09/11/22 22:59:40 ifVQScis
舞はそのまま少しずつ円堂のジャージのファスナーを下げていった。
唇を離し、ジャージを脱がそうとした時、円堂の手が舞を止めた。
「…いいよ、自分でやる。」
ふと舞にさせっぱなしにしていることに気がついた。
円堂はジャージの上着を脱ぎ、続いて中に着ているTシャツも脱いだ。
「やっぱり鍛えられてる身体って違うね!」舞は腕に触れ、首元に抱きつく。
「あ…はは、く、くすぐったいってば…」
「いいじゃない!だって、大好きだから触りたいんだもん!」
舞は円堂から身体を離し、自分で服を脱いだ。
ブラジャーとパンティだけになった舞は円堂をベッドの上へと誘う。
そのままにじり寄り、両腕を円堂の首にからめた。
そしてキスをしながら体重をかけて押し倒した。舞はとにかく楽しくて、常に笑っている。
不意打ちを食った円堂は勢いよく枕に倒れ込んだ。
「う、うわっ!もう、強引だなぁー…」
「アハハ、ハハッ!だって~」
「それにお前、キスばっかりだなー」
「だって大好きだもん!キスも円堂君も!」
じゃれ合いながらベッドの上で折り重なった2人。しかしその後しばし沈黙が流れた。
舞はゆっくりと起き上がると急に真顔になった。
「…本当はね、ずっとずっと円堂君の事が好きだったの!あの試合の時から、一度も忘れた事なかった。
あれから全然会えなくて。でも会いたくて、どうしようもなくて。学校にいる時も練習してる時も毎日毎日ずっと考えてて…
忘れようとしたけど、無理だった。で、私、我慢できなくて!そ、れで…無理矢理家に呼んじゃった、…で、」
「もういいよ、わかったよ、お前の気持ち。…ありがとう。俺、うまく言えないけど、嬉しいから!」
円堂も起き上がると、不器用に、そして素直に答えた。
円堂に笑顔がこぼれる。その表情につられるように舞にも笑顔が戻って来た。
舞の精一杯の告白の続きは円堂が心の中で受け止めた。円堂は何も言わず舞を引き寄せる。
ずっと想い続けた人の身体に包まれている。胸が痛くなった。舞は今までに経験したことのないときめきを感じた。