10/02/09 09:58:15 p6tmxDP7
ふた好きな女の子ってどのくらいの割合でいるんだろ
是非会話してみたい
201:名無しさん@ピンキー
10/02/10 22:21:17 fMJ3kW6s
さて。
「自分にちんぽ生えて彼を犯す気分を味わいたい」
と思う女性は潜在的に稀によくいるという話はあるらしいが
「かわいい女の子のちんぽなめたい! ふしぎ!」
な女性はいるものなのかな。
どちらにせよ、このスレにとって有用な話題を提供できることは間違いないだろうが
202: ◆JOwj6iT3To
10/02/11 01:21:03 v3+j0knl
とうか
203:聖光の騎士ケンフィーヌII
10/02/11 01:22:02 v3+j0knl
騎士というのはほとんどが貴族だ。ほとんど、の言葉通り、別に平民には門戸を開いていな
い、というわけでもないので、たまに平民が混じっていたりもする。数としては極少数なので、
一番格下の十番隊に配属されるのが一般的だ。平民出身の私も、当然のように十番隊に配属さ
れた。しかし私は、本当は下層民出身であり、騎士になることさえ適わない身だったのだから、
むしろ上等な扱いをされたとも言える。
それと、貴族の中にも、粗暴でがさつな、つまりヒャッハーな感じでどうしようもない馬鹿
が居るので、そういう奴らを押し込めておくためのゴミ溜め部隊でもあるのが十番隊だ。そっ
ちの方が十番隊としてのメインの役割だというのは、ここだけの話、というわけでもなく周知
の事実だ。
その十番隊のクズ共の中では、私が一番使える奴だったために、配属されてから一年もする
と、私は十番隊の隊長になっていた。多分、正式に隊長位に就いたわけではなかったのだろう
が、実質、そうだと言って全く差し支えはない状態だったとは思う。
そんな聖光騎士団十番隊隊長だった私が、クズ共を率いて、盗賊のアジトを潰した時の話を
しよう。
当局からの命令を受けて、山麓を根城にした盗賊のアジトを急襲した私達十番隊は、何の苦
もなく盗賊達を虐殺し、そいつらが溜め込んだのだろう財宝を発見した。そんな状況で、私達
クズ共がやる事と言ったらひとつしかない。
「げへへ!金だ!金だあ!てめえら!銅貨一枚だって上に報告するんじゃねえぞ!これは私達
で独占だあ!」
この下品な感じで檄を飛ばしているのが、何を隠そう、聖光騎士団十番隊隊長、熱渦のケン
フィーヌ、つまり私である。そんな感じで私もクズ共と一緒にヒャッハーしていると、突然、
外に立たせていた見張りが、大声を出して盗賊のアジトに戻ってきた。
「か、かしらぁ!外に、外に一番隊の連中が!」
かしらと言うな、せめて隊長と呼べ。
「なぁーにぃー!?一番隊だとぉー!?」
この頃の私は若かった。リアクションまでもがヒャッハーだったのだ。こんな調子ではすぐ
に死亡フラグが立って、あべし、とか、たわば、などと叫びながら死ぬ羽目になるというのに。
一番隊というのは、まあ想像の通り騎士実務部隊のトップ集団だ。十番隊をライン工とする
と、一番隊は上場企業役員くらいの格差がある。名誉的にも給料的(元々の個人資産も勘定に
入れる)にも。喧嘩をしたらどっちが強いかといえば、一番隊の方が100倍くらい強い。数
は十番隊の半分くらいしか居ないのにも関わらず。
「情報が交錯しているな……。おそらく、当局は最初、ここをただの山賊のアジトだと思って
私達十番隊を派遣したのだろうが、途中で、溜め込んだ財宝の情報を入手して、生真面目清廉
な一番隊を急遽、派遣し直したのだろう……」
この冷静な分析で状況の説明をしてくれているのは、十番隊の参謀、所謂頭脳労働係だ。ち
なみに、名前の無いモブキャラなので、以後の出演は無い。
「クソッ、とにかく中には入れさせられねぇ、外でなんとか遣り込めるしかねぇ!全員!出撃
だあ!」
「「「おおう!!!」」」
私達は気勢を上げて外に出て、一番隊を待ちかまえる形となった。
「だからさあ、ここのアジトは私達の担当っていう事なんだよねー」
「そうそう」
「ですよねー」
もしも一番隊が武力行使をしてきたら、絶対に勝てるものじゃない。私も結構、腕の立つ方
だとは思うが、騎士団およそ千人の中で言えば精々、上から五十番、その程度がいい所だ。所
詮、下街仕立ての喧嘩剣術では、幼い頃より英才教育されて育ったエリート騎士の真っ当な剣
術に歯が立つものではない。だから私は部下共々、なんか軽いノリでなんとなくやり過ごしち
ゃおっかなー作戦を発動させていたのだ。
204:聖光の騎士ケンフィーヌII
10/02/11 01:22:31 v3+j0knl
「我々一番隊は正式な令状を持ってこの場に来ています。速やかに任務の引き継ぎを行ってく
ださい」
この澄ました顔で澄ました事を言ってるのが、聖光騎士団一番隊隊長、電刃のガウテンネル
だ。もしも私が、腕っぷしでガウテンネルと勝負をしたら、三秒で土下座させられて、ひい、
ごめんなさい、と言わなければならなくなる。
「まあそうカタい事言わないでー」
「ですが」
なんとかして遣り込める手段はないものか、私は足りない頭を振り絞って考えた。
「ほらほらー、こんな任務なんかよりさー、いい事しようよー」
私は指で輪っかを作って手を上下させる。
「仕方がありません、強制執行します」
それを見たガウテンネルは、眉毛をぴくんと動かすと、急にそんな事を言い出した。澄まし
た顔をして気が短い奴だ。これだから貴族は。しかしそれは非常に拙かった。だって、なにし
ろ、何故ならば、やっべー、アジトの中は、絶賛ヒャッハー中だったからだ。時はまさに世紀
末?澱んだ街角で僕らは出会った?ぎゃあ!
「ちょ、ちょま、ちょまってよ、中入っちゃ、だめだってば」
「何故でしょうか」
ああ、その純粋培養の眼差しが痛い。わけがねー、こうなればもう破れかぶれだった。
「こ、こ、こけ」
「こけ?」
「子供が産まれそうなんだ!」
そんな馬鹿な事があるか。
「……ではすぐに医者を呼ばなければ。伝令!医者を!」
そんな馬鹿な事はないけど、そんな馬鹿な奴は居るみたいだった。
「い、医者はいいんだ、子供なんて、ウンコをブリッとやるのと同じだって」
すまぬ、世の妊婦達よ。
「……ならせめて、もっと清潔な場所に移しましょう」
ガウテンネルは、ヒャア!我慢できねえ!とばかりにアジトの扉を開けてしまった。
終わった。色々と。
アジトの中は虐殺の跡で異臭を放っていて、壁は返り血で真っ赤だった。そして剥き出しの
宝箱からはみ出る金銀財宝、宝の山さ!
「……これはどういう事でしょうか」
結構凄惨な現場のはずなのに、ガウテンネルは澄ましたツラを崩さなかった。
「け、経血?」
んなこたない。
「……おおよその事情は想像できますが、騎士たるもの、最低限の倫理、というものが必要で
はないでしょうか」
「ですよねー」
はぁ、これで出世の道も閉ざされたか。元々そんなものは期待してなかったけど。
「はぁ、これからどうなるんでしょ私たち」
「……聖光騎士団内部規項第14条6項、独断による処断は、騎士の規律を乱すものであり、
よって除名処分の後に、縛り首と処す」
溜息を吐きつつ腐っていたら、相変わらず澄ました顔のガウテンネルが、冷静にそんな事を
言いやがった。
「え」
「縛り首です。大人しくお縄に付きましょう」
いくらなんでもそれはなくなくない?なくなくなくない?
「ちょ、ちょまってよ、うぇ、ちょろっと、ちょろまちょろっとちょろしただけじゃん、いく
らなんでも、それで縛り首って、なくなくなくなくない?え、いや、いや、いや、まじで」
「規則ですので」
澄ましたツラでそんな事を言い放つガウテンネルを見て、かなりイラッときた。この野郎!
何の辛酸も知らねえようなツラしやがって!
「ちょっと、ちょっと待ってよ!ちょっと、チンピラが悪い事して溜め込んでたお金をさ、私
たちがさ、有効利用してあげよーってんじゃん!?どーせ本来の持ち主なんかもうわかんない
わけでしょ?当局の保管庫でしばらく置いといて、ほとぼり冷めたら役人の飲み代とかヤリ代
に消えるだけだよ?別にさ、私たちだってある意味役人じゃん?同じじゃん?同じ役人じゃ
ん?たまには甘い汁チューチューしたいじゃん?してもいいじゃん?したいじゃん?お役人の
仕事ってさ、国民を幸せにする事じゃん?騎士だって国民じゃん?生きとし生ける人間じゃ
ん?私だって騎士である前に平民だよ!?国民だよ!?幸せになったっていーじゃん!?幸せ
にぱふぱふとかもみもみとかしたいじゃん!?」
205:聖光の騎士ケンフィーヌII
10/02/11 01:23:26 v3+j0knl
私は大げさなジェスチャーを付けながら熱弁する。本当は国民の権利を有しない下層民なの
だが。
「ですが」
私の詭弁によって、ガウテンネルは明らかに気押されてきていた。ここで一気に畳みかける。
「だよねー!?みんなー!楽しいハッピーライフしちゃいけないなんて、おかしいよねー!?」
「そうだそうだー」
「やらせろー」
「ですが」
後一押しだった。
「ほらー、一番隊のみんなもさー、そんな毎回毎回真面目にやらなくてもさー、今日くらいは
いい思いしようよー」
ガウテンネルの腰に手を回して耳元でそう囁くと、ガウテンネルの眉毛がぴくんと動く。
「……聖光騎士団内部規項第14条1項、収賄の教唆または幇助は、組織の腐敗を招くものであ
り、よって除名処分の後に、縛り首と処す」
最後に地雷を踏んだらしい。私は深呼吸をする。
「逃げろー!」
十番隊の解散命令であった。普段はなかなか命令通りに動かない十番隊だが、この時ばかり
は皆、心を一つに、散り散りとなった。
私は走った。こう見えても、下街では『逃げ足ケンちゃん』の二つ名で呼ばれていた女だ。
馬鹿みたいに糞真面目に制式装備を着込んでいる一番隊などに、追いつかれる訳がない。
私は後ろを振り向く。
美しい金髪を棚引かせて、T-1000走りで追いかけてくる、聖光騎士団一番隊隊長、電刃のガ
ウテンネルの姿が、目に入った。
ガションガションガションガション。
何このターミネーター……(´Д`;)
私は剣をおっぽり捨てて、防具らしい防具も装備してなく、登山用のブーツを履いているの
に、向こうは剣を二本差しのまま、フル装備で、鉄の具足を付けたまま走っている。私は何か
こう、圧倒的力量差というか、生物としての違いというか、そういうものを感じ取った。これ
は、生半可な手段では振り切れそうにない。とにかく私も全力を出して山道を駆け抜けた。そ
のうち、吊り橋が目に入った。これしかないと思った。
吊り橋を半分ほど渡った所で、私は腰から短剣を引き抜き、跳躍する。
「真空旋風斬!」
熱渦のケンフィーヌ、唯一の必殺技である。空中でぐるんぐるんと回転して、半径1メート
ルくらいの対象を適当に斬り刻む技。命中率も悪く、魅せ技でしかないこの必殺技だが、この
時ばかりは、この必殺技を覚えておいて良かったー!と思った。
吊り橋は真ん中から真っ二つになって崩壊した。縄を掴んだまま壁に張り付き、それを伝っ
て崖を登っていった私は、吊り橋の手前で悔しそうにしているガウテンネルを想像してドヤ顔
だったが、リアルガウテンネルは崩壊した吊り橋なんか全く気にする様子もなく、こっち側に
ジャンプしてきた。というか、その現実を理解したのは、何かに引きずられて谷底に落下して
いる最中の時だった。
「いやぁぁぁぁぁ~」
「規則は規則ですので」
「いやだ、じにだぐないよぉ~、まだ、えっぢなごととが、したりないじ、たべたいものとが、
いっばいのごってるよぉ~……」
ガショーン。
「……」
まだ生きているらしい。気が付くと、私は、ガウテンネルの腕の中で、お姫様抱っこをされ
ていた。
206:聖光の騎士ケンフィーヌII
10/02/11 01:24:03 v3+j0knl
「往生際が悪いのは、騎士として如何なものかと」
「ふええ~ん、怖かったよぉ~」
私はガウテンネルに抱きついて安堵の涙を流したが、よく考えたらこいつのせいでこんな事
になっていると考えたらアホ臭くなってきた。
「それでどうすんの」
「まずは緊急の騎士団綱紀会議を開催し、それに出頭をして……」
「そういう事じゃなくて、ここ、どうやって出るのよ」
谷底は深い窪地になっていて、上まではかなりの距離がある。
「こうします」
ガウテンネルは急に駆け出して……、うわ……、壁走ってるよこの女……、あ、落ちてきた。
ガショーン。
丁度、ねずみ返しみたいな形になっていて、壁を走っては出られない構造のようだった。壁
は走るものじゃないという事だ。
「だめじゃん」
「……それでは、救助を待った後、騎士団綱紀会議を開催し、それに出頭をして……」
「はあ」
「……申し訳ありません、私の不手際です」
そんな事で謝るなんて、本当に真面目なやっちゃな~、と思った。何気なく横を見ると、白
骨化した死体が転がっていた。
「私たち、死ぬのかな」
「そういう可能性も、否定はできません」
「はあ」
「救助要請!救助要請!要救助者二名!即日ノ救助求ム!救助要請!」
ガウテンネルが馬鹿でかい声で叫び始めた。うるせー!めっちゃ響く!
「あーもう、うるさい。せめて死ぬ前にセックスしようセックス」
ガウテンネルはとびっきりの美人だから、せめてズコバコすりゃ気も晴れるってもんさ。
「……体力の消耗を招くような行為は如何なものかと」
「セックスしたくらいでそんなに変わりゃしないって」
ほんとに真面目やな~、それとも童貞かこいつ。
「あー、他人に見せられないくらいに粗チンなんだろぉ~?」
「いえ、そういう訳では……」
「じゃあいいじゃん、しようよ~、セックスしようよ~」
私は盛った犬のようにガウテンネルに抱きついて、腰を太股に擦り付ける。あ、目を逸らし
た。ちょっとかわいい。
「やめ……やめ……」
かわいい声出すじゃないの。興奮してきちゃったよ。首筋に舌を這わせて、耳たぶをナメナ
メする。微妙にしょっぱくて汗くさい。フン、電刃のガウテンネルも人の子と言う事か。
「ひ……ひいん」
ガウテンネルは股間を押さえて、地面に崩れこむ。随分敏感な奴だ。たかが勃起した程度で
そんな大げさな。
「はぁい、ガウちゃん、ご開帳しましょうね~」
私はガウテンネルのズボンを緩める。当のガウテンネルは、手で顔を覆いながら、「やめ
て……やめて……」と、ひんひん喘いでいる。あらあら、ウブなネンネだったのね。私はその
ままずるっとズボンを降ろしてやる。そこには。
「……なにこれ」
へそまでそそり立ったペニスが、紐でぐるぐる巻きにされて、ベルトに括り付けられていた。
痛々しく充血したペニスは、勃起のせいで紐が食い込んで、なおの事辛そうにびくびくと痙攣
していた。
「え、ちょ、ちょっとマニアックすぎませんこと?」
「やめて……外さないで……」
いや、外すなと言われたら外したくなるのが人情というもの、というか、こんな事してたら、
ちんちんもげちゃうよ。私は躊躇無く紐をほどいてやる。丁寧に蝶結びだったので、紐を引っ
張るだけだったが。
207:聖光の騎士ケンフィーヌII
10/02/11 01:25:28 v3+j0knl
「あう、あう、ああ、うああ」
紐をほどかれたガウテンネルのペニスは一回ぶるんと震えた後、とぷんとぷんと透明な液体
を放出し始める。
「え、なに、うわ、すっご、なにこの先走り汁」
一方のガウテンネルはこの世の終わりみたいな顔で、空を仰いでいた。
「出して、しまったぁ……。二週間も、溜めたのにぃ……」
え?いや、白い方は溜めてから出す事もあるけど、別に、先走りの方は溜めるものじゃなく
ね?
「なんで、そんな事してんの?」
ガウテンネルは泣きそうな顔のまま、首を横に振り振り、言った。
「出ない、出ないのぉ……。白いの、出ないのぉ……。いっぱい出したいのに、出ないんだよ
ぉ……。しこしこしても、ぺろぺろしてもらっても、出ないんだよぉ……。だから、代わりに、
おつゆを溜めて、ぴゅっぴゅしてるのにぃ……」
難儀な奴だな……。だが、そうと分かれば、私からすれば、別に知ったこっちゃない。ガウ
テンネルを押し倒す。谷底でも日が入り込むせいか、草がいい感じに育ってて、クッション代
わりになってくれている。いい青姦日和だ。
「そうなんだ、ガウちゃん、大変だね。じゃあ、女の子の方で気持ちよくなろうね。いい?入
れてもいい?」
私は私でペニスを取り出して扱きながら、ガウテンネルの女の入り口に先端を押し当てて、
こねくりまわす。ガウテンネルは愚図って体をもぞもぞさせる。
「やん、女の子、やあん」
「入っちゃった♥」
膣肉をにゅぐんと押し分けて、私のペニスが挿入される。うわ……きっつ……なにこれ……。
しまりよすぎ……。
「ふぅん、ふぅ、ふぅん……」
ガウテンネルは鼻から喘ぎ声を漏らす。
「……でも、初めてじゃないんだ?清楚な顔して、やることやってんじゃん?」
きつきつの肉の感覚に、腰が砕けそうになりながらも、ガウテンネルを言葉責めする。する
とガウテンネルは両手で顔を覆って、えぐえぐと咽び泣き始めた。
「出したくて、えぐ、射精したくて、花楼郭で、一番高いとこ、行ったのに、射精、できな
くってし、初めてだったのにぃ、ひぐぅ……」
『花楼郭』と言えば、ここらで一番上等な娼館の事だ。それの一番高いコースと言えば……。
シリューカの奴め……。しくじりやがったな……。ガウテンネルの処女を奪うとは羨ましい奴
め……。つうか、あいつ、受けじゃなかったか?穴という穴を私に犯されて、へたばってる姿
しか思い出せんのだが……。まあいいか。
「そうなんだ、ごめんね、でも、私は、そういうえっちなガウちゃんも、だ~いすきだよ」
「……ほんと?ほんとに、がうのこと、好き?えっちながう、嫌いじゃない?」
「だ~いすき!ほら、ちゅうしてあげる、ちゅう~」
「んっ♥」
ちゅうしてあげる、の言葉とは裏腹に、口内を蹂躙するような激しいディープキスをして
やった。下の方も気持ちよくなってきたので、中出ししてやる。どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ……。
はぁ、気持ちえかった……。口の中も舐め回す。
「むちゅう~れろれろ~」
「んっ♥んっ♥んっ♥」
「ちゅ、いっぱい中出しされちゃったね、ガウちゃん」
「……えっ?え、ええっ……中だし……?そんな……」
口では困惑しているような事を言いながらも、既にガウテンネルの表情はとろけきっている。
射精出来ないなんて言っておいて、楽しんでるじゃ~ん?
「ほら、ガウちゃんの男の子も、こんなにおっきおっき」
陰部は結合させたまま体を起こして、両手でガウテンネルのペニスを包み込む。うーん、も
うすぐ普通に射精しそうに見えるんだけれども……。
208:聖光の騎士ケンフィーヌII
10/02/11 01:25:57 v3+j0knl
「がうがう、出したい、射精したい、おっきだけじゃなくて、射精したい、よぉ……!」
「じゃ、今からいっぱい出そうね。いっぱいびゅっびゅして気持ちよくなろうねぇ」
「……いいの?がうがう、いっぱいびゅっびゅして、気持ちよくなって、いいの?」
「いいんだよ、ほら、ガウちゃんの女の子の中、私のどぴゅどぴゅで、いーっぱい」
「いいんだ……がうのちんちん、射精して、いいんだ……!あう、うれしい……あ、あ、あ」
ガウテンネルは口をぱくぱく動かしながら、目で何かを尋ねてくる。
「ふふ、私はケン。ケンフィーヌ」
「ケン……ケンフィー……」
ガウテンネルのペニスを握ったまま、私も腰を動かす。
やば、締まりがまたきつくなった……。もう一回出そう……。
「あ、きつ……私も、イクって、ちょっと、あ」
「ケン……、ケンフィっ……!出るぅっ……!出るぅーっ!がう、がうがうのちんちんから、
白いの、出るぅーっ!ケンフィー、うあぁーんっ!」
何か白い物体が上に向かって飛んでいく。一瞬なんだかよくわからなかったが、精液だ。私
の両手の中で脈打つモノの先端から、精液がもの凄い勢いで飛び出してくる。びゅうっと噴き
上がる度に、ガウテンネルの中がギチギチと締まって、本当に、搾り取られるというか、もぎ
取られるような感覚だった。私も、射精する。
「んっ……んっ……おおう……」
「あうぅーんっ……」
こういう、意識が一瞬飛んでしまうような絶頂ってのは久しぶりだった。ガウテンは、自分
自身で出した精液で真っ白に染まっていた。私はそのまま、小一時間ほどガウテンの体を楽し
んだ。気が付けば、ガウテンだけでなくて、私も精液塗れになっていた。
「あのね、がうがうね、しょうらいは、騎士様になるの」
「へぇー、えらいねぇ」
お互いヌルヌルのベトベトで、ガウテンは私の胸に顔を埋めながら、そんな事を言う。まだ
幼児退行直らないのかよ……。あれから二時間は経ったぞ……。どんな絵面だよこれ……。
「でもね、ママがね、がうがうが、ちんちんいじってると、凄い怒るの……。とっても気持ち
いいのに、どうして、ママあんなに怒るんだろ……。叩くんだよ?そんなもの、いじっちゃい
けません、って」
「そうなんだぁー。でも別にいいんじゃないかなー。だって気持ちいいんだからー」
親が偏屈だと大変だねぇー。なんて、そんな口調で言うけれど、ま、親の顔なんか見た事の
ない私からすりゃどーでもいーけどね。
「うん、だから、ケンフィー、好き。がうがう、ちんちん、したいもん」
ガウテンは、いああー、と鼻声を出して、私の体を強く抱きしめてくる。あのな。その、引
き締マッシブな肉体でそういう仕草をされると、流石にキモいから。
ちなみに、私は焦っていた。何に焦っているかと言うと、要救助状態なのにセックスで体力
を消費してしまった事などでは、決してない。さっき休憩中に、谷底から上へと続いている階
段を見つけたから、そこらへんの問題は全て消え去った。
なんていうか、このガウテンネルという女、最上位貴族の出身な上に、国内武術大会を5連
覇中で、おまけにルックスもいいと来たもんだ。つまり、アイドルというか英雄というかVIP
というか、そういう存在なわけで、この幼児退行がこのまま直らなかったら、
どっちみち私って縛り首じゃん!?
以上、私とガウテンの馴れ初めでございました。
209: ◆JOwj6iT3To
10/02/11 01:27:17 v3+j0knl
おわり
続くのかは謎
規制のせいでしばらく書き込めなかった……
それとハートマークの導入テスト
210:名無しさん@ピンキー
10/02/11 01:47:19 oHHWwk/w
幼児退行で豹変しすぎワロタ
正気に戻ってやっぱり死刑! と連行するけど
すっかりケンフィーヌ以外では射精できない身体になってて
自分でブタ箱に送った相手の減刑嘆願書を書いた挙句に
釈放されたケンフィーヌにセクロスを要求するも
意地悪く正気のまま幼児退行の演技を命じられ
泣きながらおねだりしたり
勃起ちんぽ丸出しのまま騎士の誓いを復唱させられたり
ちんぽで往復ビンタされてながら感謝の言葉を言わされたり
アナル処女を捧げさせられたうえに腸内放尿されたりしてほしいw
211:名無しさん@ピンキー
10/02/11 03:10:44 n3c6nGxD
団長の口調が と言うか文体が好きすぎる
幼児に付き(突き)合いつつ内心ちゃんと突っ込むところとか
内心だけじゃないけど
右手の中指の初めてのも書いて欲しいかも
シリューカとの3Pとか
212:名無しさん@ピンキー
10/02/11 05:16:54 f9C1NIMQ
がうがう可愛すぎだろ。
213:名無しさん@ピンキー
10/02/11 09:50:11 UfHNUHIb
がうがうに窓にべっとり貼りついたスライムの死体を
亀頭だけでこそぎ落として掃除するよう命令したい
214:名無しさん@ピンキー
10/02/11 12:28:49 Ou83GDCy
画面の前で爆笑してしまったw
215:名無しさん@ピンキー
10/02/12 20:13:53 sPNywkuT
素晴らしい このまま長編化したりすると嬉し過ぎるんだけどなーGJ
216: ◆JOwj6iT3To
10/02/12 22:41:06 IU//RCek
とうか
217:聖光の騎士ケンフィーヌIII
10/02/12 22:41:31 IU//RCek
ここは花楼郭。色街で最も栄えるこの娼館は、太陽が落ちても光を失わない不夜の城。その
白夜の城の頂点に君臨し、羨望の視線を一点に集める遊女の称号こそ、夜に咲く花、『夜咲』
だ。私はシリューカ。夜咲のシリューカ。
夜咲は一夜の夢を花咲かせる、誇り高き称号。気位を研ぎ澄まし、精神を宝石のように煌め
かせねばならぬ。それでこそ、皆から称えられる価値が生まれるというものだ。だがしかし、
かつては私も、荒々しく無骨な原石だった。下街に生まれ、己の身以外に頼れるものなど一つ
もなく、生きるためならば、それこそなんでもやった。私の業は、全てあの頃に養ったもの、
と言っても過言ではない。あの頃は、本当に暗黒の時代だった。特に○○は、○○だけは、決
して、ああ!○○!うああああ!○○の奴め!いつかぶっ殺してやる!
「夜咲、ご指名でござりんす」
指名が入る。つまらぬ客は全て、郭が事前に篩い分けてくれている。つまり、郭のお眼鏡に
適う、選ばれた人種のみが私へと通されるのだ。今宵の客は、上貴族か、はたまた由緒正しき
系譜の富豪か。どちらにしろ、上客な事には変わりはない。つまり、私には、上客しか通され
ないという事だ。下街から這い上がり、私は勝った。人生に勝利したのだ。イヤッホー!ざま
あみろ!○○め!あの○○め!なめやがって!糞が!
「して、どちら様でありんす?」
「なんでも、着くまでのお楽しみ、という事でござりんす」
「へえ、随分と粋な事で」
「お二方という事なので、身支度をしておいでござりんせ」
二人一緒にとは、今までで初めての経験だ。どこぞの御曹司の筆降ろしでもお願いされるの
だろうか?私は、それほど安い女ではありんせんよ?
私は裾を引きずり、戸の前で三つ指を突いて待ち受ける。この服、やたらと重ね着で、動き
にくい事この上ないが、どこまで脱がせられるのか、お客と駆け引きをする材料としては、実
に面白い。さて、今宵のお客は何枚まで脱がせてくれるだろうか。
戸がゆっくりと、しかし力強く開かれていく。乱暴でもなく、臆病でもない。まずは合格点
という所か。
「今宵のご指名、まこと光栄でござりんす。心ゆくまで、日の沈まぬ夢の城、堪能していって
くださりんせ」
「おう」
おう?生返事一つとは、なんと無粋なお方よ。今日は外れでありんすか。
「あら、淡泊なお方。それでは女性にもてやせ……せ?」
私がゆっくりと顔を上げた先に居た人物は。
「おっす、リュー。前置きなんかどーでもいいからとっととセックスしよーぜセックス。あ、
そーだ。今日は豪華ゲストも呼んでるから」
……○○!なんで○○がここに!ああ!最低!むぐあ!うがあああ!あの下女め!何が着く
までのお楽しみだ!こいつ常連じゃねーか!あとでクビにしてやる!
「ケ、ケン。来るなら来るって言って欲しかった、な」
「あ?いいよそんなのめんどくさい」
身勝手な……。この女のペースに乗せられると、とにかく碌な事にならない……。
「えっと、あのね、ケン。つ、つ、つ、ツケがさ、溜まってるんだけどさ」
「私たち幼馴染みじゃないの。細かい事は気にしない気にしない」
私の値段が一晩いくらか知ってるのか貴様は!ここは貴様の安月給で来れるような場所じゃ
ないんだぞ!
「そ、そうだね、アハハ。幼馴染みだもん、しょうがないよね」
「おーい、入ってきていいぞー」
糞、こいつマジで人の話聞きやがらねェ……。○○ェ!……ところで、もう一人来るって聞
いたけど、一体誰だ。こいつの知り合いだから、まともじゃない人間だという事だけは、確か
だろうけど……。
「失礼します」
ごめんなさい
私は死ぬかもしれない。あれは半年ほど前の話だ。
218:聖光の騎士ケンフィーヌIII
10/02/12 22:42:08 IU//RCek
お客として、もの凄い有名人が来た。イロード・ベル・バウテ・ガウテンネル。電刃の二つ
名を持つ、国内最強の騎士にして、大名家、イロード家の嫡子。国民の尊敬を集める、本物の
貴族だ。こんな所に通い浸るゴミ貴族などとは、比べものにならない、格式ある身分のお方だ。
正直、私は、興奮していた。これほど夜咲冥利に尽きる相手は、他に居ないだろうと。それで、
つい、調子に乗ってしまったのだ。まさか、こんな所に来る人が、処女だったなんて、全く想
像の外だった。私は、あのガウテンネルとヤったんだって、武勇伝が欲しくて、何の、確認も
せずに、挿入をしてしまった。あの時のガウテンネル様の、冷めた目は忘れられない。私はそ
の後、指名を全て断って、引き籠もった。報復が、恐ろしかったのだ。一ヶ月ほど部屋の隅で
震えていたら、ふと思った。イロード家としても、こんな話は公にしたくないはずだ、むしろ
堂々としていた方が安全なのではないか。そして数ヶ月もして、ようやくあの時の事を忘れて、
ハッピーな生活を取り戻した。それなのに……。
「ガウテン、もう知ってるだろうけど紹介するよ。こいつが『包茎のシリューカ』だ」
「お久しぶりです、『包茎のシリューカ』」
涙が溢れそうになる。なんて酷い二つ名だ。○○は即興でこういう名前を思い付く、最低の
ゴミクズ野郎だ。この前は『鼻フックのシリューカ』、もう一つ前は『足が臭いシリューカ』、
『脇がジメッとシリューカ』、『もっさん』、『知るかシリューカ』、『ケツアナルのシリ
ューカ』等々、枚挙にいとまがない……。大体、ケツアナルって二重表現だろう……。
「ご無沙汰でござりんす、ほ、『包茎のシリューカ』でありんす、おほ、オホホホホ」
「よーしさっそくやろうぜー」
視界がひっくり返った。私は○○にバックドロップを喰らって、ベッドに向かって放り投げ
られたらしい。その過程で、一瞬で服を脱がされてすっぽんぽんになってしまった。脱ぐ脱が
ないの駆け引きすら存在しない……。なんなんだこの女の脱がしテクは……。
「あはは、めっちゃ包茎」
○○はそう言ってげらげらと笑いながら、私の隣にどかっと横たわって、私の胸から顎辺り
まで唇を這わせて愛撫してくる。気持ち悪い……。
「うっ♥」
何故だ……。何故この女に愛撫されると、股間が、痛いくらいに反応してしまうんだ……。
「ほら、ガウテンもこっちきて」
「はい」
ああ、ガウテンネル様、そういう人も居たか。頭がぼーっとしてきた。ガウテンネル様はき
ちんと膝を折って、私の隣に座り込む。
「今日はさ、性的な頑丈さに定評のあるシリューカちゃんを使って、予行演習をして見せよう
と思うんだけど……。ガウテン、それとも最初は普通にやる?」
「いえ、私は普通にやってもしょうがないので、このままで構いません」
「よーし、じゃあいきなりやっちゃおうか」
○○は、右手の中指を立てて、ちゅぱちゅぱとしゃぶりだす。まさか。
「やめ♥やめ♥やめてえ♥」
あれをやられると、本気で、頭が、おかしく、なる。
「ガウテン、ちょっとリューの体押さえつけといてね。あ、ただ押さえつけてるだけだとつま
んないから、そこにあるローション塗りたくって遊んでるといいよ」
「はい」
ガウテンネル様が、ベッドの横に備え付けてあるローションを私の体に塗りつける。ひい、
ひゃ、こ、これ、媚薬入り、だから、そんなに、いっぱい使っちゃ、だめ、だって。
「じゃあいくよ」
○○が、私の股の間に、その右手を滑らせる。ああ。駄目だ。私の股間が、疼く。腰が、勝
手に○○の右手を追いかけてしまう。ずるっと、指が、入ってくる。お、お、お。
「あ、あ、あう♥」
腰が、勝手に、浮いてしまう。やめて。だめ、指、動かさないで。おかしくなる。
「ほら、こんな感じになるわけよ」
「……はい」
「やってみたい?」
「はい」
「じゃあ、後でやろうね」
「はい」
219:聖光の騎士ケンフィーヌIII
10/02/12 22:42:46 IU//RCek
腰の奥のずっと深いところ、爪先から頭のてっぺんの間辺り、熱くて、真っ赤な渦がぐるぐ
るって渦巻いて、本当に、どこかに、飛んでいってしまう、ような、地面深くに沈みこんでし
まう、ような。だめ。いく。
「あ、あお、おぉん♥ふお♥お♥」
何かがぱぁんと弾けて、いってしまう。ほんとにどこかにいってしまう。きっと今、私は股
間から、どくどくと精子を漏らしてしまっている事だろう。
「ほら、出た」
「……すごい」
精子、やっぱり、出てるんだ。熱の渦が体を侵す。そう、熱渦。熱渦のケンフィーヌ。○○
の二つ名は、この熱い絶頂から名付けられた二つ名だ。本人は、気付いてないけど。頭、悪い
からかな。
ガウテンネル様が、私のお腹の上で、手を滑らす。私の出した精子を、弄ってるみたい。
「ガウ、興奮してきた?」
「……はい」
ガウテンネル様の股間が下着を盛り上げて、先端が先走り汁で黒く濡れそぼっている。私が
いった所を見て、欲情してくれているみたいだ。うれしい。
「私もすっげー興奮してきた」
○○はニヤニヤと笑いながら、自らのペニスを露出させてゴシゴシと扱いている。本当に下
品な女だ。しゃぶってやりたい。
○○はシックスナインの形で覆い被さってきて、私の口にペニスをねじこんできた。この女、
他人の心が読めるんじゃないか、って、たまに思う。○○はそのまま乱暴に腰を振り始める。
「うも♥うも♥うも♥」
ガウテンネル様がこっち側に回ってきて、○○のペニスが私の口を激しく出入りしている所
を凝視する。とても、顔が近い。時折、快楽に毒されたように、顔を歪める。私とやった時は、
こんな顔、一片も見せなかった。やっぱり、○○は……。
「あーイキそ、一回出すよ」
そう言って○○は腰の動きを早める。苦しい。何故、この女のイラマチオは、苦しいほど、
気持ちよくなるんだ……。
「んぐ♥んぐっ♥」
人の喉を、道具みたいに、して。
「ケンフィーヌ」
「……ん、どした」
「私の口に、ケンフィーの、子種を、ください」
「ええー?いいよいいよー」
○○が腰を浮かせて、私の口からペニスを引き抜く。ああ、行かないで。
私の頭を押し退けて、ガウテンネル様が頭を割り込ませてくる。そして、生まれたての子猫
のように、○○のペニスの先端に、ちゅうちゅうと吸い付く。ああ、そんな刺激では駄目だ。
「うふふ、初々しくてかーわいいー。それじゃあ、出すねー」
ガウテンネル様は喉をごくごくと鳴らし、時折、口の端から、白い液体を噴きこぼす。○○
は、射精したらしい。あんなので、射精するなんて。○○は、なんで。
「んっ♥ちゅう♥ちゅう♥」
ガウテンネル様はちゅうちゅうと音を立てて、美味しそうに○○のペニスに吸い付いている。
○○の射精が終わると、ガウテンネル様は口の端から零れた精液を指で口の中に押し込んで、
ちゅくちゅくと咀嚼しながら顔の表情をとろけさせている。
「いきなり精飲だなんて、ガウはほんとにマニアックだなあ」
○○はガウテンネル様を抱き寄せて、頭を撫で撫でしている。ガウテンネル様は、唇を指で
なぞりながら、満面の笑顔だった。
「がうね、ケンフィーの白いので、とってもえっちなきぶんになるの」
「ガウはえっちな子だなあ」
ガウテンネル様は○○の肩に体を寄りかからせて、むふーむふーと鼻息を荒くしている。も
う下着も全て解かれてて、ペニスをギンギンに反り返らせていた。私の時は半勃ちだったの
に……。ていうか、がうって?
「あっ、ガウちゃん、こんなところにケツアナルがあるぞ~」
「けつあなる?」
220:聖光の騎士ケンフィーヌIII
10/02/12 22:43:45 IU//RCek
羨ましそうに二人を眺めていた私は、唐突に、○○に胴をホールドされ、四つん這いに固め
させられて、尻の肉を両手で広げられた。
「ちんちんを出し入れしてズコバコすると、とっても気持ちいいんだよ~」
「……ほんと?ずこばこして、きもちよくなって、いい?」
「いいよ~」
え、ちょ、そういう話は、私の了解を……。そんなに太いの、入るわけが……。
「じゃあずこばこ、する」
ガウ様が私の尻肉をがっしり掴んで、ぐいっと、挿入してきた。みちみちみちと、入り口が、
押し広げられる。
「あぉん♥」
「うんっ、けつあなる、きもちいい!……すごい!ふしぎ!えろい!」
ガウ様は強引に腰を振り立て、私の腸壁を蹂躙する。
「お、おぅっ♥めくれる♥めくれるっ♥お尻がっ♥めくれるっ♥ふといっ♥」
お尻の穴なんて、○○にしか、使わせた事、ないのに、いきなり、こんな、激しすぎる。
「ケンフィっ、ケンフィーっ、きもちいいよっ、きもちいい、射精、射精したいよ、がう、射
精したいっ」
ガウ様は体重を乗せて、激しく腰を打ち付ける。ごりっ。
「お゙う♥」
私のペニスから、ぴゅる、ぴゅる、と精液が漏れ滴る。中の、中の変な、変な所がごりっ、
て。
「あ……中に当たっちゃったか♥……で、ガウはやっぱり射精できない?」
「わかんない、けど、きもちいいけど、射精したいのっ」
「そうかー」
○○は緩慢にきゅっきゅと私のペニスを搾る。出したてなのに、そんな事されると、ほんと
に、頭、おかしくなる。
「じゃ、さっきのあれ、今試してみる?」
「あうー、ケンフィー、ケンフィーが好き♥」
○○とガウ様は、もはや会話が成立していなかった。○○は、四つん這いになっている私の
体の下に入り込んでくる。
「私の包茎チンポをフェラチオしてください」
○○は急に、わけのわからない事を、私の耳元で囁く。
「……ほえ?」
「私の ほ う け い チンポォをフェラチオゥ してくださいぃ↑?」
何が言いたいのだろうか。いや、違う。
「……あ、そ、そんな事、言えな」
「わったっしっのかむりんペニィー「私の包茎チンポをフェラチオしてくださいっ!」ちゃん
と言えましたねぇー」
○○は私の頬にちゅ、とキスをして、下腹部の方に顔を潜り込ませる。
私に復唱しろという事だったのだ。放っておくと、より卑猥で下品な言葉にエスカレートさ
せていくのが○○だ。被害は最小限に留められたはずだ。はうっ♥
「ずぽ、ずぽ、ぶぴうーっ」
○○の、ディープスロートだ。下品な音を立てられて、弥が上にも扇情的な気分にさせられ
る。
221:聖光の騎士ケンフィーヌIII
10/02/12 22:44:15 IU//RCek
「けつあなる、しまるぅ♥」
ガウ様が再び、ごりっ、ごりっと私の内壁を抉ってくる。私はもう、駄目かも、しれない。
「ぷぽ、じゃ、ガウ、やるからねー」
「ケーンフィ♥」
ガウ様は本当に、小さい子供が、無垢な愛情を向けるように、○○の名を呼ぶ。やめて。や
めてほしい。だって、○○は。
ガウ様の腰が止まる。そして、何かに焦るように、切なそうに、喘ぎ声をひりだし始める。
「はうあーっ、はう、ふ、ふあーっ!うあーっ!」
○○の『あれ』をやられているのだろう。話の流れからして、○○のあれをやられるのは初
めてのようだった。私も、初めてあれをやられた時は、本当に、心臓が止まるかと思ったもの
だ。
「ぶぽ、ぶぽ」
「あは、あはっ♥」
○○は、同時に私への口淫も加え始める。なんて、器用な奴なんだ。この女は、きっと、両
親がセックスした結果、生まれてきた存在なんだ。……気持ちよすぎて、自分が何を言いたい
のかよくわからなくなってきた。
ガウ様の体が重くなる。きっと、あれの快感のせいで体の制御が効かなくなってるんだ。私
に全体重を乗せて、そしてがくりと折れ曲がる。
「う、ぐぇあ、ぐ」
く、苦しい、ガウ様が、私の胴を、腕でギチギチに締め上げて、い、息が、出来ない……。
「ひぎぃん、ケンフィ、おがじくなるよ、がう、がうが、がうじゃなくなっぢゃうよ、がうが
う、ばくはづしぢゃうよ、はぐう、は……!くふ……!いっ……あっ……んなあーっ!」
髪の毛一本の隙間すらない私の腸内に、熱いものが爆発する。他に行き場のない精液が、生
きている蛇のように、私の中を押し広げて、駆けめぐる。
「……っふ、かはっ♥」
その濁流に押し出されるように、私のペニスも、○○の口の中で爆発、する。○○は、それ
をごくごくと、飲んでくれる。うれしい……。好き……。ケン。好きだよ。ケン。
「んぐ、ぷは、あ、忘れてた」
力を失って、仰向けに崩れ落ちた私とガウ様の前で、ケンはペニスを扱いて、射精した。ケ
ンの熱い精液が、私とガウ様に降り注いで、胸や顔を、白く染めていく。そんな私たちを見て、
ケンはにっこりと微笑んでいた。私はそのまま、意識を、失った。
いつからだろう。私とケンの関係が、こんなに歪になってしまったのは。私は、ケンが許せ
なかった。したいと思った相手と何の躊躇もなく寝るケンを見て、私の心は、ひびが割れて、
音を立てて壊れて、壊れてはアロンアルファでくっつけて直す毎日だった。ある日私は思った。
なら、私が、ケンに同じ思いをさせてやろうと。私の想いを、少しでもわからせてやるつもり
だった。だから、私は、見ず知らずの他人と寝る事を、自らの商売にしたのに。なのに、それ
なのに、ケンは、いつまで経ってもケンのままだった。私がどうなろうと、ケンはケンなんだ。
しょうがないよね。だってそれがケンなんだから。ずっと私だけを見ていて欲しいけど。きっ
と、それは無理。だから、たまに、たまにはこうして、流し目でいいから、チラ見でいいから、
私の事を見てね。私の愛する、最愛の、愛しのケンフィーヌ。
「手コキめっちゃきもちえー」
目を覚ますと、ケンは、私の手を、自分の手で握って動かして、手コキにしていた。
馬鹿。
222: ◆JOwj6iT3To
10/02/12 22:45:53 IU//RCek
おわり
続くのかは謎
あと、ネタ切れです
223:名無しさん@ピンキー
10/02/12 23:18:58 qRFetBlv
女性の尿道口がクリトリスの先端にあったら立ちション可能だと思う?
224:名無しさん@ピンキー
10/02/12 23:21:15 jHI9nv3L
>ていうか、がうって?
とかいいつつすぐ順応してガウ様言ってるwww
ネタ切れなんていわず王国を建設するまでがんばってくだちい
225:名無しさん@ピンキー
10/02/13 00:55:18 CtIbAING
>>222
がう様が可愛すぎてオレ悶絶。GJ!
そんな、終わりと言わずもっと書いてくだしあ(;´Д`)
226:名無しさん@ピンキー
10/02/13 07:47:04 CtwA+YQw
ケンフィーヌの弱点とかエロの師匠出したりとか
攻守逆転とかまだいろいろやりようあるじゃないですか(;´Д`)ハァハァ
227:名無しさん@ピンキー
10/02/13 22:29:04 F7MnfEK6
まぁ、テンションとかモチベーションもあるしな
228:名無しさん@ピンキー
10/02/14 07:33:13 cIwjFNxx
アナルセクロス(;´Д`)ハァハァ
229:名無しさん@ピンキー
10/02/14 07:41:13 cIwjFNxx
>今日はさ、性的な頑丈さに定評のあるシリューカちゃんを使って、予行演習をして見せよう
と思うんだけど……。
予行演習ってことは本番があるのか!? 何の?
230:名無しさん@ピンキー
10/02/14 13:28:01 CyjMZiDD
>>222
GJ
いつもお世話になっております
231:名無しさん@ピンキー
10/02/14 16:32:38 p6OsftAz
>>211だけどほんとありがとうございます
くそぅ混ざりたい…
232:INHUMAN
10/02/15 09:15:33 QuD/7QnL
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッド立てて恥ずかしくないの!?
そのうち削除依頼を出して、
消してもらうつもりだから、
覚悟してなさいよね!!
さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ~!!
まともに潰れなさいよ~!!
233:名無しさん@ピンキー
10/02/15 17:22:30 2+sLJ+hh
これは痛ぇ 触れてはいけないといけないと分かっていても失笑せずにいられない
234:名無しさん@ピンキー
10/02/15 17:41:13 VPBfwVb1
そもそもピンク板群は恥ずかしいスレばっかりだがな
235:名無しさん@ピンキー
10/02/16 12:12:40 MSIJZ0MA
あぁ、このスレ尿道責めの話がでない…
やっぱあれ痛いわなぇ…
236:名無しさん@ピンキー
10/02/16 15:04:40 q1oxfPcD
ふたなりチンポの尿道責めなら大好物だぜ!
237:名無しさん@ピンキー
10/02/16 17:06:41 MSIJZ0MA
ペニスビーズを勢いよく引き抜いたり、スライムを鈴口から注入して寄生させたりしたいぬん
爆乳フルネルソンのクイーンズブレイド本は本当に良かた
呪術でちんこ生やし、射精中毒にして、逸物の穴をクスコで広げ秘薬注入
ペニスビーズで栓をした上で、オナホ与えて堕とす
熟成したモノの栓を引き抜いた時の衝撃といったら…
あ、スレ住人との心の距離が…
238: ◆JOwj6iT3To
10/02/16 22:10:15 N76udDXE
とうか
239:聖光の騎士ケンフィーヌIV
10/02/16 22:11:36 N76udDXE
「団長、邪気払いの要請が来ています。如何しますか」
「あー、息をするのもめんどくせえ」
団長は経費で買った高級椅子に身を横たえながら、書類を手に取ってすぐ元の場所に戻した。
聖光騎士団団長、熱渦のケンフィーヌ。肩より上でざっくりと切り揃えられた、燃えるような
灼熱色の頭髪。ほんのり弛んだ下っ腹。死んで腐ったサバのような、どろりと濁った赤銅色の
瞳。そのどれもが愛おしい。
「そうだ、息を止めればいいんじゃね?……ぶはっ、殺す気か!」
「スードン村よりの陳情です。小鬼の群れが二、三、中鬼も何体か確認されています。いつも
通りの面倒仕事を押しつけられた形です。スードン村は、これといった産業も無い、住民200
人ほどの寒村ですから」
スードン村には一度だけ訪れた事がある。本当に何もない、特徴のない、普通に貧しい村
だった。ある目的と関連付けて覚えていなければ、私も、自分の記憶領域からその名前を消去
していた事だろう。
「じゃ行かなくていいんじゃね?」
「ですが」
私はふと、ある事を思い付いた。
「日帰りで行って帰ってこれる距離ですので、私一人で片付けてきてもよろしいでしょうか」
「……副長一人で?」
「はい」
まさか、一緒に来るとでも言うのだろうか。
「おみやげ係りは連れて行かないの?」
杞憂だったようだ。
「はい、おみやげはちゃんと持ち帰りますので、ご安心を」
「じゃあいってら~」
私は徐に敬礼をして、後ろに振り返る。
「ガウ」
「はい」
「帰ってきたらセックスしよー」
「はい」
私は心の中でガッツポーズをし、そのまま宿舎を後にした。
「グアアアアッ!」
人間の子供ほどの背丈の小鬼が牙を剥き出しにして、私を威嚇する。弱い犬ほどよく吠える
というが、私から言わせれば、それは違う。怯える犬ほど、よく吠えるのだ。命を賭した本能
の叫びを、見苦しいと人は笑うだろうが、私は、それを見苦しいとは、思わない。小鬼の首が
飛ぶ。
「グオ……ウオオン……オオ……」
小鬼の群れは、仲間の命が音もなく散ったの目にして、完全に戦意を喪失した。小鬼達は散
り散りになって逃げまどう。
「アオォォォォン!」
森の中に突然、咆吼が響き渡る。中鬼の鳴き声だ。邪気をたっぷりと吸い込んで変質したそ
の肉体は、人間の大人の背丈を超え、もはや熊と言っても差し支えない。
だが、どこか異質な鳴き声だった。そう、まるで―。
「ギャオオオン!」
まるで、抗うことを諦めて、慈悲を請う子供の、悲鳴。
ボギン。湿った何かが、折れる音。
森の奥に浮かび上がる、巨大な影―。
大鬼。オーガ。陸上最大動物。身の丈は10メートルを超え、農村の粗末な家屋程度ならば、
腕の一振りで吹き飛ばしてしまうだろう。大鬼一匹を討伐するためには、騎士百人が必要と言
われている。
さっきの嫌な音は、中鬼の脊柱を、一撃で噛み砕いた音だ。大鬼は、中鬼の首筋を口に銜え、
その髄をずるずると啜っている。一度こうなってしまえば、もはや鬼族同士では、そのパワー
バランスをひっくり返す事は出来ない。共食いを重ね、際限なく邪気を吸収し、手が付けられ
ないほどに成長した鬼。邪気が生み出した森の暴君、それが大鬼。元は、木の実を食べて暮ら
すだけの、力の無い、大人しい山猿だったのだろうに。
だが、大鬼に用事の無い私は、一撃で大鬼の首を刎ねた。こんな山猿の成れの果ての生物な
ど、私の知った事ではない。
240:聖光の騎士ケンフィーヌIV
10/02/16 22:12:37 N76udDXE
この辺りは元々邪気が溜まりやすい土地なのだ。どうしたって鬼が沸く。こんないたちごっ
こをいくら繰り返した所で、何も解決などしやしない。こんな所に住居を構える事自体が、愚
かなのだ。私は、要請があったからでもなく、村人を救うためでもなく、自分のために、ここ
に居る。自分のため、それが、ケンフィーヌの教えてくれた事。
私は森の奥へと歩を進める。前に来た時と同じく、濃密で良質な邪気が、ここら一帯に充満
している。
「見つけた」
私は、目的の物体を発見し、それをむんずと掴む。前にここに来た時も、この物体を取得し、
自宅へと持ち帰ったのだが、思い通りの成果を得る事はできなかった。だが、今はどうだろう
か。今の私は、あの時の私ではない。私は、聖光騎士団『副団長』、電刃のガウテンネル。
「ありがてぇ……ありがてぇ……」
帰り際、村に立ち寄って戦果を報告すると、村人達は、顔面の穴という穴から汁を噴き出し
て、私に感謝の意を表していた。そんな大仰な涙を流すほどの事ならば、こんな村など捨てて、
どこかもっと平穏な所に移り住め、と私は思った。
「騎士様……。おらが村で取れた、でぇこんですだ……。受け取ってくだされ……」
村娘の一人が、地面に頭を擦り付けながら、かご一杯の大根を差しだしてくる。
「いえ、私は……」
私は毎月ちゃんとした給料を貰って、こういう事をする仕事に就いているのだ。だから、そ
ういう報酬を貰う云われは、どこにもない。そもそも、私の生家は、この国でも十本の指に入
る資産家なのだ……。ぶっちゃけ、働かなくても、別に……。
「おらの畑で取れたばれーしょも貰ってけれ!」
「おらのとこのなすびももってってくだへー!」
「がぼちゃだ!」
「んだばおらはバナナだ!」
まるで土着の神への貢ぎ物のようだった。要らない……。大体、私は……。私は……。
私は三食、フライドチキンしか食べないというのに!
籠に山盛りの野菜を背中に担ぎ、私は帰途へと着いた……。
「おかえりいいいいいさみしかったよおおおおおお」
宿舎に戻ると、団長がとびっきりの笑顔で出迎えてくれた。この笑顔、どうにか私だけの物
にできないのだろうか。
「おみやげは?なに?ねえねえその籠の中身なに?」
私は1000リットルはありそうな巨大な籠を地面に降ろす。
「おー!大根!かぼちゃ!にんじん!じゃがいも、きゅうりになすび!蓮根、ゴボウに山の
芋!山バナナまである!思いっきり季節感を無視してる所が嬉しいなあ~!邪気野菜でしょ?
これ」
邪気野菜とは一体なんだ。私の貰った野菜群は、季節を無視しているらしい。それも、邪気
の影響なのだろうか。あの村の住人達が、あそこから動かないのも、そういう理由があったか
らなのだろうか。私は、少し狭量だったのかもしれない。やっぱり、ケンフィーヌは、凄い。
「大根と蓮根が多めだな……。丁度、今はイカが時期なんだよな~。イカの煮物!よし!イカ
の煮物にしよう!蓮根は出汁に漬けて、半分は煮物にして、半分は揚げて、ホクホクのフワフ
ワ!あ~、想像しただけでよだれが出る~!」
野菜がおみやげという訳ではないのだが、ケンが喜んでくれるのなら、私も嬉しい。
「ガウもフライドチキンばっかり食べてないで、たまには野菜食べなきゃ駄目だよ?野菜食べ
ると遅漏も治るよ?」
今更言う事でもないが、ケンフィーヌは食通だ。生臭なので、あまり手を動かそうとはしな
いが、料理の腕前の方もかなりのものらしい。かなりのものらしい、というのは、私は、フラ
イドチキンしか食べないから、ちょっとよくわからないのだ。勿論、ケンフィーヌの作ってく
れたフライドチキンは、この世のものとは思えないほどに、極上に美味しい……。
「朝は山芋ごはんもいいよなぁ~……。山椒味噌がピリリと効いたとろろ芋をごはんにかけて、
ハムッ!ハムハフッ!……あ、山椒あるかな……。今山椒切らしてるんだよな……」
ケンフィーヌは籠に上半身を突っ込んで、ゴソゴソと奥を漁っている。
「山椒……山椒……と、これは干瓢だし……。これは……ん、なんだこれ……。ん?ん?ん?」
何か妙なものを見つけたらしい。そう言えば……。
241:聖光の騎士ケンフィーヌIV
10/02/16 22:13:28 N76udDXE
「なんだこれ、なんだろこれ、ん?……ぬるり?ん?……ひ!ひぎゃあ!」
ケンフィーヌが5メートルくらい後ろにぶっ飛んだ。
「団長!どうしました!」
私は急いでケンフィーヌの元へ駆け寄る。なんだ、私が何か不手際を……。
「あ、あ。あ、あれ……、ああ。あれれ……あ」
ケンフィーヌはブルブルと震えながら、籠を指さす。そこにあったものは―。
「ああ、あれは、『邪気スライム』です。濃密な邪気を吸い込んで靱性を増した、ただのスラ
イムです」
そう、あれが、私が邪気払いの任務に向かった最大の目的にして、その取得物。
「キモッ!マジキモッ!うえっ!マジキメッ!」
「大丈夫です、人体には無害です」
私は邪気スライムを手にとって、ケンフィーヌの元へ持っていく。ケンフィーヌが、これを
知らないだなんて。意外だ。
「ヒーッ!ヒーッ!モゾってる!ヒャア!ギエー!お助け!」
ケンフィーヌは肘と膝を地面に付いたまま小刻みに後ずさって、スライムから逃げる。ケン
フィにも苦手なものがあったんだ。かわいい。ちょっと脅かしたくなった。
「怖くありません。ぼく、悪いスライムじゃないよ」
「ヒョ、ひょわ、びえぇっ、びぇぇぇぇぇん!」
ケンフィーヌはそのまま後ずさって宿舎の中へと逃げ込んだ。やりすぎただろうか……。で
も、なんだか、ぞくぞくする。かわいい。
「ごめんなさい……!ゴメンナサイ……!許して……!私が悪かったから……!真面目に働き
ます……!積立金を横領して飲み代に使ったりしません……!もう、寝てる所に顔射してその
まま帰ったりしないから……!もう、フライドチキンにワサビ入れたりしません……!」
ケンフィ。怯えてるケンフィもかわいいな。積立金の横領はいいんですよ。だってあれ全部
私のポケットマネーですもん。自由に使ってね。寝てる所に顔射してくれた時も、私、嬉しく
て、初めて一人でオナニーして射精できたんだよ、ケンフィ。ワサビ入りのフライドチキンも、
とっても美味しかった。十個に一個の割合で混じってたけど、美味しくて、当たりを探すため
に五十個も食べちゃったんだよ。
「だんちょ、本当にこのスライムの事、知らないんですか」
「知らない、知らない、知らないよぉ……。許してぇ……」
私の心の奥で、黒い渦がぐるぐると蠢く。今しかないと、邪気が囁く。
「それでは、使ってみましょう」
「何が、何が、何を、使うの、ひゃあ!ひゃあ!きゃあ!」
きゃあ!ケンフィがきゃあ!だなんて!もう、誰も私を止める事は出来ない!ケンフィのズ
ボンを、力任せに引き裂く。ケンフィのペニスは、萎縮してしまっていて、子供のちんちんみ
たいだった。
「ほら、今から、このスライムが、ケンフィのちんちんを、ぱっくんちょ、します」
「いやあーっ!いやだーっ!ごめんなさいーっ!助けてーっ!お師さんーっ!助けてくださ
いーっ!お師さんーっ!」
お師さん?お師さんとは、一体、誰だ。
「お師さんとは、誰ですか、その方は」
「お師さぁん……。お師さぁん……」
ケンフィが、私の体を強く抱きしめてきた。私は、ケンフィに対して、少なからず、独占欲
を持っている。だが、他の人と体を重ねるケンフィを見ても、こんな気持ちになった事は、一
度もなかった。私は、初めて、嫉妬した。そのお師さんという、人間に。
私は躊躇なく、邪気スライムを、ケンフィの股間にねじ込んだ。スライムがもぞもぞと蠢き、
ケンフィのペニスを包み込み、顫動する。
「あ、あう、うああーっ……」
みるみるうちにケンフィのペニスはそそり立ち、スライムを纏って天を向く。これからがこ
のスライムの真骨頂だ。
「えあ、うぞ、うぞ、入って、入ってくるぅ、ペニス、入ってくるぅ……」
そう、このスライムは、穴に潜り込む習性を持っているのだ。特に、その穴に抵抗があるほ
どに、ブルブルと震えながら、掻き分けて入っていきたがる習性を。
「お、おお♥うぞ♥犯ざれる♥ペニス♥犯ざれ゙る♥♥♥」
そして、それだけには留まらない。スライムに邪気を吸収させる必要があるのは、次だ。
242:聖光の騎士ケンフィーヌIV
10/02/16 22:15:33 N76udDXE
私は、邪気スライムを、ズルッと勢いよく、引きずり出す。
「んなあああぁお♥♥♥おおん♥おおhearts;」
邪気を吸収したスライムの体は強靱であり、かなりの力を加えても千切れるような事はない。
私はかつて、射精を自由に行えなかった頃、このスライムの特性を利用して、スライムを尿道
に侵入させては引きずり出して、それを疑似射精とする事で、体の疼きを鎮めていたのだ。
スライムは再び、ケンフィのペニスへと侵入を開始する。
「うああぁお♥お♥お♥お♥」
流石はケンフィだ。もう、この刺激を快楽として愉しんでいる。ブルルルとスライムが振動
して、尿道を掻き分ける度に、快楽で顔を歪ませる。ケンフィに疑似射精は必要ない。純粋に
気持ちよくなるように、小刻みに引きずり出して、侵入させる、引きずり出して、侵入させる。
「おっ♥やめ♥ペニス♥ズコズコ♥しないで♥いぐ♥」
「イッて、ケンフィ、イクとこ、見せて」
「あう゛♥♥♥♥♥」
スライムがぐぐぐぐっと押し戻されて、その半透明の体内に、ぐびゅ、ぐびゅと、白くて、
クラゲのような物体が、流れ込んで行く。
「うぞ♥スラ公に♥中だし♥キメてじまった♥♥♥よ」
ケンフィは半泣き半笑いで、射精を続ける。射精でこんなに表情を狂わせるケンフィは、初
めて見たかもしれない。
白い物体はスライムに吸収されるように、半透明になっていった。そして、スライムが少し
大きくなった。どうやら、消化しているらしい。心なしか、顫動速度が速くなった気がする。
「あ゙あ゙っ♥♥♥またきた♥♥♥ペニス、犯しく、なる♥♥♥♥♥」
私も、もう我慢ができない。いまだかつてない興奮だ。私は、セックスを、愉しんでいる。
それも、常人以上に、セックスを愉しんで、最高に、気持ちよくなろうと、している。
「ケンフィ、がうと、スライムで一緒」
私はケンフィのペニスからぶら下がっているスライムに、鈴口を近付ける。スライムが、私
の尿道にも、侵入してくる。
「がう♥がうのばか♥へんたい♥すけべ♥まんこ♥」
がうって、言ってくれた。うれしい。ケンフィは、正気だ。お師さん、なんかじゃなくて、
私を、見てくれてる。
「ケンフィ♥ケンフィと同じスライムで♥一緒♥がうとケンフィのちんち
ん、一緒♥♥♥」
私は尿道を緩めて、スライムを、ズルリと、ペニスの中に吸い込む。何度もやって、慣れて
いるから、スライムの扱いだけは、ケンフィより、上手だよ。
「やめ♥やめ♥やめ♥中から♥ひっぱるな♥」
「きす♥きす♥きす♥」
私は、一気にスライムを吸い込む。私とケンフィの先端同士がくっつき合う。スライムは今、
外から見えなくなるくらいに、二人の体内に入り込んで、隠れてしまっている。
「うっぞ♥うっぞ♥お♥えろ♥射精する♥」
ケンフィが二回目の射精を始める。ケンフィの精液は、私のペニスの中のスライムに、つま
り、私のペニスの中に、流れ込んでくる。私のペニスに、ケンフィの精液が、中だしされる。
「ケンフィ、ケンフィのザーメン♥がうのちんちんに入ってくるよ♥あったかい♥うれしい♥
おかえし、するね♥♥♥いぐ♥♥♥♥♥」
私も、射精する。
どくん、どくん、どくん。
信じられないくらいに、気持ちいい。
「おおうあ♥♥♥やめろがう♥♥♥射精されてるのに♥♥♥射精、してしまう♥♥♥」
ケンフィが、三度目の射精を始める。私もまだ、射精している最中、なのに♥
「ケンフィ♥♥♥あばれる♥♥♥せーし、あばれる♥♥♥♥♥」
私たちの体内で、スライムが精液を食べて、膨らんで、いく。
「あ♥あ♥あ♥やば♥ぜったい、やば♥これやば♥じぬ♥♥♥」
「けんひ♥ごめんなさ♥じぬがもじれない♥じぬ♥いぐいぐ♥♥♥♥♥」
二人は、同時に射精する。
243:聖光の騎士ケンフィーヌIV
10/02/16 22:16:41 N76udDXE
中は、もう、どういう状態になっているのか、口では、説明できないくらいに、ぐちょろめ
らん、だった。
そのとき、私のペニスを内部を、ばぁん、と鋭い衝撃が、襲った。私は一瞬、何が起きたの
か、わからなかった。頭が真っ白になっていた。ケンフィも同じだったようで、同時に前につ
んのめった私たちは、お互いの体を支え合うように、数分ほど、気絶していたようだった。
「あ゙う」
「うあん」
我に返ると、二人のペニスの間から、なにかとろろ汁のようなものが、だらだらと溢れ出し
てきていた。
「なに、なにこれ」
「ケンフィ」
おそらく、射精に耐えきれなくなって、スライムが崩壊してしまったのだろう。というか、
邪気スライムが精液を食べるなんて、今まで知らなかった。それもそうか。だって、当時の私
は、射精する事の適わない身だったのだから。
「がう、こわい、こわいよ、がう」
「ケンフィ……?」
ケンフィの肩がぶるぶると震えている。
「寒いよ、嫌だ、一人に、しないで、がう、お師さん、誰か」
「ケンフィ……?どう、しました……?」
私は、何かケンフィの、開いてはいけない所を、開いてしまったのかもしれない、直感的に、
そう思った。ケンフィをこんなに怯えさせてしまうなんて。間違いだ。私は、嫉妬心で、間違
いを犯してしまった。
私は、一晩中、震えているケンフィを抱きしめていた。ただ、後悔と共に。
気が付いたら、朝になっていた。私の腕の中に、ケンフィは、居なかった。嫌な予感が、す
る。
「……団長?どこですか?団長?だんちょ!ケン!ケンフィー!ケンフィーヌ!どこに居る
の!返事をして!」
私は、着る物も着ないまま、ベッドから転がり落ちて、宿舎をはいずり回って、ケンフィを、
探す。
「……いや!私を置いて行かないで!ごめんなさい!もう嫉妬したり、しないから!ケンフ
ィー!ケンフィーヌ!」
「ハムッ!ハムハフッ!ハムッ!おう、ガウテン。とろろご飯、超うんまいよ!フライドチキ
ンばっか食ってないでさ、たまには米食べようよ!米!」
ケンフィは、普通に食堂でとろろご飯を食べていた。なんだったんだ。
「……はい、頂きます」
ほっとしたら、急にお腹が空いてきた。フライドチキンじゃなくてもいいから、何か、食べ
たい。私は、よそってあったとろろご飯を、掻き込む。
「ハムッ!ハムハフッ!ハムッ!」
「どう?美味いだろ~?」
「……はい。とても、美味しいです」
世の中には、フライドチキン以外にも、美味しい物が、沢山あるらしい。
「イカの煮物も作ってあるからさ、今日は昼から一杯やっちゃおうぜ~」
「はい」
私はケンフィが好きだ。ただそれだけでいいはずなのに。お師さんとやらなんか、どうでも
いい事なのに。私は、何に、怯えていたんだろう。
好きです。ケンフィーヌ。
あ、でも、邪気スライムは、また取りに行こうと思う。
244: ◆JOwj6iT3To
10/02/16 22:18:35 N76udDXE
おわり
ちょっとミスりました
youはshock!
245:名無しさん@ピンキー
10/02/16 22:29:32 PoUiEo3H
続きキター!ぐぐぐGJ!
ガウ様の可愛さがやばい。
246:名無しさん@ピンキー
10/02/17 00:42:26 eb4ISqXu
なんなの?エスパーなの?
ピンポイントに尿道ネタじゃあないか!
ちゅっちゅしながら精液交換とか始めてみたエロい!
あと引き出し多い!GodJです!
247:名無しさん@ピンキー
10/02/17 03:42:21 lSYLPtmZ
感想を一言で表すと…カオ素敵…
ハムッ!ハフハフ!ハフッ!
248:名無しさん@ピンキー
10/02/17 07:52:16 /JSAm9Uc
いろんなリクエスト丸呑みGJ!!
お師匠さんはきっといいひとのふりをしてケンフィーヌの敬愛をうけつつ
ばれないようにわざとケンフィーヌが困る状況に追い込んで
散々泣かせたうえで、物陰から泣き顔をおかずに他の弟子とハメまくってから
ようやく偶然のふりして助けに来て、
更に尊敬させる悪のスパイラルを楽しんでたに違いないとおもいました
249:名無しさん@ピンキー
10/02/17 13:56:36 51bNrXN1
邪気スライムでオナホネタかと思ったら尿道ファック吹いたwwGodlikeJob!
ケンフィーはスラム育ちだから最初は師匠を信用して無かったけど
一度心を開いたら後は一気に依存度が上がったとか萌える
250:名無しさん@ピンキー
10/02/17 17:34:54 DhbfArGH
素晴らしい…また待ってるぜGJ
251:名無しさん@ピンキー
10/02/17 21:51:42 hRlMJBz3
>ほんのり弛んだ下っ腹。死んで腐ったサバのような、どろりと濁った赤銅色の瞳。そのどれもが愛おしい。
がうがうはもう駄目かもしれんな。
252:名無しさん@ピンキー
10/02/18 00:25:04 3vO5nFHz
作者様は病気……
だが、それがいい!
253:読子さん、ついてますよ
10/02/18 00:35:16 77rJj/yT
祝ブルーレイでR.O.Dのエロパロです最終回後の話
とある日曜日、ねねねのマンションにミシェールが
奇妙な本を持ち込んで来たことから事件は始まる。
「ねねねさ~ん、これ!これ見てください」
「何これ?『読む者の願いを叶える書』?………」
目を輝かせるミシェールに対し、明らかに「ジト目」のねねね。
こういう温度差が生まれるのは日常茶飯事だ。
「へえ、なんだかうさんくさい本。ミー姉どこで見つけたの?」
ねねねの後ろからひょこっと顔を出し覗き込むアニタ
「それは、読子センセイのご実家からよ、いろんな本があって素敵だったわぁ」
「あいつの?」
「センセイの?」
と、同時に声をあげ、ねねねはいきなりアニタの頭を小突く
「痛い!何すんだよぉ」
「センセイと呼べ、あいつとか言うな」
「ちぇ、自分だってあいつとかメガネとか言うくせに…」
ぶつぶつ言うアニタをよそにパラパラと本をめくるねねね。
「へえ、センセイのうちに・・・ってこれ何も書いてないじゃん!」
「はい、これは読む者一人一人の願いが違うから何も書いてないみたいです」
「…くだらね~よし、アタシちょっと昼寝するわ」
いきなりソファから立ち上がり寝室へ向かうねねね。そんなねねねの様子を
見て、ミシェールはアニタに「なにかあったの?」と小声で尋ねる。どうやら
旅行から帰ってきてからまた読子がいなくなったらしい。
「大変ねえ」
「心配ですね…」
「うお、ジュニア!あんたさっきからいたの」
「いましたよ…」
そこにはさりげなく髪を切ったジュニアがいた。
つづく
なんだかエロくならないが長い目で見てやってくれ
254:名無しさん@ピンキー
10/02/18 01:11:45 1deTIZBp
>>251
そんながうがうが愛おしい俺はもうダメかもわからんね
>>253
元ネタ知らんので何とも言えんが期待してるぜ
255:名無しさん@ピンキー
10/02/18 07:49:46 pXKkwfVg
>>253
名前欄だけで全裸正座待機
256:名無しさん@ピンキー
10/02/18 17:37:14 HR+fbr3J
お師さんって聞くと聖帝しか出てこな…うわらば
257:名無しさん@ピンキー
10/02/18 18:34:22 I88DVc1v
支援あげ
258:名無しさん@ピンキー
10/02/18 21:08:06 Le4Q7kXu
>>244
話の内容は実に素晴らしいが、個人的にはハートマーク濫用は苦手かも
あと、がうがうはケンフィー抜きだときちんと仕事できてるんだろうか……
他の隊長連中に、少しは丸くなったと思われてるような気がする
あるいはエロくなったとかw
259:名無しさん@ピンキー
10/02/18 22:13:50 VnNzcb1H
読んでて楽しくなる
セリフやネタが凄く好み!
260:名無しさん@ピンキー
10/02/19 07:21:18 SW0pA1q9
がうがうの射精障害も過去になんかあんのかな
昔は優しく手コキで抜いてくれた母親が、がうが騎士になると決めたとたん
超厳しくなって射精禁止されたとか(深い愛情の結果なのでがうは逆らえない)
村がゴブリンに襲われたからと出動要請が来たとき
気持ちよく全裸射精中で、ザーメン処理と服の準備して遅れてたら
その間にたまたまその村に出かけてた母親が惨殺されたとか。
あとこの世界には男はいなくて全員ふたなり女なのかな?
261:名無しさん@ピンキー
10/02/19 22:11:38 xN0NJqif
男なんていらねえよ 夏
262:読子さん、ついてますよ(2)
10/02/19 23:51:01 SExNGBRo
「あ~あ」
ボサッ、と音を立ててねねねはベッドに倒れ込んだ。
そして体を仰向けにすると虚ろに天井を見上げる。
原稿と本が散らかっている仕事場兼寝室、締切が近いはずなのに
全然書く気が起こらない。
「…あいつのせいだ」
そう、あのメガネ女、読子・リードマンのせい。
5年前いきなり失踪して、アタシはさびしくさびしくて原稿一枚すら
書けなかったんだからな…!ねねねはくやしそうな表情を浮かべる。
「やっと会えたと思ったら、またいなくなりやがって…バカ」
思わず持ってきた『願いを叶える書』をねねねは開く。
真っ白のページを見ながら、ねねねはつぶやいた。
「あいつが早く帰ってきますように…そして
もう二度と離れないように繋がってたいな…」
********************
「ねね姉!ねね姉!」
ドンドンドン…
アニタの声とドアを叩く音でねねねは目を覚ます。
いつの間にか眠っていたようだ。
「…ん…あれアタシ寝てた?」
「ねね姉!大変だよ!」
ドアを勢いよく開けてアニタがねねねの胸に飛び込んできた。
「何?どうしたの?」
「ジュニアに…ジュニアにおっぱいがついちゃった!」
「はあ?」
263:読子さん、ついてますよ(3)
10/02/20 00:23:39 VXbo6BGf
「なんで僕がこんな目に…」
「大丈夫、なんとかなるわよ、それにジュニア君女の子でもかわいいじゃない~」
ぐすぐすと涙目のジュニアと相変わらず平然としたミシェール
確かに全体的に丸みというか、女性的な体つきになっている。
「ちょっと、なんでこんなことになってんの?」
ねねねはミシェールをにらみつける。何か変なことが起きた場合
たいていこのボケ長女が犯人だからだ。
「え~私は何もしてないですよ、あ、でも…」
「でも何?」
「さっきこのマンションに来る前にあの本で願いごとしたんです」
「…なんて?」
「ジュニア君がもっと可愛くなりますようにって♪」
ミシェール以外の人間がはあ?と呆然とした表情になる。
…そういう願いごとならありがちだが…?
「でもさあ、ミー姉がそんな願いごとしただけでジュニアが女になる?」
「確かに」
「あの~それとですね…」
ミシェールが言いにくそうにつぶやいた
「『女の子みたいに』って…」
『『こら!!』』
どうやらこの願いを叶える書は拡大解釈が得意らしい。
つまり読んだ者の願いを一字一句きちんと読みとるのではなく
勝手に解釈してしまうのだ。
「あ、てことは」
ねねねは思い出した。寝る前にアタシはあいつが戻ってくるのを
願ったわけで…
「アニタ、ここは頼んだわよ」
「へ?ねね姉どこ行くの?」
「願いごとが叶ってるか確かめに!」
そう言ってねねねは読子ビルへと向かっていった。
264:読子さん、ついてますよ(4)
10/02/20 00:58:29 VXbo6BGf
本好きのための
本のための
本の神が住む町神保町
そこに読子ビルはあった。
「お~い、センセイ、センセイいる?」
本の山をかき分けてねねねは屋上まであがっていく。
本を愛してやまないこのビルの住人は、その本によって屋上まで
追い出され、その住処は屋上のプレハブ小屋になっていた。
もちろん、その小屋も本で埋まりそうになっているわけで
「センセイ…?」
ひとの気配がするどうやら、読子・リードマンそのひとのようだ。
ねねねの顔が喜びで紅く染まる。
「ぐす…ぐす…」
「センセイ、どうしたの?」
以外にも読子はぺたんと床にしゃがみ込んで泣いていた。
ねねねが近よると、読子は驚いたようにねねねから身を避ける。
「あっ…だ、だめです先生!私に近付いちゃ」
ご承知のとおり、読子は小説家のねねねのことを「先生」
と呼ぶ。ねねねは元非常勤講師であった読子のことを「センセイ」
と呼ぶのだからなんとも凸凹な関係である。
「ど、どうしたの?」
「ひっく…私…もう先生に顔向けできない体になって…」
そう言って、読子は両手を顔を抑えさめざめと泣き始めた。
「は、犯罪なんです~!!逮捕されます~!」
「はあ?何が犯罪よ?」
ねねねが不思議そうに読子の体を目でチェックする。
寝ぐせの激しい長い黒髪…うん、普通だ。
黒ぶちのメガネ…うん、体じゃないけどこれも異常なし。
支給されたよれよれのネクタイにワイシャツ…うんいつものことだ。
無駄に巨乳…うん、いつもの。
全く着替えないロングスカート…うん…
ロングスカートから突起…うん、突起…
「……え?」
ねねねの視線が固まる。
そう、読子のロングスカートからU○C缶コーヒーレベルの
突起がある。
「え、と、何、それ、うん、缶コーヒー?」
思考回路停止。ねねね表情固まったまま、思ったままの単語を口から出す。
右手はぶるぶる震えて、読子のソレを指さしていた。
265:名無しさん@ピンキー
10/02/20 01:15:10 VXbo6BGf
ねねね、果たして缶コーヒーを咥えこむことができるのかw
こうご期待。
266:名無しさん@ピンキー
10/02/20 02:11:20 FN5KZcOc
処女まんこにはきつくてもアナルならなんとかなるよ!
なるよ!
267:名無しさん@ピンキー
10/02/20 11:32:31 FT8OK1Bt
あんびばれ~んつさんの過去サイトってどうにかしてみる方法ないの?
268:名無しさん@ピンキー
10/02/20 11:33:08 FT8OK1Bt
sage忘れすまんかった
269:名無しさん@ピンキー
10/02/20 15:44:14 2sFMEZVU
>>265
どうなるか見ものだな
にしてもパロものは知ってる人が限られるから、いかにエロシーンで引き込むかで決まるな
270:名無しさん@ピンキー
10/02/20 17:51:47 kJ9ww77l
なんぞこれwwww
つかジュニアを女の子にしたかっただけちゃうんかとww
271:読子さん、ついてますよ(5)
10/02/20 23:23:03 2+zfCV2w
「缶コーヒーなんかじゃありませんよう、もっと凶悪なものですぅ」
「…はあ?何よそれ、ちょっと見せてみな」
立ち直りの早いねねねは、読子に近付く。
「ひゃ、せ、先生やめてください!危険です、デンジャラスですっ」
「なあにが、デンジャラスよ、アタシにはあんたのコレが何なのか確認する…」
ねねねは読子を押し倒すと、スカートのホックを外し強引にスカートを
ずり下ろした。
「権利があ…る」
ねねねの目が見開かれる、そこにあったのは、白いパンティから飛び出した
男性器だった。はちきれんばかりに勃起し、黒々と照らびかりしたソレは
読子のへそのあたりまで反り返っていた。
「って、ひゃあ!…な、な、なによコレ!」
ねねねは思わず後ずさった。23歳とはいえ男性経験のないねねねには
かなり刺激が強すぎた。顔を真っ赤にしながらも視線は読子のソレから
離さない。
「な、な、な、なによコレ!なんであんたにこ、こ、こんなもんがついてんの!」
「わ、わ、わかりませんよぉ、き、気づいたらついてたんですぅ」
泣きながら読子はふらふらと立ちあがった。上はワイシャツ、下は丸出しの
姿は悲しいほど情けない。そのままねねねに近寄る。ねねね思わず両手を
前に突き出し防御の体勢になった。
「ちょ、ちょ、待て!待て!落ち着け…ストップ」
「…こんな状況で落ち着けませんよぉ」
「わあ!く、来るな、来るなそのカッコでこっち来るな!」
「なんで、ですかあ~」
本棚から本を取り出し、ねねねは読子に投げつける。顔はまだ真っ赤だった。
「ば、馬鹿、そんなあたしはまだ心の準備が出来てないっ!」
「何言ってんですか?」
272:名無しさん@ピンキー
10/02/21 13:00:05 KuEzSuoo
ねねねの人は一休み?
ケンフィーの人も続編期待してるぜ
273:名無しさん@ピンキー
10/02/21 16:23:52 H2rGD7uH
意外と乙女なねねねがwww
支援あげ
274:読子さん、ついてますよ(6)
10/02/21 21:10:52 ocwqQqtM
「だ、だから!あんたのことは好きだけど、こ、こういうのは」
本棚から片っ端から本を取り出し、ねねねは読子に投げつける。
「早い!まだ早い!来んなっっ!」
23歳なのに早いのか、とか30女に対して「恋愛」前提で付き合ってたのかと
突っ込みどころ満載な台詞を吐きながらねねねは必死に自分の貞操を守ろう
としている。読子は器用に本を避けながら、そのままねねねの横を通りすぎ
ドアから出て行った。
「え?ちょ、ちょっと!あんたどこ行くの?」
「こんな体で私生きていけません~」
「うわ!馬鹿、まさか死ぬ気か?飛び降りるのか?」
ねねねは慌てて読子を追う。読子は今まさに飛び降りようと
屋上のフェンスに手をかけた。
「わあ、馬鹿!待て、早まるな!!」
「離してください~私はもうダメ人間なんです~」
「あんたは前からダメ人間だろ!いいか、今ここでこんな姿で落ちてみろ、
神保町で『読子痴女伝説』が残るのよっ、それでもいいの!」
「う…そ、それは嫌ですぅ…」
「ほら、手離して、どうしたらいいか一緒に考えよう、な?」
7歳年上の読子の頭をよしよしと撫で、ねねねは仕方ないやつ…というような
苦笑を浮かべた。
「ぐす…どうしましょう」
「そうだな…とりあえずあんたのソレを鎮めないと」
ソレを顔を紅潮させながら、ねねねは指さした。
「どうやって?」
「恥ずかしいから言わせるな…馬鹿」
よし、やってやるわとつぶやいてねねねは読子の前にしゃがんだ。
そして読子の怒張したソレを…
①口に含んだ
②手でしごき始めた
①or②
275:名無しさん@ピンキー
10/02/21 21:20:00 ocwqQqtM
分岐の方がエロいかなと思ってやってみた。
ついでに元ネタの紙(神)アニメR.O.D‐THETV‐の方は
エロ描写はないが確実にねねねは読子愛してると思われ
276:名無しさん@ピンキー
10/02/22 03:14:31 qbz0bQzc
RODっつーとRegionOfDoomしか出てこない
俺昭和プロレスヲタ
277:名無しさん@ピンキー
10/02/22 05:47:26 8qmaKv+o
>>275
確かに期待値は高まるな…エロの展開にwktkせざるをえない
CG回収ポイントのように、最終的には一つの路線に戻る感じで、是非両方書いてくれ
278:名無しさん@ピンキー
10/02/22 08:43:25 3+vWB0K1
>私はもうダメ人間なんです~
>あんたは前からダメ人間だろ!
ですよね~
1だとつじつまが合わなすぎて2しかないような
279:名無しさん@ピンキー
10/02/22 20:41:24 1OW+JrXf
あげ!
280:名無しさん@ピンキー
10/02/24 19:26:47 Ws++9d+B
なるほどわかった
あの強気なレズッ娘小説家ねねねを完膚なきまでに
攻め立ててアンアン言わせたいので、もう少し待ってくれw
281:名無しさん@ピンキー
10/02/25 03:51:27 BQApybty
では待ちましょう
282: ◆JOwj6iT3To
10/02/26 01:03:01 yY38bYFU
とうか
283:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:04:00 yY38bYFU
痛い。暗い。冷たい。誰か、助けて。
「クセー!クッセー!マジやりたくねー!」
「だめだよ、ケン、ちゃんと仕事しなきゃ」
私とリューは川原でゴミ漁りをしていた。上流から流れてくる、廃材や鉄くず、生活雑貨の
残骸などをかき集めて売り払うのが、私たち、下層区の浮浪児たちの、貴重な収入源だ。でも、
お金に変えられるようなゴミは、全体の1%も無い。ほとんどが、ヘドロが染み込んで、どう
使う事も出来なくなった、正真正銘のゴミだ。そう、まるで私たちみたいに。もう少し大人に
なったら、別の稼ぎも出来るんだけどな。
「おなかへったよー」
「さっきパンあげたでしょ」
「にくがたべたいよー」
「じゃあケンも手伝ってよ」
「はあ」
いやいやだけど、靴を脱いで、川に足を踏み入れる……。うえ……。ヘドロが脚に絡みつい
て、気持ち悪い……。
「リュー、こんなばっちー事やめてさー、素直に乞食しようよー」
「ケンはすぐそうやって楽な方向に行くんだから……。扶持は食わねど高楊枝、って言うじゃ
ない」
「それを言うなら、マジで腹減る五秒前、だろー」
「意味わかんないよ」
流れてくるゴミは橋脚に引っかかって積もっていく。だからその引っかかったゴミをほじく
り返していくんだけど……。クッセー!マジでクッセー!おまけにうるさい!橋の上を馬車が
通り過ぎる度にガコンガコンドガドゴンと橋の下に反響して、頭にガンガン響く!
「はあ、三食昼寝朝寝夜寝おやつ付きの仕事がしたいよー」
「貴族さまにだってそんなお仕事ないよ……」
ヘドロに手を突っ込む。ひい、気持ち悪い……。ん、なんかあった。
「なあ、このチクワってお金になる?」
「それはチクワじゃなくてオナホール!」
「オナホールってなんだよー」
「知らない!大人達がそう言ってたんだもん!捨ててきなさい!」
私たちはしばらくそうやってヘドロを掻き回していた。ふと、川岸を見ると、知らない大人
が三人くらい、こっちを指さして何かを喋っていた。
「リューの知り合いかー?」
「知らないよ」
すると、大人達はこちらに向かって手招きをする。
「なんだ?」
「知らないー」
「どうすんの?」
「岸に上がれる場所ってあそこしかないよ」
「だよなー」
他にどうしようもなさそうだった。
「おじょーちゃんたち、おいしいご飯たべたくない?」
岸に上がった私たちに向かって、三人組の一人、気持ち悪い笑顔を常に浮かべてるおねーさ
んが、そんな事を言ってきた。けど。
「右と左どっちにする?そっちの大人しそうな方がいいと思うんだが」
「いや、あまり気が弱くてもクライアントの要望にそぐわない。私は手前の気の強そうな方が
いいと」
後ろの二人の会話がいやに物騒すぎた。
「リュー、行くぞ」
「ケン」
私はリューの手を強引に引っ張って、ここから立ち去ろうとする。
「おっと」
物騒な話をしていた二人組が、私たちの行く手を遮る。
「この際、二人一緒に連れてったらどうだ?」
「いや、リスクはなるべく少ないほうが……」
「すげえVIPだって話だぜ。多少の事ならどうにでもしてくれるだろうよ」
「いや、うちの方針の問題でだな……」
284:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:04:29 yY38bYFU
私は直感的に思った。こいつらは、私たちを食い物にする事しか考えていない。なら、こっ
ちがする事と言ったら、一つしかない。3、2、1。
「逃げろー!」
私はリューに逃走を呼びかけて、砂を蹴って目くらましにして、その場から一目散に逃げ出
した。
「ケ~ン……」
50メートルくらい走った所で後ろを振り向くと。リューが首根っこを掴まれて捕まってい
た。ほんとにあいつは……。
「お~い、お嬢ちゃん、こっち来な」
ほんとにしょうがない奴だ。私なら、いざという時は、川に飛び込んで泳いで逃げればいい
だけだ。『河童のケンちゃん』の二つ名は伊達じゃない。私は、元居た場所へと戻る。
「お嬢ちゃん、お友達ちょ~っと借りるからね、はい、これ、お駄賃ね。黙っててくれると、
おねーさん達もうれしいなー」
「むー!むぐー!むぐうー!」
奴らはリューを羽交い締めにして、小銭袋をこっちに投げてよこしてきた。私はそれを拾う。
ふりをして、飛び込み前転で奴らの足下に転がり込んで、リューを羽交い締めにしてる奴のス
ネに、爪先をめり込ませてやる。
「ぎゃああ!」
「リュー!」
「……ケン!」
「早く逃げろ!」
「このクソガキ!大人をなめんなよ!」
奴らの一人が、掴みかかるように突っ込んできた。遅い。私は跳躍して、突進を回避して、
延髄に回し蹴りを叩き込む。ちょろいもんだ。あと一人。あれ、どこだ?
唐突に、鈍い衝撃が、私の後頭部を叩く。
「手間取らせやがって」
「いて、いてぇよ、なんつーガキだ」
視界がぐるんと回って、そして、私の意識は、完全に、飛んだ。
「おい、起きろ。肺に水が入る」
ぬるいものが私の体を叩く。ぬるま湯だ。意識が、覚醒する。
「ぶはっ……」
私は、粗末な風呂で、素っ裸にされて、体を洗われていた。反射的に暴れようとしたら、何
かが私の体の動きを抑制する。視線を下に落とすと、手首と足首に、枷が嵌められていた。何
人居る?1の、2の、2人か。
「……リュー、リューはどうした、リューはどこだ」
「あ?なんだ?」
「ああ、もう一匹居たんだが、こいつが暴れたせいで、逃げた」
「大丈夫かよ」
「まあ、所詮は下層民だからな。大した事も出来ないだろ」
リュー、リューはちゃんと逃げたらしい。あいつ。私の事を『逃げ足ケンちゃん』だなんて
呼んでたくせに。あいつには、これから一生、変な二つ名を付けて遊んでやる事に決めた。
「ここは、どこだ」
「秘密クラブ」
リューを知らなかった方の女が、ニヤニヤしながらそんな事を言う。なめやがって!
「がぶっ!」
「いってえ!」
私を洗ってる腕に噛みつく。
「がぶがぶがぶっ!」
「いで、いででで、くそ、クソガキがっ!」
「んぎゃあ!」
脇腹を思いっきりつねりあげられた。
「おおう、くそ、血ぃ出てる、いてて」
「……へん、『下街のカミツキガメ』とは私の事さ」
「……クソガキ、あのな、私相手だったからこんな事しても許されるけどな、もし、お客や、
他の商売女にこんな事したら、どうなるか、わかってんのか?」
「どうなるってんだ」
女の頭に血が昇ったのが、目で見てわかった。
285:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:04:53 yY38bYFU
「げふっ」
組み伏せられて、うつ伏せにされる。手首の枷がお腹にめり込んで、痛い。
「こうなる」
突然、ぬるっと、何かが、『私の中』に入ってきた。
「う、うああ、あ」
お尻、お尻に、何か、ゆ、指が。
「中で、爪立てて、グチャグチャにしてやってもいいんだぜ」
体の中に、何かを入れられるというのが、こんなに、怖い、恐ろしいことだったなんて。
私の心は、折れた。私は、一瞬で、屈服させられた。
「ごめ、ごめんなさい、もうしません、許して、ください」
本心からの、言葉だった。私の尻から、ずるっと指が抜かれる。
「舐めな」
さっきまで、私の尻に入っていたその指を、舐めろという事らしい。私は、躊躇せずにそれ
を舐めた。
「ぺろ……ぺろ……」
「いい子だ」
屈辱を通り越して、もう、悔しいとすら思わなくなっていた。私は下層民だけど、それを本
心からそれを自覚した事は、今までに無かった。一人の人間なんだ、貴族と何が違うんだって、
そういうプライドが、心のどこかにあった。だけど、この時、私の自尊心は、下層民以下の、
そう、ミジンコ程度にまで、萎縮してしまって、いた。
私はそのまま、無抵抗で、体の隅々まで洗われた。私の反骨心は、犬畜生以下に、なってい
た。
「アラ、なかなか美形な子じゃないの。あのキチガイにあげちゃうなんて、ちょっと勿体ない
んじゃないかしら?」
「いや、姐さん、これでも苦労したんすよ、もう一回なんて、ちょっと」
部屋を移された私は、ケバいオバハンに、色んな服をあてがわれたり、外されたりしていた。
私は、これから、どうなるんだろう。
「あの、私は、何をすれば、いいんでしょう、か」
「あら、貴女は何にもしなくていいのよ。ただ、綺麗なべべを着て、じっとしてるだけでいい
んだから。じっとしていられれば、の話だけどね」
ケバいオバハンが、バチっとウインクをした。気持ち悪い……。
「姐さん、そろそろ時間ですぜ。どうせ、……に、なるんですから、あんまり時間かけてもし
ょうがないですって」
「あら、もうそんな時間?はあ……溜息が出るわ……。こんな可愛い子なのに」
私は、最後にあてがわれた服を着せられて、また別の部屋に移された。
「それじゃ、頑張ってね、かわいこちゃん」
部屋は石造りで、扉も頑丈そうだった。足が、冷たい。
十分ほどして、足の感覚がおかしくなりかけてきた頃、扉が再び、ぎぃぃっと、音を立てて、
開く。誰かが二人、部屋の中に入ってきた。二人とも、目深に外套を被っていて、顔はよくわ
からない。
「お時間の方、お忘れなきよう」
片方が膝を付いて、腕を突き出して構える。立っている方は、外套を脱ぎ、突き出された腕
の上に、その外套を無造作に放り投げる。
外套の下から出てきた姿は、この世の物とは思えない、そうまるで、教会のに飾られている
絵画に描かれた、聖母のような、美しさだった。
聖母様は、つかつかと私に歩み寄ってきて―。
「ぐはっ」
思いっきり、私をビンタした。何が、起きた?
聖母様は、私を叩いた手の平を、じっと眺めて―。突然、服の上から、自らの股間を、揉
みしだき始めた。
「くふうっ!」
なんだ?なんなんだ?この女は。女は、腰を引いたまま、私の脇腹に、蹴りを入れてきた。
「げほっ……」
「あはあっ……」
女は、自らの体を掻き抱いて、ぶるぶると身悶えしている。私は、直感的に、思った。
変態だ。私は、変態に、売られたんだ。
「ひひ、いひひひ」
変態は私の爪先をぎちぎちと踏み付けながら、愉悦の笑みを浮かべている。痛い。
286:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:05:20 yY38bYFU
「棒」
「まだ初日にござります、早うございます」
「……棒!余の言う事が聞けぬか!」
変態が悲鳴のような怒号を上げると、膝を突いていた人間は一瞬、ビクンと震え、腰元から、
細長い棒のようなもの、いや、木で出来た棒そのものを取り出して、両手でそれを掲げ、変態
に差し出す。変態はそれを手に取り、頭上高く振り上げ―私に向かって振り下ろした。
「ひぎゃあ!」
痛い。ただただ痛い。変態は、バシン、バシンと何度も、何度も、棒で私を打ち据える。そ
の顔は上気していて、私には、まるで、悪魔のように、見えた。
「ふうっ、ふ、うひひっ」
「ぎゃ、あぐっ、ぎ、いだい、いだい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
私が何度、慈悲を乞うても、変態は意に介しようともしなかった。私はそのまま、二十分く
らい、打ち据え続けられていた。そして変態は急に、叩くのを止めた。
「お゙ふぅ……♥」
変態は両手で股間を押さえ、体をぶるぶると震わせる。脚の間から、何かがぽたり、ぽたり
と落ちてくるのが見える。やがて、変態の股間に、じわっと何が染みてくるのが見えた。こん
な時に小便を漏らすだなんて、本当に救いようがない変態だ、と私は思った。
だけど、変態は何かに満足したみたいで、預けていた外套を被り直して、部屋から出ていっ
た。従者らしき人間も、その後に付いて、出ていった。
そして、部屋の中には、静寂だけが残った。
痛みに耐えるために体を縮こまらせていた私は、体が固まってしまって、身じろぎすら出来
なくなっていた。地面の冷たさが、それに拍車を掛ける。ただし、何度も何度も打ち据えられ
てしまった何箇所かは、熱を持って、焼けるようだった。
何時間ほど、そうしてじっとしていたんだろう。一時間かもしれないし、丸一日かもしれな
かった。分厚い扉から、ぎぎぎぎっという音が鳴った。
「ひっ」
私は、反射的に身を硬くする。
「メシだ」
私の尻の穴に指を入れた女だった。私は、何も言えず、ただじっとしていた。女はそのまま
トレーを置いて、部屋から出ていった。女が持ってきた食事は、普段、私たち下層民が食べて
いる食事よりも、ずっと上等なものに見えた。でも私は、頭がぼうっとして、気持ち悪くて、
それを口に入れる気にはならなかった。しばらくして、女が戻ってきて、トレーを片付けた。
「……食わないと長くないぞ」
女が何を言いたいのかは、よくわからない。ただ、私にとって、その言葉が、絶望的な状況
を意味しているという事だけは、なんとなく感じた。
部屋の中が暖かくなってきた。多分、昼になったんだろう。暖まった神経に血が通って、叩
かれた場所がずきずきと痛む。私は、ただじっとしていた。
夜になって、再び変態がやってきた。
変態は私を殴り、蹴り、棒で打ち据える。私はただ、耐えた。そのうち、変態は棒をどこか
に投げ捨て、私に馬乗りになってきた。私の上に乗った変態は、防御もできなくなった私の顔
面に向かって、拳を振り下ろす。鼻を殴られた衝撃で、涙が溢れ出してくる。口の中に、血の
味が広がる。私は、殺される、と思った。
「うひひ、下層民は、国民ではないのだ、守らなくても、よいのだ……ひひ……」
変態が、なにか意味のわからない事を、ぶつぶつ呟いている。完全に、頭が狂っている。
「お゙ほぅ……♥」
変態がまた小便を漏らしたようだった。膨らんだ股間が、じゅわっと濡れていく。だけど、
私はこうも思った。今日は、これで終わりなんだ、と。
私は気絶した。
目を覚ました私の前には、トレーに乗った食事が置いてあった。お腹が空ききっていた私は、
一も二もなく、それに食らいつく。だけど、飯が上手く喉を通っていかない。いや、違う。殴
られた顔が腫れて、口の中に入らない。昨日、ちゃんと食べておけばよかった、と思った。口
の中に少しだけ押し込んで、飲み込む。少しだけ押し込んで、飲み込む。私は、ゆっくりと、
時間をかけて、全て食べきった。一時間くらいはかかったと思う。味は、血の味しかしなくて、
よくわからなかった。
その日、変態は来なかった。部屋の前の廊下を誰かが通り過ぎる足音が聞こえるたびに、私
は背筋が萎縮してしまって、夜は眠る事ができなかった。朝になり、部屋が暖かくなってきた
ら、気絶するように、意識が落ちた。
287:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:05:48 yY38bYFU
腹に鈍い衝撃が走る。
「げほっ」
目を覚ますと、目の前には、目を血走らせた変態が居た。変態は、私の脇腹に、何度も何度
も爪先をめり込ませた。
「くそ、くそ、くそ、元老院のくそばばあ共め、勝手な事ばかり言いおって、余が、余がどれ
ほど、国民のために、日々、腐心しておると、くそう」
「げふっ、げふっ、ぐふっ」
「娘を、返せ、娘を返せぇーっ!くそばばあーっ!」
「げほっ!」
「はぁーっ!はぁーっ!はぁーっ!」
変態は息を荒くして、膝に手を置く。私はただ、顔を殴られたくなくて、体を丸めて、下を
向いていた。変態は私の手首を掴み上げ、私の体を引っぱり起こす。
「ん……?」
変態が私の手をじっと見つめている。
「なんだ、この、指は……奇形か……」
私の右手の中指は、生まれつきか、もしくは何の拍子にかわからないけど、骨が歪んでし
まっていて、上手く曲げる事も出来ない指だった。変態が、その指を握り締める。
「くひひ、直してやろう……」
ぼぎっ。
「うあああああーっ!」
「あはぁーっ♥」
痛い。あまりの痛さで、目の前が、見えなくなった。指が、あらぬ方向に曲がっている。背
中の神経にまで、痛みが伝わってくるようだった。身じろぎしただけで、汗が、噴き出してく
る。私が正気を取り戻した頃には、変態の姿は、消えていた。折れた指は一晩中、ずぎんずぎ
んと、痛んだ。
痛い。暗い。冷たい。誰か、助けて。
私は痛みを紛らわそうと、一晩中、その言葉を繰り返していた。誰も助けてくれない事に、
気が付いていたのに。
朝も過ぎて、昼になった。体中がしくしくと痛むけど、夜の寒さに比べれば、いくらかはま
しだった。女が飯を持ってくる。
「……おい」
「ひ」
「……こんなに酷い客だと思わなかった。悪い」
なら、助けて。お願い。
私のそんな心の声など届くわけもなく、女は出ていった。
飯は、食べなかった。自分で出した糞尿の臭いが酷くて、飯を食えるような状況じゃなく
なっていた。
夜になる。この時間が、一番、怖い。足音が聞こえるたびに、震え上がって、ちびってしま
う。来ないでください。来ないでください。せめて、来ないでください。私のそんなお願いも
空しく、ぎぃぃぃ、と、嫌な音がして、扉が開く。
「……いだくしないでください……ゆるしてください……」
顔を伏せて慈悲を乞う私の前まで、変態が、歩いてくる。頭に、何かが触れる。
「なんとひどい事を……。まだ子供ではないか……」
変態では、ない……?
「だれ……?」
「私は、……ケン?君はケンか!?」
「え……?」
私の名前を知っているなんて、一体、誰?私は顔を上げる。
どこかで、見た事がある人だった。でも、名前は、知らない。
「ケン、やはり、ケンではないか。最近姿を見ないから、どうしたものかと思っていたら、こ
んな所で、虐待されていたなどとは……」
「だれ……?」
「私だよ。いや、すまない。私は、長屋のシウロ。ケンは、私の名前を知らなくても当たり前
だね。ケンと同じ、下街に住む、しがない山菜売りさ」
シウロ、名前は初めて聞いたけど、確かに、下街には、こんな人も居た事を、思い出した。
288:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:06:24 yY38bYFU
「シウロさんは、なぜ……?」
「ん、いや、この際隠してもしょうがない。私は、泥棒なのだよ。ここの売春宿が、あこぎな
やり方で荒稼ぎをしていると、小耳に挟んだものだから、それを盗んでやろうと思い立ち、忍
び込んだんだ。それが、まさか……」
この人は、ここの奴らの、一味じゃない。だったら……。
「たすけて……」
「もちろん、当たり前、当然だ。君は、私が助ける。いいね?」
「はい……!」
私は、助かるの?
シウロさんは、背中に背負っていた大きな袋を地面に降ろして、私の肩に手を回す。
「あぐっ……」
「すまない、大丈夫か?歩けるか?無理だな、おぶっていくが、我慢できるね?」
「はい、がんばります……!」
シウロさんの背中に負ぶさる。シウロさんが動くたびに体が揺れて痛むけど、それ以上に、
折れた心が、繋がっていく。
冷たく暗い部屋を出る。大きな袋が部屋に置いたままだった。
「シウロ、さん、の荷物……」
「いいんだ、あんなものは邪魔になるだけだ」
染み込むような、心地よい言葉。私は、全てをシウロさんに委ねる事にした。
部屋の外は、通路が何度も枝分かれをしていて、まるで迷路のようだった。途中、部屋も沢
山あった。私はどっちの方から移されてきたんだっけか。
通路の角を曲がる。
ぴたり。シウロさんの足が止まる。数メートル先に、知らない女が居た。
「ん?」
「ひ」
角で鉢合わせてしまったらしい。私は、シウロさんの背中にしがみつく。
「ケン、すまない、少し降りて、我慢してくれ。そして、静かにしていられるね?」
私には、シウロさんしか、居ないんだ。言う通りにするため、力を抜いて、背中から降りる。
「お?お、なんだ、あ?逃げ……脱走……!?」
女は状況を呑み込んだようだった。
「空旋風斬!」
シウロさんが、腰から短刀を抜き放ち、跳躍する。空中で竜巻のように回転し、そして静か
に着地する。
女は首から血を噴き出させながら、地面に崩れ落ちる。
シウロさんは短刀を鞘に収め、血溜まりに沈んでいる女の前に膝を突き、手を合わせる。
「すまない、許してくれ。供養してあげられる暇もない……。さて」
シウロさんが私に背中を向ける。私は再びその背中におぶさる。
「シウロ、さん」
「君は何も気にする必要はない」
この人に任せておけば、全て大丈夫なんだ、そう思った私は、急に体が、異常な怠さに襲わ
れて、意識を失った。
口の中に、ぬるぬるした感触が入ってくる。なんだろう、これ。なんていうか、甘くて、ぺ
ちゃぺちゃしていて、ほんのりと塩味が効いていて。私は、目を覚ました。
「……ん」
目の前に、シウロさんの顔があった。シウロさんはほんのりと顔を赤くして、自分の唇をな
め回している。
「目が覚めたか」
「……ここは?」
「私の住む、長屋だよ。下街だ」
「私は……」
私は、助かったらしい。
「三日も眠っていたんだぞ。何か口にしなければ、体が弱る一方だった。口移しで粥を食べさ
せていた事は、許してほしい」
「うん……」
今、私の口に入ってるぺちゃぺちゃはお粥らしい。
「今はまだ、ゆっくり休むんだ。眠らなくてもいい、体を横にしているだけでいい」
「私は……あぐ」
体を起こそうとすると、激痛が走った。かなり、ダメージを受けているらしい。
289:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:06:47 yY38bYFU
「ほら、言わないことではないな。水分を摂りすぎるという事はない。湯を沸かそう」
シウロさんが立ち上がろうとしたら、私は反射的にその袖を掴んでしまった。反射的に?い
や、違う。
「行かないで」
あらかじめ、だった。
「ん……」
シウロさんはベッドに腰掛けて、私の頭を撫でてくれた。
「一緒に、寝て」
体が寒いわけじゃないのに、もっと、暖かいものが、ほしい。
「ん……しょうがないな」
私は、シウロさんのふくよかな胸に顔を埋めて、また、眠りについた……。
「む、む、むう……」
次の日になって、自分でお粥を食べられるくらいに体力が回復したけど、体を動かすのはま
だ辛かったので、一日中寝ていた。シウロさんは、私に食事を持ってくる時以外はどこかに外
出していたようだった。どうやら、寝込んでいた間の排泄物の処理は、シウロさんにやっても
らってたらしくて、なんだか恥ずかしくなった。その日もシウロさんに抱きついて、寝た。
その次の日。長屋から出て歩き回れるくらいには体力が回復したけど、別にどこか行く場所
がある訳でもないから、ベッドに座って、じっとシウロさんの帰りを待っていた。お昼時に
なって、シウロさんが帰ってきた。
「ん、だいぶ回復したようだな。よかった」
お粥は出なくなって、山菜鍋が主食になった。よく考えたら、白米は高級品だ。どぶさらい
なんかじゃ、一週間かけてようやく茶碗一杯の白米を買える程度にしかならなかった。そんな
ものを毎日食べさせてもらってただなんて、引け目が出てくる。
「何か、手伝う事はありませんか」
山菜鍋を食べ終わって、シウロさんに尋ねる。
「そうか、そうだな、うーん」
シウロさんは頭を抱えて考え込んでいる。考え込んでいる。考え込んで……。そんな事も思
い付かないなんて、この人は、何の対価も求める気がなかったんだろうか。こんな、無償で、
私に良くしてくれてる、のに。
「じゃあ、山菜の下処理でも、してもらおうか」
「はい」
それを思い付くだけで、三十分もかかってしまったらしい。
それから一週間くらい、私は、シウロさんの採ってくる山菜の下処理をして過ごした。へた
を取ったり、大きさで選り分けたり、刻んだり。変態に折られた指はまだ添え木がしてあって、
作業をする時は結構大変だった。そんなこんなをしながら、私は考えていた。シウロさんは泥
棒らしい。でも、あまりこの長屋には、盗品とかそういうものを飾っている気配もない。食料
だって、ほぼ自給自足みたいなものだ。なんで、泥棒なんてしてるんだろう。だから、私は尋
ねた。
「どうして、泥棒なのに、こういう生活をしてるんですか」
「笑わないというなら、教えてあげてもいいかな」
私は、大きく頷いた。そして、シウロさんは簡潔に教えてくれた。
昔、シウロさんはそこそこ身分の高い貴族の家に、名を連ねていたらしい。ところが、政争
に巻き込まれて、一家は離散。一族は外国へ亡命したり、中には心労で病死する人も居たらし
い。シウロさんも例に漏れず、地位を全て失って、下街に流れ着いた。そこで目にしたのは、
あまりに劣悪な生活環境。貴族達の暮らしは、こんなものの上に成り立っていたのかと、絶句
したらしい。そう、下街の人間は食料だけ与えられて無賃で働かされたり、時には奴隷として
売り払われる事もあるのだから。私もあの時、奴隷として捕まえられて、変態に売られたんだ
ろうと、今になって思う。
だからシウロさんは、悪徳貴族や、あくどい事をして稼いでるマフィアなどに押し入って、
金品を拝借して、下街にばらまいたりして、その釈然としない気持ちを晴らしている、という事
だった。貴族達への意趣返し、という気持ちもあったらしい。自分が食べるだけなら、自給自足
でも困らないのに。私は、なにか、ブルッとくるものがあった。
「シウロさん」
「なんだい」
「私を、弟子にしてください」
私も、シウロさんみたいになれたら、凄い、かっこいいだろうな、って、思った。
290:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:07:08 yY38bYFU
「急に何を言い出すんだい」
「私も、シウロさんみたいに、強くなりたいんです」
「世の中には、腕っ節ではどうにもならない事の方が多いよ」
「そういう強さじゃなくて、私は、シウロさんみたいに」
「私に、心の強さはないよ」
「それでも、シウロさんが居なかったら、きっと、私は」
「……ふう、しょうがないね。ただし、その折れた指をしっかり治してから、ね」
私は、その言葉を聞いて、嬉しくて飛び上がった。弟子にしてくれた事だけじゃなくて、夜、
一緒に寝ていられるって事も。
シウロさんは武術だけじゃなくて色んな教養も教えてくれた。文字の読み書きや、数字の計
算方法、特に私が嬉しかったのは、料理だ。食べられるもの、食べられないもの、美味しいも
の、美味しくないもの、そして、美味しく食べる方法。私は、実は食い意地が張ってるらしい
と、教わってるうちに気が付いた。
そして、二ヶ月―。
「空旋風斬!」
私は跳躍して、短刀を抜き放ち、枝からぶら下げられた札を全て切り落とす。
「ケンは本当に呑み込みが早いな」
「お師さんの教え方が上手だからです」
「……私は、本当はこんな殺人技なんて、教えるつもりはなかったんだよ。でも、これが一番、
ケンが自分の身を守れる技だ、という事もまた確かな事だからね」
ふう、と溜息を吐いてから、お師さんは短刀を抜き放ち、跳躍する。
「真・空旋風斬!」
お師さんの短刀は空を切り、無駄にヴォンヴォンと音を立てる。そして、着地する。
「私は、いずれケンにもこの、真・空旋風斬を覚えて欲しいと思っている。この技は、見た目
で相手を威嚇する技だ。発生したソニックブームで土埃を巻き上げるのが重要なポイントだ。
私は、相手を傷つけずに勝利をもたらす技こそ、本当に価値があると思っている。でも、ケン
がそういう事を出来るようになるのは、もっと体が成長して、強そうに見えるようになってか
らの話だからね。今はまだ、相手を傷つけてでも、自分の身を守らなければならない」
「はい」
お師さんはたまにこういう訳の分からない事を言う。でも、お師さんの言う事なんだから、
きっと、正しい事なんだろう。
「埃だらけになってしまったね」
「水浴びをしたいです」
「お師さんも早く」
「う、うん」
私は全裸のすっぽんぽんになって、川に飛び込む。山の中の川は、下街のどぶ川とは源流が
違うみたいで、とても綺麗で透き通っている。片道一時間の山奥だし、水量も少ないから、生
活用水としては使えないみたいだけど。
お師さんはゆっくりと服を脱いでいる。お師さんは、あまり水浴びが好きじゃないらしい。
上半身だけ脱いで、濡らした手ぬぐいで拭くだけの事が多い。
魚影を見つけた。アマゴだ。塩焼きにして食べるととても美味しい。今日は漁具を持ってき
ていなかった。私は、手づかみでアマゴを捕まえようと、岩を踏み外して音を出さないないよ
うに、しっかりと足下を確認しつつ、そろりそろりと歩を進めていく。
すると、ふくらはぎの辺りに何か黒いものがくっついている事に気が付いた。枯れ葉か何か
だろうか。手で払ってみる。ぬるっ。落ちない。なんだこれ。もぞもぞ動いている。ぎゃあ!
「あーっ!あーっ!あーっ!」
ぐえーっ!キモっ!なんぞこれ!むぴゃあ!
「ケンーっ!どうしたーっ!ケンーっ!」
「ひゃあーっ!お師さんーっ!たすけてーっ!ざぼ、ごぶ」
足下の岩を踏み外して、水の中にダイブしてしまう。
「ケンーっ!ケンーっ!」
「おぼぼ、ごぶぶ、ぶくぶくぶく……」
腕がぐいっと引っ張られて、体が引き上げられる。そのままお師さんに抱っこされて、川べ
りまで移動する。
「ケン、どうしたんだ、ケン」
「きもいよー、きもいのがくっついてるよー、お師さんー」
私は脚をピンと伸ばして謎の物体を体から遠ざけようとする。
291:聖光の騎士ケンフィーヌV
10/02/26 01:07:40 yY38bYFU
「これは黒ビルだね。血を吸う悪い奴だが、大した害はない」
お師さんはそう言って、竹筒に入れた木酢液を黒ビルに振りかける。黒ビルが海老反って、
ふくらはぎから離れて地面に落ちた。うわきもまじきっも……。
あんまりきもいので、お師さんの体に抱きつく腕に無駄に力が籠もる。お師さんも上半身裸
だったから、肌と肌がぴったりとくっついて、奇妙な安心感に包まれる。
「ケン……」
「お師さんーお師さんー」
しばらくしてそうしていたら気分が落ち着いたので、お師さんから降りて服を取りに行く。
服を取って戻ってきたら、お師さんが胸を押さえてうずくまっていた。
「お師さん、どうしたんですか、お師さん!」
「……ケ、ケン、なん、なんでもないよ」
顔を真っ赤にして息を荒くしている。明らかに普通じゃなかった。
「お師さん、熱でもあるんじゃ……」
「来るな!」
私はびくっとして立ち止まる。お師さんが怒鳴る所なんて、初めて見た。私は、急な不安感
に襲われて、何も言えなくなった。
「……いや、ケンのせいじゃないんだ、すまない」
それから私とお師さんは、無言で山を下りた。そんな事があっても夜のベッドは一緒だった
けど。
嫌な夢を見た。暗闇の中、どっちを向いてもどこを向いても誰もいない。歩いても歩いても、
どこにもなにもない。走ろうとしても、足がもつれて走れない。どこ。お師さん、どこに居る
の。腕が空を切る。私は焦った。目が覚めた。
「ん……ふ……」
お師さんの声だ。夢で良かった。横を見ると、私に背中を向けて、ベッドに腰掛けて、苦し
そうに息をしているお師さんが居た。やっぱり、どこか体の調子が悪いんだろうか。
「ケン……ケン……」
お師さんは私の名前を呟いていた。耳に心地よいけど、一体、なんなんだろう。私は、ゆっ
くりと、ベッドの側面から身を乗り出させる。
「ケン……私は、決して、そういうつもりじゃなかったんだ……やめてくれ……あ……そんな
ところ……そこは……」
お師さんは、目を瞑りながら、口を半開きにして、ちんちんを握りしめて、上下に擦ってい
る。一体何をしてるんだろう。
「ケンはもう♥えっちなんだから♥」
お師さんは恍惚とした表情で、大きく膨らんだちんちんを擦り続けている。私も、お師さん
に抱きついていると、こんな風にちんちんが硬くなるけど、それをどうかしようとは、思った
事はなかった。
「ケン、イク♥イクう♥」
お師さんは腰を浮かせて、ちんちんを擦る手を速める。すると、ちんちんの先端から何か白
いものが飛び出してきた。おしっこじゃなくて、こう、びゅっ、びゅって、勢いよく、断続的
で、糸を引くくらいに、ねっとりとしているものが。
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……はぁ♥」
お師さんは、嬉しいのに切ないというか、そんな感じの表情をしていた。私も、お師さん
みたいにしたいって、なんとなくそう思った。お師さんが出した白いものは飛び散って、何か
生臭い臭いを放っている。なんだろう、これ。
「お師さん」
お師さんの体が50センチくらい飛び上がった。私もびっくりした。お師さんは私を見て、
股間を手で隠して、腰を丸める。
「……ケ、ケン、ケ、ち、ちが、これ、こちがうよ、ちが、ちが、ちがう」
お師さんは顔を真っ赤にして、どもりまくっていた。
「お師さん、この、白いのは、なんですか?」
「あう、う、うわ、うわらば」
お師さんがあんなに気持ちよさそうにしていたんだから、悪い事のわけがない。
「お師さん、私のちんちんも、大きくなったら、そうした方がいいんですか?」
私はお師さんの隣に腰掛けて、下着を降ろす。私のちんちんも、大きくなっていた。お師さ
んが私のちんちんを凝視する。
「ああ……♥」