはナースコールが握られていた。
いずれ騒ぎを聞きつけ、夜勤の医療スタッフが駆けつけてくるだろう。

476:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:16:49 2btl0YWR
夜が明けて。
病室内で"サッカー"に関する単語は禁句という暗黙のルールが存在した。
誰が言い出したわけでもない、自然にできた共通の了解。
あれから駆けつけた看護師にこっぴどく叱られた後、抑えつけられていた松野は
無言でふたりを振りほどき、自分の寝床に戻っていった。
残された者たちは目配せし、頷き合いそれぞれ病床へ。
最後に怒りのオーラを漂わせた看護師が出て行って、
それから昨夜から現在までの、わずか数時間で築かれた連帯責任。

今でもメンバーは始終無言だ。
音楽を聴く者、ゲームに没頭する者、携帯電話をいじる者
何をするわけでもなく、無為に時間を浪費する者。
「暇。超ヒマ」
ふいに音漏れ程度の音しか無い空間に響く声。
「ねー、暇なんだけど。ひーまー」
「もう今日のリハビリ終わっちゃいましたし、仕方ないですよ…」
巻き込まれた宍戸が視線を携帯電話から松野に向け、相手をする。
「暇なんですけどー、何とかしてよー」
「何とかって…ちょっと、やめてくださいってば」
困ります、と言った拍子に宍戸に絡む松野が閃いたのか目を輝かせる。
「そーだ!!ねぇ、ベッド替えしない?」
「…はぁ?何だそりゃ」
突拍子な発案に半田が即ツッコミを入れる。
「席替えならぬベッド替えだよ!
 いつまでも同じ場所じゃつまんないじゃん、やろうよー」
「ベッド替えねぇ……」
「気分転換にはいいかもしれませんね」
半田も宍戸も賛成のようだ。
何せ皆暇だったのだ、反論する理由が無いのだろう。
「よーし、決まり!
 じゃ、クジつくるから。ちょっと待ってね」
いそいそとメモ用紙を細かに割いた後、何やら書き込んでいる。
「できた!回るから引いてねー」
隣りの宍戸、正面の半田と少林寺に行き渡る。
「仁、引いて」
「……え?」
ただ漠然と眺めていたときに声を掛けられ、予想外だった。
「ほら、早く」
「………」
急かされたので、ふたつ残ったクジの手前の方を引いた。
「はーい!みんな引いたねー!
 ドア側から数えて1番、あとは順番だから!
 それじゃ、チェンジ!!」
各々が私物を整頓しはじめた。
「しょーりん、俺3番だからどいて」
「ごめーん、ちょっと待ってー」
「おいマックス、俺前のと変わらないんだけど…」
「作業免除でよかったね」
ぼーっと他人事のように眺めていると、はっと思い出し手元のクジを見た。
「……1番………」
「仁、何やってんの?
 ボクここだから早くどいてよ」
4番のクジをヒラヒラさせながら彼は言うが。
「…俺、医者から絶対安静って言われてるんだけど」
「関係ないし。
 …てゆーか移動の準備すらやってないじゃん。
 ちょっと半田!手伝ってあげてー!」

477:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:17:14 2btl0YWR
「なんで俺が」
「仕事できたじゃん、よかったね」
「仕方ないなー…
 宍戸、しょーりん、お前らも来てくれー」
「はーい」
半田の呼び掛けでじゃれ合っていた二人が来る。
3人がかり(松野は見てただけ)で整頓された
腹の臨床器具を含む私物は数分経たずして1番のベッドに移動した。
「お前ら、せーの、で仁起こすから」
半田がメンバー全員に対して指揮を取る。
「いくぞ。せーの…」
「……ぃ……」
腹部に痛みが走る。
「ごめん、仁」
「痛むの?もうちょっと我慢して」
半田と、最後に残った本人の移動の際には参加した松野からの一言。
申し訳なさそうに後輩ふたりの顔が歪む。
「だい、じょうぶ…だから」
どうせ影の存在なのだ、居ても居なくてもどうでもいい存在。
5人の中でもひとりだけDFのあぶれ者。
同情してくれる気持ちはありがたいが、こんなことで悲しまないでほしい。
「…よーし、到着~!」
「影野センパイ、大丈夫でしたか?」
「……うん、平気。だから」
余計な心配しないで。
「あ~、疲れた……」
「暇だったんでしょ?丁度よかったじゃん」
「お前なぁ~…」
軽口を叩き合うふたりに同調してクスクス笑う少林寺。
側に居た宍戸も一礼して彼らの所へ行った。

こうして、松野発案の『席替えならぬベッド替え』は無事終了した。
しかし昨晩あったあのいざこざが夢ではなかったのかと思うほど
始終和やかな雰囲気だった。
松野がメンバーに謝った形跡らしきものは見当たらないというのに。
あのときはどちらの気持ちも理解でき、責めることも、嗜めることもできなかった。
ここに居る全員、同じ心境の同士。つらいのは皆同じ。
半田と宍戸も、ただ暴力はいけないという概念で動いただけであり
暴れる松野を抑えるふたりの顔は苦痛に歪んでいた。
戻ったのだ。あの事件が起こる前に。
彼らが笑い合い、それを眺める傍観者がひとり居るという状態に。
少林寺の様子が少しギクシャクしているのが唯一の気がかりだが、時間が解決するだろう。
初期MFという同じポジションの集団だ、互いに勝手が分かり合えている。
謝罪の言葉が無くとも、まるで自浄作用が働くかのように修復する関係。
羨ましいとは思うものの、己は決して立ち入ることのできない関係。
自然に振舞おうとする少林寺が時々じっと考え込むかのように
メモ用紙を眺めるのは、替わる前までの場所がよっぽど気に入っていたから
…と思うことに決めて、目を閉じた。

478:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:17:43 2btl0YWR
次に目を開けたとき、視界いっぱいに広がったのは般若顔をした看護師だった。
そろそろ検温の時間だったか、という思考回路に怒号が乱入する。
「影野さん!!!
 安静にするようにと先生からの説明がありましたよね?!!」
言われてベッドを移動したことを思い出した。
「スミマセン……」
皆は、目を合わせないように各々の暇つぶしという名の作業に取り掛かっていた。
……元気になったら覚えとけ。


翌日早朝、他のメンバーとは治療内容が違う自身は両親と共に
大量の書類にサインと捺印する作業に追われていた。
手術ひとつするのに、これだけの同意確認書。大変だ。
ようやく終えた後に集団部屋から個室への大移動。
ベッド替えから24時間も経たないうちに、再び場所を替えることとなった。

自分ではなく周りが慌しかった午前中。
元同室のメンバーは診察やリハビリに向かった、そのはずだ。
「…松野」
「マックスだよ」
「松野」
「………何?」
「何でここに居る?」
「居ちゃいけないの?」
「…リハビリは」
「終わった。部屋に居ても暇だし」
ここに居れば暇ではないというのか、ため息をつきながら考えた。
「いけないんだー、幸せ逃げるよ」
「………居てもいいけど邪魔しないで」
「えー、だってその本おもしろいんだもん」
差し入れの本を横から覗かれている現状は、とても落ち着けるとは言い難い。
暗にやめろと言っても引く様子の無い彼に読みかけの本を差し出す。
「…貸す」
ほぼ強引に受け取らせた本を離し、他の本を読もうと漁った。
これだと決めて表紙を開けば、また奴が覗き込んできた。
「…さっき貸したやつ読めば?」
「今、仁が読んでる本が読みたい」
例えこの本を差し出したとしても、また次にもこう言ってくるのだろう。
相手は己を構い倒すつもりでいるらしい。
ならば、腑に落ちないがこちら側が折れてやるしかない。
横から覗いても、何も言わず読み進めていく姿に満足したのか
松野は忍び笑いをこらえることなく眺めていた。

479:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:18:10 2btl0YWR
夕方、突然の来訪者に身構えた。
「やっほー」
「……また来たの?」
まだいじり足りないというのだろうか。
さっさと自室にお引取り願いたい。
「今度は何?」
「うわ、傷つくなぁ。
 お見舞いついでに遊びにきたのに。
 ぼっちだし、どうせ暇でしょ?もてなして」
酷い言い草なのはそっちだろうと言いかけ、こらえる。
口達者なコイツに言えば、数倍に膨れ上がってはね返ってくるだろうから。
「トランプならあるけど」
「いいね、やろっか」

「ボクさー、トランプといえば大富豪だというイメージがあるんだよね」
「ふたりだけでやるつもり?」
今までやったゲームはブラックジャック、神経衰弱、7並べ、その他諸々。
「仁のチョイス、渋すぎ」
「なら、もうやめる?」
勝敗はほぼ互角、ややこちらがリードしてるかたちだ。
「いんや、もう一回。
 ボクが勝ち越すまで」
負けず嫌いの気がある彼が食い下がるまで
あれから更に数時間は消費したと思われる。

「はい、あがり」
「あー!もー!!仁チートしてるんじゃないの?!」
失礼な物言いで後味の悪い勝利を収め、窓の外を眺めていた。
「そろそろ夜も更けてきたし、部屋に戻れば?」
辺りは暗くなっており、戻らないとまた看護師のカミナリが落ちるかもしれない。
それに明日は手術の予定が控えている、体力を温存しておきたい。
自室に帰ることを促していると、神妙な顔つきで名前を呼ばれた。
「―ねぇ、仁」

「仁はさ、お腹をやられたんだよね」
「そうだけど…」
その象徴として設置された臨床器具、離被架(りひか)。
掛け布団の重みから患部を護るためのものだそうだ。
「痛む?」
「動かなければまだ平気」
この前のベッド替えで"絶対安静"破りをごり押しした奴が何を言うのか。
やはり動かすのはまずいだろうと渋る半田たちを『今更変更なんて認めない』
と無理やり従わせた程の気迫が、今はなりを潜めていた。
「明日の手術、何時からなの?」
尚も松野からの質問は続く。
「正午ってきいてる」
「正午…お昼の12時……」
呪文のように繰り返す姿が気になり、声を掛ける。
「…松野?」
「…あ、うん。ごめん。
 明日、正午、昼の12時だね。
 わかった」
「松野、あのさ…」
「………」
再び考え込んでしまった松野に「早く帰れ」とは言いにくかった。
「そうか。うん、そうだよね……」
独り言を呟く彼は、自分の世界へとトリップしてしまったのだろうか。
ならば早めに現実世界へと引き戻したほうがいいだろう。

480:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:18:43 2btl0YWR
「松野」
「仁」
タイミングがかち合って、気まずい。
「…何?」
「そっちこそ」
「……もう、夜も遅いし」
「今からさぁ!!」
先に言えと促しておいて言葉を遮るとは何事だ。
「今から、明日の昼までってかなり時間あるよね?!
 半日以上あるんじゃない?長いよね?!!」
「……そうだね」
意図がわからない、つまり何が言いたいのか。
「だよね!長いよね!!
 じゃあさ、今のうちに抜いておいたほうがいいと思うんだ」
「………はい?」
「やだなぁ、溜まってるんでしょ?
 手術からしばらくの間できないじゃない、つらいでしょ?
 なら、今のうちにヤっちゃおうよ。ボクも手伝うし」
我ながら名案だと頷く松野に冷たい視線を送った。
こいつは何を言ってるんだ。
しかし奴はそんなものどこ吹く風で掛け布団を取り去ってしまった。
「ちょ…!本気でやめて……!」
奴をこれ以上暴走させてなるものか。
反射的に上体を起こそうと力んでしまい、腹部に激痛が走った。
「…っがああ!!!!」
「仁!!」
痛みに耐えかね、病床に舞い戻る。
「…駄目だよ、仁。お腹、痛いんでしょ。
 ちゃんと寝てなきゃ……」
離被架を外され、脚に擦り寄られる。
「ねぇ仁、ボクに任せて…」
静かに、諭されるように呟く。
「仁はここで、ただ寝ててくれればいいから…」
「…ぅ……く……」
腹の痛みで声が出ない。
悪魔に捕縛されたと、ただ頭の片隅で警鐘を鳴らすのが精一杯だった。


「痛みを忘れるくらい、気持ちよくしてあげるね」
寝巻きをずらされ、晒された下腿を指でなぞる。
「仁って着痩せするタイプなの?
 もっとモヤシかと思ってたのに、意外と肉つきいいじゃない」
太腿に口付けを落とす。
「ふふ…白いね」
人が気にしていることをズケズケ言う態度が気に入らない。
声が出ないのならばせめてと歯軋りで返してやった。
「あ、ごめん。今のへこんだ?
 けどね、仁。
 そういうのも全部含めてボクは好きなんだよ」
こちらはその全てが憎たらしい。
「好きだよ、だいすき」
何度も何度も脚に吸い付かれた。
翌日は手術があるので見えるところに痕をつけるのは勘弁願いたい。

481:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:19:18 2btl0YWR
終いにはとうとう下着まで奪い取られた。
護るものは、もう、何も無い。
「…これが、仁の……」
はっと息を呑む音が聞こえる。
「……でも、萎えてるね
 もしかして、インポなの?」
かわいい、と言い切る様に寒気がする。
そしてその発言は名誉毀損だ。
「やめて…」
痛みは治まり、少しだけ出るようになった声を絞り出す。
「…? どうして?」
「汚い、から…」
触らないほうがいい、と続けたいが、途中で嗄れてしまう。
「綺麗にしてるでしょ?
 …もし、汚かったとしても」
言い終わらないうちに松野の上体が覆いかぶさってきた。
「ボクが今から綺麗にする」
大きく口を開け、頬張る。
舌を這わせて舐めまわしたり、唇で擦られたり。
先端から付け根まで、余すところなく刺激を与えられた。
「ぅ……ッ…」
「…あは。
 勃ってきたね~…
 よかった、ホントに不能じゃなくて」
これだけ弄ばれたのだ、反応しないほうがおかしい。
でなければ本当に勃起不全を疑わなければならないだろう。
「気持ち…わるい……」
「仁が勘違いで性行為に嫌悪感を抱いてるのは知ってる。
 でもね、これはキモチイイことなんだよ。
 気持ち悪くなんてない、覚えておいて」
嫌でも身体に刻み付けてあげるから、まるで覚悟を決めたような口調で呟いた。
「いやだ……やめろ…」
「やめない。
 …過去に何があったかまでは知らないけど、大丈夫。
 仁の精根は枯れ果ててなんて無い、ボクが保障する……」
トドメを刺さんとするばかりに、手と口の動きが激しくなる。
鈴口を吸い上げられ、睾丸を揉みしだかれた。
「ぁ…っ、あ……!」
根負けし、吐精してしまう。
「…イッた……!」
嬉しそうに、歓声を上げる松野。
「ね?!ボクの言ったとおりでしょ?
 仁は普通なんだよ、性欲はちゃんと存在してる!!」
勢いはあまり無い、湧き出る精液を松野がティッシュに包んでゴミ箱に放り投げた。

482:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:19:51 2btl0YWR
「ね~え?じーんー」
ニコニコしながらこちらを眺めてくる。
あちらの気分は上々なのだろうが、あいにくこちらは最悪だ。
「本当は飲んでもよかったんだけどね~
 仁は抵抗あるだろうから、かわいそうだしね~」
鼻歌でも歌い出しかねないほど上機嫌に言葉を紡いでいる。
「気持ちよかったでしょ?」
「……腹が、痛い」
とりあえず一方的に喋り倒すこいつを黙らせたい。
今の自分の状態を口に出すことからはじめてみた。
「…そっか……
 イくときって自然と下腹に力入るもんだからね……」
腹をゆっくり撫でられた。
「ごめんね。
 ボク、ウッカリしてた。痛かったでしょ…?」
「………」
このようにしんみりされてしまえば、何も言うことができない。
計算なのか、天然なのか。
とりあえず卑怯だ。
「…下半身、寒いんだけど」
原因は自分だが、この場の空気にいたたまれなくなり
後片付けを要求する。
「…え?あ、ごめんね」
暫く無言で腹を撫で続けていた手が止まる。
テキパキと、手際よく全てが元に戻された。


「…で、そろそろ本気で戻ったほうがいいんじゃない?」
「…そうだね、そうする」
この薄暗い病室内で、時計を確認することができない。
ならばと携帯電話に手を伸ばそうとして、やめた。
おそらく今、消灯時間を迎える一歩手前くらいの時刻だろう。
「じゃあね、仁。
 また来るから、バイバイ」
「………」
もう来なくていいから。
言い返すのも面倒くさくなって、無言で見送ることにした。
いや、目線を合わせていないので『見送る』は誤用かもしれない。
もう考えたくない、シカトでいいか。
全てのことに投げやりになってしまったところで、都合よく睡魔が襲ってきた。
明日はまた色々なことがあるのだろう。
特に手術がある。
折角眠くなったのだ、このまま身を委ねよう。
このまま瞼を閉じ、何を考えることも無く夢の中へ。
せめて次に目が覚めるときは、どうか変なことに巻き込まれませんように。
祈りにも似たこの願いを胸に、意識を手放していったのだった…





終了

483:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:20:35 uJg8e5iQ
・同性愛描写注意
・前回(初代スレ>>759)の続編ですが、別に読まなくても問題ないです
・根幹はゲーム、そこにアニメと個人的な理想と妄想を入り組ませた設定です

お詫び:途中でオリキャラ同士の絡み描写が含まれます
    今回ガチのオリキャラです。ごめんなさい






「ボクのことは『マックス』って呼んでいいよ~」
「『まつ』の『く』う『す』け
 だからマックス…カッコいい呼び方でやんす!」
案内された部室内で繰り広げられた、新人の自己紹介。
「ほほう…ボクは目金欠流。メガネくんとお呼びください」
「そのまんまじゃねーか…」
部員不足、廃部寸前、部員そのものにやる気が見られない、という危険な状態で
学園からの支援も受けられず、むしろ目の仇にされている、という最悪の環境で
まるで隔離されるかのように、他のサークル棟から離れた場所を
拠点に構える雷門サッカー部。
一週間後に控える、強豪校との部の今後をかけた練習試合のために寄せ集められた。
「ねー、そこのキミ!」
ついに順番が回ってきたか。
「自己紹介、して!」
「…影野仁。よろしく……」
「なぁ、影野にもニックネームみたいなのはあるのか?」
「特に、無い」
今までの流れ的に出ても別に変ではない質問で、彼に非は無いのだが。
しまった、という顔をするキャプテンをはじめ
その場に居た部員の表情も固まる。
「…だったら、今つけてもいいんじゃないか?
 下の名前は仁だっけ、なら今日から影野は『仁』で」
先ほどの紹介で、キャプテンの幼なじみだと言う彼からの疾風のフォローが入った。
「仁か…!いい名前だな!!
 よろしくな、仁!」
「こちらこそ…」
立ち直ったキャプテンからの挨拶で、他のメンバーの時も動きだした。
口々に交される「よろしく」に返事をする。

この日から『影野』ではなく『仁』と呼ばれることになった。
只ひとり、きっかけを振った同期のピンク帽子以外は。

484:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:21:00 uJg8e5iQ
ようやく定員の11人が揃った部活動は、諦めないという熱意に押され
今までとはうって変わって本格的に活動を開始した。
良く思わない周りからは「まるでテスト直前の一夜漬け」などと酷評されたものだが
それでも部の存続という希望を信じたい彼らにはどこ吹く風であった。

「みんなさぁ、よく頑張るよね~」
「それだけ必死なんだと思う」
「今までサボりまくりだったのに?」
「それでも廃部になるのは寂しいし、嫌なんじゃない?」
ストレッチの最中の無駄口。
「影野は優しいねぇ~」
「…別に、そんなこと無いと思う」
ときに教師にすらスルーされる、自身の存在感を少しでも出したくて。
彼らを助けたいという気持ちも無いわけではなかったのだが。
我ながら不純な動機で、優しさとは正反対だろう。
「そうだね、そんなこと無いね」
「………」
サッカーはまだやったことが無く
退屈しなさそうだという理由で入部を決めたと豪語する松野。
不純な動機の者同士、彼にだけは言われたくなかった。


「影野って、本当に転校生じゃないんだよね?
 ボク気付かなかったんだよ、今までウチの学校に影野が居たなんて」
またか。
他の部員にも言われた台詞。
雷門がマンモス校であることと、自身の影の薄さは認めるが
それを訴えたところで、己にどういうリアクションを求めてるというのか。
非常に困る話題のひとつだ。
「…喋ってたらあとでバテるよ」
「おあいにくさま、元々ボク助っ人として各部を渡り歩いてたから。
 こう見えても結構器用なんだよね~」
心配無用と言いたいのだろう。
こちらは話を終わらせたいというのに。
「ということで影野くん、ボクはキミのことを知りません。
 なので友好を深めるために今から質問をするので答えてください」
誕生日は、血液型は、兄弟とか居る?
質問責めもまた、非常に困る話題のひとつだ。
「趣味は?」
「読書」
「読書ねぇ……何読んでるの?」
「わりかし何でも読むけど…」
「じゃあさぁ、エロ本とかも読んじゃうわけ?」
彼の言葉が日本語だと理解するのに若干遅れた。
「………は?」
「恥ずかしがらなくていいよー、中学生なんだし」
「いや、恥ずかしいとかそういうのではなくて…」
何故こう話が飛躍したのか、こいつは何を言っているのか。
「どういう系で抜いてるの?
 セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなの?」
「………」
もう何も言えなかった。
目の前の同期の新人は
帽子だけではなく頭の中身までピンク色をしていた。
「ちょっと、質問に答えてよ~」
「…練習に集中したら?」
いいかげんにくどいと感じ、強引に話題を終わらせた。
「はーい…真面目のいい子ちゃん。
 まったくもぅ、面白い反応してくれるんだから」
最後の捨て台詞は、聞かなかったことにする。

485:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:21:36 uJg8e5iQ
人間は哺乳類で、繁殖は胎生であることは知識としてあった。
そして自分自身は人間であることも理解している。
しかし心では納得できないという拒絶反応もあった。

幼い頃、忘れられない過去。
真夜中に、トイレに行きたいと目が覚めた。
家の構図的に、目的地にいくためには一旦リビング前を通過しなければならない。
さっさと済ませ、寝室に戻ろうとした帰り道、ふと"音"が漏れてきた。
何だろうかと、僅かな隙間が開いた扉から見たものは。
薄暗い部屋の中で、繰り広げられていた狂宴。
獣の如く、雄が雌を食らおうとばかりにまたがるその姿。
水音と、悲鳴と、荒い息遣い。
"音"だけが空間を支配していた。
母親の泣き叫ぶ声などはじめて聞いた。
父親の切羽詰ったような声などはじめて聞いた。
人間の鳴き声などはじめて聞いた。

最初は、父親が母親に暴力を振るっているのかと思った。
あの優しい両親のひょう変かと。
…後々思うに、ひょう変なことには違いないだろうが。
しかし勝手が少々違う。両者とも衣服を身につけていなかった。
あのときはただ、立ちすくむしかなかった。
何にせよ、ふたりを止めなければ。
頭ではそう考えるのに、何故かしら身体は動いてくれなかった。
ここから飛び出せば、行為を中断させることはできる。
しかし、よくわからないが割り込んではいけないのではという想いもあった。
それに当時はとても怖かった。
どうして、なんで、と答えの出ない問いを繰り返す。
やがて幼い正義より恐怖が勝り、すり足でその場を後にした。
気付かれるな。気配を殺せ、存在を抹消しろ。
自らに念じ、寝床についても緊張を解くことができず頭から布団にもぐりこんだ。
うるさいほどに跳ねる心臓を押さえる。
いつから泣いていたのかわからない涙を拭うことも無く、うずくまる。
これは夢。明日になれば覚める夢。
自己暗示をかけながら、強制的に薄い眠りについた過去。

翌日、何事も無かったかのように振舞う両親に安堵したものの
しかし昨夜のできごとが脳裏に焼きついて離れず
夜間になると気配を消す習慣が悪化し日中の、日常生活にまで影響したり
見てはいけないものを見てしまったという後ろめたさから
前髪というフィルター越しでなければ人の目を見ることができなくなる
という障害を残してしまった。
やがて時が過ぎ、あのときの両親の行為のことを全て理解し
学校の授業で第二次性徴について学習したとき
いつしか己の身にも起こることなのかとトラウマとだぶらせ
世界の全てに失望した過去。

いつしか学校内で、影野仁の素顔を含む存在そのものが
学校の七不思議のひとつとして一部に祭り上げられる頃には
既に退路は絶たれ、孤高を生きるほかの選択肢は無かった。
元々内向的な性格であったため友人は少なく
孤独には慣れているつもりではあったが、時々ふと寂しく感じることもあり
いつか自分を変える必要があるのではと考え始めるようになった。
そして何故か自分に白羽の矢が立った、円堂のサッカー部部員募集の宣伝活動。
まるで、ならばチャンスを与えるという天の声に
導かれるままに入部を決意した過去。

そして現在。

486:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:22:01 uJg8e5iQ
「おーい仁ー、起きてるかー?」
あの日から形成された閉鎖空間から現実世界に呼び覚ます声で我に返った。
最近とくに意識が遠のく回数が増えた気がする。
…全部あいつのせいだろうが。
「…ぇ、あ、ごめん。何?」
「アイス、超たれてる」
散々な結果を残した帝国戦から随分経った。
部活終了の帰り道、特定のメンバーでの寄り道の最中。
今までぼーっとしていたことは事実だが、食べる口は休めなかったはず。
なのに制服はべとべとに汚れていた。
「……なんで………」
「なんでって…さっきマックスが……」
あんだけ派手に騒いだのに、気付かなかったのかと視線で訴えられる。
見るとアイスを収めるコーンの先端が底抜けになっていた。
そこから溶けて流れ出てきたのだろう。
「あっはっはっははははは!!!」
犯人が手を叩きながら激しく笑う姿を見て、段々と苛立ちが募った。
またお前か。
その苛立ちが怒りに変わり、周りの状況が再び見えなくなろうかというとき―
「うわっ!!
 ちょ、仁!何やってんだよ?!!」
つい力んでしまい、まだ残っていた分ごと拳を握りしめてしまった。
「あ…うわ、どうしよう……」
「ティッシュ!!
 誰か仁にティッシュあげて!」
「タオル水で濡らせー」
オロオロする自身と、フォローに必死な周囲を尻目に
大元の原因はたまらんとばかりに音量を上げた笑い声を響かせていた。


「かーげの」
「なんだ松野か」
「なんだとは何さー」
「どうでもいいから、用件は何?」
数々のちょっかいを出されて疎ましく思っても、同じ部活に所属する以上シカトはできない。
軽くあしらわれてやや不満が残る様子だったが、それは無視して用件を促した。
「…あのさ、影野はボクのこと未だに『松野』って呼ぶよね」
サッカー部になってから随分経ち、他のメンバーたちと馴染んだ今では
後輩と目金以外は皆、彼を『マックス』と呼び、己を『仁』と呼ぶようになった。
「あのときにも言ったけど、ボクのことは『マックス』って呼んでいいよ~」
彼の言い分は理解できるが、しかし。
「……松野も俺のこと『影野』呼びじゃないか」
「それはそれ、これはこれ」
呼んでいいよと言いながら、むしろ呼べと催促するような返答に、言葉に詰まる。
「……じゃあさ、影野のこと『仁』って呼んだら
 ボクのこと『マックス』って、呼んでくれる?」
「それは…」
「仁」
「………」
「ねぇ、仁。『マックス』って、呼んで?」
無言を貫き、考え抜いた先での結論は。
「………松野」
「…何っだよそれー、ボクは『マックス』だってば!」
「本名は松野空介だろ」
視界に入ると警戒心を持つ相手。
些細な事ではあるのだが、照れも乗じて今更変えることなどできなかった。
「呼んでくれるまでずっと仁って呼んでやる!!」
「松野」
「あー!もー!!」
些細な事だが、なんかスカッとしたので意地でも呼びません。たぶん。

487:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:22:33 uJg8e5iQ
廃部の危機を逃れ、部活動としても軌道に乗り始めた頃。
様々な事情が絡んで、円堂の夢語りで終わると思われていた
フットボールフロンティアへの出場を見事果たし、以前にも増して熱意に溢れていた。
練習メニューも増強され、本格的にスタートをはじめた頃のこと。
途中参加で、運動神経はあまりよくないことを負い目に感じていた。
ベンチの目金を除く他の同期ふたりは、片や陸上部の元エース。
片や過去に数々の運動部の助っ人をこなした、運動神経抜群の天才型。
もちろん両者とも日頃からたゆまぬ努力を続けた結果だとは思うものの
自身と彼らを比較すると、引け目を感じてしまう。
入部したての頃は、ルールの制限上、居るだけでも役に立てるとは思っていたが。
入部の動機は不純ではあったが、やるからにはやり遂げたかった。
学校から離れ、河川敷とはまた違う人気の少ない穴場。
休日や部活終了後から日が落ちるまでの間
たとえ短時間でもここに来て自主トレをした。
頭脳派としても、特に気の利く作戦を思いつくことは無く
戦力が見込めそうに無いため、せめて他人の足を引っ張ることだけは避けたかった。

たとえ悪天候でもこの場所で練習した。
今日も練習日和とは言いがたい、今にも降り出しそうな天候ではあったが
それくらいしなければ、皆に追いつくことすらできない。
無理は禁物であることは承知の上だが、あまりに酷いとき以外は決行した。
今までは特に問題が発生することもなく、順調に己のペースでこなしていた。
今までは。
しかし今日、イレギュラーが存在したのである。

ひとまず休憩しようと息をついたところ、誰かが近寄る気配がした。
「はーい、お疲れ様~!」
「………」
いつから居た?とか、何故ここに居る?という疑問を通り越して絶句する。
「がんばるキミに差し入れもってきたよ~」
「………松野」
詰まりながらもようやく出た言葉は酷く情けなかった。
手にドリンクやタオルの詰め込まれたカバンを持つ相手に疑問を投げかける。
「何しに、来たの…?」
「酷いなー、仁の応援に決まってるじゃない。
 いつも頑張ってるんだもん、しかも知り合いだし
 頑張る人には応援したくなるものでしょ?」
「"いつも"……?」
「うん、ボクん家ここの近所だから。
 さすがに土砂降りのときとかは中止してたっぽいけど
 雨の日でもよくやるなぁ、頑張るなぁ、って。
 ずーっと。いつも、見てたよ」
「………!」
長い髪が素顔を隠してくれていて助かった。
顔から火が出るとはまさにこういうときのことを言うのだろう。
上手くなりたいと願う反面、知り合いに見られたら恥ずかしいとも思った。
なので学校から離れた場所であるここで特訓していたのだが。
誰かに見られていた。よりにもよって一番見られたくない相手に。
しかも『ずっと、いつも見ていた』とは不覚だ。
一旦、物事に集中すると、のめりこみ周りが見えなくなる性質を改善せねばと
常日頃から思っていたが、そのまえに墓穴を掘ってしまうとは。
「もしもーし、ってまた自分の世界に没頭しちゃってるね。
 はいはい、考え込むのは後にしてとりあえず汗ふきなよ。
 風邪ひいちゃうよー?」
「………」
「ほら、タオル。
 ふいたら水分補給しなね」

488:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:22:58 uJg8e5iQ
「……帰れ」
こちらの心情などお構い無しに物事の指揮を取る相手に何故か腹が立った。
「どうでもいいからタオルで汗ふいて。
 ドリンクも持ってきたし、持ち分の水が無かったら…」
「帰ってくれ」
「ちょっと、何?
 さすがにボクも怒るよ?」
照れ隠しのやつ当たりで、おとなげないと思いつつも止まらなかった。
「いつも暇つぶしにいらんちょっかいかけるくせに。
 本気で何しにきたんだよ。いいかげん俺に構うのやめろよ」
「急に何の話すんのさ。
 応援にきたって言ったじゃん。話きいてたの?」
「どうだか」
「…あのさ、何に対してキレてんのさ。
 ボク何もしてないし。不機嫌さを撒き散らすのやめてくんない?」
今まで散々悪事を働いてきたくせに
この期に及んで「何もしてない」とはどの口が言うのか。
「松野の俺に対する態度を腹立たしく思ってる。
 相手をからかう趣味とか相当だと今でも思ってる」
言葉のブレーキが利かない。止まれと命令しているのに壊れたかのように。
「そんなに暇なら俺以外の誰かとつるめばいいのに
 他人と居る姿をあまり見ないし。
 過去に助っ人で部活を掛け持ちしてたくせに」
やめろ、これ以上は。
「知り合いは無駄に多いけど
 そのなかで友達って、実は居ないんじゃないか?」
言い終わった瞬間、頬に衝撃が走った。
殴られたのだろう。口の中が切れて鉄の味が広がった。
ふと相手を見ると、肩を怒らせ射殺さんとばかりに睨みつけていた。
どうやら相当酷なことを言ってしまったらしい。

「ごめん。言い過ぎた」
今回は完全にこちらの分が悪かった。
「謝る、ごめん。
 差し入れとか気遣ってくれてありがとう、嬉しい」
「………」
多少は落ち着いたのか、まだ興奮状態にある相手の目の鋭さが若干緩和された。
「けど本当に帰ったほうがいい。
 タオルは持ってるし、水もまだある。
 もうすぐ雨も降りそうだし、松野は傘持ってきてないでしょ?」
ドリンクのボトルとタオルがつめられた半透明のバッグから、折り畳み傘の存在は見られない。
勿論、普通の傘を持ってきてもいない。
自身のカバンには折り畳み傘を常備しているが、他人に貸し出せる分までは無い。
私服姿の松野をこれ以上付き合わせるつもりは無かった。
「…仁は、ずるい」
「……ん、何?」
「言いたいこと言って、勝手に謝ってずるい」
「………」
これでも普段は結構溜め込んでいる方なんだけど。
「これじゃあボクが謝れないじゃない、ずるいよ」
タオルを取り出し、ボトルの中の液体で濡らしはじめ
それを頬にあてがわれた。
「………殴ったりして、ごめんなさい」
「…自分からも謝ってるじゃないか」
「………」
反論するも、それから黙り込んでしまった相手に付き合う。
冷たく心地よい刺激を堪能していたいが、天候はそれを許してくれそうにない。

489:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:23:21 uJg8e5iQ
やがて雲行きは怪しくなり、ぽつりぽつりと大地を濡らす。
それでも松野は尚も動こうとしない。
もっと酷くなる前に帰らせたいが、本人にその意思が無ければ意味が無い。
それに松野の家の場所を知らないから元も子もない。
「雨、降ってきたね」
「………」
「俺も、もう引き上げるから」
「………」
あれ以降一言も発せず、こちら側から折れてもまだ動いてくれない。
風が生ぬるくなり、とうとう本格的に降りだしそうな気配がした。
帰る気も、動く気も無いのなら、と最後の手段。
頬に添えられた手を握り、魂が現実世界に居ない相手を引いた。
「こっち、走るよ」
行く途中で荷物を引っ掴み、雨宿りの出来る場所へと駆け出した。


雨の脅威から身を守るために駆け込んだ、おおよその密閉空間。
発見したのが10年前だったなら、新たな秘密基地だとはしゃいでいたかもしれない。
隣に居る彼が通常の状態ならば、もしかしたら今でも喜ぶかもしれないが。
激しくなる前に避難できてよかったと外の様子を伺っていると
不意に背後から重みを感じた。
「……どうしたの、疲れたの?」
「………」
「ねぇ、松…」
言い終わる前に口を塞がれた。
「…やっぱり、口の中切れてたんだ」
血の味がする、と言い捨て再び合わせようと顔を近づけられた。
「ちょっと、何するんだ」
何度も同じ手を通用させるものかと静止させる。
「切れたところ、痛いでしょ?舐めてたら治るよ」
「何言って……っふ…!」
また不意打ちを許してしまった。
喋っている最中だったため、開いた口の間から舌が侵入してくる。
切れたところを中心に蠢く舌が、己のものと重なり、絡み合う。
もっと深く繋がるようにと後頭部を片腕で抱きかかえられ、息が詰まる。
「…ふぁ……ぁ…」
僅かに開いた隙間から、酸素を求めて呼吸する。
同時に吐息と、交じり合い容量を超えた唾液が滴り落ちた。
舌をむさぼらんとする水音に混じり、聞き覚えのある金属音が聞こえる。
ジャージのファスナーを下ろす音だ。
そこから手が滑り込んできて、縦横無尽に撫ぜられた。
「ちょ…!何するんだ!」
「仁の身体、冷えてる…このままだと風邪ひいちゃう」
摩擦熱を生み出そうとしているのか、手をさすり合わせていた。
「雨も降ってて、ここから動けない。
 …なら、寒くないようにこのまま暖めあうのが手っ取り早い」
「どうしてそうなるんだ…やめろ!」
「やめない!」
なるべく強い力で押し返そうとするも
かえって相手の心に火をつけてしまったのか
全体重をかけてのしかかられてきた。
バランスを崩し、そのまま相手も巻き込み倒れこんでしまう。

490:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:23:44 uJg8e5iQ
「う…痛、い……」
反射的に後頭部を引き相手を庇う形で倒れこんだ。
松野を抱きかかえる姿勢をとったため、受身をとれず背部を強打。
力なく横たわる自身を、松野が上から覗き込んできた。
「仁…」
痛々しそうな瞳で名前を呼ばれた。痛いのはこちらだというのに。
「仁は、優しいね……」
「…ぅ……そんな、こと…無い……」
いつかどこかでやりとりしたような言葉、その返答。
違うのは場所とその後の展開と、呼び名。
「そんなこと無くなんて無い。仁は優しい」
今まで散々と振り回された結果、力があまり入らないことをいいように弄ばれる。
「仁…好きだよ。
 確かにボク、知り合いは多いけど、友達はあまり居ない。
 けど、いい。要らない。仁が居てくれればそれでいい」
とんでもないことを口走りながら、顔中を口で啄ばみ、手は体中を探られる。
上からの重圧で抵抗はあまり望めない。
「仁じゃなきゃ、嫌だ」
重い。2つの意味で。

己の言葉がトリガーとなり、今やトランス状態の彼に怖いものは何も無いらしく
こちらからの言葉は届かず、ただひたすらに愛の言葉と名前を呼ばれる。
抵抗も重力を味方につけた更に強い力でねじ伏せられてしまう。
もはやされるがままの状態を強引に受け入れている状態だ。
「はぁ……うぐっ……!」
「仁…気持ちいい?」
これはまるで、幼い頃に見てしまったあの光景そのものではないか。
父が母の上にまたがり、泣き叫びながらも歓喜の声を上げるあの奇妙な光景と。
途端、忌々しい思い出がフラッシュバックし、吐き気をもよおした。
「うぇ…ごほっ……」
「どうしたの…?仁……」
様子がおかしいことに気付いたのか、気遣う様子が見られる。
「冷えたの?風邪、ひいちゃった?
 ごめんね、今すぐ暖めてあげるね…ちょっと、待ってて」
指を数本ねぶり、着衣のまま衣類の隙間から腕を滑り込ませ
卑猥な水音をたてながら自分で自分の内部を彼は弄る。
「ぁ…んんぅ……!ひ…あ、あぅ……っ!」
ちゅく…ずちゅっ……
たまにうわ言のように「仁、仁」と己の名前を呼びながら
恍惚の表情で喘ぐ松野の姿が、あの日の両親の姿と重なった。

「げほっ……!」
息苦しさが最高潮に達し、ヒュウヒュウと鳴る音が聞こえる。
目が回り、頭がガンガン割れそうなほどに鳴り響く。
「ごほっ!!ゲホッゲホッ!!う…げほっ!!」
嘔吐すれば楽になるかもしれないが、みぞおち部分に絡まる何かの感覚。
吐きたくても吐けない。
腹を抑え庇うように丸くなり、ひたすらえずいた。
「かはっ…!ごほっごほっ、げほっ!!」
地面、出っ張った岩、松野自身。
縋れるものには手当たり次第縋り、耐えようとした。
「え…?仁?
 ちょっと、どうしたの仁?!」
松野の心配する声が遠くから聞こえてきた。
痛みがする頭の片隅で、すぐに落ち着くからと伝えたいと考えるものの
咳き込むことしかできない。
唾液を垂れ流しながら苦しむ背中をさする手を、申し訳なく感じていた。
「いやだ…!ねぇ、どうしたのさ?!
 しっかりしてよ!!仁、仁ってば!!!!
 うわぁああああぁああああああああああ!!!!!」

491:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:24:08 uJg8e5iQ
症状が落ち着き、今度は泣きじゃくる松野を落ち着かせることにした。
だるさの残る身体を起こし、抱きしめる形で背中をさすってやる。
「……じ…、ん………」
「ごめん。ありがとう、もう平気だから」
「本当に、本当?」
「大丈夫だから、泣き止んで…」
「…ぅぇええええん……」
相当に驚いたのだろうか、逆効果だった行為に戸惑いを隠せない。
何が起爆剤になるのかわからないため、彼が落ち着くまで無言で背中をさすり続けた。

「俺に性欲なんて存在しない」
松野が落ち着いたであろう頃を見計らい、ぽつりと呟いた。
「もともと存在しなかったんだ、性行為は憎悪の対象でしかない」
「そんな…!」
軽く流されるだろうと思ったが、意外に食いつかれてしまった。
「そんなのおかしいよ…笑えない冗談言わないで」
「無いものは無いんだ」
「だって、でもそんな…」
納得いかない様子の彼を無視し、近くに置いていたカバンを引き寄せる。
「雨足も弱くなったし、今のうちに帰ったほうがいいよ」
完全に降り止んだわけではないが、随分小降りになった外の様子を見て
常備していた折り畳み傘を差し出した。
自身の分はなくなってしまうが、今はジャージ姿。
このまま走って帰り、すぐに洗濯すれば翌朝までにはギリギリ乾くだろう。
「え…仁のは?」
「俺は平気。もう少し休んでから帰るから」
「なら、ボクも…」
「いいから、先に帰れ」
ひとりになりたい、しばらく考え事をしたい。
若干きつい物言いになってしまったことを後悔したが
己の気持ちをくんでくれたのか、松野はやや渋々だったが頷いてくれた。
「仁…あ、あのさ」
「…ボトルとタオルは洗って返す」
「え?…あ、うん。別にそんなの気にしなくていいけど…」
それを言いたいわけではないことはわかっている、日頃の仕返しだ。
「…別に、軽蔑したりとかしない。
 驚きはしたけど、恨みとかは無い」
そもそもの原因は彼にあるのだが、怒らせてしまったことと
酷く苦しいときに側に居てもらったことは、とても心強かった。
「差し入れもありがとう、嬉しかった」
ようやく目当ての返事がもらえたことに満足したのか、強く頷き出口へ向かう。
「傘、ありがと。乾かして返すから」
「わかった」
「じゃね、また学校でね」
振り向かず、そのまま駆け足で遠ざかる松野を見送った後
緊張が解けて脱力し、ずるずると壁にもたれ掛かった。
彼の思考回路はまったくもって理解できないが
今は性別などを視野に入れないものとして考え、
自身に好意をもってくれているという部分だけはかろうじて理解した。
受け入れるに、かなり抵抗があるが。
日頃のちょっかいは愛情の裏返しであったとは、変化球すぎて予想不可能だった。
軽蔑しないと約束してしまった以上、恋愛感情抜きにしてつきあうことは決定済みだ。
部活で顔を合わせる以上、約束もへったくれも無いのだが。
「なんか、もう、面倒くさい…」
頭の中の整理を、放棄したくなった。
ふと視線を天井から地面にずらすと、松野が置いていった差し入れが映った。

492:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:24:31 uJg8e5iQ
―「ボクのことは『マックス』って呼んでいいよ~」
持ち主の声が脳裏に響く。
―「ねぇ、仁。『マックス』って、呼んで?」
意固地になって、絶対に呼ばないと決意した彼のあだ名。
「……………
 マックス………」
無意識に、脳内の声に答えるように呟いた。




昔の夢を見ていた。
目を覚ましたときに見たものは
例のあの場所の天井ではなく、病院の白い壁だった。
あれは夢だったのだと、じくじく痛む腹が訴えかけてくる。
視界を変えると、枕元に誰かが居る。
「よっす」
「……戻ったんじゃなかったのか」
寝る前に最後に会ったのが松野、夢の中に出てきたのが松野。
そして今ここに居て、目覚めはじめに会ったのが松野。
「また来るって言ったじゃない」
「怒られるぞ…」
「巡回のときには戻ってたよ。
 で、また来たの」
「…あぁ、そう……」
起き抜けで考えるのはひどく億劫で、適当に流すことにする。
「ところで、さ」
ニヤニヤしながら松野が顔を覗かせてきた。
この表情をするときは、大抵いらん事を思いついたときだ。
「どんな夢見てたの~?
 寝言でボクのこと『マックス』って呼んでくれちゃってさぁ~」
まさか。
「…呼んでないし」
「呼んでたんだってば」
「呼んでてない」
過去最悪の寝起きだ。
前髪と暗がりで隠れた赤面した顔を背けた。
「…はいはい、呼んでないことにしといてあげるから」
ふぅ、とため息をつきながら珍しくあちら側から折れてきた。
「明日は手術でしょ、寝たほうがいいんじゃない?」
「言われなくても…」
またまどろみが襲ってきた。
前髪ごと目を手で覆われて、余った方の手で髪を梳かれた。
「明日の手術、がんばってね…」
眠りにつく間際に聞き取ることができた声に返事をしてから
再び夢の中へと身を委ねた。
「頑張るのは…俺じゃなくて、医者の方じゃないか……」






終了

493:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:25:31 TmV6rLOr
・同性愛描写注意
・初代スレ759の続編で、初代スレ849のクロスオーバーです
 別に読まなくても問題ありませんが、読んだほうが話がわかりやすいです
・根幹はゲーム、そこにアニメと個人的な理想と妄想を入り組ませた設定です






理事長室、一般生徒には縁遠い場所。
ノックのあと扉を開けると、そこに立つのは理事長の娘で生徒会長のお嬢様。
「手短に済ませてよね、ボクも暇じゃないんだから」
出鼻をくじかれたお嬢様の目尻がひくつく。
「…呼び出された立場の者が言うセリフじゃないわね」
咳払いをひとつ。
「松野くん。
 あなたは様々な部を助っ人と称して掛け持ちしているとききました」
「まぁね」
「それは学園の校則に違反することです」
「結果は残してるからいいじゃない」
「いけません、規則は規則です」
役職につく立場の人間は頭が固いと客観的に見てつくづく思う。
「帰宅部なら帰宅部で通しなさい。
 部活をするならば、ひとつの部に所属して活動すること。
 掛け持ちは今すぐやめて、入部届けを提出しなさい。いいわね?」
「はーい、わっかりました~」
口うるさい説教を聞き流して出口方向へと振り返った。
「それから」
「あっ!」
不意に伸ばされた手にトレードマークを奪われた。
「ちょっと何すんのさ!返してよ!」
「帽子は校則違反よ」
男子の長髪は『表現の自由』をうたい文句にセーフだというのに
帽子を含むかぶりものは違反というこの学校の風紀には
前々からどうにも納得いかない。
「…どーせ違反者なんだし、ひとつ増えたってどうってことないでしょ」
すぐさま奪い返して反論してやる。
「なっ…!ちょっと、待ちなさい!!」
反応が出遅れたお嬢様を置いて、理事長室から脱出することに成功した。

494:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:25:55 TmV6rLOr
「さーって、どうしよっかな~」
注意はされたものの、善処する気などさらさら無い。
野球、バスケ、テニス、水泳、陸上、剣道。
ラグビーに柔道にサイクリング。
相撲は除外として、運動部はほぼ制覇したと思われる。
「応援団も文化部もボクの肌には合わないしなー…
 あーあ、どっかに面白いことでも転がってないかなー」
サークル棟前でブラブラしていると、誰かに呼び止められる。
「なぁ、俺たちとサッカーやらないか?」

話を聞けば、一週間後に控える練習試合のために
急きょ部員をかき集めている最中だというサッカー部のキャプテンが居た。
「サッカーね。そういえばそれはまだやったことがなかったな」
色々な意味で問題を抱えまくりなそれを見落としていた。
「他のスポーツには飽きちゃったし、今なら入部してもいいよ」
「本当か?!よっしゃー!!」
「じゃ、よろしくね」
いえいえ、こちらも新しい刺激が丁度欲しかったところだったし。
入部しただけで、ここまで喜んでもらえるとはちょっと新鮮。
「ただ!」
声を荒げたため、相手が一瞬ビクついた様子でこちらを見た。
「あんまり退屈させないでよね。
 ボクって飽きっぽい性格みたいだから」

495:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:26:17 TmV6rLOr
「ふぅん…サッカー部、ね……」
「廃部にならなかったんだし、問題ないでしょ」
突然のスカウトから数日後。
再度呼び出された理事長室で、以前言われたとおり入部届け提出すると
面白くなさそうにお嬢様がひとりごちていた。
「まぁ、これで良しとしてあげます」
「よっし!じゃ、ボクはこれで」
「お待ちなさい」
引き返そうとするのを言葉で静止される。
「何?もう用は済んだでしょ」
「部活動の件についてはね。でも」
一息ついてから、頭に乗っかる帽子を睨んで言葉を続けられた。
「帽子は校則違反、前にも説明したわよね?」
しまった、入室する前に脱いでおくのを忘れていた。
「校則違反はいけません。
 これは理事長の言葉と思ってもらって結構です」
必死に言い訳をひねり出そうと頑張ってみる。
「…バンダナ」
「はぁ?」
「円堂もバンダナしてんじゃん。アレには注意しないの?」
「そ、それは…」
あれ?ちょっといい反応。これで攻めてみましょうか。
「理事長の言葉なんでしょー?
 その理事長がえこひいきするとか駄目じゃない?
 生徒には平等に接しなきゃいけないと思うなーボクは」
言いながら出入り口の扉に手を掛ける。
「円堂がやめたらボクも考えてあげる。じゃねー」
何も言い返せないお嬢様を残して扉を閉める。
後々、校則が『帽子を含む全てのかぶりものを許可する』
に変更されたときには思わず笑ってしまったけれど。
夏未さまファンクラブに今日のことを教えたら、彼らはどんな風に発狂してくれるだろう?
「…ぶっ……!」
想像して吹いた。
大勝利ということで、この日はとても気分が良かったのだ。


「いやぁ~、お待たせ~」
「マックスか、遅かったな。何してたんだよ」
「ま、ちょっとしたヤボ用で」
まだルンルン気分が抜けない状態で適当に返す。
「ん?いいの食べてんじゃん、一口ちょーだい!」
先に集まっていた皆のアイスの買い食いに注目する。
「自分で買ってこいって」
「えー、他人のだから美味しそうなんじゃない。
 それに買っちゃったらその味しか食べられないし。
 ボクは少しずつ、色んな味を楽しみたいの!」
「お前なぁ…」
「まぁ、マックスらしいけどな」
ほぼ何でも『マックスだから』で通用する便利な性格に感謝しつつ、恵んでもらった。
「影野、影野」
ひとり隅っこで黙々と頬張る影野にも声を掛けてみる。
「ちょっと、聞こえてるの?
 影野のも一口ちょーだいってば!」

496:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:26:54 TmV6rLOr
スカウトに来た円堂の側で風丸が突っ込みフォローや茶々を入れており
ふたりの隙間に割り込むことなどできなかったので
仕方なしに眺めていたら、隣に感じた薄暗い空気。
たぶんドン引きっていうのはこのときのことを言うんじゃないのかな、と。
この距離まで近付かなければ気付かなかったなんて、とてもおかしい。
あー、このテのタイプははじめてだ。
孤独をこじらせてしまった末の究極進化形態。
自分の世界に入り浸ったり、気付いたら隅っこに居たりとか
アッチ方面へ超次元に抜き出ている最凶の存在。
最後のひとりを誘ってから部室までの移動のとき、呆然と見上げることしかできなかった。
ぼっちを通り越して孤立にまで登りつめているこの人に、興味津々です。
その、いろんな意味で。

「影野が何の反応もしてくれない件について」
「…動いてはいるから、寝てるってことはないよな……?」
「仁が考え事をするのはよくあることだけど…これは……」
ボクにあげたくないってか。
それでもこの距離でシカトは酷いんじゃない?
「ちょ、おいマックス」
「さっきからアイスばっかだったし、丁度コーン食べたかったんだよね」
腹いせに、手からはみ出ていた部分をかじってやった。
「それでも一番下って鬼畜すぎんだろ…」
「たれてる、超たれてるから」
「マジで?マジで? あっはははは!!!!」
シカトは悪いことだから、これくらいは許されるはず。
「お前ホントSだな…」
「つか呼び覚ましたほうがよくね?
 おーい仁ー、起きてるかー?」
その後、混乱した影野が残りを握りつぶして大惨事になり
腹の底から笑わせてもらった。
まったく、この部はボクを退屈させてくれないね!


サッカー部にとどまる前までは、各部を転々と渡り歩いていたため
人付き合いも多く、うわさ話とかそういった類のものは
自然と集まるかのように自分のところに舞い込んでいた。
元々そういうのが好きだったというのもあるけれど。
その中に一応、影野主体のうわさ話もあるにはあった。
小学生時代の影野を知る人からの情報によると、もとから控えめな性格で
詳細は不明だが、ある日突然ほの暗いのから暗黒へと変貌したという。
昔から彼には多少のからかいの声はあったが
その日を境にピタリと止んでしまい、いつしか神出鬼没の性質が逆に持ち上げられ
ステレス特殊能力の持ち主という噂が広がって、存在そのものがレアとなり
早朝に挨拶することができるとその日の運気は上昇するというジンクスの当人。
…という何とも言えない噂の有名人だったことが発覚。
噂どおりの人物ならば、そりゃ知らないのも無理ないなと思った。
だって普段から気配が無いなら会うこと自体むずかしいし。
人づてに名前は知っていても、姿を知らなければいまいちイメージが沸かない。
「影野さぁ、その年で猥談嫌いっておかしいでしょ。
 もしかしてインポなの?勃たないの?」
「…公然わいせつ罪で怒られたいの?」
「そっちこそキョーハク罪じゃないか」
そんな噂をされてしまって、他人はたぶん、人間扱いしなかったんじゃないかな?
おかげでどんどん取り残されて、気が付いたらひとりしか居なくて。
そして今のようになってしまった、と。

497:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:27:17 TmV6rLOr
「仁」
「…松野か」
「マックス」
「松野」
「…頑固だなー……諦めなよいいかげん」
全然と言っていいほど、思い通りにならない彼。
「なんで呼んでくれないの?」
「あだ名は他人と自分の間にある好意と信頼で成立するものであって
 無理やり呼んだり、呼ばせるものじゃない」
「本当に頭固いねー。
 これだから面倒くさいんだよいい子ちゃんは」
だからといって離れる気はありませんけども。
予想外の反応がとても刺激的で、つい構ってしまう。
「断りも無く髪を触るのはやめてほしい」
「ん? いやー、指どおりいいなと思って
 シャンプーとか、こだわってんの?」
「いや、特には。家にあるやつを使ってる」
やめろと言いつつも突き放さず、むしろ律儀に返事をするのが面白い。
「前々から思ってたけどさ、仁の髪ってウザイくらい長いよね」
「放っといて」
「手入れとか大変じゃね?面倒じゃない?
 髪の毛長いから、余計に気味悪がられるんだと思うよ」
前髪に隠れた瞳を見た者はだれひとりいないなんていう、くだらない噂の原因なのに。
「それとも、伸ばす理由が何かあるの?」
「別に…」
苦い返事をされた。
何か、とても言いにくいことでも隠してるね。
「…マックスこそ。
 帽子、なんでいつもかぶってんの」
「え?」
反論されて戸惑った。
「別に、いいじゃない。違反じゃないし…今は」
「何か理由でもあるの?」
「…仁がボクのことに興味を持つなんてめずらしいじゃん。
 そうだね、仁が教えてくれたら教えてあげる」
「………そう」
あれから黙り込まれて会話は途切れてしまったけど。
特別な理由なんて無い。
いつもかぶってたから、それが習慣になって今もかぶってるだけ。
でも今決めた、仁のためにかぶることにする。
無意識に気配を消して、だれにも見つけてもらえなくなったときは
この色調の目立つ帽子を目印に、ボクを見つけてくれればいい。
ボクも必死に探すから。



底辺からの再スタートをはじめたサッカー部は
キャプテンの円堂を中心にあらゆるトラブルやイベントを巻き込み
退屈することもなく、大変充実した生活を送らせてもらっていた。
はじめは数週間続けば良いほうだと思っていたが、予想以上に長居している。
サッカーが楽しい。
ひとつのボールを追いかけるこのスポーツが、とても楽しい。
そしてもうひとつ。
「今日もやってるねぇ……」
サッカーを通じて知り合った人が、これまたとても良い。
ふたつのものとの出会いから、帽子以来の習慣となったもの。
サッカーの練習と、家の近所のとある場所で練習する彼の観察。

498:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:27:48 TmV6rLOr
ボクは器用だから、ひととおり何でもこなせたので苦労はそこまで無いけれど
やっぱり上手になるためには練習は必要で。
そのために訪れたあの場所は、すでに先客に取られていた。
「影野じゃん…何でここで」
はじめたばかりの頃の素人目でもわかる、彼の下手糞っぷり。
学校では一緒に練習しているので、運動能力は知ってたけれど。
目金ほどではないにしろ…
「ま…仕方ないか。せいぜい頑張りな~」
人に頑張る姿を見せたくない者同士、エールを送ることにする。

それから数日後、小雨の日。基礎は固まってきたように見える。
まぁ褒めてあげよう。進歩おめでとう。
にしても、外見的な意味で雨の日に会うのは結構ホラーかも。
髪の毛が湿気を含んで、こう、のっぺりとしてて。
どっかのビデオみたいに、井戸から這い出てきそう。
「…素顔、どんなんだろう?」
想像してみたが、すぐにやめた。タブーだこれは。
見ようと思えばいつでも無理やり見れるけど、でもそれじゃ意味ない。
相手が自分から見せてくれるからこそ面白いのだから。

雨の日、練習も訓練もお休み。
只でさえこう、じとーっとしていて億劫なのに。
外に出られないのはつまらない、雨の日は嫌いだ。
「……居るわけないよねぇ…」
本当につまらない。

結構日にちが経って、まぁまぁ板についてきたように見える。
あくまでも基本に忠実なスタイルで大地を蹴っている。良い感じだ。
「やるねぇ…よーし!ボクも頑張ろっかな」
あらゆる違いはあるけれど、競い合う相手が居るというのはやる気に繋がる。
「ボクも負けてられないしね」
気合いを入れて自分も練習に向かおうかというときだった。
「…あ、転んだ」
遅れて笑いがこみ上げてきた。やっぱりまだライバルとは言えないかも。

自分のプレイスタイルの確立ができたのか
基本的な動きに交えて、トリッキーな面も魅せてくれる。
まだまだだけど、これでも初期に比べるとかなり上達していた。
「本当に頑張ったね、仁。凄いよ」
影が薄いことを逆手に取ったその機転に脱帽です。帽子は脱がないけど。
一皮むけたご褒美に、何か差し入れでも持って行ってあげようか。
ならば、マネージャーたちの普段の動きなども見ておいて損は無いだろう。

あの奇抜な動きは必殺技の試作段階だったことが発覚。
相手を翻弄する動きで混乱させて、ボールを奪ってしまうというもの。
そろそろ完成間近といったところ。できたら差し入れ持って行こうか。
嬉しいのは仁のほうだろうに、ボクのほうが喜んでいる不思議。
新しい必殺技の名前も一緒に考えよう、万年補欠の命名係りには邪魔させない。
カバンにタオルと特製ドリンク入りのボトルをつめて準備万端。
傘は…要らないか。
天気はあいにくの曇り空で、にわか雨が降ると天気予報が言っていたけど。
仁は真面目だから、持っているだろうから。
持っていないと言えば仁の性格的に考えて、渋々となりに入れてくれるだろうし。
嫌いな雨の日が、今日をきっかけに好きになれればいいなと思う。

499:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:28:18 TmV6rLOr
「松野の俺に対する態度を腹立たしく思ってる。
 相手をからかう趣味とか相当だと今でも思ってる」
嫌だと言いつつも、なあなあでのらりくらりしていた彼からの本音。
確かに嫌がられてはいるだろうなとは若干思っていたけれど。
こうはっきりと伝えられると、ショックが何十倍にも跳ね上がった。
普段、物静かな人が怒るとこんなにも怖いなんて。
「そんなに暇なら俺以外の誰かとつるめばいいのに
 他人と居る姿をあまり見ないし。
 過去に助っ人で部活を掛け持ちしてたくせに」
頭が痛くなってきた。
嫌だよ、仁と一緒に居たいからつるんでるのに。
「知り合いは無駄に多いけど
 そのなかで友達って、実は居ないんじゃないか?」
気付いたときには、頬に手を当ててこっちを見ている仁と
痛いくらいの力で握り拳を作っている自分。
殴った? ボクが、仁を。
どうしよう。謝らなきゃ。謝らなきゃ…
「ごめん。言い過ぎた。
 謝る、ごめん。
 差し入れとか気遣ってくれてありがとう、嬉しい」
「………」
焦って混乱している間に、相手側が折れてしまっていた。
更に気を遣って礼まで言われたら、もう何も言えない。
雨が降りそうだから帰れとか言っているのを無視して、ちょっと悪態をついてやる。
「…仁は、ずるい」
「……ん、何?」
「言いたいこと言って、勝手に謝ってずるい。
 これじゃあボクが謝れないじゃない、ずるいよ」
言うだけ言って、自己完結なんてしないでほしい。
殴ってしまった落とし前として
腫れているであろう頬の応急手当くらいはさせてもらうから。
「………殴ったりして、ごめんなさい」
ついでに、さっき謝りそびれた分も謝らせてもらうから。

あれから仁もボクも動くことなくただ立ち尽くしている。
態度が腹立たしいのなら、今すぐ振り払って拒絶すればいいのに。
それならそれで、こっちも踏ん切りがつくし。
「雨、降ってきたね」
「………」
「俺も、もう引き上げるから」
「………」
なら、置いて帰ればいいのに。なんでボクに合わせようとするの?
差し入れに行こうってはしゃいでた数時間前の自分がバカみたいじゃないか。
嫌いなくせに。同情なんてしないでほしいのに。
考え事をしていると、急に手を引かれて、危うく転びそうになった。
「こっち、走るよ」
踏み出した足のままで駆け出した。ふたりで。

屋根のあるところへと逃げ込んでから、すぐに雨足が強くなる。
暇つぶしに構うなと、態度が腹立たしいと言ったくせに
こうして優しくしてくれる理由がわからない。
仁に触れられた部分が熱い。
どうしてこんなに自分を振り回すことばかりしてくるのだろう。
そんな態度だから、つい居心地がよくてつけこんでしまうというのに。

500:名無しさん@ピンキー
09/12/14 23:28:41 TmV6rLOr
どんどん激しくなる雨の様子を窺う背中に体重をかけてみた。
鬱陶しがって突き放してくれという気持ちと
嫌いなくせにどうして今一緒に居てくれるのかという疑問を込めて。
「……どうしたの、疲れたの?」
「………」
返ってきたのは気遣いの言葉。だからなんで。
言葉をひとつひとつ発する唇を眺めていると、さっき殴ってしまったことを思い出す。
痛くないのかな、中、切れてるんじゃないかな。
確かめたい。唇が塞がれる前にこっちから塞いでやった。
「…やっぱり、口の中切れてたんだ」
血の味がする。仁の身体を流れる血が。
「ちょっと、何するんだ」
「切れたところ、痛いでしょ?舐めてたら治るよ」
「何言って……っふ…!」
さっきのはただの確認だからノーカン。今からのやつが本番。
最初は癒すつもりでやっていたけど、段々歯止めが利かなくなってきた。
逃げる舌も、血の味も、漏れる吐息も、もっともっと欲しい。
反射的に逃げを打つ頭を抱きかかえる形で引き寄せた。
「…ふぁ……ぁ…」
口元からこぼれる唾液がもったいない。
抵抗していたくせに流されて、甘い声まで出しちゃって。
嫌なら噛みついたらいいのにそれすらしないなんて。
ボクとのキスに、夢中になってくれているんだろうか。
もしそうだとしたら、どこまで許されるんだろう?
疑問は興味に変化して、首から下の身体に手をつけてみた。
「ちょ…!何するんだ!」
「仁の身体、冷えてる…このままだと風邪ひいちゃう」
これは事実。だけど口実。
「雨も降ってて、ここから動けない。
 …なら、寒くないようにこのまま暖めあうのが手っ取り早い」
もうわけがわからなくて、いっそのこと泣き出したいのに涙が出ない。
中途半端な同情なんて要らない。再起不能なまでに嫌われたかった。
「どうしてそうなるんだ…やめろ!」
「やめない!」
これくらいしないと激しく抵抗してくれないんでしょう?
もっと困らせてやる。全体重を相手にかけてやった。


人間は、危機的状況に陥ったときに本性を表すといわれている
と、どこかできいたおぼろげな記憶。
一瞬、世界が反転したのかと思った。
相手がとっさに取った行動は、凄い力で抱き寄せて。
腕の中に閉じ込められる形で庇われた。
「仁…」
困らせたいとは思ったけれど、傷つけようとは思わなかった。
本日二度目の暴力。
「仁は、優しいね……」
「…ぅ……そんな、こと…無い……」
好きだから嫌われたかったのに。
こんなことされたら、諦められるものも諦められない。
「そんなこと無くなんて無い。仁は優しい」
痛いくらいに。
予定変更、やっぱり嫌わないで。もう手遅れかもしれないけれど。
突っぱねることも無く、むしろ咄嗟に庇われて、受け入れてもらえたんだと。
今までのように内心嫌がられていても
側に居ることを許されているという錯覚をしていたかった。


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