10/08/03 00:30:19 ynNkCWhD
「ほ、ほんと……? 私の躰、そんなにいい?」
「ああ。おれ、こんなにセックスが気持ちいいと思ったの、初めてだよ……」
その言葉に偽りはない。
郁子の肉体は、本当に、信じられないほどの快楽をぼくに与えてくれていた。
絶えず収縮して締め付け続ける膣口も。ぬめりながら、ぐにゅぐにゅと蠢いて温かく絡む内部の襞も。
強張りきった茎を、優しく抱くようにまつわり付いてくる陰唇も。奥でこつこつと亀頭を弾ませる子宮の入口も。
もう全てが素晴しく、堪らない感触だった。
ずっと味わっていたい。絶頂を迎え、行為を終えてしまうのが惜しいと思えるほどだ。
なのにセックスの快楽は、容赦なくぼくを射精へと至らしめようとする。
こんなにペニスをしこしこと気持ちよく刺激されては、それはどうしても抗いようのないことだった。
「うぅくそ……もういきそうだよ……ああ出る……出そう」
「ああん、だ、出して……私の中で……いっぱい出してぇ……ん」
ぼくを追い込むつもりか。郁子の濡れ穴が、ぎゅ、ぎゅっ、ときつく締め上げてきやがる。
こんなにされたら……駄目だ。我慢できない。ぼくは、ぼくはもう……。
「ああ……郁……子っ!」
ずん、とひときわ深く衝き挿して、ぼくは、ぼくのものは、弾け飛ぶように精を放った。
精巣から放たれた快感は脊髄を通り、全身を鋭く貫く。
煮こごりのような濃い精液は狭い尿道を押し分けて、いつまでもいつまでも、きりなく郁子の中へと射出され続け、灼熱の胎内をいっぱいに満たした。
「あう……あぁん、熱い、ああ、まもる……私も、私……もぉっ!」
郁子が、つられたように背筋を仰け反らせた。
膣穴は針穴の如く狭くなり、ぼくは、苦痛混じりの快感と共に、最後の一滴まで絞りつくされてしまう。
「ああぁあーっ……はああ……あうぁあぁああぁ……」
郁子は、断末魔のように叫んで、イッた。
「あう……あぅ……ああ……はぁ……」
郁子の喘ぎ声は長く後を引いた。
彼女が全身をがくがく震わせるのを腹の下に感じながら―ぼくは、満ち足りた気持ちで、深いため息をついた―。