10/10/30 09:10:38 VM2e+GSg
>>797
801:名無しさん@ピンキー
10/10/30 09:54:53 9RHuCsVv
GJです!
便乗して続き投下。
エロくしようとしたらgdgdになりました。
藤花です
802:本好的後日談1
10/10/30 09:56:21 9RHuCsVv
こんにちは。俺こと本好暦の身に起きたあるできごとを話そうと思います。
例の、保健室での事を藤はハデス先生に相談したそうなんです。ふざけるなって感じだよね。
でも、たまたまその場に居合わせた美っちゃんが俺にそのことを相談してくれたんです。
こんな残念なイケメンの為にいろいろと奔走してくれる美っちゃんって本当に器が大きくて、人間的にも素晴らしいよね。
なかなか真似できないことだと思います。
。
それで、その相談の内容を簡潔にまとめると、花巻さんが病魔にかかってるかもしれないってことらしいんだよね。
なんでも、昼休みに藤が『花巻って病魔かかってんのかな?すごいエロくなるやつ』とか言ってたらしくて。
本当にアイツは余計なこと言うよね。イライラします。
今日、花巻さんは学校を休んでいました。
悪いことしちゃったなぁ。花巻さん、本当にごめんなさい。
でも、これって7割は安田が悪いよね。俺は美っちゃんの為になるって言われてやらされたんだから。つまり、俺は安田に騙されたんだよね。
そんな俺がこれくらい真摯に謝ったってことは、安田は一万回くらい土下座しないといけないって計算になるよね。
でも、日頃の行いが悪すぎるから五万回くらいは必要だと思います。
そういえば昨日、藤と花巻さんが保健室に入ったあたりで、
安田は『イケメンなんてこの世から居なくなればいい!』と叫びながら途中で居なくなりました。
ふざけてるよね。なんで当事者が途中で帰るんだよって突っ込みたくなるよね。
俺は、科学者的な興味とデータの取得のためにずっと二人の行為を見てました。
俺の個人的な感想を言うとしたら、藤のどや顔に多少苛つきました。
最後らへんは、なんだか眠くなっちゃって、花巻さんが気絶したあたりに帰っちゃったんだけど、
ちゃんとデータは取れたしいいよね。
憶測だけど、藤はヘタレだから花巻さんの貞操もちゃんと守られたと思います。
803:本好的後日談2
10/10/30 10:02:45 9RHuCsVv
大分話がそれちゃった。ごめんなさい。
昼休みが終わった後に心配になったハデス先生が
花巻さんに電話したそうなんだけど、
自宅用の電話だったから花巻さんのお母さんが出たらしいんだよね。
呼吸が苦しそうで顔も真っ赤だったから休ませたって話だけど…。
まさか、薬の効果が抜けてないのかな。それはすごく可哀想だよね。
だから俺はこっそり解毒剤を作ろうとしたんだけど、それには安田が必要だよね。
でも、なかなか安田が捕まらないんだよね。
エデンが終焉を迎えるなんて嫌だとか言って俺の前からすごい速さで逃げて行くんだ。
最終的には、放課後にエロ本で釣れたんだけど、本当に手間かけさせるよね。美っちゃんを見習うべきだと思います。
それから、安田を罵倒するのに40分、解毒剤つくるのに20分、計一時間かかり本当に疲れました。
学校からそのまま直行で花巻さんちに行って(めんどくさくなりそうなので安田は追い払いました)、
インターホンを押したら、花巻さんによく似た男の人が出てきました。
たしか運動会のときにドジ巻さんって呼ばれてたような気がする。
彼は、俺の顔を見て『えー!また男だ!』って思いっきり顔をしかめました。
俺は少し不快になりましたが、『また』ってことはすでに誰か来たのかな?
そう思ったので、『友達が来てるはずなんですけど』ってカマをかけました。
そしたら、ドジ巻さんは『あぁ、なんだ。』と頷いて
『あいつもあんたも一人で来るから彼氏かと思っちゃったじゃねーか』とぼやいていました。
あいつって誰だろう。玄関の靴を見ると、美っちゃんのサイズの靴はありませんでした。
じゃあ、藤かアシタバくんだよね。でも可能性としては藤の方が濃厚だと思います。
これはすごく拙いよね。花巻さんの貞操がかなり危ういよね。
家族を除けば美っちゃん以外のことは至極興味ないんだけど、
俺のせいで、花巻さんがあの残念なイケメンの好きなようにされるのは少し胸が痛むよね。
だからドジ巻さんに『美玖さんの貞操が危ないんです。早く美玖さんの部屋を教えてください!』って頼んだら
『なんだとぉおお!』って叫んで階段を上がって行っきました。
俺も後に続くと、ドジ巻さんが階段から落ちてきて、思わず避けてしまったんです。
だって転けたら痛いよね。みんなそうすると思います。
804:本好的後日談3
10/10/30 10:09:52 9RHuCsVv
とりあえず、花巻さんの部屋が二階ということがわかったので、階段を上がってそれっぽい部屋を探しました。
奥の方の部屋から、かすかに『あぅ…』とか『はぁあ』とか聞こえてきたので、適当に見当を付けてノックをしたけど、返事はありませんでした。
念のため、よく集中して耳を傾けると、花巻さんの『あー!』という悲鳴じみたものが聞こえてきました。
しかし、その後藤の声が聞こえてきて『止めてやらねーぞ』やら『足も感じるの?』やら、いろいろ聞こえてきました。
これはもう、確定だよね!
ドアをあけたら、予想どおりビンゴでした。
花巻さん上半身はパジャマがたくしあげられてて、下半身は藤で隠れてるけど、おそらく裸だと思う。
藤は全部服着てた。なんでだろう、そんなに自身に自信がないのかな。あ、ダジャレだ、
とか考えてたら、周囲の空気が凍っていることに気付きました。
思わず口をついてでた言葉は『お盛んだね』でした。
すると、藤は露骨に嫌そうな顔をして『ノックぐらいしろよ!』って怒ってました。
いや、したけど気付かなかったのお前じゃん。と言い返そうとしましたが、
背後から殺気を感じたので振り替えると、ドジ巻さんが立ってました。
『イケメン、この野郎…』
その声に反応したのか、花巻さんが虚ろな目をこちらに寄越してきました。
その瞬間、思い切り目が見開かれます。
『へ?お兄ちゃん…!?』
妹のあられもない姿を見たからでしょうか。ドジ巻さんは卒倒してしまいました。
しゃがんで確認してみると、泡を吹いて気絶してました。
俺は、『気絶してる』と言いながら花巻さんに目を向けると、彼女も泡を吹いて気絶していました。
俺は、やっぱり兄妹なんだな、としみじみと感じました。
藤は『また寸止めかよ…』と呟いていました。
念のため、藤にこんな行為に及んだ経緯をを聞いてみると、
『最初は見舞いに来たんだけど、昨日と同じで様子がおかしくて』と、珍しく話しはじめました。
要約すると、昨日よりも症状が酷くなってる花巻さんが、
藤に『昨日の…してください…』って言ったらしくて、
『俺なんかでいいのかよ?』って問い返したら
『藤くんじゃないと嫌なのぉ…』と潤んだ目で見つめられノックアウトというわけらしいです。
本当に藤は本能だけで生きてるよね。
普段から好きなときに寝て、好きなときに食べたりしてたから、まさかとは思ってたけど、予想どおり過ぎて笑っちゃうよね。
美っちゃんを見習って、奥の深い男になるべきだと思います。
心の中で、美っちゃんと藤を比べて、美っちゃんのすごさに感動していると、
『俺、よくわかんねーんだ』と、藤が投げやりに言いました。
無視しても良かったけど、何故かそんな気にもならなかったので
『何が?』とだけ問うと、
『俺、花巻とこういうコトできるの嬉しいんだけど、いつもと様子が違うからさ』
なんかスッキリしねーんだよ、と言って、藤は俯きました。
『なら、いつもの花巻さんに戻ったら、自分でその気持ちを伝えればいい。』
俺は解毒剤の入ったビンを渡して帰りました。
『ありがとな!』と聞こえたような気がしたけど、気のせいだということにします。